JP2002359424A - 半導体レーザの高周波重畳動作検査装置 - Google Patents

半導体レーザの高周波重畳動作検査装置

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JP2002359424A
JP2002359424A JP2001165716A JP2001165716A JP2002359424A JP 2002359424 A JP2002359424 A JP 2002359424A JP 2001165716 A JP2001165716 A JP 2001165716A JP 2001165716 A JP2001165716 A JP 2001165716A JP 2002359424 A JP2002359424 A JP 2002359424A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングルモード半導体レーザの高周波重畳動
作検査の操作及び調整を簡単化すると共に、検査時間を
短縮する。 【解決手段】 複屈折光ファイバで生じる直交偏波モー
ド間の光路差が、高周波重畳動作時の半導体レーザ光の
コヒーレンス長より長く、且つ、高周波重畳動作をして
いないときの半導体レーザ光のコヒーレンス長より短く
なるように設定した光学系を用いて、半導体レーザ光の
偏光状態を変化させた時の偏光子の出力変化から、高周
波重畳動作の有無を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザの高
周波重畳動作検査装置に係り、特に、シングルモード半
導体レーザへの注入電流に高周波を重畳することによ
り、発光スペクトルをマルチモード化した半導体レーザ
の高周波重畳動作の有無を検査する際に用いるのに好適
な、半導体レーザの高周波重畳動作検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を用いて測定対象物の寸法や変
位を測定する装置に、特開2000−88528に記載
されているように、レーザ光の平行走査範囲内に配置し
た測定対象物によって生じる影の長さを測定することに
より測定対象物の外径を測定するレーザ走査型外径測定
器や、特公平4−49048に記載されているように、
測定対象面に投影したレーザ光の反射光の位置の、測定
対象面の変位による変化を、PSD等の位置検出素子を
用いて測定する、三角測量方式の光学式変位計や、特開
平7−43148に記載されているように、オートフォ
ーカス機構を利用して、合焦位置の変化から測定対象面
の変位を測定する、合焦方式の光学式変位計がある。
【0003】このようなレーザ光を利用した寸法測定装
置において、従来は、発振スペクトルが拡散しているマ
ルチモードの半導体レーザが用いられていたが、近年、
製品の集約化により、使用可能な半導体レーザの種類が
減っており、発振スペクトルが集中したシングルモード
の半導体レーザが主流になり、マルチモードの半導体レ
ーザは入手が困難になっている。
【0004】しかしながら、シングルモードの半導体レ
ーザを用いた光学システムでは、次の現象が問題となる
場合がある。
【0005】(1)周囲温度の変化によって発振モード
が変化し、発光スペクトルが変化するモードホッピング
に伴う、光波長の重心の急変による光路の急変。
【0006】(2)不要な光の干渉。
【0007】(3)戻り光誘起雑音。
【0008】これらを解決する有効な手法として、出願
人は特願2000−393223で、半導体レーザへの
注入電流に例えば数百MHz以上の高周波を重畳するこ
とにより、発光スペクトルをマルチモード化すること
(高周波重畳法と称する)を提案している。
【0009】しかしながら、電子回路の動作不良や、線
路異常等により、半導体レーザが高周波重畳動作をせ
ず、マルチモードになっていない可能性があるので、半
導体レーザの高周波重畳動作の有無を検査する必要があ
る。
【0010】そのための手法としては、次の方法が考え
られる。
【0011】(1)光スペクトラムアナライザを用い
て、発光スペクトルのマルチモード化を捉える方法。
【0012】(2)2光束の干渉強度を観測して、干渉
性の低下を捉える方法。
【0013】(3)スペクトラムアナライザを用いて、
戻り光誘起雑音の減少を捉える方法。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は、いずれも、検査システム全体での専有スペー
スが大きい。又、光ファイバ入力型を除き、光学素子の
光軸調整に、長時間と熟練を要するだけでなく、耐環境
性が悪い。更に、(1)、(2)の方法では、光スペク
トラムアナライザや干渉計等の高価な測定器を必要とす
る等の問題点を有していた。
【0015】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、操作や調整を簡単化すると共に、検
査時間を短縮することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体レーザ
の高周波重畳動作検査装置であって、半導体レーザの偏
光状態を動的に変化可能な光学素子と、該光学素子から
の出射光が入射される複屈折光ファイバと、該複屈折光
ファイバからの出射光が入射される、透過軸が前記複屈
折光ファイバの主軸に対して45°回転された偏光子と
を備え、前記複屈折光ファイバで生じる直交偏波モード
間の光路差が、高周波重畳動作時の半導体レーザ光のコ
ヒーレンス長より長く、且つ、高周波重畳動作をしてい
ない時の半導体レーザ光のコヒーレンス長より短くなる
ように設定して、前記光学素子により半導体レーザ光の
偏光状態を変化させた時の前記偏光子の光出力の変化か
ら、高周波重畳動作の有無を検査することにより、前記
課題を解決したものである。
【0017】又、同じく半導体レーザの高周波重畳動作
検査装置であって、半導体レーザの偏光状態を動的に変
化可能な光学素子と、該光学素子からの出射光が入射さ
れるファイバ型デポラライザと、該デポラライザからの
出射光が入射される偏光子とを備え、前記デポラライザ
で生じる直交偏波モード間の光路差が、高周波重畳動作
時の半導体レーザ光のコヒーレンス長より長く、且つ、
高周波重畳動作をしていない時の半導体レーザ光のコヒ
ーレンス長より短くなるように設定して、前記光学素子
により半導体レーザ光の偏光状態を変化させた時の前記
偏光子の光出力の変化から、高周波重畳動作の有無を検
査することにより、同じく前記課題を解決したものであ
る。
【0018】又、同じく半導体レーザの高周波重畳動作
検査装置であって、半導体レーザ光が入射されるファイ
バ型デポラライザと、該デポラライザの出力光を直線偏
光状態にするための可変型遅相子と、該遅相子からの出
射光が入射される、回転可能な偏光子とを備え、前記デ
ポラライザで生じる直交偏波モード間の光路差が、高周
波重畳動作時の半導体レーザ光のコヒーレンス長より長
く、且つ、高周波重畳動作をしていない時の半導体レー
ザ光のコヒーレンス長より短くなるように設定して、前
偏光子により半導体レーザ光の偏光状態を変化させた時
の前記偏光子の光出力の変化から、高周波重畳動作の有
無を検査することにより、同じく前記課題を解決したも
のである。
【0019】前記光学素子は、可変型遅相子や偏光回転
子とすることができる。
【0020】又、前記光学素子又は複屈折光ファイバ又
はデポラライザの入側に結合レンズを設けて、半導体レ
ーザ光の入射効率を高めたものである。
【0021】又、前記半導体レーザ光の入射位置を調整
するためのマイクロステージを設けて、光軸調整を容易
としたものである。
【0022】又、前記偏光子の出側に受光器及び受光ア
ンプを設けて、光パワーメータ等の特別な測定器を不要
とし、汎用の電圧測定器を用いて、光出力レベルを観測
できるようにしたものである。
【0023】又、前記受光アンプの出側に、アナログ/
デジタル変換部及び表示部を設けて、独立したスタンド
アロン型の検査装置としたものである。
【0024】複屈折光ファイバを伝搬する光は、直交偏
波モードに分かれる。この直交偏波モード間で生じる光
路差は、複屈折光ファイバの長さに比例して大きくな
る。従って、ある長さの複屈折光ファイバは、ある値よ
り小さいコヒーレンス長を持つ光に対して、コヒーレン
ス長より大きな光路差を直交偏波モード間に生じさせる
ことになる。そこで、コヒーレンス長がある値よりも小
さい光に対しては、入射時の偏光状態がどのようであっ
ても、光出力(光量)はほぼ同じであり、一方、コヒー
レンス長がある値よりも大きい光に対しては、入射時の
偏光状態によって、光出力に大きな違いが出る光学系を
考える。
【0025】ここで、半導体レーザが発する光には、
(1)偏光度が高い、(2)高周波重畳によりコヒーレ
ンス長が短くなる、という性質がある。
【0026】従って、複屈折光ファイバ(ファイバ型デ
ポラライザに使われている物も含む)で生じる直交偏波
モード間の光路差が、高周波重畳動作時の半導体レーザ
光のコヒーレンス長より長く、且つ、高周波重畳動作を
していないときの半導体レーザのコヒーレンス長より短
いような光学系を用いれば、半導体レーザの高周波重畳
動作の検査が可能となる。
【0027】本発明は、このような知見に基づくもので
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0029】本発明に係る検査装置10の第1実施形態
は、図1に示す如く、半導体レーザ光の偏光状態を動的
に変化可能な光学素子12と、該光学素子12からの出
射光が入射される複屈折光ファイバ14と、該複屈折光
ファイバ14からの出射光が入射される、透過軸が前記
複屈折光ファイバ14の主軸に対して45°回転された
偏光子16とを備え、前記複屈折光ファイバ14で生じ
る直交偏波モード間の光路差が、高周波重畳動作時の半
導体レーザ光のコヒーレンス長より長く、且つ、高周波
重畳動作をしていない時の半導体レーザ光のコヒーレン
ス長より短くなるように設定されている。
【0030】図において、18は、前記偏光子16の光
出力の光量を測定するための光パワーメータである。
【0031】前記光学素子12としては、例えば回転機
構等を設けて波長板等の厚みや有無を動的に切替可能と
した可変型遅相子や偏光回転子の他、シングルモード光
ファイバ(ねじる、つまむ、曲げる等して応力を加える
と、内部光の偏光状態を変化させることができる)等を
用いることができる。
【0032】前記偏光子16の光出力には、複屈折光フ
ァイバ14に入る前の入射波の偏光状態依存性が無く、
光路の損失を無視すれば、光量は常に入射光の1/2に
なる。
【0033】本実施形態において、前記光学素子12を
回転したり、応力を加えて、半導体レーザ光の偏光状態
を動的に変化させた時、半導体レーザが高周波重畳動作
をしていれば、偏光子16の光出力はほとんど変化しな
いが、高周波重畳動作をしていなければ、偏光子16の
光出力は大きく変化する。従って、光パワーメータ18
等の光量測定を偏光子16の出側に設けて、定性的に変
化の割合が小、大のどちらの状態にあるかを判定するこ
とによって、高周波重畳動作の有無を容易に検査でき
る。この際、定量的に精度の高いデータを取得する必要
は、必ずしも無い。
【0034】次に、本発明の第2実施形態を詳細に説明
する。
【0035】本実施形態は、図2に示す如く、第1実施
形態と同様の半導体レーザ光の偏光状態を動的に変化可
変な光学素子12と、該光学素子12からの出射光が入
射されるファイバ型デポラライザ(偏光解消子)24
と、該デポラライザ24からの出射光が入射される偏光
子16とを備え、前記デポラライザ24で生じる直交偏
波モード間の光路差が、高周波重畳動作時の半導体レー
ザ光のコヒーレンス長より長く、且つ、高周波重畳動作
をしていない時の半導体レーザ光のコヒーレンス長より
短くなるように設定されている。
【0036】前記デポラライザ22は、図3に詳細に示
す如く、例えば長さが1:2の2本の複屈折光ファイバ
14A、14Bの主軸を互いに45°傾けて接続するこ
とにより構成されている。なお、第1実施形態は、第2
実施形態の出側の複屈折光ファイバ14Bの代りに、偏
光子16を配置したものと考えることもできる。
【0037】第2実施形態におけるデポラライザ24の
主軸と偏光子16の透過軸の角度の関係は任意である。
【0038】本実施形態において、光学素子12により
半導体レーザ光の偏光状態を動的に変化させた時、半導
体レーザが高周波重畳動作をしていれば、偏光子16の
光出力はほとんど変化しないが、高周波重畳動作をして
いなければ、偏光子16の光出力は大きく変化する。従
って、光パワーメータ18等の光量測定系を偏光子16
の出側に設けることによって、高周波重畳動作の有無を
容易に検査できる。
【0039】次に、本発明の第3実施形態を詳細に説明
する。
【0040】本実施形態は、図4に示す如く、半導体レ
ーザ光が入射されるファイバ型デポラライザ24と、該
デポラライザ24の出力光を直線偏光状態にするための
可変型遅相子26と、該遅相子26からの出射光が入射
される、回転可能な偏光子28とを備え、前記デポララ
イザ24で生じる直交偏波モード間の光路差が、高周波
重畳動作時の半導体レーザ光のコヒーレンス長より長
く、且つ、高周波重畳動作をしていない時の半導体レー
ザ光のコヒーレンス長より短くなるように設定されてい
る。
【0041】高周波を重畳していない状態において、半
導体レーザが発する光は偏光度が高く、デポラライザ2
4を通ることにより、光出力が円偏光となる場合が有り
得る。この円偏光状態では、偏光子28を回転させて
も、その光出力はほとんど変化しない。即ち、高周波重
畳動作をしていないにも拘らず、光出力が変化しないた
め、本発明による検査の判定ができない状態となる場合
がある。これを防ぐため、本実施形態では、可変型遅相
子24を調整することにより、高周波を重畳していない
状態の光出力を確実に直線偏光状態にしておく。可変型
遅相子24としては、波長板等を用いて、波長の異なる
光源を検査する時に、調整することができる。
【0042】これにより、偏光子28の透過軸を回転さ
せた時、半導体レーザが高周波重畳動作をしていれば、
偏光子28の出力はほとんど変化しないが、高周波重畳
動作をしていなければ、偏光子28の光出力は大きく変
化する。したがって、光パワーメータ16等の光量測定
系を偏光子28の出側に設けることによって、高周波重
畳動作の有無を簡単に検査できる。
【0043】ここで、偏光子16、28へ入力する光
は、図3に示した2つの複屈折光ファイバ14A、14
Bを含む第2、第3実施形態のデポラライザ24を用い
たものでは、図3にCで示す如く、互いにコヒーレンス
長以上の光路差を持った4光波に分かれているのに対し
て、図3に示した最初の複屈折光ファイバ14Aのみを
含む第1実施形態では、図3にBで示す如く、互いにコ
ヒーレンス長以上の光路差を持った2光波に分かれてい
る。
【0044】即ち、図3にAで示す最初の複屈折光ファ
イバ14Aに入射する前の光波は、1つの光波(真ん中
の三角形)が、複屈折光ファイバ14A内に入ると、x
軸とy軸で示す直交偏波モード(それぞれの方向を向い
ている三角形)に分かれることを示す。図3にBで示す
中央の光波は、左側の複屈折光ファイバ14A内を伝搬
する直交偏波モードの間の光路差が大きくなり、この光
のコヒーレンス長lcを超えたために、この光ファイバ
14Aから出射した光が、互いに干渉し合うことがな
く、偏光方向が直交している2つの光波に分かれている
ことを示している。図3にCで示す右側の光波は、左側
の複屈折光ファイバ14Aの主軸に対し、45°だけ主
軸を傾けた右側の複屈折光ファイバ14B内で、上記2
光波のそれぞれが、新たなx軸、y軸の直交偏波モード
に更に分かれ、互いに光路差がコヒーレンス長より大き
くなったために、このファイバ14Bから出射した光
が、互いに干渉し合うことがない、4光波に分かれたこ
とを示している。このとき、光量は全偏光方向に均一に
配分される。
【0045】従って、第1実施形態の方が光波全体での
光路差の範囲を狭くすることができ、次のような利点を
有する。
【0046】即ち、シングルモード半導体レーザに高周
波重畳法を適用し、マルチモード化した時の発光スペク
トルは、大きなスペクトル変調度を持つことがある。こ
のような光に対し、干渉性の低い状態を得るために必要
な光路差の条件は、コヒーレンス長以上であるというこ
とだけではない。図5に示すようなビジビリティの第2
コヒーレンスピーク、第3コヒーレンスピーク・・・第
nコヒーレンスピークが大きい場合、光路差がコヒーレ
ンス長以上であっても、各コヒーレンスピークの位置に
相当する光路差になっていれば、高い干渉性を示す。こ
のビジビリティの影響を避けるは、次の2つの方法があ
る。
【0047】(1)ビジビリティのコヒーレンスピーク
が十分小さくなっている光路差領域に、光路差を設計す
る(充分大きな光路差にする)。
【0048】(2)ビジビリティの各コヒーレンスピー
クを避けた光路差領域に、光路差を設計する(例えば、
第1コヒーレンスピークと第2コヒーレンスピークの間
の、干渉性の低い光路差領域に、光路差を設計する)。
【0049】ここで、前記のように、第1実施形態は、
第2、第3実施形態よりも、光波全体での光路差の範囲
を狭くすることができるので、上記(2)の設計が容易
である。これが第1実施形態の利点である。
【0050】なお、前記実施形態においては、いずれも
偏光子16又は28の出力が光パワーメータ18等の、
検査装置10とは別体の光量測定系により測定されてい
たが、図6に示す変形例の如く、光出力を電圧に変換す
るために、偏光子16又は28の出側に受光器30及び
受光アンプ32を設けて、光パワーメータ等の特別な測
定器を用いることなく、オシロスコープ等の汎用の電圧
測定器34を用いて光出力レベルを観測できるように構
成することもできる。
【0051】更に、図7に示す他の変形例の如く、前記
受光器30及び受光アンプ32の出側に、更にアナログ
/デジタル(A/D)変換部36及び表示部38を追加
して、独立したスタンドアロン型の検査装置とすること
もできる。
【0052】更に、前記複屈折光ファイバ14又はデポ
ラライザ24の前段側に結合レンズを追加して、半導体
レーザ光を光ファイバへ入射する際の結合効率を高める
こともできる。
【0053】具体的には、前記第1及び第2実施形態に
おいて、前記偏光状態を動的に変化可能な光学素子12
が、光ファイバの入出力ポートを有する場合には、図8
に示す如く、該光学素子12の直前に結合レンズ40を
設けることができる。
【0054】あるいは、前記偏光状態を動的に変化可能
な光学素子12が、光ファイバの入出力ポートを持たな
い場合には、図9に示す如く、該光学素子12と複屈折
光ファイバ14又は14A(デポラライザ24の場合)
の入側に結合レンズ40を設けることができる。
【0055】又、前記第3実施形態においては、図10
に示す如く、前記デポラライザ24の入側に結合レンズ
40を設けることができる。
【0056】又、前記半導体レーザ光の検査装置に対す
る光軸調整を容易にするために、2軸のマイクロステー
ジを追加することもできる。具体的には、図11に示す
如く、マイクロステージ50のステージ部54上に半導
体レーザ8を乗せ、検査装置10に対してレーザ光の位
置決めを行う形態とすることができる。
【0057】前記マイクロステージ50のステージ部5
4は2軸分設けられ、その中央には光を通すための穴が
形成されている。
【0058】図において、11は検査装置の筐体、52
はマイクロステージ50のベース部、56は半導体レー
ザ8の把持部である。
【0059】本発明の適用対象は、レーザ走査型外径測
定器や光学式変位計に限定されず、CD/DVD等の光
ピックアップや、光波長に依存する出力を有する他の計
測システムにも同様に適用できることは明らかである。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、操作や調整が簡単化さ
れ、検査時間を短縮することができる。又、小型化、軽
量化、携帯化が可能である。更に、低価格化、低消費電
力化(受動部品だけの構成であれば、電力は零であり、
電装部品を追加しても、低消費電力化は容易)が可能で
ある。又、構成の簡素化及び製作の容易化が可能であ
る。更に、耐環境性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図
【図2】同じく第2実施形態を示す構成図
【図3】第2実施形態で用いられているデポラライザの
構成及び光波の変化状態を示す線図
【図4】本発明の第3実施形態を示す構成図
【図5】第1実施形態が、第2、第3実施形態よりも優
れていることを説明するためのビジビリティを示す線図
【図6】前記実施形態の変形例を示す構成図
【図7】同じく他の変形例を示す構成図
【図8】同じく結合レンズを用いた変形例を示す構成図
【図9】同じく結合レンズを用いた他の変形例を示す構
成図
【図10】同じく結合レンズを用いた更に他の変形例を
示す構成図
【図11】同じくマイクロステージを用いた変形例を示
す断面図
【符号の説明】
8…半導体レーザ 10…検査装置 12…光学素子 14、14A、14B…複屈折光ファイバ 16、28…偏光子 18…光パワーメータ 24…ファイバ型デポラライザ 26…可変型遅相子 30…受光器 32…受光アンプ 34…電圧測定器 36…A/D変換部 38…表示部 40…結合レンズ 50…マイクロステージ 54…ステージ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザの偏光状態を動的に変化可能
    な光学素子と、 該光学素子からの出射光が入射される複屈折光ファイバ
    と、 該複屈折光ファイバからの出射光が入射される、透過軸
    が前記複屈折光ファイバの主軸に対して45°回転され
    た偏光子とを備え、 前記複屈折光ファイバで生じる直交偏波モード間の光路
    差が、高周波重畳動作時の半導体レーザ光のコヒーレン
    ス長より長く、且つ、高周波重畳動作をしていない時の
    半導体レーザ光のコヒーレンス長より短くなるように設
    定して、 前記光学素子により半導体レーザ光の偏光状態を変化さ
    せた時の前記偏光子の光出力の変化から、高周波重畳動
    作の有無を検査することを特徴とする半導体レーザの高
    周波重畳動作検査装置。
  2. 【請求項2】半導体レーザの偏光状態を動的に変化可能
    な光学素子と、 該光学素子からの出射光が入射されるファイバ型デポラ
    ライザと、 該デポラライザからの出射光が入射される偏光子とを備
    え、 前記デポラライザで生じる直交偏波モード間の光路差
    が、高周波重畳動作時の半導体レーザ光のコヒーレンス
    長より長く、且つ、高周波重畳動作をしていない時の半
    導体レーザ光のコヒーレンス長より短くなるように設定
    して、 前記光学素子により半導体レーザ光の偏光状態を変化さ
    せた時の前記偏光子の光出力の変化から、高周波重畳動
    作の有無を検査することを特徴とする半導体レーザの高
    周波重畳動作検査装置。
  3. 【請求項3】半導体レーザ光が入射されるファイバ型デ
    ポラライザと、 該デポラライザの出力光を直線偏光状態にするための可
    変型遅相子と、 該遅相子からの出射光が入射される、回転可能な偏光子
    とを備え、 前記デポラライザで生じる直交偏波モード間の光路差
    が、高周波重畳動作時の半導体レーザ光のコヒーレンス
    長より長く、且つ、高周波重畳動作をしていない時の半
    導体レーザ光のコヒーレンス長より短くなるように設定
    して、 前記偏光子により半導体レーザ光の偏光状態を変化させ
    た時の該偏光子の光出力の変化から、高周波重畳動作の
    有無を検査することを特徴とする半導体レーザの高周波
    重畳動作検査装置。
  4. 【請求項4】前記光学素子が、可変型遅相子や偏光回転
    子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導
    体レーザの高周波重畳動作検査装置。
  5. 【請求項5】前記光学素子又は複屈折光ファイバ又はデ
    ポラライザの入側に結合レンズが設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体レ
    ーザの高周波重畳動作検査装置。
  6. 【請求項6】前記半導体レーザ光の入射位置を調整する
    ためのマイクロステージが設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体レーザの
    高周波重畳動作検査装置。
  7. 【請求項7】前記偏光子の出側に受光器及び受光アンプ
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の半導体レーザの高周波重畳動作検査装
    置。
  8. 【請求項8】前記受光アンプの出側にアナログ/デジタ
    ル変換部及び表示部が設けられていることを特徴とする
    請求項7に記載の半導体レーザの高周波重畳動作検査装
    置。
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