JP2002362553A - シーソー型プルタブの缶蓋 - Google Patents

シーソー型プルタブの缶蓋

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Abstract

(57)【要約】 ［課題］従来のプルタブを使った缶蓋においては、開口
時に指先が入り難かった。又、外的要因でタブが左右に
変動し開口に支障が生じた。更にビール等においては、
内容物の膨脹により蓋面が膨れ上がり、シーソー状プル
タブのセットが不可能であった。 ［解決手段］缶蓋に設けられたプルタブの中央のカシメ
部分を中心に、飲み口に接する部分と持ち上げる部分
を、上向きなシーソー状のタブにして蓋との間隙を設
け、開口時飲み口に接する部分を指先で押さえることに
よって、反対側のタブと蓋面との間に大きな間隙がで
き、指先を入れ易くしたものである。又、リベット部分
の蓋からの凸部を従来の円形寸法内で楕円形の形状にす
ることか、又はカシメ部分の横側にタブの平面より高く
した蓋面からの凸部を設けて、回転を制止したものであ
る。更に蓋面に数箇所の深いリムを設けることにより、
缶内の膨脹による膨れ上がりを制止することができ、ビ
ール、コーラ等の炭酸飲料の缶にも物理的にセットを可
能にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】［発明に属する技術分野］この発明は、缶
蓋の開口時容易に指先を入れ易くしたプルタブ缶蓋に関
するものである。
【０００２】［従来の技術］従来のプルタブ缶蓋は、タ
ブが蓋面に密着して開口時指先が入れ難かった。
【０００３】［発明を解決しようとする課題］従来のプ
ルタブ缶蓋は、タブが外的要因で左右に変動し、開口が
困難な場合があった。又ビール、炭酸ガス等を含んだ飲
料において、内容物の膨脹により蓋面が膨れ上がり、物
理的にシーソー状のプルタブを設けることが不可能であ
った。更にプルタブをシーソー状にした時、飲み口に接
する上向き部分の強度に支障の懸念があった。従来のプ
ルタブ缶蓋は、蓋面に密着して開缶時指先が入れ難かっ
た。
【０００４】［課題を解決するための手段］本発明は、
缶蓋の中心にセットされたプルタブの飲み口に接する部
分と、指先を入れる部分を、蓋の積層に支障のない範囲
で上向きのシーソー状にして、蓋との間隙を設け指先を
入れ易くしようとしたものである。
【０００５】リベット部分の蓋からの凸部を、現況の円
形の寸法内で楕円形にすることにより、タブの左右変動
を制止しようとしたものである。
【０００６】蓋面に数箇所のリムを設けて、ビール等の
内容物の膨脹による蓋面の膨れ上がりを制止し、物理的
にシーソー状プルタブを設けることを可能にしたもので
ある。
【０００７】飲み口に接する部分のプルタブの上向き部
分を補強するために、リベット部分の両側を可能な限り
深くして、切り落とさずに外側に二重又は三重に折り曲
げたものである。
【０００８】タブ回転防止用凸部は、蓋のタブ中央リベ
ット部分の横側に円形の穴を設け、蓋面からの凸部の高
さを穴部分の平面よりも０．５〜１．０ミリ程高くして
セットし、又は凸部上部をリベットして回転を確実に制
止しようとしたものである。
【０００９】［発明の実施の形態］缶蓋の中央にリベッ
トされたプルタブを、飲み口を押さえる部分と指先を入
れる部分を、上向きなシーソー状に形成しようとしたも
のであり、飲み口に接する部分を指で押した時、反対側
の指先の入る間隙が大きくなり容易に指が入るものであ
る。
【００１０】リベット部分の蓋からの円形の凸部を、同
寸法内において楕円形にして、タブの左右変動を制止し
ようとしたものである。
【００１１】蓋面に数箇所の可能な限り深いリムを設け
て、内容物の膨脹による蓋面の膨れ上がりを制止して、
プルタブを設けることを物理的に可能にしようとしたも
のである。
【００１２】プルタブの上向き部分を補強するために、
カシメ部分のタブの両側を切り落とさずに外側に折り曲
げて、二重又は三重に重ねてタブを強くしようとしたも
のである。
【００１３】缶蓋のタブの引っ掛かり等による回転を確
実に制止するために、中央カシメ部分の横側にタブに穴
を設けて、蓋面から設けた凸部の高さをタブ平面よりも
支障のない範囲高くしてセットし、又はセットした凸部
の上部をリベットとたものである。
【００１４】［実施例］実施例については図面を参照に
して説明すると図１は請求項１で説明したシーソー状プ
ルタブの缶蓋の斜視図である。リベット部分を中心に左
右上向きのシーソー状にして、蓋面とに間隙を設けたも
のである。図２は請求項１で説明したシーソー状プルタ
ブを積み重ねた斜視図であり、蓋の積層に支障のない範
囲内での上向き形状にしたものである。図３は請求項１
で説明したプルタブで指先を押さえた時の形態である。
図４は請求項３で説明したプルタブ蓋面の断面図であ
る。プルタブの左右の蓋面に数箇所の深いリムを設け
て、膨れ上がりを制止したものである。図５は請求項２
で説明したプルタブの平面図である。リベットされた蓋
からの凸部を楕円形にして、左右の変動を制止したもの
である。図６は請求項４で説明したプルタブ補強部分の
斜視図である。図５で示された斜線面を切り落とさず外
側に折り曲げたものである。図７は請求項５で説明した
タブ回転防止凸部の斜視図である。図８は請求項５で説
明した斜面図である。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され以下に記載されるような効果を奏する。
【００１６】本発明は、プルタブをシーソー状の形態に
することにより、開缶時に容易に指先が入るものであ
る。
【００１７】本発明は、外的要因によってタブの変動を
制止し、開口時の支障をなくしたものである。
【００１８】本発明は、蓋面に深いリムを数箇所設ける
ことによって、缶内の内容物の膨脹による蓋面の膨れ上
がりを制止し、シーソー状プルタブを設けることを可能
にしたものである。
【図面の簡単な説明】
図面についての説明は実施例において述べた通りであ
る。 ［図１］は［請求項１］で述べた斜視図である。 ［図２］は［請求項１］で述べた斜視図である。 ［図３］は［請求項１］で述べた斜視図である。 ［図４］は［請求項３］で述べた断面図である。 ［図５］は［請求項４］で述べた平面図である。 ［図６］は［請求項４］で述べた斜視図である。 ［図７］は［請求項５］で述べた斜視図である。 ［図８］は［請求項６］で述べた斜面図である。
【符号の説明】
１．缶蓋 ２．プルタブ ３．リベット部分 ４．楕円形の凸部 ５．斜線の部分（折り曲げの部分） ６．リム状 ７．タブの上向き部分 ８．回転防止用凸部 ９．回転防止凸部のリベット部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】缶蓋に設けられたプルタブの飲み口に接す
    る部分と持ち上げる部分を、蓋の積層に支障のない範囲
    までシーソー状の上向きの形状にして、蓋面との間隙を
    設けたことを特徴としたシーソー型プルタブの缶蓋であ
    る。
  2. 【請求項２】缶蓋に設けられたプルタブの左右変動を制
    止するために、リベット部分の蓋からの凸部の形状を楕
    円形又は、多角形にしたことを特徴としたプルタブの缶
    蓋である。
  3. 【請求項３】［請求項１］に関して、缶内の膨脹による
    蓋の膨れ上がりを制止するために、蓋面に何箇所かのリ
    ムを設けたことを特徴としたシーソー型プルタブの缶蓋
    である。
  4. 【請求項４】［請求項１］に関して、プルタブの飲み口
    に接する上向きの部分を補強するために、リベット部分
    の両側を可能な限り深くして、切り落とさずに外側に折
    り曲げたことを特徴としたシーソー型プルタブの缶蓋で
    ある。
  5. 【請求項５】缶蓋に設けられたタブの引っ掛かり等によ
    る回転を確実に制止するために、タブ中央のカシメ部分
    の横側（図７）に穴を設け、蓋面からの凸部をタブ平面
    よりも支障のない限り高くして、セットしたことを特徴
    としたプルタブの缶蓋である。
  6. 【請求項６】［請求項５］に関して、蓋面からの凸部を
    タブにセットし、その凸部上部をリベットしたことを特
    徴としたプルタブ缶蓋である。
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