JP2002359547A - 多光軸光電スイッチ - Google Patents

多光軸光電スイッチ

Info

Publication number
JP2002359547A
JP2002359547A JP2001166964A JP2001166964A JP2002359547A JP 2002359547 A JP2002359547 A JP 2002359547A JP 2001166964 A JP2001166964 A JP 2001166964A JP 2001166964 A JP2001166964 A JP 2001166964A JP 2002359547 A JP2002359547 A JP 2002359547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
interference
receiving
signal
microcomputer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001166964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4688123B2 (ja
Inventor
Daisuke Hayakawa
代祐 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Industrial Devices SUNX Co Ltd
Original Assignee
Sunx Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunx Ltd filed Critical Sunx Ltd
Priority to JP2001166964A priority Critical patent/JP4688123B2/ja
Publication of JP2002359547A publication Critical patent/JP2002359547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4688123B2 publication Critical patent/JP4688123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉光の検出精度を向上することができる多
光軸光電スイッチを提供する。 【解決手段】 多光軸光電スイッチは、投光器13と受
光器15とから構成され、特に受光器15は、干渉検出
用コンパレータ22a〜22eと、その出力が入力に接
続されるOR回路27と、受光用マイクロコンピュータ
19とを主体として構成されている。受光用マイクロコ
ンピュータ19は、非投光タイミングとなる干渉光判定
期間において、干渉検出用コンパレータ22a〜22e
を介して少なくとも1つの受光素子からの受光信号を検
出した場合に干渉光を受光したと判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の投光素子か
ら検出エリアに向けて照射される光を所定のタイミング
で同期して複数の受光素子で受光するように構成し、当
該複数の受光素子における受光信号に基づいて受光素子
への干渉光を検出するようにした多光軸光電スイッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多光軸光電スイッチとして、例
えば特許3046400号公報に開示されるものがあ
る。これは、投光器が有する複数の投光素子から検出エ
リアに向けて光を照射し、これらの投光素子に対応する
受光器の受光素子を順次有効化するもので、対応する投
光素子からの光を受光して遮光状態を判断し、その遮光
状態を判断する非投光タイミングで複数の受光素子から
の受光信号を順次有効化させることにより投光素子以外
の光源即ち干渉光による入光状態がないかどうかを検出
する。これにより、遮光状態の検出動作において、干渉
光による誤検出等が発生することを迅速に排除すること
ができるという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の投光
素子からの投光タイミングの周期が例えば略同じに構成
されているこの種の多光軸光電スイッチを複数個(例え
ば2個)非同期で設置したいという要望がある。図11
は、例えば5つのLED(投光素子)1及びフォトダイ
オード(受光素子)2をそれぞれ有する投光器3及び受
光器4が設置されていた場合にその下方に並行してそれ
ぞれ同様の構成を有する投光器A及び受光器Bを近接設
置する構成を概略的に示している。尚、投光器3及び投
光器Aや、受光器4及び受光器Bは同一構成であるが、
説明を理解しやすくするため異なる符号を付して以下説
明する。
【0004】この図11において、複数のLED1を有
する投光器3に対応して複数のフォトダイオード2を有
する受光器4が設けられ、このときの複数のLED1の
それぞれの投光タイミングに同期して受光器4のそれぞ
れのフォトダイオード2が受光するように位置してい
る。このとき、投光器Aが有するLED1から照射され
る光が受光器Bに向かうように位置しているが、同時に
受光器4にも干渉光として照射される位置関係となって
いる。
【0005】しかるに、例えばこのようにこの種の光電
スイッチがお互いに近接位置関係になっているときに
は、次のような問題が生じる虞がある。図12は、この
問題点を概略的に示すタイミングチャートである。すな
わち、図12(a)において、投光器3は、所定の投光
タイミングで最下部に位置する投光素子1(以降、ch
1と称する)から最上部に位置する投光素子1(以降、
ch5と称する)の順番(ch1→ch2→ch3→c
h4→ch5)で順次投光し、受光器4は同期信号(図
示せず)に基づいて投光タイミングの投光素子に対応す
る受光素子からの受光信号を順に有効化する(図12
(c)〜(g)参照)。このとき、投光器3から照射さ
れた光が正常に受光器4で受光され受光信号となり(図
12(h),)、受光信号を変換した信号が例えばし
きい値を上回るときに投光器3からの投光信号を検出す
ることができる(図12(i),)。
【0006】その後、投光器3からの非投光期間に干渉
光を検出するためch1からch5について順次有効化
される(図12,)。このとき、投光器Aの投光が
投光器3の投光タイミングに対して略同じ周期で非同期
で行われていると、投光器Aのch1の投光タイミング
が、受光器4の例えばch4またはch5に対応する干
渉光を検出する期間となるところで受光器4側で受光信
号の有効化を行い干渉光の検出を試みたとしても、この
ときの干渉光(投光器Aのch1の投光)が検出されな
い場合がある(図12,)。
【0007】なぜなら、投光器Aのch1に対応する投
光素子1から受光器4のch4またはch5に対応する
受光素子2までの距離が比較的遠く、また例えば角度も
深くなるため受光信号は検出されたとしても、その受光
信号は検出可能となるしきい値よりも極端に低く、受光
器4は投光器Aによる干渉光を検出できないことになる
からである。
【0008】また、投光器Aのch1の投光が干渉光と
して受光器4のch1に入光したとしても、干渉光がこ
の有効化されたタイミング(例えば受光器4のch1)
で受光されないと干渉光として認識できない構成となっ
ている。
【0009】この結果、受光器4において、ch4また
はch5等に対応する受光素子2でしきい値を上回る程
度に検出される受光信号を得ることができず、受光器4
は干渉光を受けていないと判定し、次周期以降において
投光及び受光を繰り返すことになり、実際には干渉光が
入光しているにもかかわらず通常の動作が続けられるこ
とになるという不具合が生じる。
【0010】この後、例えば投光器3のch1から受光
器4のch1に対して被検出物体Pにより遮光されると
きに(図12(a),点線部分参照)、有効化された
受光器4に対応するch1の検出時に投光器Aのch2
に対応する照射された光を検出する場合もある(図12
(h),)。尚、この場合には、投光器Aのch2に
おける投光素子1から受光器4のch1に対応する受光
素子2までの距離が比較的近く、また例えば角度も浅く
なるため、受光信号はしきい値を上回る程度に検出され
(図12(h)参照)、検出信号が検出される(図12
(i)参照)。このようにして投光器3及び受光器4か
らなる多光軸光電スイッチにおいては、被検出物体Pに
遮光されているにもかかわらず、投光器Aからの光によ
って干渉光の入光がない状態であると判定され、不具合
となる虞がある。すなわち、特に略同じ周期で投光器A
より干渉光の入光が行われることになるため、被検出物
体Pに遮光されていることが時間経過したとしても遮光
状態として判断されない虞がある。
【0011】また、このような従来構成の説明におい
て、簡易的に5個のLED1及びフォトダイオード2等
からなる多光軸光電スイッチにつきその例を示している
が、実際には多くのLED1及びフォトダイオード2か
ら多光軸光電スイッチを構成するのが一般的であり、上
述した不具合による影響が顕著に現れるという事情もあ
る。
【0012】これらの不具合に対して、複数の受光素子
を順次有効化する時間(図12におけるまたはに示
す時間)を各chごとに長く設定するように構成するこ
とで、干渉光の入光状態を判定することは可能である
が、干渉光の入光状態を検出するための時間を各chご
とに大幅に長く設定する必要があり、検出エリアにおけ
る遮光状態を判断する時間に対する干渉光の入光状態を
検出する時間が大幅に長くなり、この場合には多光軸光
電スイッチとしての検出性能を低下させてしまうことに
なり好ましくない。
【0013】また、遮光状態を判断する1周期単位でチ
ャンネルごとに検出するように構成することも考えられ
るが、全チャンネル分に対応する干渉光の入光状態を検
出する時間が上述と同様に大幅に長くなるため、多光軸
光電スイッチとしての検出性能を低下させてしまうこと
になるため同様に好ましくない。
【0014】また、本課題においては、上下方向に多光
軸光電スイッチを並行して設置する場合を示している
が、説明をわかりやすくするための概略設置位置を示し
ており、図11において、横方向に多光軸光電スイッチ
を設置した場合等でも同様に問題が生じる虞もある。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、受光素子に対する干渉光の入光状態を
判定する期間を大幅に長期化することなく、多光軸光電
スイッチ等の光源が別途近隣に存在したとしても、干渉
光の検出精度を向上することができる多光軸光電スイッ
チを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の多光軸光電スイッチは、検出エリアに
向けて光を照射すべく所定の投光タイミングで順次投光
される複数の投光素子と、これらの投光素子と対応して
設けられ、前記検出エリアからの光を受光する複数の受
光素子と、これら各受光素子からの受光信号を対応する
前記複数の投光素子の前記投光タイミングに同期させて
有効化する制御手段と、この制御手段により有効化され
た前記受光素子からの受光信号に基づいて前記検出エリ
アにおける遮光状態を判断する判断手段と、前記複数の
投光素子の非投光タイミングで前記複数の受光素子から
の受光信号を同時に有効化する干渉光判定期間を設け、
この干渉光判定期間に前記受光素子のうち少なくとも1
つの受光素子からの受光信号を検出したときは干渉光を
受光したと判定する干渉光判定手段とを備えた構成に特
徴を有している。
【0017】このような構成によれば、次のように作用
する。すなわち複数の投光素子及び複数の受光素子がそ
れぞれ対応して順次投光及び受光し、制御手段は検出エ
リアにおける遮光状態を判断する。また、干渉光判定手
段は、複数の投光素子の非投光タイミングで複数の受光
素子からの受光信号を同時に有効化させ、干渉光判定期
間に受光素子のうち少なくとも1つの受光素子からの受
光信号を検出したときに、干渉光を受光したと判定す
る。
【0018】これにより、本発明の多光軸光電スイッチ
の近隣に、例えば、投光タイミングの周期が略同じに構
成されている投光素子を有する多光軸光電スイッチ等の
光源が非同期で存在したとしても、その干渉光の検出精
度を向上することができる。また、受光素子に対する干
渉光の入光状態を判定する期間を長期化することなく判
定することができる。
【0019】このとき、干渉光判定期間において複数の
受光素子からの受光信号の論理和を取得することによ
り、複数の受光素子のうち少なくとも1つの受光素子か
らの受光信号を検出するように干渉光判定手段を構成す
ることもできる(請求項2)。このような構成によれ
ば、干渉光判定手段は、干渉光判定期間において受光素
子からの受光信号の論理和を取得することにより、少な
くとも1つの受光素子からの受光信号を検出する。これ
により、ハード構成(論理和)を付け加えることで簡易
的に実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下本発明を、
5光軸の光電スイッチに適用した第1実施形態につき、
図1から図4を参照して説明する。図3は、本実施形態
を説明するための光電スイッチの配置関係を示してい
る。光電スイッチ11は、5つ(複数)の投光素子とな
るLED12a〜12eを有する投光器13と、5つ
(複数)の受光素子となるフォトダイオード(以降、P
Dと称する)14a〜14eを有する受光器15とによ
り構成されている。
【0021】また、投光器13のLED12a〜12e
と、受光器15のPD14a〜14eとはそれぞれ略水
平に対向して位置しており、被検出物体Pがこの間を通
過することにより後述する電気的構成により検出エリア
における遮光状態を判断するように構成されている。
【0022】以下、投光器13と同様の構成を有する投
光器A’と、受光器15と同様の構成を有する受光器
B’とが、それぞれの下方に並行して近接設置されてお
り、発明が解決する課題欄で説明した同一タイミングで
干渉光を検出する場合につきその実施形態を示す。この
ときその相互の位置は、投光器A’が有するLED12
a〜12eにより照射される光が受光器B’に向けて設
置されているが、同時に受光器15にも干渉光が照射さ
れる位置関係となっている。
【0023】図1は、光電スイッチ11の主体となる電
気的構成を示している。投光器13は、全体の制御を行
う投光用マイクロコンピュータ16を主体として、この
投光用マイクロコンピュータ16に接続される選択回路
17と、この選択回路17に接続されるドライブ回路1
8a〜18eと、このドライブ回路18a〜18eのそ
れぞれに接続される複数のLED12a〜12eと等か
ら構成されている。
【0024】投光用マイクロコンピュータ16は、受光
用マイクロコンピュータ19に接続されており、この受
光用マイクロコンピュータ19からの同期信号を入力す
るように構成され、この同期信号に基づいて接続された
選択回路17に対してドライブ回路18aないし18e
を順次選択するための選択信号を出力するようになって
いる。
【0025】選択回路17は、この選択信号によりドラ
イブ回路18a〜18eを順次選択して駆動させ、駆動
するドライブ回路18a〜18eを介してそれぞれ接続
されたLED12a〜12eから所定の投光タイミング
でch1〜ch5の投光信号を検出エリアに向けて順次
照射するようになっている。
【0026】また、受光器15は、全体の制御を行う受
光用マイクロコンピュータ19と、検出エリアに向けて
照射された光を受光すると受光信号を出力するPD14
a〜14eと、これらのPD14a〜14eにそれぞれ
接続される増幅回路21a〜21eと、この増幅回路2
1a〜21eのそれぞれの出力端子に接続される干渉検
出用コンパレータ22a〜22eと、増幅回路21a〜
21eのそれぞれの出力端子に入力端子が接続される受
光用コンパレータ23a〜23eと、これらの受光用コ
ンパレータ23a〜23eのそれぞれの出力端子に入力
端子が接続されるアナログスイッチ25a〜25eと、
これらのアナログスイッチ25a〜25eを受光用マイ
クロコンピュータ19からの選択信号にしたがってオン
オフ制御する選択回路26と、干渉検出用コンパレータ
22a〜22eのそれぞれの出力の論理和をとり受光用
マイクロコンピュータ19に出力する論理和回路(以
降、OR回路と称する)27とから構成されている。
【0027】増幅回路21a〜21eは、PD14a〜
14eにおいて検出エリアからの光を受光して出力され
た受光信号を増幅し、干渉検出用コンパレータ22a〜
22e及び受光用コンパレータ23a〜23eにそれぞ
れ出力するようになっている。
【0028】遮光判断用比較手段としての受光用コンパ
レータ23a〜23eは、あらかじめ設定された略同一
の第1しきい値(本発明の第1判定レベルに相当)をそ
れぞれ有しており、増幅回路21a〜21eにおいて増
幅された受光信号がこの第1しきい値以上となるときに
は電源電圧Vcc程度のハイレベルの信号(以降、
「H」信号と称する)を出力し、第1しきい値以上とな
らないときには略GNDレベルに一致するロウレベルの
信号(以降、「L」信号と称する)を出力するように構
成されている。
【0029】干渉光判定用比較手段としての干渉検出用
コンパレータ22a〜22eは、あらかじめ設定された
略同一の第2しきい値(本発明の第2判定レベルに相
当)をそれぞれ有しており、増幅回路21a〜21eに
おいて増幅された受光信号がこの第2しきい値以上とな
るときには「H」信号を出力し、第2しきい値以上とな
らないときには「L」信号を出力するように構成されて
いる。
【0030】尚、このとき、第1しきい値と第2しきい
値とは異なる値に設定されており、特に第1しきい値に
対して第2しきい値が小さく設定されている。
【0031】アナログスイッチ25a〜25eは、選択
回路26によりオンオフ制御されて、オン状態となると
それぞれ受光用コンパレータ23a〜23eの出力を通
過させることにより受光用マイクロコンピュータ19の
端子30に入力させるようになっている。尚、オフ状態
のときには受光用コンパレータ23a〜23eの出力は
受光用マイクロコンピュータ19に入力されることはな
く、入力電圧は例えば「L」レベルが維持されるように
なっている。
【0032】受光用マイクロコンピュータ19は、アナ
ログスイッチ25a〜25eの各出力をあらかじめ設定
された受光信号を有効化する期間に端子30から入力す
ることにより検出エリアにおける状態を判断するように
なっている。
【0033】図2は、OR回路27の具体的構成の一例
を示している。電源電圧Vccにおいて駆動されるOR
回路27の回路構成において、電源電圧Vccからプル
アップ抵抗28を介してトランジスタ29a〜29eの
コレクタにそれぞれ接続され、トランジスタ29a〜2
9eのエミッタはそれぞれGNDに接続されている。そ
して、干渉検出用コンパレータ22a〜22eは、これ
らのトランジスタ29a〜29eのベースにそれぞれ接
続されている。これは、いわゆるワイヤードOR回路と
して構成しており、負論理のOR回路として機能するよ
うになっている。
【0034】図1に戻って、受光用マイクロコンピュー
タ19は、前述したように投光用マイクロコンピュータ
16に同期信号を出力すると共に、接続された選択回路
26に対してアナログスイッチ25a〜25eの選択信
号を出力するようになっている。尚、この制御について
は後述する。
【0035】また、受光用マイクロコンピュータ19
は、OR回路27において取得された論理和の信号をあ
らかじめ設定された後述する有効化する期間(本発明に
おける干渉光判定期間、以降干渉光判定期間と称する)
に検出するようになっている。
【0036】選択回路26は、受光用マイクロコンピュ
ータ19からの選択信号を入力し、選択されたアナログ
スイッチ25a〜25eを後述するように順次オンオフ
制御するようになっている。
【0037】尚、本発明における判断手段は、遮光判断
用比較手段としての受光用コンパレータ23a〜23e
と、受光用マイクロコンピュータ19とから構成されて
いる。また、干渉光判定手段は、干渉光判定用比較手段
としての干渉検出用コンパレータ22a〜22eと、O
R回路27と、受光用マイクロコンピュータ19とから
構成されている。
【0038】次に上記構成の作用につき、図4をも参照
して説明する。図4は、上記構成の動作を概略的にタイ
ミングチャートで示している。はじめに、受光用マイク
ロコンピュータ19は、同期するための同期信号を内蔵
したクロックを基準にして投光用マイクロコンピュータ
16に出力する。投光用マイクロコンピュータ16は、
この同期信号に基づいて選択回路17に対して選択信号
を出力する。このとき選択回路17は、選択信号により
ドライブ回路18aを選択するので、マイクロコンピュ
ータ19は、ドライブ回路18aに対して投光指令を与
え、これにより、LED12aから投光タイミングで順
次パルス光が投光される。
【0039】一方、受光用マイクロコンピュータ19
は、投光用マイクロコンピュータ16に同期信号を出力
すると、選択回路26に選択信号を出力する。このと
き、選択回路26は、選択信号によりアナログスイッチ
25aをオン状態とするように制御し、ch1となるP
D14aからの受光信号をあらかじめ定められた投光タ
イミングを含む所定期間だけ有効化する。このとき、受
光用コンピュータ19は、PD14a,増幅回路21,
受光用コンパレータ23a及びアナログスイッチ25a
を介して端子31に入力する信号を検出する。
【0040】投光器13のLED12aから投光される
と、PD14aが受光し、増幅回路21aはこのときの
受光信号を増幅出力し、受光用コンパレータ23aは第
1しきい値とこの増幅された受光信号を比較する。この
とき検出エリアにおいて遮光されていなければ、増幅さ
れた受光信号との比較出力から端子30に「H」信号が
入力され、遮光されていれば「L」信号が入力される。
受光用マイクロコンピュータ19は、投光用マイクロコ
ンピュータ16に出力した同期信号に基づいて、所定の
タイミングで端子30に入力される信号が「H」信号で
あるか否かを判定し、この結果から検出エリアにおいて
遮光されているか否かを判断する。
【0041】その後、投光用コンピュータ16は、選択
回路17に対して選択信号を出力しドライブ回路18b
を選択するので、LED12bから所定の投光タイミン
グでパルス光が投光される。
【0042】また、受光用コンピュータ19は、ch1
において有効化された所定期間だけ経過すると、選択回
路26に選択信号を出力し、選択回路26はこの選択信
号に基づいてアナログスイッチ25aをオフ状態とし、
アナログスイッチ25bをオン状態として所定期間だけ
同様に有効化することで、この有効化された期間に投光
信号を受光し、増幅された受光信号の第1しきい値と比
較した結果を受光用マイクロコンピュータ19の端子3
0に入力することになる。
【0043】このようにして投光器13の選択回路17
は、ドライブ回路18a〜18eを順次選択し、LED
12a〜12eを介して当該順序で順次投光する。ま
た、受光器15の選択回路26は、これらの選択された
投光タイミングの期間を含んで受光信号を順次有効化す
る期間を設け、この有効化された期間内に増幅された受
光信号の第1しきい値と比較した結果が受光用マイクロ
コンピュータ19の端子30に入力されることになる
(図4,参照)。
【0044】この後、投光用マイクロコンピュータ16
は、あらかじめ設定された所定のタイミングでLED1
2a〜12eから非投光とし、受光用マイクロコンピュ
ータ19は、同様のタイミングで干渉光の検出を開始す
る。
【0045】受光用マイクロコンピュータ19は、端子
31に対する入力電圧の検出を開始する(干渉光判定期
間の開始)。このとき端子31の入力には「H」レベル
が維持される。干渉光として投光器A’のch1〜ch
5から順次投光されると、PD14a〜14eはこの干
渉光を受光信号として検出し、増幅回路21a〜21e
はこの受光信号を増幅する。干渉検出用コンパレータ2
2a〜22eは、この増幅された受光信号を第2しきい
値(本発明における第2判定レベルに相当)と比較す
る。このとき、干渉検出用コンパレータ22a〜22e
は、第2しきい値以上となるときに「H」信号を出力
し、このとき端子31には「L」信号が入力される。逆
に第2しきい値以上とならないときには、「L」信号を
出力し、このとき端子31には「H」信号が入力され
る。
【0046】受光用マイクロコンピュータ19は、干渉
光判定期間内に少なくとも一瞬でも「L」信号を入力し
たとき(図8におけるに示す期間)、干渉光を受光し
たと判定し、投光用マイクロコンピュータ16に投光待
機指令を出力する。投光用マイクロコンピュータ16
は、投光待機指令を入力するとある所定の期間だけ投光
タイミングを例えば内蔵のクロックをカウントすること
で遅らせて待機する(図4,Aに示す部分)。一方、受
光用マイクロコンピュータ19は、その間にも端子31
に対する入力電圧を検出し、同様に干渉光判定期間内に
「L」信号を入力すると、再度干渉光を受光したと判定
し、同様に投光用マイクロコンピュータ16に投光待機
指令を出力し、投光器13に投光タイミングを遅らせて
待機させる。
【0047】例えば、図4に示すように干渉光として投
光器A’の出力(ch1〜ch5)があると、ch1の
出力から順次端子31に入力される。このとき、投光器
A’のch1からの出力も端子31に「L」信号として
入力される。なぜなら、特に投光器A’に対して受光器
15のch1における受光素子14aの設置位置が距離
が比較的短く、また、角度が浅く設置されているためで
ある。
【0048】投光器A’によるch1〜ch5の干渉光
が順次受光素子14a〜14eのいずれかに入力される
と、ある所定の期間だけ投光タイミングが遅れる。最終
的に投光器A’のch5による干渉光が入力された後、
受光用マイクロコンピュータ19はさらに所定の期間だ
け干渉光を検出し、「H」信号のみであるということを
確認すると、投光用マイクロコンピュータ16に投光開
始指令を出力する。また、受光用マイクロコンピュータ
19は、端子30の入力に対する検出を開始し有効化す
る。
【0049】一方、投光用マイクロコンピュータ16
は、投光開始指令を入力すると、選択回路17,ドライ
ブ回路18a〜18eを介してLED12a〜12eか
ら順次投光し、受光用マイクロコンピュータ19は、そ
の投光タイミングに同期させて選択回路26を介してア
ナログスイッチ25a〜25eを順次開閉し、受光用コ
ンパレータ25a〜25eにおける増幅された受光信号
と第1しきい値との比較出力を有効化する。このように
受光用マイクロコンピュータ19は、LED12a〜1
2eとPD14a〜14eの間における検出エリアの遮
光状態を判断する(図4,)。受光用マイクロコンピ
ュータ19は、端子30の入力に「L」信号が入力され
ることにより、遮光したと判断する。尚、図4のの時
点においては、ch1で遮光したと判断している。
【0050】このような第1実施形態によれば、受光用
マイクロコンピュー19は、ち少なくとも1つのPD1
4a〜14eからの受光信号を干渉光判定期間で検出し
たときには、干渉光を受光したと判定するので、近隣に
投光タイミングの周期が略同じに構成されている投光器
A’が非同期で存在したとしても、その干渉光の検出精
度を向上することができる。また、PD14a〜14e
に対する干渉光の入光状態を判定する期間を長期化する
ことなく判定することができる。
【0051】干渉光判定期間においてPD14a〜14
eからの受光信号の論理和を取得することにより、PD
14a〜14eのうち少なくとも1つの受光信号を検出
する。これにより、簡易的なハード構成(OR回路2
7)を付け加えることで実現することができる。
【0052】受光信号の論理和をワイヤードOR回路で
構成しているので、少ない素子数で構成でき、コストを
低減することができる。
【0053】受光用マイクロコンピュータ19は、受光
用コンパレータ23a〜23eにより第1しきい値で遮
光状態を判断し、干渉検出用コンパレータ22a〜22
eにより第2しきい値で干渉光を受光したと判定する。
このとき、第1しきい値に対して第2しきい値が異な
り、また、小さく設定されているので、遮光状態を判断
する感度に比して他の光源(投光器A’)からの干渉光
を感度良く検出することができ、遮光状態の判断に対し
て干渉光を鋭敏に判定することができる。
【0054】(第2実施形態)図5及び図6は、本発明
の第2実施形態を示すもので、第1実施形態と異なると
ころは、干渉検出用コンパレータ22a〜22eの出力
に対して電圧の保持手段を設けた構成としたところであ
る。尚、第1実施形態と同一部分については同一の符号
を付してその説明を省略し、以下異なる部分についての
み説明する。
【0055】図5は、第1実施形態の説明時に示した図
1における受光回路32に替えた構成である。干渉検出
用コンパレータ22eの直後には、保持手段33eが設
けられている。また、保持手段33eはOR回路27の
入力端子に接続されている。尚、ここではch5に対し
て示しているが、ch1〜ch4の受光回路に対しても
同様にそれぞれ干渉検出用コンパレータ22a〜22d
の直後に保持手段33a〜33dが設けられている。
【0056】保持手段33a〜33eは、例えばリトリ
ガブルワンショットマルチバイブレータにより構成され
るオフディレイ回路からなるもので、トリガ入力
(「H」信号)があるとその所定の期間だけ電圧を保持
するものである。
【0057】その他の部分については同一の構成である
ためその説明を省略する。上記構成の作用につき図6を
も参照して説明する。第1実施形態と異なるところは、
端子31に対する入力電圧が保持される点にある。増幅
回路21a〜21eは、干渉光判定期間において投光器
A’からの干渉光による受光信号を増幅し、干渉検出用
コンパレータ22a〜22eは、この増幅された受光信
号と第2しきい値とを比較する。第2しきい値以上とな
る場合に「H」信号を出力する。そして保持手段33a
〜33eは、この「H」信号をある所定の期間だけ維持
する。OR回路27は、この所定の期間だけ維持された
「H」信号を入力し、受光用マイクロコンピュータ19
に「L」信号を出力する。受光用マイクロコンピュータ
19は、端子31の入力電圧を検出し、「L」レベルと
なったときに干渉光を受光したと判定する。干渉光を検
出しているときには受光用マイクロコンピュータ19の
端子31には「L」信号が維持されることになる(図
4,’)。受光用マイクロコンピュータ19は、端子
31の入力電圧を検出し、「H」レベルとなったときに
干渉光を受光していないと判定し、遮光状態を判断する
ことになる(図4,)。
【0058】このような第2実施形態によれば、保持手
段33a〜33eは、干渉光を検出する干渉光判定期間
において受光信号を設定された期間だけ保持するため、
干渉光を受光信号により検出する際に比較的短いパルス
上の受光信号を検出したときにおいても、干渉光の有無
を判定することができるので、すばやく処理を行う必要
がなくなり受光用マイクロコンピュータ19として汎用
な安価なものを使用することができる。
【0059】(第3実施形態)図7は、本発明の第3実
施形態を示すもので、第1実施形態と異なるところは、
投光タイミング直前に干渉光を検出するように構成した
ところである。尚、第1実施形態と同一部分については
同一の符号を付してその説明を省略し、以下異なる部分
についてのみ説明する。
【0060】干渉検出用コンパレータ22a〜22eの
それぞれの出力はOR回路27に接続されていると共
に、アナログスイッチ24a〜24eの入力端子に接続
されている。アナログスイッチ24a〜24eの出力端
子は、それぞれ相互に接続されると共に、受光用マイク
ロコンピュータ34に入力接続されている。
【0061】アナログスイッチ24a〜24eは、選択
回路26によりオンオフ制御されて、オン状態となると
それぞれ干渉検出用コンパレータ22a〜22eの出力
を受光用マイクロコンピュータ19の端子34に入力す
るようになっている。尚オフ状態のときには干渉検出用
コンパレータ22a〜22eの出力は受光用マイクロコ
ンピュータ19の端子34に入力されることはなく、入
力電圧は例えば「L」レベルが維持されるようになって
いる。
【0062】選択回路26がアナログスイッチ24a〜
24e,25a〜25eをオンオフ制御する場合に、例
えばアナログスイッチ24a及び25aを略同時にオン
オフ制御できるように接続されている(図7参照)。同
様にアナログスイッチ24b及び25b、アナログスイ
ッチ24c及び25c、アナログスイッチ24d及び2
5d、アナログスイッチ24e及び25e、はそれぞれ
略同時にオンオフ制御できるように選択回路26が接続
されている。
【0063】次に上記構成の作用について説明する。受
光用マイクロコンピュータ19は、検出エリアにおける
遮光状態をchごとに順次判断する直前に、chごとに
補助干渉光判定期間を設けている。投光用マイクロコン
ピュータ16は、同期信号を受光用マイクロコンピュー
タ19から入力し、受光用マイクロコンピュータ19
は、この同期信号に基づいてこの補助干渉光判定期間に
おいて選択回路26を介してアナログスイッチ24a
(ch1)をオン制御し、受光用マイクロコンピュータ
19は端子34の入力電圧を検出して有効化する。
【0064】このとき、干渉検出用コンパレータ22a
は、投光タイミングとなる直前のタイミング(補助干渉
光判定期間)において、第2しきい値と増幅された受光
信号とを比較し、干渉光を受光していない場合端子34
に「L」信号が入力される。受光用コンピュータ19
は、端子34に「L」信号を入力するときには干渉光を
受光していないと判定し、「H」信号を入力するときに
は干渉光を受光したと判定する。受光用マイクロコンピ
ュータ19は、投光用マイクロコンピュータ16に再投
光指令を出力し、干渉光を受光したと判定したときには
所定の期間をおいて再度非投光タイミングで受光し、干
渉光を再度受光する。受光用マイクロコンピュータ19
は、補助干渉光判定期間において干渉光を受光していな
いと判定すると、第1実施形態において説明したよう
に、検出エリアにおける遮光状態を端子30に対する入
力電圧から判断する。
【0065】その後、ch2からch5まで上述と同様
に繰り返され、ch1からch5までの補助干渉光判定
期間及び遮光状態をchごとに判断する期間が終了した
後、受光用マイクロコンピュータ19は、端子31に対
する入力電圧から干渉光判定期間において干渉光を受光
したか否かを判定する。このようにして干渉光の有無を
判定し、また、検出エリアにおける遮光状態を判断す
る。
【0066】このような第3実施形態によれば、受光用
マイクロコンピュータ19は、投光タイミングの直前に
干渉検出用コンパレータ22a〜22e,アナログスイ
ッチ24a〜24eを介して補助干渉光判定期間におい
て干渉光を受光するか否かを判定する。この場合、例え
ば干渉光を受光していれば遮光状態を判断する処理を一
旦停止する。これにより、遮光状態を判断する直前で干
渉光が対応するPD14a〜14eにおいて受光してい
るか否かを判定することができ、干渉光の有無の判定に
対して確実性を増すことができる。
【0067】(第4実施形態)図8は、本発明の第4実
施形態を示すもので、第3実施形態と異なるところは、
干渉検出用コンパレータ22a〜22eをOR回路27
接続用と、アナログスイッチ24a〜24e接続用とで
別々に設け、このときの第2しきい値が異なるように設
定したところである。尚、第3実施形態と同一部分につ
いては同一の符号を付してその説明を省略し、以下異な
る部分についてのみ説明する。
【0068】それぞれの増幅回路21a〜21eの出力
端子には、受光用コンパレータ23a〜23eのほか
に、干渉検出用コンパレータ22a〜22eがそれぞれ
並列に2つずつ接続されている。一方の干渉検出用コン
パレータ22a〜22eの出力端子は、OR回路27の
入力端子に接続されている。また他方の干渉検出用コン
パレータ22a〜22eの出力端子は、それぞれアナロ
グスイッチ24a〜24eに接続されており、これらの
アナログスイッチ24a〜24eの出力端子は相互に接
続され、受光用マイクロコンピュータ19の端子34に
接続されている。一方の干渉検出用コンパレータ22a
〜22eのしきい値と、他方の干渉検出用コンパレータ
22a〜22eのしきい値とは異なるように設定されて
いる。
【0069】このような第4実施形態によれば、第2判
定レベルとしての第2しきい値を一方及び他方の干渉検
出用コンパレータ22a〜22eに対してそれぞれ設定
することで、干渉光判定期間と補助干渉光判定期間とで
干渉光を判定するしきい値が異なるようにすることがで
きる。
【0070】(第5実施形態)図9は、本発明の第5実
施形態を示すもので、第1実施形態と異なるところは、
選択回路26に代替して全選択可能回路35を設けたと
ころである。尚、第1実施形態と同一部分については同
一の符号を付してその説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。干渉検出用コンパレータ22a〜
22eの出力端子は、それぞれアナログスイッチ24a
〜24eの入力端子にそれぞれ接続されており、アナロ
グスイッチ24a〜24eの出力端子はOR回路27の
入力端子に接続されている。
【0071】全選択可能回路35は、アナログスイッチ
24a〜24e,25a〜25eを順次選択できる構成
であると共に、受光用マイクロコンピュータ19の選択
信号によりアナログスイッチ24a〜24eを複数ひい
てはすべてオン状態とすることが可能に構成されてい
る。
【0072】上記構成の作用につき、説明する。受光用
マイクロコンピュータ19は、同期信号を投光用マイク
ロコンピュータ16に出力し、この同期信号に基づいて
全選択可能回路35にアナログスイッチ24a〜24
e,25a〜25eを順次選択させて、第1実施形態の
説明と同様に端子30に対する入力を順次有効化して遮
光状態を判断する。そして、全選択可能回路35は、ア
ナログスイッチ24a〜24e,25a〜25eをすべ
て選択してオン状態とし、干渉光判定期間としてOR回
路27を介して端子31の入力電圧を検出する。そし
て、受光用マイクロコンピュータ19は、干渉光の有無
を検出することになる。
【0073】その他については第1実施形態と同様であ
るためその説明を省略する。このような第5実施形態に
よれば、全選択可能回路35は、アナログスイッチ24
a〜24e,25a〜25eをすべて選択してオン状態
とし、干渉光判定期間として有効化する。すなわち、第
1実施形態と同様の効果が得られる。
【0074】また、全選択可能回路35が、例えばあら
かじめ特に干渉光を検出しやすいチャンネル(ch)が
判明している場合には、そのchの受光信号のみを有効
化することができる。
【0075】(第6実施形態)図10は、本発明の第6
実施形態を示すもので、第1実施形態と異なるところ
は、干渉検出用コンパレータ22a〜22eと受光用コ
ンパレータ23a〜23eとが兼用される構成としたと
ころである。以下、第1実施形態と同様の部分について
は同一の符号を用いてその説明を省略し、異なる部分に
ついて説明する。増幅回路21a〜21eの出力端子に
は、それぞれコンパレータ36a〜36eの入力端子が
接続されている。また、コンパレータ36a〜36eの
出力端子は、OR回路27の入力端子に接続されると共
に、アナログスイッチ25a〜25eの入力端子に接続
されている。その他については同一なため、その説明を
省略する。このような第6実施形態によれば、干渉検出
用コンパレータ22a〜22eと受光用コンパレータ2
3a〜23eとがそれぞれ兼用されるので、コストを低
減することができる。
【0076】(他の実施形態)本発明は、上述した実施
形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範
囲に属する限り様々な形態を取り得る。尚、以下に示す
拡張または変形が特に可能である。干渉光判定期間にお
いて判定対象となる複数の受光素子からの受光信号は、
ある一部の複数個の受光素子からの受光信号を判定対象
としても良い。
【0077】干渉光判定期間として多光軸光電スイッチ
のそれぞれの投光素子が照射した後の1周期毎に設ける
ようにしたが、投光タイミングでなければよい(非投光
タイミング)。
【0078】上述実施形態においては、すべての受光素
子に対応する論理和を取得するように構成したが、例え
ば受光器の端部に位置している複数の受光素子に対応し
た複数の受光信号に基づく論理和を取得するように簡易
的に構成してもよい。
【0079】上記実施形態においては、投光用マイクロ
コンピュータ16および受光用マイクロコンピュータ1
9を有線接続して投光信号と受光信号との同期を得るよ
うに構成したが、同期用光バースト信号をにより光同期
信号に基づいて同期を得るように構成しても良い。
【0080】上記実施形態においては、投光器A’に対
して受光器15のch1における受光素子14aの設置
位置が角度が浅く設置されている一例を示したが、この
設置関係に限定されるものではなく、特に相互に横方向
に設置されていても良い。
【0081】上記実施形態においては、保持手段33a
〜33eは、干渉光を検出する干渉光判定期間において
受光信号を設定された期間だけ保持するように構成した
が、補助干渉光判定期間において保持するように構成し
ても良い。これにより、干渉光を受光信号により検出す
る際に比較的短いパルス上の受光信号を検出したときに
おいても、干渉光の有無を判定することができるので、
すばやく処理を行う必要がなくなり安価な受光用マイク
ロコンピュータ19を使用することができる。
【発明の効果】上記説明したように、本発明の多光軸光
電スイッチによれば、干渉光判定手段は、複数の投光素
子の非投光タイミングで複数の受光素子からの複数の受
光信号を同時に有効化させる干渉光判定期間を設け、そ
の干渉光判定期間に受光素子のうち少なくとも1つの受
光素子からの受光信号を検出したときに、干渉光を受光
したと判定するようにしたので、本発明の多光軸光電ス
イッチの近隣に、例えば、投光タイミングの周期が略同
じに構成されている多光軸光電スイッチ等の光源が非同
期で存在したとしても、その干渉光の検出精度を向上す
ることができ、さらに、受光素子に対する干渉光の入光
状態を判定する期間を長期化することなく判定すること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電気的構成図
【図2】OR回路の具体的一例を示す電気的構成図
【図3】光電スイッチの配置例を示す図
【図4】各信号のタイミングを示すフローチャート
【図5】本発明の第2実施形態を示す保持手段を設けた
受光回路の電気的構成図
【図6】各信号のタイミングを示すフローチャート
【図7】本発明の第3実施形態を示す図1相当図
【図8】本発明の第4実施形態を示す図1相当図
【図9】本発明の第5実施形態を示す図1相当図
【図10】本発明の第6実施形態を示す図1相当図
【図11】従来例の問題点を示す光電スイッチの配置例
を示す図
【図12】図4相当図
【符号の説明】
12a〜12eはLED(投光素子)、14a〜14e
はフォトダイオード(受光素子)、19は受光用マイク
ロコンピュータ(制御手段、判断手段、干渉光判定手
段)、22a〜22eは干渉検出用コンパレータ(干渉
光判定用比較手段)、23a〜23eは受光用コンパレ
ータ(遮光判断用比較手段)、27はOR回路、33e
は保持手段である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出エリアに向けて光を照射すべく所定
    の投光タイミングで順次投光される複数の投光素子と、 これらの投光素子と対応して設けられ、前記検出エリア
    からの光を受光する複数の受光素子と、 これら各受光素子からの受光信号を対応する前記複数の
    投光素子の前記投光タイミングに同期させて有効化する
    制御手段と、 この制御手段により有効化された前記受光素子からの受
    光信号に基づいて前記検出エリアにおける遮光状態を判
    断する判断手段と、 前記複数の投光素子の非投光タイミングで前記複数の受
    光素子からの受光信号を同時に有効化する干渉光判定期
    間を設け、この干渉光判定期間に前記受光素子のうち少
    なくとも1つの受光素子からの受光信号を検出したとき
    は干渉光を受光したと判定する干渉光判定手段とを備え
    たことを特徴とする多光軸光電スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記干渉光判定手段は、前記干渉光判定
    期間において前記受光素子からの受光信号の論理和を取
    得することにより前記受光素子のうち少なくとも1つの
    受光素子からの受光信号を検出することを特徴とする請
    求項1記載の多光軸光電スイッチ。
JP2001166964A 2001-06-01 2001-06-01 多光軸光電スイッチ Expired - Fee Related JP4688123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001166964A JP4688123B2 (ja) 2001-06-01 2001-06-01 多光軸光電スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001166964A JP4688123B2 (ja) 2001-06-01 2001-06-01 多光軸光電スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002359547A true JP2002359547A (ja) 2002-12-13
JP4688123B2 JP4688123B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=19009424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001166964A Expired - Fee Related JP4688123B2 (ja) 2001-06-01 2001-06-01 多光軸光電スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4688123B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0575421A (ja) * 1991-06-17 1993-03-26 Sunx Ltd 多光軸光電スイツチ
JPH07122989A (ja) * 1993-10-28 1995-05-12 Sunx Ltd 多光軸光電スイッチ
JPH07240135A (ja) * 1994-02-24 1995-09-12 Keyence Corp 多光軸式光電スイッチ
JP2002204151A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Sunx Ltd 多光軸光電センサ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0575421A (ja) * 1991-06-17 1993-03-26 Sunx Ltd 多光軸光電スイツチ
JPH07122989A (ja) * 1993-10-28 1995-05-12 Sunx Ltd 多光軸光電スイッチ
JPH07240135A (ja) * 1994-02-24 1995-09-12 Keyence Corp 多光軸式光電スイッチ
JP2002204151A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Sunx Ltd 多光軸光電センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4688123B2 (ja) 2011-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108627881B (zh) 光电传感器
JP2003023347A (ja) 光電センサ
JP2002359547A (ja) 多光軸光電スイッチ
JPH0575421A (ja) 多光軸光電スイツチ
JP3860013B2 (ja) 多光軸光電センサ
JPH07264036A (ja) 多光軸光電スイッチ
JP2003133934A (ja) 光電スイッチ
US7247834B2 (en) Photoelectric sensor for detecting presence/absence of object
JP4579704B2 (ja) 干渉防止機能付き光電センサ
WO2022012833A1 (en) Adaptive proximity detection system
JP4777538B2 (ja) 光電センサ
JP2544069B2 (ja) 多光軸光電スイッチ
JP2002204151A (ja) 多光軸光電センサ
JP2004214899A (ja) 多光軸光電センサ
JP2003158448A (ja) 多光軸光電センサ
JP2515124Y2 (ja) 多光軸光電スイッチ
JPH0694843A (ja) 光電スイッチ
JP2002217703A (ja) 多光軸光電センサ
JP2003289244A (ja) 多光軸光電センサ
JP2005345141A (ja) 多光軸光電センサ
JP2003124792A (ja) 多光軸光電センサ
JP2515125Y2 (ja) 多光軸光電スイッチ
WO2009060373A1 (en) A luminaire, a control device and a method for controlling a luminaire
JP3062265B2 (ja) 光電スイッチ
JPH08321806A (ja) 光学式遠隔操作装置用受光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees