JP2002359919A - 負荷電流検出方法および装置と電動パワーステアリング装置 - Google Patents

負荷電流検出方法および装置と電動パワーステアリング装置

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JP2002359919A JP2001162957A JP2001162957A JP2002359919A JP 2002359919 A JP2002359919 A JP 2002359919A JP 2001162957 A JP2001162957 A JP 2001162957A JP 2001162957 A JP2001162957 A JP 2001162957A JP 2002359919 A JP2002359919 A JP 2002359919A
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    • H02H7/0838Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors for electric motors with control arrangements with H-bridge circuit

Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷の短絡ないしは負荷駆動端子の地絡故障
を検出することができ、過渡的な過電流による故障の誤
検出を防止することができる負荷短絡故障検出方法およ
び装置と電動パワーステアリング装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 負荷電流駆動手段8と、負荷電流制御手
段7と、負荷電流検出手段6と、電流検出値と目標電流
値の偏差が所定値を越えたことを判定する電流偏差判定
手段90a、前記偏差に応じてパルス幅変調制御される
負荷電流のパルス幅が所定値以下になることを判定する
パルス幅判定手段90b、これらの短絡判定結果を所定
時間保持する判定結果保持手段90c、保持された短絡
判定結果が所定時間継続して負荷の短絡故障を示す場合
に負荷の短絡故障であると判定する短絡継続時間判定手
段90dを有する負荷短絡故障判定手段90とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気的負荷の故
障検出に関するものであり、特に電動パワーステアリン
グ装置等の負荷の短絡故障を検出する負荷短絡故障検出
方法および装置と電動パワーステアリング装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動パワーステアリング装置にけ
る負荷短絡故障検出方法としては、例えば特開平2−1
62159号公報に開示されているように、モータ駆動
回路内に電流検出手段を設け、ステアリングモータの駆
動電流(負荷電流)を検出し、検出された電流値が設定
された所定の範囲内にあるかどうかを判別することで、
負荷であるステアリングモータが短絡状態になったかど
うかを判定する方法が用いられれている。
【0003】また、特開平3−256514号公報に
は、前記モータと同じ誘導性負荷である電気駆動型のア
クチュエータの短絡状態を検知する方法として、アクチ
ュエータ駆動回路内に負荷電流検出手段を設けて負荷電
流を検出し、検出された電流値と予め設定された駆動電
流の最小値及び最大値とを比較することにより前記アク
チュエータの短絡状態を検知する方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の負荷短絡故障検出方法においては、例えば、急激な
ステアリング操作等によって一時的に過大な負荷電流が
流れた場合でも、モータ(またはアクチュエータ)が短
絡状態になったと誤検出してしまい、装置に異常がない
にもかかわらず、装置を停止するなどの誤動作が行われ
てしまうという欠点があった。
【0005】ところで、特開昭61−169366号公
報には、電動パワーステアリング装置において、負荷
(モータ)の短絡故障を検出する際に、短絡判定時間を
設定することにより前記誤検出を防止する方法が開示さ
れている。
【0006】図13は、前記電動パワーステアリング装
置の構成を示す図である。図13において、1はステア
リングホイール、2は操舵トルクを検出するトルクセン
サ、3はタイヤ、4は短絡故障の検出対象としての電気
的負荷であるモータ、5はモータ4に電流を供給する電
源、6はモータ4に流れる電流を検出する負荷電流検出
手段、7はトルクセンサ2による操舵トルク検出値と負
荷電流検出手段6による負荷電流検出値に基づいてモー
タ駆動電流(負荷電流)を制御する負荷電流制御手段、
8は負荷電流制御手段7の出力に応じて負荷としてのモ
ータ4を駆動する負荷駆動手段である。
【0007】また、同図において、9は前記モータ4の
短絡故障を判定するとともに、モータ4が短絡故障であ
ると判定した場合に、モータ4への電源の供給を遮断す
るフェールセーフ処置を講ずる負荷短絡故障判定手段、
10は負荷電流検出手段6による負荷電流検出値が、負
荷の短絡と考えられる所定の電流値を越えているか否か
を判定する短絡電流判定手段、11は短絡故障判定のた
めのプログラムが格納されたマイクロコンピュータ、1
2は負荷短絡故障判定手段9が故障と判定した場合に、
モータ4への電源5の供給を遮断するための電源スイッ
チ手段である。
【0008】次に、前記構成の電動パワーステアリング
装置における負荷短絡故障の検出方法について説明す
る。まず、負荷駆動手段8により駆動されるモータ4に
流れる負荷電流は、負荷電流検出手段6によって検出さ
れて短絡電流判定手段10に入力される。短絡電流判定
手段10は、入力された負荷電流の検出値が所定の設定
値(短絡電流判定値)を越えているか否かを判定し、こ
の判定結果をマイクロコンピュータ11に入力する。
【0009】ここで、モータ4が短絡故障の状態で駆動
されているときには、モータ4には過大な負荷電流(短
絡電流)が流れるため、前記短絡電流判定値を短絡電流
に相当する値に設定することによって、マイクロコンピ
ュータ11は短絡故障を検知することができる。このと
き、マイクロコンピュータ11は、前記短絡電流が継続
する時間を計測し、この継続時間が所定の設定時間(短
絡判定時間)を越える場合にはモータ4が短絡故障であ
ると判断する。
【0010】マイクロコンピュータ11は、短絡故障と
判断すると、電源スイッチ手段12を開き、電源5とモ
ータ4の接続を遮断するフェールセーフ処置を講ずる。
一方、負荷電流の検出値が短絡判定時間に至る前に短絡
電流判定値を下回った場合には、前記過大な負荷電流
は、目標電流の急激な変化等による過渡的な大電流であ
り、短絡故障によるものではないと判断し、フェールセ
ーフ処置を講ずることなく、電動パワーステアリングの
制御を続行する。
【0011】しかしながら、従来の負荷短絡制御装置
は、上述したように、負荷電流検出手段6により検出さ
れた負荷電流を負荷電流制御手段7にフィードバックし
て、負荷駆動手段8を保護せしめるように、モータ4の
駆動電流を制御するように構成されているので、負荷の
短絡や負荷への配線の地絡といった負荷短絡故障時にモ
ータ4へ流れる負荷電流(短絡電流)は発振状態にな
る。
【0012】したがって、前記短絡電流は、単にその振
幅が急増するのではなく、その振幅が前記短絡電流判定
値の前後で変動するため、計測された短絡電流の継続時
間は前記短絡判定時間に至らないので、前記従来の負荷
短絡制御装置では、負荷短絡故障を検出することができ
ず、したがって、警報等のフェールセーフ処置を講ずる
ことができないという問題点があった。
【0013】この欠点を解決するために、本出願人は、
特開平10−191551号公報に示すように、負荷電
流駆動手段8と、負荷電流制御手段7と、負荷電流検出
手段6と、負荷短絡故障判定手段9とを備え、負荷電流
の検出値が、第1の所定時間内に所定値を越える状態
が、第2の所定時間継続した場合に負荷の短絡故障であ
ると判定するようにした発明を出願している。
【0014】しかしながら、上述の負荷電流検出手段6
により検出された負荷電流を負荷電流制御手段7にフィ
ードバックして、負荷駆動手段8を保護せしめるよう
に、モータ4の駆動電流を制御するように構成されてい
るので、負荷の短絡や負荷への配線の地絡といった負荷
短絡故障時に、モータ4へ流れる負荷電流(短絡電流)
が発振状態になり、目標電流が小さい時や、大電流であ
ってもフィードバック制御の性能によっては、発振状態
であっても確実に短絡電流が所定値を超える状態が安定
しては継続せず、このため負荷短絡故障を検出すること
ができず、したがって、警報等のフェールセーフ処置を
講ずることができないという問題点があった。
【0015】この発明は、前記問題点を解決するために
なされたもので、負荷の短絡ないしは負荷駆動端子の地
絡故障時には負荷短絡故障を確実に検出するとともに、
目標電流の急激な変化等によって過渡的に過大な負荷電
流が流れた場合には誤検出することのない負荷短絡故障
検出方および装置を提供することを目的とする。また、
この発明は、負荷短絡故障判定後も確実に負荷駆動手段
を保護するとともに、負荷短絡故障判定結果を運転者等
に警告することのできる負荷短絡故障検出装置を提供す
ることを目的とする。さらに、この発明は、前記負荷短
絡故障検出装置を具備する電動パワーステアリング装置
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る負荷短絡
故障検出方法は、負荷電流の検出値と目標値との偏差
が、第1の所定時間内に所定値を越え、かつ前記偏差に
応じてパルス幅変調制御される負荷電流のパルス幅が所
定値以下となる状態が、第2の所定時間継続した場合に
負荷の短絡故障であると判定するものである。
【0017】また、この発明に係る負荷短絡故障検出装
置は、負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、前記負
荷電流検出手段による負荷電流の検出値と目標値との偏
差が、第1の所定時間内に所定値を越え、かつ前記偏差
に応じてパルス幅変調制御される負荷電流のパルス幅が
所定値以下となる状態が、第2の所定時間継続した場合
に負荷の短絡故障であると判定する負荷短絡故障判定手
段とを備えたものである。
【0018】また、前記負荷短絡故障判定手段は、前記
負荷電流検出手段による電流検出値と目標電流値との偏
差が所定値を越えているか否かを判定する電流偏差判定
手段と、前記偏差に応じてパルス幅変調制御される負荷
電流のパルス幅が所定値以下になっているか否かを判定
するパルス幅判定手段と、前記電流偏差判定手段および
前記パルス幅判定手段の短絡判定結果を所定時間保持す
る判定結果保持手段と、前記判定結果保持手段により保
持された短絡判定結果が前記第2の所定時間継続して負
荷の短絡故障を示す場合に負荷の短絡故障であると判定
する短絡継続時間判定手段とを備えたものである。
【0019】また、前記負荷短絡故障判定手段は、前記
負荷電流検出手段による電流検出値と目標電流値との所
定時間の期間における最大電流偏差を保持する最大電流
偏差保持手段と、前記負荷電流検出手段による電流検出
値と目標電流値との偏差に応じてパルス幅変調制御され
る負荷電流の所定時間の期間における最小パルス幅を保
持する最小パルス幅保持手段と、前記最大電流偏差保持
手段に保持された最大電流偏差が所定値を越えているか
否かを判定する電流偏差判定手段と、前記最小パルス幅
保持手段に保持された最小パルス幅が所定値以下になっ
ているか否かを判定するパルス幅判定手段と、前記電流
偏差判定手段および前記パルス幅判定手段の短絡判定結
果が前記第2の所定時間継続して負荷の短絡故障を示す
場合に負荷の短絡故障であると判定する短絡継続時間判
定手段とを備えたものである。
【0020】また、前記負荷電流検出手段による電流検
出値をサンプリングして得ると共に前記負荷短絡故障判
定手段をソフトウエアで構成し、前記判定結果保持手段
による短絡判定結果の保持時間を、短絡継続時間の計測
周期と等しいかまたはそれ以上とするものである。
【0021】また、前記負荷電流検出手段による負荷電
流の検出値と目標値との偏差に応じてパルス幅変調制御
駆動波形の負荷電流のパルス幅を制御する負荷電流制御
手段をさらに備え、前記負荷電流検出手段による電流検
出値をサンプリングして得ると共に前記負荷電流制御手
段と前記負荷短絡故障判定手段をソフトウエアで構成
し、負荷短絡故障判定に用いる負荷電流のサンプリング
周期を、負荷電流の制御周期と等しいかまたはそれ以下
とするものである。
【0022】また、前記負荷短絡故障判定手段は、前記
負荷電流制御手段の出力に基づいて負荷電流のパルス幅
の判定を行うものである。
【0023】また、前記負荷短絡故障判定手段により負
荷短絡故障と判定した場合には、負荷の駆動を停止する
負荷駆動手段をさらに備えたものである。
【0024】また、電源または接地と前記負荷駆動手段
との間にスイッチ手段を設け、前記負荷短絡故障判定手
段により、負荷短絡故障と判定した場合に、前記スイッ
チ手段を開き、その状態を保持するものである。
【0025】また、前記スイッチ手段は、前記負荷駆動
手段と負荷が成す閉回路中に設けられたものである。
【0026】また、前記負荷短絡故障判定手段が故障と
判定した場合に警報を発する警報装置をさらに備えたも
のである。
【0027】また、この発明に係る電動パワーステアリ
ング装置は、前記負荷駆動手段により駆動され、操舵力
を補助するモータをさらに備え、前記負荷電流検出手段
は、前記モータに流れる電流を検出し、前記負荷電流制
御手段は、モータ電流を制御し、前記負荷短絡故障判定
手段は、前記モータの短絡故障を検出するものである。
【0028】また、前記モータは、前記スイッチ手段の
代わりに、前記負荷短絡故障判定手段が故障と判定した
場合に前記モータを操舵系から機械的に切り離し、その
状態を保持するクラッチ手段を備えたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態に
ついて図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従
来例と共通する部分については同一符号を用いて説明す
る。
【0030】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1に係る負荷短絡故障検出装置の機能ブロック図で
ある。図1において、4は短絡故障の検出対象としての
電気的負荷であるモータ、6はモータ4に流れる電流を
検出する負荷電流検出手段、7は目標電流(指示値)と
負荷電流検出手段6による負荷電流検出値との偏差に基
づいて負荷電流を目標電流に追従させるようにPWM駆
動波形の駆動パルス幅を計算し負荷電流(モータ駆動電
流)を制御する負荷電流制御手段、8は負荷電流制御手
段7の出力に応じて負荷としてのモータ4を駆動する負
荷駆動手段である。
【0031】また、同図において、90は前記モータ4
の短絡故障を判定する負荷短絡故障判定手段であり、こ
の負荷短絡故障判定手段90は、負荷電流検出手段6に
よる負荷電流検出値と目標電流値との偏差が負荷短絡と
考えられる所定の電流値(短絡電流)を越えているか否
かを判定する電流偏差判定手段90aと、負荷電流制御
手段7によるPWM駆動波形の駆動パルス幅が負荷短絡
と考えられる所定のパルス幅(短絡パルス幅値)以下に
なっているか否かを判定するパルス幅判定手段90b
と、電流偏差判定手段90a及びパルス幅判定手段90
bの判定結果を所定時間保持する判定結果保持手段90
cと、判定結果保持手段90cによって保持されている
短絡判定結果が所定時間以上継続して負荷の短絡故障を
示す場合に、負荷駆動手段8による負荷の駆動を禁止さ
せると共に、警報手段15によって警報を発するように
する短絡継続時間判定手段90dとを備えている。
【0032】また、図2は、前記実施の形態1の負荷短
絡故障検出装置の一回路例を示すものである。図2にお
いて、4は負荷としてのモータ、5はモータ4等の負荷
に電流を供給する電源、6は負荷電流検出手段であり、
ここでは、モータ4と直列に接続されている抵抗器Rに
流れる電流を検出している。また、8はブリッジ回路を
構成する4個のMOSFET24(24a〜24d)か
ら成る負荷駆動手段である。11はマイクロコンピュー
タであり、CPU16と、制御プログラム等が格納され
ているROM17と、負荷電流のデータ等を一時的に保
持するRAM18aおよび18bと、プログラムの実行
周期の管理を行うためのタイマ19と、負荷電流検出手
段6による負荷電流検出値をCPU16に読み込むため
のA/D変換器20と、モータ4を駆動する電流のデュ
ーテイ比を設定するためのPWMタイマ21と、I/O
ポート22とを内蔵している。
【0033】なお、前記マイクロコンピュータ11は、
図1に示される負荷電流制御手段7と、電流偏差判定手
段90a、パルス幅判定手段90b、判定結果保持手段
90c、および短絡継続時間判定手段90dから成る負
荷短絡故障判定手段90の機能を達成するものである。
【0034】また、12は負荷駆動手段8と電源5との
接続または遮断を行う電源スイッチ手段であり、ここで
はリレーを用いている。15は警報手段であり、ここで
はランプを用いている。なお、負荷駆動手段8のMOS
FET24a、24bは、マイクロコンピュータ11の
PWMタイマ21にバッファ23を介して接続されてお
り、負荷駆動手段8のMOSFET24c、24dと電
源スイッチ手段12と警報手段15は、マイクロコンピ
ュータ11のI/Oポート22にバッファ23を介して
接続されている。
【0035】次に、前記回路の負荷電流制御手段7と負
荷短絡故障判定手段90の基本動作について説明する。
まず、負荷電流制御手段7として機能するCPU16
は、負荷電流検出手段6によって検出された検出電流を
A/D変換器20を介して所定時間毎に読み込み、与え
られた所定の目標電流(指示値)と前記検出電流とを一
致させるように偏差からモータ4の駆動電流のデューテ
ィ比(パルス幅)を演算する。
【0036】次に、負荷短絡故障判定手段90としして
機能するCPU16は、負荷短絡故障か否かを判定し、
正常である場合には、前記デューティ比と所望の通電方
向に応じて、PWMタイマ21とI/Oポート22を設
定し、バッファ23と負荷駆動手段8を介してモータ4
をPWM駆動する。
【0037】ここで、モータ4のPWM駆動は、例え
ば、MOSFET24aのデューティ比が所定の値に設
定され、MOSFET24bのデューティ比が0%(M
OSFET24bはオフ)に設定され、同時に、I/O
ポート22によってMOSFET24cはオフで、MO
SFET24dはオンに設定されると、モータ4の駆動
電流が、MOSFET24aがオンのときには、図2の
実線に示すような経路Iaに従って流れるものである。
また、MOSFET24aがオフのときには、モータ4
の駆動電流は、図2の点線に示すような経路Ibに従っ
て流れるものである。
【0038】一方、負荷短絡故障判定手段90として機
能するCPU16は、短絡故障と判定した場合には、負
荷駆動手段8のMOSFET24を全てオフにするよう
にPWMタイマ21とI/Oポート22とを設定すると
ともに、警報手段15を作動させ警報し、電源スイッチ
手段12を開きモータ4と電源5の接続を遮断するよう
にI/Oポート22を設定する。
【0039】以上の基本動作の中で、負荷短絡故障判定
手段90の電流偏差判定手段90a、パルス幅判定手段
90b、判定結果保持手段90cの動作を、図3に示す
フローチャートに基づき詳細に説明する。なお、このフ
ローチャートに示される処理は、負荷短絡故障判定手段
90をソフトウエアで構成した場合に、一定周期T1で
呼び出されて実行されるものであり、その周期T1は、
モータ4の駆動電流の制御周期である。
【0040】まず、CPU16は、負荷電流検出手段6
によって検出された負荷電流検出値をA/D変換器20
を介して一定のサンプリング時間T1毎に読み込み(ス
テップS31)、指示値との偏差(△I)を求めると共
に、モータ電流をフィードバック制御すべくモータ4の
駆動電流のデューティ比(パルス幅Tpwm)を演算す
る(ステップS32,S33)。
【0041】次に、CPU16は、ステップS32にお
いて読み込んだ電流偏差の値が、短絡電流が流れている
と考えられる第1の判定値以上か否かを判定し(ステッ
プS34a)、電流偏差の値が短絡電流が流れていると
考えられる第1の判定値を超える場合には、RAM18
aに「1」をストアし(ステップS35a)、負荷電流
検出値が正常と考えられる場合には、RAM18bに
「0」をストアする(ステップS36a)。但し、前記
RAM18aには、現在から予め設定された保持時間T
2前までの期間の判定結果がストアされ、古い判定結果
は順次抹消されるものとする。なお、前記ステップS3
5aとS36aは判定結果保持手段90cに相当する。
【0042】また、CPU16は、ステップS33にお
いて計算したモータ4の駆動電流のデューティ比(パル
ス幅Tpwm)値が、負荷短絡と考えられるデューティ
比(パルス幅Tpwm)値以下か否かを判定し(ステッ
プS34b)、デューティ比(パルス幅Tpwm)が負
荷短絡と考えられる場合には、RAM18bに「1」を
ストアし(ステップS35b)、デューティ比(パルス
幅Tpwm)が正常と考えられる場合には、RAM18
bに「0」をストアする(ステップS36b)。但し、
前記RAM18bには、現在から予め設定された保持時
間T2前までの期間の判定結果がストアされ、古い判定
結果は順次抹消されるものとする。なお、前記ステップ
S35bとS36bは判定結果保持手段90cに相当す
る。
【0043】続いて、後述するような負荷短絡故障判定
手段90の短絡継続時間判定手段90dにより決定され
る故障フラグの状態を調べ(ステップS37)、故障フ
ラグが「0」(負荷短絡故障判定手段90からの判断結
果が正常)であった場合にはステップS33で演算され
たデューティ比に従って負荷駆動手段8によりモータ4
をPWM駆動する(ステップS38)。また、故障フラ
グが「1」(負荷短絡故障判定手段90からの判断結果
が負荷短絡故障)である場合には、負荷駆動手段8のM
OSFET24を全てオフにし、モータ4の駆動を停止
する(ステップS39)。前記ステップS37〜S39
は負荷駆動手段8に相当する。
【0044】次に、前記ステップS35aまたはS36
aによりRAM18aに、前記ステップS35bまたは
S36bによりRAM18bに順次ストアされた保持時
間T2の期間の判定結果を用いて負荷短絡故障を判定す
るプログラム、すなわち、負荷短絡故障判定手段90の
短絡継続時間判定手段90dをソフトウエアで構成した
場合の動作について、図4に示すフローチャートに基づ
き詳細に説明する。
【0045】短絡継続時間判定手段90dは、RAM1
8a及び18bに順次ストアされた保持時間T2の期間
の判定結果を調べ(ステップS41)、過去T2時間の
判定結果が全て正常(すべて「0」がストア)であった
場合には、短絡継続時間計測用のカウンタをクリアし
(ステップS42)、判定結果が1回でも短絡と判定さ
れている場合には、前記カウンタを「1」増し(ステッ
プS43)、短絡継続時間の計測を続行する。そして、
前記カウンタによる短絡継続時間の計測結果が所定の短
絡判定時間Tzを越えているか否かを判定し(ステップ
S44)、越えている場合は故障フラグに「1」をセッ
トする(ステップS45)。
【0046】最後に、前記故障フラグの状態を調べ(ス
テップS46)、故障と判定されている場合には、警報
手段15で警報し、電源スイッチ手段12を開き、負荷
駆動手段8への電源供給を遮断する(ステップS4
7)。正常と判定されている場合には、警報手段15を
消灯し、電源スイッチ手段12を閉じ、負荷駆動手段8
へ電源を供給する(ステップS48)。
【0047】なお、図3に示すフローチャートにおける
ステップS37の故障フラグの状態は、前記ステップS
44の判定結果に基づき決定されるので、故障と判定さ
れている場合には、上述したように、負荷駆動手段8の
MOSFET24は全てオフになり、モータ4の駆動は
停止される。
【0048】ここで、前記故障フラグは、マイクロコン
ピュータ11のパワーオンリセット後に「0」に初期化
し、「1」をセット後はマイクロコンピュータ11の電
源が遮断されるまで「1」の状態を保持するものとす
る。また、以上のステップS41からS48までの処理
は一定周期T3で呼び出されて実行される(この周期T
3を短絡継続時間の計測周期という)。
【0049】ここで、負荷が短絡故障を起こした場合の
動作について、図5を参照しながら詳細に説明する。負
荷電流制御手段7により誘導負荷であるモータ4をPW
M駆動すると、負荷電流は、目標電流を中心とし、傾き
が負荷の電気的時定数τで定まり、周波数がPWMの搬
送周波数の三角波状となる。
【0050】PWMの搬送波の周期を時定数τよりも十
分短く設定すると、正常時における負荷電流検出値は目
標値に等しい一定値と見做せるが、図5(a)に示すよ
うに、t=txで、モータ4に短絡故障が発生したとす
ると、短絡時には負荷駆動手段8から見たインダクタン
スと抵抗は極めて小さくなるので、負荷電流は急激に増
加し、負荷電流検出値は目標電流に対して過大となり偏
差が大きくなる。すると、負荷電流制御手段7は、負荷
電流を減少させるべく作用するので、PWMデューティ
比の演算結果は0%近傍になる。
【0051】モータ4がデューティ比0%近傍で駆動さ
れると、正常時には前記時定数τで減少する負荷電流
は、負荷駆動手段8から見たインダクタンスが無視でき
るため、急速に減少する。したがって、このときの負荷
電流検出値は目標電流を下回るので、負荷電流制御手段
7は負荷電流を増加すべくPWMデューティ比の演算結
果を増加させるため、負荷電流検出値は再び目標電流に
対して過大となる。以上の動作を繰り返すため、負荷電
流の検出値及び偏差は、t=0〜txでは一定値(目標
電流)となるが、t>txでは、図5(a)に示すよう
に、矩形波状の発振波形となると同時に、PWMデュー
ティ比の演算結果も0%近傍と大きな値の繰り返し(発
振)状態となる。
【0052】電流偏差判定手段90a及びパルス幅判定
手段90bは、図5(a)に示すように、各検出電流値
に対する判定結果を順次RAM18a及び18bにスト
アする。前記例において、判定結果はt<txでは全て
正常「0」で、t>txでは短絡「1」と正常「0」と
を繰り返す。
【0053】そして、短絡継続時間判定手段90dは、
判定結果保持手段90cに保持された保持時間T2の期
間の判定結果を調べ、短絡継続時間をカウントまたはカ
ウントクリアする。前記例においては、図5(b)に示
すように、t<txでは短絡継続時間の計測周期T3ご
とに計測カウンタはクリアされ、t>txでは周期T3
毎に計測カウンタの値が「1」ずつ増加し、前記計測カ
ウンタの値が短絡判定時間Tzを越えると、短絡継続時
間判定手段90dは、負荷短絡故障と判定し、図5
(c)に示すように、故障フラグに「1」がセットされ
る。
【0054】故障フラグに「1」がセットされると、図
3に示すフローチャートにおけるステップS39及び図
4に示すフローチャートにおけるステップS47で示し
たように、負荷駆動手段8によるモータ4の駆動が停止
されるとともに、電源スイッチ手段12が開かれ、警報
手段15より警報が発せられる。なお、上述したような
短絡故障の場合でも、負荷電流制御手段7のフィードバ
ック作用により、負荷駆動手段8の負荷電流の平均値は
制限されるので、負荷駆動手段8は焼損に至ることなく
保護される。
【0055】一方、負荷電流が目標電流の急激な変化等
のために一時的にオーバーシュートした場合の動作につ
いて、図6を参照して説明する。例えば、目標電流がI
1からI2に上昇した場合、負荷電流制御手段7は、負
荷電流を前記目標電流I2に近づけようと、PWMデュ
ーティ比の演算結果を増加させる。目標電流の変化幅が
小さい場合には、前記デューティ比の変化も小さいの
で、負荷電流は滑らかに前記目標電流I2に向かって増
大するが、目標電流の変化幅が大きい場合には、前記デ
ューティ比の変化も大きいので、負荷電流は急激に増大
し、図6(a)に示すように、オーバーシュートを起こ
す。しかし、負荷電流制御手段7のフィードバック作用
により負荷電流は減少させられ目標電流値に戻る。
【0056】また、電流偏差判定手段90aによりRA
M18aに順次ストアされる判定結果は、図6(a)に
示すように、負荷電流検出値がオーバーシュートした期
間内では、短絡「1」となることがあるが、他は正常
「0」である。一方、パルス幅判定手段90bによりR
AM18bに順次ストアされる判定結果は、図6(d)
に示すように、短絡「1」になることは無い。
【0057】短絡継続時間判定手段90dは、前記RA
M18a及び18bの両方の判定結果を周期T3毎に読
み込み短絡継続時間をカウントまたはカウントクリアす
る。前記例では、図6(b)に示すように、計測カウン
タの値は、全ての判定結果が正常「0」であるので、前
記計測カウンタは常にクリアされる。したがって、この
場合は負荷短絡故障とは判定されず、図6(c)に示す
ように、故障フラグは「1」にセットされない。すなわ
ち、負荷短絡故障判定手段90は、負荷電流値がある期
間短絡判定電流偏差値を越えることがあっても、短絡判
定パルス幅が判定値を下回らない場合には、負荷電流の
急増は目標電流の急激な変化等のための一時的にオーバ
ーシュートであって、負荷短絡による過大な電流ではな
いと判定するものである。
【0058】このように、本実施の形態1によれば、過
大な負荷電流が流れた場合、負荷電流制御手段7のフィ
ードバック作用により負荷駆動手段8を保護するととも
に、それが負荷短絡故障か否かを適切に判断し、負荷短
絡故障であれば早急にモータ4の駆動を停止し、モータ
4を電源から切り離し、警報を発するようにすることが
できる。
【0059】なお、短絡判定を行うための偏差を判定す
る電流値としては、前記本実施の形態1に示したよう
に、負荷電流のフィードバック制御のために読み込んだ
負荷電流検出値そのものを用いると処理が簡単になる。
また、短絡故障時の短絡電流の発振周期は負荷電流制御
手段7の制御周期T1より短くは成り得ないので、短絡
故障判定のための負荷電流のサンプリング周期は、前記
制御周期T1以下であれば十分である。一方、故障の誤
検出を防ぐためには、短絡判定時間Tzは電流制御の整
定時間よりも十分長く、かつ、危険に至る前にフェール
セーフ処置を講ずることのできる時間(例えば、数10
msec)に設定すればよい。
【0060】また、前記制御周期T1は、負荷の電気的
時定数よりも十分短く(例えば、数100msec)と
するのが一般的である。更に、短絡継続時間の計測周期
T3は、前記短絡判定時間Tzより十分短く(例えば、
数msec)に設定するのが望ましい。また、短絡判定
結果の保持時間T2は、少なくとも前記計測周期T3よ
りも長くしておけば確実に短絡故障を検出することがで
きる。
【0061】実施の形態2.図7は、この発明の実施の
形態2に係る負荷短絡故障検出装置の機能ブロック図で
ある。図7に示す実施の形態2では、図1に示す判定結
果保持手段90cに代えて、最大電流偏差保持手段90
eと最小パルス幅保持手段90fとを備え、電流偏差検
出値の判定結果をRAM18aに、パルス幅判定値の判
定結果をRAM18bにそれぞれストアし、所定時間T
2保持する代わりに、所定時間T2内の最大電流偏差と
最小パルス幅を保持し、モータ4の負荷短絡故障の判定
を行うものである。
【0062】また、回路例としては、図2に示す実施の
形態1と同一であり、マイクロコンピュータ11は、図
7に示される負荷電流制御手段7と、最大電流偏差保持
手段90e、最小パルス幅保持手段90f、電流偏差判
定手段90a、パルス幅判定手段90b、短絡継続時間
判定手段90dから成る負荷短絡故障判定手段90の機
能を達成するものである。
【0063】次に、最大電流偏差保持手段90eと最小
パルス幅保持手段90fの動作について、図8に示すフ
ローチャートに基づいて詳細に説明する。なお、図8に
示すフローチャートの処理は、負荷電流制御手段7と負
荷短絡故障判定手段90ヲソフトウエアで構成した場合
に一定周期T1で呼び出されて実行される。(この周期
T1は、モータ4の駆動電流の制御周期である。)
【0064】まず、CPU16は、負荷電流検出手段6
によって検出された負荷電流検出値をA/D変換器20
を介して一定のサンプリング時間T1毎に読み込み(ス
テップS81)、指示値との偏差を求めると共に、モー
タ電流をフィードバック制御すべくモータ4の駆動電流
のデューティ比を演算する(ステップS82,S8
3)。
【0065】次に、CPU16は、RAM18aにスト
アされている最大電流偏差値の保持時間tpが前記所定
時間T2を越えているかどうかを判断し(ステップS8
4a)、tp<T2であれば、最新入力の電流偏差検出
値と前記最大電流偏差値とを比較する(ステップS85
a)。そして、前記最新入力の電流偏差検出値が前記最
大電流偏差値を越えている場合には、最大電流値の保持
時間計測カウンタをクリアする(ステップS86a)と
共に、この最新入力の負荷電流検出値を最大電流偏差値
とする(ステップS87a)。なお、tp>T2であっ
ても、最大電流値の保持時間計測カウンタをクリアする
(ステップS86a)と共に(前記比較をする事な
く)、最新入力の負荷電流検出値を最大電流偏差値とす
る(ステップS87a)。また、前記ステップS85a
において、最新入力の電流偏差検出値が最大電流偏差値
を越えていない場合には、最大電流値の保持時間計測カ
ウンタを「1」増加させる(ステップS88a)。ここ
で、前記ステップS84aからS88aは、最大電流偏
差保持手段90eに相当する。
【0066】また、CPU16は、RAM18bにスト
アされている最小パルス幅値の保持時間tpが前記所定
時間T2を越えているかどうかを判断し(ステップS8
4b)、tp<T2であれば、最新入力の電流偏差検出
値と前記最大電流偏差値とを比較する(ステップS85
b)。そして、前記最新入力のモータ駆動パルス幅値が
前記最小パルス幅値を下回っている場合には、最小パル
ス幅値の保持時間計測カウンタをクリアする(ステップ
S86b)と共に、この最新入力のパルス幅値をパルス
幅値とする(ステップS87b)。なお、tp>T2で
あっても、パルス幅値の保持時間計測カウンタをクリア
する(ステップS86b)と共に(前記比較をする事な
く)、最新入力のパルス幅値をパルス幅値とする(ステ
ップS87b)。また、前記ステップS85bにおい
て、最新入力のパルス幅値がパルス幅値を下回っていな
い場合には、パルス幅値の保持時間計測カウンタを1増
加させる(ステップS88b)。ここで、前記ステップ
S84bからS88bは最小パルス幅保持手段90fに
相当する。
【0067】続いて、後述するような負荷短絡故障判定
手段90の短絡継続時間判定手段90dにより決定され
る故障フラグの状態を調べ(ステップS89)、故障フ
ラグが「0」(負荷短絡故障判定手段90からの判断結
果が正常)であった場合にはステップS83で演算され
たデューティ比に従って負荷駆動手段8によりモータ4
をPWM駆動する(ステップS91)。また、故障フラ
グが「1」(負荷短絡故障判定手段90からの判断結果
が負荷短絡故障)である場合には、負荷駆動手段8のM
OSFET24を全てオフにし、モータ4の駆動を停止
する(ステップS90)。
【0068】次に、前記ステップS84a〜S88aに
よりRAM18aにストアされた保持時間T2の期間の
最大電流偏差値と前記ステップS84b〜S88bによ
りRAM18bにストアされた保持時間T2の期間の最
小パルス幅値を用いて負荷短絡故障を判定するプログラ
ム、すなわち、負荷短絡故障判定手段90の短絡継続時
間判定手段90dをソフトウエアで構成した場合の動作
について、図9に示すフローチャートに基づき詳細に説
明する。
【0069】短絡継続時間判定手段90dは、RAM1
8aにストアされた保持時間T2の期間の最大電流偏差
値と短絡電流偏差判定値とを比較し(ステップS9
2)、前記最大偏差が短絡電流偏差判定値に満たない場
合には正常と見做し、短絡継続時間計測カウンタをクリ
アし(ステップS94)、前記最大電流が短絡電流判定
値以上の場合には、RAM18bにストアされた保持時
間T2の期間の最小パルス幅値と短絡判定パルス幅判定
値とを比較し(ステップS93)、前記最小パルス幅値
が短絡判定パルス幅判定値を下回らない場合には正常と
見做し、短絡継続時間計測カウンタをクリアし(ステッ
プS94)、前記最小パルス幅値が短絡判定パルス幅判
定値を下回る場合は、前記カウンタを「1」増し(ステ
ップS95)短絡継続時間の計測を続行する。
【0070】そして、前記カウンタによる短絡継続時間
の計測結果が所定の短絡判定時間Tzを越えているか否
かを判定し(ステップS96)、越えている場合は故障
フラグに「1」をセットする(ステップS97)。最後
に、前記故障フラグの状態を調べ(ステップS98)、
故障と判定されている場合には、警報手段15で警報
し、電源スイッチ手段12を開き、負荷駆動手段8への
電源供給を遮断する(ステップS99)。正常と判定さ
れている場合には、警報手段15を消灯し、電源スイッ
チ手段12を閉じ、負荷駆動手段8へ電源を供給する
(ステップS100)。
【0071】なお、図8に示すフローチャートのステッ
プS89の故障フラグの状態は、前記ステップS896
判定結果に基づき決定されるので、故障と判定されてい
る場合には、上述したように、負荷駆動手段8のMOS
FET24は全てオフになり、モータ4の駆動は停止さ
れる。また、以上のステップS92からS100までの
処理は一定周期T3で呼び出されて実行される(この周
期T3を短絡継続時間の計測周期という)。
【0072】ここで、負荷が短絡故障を起こした場合の
動作について、図10を参照しながら詳細に説明する。
負荷電流制御手段7により誘導負荷であるモータ4をP
WM駆動すると、正常時における負荷電流検出値は、図
10(a)に示すように、目標値に等しい一定値とな
る。ここで、t=txで、モータ4に短絡故障が発生し
たとすると、負荷電流検出値は矩形波状の発振波形とな
る。したがって、RAM18aにストアされる最大電流
偏差値は、t<txでは目標電流に一致しゼロ値であ
り、t>txでは短絡電流判定値よりも大きな偏差の値
になる。したがって、RAM18aに順次ストアされる
最大電流偏差値は、図10(b)に示すように、t=t
xで階段状に増加する。
【0073】次に、RAM18bにストアされる最小パ
ルス幅値は、t<txでは目標電流に一致し所定値であ
り、t>txでは短絡電流を抑える為、約ゼロと別の値
の発振(振動)した値になる。したがって、RAM18
bに順次ストアされる最小パルス幅値は、図10(f)
に示すように、t=txで階段状に減少する。そして、
短絡継続時間判定手段90dは、最大電流偏差保持手段
90eに保持された保持時間T2の期間の最大電流偏差
とパルス幅最小値の両方を調べ、短絡継続時間をカウン
トまたはカウントクリアする。
【0074】前記例においては、図10(c)に示すよ
うに、t<txでは短絡継続時間の計測周期T3ごとに
計測カウンタはクリアされ、t>txでは周期T3毎に
計測カウンタの値が1ずつ増加し、前記計測カウンタの
値が短絡判定時間Tzを越えると、短絡継続時間判定手
段90dは負荷短絡故障と判定し、図10(d)に示す
ように、故障フラグに「1」がセットされる。
【0075】故障フラグに「1」がセットされると、図
8に示すステップS90及び図9に示すステップS99
で示したように、負荷駆動手段8によるモータ4の駆動
が停止されるとともに、電源スイッチ手段12が開か
れ、警報手段15より警報が発せられる。なお、上述し
たような短絡故障の場合でも、負荷電流制御手段7のフ
ィードバック作用により、負荷駆動手段8の負荷電流の
平均値は制限されるので、負荷駆動手段8は焼損に至る
ことなく保護される。
【0076】一方、負荷電流が目標電流の急激な変化等
のために一時的にオーバーシュートした場合の動作につ
いて、図11を参照して説明する。同図(a)に示すよ
うに、負荷電流が、オーバーシュートを起こしたとき、
RAM18aに順次ストアされる最大電流偏差値は、図
11(b)に示すように、負荷電流検出値がオーバーシ
ュートした期間のみ短絡電流判定値を越えている。次
に、RAM18bにストアされる最小パルス幅値は、t
<txでは目標電流に一致し所定値であり、t>txでは
オーバーシュート電流を抑える為、短時間新しい目標値
を中心とした振動した値になる。したがって、RAM1
8に順次ストアされる最小パルス幅値は、図11(f)
に示すように、t=txで階段状に微小変動するが、判
定値は下回らない。
【0077】短絡継続時間判定手段90dは、前記最大
電流偏差値と最小パルス幅値を周期T3毎に読み込み短
絡継続時間をカウントまたはカウントクリアする。前記
例では、図11(c)に示すように、計測カウンタの値
は、負荷電流検出値がオーバーシュートした期間も、次
の周期T3(オーバーシュートが終わった最初の区間)
も短絡判定値に満たないので、前記計測カウンタは常に
クリアされる。したがって、この場合は負荷短絡故障と
は判定されず、図11(d)に示すように、故障フラグ
は1にセットされない。すなわち、負荷短絡故障判定手
段90は、負荷電流値の最大値がある期間短絡電流判定
値を越えることがあっても、最小パルス幅値が判定値を
下まわら無い場合には、負荷電流の急増は目標電流の急
激な変化等による一時的にオーバーシュートであって、
負荷短絡による過大な電流ではないと判定するものであ
る。
【0078】このように、本実施の形態2によれば、過
大な負荷電流が流れた場合、負荷電流制御手段7のフィ
ードバック作用により負荷駆動手段8を保護するととも
に、それが負荷短絡故障か否かを適切に判断し、負荷短
絡故障であれば早急にモータ4の駆動を停止し、モータ
4を電源から切り離し、警報を発するようにすることが
できる。また、最大電流偏差値を用いることにより、短
絡故障判定のための負荷電流のサンプリング周期を長く
設定できるため、CPU16の負荷を軽減することがで
きる。
【0079】また、前記例においては、最大偏差電流保
持手段25は最大偏差電流が保持されてT2経過する
か、最新入力の負荷電流検出値からの偏差値が保持され
ている最大偏差電流よりも大きい場合に最大電流偏差値
を最新入力の偏差値に更新していたが、過去T2時間分
の負荷電流検出値を保持し、そのうち最大のものを最大
電流として、負荷短絡故障の判定を行うこともできる。
ところで、前記実施の形態2においては、最大電流偏差
保持手段90eをソフトウエアで構成していたが、ホー
ルド時間がT2のピークホールド回路を用いて最大電流
偏差値を検出して、負荷短絡故障の判定を行っても、同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0080】実施の形態3.図12は、この発明の実施
の形態3に係る電動パワーステアリング装置の構成を示
す図である。図12において、1はステアリングホイー
ル、2は操舵トルクを検出するトルクセンサ、3はタイ
ヤ、4は短絡故障の検出対象としての電気的負荷である
モータ、26はモータ4の出力トルクを操舵系に伝達す
る減速器、5はモータ4に電流を供給する電源、29は
前記実施の形態1または実施の形態2に示した負荷短絡
故障検出装置を備えた電動パワーステアリングのコント
ロールユニット、27は前記負荷短絡故障検出装置の負
荷駆動手段8とモータ4が成す閉回路中に挿入されたモ
ータスイッチ手段、28はイグニッションスイッチ、1
5はモータ4の短絡故障時に警報を発する警報手段であ
る。
【0081】次に、前記構成の電動パワーステアリング
装置の動作について説明する。正常時にはコントロール
ユニット29は、トルクセンサ2が検出した操舵トルク
と車速信号に応じて、運転者が適切な操舵力でステアリ
ングホイール1の操作ができるように、モータ4からト
ルクを発生させており、モータ4の出力トルクは、減速
器26を介して操舵系に伝達されている。
【0082】また、モータ4の端子間の短絡故障が発生
した場合、モータスイッチ手段27は負荷短絡故障検出
装置により故障を検出し、モータ4の駆動を停止し、コ
ントロールユニット29の負荷短絡故障検出装置に内蔵
された電源スイッチ手段12を開き、警報手段15によ
り運転者に警報する。
【0083】ここで、モータ4は、短絡すると回転速度
に比例した制動力を発生する(発電ブレーキ)。したが
って、この故障の場合には、速く操舵すると操舵力が増
加することになる。そこで、本実施の形態においては、
負荷駆動手段8とモータ4が成す閉回路中にモータスイ
ッチ手段27を挿入し、コントロールユニット29が負
荷の短絡故障を検出すると、前記フェールセーフ処置に
加え、モータスイッチ手段27を開き負荷短絡故障時の
発電ブレーキを防止する。以上のフェールセーフ処置
は、イグニッションスイッチ28が開放されエンジンが
停止するまで保持される。
【0084】このように、本実施の形態3によれば、電
動パワーステアリング装置における負荷の短絡故障を検
出し、速やかにフェールセーフ処置を講ずることができ
る。なお、モータスイッチ手段27はコントロールユニ
ット29内に設けてもよいが、前記例の如く、モータ4
とモータスイッチ手段27を一体化しておけば、モータ
4とコントロールユニット29間の配線の短絡故障によ
るモータ4の発電ブレーキをも防止することができる。
【0085】実施の形態4.なお、実施の形態3では、
モータ4内にモータスイッチ手段27を設けていたが、
モータスイッチ手段27の代わりにクラッチを設け、モ
ータ4の短絡故障時には、前記クラッチを制御し、モー
タ4をステアリングから切り離すようにしてもよい。こ
の場合には、モータ4の短絡故障のみならず、モータ4
内部の機械的な故障によって操舵力が増加する場合にモ
ータ4をステアリングから切り離す用途にも前記クラッ
チ30を使用することができ、より安全な電動パワース
テアリング装置を構築することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る負荷短絡
故障検出方法によれば、負荷電流の検出値と目標値との
偏差が、第1の所定時間内に所定値を越え、かつ前記偏
差に応じてパルス幅変調制御される負荷電流のパルス幅
が所定値以下となる状態が、第2の所定時間継続した場
合に負荷の短絡故障であると判定することにより、負荷
の短絡ないしは負荷駆動端子の地絡故障時には負荷短絡
故障を確実に検出するとともに、目標電流の急激な変化
等によって過渡的に過大な負荷電流が流れた場合にも誤
検出することがないという効果を奏する。
【0087】また、この発明に係る負荷短絡故障検出装
置は、負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、前記負
荷電流検出手段による負荷電流の検出値と目標値との偏
差が、第1の所定時間内に所定値を越え、かつ前記偏差
に応じてパルス幅変調制御される負荷電流のパルス幅が
所定値以下となる状態が、第2の所定時間継続した場合
に負荷の短絡故障であると判定する負荷短絡故障判定手
段とを備えることにより、負荷の短絡ないしは負荷駆動
端子の地絡故障時には負荷短絡故障を確実に検出すると
ともに、目標電流の急激な変化等によって過渡的に過大
な負荷電流が流れた場合にも誤検出することがないとい
う効果を奏する。
【0088】また、前記負荷短絡故障判定手段は、前記
負荷電流検出手段による電流検出値と目標電流値との偏
差が所定値を越えているか否かを判定する電流偏差判定
手段と、前記偏差に応じてパルス幅変調制御される負荷
電流のパルス幅が所定値以下になっているか否かを判定
するパルス幅判定手段と、前記電流偏差判定手段および
前記パルス幅判定手段の短絡判定結果を所定時間保持す
る判定結果保持手段と、前記判定結果保持手段により保
持された短絡判定結果が前記第2の所定時間継続して負
荷の短絡故障を示す場合に負荷の短絡故障であると判定
する短絡継続時間判定手段とを備えることにより、負荷
の短絡ないしは負荷駆動端子の地絡故障時には負荷短絡
故障を確実に検出するとともに、目標電流の急激な変化
等によって過渡的に過大な負荷電流が流れた場合にも誤
検出することがないという効果を奏する。
【0089】また、前記負荷短絡故障判定手段は、前記
負荷電流検出手段による電流検出値と目標電流値との所
定時間の期間における最大電流偏差を保持する最大電流
偏差保持手段と、前記負荷電流検出手段による電流検出
値と目標電流値との偏差に応じてパルス幅変調制御され
る負荷電流の所定時間の期間における最小パルス幅を保
持する最小パルス幅保持手段と、前記最大電流偏差保持
手段に保持された最大電流偏差が所定値を越えているか
否かを判定する電流偏差判定手段と、前記最小パルス幅
保持手段に保持された最小パルス幅が所定値以下になっ
ているか否かを判定するパルス幅判定手段と、前記電流
偏差判定手段および前記パルス幅判定手段の短絡判定結
果が前記第2の所定時間継続して負荷の短絡故障を示す
場合に負荷の短絡故障であると判定する短絡継続時間判
定手段とを備えることにより、負荷の短絡ないしは負荷
駆動端子の地絡故障時には負荷短絡故障を確実に検出す
るとともに、目標電流の急激な変化等によって過渡的に
過大な負荷電流が流れた場合にも誤検出することがない
という効果を奏する。
【0090】また、前記負荷電流検出手段による電流検
出値をサンプリングして得ると共に前記負荷短絡故障判
定手段をソフトウエアで構成し、前記判定結果保持手段
による短絡判定結果の保持時間を、短絡継続時間の計測
周期と等しいかまたはそれ以上とすることにより、負荷
電流のサンプリング周期を長く設定でき、ソフトウエア
処理する際のデータ処理の負荷を軽減できる。
【0091】また、前記負荷電流検出手段による負荷電
流の検出値と目標値との偏差に応じてパルス幅変調制御
駆動波形の負荷電流のパルス幅を制御する負荷電流制御
手段をさらに備え、前記負荷電流検出手段による電流検
出値をサンプリングして得ると共に前記負荷電流制御手
段と前記負荷短絡故障判定手段をソフトウエアで構成
し、負荷短絡故障判定に用いる負荷電流のサンプリング
周期を、負荷電流の制御周期と等しいかまたはそれ以下
とすることにより、負荷電流のサンプリング周期を長く
設定でき、ソフトウエア処理する際のデータ処理の負荷
を軽減できる。
【0092】また、前記負荷短絡故障判定手段は、前記
負荷電流制御手段の出力に基づいて負荷電流のパルス幅
の判定を行うことにより、過渡的な過電流による短絡故
障の誤検出を防止し確実に短絡故障を検出できる。
【0093】また、前記負荷短絡故障判定手段により負
荷短絡故障と判定した場合には、負荷の駆動を停止する
負荷駆動手段をさらに備えることにより、負荷を保護す
ることができる。
【0094】また、電源または接地と前記負荷駆動手段
との間にスイッチ手段を設け、前記負荷短絡故障判定手
段により、負荷短絡故障と判定した場合に、前記スイッ
チ手段を開き、その状態を保持することにより、負荷駆
動手段に短絡故障があっても負荷電流を遮断することが
できる。
【0095】また、前記スイッチ手段を、前記負荷駆動
手段と負荷が成す閉回路中に設けることにより、負荷が
モータの場合には、短絡故障に伴う発電ブレーキを防ぐ
ことができる。
【0096】また、前記負荷短絡故障判定手段が故障と
判定した場合に警報を発する警報装置をさらに備えるこ
とにより、負荷短絡故障判定後も確実に負荷駆動手段を
保護するとともに、負荷短絡故障判定結果を運転者等に
警告することができる。
【0097】また、この発明に係る電動パワーステアリ
ング装置は、前記負荷駆動手段により駆動され、操舵力
を補助するモータをさらに備え、前記負荷電流検出手段
は、前記モータに流れる電流を検出し、前記負荷電流制
御手段は、モータ電流を制御し、前記負荷短絡故障判定
手段は、前記モータの短絡故障を検出することにより、
モータの駆動回路を保護しながらモータの短絡故障を行
うことができ、過渡的な過電流によるモータの短絡故障
の誤検出を防止できる。
【0098】また、前記モータは、前記スイッチ手段の
代わりに、前記負荷短絡故障判定手段が故障と判定した
場合に前記モータを操舵系から機械的に切り離し、その
状態を保持するクラッチ手段を備えることにより、負荷
短絡故障判定手段が故障と判定した場合には前記クラッ
チ手段によって前記モータを操舵系から機械的に切り離
し、その状態を保持することで、より安全な電動パワー
ステアリングを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る負荷短絡故障
検出装置の機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る負荷短絡故障
検出装置の一回路例を示す図である。
【図3】 図1の負荷短絡故障判定手段90における電
流偏差判定手段90a、パルス幅判定手段90b、判定
結果保持手段90cの動作を説明するフローチャートで
ある。
【図4】 図1の負荷短絡故障判定手段90における短
絡継続時間判定手段90dの動作を説明するフローチャ
ートである。
【図5】 この発明の実施の形態1における負荷短絡故
障時の動作を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態1における負荷電流が
オーバーシュートした場合の動作を説明する図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る負荷短絡故障
検出装置の機能ブロック図である。
【図8】 図7の負荷短絡故障判定手段90における最
大電流偏差保持手段90e、電流偏差判定手段90a、
最小パルス幅保持手段90f、パルス幅判定手段90
b、判定結果保持手段90cの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図9】 図7の負荷短絡故障判定手段90における短
絡継続時間判定手段90dの動作を説明するフローチャ
ートである。
【図10】 この発明の実施の形態2における負荷短絡
故障時の動作を説明する図である。
【図11】 この発明の実施の形態2における負荷電流
がオーバーシュートした場合の動作を説明する図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態2に係る電動パワー
ステアリング装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 従来の電動パワーステアリング装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
4 モータ、5 電源、6 負荷電流検出手段、7 負
荷電流制御手段、8負荷駆動手段、11 マイクロコン
ピュータ、12 電源スイッチ手段、15警報手段、1
6 CPU、17 ROM、18a,18b RAM、
19 タイマ、20 A/D変換器、21 PWMタイ
マ、22 I/Oポート、23 バッファ、24 MO
SFET、27 モータスイッチ手段、90 負荷短絡
故障判定手段、90a 電流偏差判定手段、90b パ
ルス幅判定手段、90c 判定結果保持手段、90d
短絡継続時間判定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/48 H02M 7/48 M 5H571 H02P 7/06 H02P 7/06 G (72)発明者 永井 勇 兵庫県神戸市兵庫区浜山通6丁目1番2号 三菱電機コントロールソフトウエア株式 会社内 Fターム(参考) 2G014 AA03 AB07 AC16 2G035 AA21 AB02 AC02 AD28 AD65 3D033 CA03 CA20 CA33 5G004 AA04 AA05 AB03 BA01 BA03 CA02 CA04 DA02 DB04 DC01 DC04 DC14 EA01 5H007 AA17 BB06 CA02 CB05 DA05 DB01 DB07 DB13 DC02 EA02 FA03 FA14 5H571 AA03 BB08 BB09 CC01 CC05 EE02 GG04 HA09 JJ03 JJ16 JJ17 JJ18 LL22 MM02 MM08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷電流の検出値と目標値との偏差が、
    第1の所定時間内に所定値を越え、かつ前記偏差に応じ
    てパルス幅変調制御される負荷電流のパルス幅が所定値
    以下となる状態が、第2の所定時間継続した場合に負荷
    の短絡故障であると判定する負荷短絡故障検出方法。
  2. 【請求項2】 負荷電流を検出する負荷電流検出手段
    と、 前記負荷電流検出手段による負荷電流の検出値と目標値
    との偏差が、第1の所定時間内に所定値を越え、かつ前
    記偏差に応じてパルス幅変調制御される負荷電流のパル
    ス幅が所定値以下となる状態が、第2の所定時間継続し
    た場合に負荷の短絡故障であると判定する負荷短絡故障
    判定手段とを備えた負荷短絡故障検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の負荷短絡故障検出装置
    において、 前記負荷短絡故障判定手段は、 前記負荷電流検出手段による電流検出値と目標電流値と
    の偏差が所定値を越えているか否かを判定する電流偏差
    判定手段と、 前記偏差に応じてパルス幅変調制御される負荷電流のパ
    ルス幅が所定値以下になっているか否かを判定するパル
    ス幅判定手段と、 前記電流偏差判定手段および前記パルス幅判定手段の短
    絡判定結果を所定時間保持する判定結果保持手段と、 前記判定結果保持手段により保持された短絡判定結果が
    前記第2の所定時間継続して負荷の短絡故障を示す場合
    に負荷の短絡故障であると判定する短絡継続時間判定手
    段とを備えたことを特徴とする負荷短絡故障検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の負荷短絡故障検出装置
    において、 前記負荷短絡故障判定手段は、 前記負荷電流検出手段による電流検出値と目標電流値と
    の所定時間の期間における最大電流偏差を保持する最大
    電流偏差保持手段と、 前記負荷電流検出手段による電流検出値と目標電流値と
    の偏差に応じてパルス幅変調制御される負荷電流の所定
    時間の期間における最小パルス幅を保持する最小パルス
    幅保持手段と、 前記最大電流偏差保持手段に保持された最大電流偏差が
    所定値を越えているか否かを判定する電流偏差判定手段
    と、 前記最小パルス幅保持手段に保持された最小パルス幅が
    所定値以下になっているか否かを判定するパルス幅判定
    手段と、 前記電流偏差判定手段および前記パルス幅判定手段の短
    絡判定結果が前記第2の所定時間継続して負荷の短絡故
    障を示す場合に負荷の短絡故障であると判定する短絡継
    続時間判定手段とを備えたことを特徴とする負荷短絡故
    障検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の負
    荷短絡故障検出装置において、 前記負荷電流検出手段による電流検出値をサンプリング
    して得ると共に前記負荷短絡故障判定手段をソフトウエ
    アで構成し、 前記判定結果保持手段による短絡判定結果の保持時間
    を、短絡継続時間の計測周期と等しいかまたはそれ以上
    とすることを特徴とする負荷短絡故障検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかに記載の負
    荷短絡故障検出装置において、 前記負荷電流検出手段による負荷電流の検出値と目標値
    との偏差に応じてパルス幅変調制御駆動波形の負荷電流
    のパルス幅を制御する負荷電流制御手段をさらに備え、 前記負荷電流検出手段による電流検出値をサンプリング
    して得ると共に前記負荷電流制御手段と前記負荷短絡故
    障判定手段をソフトウエアで構成し、 負荷短絡故障判定に用いる負荷電流のサンプリング周期
    を、負荷電流の制御周期と等しいかまたはそれ以下とす
    ることを特徴とする負荷短絡故障検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の負荷短絡故障検出装置
    において、 前記負荷短絡故障判定手段は、前記負荷電流制御手段の
    出力に基づいて負荷電流のパルス幅の判定を行うことを
    特徴とする負荷短絡故障検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項2ないし6のいずれかに記載の負
    荷短絡故障検出装置において、 前記負荷短絡故障判定手段により負荷短絡故障と判定し
    た場合には、負荷の駆動を停止する負荷駆動手段をさら
    に備えたことを特徴とする負荷短絡故障検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の負荷短絡故障検出装置
    において、 電源または接地と前記負荷駆動手段との間にスイッチ手
    段を設け、前記負荷短絡故障判定手段により、負荷短絡
    故障と判定した場合に、前記スイッチ手段を開き、その
    状態を保持することを特徴とする負荷短絡故障検出装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の負荷短絡故障検出装
    置において、 前記スイッチ手段は、前記負荷駆動手段と負荷が成す閉
    回路中に設けられたことを特徴とする負荷短絡故障検出
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項2ないし10のいずれかに記載
    の負荷短絡故障検出装置において、 前記負荷短絡故障判定手段が故障と判定した場合に警報
    を発する警報装置をさらに備えたことを特徴とする負荷
    短絡故障検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし11のいずれかに記載
    の負荷短絡故障検出装置において、 前記負荷駆動手段により駆動され、操舵力を補助するモ
    ータをさらに備え、 前記負荷電流検出手段は、前記モータに流れる電流を検
    出し、 前記負荷電流制御手段は、モータ電流を制御し、 前記負荷短絡故障判定手段は、前記モータの短絡故障を
    検出することを特徴とする電動パワーステアリング装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の電動パワーステア
    リング装置において、 前記モータは、前記スイッチ手段の代わりに、前記負荷
    短絡故障判定手段が故障と判定した場合に前記モータを
    操舵系から機械的に切り離し、その状態を保持するクラ
    ッチ手段を備えたことを特徴とする電動パワーステアリ
    ング装置。
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