JP2002359661A - 送受信回路及び送受信方法 - Google Patents

送受信回路及び送受信方法

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JP2002359661A JP2001167394A JP2001167394A JP2002359661A JP 2002359661 A JP2002359661 A JP 2002359661A JP 2001167394 A JP2001167394 A JP 2001167394A JP 2001167394 A JP2001167394 A JP 2001167394A JP 2002359661 A JP2002359661 A JP 2002359661A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ転送前に各トランシーバ毎に対向ノー
ドとスピードネゴシエーションを行い、その結果からノ
ードの転送速度を決定することで、品質の悪い通信路間
においても、データ転送が可能となるような送受信回路
及び送受信方法を提供する。 【解決手段】 対向ノードとのデータの送受信を行うた
めの光トランシーバ回路105と、該光トランシーバ回
路105に接続され、対向ノードへのデータ転送を行う
前に、ノード間の通信路におけるデータ転送速度の最大
値を見出すためのスピードネゴシエーションを行い、こ
の結果得られた最大値を、各トランシーバの最大転送可
能速度に設定するためのスピードネゴシエーション・ス
テートマシン106とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータやその周辺機器、Audio/Visual機器を接続するこ
とが可能なシリアルバスであって、例えば、米国電気電
子学会(IEEE)発行,”IEEE Standard for a High Per
formance Serial Bus ”,-IEEE Std. 1394-1995- (以
下、『IEEE Std. 1394-1995 』と称する)により標準化
された高速シリアルバス(以下、『1394シリアルバス』
と称する)などにおいて用いられる送受信回路及び送受
信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータと、プリンタ、
ハードディスク、イメージスキャナ等の周辺機器、ディ
ジタルカメラなどの映像機器及びオーディオ機器(この
ような端末機器を「ノード」と称する)間において制御
信号又は主信号を転送するために、1394シリアルバスを
使用したノード(以下、『1394シリアルバスノード』と
称する)により構成するネットワークが考えられてい
る。
【0003】図11は、従来の物理層回路の一例であ
り、IEEE Std. 1394-1995 のp.92に記載された物理
層回路(以下、『1394物理層回路』と称する)の構造を
模式的に示すものである。
【0004】同図において、1394物理層回路は、IEEE S
td. 1394-1995 規格の3つのトランシーバ回路(以下、
『1394メタルトランシーバ回路』と称する)1105、
1106、1107と、DS−リンクエンコーダ/デコ
ーダ回路1102と、リンク層インタフェース回路11
03と、バス調停回路1101と、レジスタ回路110
4とから構成される。
【0005】1394メタルトランシーバ回路1105、1
106、1107は、各々、他のノードと2対のケーブ
ルを用いて主信号(データ信号)と制御信号の受け渡し
を行う。
【0006】DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路1
102は、上位層であるリンク層からのデータ信号をバ
ス上で送出及び受信するためにDSLink方式により
変復調を行う。DS−Link変調とは、データ(dat
a)信号とストローブ(strobe)信号の排他的論理和を
受信側でのサンプリング用クロックとし、データ信号と
ストローブ信号と2対の伝送路を用いて送信する変調方
法である。
【0007】リンク層インタフェース回路1103は、
上位層であるリンク層とのデータ信号と制御信号の受け
渡しを行う回路である。
【0008】バス調停回路1101は、1394物理層回路
の動作のための諸設定及び1394シリアルバス上へのデー
タ信号及び制御信号の送出のタイミングを制御する。こ
のバス調停回路1101には、1394物理層回路が動作す
る条件が記述されたレジスタ回路1104が接続されて
おり、1394物理層回路は、このレジスタ回路1104に
記述された条件に従って動作する。
【0009】レジスタ回路1104は、通常、上位層で
あるリンク層から制御され、該レジスタ回路1104の
読み込みおよび書き換えはリンク層からリンク層インタ
フェース回路1103を介して行われる。
【0010】上記レジスタ回路1104内の記述内容
は、レジスタマップで表される。例えば、図2に示すレ
ジスタマップは、IEEE Std. 1394-1995 のp.341に
記載されたレジスタマップを示す。レジスタマップの情
報の書き換えは、IEEE Std. 1394-1995 規格によると、
リンク層からの制御のみによってのみ書き換えが可能と
なっている。
【0011】図2に示すレジスタマップ中、0010番
地の下位2ビットの [SPD] 領域には、1394物理層回
路の最高動作速度が記述されている。なお、IEEE Std.
1394-1995 規格では、1394物理層回路の最高動作速度
(以下、『最高速度』と称する)の規格は、100Mb
ps(以下、『S100』と称する)、200Mbps
(以下、『S200』と称する)、400Mbps(以
下、『S400』と称する)の3種類が規定されてお
り、1394物理層回路の性能によって選択される。
【0012】レジスタマップ内の [SPD] 領域の値と
動作速度との関係は、(00)とS100、(01)と
S200、(10)とS400が対応している。例え
ば、 [SPD] 領域が(01)に設定されると、自ノー
ドでの処理可能な最高速度の示す制御信号を、自ノード
の1394メタルトランシーバ回路1105、1106、1
107に接続されている対向ノードヘ送出し、その対向
ノードから送出される信号の最高速度はS200とな
る。
【0013】図12に、IEEE Std. 1394-1995 規格にお
けるTree_ID phaseからData Transfer phase までのタ
イミングチャートを、ノードAとノードBのPeer to Pe
er接続を例にして示す。この図において、ノードAとノ
ードBの対向しているポートはどちらも最大速度がS2
00であり、ノードA、ノードBの最高速度はともにS
200であるとする。また、図12に記載の符号120
1〜1215は、各ノードにおけるコードの送受信のタ
イミングを示している。
【0014】IEEE Std. 1394-1995 規格においては、接
続されたノードは、まずTree_ID phaseに遷移する。こ
のphase において、Parent_Notifyを送信して、Child
_Notifyを受信したノードが子ノード、また、Parent_
Notifyを受信して、Child _Notifyを送信したノードが
親ノードとなる。
【0015】上述のTree_ID phaseは、バス上で接続さ
れている対向する全てのノード間で行われ、最後にChil
d _Notifyを送信したノードがルートとなり、その後の
バスを管理する。図12においては、ノードAがルート
となる。
【0016】Tree_ID phaseが終了すると、Self_ID p
haseへと遷移し、このphase において、すべてのノード
は自ノードのnode_IDや最高速度を、図3に示すSelf_
ID packet のフォーマットに合わせてバス上に送信す
る。図3のphy _IDフィールドにnode_IDが、またspフ
ィールドに自ノードの最高速度がそれぞれ割り当てられ
る。
【0017】図12の場合、ノードA、ノードBはとも
に最高速度がS200であるため、図3に示すSelf_ID
packet のspフィールドにS200を示す“01”を割
り当てて送信する。もしノードの最高速度がS100の
場合は“00”が、またS400の場合は“10”が割
り当てられる。
【0018】Self_ID phaseにおいて、全てのノードが
Self_ID packet をバス上に送信し、また、全てのノー
ドが前述のSelf_ID packet を受信することで、バス上
に存在する各ノードの最高速度を知ることができる。
【0019】また、Self_ID packet は、バス上の全て
のノードが受信できる必要があるため、IEEE Std. 1394
-1995 規格においてS100の速度で送信することが規
定されている。図12の場合においては、Self_ID pha
seにて、ノードA、ノードBはそれぞれ相手ノードの最
高速度がS200であることを知る。
【0020】バス上の全てのノードがSelf_ID packet
を送信し終わると、Data Transferphase へと遷移し、
ルートのノードの管理の下、データ転送が可能となる。
【0021】近年、IEEE Std. 1394-1995 規格を家庭内
でのネットワークに使用しようとする動きが見られてい
るが、該IEEE Std. 1394-1995 規格では、メタルケーブ
ルの最大長が4.5mと定められており、ケーブル長の
制約で不便を強いられることがある。
【0022】そこで、1394物理層回路内の複数のメタル
トランシーバの内、少なくとも1つを、例えば光トラン
シーバに置き換え、また通信路として、メタルケーブル
から例えばPOF(Plastic Optical Fiber )などの光
ファイバに置き換えることで、長距離伝送を可能として
いる。
【0023】光ファイバを通信路に用いた通信規格であ
るDAVIC(Digital Audio-Visual Council) では、通信路
の品質(通信品質)を確保するために、相手ノードとの
スピードネゴシエーションを行う。今後、通信速度の高
速化が進むにつれ、通信路が光ファイバに限らず、メタ
ルケーブルにおいても、相手ノードとのスピードネゴシ
エーションを行い、通信路の品質を確保することが必要
になる。
【0024】ここで、前述のようにメタルケーブルを光
ファイバに置き換え、または、1394メタルトランシーバ
を光トランシーバに置き換えて伝送距離の拡張を行う場
合を考える。
【0025】例えば、IEEE1394準拠の転送速度がS10
0のパケットとS200のパケットが連続して送信され
るような場合、通信路がメタルケーブル環境において
は、受信したdata信号線とstrobe信号線の排他的論理和
から受信機がクロックを生成し、そのクロックによって
dataのサンプリングを行うため、前記のような転送速度
の異なる連続パケットも正常に受信することができる。
【0026】しかしながら、通信路に光ファイバを用い
て通信を行う場合、受信データのクロック同期をとる時
間が、パケットの間隔に比べて十分長い時間を必要とす
るため、パケット毎にクロック同期を取り直すというこ
とができない。
【0027】そこで、データ通信を開始する前にトラン
シーバ毎に対向トランシーバとスピードネゴシエーショ
ンを行い、通信可能な最大転送可能速度を決定し、以
降、その転送速度でデータ通信を行う方法が用いられて
いる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光ファイバ
の劣化や長さにより、通信路内でのデータ転送のエラー
の発生率(誤り率(エラーレート))が高くなり、例え
ば、最大速度がS200の光トランシーバ同士が接続さ
れた通信系において、S200でデータ転送できない場
合がある。つまり、このエラーレートがある値以上にな
ると、その通信路においてデータ転送ができなくなる。
上述の場合のData Transfer phase までのタイミングチ
ャートを図13に示す。なお、図13の符号1301〜
1315、1320〜1325は、各ノードにおけるコ
ードの送受信のタイミングを示す。
【0029】図13において、ノードA、ノードBが、
1320、1322においてそれぞれ転送速度引き上げ
要求を示すコードHigher_Speed をS100の転送速度
で送信する。対向ノードのHigher_Speed を受信するこ
とで、S100の転送速度で送受信が可能であることを
認識し、また、自トランシーバの最大速度がS200で
あることから、次に1324、1325において、それ
ぞれ転送速度維持要求を示すコードKeep_Speed をS2
00の転送速度で送信する。最大速度がS200以上で
ある場合は、通信速度が最大速度になるまで、上記のネ
ゴシエーションを繰り返す。
【0030】この場合、S200でのデータの送受信が
出来ない程度のエラーレートを想定しているため、対向
ノードのKeep_Speed を受信することができない。S2
00の転送速度でKeep_Speed のコードを受信できない
ため、S200の転送速度は諦め、S100の転送速度
でスピードネゴシエーションの終了要求を示すコードEn
d _Negotiation を送信して、相手ノードのEnd _Nego
tiation を受信すると、Speed Ngotiation phaseを終了
する。
【0031】図13に示すTree_ID phaseにおけるシー
ケンスは、図12でのTree_ID phaseにおけるシーケン
スと同じであるため、説明は省略する。
【0032】Self_ID phaseにて、ノードA、ノードB
はともに自トランシーバの最大速度がS200であるこ
とから、Self_ID Packet のspフィールドに“01”を
入力し、バス上に送信する。
【0033】また、ノードAは、ノードBのSelf_ID P
acket を受信し、spフィールドが“01”であることか
ら、S200でデータ転送が可能であると認識し、Data
Transfer phase にてノードAのPHYは、トランシー
バに対してS200のIsochronous Packetを送信するよ
うにdataを出力し、ノードAのトランシーバ回路は、1
311、1312、1313、1314、1315のS
200のIsochronousPacketをS100の転送速度で送
信する。
【0034】この場合、S100の転送速度でS200
のパケットを正常に送信することは不可能であり、上記
のS200のIsochronous Packetは、間違ったデータを
送信している可能性が非常に高くなる。
【0035】このように、図13においては、ノード
A、ノードBのPeer to Peer接続であるが、複数のノー
ドがデイジーチェーン接続されている場合においても、
途中のノード間の通信路のエラーレートが高い場合、両
端のノード間のデータ転送が不可能な場合がある。
【0036】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、データ転送前に各トラン
シーバ毎に対向ノードとスピードネゴシエーションを行
い、その結果からノードの転送速度を決定することで、
品質の悪い通信路においても、データ転送が可能となる
ような送受信回路及び送受信方法を提供することにあ
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明の送受信回路は、
上記の課題を解決するために、複数の異なるデータ転送
速度に対応するノードに備えられた送受信回路であっ
て、対向ノードとのデータの送受信を行うための複数の
トランシーバと、ノード間の通信路におけるデータ転送
速度を検出し、この検出値に基づいて、前記各トランシ
ーバにおけるデータの最大転送可能速度を設定する速度
設定回路とを備えていることを特徴としている。
【0038】上記の構成によれば、各トランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度が、ノード間の通信路に
おいて検出されたデータ転送速度に設定されているの
で、通信路において確実に転送できる速度でデータの転
送が可能となる。つまり、通信路の品質に係わらず、常
に、通信路の品質に応じた速度でデータの転送を行うこ
とが可能となる。
【0039】これにより、トランシーバが本来有してい
るデータの最大転送可能速度でデータの転送が行うこと
ができないような品質の悪い通信路であっても、確実に
データを対向ノードに転送することができる。
【0040】ところで、一般に、ノード間の通信路での
データ転送では、エラーが発生するが、このエラーの発
生率が所定範囲内であれば、問題無く通信が可能とな
る。例えば、通信路に光ファイバを用いた通信規格とし
て、OP i.LINK (登録商標)の場合では、通信路でのデ
ータ転送の誤り率(ビットエラーレート)は、データ全
体のビット数に対して含まれるビットエラーの割合で示
され、その値が1.0×10-12 以下であれば、通信路
において問題なくデータ転送が行われる。
【0041】したがって、上記ノード間の通信路におけ
るデータ転送速度は、該通信路においてデータ転送の誤
り率が所定範囲内となる速度であればよい。
【0042】この場合、ノード間の通信路においてデー
タ転送の誤り率が所定範囲内となるデータ転送速度を検
出するようになるので、確実にデータを転送できるデー
タ転送速度が検出されることになる。これにより、デー
タ転送を、さらに確実に行うことができる。
【0043】また、前記速度設定回路は、例えば、前記
各トランシーバに接続され、ノード間の通信路における
データ転送速度の最大値を見出すためのスピードネゴシ
エーションを行うネゴシエーション回路と、前記ネゴシ
エーション回路によるスピードネゴシエーションの結果
得られたデータ転送速度の最大値を、前記各トランシー
バにおけるデータの最大転送可能速度として設定するデ
ータ転送速度設定回路とで構成してもよい。
【0044】本発明に適用できる通信規格としては、例
えば、IEEE Std. 1394-1995 規格がある。このIEEE St
d. 1394-1995 規格では、送受信回路のトランシーバの
最高動作速度(ノードの最高処理速度と最高転送速度の
両方を表す)の規格は、100Mbps(以下、『S1
00』と称する)、200Mbps(以下、『S20
0』と称する)、400Mbps(以下、『S400』
と称する)の3種類が規定されている。
【0045】したがって、上記のネゴシエーション回路
では、以下に示すようなスピードネゴシエーションが行
われる。ここで、自ノードと対向ノードの最大転送可能
速度が例えばS400である場合を考えると、まず、通
信路を介して、S100の転送速度で互いにスピードネ
ゴシエーション用の制御コード(以下、単に制御コード
と称する)を転送する。このとき、互いに相手ノードか
らの信号が受信できた場合には、S200の転送速度で
互いに制御コードを転送する。
【0046】そして、S200の転送速度で制御コード
が互いに受信できた場合には、さらに、S400の転送
速度で互いに制御コードを転送する。このとき、互いに
相手からの制御コードが受信できれば、S400がノー
ドの各トランシーバの最大転送可能速度として設定さ
れ、このS400で確実にデータ転送が行えることが分
かる。
【0047】一方、S400で互いに転送したコードが
受信できなれければ、S200がノードの各トランシー
バの最大転送可能速度として設定され、S200でデー
タの転送を行う。
【0048】このようにして、データ転送前に、ノード
間の通信路におけるスピードネゴシエーションが行わ
れ、その結果がノードの各トランシーバの最大転送可能
速度に反映されることにより、通信路の品質に応じた最
大の転送速度でデータの転送を行うことができる。
【0049】また、前記複数のトランシーバのうち、2
つ以上のトランシーバに、前記ネゴシエーション回路が
それぞれ接続され、前記ネゴシエーション回路それぞれ
の出力値の中から、最も遅いデータ転送速度となる出力
値を選択し、この値を各トランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として前記データ転送速度設定回路に
出力する選択回路を備えるようにしてもよい。
【0050】この場合、ノードの全てのトランシーバに
おけるデータの最大転送可能速度が、通信路の品質に適
したデータ転送速度に設定されるので、通信路における
データの転送を安定して行うことができる。
【0051】また、前記速度設定回路は、前記各トラン
シーバに接続され、ノード間の通信路におけるデータ転
送速度の最大値を見出すためのスピードネゴシエーショ
ンを行うネゴシエーション回路と、前記ネゴシエーショ
ン回路によるスピードネゴシエーションの結果得られた
データ転送速度の最大値が、各トランシーバの最大転送
可能速度と異なる場合のみ、前記ネゴシエーション回路
によるスピードネゴシエーションの結果得られたデータ
転送速度の最大値を、各トランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として設定するデータ転送速度設定回
路とからなるようにしてもよい。
【0052】この場合、スピードネゴシエーションの結
果得られたデータ転送速度の最大値が、各トランシーバ
の最大転送可能速度よりも遅い場合、通信路の品質が悪
いと判断され、スピードネゴシエーションの結果得られ
たデータ転送速度を、トランシーバにおけるデータの最
大転送可能速度として設定され、データの転送が行われ
る。
【0053】一方、スピードネゴシエーションの結果得
られたデータ転送速度の最大値が、各トランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度と同じ値である場合、通
信路の品質がよいと判断されるので、トランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度によりデータの転送が行
われる。
【0054】したがって、ノード間においてスピードネ
ゴシエーションを行った結果、品質が悪い、すなわちエ
ラーレートの高い通信路であると判断された場合のみ、
トランシーバにおけるデータの最大転送可能速度が抑制
されることになる。
【0055】例えば、複数のノードがデイジーチェーン
接続され、それぞれのノードが有するトランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度が異なる場合を考える
と、常に、スピードネゴシエーションを行った後の転送
速度の最大値を、全てのトランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として設定すれば、確実にデータ転送
を行うことができるものの、通信路の品質がよい場合に
は、それぞれのノードが有するトランシーバにおけるデ
ータの最大転送可能速度でデータの転送を行うことがで
きないことがある。
【0056】つまり、通信路の品質が悪い場合には、ス
ピードネゴシエーションの結果得られたデータ転送速度
の最大値で、データ転送を行うことは有効であるが、通
信品質が良い場合には、トランシーバが本来有している
データの最大転送可能速度でデータの転送を行うことが
できない。
【0057】しかしながら、上述のように、通信路の品
質が悪い場合のみ、スピードネゴシエーションの結果得
られたデータ転送速度の最大値を、トランシーバにおけ
るデータの最大転送可能速度に設定し、その転送速度で
データの転送を行う一方、通信路の品質が良い場合に
は、トランシーバが本来有しているデータの最大転送可
能速度で、データの転送を行うようにすれば、複数のノ
ードがデイジーチェーン接続され、それぞれのノードが
有するトランシーバにおけるデータの最大転送可能速度
が異なる場合においても、データの転送を適切に行うこ
とができる。
【0058】また、前記複数のトランシーバのうち、2
つ以上のトランシーバに、前記ネゴシエーション回路が
それぞれ接続され、前記ネゴシエーション回路それぞれ
の出力値の中から、最も遅いデータ転送速度となる出力
値を選択し、この値を各トランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として前記データ転送速度設定回路に
出力する選択回路を備えるようにしてもよい。
【0059】この場合、上記選択回路により、スピード
ネゴシエーションにより得られた各トランシーバの転送
速度の最大値のうち、最も遅い転送速度を、ノード全体
のデータの最大転送可能速度に設定されるので、通信路
において安定したデータの転送を行うことができる。
【0060】前記ノード間の通信路に適用される通信規
格としては、上述したIEEE1394が挙げられる。
【0061】また、前記ノード間の通信は、光通信であ
ってもよい。
【0062】このように、通信が光通信であれば、通信
路に光ファイバが使用されるので、通信路がメタル配線
の場合よりも通信路を長くできるという利点がある。
【0063】本発明の送受信方法は、上記の課題を解決
するために、複数の転送速度でデータ転送が可能なトラ
ンシーバを接続されたノード同士のデータの送受信方法
において、データ転送の前に、トランシーバ毎に、ノー
ド間の通信路におけるデータ転送速度の最大値を見出す
ためのスピードネゴシエーションを行い、この結果得ら
れた最大値を、各トランシーバにおけるデータの最大転
送可能速度として設定することを特徴としている。
【0064】上記の構成によれば、データ転送前に、ノ
ード間の通信路の品質に応じたデータの転送速度を決定
し、この転送速度によりデータの転送を行うようになる
ので、確実にデータを転送することができる。
【0065】また、上記ノード間の通信路におけるデー
タ転送速度は、該通信路においてデータ転送の誤り率が
所定範囲内となる速度であればよい。
【0066】この場合、ノード間の通信路においてデー
タ転送の誤り率が所定範囲内となるデータ転送速度を検
出するようになるので、確実にデータを転送できるデー
タ転送速度が検出されることになる。これにより、デー
タ転送を、さらに確実に行うことができる。
【0067】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、
本実施の形態では、複数の異なるデータ転送速度に対応
するシリアルノードに備えられた送受信回路について説
明する。ここで、ノード間の通信規格として、IEEE St
d. 1394-1995 規格(以下、単にIEEE1394と称
する)を適用した場合について説明する。
【0068】本実施の形態に係る送受信回路は、図1に
示すように、2つの1394メタルトランシーバ回路10
3、104と、1つの光トランシーバ回路(トランシー
バ)105と、スピードネゴシエーション・ステートマ
シン(ネゴシエーション回路)106と、DS−リンク
エンコーダ/デコーダ回路102と、バス調停回路(デ
ータ転送速度設定回路)101と、レジスタ回路(デー
タ転送速度設定回路)107と、信号変換回路(ネゴシ
エーション回路)108と、変換テーブル(ネゴシエー
ション回路)109とから構成される。
【0069】なお、図1に示したブロック図は、本発明
を実現するための一例を示したものであり、これに限定
されるものではない。
【0070】上記構成の送受信回路は、対向ノードとの
データの送受信を行うための複数のトランシーバと、ノ
ード間の通信路におけるデータ転送速度を検出し、その
検出値に基づいて、前記各トランシーバにおけるデータ
の最大転送可能速度を設定する速度設定回路とを備えた
構成となっている。
【0071】上記の構成によれば、各トランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度が、ノード間の通信路に
おいて検出されたデータ転送速度に設定されているの
で、通信路において確実に転送できる速度でデータの転
送が可能となる。つまり、通信路の品質に係わらず、常
に、通信路の品質に応じた速度でデータの転送を行うこ
とが可能となる。
【0072】これにより、トランシーバが本来有してい
るデータの最大転送可能速度でデータの転送が行うこと
ができないような品質の悪い通信路であっても、確実に
データを対向ノードに転送することができる。
【0073】また、上記ノード間の通信路におけるデー
タ転送速度は、例えば、後述するスピードネゴシエーシ
ョンにより検出されるようにすればよい。
【0074】ところで、一般に、ノード間の通信路での
データ転送では、エラーが発生するが、このエラーの発
生率が所定範囲内であれば、問題無く通信が可能とな
る。例えば、通信路に光ファイバを用いた通信規格とし
て、OP i.LINK (登録商標)の場合では、通信路でのデ
ータ転送の誤り率(ビットエラーレート)は、データ全
体のビット数に対して含まれるビットエラーの割合で示
され、その値が1.0×10-12 以下であれば、通信路
において問題なくデータ転送が行われる。
【0075】実際には、スピードネゴシエーションで相
手機器との転送速度のネゴシエーションを行う期間(数
μSの間)にビットエラーが無い場合、その通信路の品
質が良い(悪くない)としている。
【0076】また、誤りのあるデータ、すなわちビット
エラーを含むデータにおいて、このビットエラーは、前
後のデータとの比較により修復することができる。例え
ば、パケット内のデータに関して、誤り検出用のCRC
符号や誤り訂正用のリード・ソロモン符号等によりエラ
ーの修復を行うことができる。
【0077】ここで、CRC符号による誤り検出につい
て説明する。
【0078】例えば、IEEE1394においては、特
定のパケット(パケット長が64ビット固定のPHYパ
ケット)では、下位32ビットが上位32ビットのinve
rseであり、受信側でエラー検出を行う。また、それ以
外のパケットについては、誤り検出用のCRC符号が付
加されており、必要ならばパケットの再送が行われる。
【0079】また、アービトレーション信号では、受信
側が8B10B符号化特有のランニングディスパリティ
(“1”が10ビット中に何ビット含まれるかを示す
値:−1or0or1)を計算して誤りがあるかが判断
される。実際には、受信アービトレーション信号に誤り
があった場合、直前の受信アービトレーション信号を維
持することでバスの安定化を図るようになっている。
【0080】また、IEEE1394の通信において
は、通信の大部分がIDLE(アービトレーション信
号)の送受信であり、数時間に1ビット程度の誤り率
は、データの転送が正常に行える程度の通信路の品質と
考えられている。
【0081】したがって、上記ノード間の通信路におけ
るデータ転送速度は、該通信路においてデータ転送の誤
り率が所定範囲内となる速度であればよい。
【0082】この場合、ノード間の通信路においてデー
タ転送の誤り率が所定範囲内となるデータ転送速度を検
出するようになるので、確実にデータを転送できるデー
タ転送速度が検出されることになる。これにより、デー
タ転送を、さらに確実に行うことができる。
【0083】つまり、対向ノードへのデータ転送を行う
前に、ノード間の通信路においてデータ転送の誤り率が
所定範囲内となるデータ転送速度の最大値を見出すため
のスピードネゴシエーションを行い、この結果得られた
最大値を、各トランシーバにおけるデータの最大転送可
能速度に設定することで、トランシーバが本来有してい
るデータの最大転送可能速度でデータの転送が行うこと
ができないような品質の悪い通信路であっても、確実に
データを対向ノードに転送することができる。
【0084】上記速度設定回路は、図1に示すバス調停
回路101、スピードネゴシエーション・ステートマシ
ン106、レジスタ回路107、信号変換回路108、
変換テーブル109によって構成される。これら各回路
の詳細について、以下に説明する。
【0085】2つの1394メタルトランシーバ回路10
3、104は、DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路
102のEncoder 出力とDecoder 入力とバス接続され、
該DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路102とデー
タ信号の入出力を行う機能と、バス調停回路101に接
続され、該バス調停回路101と制御信号の入出力機能
を行う機能と、ケーブルを媒体に対向ノード(他のノー
ド)とデータ信号及び制御信号の送受信を行う機能とを
有する。
【0086】光トランシーバ回路105は、DS−リン
クエンコーダ/デコーダ回路102のDecoder 出力及び
Encoder 入力と接続され、該DS−リンクエンコーダ/
デコーダ回路102とデータ信号の入出力を行う機能
と、バス調停回路101に接続され、該バス調停回路1
01と制御信号の入出力を行う機能と、スピードネゴシ
エーション・ステートマシン106に接続され、該スピ
ードネゴシエーション・ステートマシン106とスピー
ドネゴシエーション時の制御コードとしての、送信コー
ド、受信コードの入出力を行う機能と、光ファイバを媒
体に対向ノード(他のノード)とデータ信号及び制御信
号の送受信を行う機能とを有する。
【0087】但し、上記光トランシーバ回路105は、
スピードネゴシエーション時のみ、スピードネゴシエー
ション・ステートマシン106との信号(送信コード、
受信コードを含む信号)の入出力が有効となる。
【0088】スピードネゴシエーション・ステートマシ
ン106は、レジスタ回路107及び光トランシーバ回
路105に接続され、データ転送前に、該レジスタ回路
107から得た光トランシーバ回路105の最大転送可
能速度の情報を基に、該光トランシーバ回路105とス
ピードネゴシエーションの送受信コードの入出力を行う
機能と、スピードネゴシエーション終了時の光トランシ
ーバ回路105と対向ノードの転送速度をレジスタ回路
107に通知する機能とを有する。
【0089】上記スピードネゴシエーション・ステート
マシン106と、信号変換回路108と、変換テーブル
109とで、前記光トランシーバ回路105に接続さ
れ、ノード間の通信路においてデータ転送の誤り率が所
定範囲内となるデータ転送速度の最大値を見出すための
スピードネゴシエーションを行うネゴシエーション回路
を構成する。
【0090】DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路1
02は、光トランシーバ回路105からのデータをData
・Strobe信号に変換し、バス接続された1394メタルトラ
ンシーバ回路103、104に出力し、逆にバス接続さ
れた2つの1394メタルトランシーバ回路103、104
からのData・Strobe信号をデコードし、光トランシーバ
回路105に出力する。
【0091】バス調停回路101は、2つの1394メタル
トランシーバ回路103、104と光トランシーバ回路
105に接続され、この3つのトランシーバ回路の信号
の入出力を制御する。また、自ノードの設定情報(最大
動作速度など)を各々のトランシーバ回路に転送する。
【0092】レジスタ回路107は、図2に示すような
レジスタマップを有しており、バス調停回路101に接
続され、該バス調停回路101から設定値を読み込まれ
る。また、レジスタ回路107におけるレジスタマップ
の [SPD] 領域は、信号変換回路108に接続されて
いる。
【0093】なお、上記レジスタ回路107と、上記バ
ス調停回路101とで、前記ネゴシエーション回路(ス
ピードネゴシエーション・ステートマシン106、信号
変換回路108、変換テーブル109)によるスピード
ネゴシエーションの結果得られたデータ転送速度の最大
値を、前記光トランシーバ回路105におけるデータの
最大転送可能速度として設定するデータ転送速度設定回
路を構成する。
【0094】信号変換回路108は、内部にスピードネ
ゴシエーション後の転送速度がS100だった場合は
“00”が、S200の場合は“01”が、S400の
場合は“10”をそれぞれ出力する変換テーブル109
を持ち、スピードネゴシエーション・ステートマシン1
06の出力信号から、レジスタ回路17に出力する信号
を生成する。
【0095】上述した通り、スピードネゴシエーション
後の転送可能速度をレジスタ回路107の[SPD] 領
域に入力することにより、エラーレートの高い通信路を
用いた場合、トランシーバの最大動作速度(最大転送可
能速度)よりも低い転送速度にノードの最大処理速度を
設定することが可能となる。
【0096】上記の構成の送受信回路によれば、対向ノ
ードへのデータ転送を行う前に、ノード間の通信路にお
いてデータ転送の誤り率が所定範囲内となるデータ転送
速度の最大値を見出すためのスピードネゴシエーション
を行い、この結果得られた最大値を、各トランシーバに
おけるデータの最大転送可能速度に設定することで、ト
ランシーバが本来有しているデータの最大転送可能速度
でデータの転送が行うことができないような品質の悪い
通信路であっても、確実にデータを対向ノードに転送す
ることができる。このことについて、以下に詳細に説明
する。
【0097】ここで、上記構成の送受信回路を備えた端
末機(ノード)同士の信号の送受信について、図4に示
すタイミングチャートを参照に以下に説明する。この図
4に示すタイミングチャートは、IEEE1394にお
けるTree_ID phaseからDataTransfer phase までのタ
イミングチャートに、Speed negotiation phase を設
け、ノードAとノードBのPeer to Peer接続を例にして
示す。この図において、ノードAとノードBの対向して
いるポートはどちらも最大転送可能速度がS200であ
り、ノードA、ノードBの最高転送速度はともにS20
0であるとする。
【0098】すなわち、図4において、ノードA、ノー
ドBは、それぞれ最大転送可能速度S200のトランシ
ーバを1つずつ備え、それらのトランシーバが接続され
ているものとする。本実施の形態においては、接続され
たノード間において、IEEE1394のTree_ID pha
seに遷移する前に、Speed negotiation phase を設け、
このphase において、ノード間の最大転送可能速度を決
定する。
【0099】図4においては、ノードA、ノードBが、
420、422においてそれぞれ転送速度引き上げ要求
を示すコードHigher_Speed をS100の転送速度で送
信する。対向ノードのHigher_Speed を受信すること
で、S100の転送速度で送受信が可能であることを認
識する。
【0100】次に、424,425において、それぞれ
転送速度維持要求を示すコードKeep_Speed をS200
の転送速度で送信する。この場合、S200でのデータ
の送受信が出来ない程度のエラーレートを想定している
ため、対向ノードのKeep_Speed を受信することができ
ない。
【0101】このように、お互いのノードは、S200
の転送速度でKeep_Speed のコードを受信できないた
め、S200の転送速度は諦め、S100の転送速度で
SpeedNegotiation phase を終了する。
【0102】この結果、ノードA、ノードBは接続され
ている通信路のエラーレートがS200のパケットを送
受信できるほど低くないことを認識し、それぞれ自ノー
ドの最大動作速度(最高処理速度、最大転送可能速
度))をS100とする。
【0103】尚、Speed Negotiation の方法として、図
4に示すようなプロトコルを用いたが、Speed Negotiat
ion の結果として決定する転送速度が重要であり、Spee
d Negotiation の方法については、前述の方法に限るも
のではない。
【0104】この後は、Tree_ID phaseに遷移する。こ
のphase において、Parent_Notifyを送信して、Child
_Notifyを受信したノードが子ノード、また、Parent_
Notifyを受信して、Child _Notifyを送信したノードが
親ノードとなる。
【0105】上述のTree_ID phaseは、バス上で接続さ
れている対向する全てのノード間で行われ、最後にChil
d _Notifyを送信したノードがルートとなり、その後の
バスを管理する。図4においては、ノードAがルートと
なる。
【0106】Tree_ID phaseが終了すると、Self_ID p
haseへと遷移し、このphase において、すべてのノード
は自ノードのnode_IDや最高処理速度を、図3に示すSe
lf_ID packet のフォーマットに合わせてバス上に送信
する。図3のphy _IDフィールドにnode_IDが、またsp
フィールドに自ノードの最高処理速度がそれぞれ割り当
てられる。
【0107】本実施の形態の場合、Self_ID phaseにお
いては、ノードBはSpeed Negotiation で決定した自ノ
ードの最高処理速度がS100であるために、407に
てspフィールドにS100を表す“00”を割り当て、
バス上に送信する。
【0108】ノードAは、408にて接続されたノード
Bの最高処理速度がS100であることを認識した後、
やはりSpeed Negotiation で決定した自ノードの最高処
理速度がS100であるために、409にてspフィール
ドに同じく“00”を割り当て、バス上に送信する。
【0109】ノードBは、410にて受信したSelf_ID
_PACKETのspフィールドが“00 ”であることから、接
続されたノードAの最高処理速度がS100であること
を認識する。こうして、Self_ID phaseが終了し、Data
Transfer phase に遷移する。
【0110】Data Transfer phase において、ノードA
にデータ転送要求が発生した場合、接続されているノー
ドBの最高処理速度がS100であることを認識してい
るため、S200の転送速度でデータパケットを送信せ
ず、S100の転送速度でデータパケットを送信する。
このようにして、S200において、エラーレートが高
くなる通信路で接続されているノード間においては、S
200のデータ転送を抑制することが可能となる。
【0111】ここで、図1に示した送受信回路のスピー
ドネゴシエーション・ステートマシン106におけるス
ピードネゴシエーション処理の流れについて、図5およ
び図6に示すフローチャートを参照しながら以下に説明
する。同図においては、最大転送可能速度がS100の
トランシーバと最大転送可能速度がS200のトランシ
ーバのどちらが接続されても動作するように設計されて
いるものとする。
【0112】スピードネゴシエーション・ステートマシ
ン106は、スピードネゴシエーションをスタートする
と、初めに、接続されるトランシーバの最大転送可能速
度(MAX SPEED)がS100であるかS200
であるかを判定する(ステップS501)。ここで、最
大転送可能速度がS100であると判定すれば、ステッ
プS502に移行し、最大転送可能速度がS200であ
ると判定すれ、図6に示すステップS506に移行す
る。
【0113】次に、最大転送可能速度がS100である
と判定した場合、まず、タイマリセットを行う(ステッ
プS502)。そして、S100の転送速度で転送速度
の維持要求の送信を開始する(ステップS503)。
【0114】続いて、S100での転送速度の維持要求
を受信できたか否かを判定する(ステップS504)。
ここで、S100での転送速度の維持要求を受信できた
場合、最大転送可能速度がS100であることが確認で
きたので、以下の表1のtypeBで示された内容、すなわ
ち最大転送可能速度S100を示す“00”をレジスタ
回路107のレジスタマップの [SPD]領域アドレス
に書き込む。表1は、各条件でのスピードネゴシエーシ
ョンの終了状態を表している。上記のtypeBは、S10
0の転送速度でスピードネゴシエーションが完了したこ
とを示す。
【0115】
【表1】
【0116】一方、ステップS504において、S10
0での転送速度の維持要求を、相手ノードから受信でき
なかった場合、タイマが予め定められた値に達している
か否かを判定する(ステップS505)。ここで、タイ
マが予め定められた値に達していなければ、ステップS
504に移行し、再び、転送速度の維持要求を受信でき
たか否かを判定する。
【0117】また、ステップS505において、タイマ
が予め定められた値に達していれば、前記の表1のtype
Aの内容、すなわち最大転送可能速度S100を示す
“00”をレジスタ回路107のレジスタマップの [S
PD]領域アドレスに書き込む。
【0118】上記のtypeAは、S100の転送速度でス
ピードネゴシエーションが完了したことを示す。
【0119】続いて、上記ステップS501において、
最大転送可能速度がS200であると判定した場合、ス
ピードネゴシエーション・ステートマシン106は、図
6に示すように、タイマをリセットする(ステップS5
06)。そして、S100で転送速度の引き上げ要求の
送信を開始する(ステップS507)。
【0120】次に、S100での転送速度の維持要求を
受信したか否かを判定する(ステップS508)。ここ
で、転送速度の維持要求を受信した場合、S100の転
送速度でのスピードネゴシエーションが終了したことを
示し、前記の表1に示すtypeCの内容、すなわち最大転
送可能速度S100を示す“00”をレジスタ回路10
7のレジスタマップの [SPD]領域アドレスに書き込
む。
【0121】一方、ステップS508において、転送速
度の維持要求を受信しなかった場合、転送速度の引き上
げ要求を受信した否かを判定する(ステップS50
9)。ここで、転送速度の引き上げ要求を受信しなかっ
た場合、タイマが予め定められた値に達しているか否か
を判定する(ステップS510)。
【0122】ステップS510において、タイマが予め
定められた値に達していると判定すれば、S100の転
送速度でのスピードネゴシエーションが終了したことを
示し、前記の表1に示すtypeAの内容、すなわち最大転
送可能速度S100を示す“00”をレジスタ回路10
7のレジスタマップの [SPD]領域アドレスに書き込
む。
【0123】一方、ステップS510において、タイマ
が予め定められた値に達していないと判定すれば、ステ
ップS508に移行し、転送速度の維持要求の受信を待
つ。
【0124】また、ステップS509において、転送速
度の引き上げ要求を受信したと判定すれば、タイマリセ
ットを行う(ステップS511)。
【0125】続いて、S200で転送速度の維持要求の
送信を開始し(ステップS512)、S200で転送速
度の維持要求を受信したか否かを判定する(ステップS
513)。ここで、転送速度の維持要求を受信したと判
定すれば、S200の転送速度でのスピードネゴシエー
ションが終了したことを示し、前記の表1に示すtypeE
の内容、すなわち最大転送可能速度S200を示す“0
1”をレジスタ回路107のレジスタマップの [SP
D]領域アドレスに書き込む。
【0126】一方、ステップS513において、S20
0で転送速度の維持要求を受信していないと判定すれ
ば、タイマがあふれているか否かを判定する(ステップ
S514)。ここで、タイマがあふれていると判定すれ
ば、接続された通信路のエラーレートによりS200で
の転送速度で正常にデータ転送が行えず、S100の転
送速度でスピードネゴシエーションが終了したことを示
し、前記の表1に示すtypeDの内容、すなわち最大転送
可能速度S100を示す“00”をレジスタ回路107
のレジスタマップの [SPD]領域アドレスに書き込
む。
【0127】また、ステップS514において、タイマ
があふれていないと判定すれば、ステップS513に移
行し、転送速度の維持要求を受信したか否かを判定す
る。
【0128】上記のような図5および図6に示すような
フローチャートを実現できるスピードネゴシエーション
・ステートマシン106を実装することで、通信路のエ
ラーレートが高く、トランシーバ間の最大転送可能速度
でデータ転送ができない場合においては、ノードのトラ
ンシーバにおけるデータの最大転送可能速度を抑制する
ことができ、この結果、確実にデータの転送を行うこと
ができる。
【0129】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施
の形態では、複数の異なるデータ転送速度に対応するシ
リアルノードに備えられた送受信回路について説明す
る。
【0130】本実施の形態に係る送受信回路は、図7に
示すように、2つの1394メタルトランシーバ回路70
3、704、第1光トランシーバ回路(トランシーバ)
705と、第2光トランシーバ回路(トランシーバ)7
08、前記第1光トランシーバ回路705に接続される
第1スピードネゴシエーション・ステートマシン(ネゴ
シエーション回路)706と、前記第2光トランシーバ
回路708に接続される第2スピードネゴシエーション
・ステートマシン(ネゴシエーション回路)709と、
DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路702と、バス
調停回路(データ転送速度設定回路)701と、レジス
タ回路(データ転送速度設定回路)707と、判別回路
(選択回路)710とで構成されている。なお、図7に
示すブロック図は本発明の一例を示すものであり、これ
に限るものではない。
【0131】1394メタルトランシーバ回路703、70
4は、DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路702の
Encoder 出力、Decoder 入力とバス接続され、該DS−
リンクエンコーダ/デコーダ回路702とデータの入出
力を行う機能と、バス調停回路701に接続され制御信
号の入出力を行う機能と、ケーブルを媒体として対向ノ
ードとデータ信号及び制御信号の送受信を行う機能とを
有する。
【0132】上記構成の送受信回路において、転送速度
設定回路は、バス調停回路701、第1スピードネゴシ
エーション・ステートマシン706、レジスタ回路70
7、第2スピードネゴシエーション・ステートマシン7
09、判別回路710で構成されている。これらの詳細
について、以下に説明する。
【0133】2つの光トランシーバ回路(第1光トラン
シーバ回路705、第2光トランシーバ回路708)
は、それぞれDS−リンクエンコーダ/デコーダ回路7
02のDecoder 出力及びEncoder 入力とバス接続されデ
ータ信号の入出力を行う機能と、バス調停回路701に
接続され、該バス調停回路701と制御信号の入出力を
行う機能と、光ファイバを媒体として対向ノードとデー
タ信号及び制御信号の送受信を行う機能を有する。
【0134】DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路7
02は、2つの光トランシーバ回路705、708から
のデータをData-Strobe 信号に変換し、バス上に接続さ
れた2つの1394メタルトランシーバ回路703、704
に出力し、逆にバス接続された2つの1394メタルトラン
シーバ回路703、704からのData-Strobe 信号をデ
コードし、2つの光トランシーバ回路705、708に
出力する。
【0135】バス調停回路701は、2つの1394メタル
トランシーバ回路703、704及び2つの光トランシ
ーバ回路705、708と接続され、この4つのトラン
シーバ回路の信号の入出力を制御する。
【0136】また、自ノードの設定情報(最大動作速度
など)をトランシーバ回路に転送し、トランシーバ回路
各々に接続される対向ノードに設定情報を転送する。
【0137】レジスタ回路707は、図2に示すような
レジスタマップを有しており、バス調停回路701に接
続され、該バス調停回路701から設定値が読み込まれ
る。
【0138】2つのスピードネゴシエーション・ステー
トマシン706、709は、それぞれ対向ノードとスピ
ードネゴシエーションを行い、その結果得られた最大転
送可能速度を判別回路710に出力する機能を有する。
【0139】判別回路710は、2つのスピードネゴシ
エーション・ステートマシン706、709に接続さ
れ、該スピードネゴシエーション・ステートマシン70
6、709から出力された2つの最大転送可能速度のう
ち、遅い方の転送速度を選別し、前記レジスタ回路70
7のレジスタマップの[SPD] 領域アドレスに出力す
る機能を有する。
【0140】上記のように、複数の光トランシーバを有
する送受信回路において、光トランシーバ毎にスピード
ネゴシエーション・ステートマシンを持ち、光トランシ
ーバ毎にスピードネゴシエーションを行い、その結果得
られた最大転送可能速度のうち判別回路にて一番遅い最
大転送可能速度をレジスタ回路の[SPD] 領域アドレ
スに出力し、その[SPD] 領域アドレスの値をノード
の最大転送可能速度に設定することで、複数の光トラン
シーバを有する送受信回路においても、エラーレートの
高い通信路が接続されている場合には、ノードのトラン
シーバにおけるデータの最大転送可能速度を抑制するこ
とが可能となる。
【0141】ここで、図8に示すように、上記構成の送
受信回路を備えた3つの1394ノードがデイジーチェーン
接続されている場合の各ノード間のスピードネゴシエー
ションについて考える。
【0142】同図において、ノードA801及びノード
B804は、共に最大転送可能速度S200の光トラン
シーバを2つずつ持ち、ノードC807は最大転送可能
速度S100の光トランシーバを2つ持つ。すなわち、
ノードA801は、光トランシーバ802、803を持
ち、ノードB804は、光トランシーバ805、806
を持ち、ノードC807は、光トランシーバ808、8
09を持つ。
【0143】また、ノードA801の光トランシーバ8
03と、ノードB804の光トランシーバ805とが接
続され、ノードB804の光トランシーバ806と、ノ
ードC807の光トランシーバ808とが接続されてい
る。
【0144】各ノード間において、前述した第1スピー
ドネゴシエーション・ステートマシン706等における
スピードネゴシエーションが行われて、ノードA801
とノードB804、ノードB804とノードC807間
の通信路のエラーレートがともに十分低い場合であると
すると、ノードA801の最大転送可能速度はS20
0、また、ノードB804及びノードC807の最大転
送可能速度はS100に決定される。
【0145】上記の場合、ノードA801はノードB8
04の最大転送可能速度がS100であると認識するた
め、ノードB804宛てに転送速度S200のデータを
転送することができない。これは、常にスピードネゴシ
エーション後のトランシーバ間の最大転送可能速度を前
記レジスタ回路のレジスタマップのの[SPD]領域ア
ドレスに出力していることに起因している。
【0146】そこで、以下に示す実施の形態3では、ス
ピードネゴシエーションにより、通信路のエラーレート
が高く、品質が悪いと判断された場合のみ、スピードネ
ゴシエーション・ステートマシンの最大転送可能速度の
出力を抑制するようになっている。
【0147】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、
本実施の形態に係る送受信回路のブロック図は、前記実
施の形態1で示した図1に示すブロック図と同じであ
り、スピードネゴシエーション・ステートマシン106
以外のモジュールは,前記実施の形態1と同じ動作をす
るので、その説明は省略する。
【0148】本実施の形態に係る送受信回路は、図1に
示すように、光トランシーバ回路105に接続され、ノ
ード間の通信路においてデータ転送の誤り率が所定範囲
内となるデータ転送速度の最大値を見出すためのスピー
ドネゴシエーションを行うネゴシエーション回路(スピ
ードネゴシエーション・ステートマシン106、信号変
換回路108、変換テーブル109)と、前記ネゴシエ
ーション回路によるスピードネゴシエーションの結果得
られたデータ転送速度の最大値が、光トランシーバ回路
105におけるデータの最大転送可能速度と異なる場合
のみ、前記ネゴシエーション回路によるスピードネゴシ
エーションの結果得られたデータ転送速度の最大値を、
各トランシーバにおけるデータの最大転送可能速度とし
て設定するデータ転送速度設定回路(バス調停回路10
1、レジスタ回路107)とからなる速度設定回路を有
している。
【0149】ここで、本実施の形態における送受信回路
の速度設定回路を構成するスピードネゴシエーション・
ステートマシン106によるスピードネゴシエーション
の処理の流れを、図9および図10に示すフローチャー
トを参照しながら以下に説明する。なお、本実施の形態
に係る送受信回路は、最大転送可能速度がS100のト
ランシーバと最大転送可能速度がS200のトランシー
バのどちらが接続されても動作するように設計されてい
るものとする。
【0150】スピードネゴシエーション・ステートマシ
ン106は、スピードネゴシエーションをスタートする
と、初めに、接続されるトランシーバの最大転送可能速
度(MAX SPEED)がS100であるかS200
であるかを判定する(ステップS901)。ここで、最
大転送可能速度がS100であると判定すれば、ステッ
プS902に移行し、最大転送可能速度がS200であ
ると判定すれば、図10に示すステップS906に移行
する。
【0151】次に、最大転送可能速度がS100である
と判定した場合、まず、タイマリセットを行う(ステッ
プS902)。そして、S100の転送速度で転送速度
の維持要求の送信を開始する(ステップS903)。
【0152】続いて、S100での転送速度の維持要求
を受信できたか否かを判定する(ステップS904)。
ここで、S100での転送速度の維持要求を受信できた
場合、最大転送可能速度がS100であることが確認で
きたので、以下の表2のtypeBで示された内容、すなわ
ち最大転送可能速度S100を示す“00”をレジスタ
回路107のレジスタマップの [SPD]領域アドレス
に書き込む。表2は、各条件でのスピードネゴシエーシ
ョンの終了状態および通信路の品質を表している。上記
のtypeBは、通信路の品質が良好で、S100の転送速
度でスピードネゴシエーションが完了したことを示す。
【0153】
【表2】
【0154】一方、ステップS904において、S10
0での転送速度の維持要求を、相手ノードから受信でき
なかった場合、タイマが予め定められた値に達している
か否かを判定する(ステップS905)。ここで、タイ
マが予め定められた値に達していなければ、ステップS
904に移行し、再び、転送速度の維持要求を受信でき
たか否かを判定する。
【0155】また、ステップS905において、タイマ
が予め定められた値に達していれば、前記の表2のtype
Aの内容、すなわちS100の転送速度でも正常なデー
タ転送が不可能なほど悪く、最大転送可能速度S100
を示す“00”をレジスタ回路107のレジスタマップ
の [SPD]領域アドレスに書き込む。
【0156】なお、本実施の形態では、S100の転送
速度でさえデータ転送が正常に行うことができない通信
路に接続されたトランシーバとスピードネゴシエーショ
ン・ステートマシンの出力について論じないものとす
る。
【0157】続いて、上記ステップS901において、
最大転送可能速度がS200であると判定した場合、ス
ピードネゴシエーション・ステートマシン106は、図
10に示すように、タイマをリセットする(ステップS
906)。そして、S100で転送速度の引き上げ要求
の送信を開始する(ステップS907)。
【0158】次に、S100での転送速度の維持要求を
受信したか否かを判定する(ステップS908)。ここ
で、転送速度の維持要求を受信した場合、S100の転
送速度でのスピードネゴシエーションが終了したことを
示し、前記の表2に示すtypeCの内容、すなわち、通信
路の品質が良好で、最大転送可能速度S100を示す
“00”をレジスタ回路107のレジスタマップの [S
PD]領域アドレスに書き込む。
【0159】一方、ステップS908において、転送速
度の維持要求を受信しなかった場合、転送速度の引き上
げ要求を受信したか否かを判定する(ステップS90
9)。ここで、転送速度の引き上げ要求を受信しなかっ
た場合、タイマが予め定められた値に達しているか否か
を判定する(ステップS910)。
【0160】ステップS910において、タイマが予め
定められた値に達していると判定すれば、S100の転
送速度でのスピードネゴシエーションが終了したことを
示し、前記の表2に示すtypeAの内容、すなわちS10
0の転送速度でも正常なデータ転送が不可能なほど悪
く、最大転送可能速度S100を示す“00”をレジス
タ回路107のレジスタマップの [SPD]領域アドレ
スに書き込む。
【0161】一方、ステップS910において、タイマ
が予め定められた値に達していないと判定すれば、ステ
ップS908に移行し、転送速度の維持要求の受信を待
つ。
【0162】また、ステップS909において、転送速
度の引き上げ要求を受信したと判定すれば、タイマリセ
ットを行う(ステップS911)。
【0163】続いて、S200で転送速度の維持要求の
送信を開始し(ステップS912)、S200で転送速
度の維持要求を受信したか否かを判定する(ステップS
913)。ここで、転送速度の維持要求を受信したと判
定すれば、S200の転送速度でのスピードネゴシエー
ションが終了したことを示し、前記の表2に示すtypeE
の内容、すなわち通信品質が良好で、最大転送可能速度
S200を示す“01”をレジスタ回路107のレジス
タマップの [SPD]領域アドレスに書き込む。
【0164】一方、ステップS913において、S20
0で転送速度の維持要求を受信していないと判定すれ
ば、タイマがあふれているか否かを判定する(ステップ
S914)。ここで、タイマがあふれていると判定すれ
ば、接続された通信路のエラーレートによりS200で
の転送速度で正常にデータ転送が行えず、S100の転
送速度でスピードネゴシエーションが終了したことを示
し、前記の表2に示すtypeDの内容、すなわち最大転送
可能速度S100を示す“00”をレジスタ回路107
のレジスタマップの [SPD]領域アドレスに書き込
む。
【0165】また、ステップS914において、タイマ
があふれていないと判定すれば、ステップS913に移
行し、転送速度の維持要求を受信したか否かを判定す
る。
【0166】上記のような図9および図10に示すよう
なフローチャートを実現できるスピードネゴシエーショ
ン・ステートマシン106を実装することで、通信路の
エラーレートが高く、トランシーバ間の最大転送可能速
度でデータ転送ができない場合のみ、ノードのトランシ
ーバにおけるデータの最大転送可能速度を抑制すること
ができる。
【0167】そして、上述のように、通信路の品質が悪
い場合のみ、スピードネゴシエーションの結果得られた
データ転送速度の最大値を、光トランシーバ回路105
におけるデータの最大転送可能速度に設定し、その転送
速度でデータの転送を行う一方、通信路の品質が良い場
合には、該光トランシーバ回路105が本来有している
データの最大転送可能速度で、データの転送を行うよう
にすれば、複数のノードがデイジーチェーン接続され、
それぞれのノードが有するトランシーバにおけるデータ
の最大転送可能速度が異なる場合においても、データの
転送を適切に行うことができる。
【0168】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、
本実施の形態に係る送受信回路を示すブロック図は、前
記実施の形態2で示した図7で示したブロック図と緒内
であり、この図7の各光トランシーバに接続されている
スピードネゴシエーション・ステートマシンの動作は、
図9および10に示すフローチャートにて示すものであ
る。なお、本ブロック図は、これに限定されるものでは
ない。
【0169】このように、複数の光トランシーバを有す
る送受信回路において、光トランシーバ毎にエラーレー
トが高い場合のみ、最大転送可能速度を抑制するような
スピードネゴシエーション・ステートマシンを持ち、光
トランシーバ毎にスピードネゴシエーションを行い、そ
の結果得られた最大転送可能速度のうち判別回路にて一
番遅い最大転送可能速度をレジスタ回路のレジスタマッ
プの [SPD] 領域アドレスに出力し、その[SPD]
領域アドレスの値をノードの最大転送可能速度に設定す
ることで、エラーレートの高い通信路が接続されている
場合に、最適な最大転送可能速度を決定することができ
る。
【0170】本発明の送受信回路は、以下のように表す
こともできる。
【0171】すなわち、本発明の送受信回路は、複数の
伝送速度に対応するシリアルバスノードの送受信回路で
あって、複数のトランシーバと、前記複数のトランシー
バに対するバス調停機能を有するバス調停回路と、前記
バス調停回路の動作条件を決定するレジスタ回路と、前
記複数のトランシーバに接続されるスピードネゴシエー
ションステートマシン回路とを備え、対向トランシーバ
とのスピードネゴシエーションにより決定した転送速度
をそのトランシーバの最大転送可能速度とし、前記レジ
スタ領域に外部から設定する構成にしてもよい。
【0172】また、前記の複数のトランシーバのうち2
つ以上のトランシーバに前記スピードネゴシエーション
ステートマシン回路がそれぞれ配置され、前記複数のス
ピードネゴシエーションステートマシン回路の出力値を
判別し、前記複数のスピードネゴシエーションステート
マシン回路の出力値の中で送受信回路における動作速度
が最も遅くなる出力値を選択し、前記レジスタ回路中の
前記レジスタ領域に指定値として書き込むための判別回
路を備えていてもよい。
【0173】本発明の送受信回路は、複数の伝送速度に
対するシリアルバスノードの送受信回路であって、複数
のトランシーバと、前記複数のトランシーバに対するバ
ス調停機能を有するバス調停回路と、前記バス調停回路
の動作条件を決定するレジスタ回路と、前記複数のトラ
ンシーバに接続されるスピードネゴシエーションステー
トマシン回路とを備え、対向ノードとのスピードネゴシ
エーションにより、通信路のエラーレートが高いため
に、対向トランシーバとの最大転送可能速度の転送速度
でデータ転送ができないと判断された場合は、スピード
ネゴシエーション終了時の転送速度を自トランシーバの
最大転送可能速度とし、また、スピードネゴシエーショ
ン終了時の転送速度が、エラー無しの通信路における対
向トランシーバとの最大転送可能速度であった場合は、
前記自トランシーバの最大転送可能速度をそのまま自ト
ランシーバの最大転送可能速度とし、その値を前記レジ
スタ回路に外部から設定する構成にしてもよい。
【0174】前記複数のトランシーバのうち2つ以上の
トランシーバに前記スピードネゴシエーションステート
マシン回路がそれぞれ配置され、前記複数のスピードネ
ゴシエーションステートマシン回路の出力値を判別し、
前記複数のスピードネゴシエーションステートマシン回
路の出力値の中で送受信回路における動作速度が最も遅
くなる出力値を選択し、前記レジスタ回路中の前記レジ
スタ領域に指定値として書き込むための判別回路を備え
るようにしてもよい。
【0175】本発明の送受信回路によれば、光トランシ
ーバにスピードネゴシエーション回路を接続し、データ
転送前にスピードネゴシエーションを行い、スピードネ
ゴシエーションで決定した最大転送速度をレジスタ回路
の [SPD] 領域アドレスに出力することで、エラーレ
ートの高い転送速度にノー一ドの最大転送速度を設定す
ることなく、確実にデータ転送を行うことが可能とな
る。
【0176】また、複数の光トランシーバを有する送受
信回路においては、各光トランシーバに毎にスピードネ
ゴシエーション回路を接続し、データ転送前に各トラン
シーバ毎にスピードネゴシエーションを行い、その結果
決定した最大転送速度のうちもっとも低い転送速度を判
別回路にて選別してレジスタ回路の [SPD] 領域アド
レスに出力することで、エラーレートの高い転送速度に
ノードの最大転送速度を設定することなく、確実にデー
タ転送を行うことができる。
【0177】さらに、前記スピードネゴシエーションス
テートマシン回路において、エラーレートが高く、通信
路の品質が悪いと判断された場合のみ、トランシーバの
最大転送速度を抑制し、通信路の品質が良いと判断され
た場合は、トランシーバの最大転送速度をレジスタ回路
の [SPD] 領域アドレスに出力することで、エラーレ
ートの高い通信路のみ、最大転送速度を抑制することが
可能となる。
【0178】さらに、複数の光トランシーバを有する送
受信回路において、前記、エラーレートの高い場合のみ
最大転送速度を抑制するスピードネゴシエーションステ
ートマシン回路を、各光トランシーバにそれぞれ接続
し、データ転送前に各トランシーバ毎にスピードネゴシ
エーションを行い、その結果決定した最大転送速度のう
ちもっとも低い転送速度を判別回路にて選別してレジス
タ回路の [SPD] 領域アドレスに出力することで、ノ
ードがより最適な転送速度を最大転送速度として設定す
ることが可能となる。
【0179】なお、上記の各実施の形態では、通信規格
として、IEEE1394の場合について説明している
が、これに限定されるものではない。本発明は、1つの
ノードで複数の転送速度をサポートしている通信規格を
光通信に応用する場合に有効になる発明であるので、上
記のIEEE1394以外に、例えばUSB(universa
l serial bus)2.0、Ethernetにも適用可能である。
【0180】
【発明の効果】本発明の送受信回路は、以上のように、
複数の異なるデータ転送速度に対応するノードに備えら
れた送受信回路であって、対向ノードとのデータの送受
信を行うための複数のトランシーバと、ノード間の通信
路におけるデータ転送速度を検出し、この検出値に基づ
いて、前記各トランシーバにおけるデータの最大転送可
能速度を設定する速度設定回路とを備えている構成であ
る。
【0181】それゆえ、各トランシーバにおけるデータ
の最大転送可能速度が、ノード間の通信路において検出
されたデータ転送速度に設定されているので、通信路に
おいて確実に転送できる速度でデータの転送が可能とな
る。つまり、通信路の品質に係わらず、常に、通信路の
品質に応じた速度でデータの転送を行うことが可能とな
る。
【0182】これにより、トランシーバが本来有してい
るデータの最大転送可能速度でデータの転送が行うこと
ができないような品質の悪い通信路であっても、確実に
データを対向ノードに転送することができるという効果
を奏する。
【0183】上記ノード間の通信路におけるデータ転送
速度を、該通信路においてデータ転送の誤り率が所定範
囲内となる速度に設定してもよい。
【0184】この場合、ノード間の通信路においてデー
タ転送の誤り率が所定範囲内となるデータ転送速度を検
出するようになるので、確実にデータを転送できるデー
タ転送速度が検出されることになる。これにより、デー
タ転送を、さらに確実に行うことができるという効果を
奏する。
【0185】また、前記速度設定回路は、例えば、前記
各トランシーバに接続され、ノード間の通信路における
データ転送速度の最大値を見出すためのスピードネゴシ
エーションを行うネゴシエーション回路と、前記ネゴシ
エーション回路によるスピードネゴシエーションの結果
得られたデータ転送速度の最大値を、前記各トランシー
バにおけるデータの最大転送可能速度として設定するデ
ータ転送速度設定回路とで構成してもよい。
【0186】本発明に適用できる通信規格としては、例
えば、IEEE Std. 1394-1995 規格がある。このIEEE St
d. 1394-1995 規格では、送受信回路のトランシーバの
最高動作速度(ノードの最高処理速度と最高転送速度の
両方を表す)の規格は、100Mbps(以下、『S1
00』と称する)、200Mbps(以下、『S20
0』と称する)、400Mbps(以下、『S400』
と称する)の3種類が規定されている。
【0187】したがって、上記のネゴシエーション回路
では、以下に示すようなスピードネゴシエーションが行
われる。ここで、自ノードと対向ノードの最大転送可能
速度が例えばS400である場合を考えると、まず、通
信路を介して、S100の転送速度で互いにスピードネ
ゴシエーション用の制御コード(以下、単に制御コード
と称する)を転送する。このとき、互いに相手ノードか
らの信号が受信できた場合には、S200の転送速度で
互いに制御コードを転送する。
【0188】そして、S200の転送速度で制御コード
が互いに受信できた場合には、さらに、S400の転送
速度で互いに制御コードを転送する。このとき、互いに
相手からの制御コードが受信できれば、S400がノー
ドの各トランシーバの最大転送可能速度として設定さ
れ、このS400で確実にデータ転送が行えることが分
かる。
【0189】一方、S400で互いに転送したコードが
受信できなれければ、S200がノードの各トランシー
バの最大転送可能速度として設定され、S200でデー
タの転送を行う。
【0190】このようにして、データ転送前に、ノード
間の通信路におけるスピードネゴシエーションが行わ
れ、その結果がノードの各トランシーバの最大転送可能
速度に反映されることにより、通信路の品質に応じた最
大の転送速度でデータの転送を行うことができるという
効果を奏する。
【0191】また、前記複数のトランシーバのうち、2
つ以上のトランシーバに、前記ネゴシエーション回路が
それぞれ接続され、前記ネゴシエーション回路それぞれ
の出力値の中から、最も遅いデータ転送速度となる出力
値を選択し、この値を各トランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として前記データ転送速度設定回路に
出力する選択回路を備えるようにしてもよい。
【0192】この場合、ノードの全てのトランシーバに
おけるデータの最大転送可能速度が、通信路の品質に適
したデータ転送速度に設定されるので、通信路における
データの転送を安定して行うことができるという効果を
奏する。
【0193】また、前記速度設定回路は、前記各トラン
シーバに接続され、ノード間の通信路におけるデータ転
送速度の最大値を見出すためのスピードネゴシエーショ
ンを行うネゴシエーション回路と、前記ネゴシエーショ
ン回路によるスピードネゴシエーションの結果得られた
データ転送速度の最大値が、各トランシーバの最大転送
可能速度と異なる場合のみ、前記ネゴシエーション回路
によるスピードネゴシエーションの結果得られたデータ
転送速度の最大値を、各トランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として設定するデータ転送速度設定回
路とからなるようにしてもよい。
【0194】この場合、スピードネゴシエーションの結
果得られたデータ転送速度の最大値が、各トランシーバ
の最大転送可能速度よりも遅い場合、通信路の品質が悪
いと判断され、スピードネゴシエーションの結果得られ
たデータ転送速度を、トランシーバにおけるデータの最
大転送可能速度として設定され、データの転送が行われ
る。
【0195】一方、スピードネゴシエーションの結果得
られたデータ転送速度の最大値が、各トランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度と同じ値である場合、通
信路の品質がよいと判断されるので、トランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度によりデータの転送が行
われる。
【0196】したがって、ノード間においてスピードネ
ゴシエーションを行った結果、品質が悪い、すなわちエ
ラーレートの高い通信路であると判断された場合のみ、
トランシーバにおけるデータの最大転送可能速度が抑制
されることになる。
【0197】例えば、複数のノードがデイジーチェーン
接続され、それぞれのノードが有するトランシーバにお
けるデータの最大転送可能速度が異なる場合を考える
と、常に、スピードネゴシエーションを行った後の転送
速度の最大値を、全てのトランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として設定すれば、確実にデータ転送
を行うことができるものの、通信路の品質がよい場合に
は、それぞれのノードが有するトランシーバにおけるデ
ータの最大転送可能速度でデータの転送を行うことがで
きないことがある。
【0198】つまり、通信路の品質が悪い場合には、ス
ピードネゴシエーションの結果得られたデータ転送速度
の最大値で、データ転送を行うことは有効であるが、通
信品質が良い場合には、トランシーバが本来有している
データの最大転送可能速度でデータの転送を行うことが
できない。
【0199】しかしながら、上述のように、通信路の品
質が悪い場合のみ、スピードネゴシエーションの結果得
られたデータ転送速度の最大値を、トランシーバにおけ
るデータの最大転送可能速度に設定し、その転送速度で
データの転送を行う一方、通信路の品質が良い場合に
は、トランシーバが本来有しているデータの最大転送可
能速度で、データの転送を行うようにすれば、複数のノ
ードがデイジーチェーン接続され、それぞれのノードが
有するトランシーバにおけるデータの最大転送可能速度
が異なる場合においても、データの転送を適切に行うこ
とができるという効果を奏する。
【0200】また、前記複数のトランシーバのうち、2
つ以上のトランシーバに、前記ネゴシエーション回路が
それぞれ接続され、前記ネゴシエーション回路それぞれ
の出力値の中から、最も遅いデータ転送速度となる出力
値を選択し、この値を各トランシーバにおけるデータの
最大転送可能速度として前記データ転送速度設定回路に
出力する選択回路を備えるようにしてもよい。
【0201】この場合、上記選択回路により、スピード
ネゴシエーションにより得られた各トランシーバの転送
速度の最大値のうち、最も遅い転送速度を、ノード全体
のデータの最大転送可能速度に設定されるので、通信路
において安定したデータの転送を行うことができるとい
う効果を奏する。
【0202】前記ノード間の通信路に適用される通信規
格としては、上述したIEEE1394が挙げられる。
【0203】また、前記ノード間の通信は、光通信であ
ってもよい。
【0204】このように、通信が光通信であれば、通信
路に光ファイバが使用されるので、通信路がメタル配線
の場合よりも通信路を長くできるという利点がある。
【0205】本発明の送受信方法は、以上のように、複
数の転送速度でデータ転送が可能なトランシーバを接続
されたノード同士のデータの送受信方法において、デー
タ転送の前に、トランシーバ毎に、ノード間の通信路に
おけるデータ転送速度の最大値を見出すためのスピード
ネゴシエーションを行い、この結果得られた最大値を、
各トランシーバにおけるデータの最大転送可能速度とし
て設定する構成である。
【0206】それゆえ、データ転送前に、ノード間の通
信路の品質に応じたデータの転送速度を決定し、この転
送速度によりデータの転送を行うようになるので、確実
にデータを転送することができるという効果を奏する。
【0207】また、上記ノード間の通信路におけるデー
タ転送速度は、該通信路においてデータ転送の誤り率が
所定範囲内となる速度であればよい。
【0208】この場合、ノード間の通信路においてデー
タ転送の誤り率が所定範囲内となるデータ転送速度を検
出するようになるので、確実にデータを転送できるデー
タ転送速度が検出されることになる。これにより、デー
タ転送を、さらに確実に行うことができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る送受信回路のブロ
ック図である。
【図2】上記送受信回路に備えられたレジスタ回路のレ
ジスタマップを示す図である。
【図3】IEEE1394準拠のSelf_ID packet のフォーマッ
トを示す図である。
【図4】本実施の形態を適用した場合の、S200にお
ける通信路のエラーレートが高い場合の最大転送可能速
度がS200のノード間の各層移動のタイミングチャー
トである。
【図5】図1に示す送受信回路によるスピードネゴシエ
ーションの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図1に示す送受信回路によるスピードネゴシエ
ーションの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る送受信回路のブ
ロック図である。
【図8】図7に示す送受信回路を備えたノード同士をデ
イジーチェーン接続した状態を示す図である。
【図9】図7に示す送受信回路によるスピードネゴシエ
ーションの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図7に示す送受信回路によるスピードネゴシ
エーションの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】従来の送受信回路のブロック図である。
【図12】S200における通信路のエラーレートが低
い場合の最大転送可能速度がS200のノード間の各層
移動のタイミングチャートである。
【図13】S200における通信路のエラーレートが高
い場合の最大転送可能速度がS200のノード間の各層
移動のタイミングチャートである。
【符号の説明】
101 バス調停回路(データ転送速度設定回路) 102 DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路 103 1394メタルトランシーバ回路 104 1394メタルトランシーバ回路 105 光トランシーバ回路(トランシーバ) 106 スピードネゴシエーション・ステートマシン
(ネゴシエーション回路) 107 レジスタ回路(データ転送速度設定回路) 108 信号変換回路(ネゴシエーション回路) 109 変換テーブル(ネゴシエーション回路) 401 Parent_Notify(ノードB)送信タイミング 402 Parent_Notify(ノードA)受信タイミング 403 Child _Notify(ノードA)送信タイミング 404 Child _Notify(ノードB)受信タイミング 405 Self_ID_Grant (ノードA)送信タイミング 406 Self_ID_Grant (ノードB)受信タイミング 407 Self_ID_PACKET(ノードB)送信タイミング 408 Self_ID_PACKET(ノードA)受信タイミング 409 Self_ID_PACKET(ノードA)送信タイミング 410 Self_ID_PACKET(ノードB)受信タイミング 411 S200の転送速度でのIsochronous Packetの
送信タイミング 412 S200の転送速度でのIsochronous Packetの
送信タイミング 413 S200の転送速度でのIsochronous Packetの
送信タイミング 414 S200の転送速度でのIsochronous Packetの
送信タイミング 415 S200の転送速度でのIsochronous Packetの
送信タイミング 420 Higher Speed(ノードA)送信タイミング 421 Higher Speed(ノードB)受信タイミング 422 Higher Speed(ノードB)送信タイミング 423 Higher Speed(ノードA)受信タイミング 424 Keep_Speed (ノードA)送信タイミング 425 Keep_Speed (ノードB)送信タイミング 701 バス調停回路(データ転送速度設定回路) 702 DS−リンクエンコーダ/デコーダ回路 703 1394メタルトランシーバ回路 704 1394メタルトランシーバ回路 705 第1光トランシーバ回路(トランシーバ) 706 第1スピードネゴシエーション・ステートマシ
ン(ネゴシエーション回路) 707 レジスタ回路(データ転送速度設定回路) 708 第2光トランシーバ回路(トランシーバ) 709 第2スピードネゴシエーション・ステートマシ
ン(ネゴシエーション回路) 710 判別回路(選択回路) 801 ノードA 802 光トランシーバ 803 光トランシーバ 804 ノードB 805 光トランシーバ 806 光トランシーバ 807 ノードC 808 光トランシーバ 809 光トランシーバ
フロントページの続き Fターム(参考) 5B077 AA14 NN02 NN07 5K033 AA01 CC01 DA13 5K034 AA02 AA17 DD03 EE11 HH01 HH02 MM08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の異なるデータ転送速度に対応するノ
    ードに備えられた送受信回路であって、 対向ノードとのデータの送受信を行うための複数のトラ
    ンシーバと、 ノード間の通信路におけるデータ転送速度を検出し、こ
    の検出値に基づいて、前記各トランシーバにおけるデー
    タの最大転送可能速度を設定する速度設定回路とを備え
    ていることを特徴とする送受信回路。
  2. 【請求項2】上記通信路におけるデータ転送速度は、該
    通信路においてデータ転送の誤り率が所定範囲内の速度
    であることを特徴とする請求項1記載の送受信回路。
  3. 【請求項3】前記速度設定回路は、 前記各トランシーバに接続され、ノード間の通信路にお
    けるデータ転送速度の最大値を見出すためのスピードネ
    ゴシエーションを行うネゴシエーション回路と、 前記ネゴシエーション回路によるスピードネゴシエーシ
    ョンの結果得られたデータ転送速度の最大値を、前記各
    トランシーバにおけるデータの最大転送可能速度として
    設定するデータ転送速度設定回路とからなることを特徴
    とする請求項1または2記載の送受信回路。
  4. 【請求項4】前記複数のトランシーバのうち、2つ以上
    のトランシーバに、前記ネゴシエーション回路がそれぞ
    れ接続され、前記ネゴシエーション回路それぞれの出力
    値の中から、最も遅いデータ転送速度となる出力値を選
    択し、この値を各トランシーバにおけるデータの最大転
    送可能速度として前記データ転送速度設定回路に出力す
    る選択回路を備えることを特徴とする請求項3記載の送
    受信回路。
  5. 【請求項5】前記速度設定回路は、 前記各トランシーバに接続され、ノード間の通信路にお
    けるデータ転送速度の最大値を見出すためのスピードネ
    ゴシエーションを行うネゴシエーション回路と、 前記ネゴシエーション回路によるスピードネゴシエーシ
    ョンの結果得られたデータ転送速度の最大値が、各トラ
    ンシーバの最大転送可能速度と異なる場合のみ、前記ネ
    ゴシエーション回路によるスピードネゴシエーションの
    結果得られたデータ転送速度の最大値を、各トランシー
    バにおけるデータの最大転送可能速度として設定するデ
    ータ転送速度設定回路とからなることを特徴とする請求
    項1または2記載の送受信回路。
  6. 【請求項6】前記複数のトランシーバのうち、2つ以上
    のトランシーバに、前記ネゴシエーション回路がそれぞ
    れ接続され、前記ネゴシエーション回路それぞれの出力
    値の中から、最も遅いデータ転送速度となる出力値を選
    択し、この値を各トランシーバにおけるデータの最大転
    送可能速度として前記データ転送速度設定回路に出力す
    る選択回路を備えることを特徴とする請求項5記載の送
    受信回路。
  7. 【請求項7】ノード間の通信路に適用される通信規格
    が、IEEE1394準拠であることを特徴とする請求
    項1ないし6の何れかに記載の送受信回路。
  8. 【請求項8】ノード間の通信が光通信であることを特徴
    とする請求項1ないし7の何れかに記載の送受信回路。
  9. 【請求項9】複数の転送速度でデータ転送が可能なトラ
    ンシーバを接続されたノード同士のデータの送受信方法
    において、 データ転送の前に、トランシーバ毎に、ノード間の通信
    路におけるデータ転送速度の最大値を見出すためのスピ
    ードネゴシエーションを行い、この結果得られた最大値
    を、各トランシーバにおけるデータの最大転送可能速度
    として設定することを特徴とする送受信方法。
  10. 【請求項10】上記通信路におけるデータ転送速度は、
    該通信路においてデータ転送の誤り率が所定範囲内とな
    る速度であることを特徴とする請求項9記載の送受信方
    法。
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