JP2002360513A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2002360513A
JP2002360513A JP2001173765A JP2001173765A JP2002360513A JP 2002360513 A JP2002360513 A JP 2002360513A JP 2001173765 A JP2001173765 A JP 2001173765A JP 2001173765 A JP2001173765 A JP 2001173765A JP 2002360513 A JP2002360513 A JP 2002360513A
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light
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Kazuo Hakamata
和男 袴田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体の表面から生体の内部の体腔に向けて近
赤外光からなる照明光を照射し、体腔内に挿入された挿
入部に設けられた撮像素子により、生体を透過した透過
照明光を検出して透過画像を得る際に、S/Nを向上さ
せる。 【解決手段】 生体10の体腔11に挿入される内視鏡
挿入部100に電荷増倍型のCCD撮像素子101を設
ける。生体10の外側からLED光源213により照明
光L1を照射し、生体10を透過して体腔11に到達し
た透過照明光L2をCCD撮像素子101において撮像
する。CCD撮像素子101において得られた出力信号
は画像処理ユニット220に入力され、ここでA/D変
換等が施されて、画像データとしてモニタ240に入力
され、生体10の透過画像がモニタ240に表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡装置に関
し、とくに生体の表面から体腔内に向けて照明光を照射
し、生体を透過した透過照明光を体腔内において検出す
る内視鏡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体の表面から体腔内に向けて近赤外光
からなる照明光を照射し、体腔内に挿入された撮像手段
により、生体を透過した透過照明光を検出して生体の透
過画像を得る内視鏡装置が提案されている(「レーザ生
体分光光学・光CTの可能性、レーザ研究、昭和62年
8月、p74」参照)。このような内視鏡装置によれ
ば、生体を透過した照明光は生体により拡散されるた
め、略均一な状態で体腔内に到達する。したがって、照
明光を直接体腔内に照射する場合と比較して、ブルーミ
ングのない高画質の画像を得ることができ、これによ
り、胃等の消化器官内壁の状態や、粘膜下の血管の状態
の観察を行うことが容易となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、照明光を生
体に照射した場合、その減衰率は非常に大きい。例え
ば、波長が1000nm付近の照明光は厚さ30cmの
生体を透過すると、光子計数法を使用しないと透過光量
を計測できないほど減衰する。このため、撮像素子とし
て例えば光像を増倍して撮像するイメージ・インテンシ
ファイア(II)とCCD撮像素子とを組み合わせたI
CCD(Intensified CCD) や、裏面照射型CCD
が使用されるEB−CCD(electoron bombardment C
CD)等を用いることが考えられる。しかしながら、内
視鏡の挿入部として用いられるイメージガイドの光透過
率は30%程度であり、ICCDやEB−CCDの量子
効率は最良のものを用いた場合であっても25%程度で
ある。このため、1画素当たり10光子の入力があった
場合でも、得られる信号電荷は1電子であることから、
非常に検出効率が悪く、S/Nの良好な画像を得ること
は困難である。このため、照明光の光量を大きくするこ
とが考えられるが、照明光は近赤外光であるため、その
光量を大きくすると生体が損傷されるおそれがある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、生体の表面から体腔内に向けて近赤外光からなる照
明光を照射し、体腔内に挿入された挿入部に設けられた
撮像素子により、生体を透過した透過照明光を検出する
際に、S/Nの良好な透過画像を得ることが可能な内視
鏡装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡装置
は、生体の外表面から体腔内に向けて近赤外光からなる
照明光を照射する照明手段と、前記体腔内に挿入され、
前記照明光の照射により前記生体を透過した透過照明光
を検出して前記生体の透過画像を取得する、電荷増倍型
の固体撮像素子を有する撮像手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0006】電荷増倍型の固体撮像素子は、例えば特開
平7−176721号公報に記載されたように、増倍率
制御信号に基づいた増倍率により、撮像された信号電荷
を増倍するものであり、この固体撮像素子を内視鏡装置
等の種々の撮像装置に搭載することにより、撮像装置の
撮像感度の向上および撮像感度の制御が可能となってい
る。すなわち、光学像の光量が、従来の撮像素子を用い
て撮像するには不十分な場合であっても、この固体撮像
素子を用いて撮像を行えば、視認可能な画像として表示
することができ、また適宜撮像感度を撮像条件に合わせ
て制御することも可能である。このような電荷増倍手段
を備えた電荷増倍型の固体撮像素子は、CMD(Charge
Multiplying Detector)−CCDと呼ばれ、強度の電
界領域中で電導電子と原子を衝突させ、このイオン化に
よって生じる電荷増倍効果により信号電荷を増倍し、撮
像素子の撮像感度を向上させるものである。
【0007】電荷増倍型の固体撮像素子においては、電
荷増倍手段は、信号電荷を順次信号電圧に変換して出力
信号として取り出す電荷検出回路より前段において信号
電荷を増倍するため、電荷検出回路において生じる読出
ノイズを増倍することがない。したがって、信号電荷が
増倍されても読出ノイズは変化しないため、出力信号の
S/Nを向上させることができる。
【0008】このように、電荷増倍型の固体撮像素子を
用いることにより、光学像の光量が不十分な環境下での
撮像を行うことがある撮像装置において、出力信号のS
/Nの向上が可能となる。また、増倍率制御信号により
信号電荷の増倍率を変更できるため、電荷増倍型の固体
撮像素子を搭載した撮像装置では、撮像感度が制御可能
となっている。
【0009】なお、このような電荷増倍型の固体撮像素
子を用いた内視鏡装置が、特開2001−29313号
公報に開示されている。
【0010】また、本発明による内視鏡装置において
は、前記固体撮像素子を、CCD撮像素子としてもよ
く、MOS型撮像素子としてもよい。
【0011】さらに、本発明による内視鏡装置において
は、前記近赤外光が600nm〜1000nmの波長域
を有するものとすることが好ましい。
【0012】また、前記近赤外光が850nm〜950
nmの波長域および/または略760nmの波長域にピ
ークを有するものとすることが好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、電荷増倍型の固体撮像
素子を用いて透過照明光を検出して生体の透過画像を取
得しているため、生体により照明光が大きく減衰されて
も撮像により得られた信号電荷を増倍して撮影感度を向
上させることができ、これにより、得られる透過画像の
S/Nを向上させることができる。また、照明光の光量
をそれほど大きくする必要がないため、生体を損傷する
おそれもない。さらに、生体の外表面から照明光を照射
しているため、照明光は生体により拡散され、これによ
り、透過照明光は略均一な分布を有するものとなる。し
たがって、ブルーミングが低減された高画質の透過画像
を得ることができる。また、生体を透過した透過照明光
から透過画像を取得しているため、体腔内壁の状態のみ
ならず、体腔粘膜下の状態も透過画像として得ることが
できる。
【0014】とくに、近赤外光の波長をヘモグロビン特
有の吸収を示す波長(オキシヘモグロビンの吸収ピーク
波長850nm〜950nm、デオキシヘモグロビンの
吸収ピーク波長略760nm)とすることにより、体腔
内の血管の状態を透過画像として取得することができ
る。したがって、この透過画像を用いて血管の走行状態
を視認することができ、これによりその走行状態から血
管が新生血管であるか否かの判定、ひいては腫瘍の有無
の診断を行うことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。図1は本発明の実施形態による
内視鏡装置の構成を示す概略図である。図1に示すよう
に、本実施形態による内視鏡装置は、患者である生体1
0の体腔11内に挿入される内視鏡挿入部100および
画像処理部200からなる。
【0016】内視鏡挿入部100は、その先端に電荷増
倍型のCCD撮像素子101が配設されており、CCD
撮像素子101にはCCD撮像素子101において取得
された出力信号を画像処理部200に送信するCCDケ
ーブル102が接続されている。また、内視鏡挿入部1
00の先端にはCCD撮像素子101に生体10の透過
画像を表す透過照明光を結像させるための対物レンズ1
03が配設されている。
【0017】図2はCCD撮像素子101の構成を示す
図である。図2に示すように、CCD撮像素子101は
フレームトランスファー型のCMD−CCD撮像素子で
あり、撮像した光学像を信号電荷へ変換する受光部2
1、信号電荷の一時的蓄積および転送を行う蓄積部2
2、信号電荷の水平転送を行う水平転送部23、入力さ
れた増倍率制御信号に基づいて信号電荷を増倍する電荷
増倍部24、および信号電荷を信号電圧へ変更し、増幅
して出力端子27から画像処理ユニット2へ出力する出
力部25を備えている。
【0018】受光部21は、光電変換および信号電荷の
垂直転送を行う垂直転送CCD31が縦n個、横n′個
並んで構成されている。説明を簡単にするために、図2
においては縦3つ横4つの垂直転送CCD31から構成
された受光部21を記載しているが、実際のCCD撮像
素子101は、縦横ともに数百個の垂直転送CCD31
が設けられている。
【0019】蓄積部22は、薄い金属膜等により光遮蔽
され、信号電荷の一時的蓄積および垂直転送を行う垂直
転送CCD33から構成されている。水平転送部23
は、水平転送CCD35から構成されている。
【0020】電荷増倍部24は、m個の電荷増倍セル3
6から構成されている。電荷増倍部24に入力された信
号電荷は、連続したパルス信号である増倍率制御信号に
基づいて、増倍されながら順次転送される。この電荷増
倍セル36は、強度の電荷領域中で伝電子と原子を衝突
させ、イオン化によって生じる電荷増倍効果を用いて、
入力された電荷を増倍して出力するものであり、その増
倍率は、上記増倍率制御信号の信号特性により変化す
る。なお、図2においては、蓄積部22、水平転送部2
3および電荷増倍部24も、受光部21と同様に簡略化
されて記載されている。
【0021】出力部25は、信号電荷を信号電圧(出力
信号)へ変換する電荷検出部37および出力信号を増幅
する出力アンプ38を備えている。
【0022】なお、本実施形態においては、CCD撮像
素子101に代えて、MOS型の撮像素子を用いてもよ
い。
【0023】画像処理部200は、近赤外光からなる照
明光L1を射出する光源を備える照明ユニット210、
照明光L1による生体10の透過画像を表す出力信号を
可視像として表示するために、出力信号に対してA/D
変換等の処理を行って透過画像を表す画像データを得る
画像処理ユニット220、各ユニットに接続され、動作
タイミングの制御を行うコントローラ230、および画
像処理ユニット220から出力された画像データを可視
画像として表示するモニタ240から構成されている。
【0024】照明ユニット210は、生体10に巻回さ
れて体腔11内に照明光を射出する照射部211および
照射部211に電気的に接続された電源212を備え
る。
【0025】照射部211は、複数のLED光源21
3、複数のLED光源213が配設され、外光が生体1
0に照射されることを防止する遮光帯214、並びにL
ED光源213および遮光帯214を収容する収容部2
15からなる。なお、収容部215には生体10と同等
な屈折率を有する液体216が充填されており、これに
より生体10との屈折率の差異による生体10における
反射が防止され、生体10に照射される照明光L1の光
量をより大きくすることができる。
【0026】なお、LED光源213は、850nm〜
950nmの波長域および760nmの波長域にピーク
を有する600nm〜1000nmの近赤外光を照明光
L1として射出するものである。
【0027】ここで、LED光源213を用いれば、特
定波長域の照明光L1を得ることが容易であり、また、
LED光源213は低コストであるため、多数のLED
光源213を用いることが可能となる。したがって、十
分な強度の照明光L1を生体10に照射することができ
る。
【0028】画像処理ユニット220は、CCD撮像素
子101において得られた出力信号に対して、プロセス
処理およびA/D変換を施してデジタルの画像データと
し、さらに画像データをビデオ信号としてモニタ240
に出力するものである。なお、画像処理ユニット220
は、CCD撮像素子101の駆動を制御するCCDドラ
イバ221を備える。CCDドライバ221は、CCD
撮像素子101の動作タイミングを制御する動作制御信
号および電荷増倍部24における増倍率を制御する増倍
率制御信号を出力するものである。使用者により設定さ
れた所望のピーク値を有する増倍率制御信号を出力する
ことにより、電荷増倍部24での電荷増倍率を制御する
ことができる。
【0029】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。まず生体10に照射部211が巻回され、内視鏡挿
入部100が体腔11内に挿入される。これに続いて、
コントローラ230からの信号に基づいて電源212が
駆動され、LED光源213から照明光L1が射出され
る。この際、遮光帯214により照明光L1以外の光が
生体10に照射されることが防止される。また、収容部
215に収容された液体216により、照明光L1が生
体10の表面において反射されることが防止される。
【0030】照明光L1は生体10に吸収されて減衰さ
れつつ、かつ生体10により拡散されつつ生体10を透
過し、体腔11に透過照明光L2として到達する。透過
照明光L2は対物レンズ103によって集光され、CC
D撮像素子101に結像される。
【0031】CCD撮像素子101においては、受光部
21の垂直転送CCD31において透過照明光L2が受
光され、光電変換されて光の強弱に応じた電気信号に変
換される。垂直転送CCD31に蓄積された信号電荷
は、蓄積部22の垂直転送CCD33へ転送される。蓄
積部22の垂直転送CCD33に転送された信号電荷
は、並列に垂直転送され、水平転送部23の水平転送C
CD35に順次送り込まれる。
【0032】水平転送部23では、横1ラインの画素の
信号電荷が入ると、信号電荷は水平方向に転送され、順
次電荷増倍部24の電荷増倍セル36へ転送される。電
荷増倍セル36において、信号電荷は増倍率制御信号に
基づいて増倍されながら順次転送される。最後の電荷増
倍セル36から右端に設けられた出力部25へ出力され
た信号電荷は、電荷検出部37において信号電圧へ変換
され、出力アンプ38で増幅されて、出力端子27から
出力信号として出力される。
【0033】その後、次の横1ラインの信号電荷が、蓄
積部22から水平転送部23へ転送される。このような
動作を繰り返すことにより、受光部21の左下の画素か
ら右方向へ順次信号電荷が読み出され、横1ラインの信
号電荷が読み出されると、次にその上の横1ラインの信
号電荷が読み出され、順番に移動して、画像を形成する
全信号電荷が読み出されて出力信号が得られる。
【0034】出力信号はCCDケーブル102により画
像処理ユニット220に入力され、プロセス処理が施さ
れ、A/D変換によりデジタルの画像データに変換さ
れ、さらにビデオ信号としてモニタ240に出力され
る。モニタ240においては生体10の透過画像が可視
画像として表示される。
【0035】このように、本実施形態によれば、電荷増
倍型のCCD撮像素子101を用いて透過照明光L2を
検出して生体10の透過画像を取得しているため、生体
10により照明光L1が大きく減衰されても撮像により
得られた信号電荷を増倍して撮影感度を向上させること
ができ、これにより、得られる透過画像のS/Nを向上
させることができる。また、照明光L1の光量をそれほ
ど大きくする必要がないため、生体10を損傷するおそ
れもない。さらに、生体10の外表面から照明光を照射
しているため、十分に拡散された照明光L1により生体
10の透過画像を取得することができる。また、生体1
0を透過した透過照明光L2から透過画像を取得してい
るため、体腔内壁の状態のみならず、体腔11の粘膜下
の状態も透過画像として得ることができる。
【0036】また、透過照明光L2は生体10により拡
散された略均一な光となっているため、内視鏡挿入部1
00から射出される照明光を直接体腔11に照射して撮
像を行う場合と比較して、ブルーミングが低減された高
画質の透過画像を得ることができる。
【0037】また、照明光L1の波長をヘモグロビン特
有の吸収を示す波長(オキシヘモグロビンの吸収ピーク
波長850nm〜950nm、デオキシヘモグロビンの
吸収ピーク波長760nm)としているため、体腔11
内の血管の状態を透過画像として取得することができ
る。したがって、この透過画像を用いて血管の走行状態
を視認することができ、これによりその走行状態から血
管が新生血管であるか否かの判定、ひいては腫瘍の有無
の診断を行うことが可能となる。
【0038】なお、照明光L1の減衰は、腹部における
70mmの厚さの生体10において6桁である。このた
め、透過照明光L2の強度は非常に弱いものとなる。例
えば、照明光L1の強度が数mW/cm2である場合、
透過照明光L2の強度は数nW/cm2である。ここ
で、CCD撮像素子101による実撮像時間が1/30
秒、体腔11の内壁における1mm×1mmの領域にお
いて得られる透過照明光L2をCCD撮像素子101の
1画素において検出するものとしと、照明光L1の強度
を3mW/cm2とすると、体腔11の内壁からは1m
m角当たり3×10-4nWの透過照明光L2が得られる
こととなる。内視鏡挿入部100における集光効率を1
-3とすると、CCD撮像素子101の1画素において
検出される光の強度は3×10-7nWとなる。1光子の
エネルギーは波長940nmにおいて2×10-10nW
であるため、約1500光子がCCD撮像素子101の
1画素に入射する。電荷増倍型のCCD撮像素子101
においては、図3のグラフG1に示すように波長940
nmにおける量子効率が10〜15%であるため、少な
くとも150電子の信号が得られる。
【0039】ここで、CCD撮像素子101が信号電荷
を30倍に増幅するものであるとした場合、CCD撮像
素子101から出力される1画素当たりの信号電荷は4
500電子となる。また、CCD撮像素子101の量子
ノイズが増幅前に12.2電子であるとすると、増幅さ
れて約370電子となる。さらに、読出ノイズが30電
子であるとすると、S/N=150×30/√(12.
2×30)2+302))=12となる。
【0040】一方、図3のグラフG2に示す量子効率特
性を有するEB−CCD(浜松ホトニクス社製ホトマル
R2658(光電面851K))を使用した場合、9
40nm付近の量子効率は0.5%程度であるため、1
500光子が1画素に入射した場合、得られる信号電荷
は7.5電子である。また、グラフG2に示すEB−C
CDが信号電荷を500倍に増幅するものであるとした
場合、EB−CCDから出力される1画素当たりの信号
電荷は3750電子となる。また、EB−CCDの量子
ノイズが増幅前に2.7電子であるとすると、増幅され
て約1350電子となる。さらに、読出ノイズが30電
子であるとすると、S/N=7.5×500/√(2.
7×500)2+302))=2.8となる。
【0041】また、量子効率が図3のグラフG1に示す
特性を有する電荷増倍型ではないCCDを使用した場
合、電荷は増倍されないため、1画素当たり150電子
の信号が得られる。読出ノイズを30電子、量子ノイズ
を12電子とすると、S/N=150/√(12.2×
1)2+302))=4.6となる。
【0042】さらに、S/N=1で検出可能な最小の光
子数は、CCD撮像素子101の場合10光子、EB−
CCDの場合200光子、電荷増倍型ではないCCDの
場合300光子となる。
【0043】したがって、電荷増倍型のCCD撮像素子
101を用いることにより、EB−CCDや電荷増倍型
でないCCDを用いた場合と比較して、十分な信号値を
有する出力信号を得ることができ、かつS/Nの良好な
透過画像を得ることができる。
【0044】なお、上記実施形態において、内視鏡挿入
部100の先端から体腔11を直接観察するための照明
光を射出する構成とし、CCD撮像素子101におい
て、直接照明光による体腔内壁の反射画像を撮像する機
能を付与してもよい。この場合、操作者の指示により、
直接照明光の照射と照明光L1の照射とを切替可能と
し、体腔内壁の反射像の撮像と、照明光L1による体腔
11の透過画像の撮像とを切り替えるようにすることが
好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による内視鏡装置の構成を示
す概略図
【図2】CCD撮像素子の構成を示す図
【図3】照明光の波長域と量子効率との関係を示すグラ
【符号の説明】
10 生体 11 体腔 100 内視鏡挿入部 101 CCD撮像素子 102 CCDケーブル 103 対物レンズ 200 画像処理部 210 照明ユニット 211 照射部 212 電源 213 LED光源 214 遮光帯 215 収容部 216 液体 230 コントローラ 240 モニタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の外表面から体腔内に向けて近赤
    外光からなる照明光を照射する照明手段と、 前記体腔内に挿入され、前記照明光の照射により前記生
    体を透過した透過照明光を検出して前記生体の透過画像
    を取得する、電荷増倍型の固体撮像素子を有する撮像手
    段とを備えたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記近赤外光が600nm〜1000
    nmの波長域にあることを特徴とする請求項1記載の内
    視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記近赤外光が850nm〜950n
    mの波長域および/または略760nmの波長域にピー
    クを有することを特徴とする請求項1または2記載の内
    視鏡装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008532641A (ja) * 2005-03-08 2008-08-21 ビジヨンスコープ・テクノロジーズ・エルエルシー 超小型内視鏡を使用した可搬型撮像システム

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JP2008532641A (ja) * 2005-03-08 2008-08-21 ビジヨンスコープ・テクノロジーズ・エルエルシー 超小型内視鏡を使用した可搬型撮像システム

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