JP2002362653A - 粒状物ケース - Google Patents

粒状物ケース

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取出し口を開き、粒状物を所望数吐出させた
後に、開閉蓋から手を離したときに、開閉蓋が自動的に
閉じるようにして開閉操作がワンタッチでできる携帯可
能な錠剤、菓子類などの粒状物ケースを提供すること。 【解決手段】 取出し口を有するケース本体と、該ケー
ス本体に取着された開閉部材とからなる粒状物ケースで
あって、開閉部材は、固定部と、該固定部に蝶番用連結
部により連設された取出し口を開閉する開閉蓋部とを具
えており、開閉蓋部が、蝶番用連結部を軸に廻動・復元
可能であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤、粒状菓子等
の粒状物ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】錠剤、粒状菓子等の粒状物を入れた携帯
用の粒状物ケースにおいて、取出し口をスライド自在の
開閉蓋によって開閉するようにしたもの、あるいは廻動
式の開閉蓋によって開閉するようにしたものは、従来よ
り知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の容
器では、開閉蓋の開閉は手動であり、開閉蓋が妄動しな
いようにしているので、操作自体も軽便ではなかった。
また、内容物の取出し後、開閉蓋を閉め忘れることもあ
り、取出し口が開かれたままになることがあった。これ
を防止するために、開閉蓋を閉鎖方向に付勢するスプリ
ング等の復帰手段を設け、ワンタッチで開閉蓋を開き、
自動的に閉じるようにした容器も提案されているが、構
造が複雑になり、生産コストも高くつくという問題があ
った。
【0004】本発明は、取出し口を開き、粒状物を所望
数吐出させた後に、開閉蓋から手を離したときに、開閉
蓋が自動的に閉じるようにして開閉操作がワンタッチで
できる携帯可能な錠剤、菓子類などの粒状物ケースを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、粒状物ケースとして、取出し口を有する
ケース本体と、該ケース本体に取着された開閉部材とか
らなる粒状物ケースであって、開閉部材は、固定部と、
該固定部に蝶番用連結部により連設された取出し口を開
閉する開閉蓋部とを具えており、開閉蓋部が、蝶番用連
結部を軸に廻動・復元可能であることを特徴とする構成
を採用する。
【0006】具体的な実施形態として、取出し口を有す
るケース本体と、該ケース本体に取着された開閉部材と
からなる粒状物ケースであって、ケース本体は、取出し
口と開閉部材の取付孔が設けられており、開閉部材は、
取付孔に係合する取付突条を設けた固定部と、該固定部
に蝶番用連結部により連設された取出し口を開閉する開
閉蓋部とを具えており、開閉蓋部を廻動させることによ
って取出し口を開き、連結部の復元により閉じるように
したことを特徴とする構成を採用する。
【0007】また、閉蓋時の開閉蓋部の妄動を防ぐため
の別実施形態として、取出し口を有するケース本体と、
該ケース本体に取着された開閉部材とからなる粒状物ケ
ースであって、ケース本体は、取出し口と開閉部材の取
付孔が設けられており、開閉部材は、取付孔に係合する
取付突条を設けた固定部と、該固定部に蝶番用連結部に
より連設された取出し口を開閉する開閉蓋部とを具えて
おり、開閉蓋部の裏面に取出し口に係合する凸起を設
け、閉蓋時に、開閉蓋部が妄動しないようにしたことを
特徴とする構成を採用する。
【0008】また、開閉部材の廻動角度を規制するた
め、固定部の連結部側の端面の上下端をストッパーとし
た。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1,2において、Aは
ケース本体、Bはケース本体Aに取着された開閉部材で
ある。ケース本体Aは、合成樹脂によって成形されてお
り、下ケースA1と上ケースA2とを具え、両者は蝶番
A3によって開閉自在として結合されている。
【0010】下ケースA1は、ドーム状の底壁1と側周
壁2とを具えており、側周壁2の蝶番A3の対称位置に
は、取出し口3の下半部3aが刻設されている。取出し
口3から一定距離を隔てた位置に、上端を係止部4とし
た一対の係止片5a,bが立設されており、蝶番A3の
中心を通る中心線に直交する中心軸線より蝶番寄り、少
なくとも側周壁の高さだけ離れた位置に端部を有する開
閉部材Bの取付孔6が刻設されている。
【0011】上ケースA2は、ドーム状の頂壁10と側
周壁11とを具えており、側周壁11は、下ケースA1
の側周壁2とともにケース本体Aの外周壁12を形成
し、側周壁11の蝶番A3の対称位置には取出し口3の
上半部3bが刻設されている。側周壁11の内周上端に
は、前記下ケースA1の係止片5a,bに対応する位置
に、係止部4に係合する掛止め突起13が突設されてい
る。蝶番A3は、上下のケースA1,A2を閉じたと
き、外周壁12と面一になるように形成されている。
【0012】開閉部材Bは、PPを素材樹脂として成形
されており、ケース本体Aの外周壁12の外周に嵌挿さ
れるリング20を具えている。リング20には、上下を
凹状に削って形成した蝶番用の一対の連結部21a、2
1bが設けられており、連結部は、蝶番として廻動・復
元可能である。連結部21a,bの一方の側の端部は、
リング20の一つの直径軸線上に位置している。
【0013】リング20は、連結部21a,bを境に固
定部22と開閉蓋部23に分けられ、固定部22内周に
は、連結部21a,bから一定距離はなれて、ケース本
体Aの取付孔6に係合する取付突条24が突設されてお
り、開閉蓋部23の外周には、蝶番用の連結部21a、
21bを通る軸に直交する位置に、摘み25が設けられ
ている。
【0014】固定部22の蝶番用連結部21側の端縁を
垂直面、或いは垂直に近い傾斜面とし、その上下端を開
閉蓋部23の廻動角度を規制するストッパー22aとし
ており、開閉操作を容易にしている。開閉蓋部23の廻
動角度は、連結部21から開閉蓋部23の中心部までの
距離と開閉蓋部23の巾または取り出し口の高さによっ
て規制されるが、連結部21の長さ、開閉蓋部23の端
縁の傾斜角度を適宜選択することによって設定すること
ができる。廻動角度は、少なくとも取出し口3が全開さ
れるだけ廻動できればよいが、操作の容易性からいう
と、45゜以内であればよく、20゜前後が好ましい。
【0015】次に、本粒状物ケースの使用態様と、その
作用効果について説明する。まず、ケースの組立につい
て述べる。図3に示すように、ケース本体Aの上下のケ
ースA1,A2を開いた状態にしておいて、固定部22
を下方にして、リング20をケース本体Aの下ケースA
1に挿入し、取付突条24を取付孔6に嵌挿し、リング
20を水平にしながら上ケースA2を閉じると、取付突
条24が取付孔6に嵌合され、リング20の固定部22
がケース本体Aに固定される。開閉部材Bは、外周壁1
2を囲むようにしてケース本体Aに締着される。
【0016】図4に示すように、取出し口3の開閉は、
リング20の開閉蓋部23の摘み25を持って上下いず
れかの方向に廻動させると、開閉蓋部23が連結部21
a、21bを軸として廻動され、取出し口3を開くこと
ができる。次いで、開閉蓋部23から手を離すと、連結
部21a、21bが復元するので、自動的に取出し口3
を閉じることになる。
【0017】上記粒状物ケースには、錠剤、粒状菓子等
が入れられるが、摘み25を持ってリング20をいずれ
かの方向に廻動させても取出し口3が開き、粒状物を取
り出すことができ、所望数出したときに摘み25から手
を離すと、開閉蓋部23は直ちに復元して取出し口3が
閉められる。したがって、開閉操作がワンタッチでで
き、いずれの方向に廻動させてもよいので使い勝手がよ
い。
【0018】次に、別実施形態について説明する。上記
実施形態では粒状物ケースと開閉部材を円形としたが、
図5に示すように、角形にしてもよい。図において、A
aはケース本体、Baは開閉部材であり、いずれも横断
面が角形である点で前記実施形態と異なっている。
【0019】ケース本体Aaは、前記実施形態と同様
に、下ケースA1aと上ケースA2aとからなってお
り、両者は蝶番A3aによって連結されている。下ケー
スA1aは、底壁30と側周壁31とを具え、側周壁3
1には、取出し口32の下半部32aと上端を係止部3
3とした係止片34、開閉部材の取付孔35が設けられ
ている。上ケースA2aは、頂壁36と側周壁37とを
具え、取出し口32の上半部32bと掛止め突起38が
設けられている。
【0020】開閉部材Baは、ケース本体Aaの外周壁
に装着される固定部40と蝶番用の連結部41、開閉蓋
部42とからなっており、固定部40には、取付突条4
3が設けられ、開閉蓋部42には、取出し口32に対応
する位置に、摘み44が設けられている。
【0021】本実施形態の粒状物ケースの使用態様とそ
の作用効果は、前記実施形態のそれと同様である。
【0022】前記各実施形態では、開閉部材B、Baの
取着を、その取付突条24、43を本体ケースA、Aa
の取付孔6、35に嵌合するようにして、本体ケース
A、Aaに固定するようにしたが、固定部の後部を切断
して連結部に連設された短い一対の固定板として、該固
定板をケース本体A、Aaの下ケースA1、A1aの側
周壁2、31に溶着するようにしてもよい。その場合に
は、取付突条と取付孔は設ける必要はない。
【0023】また、本体ケースを、下ケースと該下ケー
スに蝶番によって開閉自在に取着した蓋板によって構成
し、係止片と掛止め突起に用いて蓋板を閉じるように
し、固定部を下ケースすなわちケース本体の側周壁に溶
着するようにしてもよく、本体ケースの形状、開閉部材
の固定部の本体ケースへの固定手段は、前記各実施形態
に限定されない。
【0024】前記各実施形態では、蝶番用の連絡部が一
定の厚さを有し、復元可能としているが、連結部の厚さ
が薄く、復元不可能の場合には、開閉部の裏面に取出し
口に係合する凸部を設けてもよい。図6において、50
は開閉部材を形成するリング、51は連結部、52は固
定部、53は開閉蓋部であり、開閉蓋部53の摘み54
の裏面には、取出し口に係合する凸部55が設けられて
いる。そのことによって、開閉蓋部を閉じたときに、取
出し口を塞ぐとともに開閉蓋部の妄動を防止することが
できる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
から、次の効果を奏する。開閉部材として蝶番用連結部
を設け、固定部と開閉蓋部を有するリングをケース本体
に取着し、開閉蓋部をいずれかの方向に廻動させること
によってケース本体の取出し口を開くようにし、とくに
連結部を復元可能にしたことによって、手を離すと、連
結部の復元により開閉蓋部が自動的に閉じるようにして
いるから、開閉操作がワンタッチでできる。
【0026】また、開閉蓋部の裏面取出し口に係合する
凸部を設けることによって、連結部の復元力が弱い場合
にも、閉蓋時に開閉蓋部の妄動を防ぐことができる。し
たがって、粒状物ケースとして簡単な構造で、かつ操作
性のよい粒状物ケースを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明粒状物ケースの断面正面図である。
【図2】粒状物ケースの分解斜視図である。
【図3】ケース本体を開き、ケース組立時の断面正面図
である。
【図4】取出し口を開いたときの図で(a)は斜視図、
(b)は断面正面図である。
【図5】別実施形態粒状物ケースの分解斜視図である。
【図6】開閉部材の一実施例の断面図である。
【符号の説明】
A、Aa ケース本体 A1、A1a 下ケース A2、A2a 上ケース A3、A3a 蝶番 B、Ba 開閉部材 1、30 底壁 2、31 側周壁 3、32 取出し口 3a、32a 下半分 3b、32b 上半分 4、33 係止部 5a,b、34 係止片 6、35 取付孔 10、36 頂壁 11、37 側周壁 12 外周壁 13、38 掛止め突起 20、50 リング 21a,b、51、41 連結部 22、40、52 固定部 22a ストッパー 23、42、53 開閉蓋部 24、43 取付突条 25、44、54 摘み 55 凸部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取出し口を有するケース本体と、該ケー
    ス本体に取着された開閉部材とからなる粒状物ケースで
    あって、 開閉部材は、固定部と、該固定部に蝶番用連結部により
    連設された取出し口を開閉する開閉蓋部とを具えてお
    り、 開閉蓋部が、蝶番用連結部を軸に廻動・復元可能である
    ことを特徴とする粒状物ケース。
  2. 【請求項2】 取出し口を有するケース本体と、該ケー
    ス本体に取着された開閉部材とからなる粒状物ケースで
    あって、 ケース本体は、取出し口と開閉部材の取付孔が設けられ
    ており、 開閉部材は、取付孔に係合する取付突条を設けた固定部
    と、該固定部に蝶番用連結部により連設された取出し口
    を開閉する開閉蓋部とを具えており、 開閉蓋部を廻動させることによって取出し口を開き、連
    結部の復元により閉じるようにしたことを特徴とする粒
    状物ケース。
  3. 【請求項3】 取出し口を有するケース本体と、該ケー
    ス本体に取着された開閉部材とからなる粒状物ケースで
    あって、 ケース本体は、取出し口と開閉部材の取付孔が設けられ
    ており、 開閉部材は、取付孔に係合する取付突条を設けた固定部
    と、該固定部に蝶番用連結部により連設された取出し口
    を開閉する開閉蓋部とを具えており、 開閉蓋部の裏面に取出し口に係合する凸部を設け、閉蓋
    時に、開閉蓋部が妄動しないようにしたことを特徴とす
    る粒状物ケース。
  4. 【請求項4】 固定部の連結部側の端面の上下端をスト
    ッパーとしたことを特徴とする請求項1〜3記載の粒状
    物ケース。
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