JP2002363033A - 口紅用顔料分散液、口紅組成物の製造方法及び口紅組成物 - Google Patents

口紅用顔料分散液、口紅組成物の製造方法及び口紅組成物

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JP2002363033A JP2001208558A JP2001208558A JP2002363033A JP 2002363033 A JP2002363033 A JP 2002363033A JP 2001208558 A JP2001208558 A JP 2001208558A JP 2001208558 A JP2001208558 A JP 2001208558A JP 2002363033 A JP2002363033 A JP 2002363033A
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百合子 八乕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】口紅用顔料として顔料が微分散されており、し
かも低粘度で扱いやすく、他の成分との混合も容易であ
ることから、発色性が良く優れた口紅組成物を得ること
のできる顔料分散液を提供する。 【解決手段】着色材成分として顔料を分散媒に分散させ
た顔料分散液を用いることを特徴とする口紅組成物の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口紅用顔料分散
液、口紅組成物の製造方法及び口紅組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】口紅は、唇に塗布することで唇に色彩を
ほどこし、艶を与え、魅力を引き出すために使用され、
メーキャップ化粧品の中でも最も化粧効果が認められる
ものの一つである。一般に口紅に用いられる口紅用組成
物には、主にワックス、各種液状油分、着色材を含む粉
末が配合されており、それらの組み合わせにより、口紅
の基本的な使用性であるのび、つや、しっとり感、化粧
持ちを維持している。
【0003】また、主に口唇への保湿効果や清涼感を目
的として口紅に水を配合するためにエマルジョンタイプ
の口紅も提案されている(特1125122号公報、特
開昭53−127,841号公報、特開昭54−49,
337号公報、特開平7−48,228号公報等)。例
えば特開平7−48,228号公報では、特定の有機変
性粘土鉱物と油分と水相成分とを配合した油中水型エマ
ルションを配合した口紅組成物により、滑らかなのびを
有し、唇への保湿効果に優れ、且つ着色顔料及び染料の
分散性が良く、唇へ塗布したときの発色性、色持ち効果
に優れた口紅組成物を得る、としている。
【0004】さらに最近では、飲食時の食器への色移り
(いわゆる二次付着性)の改善や化粧持ち、しっとり
感、なめらかさといった使用性改善を目的として、特定
の撥水性ポリマーやシリカ等の粉体を含有させたり、リ
ン脂質を含有させた口紅用組成物等、各種の成分を添加
した口紅用組成物も提案されている(特開平9−48,
710号公報、特開2000−281,534号公報、
特開2000−281,535号公報等)。
【0005】ところで、口紅組成物に要求される特性と
しては口唇への使用感に優れていることの他、発色性、
色持ち等の、見た目に関する特性がある。色持ちを良く
する一つの方法としては、染料を配合したり、着色顔料
の中でも高い染着性を示すものが使用されたりする。一
般にはエマルションタイプの口紅の場合、保湿効果が高
く、使用性も優れている反面、使用する界面活性剤の影
響によって染料または顔料が水相に配向したり、界面活
性剤その他の水を配合するために使用された原料成分に
染料または顔料が吸着されて唇に塗布したときの発色
性、色持ちが悪くなる問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、顔料の添加は、
顔料粉末を樹脂と混練して粉砕した溶解チップの形態、
あるいは顔料粉体のままで、他の成分と配合し、一般的
な混合装置で混合されるに留まっていた。具体的には、
ワックス等の油分その他の成分を加熱融解して混合し、
これに顔料粉体等の色材を加えてペースト状とし、ロー
ルミル等で練り、分散させる。このような従来の原料形
態及び混合技術では、顔料を配合した組成物の粘度が比
較的高く、混合操作は困難であった。このため、顔料
は、粗大粒子が残ってしまう、分散度合いにムラが起こ
る等、顔料本来の特性を発揮するには分散状態は十分で
なく、発色性が弱いという問題があることがわかった。
【0007】顔料の油分散性を向上するために顔料を疎
水化処理すること、疎水化処理した顔料を口紅に用いる
ことは従来より知られている。疎水化処理剤としては、
デキストリン脂肪酸エステル、金属石鹸、シリコーン系
化合物、フッ素系化合物、ジベンジリデンソルビトール
等の有機化合物が知られている(特開昭62−2051
65号公報、特公昭61−58499号公報、特公昭5
6−43264号公報、特開昭56−16404号公
報、特開昭59−76009号公報、特開昭60−16
3973号公報、特開昭63−30407号公報、特開
昭63−113081号公報、特開昭63−11308
2号公報等)。しかしながら、これら疎水化処理した顔
料を用いた場合でも、分散状態は未だ充分とは言えなか
った。
【0008】本発明は、上記の課題を解決し、発色性の
向上した口紅用組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、口
紅組成物中の顔料の分散について鋭意研究を重ねた。そ
の結果、予め、顔料を分散媒に微分散させた分散液を調
製しておき、これをワックス等他の口紅用成分と混合し
て口紅組成物を調製することにより、発色性が著しく向
上することを見出して本発明に到達した。
【0010】すなわち本発明は、(1)着色材成分とし
て顔料を分散媒に分散させた顔料分散液を用いることを
特徴とする口紅組成物の製造方法、(2)顔料を分散媒
に分散させてなる口紅用顔料分散液、(3)顔料の平均
分散径が500nm以下である(2)記載の口紅用顔料
分散液、(4)顔料を分散媒に分散させた顔料分散液
を、ビヒクル成分と混合することを特徴とする口紅組成
物、に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の口紅用分散液は、顔料が分散媒に分散されてい
るものである。化粧品用顔料、特に口紅用として、低粘
度とすることができ、また顔料が微分散されていること
により、発色性にも非常に優れたものである。
【0012】(顔料)本発明で用いることのできる顔料
としては、従来より口紅用途に用いられる顔料であれば
特に限定されず用いることができる。具体的には、弁柄
その他無機顔料各種、有機顔料であって口紅用途に用い
られるものが挙げられる。例えば、赤色3号、赤色20
1号、赤色202号、赤色204号、赤色223号、赤
色230(1)号、赤色218号、赤色104(1)
号、赤色226号、赤色227号、赤色220号、赤色
228号、オレンジ201号、黄色4号、黄色5号、黄
色203号、青色1号、弁柄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群
青、酸化チタン、マイカ等が挙げられる。顔料の粒径は
限定されず、一般的に入手可能な顔料でよい。また、疎
水化処理を施した顔料も使用することができる。疎水化
処理の方法は、前述した従来公知の諸法を用いればよ
い。
【0013】(分散媒)用いることができる分散媒とし
ては口紅に使用できる顔料を分散できるものであれば特
に限定されず、例えば、ワセリン、ポリブテン、コレス
テリンエステル、グリセリンエステル等の高粘性油;流
動パラフィン、脂肪酸エステル、スクワラン、グリセリ
ンエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、オクチルドデ
カノール等の低粘性油が挙げられる。特に、脂肪酸エス
テル、流動パラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカ
ンが、顔料分散性が良く、また得られる口紅組成物の特
性が優れていることから望ましい。
【0014】(分散剤)必要に応じて分散剤を使用する
ことができる。用いることができる分散剤としては、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンコレステリルエーテル、モノラウリン酸ポリオ
キシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、
トリステアリン酸ポリオキシエキシエチレンソルビタ
ン、ジラウリン酸ジエチレングリコール、水素添加大豆
油脂肪酸グリセリル、ステアリン酸モノエタノールアミ
ド、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、
モノイソステリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン
酸ポリグリセリルが挙げられる。特に好ましくは、PV
P/ヘキサデセンコポリマー、PVP/エイコサンコポ
リマー、ポリビニルピロリドン、ジイソステアリン酸デ
カグリセリルが挙げられる。
【0015】(その他の成分)その他、安息香酸、安息
香酸ナトリウム、イソプルピルメチルフェノール、エデ
ト酸ニカリウムニ水塩、塩化アルキルトリメチルアンモ
ニウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ヒドロキシ
メトキシベンゾフェノンスルホン酸、ブチルヒドロキシ
アニソール、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン
酸一水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水
素ナトリウム等、各種の添加剤を添加することができ
る。
【0016】(分散液の調製) (混合方法)上記の各成分を配合して混合し、顔料を分
散させる。分散に用いる装置は顔料を分散できるもので
あれば特に限定されず、例えば、ロールミル、ビーズミ
ル等公知の分散機を用いることができる。分散の方法も
特に限定されないが、例えば、粒度をチェックしながら
行うことができる。また、過分散になると増粘するので
粘度にも注意して行うのが望ましい。
【0017】(液中の粒径)分散液中の顔料の分散径
は、平均分散径が500nm以下とするのが好ましい。
特に好ましくは平均分散径が100〜500nm、さら
に好ましくは平均分散径が150〜400nmとなるよ
うに分散を行うのが望ましい。500nmを超えると発
色性が低下する。一方、100nm未満の場合、過分散
状態となり経時での安定性が低下する場合がある。
【0018】ここでの分散径は光子相関分光法によって
測定したものである。装置はサブミクロン粒子分析装置
(コールターMODEL N4 SD)を用い、測定時
に使用する希釈液は、エタノール、メチルエチルケト
ン、トルエン等の有機溶剤を適宜選択する。有機溶剤の
選択は、使用する分散媒、顔料、顔料の表面処理形態に
応じて選択すればよい。希釈液中の顔料の濃度は、粒子
の密度が1〜200μg/mlとなるように調整して行
う。
【0019】(液の粘度)分散液の粘度は、好ましくは
100〜20000mPa・s、特に好ましくは200
〜8000mPa・sとなるように調整する。この範囲
より粘度が高いと顔料が過分散になることがある。ま
た、この範囲より低いと顔料の沈降、凝集等の面で経時
安定性に欠けることがある。粘度の調整は、溶剤の種
類、割合、分散剤の種類、量、分散方法を適宜選択する
ことにより行うことができる。
【0020】(各成分の配合量)分散液中の顔料の配合
量は、好ましくは20〜70重量%、特に好ましくは3
0〜60重量%、さらに好ましくは35〜50重量%で
ある。この範囲より多いと、顔料同士の凝集が起こりや
すくなり、また、この範囲より少ないと、口紅組成物に
要する顔料分散液の添加量が多くなり、他の添加物を抑
えることになる。分散剤の配合量は、顔料100重量部
に対して好ましくは5〜50重量部、特に好ましくは1
7.5〜40重量部である。50重量部より多いと、分
散液の粘度が高くなり、かえって分散しづらくなる。5
重量部より少ないと分散剤の働きが鈍くなり、顔料を安
定に分散させることが難しくなる。
【0021】(口紅組成物の製造)上記の口紅用分散液
を着色材成分として、キャンデリラワックス、固形パラ
フィン、蜜蝋、カルナバワックス、ラノリン油等のビヒ
クル成分、その他の口紅組成物の他の成分と配合して本
発明の口紅用組成物を製造することができる。ビヒクル
成分としては非揮発性油分及び/又は揮発性油分が挙げ
られる。
【0022】非揮発性油分としては、皮膚安全性の高い
ものであれば使用可能であり、例えば、流動パラフィ
ン、スクワラン、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、グ
リセリルジイソステアレート、トリメチロールプロパン
トリ2エチルイソステアレート、グリセロールトリ2エ
チルヘキサノエート、イソプロピルミリステート、セチ
ル2エチヘキサノエート、グリセリルトリイソステアレ
ート、2ヘプチルウンデシルパルミテート、メチルポリ
シロキサン、ポリブテン、トリイソステアリン酸グリセ
リン、ジイソステアリイルマレート、ラノリン等が挙げ
られる。その他、棒状口紅を製造する場合には、保形剤
としてセレシンワックス、カルナバワックス、ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックスなど各種のワックス
を口紅組成物全体の5〜20重量%程度配合することが
好適である。
【0023】これらの成分により口紅の使用性を全体的
に調整することができる。通常の口紅組成物と同様に液
状油分及び又は半固形油分を配合することができ、例え
ば、カカオ脂、マカデミアナッツ油、ラノリン、オリー
ブ油等の天然系油分、ワセリン、流動パラフィン、ポリ
ブテン等の炭化水素系油分、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、高級アルコールと脂肪酸の合成エステル油、ジメチ
ルポリシロキサン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル等を例示することができるが、これらに限定
されるものではない。また、好適に用いられるワックス
としてセレシンワックス、カルナバロウ、ポリエチレン
ワックス、パラフィンワックス、キャンデリラロウ、マ
イクロクリスタリンワックス、ベヘニン酸、ベヘニルア
ルコール、モクロウ、ビーズワックス、セタノール等が
挙げられる。特に、撥水性ポリマーとしてシリコン樹脂
を用いる場合には、それとの相性の良さからセレシンワ
ックスを一部に含むことが好ましい。これらの油分は、
本発明の口紅用組成物が採る具体的な態様に応じて配合
することが可能であり、単独のみならず2種以上の上記
油分を組み合わせて用いることができるのは勿論であ
る。
【0024】揮発性油分としては、デカメチルテトラシ
ロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、ドデカメチルペ
ンタシロキサン、などの鎖状ポリシロキサン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
ンシロキサンなどの環状ポリシロキサン、シェルソル
(シェル化学)、アイソパー(エッソ化学)等の軽質流
動イソパラフィン等が挙げられる。その他、撥水性ポリ
マーとしてシリコン樹脂、シリコンゴム、フッ素変性シ
リコン樹脂、アルキル変性シリコン樹脂等が挙げられ
る。
【0025】口紅組成物に配合する他の成分としては、
従来より口紅用組成物に用いられるものが特に制限なく
使用できる。例えば通常化粧品に用いられる粉末とし
て、タルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲
母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、
バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、
タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオラ
イト、ベントナイト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウ
ム(焼石膏)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、
ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ
素、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機粉末、ポリアミ
ド樹脂粉末、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、スチレ
ンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、シリコン樹脂粉
末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン
粉末、セルロース粉末などの有機粉末等が挙げられる。
粉体の配合量は、口紅組成物に対して1〜20重量%が
一般的である。
【0026】また、必要に応じて水溶性高分子、保湿
剤、薬剤、香料、防腐剤、酸化防止剤、紫外線防止剤
等、従来より化粧料一般に配合される任意の原料を配合
することができる。さらに、ビタミン類、各種薬剤、ロ
ーヤルゼリー抽出液、消炎剤、抗炎症剤、動植物抽出
物、ホルモン剤等を添加してもよい。エマルジョンタイ
プの口紅組成物を得る場合には、水、多価アルコール等
のアルコール、界面活性剤、その他各種の乳化剤も添加
できる。
【0027】(口紅組成物)こうして得られる本発明の
口紅組成物は、上述のように顔料を予め微分散させた分
散液を用いていることから、発色性が良く色持ちにも優
れ、口唇に塗布した際の使用感も滑らかである。上述し
た顔料の平均分散径が500nm以下の分散液を用いれ
ば、口紅組成物中で分散径10μm以上の顔料の粗大粒
子の発生を防止することができ、その結果、使用感が滑
らかな口紅を得ることができ、また口紅組成物中での発
色性が非常に優れていることから、口紅組成物における
顔料添加量を低減させることができるという効果も得ら
れる。口紅組成物中の顔料の分散状態はマイクロスコー
プ、電子顕微鏡によって確認できる。またその他の方法
として、分散媒で顔料分が0.01wt%に希釈し、水
浴上で80℃程度に加熱24時間静置後に、沈殿物が未
検出であることでも確認できる。
【0028】
〔顔料分散液の調製〕
(配合処方) (実施例1) 配合処方 ・顔料 弁柄 50重量部 ・分散剤 PVP/ヘキサデセンコポリマー 20重量部 ・分散媒 イソオクタン酸トリグリセリド 30重量部 (実施例2) ・顔料 弁柄 40重量部 ・分散剤 PVP/ヘキサデセンコポリマー 7.2重量部 ・分散媒 イソオクタン酸トリグリセリド 52.8重量部
【0029】(分散方法)上記の配合処方の各成分を、
タンクに仕込み、ロールミルにて分散を行った。分散液
中の顔料の分散径を測定し、150〜400nmの範囲
となるように分散を行った。
【0030】(分散径の測定方法)上記の分散径は光子
相関分光法によって測定したものである。装置はサブミ
クロン粒子分析装置(コールターMODEL N4 S
D)を用い、測定時に使用する希釈液は、エタノール、
メチルエチルケトン、トルエン等有機溶剤を適宜選択し
て測定した。
【0031】(粘度測定方法)試料を50mlデスカッ
プに採取し、2000rpm/minで2分間撹拌す
る。その後、25℃において、B型粘度計(BM形)用
い、60rpm/minで1分間後の粘度を測定する。
測定ローターは試料粘度に応じて、適宜選択する。実施
例1及び2で得られた顔料分散液の粘度は、実施例1で
は420mPa・s、実施例2では2000mPa・s
であった。
【0032】〔口紅組成物の作製〕得られた顔料分散液
を用い、以下の処方で口紅組成物を作製した。配合処
方、配合方法は、以下の通りである。 (配合処方) 〈色材〉顔料分散液 20重量部 〈基剤〉ヒマシ油 51.9重量部 オクチルドデカノール 15.0重量部 ラノリン 5.0重量部 液状ラノリン 5.0重量部 ミツロウ 5.0重量部 オゾケライト 4.0重量部 キャンデリラロウ 7.0重量部 カルナウバロウ 2.0重量部 〈その他〉 香料 適量 酸化防止剤 適量 防腐剤 適量
【0033】(配合方法)基剤原料を加熱融解して均一
に混合する。これに色材としての顔料分散液を配合して
ホモミキサーで撹拌し、口紅組成物を得た。
【0034】実施例1及び2の顔料分散液共に、得られ
た口紅組成物は、発色、使用感に優れていた。これは、
顔料が微細かつ均一に分散されていることから光学特性
が優れていると同時に、粗大粒子の存在がおさえられて
いることから唇への塗布時も感触がなめらかで使用感に
優れているものと考えられる。
【0035】
【発明の効果】本発明の顔料分散液は、口紅用顔料とし
て顔料が微分散されており、しかも低粘度で扱いやす
く、他の成分との混合も容易であることから、得られる
口紅組成物は発色性が良く優れたものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色材成分として顔料を分散媒に分散させ
    た顔料分散液を用いることを特徴とする口紅組成物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】顔料を分散媒に分散させてなる口紅用顔料
    分散液。
  3. 【請求項3】顔料の平均分散径が500nm以下である
    請求項2記載の口紅用顔料分散液。
  4. 【請求項4】顔料を分散媒に分散させた顔料分散液を、
    ビヒクル成分と混合することを特徴とする口紅組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180008527A1 (en) * 2015-01-21 2018-01-11 Shiseido Company, Ltd. Makeup cosmetic
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