JP2002362562A - 合成樹脂製パレット - Google Patents
合成樹脂製パレットInfo
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Abstract
部群3”及び中央部脚部群4を構成する脚部A、Cが、
垂直突条部a4、c5と、ハーフネスティング状態にお
いて、垂直突条部の上部が嵌合可能な嵌合凹部a6、c
7を有するとともに、垂直突条部の天板a4a、c5a
と、嵌合凹部を形成する天板a5c、c6cの裏面と
が、略同じ大きさに形成されている合成樹脂製パレット
に関するものである。 【効果】ハーフネスティングした際に、上に位置する合
成樹脂製パレットの脚部の底部に形成された嵌合凹部に
対して、該嵌合凹部に嵌合している下に位置する合成樹
脂製パレットの脚部の垂直突条部が、水平方向に移動す
るようなことがなく、従って、多数の合成樹脂製パレッ
トを、安定した状態で、ハーフネスティングすることが
できる。
Description
載置部の下面に、複数の脚部が形成されている片面使用
の合成樹脂製パレットに関するものである。
された、複数の上方が開放され、且つ、有底なコップ状
の脚部からなる隅部脚部群と、隅部脚部群の中間に形成
された、同じく複数のコップ状の脚部からなる中間部脚
部群と、載置部の下面の中央部に形成された、同じく複
数のコップ状の脚部からなる中央部脚部群とを有し、隅
部脚部群と中間部脚部群との間及び中間部脚部群と中央
部脚部群との間に、フォーク挿入空間が形成されている
合成樹脂製パレットが知られている(例えば、特許第2
886822号公報、特開平6−329156号公報
等)。
する合成樹脂製パレットと、下に位置する合成樹脂製パ
レットとを、同じ向きに配置した場合には、下に位置す
る合成樹脂製パレットの上方が開放され、且つ、有底な
コップ状の脚部に、上に位置する合成樹脂製パレットの
脚部の略全部が挿入され、複数の合成樹脂製パレット
を、高さの低いコンパクトな状態に積み重ねることがで
き、また、上に位置する合成樹脂製パレットを、平面的
に、180度回転させると、上に位置する合成樹脂製パ
レットの脚部の一部が、下に位置する合成樹脂製パレッ
トの脚部に挿入されて、上に位置する合成樹脂製パレッ
トと下に位置する合成樹脂製パレットとの間に、フォー
クが挿入可能な間隙が形成されるように構成されてい
る。
上に位置する合成樹脂製パレットの脚部の略全部が、下
に位置する合成樹脂製パレットの脚部に挿入されるよう
な積み重ねを、フルネスティングと称し、また、上に位
置する合成樹脂製パレットの脚部の一部が、下に位置す
る合成樹脂製パレットの脚部に挿入されて、上に位置す
る合成樹脂製パレットと下に位置する合成樹脂製パレッ
トとの間に、フォークが挿入可能な間隙が形成されるよ
うな積み重ねを、ハーフネスティングと称する。
ング及びハーフネスティングが可能な従来の合成樹脂製
パレットにおいては、フルネスティング及びハーフネス
ティングした際に、上に位置する合成樹脂製パレットの
下に位置する合成樹脂製パレットに対する水平方向の移
動量が大きく、従って、安定した状態で、多数の合成樹
脂製パレットをフルネスティング及びハーフネスティン
グすることができないという問題があった。
は、隅部脚部群、中間部脚部群及び中央部脚部群をそれ
ぞれ構成する有底なコップ状の脚部間に間隙が存在する
ために、合成樹脂製パレットを、ローラーコンベヤーか
らなるラインに載置して搬送する際に、ローラーコンベ
ヤーを構成するローラーが、脚部間に入り込み、合成樹
脂製パレットがライン上で停止したり、或いは、合成樹
脂製パレットに上下方向のガタツキが発生し、ライン上
での走行安定性が悪いという問題があった。
製パレットが有する課題を解決するとともに、取り扱い
性の優れた合成樹脂製パレットを提供することにある。
を達成するために、載置部の4つの角部に形成されたコ
ップ状の脚部からなる隅部脚部群と、隅部脚部群の中間
に形成された、同じくコップ状の脚部からなる中間部脚
部及び中間部脚部群と、載置部の中央部に形成された、
同じくコップ状の脚部からなる中央部脚部群とを有し、
フルネスティング及びハーフネスティングが可能な合成
樹脂製パレットにおいて、隅部脚部群、中間部脚部、中
間部脚部群及び中央部脚部群を構成する脚部が、垂直突
条部と、ハーフネスティング状態において、垂直突条部
の上部が嵌合可能な嵌合凹部を有するとともに、垂直突
条部の天板と、嵌合凹部を形成する天板の裏面とが、略
同じ大きさに形成されているものである。
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
形状の板状の載置部であり、2は、板状の載置部1の4
つの角部に形成された隅部脚部群である。隅部脚部群2
の中間には、それぞれ、中間部脚部3’及び中間部脚部
群3”が形成されており、また、載置部1の中央部に
は、中央部脚部群4が形成されている。
間部脚部群3”及び中央部脚部群4を構成する脚部A、
B、Cについて説明する。
面形状が長方形の上部開口を有する有底で先細り状のコ
ップ状に形成されており、相対する長側壁a1と相対す
る短側壁a2と底部a3とを有している。相対する一方
の長側壁a1には、長側壁a1を全高に亘たって内側に
膨出させることにより、内部が縦長の略円錐台形状の空
洞で、天板a4aを有する垂直突条部a4が形成されて
おり、この垂直突条部a4は、もう一方の長側壁a1に
当接することなく、該長側壁a1と垂直突条部a4の先
端a4bとの間には、所定の間隙が形成されているとと
もに、相対する短側壁a2の中間に位置するのではな
く、一方の短側壁a2(図3において、右側に位置する
短側壁a2)に偏在して(近寄って)配置されている。
脚部Aの内部空間は、垂直突条部a4を挟んで、小空間
部S1と大空間部S2とに区画されており、大空間部S
2側に位置する底部a3には、垂直突条部a4が形成さ
れている長側壁a1側に位置する底部a3を部分的に上
方に膨出させることにより、略台形状の凸部a5が形成
されている。この凸部a5は、相対する短側壁a2と対
面する上り坂状の傾斜壁a5aと、垂直突条部a4が形
成されていない長側壁a1と対面する上り坂状の傾斜壁
a5bと、天板a5cとから形成されており、傾斜壁a
5a、a5b及び天板a5cとにより、垂直突条部a4
が形成されている長側壁a1側が開放された、嵌合凹部
a6が形成されている。
a4が形成されていない長側壁a1との間の間隙を架橋
するように、底部a3に形成された縦リブであり、a8
は、垂直突条部a4と垂直突条部a4が形成されていな
い長側壁a1との間の間隙を架橋するように、底部a3
に形成された同様の縦リブである。a9は、内部が空洞
の垂直突条部a4を形成する相対する内壁面a4cの上
部に、相対する内壁面a4cを架橋するように形成され
た板状で、略垂直状に配置されたガタトメリブであり、
ガタトメリブa9の下端部には、下方に行くにしたがっ
て、内壁面a4c方向に徐々に接近する傾斜面a9aに
形成されている。このようなガタトメリブa9は、必ず
しも、全ての脚部Aに設ける必要はなく、1つの脚部A
にだけ設けることもできる。
長方形の上部開口を有する有底で先細り状のコップ状に
形成されており、相対する長側壁b1と相対する短側壁
b2と底部b3とを有している。b4は、相対する長側
壁b1を架橋するように、底部b3に形成された上述し
た縦リブa7、a8と同様の縦リブであり、所定の間隔
をおいて、2個形成されている。
面形状が略正方形の上部開口を有する有底で先細り状の
コップ状に形成されており、一方の相対する側壁c1と
もう一方の相対する短側壁c2と底部c3とを有してい
る。一方の相対する側壁c1の中央付近を、側壁c1の
全高に亘たって内側に膨出させることにより、上述した
脚部Aに形成された垂直突条部a4と同様の内部が縦長
の略円錐台形状の空洞で、天板c4aを有する一対の互
いに所定の間隔を置いて対向する垂直突条部(以下、対
向垂直突条部という。)c4が形成されている。一対の
対向垂直突条部c4は、もう一方の相対する側壁c2の
中間に位置するのではなく、一方の側壁c2(図6にお
いて、左側に位置する側壁c2)に偏在して(近寄っ
て)配置されている。脚部Cの内部空間は、一対の対向
垂直突条部c4を挟んで、小空間部S3と大空間部S4
とに区画されており、大空間部S4側に位置する側壁c
2には、側壁c2を全高に亘たって内側に膨出させるこ
とにより、上述した脚部Aに形成された垂直突条部a4
と同様の内部が縦長の略円錐台形状の空洞で、天板c5
aを有する垂直突条部c5が形成されており、この垂直
突条部c5は、一方の相対する側壁c1の中間に位置す
るのではなく、一方の側壁c1(図6において、右側に
位置する側壁c2)に偏在して(近寄って)配置されて
おり、従って、大空間部S4は、垂直突条部c5によ
り、副小空間部S4’と副大空間部S4”とに区画され
ている。垂直突条部c5は、対向垂直突条部c4に当接
することなく、一方の対向垂直突条部c4と垂直突条部
c5との間には、所定の間隙が形成されている。大空間
部S4を構成する副大空間部S4”側の底部c3には、
垂直突条部c5が形成されている側壁c2側に位置する
底部c3を部分的に上方に膨出させることにより、上述
した脚部Aに形成された凸部a5と同様の略台形状の凸
部c6が形成されている。この凸部c6は、相対する側
壁c1と対面する上り坂状の傾斜壁c6aと、対向垂直
突条部c4と対面する上り坂状の傾斜壁c6bと、天板
c6cとから形成されており、傾斜壁c6a、c6b及
び天板c6cとにより、垂直突条部c5が形成されてい
る側壁c2側が開放された、嵌合凹部c7が形成されて
いる。なお、c8は、側壁c2と一対の対向垂直突条部
c4とを架橋するように、小空間部S3側の底部c3に
形成された上述した縦リブa7、a8、b4と同様の縦
リブであり、所定の間隔をおいて、2個形成されてい
る。c9は、一方の対向垂直突条部c4と垂直突条部c
5とを架橋するように、底部c3に形成された同様の縦
リブであり、c10は、もう一方の対向垂直突条部c4
と凸部c6の傾斜壁c6bとを架橋するように、底部c
3に形成された同様の縦リブである。
部1の4つの角部に形成された隅部脚部群2は、1個の
脚部Aと1個の脚部Bとから構成されており、脚部A
が、載置部1の長辺1a側で、垂直突条部a4が形成さ
れている長側壁a1が、長辺1a側に位置し、且つ、長
辺1aと略平行になるように配置されている。また、脚
部Bは、中間部脚部3’側に配置されており、その長側
壁b1が、脚部Aの垂直突条部a4が形成されていない
長側壁a1と略平行になるように配置されている。ま
た、脚部Aの長側壁a1と脚部Bの長側壁b1とは、略
同じ大きさで、脚部Aと脚部Bとは、長辺1a方向から
見て重なるように配置されており、横方向にずれないよ
うに配置されている。更に、4つの隅部脚部群2の4つ
の脚部Aの垂直突条部a4は、全て、図1において、右
側に位置する短側壁a2に偏在するように配置されてい
る。
脚部3’は、1個の脚部Cで構成されており、1対の対
向垂直突条部c4が、短辺1bと略平行に位置するとと
もに、垂直突条部c5が形成された側壁c2が、中央部
脚部群4側に位置するように配置されている。また、相
対する中間部脚部3’の垂直突条部c5は、載置部1の
短辺1bから見て重なるように配置されている。
脚部群3”は、2個の脚部Aと3個の脚部Bとにより構
成されており、脚部Aが、載置部1の長辺1a側で、長
側壁a1が、長辺1aと略平行になるように配置され、
また、垂直突条部a4が形成されている長側壁a1が、
中央部脚部群4側に位置するように配置されている。ま
た、脚部Bは、脚部Aに対して、中央部脚部群4側に配
置され、中央に位置する脚部Bは、長辺1a側から見
て、2個の脚部Aに跨がるように配置され、更に、2個
の脚部Aと3個の脚部Bとは、長辺1a側から見て、重
なるように配置されており、横方向にずれないように配
置されている。脚部Aの垂直突条部a4は、全て、上述
した隅部脚部群2を構成する脚部Aと同様に、垂直突条
部a4が、右側に位置する短側壁a2に偏在して配置さ
れている。
れており、4個の脚部Aは、その長側壁a1が、載置部
1の長辺1aに略平行になるように、且つ、2列に配置
されてる。また、2個ずつ2列に配置された脚部Aは、
長辺1a及び短辺1b側から見て、いずれも重なるよう
に、且つ、垂直突条部a4が形成されている長側壁a1
が、中間部脚部群3”側に位置するように配置されてい
る。また、脚部Aの垂直突条部a4は、全て、上述した
隅部脚部群2を構成する脚部Aや中間部脚部群3”を構
成する脚部Aと同様に、垂直突条部a4が、右側に位置
する短側壁a2に偏在して配置されている。
むように垂設された垂直フランジであり、図8に示され
ているように、載置部1の角部領域1c1においては、
適当な幅に亘たって、他の部分より、その高さが高く形
成されており、その外表面には、バーコードやラベル等
の標識が貼付可能な凹み部5が形成されている。なお、
より大きな標識が貼付可能なように、図2等に示されて
いるように、中間部脚部3’を構成する脚部Cの短側壁
c2や中間部脚部群3”を構成する脚部Aの長側壁a1
に、バーコードやラベル等の標識が貼付可能な凹み部5
を形成することもできる。6は、垂直フランジ1cの角
部領域1c1に穿設された透孔であり、荷物緊諦用のロ
ープRの先端部を挿通したり、ロープRの先端部に取着
されたフックを引っ掛けるように構成されている。ま
た、7は、垂直フランジ1cの角部領域1c1に形成さ
れた舌片であり、舌片7の先端部付近には縦スリット7
aが形成されており、また、舌片7の上部には、縦スリ
ット7aに連結された水平スリット7bが形成されてお
り、荷物緊諦用のロープRの先端部に形成された輪r1
を、舌片7に引っ掛けることができるように構成されて
いる。
角部領域1c1以外にも形成することができる。例え
ば、図2及び図14に示されているように、載置部1の
長辺1aの中央部に位置する垂直フランジ1c及び短辺
1bの中央部に位置する垂直フランジ1cに、それぞ
れ、所定の間隔をおいて一対の縦スリット7aを形成す
るとともに、一対の縦スリット7aの上端部から、互い
に接近する方向に延在する一対の水平スリット7bを形
成することにより、2個の舌片7を形成することもでき
る。そして、一対の縦スリット7a間に位置する垂直フ
ランジ1cには、1個の透孔6が穿設されている。な
お、透孔6と舌片7とを、両方、形成することも、何方
か一方のみ形成することもできる。
設された垂直フランジ1cの角部領域1c1や、載置部
1の長辺1aの中央部及び短辺1bの中央部に位置する
垂直フランジ1cに、荷物緊諦用のロープRを、緊諦し
たり、引っ掛けたり或いはロープRの先端に取着された
フックを引っ掛け可能な透孔6や舌片7を形成したの
で、載置部1に載置された荷物が、落下したり移動しな
いように、簡単に、且つ、迅速に、ロープで緊諦するこ
とができ、従って、荷物の緊諦作業の作業性が向上す
る。
面には、図2等に示されているように、縦横に延びる交
差リブ1dが形成されており、また、隅部脚部群2と中
間部脚部3’、中間部脚部群3”との間及び中間部脚部
3’、中間部脚部群3”と中央部脚部群4との間には、
フォークが挿通可能なフォーク挿入空間Fが形成されて
いる。
合成樹脂製パレットPaと下に位置する合成樹脂製パレ
ットPbとが、同じ向きになるように配置した場合、即
ち、上に位置する合成樹脂製パレットPaの隅部脚部群
2や中間部脚部群3”や中央部脚部群4を構成する脚部
Aの垂直突条部a4及び脚部Cの対向垂直突条部c4と
垂直突条部c5と、下に位置する合成樹脂製パレットP
bの隅部脚部群2や中間部脚部群3”や中央部脚部群4
を構成する脚部Aの垂直突条部a4及び脚部Cの対向垂
直突条部c4と垂直突条部c5とが、平面的に見て、重
なるように配置した場合には、このような状態で、下に
位置する合成樹脂製パレットPbの上に、上に位置する
合成樹脂製パレットPaを重ねると、図10にその一部
が示されているように、上に位置する合成樹脂製パレッ
トPaの隅部脚部群2を構成する脚部A及び脚部Bが、
下に位置する合成樹脂製パレットPbの隅部脚部群2を
構成する脚部Aの内部空間及び脚部Bの内部空間に、そ
れぞれ、嵌合され、また、上に位置する合成樹脂製パレ
ットPaの中間部脚部3’を構成する脚部Cが、下に位
置する合成樹脂製パレットPbの中間部脚部3’を構成
する脚部Cの内部空間に嵌合され、更に、上に位置する
合成樹脂製パレットPaの中間部脚部群3”を構成する
脚部A及び脚部Bが、下に位置する合成樹脂製パレット
Pbの中間部脚部群3”を構成する脚部Aの内部空間及
び脚部Bの内部空間に、それぞれ、嵌合され、更にま
た、上に位置する合成樹脂製パレットPaの中央部脚部
群4を構成する脚部Aが、下に位置する合成樹脂製パレ
ットPbの中央部脚部群4を構成する脚部Aの内部空間
に嵌合されて、図10に示されているように、下に位置
する合成樹脂製パレットPbの上に、上に位置する合成
樹脂製パレットPaが、フルネスティング状態に積み重
ねられることになる。この際、図11に示されているよ
うに、上に位置する合成樹脂製パレットPaの適当な脚
部Aの垂直突条部a4を形成する相対する内壁面a4c
に形成されたガタトメリブa9の傾斜面a9aに、上に
位置する合成樹脂製パレットPaの垂直突条部a4の内
部空洞に挿入された下に位置する合成樹脂製パレットP
bの脚部Aを構成する垂直突条部a4の天板a4aの相
対する角部が当接し、上に位置する合成樹脂製パレット
Paと下に位置する合成樹脂製パレットPbとのガタを
防止することができる。
の合成樹脂製パレットを、平面的に、180度回転させ
て(本実施例においては、上に位置する合成樹脂製パレ
ットPaを180度回転させている。)、下に位置する
合成樹脂製パレットPbを下降させると、図13にその
一部が示されているように、下に位置する合成樹脂製パ
レットPbの隅部脚部群2、中間部脚部群3”及び中央
部脚部群4を構成する脚部Aの垂直突条部a4の上部
が、上に位置する合成樹脂製パレットPaの隅部脚部群
2、中間部脚部群3”及び中央部脚部群4を構成する脚
部Aの底部a3に形成された嵌合凹部a6に入り込み、
上に位置する合成樹脂製パレットPaの凸部a5を構成
する天板a5cと下に位置する合成樹脂製パレットPb
の垂直突条部a4の天板a4aとが当接するように構成
されている。また、下に位置する合成樹脂製パレットP
bの中間部脚部3’を構成する脚部Cの垂直突条部c5
の上部が、上に位置する合成樹脂製パレットPaの中間
部脚部3’を構成する脚部Cの底部c3に形成された嵌
合凹部c7に入り込み、上に位置する合成樹脂製パレッ
トPaの凸部c6を構成する天板c6cと下に位置する
合成樹脂製パレットPbの垂直突条部c5の天板c5a
とが当接するように構成されている。このように、下に
位置する合成樹脂製パレットPbの脚部Aの垂直突条部
a4の上部が、上に位置する合成樹脂製パレットPaの
脚部Aの底部a3に形成された嵌合凹部a6に入り込
み、更に、下に位置する合成樹脂製パレットPbの脚部
Cの垂直突条部c5の上部が、上に位置する合成樹脂製
パレットPaの脚部Cの底部c3に形成された嵌合凹部
c7に入り込んだ状態で、図13に示されているよう
な、ハーフネスティング状態となる。このハーフネステ
ィング状態においては、フォーク挿入空間Fに位置する
上に位置する合成樹脂製パレットPaの載置部1と下に
位置する合成樹脂製パレットPbの載置部1との間に
は、フォークが挿入可能な開口F’が形成されることに
なる。従って、ハーフネスティング状態に段積みされた
合成樹脂製パレットを取り出す場合には、この開口F’
に、フォークを挿入し、その後、フォークを上昇させ
て、上に位置する合成樹脂製パレットPaと下に位置す
る合成樹脂製パレットPbとのハーフネスティング状態
を解除して、上に位置する合成樹脂製パレットPaを適
当な箇所に運搬することになる。
aと、底部a3に形成された凸部a5を構成する天板a
5cの裏面とは、略同じ大きさに形成されているので、
従って、上に位置する合成樹脂製パレットPaの脚部A
の底部a3に形成された嵌合凹部a6に対して、該嵌合
凹部a6に嵌合している下に位置する合成樹脂製パレッ
トPbの脚部Aの垂直突条部a4が、水平方向に移動す
るようなことがない。また、同様に、脚部Cの垂直突条
部c5の天板c5aと、底部c3に形成された凸部c6
を構成する天板c6cの裏面とは、略同じ大きさに形成
されているので、従って、上に位置する合成樹脂製パレ
ットPaの脚部Cの底部c3に形成された嵌合凹部c7
に対して、該嵌合凹部c7に嵌合している下に位置する
合成樹脂製パレットPbの脚部Cの垂直突条部c5が、
水平方向に移動するようなことがない。従って、多数の
合成樹脂製パレットを、安定した状態で、ハーフネステ
ィングすることができる。
は、載置部1の脚部A、B、C以外の殆どの部分、特
に、フォーク挿入空間Fの上方に位置する部分を、長手
方向に対して垂直な断面が縦長の略長方形状の交差リブ
1eで形成した例が示されている。この実施例では、上
方に行くにしたがって、先細りに形成されている交差リ
ブ1e1と、下方に行くにしたがって、先細りに形成さ
れている交差リブ1e2とが適当に混ざり合って、載置
部1の交差リブ1eが形成されている。このように構成
することにより、合成樹脂製パレットを射出成形等で一
体成形し、その後の冷却過程において、載置部1の上部
と下部との冷却時間が、略同じになり、従って、冷却過
程での載置部1の反り変形が防止できる。
B、Cの上端部に形成された載置部1とから構成されて
いる一体成形された合成樹脂パレットの場合には、脚部
A、B、Cの下端を連結するような梁やリブがないの
で、載置部1の冷却過程の際のひけ変形により、載置部
1が大きく反って変形することになるが、上述したよう
に、上方に行くにしたがって、先細りに形成されている
交差リブ1e1と、下方に行くにしたがって、先細りに
形成されている交差リブ1e2とを、適所に、且つ、適
当な配合で混ぜることにより、冷却過程での載置部1の
反り変形を防止することができる。
リブ1eのうち、載置部1の長辺1aに平行で、且つ、
長辺1aと略同じ長さ(即ち、長辺1aに沿ったフォー
ク挿入空間Fの略全長)に亘たって延在する交差リブ1
e及び載置部1の短辺1bに平行で、且つ、短辺1bと
略同じ長さ(即ち、短辺1bに沿ったフォーク挿入空間
Fの略全長)に亘たって延在する交差リブ1eを、適当
本数ずつ、先細りに形成されている交差リブ1e1と、
下方に行くにしたがって、先細りに形成されている交差
リブ1e2とで形成することが好ましい。図15には、
短辺1bに平行で、且つ、短辺1bと略同じ長さに亘た
って延在する交差リブ1eのうち、中央部に位置する3
本の交差リブ1eを、下方に行くにしたがって先細りの
交差リブ1e2で形成し、中央部に位置する3本の交差
リブ1eを挟んで、その両側に位置する2本の交差リブ
1eを、上方に行くにしたがって先細りの交差リブ1e
1で形成した例が示されている。この場合には、同様
に、長辺1aに平行で、且つ、長辺1aと略同じ長さに
亘たって延在する交差リブ1eのうち、中央部に位置す
る適当数の交差リブ1eが、下方に行くにしたがって先
細りの交差リブ1e2で形成され、また、その両側に位
置する適当数の交差リブ1eが、上方に行くにしたがっ
て先細りの交差リブ1e1により形成されている。
製パレットにおいて、フォーク挿入空間Fの略全長、換
言すれば、載置部1の長辺1a或いは短辺1bの略全長
に亘たって延在する交差リブ1eのうち、適当本数を、
下方に行くにしたがって先細りの交差リブ1e2で形成
し、残りを、上方に行くにしたがって先細りの交差リブ
1e1により形成することにより、効果的に、載置部1
の反り変形を防止することができる。
長辺1a方向(図16の矢印W方向)に、ローラーコン
ベヤーからなるラインに載置して搬送する場合、載置部
1の短辺1b側から、隅部脚部群2、中間部脚部3’、
中間部脚部群3”及び中央部脚部群4を見た場合に、隅
部脚部群2、中間部脚部3’、中間部脚部群3”及び中
央部脚部群4のいずれにおいても、隅部脚部群2、中間
部脚部3’、中間部脚部群3”及び中央部脚部群4を直
線的に通過する間隙が存在しないように構成されてい
る。例えば、ライン走行方向(矢印W方向)に対して前
方及び後方に位置する列(図16において、左側及び左
側に位置する列)を構成する脚部Aと脚部Bとからなる
2つの隅部脚部群2は、脚部Aと脚部Bとの間に存在す
る間隙が、ライン走行方向に沿って形成されているの
で、ライン走行方向に対して直角な方向から見て、脚部
Aと脚部B間には直線的な間隙は存在しない。また、ラ
イン走行方向(矢印W方向)に対して中間に位置する列
(図16において、中央に位置する列)を構成する2つ
の脚部Aと3つの脚部Bとからなる2つの中間部脚部群
3”及び4つの脚部Aからなる1つの中央部脚部群4に
おいては、中央部脚部群4を構成する脚部A間には、ラ
イン走行方向に対して直角な方向から見て、直線的な間
隙は存在するが、中間部脚部群3”を構成する2つの脚
部A間のライン走行方向に対して直角な方向から見た直
線的な間隙は、中央に位置する脚部Bにより、その直線
的な延長が阻止されている。従って、中央に位置する列
を構成する2つの中間部脚部群3”と1つの中央部脚部
群4とを、ライン走行方向に対して直角な方向から見た
場合に、直線的に延在する脚部A、B間の間隙は存在し
ない。換言すれば、中央に位置する列を構成する2つの
中間部脚部群3”と1つの中央部脚部群4とを、ライン
走行方向に対して直角な方向から見た場合に、中間部脚
部群3”を構成する中央に位置する脚部Bに阻止され
て、合成樹脂製パレットの向う側が見えないことにな
る。
ライン走行方向に対して直角な方向から見た場合に、ラ
イン走行方向に対して直角な方向の列を形成する隅部脚
部群2、中間部脚部3’、中間部脚部群3”及び中央部
脚部群4には、直線的に延在する間隙が存在しないよう
に構成されている。即ち、ライン走行方向(図16の矢
印W方向)に対して前方及び後方に位置する2つの隅部
脚部群2と1つの中間部脚部3’とからなる列(図16
において、左側及び左側に位置する列)には、ライン走
行方向に対して直角な方向から見て直線的な間隙は存在
しないし、また、ライン走行方向に対して中間に位置す
る2つの中間部脚部群3”と1つの中央部脚部群4とか
らなる列(図16において、中央に位置する列)にも、
ライン走行方向に対して直角な方向から見て直線的な間
隙は存在しない。従って、各列において、それぞれ、い
ずれかの脚部の底面が、ローラーコンベヤーに当接して
いるので、ローラーコンベヤーを構成するローラーが、
脚部A、B間に入り込み、合成樹脂製パレットがライン
上で停止するようなことが防止できるとともに、ローラ
ーコンベヤーからなるラインに載置され搬送される合成
樹脂製パレットが、上下方向にガタつくことがなく、ラ
イン上での合成樹脂製パレットの走行安定性が向上す
る。
成形や射出成型後の冷却による収縮を考慮して、合成樹
脂製パレットの中間部脚部3’や中間部脚部群3”を構
成する脚部Aに形成することが好ましい。
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
天板の裏面とが、略同じ大きさに形成されているので、
ハーフネスティングした際に、上に位置する合成樹脂製
パレットの脚部の底部に形成された嵌合凹部に対して、
該嵌合凹部に嵌合している下に位置する合成樹脂製パレ
ットの脚部の垂直突条部が、水平方向に移動するような
ことがなく、従って、多数の合成樹脂製パレットを、安
定した状態で、ハーフネスティングすることができる。
ある。
図である。
脚部の斜視図である。
ある。
他の脚部の斜視図である。
更に他の脚部の斜視図である。
ある。
の部分斜視図である。
ティングを説明するための2つの合成樹脂製パレットの
斜視図である。
ネスティングされた状態の2つの合成樹脂製パレットの
部分垂直断面図である。
ネスティングされた状態の2つの合成樹脂製パレットの
垂直突条部付近の部分垂直断面図である。
フネスティングを説明するための2つの合成樹脂製パレ
ットの斜視図である。
フネスティングされた状態の2つの合成樹脂製パレット
の部分垂直断面図である。
レットの斜視図である。
図である。
ットの裏面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】載置部の4つの角部に形成されたコップ状
の脚部からなる隅部脚部群と、隅部脚部群の中間に形成
された、同じくコップ状の脚部からなる中間部脚部及び
中間部脚部群と、載置部の中央部に形成された、同じく
コップ状の脚部からなる中央部脚部群とを有し、フルネ
スティング及びハーフネスティングが可能な合成樹脂製
パレットにおいて、隅部脚部群、中間部脚部、中間部脚
部群及び中央部脚部群を構成する脚部が、垂直突条部
と、ハーフネスティング状態において、垂直突条部の上
部が嵌合可能な嵌合凹部を有するとともに、垂直突条部
の天板と、嵌合凹部を形成する天板の裏面とが、略同じ
大きさに形成されていることを特徴とする合成樹脂製パ
レット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001176711A JP3897995B2 (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 合成樹脂製パレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001176711A JP3897995B2 (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 合成樹脂製パレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002362562A true JP2002362562A (ja) | 2002-12-18 |
JP3897995B2 JP3897995B2 (ja) | 2007-03-28 |
Family
ID=19017659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001176711A Expired - Fee Related JP3897995B2 (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 合成樹脂製パレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3897995B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249005A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Sanko Co Ltd | 合成樹脂製パレット |
EP2394922A1 (fr) * | 2010-06-10 | 2011-12-14 | Smart Flow Europe SA | Palette de manutention en matière plastique, susceptible d'adopter une position d'emboîtement et une position d'empilage |
-
2001
- 2001-06-12 JP JP2001176711A patent/JP3897995B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249005A (ja) * | 2008-04-08 | 2009-10-29 | Sanko Co Ltd | 合成樹脂製パレット |
EP2394922A1 (fr) * | 2010-06-10 | 2011-12-14 | Smart Flow Europe SA | Palette de manutention en matière plastique, susceptible d'adopter une position d'emboîtement et une position d'empilage |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3897995B2 (ja) | 2007-03-28 |
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