JP7212085B2 - Pcb処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム - Google Patents

Pcb処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム Download PDF

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Description

本発明は、安全且つ確実に管理できるPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システムに関する。
従来、PCB処理施設の解体撤去業務で留意すべきは、施設内に存在する全ての物品を搬出対象として管理する搬出物管理システムは存在しない。
PCB処理施設の解体撤去業務において、部屋の解体順序に関する技術として特許文献1が挙げられる。
特許文献1には、PCB廃棄物処理施設の複数の部屋を、エリアA(解体撤去作業及びPCB除染機能の維持に不要な、かつPCB汚染の可能性を有するエリア)、エリアB(PCB除染機能の維持に必要なエリア)、エリアC(解体撤去作業に必要なエリア)の3つのエリアに区別し、PCB除染機能を用い、エリアAをPCB汚染物の除染を行いながら解体撤去する工程A、エリアBをPCB汚染物の除染又は保管を行いながら解体撤去する工程B、及びエリアCを解体撤去する工程Cをこの順に有するPCB廃棄物処理施設の解体方法が開示されている。
特開2014-218848号公報
しかしながら、特許文献1には、部屋を汚染レベルに区分けし、汚染レベルの高い順に解体していくという方法が開示され、汚染レベルに応じた解体順序に関しての技術は開示されているに過ぎず、PCB処理施設内に存在する汚染物を含む全ての物品を管理対象としているわけではない。
つまり、部屋の解体順序は分かるが、施設内の全ての物品が適切に処理されているかを確認、追跡する術は未だに存在していない。
PCB処理施設においては、PCBは人体に有毒であり、決して外部に排出してはいけない汚染物であるため、この処理施設であるPCB処理施設を解体する際には、施設内に存在する全ての物品が適切に処分されたことを明らかにしなければならず、施設内に存在する全ての物品が管理対象となることから、特許文献1ではこの課題を解決できない。
そこで、本発明の課題は、安全且つ確実にPCB処理施設内に存在する物品全てを管理できるPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システムを提供することにある。
さらに本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
前記課題は、以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
第1の入力端末、第2の入力端末、第3の入力端末、及び管理業務サーバが電気通信回線を介して接続され、PCB処理施設のPCBに汚染された解体撤去対象物を含め施設内の全ての処分対象物を管理業務対象として前記処理施設外に搬出する搬出管理を行うネットワーク空間を構築し、
前記第1の入力端末により、前記施設内の各部屋の基本情報とPCB濃度とを含む部屋管理情報が入力され、前記第2の入力端末により、前記管理業務対象の属性情報と、前記各部屋と前記管理業務対象との対応関係とを含む管理業務対象特定情報が入力されると、前記管理業務サーバが、前記部屋管理情報に基づき、前記各部屋の作業管理区域レベルを決定すると共に、前記管理業務対象特定情報に基づき、前記管理業務対象を低濃度処理物、産業廃棄物、有価物の何れかの処分形態に分類する仕組みを前記ネットワーク空間に構築し、
更に、前記第3の入力端末により、前記処分形態毎に、施設外に搬出する際の最小単位である処分搬出物と、前記処分形態に分類された1又は複数の前記管理業務対象とを対応付けた搬出情報が入力されると、前記管理業務サーバが、前記搬出情報の前記処理施設外に搬出される前記処分搬出物に基づき搬出管理を行う仕組みをネットワーク空間に構築することを特徴とするPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
(請求項2)
前記管理業務対象の前記属性情報は、重量情報を含み、
前記管理業務サーバは、前記処分搬出物に対応付けられた1又は複数の前記管理業務対象の前記重量情報に基づく概算重量と、前記処分搬出物の内容物重量とに基づき、搬出管理を行う仕組みを構築することを特徴とする請求項1記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
(請求項3)
前記処分搬出物は、処理形態に応じて、蓋なし搬出箱、蓋付き搬出箱、トレー、ドラム缶、又はペール缶のいずれかから選ばれることを特徴とする請求項1又は2記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
(請求項4)
前記ネットワーク空間には、電子マニフェストの作成に使用される作成端末と、日本産業廃棄物処理振興センターが運営する、排出業者、収集運搬業者及び処分業者が登録された情報センターを備え、電子マニフェストの申請を受け付ける電子マニフェストシステムとが、前記電気通信回線を介して接続されており、
前記作成端末により、前記情報センターに登録された前記排出業者、収集運搬業者及び処分事業者の何れかの処分業者と、前記処分搬出物とを対応させて入力すると、前記管理業務サーバが、前記電子マニフェストの作成を支援して、前記情報センターを介して、前記処分搬出物と、該処分搬出物を施設外に搬出する前記処分業者の何れかとの対応関係が登録された前記電子マニフェストを申請する仕組みを前記ネットワーク空間に構築することを特徴とする請求項1、2又は3記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
(請求項5)
前記管理業務サーバは、前記処分搬出物の運搬、処理の通知、及び申請された前記電子マニフェストの保存、管理を行うことにより、前記処分搬出物に対応付けられた前記管理業務対象の後追いができる仕組みを前記ネットワーク空間に構築することを特徴とする請求項4記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
本発明によれば、安全且つ確実にPCB処理施設内に存在する物品全てを管理できるPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システムを提供することができる。
PCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システムの一例を示す概略構成図 搬出物管理システムのフローの一例を示す概略ブロック図 部屋管理情報の一例を示す部屋管理テーブル 撤去機器の管理業務対象特定情報の一例を示す管理業務テーブル 撤去機器と構成部品との対応関係の一例を示す管理業務サブテーブル 配管類の管理業務対象特定情報の一例を示す管理業務テーブル 管理業務対象と処分分類との対応関係の一例を示す処分形態管理テーブル 搬出箱類と管理業務対象との対応関係の一例を示す搬出管理テーブル PCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システムの他の一例を示す概略構成図 処分業者と搬出箱類との対応関係の一例を示す管理テーブル
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、PCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システムの概略構成図である。
図1において、1は管理業務サーバであり、2は管理業務サーバ1が保有するデータベースである。3は電気通信回線であり、管理業務サーバ1や複数の入力端末(4,5,6,7)が接続されている。電気通信回線3は、インターネットを含む通信回線の他、ローカルネットワーク回線でもよく、また有線無線を問わない。
図1に示すように、本実施形態にかかるPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム複数の入力端末(4,5,6,7)と、管理業務サーバ1とが、電気通信回線3を介して接続され、PCB処理施設のPCBに汚染された解体撤去対象物を含め施設内の全ての処分対象物を管理業務対象としてPCB処理施設外に搬出する搬出管理を行うネットワーク空間を構築する。
本実施形態において、複数の入力端末(4,5,6)は、部屋管理情報の登録に用いられる第1の入力端末4、管理業務対象特定情報の登録に用いられる第2の入力端末5と、搬出情報の登録に用いられる第3の入力端末6とを少なくとも備えていることが好ましい。これに限定されず、複数の入力端末は、それぞれの入力端末が、第1~第3の入力端末の機能を備えていればよく、第1の入力端末4、第2の入力端末5、第3の入力端末6が、各々複数台あってもよい。更に、第1の入力端末4と第2の入力端末5が同一の入力端末であってもよい。第1の入力端末4と第3の入力端末6、第2の入力端末5と第3の入力端末6についても同様である。更に、これ以外に必要に応じて、1又は複数の新たな入力端末7を備えていてもよい。
本実施形態においては、本システムの運用に伴って、解体撤去業務の進捗状況の確認ができるPCB処理施設外に設けられた端末であり、進捗状況の確認に伴って指示等を行う指示端末20を更に備えていてもよい。
例えば、管理業務サーバ1のデータベース2に、事前に図示しない後述する排出業者が、搬出箱を搬送できるサイズ、数等、保有する搬送車両、搬送車両に、搬送箱がどれだけ載せられるか等の排出能力に関する情報、及び低濃度処理施設が、一度で処理できる大きさ、重量等の稼動負荷に関する情報を格納しておき、指示端末20は、これらの排出業者の排出能力に関する情報、低濃度処理施設に関する情報と、現在の進捗状況とに基づき、全体工程の設定やリスケの設定を行うようにすることができる。
本発明においてネットワーク空間を構築した搬出物管理システムの処理フローを図2に基づいて説明する。
図2は、搬出物管理システムの処理フローの一例を示す概略ブロック図である。
図2に示す搬出物管理システムの処理フローは、部屋管理、管理業務対象の特定を経て、処分形態に応じた搬出管理を行う。
図2の部屋管理は、部屋Aに関する部屋管理情報、部屋Bに関する部屋管理情報、部屋Cに関する部屋管理情報を取得し、各部屋に応じた管理を行う。また、部屋外は、複数の部屋に跨って設置されているような処分対象物が、処理施設内に存在するため、これらについては、部屋管理に適さない場合もあるため、部屋に属さない処分対象物の管理を行う。詳細は後述する。
〔部屋管理〕
図2に示された部屋管理について図3に基づいて説明する。
図3は、部屋管理情報の一例を示す部屋管理テーブルである。
図3に示す部屋管理テーブルをデータベース2に構築する。これにより、第1の入力端末4で入力された部屋管理情報を、部屋管理テーブルに格納し、部屋管理を行うことができる。
PCB処理施設は、複数の建築物(例えば東棟、西棟など)があり、1階、2階、3階…というように分かれており、階数以外にも、例えば受け入れ検査室、大型解体室、蒸留室などのように、種々の部屋も存在している。
したがって、部屋管理を行うことにより、各部屋での作業者の作業着、マスク等の着用義務等の指定が可能となり、作業者の安全確保を図れる。また、部屋で作業する作業者を適切に保護することができる。また、全ての処分対象物と、部屋との対応関係を構築するための情報を格納することができる。
データベース2に構築される部屋管理テーブルは、部屋ID、部屋名、フロア-区画、棟別、濃度(PCB濃度)、作業管理区域レベルの各項目が対応付けられている。ここで、部屋IDは、部屋名を特定するためのものであるが、以下の説明では、必要に応じて、部屋IDを単に部屋と称する場合がある。
図3に示す部屋管理テーブルへの部屋管理情報の登録例を説明する。ここでは、部屋管理テーブルの1行目の部屋管理情報の登録例を説明する。
まず、管理業務サーバ1は、データベース2に格納された部屋管理テーブルに基づき、第1の入力端末4に対して、図示しない部屋情報の登録画面を表示させる。
次いで、作業者は、第1の入力端末4を用いて、部屋の基本情報の入力を行って、管理業務サーバ1のデータベース2に登録する。部屋の基本情報としては、例えば、図3に示す部屋管理テーブルで対応付けられた各項目が挙げられる。
例えば、部屋の基本情報の登録を行う作業者は、第1の入力端末4を用いて、図示しない部屋情報の登録画面に従って、部屋名に、「受入室」と入力し、受入室のフロア-区画に、「1f-A1」と入力し、棟別に、「東棟」と入力し、表示された登録画面にある登録ボタンを押す。ボタンが押されると、管理業務サーバ1に送られる。
次いで、管理業務サーバ1は、入力された基本情報に対して部屋IDを付与し、データベース2の部屋管理テーブルの1行目に格納する。これにより図3に示す1行目の部屋ID「A」と、「受入室」の基本情報が対応付けられて格納される。
これによって、部屋管理テーブルの部屋IDが付与された基本情報の登録が完了する。部屋の基本情報に部屋IDが含まれていてもよい。
次いで、作業者は、各部屋に対してPCB濃度を測定するため、所定の試験方法を実施する。
部屋管理に際して、PCB処理施設の建物の各部屋は、所定の試験方法によって取得されるPCB濃度によって、作業管理区域レベルが決定される。ここで、管理業務サーバ1には、例えば、所定の試験方法と、該試験方法によって取得されるPCB濃度と、PCB濃度に応じた作業管理区域レベルとの関係が定められたプログラムが格納されていることが好ましい。
作業者は、部屋において、例えば、ヘキサンを染み込ませた脱脂綿等で複数個所の拭き取りを実施する。そして、拭き取った脱脂綿を分析し、PCB濃度が取得され、部屋に対応するPCB濃度を、第1の入力端末4に表示された所定の画面に従って取得する。
PCB濃度は、複数個所の拭き取りを行った場合、それぞれの位置に応じたそれぞれのPCB濃度を取得できるようにしてもよい。また、複数個所のPCB濃度の平均値を算出して部屋のPCB濃度としてもよいし、複数個所のPCB濃度のうち最も高い濃度を採用することもできる。更に、本実施形態においては、PCB濃度の計測値を取得できるセンサー等を用いてもよい。
管理業務サーバ1は、取得したPCB濃度に基づき、格納された作業管理区域レベルを決定するプログラムによって、各部屋における作業管理区域レベルが決定される。
作業管理区域レベルが決定されると、各部屋の作業者の装備等の仕様を決定することができる。これにより作業者の安全確保がなされる。
〔処分対象物〕
本発明においてネットワーク空間を構築した搬出物管理システムは、PCB処理施設のPCBに汚染された解体撤去対象物を含め施設内の全ての処分対象物を管理業務対象として扱う。
PCB処理施設内に存在する処分対象物としては、撤去機器、配管類、配線類、電気機器類、計装機器類、台座類、工具類、備品類、建築廃棄物類、除染低濃度廃棄物、有価物類、及び産業廃棄物類が挙げられる。PCB処理施設内に持ち込まれたものが処分対象物となる。
撤去機器としては、例えば、PCB処理施設内に設置されていた搬送テーブル、貯留槽、蒸留塔、反応槽、熱交換器等が挙げられる。
配管類としては、例えば、PCB処理施設内に設置されていた配管、電線管、排気ダクトなどの配管と、バルブ、フィッティング、ボルト・ナット、ガスケット、パッキンなどの配管部品とが挙げられる。
配線類としては、例えば、PCB処理施設内に設置されていた電線ケーブル、制御計装ケーブル、通信線などが挙げられる。
電気機器類、計装機器類としては、例えば、PCB処理施設内に設置されていた電動機、電気盤、制御盤が挙げられる。
台座類としては、例えば、PCB処理施設内に設置されていた架台、作業台類、オイルパン、埋設タンク室などが挙げられる。
建築廃棄物類としては、例えば、PCB処理施設の鉄骨、ALC等壁材、塗床、コンクリートガラ、タイル・クロス等の建築材、ドア、サッシ等の建具類、建築設備機器、保温材、断熱材、防音材(被覆材を含む)などが挙げられる。
除染低濃度廃棄物としては、例えば、除染後の溶媒、ビフェニル、活性炭、キムタオル等が挙げられる。
有価物類としては、例えば、汚染されていない有価物、除染後の有価物が挙げられる。
産業廃棄物類としては、例えば、非汚染区域から排出される事務所備品、一般ごみ等が挙げられる。
PCB処理施設内の各部屋に設置されている処分対象物を、管理業務対象として、部屋に対応して特定していく。
以下、図2に示す管理業務対象の特定について図4、図5、図6に基づいて説明する。
図4は、撤去機器の管理業務対象特定情報の一例を示す管理業務テーブルである。図5は、図4の撤去機器と撤去機器の構成部品との対応関係を示すサブテーブルである。
図4に示す撤去機器の管理業務テーブル、図6に示す配管類の管理業務テーブルをデータベース2に構築する。これにより、第2の入力端末5で入力された管理業務対象特定情報を、管理業務テーブルに格納することができる。
図4に示す管理業務テーブルは、管理業務ID、部品名、部屋ID、機器番号、重量が少なくとも対応付けられている。図5に示すサブテーブルは、図4に示す管理業務テーブルに格納される管理業務対象特定情報における管理業務対象を特定するサブテーブルとして機能する。
撤去機器は、PCB処理施設内に持ち込まれ設置されていた機器であり、図5に示すサブテーブルは、図4に示す管理業務テーブルへの管理業務対象特定情報の格納前に、予め構築しておくことが好ましい。
図5に示すサブテーブルの撤去機器の機器番号、品名は、PCB処理施設内に持ち込まれ設置されていた機器番号や品名を使用することができる。
また、構成部品名(1~4)は、撤去機器を構成する部品の数に応じて定められる。例えば、図示のように、搬送テーブルが撤去機器の場合、この撤去機器は、コンベアフレーム、搬送ローラ、駆動モータ及び架台の構成部品で構成された機器である。これ以外の撤去機器は、その構成部品に応じて構成部品の項目数を適宜増減させることができる。
図5に示すサブテーブルから図4に示す管理業務対象テーブルに格納する管理業務対象特定情報において、図5に示す各構成部品が、図4に示す管理業務テーブルの対象となり、図4に示すように構成部品毎に、管理業務IDが付与される。
また、構成部品の所定の属性情報を取得することにより、搬出管理をより適切に行うことができる。更に、図4に示す管理業務IDには、機器番号を対応付けて管理業務テーブルに格納されることが好ましい。これにより撤去機器の搬出状況を把握することができる。
図4の例では、搬送テーブルの構成部品(1~4)のコンベアフレーム、搬送ローラ、駆動モータ、架台に各々管理業務IDが付与された例が示されており、何れも同一の機器番号となる。これにより、同一の機器から分解された構成部品が管理業務対象として特定される。また、各管理業務対象の重量は、概算、仕様等から取得することができる。更に、図4の部屋IDは、上述した図3に示す部屋管理テーブルにおける部屋IDであり、管理業務IDと部屋IDとの対応関係が構築されていることにより、部屋と管理業務対象とを対応付けることができる。
本実施形態においては、PCB処理施設内には、分解の必要がない電気機器類、計装機器類がある。これらは、そのまま管理業務対象として管理するが、分解が必要であれば、必要に応じて、分解された構成部品毎に管理業務対象として管理することが好ましい。これと同様に、台座類、工具類・備品類、建築廃棄物類も同様に管理できる。
また、建築廃棄物類でも、付着したPCBの剥離等を行って、管理業務対象とした対象物を分離する場合がある。この場合には、分離された複数の対象物をそれぞれ管理できるように、管理業務対象の特定を行う仕組みを構築することが好ましい。
低濃度廃棄物は、後述する低濃度処理物として低濃度処理業者に引き渡されるが、これらの管理業務対象は、所定の容器に封入して、所定の容器毎を管理業務対象として管理することができる。低濃度廃棄物といった場合、槽類や機器・装置、あるいは小さな機器、部品類も含まれるが、ここでいう低濃度廃棄物は、槽類や機器・装置、あるいは小さな機器、部品類といったものではなく、例えば、除染後の溶媒、ビフェニル、活性炭、キムタオル等を示しており、これらの種類に応じて、各々所定の容器を準備して、各々の容器を管理業務対象とすることができる。
有価物類は、汚染されていない、又は除染によって無害になった有価物類であり、これらの有価物類は、再利用に資するため、有価物の種類毎に管理業務対象とするのが好ましい。例えば、銅、鉄、アルミ等の材質の種類毎に管理業務対象とすることで管理をすることができる。この場合、材質の種類に加えて、部品等を特定し、処理施設内での所在を明らかにしておくことが好ましい。これにより、管理業務対象の後追いできるに仕組みを構築することができる。
最後に、非汚染区域から排出される産業廃棄物に含まれる事務所備品、一般ごみ等は、重量等によって管理し、所定の重量の産業廃棄物を一つの管理業務対象とすることができる。
これらの処分対象物は、管理業務対象として登録される際に、機器番号が付与されないが、図4に示す管理業務テーブルを利用することができる。更に、処分対象物を、所定の基準に従って、管理業務対象として特定して管理されることが好ましい。
本実施形態においては、PCB処理施設内の複数の部屋に跨って設置されている、つまり図2に示す部屋管理において、部屋の特定ができない対象として配管類、配線類がある。配管類、配線類については、部屋毎に管理することが難しい場合がある。したがって、部屋毎に管理できる場合には、例えば、複数の部屋に跨って配置された配管類は、部屋毎に切断して、汚染された可能性のある部屋に配置されていた配管と、汚染された可能性のない部屋に配置された配管に分けて管理することができ、これによって、切断された配管それぞれを、管理業務対象として特定することができる。
部屋毎に管理することが難しい場合には、配管の種類に応じた管理が好ましい。例えば、配管内を流れていた管内流体物の種類に応じて、管理業務対象とすることが好ましい。
配管の管理業務対象の登録例を図6に基づき説明する。
図6は、配管類の管理業務対象特定情報の一例を示す管理業務テーブルである。
図6に示す管理業務テーブルは、管理業務ID、部品名、管内流体物、重量、部屋IDが少なくとも対応付けられている。部屋IDは、上述のように、複数の部屋に跨って配置されているため、特定できない場合もあることから、項目上は存在しても、入力できないような仕組みが構築されていることが好ましい。
例えば、作業者は、第2の入力端末5を使用して、配管内を流れていた管内流体物が「水」であった場合の配管(1)について登録を行う。この場合、管理業務サーバ1は、第2の入力端末5に、所定の登録画面を表示し、作業者は、第2の入力端末5を使用して「部品名」に「配管(1)」と入力し、「管内流体物」を「水」と入力し、「配管(1)」の「概算重量」を入力することにより、管理業務サーバ1に送信する。
管理業務サーバ1は、図6において、部品名、管内流体物、概算重量の各データが入力されると、該データに対応する管理業務IDを付与して、データベース2の管理業務テーブルに格納される。配管(2)の管内流体物が「PCB油」の場合も同様に入力され、管理業務サーバ1に送信されることで、上記配管(1)とは別の管理業務IDが付与され、管理業務対象として管理される。
本実施形態においては、管内流体物が、水だった場合に、配管を一つの管理業務対象とし、この管理業務対象を、後述する搬出箱類に応じて、切断等を行った場合に、それぞれ枝番等を付与することにより、枝番が、切断によって生じた切断された配管の個数となるため、最終的に、枝番の数が全て搬出されて初めて完了するようにしてもよい。
更に、配管の種類が同じであっても、機器と機器との間を流れていた配管において、機器が異なった場合には、別の管理業務対象としてもよい。この場合は、どの機器とどの機器とを繋いでいた配管であるのかを特定することで管理業務対象とすることができる。
本実施形態においては、水が流れた配管(1)は、施設内の多岐に亘って構築されている場合もあり、水が流れていた配管(1)が複数ある場合には、例えば、配管(1-1)、配管(1-2)等、各々を管理業務対象とすることもできる。この場合、設置区域等を特定することにより、どこの区域にあった水が流れていた配管であるかを特定することで管理することができる。
配管内を流れていた管内流体物が、水の配管(1)場合を説明したが、図6に示すように、水の配管(1)以外にもPCB油の配管(2)、TCB油の配管(3)等の各配管を流れた管内流体物が挙げられる。更に、TCB油+PCB油等の配管も挙げられ、管理業務の特定については、管内流体物を含め、所定の基準に従って定められることが好ましい。なお、バルブについても、配管と同様に管理することができる。
更に、本実施形態においては、管内流体物が、水だった場合でも、部屋によっては、管の外側が汚染している可能性もある。この場合、汚染の可能性のある部屋、汚染可能性のない部屋に配管が跨っている場合には、部屋毎に切断して配管を区分けして、それぞれの配管を管理業務対象とすることもできる。
例えば、水を流体物とする配管(4)が、部屋D、E、Fといった3つの部屋に跨って配置されており、そのうち部屋Eだけが汚染可能性があった場合には、配管(4)を部屋毎に切断し、部屋Dにあった配管(4)を、「2H00004-001」、部屋Eにあった配管(4)を、「2H00004-002」、部屋Fにあった配管(4)を、「2H00004-003」と区分けして管理業務対象とすることもできる。更に、これを所定の長さに切断する場合には、更に枝番等をつけて特定してもよい。
後述する処分分類において、「2H00004-002」の配管(4)だけが低濃度処分として扱い、配管(4)の残りの「2H00004-001」、「2H00004-003」については、有価物として分類することができる。
本実施形態において、管理業務対象の所定の属性情報には、管理業務テーブルの各項目に、材質等の項目を設けることも好ましい。材質の情報があることにより、後述する処分形態の分類が簡易になる。
〔処分形態の分類〕
本発明のシステムのネットワーク空間が構築する仕組みは、図2に示すように特定された管理業務対象を、低濃度処理物、有価物、産業廃棄物に処分形態を分類する点に特徴がある。本発明において、PCB処理施設外に排出される管理業務対象を、低濃度処理物、有価物、産業廃棄物のすべてを対象とするためである。
PCB処理施設内の管理業務対象が、そのまま低濃度処理物、有価物、産業廃棄物に分類される物もあるが、化学的な処理や物理的な処理を経て、低濃度処理物にしたり、あるいは有価物にしたりする物もある。
処分形態のうち低濃度処理物は、PCB処理施設内に存在する段階で低濃度処理物である場合を含むが、PCB処理施設内に存在する段階で高濃度処理物であっても、本発明の管理システムで受け入れる段階で、低濃度になった処理物であればよい。
前述のように、管理業務サーバ1で、全ての管理業務対象の所定の属性情報と、管理業務対象が備えられた部屋のPCB濃度とに基づき、分類対象となる管理業務対象に対して低濃度処理物、有価物、産業廃棄物の処分形態に分類する。即ち、管理業務IDと、処分分類コードとを対応付ける。
処分形態の分類は、PCB濃度、設置場所、部屋、素材等の管理業務特定情報に基づき決定することができる。例えば、データベース2に、図7に示す管理業務対象と処分形態の分類との対応関係の一例を示す処分形態管理テーブルを構築することが好ましい。処分形態管理テーブルには、管理業務ID、PCB濃度、処分分類コード、及び処分分類名が対応付けられていることが好ましい。
これにより、図2に示された管理業務対象が部屋毎に特定され、特定された管理業務対象を、全ての処分対象物が、管理業務対象として、何れかの処分形態に分類されることによって、搬出管理を行うことができる仕組みがネットワーク空間に構築される。
〔処分搬出物〕
本発明において、管理業務対象物の管理の際に、搬出単位を明確にする意味で、処分搬出物を導入した。搬出する際の単位であるため、搬出単位を明確にすることで、搬出された処分搬出物を特定することができる。
〔搬出形態の単位〕
搬出形態の単位は、処分搬出物によって規定され、処分搬出物が搬出形態の最小単位である。つまり、処分搬出物は、搬出箱類に収められる対象であれば、搬出箱類が最小単位となり、搬出箱類に収められない、又は収めずに搬出する物については、搬出する物を搬出形態の最小単位とする。搬出形態の最小単位を1ロットと称する。
処分搬出物としては、例えば、蓋なし搬出箱(通い箱)、蓋付き搬出箱等の搬出箱類、トレー、ドラム缶、又はペール缶等が挙げられる。また、搬出箱類に収められない、又は収めずに搬出する対象物が挙げられ、例えば、現状有姿で搬出されるような槽類、機器・装置といったものが挙げられる。更に、管理業務対象が、非汚染区域から排出される事務所備品、一般ごみ等の産業廃棄物である場合には、処分業者等のトラック等に載せて処分されるか、又はリサイクルされるため、搬送形態が、上述した搬出箱類等の容器に導入せず、直接トラック等の荷台に載せる場合があるため、自走式のダンプ、トラック等の荷台を所定の容器とみなし、処分搬出物に含めてもよい。
以下、低濃度処理の場合で、低濃度処理の処分搬出物が蓋付き搬出箱である場合を例に挙げて説明する。
例えば、低濃度処理の場合、低濃度処理に用いられる複数の蓋付き搬出箱に、各々搬出IDを付与する。搬出IDとしては、例えば、QRコード(登録商標)を挙げられる。
作業者が蓋付き搬出箱に管理業務対象を投入する際に、投入する管理業務対象を、排出箱類に対して選択することにより、排出箱類の搬出IDと管理業務対象の管理業務IDとの対応関係を構築することができる。
例えば、管理業務サーバ1は、搬出IDが付与された蓋付き搬出箱に、管理業務対象を投入する物を特定する所定の画面を、第3の入力端末6に表示させる。第3の入力端末6は、表示された所定の画面に従って、搬出箱類に投入された管理業務対象を選択する。
図8は、搬出箱類と管理業務対象との対応関係の一例を示す搬出管理テーブルである。
図8の例では、搬出IDが付与された蓋付き搬出箱、撤去機器の構成部品である搬送ローラ、配管(2)の一部が蓋付き搬出箱に投入され選択され、排出管理テーブルに格納された例が示されている。また、搬出IDが付与された現状有姿、撤去機器の構成部品である架台、駆動モータ、配管(4)の一部、及び配管(4)の残部の対応関係が排出管理テーブルに格納された例、及び
例えば、作業者が、蓋付き搬出箱に、管理業務対象である搬送ローラ、配管(2)のうち、所定の長さに切断された2個を投入する場合、第3の入力端末6に示された所定の画面に従って、搬出ID が付与された蓋付き搬出箱類に対して、搬送ローラ「1K00002」、配管(2)の「2H00002-001」、「2H00002-002」を選択する。つまり、搬出箱類に投入した管理業務対象を選択して搬出させる仕組みを構築することにより、どの管理業務対象が搬出されたか否かを、後追いで確認することができる。
ここで、配管(2)の管理業務ID「2H00002」は、上述したように、配管(2)が搬出形態に応じて切断等されるため、例えば、配管(2)が4本に切断されると、管理業務IDを、「2H00002-001」、「2H00002-002」、「2H00002-003」、「2H00002-004」と枝番を付与しておくことができる。この際には、管理業務IDと枝番との対応関係を図示しないサブテーブルを構築しておくことが好ましい。
そして、4本に切断された配管(2)のうち、2本の配管(2)が投入される場合には、例えば、「2H00002-001」、「2H00002-002」を選択することによって、配管(2)の一部が搬出される搬出箱類に投入されたことが分かる。したがって、管理業務対象として特定された配管(2)が全て搬出されていないことを確認することもできる。
更に、上述したように、配管(4)は、水が流れる配管であったが、汚染の可能性のある部屋、可能性のない部屋に跨って配置されていることがある。この場合、管内は問題がなくても、部屋によって、管の外周が汚染されている可能性もある。この場合は、部屋毎に配管(4)を切断しておき、これらに枝番をつけておく。そして、図6~8に示されているように、搬出形態として、現状有姿のままで搬出IDが付与され、低濃度処理分類された撤去機器の構成部品である架台「1K00004」と共に、部屋Eにあった配管(4)の「2H00004‐002」が選択され搬出される。この場合、搬出IDは、搬出する自走式トラックに対して付与することが好ましい。
図8に示す搬出形態としては、搬出箱類に含まれる所定の形態を適宜選択することができる。また、処分分類は、特定されると、管理業務IDに対応付けられた処分分類が一致しなければ選択ができないような仕組みを構築しておくことが好ましい。誤搬出防止のためである。
本実施形態においては、選択された複数の管理業務IDに対応する重量の重量情報から概算重量を算出して、管理業務対象が投入された搬出箱類を計測することによって取得される内容物重量を計測し、比較することも好ましい。これにより、紛失等の漏れを排出前に確認することができる。
更に、本実施形態においては、本システム稼動前に、本システムにおいて、撤去すべき管理業務対象の全重量を予め概算で試算しておき計画上の重量とし、搬出箱類の重量を計測することで実績重量とし、これらを対比し、計画上の重量と実績重量との差分することによって、本システムの全体の進捗状況を把握する仕組みを構築することでもできる。
この結果、例えば、搬出箱類が、低濃度処理の処理形態の搬出箱類であった場合、この搬出箱類に付与された搬出IDに対して、搬出箱類に投入した管理業務対象の管理業務IDを選択していることにより、この搬出IDが付与された搬出箱類を、低濃度処理業者に搬出する搬出管理ができ、この結果、各々の搬出箱類を搬出管理することによって、全ての管理業務対象を適切に管理することができる。なお、複数の搬出箱類を搬出することもできる。
本実施形態によれば、本システムのネットワーク空間は、管理業務サーバ1が、管理業務対象を前記処理施設外に搬出する搬出管理を行う仕組みを構築する各々の搬出箱類を搬出管理することによって、全ての管理業務対象を適切に管理する仕組みを構築することができる。
本実施形態においては、単品の写真(搬出箱類に管理業務対象が投入された状態の写真なども含む)、から、搬出コードを作成し付与することもできる。この場合には、第3の入力端末6の入力画面等を適宜変更させることができる。
本実施形態において、搬出ID(QRコード(登録商標))には、処分分類毎に用いる搬出箱類に付与されるため、搬出IDを付与された搬出箱類は、搬出IDの付与と共に、処分分類が既に決定しており、管理業務対象に対しても、処分分類が決定され、分類コードが付与されている。この結果、分類がなされた管理業務対象は、処分分類に応じて決定されている搬出箱類に投入される際に、異なった処分分類の搬出箱に投入しても、管理業務対象の選択できない仕組みを構築することによって、誤搬出を防ぐことができる。
また、搬出IDに対して、管理業務IDを選択しようとした際に、各々の処分分類が異なる場合には、何らかの選択不可能である旨の信号を入力端末に表示する仕組みを構築してもよい。作業者の操作ミスを気づかせることができる。
更に、搬出箱類は、後述する電子マニフェストの作成前に、少なくとも2、3箇所で、内容物の拭き取り試験を行うことが好ましい。搬出箱類が低濃度処理物の搬出形態である場合、この搬出箱類の内容物が、低濃度処理物であることを確認することができる。更に、搬出管理テーブルに項目として、搬出箱の搬出IDに、PCB濃度を対応付けて構築し、PCB濃度を格納できるようにすることも好ましい。結果として、搬出箱類のPCB濃度として確認ができるため、搬出箱類を搬出する際、作業者の危険度に応じた作業者の装備等の確認ができるため、搬出箱類の搬出に対する安全性を担保することができる。
〔電子マニフェスト〕
本発明のシステムには、図9に示すように、電気通信回線8を介して、日本産業廃棄物処理振興センターが運営する、排出業者、収集運搬業者及び処分業者が登録された情報センター100を備える電子マニフェストシステム10が、更に接続されたネットワーク空間を構築されている。
図9に示す電気通信回線8は、電気通信回線3と同様のものであってもよいし、別の電気通信回線網であってもよい。本明細書においては、本システムと電子マニフェストシステム10との関係を明確にするために、図面上分けて説明した。
電子マニフェストシステム10は、電子マニフェスト制度によって運用されており、電子マニフェスト制度は、排出事業者が、収集運搬業者、処分業者に委託した産業廃棄物の処理の流れを自ら把握し、不法投棄の防止等適正な処理を確保することを目的とした制度である。
本システムの利用者は、排出業者等と搬出対象物との対応関係を示す電子マニフェストを作成し、作成された電子マニフェストを申請する。これによって、排出業者が、本システムの利用者から、電子マニフェストの申請があると、申請された電子マニフェストに記載された対象物を、搬出し、対象物を適切に処分し、その結果を情報センター100に通知、報告する。
これによって、利用者の対象物が、情報センター100を介した、排出業者の通知、報告によって、客観的な処分の適正さが担保される。
本システムは、電子マニフェストシステム10と連携を取れる仕組みが構築されていることが好ましく、連携を取れる仕組みは、管理業務サーバ1が、情報センター100に、電子マニフェストを申請する機能を備えていることが好ましい。また、本システムにおいて、管理業務サーバ1には、電子マニフェストの作成を支援する仕組みを構築されていることが好ましい。
電子マニフェストは、排出業者、収集運搬業者及び処分業者にどの搬出物を搬出させるかを特定する表であり、これを申請することで、選ばれた搬出物が適切に処分されたことを確認することができる。
本システムと、電子マニフェストシステム10との連携を取れる仕組みとしては、例えば、電気通信回線8上に、管理業務サーバ1と連携されたSaaS、PaaS等のサービス、プラットフォーム等を備え、これらを介して、電子マニフェストシステム10と連携を取れるような仕組みが構築されることが挙げられる。
本システムにおいて、管理業務サーバ1に接続されたデータベース2には、図8に示す搬出箱類と管理業務対象との対応付けられた搬出管理テーブルが構築され、その項目に、搬出IDが付与された搬出箱と、該搬出箱に投入されている管理業務IDに対応する管理業務対象との対応付けられた搬出情報が格納されている。
そして、管理業務サーバ1は、電子マニフェストシステム10と連携を取ることにより、電子マニフェストシステム10が備える情報センター100に登録された排出事業者、収集運搬事業者、処分事業者の処分業者識別子を利用し、マニフェスト表の作成を支援することができる。
図10は、処分業者と搬出箱類との対応関係の一例を示す管理テーブルである。
管理業務サーバ1は、例えば、施設外へ管理業務対象を搬出する際に、情報センター100を介して、管理業務対象と処分業者との対応関係を示す電子マニフェストを申請することによって、管理業務対象を、処分業者に引き渡し搬出することができる。このため、電子マニフェストの作成し、申請をすることが必要である。
本システムの管理業務サーバ1は、図10に示す搬出箱類の搬出IDと、排出事業者、収集運搬事業者、処分事業者の何れかの処分業者を特定する処分業者識別子とを対応付けて登録する仕組みが構築されていることが好ましい。
ここで、図10に示す搬出形態写真URLは、入力端末が、管理業務対象が格納された搬出形態を搬出形態写真として撮像し、写真テーブル等で格納し、その際のURL等を格納することが好ましい。
電子マニフェストの作成としては、例えば、電気通信回線8を介して接続された作成端末9によって作成することができる。作成端末9は、管理業務サーバ1の図示しない電子マニフェストの作成支援ソフト等を利用して、搬出IDと処分業者識別子との対応関係を作成する。これによって、管理業務サーバ1は、搬出IDに対応付けられた管理業務IDを、処分業者識別子に対応付けた電子マニフェストを作成することができる。
この結果、管理業務サーバ1では、搬出IDを適切に管理することによって、搬出IDと、処分業者識別子との対応関係を容易に選択できるため、電子マニフェストの作成を支援することができる。
更に、電子マニフェストが申請されると、管理業務対象の処分等の通知は、処分業者から情報センター100を介して通知されるため、本システムは、電子マニフェストシステム10と連携が取られ、通知を受領することができる仕組みが構築されていることが好ましい。
申請した電子マニフェスト、処分業者からの通知を対応付けて管理することにより、本システムにおける管理業務対象が処分されるまでの一貫した管理を実現することができ、更に、適切な処分の後追いできる仕組みが構築される。
以上説明したように、部屋と管理業務対象との対応付け、搬出箱類と管理業務対象との対応付けを行い、搬出箱類と処分業者との対応付けが行われる結果、管理業務対象の特定から、搬出処分までの一貫した管理を、全ての処分対象物である管理業務対象に対して行う仕組みを構築することができる。
本発明は、更に、処分搬出物の単位を1ロットとして、1ロット単位で、管理業務対象を選択して、施設外へ搬出していくことにより、結果、管理業務対象の追跡が可能になる。つまり、本発明は、1ロット単位で管理することによって、1ロット単位の処分搬出物と管理業務対象が適切に対応関係を構築しているため、結果として、管理業務対象を適切に管理することができる。
更に、部屋と管理業務対象とが対応付けられていることにより、処分搬出物を1ロット単位で搬出管理することにより、部屋毎に管理業務対象を管理することができる。
1 管理業務サーバ
2 データベース
3 電気通信回線
4 第1の入力端末
5 第2の入力端末
6 第3の入力端末
7 入力端末
8 電気通信回線
9 作成端末
10 電子マニフェストシステム
100 情報センター
20 指示端末

Claims (5)

  1. 第1の入力端末、第2の入力端末、第3の入力端末、及び管理業務サーバが電気通信回線を介して接続され、PCB処理施設のPCBに汚染された解体撤去対象物を含め施設内の全ての処分対象物を管理業務対象として前記処理施設外に搬出する搬出管理を行うネットワーク空間を構築し、
    前記第1の入力端末により、前記施設内の各部屋の基本情報とPCB濃度とを含む部屋管理情報が入力され、前記第2の入力端末により、前記管理業務対象の属性情報と、前記各部屋と前記管理業務対象との対応関係とを含む管理業務対象特定情報が入力されると、前記管理業務サーバが、前記部屋管理情報に基づき、前記各部屋の作業管理区域レベルを決定すると共に、前記管理業務対象特定情報に基づき、前記管理業務対象を低濃度処理物、産業廃棄物、有価物の何れかの処分形態に分類する仕組みを前記ネットワーク空間に構築し、
    更に、前記第3の入力端末により、前記処分形態毎に、施設外に搬出する際の最小単位である処分搬出物と、前記処分形態に分類された1又は複数の前記管理業務対象とを対応付けた搬出情報が入力されると、前記管理業務サーバが、前記搬出情報の前記処理施設外に搬出される前記処分搬出物に基づき搬出管理を行う仕組みをネットワーク空間に構築することを特徴とするPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
  2. 前記管理業務対象の前記属性情報は、重量情報を含み、
    前記管理業務サーバは、前記処分搬出物に対応付けられた1又は複数の前記管理業務対象の前記重量情報に基づく概算重量と、前記処分搬出物の内容物重量とに基づき、搬出管理を行う仕組みを構築することを特徴とする請求項1記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
  3. 前記処分搬出物は、処理形態に応じて、蓋なし搬出箱、蓋付き搬出箱、トレー、ドラム缶、又はペール缶のいずれかから選ばれることを特徴とする請求項1又は2記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
  4. 前記ネットワーク空間には、電子マニフェストの作成に使用される作成端末と、日本産業廃棄物処理振興センターが運営する、排出業者、収集運搬業者及び処分業者が登録された情報センターを備え、電子マニフェストの申請を受け付ける電子マニフェストシステムとが、前記電気通信回線を介して接続されており、
    前記作成端末により、前記情報センターに登録された前記排出業者、収集運搬業者及び処分事業者の何れかの処分業者と、前記処分搬出物とを対応させて入力すると、前記管理業務サーバが、前記電子マニフェストの作成を支援して、前記情報センターを介して、前記処分搬出物と、該処分搬出物を施設外に搬出する前記処分業者の何れかとの対応関係が登録された前記電子マニフェストを申請する仕組みを前記ネットワーク空間に構築することを特徴とする請求項1、2又は3記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
  5. 前記管理業務サーバは、前記処分搬出物の運搬、処理の通知、及び申請された前記電子マニフェストの保存、管理を行うことにより、前記処分搬出物に対応付けられた前記管理業務対象の後追いができる仕組みを前記ネットワーク空間に構築することを特徴とする請求項4記載のPCB処理施設の解体撤去業務における搬出物管理システム。
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