JPH06180410A - ファイバ型デポラライザの製造方法及び製造装置 - Google Patents

ファイバ型デポラライザの製造方法及び製造装置

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JPH06180410A
JPH06180410A JP43A JP35404692A JPH06180410A JP H06180410 A JPH06180410 A JP H06180410A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35404692 A JP35404692 A JP 35404692A JP H06180410 A JPH06180410 A JP H06180410A
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fiber
light
birefringent
light source
analyzer
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JP43A
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English (en)
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Shigeki Iwashita
隆樹 岩下
Yozo Nishiura
洋三 西浦
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複屈折性物体2つを組み合わせてデポラライ
ザを作ることができる。 【構成】 光源からの光を直線偏光にし、これを偏光方
向とファイバの光学主軸が合致するように第1の複屈折
性ファイバの始端コアに入射する。第1の複屈折性ファ
イバの終端と第2の複屈折性ファイバの始端を対向させ
て保持する。第1ファイバの終端または第2ファイバの
始端は少なくとも一方が回転可能とする。第2ファイバ
の終端には、回転可能な偏光子と光検出器を設けて、出
射光の全ての方向或はある範囲の方向に偏波面を持つ光
の強度を測定する。対向するファイバの端部を少しずつ
ある範囲で相対回転させて、第2ファイバの出射光の偏
光状態を調べる。出射光が無偏光になった場合の回転角
を求めて、この回転角度で二つのファイバ端面を突き合
わせて融着接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファイバ型デポラライザ
の製造方法及び製造装置に関する。デポラライザは、楕
円偏光、円偏光、直線偏光などを無偏光にする光学部品
である。例えば光ファイバジャイロなどの光ファイバを
用いた光学計測装置に用いられる。複屈折性を持ち、異
常光線、常光線の光路長の差が光の可干渉長以上である
だけの長さを有する2つの部材を光学主軸が45°捩じ
れている状態で貼り合わせたものである。複屈折性を有
する光学結晶で厚みの比が2:1のものを張り合わせた
ものをLyotのデポラライザという。
【0002】光学結晶でデポラライザを作ると嵩高いも
のになるし、光ファイバとの相性もよくない。そこで光
ファイバでデポラライザを作ることを考える。通常のシ
ングルモ−ドファイバでは複屈折性がないが、直交2方
向に対して応力などの異方性を付与することにより複屈
折性を与えた光ファイバが存在する。これは複屈折性フ
ァイバとか偏波面保存光ファイバとかいう。これを2本
つなぎ合わせてデポラライザを作ることができる。
【0003】
【従来の技術】ベ−ム等は、偏波面保存シングルモ−ド
ファイバを用いたデポラライザを提案している。これ
は、前記の2本の複屈折性を突き合わせ接続したもので
ある。KONRAD BOEHM,KLAUS PETERMANN & EDGAR WEIDEL:
Performance of Lyot Depolarizers with Birefringent
Single-Mode Fibers",JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLO
GY, Vol.LF-1,NO.1,p71(1983)
【0004】図1に彼らの用いた実験系を示す。複屈折
性ファイバとして、コア径が5μm、長さが5m、10
mのものを使っている。偏波面保存定数hは1.2×1
-4-1である。複屈折性ファイバの主軸の方向が45
°食い違うように接着するためにまずそのような相対位
置にファイバの関係を決めなければならない。主軸方向
が分かっている訳ではないのでこれが難しい。
【0005】図1において、右からス−パ−ルミネッセ
ントダイオ−ドである光源21、偏光子22、ポッケル
スセル23、レンズ24、第1の偏波面保存光ファイバ
(PMファイバという)PM1、第2の偏波面保存光フ
ァイバPM2、レンズ25、バビネソレイユ補正板2
6、検光子27、光検出器28などが並んでいる。PM
1、PM2は両端が自由であって全体として回転するこ
とができる。区別する必要がある場合は、PM1の回転
角をθ1 とし、PM2の回転角をθ2 とする。光源の光
の中心波長は811nmで広がりの半値幅は14nmで
ある。
【0006】発振器31はポッケルスセル23に与える
交流電圧を発生するものである。ロックインアンプ29
は発振器31の参照信号30と同期して、光検出器28
の出力を増幅するものである。光源から出た光は、偏光
子によって直線偏光になる。ポッケルスセルに交流電圧
を印加すると、この光の偏波面を回転させる。この光
は、偏波面保存光ファイバPM1、PM2を通過する。
この後、光はバビネソレイユ補正板26と検光子27を
通り、光検出器28に入射する。
【0007】そこで、ロックインアンプにより、ポッケ
ルスセルに印加している電圧信号と同期して、光検出器
の出力を同期検波する。PM2ファイバをあるθ°だけ
回転させ、バビネソレイユ補正板により、2偏波成分間
の位相差が0となるように調整する。この後PM2ファ
イバの出射光の偏光度を調べる。この測定が終わると、
またθ°だけPM2を回転し、バビネソレイユ補正板に
よる位相差を無くする補正をし、PM2ファイバの出射
光の偏光度を調べる。
【0008】以下同様にθずつPM2を回転させその都
度同じ測定を繰り返す。そして最小の偏光度を採る回転
角を求める。その回転角で,2本の偏波面保存光ファイ
バが主軸を45°捻じった位置にあり、光が無偏光にな
っているということになる。この位置で2本のファイバ
を融着接続すれば良い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ベ−ムの提案したPM
ファイバ2本の接合法は、実験室で注意深く行う場合は
問題が少ないが、手数が掛かり量産には向かない方法で
ある。長いPM2ファイバの全体を少しずつ回転させな
がら、PM2の出射光の偏光度を測定しなければならな
い。無偏光になると、偏光度が小さくなるので、最小の
偏光度を与える角度を調べる必要があるのである。
【0010】図2にベ−ムの方法における光学部品の配
置を示す。図3はこれに対応した製造方法のフロ−チャ
−トである。両者を対応させて参照すると操作が良く分
かる。同一図面に書くのが望ましいが、寸法に制限があ
りこれができないから2枚の図面に分割している。以下
に各工程を説明する。
【0011】入射偏光面を回転させる。これは入射側
の偏光子の回転によって行う。 突き合わせたPM1、PM2ファイバを、B、C間で
一定角度θ2 回転させる。 PM1ファイバの入射端Aを一定角度θ1 ずつ回転さ
せる。 バビネソレイユ補正板を出射光の2偏波成分間での位
相差が0になるように、調整する。つまり光検出器の出
力が最大(MAX)になる値を捜すのである。バビネソ
レイユ補正板は、これを通過する光の直交2偏波成分間
の光の位相差を変化させることができるものである。位
相差が0であると、出力光の強度が最大になるから、光
検出器の出力を最大にすることで位相差が0であるとい
う事が分かる。
【0012】ところがこの光検出器の最大値にも大き
さの違いがある。これの最大値MAXを捜す。初めの入
射光の偏光方向と、PM1ファイバの始端Aの方向が合
致した時にこの値がMAXになる。MAX値にならない
時は、に戻って同様のことを繰り返す。光検出器の最
大値のMAXが得られると、次いで偏光度を測定する。
これは検光子を回転しても良い。ベ−ム自身は、同期検
波出力の交流成分の大きさが最小になるという条件を捜
している。偏光度というのは無偏光からのずれを意味す
る。初めに定めた規格値と偏光度の大小を調べる。偏光
度が規格値より大きいとこれは十分に無偏光でないとい
うことであるから、のステップにもどり、PM2をθ
2 だけ回転する。このような操作を繰り返し、測定偏光
度がある規格値よりも小さくなった時に初めて、PM2
ファイバの出射光が無偏光になったということになるか
ら、PM1、PM2ファイバを融着接続する。
【0013】このように、一つの測定を行うのに、PM
2ファイバの回転、PM1ファイバの回転、バビネソレ
イユ補正板の修正というように3つの調整操作が必要に
なる。これは大層時間のかかる操作であり、また熟練を
要する操作である。このように熟練を要する長時間に渡
る調整操作を不要とし、製造作業を簡素化でき、製造時
間を短縮できる方法を提供することが本発明の目的であ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】
1.本発明のデポラライザの製造方法は、モニタ用とし
てPM1ファイバに入射する直線偏光の偏波面と、PM
1ファイバの入射端の主軸方向とを合致させ、入射直線
偏光の偏波面の任意角度の回転を行わない。そして、P
M2ファイバの出射端からの光の偏光状態を監視しなが
ら、PM2ファイバの入射端の一定角度θずつ回転させ
る。出射光が目的の偏光度に到達するまで、PM2ファ
イバの入射端の回転を行い、出射光が目的の偏光度に到
達した時に、二つのファイバPM1とPM2とを融着接
続する。
【0015】つまりPM1ファイバは回転しない。PM
2ファイバは始端のみを回転する。バビネソレイユ補正
板は用いない。当然これに伴う補正操作がない。図4は
本発明の製造方法のフロ−チャ−トである。先述と同じ
事を図で表現している。
【0016】突き合わせたPM1、PM2ファイバを
対向面B、C間で一定角度θ2 回転する。 出射光の偏光度を測定し、これが規格値より大きけれ
ば、の操作に戻る。測定偏光度が規格値以下であれ
ば、PM1、PM2ファイバの端部を、 融着する。
【0017】先述のようにベ−ムの方法は3つの調整を
要した(PM1の回転、PM2の回転、バビネソレイユ
補正板の調整)のに反して、本発明では、PM2ファイ
バの始端の回転だけで良いことになる。このために調整
測定の手数時間を著しく軽減することができる。
【0018】2.またさらに精密な特性の確認を必要と
する際には、PM1ファイバへの入射直線偏光の偏波面
を45°回転させて、偏光特性を確認する。
【0019】3.さらに特性を詳しく知るためには、特
性測定部分の光路中、検光子の前にλ/4波長板を挿入
し、この状態で偏光度を測定する。
【0020】
【作用】
1. 図5に偏波面保存光ファイバ2本と、光の偏波面
などを示している。これによって本発明の位置決めの方
法を説明する。モニタ用の入射光イは、直線偏光であ
る。簡単に2つの同方向への矢印で直線偏光であること
を明示している。この偏光方向に、第1の偏波面保存光
ファイバPM1の主軸を合致させる。以後この関係は固
定する。PM1ファイバは回転させない。
【0021】また、第2の偏波面保存光ファイバPM2
の直交主軸方向の成分をそれぞれ取り出して光強度を測
定できるようにしてある。つまりPM2の出射側の主軸
は既知で固定している。結局、回転するのはPM2の入
射側の端部だけである。入射時に偏波面が主軸と合致し
ていたので、PM1ファイバからの出射光ロはほとんど
入射時の偏波状態を保持している。ロに示すように直線
偏光になっている。この光が第2の偏波面保存光ファイ
バPM2に入る。
【0022】この時は、直線偏光の方向と、PM2の主
軸方向が一致していないので、2つの軸方向の成分に分
離されてこの中を伝搬する。これら軸方向の成分が異な
る位相定数を持つので、PM2ファイバを出射した時
は、光路長の差がある。ハとニとで示したものである。
ホヘも同様である。出射光の内、x偏波の成分と、y偏
波の成分とを分離してそれぞれの強度を測定する。既に
述べたように、PM2ファイバの後端は、固定され特性
測定部分での方向が既知であるから、偏光子を2方向に
合わせて、x偏波、y偏波の強さIx 、Iy を測定する
ことができる。
【0023】Ix とIy とが一致しない場合は、PM2
ファイバの前端部を一定角θ2 だけ回転し、同様の測定
を行う。θ2 ずつ回転してゆくと、いつかIx =Iy
なる場合がある。この時に出射光は無偏光になっている
訳である。これによりPM1、PM2の最適の回転関係
が定まったことになる。この時点でPM1ファイバのB
端面とPM2ファイバのC端面を融着接続する。
【0024】これによって偏波面保存光ファイバによる
デポラライザを製作することができる。ベ−ムの方法に
比較すると、PM1ファイバの回転操作が不要である
し、バビネソレイユ補正板による位相差の補正も不要で
ある。このため、調整測定のための操作が著しく簡略化
される。熟練を必要としないし、作業時間が短縮化され
る。
【0025】またベ−ムの場合、二つの長い複屈折性フ
ァイバの全体を一様に回転させる機構を必要とするが、
本発明の場合はファイバの一端だけを回転すればよいの
で、装置の構造が簡単である。このように本発明はベ−
ムの方法に比較して極めて優れており量産に好適であ
る。
【0026】2.1で述べた製造方法で、目標とする偏
光度を達成した後、PM1ファイバに入射するモニタ用
光源の直線偏光の偏波面を初期の方向から45°回転さ
せて再び、PM2出射光の偏光状態をモニタするように
しても良い。こうすると、デポラライザの入射偏波依存
性を実測し、より確実な特性確認を行うことができる。
これにより、より特性の安定したデポラライザを製造す
ることができる。
【0027】この操作の意味は次のようである。デポラ
ライザなのであるから、どのような偏波状態の光が入射
しても、出射光は無偏光になっている筈である。製造の
時は、入射光の直線偏光の方向と、PM1ファイバの主
軸方向とが合致しているようにしている。ために任意の
偏光状態の入射光が、無偏光になるということの確認は
できていない訳である。しかし任意の偏波状態の光を入
射させて出射光の偏光度を測定するとすれば、これに多
大の時間がかかる。そこで、代表的に初めの光と45°
直線偏光の方向の異なる光を入射させてこれの場合も出
射光が無偏光になるかどうかを調べるのである。
【0028】3.上記の1、2で述べた製造方法におい
て、さらに、特性測定部分の光路内の検光子の前にλ/
4波長板を挿入した状態で、出射光の偏光度を測定する
ようにするとさらに良い。λ/4波長板によって、PM
2からの出射光に含まれる円偏光成分を検出することが
できる。
【0029】
【実施例】図6、図7、図8によって本発明の実施例に
係るファイバ型デポラライザの製造方法を説明する。光
源部ユニット1は、後に説明するように、発光素子を内
蔵し、直線偏光を発生するものである。PMファイバサ
プライボビン2は、第1の偏波面保存光ファイバPM1
を巻き付けたボビンである。これには前記の光源部ユニ
ット1から、光学主軸に合致する偏波面を持つ直線偏光
が入射する。θ方向回転機構付きファイバ融着機3は、
第1の偏波面保存光ファイバPM1と、第2の偏波面保
存光ファイバPM2を対向させて一時的に保持し、両者
のコアに光を通し偏光の状態を監視し適当な回転角にお
いて両者を融着接続するものである。
【0030】ただし両方のファイバを回転可能とする必
要はなく、第1ファイバPM1は、固定支持台4によっ
て固定しておいても良い。第2のPM2ファイバだけを
回転支持台5によって回転可能に支持する。連続的に回
転しても良いのであるが、ここでは、一定角θずつ回転
するようにしている。これに限らずPM1の終端を回転
させて、PM2の始端は固定していても良い。つまりベ
−ムのようにファイバの全体を一様に回転させるのでは
なく、2本のファイバの遠い方の端部は固定し、2本の
ファイバの対向する端部の一方だけを回転可能にすれば
良い。
【0031】PM2ファイバの反対側の端点は、デポラ
ライザ特性測定ユニット6に結合されている。これによ
ってPM2の出射光の光強度を偏光方向毎に求めるよう
にしてある。光検出器7の出力は、CPU9に導かれ
る。CPU9はこれらの装置部品の制御や演算を行う。
ドライバ8により、デポラライザ特性測定ユニット6の
測定偏波面を回転させる。ドライバ10も光源の光の偏
波面を回転させて、PM1ファイバの主軸に合致するよ
うにしている。
【0032】PMファイバの長さについて述べる。複屈
折性ファイバふたつを接合しデポラライザを作る場合、
それぞれの複屈折性物体一つでの直交偏波間の光路長差
が光源の可干渉長より長い必要がある。ここでもPM
1、PM2はいずれもそのような条件を満足する長さに
設定している。長さの比も1:2あるいはそれに近いよ
うにする。
【0033】図7に光源部ユニット1の構成を示す。こ
れはPM1にモニタ光を入れるためのものである。光源
11、レンズ12、λ/4波長板13、偏光子14、レ
ンズ15等の光学素子を順に並べた構造である。光源1
1は半導体レ−ザ、ス−パ−ルミネッセントダイオ−ド
などの発光素子である。これの出力光は直線偏光でも楕
円偏光でも良い。レンズ12は光源11の出射光を平行
光にする。
【0034】λ/4波長板は、直線偏光であるものを円
偏光にする。偏光子14は、軸周りに自由に回転できる
ようになっている。これは前述のCPU9によってドラ
イバ10を動作させることによる。偏光子14によっ
て、光をある方向に偏波面を持つ直線偏光に変換する。
これがPM1に入るのであるが、偏波面がPM1の主軸
と同一になるように偏光子回転角を設定する。この後、
偏光子14の位置は固定しもはや回転させない。
【0035】λ/4波長板の代わりに、デポラライザを
用いて無偏光にしてから偏光子で直線偏光にするように
しても良い。さらに光源11が直線偏光であることが分
かっていれば、λ/4波長板や偏光子を省き、光源を直
接に回転させて、ファイバPM1の主軸方向に合致させ
ることができる。あるいは、PM1ファイバの始端を回
転させることで方向を合わせても良い。レンズ15は平
行光であるものを集光し、PM1のコアに入射させる。
【0036】図8はデポラライザ特性測定ユニット6の
構成を示す。レンズ16、検光子17、光検出器センサ
18が包含される。レンズ16はファイバPM2の出射
光を平行光にする。検光子17は回転できる。これもC
PU9によりドライバ8を操作することによってなされ
る。このように検光子は回転するが、ファイバのうち回
転するものは、PM2ファイバの入射端だけである。た
めに調整のための動作が極めて単純化される。
【0037】またデポラライザ特性測定ユニット6にお
いては、検光子を回転する代わりに、PM2の終端部を
回転しても良い。図9は図6〜図8に示した構成の内、
連続する光学部品のみを並べて描いたものである。3葉
の図面に分離していると動作が分かり難いので、図9に
構成を統合して再び示している。
【0038】さて最初にPM1ファイバの主軸と、光源
モニタ光の偏波面を合致させなければならない。これ
は、PM1ファイバの終端を直接にデポラライザ特性測
定ユニット6につなぎ、PM1の出力光をモニタするこ
とによってなされる。
【0039】つまりデポラライザ特性測定ユニット6の
検光子17を回転して、光検出器センサ18に入る光の
強度を測定し、最大値、最小値を求める。光源部ユニッ
ト1の偏光子14を少しずつ回転させながらこの測定を
繰り返す。ここでは検光子17の回転と、偏光子14の
回転が行われる。そして最大値/最小値の比が最大にな
る時の光源部ユニット1の偏光子14の回転角Θ11を求
める。偏光子14の回転角をこれに固定する。これで、
モニタ光の偏波面イと、PM1の主軸方向が合致したこ
とになる。PM1は繰り返し何回も利用されるが、これ
と光源の位置合わせは最初に1回行えば良い。これ以後
は位置関係を固定しているからである。
【0040】ついでPM1の終端をθ方向回転機構付フ
ァイバ融着機3の固定支持台4に固定する。別のファイ
バPM2の始端を回転支持台5に固定し、終端をデポラ
ライザ特性測定ユニット6に取り付ける。PM1の終端
での出射光は、主軸方向に偏波面を持つ直線偏光ロであ
る。PM2の始端の傾きは分からない。この直線偏光ロ
が、PM2に入射する。PM2の2本の主軸に分けられ
て伝搬し、終端部から出射する。検光子17を回転させ
ながら光検出器センサ18の出力を測定する。偏波面の
違う光成分の全てについて測定を行うことになる。この
内の光出力の最大値と最小値を求める。円偏光に近い
と、両者は同一に近く、直線偏光に近いと両者の比の値
が大きくなる。したがって、最大値/最小値の比の値に
より、出射光の偏光度が分かる。デポラライザとしたい
のであるから、偏光度がもっとも小さくなるようにすれ
ば良い。
【0041】デポラライザ製造装置の、製造時の特性測
定は、図10に示すように、PMファイバ1の終端とP
Mファイバ2の始端のなす角をθずつ回転させながら、
特性測定ユニット内の検光子17を回転させ、光検出器
センサ18の出力を測定する。前述のように偏波面の違
う光成分の全てについて測定を行うとしても良いが、以
下のように限られた範囲で測定するようにしても良い。
【0042】デポラライザがある偏光度状態にある時、
光検出センサの出力は検光子の回転角度に対して図11
のように変化する。横軸が検光子回転角度、縦軸が受光
パワ−の相対値である。偏光度が最低の値を取っていな
い限り、パワ−メ−タの受光するパワ−は、回転角につ
き周期πで増減する。製造中のデポラライザからの出射
光の偏光度が小さくなるにつれて、その振幅が小さくな
る。つまりMAX光量とMIN光量の差が小さくなる。
図11で上方の曲線ほど偏光度が小さくデポラライザと
しては良好であることを意味している。
【0043】正確な偏光度測定を行うのであれば、少な
くともπ/2の範囲にわたりできるだけ細かいステップ
で光量を測定し、MAX光量、MIN光量を測定するこ
とにより偏光度を得る。
【0044】しかしある範囲内での測定誤差を許すので
あれば、細かいステップにこだわる必要がなくなる。例
えば製造中のデポラライザに要求される偏光度が0.9
7であるとすれば、45°ステップで検光子を3回回転
し、計135°の回転を行い、このなかでのMAX光
量、MIN光量を測定してやれば、正確な値との誤差は
1%以内である。
【0045】PM1の始端の回転角をΘ2 とすると、こ
れ一つについて比h(Θ2 )=最大値/最小値がひとつ
決まる。ついで、PM1の始端を一定角θだけ回転す
る。この状態で検光子17を回転して光出力を測定す
る。この内の最大値と最小値を求める。新たな比h(Θ
2 +θ)=最大値/最小値が求まる。
【0046】このようにして少しずつ(θずつ)、PM
2の始端を回転して、比h(Θ2 +mθ)を求める。2
π/θ回の操作により、全ての角度Θ2 +mθ(mは整
数)でのhが分かる。この内のhの最小値(1に最も近
いもの)を与える角度Θ2 を求める。PM2の始端の回
転角をこの角度に設定し、二つのファイバ端を融着接続
する。この状態でもっとも偏光度が小さいのであるか
ら、PM1とPM2を接続したものはデポラライザにな
っているのである。
【0047】上述の方法では、デポラライザ製造装置の
製造時の特性測定は、PM1の終端とPM2の始端の角
度を、一定角度θずつ回転させて、2π/θ回の操作に
より、全角度での性能を確認することとしている。しか
しより狭い範囲内にθを限定できる。
【0048】図12はPM1、PM2ファイバのなす角
度Θを変化させることを示す。A−A′がPM1の主
軸、B−B′がPM2の主軸である。これの挟角がΘで
ある。図13は両方のファイバの接合点の図である。図
14は偏光度をΘの関数として表すグラフである。
【0049】偏光度が最大となる角度Θ′は、 [偏光度最大条件] Θ′=(π/2)×m (m
は整数)で表される。
【0050】また偏光度が最小となる角度Θ′′は、 [偏光度最小条件] Θ′′=(π/2)×n+(π
/4) (nは整数)である。
【0051】つまり、PM1とPM2の組み合わせにな
るデポラライザの偏光度は、PM1の終端とPM2の始
端のなす角度Θの関数として周期π/2で変化する。よ
って偏光度角度調整開始時のΘが幾らであっても、その
値からπ/2の範囲には必ず偏光度最小となる角度が存
在する。角度調整開始時に回転方向さえ決めてやれば、
偏光度最小となるまでにθずつ回転させて偏光度を確認
するのに必要な角度の範囲は、π/4である。この範囲
に限定して回転することによってデポラライザの製造時
間を短縮することができる。
【0052】つまり完全な無偏光ではなく、ある許容さ
れる規格内でデポラライザの偏光度測定を行う場合に
は、検光子の回転範囲とステップ角度は最低限のものが
決められ製造時間を短縮できるのである。
【0053】デポラライザ製造時のファイバPM1とフ
ァイバPM2の間の角度調整アルゴリズムについては、
次の様な方法が可能である。
【0054】まず角度調整前の偏光度を測定した後、P
M1終端かPM2始端を回転させて、その時の偏光度が
小さくなるか大きくなるかによって、その後の回転方向
を決める。
【0055】回転方向が決まった後、目標とする偏光度
までのPM1終端とPM2始端の相対角度の調整につい
ては、以下に示す方法が実施可能である。
【0056】到達偏光度に応じて、数種類の単位回転
角度を設け、その単位回転角度を目標偏光度(規格)に
近づくに従って細かく取る。図15のフロ−チャ−ト1
はこれを示す。
【0057】到達偏光度に応じて、その時のPM1終
端とPM2始端の相対的な角度は決まってしまう。偏光
度と必要回転角の間には図17に示すような関係があ
る。目標偏光度に達するまで、その後何度回転させれば
良いかということも図17の関係から決まってしまう。
よって初期偏光度より必要回転角を求め、一度に目標偏
光度近傍までに回転させ、この後微調整を行うことによ
り、目標偏光度に達することができる。図16のフロ−
チャ−ト2はこれを示している。
【0058】以上の動作は、CPU9によって自動的に
行うこともできるが、作業者が手動操作を行っても良い
のである。
【0059】1つのデポラライザができたので、PM1
ファイバを途中で切断する。PM1、PM2ファイバを
支持台4、5、デポラライザ特性測定ユニット6から取
り外す。
【0060】次にボビンに巻いてあるPM1を少し巻戻
して、支持台4に固定する。別のファイバPM2を、デ
ポラライザ特性測定ユニット6と支持台5に取り付け
る。こうして同じ操作を繰り返して次々とデポラライザ
を製造してゆくことができる。回転するものは、デポラ
ライザ特性測定ユニット6の中の検光子17と、PM2
ファイバの始端だけである。位置決め動作が著しく簡略
化されるということが分かる。
【0061】
【発明の効果】ファイバ型のデポラライザを製造するた
めに、ベ−ムの方法は、2本の偏波面保存光ファイバの
全体的な回転を行わなければならず、バビネソレイユ補
正板の補正も必要であった。このために測定に多大の時
間がかかるので実用性に乏しかった。しかし本発明はP
M1ファイバについての位置決めは最初の1回だけで済
む。以後はこれの調整が不要である。またPM2ファイ
バも全体を一様回転させる必要がない。長いファイバを
一様回転させるのは機構的に難しいが、本発明は一端だ
けを回転させる。さらにバビネソレイユ補正板の補正も
不要である。補正や調整の手数が2重に軽減される。
【0062】ベ−ムはポッケルスセルに交流電圧を印加
することにより、入射光の偏波面を回転させこの回転に
同期して出力を同期検波している。これは原理原則に忠
実で完全な無偏光状態であることを確かめるには優れて
いる。しかし、実際にはある方向の入射光に対して無偏
光であることを確かめれば良い、と本発明者は考える。
この場合他の偏波面の入射光に対しても無偏光になって
いる筈であるからである。任意の偏波面の光をPM1に
入れると、2つの偏波面の光の間で位相差が発生する。
このためにバビネソレイユ補正板による位相調整が必要
になる。本発明はPM1の主軸に偏波面が一致するよう
に入射しているので、このような必要がないのである。
【0063】以上説明したように、本発明は、ファイバ
型デポラライザの製造作業の簡素化、時間短縮に極めて
有効である。ファイバ型デポラライザの量産などに利用
すると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベ−ムの提案したファイバ型デポラライザの製
造方法を説明するための光学系などの全体図。
【図2】ベ−ムの構成のうち、主要な光学系のみを示す
図。
【図3】ベ−ムの方法をフロ−チャ−トで示すもので図
2の光学系の構成に対応させて動作を説明するものであ
る。
【図4】本発明の方法をフロ−チャ−トで示す図。
【図5】本発明の方法の動作を説明するための光学系の
略図。
【図6】本発明の実施例に係るファイバ型デポラライザ
の製造方法を説明するための構成図。
【図7】本発明の実施例において光源部ユニットの内部
構成を示す図。
【図8】本発明の実施例においてデポラライザ特性測定
ユニットの内部構成を示す図。
【図9】本発明の実施例において光学系の全体をひとつ
の図に示したもの。
【図10】PM1、PM2ファイバの相対位置を決めて
おき検光子を回転して出力の変動を測定することを説明
する図。
【図11】図10の配置において、検光子を回転した時
の受光素子の出力を検光子の回転角の関数として示すグ
ラフ。
【図12】PM1、PM2ファイバの対向する端面にお
いて相対角度Θを変化させる操作を説明するための図。
【図13】PM1、PM2ファイバの対向面において相
対角度Θを変化させる時の端面方向の図。
【図14】PM1、PM2ファイバを通過した光の偏光
度を、相対角度Θの関数として示すグラフ。
【図15】偏光度を測定しながら相対角度を変化させる
場合に変化の単位角を適当に変更しながら最適角を求め
る方法を示すフロ−チャ−ト。
【図16】偏光度を測定しながら相対角度を変化させる
場合に最適角度を概算しこれに至るための回転角を求
め、この角度だけ回転し偏光度の違いを求めるという操
作を繰り返すことを示すフロ−チャ−ト。
【図17】PM1ファイバ、PM2ファイバを結合した
ものの現在の偏光度と、偏光度を1にするために必要な
回転角度を示すためのグラフ。
【符号の説明】
1 光源部ユニット 2 PMファイバサプライボビン 3 θ方向回転機構付ファイバ融着機 4 固定支持台 5 回転支持台 6 デポラライザ特性測定ユニット 7 光検出器 8 ドライバ 9 CPU 10 ドライバ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交偏波間の光路長の差が光源の可干渉
    長以上であるような長さの複屈折性ファイバ2本を主軸
    が約45度捩じれたように接続されたファイバ型デポラ
    ライザの製造のために、前記の長さ以上の長さを有する
    第1の複屈折性ファイバPM1の終端Bと、第2の複屈
    折性ファイバPM2の始端Cを端面B、Cが対向するよ
    うに設置し、第1の複屈折性ファイバPM1の始端Aの
    前段には、光源、偏光子を設置し、第2の複屈折性ファ
    イバの終端Dに続いて検光子と、光検出器を設置し、第
    1の複屈折性ファイバPM1の始端Aにはその主軸方向
    に合致する偏波面を持つ直線偏光を入射させ、光が、P
    M1ファイバ、PM2ファイバ、検光子、光検出器の順
    に伝搬するようにし、PM1ファイバとPM2ファイバ
    が任意の相対回転角度にあるときに、検光子またはファ
    イバPM2の終端Dを回転しながら光検出器出力を測定
    しこの内の最大値と最小値を求め、PM2ファイバの始
    端Cまたは、PM1ファイバの終端を回転して一定の角
    度範囲でPM1の終端B、PM2の始端Cの相対角度に
    ついて同様の測定を繰り返し、最大値と最小値の比が最
    も小さい時のB、C間の相対角度を求め、この角度にP
    M1の終端B、PM2の始端Cの相対角度を設定した状
    態で両端面B、Cを融着接続することを特徴とするファ
    イバ型デポラライザの製造方法。
  2. 【請求項2】 直交偏波間の光路長の差が光源の可干渉
    長以上であるような長さの複屈折性ファイバ2本を主軸
    が約45度捩じれたように接続されたファイバ型デポラ
    ライザの製造のために、前記の長さ以上の長さを有する
    第1の複屈折性ファイバPM1の終端Bと、第2の複屈
    折性ファイバPM2の始端Cを端面B、Cが対向するよ
    うに設置し、第1の複屈折性ファイバPM1の始端Aの
    前段には、光源、偏光子を設置し、第2の複屈折性ファ
    イバの終端Dに続いて検光子と、光検出器を設置し、第
    1の複屈折性ファイバPM1の始端Aにはその主軸方向
    に合致する偏波面を持つ直線偏光を入射させ、光が、P
    M1ファイバ、PM2ファイバ、検光子、光検出器の順
    に伝搬するようにし、PM1ファイバとPM2ファイバ
    が任意の相対回転角度にあるときに、検光子またはファ
    イバPM2の終端Dを回転しながら光検出器出力を測定
    しこの内の最大値と最小値を求め、PM2ファイバの始
    端Cまたは、PM1ファイバの終端を回転して全てのP
    M1の終端B、PM2の始端Cの相対角度について同様
    の測定を繰り返し、最大値と最小値の比が最も小さい時
    のB、C間の相対角度を求め、この角度にPM1の終端
    B、PM2の始端Cの相対角度を設定した状態で前記の
    PM1の始端Aの入射光の偏波面を45度回転させて入
    射し、この光に対して、PM2ファイバ終端Dの出射光
    の偏波状態を検光子またはPM2の終端を回転して光検
    出器の出力の最大値と最小値を調べ、やはり無偏光にな
    っているかどうかを確かめてから、PM1とPM2の両
    端面B、Cを融着接続することを特徴とするファイバ型
    デポラライザの製造方法。
  3. 【請求項3】 直交偏波間の光路長の差が光源の可干渉
    長以上であるような長さの複屈折性ファイバ2本を主軸
    が約45度捩じれたように接続されたファイバ型デポラ
    ライザの製造のために、前記の長さ以上の長さを有する
    第1の複屈折性ファイバPM1の終端Bと、第2の複屈
    折性ファイバPM2の始端Cを端面B、Cが対向するよ
    うに設置し、第1の複屈折性ファイバPM1の始端Aの
    前段には、光源、偏光子を設置し、第2の複屈折性ファ
    イバの終端Dに続いて検光子と、光検出器を設置し、第
    1の複屈折性ファイバPM1の始端Aにはその主軸方向
    に合致する偏波面を持つ直線偏光を入射させ、光が、P
    M1ファイバ、PM2ファイバ、検光子、光検出器の順
    に伝搬するようにし、PM2ファイバが任意の相対回転
    角度にあるときに、検光子またはファイバPM2の終端
    Dを回転しながら光検出器出力を測定しこの内の最大値
    と最小値を求め、PM2ファイバの始端Cまたは、PM
    1ファイバの終端を回転して全てのPM1の終端B、P
    M2の始端Cの相対角度について同様の測定を繰り返
    し、最大値と最小値の比が最も小さい時のB、C間の相
    対角度を求め、この角度にPM1の終端B、PM2の始
    端Cの相対角度を設定した状態で、さらにPM2の終端
    に続いてλ/4波長板を介在させて円偏光成分は直線偏
    光として検光子に入射することによって、PM2の出力
    光に含まれる円偏光成分を求めこれが適切であることを
    確認した後、この状態で両端面B、Cを融着接続するこ
    とを特徴とするファイバ型デポラライザの製造方法。
  4. 【請求項4】 直交偏波間の光路長の差が光源の可干渉
    長以上であるような長さの複屈折性ファイバ2本を主軸
    が約45度捩じれたように接続されたファイバ型デポラ
    ライザの製造のための装置であって、光源と、光源の光
    を円偏光にするためのλ/4波長板と、円偏光を直線偏
    光に変換するための偏光子と、前記の直線偏光がコアに
    入射するように第1の複屈折性ファイバPM1の始端を
    保持する機構と、第1のファイバPM1の終端と、第2
    の複屈折性ファイバPM2の始端を、少なくとも何れか
    一方のファイバ端面を光軸の周りに回転できるように互
    いに対向するように支持する二つの支持台と、第2の複
    屈折性ファイバPM2の終端に続いて設けられる検光子
    と、光検出器とを含み、光源の光がλ/4波長板、偏光
    子、PM1ファイバ、PM2ファイバ、検光子、光検出
    器の順に伝搬するようにしてあり、光源に続いて設けら
    れる偏光子または第1の複屈折性ファイバPM1の始端
    の支持機構が光軸の周りに回転可能であり、第2の複屈
    折性ファイバPM2の終端の支持機構と、検光子の何れ
    かが光軸周りに回転可能であるようにしてあることを特
    徴とするファイバ型デポラライザの製造装置。
  5. 【請求項5】 直交偏波間の光路長の差が光源の可干渉
    長以上であるような長さ以上の長さの複屈折性ファイバ
    2本を主軸が約45度捩じれたように接続されたファイ
    バ型デポラライザの製造のための装置であって、光源
    と、光源の光を無偏光にするためのデポラライザと、該
    無偏光の光を直線偏光に変換するための偏光子と、前記
    の直線偏光がコアに入射するように第1の複屈折性ファ
    イバPM1の始端を保持する機構と、第1のファイバP
    M1の終端と、第2の複屈折性ファイバPM2の始端
    を、少なくとも何れか一方のファイバ端面を光軸の周り
    に回転できるように互いに対向するように支持する二つ
    の支持台と、第2の複屈折性ファイバPM2の終端に続
    いて設けられる検光子と、光検出器とを含み、光源の光
    がデポラライザ、偏光子、PM1ファイバ、PM2ファ
    イバ、検光子、光検出器の順に伝搬するようにしてあ
    り、光源に続いて設けられる偏光子または第1の複屈折
    性ファイバPM1の始端の支持機構が光軸の周りに回転
    可能であり、第2の複屈折性ファイバPM2の終端の支
    持機構と、検光子の何れかが光軸周りに回転可能である
    ようにしてあることを特徴とするファイバ型デポラライ
    ザの製造装置。
  6. 【請求項6】 直交偏波間の光路長の差が光源の可干渉
    長以上であるような長さ以上の長さの複屈折性ファイバ
    2本を主軸が約45度捩じれたように接続されたファイ
    バ型デポラライザの製造のための装置であって光源と、
    光源の光を円偏光にするための第1のλ/4板と、円偏
    光を直線偏光に変換するための偏光子と、前記の直線偏
    光がコアに入射するように第1の複屈折性ファイバPM
    1の始端を保持する機構と、第1のファイバPM1の終
    端と、第2の複屈折性ファイバPM2の始端を、少なく
    とも何れか一方のファイバ端面を光軸の周りに回転でき
    るように互いに対向するように支持する二つの支持台
    と、第2の複屈折性ファイバPM2の終端に続いて設け
    られる検光子と、PM2の終端と検光子の中間に出入り
    自在に設けられる第2のλ/4波長板と、光検出器とを
    含み、光源の光がλ/4波長板、偏光子、PM1ファイ
    バ、PM2ファイバ、検光子、光検出器の順に伝搬する
    ようにしてあり、光源に続いて設けられる偏光子または
    第1の複屈折性ファイバPM1の始端の支持機構が光軸
    の周りに回転可能であり、第2の複屈折性ファイバPM
    2の終端の支持機構と、検光子の何れかが光軸周りに回
    転可能であるようにしてあり、第2のλ/4波長板を除
    外した状態で、ファイバPM1とPM2の端面の相対位
    置を決め、第2のλ/4波長板をPM2の終端と検光子
    の間に挿入することにより、ファイバPM2の出射光に
    含まれる円偏光成分を求めることができるようにしたこ
    とを特徴とするファイバ型デポラライザの製造装置。
  7. 【請求項7】 直交偏波間の光路長の差が光源の可干渉
    長以上であるような長さ以上の長さの複屈折性ファイバ
    2本を主軸が約45度捩じれたように接続されたファイ
    バ型デポラライザの製造のための装置であって、直線偏
    光を発生する光源と、前記の直線偏光が偏光方向と軸方
    向が合致してコアに入射するよう第1の複屈折性ファイ
    バPM1の始端を保持する機構と、第1のファイバPM
    1の終端と、第2の複屈折性ファイバPM2の始端を、
    少なくとも何れか一方のファイバ端面を光軸の周りに回
    転できるように互いに対向するように支持する二つの支
    持台と、第2の複屈折性ファイバPM2の終端に続いて
    設けられる検光子と、光検出器とを含み、光源の直線偏
    光が、PM1ファイバ、PM2ファイバ、検光子、光検
    出器の順に伝搬するようにしてあり、直線偏光を発生す
    る光源あるいは第1の複屈折性ファイバPM1の始端の
    支持機構が光軸の周りに回転可能であり、第2の複屈折
    性ファイバPM2の終端の支持機構と、検光子の何れか
    が光軸周りに回転可能であるようにしてあることを特徴
    とするファイバ型デポラライザの製造装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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