JP3359697B2 - 自動車用窓ガラスおよび自動車 - Google Patents

自動車用窓ガラスおよび自動車

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハイマウントス
トップランプ用の濃色被膜付き自動車用窓ガラスおよび
該窓ガラスが設けられた自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車ガラスには、快適さや意匠
性、車内のプライバシーを得ること等を目的として様々
な熱線反射被膜、光線遮断被膜がコートされたものが使
用されている。なかでも運転視界域外のリアガラス、サ
イドリアガラス等には、可視光線透過率が70%以下の
いわゆる濃色ガラスが多く採用されてきた。自動車用の
濃色ガラスは太陽光線遮蔽性能が高く、室内の快適性、
空調負荷低減、高級感を与える色調の選択が可能、デザ
イン的に優れた意匠性、車内のプライバシー保護、等の
面で優れている。
【0003】従来自動車用の濃色ガラスの製造は、フロ
ート法による板ガラス製造時に、フロート窯から出た直
後のガラス温度が400〜500℃(ガラスの歪点)と
まだ充分熱い時点でスプレー法等で金属酸化物からなる
濃色被膜を片面に強固に(焼き付け)形成したいわゆる
オンライン濃色ガラスを素板にし、曲面リアまたはサイ
ドガラスの平面展開形状に切断した後、周辺部の遮光層
用の着色セラミックフリットペースト、通電加熱防曇用
の熱線銀ペーストをプリントし、ガラス成形炉で曲げ型
を用い600〜680℃の高温で所定の曲面形状に成形
して製造する方法が主流であった。
【0004】また最近、通常のストップランプとは別に
リアスポイラーやボディー上部、リアダッシュボードや
車内天井にもう一つストップランプ(=ハイマウントス
トップランプ)を設けることが、後続車への注意喚起の
面、または夜間、降雨、降雪、霧中の運転時の後方から
の視認性の面で極めて有効で、自動車の安全対策として
注目されている。また、新車への装着率も高まってお
り、法制面でもアメリカ合衆国では既に義務化されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハイマウント
ストップランプを車内に設けた場合、リアガラスに前述
の濃色ガラスを用いていると、従来の濃色ガラスはその
製造方法上、ガラス全面に被膜が形成されているので、
濃色ガラスの可視光線透過率が低く、ハイマウントスト
ップランプ発光器から車外に透過する光量が不足し、ま
たハイマウントストップランプの発光が濃色被膜で反射
し車内へ映り込むという問題があり、今まで車内設置ハ
イマウントストップランプと濃色ガラスは両立しにくか
った。そのため、この濃色ガラスをリアガラスに採用す
る場合、ハイマウントストップランプは車室外のボディ
ーやリアスポイラーに取り付ける等の制約があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するためになされたものであり、車室内側に配置され
た警告灯の光を発生する手段が発光する警告灯の光を通
し、該警告灯の光を発生する手段の近傍に位置する自動
車用窓ガラスであって、該窓ガラスは、1枚のガラスの
表面に濃色被膜を設けた窓ガラス、または、少なくとも
1枚のガラスと少なくとも1枚の合成樹脂膜とを積層し
た窓ガラスの表面またはガラスと合成樹脂膜の界面に濃
色被膜を設けた窓ガラスであって、該濃色被膜は該窓ガ
ラスを通して発光する発光する警告灯の光が透過する発
光光線透過部分を除いたガラス全面、または、発光光線
透過部分とガラス周辺部分とを除いたガラス全面に被膜
され、該発光光線透過部分は、この窓ガラスの濃色被膜
が形成された濃色部分より、可視光線透過率が高く、か
つ、濃色部分と発光光線透過部分の境界部分に遮光層を
設けたことを特徴とする自動車用窓ガラスを提供する。
本発明はまた、前記自動車用窓ガラスと該自動車用窓ガ
ラスの近傍に配置される警告灯の光を発する手段とが設
けられた自動車を提供する。
【0007】本発明における窓ガラスを通して発光する
警告灯の光を発生する手段は特に限定されず、例えば、
窓ガラスの近傍の車室内側に配置されるハイマウントス
トップランプなどが挙げられる。
【0008】自動車に車内設置ハイマウントストップラ
ンプを採用し、リアガラスに濃色ガラスを用いる場合
は、ハイマウントストップランプの光線通過部分だけ濃
色被膜を設けないようにすることで、ハイマウントスト
ップランプ本来の機能と、濃色ガラスの持つ室内の快適
性や意匠性、車内のプライバシー保護という機能の両立
が可能となる。
【0009】本発明において対象となる窓ガラスは、自
動車用窓ガラスの機能を持つものであれば特に材料は限
定されず、無機ガラスの他、ポリカーボネートなどの有
機ガラスも用いられる。
【0010】本発明における窓ガラスは、1枚のガラス
の表面に濃色被膜を設けた窓ガラス、または、少なくと
も1枚のガラスと少なくとも1枚の合成樹脂膜とを積層
した窓ガラスの表面またはガラスと合成樹脂膜の界面に
濃色被膜を設けた窓ガラスである。例えば、単板ガラ
ス、合成樹脂ガラス等の表面に濃色被膜を設けたもの
や、合成樹脂や別のガラス板を積層、接着したもの、例
えば、ガラス/合成樹脂膜、ガラス/合成樹脂膜/ガラ
ス、ガラス/合成樹脂膜/ガラス/合成樹脂膜、ガラス
/合成樹脂膜/合成樹脂膜、等の構成の、表面、または
ガラスと合成樹脂膜の界面に濃色被膜を設けたものが挙
げられる。濃色被膜が表面に形成される場合には、該膜
を保護するため、車内側の表面に形成されることが好ま
しい。
【0011】図1は、単板ガラスに濃色被膜を設けた場
合の本発明の自動車用窓ガラスの一例の平面図、図2
は、図1のA−A断面図である。図において1はリアガ
ラス板、2は窓ガラス周囲の遮光層、3は通電加熱によ
り防曇機能を与える熱線銀プリント、4はリアガラスア
ンテナ、5はハイマウントストップランプから発光する
光が透過する発光光線透過部分、6はハイマウントスト
ップランプ発光器、7は熱線反射被膜、光線遮断被膜な
どの、半透明または透明性が低い、濃色または着色被膜
である。
【0012】図3は、本発明の自動車用窓ガラスを自動
車に組みつけた場合の該自動車を後ろ側から見た平面図
である。
【0013】本発明は、濃色被膜が形成された窓ガラス
の、この窓ガラスの近傍に配置されるハイマウントスト
ップランプから発光する光が透過する発光光線透過部分
5が、この窓ガラスの濃色被膜が形成された濃色部分よ
り可視光線透過率が高いことを特徴とする。具体的に
は、発光光線透過部分5には、濃色被膜を形成しない、
濃色被膜形成後に除去する、または、濃色被膜より可視
光線透過率の高い被膜を形成する、等によって、発光光
線透過部分5の可視光線透過率を濃色部分より高くでき
る。ハイマウントストップランプが充分に機能を発揮で
きるように、発光光線透過部分5の可視光線透過率は5
0%以上であることが好ましい。
【0014】濃色被膜7はハイマウントストップランプ
から発光する光が透過する発光光線透過部分5を除いた
ガラス全面、または、発光光線透過部分5とガラス周辺
部分とを除いたガラス全面に被膜される。
【0015】発光光線透過部分ではランプ発光光線の膜
反射による車内映り込みがないようにハイマウントスト
ップランプ発光器をガラスに近づける。特に、ハイマウ
ントストップランプ発光器とガラスとを接触させること
が好ましい。さらに、濃色被膜7を形成しない部分はラ
ンプ発光光線通過部分より幾分大きめにした方が望まし
い。外観およびランプ発光光線の車内映り込み低減の観
点から、濃色部分と発光光線透過部分との境界部分に遮
光層8をプリントする。遮光層8としては、着色顔料お
よびガラスフリットを含む着色セラミックフリットペー
ストを印刷等により塗布して焼成したものが好ましい。
【0016】濃色被膜が形成された部分の可視光線透過
率は任意に設定できるが、プライバシー保護の観点から
は、昼間、車外から室内を容易にのぞかれないようにす
る必要があり、また、熱線遮断性能(これは、可視光線
透過率の低下とともに向上する傾向がある)が高い方が
車内の快適性が向上するため、70%以下であることが
望ましい。
【0017】また、濃色部分は、発光光線透過部分との
境界部分において、単位面積当たりの可視光線透過率が
発光光線透過部分へ漸次増大するグラデーション部分ま
たはぼかし部分をもって形成されていることが、外観
上、および、ランプ発光光線の車内映り込みを低減する
ためには好ましい。このグラデーション部分またはぼか
し部分は、濃色部分と発光光線透過部分の境界部分に設
けられた遮光層と、少なくとも一部が重なって形成され
ていると、濃色部分の端部がさらに目立ちにくくなるの
で好ましい。
【0018】この濃色被膜の材料としては、特に限定さ
れないが、無機物としては、Mg、Al、Si、Ti、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、G
a、Ge、As、Se、Y、Zr、Nb、Mo、Pd、
Ag、In、Sn、Ba、Ta、W、Re、Pt、A
u、Pb、Bi等から選ばれる少なくとも1種の金属、
該金属の酸化物、該金属の窒化物、該金属のホウ化物が
挙げられ、有機物としては、上記金属元素を含む有機物
が挙げられる。具体的には、Al、Ti、V、Cr、C
o、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Pd、Ag、T
a、W、Re、Pt、Au、等の金属被膜、SiOx
y 、Si−C、TiOxy 、Ti−SiOxy 、T
i−CrOxy 、TiNiOxy 、VOxy 、C
rOxy 、Cr−NiOxy 、MnOxy 、Fe
xy 、CoOxy 、NiOxy 、ZnOx
y 、Zn−GaOxy 、SeOxy 、YOxy
ZrOxy 、Zr−SiOxy 、Zr−BOx
y 、NbOxy 、MoOxy 、InOxy 、In
−SnOxy 、SnOxy 、BaOxy 、TaO
xy 、WOxy 、ReOxy 、BiOxy 等の
複合化合物が例示できる。これらの化合物は、可視域、
近赤外域、近紫外域で吸収を持たせるために、化学量論
比からずれた組成で用いられることが多い。
【0019】金属被膜、合金被膜、無機物被膜、有機物
被膜などを濃色被膜として用いる場合には、耐久性およ
び可視光線透過率を高めるために被膜の表面にSnO
2 、In23 、TiO2 、ZnO、WO、Al2
3 、Bi23 、ZrO2 、ZrSiOx 等の透明膜を
形成したり、または金属被膜の上下に前記透明膜を形成
した3層以上からなる膜が使用できる。
【0020】上記の濃色被膜の構成は代表的なものを示
したに過ぎず、さらに多層化したり、異種の被膜により
多層化したり、複合膜化したり、その他の物質からなる
濃色被膜を選んでもよい。濃色被膜は、被膜材料や構成
によって、熱線反射被膜として、または紫外線遮蔽被膜
として機能する。
【0021】図1における窓ガラス周囲の遮光層2や、
熱線銀プリント3や、リアガラスアンテナ4等は、所望
により設けられるものである。窓ガラス周囲の遮光層2
は、上述の遮光層8と同様のものでよい。遮光層2と遮
光層8は図1のように一部が重なって連続して設けられ
てもよいし、別々に設けられていてもよい。熱線銀プリ
ント3、リアガラスアンテナ4は、銀とガラスフリット
とを含むペーストを印刷等により塗布した後焼成したも
のが通常用いられるが、これに限定されない。
【0022】本発明の自動車用窓ガラスの一例の製造方
法を、以下に説明する。まず、所望の形状に切断された
ガラス板を用意し、そのガラス板に、スクリーン印刷法
等で遮光層、熱線銀プリントを印刷し、150℃で予備
乾燥後、平板の状態で、またはこのガラス板を自重曲げ
法、プレス曲げ法、ローラー曲げ法もしくはエアフォー
ム法等により、所望の形状に曲げ加工し、さらに、必要
に応じて強化加工を施す。合わせガラスとして用いる場
合には二枚のガラス板を合わせガラス用素板ガラスとし
て用意して同様の前処理を施す。
【0023】このガラスの濃色被膜をコートする面を充
分に酸化セリウムの粉末を研磨材として用いながら洗浄
し、乾燥、除塵する。次にこの表面のうち、ハイマウン
トストップランプに対応する場所、必要に応じてガラス
の周辺部分もマスキングした後、スパッタリング法、真
空蒸着法、プラズマ蒸着法その他各種真空成膜法、スプ
レー法、CVD法、CLD法、メッキ法、ディップ法、
スクリーン印刷やフレキソ印刷などの印刷法、等の適宜
の被膜成形法により、所望の濃色被膜等を形成する。
【0024】マスキングの材料としては、各種のテー
プ、各種の光レジスト等が利用できる。また、マスキン
グ材の上にそのマスキング領域より若干大きめのガラス
板などのある程度剛性のあるカバー材で覆ってから濃色
被膜を形成すれば、カバー材と、濃色被膜の材料がカバ
ー材の下に若干回り込むようにすることができ、濃色被
膜の境界をぼかすことができるので外観上好ましい場合
もある。
【0025】また、ガラス全面に濃色被膜を形成した
後、エッチング等によって所定部分の被膜を剥すことに
よって、該自動車用窓ガラスを製造することもできる。
中間膜に接するようにガラス内側に被膜を形成し合わせ
ガラスにする場合には被膜形成後に合わせガラスにし、
またはガラスの外側に被膜を形成した合わせガラスを製
造する場合は、成膜工程と合わせ工程の順序は工程レイ
アウト、製品歩留まり、品質等を考慮して適宜に決めら
れる。
【0026】本発明は濃色被膜ガラスの一部分に被膜の
ない部分を設けることを主旨としているので、この主旨
を満たせば、ガラスと同様な機能を有する他の材料でも
よく、ガラス成形方法、成膜方法、マスキング方法、合
わせ方法等の製造方法は限定されない。
【0027】
【実施例】[実施例1] 板厚3. 5mmのブロンズガラスを所定の形状に切断
し、遮光層と熱線銀プリントを設け、曲げ強化を施した
自動車のリアガラスに、洗浄後、マスキング板をハイマ
ウントストップランプの場所およびガラス周辺部に固定
した。真空スパッタ成膜装置に搬入し、ArとN2 の混
合ガスを導入しながら、スパッタソースにCrメタルを
使用して、反応性スパッタリングでCrNx の窒化クロ
ム膜を約400Åの厚さで成膜形成した。その上にオー
バーコート膜としてZrO2 を主成分にした複合酸化膜
を約100Åの厚さで形成した。
【0028】こうして得られたハイマウントストップラ
ンプ用濃色被膜付き窓ガラスは、濃色被膜形成面は同一
車種のサイドリアガラスに用いられている熱線反射膜付
き窓ガラスと色調が似ていて、可視光線透過率が約30
%であり濃色ガラスの機能を有し、かつハイマウントス
トップランプ用に濃色被膜がない部分は可視光線透過率
がおよそ80%であり、車内設置型ハイマウントストッ
プランプが充分にその機能を発揮できることが判った。
【0029】[実施例2] 板厚3. 5mmのクリアガラスを所定の形状に切断し、
遮光層と熱線銀プリントを設け、曲げ強化を施した自動
車のリアガラスに、洗浄後、マスキング板をハイマウン
トストップランプの場所およびガラス周辺部に固定し
た。ハイマウントストップランプ用の濃色被膜のくり抜
き部分にはガラスの上方2cmの高さにハイマウントス
トップランプのくり抜き形状よりも1cm大きめのカバ
ー材を配置した。真空スパッタ成膜装置に搬入し、Ar
とN2 とO2 の混合ガスを導入しながら、スパッタソー
スにCrメタルを使用して、反応性スパッタリングでC
rNxy の窒化酸化クロム膜を約600Åの厚さで成
膜形成した。その上にオーバーコート膜としてZrO2
を主成分にした複合酸化膜を約100Åの厚さで形成し
た。
【0030】こうして得られたハイマウントストップラ
ンプ用濃色被膜付き窓ガラスは、濃色被膜形成面は同一
車種のサイドリアガラスに用いられている熱線反射膜付
き窓ガラスと色調が似ていて、可視光線透過率が約40
%であり濃色ガラスの機能を有し、かつハイマウントス
トップランプ用に濃色被膜がない部分は可視光線透過率
がおよそ87%であり、車内設置型ハイマウントストッ
プランプが充分にその機能を発揮できることが判った。
さらに、濃色被膜とハイマウントストップランプの発光
光線透過部分との境界はぼかされていて外観上優れてい
た。
【0031】[実施例3] 板厚3. 5mmの酸化チタン膜付き濃色熱線反射ガラス
を所定の形状に切断し、エッチング溶液が他の部位にか
からないようにマスキング板をハイマウントストップラ
ンプ用の濃色被膜のくり抜き部分とガラス周辺部を囲む
ように圧着固定した。0.5規定の硫酸水溶液でハイマ
ウントストップランプ用のくり抜き部分とガラス周辺部
の熱線反射被膜(酸化チタン膜)を剥し、洗浄後、遮光
層と熱線銀プリントを設け、曲げ強化を施し自動車のリ
アガラスを製造した。
【0032】こうして得られたハイマウントストップラ
ンプ用濃色被膜付き窓ガラスは、濃色被膜形成面は同一
車種のサイドリアガラスに用いられている熱線反射膜付
き窓ガラスと色調が似ていて、可視光線透過率が約27
%であり濃色ガラスの機能を有し、かつハイマウントス
トップランプ用に濃色被膜がない部分は可視光線透過率
がおよそ76%であり、車内設置型ハイマウントストッ
プランプが充分にその機能を発揮できることが判った。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、高い熱線反射等の機能
を有しながら、車内設置型ハイマウントストップランプ
も本来の機能を発揮できる、デザイン意匠性に特に優れ
た高機能の自動車用窓ガラスが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単板ガラスに濃色被膜を設けた場合の本発明の
自動車用窓ガラスの一例の平面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】本発明の自動車用窓ガラスを自動車に組みつけ
た場合の該自動車を後ろ側から見た平面図
【符号の説明】
1:リアガラス板 2:遮光層 3:熱線銀プリント 4:リアガラスアンテナ 5:ハイマウントストップランプの発光光線透過部分 6:ハイマウントストップランプ発光器 7:濃色被膜 8:遮光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武政 康史 神奈川県川崎市川崎区田町2丁目4番1 号 旭硝子株式会社 京浜工場内 (56)参考文献 特開 平2−171316(JP,A) 特開 平3−115142(JP,A) 実開 昭57−48242(JP,U) 実開 平4−129313(JP,U) 実開 平2−33751(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 1/18 B60J 3/00 B60Q 1/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内側に配置された警告灯の光を発生す
    る手段が発光する警告灯の光を通し、該警告灯の光を発
    生する手段の近傍に位置する自動車用窓ガラスであっ
    て、該窓ガラスは、1枚のガラスの表面に濃色被膜を設
    けた窓ガラス、または、少なくとも1枚のガラスと少な
    くとも1枚の合成樹脂膜とを積層した窓ガラスの表面ま
    たはガラスと合成樹脂膜の界面に濃色被膜を設けた窓ガ
    ラスであって、該濃色被膜は該窓ガラスを通して発光す
    る発光する警告灯の光が透過する発光光線透過部分を除
    いたガラス全面、または、発光光線透過部分とガラス周
    辺部分とを除いたガラス全面に被膜され、該発光光線透
    過部分は、この窓ガラスの濃色被膜が形成された濃色部
    分より、可視光線透過率が高く、かつ、濃色部分と発光
    光線透過部分の境界部分に遮光層を設けたことを特徴と
    する自動車用窓ガラス。
  2. 【請求項2】濃色部分は、発光光線透過部分との境界部
    分において、単位面積当たりの可視光線透過率が発光光
    線透過部分へ漸次増大するグラデーション部分またはぼ
    かし部分をもって形成された請求項1に記載の自動車用
    窓ガラス。
  3. 【請求項3】前記グラデーション部分またはぼかし部分
    は、濃色部分と発光光線透過部分の境界部分に設けられ
    た遮光層と、少なくとも一部が重なって形成された請求
    項2に記載の自動車用窓ガラス。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載の自動車用窓
    ガラスと、該窓ガラスの近傍に配置される警告灯の光を
    発する手段とが設けられた自動車。
  5. 【請求項5】前記窓ガラスの近傍に配置される警告灯の
    光を発する手段が車室内側に配置されるハイマウントス
    トップランプである請求項4に記載の自動車。
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