JP2002359556A - 高周波装置 - Google Patents

高周波装置

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JP2002359556A
JP2002359556A JP2001166092A JP2001166092A JP2002359556A JP 2002359556 A JP2002359556 A JP 2002359556A JP 2001166092 A JP2001166092 A JP 2001166092A JP 2001166092 A JP2001166092 A JP 2001166092A JP 2002359556 A JP2002359556 A JP 2002359556A
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circuit
signal
frequency
pll
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JP2001166092A
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Takeshi Itaya
剛 板屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、複数設けられたPLL回路のうち、
何れかのPLL回路で生成された基準信号を、他のPL
L回路にも複数分配することが可能であり、かつ、基準
信号の供給側及び被供給側となるPLL回路双方におい
て、安定した基準信号レベルを確保することのできる高
周波装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明では、PLL回路を複数有する高周
波装置において、位相比較に用いる基準信号の供給側と
なるPLL回路Aと、基準信号の被供給側となるPLL
回路Bとの間に、バッファアンプBUF1を挿入した構
成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機(TV)、ビデオテープレコーダ(VTR)、セット
トップボックス、ケーブルモデムなど、局部発振器の発
振周波数を制御するPLL[Phase-Locked-Loop]回路
を複数有する高周波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の高周波装置の一構成例を示
すブロック図であり、2つの局部発振器を制御するため
に、2つのPLL回路が設けられた高周波装置の要部構
成(PLL回路周辺)を示した図である。
【0003】本図に示すPLL回路Aは、周波数可変の
局部発振信号を生成する局部発振器A1と、入力信号に
対して所定の分周を施す分周器A2、A4と、二入力信
号の位相比較を行い、その誤差信号を出力する位相比較
器A3と、自身に接続された発振子A6(水晶発振子ま
たはセラミック発振子)及び発振周波数補正容量A7
(以下、補正容量A7と呼ぶ)を用いて、周波数一定の
基準信号を生成する基準信号発振回路A5と、から成
る。
【0004】位相比較器A3の一入力端子は分周器A2
を介して局部発振器A1の出力端子に接続されており、
他入力端子は分周器A4を介して基準信号発振回路A5
の出力端子に接続されている。また、位相比較器A3の
出力端子は局部発振器A1の制御端子に接続されてい
る。一方、基準信号発振回路A5は発振子A6及び補正
容量A7を介してグランドに接続されている。なお、発
振子A6及び補正容量A7のグランドに対する接続順序
については、いずれをグランド側としてもよい。
【0005】局部発振器A1で生成された局部発振信号
は、分周器A2にて所定の分周を施された後、位相比較
器A3の一入力端子に入力される。また、基準信号発振
回路A5、発振子A6、及び補正容量A7で生成された
基準信号は、分周器A4にて所定の分周を施された後、
位相比較器A3の他入力端子に入力される。位相比較器
A3は、入力された基準信号の分周成分と局部発振信号
の分周成分との位相比較を行い、両分周成分が同一位相
となるように、局部発振器A1の発振周波数をフィード
バック制御する。
【0006】一方、本図に示すPLL回路Bは、周波数
可変の局部発振信号を生成する局部発振器B1と、入力
信号に対して所定の分周を施す分周器B2、B4と、二
入力信号の位相比較を行い、その誤差信号を出力する位
相比較器B3と、から成る。
【0007】位相比較器B3の一入力端子は分周器B2
を介して局部発振器B1の出力端子に接続されており、
他入力端子は分周器B4、抵抗R1、及び容量CND1
を介して、PLL回路Aを構成する発振子A6と補正容
量A7との接続ノードに接続されている。つまり、PL
L回路Bには、容量CND1及び抵抗R1を介して、P
LL回路Aの基準信号が供給されている。なお、容量C
ND1は直流成分を遮断するための結合容量であり、抵
抗R1はPLL回路Bへの基準信号供給量を補正するた
めの抵抗成分である。また、位相比較器B3の出力端子
は局部発振器B1の制御端子に接続されている。
【0008】局部発振器B1で生成された局部発振信号
は、分周器B2にて所定の分周を施された後、位相比較
器B3の一入力端子に入力される。また、PLL回路A
から容量CND1及び抵抗R1を介して分周器B4に供
給された基準信号は、分周器B4にて所定の分周を施さ
れた後、位相比較器B3の他入力端子に入力される。位
相比較器B3は、入力された基準信号の分周成分と局部
発振信号の分周成分との位相比較を行い、両分周成分が
同一位相となるように、局部発振器B1の発振周波数を
フィードバック制御する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記構成から
成る高周波装置であれば、PLL回路Aに設けた基準信
号発振回路A5、発振子A6、及び補正容量A7で生成
された発振信号を、PLL回路Aの基準信号として用い
るだけでなく、PLL回路Bの基準信号としても利用す
ることができるので、装置の構成部品を削減することが
可能である。
【0010】しかしながら、上記構成から成る従来の高
周波装置では、PLL回路Aの基準信号発振回路A5に
対して、PLL回路Bへの基準信号供給経路に挿入され
た抵抗R1や、PLL回路B自体が負荷として接続され
る形となる。そのため、PLL回路Aに設けられた基準
信号発振回路A5のQ値が低下し、発振停止等の不具合
を生じるおそれがあった。
【0011】一方、抵抗R1の抵抗値を大きくすること
で、PLL回路Bへの基準信号供給経路をハイインピー
ダンスとし、PLL回路Aに設けられた基準信号発振回
路A5のQ値低下を防ぐ構成とした場合には、PLL回
路Bに対する基準信号の注入レベルが不足して、PLL
回路Bの動作に不具合を生じるおそれがあった。
【0012】このように、上記構成から成る従来の高周
波装置では、PLL回路Aで生成した基準信号を他方の
PLL回路Bに2分配しただけでも、両PLL回路A、
Bにおける基準信号レベル等がばらついてしまい、歩留
まりの低下が招かれていた。すなわち、上記構成から成
る従来の高周波装置では、1つのPLL回路で生成した
基準信号を2分配するのが限界であり、複数のPLL回
路に対して3分配以上の基準信号供給を行った場合に
は、供給側及び被供給側のPLL回路で必要な基準信号
のレベルを確保することができなかった。
【0013】本発明は、上記の問題点に鑑み、複数設け
られたPLL回路のうち、何れかのPLL回路で生成さ
れた基準信号を、その他のPLL回路にも複数分配する
ことが可能であり、かつ、該基準信号の供給側及び被供
給側となるPLL回路双方において、安定した基準信号
レベルを確保することのできる高周波装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る高周波装置は、基準信号と局部発振信
号との位相比較を行い、その比較結果に基づいて前記局
部発振信号の発振周波数を制御するPLL回路を複数有
しており、その何れかのPLL回路に設けた基準信号発
振手段で生成された発振信号を、該PLL回路の前記基
準信号として用いるだけでなく、その他のPLL回路の
前記基準信号としても利用する高周波装置において、前
記基準信号の供給側となるPLL回路に設けた前記基準
信号発振手段と、前記基準信号の被供給側となるPLL
回路との間に、バッファアンプを挿入した構成としてい
る。
【0015】また、上記構成から成る高周波装置は、前
記バッファアンプに利得を持たせた構成にするとよい。
【0016】また、上記構成から成る高周波装置は、前
記基準信号の供給側となるPLL回路に設けた前記基準
信号発振手段と、前記基準信号の被供給側となるPLL
回路との間に、不要信号成分を取り除くフィルタ回路を
挿入した構成にしてもよい。
【0017】また、上記構成から成る高周波装置は、前
記バッファアンプ及び前記フィルタ回路を、前記基準信
号の供給側となるPLL回路、もしくは前記基準信号の
被供給側となるPLL回路の近傍に配置した構成にする
とよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る高周波装置の
第1実施形態を示すブロック図であり、チューナ回路部
10及びモジュレータ回路部20を構成する各局部発振
器A1、B1を制御するために、2つのPLL回路A、
Bが設けられたビデオテープレコーダ(VTR)の要部
構成を示した図である。
【0019】本図に示すように、モジュレータ回路部2
0に設けられたアンテナ入力端子ANTINは、ハイパ
スフィルタ21(以下、HPF21と呼ぶ)を介して分
配器22の入力端子に接続されている。アンテナ入力端
子ANTINに入力された複数のTVチャンネル成分を
含む高周波信号(以下、RF[Radio Frequency]信号
と呼ぶ)は、TVチャンネル成分が存在する周波数帯域
より低い不要周波数成分をHPF21で取り除かれた後
に、分配器22によってチューナ回路部10側とモジュ
レータ回路部20側にそれぞれ分配される。
【0020】まず、チューナ回路部10についての説明
を行う。チューナ回路部10は、入力されたRF信号か
ら所望のTVチャンネル成分を抽出し、後段の検波回路
で処理しやすい中間周波信号(以下、IF[Intermedia
te Frequency]信号と呼ぶ)に周波数変換する回路部で
ある。
【0021】本図に示すように、チューナ回路部10
は、分配器22から入力されたRF信号に帯域制限を施
し、所望のTVチャンネル成分のみを選択通過させるバ
ンドパスフィルタ11(以下、BPF11と呼ぶ)と、
BPF11の出力RF信号を増幅する高周波増幅器12
(以下、RFアンプ12と呼ぶ)と、RFアンプ12の
出力RF信号に帯域制限を施し、不要信号成分を取り除
くバンドパスフィルタ13(以下、BPF13と呼ぶ)
と、BPF13の出力RF信号と局部発振器A1で生成
された局部発振信号とを混合し、BPF13の出力RF
信号をIF信号に周波数変換する混合器14と、混合器
14の出力IF信号に帯域制限を施し、不要信号成分を
取り除くバンドパスフィルタ15(以下、BPF15と
呼ぶ)と、BPF15の出力IF信号を増幅し、その増
幅信号を出力端子IFOUTに送出する中間周波増幅器
16(以下、IFアンプ16と呼ぶ)と、を有してい
る。
【0022】上記した局部発振器A1で生成される局部
発振信号の発振周波数は、所望TVチャンネルの周波数
より中間周波数(JPN仕様であれば58.75MH
z)だけ高い周波数成分となるように、PLL回路Aに
よって制御されている。なお、PLL回路Aの構成及び
動作については、後ほど詳細に説明を行う。
【0023】次に、モジュレータ回路部20についての
説明を行う。モジュレータ回路部20は、VTR装置の
内部で生成されたビデオ信号及びオーディオ信号を、通
常のTV放送で送受信されている特定RF信号と同様な
変調信号にして、アンテナ出力端子ANTOUTから出
力する回路部である。
【0024】本図に示すように、モジュレータ回路部2
0は、前述したHPF21及び分配器22の他に、入力
されたビデオ信号及びオーディオ信号と局部発振器B1
で生成された局部発振信号とを混合することで、該局部
発振信号をビデオ信号で振幅変調するとともに、オーデ
ィオ信号(SIF[Sound IF]キャリア)を付加し、所
望チャンネルのRF信号を生成する混合器23と、混合
器23の出力RF信号に帯域制限を施し、不要信号成分
を取り除くバンドパスフィルタ24(以下、BPF24
と呼ぶ)と、BPF24の出力端子に接続され、モジュ
レータ回路部20の動作時にオンとなり、非動作時にオ
フとなる第1スイッチ25と、第1スイッチ25の出力
RF信号から高調波等の不要信号成分を取り除き、その
RF信号を出力アンテナ端子ANTOUTに送出するハ
イパスフィルタ26(以下、HPF26と呼ぶ)と、H
PF26の出力端子をアンテナ出力端子ANTOUTに
接続する信号ラインと分配器22との間に接続され、モ
ジュレータ回路部20の非動作時にオンとなり、動作時
にオフとなる第2スイッチ27と、を有している。
【0025】上記構成から成るモジュレータ回路部20
の動作時には、VTR装置の内部で生成されたビデオ信
号及びオーディオ信号が、所望チャンネルのRF信号に
モジュレートされて、アンテナ出力端子ANTOUTか
ら送出される。一方、モジュレータ回路部20の非動作
時には、アンテナ入力端子ANTINから分配器22を
介してモジュレータ回路20側へ供給されたRF信号
が、第2スイッチ27を経て、そのままアンテナ出力端
子ANTOUTに送出される。
【0026】なお、上記した局部発振器B1で生成され
る局部発振信号は、モジュレータ回路部20から送出さ
れる出力RF信号の搬送波に相当しており、その発振周
波数は所定の周波数成分(JPN仕様では91.25M
Hz[1ch]または97.25MHz[2ch])と
なるように、PLL回路Bによって制御されている。
【0027】続いて、チューナ回路部10及びモジュレ
ータ回路部20に設けられたPLL回路A、Bの構成及
び動作について説明を行う。本図に示すPLL回路A
は、周波数可変の局部発振信号を生成する局部発振器A
1と、入力信号に対して所定の分周を施す分周器A2、
A4と、二入力信号の位相比較を行い、その誤差信号を
出力する位相比較器A3と、自身に接続された発振子A
6(水晶発振子またはセラミック発振子)及び発振周波
数補正容量A7(以下、補正容量A7と呼ぶ)を用い
て、周波数一定の基準信号を生成する基準信号発振回路
A5と、から成る。
【0028】位相比較器A3の一入力端子は分周器A2
を介して局部発振器A1の出力端子に接続されており、
他入力端子は分周器A4を介して基準信号発振回路A5
の出力端子に接続されている。また、位相比較器A3の
出力端子は局部発振器A1の制御端子に接続されてい
る。一方、基準信号発振回路A5は発振子A6及び補正
容量A7を介してグランドに接続されている。なお、発
振子A6及び補正容量A7のグランドに対する接続順序
については、いずれをグランド側としてもよい。
【0029】局部発振器A1で生成された局部発振信号
は、混合器14に入力される一方、分周器A2にて所定
の分周を施された後、位相比較器A3の一入力端子に入
力される。また、基準信号発振回路A5、発振子A6、
及び補正容量A7で生成された基準信号は、分周器A4
にて所定の分周を施された後、位相比較器A3の他入力
端子に入力される。位相比較器A3は、入力された基準
信号の分周成分と局部発振信号の分周成分との位相比較
を行い、両分周成分が同一位相となるように、局部発振
器A1の発振周波数をフィードバック制御する。
【0030】一方、本図に示すPLL回路Bは、周波数
可変の局部発振信号を生成する局部発振器B1と、入力
信号に対して所定の分周を施す分周器B2、B4と、二
入力信号の位相比較を行い、その誤差信号を出力する位
相比較器B3と、から成る。
【0031】位相比較器B3の一入力端子は分周器B2
を介して局部発振器B1の出力端子に接続されており、
他入力端子は分周器B4及びバッファアンプBUF1を
介して、PLL回路Aを構成する発振子A6と補正容量
A7との接続ノードに接続されている。つまり、PLL
回路Bには、バッファアンプBUF1を介して、PLL
回路Aの基準信号が供給されている。なお、位相比較器
B3の出力端子は局部発振器B1の制御端子に接続され
ている。
【0032】局部発振器B1で生成された局部発振信号
は、混合器23に入力される一方、分周器B2にて所定
の分周を施された後、位相比較器B3の一入力端子に入
力される。また、PLL回路AからバッファアンプBU
F1を介して分周器B4に供給された基準信号は、分周
器B4にて所定の分周を施された後、位相比較器B3の
他入力端子に入力される。位相比較器B3は、入力され
た基準信号の分周成分と局部発振信号の分周成分との位
相比較を行い、両分周成分が同一位相となるように、局
部発振器B1の発振周波数をフィードバック制御する。
【0033】このように、基準信号の供給側となるPL
L回路Aに設けた基準信号発振手段(基準信号発振回路
A5、発振子A6、及び補正容量A7)と、基準信号の
被供給側となるPLL回路Bとの間に、バッファアンプ
BUF1を挿入した構成とすることにより、大きな抵抗
成分を設けることなく、PLL回路AからPLL回路B
への基準信号供給経路を常にハイインピーダンスとし、
PLL回路Aの基準信号発振回路A5に何ら負荷が接続
されていない状態を実現することができる。
【0034】従って、上記構成から成る高周波装置であ
れば、従来の課題であった基準信号発振回路A5のQ値
低下と、PLL回路Bに対する基準信号の注入レベル不
足とを一挙に解決することができるので、PLL回路A
における基準信号発振動作の安定化を図りながら、PL
L回路Bにおける基準信号の必要レベルを確保すること
が可能となる。すなわち、PLL回路A、Bの歩留まり
が大幅に改善されるので、結果として高周波装置のコス
トダウンに貢献することができる。
【0035】なお、本実施形態のように、PLL回路A
で生成した基準信号を、他方のPLL回路Bに2分配す
る程度であれば、バッファアンプBUF1には利得を持
たせない方がよい。このような構成とすることにより、
バッファアンプBUF1の電源ラインに回り込んだ高周
波ノイズを増幅してしまうことがないので、高周波装置
の輻射性能低下を回避することができる。
【0036】それに対して、図2(本発明に係る高周波
装置の第2実施形態を示すブロック図)に示すように、
PLL回路Aで生成した基準信号を、2つ以上のPLL
回路B、Cに分配供給する場合には、1分配につき電圧
比6dBの分配ロスが発生することを考慮して、PLL
回路B、C毎に設けられたバッファアンプBUF1、2
に、それぞれ利得を持たせることが望ましい。
【0037】このような構成とすることにより、分配数
の増加による基準信号のロス分を、バッファアンプBU
F1、2によって補償することができるので、複数のP
LL回路B、Cに対して3分配以上の基準信号供給を行
った場合であっても、供給側及び被供給側のPLL回路
A、B、Cで、それぞれ必要な基準信号レベルを確保す
ることが可能となる。従って、上記構成から成る高周波
装置であれば、装置の構成部品(特に、他の構成部品に
比べて高価な発振子)を大幅に削減することができるの
で、高周波装置のコストダウンに貢献することができ
る。
【0038】また、上記構成から成る高周波装置であれ
ば、被供給側のPLL回路B、Cで必要な基準信号レベ
ルが、供給側のPLL回路Aにおける基準信号の発振パ
ワーより高い場合や、PLL回路B、C毎にそれぞれ異
なる場合にも、容易に対応することが可能である。な
お、被供給側のPLL回路B、Cで必要な基準信号レベ
ルが一致している場合には、図3(本発明に係る高周波
装置の第3実施形態を示すブロック図)に示すように、
複数のPLL回路B、Cに対して共通のバッファアンプ
BUF3を設けることで、構成部品の削減を図ることも
できる。
【0039】特に、基準信号の供給側PLL回路Aと被
供給側PLL回路Bとの間に設けられたバッファアンプ
BUF1に利得を持たせた場合には、図4(本発明に係
る高周波装置の第4実施形態を示すブロック図)に示す
ように、該バッファアンプBUF1の前段もしくは後段
に、不要信号成分を取り除くためのフィルタ回路FIL
1(基準信号のみを選択通過させるバンドパスフィルタ
や、基準信号より低い周波数成分のみを選択通過させる
ローパスフィルタなど)を挿入するとよい。
【0040】このような構成とすることにより、PLL
回路AやPLL回路Bから局部発振信号成分の漏れが生
じ、バッファアンプBUF1の電源ライン等に高周波ノ
イズが回り込んだ場合であっても、その高周波ノイズを
フィルタ回路FIL1にて除去することができるので、
高周波装置の輻射性能低下を回避することができる。な
お、バッファアンプBUF1及びフィルタ回路FIL1
の配設位置を、局部発振信号成分の漏れが生じているP
LL回路に近付ければ近付けるほど、基準信号供給経路
への不要信号成分漏れをより効果的に除去することがで
きる。
【0041】なお、上記の実施形態では、本発明をビデ
オテープレコーダ(VTR)に適用した場合を例に挙げ
て説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定され
るものではなく、テレビジョン受像機(TV)やセット
トップボックス、ケーブルモデムなど、局部発振器の発
振周波数を制御するPLL回路を複数有する高周波装置
に広く適用することができる。
【0042】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係る高周波装置
は、基準信号と局部発振信号との位相比較を行い、その
比較結果に基づいて前記局部発振信号の発振周波数を制
御するPLL回路を複数有しており、その何れかのPL
L回路に設けた基準信号発振手段で生成された発振信号
を、該PLL回路の前記基準信号として用いるだけでな
く、その他のPLL回路の前記基準信号としても利用す
る高周波装置において、前記基準信号の供給側となるP
LL回路に設けた前記基準信号発振手段と、前記基準信
号の被供給側となるPLL回路との間に、バッファアン
プを挿入した構成としている。
【0043】このような構成とすることにより、大きな
抵抗成分を設けることなく、基準信号の供給側PLL回
路から被供給側PLL回路への基準信号供給経路を常に
ハイインピーダンスとし、供給側PLL回路の基準信号
発振手段に何ら負荷が接続されていない状態を実現する
ことができる。
【0044】従って、上記構成から成る高周波装置であ
れば、従来の課題であった基準信号発振手段のQ値低下
と、被供給側PLL回路に対する基準信号の注入レベル
不足とを一挙に解決することができるので、供給側PL
L回路における基準信号発振動作の安定化を図りなが
ら、被供給側PLL回路における基準信号の必要レベル
を確保することが可能となる。すなわち、供給側、被供
給側PLL回路双方の歩留まりが大幅に改善されるの
で、結果として高周波装置のコストダウンに貢献するこ
とができる。
【0045】また、上記構成から成る高周波装置は、前
記バッファアンプに利得を持たせた構成にするとよい。
このような構成とすることにより、分配数の増加による
基準信号のロス分を、バッファアンプによって補償する
ことができるので、複数のPLL回路に対して3分配以
上の基準信号供給を行った場合であっても、供給側及び
被供給側のPLL回路で、それぞれ必要な基準信号レベ
ルを確保することが可能となる。従って、上記構成から
成る高周波装置であれば、装置の構成部品(特に、他の
構成部品に比べて高価な発振子)を大幅に削減すること
ができるので、高周波装置のコストダウンに貢献するこ
とができる。
【0046】また、上記構成から成る高周波装置であれ
ば、被供給側PLL回路で必要な基準信号レベルが、供
給側PLL回路における基準信号の発振パワーより高い
場合や、被供給側PLL回路毎にそれぞれ異なる場合に
も、容易に対応することが可能である。なお、被供給側
PLL回路で必要な基準信号レベルが一致している場合
には、複数の被供給側PLL回路に対して共通のバッフ
ァアンプを設け、構成部品の削減を図ることもできる。
【0047】また、上記構成から成る高周波装置は、前
記基準信号の供給側となるPLL回路に設けた前記基準
信号発振手段と、前記基準信号の被供給側となるPLL
回路との間に、不要信号成分を取り除くフィルタ回路を
挿入した構成にしてもよい。
【0048】このような構成とすることにより、基準信
号の供給側PLL回路や被供給側PLL回路から局部発
振信号成分の漏れが生じ、バッファアンプの電源ライン
等に高周波ノイズが回り込んだ場合であっても、該高周
波ノイズをフィルタ回路で除去することができるので、
高周波装置の輻射性能低下を回避することができる。
【0049】また、上記構成から成る高周波装置は、前
記バッファアンプ及び前記フィルタ回路を、前記基準信
号の供給側となるPLL回路、もしくは前記基準信号の
被供給側となるPLL回路の近傍に配置した構成にする
とよい。
【0050】このように、バッファアンプ及びフィルタ
回路の配設位置を、局部発振信号成分の漏れが生じてい
るPLL回路に近付ければ近付けるほど、基準信号供給
経路への不要信号成分漏れをより効果的に除去すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る高周波装置の第1実施形態を示
すブロック図である。
【図2】 本発明に係る高周波装置の第2実施形態を示
すブロック図である。
【図3】 本発明に係る高周波装置の第3実施形態を示
すブロック図である。
【図4】 本発明に係る高周波装置の第4実施形態を示
すブロック図である。
【図5】 従来の高周波装置の一構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10 チューナ回路部 11、13、15 バンドパスフィルタ(BPF) 12 高周波増幅器(RFアンプ) 14 混合器 16 中間周波増幅器(IFアンプ) 20 モジュレータ回路部 21、26 ハイパスフィルタ(HPF) 22 分配器 23 混合器 24 バンドパスフィルタ(BPF) 25 第1スイッチ 27 第2スイッチ A、B、C PLL回路 A1、B1、C1 局部発振器 A2、B2、C2 分周器 A3、B3、C3 位相比較器 A4、B4、C4 分周器 A5 基準信号発振回路 A6 発振子 A7 発振周波数補正容量 BUF1、BUF2、BUF3 バッファアンプ FIL1 フィルタ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号と局部発振信号との位相比較を行
    い、その比較結果に基づいて前記局部発振信号の発振周
    波数を制御するPLL回路を複数有しており、その何れ
    かのPLL回路に設けた基準信号発振手段で生成された
    発振信号を、該PLL回路の前記基準信号として用いる
    だけでなく、その他のPLL回路の前記基準信号として
    も利用する高周波装置において、 前記基準信号の供給側となるPLL回路に設けた前記基
    準信号発振手段と、前記基準信号の被供給側となるPL
    L回路との間に、バッファアンプを挿入したことを特徴
    とする高周波装置。
  2. 【請求項2】前記バッファアンプに利得を持たせたこと
    を特徴とする請求項1に記載の高周波装置。
  3. 【請求項3】前記基準信号の供給側となるPLL回路に
    設けた前記基準信号発振手段と、前記基準信号の被供給
    側となるPLL回路との間に、不要信号成分を取り除く
    フィルタ回路を挿入したことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の高周波装置。
  4. 【請求項4】前記バッファアンプ及び前記フィルタ回路
    を、前記基準信号の供給側となるPLL回路、もしくは
    前記基準信号の被供給側となるPLL回路の近傍に配置
    したことを特徴とする請求項3に記載の高周波装置。
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