JP2002364444A - 故障診断手段の起動システム - Google Patents
故障診断手段の起動システムInfo
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Abstract
断手段を起動する低コストな故障診断手段の起動システ
ムを提供することを課題としている。 【解決手段】 入力信号に基づいて出力側に接続された
機器6を制御する制御部3に備えられ、制御部3側から
所定の信号を出力させることによって制御部3の出力系
の異常を判断して報知する故障診断手段を、エンジンの
始動条件が整っていない場合に自動的に起動せしめる起
動手段を設けた。
Description
種自動制御機能や手動制御機能を備えた作業車両の制御
装置における故障診断手段の起動システムに関する。
やコンバイン等の作業車両には、作業機や機体の制御用
に制御装置が設けられた機種があり、上記制御装置は通
常CPU等の演算装置を備えた制御部が中枢をなしてい
る。そして該制御部側に接続されるモータやソレノイド
等のアクチュエータの作動を制御部が制御して各種自動
制御や手動制御を行うように構成されている。
自動制御や手動制御が不能となる。そこで従来はアクチ
ュエータへの制御信号をCPUから正常に出力されるか
否かをチェックするチェックシステムを作業車両側に設
け、制御部側の故障を診断することができるように構成
されていた。
ムを作動させるための専用のスイッチが設けられてお
り、オペレータが上記スイッチを操作することによって
チェックシステムを作動させ制御部側(CPU)の故障
を診断させるように構成されていた。しかし上記スイッ
チを独立して設けているためコスト高になるという欠点
があった。
の本発明の故障診断手段の起動システムは、入力信号に
基づいて出力側に接続された機器6を制御する制御部3
を設け、該制御部3に、予め決められた所定のエンジン
始動条件に基づいてエンジンの始動を規制するエンジン
始動規制手段と、制御部3側から所定の信号を出力させ
ることによって制御部3の出力系の異常を判断して報知
する故障診断手段とを設けた作業車両の制御装置におい
て、故障診断手段を、エンジンの始動条件が整っていな
い場合に自動的に起動せしめる起動手段を設けたことを
第1の特徴としている。
診断手段の診断結果を音響により報知する報知装置24
を設けたことを第2の特徴としている。
従って説明する。本発明の故障診断手段の起動システム
は作業機や機体の制御用の制御装置を備えたトラクタや
コンバイン等の作業車両に採用され、図1は本発明を採
用したコンバインの制御装置1のブロック図である。
(CPU等)2を備えた制御部3を備え、該制御部3の
入力側に各種自動制御用のスイッチや手動操作を検知す
るセンサ(スイッチ)等の入力手段4が接続されるとと
もに、出力側に自動制御や手動制御用のモータやソレノ
イド等のアクチュエータ,インジケータ,制御器等の制
御機器6が接続された構造となっている。
や前処理部等)の駆動(作業機クラッチ)を入り切り操
作する作業機クラッチレバーの入り切りを検出する作業
機クラッチスイッチ7,機体の走行速度を変速する主変
速レバーがニュートラルに位置することを検知するニュ
ートラルスイッチ8,メインクラッチを切り作動せしめ
ている(クラッチペダルを踏み込んでいる)ことを検知
するクラッチスイッチ9,扱深さを自動的に制御する扱
深さ自動制御の入り切りを操作する扱深さ自動スイッチ
11,走行方向を自動的に制御する方向自動制御の入り
切りを操作する方向自動スイッチ12,穀粒の選別機能
を自動的に制御する選別自動制御の入り切りを操作する
選別自動スイッチ13,エンジンのスタータスイッチ
(イグニッションキースイッチ)14が設けられてい
る。
制御用のモータ16,方向自動制御用の左右の走行装置
に対応したソレノイド17,18,扱深さ自動制御用の
モータ19が設けられ、さらにインジケータとして選別
自動制御の入り切りを報知する選別自動ランプ21,方
向自動制御の入り切りを報知する方向自動ランプ22,
扱深さ自動制御の入り切りを報知する扱深さ自動ランプ
23,警報音を発生せしめる警報器24が設けられてい
る。そして制御器としてエンジンを停止せしめるエンジ
ン停止ユニット26が設けられている。
り、各自動制御用のスイッチの入り切りにより所定の
(入り作動されたスイッチに対応する)自動制御を作動
させ、各対応するアクチュエータを所定条件で作動させ
て各自動制御を行う。また所定の自動制御が作動してい
る状態は、各自動制御に対応するインジケータを点灯さ
せることによりオペレータに報知する。
能(エンジン始動規制手段)も備えられており、該エン
ジン始動規制機能は、制御部3側が上記各スイッチの入
り切り状態を監視し、スタータスイッチ14の入り作動
(電源入り)時に所定のエンジン始動条件が整っていな
い場合はエンジン停止ユニット26を作動せしめ、エン
ジンの始動を規制するように構成されている。
は、クラッチペダルが踏み込まれた状態(クラッチスイ
ッチ9がON)で、且つ主変速レバーがニュートラルに
位置(ニュートラルスイッチ8がON)し、且つ作業機
クラッチレバーが切り状態(作業機スイッチ7がON)
の場合となっている。すなわちエンジンが掛かっても作
業機が作動せず(作業機クラッチレバーが切り状態であ
るため)、機体も走行しない(メインクラッチが切り状
態で、且つトランスミッションがニュートラル)場合が
エンジンの始動条件となっている。
出力側に接続された制御機器6への制御信号がCPU2
側から正常に出力されるか否かをチェックするチェック
システム(故障診断手段)が備えられており、該チェッ
クシステムが起動手段となる後述するように扱深さ自動
制御,方向自動制御,選別自動制御を起動する自動制御
フローに従って起動され、制御部3側の故障を診断する
ことができるように構成されている。
側から制御機器6が作動しない程度の微少制御信号を出
力させ、リターン回路27を介して前記微少制御信号を
CPU2の入力側に還元入力させることによって、CP
U2側からの信号出力をチェックし、各出力信号が正常
に出力されるか否かを診断して制御部3自身の故障を診
断するものとなっている。
ムの起動手段)について図2に従って説明する。まずキ
ー(スタータスイッチ)をアクセサリ位置に廻すと電源
が入り、フローが開始され、ステップS1で各部の初期
化が行われる。その後ステップS2でエンジンの始動条
件をチェックし、始動条件が整っていない場合はステッ
プS3に進み上記チェックシステムを起動する。
ムによるチェック結果を確認し、正常である場合はステ
ップS5に進み、警報器24を駆動して正常警報音を鳴
らし、その後扱深さ自動制御,方向自動制御,選別自動
制御を起動する。またステップS4においてチェック結
果に異常があった場合(制御信号の出力に異常が発生し
ている場合)は、ステップS6に進み、警報器24を駆
動して異常警報音を鳴らした後、ステップS7に進む。
にインジケータ等を使用して異常箇所を報知し、ステッ
プS6に戻り、ステップS6とステップS7を繰り返
す。なおステップS2でエンジンの始動条件が整ってい
る場合は直接扱深さ自動制御,方向自動制御,選別自動
制御を起動する。
動制御の入り切りを点灯によって報知するものであり、
所定の自動制御の入り状態で、当該自動制御に対応する
ランプが点灯し、自動制御の切り状態でランプが消灯す
るように構成されている。
テップS7において、特にアクチュエータに対する出力
信号でエラー(異常)が検出された場合は、エラーが検
出された制御信号によって駆動されるべきアクチュエー
タが担当する自動制御用のインジケータ(ランプ)を点
滅させ、当該自動制御が制御部3側の制御信号に関する
エラーによって作動しない状態であることを報知するよ
うに構成している。
条件のチェックは、エンジンの始動条件に関わる前述の
クラッチスイッチ9,ニュートラルスイッチ8,作業機
スイッチ7の少なくとも1つのON,OFFを監視すれ
ば良く、本実施形態の場合は作業機スイッチ7の入り切
りを監視して、作業機スイッチ7がOFF(作業機クラ
ッチが入り作動状態)の時に「エンジンの始動条件が整
っていない」と判断するように構成されている。
れる正常警報音とステップS6において発生せしめられ
る異常警報音とが異なったものとなるように設定されて
おり、ステップS4におけるチェック結果が、正常であ
ったか否かを警報音の種類により判別することができる
ように構成されている。
ェックシステムが起動するように構成されているため、
チェックシステムを起動させるか否かはエンジン始動条
件を整わせるか否か(本実施形態の場合はエンジンを始
動させる前の作業機クラッチレバーの入り切り操作)に
よって決定される。
のスイッチ等を設ける必要が無く、コストダウンを図る
ことができる他、チェックシステムの作動時にはエンジ
ンが作動しないため、チェックシステムの作動中のオペ
レータの予期しない機体側の誤動作を防止することがで
きる。
報器24からの警報音により判別できるが、換言すると
チェックシステムの起動(作動)により、必ず警報音が
鳴るように設定されている。一方チェックシステムの作
動条件は「エンジンの始動条件が整っていない」ことで
あるため、結局エンジンの始動条件が整っていない場合
は、必ずチェック結果報知用の警報音が鳴る。
チェック結果のオペレータへの報知と、エンジンの始動
条件が整っていないことのオペレータへの報知を兼ねて
おり、エンジンの始動条件が整っていないことが警報器
24からの警報音により報知される。なお本実施形態の
場合警報器24はホーンとして機能しており、上記警報
はホーンより行われ、警報器24は故障診断手段の診断
結果を音響により報知する報知装置となっている。
よれば、起動手段が故障診断手段をエンジンの始動条件
が整っていない場合、例えばエンジンを始動させる前に
作業機クラッチを入り作動させる等によって自動的に起
動せしめるため、故障診断手段の起動用の専用のスイッ
チ等を設ける必要が無く、コストダウンを図ることがで
きる他、故障診断手段の起動時にはエンジンが作動しな
いため、故障診断手段の作動中のオペレータの予期しな
い機体側の誤動作を防止することができるという効果が
ある。
知装置を設けることにより、オペレータは診断結果(良
否)を報知装置からの音響(警報音)により判別できる
という効果があるが、一方故障診断手段の作動条件が
「エンジンの始動条件が整っていない」ことであるた
め、結局エンジンの始動条件が整っていない場合は、必
ず警報音が鳴り、この警報音がエンジンの始動条件が整
っていないことを警告する警報音を兼用するという利点
もある。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力信号に基づいて出力側に接続された
機器(6)を制御する制御部(3)を設け、該制御部
(3)に、予め決められた所定のエンジン始動条件に基
づいてエンジンの始動を規制するエンジン始動規制手段
と、制御部(3)側から所定の信号を出力させることに
よって制御部(3)の出力系の異常を判断して報知する
故障診断手段とを設けた作業車両の制御装置において、
故障診断手段を、エンジンの始動条件が整っていない場
合に自動的に起動せしめる起動手段を設けた故障診断手
段の起動システム。 - 【請求項2】 故障診断手段の起動時に作動し、故障診
断手段の診断結果を音響により報知する報知装置(2
4)を設けた故障診断手段の起動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173455A JP4188577B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | コンバインにおける故障診断手段の起動システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001173455A JP4188577B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | コンバインにおける故障診断手段の起動システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002364444A true JP2002364444A (ja) | 2002-12-18 |
JP4188577B2 JP4188577B2 (ja) | 2008-11-26 |
Family
ID=19014902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001173455A Expired - Fee Related JP4188577B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | コンバインにおける故障診断手段の起動システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4188577B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010082309A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Terumo Corp | 医療用マニピュレータ |
JP2014060972A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Kubota Corp | コンバイン |
JP2014121953A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Hino Motors Ltd | 制御装置、車両、および制御方法 |
JP2016054710A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 株式会社クボタ | コンバイン |
-
2001
- 2001-06-08 JP JP2001173455A patent/JP4188577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2014121953A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Hino Motors Ltd | 制御装置、車両、および制御方法 |
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---|---|
JP4188577B2 (ja) | 2008-11-26 |
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