JP2002362145A - 自動車用窓ガラス - Google Patents

自動車用窓ガラス

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JP2002362145A
JP2002362145A JP2001171254A JP2001171254A JP2002362145A JP 2002362145 A JP2002362145 A JP 2002362145A JP 2001171254 A JP2001171254 A JP 2001171254A JP 2001171254 A JP2001171254 A JP 2001171254A JP 2002362145 A JP2002362145 A JP 2002362145A
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JP
Japan
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glass
film
window
colored
automobile
Prior art date
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JP2001171254A
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English (en)
Inventor
Shinji Yanagida
信治 柳田
Mizuki Nishi
瑞樹 西
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】板ガラスに着色膜を形成した着色ガラスを、プ
ライバシー保護を目的として自動車の側面の窓に用いら
場合、運転者の視界において、側面後方窓を通した外界
の景色が視認しにくいという問題があった。また、側面
後方窓と側面前方窓との色調が大きく異なるため、車外
から見ると、側面の窓に違和感を感じられるものであっ
た。 【解決手段】着色膜をセラミックペーストなどをスクリ
ーン印刷あるいはフレキソ印刷して、着色膜に塗膜部と
非塗膜部を形成し、開口率(非塗膜面の面積の比率)
を、前方から後方に、水平方向に進むに従い、小さくな
るように変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の側面の窓
に用いられる、プライバシー保護を目的として板ガラス
に着色膜を形成した着色ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】プライバシーを保護するために用いる板
ガラスとしては、表面を微細な凹凸加工をしたものや、
型模様を付けた板ガラスが建築用に用いられてきた。こ
のような板ガラスは、可視光が板ガラスを透過するとき
に、散乱させて室外から室内の様子が見えないようにし
たものである。
【0003】近年、自動車などの車両にもプライバシー
保護が求められるようになってきた。自動車の場合、室
外の景色が見える必要があり、従って、建築などに用い
られてきた、板ガラスの表面を凹凸加工したものは、採
光性に優れているものの、透視性が無いため、使用する
ことができない。
【0004】現在、自動車用のプライバシー保護に用い
られている多くの板ガラスは、可視域の光の透過率を小
さくしたもので、板ガラスの原料にFe、Co,Ce、
Tiなどの金属を含む原料を加え、着色した板ガラスと
したもの、透明な板ガラスあるいは前述の着色された板
ガラスの表面に、化学蒸着法あるいは物理蒸着法によ
り、光学薄膜を塗布したものが用いられている。透過率
を小さくした板ガラスは、明るいところから自動車室内
の暗いところが非常に見にくく、逆に自動車室内から明
るい室外が見にくくならない、という現象を利用するも
のである。
【0005】また、板ガラスの表面に、CVD法、PV
D法あるいはゾルゲル法などによって、着色膜、高反射
率の膜あるいは干渉膜などを形成し、可視域の透過率を
下げた板ガラスが用いられている。
【0006】自動車用のプライバシー保護を目的とする
板ガラスは、主に、自動車の後面窓と側面後方窓に用い
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、側面後方窓
に、前述の着色した板ガラスや、表面を塗膜した板ガラ
スを用いる場合、運転者の視界において、側面前方窓と
側面後方窓とで透過率が急に変わるので、側面後方窓を
通した外界の景色が視認しにくくなり、安全性にも問題
があった。さらに、側面後方窓と側面前方窓との色調が
大きく異なるため、車外から見た場合、側面の窓に違和
感を感じられるものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用窓ガラ
スは、板ガラスの表面に塗膜を形成して、自動車の側面
窓に用いる自動車用窓ガラスにおいて、塗膜の形成が塗
膜部と非塗膜部からなり、開口率(非塗膜面の面積の比
率)を、前方から後方に、水平方向に進むに従い、小さ
くなるように変えていることを特徴とする自動車用窓ガ
ラスである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の自動車用窓ガラスは、板
ガラスの表面に着色膜を形成することにより作製され
る。
【0010】板ガラスには、フロート板ガラス、熱線吸
収板ガラスなどの各種板ガラスを使用することができ
る。
【0011】着色膜は、蒸着法、スパッタ法などのPV
D法、あるいはCVD法、あるいはディップ法、フロー
コート法、フレキソ印刷やスクリーン印刷などの印刷法
で、板ガラス表面に塗膜する。さらに、着色膜が形成さ
れた板ガラスの着色部分は、着色膜がドットパターン、
ラインパターンあるいは格子パターンなどに形成された
ものであり、塗膜部と非塗膜部とが混在するものであ
る。
【0012】CVD法やPVD法などで板ガラスの面に
一様な着色膜を塗膜する場合は、着色膜の一部をエッチ
ングなどによって剥ぐことにより、作製することができ
る。
【0013】しかしながら、前述のドットパターンや格
子パターンの着色部分は、着色ペーストをフレキソ印刷
あるいはスクリーン印刷などによってパターン印刷して
作製することが望ましい。
【0014】着色膜は、不透明あるいは半透明のどちら
でもよく、後方の視認性からは、半透明の着色膜である
ことが好ましい。
【0015】不透明な塗膜を形成する着色ペーストとし
ては、例えば、低融点ガラスフリットの粉末と、顔料
と、アクリルと、レジンと、エチルセルロースとをテル
ピネオールに混練したセラミックカラーペーストを用い
ることができる。
【0016】半透明な塗膜が形成できる着色ペーストと
しては、例えば、特開平10−25131号公報に記載
されている、粒径が1〜100nmの貴金属微粒子、有
機金属化合物、バインダー樹脂および有機溶剤からなる
着色ペーストは、本発明の実施に好ましい着色ペースト
である。この着色ペーストとして、貴金属微粒子に、
金、白金、パラジウム、ルビジウム、銀等を用い、有機
金属に、Ti−有機化合物とFe−有機化合物とSi−
有機化合物などを用いる。また、バインダー樹脂とし
て、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロ
ース、ブチルセルロースを用い、有機溶剤は、金あるい
は銀の微粒子を凝集させないもので、例えばメタクレゾ
ール、カルビトール、ジメチルホルムアミド、ジメチル
イミダゾリジノン、ターピノール、ジアセトンアルコー
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル等を用いる。
【0017】側面後方窓において、着色膜の塗膜部と非
塗膜部の面積の割合は、前部座席側から後部座席側に進
むに従い、開口率が小さくなるように、水平方向に変化
させ、例えば図2のような外観となる。着色膜の開口率
は、前部座席側で100%〜30%の範囲にすることが
好ましく、望ましくは100〜50%の範囲とする。
【0018】また、後部座席側の開口率は、50%〜0
%の範囲にすることが好ましく、望ましくは20%〜0
%の範囲にする。
【0019】開口率は、例えば図3に示すように、ドッ
トパターンのドットの大きさを変えることにより変化さ
せることができる。また、ドットの大きさを一定にし、
ドットの間隔を変えることによっても、開口率を変化さ
せることができる。さらに、ドットの大きさと間隔を共
に変えて、開口率を変化させてもよい。ドットの形は、
円形の他、正方形、長方形あるいは楕円形にしてもよ
い。
【0020】また、格子パターンの場合は、図4に示す
ように、格子の太さを変えることによって、開口率を変
化させてもよい。あるいは、格子の太さを一定のして、
単位面積当たりの格子の本数を変えて、開口率を変化さ
せてもよい。
【0021】着色膜は、耐久性上、板ガラスの室内側に
して用いることが望ましい。
【0022】印刷された着色ペーストを板ガラス表面に
焼き付けて、塗膜部分が形成される。着色ペーストを焼
き付ける際に、板ガラスを風冷強化することもできる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。
【0024】実施例1 金超微粒子と銀超微粒子とTiステアレイト、ポリジメ
チルシロキサン、エチルセルロース、テレピネオールか
らなる着色ペースト(三ツ星ベルト株式会社ハイカラー
T)を、用いた。
【0025】このペーストを厚み3.5mmの透明なフ
ロートガラスに、スクリーン印刷機にて、1辺が1mm
の正方形を、開口率がガラス前方で90%、後方で10
%になるように、市松模様で塗布した。塗布したガラス
を、乾燥炉内にて120℃、5分間乾燥させた後、焼成
炉内で650℃にて3分間、加熱硬化させ、着色膜と
し、自動車用窓ガラスを得た。図1は、本実施例の着色
ガラスを用いた自動車である。
【0026】着色膜は、目視にて鮮やかな青色であり、
本実施例の着色ガラスを自動車の側面の後方窓に装着し
たところ、室内の透視を妨げるプライバシー性能に優
れ、運転における、後方視界の視認性も良好であった。
さらに、外観において、前方窓との違和感も無かった。
【0027】比較例1 開口率が13%の着色膜をガラス板の前面に塗膜した以
外は、全て実施例1と同様にした。図5は、本比較例の
着色ガラスを用いた自動車である。
【0028】本比較例は、プライバシー性能には問題が
無かったものの、運転席側及び助手席側のガラス板に比
べ、光の透過率が急に小さくなるため、運転席からの後
方視界も見にくいものであった。また、窓ガラスの外観
が、運転席側あるいは助手席側のガラスと急に異なるた
め、違和感が生じた。
【0029】
【発明の効果】本発明の自動車用着色ガラスは、外観の
違和感を無くし、さらに後方視界でも安全性を高めるこ
とを可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の自動車用窓ガラスを用いた自動車の
側面図。
【図2】実施例1の自動車用窓ガラスの図。
【図3】ドットパターンのグラデーション。
【図4】格子パターンのグラデーション。
【図5】比較例1の窓ガラスを用いた自動車側面図。
【符号の説明】
1 前面窓ガラス 2 側面前方窓ガラス 3、3’ 側面後方窓ガラス 4 後面窓ガラス 5 ドット状塗膜部 6 格子状塗膜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 CA04 CA05 CA06 CA14 CA17 4F100 AB24B AG00A AJ02B AJ06B AK52B BA44B CC00B DE01B EH46 GB32 HB00 JA20 JL00 JL10 JM02B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板ガラスの表面に塗膜が形成されている自
    動車用窓ガラスにおいて、塗膜の形成が塗膜部と非塗膜
    部からなり、開口率(非塗膜面の面積の比率)を、運転
    席側から後部座席側に水平方向に進むに従い小さくなる
    ように変えていることを特徴とする自動車用窓ガラス。
JP2001171254A 2001-06-06 2001-06-06 自動車用窓ガラス Pending JP2002362145A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014227117A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 トヨタ車体株式会社 車両用ドア
JP2016078819A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 豊田合成株式会社 装飾部品及び装飾部品ユニット
JP2021155002A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 本田技研工業株式会社 車両

Cited By (3)

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