JP2002363035A - 育毛剤 - Google Patents
育毛剤Info
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- JP2002363035A JP2002363035A JP2002098216A JP2002098216A JP2002363035A JP 2002363035 A JP2002363035 A JP 2002363035A JP 2002098216 A JP2002098216 A JP 2002098216A JP 2002098216 A JP2002098216 A JP 2002098216A JP 2002363035 A JP2002363035 A JP 2002363035A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アミノ酸を血中から毛根に効率よく吸収可能
とする育毛剤を提供する。 【解決手段】 育毛剤が、システイン、グルタミン酸、
アルギニン、グリシン、ロイシン、アスパラギン酸、セ
リン、スレオニン、プロリン、アラニン、チロシン、バ
リン、リジン、フェニールアラニン、イソロイシン、メ
チオニン、ヒスチジン及びトリプトファンからなるアミ
ノ酸群の中から少なくともシステイン、グルタミン酸及
びアルギニンを含むように選択された３種又はそれ以上
のアミノ酸の各々についてのアルキルのエステル若しく
はそれらのエステルの塩を構成成分として含む。
とする育毛剤を提供する。 【解決手段】 育毛剤が、システイン、グルタミン酸、
アルギニン、グリシン、ロイシン、アスパラギン酸、セ
リン、スレオニン、プロリン、アラニン、チロシン、バ
リン、リジン、フェニールアラニン、イソロイシン、メ
チオニン、ヒスチジン及びトリプトファンからなるアミ
ノ酸群の中から少なくともシステイン、グルタミン酸及
びアルギニンを含むように選択された３種又はそれ以上
のアミノ酸の各々についてのアルキルのエステル若しく
はそれらのエステルの塩を構成成分として含む。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、育毛剤に関し、特
に血中から毛根へのアミノ酸の移行性を向上させた育毛
剤に関する。
に血中から毛根へのアミノ酸の移行性を向上させた育毛
剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来種々の育毛剤が、禿頭、脱毛、薄毛
等の予防及び治療のために提供されている。一般的な育
毛剤は、配合される有効成分により頭皮の血行促進、清
浄化、消炎、殺菌を図るものや、毛根部における細胞の
酵素の活性化、代謝改善、ホルモン作用の調整等を図る
もの等、その目的は極めて多様である。
等の予防及び治療のために提供されている。一般的な育
毛剤は、配合される有効成分により頭皮の血行促進、清
浄化、消炎、殺菌を図るものや、毛根部における細胞の
酵素の活性化、代謝改善、ホルモン作用の調整等を図る
もの等、その目的は極めて多様である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
育毛剤若しくはそれに含まれる有効成分は、いずれもそ
の効果に満足できるものではなく、特に脱毛の治療及び
発毛促進において根本的な治療効果を実現するものは得
られていないといえる。
育毛剤若しくはそれに含まれる有効成分は、いずれもそ
の効果に満足できるものではなく、特に脱毛の治療及び
発毛促進において根本的な治療効果を実現するものは得
られていないといえる。
【０００４】毛髪の主成分であるケラチンは幾つかのア
ミノ酸（システイン、グルタミン酸、アルギニンなど約
２０種）を含んでおり、これらアミノ酸の不足が毛根の
栄養欠乏状態を招来し脱毛等の原因となることが指摘さ
れている。従って、これらのアミノ酸を毛根に対して補
充することが予防や治療に有効であろうと予測される。
このときアミノ酸は血中から細胞膜を通って毛根中へ移
行しなければならないが、アミノ酸はそのままの状態で
は細胞膜を透過することは困難であり、毛根中へ円滑に
輸送されないことが判明した。すなわち、アミノ酸をい
かに補充したとしても毛根の細胞中に吸収されなければ
その効果を発揮し得ないこととなる。
ミノ酸（システイン、グルタミン酸、アルギニンなど約
２０種）を含んでおり、これらアミノ酸の不足が毛根の
栄養欠乏状態を招来し脱毛等の原因となることが指摘さ
れている。従って、これらのアミノ酸を毛根に対して補
充することが予防や治療に有効であろうと予測される。
このときアミノ酸は血中から細胞膜を通って毛根中へ移
行しなければならないが、アミノ酸はそのままの状態で
は細胞膜を透過することは困難であり、毛根中へ円滑に
輸送されないことが判明した。すなわち、アミノ酸をい
かに補充したとしても毛根の細胞中に吸収されなければ
その効果を発揮し得ないこととなる。
【０００５】本発明は、斯かる問題点に鑑み、毛髪主成
分であるケラチンを構成する主要アミノ酸が血中から効
率よく毛根に運び込まれることにより、十分な育毛効果
を実現する育毛剤を提供することを目的とする。
分であるケラチンを構成する主要アミノ酸が血中から効
率よく毛根に運び込まれることにより、十分な育毛効果
を実現する育毛剤を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、毛髪主成分ケ
ラチンを構成する主要アミノ酸を毛根へ効率よく輸送す
るために、補充すべきアミノ酸に所定の化学的処理を施
すことにより上記の目的を実現したものである。具体的
には、次の通りである。 （１）本発明による育毛剤は、システイン、グルタミン
酸、アルギニン、グリシン、ロイシン、アスパラギン
酸、セリン、スレオニン、プロリン、アラニン、チロシ
ン、バリン、リジン、フェニールアラニン、イソロイシ
ン、メチオニン、ヒスチジン及びトリプトファンからな
るアミノ酸群の中から少なくともシステイン、グルタミ
ン酸及びアルギニンを含むように選択された３種又はそ
れ以上のアミノ酸の各々についてのアルキルのエステル
若しくは前記エステルの塩を構成成分として含む。 （２）上記（１）の育毛剤において好適には、アルコー
ル、プロピレングリコール及び水からなる溶媒群の中か
ら選択された１又は複数を溶媒とし、前記構成成分を
０．２〜１．５重量％溶解する。 （３）上記（１）又は（２）の育毛剤において好適に
は、システイン、グルタミン酸、アルギニン、ロイシ
ン、アスパラギン酸、セリン、スレオニン、プロリン、
グリシン、アラニン、チロシン、バリン、リジン、フェ
ニールアラニン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジ
ン及びトリプトファンを選択しかつこれらのアミノ酸の
各々についての前記エステルの重量比が、８：８：４：
４：４：４：４：４：２：２：２：２：２：１：１：
１：１：１である。
ラチンを構成する主要アミノ酸を毛根へ効率よく輸送す
るために、補充すべきアミノ酸に所定の化学的処理を施
すことにより上記の目的を実現したものである。具体的
には、次の通りである。 （１）本発明による育毛剤は、システイン、グルタミン
酸、アルギニン、グリシン、ロイシン、アスパラギン
酸、セリン、スレオニン、プロリン、アラニン、チロシ
ン、バリン、リジン、フェニールアラニン、イソロイシ
ン、メチオニン、ヒスチジン及びトリプトファンからな
るアミノ酸群の中から少なくともシステイン、グルタミ
ン酸及びアルギニンを含むように選択された３種又はそ
れ以上のアミノ酸の各々についてのアルキルのエステル
若しくは前記エステルの塩を構成成分として含む。 （２）上記（１）の育毛剤において好適には、アルコー
ル、プロピレングリコール及び水からなる溶媒群の中か
ら選択された１又は複数を溶媒とし、前記構成成分を
０．２〜１．５重量％溶解する。 （３）上記（１）又は（２）の育毛剤において好適に
は、システイン、グルタミン酸、アルギニン、ロイシ
ン、アスパラギン酸、セリン、スレオニン、プロリン、
グリシン、アラニン、チロシン、バリン、リジン、フェ
ニールアラニン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジ
ン及びトリプトファンを選択しかつこれらのアミノ酸の
各々についての前記エステルの重量比が、８：８：４：
４：４：４：４：４：２：２：２：２：２：１：１：
１：１：１である。
【０００７】
【作用】上記の通り構成された本発明による育毛剤は、
育毛効果を発揮する有効成分であるアミノ酸を、所定の
エステル若しくはそれらのエステルの塩（アミノ酸エス
テル塩酸塩）の形態とした上で適用されることとなる。
アミノ酸をエステル若しくはアミノ酸エステル塩酸塩と
した場合、細胞膜の透過性が格段に向上することが判明
した。すなわち、そのままでは細胞膜透過性の低いアミ
ノ酸を化学修飾することにより、その物理化学的特性を
調整して細胞膜透過性を改善したものである。さらに、
斯くの如く化学修飾されたアミノ酸が一旦毛根中へ移行
した後は、エステルが自然に又は酵素により加水分解し
てアミノ酸に転化する。これにより、毛根に対してアミ
ノ酸を実効的に導入することが達成されたこととなる。
育毛効果を発揮する有効成分であるアミノ酸を、所定の
エステル若しくはそれらのエステルの塩（アミノ酸エス
テル塩酸塩）の形態とした上で適用されることとなる。
アミノ酸をエステル若しくはアミノ酸エステル塩酸塩と
した場合、細胞膜の透過性が格段に向上することが判明
した。すなわち、そのままでは細胞膜透過性の低いアミ
ノ酸を化学修飾することにより、その物理化学的特性を
調整して細胞膜透過性を改善したものである。さらに、
斯くの如く化学修飾されたアミノ酸が一旦毛根中へ移行
した後は、エステルが自然に又は酵素により加水分解し
てアミノ酸に転化する。これにより、毛根に対してアミ
ノ酸を実効的に導入することが達成されたこととなる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の育毛剤は、システイン、
グルタミン酸、アルギニン、グリシン、ロイシン、アス
パラギン酸、セリン、スレオニン、プロリン、アラニ
ン、チロシン、バリン、リジン、フェニールアラニン、
イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン及びトリプトフ
ァンからなるアミノ酸群の中から少なくともシステイ
ン、グルタミン酸及びアルギニンを含むように選択され
た３種又はそれ以上のアミノ酸の各々についてのアルキ
ルのエステル若しくはアミノ酸エステル塩酸塩とを構成
成分して含む。これら１８種のアミノ酸のうちシステイ
ン、グルタミン酸及びアルギニンの３種は毛髪タンパク
質のケラチンの主要成分であるので、これらは必ず選択
される。さらに、これら３種以外の他のアミノ酸から適
宜選択される。最初に挙げた３種のみを選択する場合も
含まれる。尚、これら１８種以外の公知のアミノ酸をさ
らに選択してもよい。
グルタミン酸、アルギニン、グリシン、ロイシン、アス
パラギン酸、セリン、スレオニン、プロリン、アラニ
ン、チロシン、バリン、リジン、フェニールアラニン、
イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン及びトリプトフ
ァンからなるアミノ酸群の中から少なくともシステイ
ン、グルタミン酸及びアルギニンを含むように選択され
た３種又はそれ以上のアミノ酸の各々についてのアルキ
ルのエステル若しくはアミノ酸エステル塩酸塩とを構成
成分して含む。これら１８種のアミノ酸のうちシステイ
ン、グルタミン酸及びアルギニンの３種は毛髪タンパク
質のケラチンの主要成分であるので、これらは必ず選択
される。さらに、これら３種以外の他のアミノ酸から適
宜選択される。最初に挙げた３種のみを選択する場合も
含まれる。尚、これら１８種以外の公知のアミノ酸をさ
らに選択してもよい。
【０００９】本発明の育毛剤は、これらのアミノ酸をア
ミノ酸エステル若しくはアミノ酸エステル塩酸塩とした
状態で含み、その末端基はアルキル基であり、好適には
メチル、エチル又はプロピルとする。他のアルキル基で
あってもよい。
ミノ酸エステル若しくはアミノ酸エステル塩酸塩とした
状態で含み、その末端基はアルキル基であり、好適には
メチル、エチル又はプロピルとする。他のアルキル基で
あってもよい。
【００１０】本発明の育毛剤の好適な実施例では、アル
コール、プロピレングリコール及び水からなる溶媒群の
中から選択された１又は複数を溶媒とし、上記の複数の
アミノ酸エステル又はアミノ酸エステル塩酸塩からなる
構成成分を０．２〜１．５重量％溶解する。これらの溶
媒は一般的なものであり、アルコール類はアミノ酸エス
テルを溶解し、吸収を高める働きがある。構成成分の割
合は、溶解度と１回分の有効量を考慮して適用と考えら
れる量から設定されたものであるが、この割合範囲以外
であっても本発明の効果は得られるので、用途により割
合を調整することは任意である。
コール、プロピレングリコール及び水からなる溶媒群の
中から選択された１又は複数を溶媒とし、上記の複数の
アミノ酸エステル又はアミノ酸エステル塩酸塩からなる
構成成分を０．２〜１．５重量％溶解する。これらの溶
媒は一般的なものであり、アルコール類はアミノ酸エス
テルを溶解し、吸収を高める働きがある。構成成分の割
合は、溶解度と１回分の有効量を考慮して適用と考えら
れる量から設定されたものであるが、この割合範囲以外
であっても本発明の効果は得られるので、用途により割
合を調整することは任意である。
【００１１】好適例においては、上記構成成分がシステ
イン、グルタミン酸、アルギニン、ロイシン、アスパラ
ギン酸、セリン、スレオニン、プロリン、グリシン、ア
ラニン、チロシン、バリン、リジン、フェニールアラニ
ン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン及びトリプ
トファンのエステル又はそれらの塩を含む場合、これら
の重量比を８：８：４：４：４：４：４：４：２：２：
２：２：２：１：１：１：１：１とする。この好適例の
重量比は、人毛のケラチンのアミノ酸構成比に準拠して
おり、システイン、グルタミン酸についての重量比が特
に大きいことが特徴的である。もちろん、この重量比以
外であっても本発明の効果は得られる。
イン、グルタミン酸、アルギニン、ロイシン、アスパラ
ギン酸、セリン、スレオニン、プロリン、グリシン、ア
ラニン、チロシン、バリン、リジン、フェニールアラニ
ン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン及びトリプ
トファンのエステル又はそれらの塩を含む場合、これら
の重量比を８：８：４：４：４：４：４：４：２：２：
２：２：２：１：１：１：１：１とする。この好適例の
重量比は、人毛のケラチンのアミノ酸構成比に準拠して
おり、システイン、グルタミン酸についての重量比が特
に大きいことが特徴的である。もちろん、この重量比以
外であっても本発明の効果は得られる。
【００１２】尚、本発明の育毛剤の他の成分として、任
意であるがビタミンＥのアセチル誘導体を含めてもよ
い。これは血行促進効果があるとして知られており、本
発明におけるアミノ酸エステルの毛根への吸収をさらに
促進することが可能である。
意であるがビタミンＥのアセチル誘導体を含めてもよ
い。これは血行促進効果があるとして知られており、本
発明におけるアミノ酸エステルの毛根への吸収をさらに
促進することが可能である。
【００１３】＜実験結果＞図１は、本発明による育毛剤
の効果についての実験結果を示すグラフである。実験
は、各試料について４匹のマウスを用い、マウスの体毛
を一定の面積刈り取り、刈り取った部分に各試料を毎日
適用しつつ発毛状況を記録した。グラフの縦軸は、当初
体毛を刈り取った面積を１００とした発毛部分の面積％
を示す。４匹のマウスでの平均値をとっている。用いた
試料は次の通りである。 ・実施例１：システイン、グルタミン酸、アルギニン及
びスレオニンのエステルを含有する本発明の育毛剤 ・実施例２：システイン、グルタミン酸、アルギニン、
スレオニン、セリン及びグリシンを含有する本発明の育
毛剤 ・比較例１：適宜溶媒にペンタデカン酸を含むもの ・比較例２：適宜溶媒にパントテン酸を含むもの ・比較例３：従来製品 ・コントロール：適宜溶媒に有効成分を含まないもの ３２日後、本発明による実施例１及び２では他の試料に
比べて顕著な発毛効果が観察された。
の効果についての実験結果を示すグラフである。実験
は、各試料について４匹のマウスを用い、マウスの体毛
を一定の面積刈り取り、刈り取った部分に各試料を毎日
適用しつつ発毛状況を記録した。グラフの縦軸は、当初
体毛を刈り取った面積を１００とした発毛部分の面積％
を示す。４匹のマウスでの平均値をとっている。用いた
試料は次の通りである。 ・実施例１：システイン、グルタミン酸、アルギニン及
びスレオニンのエステルを含有する本発明の育毛剤 ・実施例２：システイン、グルタミン酸、アルギニン、
スレオニン、セリン及びグリシンを含有する本発明の育
毛剤 ・比較例１：適宜溶媒にペンタデカン酸を含むもの ・比較例２：適宜溶媒にパントテン酸を含むもの ・比較例３：従来製品 ・コントロール：適宜溶媒に有効成分を含まないもの ３２日後、本発明による実施例１及び２では他の試料に
比べて顕著な発毛効果が観察された。
【００１４】図２の写真は、実施例１の試料を適用した
マウスの発毛状況を撮影したものである。本発明による
育毛剤は、開始数日後（図２（Ａ））は発毛は認められ
ないが、１０数日後から刈り取り部分に発毛が見られ始
め、３２日後（図２（Ｂ））には大きな面積における発
毛が観察された。
マウスの発毛状況を撮影したものである。本発明による
育毛剤は、開始数日後（図２（Ａ））は発毛は認められ
ないが、１０数日後から刈り取り部分に発毛が見られ始
め、３２日後（図２（Ｂ））には大きな面積における発
毛が観察された。
【００１５】図３の写真は、コントロールのマウスにつ
いて数日後（図３（Ａ））及び３２日後（図３（Ｂ））
の発毛状況を撮影したものである。３２日後も大きな変
化は見られなかった。
いて数日後（図３（Ａ））及び３２日後（図３（Ｂ））
の発毛状況を撮影したものである。３２日後も大きな変
化は見られなかった。
【００１６】図４（Ａ）の写真は、比較例３の従来製品
の一つを適用したマウスの３２日後の発毛状況である。
ほとんど変化は見られなかった。図４（Ｂ）の写真は、
比較例１のペンタデカン酸を含む試料を適用したマウス
の３２日後の発毛状況を撮影したものである。効果は見
られたが、図２（Ｂ）の本発明の育毛剤には及ばなかっ
た。
の一つを適用したマウスの３２日後の発毛状況である。
ほとんど変化は見られなかった。図４（Ｂ）の写真は、
比較例１のペンタデカン酸を含む試料を適用したマウス
の３２日後の発毛状況を撮影したものである。効果は見
られたが、図２（Ｂ）の本発明の育毛剤には及ばなかっ
た。
【００１７】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明は、アミノ酸を
エステル又はアミノ酸エステルの塩とすることにより毛
根の細胞膜を容易に透過可能とし、アミノ酸を効率よく
毛根へ輸送することを実現した。特に、発毛が正常でな
い人の場合、毛根の細胞膜の劣化若しくは変質により必
要量のアミノ酸が毛根に補給されなくなったことが一因
と考えられるため、本発明はその障害を直接的に克服す
る点で効果的である。加えて、アミノ酸のエステル又は
それらの塩は毛根中に入った後は、容易にアミノ酸に転
化することができる。そして、毛根中に導入されたアミ
ノ酸が、栄養欠乏状態の毛根を刺激し、ケラチン生合成
を活発化する結果、育毛が促進される。尚、本発明の育
毛剤は、アミノ酸を成分としているため安全性が高い点
でも有用である。
エステル又はアミノ酸エステルの塩とすることにより毛
根の細胞膜を容易に透過可能とし、アミノ酸を効率よく
毛根へ輸送することを実現した。特に、発毛が正常でな
い人の場合、毛根の細胞膜の劣化若しくは変質により必
要量のアミノ酸が毛根に補給されなくなったことが一因
と考えられるため、本発明はその障害を直接的に克服す
る点で効果的である。加えて、アミノ酸のエステル又は
それらの塩は毛根中に入った後は、容易にアミノ酸に転
化することができる。そして、毛根中に導入されたアミ
ノ酸が、栄養欠乏状態の毛根を刺激し、ケラチン生合成
を活発化する結果、育毛が促進される。尚、本発明の育
毛剤は、アミノ酸を成分としているため安全性が高い点
でも有用である。
【図１】本発明による育毛剤の効果についての実験結果
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図２】実施例１の試料を適用したマウス発毛状況を撮
影した写真である。（Ａ）が数日後、（Ｂ）が３２日後
である。
影した写真である。（Ａ）が数日後、（Ｂ）が３２日後
である。
【図３】コントロールのマウスについて、（Ａ）数日後
及び（Ｂ）３２日後の発毛状況を撮影した写真である。
及び（Ｂ）３２日後の発毛状況を撮影した写真である。
【図４】（Ａ）は、比較例３の従来製品を適用したマウ
スの３２日後の発毛状況の写真であり、（Ｂ）は、比較
例１のペンタデカン酸を含む試料を適用したマウスの３
２日後の発毛状況の写真である。
スの３２日後の発毛状況の写真であり、（Ｂ）は、比較
例１のペンタデカン酸を含む試料を適用したマウスの３
２日後の発毛状況の写真である。
Claims (3)
- 【請求項１】 システイン、グルタミン酸、アルギニ
ン、グリシン、ロイシン、アスパラギン酸、セリン、ス
レオニン、プロリン、アラニン、チロシン、バリン、リ
ジン、フェニールアラニン、イソロイシン、メチオニ
ン、ヒスチジン及びトリプトファンからなるアミノ酸群
の中から少なくともシステイン、グルタミン酸及びアル
ギニンを含むように選択された３種又はそれ以上のアミ
ノ酸の各々についてのアルキルのエステル若しくは前記
エステルの塩を構成成分として含むことを特徴とする育
毛剤。 - 【請求項２】 アルコール、プロピレングリコール及び
水からなる溶媒群の中から選択された１又は複数を溶媒
とし、前記構成成分を０．２〜１．５重量％溶解したこ
とを特徴とする請求項１に記載の育毛剤。 - 【請求項３】 システイン、グルタミン酸、アルギニ
ン、ロイシン、アスパラギン酸、セリン、スレオニン、
プロリン、グリシン、アラニン、チロシン、バリン、リ
ジン、フェニールアラニン、イソロイシン、メチオニ
ン、ヒスチジン及びトリプトファンを選択しかつこれら
のアミノ酸の各々についての前記エステルの重量比が、
８：８：４：４：４：４：４：４：２：２：２：２：
２：１：１：１：１：１であることを特徴とする請求項
１又は２に記載の育毛剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002098216A JP2002363035A (ja) | 2001-04-06 | 2002-04-01 | 育毛剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001108206 | 2001-04-06 | ||
| JP2001-108206 | 2001-04-06 | ||
| JP2002098216A JP2002363035A (ja) | 2001-04-06 | 2002-04-01 | 育毛剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002363035A true JP2002363035A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=26613201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002098216A Pending JP2002363035A (ja) | 2001-04-06 | 2002-04-01 | 育毛剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002363035A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005082500A (ja) * | 2003-09-05 | 2005-03-31 | Yutaka Miyauchi | 育毛剤 |
| JP2006206528A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Nikko Chemical Co Ltd | 育毛用化粧料 |
| JP2007262035A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Nikko Chemical Co Ltd | 育毛用化粧料 |
| WO2007142349A1 (ja) * | 2006-06-08 | 2007-12-13 | Ajinomoto Co., Inc. | 育毛用組成物 |
| FR2939028A1 (fr) * | 2008-12-02 | 2010-06-04 | Oreal | Association d'acide glutamique, de glutathion reduit et de threonine pour proteger le cheveu chez la femme |
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