JP2002363745A - スパッタによる膜の形成方法、光学部材、およびスパッタ装置 - Google Patents

スパッタによる膜の形成方法、光学部材、およびスパッタ装置

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JP2002363745A JP2001174088A JP2001174088A JP2002363745A JP 2002363745 A JP2002363745 A JP 2002363745A JP 2001174088 A JP2001174088 A JP 2001174088A JP 2001174088 A JP2001174088 A JP 2001174088A JP 2002363745 A JP2002363745 A JP 2002363745A
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sputtering
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thin film
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Mitsuharu Sawamura
光治 沢村
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    • C23C14/3407Cathode assembly for sputtering apparatus, e.g. Target

Abstract

(57)【要約】 【課題】 緻密で特性のよい多層膜を、低コストで自動
的かつ連続的にインライン式に形成する。 【解決手段】 スパッタ室2内に、第1のTi部材4、
第1のSi部材5、第2のTi部材6、Ta部材7、第
2のSi部材8が接合され、カソード電極として作用す
る貼り合せターゲット20が設けられている。基板9と
貼り合わせターゲット20との間に電力を供給し、基板
9および基板ホルダ10を矢印方向に移動させる。基板
9は、移動に伴って、貼り合わせターゲット20の第1
のTi部材4、第1のSi部材5、第2のTi部材6、
Ta部材7、第2のSi部材8と順次対向し、スパッタ
リングが行われる。基板9の表面には、TiO2膜、S
iO2膜、TiO2膜、Ta25膜、SiO2膜からなる
多層薄膜が形成される。各層の膜厚は、基板9と貼り合
わせターゲット20との間に介在する膜厚補正板11に
よって調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラや液晶プロ
ジェクター等の光学機器に用いられる反射防止膜を含む
光学部材と、それを形成するための膜の形成方法および
スパッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学機器用の光学部材に設けられ
ている反射防止膜の多くは、真空蒸着法で形成されてい
る。真空蒸着法は、膜厚制御モニターによる精度の高い
膜厚制御が可能であり、電子銃を用いて高速で成膜で
き、大型の真空装置を用いて大量に容易に処理できると
いった利点を有している。ただし、真空蒸着法により形
成された膜は、緻密さに乏しい。
【0003】一方、磁性膜、電極膜、透明導電膜、保護
膜等の形成のために、従来よりスパッタ法が広く用いら
れている。これは、成膜速度が遅いという欠点があるも
のの、変動要因が少なく制御し易く、時間制御により比
較的安定して所望の膜が得られるという利点を有してい
る。そしてこのスパッタ法は、緻密な膜を形成できると
いう利点を有しているので、近年では、真空蒸着法の代
わりに、ダイクロイック膜や反射防止膜等の光学用多層
膜の形成のためにも用いられている。例えば、特公平7
−111482号公報には、スパッタ膜からなる反射防
止膜が開示されている。
【0004】特公平7−111482号公報には、イン
ライン式の反応性直流スパッタ装置により形成された5
層反射防止膜の例が示されている。この反射防止膜は、
1層目が7.5nmのTiO2膜、2層目が39.5n
mのSiO2膜、3層目が101.5nmのTa2
5膜、4層目が18nmのTiO2膜、5層目が96nm
のSiO2膜から構成されている。この例では、膜厚が
厚い3層目の層を、比較的成膜速度の速いTa25によ
り形成し、製造工程の時間短縮を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】大面積の光学部材を大
量生産するためには、一定条件での連続成膜に適したイ
ンライン式(自動的かつ連続的な生産ラインを構成す
る)のスパッタ装置が用いられることが好ましい。そし
て通常は、目標生産量と目標工程時間に応じて、スパッ
タ装置の装置構成、具体的にはスパッタ室の数またはス
パッタ装置の台数が決定する。
【0006】スパッタ装置において、多層膜を形成する
場合や、成膜速度の遅い材料をターゲットとして用いる
場合には、複数のターゲットが用いられる。このように
複数のターゲットを用いる場合、複数のスパッタ装置を
用いたり、スパッタ装置に複数のスパッタ室を設けるこ
とがある。個々のターゲットに対応して複数のスパッタ
装置または複数のスパッタ室を設ける場合、各スパッタ
装置または各スパッタ室にそれぞれ1つずつ電源を設け
る必要があり、装置コストが高くなる。また、一つのス
パッタ室に複数のターゲットを設ける場合であっても、
ターゲットの数に応じて複数の電源が必要となるので、
やはり装置コストが高くなる。
【0007】特に、小規模生産(小面積の基板を用いた
り、少量生産を行ったり、複数膜種を生成する場合な
ど)においては、複数の電源を設けて装置コストが上昇
することに伴う製品(光学部材等)の製造コストの上昇
が顕著であるため、インライン式スパッタ装置が採用さ
れることは少ない。このような場合は、1つの基板に対
し異なる膜をスパッタする度に逐一セッティングを行
う、インライン式でない面倒な非連続処理が行われる。
あるいは、どうしてもスパッタ法により形成しないと膜
の目標特性(緻密さなど)が得られないという場合でな
ければ、スパッタ法でなく真空蒸着法などの代替方法に
より膜の形成が行われる。
【0008】このように、従来は、緻密で特性のよい多
層膜を自動的かつ連続的に形成するためにインライン式
のスパッタ装置を用いる場合、複数の電源を有すること
に伴い装置コストが高く、ひいては生産コストが高くな
るという欠点がある。
【0009】そこで本発明の目的は、低コストで、多層
膜を自動的かつ連続的に形成するようにインライン式に
用いることが可能なスパッタ装置および膜の形成方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、スパッタ室内
に投入された基板をスパッタ室内で移動させ、スパッタ
室内を移動中の基板に薄膜を形成する膜の形成方法にお
いて、スパッタ室内に、異なる材料からなる複数の部材
が貼り合わされた貼り合わせターゲットを配置し、貼り
合わせターゲットをカソード電極としてスパッタを行
い、基板の表面に多層薄膜を形成することを特徴とす
る。
【0011】これにより、単一のターゲットにより任意
の多層膜を形成することができ、大幅な装置コストの削
減が可能であり、十分な膜特性を有する膜が形成でき、
さらに、インライン式に自動的かつ連続的な処理が可能
である。
【0012】具体的には、基板表面に、貼り合わせター
ゲットを構成する異なる材料からなる複数の部材にそれ
ぞれ対応する薄膜を順次積層することにより、多層薄膜
を形成する。そして、基板に形成する多層薄膜の各層に
それぞれ求められる屈折率および膜厚に応じて、貼り合
わせターゲットを構成する複数の部材のそれぞれの材料
および大きさを選択することが好ましい。
【0013】貼り合せターゲットの一部と、基板の移動
経路との間に膜厚補正板を介在させ、膜厚補正板に覆わ
れた部分の貼り合わせターゲットを構成する部材に基づ
く、多層薄膜の層の膜厚を調整することもできる。これ
により、膜厚を制御して、同一材料で膜厚の異なる層を
形成することができる。
【0014】多層薄膜は、各層の境界部に、異なる材料
が混合した領域を含んでいてもよい。この場合、この領
域は屈折率が変化する屈折率傾斜部であり、この領域を
所望の構成とすることにより、任意の膜特性が得られ
る。
【0015】貼り合わせターゲットに対し単一の電源か
ら電力を供給することが好ましい。ターゲットと電源が
いずれも1つであるため、装置コストは非常に低く抑え
られる。
【0016】貼り合わせターゲットは金属とSiからな
り、これをカソード電極として反応性直流スパッタを行
うものであってもよい。金属は、高屈折率材であるT
i、Nb、Ta、Zr等や、低屈折率材であるAlが用
いられる。また、Siは低屈折率材として用いられる。
【0017】前記したいずれかの膜の形成方法は、光学
部材の反射防止膜の形成に適している。この反射防止膜
を、屈折率の異なる複数の層からなる多層薄膜とする。
【0018】本発明のスパッタ装置は、複数の基板が連
続的に投入されるスパッタ室と、スパッタ室内に配置さ
れた、異なる材料からなる複数の部材が貼り合わされた
貼り合わせターゲットとを含む。
【0019】基板に屈折率の異なる複数の層からなる多
層薄膜を形成するために、貼り合わせターゲットは、多
層薄膜の各層に要求される屈折率および膜厚に応じて選
択された材料および大きさの前記複数の部材が順に積層
された構成である。
【0020】貼り合せターゲットの一部と基板の移動経
路との間に介在する膜厚補正板や、貼り合わせターゲッ
トに電力を供給する単一の電源をさらに含んでいてもよ
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。ただし、本発明はこれらの
実施形態に限定されるものではない。
【0022】(第1の実施形態)図1に、本発明の第1
の実施形態のインライン式スパッタ装置の模式図が示さ
れている。図1に示すように、このスパッタ装置は、搬
入室1とスパッタ室2と搬出室3とから構成されてお
り、搬入室1から未処理の基板9が随時スパッタ室2内
に投入され、スパッタ室2内にてスパッタ膜形成が行わ
れ、処理済の基板9は搬出室3に排出される。
【0023】スパッタ室2の中には、カソード電極とし
て作用する貼り合せターゲット20が設けられている。
貼り合せターゲットは、異なる材料からなる複数の部材
が接合されて一体化された構成である。本実施形態の貼
り合わせターゲット20は、第1のTi部材4、第1の
Si部材5、第2のTi部材6、Ta部材7、第2のS
i部材8が順次接合され、スパッタ室2の長手方向の大
部分に亘って延びている。
【0024】複数の基板ホルダ10は、基板を保持し、
図示しない搬送機構により矢印方向に搬送される。基板
ホルダ10の搬送経路が、基板の移動経路となる。この
搬送機構は、搬入室1、スパッタ室2、搬出室3の3室
に亘って基板ホルダ10を搬送させ得るものであり、各
室の境界に位置するゲートバルブ13a,13bをまた
いで基板ホルダ10を同一速度で直進させる。なお、基
板ホルダ10は、基板9が搭載された状態で矢印方向に
移動した後、詳述しないが、基板9を搭載しない状態で
搬入室1側に(矢印と反対の方向に)復帰するような循
環運動を連続的に行う。
【0025】このスパッタ装置には、スパッタ室2用排
気手段(図示せず)と、搬入室1および搬出室3共用の
排気手段(図示せず)とが設けられている。本実施形態
では、搬入室1と搬出室2の排気のタイミングを同期さ
せる構成である。そして、基板ホルダ10がスパッタ室
2に出入りするときには、搬入室1とスパッタ室2と搬
出室3とが同一圧力に保たれ、搬入室1からスパッタ室
2へ基板ホルダ10が進入するのと同時に、スパッタ室
2から搬出室3へ別の基板ホルダ10が移動する構成に
なっている。
【0026】搬入室1、スパッタ室2、搬出室3には、
ガス導入手段(図示せず)が設けられている。また、貼
り合わせターゲット20と接続されている単一の電源
(図示せず)が設けられている。
【0027】基板9の移動経路、すなわち基板ホルダ1
0の搬送経路と、貼り合わせターゲット20との間に
は、形成すべき多層薄膜21の構成に応じた任意の位置
に膜厚補正板11が設けられている。なお、便宜上、後
述する第2の実施形態における多層薄膜形成に用いられ
る膜厚補正板11は、破線で図示している。また、貼り
合わせターゲット20の、搬入室1側および搬出室3側
の端部付近には、基板ホルダ10の搬送経路との間に介
在する遮蔽板12が設けられている。
【0028】具体的には、本実施形態においては、直径
150mmの円形の基板ホルダ10と、長さ1350m
m×幅250mmの貼り合わせターゲット20を用い、
この基板ホルダ10に搭載された基板9と、貼り合わせ
ターゲット20との間の間隔が80mmになるように配
置されている。そして、基板ホルダ10は、2.1mm
/secの速度で搬送される。
【0029】ガス導入手段は、各室とも、Arガス導入
とO2ガス導入の2系統設けられており、流量比が一定
で全圧制御されるものである。電源は10KWの直流電
源であり、運転中(成膜処理中)は常時ON状態であ
る。
【0030】このスパッタ装置において、直径110m
mの円板状のホウケイ酸クラウンガラス(BK7)から
なる基板に、スパッタを行った。
【0031】このスパッタ工程について図1,2を参照
して詳細に説明する。図2においては、多数の基板9が
連続的に処理されるうちの5枚の基板9について示して
いる。本実施形態では、搬入室1と搬入室3は同じタイ
ミングで同じように排気およびガス導入が行われるの
で、共通のタイムチャートで示している。また、ゲート
バルブ13aと13bは同じタイミングで同じように開
閉するので、共通のタイムチャートで示している。
【0032】まず、基板9を基板ホルダ10に搭載して
搬入室1内にセットし、搬入室1を外気に開放して図示
しない排気手段により排気する。そして、図示しないガ
ス導入手段により、各室1,2,3にArガスとO2
スを導入する。少なくとも搬入室1とスパッタ室2と
が、圧力0.5PaおよびO2分圧20%の一定の状態
(スパッタ雰囲気)になったところで、ゲートバルブ1
3aを開いて、基板9を搭載した基板ホルダ10を搬入
室1からスパッタ室2へ搬送する。
【0033】スパッタ室2内において、図示しない電源
によって、基板9と貼り合わせターゲット20とに8K
Wの直流の電力を供給して、スパッタリングを行う。ス
パッタ室2への進入直後は、貼り合わせターゲット20
のうちの第1のTi部材4が基板と対向するため、この
第1のTi部材4をターゲットとしてスパッタリングが
行われ、図3に示すように、基板9の表面にTiO2
(TiO2リッチの膜)14が形成される。なお、基板
9の移動経路と貼り合わせターゲット20との間に膜厚
補正板11が設けられており、この膜厚補正板11によ
って貼り合わせターゲット20が基板9に対して遮蔽さ
れる分だけ、形成される膜14の膜厚が薄くなる。
【0034】電源から基板9と貼り合わせターゲット2
0との間に電力を供給し続けつつ、基板9および基板ホ
ルダ10を矢印方向に移動させる。それに伴って、第1
のTi部材4の次に第1のSi部材5が、基板9と対向
する。そこで、この第1のSi部材5をターゲットとし
てスパッタリングが行われ、TiO2膜14の上にSi
2膜(SiO2リッチの膜)15が形成される。これ
は、実質的に、Tiターゲットによるスパッタリングの
終了後、TiターゲットからSiターゲットに取り替え
て再度スパッタリングを行うのと同じことである。
【0035】その後も同様に、電源から電力を供給しつ
つ基板9を移動させ、第1のSi部材4に続いて、第2
のTi部材6、Ta部材7、第2のSi部材8が、基板
9と対向する。順次これらをターゲットとしてスパッタ
リングが行われ、SiO2膜15の上に、TiO2膜(T
iO2リッチの膜)16、Ta25膜(Ta25リッチ
の膜)17、SiO2膜(SiO2リッチの膜)18が形
成される。こうして、図3に示すように、基板9の表面
に、TiO2膜14、SiO2膜15、TiO2膜16、
Ta25膜17、SiO2膜18が順に積層された構成
の多層薄膜21、本実施形態では屈折率分布が変化して
いる反射防止膜が形成される。
【0036】なお、膜厚補正板11が設けられている個
所では、その分だけ形成される膜の膜厚が薄くなる。す
なわち、各膜14〜18の膜厚は、スパッタ時間を決定
する基板ホルダ10の搬送速度や、スパッタ圧などのス
パッタ条件に加え、貼り合わせターゲット20を構成す
る各部材4〜8の大きさと、各部材4〜8に対応して設
けられている膜厚補正板11の位置および大きさによっ
て決定される。また、各膜14〜18の境界部分には、
貼り合わせターゲット20を構成する各部材4〜8のう
ちの隣り合う2つの部材の材料が混合している領域19
が形成される。しかも、この領域19内で、両部材の材
料の比率が徐々に変化している。したがって、この多層
薄膜21の各層間の屈折率の変化は連続的である(図
4,5参照)。
【0037】こうして、スパッタ室2内で基板9表面へ
の多層薄膜21の形成が行われた後、ゲートバルブ13
bを開いて、基板9および基板ホルダ10を、スパッタ
室2から搬出室3へ搬送する。このとき、搬出室3内
は、スパッタ室内2と実質的に同じスパッタ雰囲気であ
る。そして、ゲートバルブ13bを閉じ、搬出室3を外
気に開放してから、基板9を外部に取り出す。
【0038】以上の説明は、1個の基板9に対して行わ
れる処理を経時的に説明したものであるが、本実施形態
では、インライン式のスパッタ装置を用い、図2に示す
ように、基板9を次々に投入して連続的に大量生産を行
う。すなわち、前記したように基板9の処理を行ってい
る途中で、次の基板9の処理を開始する。具体的には、
最初の基板9を搬入室1からスパッタ室2に投入する
と、ゲートバルブ13aを閉じて、搬入室1を外気に開
放して次の基板9を搬入室1に投入する。それ以降も、
先行する基板9をスパッタ室2に投入すると、次の基板
9を搬入室1内でセットする。
【0039】1枚目の基板9のスパッタリングが開始さ
れてから後は、スパッタ装置が稼動している間、スパッ
タ室2内では常にいずれかの基板9に対してスパッタリ
ングが行われているので、常にスパッタ雰囲気(スパッ
タ圧0.5Pa、O2分圧20%)に保たれる。このス
パッタ雰囲気を維持するため、搬入室1からスパッタ室
2に新たな基板9を搬送するためにゲートバルブ13a
を開放する際には搬入室1を前もってスパッタ雰囲気と
同じ雰囲気にしておき、スパッタ室2から搬出室3に処
理済の基板9を搬送するためにゲートバルブ13bを開
放する際には搬出室3を前もってスパッタ雰囲気と同じ
雰囲気にしておく。すなわち、ゲートバルブ13a,1
3bを開く前に、予め搬入室1または搬出室3を、排気
手段によって一旦排気した後、ガス導入手段によってA
rガスとO2ガスを適量だけ導入する。
【0040】図2に示すように、本実施形態において、
1枚の基板9の処理の全工程(基板ホルダ10の搬入か
ら搬出まで)に要する時間は約20分30秒である。し
かし、前記したように、基板9をスパッタ室2に投入す
る度に、次の基板9を搬入室1内でセットするようにす
ることにより、スパッタ室2内では常時3つ以上の基板
9が並行して処理されるので、1つの基板9あたりの処
理時間は約5分になり、大幅な効率化が達成できる。
【0041】以上説明した本実施形態のスパッタ方法
は、複数のターゲット、具体的には、第1のTiターゲ
ット、第1のSiターゲット、第2のTiターゲット、
Taターゲット、第2のSiターゲットの5つのターゲ
ット、または少なくともTiターゲット、Siターゲッ
ト、Taターゲットの3つのターゲットを用い、それに
対応してターゲットと同数の電源を用いてスパッタリン
グを行うのと実質的に同様な多層薄膜21の形成が行え
る。
【0042】図4には、このようにして基板上に積層さ
れた多層薄膜21である反射防止膜の、基板9中心にお
ける膜厚と屈折率との関係が示されている。縦軸は屈折
率を示し、横軸は膜厚補正板11がない場合にスパッタ
リングにより形成される膜厚を示す。ただし、図4中で
実線に囲まれた領域は膜厚補正板11により遮蔽されて
実際には成膜が行われなかった部分であり、実際の膜厚
は図4の横軸に記されているよりも小さい。本実施形態
における反射防止膜21(図3参照)の実際の膜厚と屈
折率との関係は、図5に実線で示されている。このよう
に本実施形態では、膜厚補正板11を用いて、任意の層
の膜厚を任意の量だけ薄くしている。こうして、前記し
た通り、基板9上には、貼り合せターゲット20に対応
して、TiO2層14、SiO2層15、TiO2層1
6、Ta25層17、SiO2層18を含み各層の境界
に混合領域19を有する、屈折率分布が連続的に変化す
る5層構造の反射防止膜(多層薄膜)21が形成されて
いる。
【0043】図6には、この反射防止膜21の特性が示
されている。図6の縦軸は反射率(%)であり、横軸は
波長(nm)である。本実施形態により形成された反射
防止膜21は、従来の高屈折率膜と低屈折率膜の5層構
造の反射防止膜と異なり、各層14〜18間に、異なる
材料が混合した領域19を含む連続膜であるが、従来と
同等の反射防止特性を得ることができる。
【0044】また、図7には、この反射防止膜21の膜
厚分布が示されている。図面中、横軸は基板9中心から
の距離、縦軸は膜厚比である。図面中に表示されている
「R1600/5」のR1600は基板9表面の凸形状
を示す曲率半径を示しており、本実施形態では、曲率半
径=1600mmなので、実質的に平板とみなすことが
できる。また、その後の「/5」は、成膜面中心から搬
送方向に5mm離れた位置で、搬送方向に垂直な方向の
膜厚分布を測定したことを示している。本実施形態で
は、直径150mmの基板ホルダ10内の成膜有効範囲
は、破線で示す、中心から+55mm〜−55mmの範
囲である。この成膜有効範囲内で、膜厚分布は±5%以
内であり、距離±25mm程度の位置において、必要と
する反射防止特性に対応する膜厚となるように設定すれ
ば、この膜厚の誤差は許容範囲内であり、投入電力によ
り調整可能な範囲内である。
【0045】(第2の実施形態)次に本発明の第2の実
施形態について説明する。第1の実施形態と同様な部分
については説明を省略する。
【0046】第1の実施形態と同様にして、図1に示す
スパッタ装置により、直径110mm、曲率半径200
mmの凸レンズ状の、LaSF03からなる基板9の表
面に、多層薄膜である反射防止膜22(図8参照)を積
層した。
【0047】図9には、本実施形態において基板9上に
積層された反射防止膜22の、基板9中心における膜厚
と屈折率との関係が示されている。縦軸は屈折率を示
し、横軸は膜厚補正板11がない場合にスパッタリング
により形成される膜厚を示す。ただし、図面中で破線に
囲まれた領域は膜厚補正板11(図1に破線で図示)に
より遮蔽されて実際には成膜が行われなかった部分であ
り、実際の膜厚は図9の横軸に記されているよりも小さ
い。本実施形態における実際の膜厚と屈折率との関係
は、図5に破線で示されている。このように本実施形態
では、膜厚補正板11を用いて、任意の層の膜厚を任意
の量だけ薄くしている。こうして、図8に示すように、
基板9上には、貼り合せターゲット20に対応して、T
iO2層14、SiO2層15、TiO2層16、Ta2
5層17、SiO2層18を含み各層の境界に混合領域1
9を有する、屈折率分布が連続的に変化する5層構造の
反射防止膜22が形成されている。図5の実線と破線と
を対比したり、図3と図8とを対比することにより、第
1の実施形態により形成された多層薄膜21と、第2の
実施形態により形成された多層薄膜22とでは、各層の
膜厚が異なっていることが判る。これは、第1の実施形
態と第2の実施形態とでは、膜厚補正板11の数やその
位置および大きさが異なっているからである。このよう
に、膜厚補正板11の数、位置、大きさを調整すること
により、各層の膜厚を任意に増減することができる。
【0048】図10には、この反射防止膜22の特性が
示されている。図10の縦軸は反射率(%)であり、横
軸は波長(nm)である。本実施形態により形成された
反射防止膜22は、従来の高屈折率膜と低屈折率膜の5
層構造の反射防止膜と異なり、各層間に異なる材料が混
合した領域19を含む連続膜であるが、従来と同等の反
射防止特性を得ることができる。
【0049】また、図11には、この反射防止膜22の
膜厚分布が示されている。図面中、横軸は基板中心から
の距離、縦軸は、図7に示す第1の実施形態の反射防止
膜21と同じ基準で表示した膜厚比である。図面中に表
示されている「R200/5」は、基板9が曲率半径=
200mmの凸レンズ状で、成膜面中心から搬送方向に
5mm離れた位置で測定した、搬送方向に垂直な方向の
膜厚分布であり、同様に、「R200/25」は、同じ
基板9で、成膜面中心から搬送方向に25mm離れた位
置で測定した、搬送方向に垂直な方向の膜厚分布であ
り、「R200/45」は、同じ基板9で、成膜面中心
から搬送方向に45mm離れた位置で測定した、搬送方
向に垂直な方向の膜厚分布であり、「R200/50」
は、同じ基板9で、成膜面中心から搬送方向に50mm
離れた位置で測定した、搬送方向に垂直な方向の膜厚分
布であり、「R200/55」は、同じ基板9で、成膜
面中心から搬送方向に55mm離れた位置で測定した、
搬送方向に垂直な方向の膜厚分布である。本実施形態で
は、成膜中心から55mm離れた部分で最も膜厚が薄
く、中心と比べて約−10%であった。しかし、中心か
ら50mm以内の領域内での膜厚分布はほぼ±5%以内
であり、実用上は問題ない。
【0050】
【発明の効果】本発明によると、異なる材料からなる複
数の部材が貼り合わせられた貼り合わせターゲットを用
いることにより、1つのターゲットおよび1つの電源に
よって任意の多層薄膜の形成が可能である。しかも、本
発明のスパッタ装置は、インライン式に用いて、自動的
かつ連続的に基板への多層薄膜形成が可能であり、形成
された多層薄膜は十分な膜特性を有している。したがっ
て、従来は生産コストの高さからインライン式の生産が
行われ難かった小規模生産においても、低コストでイン
ライン式の生産が容易に可能である。
【0051】所望の多層薄膜を形成することは、多層薄
膜の各層にそれぞれ求められる屈折率および膜厚に応じ
て、貼り合わせターゲットを構成する複数の部材のそれ
ぞれの材料および大きさを選択することにより、容易に
可能になる。さらに、貼り合せターゲットの一部と、基
板の移動経路との間に膜厚補正板を介在させることによ
り、多層薄膜の層の膜厚をより細かく任意に調整するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパッタ装置を示す模式図である。
【図2】本発明のスパッタ方法を示すタイムチャートで
ある。
【図3】本発明の第1の実施形態により形成された多層
薄膜を示す拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施形態により形成された多層
薄膜の膜厚と屈折率の関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第1の実施形態により形成された多層
薄膜の膜厚と屈折率の関係と、第2の実施形態により形
成された多層薄膜の膜厚と屈折率の関係とを対比して示
すグラフである。
【図6】本発明の第1の実施形態により形成された多層
薄膜の反射防止特性を示すグラフである。
【図7】本発明の第1の実施形態により形成された多層
薄膜の膜厚分布を示すグラフである。
【図8】本発明の第2の実施形態により形成された多層
薄膜を示す拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施形態により形成された多層
薄膜の膜厚と屈折率の関係を示すグラフである。
【図10】本発明の第2の実施形態により形成された多
層薄膜の反射防止特性を示すグラフである。
【図11】本発明の第2の実施形態により形成された多
層薄膜の膜厚分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 搬入室 2 スパッタ室 3 搬出室 4 第1のTi部材(貼り合せターゲットを構成
する部材) 5 第1のSi部材(貼り合せターゲットを構成
する部材) 6 第2のTi部材(貼り合せターゲットを構成
する部材) 7 Ta部材(貼り合せターゲットを構成する部
材) 8 第2のSi部材(貼り合せターゲットを構成
する部材) 9 基板 10 基板ホルダ 11 膜厚補正板 12 遮蔽板 13a,13b ゲートバルブ 14 TiO2膜(TiO2リッチの膜) 15 SiO2膜(SiO2リッチの膜) 16 TiO2膜(TiO2リッチの膜) 17 Ta25膜(Ta25リッチの膜) 18 SiO2膜(SiO2リッチの膜) 19 異なる材料が混合した領域 20 貼り合せターゲット 21,22 多層薄膜(反射防止膜)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタ室内に投入された基板を前記ス
    パッタ室内で移動させ、前記スパッタ室内を移動中の前
    記基板に薄膜を形成する膜の形成方法において、 スパッタ室内に、異なる材料からなる複数の部材が貼り
    合わされた貼り合わせターゲットを配置し、前記貼り合
    わせターゲットをカソード電極としてスパッタを行い、
    前記基板の表面に多層薄膜を形成することを特徴とする
    膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記基板表面に、前記貼り合わせターゲ
    ットを構成する前記異なる材料からなる複数の部材にそ
    れぞれ対応する薄膜を順次積層することにより、前記多
    層薄膜を形成する、請求項1に記載の膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記基板に形成する前記多層薄膜の各層
    にそれぞれ求められる屈折率および膜厚に応じて、前記
    貼り合わせターゲットを構成する前記複数の部材のそれ
    ぞれの材料および大きさを選択する、請求項2に記載の
    膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記貼り合せターゲットの一部と、前記
    基板の移動経路との間に膜厚補正板を介在させ、前記膜
    厚補正板に覆われた部分の前記貼り合わせターゲットを
    構成する部材に基づく前記多層薄膜の層の膜厚を調整す
    る、請求項2または3に記載の膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記多層薄膜は、各層の境界部に、異な
    る材料が混合した領域を含む、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記貼り合わせターゲットに対し単一の
    電源から電力を供給する、請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記貼り合わせターゲットは金属とSi
    からなり、これをカソード電極として反応性直流スパッ
    タを行う、請求項1〜6のいずれか1項に記載の膜の形
    成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の膜
    の形成方法によって形成された反射防止膜を有する光学
    部材。
  9. 【請求項9】 前記反射防止膜が、屈折率の異なる複数
    の層からなる多層薄膜である、請求項8に記載の光学部
    材。
  10. 【請求項10】 複数の基板が連続的に投入されるスパ
    ッタ室と、 前記スパッタ室内に配置された、異なる材料からなる複
    数の部材が貼り合わされた貼り合わせターゲットとを含
    む、スパッタ装置。
  11. 【請求項11】 前記基板に屈折率の異なる複数の層か
    らなる多層薄膜を形成するために、前記貼り合わせター
    ゲットは、前記多層薄膜の各層に要求される屈折率およ
    び膜厚に応じて選択された材料および大きさの前記複数
    の部材が順に積層された構成である、請求項10に記載
    のスパッタ装置。
  12. 【請求項12】 前記貼り合せターゲットの一部と前記
    基板の移動経路との間に介在する膜厚補正板をさらに含
    む、請求項10または11に記載のスパッタ装置。
  13. 【請求項13】 前記貼り合わせターゲットに電力を供
    給する単一の電源をさらに含む、請求項10〜12のい
    ずれか1項に記載のスパッタ装置。
  14. 【請求項14】 前記貼り合わせターゲットは金属とS
    iからなる、請求項10〜13のいずれか1項に記載の
    スパッタ装置。
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