JP2002363671A - 水素吸蔵合金および水素吸蔵部材 - Google Patents
水素吸蔵合金および水素吸蔵部材Info
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Abstract
V、Mo、W及びAl等の含有量を皆無または極力少な
くし、しかも簡易な熱処理でBCC相を主相とする水素
吸蔵合金を得る。 【解決手段】 水素の吸蔵、放出が可能なBCC相を主
相とする水素吸蔵合金であって、その組成が一般式Ti
(100-a-b)CraXb、但し20≦a(at%)≦80、0<b
(at%)≦10で表され、前記XがRu、Rh、Os、I
r、Pd、Pt、Reの各元素の少なくとも一種の元素
である。
Description
が可能な水素吸蔵合金、その中で特に、理論的に高容量
である体心立方型(BCC)結晶構造系水素吸蔵合金に
関して実用的な圧力域と温度範囲において優れた水素吸
放出量を示すとともに、単位重量当りにおける高水素吸
蔵量並びに高効率の工業生産が可能な、高い実用性を有
する水素吸蔵合金に関するものである。
NOx(窒素酸化物)を原因とする酸性雨や、CO2によ
る地球温暖化が懸念されており、これらの環境破壊が深
刻な問題となってきている。その中でクリーンエネルギ
ーとして水素エネルギーの実用化が世界的に注目されて
きている。水素は地球上に無尽蔵に存在する水の構成元
素であって、種々の一次エネルギーを用いて作り出すこ
とが可能であるばかりか、副生成物が水だけであるため
に環境破壊の心配がなく、また電力に比べて貯蔵が比較
的容易であるなど優れた特性を有している。
輸送媒体として水素吸蔵合金の研究開発及び実用化検討
が活発に実施されている。これら水素吸蔵合金とは、適
当な条件で水素を吸収、放出できる金属・合金のことで
ある。この合金を用いる事により、従来の水素ガスボン
ベと比較して低い圧力でしかも高密度に水素を貯蔵する
ことが可能となる。そして、その体積密度は液体水素あ
るいは固体水素とほぼ同等かそれ以上であり、かつ取扱
い上の安全性も格段と優れている。
などのAB5型合金あるいはTiMn 2などのAB2型合
金が実用化されている。しかし、その水素吸蔵量は高々
1.4mass%前後であり、例えばWE−NET(国
際エネルギーネットワーク)が提唱する燃料電池等の水
素貯蔵用に用いる水素吸蔵合金の目標性能100℃以下
にて3mass%には到達できない。近年になり、例え
ば特開平10−110225号公報、特開平10−12
1180号公報や特開2000−345273号公報に
て提案されているように、水素吸蔵サイト数が多く、合
金の単位重量当りにおいて吸蔵できる理論水素量が約4
mass%、(H/M=2、H:吸蔵水素原子、M:合
金構成元素)と極めて大きい体心立方構造(以後「BC
C相」、「BCC型」あるいは「BCC」と呼称する)
を有するTi−Cr系合金が注目され、実用化を目指し
て数多くの検討が始まっている。
素の吸蔵並びに放出を実用的な温度および圧力にて実施
可能となる混合比率が40≦Cr(at%) ≦60とさ
れている。しかし、40≦Cr(at%) ≦60の合金
は、図2のTi−Cr二元系状態図からも解るように、
合金の融点とC14型結晶構造(βTiCr2/ラーベ
ス相)またはC15型結晶構造(αTiCr2/ラーベ
ス相)が生成する温度との間にあるBCC相が生成する
温度領域の幅が、ごく小さなものとなる。したがって、
合金中にBCC相とは異なる別のC14型もしくはC1
5型ラーベス相が相当量形成され、BCC相を主相とす
る合金を得ることが困難である。このため、例えば特開
平10−110225号公報、特開平10−12118
0号公報あるいは特開2000−345273号公報に
おいて、TiとCrとの双方に対してBCC相の形成能
の高い元素としてV、Mo、W、Alをさらに加えるこ
とによって、より安定的かつ低温にてBCC相を主相と
することが提案されている。
10−110225号公報に開示された合金は、所定組
成の合金を溶解、鋳造後に700〜1500℃で、1分
〜100時間加熱、保持した後に急冷する処理を行って
初めてBCC単相化が達成されており、しかもBCC単
相を得るためには10at%以上のVを含有せしめるこ
とが望ましいことが述べられている。特開平10−12
1180号公報は、高価なVの替わりにWおよび/また
はMoを含有せしめることを提案しているが、特開平1
0−110225号公報と同様に鋳造後に1200〜1
500℃で、1〜5時間加熱、保持した後に急冷する処
理を行ってBCC単相化を図っている。しかも、Wおよ
び/またはMoの含有量は5at%以下の可能性を示し
ているが、Ti41Cr56W3の組成の合金で得られた水
素吸蔵量は2.4mass%程度であり、さらなる水素
吸蔵量の増大が望まれる。また、特開2000−345
273号公報においては、3mass%に近い良好な水
素吸蔵特性を得ているが、第3元素を5at%以上含有
することを必要としている。さらに、これら合金の水素
吸蔵特性はWE−NET等が目標としている100℃以
下にて3mass%に近くなっているもののそれ以上に
は到達していない。一方で、水素吸蔵合金の実用性を考
えると、プラトー圧が所定の領域に存在することが望ま
れる。Ti−Cr二元系合金のプラトー圧は、特開平1
0−110225号公報にも開示されているように、T
iとCrの比率によって変動させることができる。しか
し、TiとCrの比率は、Ti−Cr二元系合金を構成
する組織に大きな影響を与え、所望するプラトー圧を得
ようとするとBCCの安定化を図りにくい組成となるこ
ともある。
その含有量を増大させると、合金単位重量当たりの水素
吸蔵量の低下を招いてしまう。また、V、AlはMo、
Wほどではないものの含有量を増大させると水素吸蔵量
の低下が起こる。Ti−Cr二元系合金は従来のLaN
i5などのAB5型合金あるいはTiMn2などのAB2型
合金に比べて改良されてきているものの、3mass%
以上の水素吸蔵特性を実用上具備せず、これら水素貯蔵
合金を燃料電池などの水素ガス貯蔵タンクやニッケル水
素電池として自動車や自転車等のエネルギー源として使
用した場合に、必要とされる電力や水素供給能力を得よ
うとすると、その重量が増大してしまうという問題が十
分解決せず、かつ製造には熱処理として、高温度の加熱
処理及びその後の高速急冷処理が必要であり、大量の工
業生産には不向きであった。
てなされたもので、単位重量当たりの水素吸蔵量の低下
を招くV、Mo、W及びAl等の含有量を皆無または極
力少なくし、しかも簡易な熱処理でBCC相を主相とす
る水素吸蔵合金を得ることを目的とする。加えて本発明
は、3mass%以上の水素吸蔵量を有する合金の提供
を目的とする。
決するためにTi−Cr二元系合金に対する添加元素を
検討した。その結果、Ru、Rh、Os、Ir、Pd、
PtおよびReは、Ti−Cr二元系合金においてラー
べス相の発生を抑制してBCC相単相化に有効であると
ともに、水素吸蔵量の増大効果およびプラトー圧上昇効
果を兼備した特異な元素であることを知見した。しか
も、これらの効果は、従来提案されているV、Mo、W
及びAlに比べて微量含有せしめるだけで所定の効果を
発揮することができる。本発明は以上の知見によりなさ
れたものであり、水素の吸蔵、放出が可能なBCC相を
主相とする水素吸蔵合金であって、その組成が一般式T
i(100-a-b)CraXb、但し20≦a(at%)≦80、0
<b(at%)≦10で表され、前記XがRu、Rh、O
s、Ir、Pd、Pt、Reの各元素の少なくとも一種
の元素であることを特徴とする水素吸蔵合金である。本
発明の水素吸蔵合金において、前記一般式Ti
(100-a-b)CraXbにおいて、0<b(at%)≦7、さら
には0<b(at%)≦5とすることが望ましい。さらに
また、本発明は、0<b(at%)≦3という極めて少な
い含有量においても実用的なプラトー圧において高い水
素吸蔵量を実現することができる。また本発明の水素吸
蔵合金は、前記一般式Ti(100-a-b)CraXbにおい
て、30≦a(at%)≦70、さらには45≦a(at%)
≦65の範囲とすることが望ましい。
いるV、Mo、W及びAlの少なくとも一種と複合添加
することができる。従って本発明は、水素の吸蔵、放出
が可能なBCC相を主相とする水素吸蔵合金であって、
その組成が一般式Ti(100-a -b-c)CraXbX’c、但し
20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10、0<c
(at%)≦30で表され、前記XがRu、Rh、Os、
Ir、Pd、Pt、Reの少なくとも一種の元素、前記
X’がV、Mo、W、Alの少なくとも一種の元素であ
ることを特徴とする水素吸蔵合金を提供する。この本発
明の水素吸蔵合金においても、0<b(at%)≦3、0
<c(at%)≦10とすることが望ましい。以上の本発
明の水素吸蔵合金は、その組織をBCC相単相とするこ
とができる。特に、特別な熱処理を行うことなくBCC
相単相合金を得られることが本発明の特徴である。本発
明の水素吸蔵合金において、XとしてはRuが最も望ま
しく、BCC安定化効果及びC14型、C15型等のラ
ーベス相の出現抑制効果が最も大きく、格段に優れた水
素吸蔵性能を実現できる。本発明の水素吸蔵合金におい
て、放出プラトー圧を0.1〜1.0MPaの範囲とする
ことが可能である。この範囲が実用的な範囲となるが、
この数値に特にこだわることではなく、燃料電池用の水
素タンクにおける各種使用を考慮すると、0.1MPa
以上の圧力範囲であれば良い。本発明の水素吸蔵合金に
おいて、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Nb、Ta、
BおよびCの少なくとも一種の元素を30at%以下
(0を含まず)含有することができる。また、Yおよび
ランタノイド系元素の少なくとも一種の元素を10at
%以下(0を含まず)含有することができる。
BCC相の単相組織である水素の吸蔵、放出が可能なT
i−Cr系合金からなり、Tiおよび/またはCrの一
部が、TiおよびCrよりも電気陰性度が大きい元素で
置換され、放出プラトー圧が0.1〜1.0MPaの範囲
に存在し、かつ40℃で活性化処理した後、100℃で
真空脱気を行い、その後20℃で測定された圧力−組成
等温線(PCT線)による水素吸蔵量が2.5mass
%以上であることを特徴とする水素吸蔵部材を得ること
ができる。本発明の水素吸蔵部材は、粉末、ストリップ
等種々の形態で実現される。本発明の水素吸蔵部材は、
TiおよびCrが、Cr/Ti=1.0〜1.6の範囲に
あることが望ましい。また、TiおよびCrよりも電気
陰性度が大きい元素としては、その原子半径がTiの原
子半径とCrの原子半径との間の値を示す元素であるこ
とが望ましい。
Rh、Os、Ir、Pd、Ptつまり白金族元素または
ReをXとして、Xの一種以上をTi−Cr合金に微量
に含有させるだけで高いBCC相形成能を有し、鋳造の
状態または鋳造後の熱処理および簡易な冷却を行うこと
によって、有害なC14型、C15型等のラーベス相を
ほとんど含まないBCC単相合金を得ることができ、か
つ20≦Cr(at%)の従来よりTi過剰な合金組成領
域でプラトー圧を実用的な領域に設定可能であり、その
ため極めて高い水素吸蔵性能を有する合金を実現でき
る。
(100-a-b)CraXb、但し20≦a(at%)≦80、0<
b(at%)≦10で表され、前記XがRu、Rh、O
s、Ir、Pd、Pt、Reの少なくとも一種の元素の
組成を有する。以下、この組成限定理由について説明す
る。Tiの原子半径(0.146nm)はCrの原子径
(0.125nm)より大きいので、合金中のTi含有量
を増し、Cr含有量を減じればBCC相の格子定数が大
きくなり、プラトー圧が低下する。つまり、Ti−Cr
系合金は、TiおよびCrの組成比を制御することによ
ってプラトー圧を制御することができる。したがって、
水素吸蔵合金のプラトー圧は合金動作温度により変化す
るが、目的とする動作温度に合致したCr/Ti比を選
択すればよい。
るとプラトー圧が著しく上昇し、逆に20at%未満で
はプラトー圧は著しく低くなり実用性に乏しくなること
から、20≦a(at%)≦80の範囲とする。好ましく
は30≦a(at%)≦70の範囲、さらに好ましくは4
5≦a(at%)≦65で目的とする動作温度に適切なC
r/Ti比を選択すればよい。ある種の実用性を考える
と、20℃(293K)〜40℃(313K)において
適当なプラトー圧を有することが望ましく、その場合C
r/Tiを1.0〜1.6の範囲とすることが推奨され
る。具体的にはTi37〜50Cr63〜50の組成である。も
っとも本発明はこの組成に限定されるものではない。
まりRu、Rh、Os、Ir、Pd、Pt、Reの少な
くとも一種を10at%以下(0%を含まず。以下同
様)の範囲で含有する。X元素は本発明の水素吸蔵合金
の最大の特徴部分である。本発明のX元素のように、少
量の添加でBCC相の安定化効果が強く、かつプラトー
圧を上昇させる効果も強い元素はこれまで見出されてい
ない。この効果は、従来知られているV、Mo、W、A
lといったBCC安定化元素を凌駕している。このこと
は、従来知られているV、Mo、W、AlといったBC
C安定化元素によっては鋳造後の状態(以下、「as
cast」という)でBCC相を主相またはBCC単相
化がなされない組成であっても、本発明のX元素によれ
ばBCC単相化がなされるという後述する実施例から明
らかとなる。また、同様に後述する実施例によって、本
発明のX元素によれば、従来のBCC安定化元素に比べ
てより少ない含有量でプラトー圧を向上することができ
るという効果を有している。本発明におけるX元素の含
有量は、目的とする動作温度、動作圧力によって適宜選
択すればよい。しかし、10at%を超えると単位重量
当りの水素吸蔵量が低下し、かつ工業的に高価になりす
ぎる。したがって、その含有量を10at%以下とす
る。好ましくは7at%以下、さらに好ましくは5at
%以下の範囲で選択すればよく、3at%以下でも有用
な水素吸蔵合金を得ることができる。
安定化効果およびプラトー圧上昇効果を高いレベルで兼
備する理由は明らかではない。BCC相の安定化につい
ては、原子半径がTi(原子半径:0.146nm)と
Cr(原子半径:0.125nm)の中間の値を示す元
素を含有せしめることが有効である。ラーべス相はAB
2型の組成で表され、これらの組成において理想的な幾
何学的構造をとるためには、A、B両原子の原子半径
(RA:RB)は約1.225:1である必要があるのに
対して、Tiの原子半径:Crの原子半径は1.17:
1であるから、理想的な幾何学的構造から離れている。
つまり、Ti−Cr二元系合金は理想的なラーべス相構
造を形成するのには不向きである。そして、Ti−Cr
二元系合金において、Tiの量を増大することにより、
見かけ上BサイトにTiがより多く侵入することによっ
てAサイトとBサイトの原子半径比が縮まり、一層ラー
べス相の理想的幾何学構造から離間させることができ
る。また、Aサイトより原子半径が小さく、かつBサイ
トよりも原子半径の大きな元素をTi−Cr二元系合金
に含有せしめれば、この元素がA,Bいずれのサイトに
入ってもRA:RBはさらに小さくなり、ラーべス相形成
を阻害、つまりBCC相の形成を促進するものと推測さ
れる。本発明のX元素は、以下に示すように、いずれも
その原子半径がTi(原子半径:0.146nm)とC
r(原子半径:0.125nm)の中間の値を示してい
る。したがって、本発明のX元素によるBCC相の安定
化効果は、上述した推測に則ったものではあるが、前記
従来のBCC相の安定化元素もその原子半径がTiとC
rの中間の値を示していることから、前記従来のBCC
相の安定化元素からは予期することのできない顕著な効
果を備えている。 Ru:0.133nm,Rh:0.134nm,Os:
0.134nm,Ir:0.135nm,Pd:0.13
8nm,Pt:0.138nm,Re:0.137nm
由は明確ではない。ただし、本発明のX元素について、
その物性値、特に電気陰性度について着目してみると、
以下に示すようにX元素はいずれもTi(電気陰性度:
1.5)、Cr(電気陰性度:1.6)よりも電気陰性度
が大きく、水素(電気陰性度:2.1)よりも大きい
か、それに近い。なお、ここでいう電気陰性度は、ポー
リングによる電気陰性度である。 Ru:2.2,Rh:2.2,Os:2.2,Ir:2.2 Pd:2.2,Pt:2.2,Re:1.9 しかも、X元素の電気陰性度は、以下に示す従来のBC
C相の安定化元素の電気陰性度よりも大きい。 V:1.6、Mo:1.8、W:1.7、Al:1.5 したがって、本発明のX元素によるプラトー圧上昇効果
は、合金中の金属元素の平均電気陰性度が水素の電気陰
性度に近くなり、水素原子をより不安定化させるという
意味で、一応、電気陰性度によって整理することができ
よう。しかし、後述する実施例から明らかなように、同
じ電気陰性度であってもプラトー圧上昇の効果には程度
の差があることから、前述のように、その理由を明確に
説明することができない。
BCC相の安定化元素としてV、Mo、W、Alの少な
くとも一種を含有することができる。つまり、本発明
は、水素の吸蔵、放出が可能な体心立方構造型を主相と
する水素吸蔵合金であって、その組成が一般式Ti
(100-a-b-c)CraXbX’c、但し20≦a(at%)≦8
0、0<b(at%)≦10、0<c(at%)≦30で表さ
れ、前記XがRu、Rh、Os、Ir、Pd、Pt、R
eの各元素の少なくとも一種の元素、前記X’がV、M
o、W、Alのうち少なくとも一種の元素であることを
特徴とする水素吸蔵合金を提供する。このX’元素をX
元素と同時に含有させることにより、X元素の含有量を
さらに低く押さえ、また、X’元素も少量で済むことに
なるから、単位重量当たりの水素吸蔵量の低下を軽微な
ものに留めることができる。その結果、これらコストと
単位重量当りの水素吸蔵量においてバランスのとれた高
い実用性を有する水素吸蔵合金を得ることができる。本
発明において、X’元素は少量で所定の効果を発揮する
ことができるものの、従来と同程度の量を含有すること
を否定するものではない。したがって、30at%以下
(0%を含まず。以下同様)の範囲の含有を許容する。
しかし、その含有量は所定の効果が得られる範囲で少な
いほうが望ましく、したがって、本発明では、20at
%以下、さらには10at%以下の範囲の含有量を推奨
する。本発明ではX元素を含有しているため、X元素と
の組み合わせによっては、5at%以下の極めて少ない
含有量においても所定の効果を発揮することができる。
e、Co、Ni、Cu、Nb、Ta、BおよびCの少な
くとも一種の元素(以下、T元素)を30at%以下、
望ましくは20at%以下、さらに望ましくは10at
%以下の範囲で適宜含有させることができる。このT元
素を含有せしめることにより、プラトー圧の任意の制
御、プラトー圧の平坦性制御、製造工程の溶解温度制
御、熱処理温度の制御、合金の耐食性向上、二次電池電
極材料としての合金の集電特性等を制御することが可能
となる。本発明の水素吸蔵合金がT元素を含む場合の一
般式は以下のとおりである。 Ti(100-a-b-d)CraXbTd 但し20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10、0
<d(at%)≦30で表され、前記XがRu、Rh、O
s、Ir、Pd、Pt、Reの各元素のうち少なくとも
一種の元素、前記TがMn、Fe、Co、Ni、Cu、
Nb、Ta、BおよびCの少なくとも一種の元素 Ti(100-a-b-c-d)CraXbX’cTd 但し20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10、0
<c(at%)≦30、0<d(at%)≦30で表され、前
記XがRu、Rh、Os、Ir、Pd、Pt、Reの各
元素のうち少なくとも一種の元素、前記X’がV、M
o、W、Alのうち少なくとも一種の元素、前記TがM
n、Fe、Co、Ni、Cu、Nb、Ta、BおよびC
の少なくとも一種の元素
ランタノイド系元素(La,Ce,Pr,Nd,Pm,
Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Y
b,Lu 以下、Yを含めてL元素)の少なくとも一種
を10at%以下、望ましくは5at%以下、さらに望
ましくは3at%以下の範囲で含有させることができ
る。L元素は、酸素との親和力が強いため合金中に存在
する酸素をL元素酸化物として除去する効果を発揮す
る。その結果、水素吸蔵量を安定化させ、かつ比較的酸
素量の多い原料も工業的に有効に利用することも可能と
なる。本発明の水素吸蔵合金がL元素を含む場合の一般
式は以下のとおりである。 Ti(100-a-b-e)CraXbLe 但し20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10、0
<e(at%)≦10で表され、前記XがRu、Rh、O
s、Ir、Pd、Pt、Reの各元素の少なくとも一種
の元素、前記Lがランタノイド元素の少なくとも一種の
元素 Ti(100-a-b-c-e)CraXbX’cLe 但し20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10、0
<c(at%)≦30、0<e(at%)≦10で表され、前
記XがRu、Rh、Os、Ir、Pd、Pt 、Reの
各元素の少なくとも一種の元素、前記X’がV、Mo、
W、Alの少なくとも一種の元素、前記Lがランタノイ
ド元素の少なくとも一種の元素 Ti(100-a-b-d-e)CraXbTdLe 但し20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10、0
<d(at%)≦30、0<e(at%)≦10で表され、前
記XがRu、Rh、Os、Ir、Pd、Pt、Reの各
元素の少なくとも一種の元素、前記TがMn、Fe、C
o、Ni、Cu、Nb、Ta、BおよびCの少なくとも
一種の元素、前記Lがランタノイド元素の少なくとも一
種の元素 Ti(100-a-b-c-d-e)CraXbX’cTdLe 但し20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10、0
<c(at%)≦30、0<d(at%)≦30、0<e(at
%)≦10で表され、前記XがRu、Rh、Os、I
r、Pd、Pt、Reの少なくとも一種の元素、前記
X’がV、Mo、W、Alのうち少なくとも一種の元
素、前記TがMn、Fe、Co、Ni、Cu、Nb、T
a、BおよびCの少なくとも一種の元素、前記Lがラン
タノイド元素の少なくとも一種の元素
とする。合金がBCC相を主相とするか否かはX線回折
により判断することができる。本発明においても、X線
回折によってBCC相が主相か否かを判断する。より具
体的には、回折線の積分強度による以下の式による割合
(%)が50%以上のものをBCC相が主相の合金と定
義する。本発明の水素吸蔵合金は、BCC相の割合は高
いほど望ましく、70%以上、さらには90%以上がB
CC相からなることが望ましい。本発明は、BCC相が
100%、つまりBCC相が単相の場合をも包含するこ
とは言うまでもなく、水素吸蔵量、その他の特性にとっ
て最も望ましい形態である。 bcc(110)/[bcc(110)+{C14Laves(201)+C15Laves(31
1)}×2] 本発明において、BCC相のほかに存在し得る相は、ラ
ーべス相である。先にも述べたようにもラーべス相は、
C14型結晶構造(βTiCr2/ラーベス相)および
C15型結晶構造(αTiCr2/ラーベス相)、さら
に通常は観察されないがC36型結晶構造(γTiCr
2/ラーベス相)があり、このいずれかのラーべス相が
BCC相と混在する。
でBCC単相化を達成することができる。従来の技術の
欄で説明したようにこれまで提案された合金が所定温度
に所定時間加熱、保持した後に急冷するという熱処理を
行わなければBCC単相の合金が得られなかったことに
鑑みれば、本発明の有用性が際立ったものであることが
判る。つまり、水素吸蔵特性の観点からすると合金がB
CC単相であることが望ましいが、このBCC単相合金
を前述のような熱処理を施すことなく、または熱処理を
施すとしても簡易な熱処理で得ることができるから、工
業的な生産性にとって本発明合金は望ましい。
ましい製造方法について説明する。図1は、本発明の水
素吸蔵合金の製造方法の代表的な形態を示すフロー図で
ある。図1に示す製造方法は、合金元素の秤量、アーク
溶解、Arガス中加熱処理、急速冷却(以下、急冷)の
各工程から構成される。この水素吸蔵合金の製造方法
は、まず得たい水素吸蔵合金を構成する各金属、例えば
Ti−Cr−Ru合金を製造したい場合には、TiとC
rとRuとを組成比率に該当する量を秤量する。なお、
後述する実施例では、得られるインゴットの重量が12
gとなるように秤量した。
せず)に投入され、約50kPaのアルゴン雰囲気中で
溶融・撹拝・凝固を所定回数(実施例においては構成元
素の数によっても異なるが、およそ3〜5回)を繰り返
す。溶融・攪拌・凝固を繰り返すのは、合金の均質性を
高めるためである。本発明の水素吸蔵合金は、凝固後の
as castの状態でBCC単相化を図ることもできる。
の温度領域に所定時間保持する。このときの加熱温度
は、前記図2の状態図に示すように、得ようとする組成
の合金が有する溶融温度の直下領域にBCC型となる温
度領域が存在することから、BCC型となる溶融温度直
下の温度領域内で適宜選択すればよい。例えば、Crを
約60at%含む組成の場合には、1400℃程度の温
度に保持すればよい。但し、BCC型となる溶融温度直
下の温度領域の中でも、その温度が低い(約1000℃
以下)と熱処理時間を長くする必要がある。加熱温度が
高いと熱処理時間は短くて済むが加熱コストが増大する
ことから、これら観点を考慮して加熱温度を選択すれば
よい。
ると十分なBCC相の形成が得られず、逆に長すぎると
熱処理コストが上昇するだけでなく、異相が析出して水
素吸蔵特性が劣化する副作用も現れるおそれがある。し
たがって、加熱温度を考慮して適宜選択すればよいが、
本発明の水素吸蔵合金は、BCC相の形成能の優れたX
元素を含有するため、1分〜1時間の範囲の加熱で足り
る。もっとも、1時間を超えて加熱保持することを妨げ
るものではない。加熱保持は、不活性ガス、例えばAr
ガス中または真空中で行われるのが望ましい。合金の酸
化防止のためである。
る。この急冷処理は、加熱保持で形成されたBCC相を
常温まで保持するためである。急冷処理の具体的手段と
しては、氷水中への投入または不活性ガスの吹き付けが
挙げられる。もっとも、氷水中への投入または不活性ガ
スの吹き付けは本発明の望ましい形態であるが、他の冷
却方法を排除するものではない。ここで、急冷処理にお
ける冷却速度によって合金中のBCC相の体積比が変化
する。つまり冷却速度が遅いとBCC相の体積比が低下
することから、100K/sec以上の冷却速度にて急
冷することが望ましい。
凝固してインゴットを得た後に、インゴットに対して加
熱保持−急冷からなる熱処理を実施したが、凝固と急冷
とを同時に行う急冷凝固プロセスによって本発明の水素
吸蔵合金を製造することもできる。例えば、溶融した合
金をストリップキャステング法、片ロール法、アトマイ
ズ法などの方法により、板状、リボン状または粉状の合
金を得るプロセスである。この急冷凝固プロセスを用い
ることにより、前述した加熱保持−急冷からなる熱処理
を施すことなく、BCC相を主相とする本発明の水素吸
蔵合金を効率よく得ることができる。急冷凝固により得
られた合金であっても、BCC相を主相としない場合
(ラーベス相(主相)+BCC相またはラーベス相)に
は、前述した加熱保持−急冷からなる熱処理を実施する
こともできる。もちろん、合金組成によっては、溶融し
た合金を急冷凝固した後に熱処理を加えなくともBCC
相が主相(単相も含む)になることもある。
線(Pressure Composition Isotherms:PCT)を測定
することにより、その特性を知ることができる。PCT
線の測定法はJIS H7201に規定されており、最
も一般的なのが真空原点法(JIS H7003 30
03)である。水素吸蔵合金の水素吸蔵量は、この真空
原点法によって求めるのが一般的である。
な実施例に基づいて説明する。 (実施例1)以下に示す組成(at%)の合金を前述し
たアーク溶解装置を用いた溶融・攪拌・凝固を繰り返す
ことによって合金(インゴット)を得た。なお、凝固は
合金溶湯を銅ハース上で自然冷却して行われる。得られ
た合金についてX線回折を行った結果を図3および図4
に示す。なお、合金Aは従来例であり、その他の合金B
〜合金Hは本発明に該当する合金である。 Ti55Cr45(合金A)・・・従来合金 Ti55Cr40Ru5(合金B)・・・本発明合金 Ti55Cr40Rh5(合金C)・・・本発明合金 Ti55Cr40Os5(合金D)・・・本発明合金 Ti55Cr40Ir5(合金E)・・・本発明合金 Ti55Cr40Pd5(合金F)・・・本発明合金 Ti55Cr40Pt5(合金G)・・・本発明合金 Ti55Cr40Re5(合金H)・・・本発明合金 図3および図4に示すように、Ti55Cr45(合金A)
は、ラーべス相が存在しているのに対して、X元素を含
有する合金B〜合金HはいずれもBCC相の単相合金で
ある。この結果より、Ru、Rh、Os、Ir、Pd、
Pt、Reの各元素は、強いBCC形成能及びラーベス
相出現抑制効果を有することが実証された。なお、合金
AのBCC相の比率を前述した式により求めたところ6
6%であった。実施例1で用いた合金A〜合金Hの組成
は、図2から判るようにラーベス相が析出しにくい組成
ではあるが、前述した加熱保持−急冷処理からなる熱処
理を施さないas castの状態でBCC単相化がなされて
いる点は非常に注目される。
I〜合金Mを作製して、as cast状態でX線回折を行っ
た。その結果を図5に示す。なお、合金I〜合金Mは、
プラトー圧が実用的な領域0.1〜0.2MPaになる
ようTi−Cr比を調整したものである。 Ti37Cr56V7(合金I)・・・従来合金 Ti40Cr57Mo3(合金J)・・・従来合金 Ti44Cr53Ru3(合金K)・・・本発明合金 Ti37Cr55V7Ru1(合金L)・・・本発明合金 Ti40Cr56Mo3Ru1(合金M)・・・本発明合金 図5から判るように、Ti37Cr56V7(合金I)およ
びTi40Cr57Mo3(合金J)は、ラーべス相が多く
観察されたのに対して、Ti44Cr53Ru3(合金K)
およびTi37Cr55V7Ru1(合金L)は、BCC単相
合金である。また、Ti40Cr56Mo3Ru1(合金M)
は、ラーべス相が観察されたが、Ti37Cr56V7(合
金I)およびTi40Cr57Mo3(合金J)は各々BC
C相の比率が4%、5%であるのに対して、BCC相が
90%とBCC相が主相をなしていることが確認され
た。以上のように、本発明のX元素は、従来から知られ
ていたV、MoといったBCC形成能を有する元素より
格段に優れたBCC形成能及びラーベス相抑制効果を有
することが実証された。
化処理を施した後、40℃における真空原点法による圧
力−組成等温線(PCT線)を測定した。なお、測定は
JIS H7201に従って行った(以下も同様)。そ
の結果を図6に示す。図6より、ラーベス相が出現して
いるTi37Cr56V7(合金I)、Ti40Cr57Mo
3(合金J)がプラトー(平坦動作部分)を示さないこ
とが判る。これに対して、Ruを単独または複合的に少
量含有させたBCC単相またはBCC相を主相とする合
金(Ti44Cr53Ru3(合金K)、Ti37Cr55V7R
u1(合金L)、Ti40Cr56Mo3Ru1(合金M))
は、各々0.07MPa、0.17MPa、0.20MP
aと実用的なプラトー圧を有し、優れた水素吸蔵放出性
能を有することが明らかとなった。なお、このプラトー
圧は、水素放出時のプラトー領域の中央値である。
M=Cr,Ru,Rh,Re,Os,Ir,Pd,P
t,V,Mo)の組成を有する合金を実施例1と同様に
して作製した後に、0.1MPaのAr雰囲気中(雰囲
気は、以下の実施例においても同様)、1400℃、1
0分間保持後、氷水中に投入して急冷することにより試
料を得た。X線回折により相同定を行ったところ、いず
れの試料もBCC単相組織であった。この試料に実施例
2と同様にして活性化処理を施した後に、40℃におけ
る圧力−組成等温線(PCT線)を測定した。その結果
を図7および図8に示す。M=Crの合金は実質的にT
i−Cr二元系合金であるが、この二元系合金は低いプ
ラトー圧となっている。これに対して、X元素を含有す
る合金のプラトー圧は、いずれもTi−Cr二元系合金
に比べて高い値を示すことが判る。また、本発明のX’
元素のみを含有する合金(M=V、Mo)は、X元素を
含有する本発明の合金に比べてプラトー圧は低い結果と
なっている。つまり、本発明のX元素がプラトー圧を上
昇させるのに極めて有効な元素であることが判った。
56V7(合金I)、Ti40Cr57Mo3(合金J)、Ti
44Cr53Ru3(合金K)のas cast状態および1450
℃で5分間保持後、Arガスを吹き付けて冷却する熱処
理を施した後の状態の40℃における真空原点法による
圧力−組成等温線(PCT線)を測定した。その結果を
図9〜図11に示す。図9〜図11に示すように、熱処
理を施した状態のほうがas castの状態に比べて、プラ
トー領域の平坦性が向上して水素吸蔵放出性能が優れて
いる。しかし、as castの状態であっても実用上十分な
性能を有している。このことは、本発明の合金が、加熱
保持−急冷からなる熱処理を必要としないか、あるいは
ガスによる冷却が可能な簡易な熱処理工程を採用できる
ことを示唆している。
示す組成の合金からなるインゴットを得た。このインゴ
ットを1380℃で30分間保持した後、氷水中に投入
して急冷処理する熱処理を施して試料を作製した。X線
回折により相同定を行ったところ、いずれの試料もBC
C単相組織であった。 Ti40Cr59Ru1(合金N)・・・本発明合金 Ti40Cr57.5Ru0.5V2(合金O)・・・本発明合金 Ti40Cr58.5Ru0.5Mo1(合金P)・・・本発明合
金 得られた試料について、40℃における真空原点法によ
る圧力−組成等温線(PCT線)を測定した。その結果
を図12に示す。図12に示すように、X元素としての
Ru含有量が少量であっても、X’元素(V、Mo)と
複合して含有せしめることにより、優れた水素吸蔵放出
性能を得ることができる。
r57.5Ru0.5V2(合金O)、Ti40Cr58.5Ru0.5
Mo1(合金P)のインゴットを1390℃で15分間
保持した後、氷水中に投入して急冷処理する熱処理を施
して試料を作製した。この試料に対して、100℃、2
0℃の温度差法で圧力−組成等温線(PCT線)を測定
した。その結果を図13に示す。なお、この温度差法
は、40℃で初期活性化後、100℃で真空脱気を行
い、その後20℃で圧力−組成等温線(PCT線)を測
定するものである。図13より、合金N〜合金Pは、1
00℃以下の実用的な温度域で、約3mass%の水素
吸蔵量を得ていることが判った。
る可能性を追求するために、合金N〜合金Pの組成を変
動させた合金を作製し、1390℃、15分間保持した
後、氷水中に投入して急冷処理する熱処理を施した後
に、100℃、20℃の温度差法で圧力−組成等温線
(PCT線)を測定した。なお、合金組成は、以下のと
おりである。測定結果を図14に示す。 Ti40Cr60-XRuX(X=0,0.5,1,2,3) Ti40Cr58-XRuXV2(X=0,0.5,1,2,
3) Ti40Cr59-XRuXMo1(X=0,0.5,1,2,
3) 図14によると、Ruを単独で含有する場合であって
も、1at%の含有量で3mass%の水素吸蔵量を得
ることができる。また、2at%含有した場合には、3
mass%を超える水素吸蔵量を得ている。RuとVま
たはMoとを複合で含有した場合には、0.5at%の
Ruの含有で3mass%の水素吸蔵量を得ることがで
きる。以上のように、Ruを含有する合金は、3mas
s%を超える格段に優れた水素吸蔵量を得ていることが
注目される。
示す組成の合金からなるインゴットを得た。このインゴ
ットを1400℃で10分間保持した後、氷水中に投入
して急冷処理する熱処理を施して試料を作製した。X線
回折により相同定を行ったところ、Ruを含むいずれの
試料もBCC単相組織であった。その後、100℃、2
0℃の温度差法で圧力−組成等温線(PCT線)を測定
することにより、放出プラトー圧および水素吸蔵量を求
めた。放出プラトー圧の結果を図15に、また水素吸蔵
量の結果を図16に示す。 Ti42,45,50Cr58-X,55-X,50-XRuX (X=0,0.5,1,2,3,4,5,7,10) 図15より、TiおよびCrの組成比にかかわらず、R
uの含有量が多くなるに従ってプラトー圧が上昇するこ
とが判る。また、プラトー圧は、Ti含有量が少ないほ
ど(Cr含有量が多いほど)高くなっており、Cr/T
iを変動させることにより、プラトー圧力を制御できる
ことが判る。また、図16より、Ruを含有することに
より水素吸蔵量は増大することが判る。しかし、Ruを
過剰に含有しても水素吸蔵量の増大効果は減少し、10
at%を超えるとRuを含有しない合金よりも低下する
場合もある。したがって、Ru(X元素)は10at%
以下の含有量とすることが望ましい。X元素のコストも
考慮すれば、Ruは0.2〜7at%、さらには0.5〜
5at%の範囲が望ましい。
示す組成の合金からなるインゴットを得た。このインゴ
ットを1350℃で40分間保持した後、氷水中に投入
して急冷処理する熱処理を施して試料を作製した。X線
回折により相同定を行ったところ、いずれの試料もBC
C単相組織であった。その後、40℃における真空原点
法による圧力−組成等温線(PCT線)を測定した。な
お、実施例7は、本発明のT元素を含有した合金につい
ての具体例である。 Ti36Cr45Ru2V7Mn8C2(合金Q)・・・本発明
合金 Ti43Cr42Ru1V7Fe5Nb1Ta1(合金R)・・
・本発明合金 Ti45Cr42Ru1V7Co3Cu2(合金S)・・・本発
明合金 Ti45Cr40Ru1V7Ni5B2(合金T)・・・本発明
合金
する合金も、実用上優れた水素吸蔵放出特性を有するこ
とが判る。前述したように、T元素はプラトー圧の任意
の制御、プラトー圧の平坦性制御、製造工程の溶解温度
制御、熱処理温度の制御、合金の耐食性向上、二次電池
電極材料としての合金の集電特性制御を目的として含有
するものであり、T元素を含有する本発明の水素吸蔵合
金は、これら制御を可能とするとともに実用上優れた水
素吸蔵放出特性を有することになる。
示す組成の合金からなるインゴットを得た。このインゴ
ットを1420℃で5分間保持した後、氷水中に投入し
て急冷処理する熱処理を施して試料を作製した。X線回
折により相同定を行ったところ、いずれの試料もBCC
単相組織であった。この試料について残留酸素量を測定
し、さらに40℃における真空原点法による圧力−組成
等温線(PCT線)を測定した。その結果を図18に示
す。 Ti40Cr58.5-XRu0.5Mo1LaX(X=0,1) まず残留酸素量について着目すると、Laを含有しない
合金が2200ppmであるのに対して、Laを含有す
る合金は400ppmと残留酸素量が1/4程度まで低
減している。これは、BCC相中の酸素とLaとが酸化
物を形成することにより残留酸素が除去されたためであ
る。そして、このように残留酸素量の少ない合金のほう
が、BCC主相が安定化していて、明らかに水素吸蔵性
能が向上していることが判る。また、残留酸素量が多い
合金は酸素が固溶しやすく、格子定数が小さくなり、水
素吸蔵性能が低下して、プラトー圧が上昇している。工
業的には、原料および製造工程中からの不純物酸素の混
入は避けられないが、最終合金中の残留酸素量は300
0ppm以下、望ましくは2000ppm以下、更に望
ましくは1000ppm以下が良い。
示す組成の合金からなるインゴットを得た。このインゴ
ットを1360℃で20分間保持した後、Arガスを吹
き付けることにより急冷処理する熱処理を施して試料を
作製した。X線回折により相同定を行ったところ、いず
れの試料もBCC単相組織であった。この試料について
100℃、20℃の温度差法で圧力−組成等温線(PC
T線)を測定した。 Ti40Cr55Ru2Al2La1(合金X)・・・本発明
合金 Ti40Cr55Ru2Mn2La1(合金Y)・・・本発明
合金 その結果を図19に示すが、合金Xおよび合金Yとも
に、優れた水素吸蔵放出性能を示し、T元素を含有する
本発明の合金に対するランタノイド元素の含有が工業的
に有効であることが判る。また、動作圧力(プラトー
圧)の任意の制御、プラトー圧の平坦性制御、製造工程
の溶解温度制御、熱処理温度の制御、合金の耐食性向
上、二次電池電極材料としての合金の集電特性制御を行
う等の目的で、Mn等を含有させても、優れた水素吸蔵
放出性能を示すことが判る。なお、本実施例は、熱処理
における急冷処理をArガス吹き付けで行ったもので、
本発明の合金が冷却等の熱処理工程において、工業的に
有利な方法を採用可能であることが実証された。
r、Pd、Pt、Reの少なくとも一種の元素のTi−
Cr系合金への少量の含有により、従来の合金では実現
できなかった、実用的な動作圧力を有しながら、単位重
量当たりの大きな水素吸蔵量を有する合金が実現でき、
WE−NET等が燃料電池自動車の走行距離を実用的な
性能にする目的で提唱している、100℃以下の温度域
における水素吸蔵性能3mass%の目標値をクリアー
することが可能となった。X元素としてRuを選択する
ことにより、最も高いプラトー圧上昇効果、優れたBC
C形成能及びラーベス相抑制能による最も大きい水素吸
蔵量及び最も高い熱処理コスト低減効果等が得られ、安
価で、コストと単位重量当りの水素吸蔵量において、最
もバランスのとれた高い工業的実用性を有する水素吸蔵
合金を得ることができる。また、高価なX元素と同時
に、V、Mo、W、Alの少なくとも一種を含有させる
ことにより、さらに微量の白金族またはReの含有で
も、同様な効果が実現できる。また、従来のTi−Cr
系水素吸蔵合金製造上で必須であった、1400℃近傍
の高温加熱・急冷を伴う熱処理も不要または簡素化可能
であり、合金組成及び製法上、比較的安価で、コストと
単位重量当りの水素吸蔵量においてバランスのとれた高
い工業的実用性を有する水素吸蔵合金を得ることができ
る。
Cu、Nb、Ta、B、C)の少なくとも一種をさらに
含有させることにより、Cr/Ti比率やX元素の量を
適宜にしながら、動作圧力(プラトー圧)の制御が可能
であり、その他プラトー圧の平坦性制御、製造工程の溶
解温度制御、熱処理温度の制御、合金の耐食性向上、さ
らには二次電池電極材料としての合金集電特性等の制御
を行うことが可能となり、工業的な利用が極めて有効に
できる。
素の少なくとも一種)を含有させることにより、合金主
相であるBCC相中の酸素をL元素酸化物として除去す
ることができ、酸素量が多く、かつ酸素量のばらつきが
多い合金原料も工業的に有効に利用することが可能であ
る。さらに、生産工程中に混入する不純物酸素の影響を
最小限にとどめ、安定した水素吸蔵量が得られ、工業的
に極めて利用価値が高い。
ーチャートである。
Cr40Rh5、Ti55Cr40Os5のアーク溶解後(as c
ast状態)のX線回折図である。
i55Cr40Pt5、Ti55Cr40Re5のアーク溶解後
(as cast状態)のX線回折図である。
44Cr53Ru3、Ti37Cr55V7Ru1、Ti40Cr56
Mo3Ru1のアーク溶解後(as cast状態)のX線回折
図である。
44Cr53Ru3、Ti37Cr55V7Ru1、Ti40Cr56
Mo3Ru1のアーク溶解後(as cast状態)の40℃に
おける真空原点法による圧力−組成等温線(PCT線)
である。
u,Rh,Re,Os,Ir,Pt)合金に熱処理(1
400℃ 10分保持、氷水中急冷)を施した後の40
℃における真空原点法による圧力−組成等温線(PCT
線)である。
Mo)合金に熱処理(1400℃ 10分保持、氷水中
急冷)を施した後の40℃における真空原点法による圧
力−組成等温線(PCT線)である。
0℃で5分間保持後、Arガスを吹き付けて冷却する熱
処理を施した後の状態の40℃における真空原点法によ
る圧力−組成等温線(PCT線)である。
450℃で5分間保持後、Arガスを吹き付けて冷却す
る熱処理を施した後の状態の40℃における真空原点法
による圧力−組成等温線(PCT線)である。
450℃で5分間保持後、Arガスを吹き付けて冷却す
る熱処理を施した後の状態の40℃における真空原点法
による圧力−組成等温線(PCT線)である。
0.5V2、Ti40Cr58.5Ru0.5Mo1の各熱処理合金
(1380℃ 30分、氷水中急冷)の40℃における
真空原点法による圧力−組成等温線(PCT線)であ
る。
0.5V2、Ti40Cr58.5Ru0.5Mo1の各熱処理合金
(1390℃ 15分、氷水中急冷)の100℃−20
℃温度差法による圧力−組成等温線(PCT線)であ
る。
1,2,3)、Ti4 0Cr58-XRuXV2(X=0,0.
5,1,2,3)、Ti40Cr59-XRuXMo 1(X=
0,0.5,1,2,3)の各熱処理合金(1390℃
15分、氷水中急冷)の100℃−20℃温度差法に
よる圧力−組成等温線(PCT線)から求めた水素吸蔵
量とRuの含有量との関係を示すグラフである。
X(X=0,0.5,1,2,3,4,5,7,10)
の各熱処理合金(1340℃ 10分、氷水中急冷)の
100℃−20℃温度差法による圧力−組成等温線(P
CT線)から求めた放出プラトー圧とRuの含有量との
関係を示すグラフである。
X(X=0,0.5,1,2,3,4,5,7,10)
の各熱処理合金(1340℃ 10分、氷水中急冷)の
100℃−20℃温度差法による圧力−組成等温線(P
CT線)から求めた水素吸蔵量とRuの含有量との関係
を示すグラフである。
r42Ru1V7Fe5Nb1Ta1、Ti45Cr42Ru1V7
Co3Cu2、Ti45Cr40Ru1V7Ni5B2の各熱処理
合金(1350℃ 40分、氷水中急冷)の40℃にお
ける真空原点法による圧力−組成等温線(PCT線)で
ある。
=0,1)の各熱処理合金(1420℃ 5分、氷水中
急冷)の40℃における真空原点法による圧力−組成等
温線(PCT線)である。
r55Ru2Mn2La1の各熱処理合金(1370℃ 2
0分、Arガス吹き付け冷却)の100℃−20℃温度
差法によるPCT吸蔵放出曲線である。
Claims (13)
- 【請求項1】 水素の吸蔵、放出が可能な体心立方構造
からなる相(BCC相)を主相とする水素吸蔵合金であ
って、その組成が一般式Ti(100-a-b)CraXb、但し
20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦10で表さ
れ、前記XがRu、Rh、Os、Ir、Pd、Pt、R
eの各元素のうち少なくとも一種の元素であることを特
徴とする水素吸蔵合金。 - 【請求項2】 前記一般式Ti(100-a-b)CraXbにお
いて、0<b(at%)≦7であることを特徴とする請求
項1に記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項3】 前記一般式Ti(100-a-b)CraXbにお
いて、0<b(at%)≦5であることを特徴とする請求
項1に記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項4】 前記一般式Ti(100-a-b)CraXbにお
いて、30≦a(at%)≦70であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項5】 水素の吸蔵、放出が可能な体心立方構造
からなる相(BCC相)を主相とする水素吸蔵合金であ
って、その組成が一般式Ti(100-a-b-c)CraX
bX’c、但し20≦a(at%)≦80、0<b(at%)≦
10、0<c(at%)≦30で表され、前記XがRu、
Rh、Os、Ir、Pd、Pt、Reの各元素のうち少
なくとも一種の元素、前記X’がV、Mo、W、Alの
うち少なくとも一種の元素であることを特徴とする水素
吸蔵合金。 - 【請求項6】 前記一般式Ti(100-a-b-c)CraX
bX’cにおいて、0<b(at%)≦3、0<c(at%)≦
10であることを特徴とする請求項5に記載の水素吸蔵
合金。 - 【請求項7】 体心立方構造からなる相(BCC相)の
単相組織からなることを特徴とする請求項1〜6のいず
れかに記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項8】 前記XがRuであることを特徴とする請
求項1〜7のいずれかに記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項9】 Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Nb、
Ta、BおよびCの少なくとも一種の元素を30at%
以下(0を含まず)含有することを特徴とする請求項1
〜8のいずれかに記載の水素吸蔵合金。 - 【請求項10】 Yおよびランタノイド系元素の少なく
とも一種の元素を10at%以下(0を含まず)含有す
ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の水
素吸蔵合金。 - 【請求項11】 常温域で体心立方構造からなる相(B
CC相)の単相組織を有する水素の吸蔵、放出が可能な
Ti−Cr系合金からなり、 Tiおよび/またはCrの一部が、TiおよびCrより
も電気陰性度が大きい元素で置換され、 放出プラトー圧が0.1〜1.0MPaの範囲に存在し、 かつ活性化処理した後、100℃で真空脱気を行い、そ
の後20℃で測定された圧力−組成等温線(PCT線)
による水素吸蔵量が2.5mass%以上であることを
特徴とする水素吸蔵部材。 - 【請求項12】 TiおよびCrが、Cr/Ti=1.
0〜1.6の範囲にあることを特徴とする請求項11に
記載の水素吸蔵部材。 - 【請求項13】 TiおよびCrよりも電気陰性度が大
きい元素は、その原子半径がTiの原子半径とCrの原
子半径との間の値を示すことを特徴とする請求項11ま
たは請求項12に記載の水素吸蔵部材。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112899545A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-06-04 | 中国科学院金属研究所 | 一种纳米析出相强化体心立方FexCrNiAl0.5Ti0.5高熵合金 |
-
2001
- 2001-05-31 JP JP2001165932A patent/JP3984802B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN112899545A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-06-04 | 中国科学院金属研究所 | 一种纳米析出相强化体心立方FexCrNiAl0.5Ti0.5高熵合金 |
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