JP2002361225A - 廃棄物評価システム、廃棄物評価方法、廃棄物評価プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

廃棄物評価システム、廃棄物評価方法、廃棄物評価プログラムおよび記録媒体

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JP2002361225A
JP2002361225A JP2001168331A JP2001168331A JP2002361225A JP 2002361225 A JP2002361225 A JP 2002361225A JP 2001168331 A JP2001168331 A JP 2001168331A JP 2001168331 A JP2001168331 A JP 2001168331A JP 2002361225 A JP2002361225 A JP 2002361225A
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disposal
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JP2001168331A
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Nobutake Horiuchi
伸剛 堀内
Makoto Shimizu
真 清水
Takashi Maki
隆 牧
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Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物に対して最適な処理方法、特に再利用
可否を判断し、それぞれの処理方法に対する経済性、さ
らに廃棄物の処理全体の経済性を評価する。 【解決手段】 物量フロー評価部3は、廃棄物データベ
ース1の廃棄物属性データ、廃棄物処理プロセスデータ
ベース2の廃棄物処理プロセス仕様データを用いて、廃
棄物の種類、量、有害物の濃度およびレベルに応じた処
理方法を特定し、どのプロセスでどのくらいの量を処理
するかを評価する。全体経済性評価部24では、処理費
データベース16の廃棄物処理費用、輸送費データベー
ス18の廃棄物輸送費用、処分費データベース20の廃
棄物処分費用、再利用収入データベース22の再利用収
入に従って、廃棄物の廃棄物処理全体の経済性を総合的
に評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物評価システ
ム、廃棄物評価方法、廃棄物評価プログラムおよび記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】放射性物質を取り扱う施設(例えば、原
子力発電所等)などから発生する放射性廃棄物または生
産、生活過程において発生する一般の廃棄物などは、そ
の種類、量、放射能レベル、有害物レベルなどに応じ
て、廃棄したり、再利用したりする場合がある。このと
き、どのような廃棄プロセスが最適であるか、あるいは
どのような製品として再利用可能であるか、どのくらい
のコストがかかるか、などの判断は、作業者(管理者)
などの熟練者が過去の経験や実績などから行なってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、特
開平11−165159などには、廃棄物の処理・処分
・再利用を評価するシステムに関する技術が開示されて
いる。該システムでは、限定された地域から発生する一
般の廃棄物を対象として、その種類と量を把握し、様々
な方法で処理した場合の経費や環境負荷などを算出す
る。
【0004】しかしながら、このような従来技術による
システムでは、一般の廃棄物が対象であるが、処分方法
の選択機能を対象とするものではない。このため、有害
物質を取り扱う施設で発生する廃棄物を、どのように処
理するか、あるいはどのように処分するか、どのように
再利用するか、さらには、それらにどのくらいの費用が
必要となるかなどを評価することができないという問題
があった。
【0005】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、廃棄物に対して最適な処理方法を判断すること
ができ、また、廃棄物の再利用可否を判断することがで
き、また、それぞれの処理方法に対する経済性、さらに
廃棄物の処理全体の経済性を評価することができる廃棄
物評価システム、廃棄物評価方法、廃棄物評価プログラ
ムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、少なくとも廃棄物
の種類、量、有害物の濃度またはレベルからなる前記廃
棄物の属性を示す属性情報を記憶する属性記憶手段と、
少なくとも、適用可能な廃棄物の属性を特定するための
前提条件と、前記廃棄物に対する処理方法と、該処理方
法に要する費用とからなる複数の処理プロセス情報を記
憶する処理プロセス記憶手段と、前記属性記憶手段に記
憶されている廃棄物の属性情報と前記処理プロセス記憶
手段に記憶されている複数の処理プロセス情報とに基づ
いて、前記廃棄物に適用し得る処理方法を選択する処理
方法選択手段と、前記処理方法選択手段により選択され
た処理方法で処理可能な前記廃棄物の物量を算出する物
量算出手段とを具備することを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の廃棄物評価システムにおいて、前記処理プロセス
記憶手段は、前記複数の処理プロセス情報として、少な
くとも、前記廃棄物に対する処理方法に関する処理プロ
セス情報と、前記廃棄物に対する輸送方法に関する輸送
プロセス情報と、前記廃棄物に対する再利用方法と処分
方法とのうち少なくとも一方の方法に関する処分プロセ
ス情報とを含むことを特徴とする。
【0008】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の廃棄物評価システムにおいて、前記物量算出手段
により算出された、前記処理方法選択手段により選択さ
れた処理方法で処理可能な廃棄物の物量と、前記処理プ
ロセス記憶手段に記憶されている、当該処理方法に要す
る費用とに基づいて、処理費用を算出する処理費用算出
手段を具備することを特徴とする。
【0009】また、請求項4記載の発明では、請求項2
記載の廃棄物評価システムにおいて、輸送プロセスの仕
様を格納する輸送プロセス記憶手段と、前記物量算出手
段により算出された、前記処理方法選択手段により選択
された輸送方法で輸送可能な廃棄物の物量と、前記輸送
プロセス記憶手段に記憶されている、当該輸送方法の仕
様とに基づいて、輸送費用を算出する輸送費用算出手段
とを具備することを特徴とする。
【0010】また、請求項5記載の発明では、請求項2
記載の廃棄物評価システムにおいて、処分プロセスの仕
様を格納する処分プロセス記憶手段と、前記物量算出手
段により算出された、前記処分方法選択手段により選択
された処分方法で処分可能な廃棄物の物量と、前記処分
プロセス記憶手段に記憶されている、当該処分方法の仕
様とに基づいて、処分費用を算出する処分費用算出手段
とを具備することを特徴とする。
【0011】また、請求項6記載の発明では、請求項2
記載の廃棄物評価システムにおいて、廃棄物を再利用製
品として販売または引取する際の製品販売または引取に
関するデータを格納する再利用製品販売引取データ記憶
手段と、前記処理方法選択手段により選択された再利用
方法で再利用可能な廃棄物の物量と、前記再利用製品販
売引取データ記憶手段に記憶されている、当該再利用方
法で再利用製品として販売する際の再利用製品販売引取
データとに基づいて、再利用製品経済収支を算出する再
利用製品経済収支算出手段とを具備することを特徴とす
る。
【0012】また、請求項7記載の発明では、請求項1
記載の廃棄物評価システムにおいて、前記廃棄物が再利
用製品として再利用可能であるか否かを示す引合情報と
して、少なくとも、必要量、有害物濃度、レベル、成分
組成を格納する再利用引合データ記憶手段と、前記属性
記憶手段に記憶されている廃棄物の属性情報と前記再利
用引合データ記憶手段に記憶されている引合情報とに基
づいて、前記廃棄物が再利用可能であるかを判断する判
断手段とを具備し、前記物量算出手段は、前記判断手段
により再利用可能と判断された前記廃棄物の物量を算出
することを特徴とする。
【0013】また、請求項8記載の発明では、請求項2
記載の廃棄物評価システムにおいて、前記物量算出手段
により算出された、前記処理方法選択手段により選択さ
れた処理方法で処理可能な廃棄物の物量と、前記処理プ
ロセス記憶手段に記憶されている、当該処理方法に要す
る費用とに基づいて、処理費用を算出する処理費用算出
手段と、輸送プロセスの仕様を格納する輸送プロセス記
憶手段と、前記物量算出手段により算出された、前記処
理方法選択手段により選択された輸送方法で輸送可能な
廃棄物の物量と、前記輸送プロセス記憶手段に記憶され
ている、当該輸送方法に要する仕様とに基づいて、輸送
費用を算出する輸送費用算出手段と、処分プロセスの仕
様を格納する処分プロセス記憶手段と、前記物量算出手
段により算出された、前記処分方法選択手段により選択
された処分方法で処分可能な廃棄物の物量と、前記処分
プロセス記憶手段に記憶されている、当該処分方法に要
する仕様とに基づいて、処分費用を算出する処分費用算
出手段と、廃棄物を再利用製品として販売引取処理する
際の再利用製品販売引取データを格納する製品販売デー
タ記憶手段と、前記処理方法選択手段により選択された
再利用方法で再利用可能な廃棄物の物量と、前記製品販
売データ記憶手段に記憶されている、当該再利用方法で
再利用製品として販売引取する際の再利用製品販売引取
データとに基づいて、再利用製品経済収支を算出する再
利用製品経済収支算出手段と、前記処理費用算出手段に
より算出された処理費用と、前記輸送費用算出手段によ
り算出された輸送費用と、前記処分費用算出手段により
算出された処分費用と、前記再利用製品経済収支算出手
段により算出された再利用製品経済収支とに基づいて、
前記廃棄物の処理工程全体の経済性を評価する総合経済
性評価手段を具備することを特徴とする。
【0014】また、上述した問題点を解決するために、
請求項9記載の発明では、少なくとも廃棄物の種類、
量、有害物の濃度またはレベルからなる前記廃棄物の属
性を示す属性情報と、少なくとも、適用可能な廃棄物の
属性を特定するための前提条件と前記廃棄物に対する処
理方法と該処理方法に要する費用とからなる複数の処理
プロセス情報とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処
理方法を選択し、前記選択された適用可能な処理方法に
おける前記廃棄物の物量を算出することを特徴とする。
【0015】また、請求項10記載の発明では、請求項
9記載の廃棄物評価方法において、前記複数の処理プロ
セス情報は、少なくとも、前記廃棄物に対する処理方法
からなる処理プロセス情報と、前記廃棄物に対する輸送
方法からなる輸送プロセス情報と、前記廃棄物に対する
処分方法からなる処分プロセス情報と、前記廃棄物に対
する再利用方法からなる処理プロセス情報とを含むこと
を特徴とする。
【0016】また、請求項11記載の発明では、請求項
10記載の廃棄物評価方法において、前記処理方法で処
理可能な前記廃棄物の物量と、前記処理方法に要する費
用とに基づいて、前記廃棄物の処理費用を算出すること
を特徴とする。
【0017】また、請求項12記載の発明では、請求項
10記載の廃棄物評価方法において、前記輸送方法で輸
送可能な前記廃棄物の物量と、前記輸送方法の仕様とに
基づいて、前記廃棄物の輸送費用を算出することを特徴
とする。
【0018】また、請求項13記載の発明では、請求項
10記載の廃棄物評価方法において、前記処分方法で処
分可能な前記廃棄物の物量と、前記処分方法の仕様とに
基づいて、前記廃棄物の処分費用を算出することを特徴
とする。
【0019】また、請求項14記載の発明では、請求項
10記載の廃棄物評価方法において、前記再利用方法で
再利用可能な前記廃棄物の物量と、前記再利用方法で再
利用製品として販売引取する際の製品販売引取データと
に基づいて、前記廃棄物の再利用商品経済収支を評価す
ることを特徴とする。
【0020】また、請求項15記載の発明では、請求項
10記載の廃棄物評価方法において、前記処理方法で処
理可能な前記廃棄物の物量と、前記処理方法に要する費
用とに基づいて、前記廃棄物の処理費用を算出し、前記
輸送方法で輸送可能な前記廃棄物の物量と、前記輸送方
法の仕様とに基づいて、前記廃棄物の輸送費用を算出
し、前記処分方法で処分可能な前記廃棄物の物量と、前
記処分方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物の処分費用
を算出し、前記再利用方法で再利用可能な前記廃棄物の
物量と、前記再利用方法で再利用製品として販売引取す
る際の製品販売引取データとに基づいて、前記廃棄物の
再利用製品経済収支を算出し、前記処理費用と、前記輸
送費用と、前記処分費用と、前記再利用製品経済収支と
に基づいて、前記廃棄物の処理工程全体の経済性を評価
することを特徴とする。
【0021】また、請求項16記載の発明では、請求項
8記載の廃棄物評価方法において、前記廃棄物が再利用
製品として再利用可能であるか否かを示す引合情報とし
て、少なくとも、必要量、有害物濃度、レベル、成分組
成を記憶しておき、前記廃棄物の属性情報と前記引合情
報とに基づいて、前記廃棄物が再利用可能であるかを判
断し、再利用可能と判断された前記廃棄物の物量を算出
することを特徴とする。
【0022】また、上述した問題点を解決するために、
請求項17記載の発明では、少なくとも廃棄物の種類、
量、有害物の濃度またはレベルからなる前記廃棄物の属
性を示す属性情報と、少なくとも、適用可能な廃棄物の
属性を特定するための前提条件と前記廃棄物に対する処
理方法と該処理方法に要する費用とからなる複数の処理
プロセス情報とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処
理方法を選択するステップと、前記選択された適用可能
な処理方法における前記廃棄物の物量を算出するステッ
プとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0023】また、請求項18記載の発明では、請求項
17記載の廃棄物評価プログラムにおいて、前記廃棄物
に対する処理方法で処理可能な前記廃棄物の物量と、前
記処理方法に要する費用とに基づいて、前記廃棄物の処
理費用を算出するステップと、前記廃棄物に対する輸送
方法で輸送可能な前記廃棄物の物量と、前記輸送方法の
仕様とに基づいて、前記廃棄物の輸送費用を算出するス
テップと、前記廃棄物に対する処分方法で処分可能な前
記廃棄物の物量と、前記処分方法の仕様とに基づいて、
前記廃棄物の処分費用を算出するステップと、前記廃棄
物に対する再利用方法で再利用可能な前記廃棄物の物量
と、前記再利用方法で再利用製品として販売引取する際
の製品販売引取データとに基づいて、前記廃棄物の再利
用商品経済収支を算出するステップと、前記処理費用
と、前記輸送費用と、前記処分費用と、前記再利用製品
経済収支とに基づいて、前記廃棄物の処理全体の経済性
を評価するステップとをコンピュータに実行させること
を特徴とする。
【0024】また、上述した問題点を解決するために、
請求項19記載の発明では、少なくとも廃棄物の種類、
量、有害物の濃度またはレベルからなる前記廃棄物の属
性を示す属性情報と、少なくとも、適用可能な廃棄物の
属性を特定するための前提条件と前記廃棄物に対する処
理方法と該処理方法に要する費用とからなる複数の処理
プロセス情報とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処
理方法を選択するステップと、前記選択された適用可能
な処理方法における前記廃棄物の物量を算出するステッ
プとをコンピュータに実行させる廃棄物評価プログラム
を記録したことを特徴とする。
【0025】また、請求項20記載の発明では、請求項
19記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体におい
て、前記廃棄物に対する処理方法で処理可能な前記廃棄
物の物量と、前記処理方法に要する費用とに基づいて、
前記廃棄物の処理費用を算出するステップと、前記廃棄
物に対する輸送方法で輸送可能な前記廃棄物の物量と、
前記輸送方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物の輸送費
用を算出するステップと、前記廃棄物に対する処分方法
で処分可能な前記廃棄物の物量と、前記処分方法の仕様
とに基づいて、前記廃棄物の処分費用を算出するステッ
プと、前記廃棄物に対する再利用方法で再利用可能な前
記廃棄物の物量と、前記再利用方法で再利用製品として
販売引取する際の製品販売引取データとに基づいて、前
記廃棄物の再利用商品経済収支を評価するステップと、
前記処理費用と、前記輸送費用と、前記処分費用と、前
記再利用商品経済収支とに基づいて、前記廃棄物の処理
工程全体の経済性を評価するステップとをコンピュータ
に実行させる廃棄物評価プログラムを記録したことを特
徴とする。
【0026】この発明では、属性記憶手段は、少なくと
も廃棄物の種類、量、有害物の濃度またはレベルからな
る前記廃棄物の属性を示す属性情報を記憶する。処理プ
ロセス記憶手段は、少なくとも、適用可能な廃棄物の属
性を特定するための前提条件と、前記廃棄物に対する処
理方法と、該処理方法に要する費用とからなる複数の処
理プロセス情報を記憶する。処理方法選択手段は、前記
属性記憶手段に記憶されている廃棄物の属性情報と前記
処理プロセス記憶手段に記憶されている複数の処理プロ
セス情報とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処理方
法を選択する。物量算出手段は、前記処理方法選択手段
により選択された処理方法で処理可能な前記廃棄物の物
量を算出する。したがって、廃棄物に対して最適な処理
方法を判断することが可能となり、また、廃棄物の再利
用可否を判断することが可能となり、また、それぞれの
処理方法に対する経済性、さらに廃棄物の処理全体の経
済性を評価することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、廃棄物が放射性廃棄物を含
む場合を例として、図面を用いて本発明の実施の形態を
説明する。 A.実施形態の構成 図1は、本発明の実施形態による廃棄物評価システムの
構成を示すブロック図である。図1において、廃棄物デ
ータベース1は、放射性物質を扱う施設(例えば、原子
力発電所等)から発生する放射性廃棄物等の種類、量、
有害物の濃度またはレベル、放射能汚染状態からなる廃
棄物属性データを格納する。ここで、図2は、廃棄物デ
ータベースのデータ構成例を示す概念図である。廃棄物
データベース1には、廃棄物の種類として、例えば、金
属(ステンレス鋼、炭素鋼)、コンクリート、黒鉛、廃
棄物4、…、毎に発生量、発生形状(金属:切断機器
類、大口径配管、ドロス、コンクリート:コンクリート
ブロック、コンクリートガラ、スラッジ…)、汚染レベ
ル(有害物の濃度またはレベル、廃棄物区分)、汚染形
態(汚染、放射化、その他)などからなる廃棄物属性デ
ータが階層状に格納されている。廃棄物属性データは、
例えば、計測器などにより、廃棄物の量、種類、有害物
の濃度またはレベルを計測し、所定の入力装置から入力
され、廃棄物データベース1に格納されたものである。
ここでいう廃棄物とは、放射性廃棄物から一般の廃棄物
(一般の生産・生活過程から発生する廃棄物(放射性物
質を含まない))までを含むものとする。有害物のレベ
ルとは、一般の廃棄物の場合は環境基準又は埋め立て処
分における処分基準に対するもの、放射性廃棄物の場合
は、放射能レベルのことである。有害物の濃度とは、一
般の廃棄物の場合は有害物質の濃度、放射性廃棄物の場
合は放射性物質の濃度のことである。
【0028】廃棄物処理プロセスデータベース2は、容
器仕様、埋め立て仕様、固化仕様、輸送仕様、再利用可
能仕様データ項目からなる廃棄物処理プロセス仕様デー
タを格納する。ここで、図3は、廃棄物処理プロセスデ
ータベースのデータ構成例を示す概念図である。廃棄物
処理プロセスデータベース2には、廃棄物を処理する方
法として、処理方法P1、処理方法P2、処理方法P
3、…、毎に、処理の前提条件、処理による効果、処理
に要する費用、処理に要する時間などからなる廃棄物処
理プロセス仕様データが格納されている。廃棄物処理プ
ロセス仕様データは、図示しない所定の入力装置から予
め入力され、廃棄物データベース2に格納されたもので
ある。
【0029】物量フロー評価部3は、上記廃棄物データ
ベース1の廃棄物属性データ、廃棄物処理プロセスデー
タベース2の廃棄物処理プロセス仕様データ、および後
述する全体経済性評価部24からフィードバックされる
経済性評価を用いて、廃棄物の物量フローを評価する。
物量フローとは、放射線を防護すべき放射性廃棄物の量
(あるいは放射性廃棄物の放射線を防護するに必要とさ
れる防護手段の仕様:放射線防護仕様)、処理すべき廃
棄物の量(処理物量)、廃棄物を輸送する場合の輸送量
(輸送物量)、処分すべき廃棄物の量(処分物量)、お
よび廃棄物を再利用可能であるか否かを示す再利用可否
ならびに再利用した場合の該当製品に関する情報など、
廃棄物の処理プロセス毎の処理量である。
【0030】放射線防護データベース4は、物量フロー
評価部3により評価(算出)された、放射線防護に必要
とされる放射線防護仕様データを格納する。廃棄物処理
物量データベース5は、物量フロー評価部3により評価
(算出)された処理物量データを格納する。輸送物量デ
ータベース6は、物量フロー評価部3により評価(算
出)された輸送物量データを格納する。処分物量データ
ベース7は、物量フロー評価部3により評価(算出)さ
れた処分物量データを格納する。再利用製品データベー
ス8は、物量フロー評価部3により評価(算出)され
た、再利用可否および該当製品データを格納する。
【0031】輸送プロセスデータベース9は、輸送手段
(トラック輸送、海路輸送など)、運送距離、輸送日
数、輸送費などからなる輸送プロセス仕様データを記憶
している。ここで、輸送費について説明する。輸送方法
としては、トラック輸送、海路輸送などがあるが、それ
ぞれ放射性廃棄物の放射能レベルに応じてコンテナ輸
送、ドラム缶輸送、専用高放射線遮蔽容器など、輸送費
用が異なってくる。また、運搬距離、天候などによって
も大きく左右されるし、運搬業者によっても左右され
る。これらを総合的に判断するため、全ての条件毎に原
価を格納しておく。なお、当該システムには、輸送コス
トを算出するために天候、その他の諸因子などによる輸
送費用超過演算プログラムを追加してもよい。
【0032】処分プロセスデータベース10は、廃棄物
を処分する際の処分プロセスに関する処分プロセス仕様
データを記憶している。なお、上述した処理プロセスと
は、処理の前提条件(例えば、処理対象となる廃棄物の
範囲など)、処理による効果(例えば、廃棄物の減容効
果、除染性能)、処理に要する費用(例えば、設備費
用、ユーティリティ費用、人件費など)、処理に要する
時間(例えば、一処理工程に要する時間)などであっ
て、処分プロセスとは、処分の前提条件(処分対象とな
る廃棄物の範囲など)、処分に要する費用(処分施設の
設備費、埋設費用など)などを示す。次に、製品販売デ
ータベース11は、廃棄物を製品として再利用する際の
再利用プロセスデータを記憶している。
【0033】処理費用算出部12は、廃棄物処理プロセ
スデータベース2の廃棄物処理プロセス仕様データおよ
び廃棄物処理物量データベース5の処理物量データに従
って、廃棄物を処理するために必要とされる処理費用お
よび処理原単価を算出する。輸送費用算出部13は、輸
送物量データベース6の輸送物量データおよび輸送プロ
セスデータベース9の輸送プロセス仕様データに従っ
て、廃棄物を輸送するために必要とされる輸送費用、お
よび輸送原単価を算出する。処分費用算出部14は、処
分物量データベース7の処分物量データおよび処分プロ
セスデータベース10の処分プロセス仕様データに従っ
て、廃棄物を処分するために必要とされる処分費用、お
よび処分費用の原単価を算出する。
【0034】再利用製品販売費算出部15は、再利用製
品データベース8の再利用可否および該当製品データ、
ならびに製品販売データベース11の再利用プロセスデ
ータに従って、廃棄物を製品として販売(再利用)した
場合の収入、および収入原単価を算出する。ここで、再
利用収支について説明する。廃棄物の中には、溶融利用
の充填材に用いることができるもの、骨材として用いる
ことができるもの、放射線劣化してなく、そのまま鉄筋
として再利用できるものなど様々である。これらは、再
利用可否を有害物の濃度またはレベル、処分方法有無か
ら判断し、販売計上、引取計上として算出される。すな
わち、再利用製品とは、販売物(代金を徴収できる)と
してか、有償引取物(代金を支払う)として処理される
ものを指す。販売できるか、有償で引き取りになるかは
今後の社会情勢、世論などにより左右されるが、本実施
形態では、経済性を評価すると同時に、廃棄物の再利用
判断を行なうことができるようになっている。
【0035】処理費データベース16は、処理費用算出
部12によって算出された、廃棄物を処理するために必
要とされる廃棄物処理費用を格納する。処理原単価デー
タベース17は、処理費用算出部12によって算出され
た廃棄物処理費用の原単価を格納する。輸送費データベ
ース17は、輸送費用算出部13によって算出された、
廃棄物を輸送するために必要とされる廃棄物輸送費用を
格納する。輸送原単価データベース19は、輸送費用算
出部13によって算出された廃棄物輸送費用の原単価を
格納する。
【0036】処分費データベース20は、処分費用算出
部14によって算出された、廃棄物を処分するために必
要とされる廃棄物処分費用を格納する。処分原単価デー
タベース21は、処分費用算出部14によって算出され
た、廃棄物処分費用の原単価を格納する。再利用収入デ
ータベース22は、再利用製品販売費算出部15により
算出された、廃棄物を製品として販売(再利用)した場
合の収入(販売費)を格納する。再利用収入原単価デー
タベース23は、再利用製品販売費算出部15により算
出された、収入の原単価を格納する。
【0037】全体経済性評価部24は、処理費データベ
ース16の廃棄物処理費用、輸送費データベース18の
廃棄物輸送費用、処分費データベース20の廃棄物処分
費用、再利用収入データベース22の再利用収入に従っ
て、廃棄物処理全体の経済性を総合的に評価する。該評
価は、再計算が必要であれば、物量フロー評価部3へフ
ィードバックされ、再計算に用いられる。
【0038】なお、上述した物量フロー評価部3、処理
費用算出部12、輸送費用算出部13、処分費用算出部
14、再利用製品販売費算出部15および全体経済性評
価部24の機能は、図示しない記憶部に記憶されたプロ
グラムを実行することで実現するようになっている。記
憶部は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フ
ラッシュメモリ等の不揮発性メモリやRAM(Random A
ccess Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれ
らの組み合わせにより構成されるものとする。また、上
記記憶部とは、インターネット等のネットワークや電話
回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合
のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内
部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログ
ラムを保持しているものも含む。
【0039】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワークや電話回線等の通信回線のように
情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、
上記プログラムは、上述した処理の一部を実現するため
のものであってもよい。さらに、上述した処理を各算出
部に既に記録されているプログラムとの組み合わせで実
現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラ
ム)であってもよい。
【0040】B.実施形態の動作 次に、上述した本実施形態の動作について詳細に説明す
る。まず、計測器などにより、放射性物質を扱う施設
(例えば、原子力発電所等)から発生した放射性廃棄物
等の種類、量、有害物の濃度またはレベルを計測し、所
定の入力装置から入力し、廃棄物データベース1に格納
する。
【0041】次に、物量フロー評価部3により、上記廃
棄物データベース1の廃棄物属性データ、廃棄物処理プ
ロセスデータベース2の廃棄物処理プロセス仕様データ
を用いて、廃棄物の種類、量、有害物の濃度またはレベ
ルに応じた処理方法を特定し、どのプロセスでどのくら
いの量を処理するかを評価する。
【0042】物量フロー評価部3により評価された、放
射線を防護すべき放射性廃棄物の量は、放射線防護デー
タベース4に格納される。また、処理すべき廃棄物の量
(処理物量)は、廃棄物処理物量データベース5に格納
される。また、廃棄物を輸送する場合の輸送量(輸送物
量)は、輸送物量データベース6に格納される。同様
に、処分すべき廃棄物の量(処分物量)は、処分物量デ
ータベース7に格納され、廃棄物を再利用可能であるか
否かを示す再利用可否ならびに再利用した場合の該当製
品に関する情報は、再利用製品データベース8に格納さ
れる。
【0043】次に、処理費用算出部12では、廃棄物処
理物量データベース5の処理物量データに従って、廃棄
物処理プロセスデータベース2の廃棄物処理プロセス仕
様データから得られる処理プロセスにおいて廃棄物を処
理するために必要とされる処理費用および処理原単価が
算出される。処理費用は、処理費データベース16に格
納される。また、処理原単価は、処理原単価データベー
ス17に格納される。
【0044】また、輸送費用算出部13では、輸送物量
データベース6の輸送物量データ、および輸送プロセス
データベース9の輸送プロセス仕様データから得られる
輸送手段、運送距離、輸送日数などに従って、廃棄物を
輸送するために必要とされる輸送費用、および輸送原単
価が算出される。廃棄物輸送費用は、輸送費データベー
ス18に格納される。また、輸送原単価は、輸送原単価
データベース19に格納される。
【0045】また、処分費用算出部14では、処分物量
データベース7の処分物量データに従って、処分プロセ
スデータベース10の処分プロセス仕様データから得ら
れる処分プロセスにおいて廃棄物を処分するために必要
とされる処分費用、および処分費用の原単価が算出され
る。処分費用は、処分費データベース20に格納され
る。また、処分原単価は、処分原単価データベース21
に格納される。
【0046】また、再利用製品販売費算出部15では、
再利用製品データベース8の再利用可否および該当製品
データ、ならびに製品販売データベース11の再利用プ
ロセスデータに従って、廃棄物を製品として販売(再利
用)した場合の収入、および収入原単価が算出される。
収入は、再利用収入データベース22に格納される。ま
た、収入原単価は、再利用収入原単価データベース23
に格納される。
【0047】そして、全体経済性評価部24では、処理
費データベース16の廃棄物処理費用、輸送費データベ
ース18の廃棄物輸送費用、処分費データベース20の
廃棄物処分費用、再利用収入データベース22の再利用
収入に従って、廃棄物処理全体の経済性を総合的に評価
する。該評価の結果、再計算が必要であれば、該評価を
物量フロー評価部3へフィードバックし、上述した演算
処理を再度行なう。
【0048】ここで、図4は、本実施形態の廃棄物評価
システムによる廃棄物処理処分工程評価フロー図であ
る。処理処分手段選択は、廃棄物情報(量、成分、有害
物濃度、レベル)に従って、処理手段選択または処分手
段選択フローのいずれかを選択する。すなわち、処理処
分手段選択から、処理手段選択と処分手段選択フローと
に分岐する。また、処分手段選択フローは、廃棄物が再
利用不可能であるか、再利用可能であるかに応じて、処
分手段選択と再利用手段選択とに分岐する。また、処分
手段経済性評価、再利用手段経済性評価、輸送手段経済
性評価、輸送手段経済性評価などが、それぞれの手段選
択に応じて行なわれる。そして、最終的には、廃棄物処
理処理処分全体フロー経済性評価により処理処分全体の
経済性を評価する。
【0049】なお、上述した実施形態によれば、放射性
廃棄物と一般の廃棄物とを含む廃棄物に対して最適な処
分方法を判断することができるとともに、放射性廃棄物
と一般の廃棄物とを含む廃棄物の再利用可否を判断する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
廃棄物に対して最適な処理方法を判断することができ、
また、廃棄物の再利用可否を判断することができ、ま
た、それぞれの処理方法に対する経済性、さらに廃棄物
の処理全体の経済性を評価することができるという利点
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による廃棄物評価システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】 廃棄物データベースのデータ構成例を示す概
念図である。
【図3】 廃棄物処理プロセスデータベースのデータ構
成例を示す概念図である。
【図4】 本実施形態の廃棄物評価システムによる廃棄
物処理処分工程評価フロー図である。
【符号の説明】
1 廃棄物データベース(属性記憶手段) 2 廃棄物処理プロセスデータベース(処理プロセス記
憶手段) 3 物量フロー評価部(処理方法選択手段、物量算出手
段、判断手段) 4 放射線防護データベース 5 廃棄物処理物量データベース 6 輸送物量データベース 7 処分物量データベース 8 再利用製品データベース 9 輸送プロセスデータベース(輸送プロセス記憶手
段) 10 処分プロセスデータベース(処分プロセス記憶手
段) 11 製品販売データベース(再利用製品販売引取デー
タ記憶手段、再利用引合データ記憶手段) 12 処理費用算出部(処理費用算出手段) 13 輸送費用算出部(輸送費用算出手段) 14 処分費用算出部(処分費用算出手段) 15 再利用製品販売費算出部(再利用製品販売収支算
出手段) 16 処理費データベース 17 処理原単価データベース 18 輸送費データベース 19 輸送費単価データベース 20 処分費データベース 21 処分原単価データベース 22 再利用収入データベース 23 再利用収入原単価データベース 24 全体経済性評価部(総合経済性評価手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 隆 東京都文京区小石川1−3−25 小石川大 国ビル 三菱マテリアル株式会社システム 事業センター内 Fターム(参考) 4D004 AA46 AB09 DA16

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも廃棄物の種類、量、有害物の
    濃度またはレベルからなる前記廃棄物の属性を示す属性
    情報を記憶する属性記憶手段と、 少なくとも、適用可能な廃棄物の属性を特定するための
    前提条件と、前記廃棄物に対する処理方法と、該処理方
    法に要する費用とからなる複数の処理プロセス情報を記
    憶する処理プロセス記憶手段と、 前記属性記憶手段に記憶されている廃棄物の属性情報と
    前記処理プロセス記憶手段に記憶されている複数の処理
    プロセス情報とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処
    理方法を選択する処理方法選択手段と、 前記処理方法選択手段により選択された処理方法で処理
    可能な前記廃棄物の物量を算出する物量算出手段とを具
    備することを特徴とする廃棄物評価システム。
  2. 【請求項2】 前記処理プロセス記憶手段は、前記複数
    の処理プロセス情報として、少なくとも、前記廃棄物に
    対する処理方法に関する処理プロセス情報と、前記廃棄
    物に対する輸送方法に関する輸送プロセス情報と、前記
    廃棄物に対する再利用方法と処分方法とのうち少なくと
    も一方の方法に関する処分プロセス情報とを含むことを
    特徴とする請求項1記載の廃棄物評価システム。
  3. 【請求項3】 前記物量算出手段により算出された、前
    記処理方法選択手段により選択された処理方法で処理可
    能な廃棄物の物量と、前記処理プロセス記憶手段に記憶
    されている、当該処理方法に要する費用とに基づいて、
    処理費用を算出する処理費用算出手段を具備することを
    特徴とする請求項2記載の廃棄物評価システム。
  4. 【請求項4】 輸送プロセスの仕様を格納する輸送プロ
    セス記憶手段と、 前記物量算出手段により算出された、前記処理方法選択
    手段により選択された輸送方法で輸送可能な廃棄物の物
    量と、前記輸送プロセス記憶手段に記憶されている、当
    該輸送方法の仕様とに基づいて、輸送費用を算出する輸
    送費用算出手段と を具備することを特徴とする請求項2記載の廃棄物評価
    システム。
  5. 【請求項5】 処分プロセスの仕様を格納する処分プロ
    セス記憶手段と、 前記物量算出手段により算出された、前記処分方法選択
    手段により選択された処分方法で処分可能な廃棄物の物
    量と、前記処分プロセス記憶手段に記憶されている、当
    該処分方法の仕様とに基づいて、処分費用を算出する処
    分費用算出手段とを具備することを特徴とする請求項2
    記載の廃棄物評価システム。
  6. 【請求項6】 廃棄物を再利用製品として販売または引
    取する際の製品販売または引取に関するデータを格納す
    る再利用製品販売引取データ記憶手段と、 前記処理方法選択手段により選択された再利用方法で再
    利用可能な廃棄物の物量と、前記再利用製品販売引取デ
    ータ記憶手段に記憶されている、当該再利用方法で再利
    用製品として販売引取する際の再利用製品販売引取デー
    タとに基づいて、再利用製品経済収支を算出する再利用
    製品経済収支算出手段とを具備することを特徴とする請
    求項2記載の廃棄物評価システム。
  7. 【請求項7】 前記廃棄物が再利用製品として再利用可
    能であるか否かを示す引合情報として、少なくとも、必
    要量、有害物濃度、レベル、成分組成を格納する再利用
    引合データ記憶手段と、 前記属性記憶手段に記憶されている廃棄物の属性情報と
    前記再利用引合データ記憶手段に記憶されている引合情
    報とに基づいて、前記廃棄物が再利用可能であるかを判
    断する判断手段とを具備し、 前記物量算出手段は、前記判断手段により再利用可能と
    判断された前記廃棄物の物量を算出することを特徴とす
    る請求項1記載の廃棄物評価システム。
  8. 【請求項8】 前記物量算出手段により算出された、前
    記処理方法選択手段により選択された処理方法で処理可
    能な廃棄物の物量と、前記処理プロセス記憶手段に記憶
    されている、当該処理方法に要する費用とに基づいて、
    処理費用を算出する処理費用算出手段と、 輸送プロセスの仕様を格納する輸送プロセス記憶手段
    と、 前記物量算出手段により算出された、前記処理方法選択
    手段により選択された輸送方法で輸送可能な廃棄物の物
    量と、前記輸送プロセス記憶手段に記憶されている、当
    該輸送方法に要する仕様とに基づいて、輸送費用を算出
    する輸送費用算出手段と、 処分プロセスの仕様を格納する処分プロセス記憶手段
    と、 前記物量算出手段により算出された、前記処理方法選択
    手段により選択された処分方法で処分可能な廃棄物の物
    量と、前記処分プロセス記憶手段に記憶されている、当
    該処分方法に要する仕様とに基づいて、処分費用を算出
    する処分費用算出手段と、 廃棄物を再利用製品として販売引取処理する際の再利用
    製品販売引取データを格納する製品販売データ記憶手段
    と、 前記処理方法選択手段により選択された再利用方法で再
    利用可能な廃棄物の物量と、前記製品販売データ記憶手
    段に記憶されている、当該再利用方法で再利用製品とし
    て販売引取する際の再利用製品販売引取データとに基づ
    いて、再利用製品経済収支を算出する再利用製品経済収
    支算出手段と、 前記処理費用算出手段により算出された処理費用と、前
    記輸送費用算出手段により算出された輸送費用と、前記
    処分費用算出手段により算出された処分費用と、前記再
    利用製品経済収支算出手段により算出された再利用製品
    経済収支とに基づいて、前記廃棄物の処理工程全体の経
    済性を評価する総合経済性評価手段を具備することを特
    徴とする請求項2記載の廃棄物評価システム。
  9. 【請求項9】 少なくとも廃棄物の種類、量、有害物の
    濃度またはレベルからなる前記廃棄物の属性を示す属性
    情報と、少なくとも、適用可能な廃棄物の属性を特定す
    るための前提条件と前記廃棄物に対する処理方法と該処
    理方法に要する費用とからなる複数の処理プロセス情報
    とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処理方法を選択
    し、 前記選択された適用可能な処理方法における前記廃棄物
    の物量を算出することを特徴とする廃棄物評価方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の処理プロセス情報は、少な
    くとも、前記廃棄物に対する処理方法からなる処理プロ
    セス情報と、前記廃棄物に対する輸送方法からなる輸送
    プロセス情報と、前記廃棄物に対する処分方法からなる
    処分プロセス情報と、前記廃棄物に対する再利用方法か
    らなる処理プロセス情報とを含むことを特徴とする請求
    項9記載の廃棄物評価方法。
  11. 【請求項11】 前記処理方法で処理可能な前記廃棄物
    の物量と、前記処理方法に要する費用とに基づいて、前
    記廃棄物の処理費用を算出することを特徴とする請求項
    10記載の廃棄物評価方法。
  12. 【請求項12】 前記輸送方法で輸送可能な前記廃棄物
    の物量と、前記輸送方法の仕様とに基づいて、前記廃棄
    物の輸送費用を算出することを特徴とする請求項10記
    載の廃棄物評価方法。
  13. 【請求項13】 前記処分方法で処分可能な前記廃棄物
    の物量と、前記処分方法の仕様とに基づいて、前記廃棄
    物の処分費用を算出することを特徴とする請求項10記
    載の廃棄物評価方法。
  14. 【請求項14】 前記再利用方法で再利用可能な前記廃
    棄物の物量と、前記再利用方法で再利用製品として販売
    引取する際の製品販売引取データとに基づいて、前記廃
    棄物の再利用製品経済収支を評価することを特徴とする
    請求項10記載の廃棄物評価方法。
  15. 【請求項15】 前記処理方法で処理可能な前記廃棄物
    の物量と、前記処理方法に要する費用とに基づいて、前
    記廃棄物の処理費用を算出し、 前記輸送方法で輸送可能な前記廃棄物の物量と、前記輸
    送方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物の輸送費用を算
    出し、 前記処分方法で処分可能な前記廃棄物の物量と、前記処
    分方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物の処分費用を算
    出し、 前記再利用方法で再利用可能な前記廃棄物の物量と、前
    記再利用方法で再利用製品として販売引取する際の製品
    販売引取データとに基づいて、前記廃棄物の再利用製品
    経済収支を算出し、 前記処理費用と、前記輸送費用と、前記処分費用と、前
    記再利用製品経済収支とに基づいて、前記廃棄物の処理
    工程全体の経済性を評価することを特徴とする請求項1
    0記載の廃棄物評価方法。
  16. 【請求項16】 前記廃棄物が再利用製品として再利用
    可能であるか否かを示す引合情報として、少なくとも、
    必要量、有害物濃度、レベル、成分組成を記憶してお
    き、 前記廃棄物の属性情報と前記引合情報とに基づいて、前
    記廃棄物が再利用可能であるかを判断し、 再利用可能と判断された前記廃棄物の物量を算出するこ
    とを特徴とする請求項8記載の廃棄物評価方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも廃棄物の種類、量、有害物
    の濃度またはレベルからなる前記廃棄物の属性を示す属
    性情報と、少なくとも、適用可能な廃棄物の属性を特定
    するための前提条件と前記廃棄物に対する処理方法と該
    処理方法に要する費用とからなる複数の処理プロセス情
    報とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処理方法を選
    択するステップと、 前記選択された適用可能な処理方法における前記廃棄物
    の物量を算出するステップと をコンピュータに実行させることを特徴とする廃棄物評
    価プログラム。
  18. 【請求項18】 前記廃棄物に対する処理方法で処理可
    能な前記廃棄物の物量と、前記処理方法に要する費用と
    に基づいて、前記廃棄物の処理費用を算出するステップ
    と、 前記廃棄物に対する輸送方法で輸送可能な前記廃棄物の
    物量と、前記輸送方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物
    の輸送費用を算出するステップと、 前記廃棄物に対する処分方法で処分可能な前記廃棄物の
    物量と、前記処分方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物
    の処分費用を算出するステップと、 前記廃棄物に対する再利用方法で再利用可能な前記廃棄
    物の物量と、前記再利用方法で再利用製品として販売引
    取する際の製品販売引取データとに基づいて、前記廃棄
    物の再利用製品経済収支を算出するステップと、 前記処理費用と、前記輸送費用と、前記処分費用と、前
    記再利用製品経済収支とに基づいて、前記廃棄物の処理
    全体の経済性を評価するステップとをコンピュータに実
    行させることを特徴とする請求項17記載の廃棄物評価
    プログラム。
  19. 【請求項19】 少なくとも廃棄物の種類、量、有害物
    の濃度またはレベルからなる前記廃棄物の属性を示す属
    性情報と、少なくとも、適用可能な廃棄物の属性を特定
    するための前提条件と前記廃棄物に対する処理方法と該
    処理方法に要する費用とからなる複数の処理プロセス情
    報とに基づいて、前記廃棄物に適用し得る処理方法を選
    択するステップと、 前記選択された適用可能な処理方法における前記廃棄物
    の物量を算出するステップとをコンピュータに実行させ
    る廃棄物評価プログラムを記録したコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記廃棄物に対する処理方法で処理可
    能な前記廃棄物の物量と、前記処理方法に要する費用と
    に基づいて、前記廃棄物の処理費用を算出するステップ
    と、 前記廃棄物に対する輸送方法で輸送可能な前記廃棄物の
    物量と、前記輸送方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物
    の輸送費用を算出するステップと、 前記廃棄物に対する処分方法で処分可能な前記廃棄物の
    物量と、前記処分方法の仕様とに基づいて、前記廃棄物
    の処分費用を算出するステップと、 前記廃棄物に対する再利用方法で再利用可能な前記廃棄
    物の物量と、前記再利用方法で再利用製品として販売引
    取する際の製品販売引取データとに基づいて、前記廃棄
    物の再利用商品経済収支を評価するステップと、 前記処理費用と、前記輸送費用と、前記処分費用と、前
    記再利用商品経済収支とに基づいて、前記廃棄物の処理
    工程全体の経済性を評価するステップとをコンピュータ
    に実行させる廃棄物評価プログラムを記録した請求項1
    9記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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