JP2007248066A - 高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム及びその方法 - Google Patents

高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】解体廃棄物のクリアランス測定は、大量の対象物を効率良く且つ信頼性の高い測定が求められることから、高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システムを提供する。
【解決手段】高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システムは、原子力施設の解体撤去に伴う解体廃棄物から分別されたクリアランス対象物を除染する除染装置と、前記除染されたクリアランス対象物の表面汚染密度の測定を行うクリアランス前測定装置と、前記クリアランス前測定の結果、汚染の高い部位がないことが確認されたクリアランス対象物について放射能濃度を測定するクリアランス測定装置とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム及びその方法に関し、特に、高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム及びその方法に関するものである。
原子力施設の廃止措置によって発生する廃棄物は、原子力施設の解体撤去等に係る金属廃棄物およびコンクリート廃棄物の解体廃棄物等が主体で、放射能レベルの低いものを中心として比較的短期間に、大量に発生するという特徴を有している。これら廃棄物の処理処分対策は、廃棄物を放射能レベル別に区分すると共に、必要に応じて除染した後、レベル区分に応じた合理的な処分または再利用することにある。
この廃棄物を大別すると、金属廃棄物、コンクリート廃棄物およびその他となり、放射能レベル的には、原子力施設の運転廃棄物と同じレベルの「低レベル」として区分されている放射性廃棄物、低レベルよりも低いレベルの「極低レベル」廃棄物および放射性物質として取り扱う必要のない廃棄物に区分される。
ここで、放射性物質として取り扱うべき廃棄物量の減少や資源の再利用による環境負荷の低減のため、クリアランス(Clearance)という概念が導入されている。
原子力施設の廃止措置によって発生する廃棄物の中には含まれる放射性物質が僅かで、被ばく管理の観点から放射性物質としてその特殊性を考慮する必要のないものがある。このようなものを区分する基準がクリアランスレベルと呼ばれている。
そして、クリアランスレベル以下の解体廃棄物は、放射線源に起因する人の健康に対するリスクが無視できることから、「放射性物質として扱う必要のない物」として取扱うことが可能となるものである。このレベル以下の解体廃棄物は、一般廃棄物と同等の取扱または再利用が可能となる。
ここで、クリアランスレベル以下であることの測定・判断方法については、高信頼性(トレーサビリティなど)であることは、もちろんであるが、原子力施設の廃止措置によって発生する廃棄物は大量であることから、高効率であることも同時に必要とされる。
放射性廃棄物の放射能レベルを測定する方法としては、電力会社が有する原子力発電所内に保管されている放射性核種に汚染された放射性廃棄物を原子力発電所内で除染し、除染後の放射性廃棄物の放射能レベルを測定し、測定結果に基づいて放射性廃棄物を放射能レベルごとに分別し、分別された放射性廃棄物を対応する放射能レベルが表示された収納容器に収納し、収納容器を電力会社に提供する放射性廃棄物処理方法が、特許文献1に開示されている。
特開2004−77162号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、除染後の放射性廃棄物の放射能レベルを測定してはいるものの、具体的な測定方法については記載がなく、高信頼性が要求されるクリアランス測定を行うことはできない。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム及びその方法を提供しようとするものである。
本発明の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システムは、原子力施設の解体撤去に伴う解体廃棄物から分別されたクリアランス対象物を除染する除染装置と、前記除染されたクリアランス対象物の表面汚染密度の測定を行うクリアランス前測定装置と、前記クリアランス前測定の結果、汚染の高い部位がないことが確認されたクリアランス対象物について放射能濃度を測定するクリアランス測定装置とを有することを特徴とする。
また、本発明の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法は、原子力施設の解体撤去に伴う解体廃棄物に、解体前の機器の放射能レベル、材質、寸法などと照合できる機器IDを付す識別工程と、識別された解体廃棄物を、クリアランス対象物とクリアランス対象外物とに仕分ける分別工程と、分別されたクリアランス対象物を除染する除染工程と、除染されたクリアランス対象物の表面汚染密度の測定を行うクリアランス前測定工程と、クリアランス前測定の結果、汚染が高い部位がないことが確認されたクリアランス対象物について放射能濃度を測定するクリアランス測定工程とを有することを特徴とする。
本発明の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム及びその方法によれば、解体前の設備の放射能レベルに応じて合理的に分別・除染が適用でき、また、事前のクリアランス対象物の表面汚染密度の測定により大容量であっても信頼性の高いクリアランス測定が可能となる。
以下、本発明の実施形態である高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム及びその方法について、図を参照して詳細に説明をする。
図1は、本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法の各工程を示す図である。
図に示すように、本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法は、識別工程と、分別工程と、除染工程と、クリアランス前測定工程と、クリアランス測定工程と、を主な工程として有する。クリアランス測定の信頼性等を確保するためには、クリアランス対象物の識別とそれに基づく前処理(分別、除染、クリアランス前測定)が必要となるためである。
原子力施設の解体撤去に伴う解体廃棄物は、識別工程(ステップ101:不図示)で識別された後、鉄箱に格納され、原子力施設内の所定の管理区域に設けられた仮置き場にまず仮置きされる。
ステップ101の識別工程においては、クリアランス測定は汚染形態(放射性物質の付着による汚染、放射化による汚染、汚染の部位)に応じて対象物の発生箇所を特定することが求められており、クリアランス対象物の選定を確実に実施するため、解体撤去時に解体廃棄物ごとにバーコードが付加され、管理される。具体的には、解体前の機器の放射能レベル、材質、寸法などと照合できるバーコードが付いた廃棄物票(管理票ともいう)が解体廃棄物に貼り付けられる。
図2は、本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法の対象となる解体対象物リストを示す図である。
図からわかるように、解体対象物リスト50の構成は、機器を特定するために任意に採番した機器ID、機器名称、材質、数量と、機器重量、推定放射能濃度、機器概略寸法(外径、肉厚、長さ)、内部汚染密度、外部汚染密度などを含んでいる。
図3は、本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法における解体廃棄物の識別工程(ステップ101)の詳細を示すフローチャートである。
解体廃棄物の管理には、発電所物量DB60と、発電所廃棄物DB61と、発電所ドラムDB62と、ハンディーターミナル(携帯端末)63とを使用する。発電所物量DB60は、解体物対象リストの情報を含むデータベースであり、発電所廃棄物DB61は、発電所物量DB60の情報に解体時の情報(梱包日時、実績重量、収納容器、線量率等)が付加したものであり、発電所ドラムDB62はさらに保管場所の情報を付加したものであり、これらはワークステーション(管理装置)に格納されている。
まず、ステップ201では、発電所物量DB60に格納された解体対象物リスト50で、発電所内の解体対象物を確認し、解体を実施する。
ステップ202、203では、解体を実施し、解体により生じた解体廃棄物を梱包作業を行う。
ステップ204、205では、解体廃棄物を確認し、ハンディーターミナル63にあらかじめダウンロードされている機器IDを選択した後、ハンディーターミナル63に解体情報(重量、梱包日時)を入力する。
ステップ206では、ハンディーターミナル63により、解体情報に基づいて作成された廃棄物票を梱包に貼り付ける。なお、廃棄物票には、機器IDに対応するバーコードが印刷されている。
ハンディーターミナル63は、バーコードを読み取る読取手段を有しており、廃棄物票に印刷されたバーコードを読み取ることが可能となっている。
また、ハンディーターミナル63は、テンキーなどの入力手段を有しており、解体対象物の各種データや処理の履歴等の入力が可能となっている。
次に、ステップ207では、ハンディーターミナル63によりバーコードを読み取り、梱包の内容物を確認することにより、廃棄物収納用の鉄箱とのトレーサビリティを確保する。
ステップ208、209では、鉄箱情報をハンディーターミナル63に入力し、解体廃棄物を収納した鉄箱は所定の保管場所に保管され、保管場所と日時が記録されることとなる。
本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法の識別工程によれば、解体対象物の撤去から、クリアランス対象物の分別までの間はトレーサビリティが確保されているため、対象物に応じた信頼性の高い測定が可能となる。
次に、仕分けエリアに搬入された鉄箱を開封し、鉄箱内のステップ101で識別された解体廃棄物をクリアランス対象物とクリアランス対象外物とに分別する(ステップ102)。ここで、クリアランス対象物とは、金属廃棄物、コンクリート廃棄物、保温材等のことをいい、クリアランス対象外物とは、放射能レベルの高いものや、可燃物や、後に説明する除染が困難なものをいう。
次に、クリアランス対象物をメッシュパレットに充填し切断エリアへ移送する。メッシュパレットは、1.2m(D)×1m(W)×0.9m(H)の外形を有し、メッシュパレットには、クリアランス対象物である、配管や、平板や、形鋼や、ポンプ等の複雑な形状の小型機器を分解したものや、ボルト・ナット等の小物などを載せることができる。
次に、原子力施設内の所定の区域に設けられた切断エリアにメッシュパレットを受け入れ、解体物を取り出す。そして、クリアランス対象物について、放射性物質による汚染面を露出させ除染し易くするとともに、単純な形状にして容易に汚染測定ができるようにするための成型加工を行う(ステップ103)。
成型加工が完了したクリアランス対象物を再度メッシュパレットに充填し、原子力施設内の所定の区域に設けられた除染エリアへ移送する。
クリアランス対象物の汚染の高い部位を除去するため、及び、放射性物質を除去しクリアランス対象物を増すために除染を行う(ステップ104)。
除染エリアへ移送されたメッシュパレットから、クリアランス対象物を取り出し、除染装置に積載する。除染装置にて、ブラスト除染を実施し、クリアランス対象物の放射性物質、錆、塗装を除去する。
除染を実施後、クリアランス対象物をメッシュパレットに充填し、原子力施設内の所定の区域に設けられたクリアランス前測定エリアへ移送する。
クリアランス対象物のクリアランス測定に際し、汚染の高い部位がないことを確認するため事前にクリアランス対象物から放出される放射線を計測することにより表面汚染密度の測定を行う(ステップ105)。
クリアランス前測定エリアにメッシュパレットを受け入れ、除染されたクリアランス対象物を取り出す。そして、クリアランス対象物を測定トレイ210に載せ、クリアランス前測定装置に測定トレイ210を積載し、汚染測定を実施する。
測定トレイ210は、1.0m(W)×1.0m(L)の外形を有している。
図4は、本実施形態のクリアランス前測定装置を示す図である。本実施形態のクリアランス装置200は、搬入コンベア部200aと、γ線測定部200bと、β線測定部200cと、搬出コンベア部200dとで構成される。
搬入コンベア部200aは、クリアランス対象物を格納した測定トレイ210が載置されるユニットであって、搬入コンベア207を駆動することにより、測定トレイ210がγ線測定部200bに搬入される。
γ線測定部200bは、測定トレイ210上のクリアランス対象物から放出されるγ線を測定するユニットである。γ線測定部200bは、γ線測定部200bの搬入部に設けられたセンサ209により検出された測定トレイ210上のクリアランス対象物の高さに合わせて昇降する上部γ線測定器204aと、固定された下部γ線測定器204bを有し、測定トレイ210の上下からγ線を測定する。
また、γ線測定部200bは、筐体の両側面に鉛シールド203を備えており、測定トレイ210の搬入、搬出部には、鉛シャッタ機構202を備えている。γ線測定中は、測定トレイ210の側面すべてが鉛によりシールドされ、バックグラウンド変動による測定誤差が生じることを防止している。
β線測定部200cは、センサ209により検出された測定トレイ210上のクリアランス対象物の高さに合わせて昇降する上部β線測定器205aと、固定された下部β線測定器205bを有し、測定トレイ210の上下からβ線を測定する。
本実施形態のクリアランス前測定装置によれば、クリアランス測定の前に、クリアランス対象物の汚染の高い部位がないことの確認を行うことにより、クリアランス測定を行うまでもない汚染の高いのものについてはクリアランス測定を行わずに再度除染を行うこととなるため、クリアランス測定の効率化を図ることが可能となる。
クリアランス前測定が終了した測定トレイ210は、搬出コンベア部200dに搬出される。
クリアランス前測定の結果、汚染の高い部位がないと確認されたクリアランス対象物については、測定容器10に充填して、次工程へ搬出し、汚染が高い部位のあるクリアランス対象物については、再度除染を実施するか、又は放射性廃棄物として処理する(ステップ106)。ここで、クリアランス測定の信頼性を高めるため、表面汚染密度の測定結果は、測定容器10ごとにデータを登録して管理する。
測定容器10は、1.35m(W)×1.35m(L)×0.93m(H)(1.6m)の外形を有し、従来の収納容器(1m)と比較して大型化され、測定の効率化が図られている。また、測定容器10は厚さ2.3mmの鋼板製容器でガンマ線計測による放射能濃度測定が容易な構造であり、測定済のクリアランス対象物への異物の混入を防止するために蓋が取り付けられる構造としている。
クリアランス対象物が充填した測定容器10をクリアランス測定装置に積載し、クリアランス測定装置により、クリアランス対象物から放出されてくる全てのガンマ線を外部から計測することによりクリアランス測定を実施する(ステップ107)。
本測定により確認された測定容器10に収納されたクリアランス対象物の平均放射能濃度が、法令値を下回る際には放射性物質として取り扱う必要のない廃棄物として処理が可能となる。また、クリアランス測定の信頼性を確保するため放射能濃度測定結果は、測定容器10ごとにデータが登録され管理される。
図5は、本実施形態のクリアランス測定装置を示す図である。本実施形態のクリアランス測定装置300は、搬入部300aと、クリアランス測定部300bと、搬出部300cとで構成される。
搬入部300aは、測定容器10が載置されるユニットであって、搬送コンベア301を駆動することにより、測定容器10がクリアランス測定部300bに搬入される。
搬入部300aの測定容器10の載置テーブル部306には、測定容器10を遮蔽するための一対の略コの字型の遮蔽体304が、搬送コンベア301の搬送方向の前後において測定容器10を遮蔽可能な位置に設けられている。遮蔽体304は、測定容器10の載置時において、測定容器10を受け入れ可能に、遮蔽体304の突出部304aが開閉する構造を有している。
また、載置テーブル部306は、搬送コンベア301上にあり、搬送コンベア301を駆動することにより、載置された測定容器10とともに、搬入部300aと、クリアランス測定部300bと、搬出部300cとへ移動可能となっている。
また、搬入部300aは、リフト302とターンテーブル303を備え、測定容器10を上昇させて載置テーブル部306から分離し、測定容器10を回転させることが可能となっている。なお、リフト302とターンテーブル303との実際の動作については後述する。
クリアランス測定部300bは、その筐体の略中心部の周囲に、放射線検出器305a〜305dが備わり、測定容器10の搬送方向に平行な2つの側面について、4回に分けて放射能濃度の測定をする。
クリアランス測定部300bは、測定容器10の4回に分けての放射能濃度の測定時にも、測定容器10を遮蔽可能な搬送方向の長さ(約7m)の筐体を備え、上記遮蔽体304と組み合わさることにより、放射能濃度の測定時の測定容器10の全面遮蔽を実現し、高い信頼性の測定を可能とした。
クリアランス測定が終了し放射能濃度が所定の濃度以下であることを確認した測定容器10は、搬出部300cに搬出される。また、放射能濃度が所定の濃度を超える場合には測定容器10は搬入部300aに戻される。
図6A〜6Eは、本実施形態のクリアランス測定装置300の動作の流れを示す模式図である。
図6Aは、本実施形態のクリアランス測定装置300の積載動作の流れを示す模式図である。ステップ(図中では、ステップをSと略す)401では、遮蔽体304の突出部304aを開き、ステップ402で、測定容器10を搬入部300aの載置テーブル部306に載置する。ステップ403では、リフト302は、測定容器10を上昇され、測定容器10の重量を測定し、ステップ404で、測定容器10を下降させ、測定容器10の高さ測定を行う。
図6Bは、本実施形態のクリアランス測定装置300の第1回目の測定動作の流れを示す模式図である。なお、説明の便宜上、測定容器10にはメッシュを記載している。
ステップ405では、クリアランス測定部300bに測定容器10を搬入し、測定容器10の搬送方向、第1/4面部10aの放射能濃度の測定を行う。ステップ406では、測定容器10を、測定容器の長さの1/4のピッチで搬送方向にピッチ送りし、第2/4面部10bの放射能濃度の測定を行う。同様にして、ステップ407で第3/4面部10cの測定を行い、ステップ408で第4/4面部10dの測定を行う。
図6Cは、本実施形態のクリアランス測定装置300の旋回動作の流れを示す模式図である。
ステップ409では、測定容器10を搬入部300aに戻す。ステップ410で、測定容器10をリフト302で上昇させて載置テーブル部306から分離する。ステップ411では、測定容器10をターンテーブル303により、90°回転させる。ステップ412では、測定容器10をリフト302で下降させて載置テーブル部306に載置する。
図6Dは、本実施形態のクリアランス測定装置300の第2回目の測定動作の流れを示す模式図である。
第2回目の測定動作(ステップ413〜416)は、第1回目の測定動作(ステップ405〜408)と同様であるので、説明は省略する。
図6Eは、本実施形態のクリアランス測定装置300の取り出し動作の流れを示す模式図である。測定容器10は、搬入部300aに戻され(ステップ417)、上昇、回転ののち(ステップ418、ステップ419)、搬出部300cに搬出される(ステップ420)。
本実施形態のクリアランス測定装置によれば、測定容器10にクリアランス対象物を格納して処理するため、クリアランス対象物の仕分けを効率化することが可能となる。
また、本実施形態のクリアランス測定装置によれば、測定容器10を回転させ複数のステップにより測定を行うことにより、大型の測定容器の測定が可能となり、処理能力が増大し、測定の効率化が図られている。さらに、この測定方法により、放射線検出器の数を削減することを可能としている。
また、本実施形態のクリアランス測定装置によれば、放射能濃度の測定時の測定容器10の全面遮蔽を実現することにより、信頼性の高いクリアランス測定を可能としている。
合格した測定容器10については、異物の混入を防止するため上蓋が取り付けられ検認エリアへ移動されて(ステップ108)、所定の検認がなされ、所定の保管管理、検査ののち、原子力施設の構外へ搬出され、資源として再利用が図られ、もしくは、産業廃棄物として適正に処理されることとなる。
本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法の各工程を示す図である。 本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法の対象となる解体対象物リストを示す図である。 本実施形態の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法における解体廃棄物の識別工程を示すフローチャートである。 本実施形態のクリアランス前測定装置を示す図である。 本実施形態のクリアランス測定装置を示す図である。 本実施形態のクリアランス測定装置300の積載動作の流れを示す模式図である。 本実施形態のクリアランス測定装置300の第1回目の測定動作の流れを示す模式図である。 本実施形態のクリアランス測定装置300の旋回動作の流れを示す模式図である。 本実施形態のクリアランス測定装置300の第2回目の測定動作の流れを示す模式図である。 本実施形態のクリアランス測定装置300の取り出し動作の流れを示す模式図である。
符号の説明
10:測定容器
60:発電所物量DB
61:発電所廃棄物DB
62:発電所ドラムDB
63:ハンディーターミナル
200:クリアランス前測定装置
300:クリアランス測定装置

Claims (7)

  1. 原子力施設の解体撤去に伴う解体廃棄物から分別されたクリアランス対象物を除染する除染装置と、
    前記除染されたクリアランス対象物の表面汚染密度の測定を行うクリアランス前測定装置と、
    前記クリアランス前測定の結果、汚染の高い部位がないことが確認されたクリアランス対象物について放射能濃度を測定するクリアランス測定装置と、
    を有することを特徴とする高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム。
  2. 前記解体廃棄物には、解体前の機器の放射能レベル、材質、寸法などと照合できる機器IDが付されており、
    前記機器IDに対応する所定のデータが格納されたデータベースを有し、携帯端末と接続して前記機器IDに対応する所定のデータを入出力可能とすることにより、前記解体廃棄物のトレーサビリティを確保する管理装置、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム。
  3. 前記除染装置は、
    前記クリアランス前測定の結果、汚染の高い部位があることが確認されたクリアランス対象物については、再度除染を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理システム。
  4. 原子力施設の解体撤去に伴う解体廃棄物に、解体前の機器の放射能レベル、材質、寸法などと照合できる機器IDを付す識別工程と、
    前記識別された解体廃棄物を、クリアランス対象物とクリアランス対象外物とに仕分ける分別工程と、
    前記分別されたクリアランス対象物を除染する除染工程と、
    前記除染されたクリアランス対象物の表面汚染密度の測定を行うクリアランス前測定工程と、
    前記クリアランス前測定の結果、汚染が高い部位がないことが確認されたクリアランス対象物について放射能濃度を測定するクリアランス測定工程と、
    を有することを特徴とする高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法。
  5. 前記識別工程において、
    前記機器IDに対応する所定のデータが格納されたデータベースに対して、携帯端末により前記機器IDに対応する所定のデータを入出力することにより、前記解体廃棄物のトレーサビリティを確保することを特徴とする請求項4に記載の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法。
  6. 前記除染工程は、
    前記クリアランス前測定の結果、汚染の高い部位があることが確認されたクリアランス対象物については、再度除染を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法。
  7. 前記除染されたクリアランス対象物について、放射性物質による汚染面を露出させ除染し易くするとともに、単純な形状にして容易に汚染測定ができるようにするための成型加工工程をさらに有することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の高効率性・高信頼性を備えた放射性廃棄物の分別・クリアランス処理方法。
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