JP2006022389A - 薄膜形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の膜原料物質からなるターゲットをスパッタリングすることにより、中間屈折率を有する薄膜を形成する薄膜形成方法において、形成すべき中間屈折率の調整・変更が容易な薄膜形成方法を提供する。
【解決手段】 三以上の成膜プロセス室と反応プロセス室を有し、これらの間で基板を順次移動させて処理を行い基板に薄膜を形成するスパッタ装置を用いた薄膜形成方法であって、異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをスパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記三以上のターゲットから供給される膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、それぞれの成膜プロセス室でスパッタリングすることにより基体上に中間薄膜を形成し、反応プロセス室において中間薄膜と反応性ガスの活性種とを反応させて最終薄膜を形成する最終薄膜形成処理を行なう膜形成工程とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は薄膜形成方法に係り、特に所望の屈折率の光学薄膜を得るための薄膜形成方法に関する。
従来、高屈折率材料と低屈折率材料とを混合固化したターゲットをスパッタリングすることにより、中間屈折率を有する薄膜を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この技術は、例えばSiおよびTa粉末を所定の混合割合に混合し、アルゴン雰囲気下でホットプレスを行い、焼結し、焼結を行った混合材料を機械成型した後、銅製の背板上にボンディングしてターゲットを形成する。
このように、SiとTaの混合割合が設定されたターゲットを形成し、このターゲットを用いて基板上にスパッタリングすることにより、中間屈折率を有する薄膜を得ることができる。
特開2004−68109号公報(4−6頁)
しかしながら、上述のように混合割合が設定されて形成されたターゲットを用いると、所定の中間屈折率を有する薄膜を形成することはできるものの、形成された薄膜の屈折率を調整・変更したいときには、再度、膜原料物質であるSi,Taを粉砕,混合,機械成型等の処理をしてターゲットを製作し直さなければならず、手間が掛かるという不都合があった。また、SiとTaの混合比を変えることによる屈折率の変化の程度が大きいので、微調整が難しいという不都合があった。
また、成膜プロセスの条件によって形成された薄膜の組成が変わってしまったり、ターゲット製作工程において、ターゲットの組成自体にばらつきが生じてしまったりすることによって、所望の中間屈折率が得られない場合があり、中間屈折率を有する薄膜の再現性が良くないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の膜原料物質からなるターゲットをスパッタリングすることにより、中間屈折率を有する薄膜を形成する薄膜形成方法において、形成すべき中間屈折率の調整・変更が容易な薄膜形成方法を提供することにある。
上記課題は、真空中でターゲットをスパッタリングすることにより基体へ薄膜を形成する薄膜形成方法であって、それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをスパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記三以上のターゲットから供給される前記各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、該供給量設定工程で設定した供給量の割合にしたがって、前記三以上のターゲットをスパッタリングすることにより基体上に薄膜を形成する膜形成工程と、を備え、前記供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、前記ターゲットの面積比の設定、のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することにより解決される。
このように本発明の薄膜形成方法は、スパッタリングによる膜形成工程の前に、三種以上の膜原料物質からなるターゲットから基体へ向けて供給される各膜原料物質の供給量の割合を予め設定する供給量設定工程を備えており、この供給量設定工程では、各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、または前記ターゲットの面積比の設定のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することができる。このようにして、三種以上の膜原料物質の供給量を調整することができるので、調整の自由度が向上すると共に屈折率の微調整が行い易く、所望の屈折率を有する薄膜を形成することが容易となる。
また、上記課題は、三以上の成膜プロセス領域を有し、該成膜プロセス領域に基体を順次移動させてスパッタリングを行い基体に薄膜を形成する薄膜形成装置を用いた薄膜形成方法であって、それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをスパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記三以上のターゲットから供給される前記各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、前記三以上のターゲットをそれぞれ異なる成膜プロセス領域に配置し、前記供給量設定工程で設定した供給量の割合にしたがって、前記三以上のターゲットをそれぞれ独立してスパッタリングすることにより基体上に薄膜を形成する膜形成工程と、を備え、前記供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、前記ターゲットの面積比の設定、のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することにより解決される。
本発明はこのように、三以上の成膜プロセス領域を有し、この成膜プロセス領域に基体を順次移動させてスパッタリングを行い基体に薄膜を形成する薄膜形成装置を用いるものであり、それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをそれぞれ異なる成膜プロセス領域に配置して、独立してスパッタリングすることにより基体上に薄膜を形成する膜形成工程の前に、三以上のターゲットから供給される各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程を備えている。
そして、供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、または前記ターゲットの面積比の設定のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することができる。このようにして、三種以上の膜原料物質の供給量を調整することができるので、調整の自由度が向上すると共に屈折率の微調整が行い易く、所望の屈折率を有する薄膜を形成することが容易となる。
また、上記課題は、三以上の成膜プロセス領域と、該成膜プロセス領域から分離された反応プロセス領域と、を有し、前記成膜プロセス領域と前記反応プロセス領域に基体を順次移動させて処理を行い基体に薄膜を形成する薄膜形成装置を用いた薄膜形成方法であって、それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをスパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記三以上のターゲットから供給される前記各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、前記三以上のターゲットをそれぞれ異なる成膜プロセス領域に配置し、前記供給量設定工程で設定した供給量の割合にしたがって、前記三以上のターゲットをそれぞれ独立してスパッタリングすることにより基体上に中間薄膜を形成する中間薄膜形成処理および前記反応プロセス領域において前記中間薄膜と反応性ガスの活性種とを反応させて最終薄膜を形成する最終薄膜形成処理を行なう膜形成工程と、を備え、前記供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、前記ターゲットの面積比の設定、のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することにより解決される。
本発明はこのように、三以上の成膜プロセス領域と、この成膜プロセス領域から分離された反応プロセス領域と、を有し、成膜プロセス領域と反応プロセス領域に基体を順次移動させて処理を行い基体に薄膜を形成する薄膜形成装置を用いるものであり、
それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをそれぞれ異なる成膜プロセス領域に配置し、独立してスパッタリングすることにより基体上に中間薄膜を形成する中間薄膜形成処理,反応プロセス領域において中間薄膜と反応性ガスの活性種とを反応させて最終薄膜を形成する最終薄膜形成処理,を行なう膜形成工程を行なう前に、三以上のターゲットをスパッタリングすることによって供給される各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程を備えている。
そして、供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、または前記ターゲットの面積比の設定のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することができる。このようにして、三種以上の膜原料物質の供給量を調整することができるので、調整の自由度が向上すると共に屈折率の微調整が行い易く、所望の屈折率を有する薄膜を形成することが容易となる。
上記課題は、真空中でターゲットをスパッタリングすることにより基体へ薄膜を形成する薄膜形成方法であって、三種以上の膜原料物質からなるターゲットを、スパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記ターゲットから供給される前記三種以上の膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、前記ターゲットを用いてスパッタリングすることにより基体上に薄膜を形成する膜形成工程と、を備え、前記供給量設定工程では、前記各膜原料物質が前記ターゲットに占める面積比を設定することにより前記供給量の割合を設定することにより解決される。
このように本発明の薄膜形成方法は、スパッタリングによる膜形成工程の前に、三種以上の膜原料物質からなるターゲットから基体へ向けて供給される各膜原料物質の供給量の割合を予め設定する供給量設定工程を備えており、この供給量設定工程では、各膜原料物質が前記ターゲットに占める面積比を設定する。
このように、膜原料物質の面積比を設定することにより、供給量の割合を設定することができるので、屈折率を調整・変更するためのターゲットにおける調整が容易である。そして、面積比の設定によれば、所望の屈折率を有する薄膜の形成の再現性がよい。さらに、本発明では、膜原料物質を三種以上用いているので微調整が容易となる。
本発明によれば、複数の膜原料物質からなるターゲットをスパッタリングすることにより、中間屈折率を有する薄膜を形成する薄膜形成方法において、形成すべき中間屈折率の調整・変更が容易な薄膜形成方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。図1〜図4は、本発明の実施例に係るものであり、図1はスパッタ装置の断面説明図、図2は図1のA−B−C線での断面説明図、図3,図4は薄膜の屈折率についての説明図である。、図5〜図11は他の実施例に係るものであり、図5は成膜プロセス室の説明図、図6,図8はターゲットの説明図、図7はスパッタリング法の説明図、図9〜図11はスパッタ装置の断面説明図である。
本実施例では、スパッタリングを行う薄膜形成装置にカルーセル型のスパッタ装置1を用いた例を説明する。本実施例では、スパッタの一例であるマグネトロンスパッタを行うスパッタ装置1を用いているが、これに限定されるものでなく、マグネトロン放電を用いない二極スパッタ等、他の公知のスパッタを行うスパッタ装置を用いることもできる。
本実施例のスパッタ装置1によれば、光学レンズ等の基体(基板)上にスパッタで目的の膜厚よりも極薄い薄膜(中間薄膜)を形成して、その極薄い薄膜をプラズマ処理して平均0.01〜1.5nmの膜厚の薄膜(最終薄膜)を形成する。そして、この工程を繰り返すことにより、所望の膜厚(数nm〜数百nm程度)の薄膜を基板上に形成することができる。
本実施例のスパッタ装置1は、真空容器11と、真空容器11内で回転可能に駆動される基板ホルダ13と、基板ホルダ13の外周に形成された成膜プロセス室20,30,40,50、反応プロセス室60等を有して構成されている。成膜プロセス室20,30,40,50は、成膜プロセスを行うための成膜プロセス領域を構成し、反応プロセス室60は、反応プロセスを行うための反応プロセス領域を構成する。真空容器11の開口11hには扉収容容器9が連結され、さらに扉収容容器9には基板搬入容器10が連結されている。
扉収容容器9の内部空間(扉収容室9A)には、上下にスライドして真空容器11の内部(膜形成室11A)と基板搬入容器10の内部(ロードロック室10A)とを気密的に仕切る開閉扉5が収容されている。また、基板搬入容器10は、搬入出扉6によって外部と気密的に仕切られている。
基板を外周面に保持する基板ホルダ13は、不図示の搬送手段によって、搬入出扉6からロードロック室10Aに搬入され、さらに開閉扉5を通って膜形成室11A内に搬送される。そして、成膜処理後、再び開閉扉5を通ってロードロック室10Aへ搬送され、搬入出扉6から外部へ搬出される。
真空容器11は、公知のスパッタ装置で通常用いられるようなステンレススチール製であり、形状に限定はなく、本例では中空の多角柱形状をしている。真空容器11の形状は中空の円柱状であってもよい。
真空容器11と基板搬入容器10には、不図示の排気口が形成されており、排気口には排気用の配管91aが接続されている。この配管91aには内部を真空状態に排気するための真空ポンプ91が接続されている。真空ポンプ91は、膜形成室11Aとロードロック室10Aとをそれぞれ独立して真空状態に排気することが可能である。したがって、膜形成室11Aを常に真空状態に保持した状態で、基板ホルダ13をスパッタ装置1に搬入・搬出することができる。
円筒状の基板ホルダ13は、真空容器11内の略中央に配置され、その外周面に複数の基板(不図示)を保持することができる。基板ホルダ13は、円筒の筒方向の中心軸線Z(図2参照)が真空容器11の上下方向になるように真空容器11内に配設される。基板ホルダ13は、真空容器11内の真空状態を維持した状態で、真空容器11の上部に設けられたモータ19によって中心軸線Zを中心に回転駆動される。
基板ホルダ13の外周面には、多数の基板(不図示)が、基板ホルダ13の中心軸線Zに沿った方向(上下方向)に所定間隔を保ちながら整列した状態で保持される。本実施形態では、基板の薄膜を形成させる面(以下「膜形成面」という)が、基板ホルダ13の中心軸線Zと垂直な方向を向くように(すなわち径方向外側を向くように)、基板ホルダ13に保持されている。各基板は、基板ホルダ13が回転することで、中心軸線Zを公転軸として公転する。
本例のスパッタ装置1では、成膜プロセス室(20,30,40,50)が4室(ゾーン)、反応プロセス室(60)が1室(ゾーン)設けられている。成膜プロセス室20,30,40,50は、スパッタを行って中間薄膜を形成するために設けられており、反応プロセス室60は、中間薄膜にプラズマ処理を行って最終薄膜を形成するために設けられている。
真空容器11の側壁には、矩形状の開口11a〜11eが形成され、この開口11a〜11eの各端部辺から基板ホルダ13へ向けてステンレススチール製の仕切壁14〜18が突出するように配設されている。
また、開口11a〜11dを塞ぐように基板ホルダ13の外周面に対向してスパッタ手段20A,30A,40A,50Aが設けられている。また、真空容器11の開口11eを塞ぐように基板ホルダ13の外周面に対向してプラズマ発生手段80が設けられている。
このように、成膜プロセス室20は、4側面からなる仕切壁14,基板ホルダ13の外周面,スパッタ手段20Aに囲繞されて形成されている。成膜プロセス室30は仕切壁15,基板ホルダ13の外周面,スパッタ手段30Aに囲繞されて形成され、成膜プロセス室40は仕切壁16,基板ホルダ13の外周面,スパッタ手段40Aに囲繞されて形成され、成膜プロセス室50は仕切壁17,基板ホルダ13の外周面,スパッタ手段50Aに囲繞されて形成されている。
また、反応プロセス室60は、仕切壁18,基板ホルダ13の外周面,プラズマ発生手段80に囲繞されて形成されている。
このように成膜プロセス室20,30,40,50および反応プロセス室60は、それぞれ異なる領域に形成されている。本実施形態では、成膜プロセス室20,成膜プロセス室30,反応プロセス室60,成膜プロセス室40,成膜プロセス室50は、この順に基板ホルダ13の周方向に略45度の中心角毎に設けられている。
モータ19によって基板ホルダ13が回転させられると、基板ホルダ13の外周面に保持された基板が公転して、各基板はスパッタ手段20A,30A,40A,50A(成膜プロセス室20,30,40,50)に面した位置と、プラズマ発生手段80(反応プロセス室60)に面した位置との間を繰り返し回転移動する。
成膜プロセス室20には、不活性ガスとしてのアルゴンガスを貯留するスパッタガスボンベ26と、反応性ガスを貯留する反応性ガスボンベ28からの配管が導かれていて、成膜プロセス室20に不活性ガスと反応性ガスを供給可能な構成となっている。スパッタガスボンベ26からの不活性ガスの流量や、反応性ガスボンベ28からの反応性ガスの流量は、マスフローコントローラ25,27によって調整される。
成膜プロセス室30,40,50も成膜プロセス室20と同様に構成されており、成膜プロセス室30にはスパッタガスボンベ36、反応性ガスボンベ38、マスフローコントローラ35,37が設けられており、成膜プロセス室40にはスパッタガスボンベ46、反応性ガスボンベ48、マスフローコントローラ45,47が設けられており、成膜プロセス室50にはスパッタガスボンベ56、反応性ガスボンベ58、マスフローコントローラ55,57が設けられている。反応性ガスとしては、例えば酸素ガス,窒素ガス,弗素ガス,オゾンガス等が用いられる。
成膜プロセス室20には、基板ホルダ13の外周面に対向するように、本発明のスパッタ手段20Aが配設されている。スパッタ手段20Aは、マグネトロンスパッタ電極21とトランス24を介して接続された交流電源23から構成される。マグネトロンスパッタ電極21は、真空容器11の開口11aを塞ぐように設けられた電極設置板22に、不図示の絶縁部材を介して固定されている。本実施例の交流電源23は、1k〜100kHzの交番電界を印加するものである。マグネトロンスパッタ電極21には、ターゲット29が保持される。
本例のターゲット29は、基板に対向して所定の面積を有するように膜原料物質を平板状に形成したものであり、基板ホルダ13の外周面に対向するように保持される。
成膜プロセス室30,40,50も成膜プロセス室20と同様に構成されており、成膜プロセス室30にはマグネトロンスパッタ電極31を有するスパッタ手段30Aが設けられ、このマグネトロンスパッタ電極31は電極設置板32に固定されトランス34および交流電源33に接続されている。また、成膜プロセス室40にはマグネトロンスパッタ電極41を有するスパッタ手段30Aが設けられ、このマグネトロンスパッタ電極41は電極設置板42に固定されトランス44および交流電源43に接続されている。また、成膜プロセス室50にはマグネトロンスパッタ電極51を有するスパッタ手段30Aが設けられ、このマグネトロンスパッタ電極51は電極設置板52に固定されトランス54および交流電源53に接続されている。したがって、各ターゲットに対して、独立して電力を供給することができ、これにより各ターゲットに対してスパッタによる成膜レートを独立して調整できる。
ターゲット39,49,59も、ターゲット29と同様に基板に対向して所定の面積を有するように膜原料物質を平板状に形成したものであり、基板ホルダ13の外周面に対向するように保持される。これらのターゲットには、基板上に形成する薄膜の屈折率に応じて膜原料物質が選択される。また、実施に際しては、本発明では必ずしも全ての成膜プロセス室20,30,40,50にターゲットを配置しなくてもよく、三以上の成膜プロセス室に異なる膜原料物質からなるターゲットを配置して成膜処理を行えばよい。
反応プロセス室60では、プラズマ処理が行われ、成膜プロセス室20,30,40,50で形成された中間薄膜に不活性ガスを混入した反応性ガスの活性種(ラジカル,イオン等)を照射して、中間薄膜と反応性ガスの活性種とを反応させて複合金属の化合物に変換する処理を行う。
プラズマ発生手段80は、反応プロセス室60に供給される不活性ガスと反応性ガスをプラズマ状態にするためのものである。反応プロセス室60には、不活性ガスとしてのアルゴンガスを貯留する不活性ガスボンベ66と、反応性ガスを貯留する反応性ガスボンベ68からの配管が導かれていて、反応プロセス室60に不活性ガスと反応性ガスを供給可能な構成となっている。不活性ガスボンベ66からの不活性ガスの流量や、反応性ガスボンベ68からの反応性ガスの流量は、マスフローコントローラ65,67によって調整される。
本実施例のプラズマ発生手段80は、開口11eを塞ぐように設けられた誘電体板83と、この誘電体板83の外側に渦巻き状に配設されたアンテナ85とを備えて構成されている。誘電体板83は、板状の誘電体で形成されているものであり、本例では石英で形成されている。誘電体板83は、反応プロセス室60を介して基板ホルダ13に対向するように設けられている。
アンテナ85は、高周波電源89から電力の供給を受けて、反応プロセス室60に誘導電界を発生させ、プラズマを発生させるためのものである。アンテナ85は、マッチング回路を収容するマッチングボックス87を介して高周波電源89に接続されている。
プラズマ発生処理としては、まず真空ポンプ91を作動させて、膜形成室11Aを減圧(10−2Pa〜10Pa)し、バルブ91bを閉じて所定の真空状態を保持した状態で、反応性ガスボンベ68からの反応性ガスを膜形成室11Aへ導入する。その後は、真空容器11の内部が10−2Pa〜10Paを維持するように、適宜バルブ91bの調整等を行う。
そして、膜形成室11Aを上記所定の圧力に保持した状態で、高周波電源89からアンテナ85に13.56MHzの電圧を印加して、膜形成室11Aにプラズマを発生させる。このようにして反応プロセス室60にプラズマを発生させて、このプラズマによって、基板ホルダ13に保持された基板上の薄膜に対してプラズマ処理を行う。
スパッタ装置1を用いて混合膜を形成する処理について説明する。
本例のスパッタ装置1では、上述のように4つの成膜プロセス室20,30,40,50があり、これらにそれぞれ異なる材料からなるターゲット29,39,49,59を配置することが可能である。
そして、上記複数のターゲットによって、基板に複数の光学材料からなる混合膜を形成することができる。
ここでは、4つの成膜プロセス室20,30,40,50すべてに異なる材料(膜原料物質)からなるターゲット29,39,49,59を配設する。一例として、ターゲット29にケイ素(Si)を用い、反応プロセス室60における反応ガスを酸素ガスとした例を示す。
まず、供給量設定工程として、各ターゲット29,39,49,59を適宜に選択し、各ターゲット29,39,49,59から基板へ向けて供給される膜原料物質の供給量を決定するための条件を設定する。供給量を決定するための条件は、各ターゲットに供給する電力の大きさ、成膜時間、ターゲットの面積比等である。
次に、膜形成工程として、ターゲット29,39,49,59をマグネトロンスパッタ電極21,31,41,51に保持させる。この状態で、膜形成室11Aを10−2Pa〜10Pa程度の真空状態にする。そして、基板ホルダ13をロードロック室10Aの位置でロックしておいて、基板ホルダ13に基板を保持させる。続いて、搬入出扉6を閉じた状態で、真空ポンプ91を作動させてロードロック室10Aを排気して、10−2Pa〜10Pa程度の真空状態にする。その後、開閉扉5を開いて、基板ホルダ13を膜形成室11Aへ移動させる。基板ホルダ13を膜形成室11Aへ移動させた後に、開閉扉5を再び閉じる。
真空容器11の内部は上述の所定の圧力に減圧されており、この状態でモータ19を作動させて基板ホルダ13を回転させる。その後、真空容器11の内部の圧力が安定した後に、成膜プロセス室20の圧力を、1.0×10−1Pa〜1.3Paに調整する。
次に、スパッタガスボンベ26,反応性ガスボンベ28から成膜プロセス室20に、スパッタ用の不活性ガスであるアルゴンガス,反応性ガスである酸素ガスを、マスフローコントローラ25,27で流量を調整しながら導き、成膜プロセス室20でスパッタを行うための雰囲気を調整する。次に、交流電源23からマグネトロンスパッタ電極21に周波数1〜100KHzの交流電圧を印加することにより、ターゲット29に対してスパッタを行う。スパッタによってターゲット29からはその面積に略比例して膜原料物質が基板へ向けて供給される。これにより、基板の膜形成面にケイ素或いは不完全酸化ケイ素(SiOx1(x1<2))からなる中間薄膜が形成される(中間薄膜形成工程)。
基板の膜形成面には、基板ホルダ13の回転にともなってマグネトロンスパッタ電極21に面する位置(すなわちターゲット29に面する位置)を通過するときに中間薄膜が形成される。
また、基板ホルダ13の回転にともなって、各基板が他の成膜プロセス室30,40,50を通過するときにも、各ターゲット39,49,59の材料に応じた中間薄膜が基板上に形成される。
一方、反応プロセス室60には、反応性ガスボンベ68から反応性ガスとして酸素ガスを導入するとともに、不活性ガスボンベ66から不活性ガスとしてアルゴンガスが導入されている。また、アンテナ85には13.56MHzの高周波電圧が印加され、プラズマ発生手段80によって反応プロセス室60にプラズマを発生させている。このとき、反応プロセス室60の圧力は、0.7×10−1〜1.0Paに維持される。
基板ホルダ13の回転にともなって、各ターゲット29,39,49,59による中間薄膜が形成された基板が、反応プロセス室60を通過すると、反応プロセス室60では、中間薄膜をプラズマ処理によって酸化反応させる処理が行われる。
すなわち、プラズマ発生手段80によって反応プロセス室60に酸素ガスのプラズマを発生させ、この酸素ガスのプラズマで、例えば成膜プロセス室20で形成されたケイ素或いは不完全酸化ケイ素(SiOx1(x1<2))を酸化反応させて、所望の組成の不完全酸化ケイ素(SiOx2(x1<x2<2))或いは酸化ケイ素(SiO)に変換する。
また、反応プロセス室60では、同時に他の成膜プロセス室30,40,50で形成された中間薄膜を酸化反応させて化合物に変換する処理が行われる。これにより、基板上に混合膜である最終薄膜が形成される(最終薄膜形成工程)。
なお、本例のスパッタ装置1を用いて、反応性でないスパッタリング法にて薄膜(混合膜)を形成してもよく、この場合は、反応プロセス室60で酸化反応等の化合物に変換する処理は行わず、基板が一回転して成膜プロセス室20,30,40,50をすべて通過するごとに最終薄膜(混合膜)が形成される。
このように、基板が真空容器11内で回転することにより、成膜プロセス室20,30,40,50では基板上に中間薄膜が形成され、反応プロセス室60では形成された中間薄膜をプラズマ処理して混合膜である最終薄膜が形成される。したがって、基板が回転するにともなって次第に最終薄膜が積層され、所定の時間、成膜処理を行うことによって、所望の膜厚の混合膜を得ることができる。
所望の膜厚の混合膜を形成する工程が終了すると、ロードロック室10Aを膜形成室11Aとほぼ同じ真空状態(10−2Pa〜10Pa)に保持した状態で開閉扉5を開ける。そして、基板ホルダ13を膜形成室11Aからロードロック室10Aへ移動させる。続いて、開閉扉5を再び閉じて、ロードロック室10Aを大気圧までリークした後に、搬入出扉6を開放する。そして、基板ホルダ13から基板を取り外す。
本例のスパッタ装置1では、上記のように異なる膜原料物質をそれぞれターゲット29,39,49,59に用いることができるため、最大で4つの膜原料物質を元にして中間屈折率を有する混合膜を形成することができる。
以下に、本発明の実施例とこれに対する比較例を示す。
まず、比較例では、本例のスパッタ装置1を用い、膜原料物質としてケイ素(Si)を成膜プロセス室20のターゲット29として、またニオブ(Nb)を成膜プロセス室30のターゲット39として、上記真空条件等のもとに成膜処理を行い、基板上にSi,Nbに基づくSiO(屈折率:1.46),Nb(屈折率:2.35)を組成とした混合膜を形成した。
そして、比較例では、成膜時間を一定としターゲット29,39に与える電力を変化させて、形成する薄膜におけるSiOとNbの組成比(混合比)を10%ずつ変化させた。これにより11通りの組合せ(調整ポイント)で成膜処理を行った。
すなわち、形成する薄膜におけるSiOとNbの組成比が(0:100)、(10:90)、(20:80)、・・・(100:0)となるように、ターゲット29,39のそれぞれへ供給する電力の大きさを設定した。
このように、組成比が変わるように電力供給することにより、ターゲット29,39から供給される膜原料物質の供給量の割合が電力の大きさに応じて変更される。
図3に示すように、このようにして形成した薄膜の屈折率(中間屈折率)は線Bで示すものとなった。すなわち、図3は縦軸が屈折率を表し、横軸が調整可能組合せ(調整ポイント)を表しており、形成された薄膜は、屈折率が1.46〜2.35の間の中間屈折率を有するものとなった。
次に、実施例では、本例のスパッタ装置1を用い、膜原料物質としてケイ素(Si)を成膜プロセス室20のターゲット29,アルミニウム(Al)を成膜プロセス室30のターゲット39,ニオブ(Nb)を成膜プロセス室40のターゲット49として、上記真空条件等のもとに成膜処理を行い、基板上にSi,Al,Nbに基づくSiO(屈折率:1.46),Al(屈折率:1.67),Nb(屈折率:2.35)による混合膜を形成した。SiOは低屈折率,Alは中屈折率,Nbは高屈折率を有する。
そして、実施例においても比較例と同様に、形成する薄膜におけるSiO,Al,Nbの組成比を10%ずつ変更するように、成膜時間を一定としてターゲット29,39,49に与える電力の大きさをそれぞれ設定し35回の成膜処理を行った。
すなわち、形成する薄膜におけるSiO,Al,Nbの組成比が(0:0:100)、(10:0:90)、・・・(100:0:0)となるように、ターゲット29,39,49のそれぞれへ供給する電力の大きさを設定した。組成比は、スパッタ時間が同じであるとすると、各ターゲットへの入力電力に略比例する。本実施例では、3つの膜原料物質を用いて、10%単位で組成比を異ならせるので、計66通りの組合せ(調整ポイント)があるが、そのうち35通りを選択したものである。
このように、ターゲット29,39,49のそれぞれに供給する電力の大きさを変えることにより、ターゲット29,39,49からスパッタによって供給される膜原料物質の供給量の割合が変更され、組成比が変更される。
図3に示すように、このようにして形成した薄膜の屈折率(中間屈折率)は線Aで示すものとなった。すなわち、形成された薄膜は、屈折率が1.46〜2.35の間の中間屈折率を有するものとなった。
図4は、図3で示した各調整ポイントとこれに隣り合う調整ポイントにおいてそれぞれ形成された薄膜の有する屈折率の差を表している。図中、線Aは実施例、線Bは比較例を表している。図4から分かるように、比較例では隣合う調整ポイントでは屈折率にして平均0.089の差がある。これに対して、実施例では隣合う調整ポイントでは屈折率にして平均0.026の差である。
つまり、比較例では、組成比で10%の変更を行うと屈折率が0.089変わってしまう。したがって、より精査に電力の大きさを変更する必要がある。すなわち、ターゲット29,39への供給電力の微妙な調整が必要になり、再現性も悪くなる。
これに対し、実施例では、組成比で10%の変更を行っても、屈折率で0.026しか変わらない。したがって、組成比で10%という粗い変更を行っても、中間屈折率の微調整を行うことが可能である。すなわち、調整した供給電力の大きさに多少ばらつきが起きても形成される混合膜の屈折率に与える影響が少なく、再現性が良好となる。
本発明では、上述のように三種以上の膜原料物質からなるターゲットを用いて所望の中間屈折率を有する薄膜を形成する。このとき、まず、試験成膜工程として、三種以上のターゲットを選択してこれら各ターゲットへの供給電力を仮設定して成膜する。これにより得られた薄膜の屈折率を測定する。
次に、供給量設定工程として、所望の屈折率からのずれを調整するために、上記ターゲットへ供給する電力を変更する。
このようにターゲットへの供給電力の大きさを変更して、スパッタ装置1を用いて膜形成工程を行う。これにより、所望の屈折率を有する薄膜を得ることができる。
このように、本発明の薄膜形成方法では、三以上の異なる膜原料物質からなるターゲットを用いて中間屈折率を有する薄膜を形成するので、三以上の各ターゲットへ供給する電力をそれぞれ調整することにより屈折率の微調整ができる。これにより、調整の自由度が大きくなり調整が容易となる。
(成膜時間の調整)
上記実施形態では、各ターゲットから基板へ供給する膜原料物質の供給量の割合を変更して形成する混合膜の組成比を変更するために、ターゲットへ供給する電力を調整していたが、これに限らず、各ターゲットによる成膜時間を調整するようにしてもよい。
成膜時間を調整するために、図5に示すように、スパッタ装置1の成膜プロセス室20に遮蔽板14aを設けることができる。この遮蔽板14aは、ターゲット29と基板ホルダ13との間に設けられ、スパッタリングによってターゲット29から基板へ供給される膜原料物質の一部を遮蔽するものである。本例の遮蔽板14aは、ターゲット29に対して基板ホルダ13の回転方向(図中、矢印で示す)の上流側と下流側にそれぞれ設けられている。
そして、本例の遮蔽板14aは、遮蔽量を調整可能に構成されている。すなわち、各遮蔽板14aは、互いに他方の遮蔽板14aに向かって伸縮可能で、上流側の遮蔽板14aと下流側の遮蔽板14aとの間隔(すなわち開度)が調整可能に形成されている。そして、完全に伸張したときにはターゲット29を完全に覆って、膜原料物質の供給を完全に遮断することができる。このような、遮蔽板14aの伸縮動作は、手動で行うようにしてもよいし、電動モータ等の駆動手段によって自動的にできるようにしてもよい。
なお、図5では、成膜プロセス室20に遮蔽板14aを設けた例を示したが、他の成膜プロセス室30,40,50にも同様な遮蔽板が設けられる。
このような、スパッタ装置1を用いることにより、形成する混合膜の組成比を調整することができる。まず、組成比に合わせて、各成膜プロセス室20,30,40,50の遮蔽板を伸張させて遮蔽量を設定する。そして、基板ホルダ13を一定の回転速度で回転させた状態で、各成膜プロセス室20,30,40,50に一定の電力を供給すれば、遮蔽量(開度)に応じて、各ターゲット29,39,49,59から膜原料物質が基板へ供給される。つまり、各ターゲット29,39,49,59からは、基板が遮蔽板によって遮蔽されていない部分を通過する時間(成膜時間)に略比例して、基板への膜原料物質の供給量の割合が決定される。
このように、遮蔽板の遮蔽量(開度)に応じて膜原料物質の供給量の割合を設定することができる。この場合、遮蔽板の開度調整は比較的容易であるうえ、遮蔽板の遮蔽量(開度)を10%程度の単位で調整しても、得られる混合膜の屈折率は大きく変動しないので、形成される混合膜の組成比の再現性が良好である。
(ターゲット・膜原料物質の面積比の調整)
また、形成する混合膜の組成比を変更するために、各ターゲットから基板へ供給する膜原料物質の供給量を変更する方法として、各ターゲットの面積を調整するようにしてもよい。この場合、各成膜プロセス室20,30,40,50において、ターゲット29,39,49,59の面積を変更して、これらの面積比を調整することにより、得られる薄膜の中間屈折率の微調整を行うことができる。このとき、各ターゲットの面積はそれぞれ独立に調整可能であるので、調整が容易である。
また、三種以上の膜原料物質をそれぞれ別個にターゲットとし、それぞれを異なる成膜プロセス室に配置してスパッタリングを行っていたが、これに限らず、図6に示すように、三種以上の膜原料物質によってそれぞれ略同形状の細帯状のターゲット片2a,2b,2cを形成し、これら三種以上の各膜原料物質のターゲット片2a,2b,2cを並列配置して一の平板状の複合ターゲット3に形成してもよい。
そして、この複合ターゲット3をいずれかの成膜プロセス室に配置することにより、所望の中間屈折率を有する薄膜を形成してもよい。この場合、各膜原料物質のターゲット片2a,2b,2cの数を設定することにより、各膜原料物質を適宜な面積比にすることができる。図6の場合は、7のターゲット片2aと2のターゲット片2bと1のターゲット片2cを並べてターゲット3を形成している例である。面積比を変更する場合は、ターゲット片2a,2b,2cを適宜に交換すればよい。
このように、ターゲット(または膜原料物質)の面積比を変更するのは比較的容易である。また、ターゲットを構成する膜原料物質の面積比を10%程度の単位で調整しても、得られる混合膜の屈折率は大きく変動しないので、得られる混合膜の屈折率について再現性がよいと共に、微調整が可能となる。
上記実施の形態では、ターゲットから基板へ供給される各膜原料物質の供給量の割合を調整するために、ターゲットに供給する電力の大きさ、成膜時間(遮蔽量の大きさ)、ターゲットの面積比をそれぞれ個別に調整することについて説明したが、それぞれを個別に調整するのではなく、これらを組合せて調整してもよいことは勿論である。
また、上記実施の形態では、三種のターゲットを用いて中間屈折率を有する薄膜を形成しているが、これに限らず、三種以上であればターゲットの数に限定はない。また、上記実施の形態のスパッタ装置1は成膜プロセス室が4つ備えられたものであったが、成膜プロセス室も三以上あれば数に限定はない。
また、上記実施の形態では、スパッタ装置1として反応性のスパッタリング法を用いた例を示したが、これに限らず、反応性でないスパッタリング法を用いてもよいことは勿論である。
例えば、図7に示すように、直流スパッタリング法により所望の中間屈折率を有する薄膜を成膜してもよい。図7では、真空槽101内に、上述の図6に示したようなターゲット3を陰極として配置し、ターゲット3に対向するように陽極102が配置されている。この陽極102には、基板103が配設されている。この状態で、真空槽101を10−3Pa程度以下に排気し、アルゴン等の不活性ガスを入れる。そして、ターゲット3と陽極102との間に1〜2kV程度の直流高電圧を印加することによりスパッタリングを行なうことができる。このような直流二極スパッタリング法を用いる場合でも、試験成膜工程、供給量設定工程を行なうことにより、ターゲット3から基板103へ供給される膜原料物質の供給量を調整して、所望の中間屈折率を有する薄膜を形成することができる。
また、上記実施の形態では、ターゲットにおける各膜原料物質の面積比を変更する例として図6の例を示したが、これに限らず、図8に示すようなターゲット3を用いて、膜原料物質の面積比を変更することができる。図8(A),(B)に示すターゲット3は、膜原料物質で形成されたターゲット基材3aの上に、ターゲット基材3aとは異なる膜原料物質で形成されたターゲット片2a〜2cがボンディング材によって固定されて形成されている。これらの例では、ターゲット基材3a上に固定するターゲット片2a〜2cの大きさを適宜に変更することにより、各膜原料物質のターゲット3に占める面積比を適宜に設定することができる。
また、図8(C)に示すターゲット3は、3種以上の膜原料物質の粉末を所定の混合割合で混合し、所定の形状に成型したものである。図8(C)の例では、膜原料物質の混合割合を変更することにより、各膜原料物質のターゲット3に占める面積比を適宜に設定することができる。
そして、例えば、図8に示すターゲット3と基板を真空中で対向させて配置し、アルゴンイオンのイオンビームをターゲット3に照射して、イオンビームスパッタによって基板上に混合膜を形成することができる。
このように、図8に示すターゲット3は、3種以上の膜原料物質によって形成されており、各膜原料物質のターゲット3に占める面積比を適宜に設定することによって、このターゲット3を用いて基板上に形成される混合膜の屈折率を微調整することができる。
また、上記実施の形態では、カルーセル型のスパッタ装置1を用いて混合膜を形成する場合について説明したが、これに限らず、図9に示すようなスパッタ装置201を用いて混合膜を形成してもよい。
図9に示すスパッタ装置201は、真空槽211と、スパッタ手段120A,130A,140Aを有して構成されている。スパッタ手段120Aは、図1に示したスパッタ装置1のスパッタ手段20Aと同様であり、マグネトロンスパッタ電極121,トランス124,交流電源123等を備えて構成されている。他のスパッタ手段130A,140Aもスパッタ手段120Aと同様に、マグネトロンスパッタ電極131,141、トランス134,144、交流電源133,143等を備えて構成されている。
また、スパッタ手段120A,130A,140Aには、それぞれ図5に示したような遮蔽板125,135,145が配設されており、遮蔽量の大きさを調整することができる。
このようなスパッタ装置201では、真空槽211内に基板103を配設し、各スパッタ手段にそれぞれ異なる膜原料物質からなるターゲット129,139,149を配置し、真空槽211内部を所定の真空状態として、スパッタを行うことにより、基板103上に混合膜を形成することができる。
このとき、上述のようにターゲット129,139,149に供給する電力の大きさ、遮蔽量の大きさ、ターゲット129,139,149の面積比を調整することにより、ターゲット129,139,149から基板103へ供給される各膜原料物質の供給量の割合を調整することができる。
また、図10に示すスパッタ装置301を用いて混合膜を形成してもよい。図10に示すスパッタ装置301は、真空槽311と、スパッタ手段120A,130A,140A,150Aを有して構成されている。真空槽311は、複数の真空室から構成されたものである。スパッタ手段120A,130A,140A,150Aは、それぞれ真空室311a,311b,311c,311dに配設されている。これら真空室311a〜311dは内部で連結され、真空状態を保持したまま基板103が相互に移動可能になっている。スパッタ手段120A,130A,140A,150Aについては、上述のスパッタ手段と同様であるので説明を省略する。また、スパッタ手段120A,130A,140A,150Aには、それぞれ遮蔽板が配設されており、遮蔽量の大きさを調整することができる。
このようなスパッタ装置301では、真空槽311内に基板103を配設し、順次、真空室311a,311b,311c,311dを循環的に移動させて、各真空室でそれぞれ異なる膜原料物質からなるターゲットによってスパッタを行うことにより、基板103上に混合膜を形成することができる。
このとき、各真空室内のターゲットに供給する電力の大きさ、遮蔽量の大きさ、ターゲットの面積比を調整することにより、ターゲットから基板103へ供給される各膜原料物質の供給量の割合を調整することができる。
図11は、図10と同様に複数の真空室が連結された真空槽411を有するスパッタ装置401である。スパッタ装置401は、中心に位置する略八角柱状の真空室に真空室411a〜411dが連結された構成であり、真空状態を保持したまま基板103が内部を移動可能となっている。真空室411a〜411dには、スパッタ手段120A,130A,140A,150Aが配設されている。スパッタ手段120A,130A,140A,150Aについては、上述のスパッタ手段と同様であるので説明を省略する。また、スパッタ手段120A,130A,140A,150Aには、それぞれ遮蔽板が配設されており、遮蔽量の大きさを調整することができる。
このようなスパッタ装置401では、真空槽411内に基板103を配設し、順次、真空室411a,411b,411c,411dを循環的に移動させて、各真空室でそれぞれ異なる膜原料物質からなるターゲットによってスパッタを行うことにより、基板103上に混合膜を形成することができる。
このとき、各真空室内のターゲットに供給する電力の大きさ、遮蔽量の大きさ、ターゲットの面積比を調整することにより、ターゲットから基板103へ供給される各膜原料物質の供給量の割合を調整することができる。
また、上記実施の形態では、ターゲットの材料としてケイ素,アルミニウム,ニオブを用いているが、これに限定されるものでなく、これらの酸化物を用いることもできる。また、チタン(Ti),ジルコニウム(Zr),スズ(Sn),クロム(Cr),タンタル(Ta),テルル(Te),鉄(Fe),マグネシウム(Mg),ハフニウム(Hf),ニッケル・クロム(Ni−Cr),インジウム・スズ(In−Sn)などの金属を用いることができる。また、これらの金属の化合物,例えば、Al,TiO,ZrO,Ta,HfO等を用いることもできる。
本発明の実施例に係るスパッタ装置の断面説明図である。 図1のA−B−C線での断面説明図である。 本発明の実施例に係る薄膜の屈折率を表す説明図である。 本発明の実施例に係る薄膜の屈折率についての説明図である。 本発明の他の実施例に係る成膜プロセス室の説明図である。 本発明の他の実施例に係るターゲットの説明図である。 本発明の他の実施例に係るスパッタリング法の説明図である。 本発明の他の実施例に係るターゲットの説明図である。 本発明の他の実施例に係るスパッタ装置の断面説明図である。 本発明の他の実施例に係るスパッタ装置の断面説明図である。 本発明の他の実施例に係るスパッタ装置の断面説明図である。
符号の説明
1,201,301,401 スパッタ装置、2a,2b,2c ターゲット片、5 開閉扉、6 搬入出扉、9 扉収容容器、9A 扉収容室、10 基板搬入容器、10A ロードロック室、11 真空容器、11A 膜形成室、11a〜h 開口、13 基板ホルダ、14〜18 仕切壁、14a,125,135,145 遮蔽板、19 モータ、20,30,40,50 成膜プロセス室、20A,30A,40A,50A,120A,130A,140A,150A スパッタ手段、21,31,41,51,121,131,141 マグネトロンスパッタ電極、22,32,42,52 電極設置板、23,33,43,53,123,133,143 交流電源、24,34,44,54,124,134,144 トランス、25,27,35,37,45,47,55,57 マスフローコントローラ、26,36,46,56 スパッタガスボンベ、28,38,48,58 反応性ガスボンベ、3,29,39,49,59,129,139,149 ターゲット、60 反応プロセス室、65,67 マスフローコントローラ、66 不活性ガスボンベ、68 反応性ガスボンベ、80 プラズマ発生手段、83 誘電体板、85 アンテナ、87 マッチングボックス、89 高周波電源、91 真空ポンプ、91a 配管、91b バルブ、101 真空槽、 102 陽極、103 基板、211,311,411 真空槽、311a,311b,311c,311d,411a,411b,411c,411d 真空室、 Z 中心軸線

Claims (4)

  1. 真空中でターゲットをスパッタリングすることにより基体へ薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
    それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをスパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記三以上のターゲットから供給される前記各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、
    該供給量設定工程で設定した供給量の割合にしたがって、前記三以上のターゲットをスパッタリングすることにより基体上に薄膜を形成する膜形成工程と、を備え、
    前記供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、前記ターゲットの面積比の設定、のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することを特徴とする薄膜形成方法。
  2. 三以上の成膜プロセス領域を有し、該成膜プロセス領域に基体を順次移動させてスパッタリングを行い基体に薄膜を形成する薄膜形成装置を用いた薄膜形成方法であって、
    それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをスパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記三以上のターゲットから供給される前記各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、
    前記三以上のターゲットをそれぞれ異なる成膜プロセス領域に配置し、前記供給量設定工程で設定した供給量の割合にしたがって、前記三以上のターゲットをそれぞれ独立してスパッタリングすることにより基体上に薄膜を形成する膜形成工程と、を備え、
    前記供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、前記ターゲットの面積比の設定、のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することを特徴とする薄膜形成方法。
  3. 三以上の成膜プロセス領域と、該成膜プロセス領域から分離された反応プロセス領域と、を有し、前記成膜プロセス領域と前記反応プロセス領域に基体を順次移動させて処理を行い基体に薄膜を形成する薄膜形成装置を用いた薄膜形成方法であって、
    それぞれ異なる膜原料物質からなる三以上のターゲットをスパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記三以上のターゲットから供給される前記各膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、
    前記三以上のターゲットをそれぞれ異なる成膜プロセス領域に配置し、前記供給量設定工程で設定した供給量の割合にしたがって、前記三以上のターゲットをそれぞれ独立してスパッタリングすることにより基体上に中間薄膜を形成する中間薄膜形成処理および前記反応プロセス領域において前記中間薄膜と反応性ガスの活性種とを反応させて最終薄膜を形成する最終薄膜形成処理を行なう膜形成工程と、を備え、
    前記供給量設定工程では、前記各ターゲットへの供給電力の設定、各ターゲットから基体へ向けて供給される膜原料物質を遮蔽する遮蔽板の開度の設定、前記ターゲットの面積比の設定、のうち少なくともいずれかの設定をすることにより前記供給量の割合を設定することを特徴とする薄膜形成方法。
  4. 真空中でターゲットをスパッタリングすることにより基体へ薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
    三種以上の膜原料物質からなるターゲットを、スパッタリングすることによって基体上に形成される薄膜が所望の屈折率となるように、前記ターゲットから供給される前記三種以上の膜原料物質の供給量の割合を設定する供給量設定工程と、
    前記ターゲットを用いてスパッタリングすることにより基体上に薄膜を形成する膜形成工程と、を備え、
    前記供給量設定工程では、前記各膜原料物質が前記ターゲットに占める面積比を設定することにより前記供給量の割合を設定することを特徴とする薄膜形成方法。
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