JP2002361440A - プロジェクション溶接方法及びウインドレギュレータの製造方法 - Google Patents

プロジェクション溶接方法及びウインドレギュレータの製造方法

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JP2002361440A
JP2002361440A JP2001167945A JP2001167945A JP2002361440A JP 2002361440 A JP2002361440 A JP 2002361440A JP 2001167945 A JP2001167945 A JP 2001167945A JP 2001167945 A JP2001167945 A JP 2001167945A JP 2002361440 A JP2002361440 A JP 2002361440A
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electrode
lift arm
driven gear
arm
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Osamu Ando
修 安藤
Yutaka Okuhara
豊 奥原
Haruo Kimura
治夫 木村
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Shiroki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板厚の異なる部材であっても充分な溶接強度
を確保できるプロジェクション溶接方法及びウインドレ
ギュレータを提供することを課題とする。 【解決手段】 ドリブンギヤ(第1の溶接部材)3と、
ドリブンギヤ3より薄い板厚で、ドリブンギヤ3に溶接
されるリフトアーム(第2の溶接部材)5とを第1の溶
接電極101と第2の溶接電極201を用いてプロジェ
クション溶接する際に、第2の溶接電極201の電気抵
抗値を第1の溶接電極101の電気抵抗値より大きくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の溶接部材、
該第1の溶接部材と略同じ電気抵抗の材質でなり、板厚
が前記第1の溶接部材より薄い第2の溶接部材のうちの
どちらか一方に溶接部材に他方の溶接部材に当接する突
出部を設け、前記第1の溶接部材に当接する第1の溶接
電極、前記第2の溶接部材に当接する第2の溶接電極で
前記第1の溶接部材、前記第2の溶接部材を挟み、電流
を流し、加圧して溶接を行なうプロジェクション溶接方
法、及び、そのプロジェクション溶接方法を用いたウイ
ンドレギュレータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気抵抗溶接の一種であるプロジェクシ
ョン溶接は、溶接部材に突出部(projectio
n)を設け、溶接部材どうしの接触部分を限定して、溶
接電流と加圧力との集中を図る溶接である。
【0003】突出部を設けるだけでよいので、スポット
溶接に比べピッチの狭い溶接が可能となり、例えば、自
動車のウインドレギュレータのドリブンギヤとリフトア
ームの取付に用いられている。
【0004】図5に示すように、第1の溶接部材である
ドリブンギヤ1000には、ドリブンギヤ1000より
板厚の薄い第2の溶接部材であるリフトアーム1001
に当接する突出部1003が形成されている。
【0005】そして、ドリブンギヤ1000に当接する
第1の溶接電極1011、リフトアーム1001に当接
する第2の溶接電極1013が、ドリブンギヤ100
0,リフトアーム1001を挟み、両者に電流を流し、
両者で加圧してドリブンギヤ1000とリフトアーム1
001とが溶接される。
【0006】なお、第1の溶接電極1011,第2の溶
接電極1013は、材質が銅である。そして、溶接して
一体化されたドリブンギヤ1000とリフトアーム10
01とにめっき(例えば、溶融亜鉛めっき)を施す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ドリブンギヤ
1000とリフトアーム1001とを溶接する場合、ド
リブンギヤ1000の板厚のほうがリフトアーム100
1の板厚より厚いので、抵抗値に大きな違いが生じ、ド
リブンギヤ1000とリフトアーム1001とに発生す
る熱量に大きな違いが生じる。
【0008】よって、溶接強度が不十分になる場合があ
る。又、ドリブンギヤ1000とリフトアーム1001
とにめっきを施し、その後、両者を溶接すると、めっき
厚のバラツキにより溶接強度にバラツキが生じる。
【0009】一方、溶接強度を確保するために、印加電
圧を上げると、第1及び第2の溶接電極1011,10
13にめっき金属が付着し、第1及び第2の溶接電極1
011,1013の清掃の頻度が高くなる。
【0010】逆に、溶接後にめっきを行う場合、一体化
されたドリブンギヤ1000とリフトアーム1001に
めっきを施することとなり、例えば、溶融亜鉛めっきの
場合、大形のめっき槽が必要となり、さらに、一体化さ
れたドリブンギヤ1000とリフトアーム1001の運
搬も手間がかかり、コストアップとなる。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の課題は、板厚の異なる部材であっても
充分な溶接強度を確保できるプロジェクション溶接方法
を提供することにある。
【0012】第2の課題は、ドリブンギヤとリフトアー
ムとの間で充分な溶接強度を有したウインドレギュレー
タの製造方法を提供することにある。第3の課題は、低
コストのウインドレギュレータの製造方法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、第1の溶接部材、該第1の溶接部材
と略同じ電気抵抗の材質でなり、板厚が前記第1の溶接
部材より薄い第2の溶接部材のうちのどちらか一方に溶
接部材に他方の溶接部材に当接する突出部を設け、前記
第1の溶接部材に当接する第1の溶接電極、前記第2の
溶接部材に当接する第2の溶接電極で前記第1の溶接部
材、前記第2の溶接部材を挟み、電流を流し、加圧して
溶接を行なうプロジェクション溶接方法であって、前記
第2の溶接電極の電気抵抗値を前記第1の溶接電極の電
気抵抗値より大きくしたことを特徴とするプロジェクシ
ョン溶接方法である。
【0014】前記第2の溶接電極の電気抵抗値を前記第
1溶接電極の電気抵抗値より大きくしたことにより、第
1の溶接部材と第2の溶接部材との板厚の違いによる電
気抵抗値の違いが補正できるので、第1の溶接部材、第
2の溶接部材とに発生する熱量を略等しくでき、充分な
溶接強度を得ることができる。
【0015】請求項2記載の発明は、前記第2の溶接電
極は、第2の本体電極と、該第2の本体電極の先端部に
設けられ、前記第2の本体電極と略同じ電気抵抗値の第
2の電極チップと、からなることを特徴とする請求項1
記載のプロジェクション溶接方法である。
【0016】所望の電気抵抗値の第2の電極チップを選
択することにより、第1の溶接部材と第2の溶接部材と
の板厚の違いによる電気抵抗値の違いが補正できるの
で、第1の溶接部材、第2の溶接部材とに発生する熱量
を略等しくでき、充分な溶接強度を得ることができる請
求項3記載の発明は、前記第1の溶接電極は、第1の本
体電極と、該第1の本体電極の先端部に設けられ、前記
第1の本体電極と略同じ電気抵抗値で、前記の第2の電
極チップより電気抵抗値が小さな第1の電極チップと、
からなることを特徴とする請求項2記載のプロジェクシ
ョン溶接方法である。
【0017】所望の電気抵抗値の第1の電極チップを選
択することにより、第1の溶接部材と第2の溶接部材と
の板厚の違いによる電気抵抗値の違いが補正できるの
で、第1の溶接部材、第2の溶接部材とに発生する熱量
を略等しくでき、充分な溶接強度を得ることができるこ
こで、請求項2または請求項3記載の発明での前記第1
及び第2の溶接部材の材質が鋼、前記第1及び第2の本
体電極の材質が銅の場合、前記第1及び第2の電極チッ
プは、モリブデン、タングステンのうちのいずれかが好
ましい。
【0018】モリブデン、タングステンは、融点が高い
ので、第1の溶接部材、第2の溶接部材にめっきが施さ
れていても、めっき金属が第1及び第2の電極チップに
付着しない。
【0019】電気抵抗が本体電極の材質である銅に近
く、しかも、第1及び第2の溶接部材の材質である鋼よ
りも抵抗値が低い。よって、電極チップが発熱して溶融
することもない。
【0020】請求項4記載の発明は、歯先円の中心を回
転中心とし、駆動源によって回転駆動されるドリブンギ
ヤと、該ドリブンギヤより薄い板厚で、前記ドリブンギ
ヤに基端部が溶接され、先端部側がウインドに係止され
たリフトアームとを有し、前記ドリブンギヤを回転させ
ることにより、前記リフトアームを回転させ、前記窓ガ
ラスを開閉させるウインドレギュレータの製造方法にお
いて、前記請求項1乃至3のいずれかに記載のプロジェ
クション溶接方法を用いて、前記第1の溶接部材である
前記ドリブンギヤと、前記第2の溶接部材である前記リ
フトアームとを溶接したことを特徴とするウインドレギ
ュレータの製造方法である。
【0021】請求項5記載の発明は、歯先円の中心を回
転中心とし、駆動源によって回転駆動されるドリブンギ
ヤと、該ドリブンギヤより薄い板厚で、前記ドリブンギ
ヤに基端部が溶接され、先端部側がウインドに係止され
たリフトアームと、窓ガラスに取り付けられると共に窓
ガラスの開閉方向と交差する方向に延びたガイドが形成
され、該ガイドにて前記リフトアームの先端部と係合す
るリフトアームブラケットと、第1アーム部、第2アー
ム部からなり、前記リフトアームの穴を介して前記第1
アーム部と第2アーム部とをプロジェクション溶接法で
溶接することにより、前記リフトアームの中間部に回動
可能に、且つ前記リフトアームとX字状に交差するよう
に中間部が枢着され、先端部は前記リフトアームブラケ
ットに係合するイコライザアームと、前記リフトアーム
ブラケットのガイドと平行なガイドが形成され、該ガイ
ドでもって前記イコライザアームの基端部を案内するイ
コライザアームブラケットとを有し、前記ドリブンギヤ
を回転させることにより、前記リフトアームを回転さ
せ、前記窓ガラスを開閉させるウインドレギュレータの
製造方法において、前記請求項1乃至3のいずれかに記
載のプロジェクション溶接方法を用いて、前記第1の溶
接部材である前記ドリブンギヤと、前記第2の溶接部材
である前記リフトアームとを溶接したことを特徴とする
ウインドレギュレータの製造方法である。
【0022】請求項4及び請求項5記載の発明によれ
ば、前記請求項1乃至4のいずれかに記載のプロジェク
ション溶接方法を用いて、前記第1の溶接部材である前
記ドリブンギヤと、前記第2の溶接部材である前記リフ
トアームとを溶接したことにより、充分な溶接強度を得
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本実施の形態例は、乗用車に用い
られるXアーム式ウインドレギュレータに適用したもの
で、全体構成を示す図2を用いて、この形態例を説明す
る。
【0024】図において、ベースプレート1は図示しな
いドアパネル(インナ)に取り付けられるもので、この
ベースプレート1には、ピン2でもって、ドリブンギヤ
3が回転可能に取り付けられている。このピン2は、ド
リブンギヤ3の歯先円の中心に位置している。
【0025】本形態例はパワー式のウインドレギュレー
タであるため、ベースプレート1には、駆動用モータ4
が減速ギヤボックスと共に取り付けられており、その最
終出力軸である回転軸4aには、図2には現れていない
が、ピニオンが設けられ、このピニオンにドリブンギヤ
3の歯部3aが噛合している。このため、モータ4によ
り、回転軸4aが図1において時計方向に駆動されれば
ドリブンギヤ3は反時計方向に回転し、逆に、回転軸4
aが反時計方向に駆動されればドリブンギヤ3は時計方
向に回転することになる。
【0026】ドリブンギヤ3と同じ材質の鋼でなり、ド
リブンギヤ3より薄い板厚のリフトアーム5は、ドリブ
ンギヤ3に歯先円の半径方向に向けて溶接されている。
ドリブンギヤ3とリフトアーム5との溶接は、後述する
本発明のプロジェクション溶接方法を用いて、図に示す
3つの破線の円の部分Pで行った。
【0027】リフトアームブラケット6は、図示しない
窓ガラスの下部に取り付けられるもので、断面が略C形
をしており、窓ガラスの開閉方向Mと交差する方向に延
びたスリット状のガイド6aが形成されている。このリ
フトアームブラケット6には、ガイド6aに沿って移動
可能なスライダ7が嵌合している。スライダ7はピン8
でもってリフトアーム5に回動可能に係止されている。
【0028】イコライザアーム10は、リフトアーム5
の中間部に回動可能に且つX字状に交差するように中間
部が枢着されている。本形態例において、イコライザア
ーム10は、別々に成形した第1アーム部11と第2ア
ーム部12とを一体的に固着することにより構成してい
る。
【0029】即ち、図2の切断線A−Aの断面図である
図3に示すように、リフトアーム5の穴51cに回動可
能に嵌入された第1アーム部11の円筒部114と、リ
フトアーム5を間にして第1アーム部11に対向配置さ
れた第2アーム部12の円筒部124とは、互いに端面
(底部)が突き当てられた状態でプロジェクション溶接
法により溶接されている。このため、第1アーム部11
と第2アーム部12とは、リフトアーム5の表裏にて、
一体的となって回動することになる。
【0030】再び、図2に戻って、イコライザアームブ
ラケット13は、図示しないドアパネル(インナ)に取
り付けられるもので、断面が略C形をしており、リフト
アームブラケット6のガイド6aと平行なガイド13a
が形成されている。このイコライザアームブラケット1
3には、ガイド13aに沿って移動可能なスライダ14
が嵌合している。スライダ14はピン15でもってイコ
ライザアーム10の基端部(第1アーム部11)に回動
可能に係止されている。
【0031】一方、イコライザアーム10の先端部(第
2アーム部12)には、スライダ16がピン17でもっ
て回動可能に係止され、このスライダ16がリフトアー
ムブラケット6のガイド6aに沿って移動可能に嵌合し
ている。
【0032】次に、本形態例の作動について説明する。
図2は窓ガラスを閉めた状態を示している。このため、
窓ガラスが窓枠に当接するまで、リフトアーム5は反時
計方向に回転している。この状態から、窓ガラスを下降
させるには、モータ4により、回転軸4aを図2におけ
る反時計方向に駆動して、リフトアーム5を時計方向に
回転させればよい。このように駆動すれば、リフトアー
ム5の回転に連動して、イコライザアーム10は反時計
方向に回転し、結局、スライダ7及び16が、ガイド6
aの案内方向に移動しながら下降し、リフトアームブラ
ケット6をM方向に下降させることになる。よって、窓
ガラスも下降する。この後、窓ガラスを上昇させるに
は、モータ4で回転軸4aを時計方向に駆動すればよ
い。
【0033】次に、図2の切断線B−Bの断面図である
図1を用いてドリブンギヤ3とリフトアーム5との溶接
方法であるプロジェクション溶接方法について説明す
る。第1の溶接部材であるドリブンギヤ3には、ドリブ
ンギヤ3より板厚の薄い第2の溶接部材であるリフトア
ーム5に当接する突出部3bが形成されている。
【0034】そして、ドリブンギヤ3に当接する第1の
溶接電極101、リフトアーム5に当接し、電気抵抗値
が第1の溶接電極より大きな第2の溶接電極201が、
ドリブンギヤ3,リフトアーム5を挟み、両者に電流を
流し、加圧して、溶接を行う。
【0035】本実施の形態例では、第2の溶接電極20
1を銅でなる第2の本体電極210と、第2の本体電極
210の先端部に設けられ、第2の本体電極210と略
同じ電気抵抗値のモリブデンからなる第2の電極チップ
220とから構成した。
【0036】又、第1の溶接電極101は、第2の溶接
電極201の第2の本体電極210と同じ構成の第1の
本体電極110で構成した。そして、第2の溶接電極2
01の第2の本体電極210と第2の電極チップ220
との電気抵抗値を第1の溶接電極101の電気抵抗値よ
り大きくなるように、第2の電極チップ220を選定し
た。
【0037】上記溶接方法によれば、以下のような効果
を得ることができる。 (1)第2の溶接電極201に所望の電気抵抗値の第2
の電極チップ220を設けたことで、第2の溶接電極2
01の電気抵抗値が第1の溶接電極101の電気抵抗値
より大きくなり、第1の溶接部材であるドリブンギヤ3
と第2の溶接部材であるリフトアーム5との板厚の違い
による電気抵抗値の違いが補正できるので、ドリブンギ
ヤ3、リフトアーム5とに発生する熱量を略等しくで
き、充分な溶接強度を得ることができる。 (2)第2の電極チップ220の材質を電気抵抗が第2
の本体電極210の材質である銅に近く、しかも、溶接
部材であるドリブンギヤ3とリフトアーム5の材質であ
る鋼よりも抵抗値が低いモリブデンとしたことにより、
第2の電極チップ220が発熱して溶融することもな
い。
【0038】なお、本発明は上記実施の形態例に限定す
るものではない。 (1)上記実施の形態例では、第2の溶接電極201に
電極チップを設ける構成で説明を行ったが、図4に示す
ように、第1の溶接電極101′として、銅でなる第1
の本体電極110′と、第1の本体電極110′の先端
部に設けられ、第1の本体電極110′と略同じ電気抵
抗値のモリブデンからなる第1の電極チップ120′と
から構成し、第2の溶接電極201の電気抵抗値が第1
の溶接電極101′の電気抵抗値より大きくなるよう
に、例えば、電極チップの厚み(高さ)に違いを設け
て、第1の電極チップ120′と第2の電極チップ22
0を設定してもよい。
【0039】このように第1の溶接電極101、第2の
溶接電極201の先端に、溶接部材であるドリブンギヤ
3,リフトアーム5に当接する第1の電極チップ12
0′,第2の電極チップ220を設け、これら第1の電
極チップ120′,第2の電極チップ220の材質を融
点の高いモリブデンとすることで、ドリブンギヤ3,リ
フトアーム5にめっきが施されていても、めっき金属が
第1の電極チップ120′,第2の電極チップ220に
付着しない。
【0040】よって、溶接前にドリブンギヤ3,リフト
アーム5個々にめっきを施すことが可能となり、小形の
めっき槽ですみ、さらに、一体化されたドリブンギヤ1
000とリフトアーム1001の運搬も不要となり、コ
ストダウンとなる。
【0041】(2)上記実施の形態例では、第2の電極
チップ220の材質をモリブデンとしたが、他に、タン
グステンでもよい。 (3)上記実施の形態例では、Xアーム式ウインドレギ
ュレータで説明を行ったが、図2において、イコライザ
ーアーム10、イコライザーアームブラケット13をな
くしたシングルアーム式ウインドレギュレータにも適用
可能である。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、前記第2の溶接電極の電気抵抗値を前記第1
溶接電極の電気抵抗値より大きくしたことにより、第1
の溶接部材と第2の溶接部材との板厚の違いによる電気
抵抗値の違いが補正できるので、第1の溶接部材、第2
の溶接部材とに発生する熱量を略等しくでき、充分な溶
接強度を得ることができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、所望の電気
抵抗値の第2の電極チップを選択することにより、第1
の溶接部材と第2の溶接部材との板厚の違いによる電気
抵抗値の違いが補正できるので、第1の溶接部材、第2
の溶接部材とに発生する熱量を略等しくでき、充分な溶
接強度を得ることができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、所望の電気
抵抗値の第1の電極チップを選択することにより、第1
の溶接部材と第2の溶接部材との板厚の違いによる電気
抵抗値の違いが補正できるので、第1の溶接部材、第2
の溶接部材とに発生する熱量を略等しくでき、充分な溶
接強度を得ることができる。
【0045】請求項4記載の発明及び請求項5記載の発
明によれば、請求項1乃至3のいずれかに記載のプロジ
ェクション溶接方法を用いて、前記第1の溶接部材であ
る前記ドリブンギヤと、前記第2の溶接部材である前記
リフトアームとを溶接したことにより、充分な溶接強度
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の発明部分を説明する図であり、
図2の切断線B−Bの断面図である。
【図2】実施の形態例のウインドレギュレータを説明す
る図である。
【図3】図2の切断線A−Aの断面図である。
【図4】他の実施の形態例を説明する図である。
【図5】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
3 ドリブンギヤ(第1の溶接部材) 5 リフトアーム(第2の溶接部材) 101 第1の溶接電極 201 第2の溶接電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 治夫 愛知県名古屋市中川区十一番町4丁目4番 地 株式会社木村電熔機製作所内 Fターム(参考) 3D127 AA01 BB01 CB05 CC13 DF03 DF08 GG07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の溶接部材、該第1の溶接部材と略
    同じ電気抵抗の材質でなり、板厚が前記第1の溶接部材
    より薄い第2の溶接部材のうちのどちらか一方に溶接部
    材に他方の溶接部材に当接する突出部を設け、前記第1
    の溶接部材に当接する第1の溶接電極、前記第2の溶接
    部材に当接する第2の溶接電極で前記第1の溶接部材、
    前記第2の溶接部材を挟み、電流を流し、加圧して溶接
    を行なうプロジェクション溶接方法であって、 前記第2の溶接電極の電気抵抗値を前記第1の溶接電極
    の電気抵抗値より大きくしたことを特徴とするプロジェ
    クション溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の溶接電極は、 第2の本体電極と、 該第2の本体電極の先端部に設けられ、前記第2の本体
    電極と略同じ電気抵抗値の第2の電極チップと、からな
    ることを特徴とする請求項1記載のプロジェクション溶
    接方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の溶接電極は、 第1の本体電極と、 該第1の本体電極の先端部に設けられ、前記第1の本体
    電極と略同じ電気抵抗値で、前記の第2の電極チップよ
    り電気抵抗値が小さな第1の電極チップと、 からなることを特徴とする請求項2記載のプロジェクシ
    ョン溶接方法。
  4. 【請求項4】 歯先円の中心を回転中心とし、駆動源に
    よって回転駆動されるドリブンギヤと、該ドリブンギヤ
    より薄い板厚で、前記ドリブンギヤに基端部が溶接さ
    れ、先端部側がウインドに係止されたリフトアームとを
    有し、 前記ドリブンギヤを回転させることにより、前記リフト
    アームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させるウインド
    レギュレータの製造方法において、 前記請求項1乃至3いずれかに記載のプロジェクション
    溶接方法を用いて、前記第1の溶接部材である前記ドリ
    ブンギヤと、前記第2の溶接部材である前記リフトアー
    ムとを溶接したことを特徴とするウインドレギュレータ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 歯先円の中心を回転中心とし、駆動源に
    よって回転駆動されるドリブンギヤと、 該ドリブンギヤより薄い板厚で、前記ドリブンギヤに基
    端部が溶接され、先端部側がウインドに係止されたリフ
    トアームと、 窓ガラスに取り付けられると共に窓ガラスの開閉方向と
    交差する方向に延びたガイドが形成され、該ガイドにて
    前記リフトアームの先端部と係合するリフトアームブラ
    ケットと、 第1アーム部、第2アーム部からなり、前記リフトアー
    ムの穴を介して前記第1アーム部と第2アーム部とをプ
    ロジェクション溶接法で溶接することにより、前記リフ
    トアームの中間部に回動可能に、且つ前記リフトアーム
    とX字状に交差するように中間部が枢着され、先端部は
    前記リフトアームブラケットに係合するイコライザアー
    ムと、 前記リフトアームブラケットのガイドと平行なガイドが
    形成され、該ガイドでもって前記イコライザアームの基
    端部を案内するイコライザアームブラケットとを有し、 前記ドリブンギヤを回転させることにより、前記リフト
    アームを回転させ、前記窓ガラスを開閉させるウインド
    レギュレータの製造方法において、 前記請求項1乃至3のいずれかに記載のプロジェクショ
    ン溶接方法を用いて、前記第1の溶接部材である前記ド
    リブンギヤと、前記第2の溶接部材である前記リフトア
    ームとを溶接したことを特徴とするウインドレギュレー
    タの製造方法。
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