JP2002358635A - 磁気記録媒体の製造方法および磁気転写方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法および磁気転写方法

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JP2002358635A
JP2002358635A JP2001161219A JP2001161219A JP2002358635A JP 2002358635 A JP2002358635 A JP 2002358635A JP 2001161219 A JP2001161219 A JP 2001161219A JP 2001161219 A JP2001161219 A JP 2001161219A JP 2002358635 A JP2002358635 A JP 2002358635A
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disk
magnetic disk
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Hideyuki Hashi
秀幸 橋
Taizo Hamada
泰三 浜田
Keizo Miyata
宮田  敬三
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ディスクに微小突起が発生せず、信頼性の
高い磁気転写を実現できる磁気記録媒体の製造方法およ
び磁気転写方法を提供する。 【解決手段】ディスク状基体上に強磁性薄膜からなる磁
性層を形成させる工程ST1と、磁性膜が少なくとも片面
に形成された磁気転写用マスタを前記磁性層が形成され
た磁気ディスク表面に密着させ、外部磁界を印加するこ
とにより前記磁気ディスク表面に前記磁気転写用マスタ
の磁性膜パターンを磁気転写する工程ST4と、前記磁気
ディスクの前記磁気転写用マスタを密着させる側の表面
に気体を吹き付けることによって前記磁気ディスク表面
上に付着している異物を除去する工程ST2により製造す
る。磁気ディスク1枚ごとに、磁気ディスクに対して外
周部端部を中心に気体を吹き出し、その後、磁気転写す
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置やフレキシブルディスク装置に用いられる磁気ディス
クの製造方法、特に磁気転写に適した磁気記録媒体の製
造方法および磁気転写方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気記録再生装置は、小型でかつ
大容量のものを実現するために、高記録密度化の傾向に
ある。
【0003】代表的な磁気ディスク装置であるハードデ
ィスクドライブの分野においては、既に面記録密度が10
Gbit/sqinを越える装置が商品化されており、1年後に
は、面記録密度が20Gbit/sqinの装置の実用化が予測さ
れるほどの急峻な技術の進歩が認められる。
【0004】このような高記録密度を可能とした技術的
背景には、線記録密度の向上もさることながら、わずか
数μmのトラック幅の信号をSN良く再生できる磁気抵
抗素子型ヘッドに依るところが大である。
【0005】また、高記録密度に伴い磁気記録媒体に対
する浮動磁気スライダの浮上量の低減化も要求されてき
ており、浮上中も何らかの要因でディスク/スライダの
接触が発生する可能性が増大している。このような状況
下において、記録媒体にはより平滑性が要求されてきて
いる。
【0006】さて、ヘッドが狭トラックを正確に走査す
るためにはヘッドのトラッキングサーボ技術が重要な役
割を果たしている。このようなトラッキングサーボ技術
を用いた現在のハードディスクドライブでは、磁気記録
媒体に一定の角度間隔でトラッキング用サーボ信号やア
ドレス情報信号、再生クロック信号等が記録されてい
る。ドライブ装置は、ヘッドから一定時間間隔で再生さ
れるこれらの信号によりヘッドの位置を検出し修正し
て、ヘッドが正確にトラック上を走査することを可能に
している。
【0007】ここで、上述のようにサーボ信号やアドレ
ス情報信号、再生クロック信号等はヘッドが正確にトラ
ック上を走査するための基準信号となるものであるか
ら、その書き込み(以下、フォーマティングと記す)に
は高い位置決め精度が必要である。現在のハードディス
クドライブでは、光干渉を利用した高精度位置検出装置
を組み込んだ専用のサーボ装置(以下サーボライタ)を
用いて記録ヘッドを位置決めしてフォーマティングが行
われている。
【0008】しかしながら、上記サーボライタによるフ
ォーマティングには以下の課題が存在する。
【0009】第1に、磁気ヘッドによる記録は、基本的
に磁気ヘッドと磁気記録媒体との相対移動に基づく線記
録であり、多数のトラックにわたって信号を書き込む必
要があるため、サーボライタによる方法では、プリフォ
ーマット記録に多大な時間を要するとともに、生産性を
あげるためには高価な専用のサーボライタが複数台必要
であり、プリフォーマット記録が高コストとなってい
た。
【0010】また、第2に、多くのサーボライタの導
入、維持管理には多額のコストがかかる。これらの課題
はトラック密度が向上し、トラック数が多くなるほど深
刻であった。
【0011】そこで、フォーマティングをサーボライタ
ではなく、予め全てのサーボ情報が書き込まれたマスタ
と呼ばれるディスクとフォーマティングすべき磁気ディ
スクを重ね合わせ外部から転写用のエネルギーを与える
ことによりマスタの情報を磁気ディスクに一括転写する
方式が提案されている。その一例として、特開平10−
40544号公報に示された磁気転写装置があげられ
る。同公報には、基体の表面に、情報信号に対するパタ
ーン形状で強磁性材料からなる磁性部を形成してマスタ
情報坦体、すなわち磁気転写用マスタとし、このマスタ
情報坦体の表面を、強磁性薄膜あるいは強磁性粉塗布層
が形成されたシート状もしくはディスク状磁気記録媒体
の表面に接触させ、所定の磁界をかけることにより、マ
スタ情報坦体に形成した情報信号に対応するパターン形
状の磁化パターンを磁気記録媒体に記録する方法が開示
されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
の磁気転写装置を用いた情報信号の記録においては、マ
スタ情報坦体に設けられた情報信号に対応する配列パタ
ーンを磁化パターンとして磁気記録媒体に一括記録する
方法であるが、磁気記録媒体表面全体に亘って均一に安
定して高密度の情報信号が記録されることが重要であ
る。
【0013】しかし、上記従来の磁気転写装置において
は、磁気記録媒体に異物が存在する場合、両者が接触す
ることによって磁気記録媒体の表面に陥没部が発生す
る。
【0014】図15は従来の磁気転写方法において磁気
記録媒体とマスタ情報担体とを接触させ磁気転写を行っ
た後の磁気記録媒体の表面形状を示す図であり、中央の
丸印は異常突起により出来た陥没部である。また図16
は、この陥没部の断面を測定した図である。図16にお
いて、磁気記録媒体表面より50nm程度窪んだ陥没部
のまわりには20nm程度の微小突起が存在しているこ
とがわかる。
【0015】ここで、前述したように浮動磁気スライダ
の磁気記録媒体表面からの浮上量としては通常20nm
程度であり、それに対して、磁気記録媒体上に図15ま
たは図16に示すような20nm程度の突起が存在すれ
ば、データ記録再生時に、磁気ヘッドと磁気記録媒体と
が接触することになり、かかる場合、接触した瞬間に磁
気ヘッドが飛ばされ、磁気ヘッドと磁気記録媒体のクリ
アランスが大となり信号の記録再生性能が低下し、また
磁気ヘッドが磁気記録媒体と物理的に接触することによ
り、磁気ヘッドの寿命が低下したり、ともすれば磁気記
録媒体自体の破損につながる原因となっていた。
【0016】図17は、かかる従来の磁気転写方法によ
って磁気転写を行った後の磁気記録媒体全体の表面の突
起の状態を光学的に測定した結果を示したものであり、
磁気記録媒体の表面に20nmまたはそれを越える突起
が多数存在することがわかる。
【0017】このように、従来の磁気転写方法によれ
ば、磁気転写後の磁気ディスク上には多数の突起が存在
することとなり、記録再生性能および磁気ヘッド寿命の
低下という問題があり、今後の高記録密度化に伴って磁
気ヘッド、ディスク間の浮上量がさらに小さくなればま
すます深刻な問題となる。
【0018】本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、磁気ディスクに微小突起が発生せず、信
頼性の高い磁気転写を実現できる磁気記録媒体の製造方
法および磁気転写方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1番目の磁気記録媒体の製造方法は、デ
ィスク状基体上に強磁性薄膜からなる磁性層を形成させ
る磁気ディスクを製造する工程1と、磁性膜が少なくと
も片面に形成された磁気転写用マスタを前記磁性層が形
成された磁気ディスク表面に密着させ、外部磁界を印加
することにより前記磁気ディスク表面に前記磁気転写用
マスタの磁性膜パターンを磁気転写する工程2と、前記
磁気ディスクの、少なくとも前記磁気転写用マスタを密
着させる側の表面に気体を吹き付けることによって前記
磁気ディスク表面上に付着している異物を除去する工程
3を含むことを特徴とする。
【0020】次に本発明の第2番目の磁気記録媒体の製
造方法は、ディスク状基体上に強磁性薄膜からなる磁性
層を形成させる磁気ディスク製造の工程1と、磁性膜が
少なくとも片面に形成された磁気転写用マスタを前記磁
性層が形成された磁気ディスク表面に密着させ、外部磁
界を印加することにより前記磁気ディスク表面に前記磁
気転写用マスタの磁性膜パターンを磁気転写する工程2
と、前記磁気ディスクの、少なくとも前記磁気転写用マ
スタを密着させる側の表面に気体を吹き付けることによ
って前記磁気ディスク表面上に付着している異物を除去
する工程3と、前記磁気ディスク表面上の欠陥を光学的
に検出し、欠陥数或いは欠陥の大きさが所定の値以下で
あることを検査する工程4を含むことを特徴とする。
【0021】前記第1〜2番目の製造方法においては、
工程3は、磁気ディスクの、少なくとも磁気転写用マス
タを密着させる側の表面に対して、前記磁気ディスクと
気体吹き出し口とを前記磁気ディスクの周方向に相対的
に移動させながら前記磁気ディスク1枚に対して気体を
吹き付けることが好ましい。
【0022】また前記製造方法においては、工程3は、
磁気ディスクの少なくとも磁気転写用マスタを密着させ
る側の表面に対して外周部端部への気体の吹きつけ量、
或いは吹き付け時の流速を他の気体の吹きつけ部分に対
して略大きく設定することが好ましい。
【0023】次に本発明の第1番目の磁気転写方法は、
磁性膜が少なくとも片面に形成された磁気転写用マスタ
を磁気ディスクに密着させる密接手段と、外部磁界を印
加することによって前記磁気ディスクに前記磁気転写用
マスタの磁性膜パターンを磁気転写する転写手段と、前
記磁気ディスクの、少なくとも前記磁気転写用マスタを
密着させる側の表面に気体を吹き付けることによって前
記磁気ディスク表面上に付着している異物を除去する異
物除去手段とを有する磁気転写方法であって、前記異物
除去手段を行った後に、前記密接手段及び前記転写手段
により磁気転写を行うことを特徴とする。
【0024】次に本発明の第2番目の磁気転写方法は、
磁性膜が少なくとも片面に形成された磁気転写用マスタ
を磁気ディスクに密着させる密接手段と、外部磁界を印
加することによって前記磁気ディスクに前記磁気転写用
マスタの磁性膜パターンを磁気転写する転写手段と、前
記磁気ディスクの、少なくとも前記磁気転写用マスタを
密着させる側の表面に気体を吹き付けることによって前
記磁気ディスク表面上に付着している異物を除去する異
物除去手段と、前記磁気ディスク表面上の欠陥を光学的
に検出し、欠陥数或いは欠陥の大きさが所定の値以下で
あることを検査する検査工程とを有する磁気転写方法で
あって、前記異物除去手段を行った後に、前記検査工程
によって欠陥数或いは欠陥の大きさが所定の値以下であ
ることを検査した後に、前記密接手段及び前記転写手段
により磁気転写を行うことを特徴とする。
【0025】前記第1〜2番目の転写方法においては、
異物除去手段は、磁気ディスクの、少なくとも磁気転写
用マスタを密着させる側の表面に対して、前記磁気ディ
スクと気体吹き出し口とを前記磁気ディスクの周方向に
相対的に移動させながら前記磁気ディスク1枚に対して
気体を吹き付けることが好ましい。
【0026】また前記第1〜2番目の転写方法において
は、前記異物除去手段は、磁気ディスクの、少なくとも
磁気転写用マスタを密着させる側の表面に対して外周部
端部への気体の吹きつけ量、或いは吹き付け時の流速を
他の気体の吹きつけ部分に対して略大きく設定すること
が好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0028】(実施の形態1)図1〜図14を用いて本
発明の実施の形態における磁気転写方法および磁気記録
媒体を製造する方法について説明する。
【0029】図1は、本実施の形態の工程を示すフロー
チャートである。図1において、まず、ST1の工程で
ある磁気ディスクの製造工程については、公知の方法で
表面に磁性層を形成しておく。磁性層の形成について
は、例えばアルミニウム製の基板上に蒸着やスパッタ手
段のような乾式めっき手段により磁性層を設ける工程が
ある。また、通常は磁性層上に蒸着やスパッタ手段のよ
うな乾式めっき手段あるいはディッピングやスピンコー
ト法により保護膜を設ける工程を行うことによって磁性
層を保護する方法が採られている。
【0030】次に図1のST2、ST3の工程を実施す
るが、まずST4の工程である磁気転写工程について、
図2〜図6を用いて詳細に説明する。
【0031】図2は本実施の形態における磁気転写装置
の断面図であり、磁気転写用マスタ2と磁気ディスク1
が離間しているときの状態を示す。図3は磁気転写用マ
スタ2と磁気ディスク1が密着しているときの状態を示
す。図4は磁気転写用マスタ2における磁気ディスク1
との接触面3を示した図であり、溝4は磁気転写用マス
タ2の中心から放射状に広がっている。本実施の形態で
は、溝の深さは5μm程度に設定している。
【0032】図2において、磁気転写用マスタ2上のダ
ミーディスク1との接触面3には磁気転写用マスタ2の
中心から放射状に広がった溝4が設けられている。磁気
転写用マスタ2の中心部に固着されたボス5が設けられ
ている。磁気ディスク1を支持するための支持台6に
は、中心部に気体を流すための通気孔7が設けてある。
また、磁気転写用マスタ2と磁気ディスク1の間の気体
を排出、圧送するための通路8と、通路8から気体を排
出するための気体排出口9と、気体排出口に接続された
吸引ポンプ10と、気体の排出を制御する排気弁11が
設けられている。また、通路8に気体を圧送するための
給気ポンプ12と、気体の給気を制御する給気弁13が
設けられている。ここで、給気ポンプ12には、0.0
1μmのエアーフィルタが設けられており、0.01μ
m以上の異物が通路8に圧送されないように構成されて
いる。また、磁気転写用マスタ2を保持するための保持
アーム14が磁気転写用マスタ2に固着されている。固
着方法としては、接着等の方法もあるが、図2のよう
に、保持アーム14に設けられた貫通孔から気体を吸引
することによって磁気転写用マスタ2を吸着してもよ
い。保持アーム14はさらにガイド部材16により上部
のボス部を介して垂直方向に摺動自在に位置決めされて
いる。ただし、磁気転写用マスタ2の位置決め方法は保
持アーム14によるものに限ったものではなく、例えば
ボス5の外周を、磁気ディスク1の内周孔に勘合させる
ことによっても行うことが出来る。かかる場合には、ボ
ス5の形状は図5のように構成され、磁気転写用マスタ
2とダミーディスク1の間の気体はボス5外周部に設け
られた切り欠き部51を通って排出、圧送される。
【0033】次に、図2〜図4を用いて吸引/圧送の工
程について詳細に説明する。
【0034】まず、図2を使用して圧送による離間の工
程について説明する。排気弁11を閉じて給気弁13を
開放した状態で給気ポンプ12を動作させることによっ
て、気体を通路8に流し込む。そうすると通気孔7には
図2の矢印Aで示したように上方向に空気が圧送され
る。このことにより、通気孔7に圧送された空気は、ボ
ス5を上方向に押し上げ、さらに矢印Bに示すように、
空気は溝4に圧送される。溝4に圧送された空気は溝4
を通って磁気転写用マスタ2の中心から外周へ向かって
放射状に広がる。そして、さらに溝4から磁気転写用マ
スタ2と磁気ディスク1との隙間を通って大気へと抜け
る。
【0035】この時の時間経過と、磁気転写用マスタ2
と磁気ディスク1とで挟まれた空間(以下、空間Aと称
す)の気圧との関係を示すのが図6で、同図で時間経過
が3秒のあたりから空間Aの気圧が101.3kpaか
ら瞬間的に上昇し、その後約1秒間は130kpaほど
の気圧を保持している期間が、上記に示した磁気転写用
マスタ2と磁気ディスク1が離間している状態に相当す
る。
【0036】本実施の形態では、磁気ディスク1と磁気
転写用マスタ2が密着した状態から磁気転写用マスタ2
が保持アーム14と一体的に0.5mm上昇した時点で
保持アーム14の上面がガイド部材16の下面と当接す
ることによって、磁気ディスク1と磁気転写用マスタ2
間の距離は制御される。
【0037】次に、吸引による密着の工程について図3
を用いて説明する。給気ポンプ12を停止させ、給気弁
13を閉じる。すると、磁気ディスク1を固着した保持
アーム14が自重で下方向に移動し、ボス5が磁気ディ
スク1の内周孔と勘合した状態で磁気ディスク1に載置
される。その後、排気弁11を開き、吸引ポンプ10を
作動させる。すると、図3の矢印Cに示したように通気
孔7の気体が下方向に排出されるため、溝4内部、即ち
空間Aの気体も磁気ディスク1の内周孔とボス5との隙
間を通って排出されることになる。
【0038】ここで、溝4は図4に示したごとく、磁気
転写用マスタ2の最外周まで抜けている形状ではない
為、最外周のドーナツ状部分では磁気転写用マスタ2と
磁気ディスク1とは全周にわたり密着した状態となって
おり、空間Aは密閉された状態となっており、その圧力
は大気圧よりも低くなる。従って、磁気ディスク1は大
気圧15により磁気転写用マスタ2に押しつけられる。
【0039】図6で空間Aの気圧が30kpaほどの区
間が上記密着状態に相当する。
【0040】次に、図3に示すようにマグネット17を
矢印D方向に移動させ、磁気転写用マスタ2に接近さ
せ、その距離が1mm程度になった時に矢印D方向への
移動を停止し、次に磁気ディスクの円周方向、すなわ
ち、矢印Eの向きにマグネット17を1回転以上回転さ
せることにより、転写に必要な磁界を印可する。
【0041】ここで、磁気転写用マスタ2について図7
〜図9を用いて詳細に説明する。
【0042】図7に磁気転写用マスタ2の一例の平面を
模式的に示しており、図7に示すように、磁気転写用マ
スタ2の一主面、すなわち磁気ディスク1の強磁性薄膜
表面に接触する側の表面には、略放射状に信号領域2a
が形成されている。図4及び図7は模式的に示した図で
あり、実際には、図7における信号領域2aは図4にお
ける接触面上に構成されている。
【0043】図7の点線で囲んだ部分Aの拡大図を、図
8に模式的に示す。図8に示すように、信号領域2aに
は、磁気記録媒体に記録されるディジタル情報信号、例
えばプリフォーマット記録に対応する位置に、上記情報
信号に対応したパターン形状で強磁性薄膜からなる磁性
部によるマスタ情報パターンが形成されている。図8に
おいて、ハッチングを施した部分が強磁性薄膜によって
構成された磁性部である。この図8に示すマスタ情報パ
ターンは、クロック信号、トラッキング用サーボ信号、
アドレス情報信号等の各々の領域をトラック長さ方向に
順次配列したものである。なお、図8に示すマスタ情報
パターンは一例であり、磁気記録媒体に記録されるディ
ジタル情報信号に応じて、マスタ情報パターンの構成や
配置等を適宜決定する。
【0044】例えば、ハードディスクドライブのよう
に、ハードディスクの磁性膜に、まずリファレンス信号
を記録し、そのリファレンス信号に基づきトラッキング
用サーボ信号などのプリフォーマット記録を行う場合に
は、本発明によるマスタ情報媒体を用いてハードディス
クの磁性膜に、あらかじめプリフォーマット記録に用い
るリファレンス信号のみを転写記録し、そしてそのハー
ドディスクをドライブの筐体に組み込み、トラッキング
用サーボ信号などのプリフォーマット記録は、ハードデ
ィスクドライブの磁気ヘッドを使用して行うようにして
もよい。
【0045】図7、図8に示した領域の一部断面を図9
に示す。
【0046】図9に示すように、磁気転写用マスタ2
は、Si基板、ガラス基板、プラスチック基板などの非
磁性材料からなる円盤状の基体2bの一主面、すなわち
磁気ディスク1の表面が接触する側の表面に、情報信号
に対応する複数の微細な配列パターン形状で凹部2cを
形成し、その基体2bの凹部2cに磁性部である強磁性
膜2dを埋め込む形態で形成することにより構成されて
いる。
【0047】ここで、強磁性薄膜2dとしては、硬質磁
性材料、半硬質磁性材料、軟質磁性材料を問わず、多く
の種類の磁性材料を用いることができ、磁気記録媒体に
ディジタル情報信号を転写記録できるものであればよ
い。例えば、Fe、Co、Fe−Co合金などを用いる
ことができる。なお、マスタ情報が記録される磁気記録
媒体の種類によらずに十分な記録磁界を発生させるため
には、磁性材料の飽和磁束密度が大きいほどよい。特
に、2000エルステッドを越える高保磁力の磁気ディ
スクや磁性層の厚みの大きいフレキシブルディスクに対
しては、飽和磁束密度が0.8テスラ以下になると十分
な記録を行うことができない場合があるので、一般的に
は、0.8テスラ以上、好ましくは1.0テスラ以上の
飽和磁束密度を有する磁性材料が用いられる。
【0048】また、強磁性薄膜2dの厚さは、ビット長
や磁気記録媒体の飽和磁化や磁性層の膜厚によるが、例
えばビット長約1μm、磁気記録媒体の飽和磁化約50
0emu/cc、磁気記録媒体の磁性層の厚さが約20
nmの場合では、50nm〜500nm程度あればよ
い。
【0049】ここで、このような記録方法において、良
好な記録信号品質を得るためには、磁気転写用マスタに
設けた強磁性薄膜としての軟質磁性薄膜もしくは半硬質
磁性薄膜の配列パターンに基づき、プリフォーマット記
録時にはこれを励磁して一様に磁化することが望まし
く、また磁気転写用マスタを用いた信号記録に先立っ
て、ハードディスクなどの磁気記録媒体を一様に直流消
去しておくことが望ましい。
【0050】次に、かかる磁気転写用マスタ2を製造す
る方法について説明する。
【0051】すなわち、本発明の記録方法に用いる磁気
転写用マスタは、Si基板の表面に、レジスト膜を製膜
し、フォトリソグラフィ法のようなレーザービームまた
は電子ビームを用いたリソグラフィ技術によってレジス
ト膜を露光、現像してパターニングした後、ドライエッ
チング等によってエッチングして、情報信号に対応した
微細な凹凸形状を形成し、その後Co等からなる強磁性
薄膜をスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーテ
ィング法、CVD法、めっき法等により、凹部に強磁性
薄膜が埋め込まれた形態でかつ情報信号に対応した磁性
部を備えた磁気転写用マスタを得ることができる。
【0052】なお、磁気転写用マスタの表面に凹凸形状
を形成する方法は上述の方法に限定されるものではな
く、例えば、レーザー、電子ビームまたはイオンビーム
を用いて微細な凹凸形状を直接形成したり、機械加工に
よって微細な凹凸形状を直接形成してもよい。
【0053】次に、磁気転写用マスタ2に形成したパタ
ーン形状に対応した情報信号を磁気ディスクに転写記録
する手順について、図10〜図12を用いてさらに詳し
く説明する。
【0054】まず、マグネット17を磁気ディスク1に
近づけた状態で、磁気ディスク1の中心軸を回転軸とし
て磁気ディスク1と平行に回転させることにより、図1
0の矢印で示すように磁気ディスク1を予め一方向にす
る(初期化)。
【0055】次に、上述したように、磁気ディスク1に
磁気転写用マスタ2を位置決めして重ね合わせた状態
で、磁気転写用マスタ2と磁気ディスク1とを均一に密
着させ、その後図3中矢印Eに示すように、初期化とは
逆方向に磁界を印可することにより、磁気転写用マスタ
2の磁性部2dが磁化され、そして磁気転写用マスタ2
に重ね合わせた磁気ディスク1の所定の領域1bに、図
11に示すように磁性部2dのパターン形状に対応した
情報信号が記録される。なお、図11に示す矢印は、こ
の時磁気ディスク1に転写記録される磁化パターンの磁
界の方向を示している。
【0056】図12にその磁化処理時の様子を示してお
り、図12に示すように、磁気転写用マスタ2を磁気デ
ィスク1に密着させた状態で、磁気転写用マスタ2に外
部から磁界を印可して磁性部2dを磁化することによっ
て、磁気ディスク1の強磁性層1cに情報信号を記録す
ることができる。すなわち、非磁性の基体2bに所定の
情報信号に対応する配列パターン形状で強磁性薄膜から
なる磁性部2dを形成して構成した磁気転写用マスタ2
を用いることにより、その情報信号に対応した磁化パタ
ーンとして磁気ディスク1に磁気的に転写記録すること
ができる。
【0057】なお、磁気転写用マスタ2のパターンを磁
気ディスク1に転写記録する際の方法として、上述のよ
うに磁気転写用マスタ2を磁気ディスク1に接触させた
状態で外部磁界を印可する方法以外に、磁気転写用マス
タ2の磁性部2dをあらかじめ磁化させておき、その状
態で磁気転写用マスタ2を磁気ディスク1に密着するよ
うに接触させる方法であっても情報信号を記録すること
ができる。
【0058】その後、再度図2に示した離間手段を実施
する。すなわち、排気弁11を閉じ、給気弁13を開
き、給気ポンプ12を作動させる。すると、矢印A,B
に示すように気体が圧送され、磁気転写用マスタ2は気
体が圧送する力によって保持アーム14と一体的に移動
し、保持アーム14の上面がガイド部材16と当接した
所で止まる。このとき、矢印Bに示したように、気体は
溝4を通して磁気転写用マスタ2の中心から外周側へ放
射状に圧送された状態を保っている。
【0059】ここで、磁気ディスク1と磁気転写用マス
タ2との間に異物が存在すると、磁気ディスク1に欠陥
が生じることになるが、図1のST2の工程及びST3
の工程をST4の工程の前に実施することによって、欠
陥の生じない信頼性の高い磁気転写装置を提供し得る。
この内容について以下説明する。
【0060】図13は、図1のST2の工程である異物
を除去する工程を詳細に示した図である。図13におい
て、20は気体吹き出し口であり、気体注入口22から
注入された気体は、0.01μmのフィルタ21を通っ
て吹き出し口20から吹き出すように構成されている。
このことによって、磁気ディスク1には0.01μm以
上の異物が混在することのない、クリーンエアーを吹き
出すことが可能となる。
【0061】また、磁気ディスク1は、少なくとも気体
吹き出し口20から気体が吹き出ている間、図13に示
した回転方向Fに回転させる。
【0062】このことによって、磁気ディスク1上に付
着している異物を除去することが可能となる。ここで、
吹き出し口20からの気体の吹き出し量は、例えば吹き
出し口20の形状を磁気ディスク1の外周側を大きく、
内周側を小さく設定することによって磁気ディスク1の
外周端部近傍を特に強くすることが好ましい。これは、
磁気ディスク1に付着している異物は外周端部近傍が一
番多いためである。外周端部はディスクを搬送するため
に保持する部分であることや、ディスクをカセットに挿
入する時にディスクとカセットとが接触する部分である
ため、この部分で異物が付着することが最も多い。これ
らの異物は図13に示すような方法によって確実に除去
できることが実験的に明らかになった。
【0063】以上のように、特に外周端部近傍に対して
他よりも強く気体を吹き付けることによって、磁気ディ
スク1に付着している異物を確実に除去することが可能
となる。
【0064】図1中のST3の工程である欠陥を検査す
る工程は、磁気ディスク1の表面、特に磁気転写用マス
タ2と接触する面の上の欠陥を検査する工程であり、磁
気ディスク1の表面に対して光学的に欠陥検査を行う。
この検査にて、欠陥が見つかった場合は、図1に示すよ
うに、再度ST2の工程を行う。欠陥が見つからなかっ
た場合は、ST4の工程である磁気転写の工程を実施す
る。
【0065】以上の工程を実施することによって、磁気
ディスクに付着している異物を確実に除去した後に磁気
転写を行うため、信頼性が高く、かつ磁気ディスクの歩
留まりの高い磁気転写を実現するこたが可能となる。こ
のことについて、図14を用いて詳しく説明する。
【0066】図14に、磁気転写における各工程と、磁
気転写後の磁気ディスクの信頼性及び磁気ディスクのN
G数との関係を表に示した。
【0067】図14において、工程1は、磁気転写の工
程ST4を行う前に欠陥検査の工程ST3を実施し、欠
陥検査にて磁気ディスク1の表面上の所定の粒径以上、
本実施例では1μm以上の異物が0個であれば磁気転写
を行い、1個以上であればNGとする工程である。この
方法を採ると、磁気転写後の磁気ディスクの信頼性は高
いが、磁気ディスク1の歩留まりが悪くなり、10%程
度となる。
【0068】工程2は、異物除去の工程ST2を実施し
た後に磁気転写の工程ST4を実施するものであり、こ
の方法を採ると、磁気ディスクの歩留まりは良くなる。
しかし、ST2の工程で磁気ディスク1表面上の異物が
確実に除去できなかった場合、磁気転写後の磁気ディス
クの信頼性が悪化する可能性がある。
【0069】それに対して、本発明の実施例である工程
3は、異物除去の工程ST2で磁気ディスク1表面上の
異物を除去しきれなかった場合でも、欠陥検査工程であ
るST3の工程で検査を行い、1μm以上の異物が1個
以上ある場合では再度ST2の工程を行うため、磁気デ
ィスク1の歩留まりも高く、かつ信頼性の高い磁気転写
を実現することが可能となる。
【0070】ここで、本実施例で説明したように、気体
吹き出し口20からの吹き出し量は、磁気ディスクの外
周端部を他よりも強くするほうが好ましい。これは、磁
気ディスクに付着している異物の殆どが外周端部である
ことが検査の結果明らかになったことからである。
【0071】また、異物除去の工程は、本実施例に示し
たように、磁気ディスク1一枚ごとに実施するほうが、
例えば磁気ディスク1をカセットに収納したまま行うよ
りも、異物除去効果が高い。
【0072】以上のような方法で異物除去効果を高め、
磁気ディスク1の不良率を0にし、ST3の工程を省
く、すなわち工程2の方法で磁気転写を行うことも可能
である。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ディ
スク表面上に異常突起や異物が存在することのない、信
頼性が高く、かつ歩留まりの高い磁気転写を実現するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における磁気ディスク製
造工程のフローチャートを示す図
【図2】同、一実施の形態における磁気転写装置の断面
【図3】同、一実施の形態における磁気転写用マスタ2
と磁気ディスク1が密着しているときの状態を示す図
【図4】同、一実施の形態における磁気転写用マスタ2
における磁気ディスク1との接触面3を示した図
【図5】同、一実施の形態におけるボスの形状を示す図
【図6】同、一実施の形態における空間Aの時間と気圧
との関係を示す図
【図7】同、一実施の形態における磁気転写用マスタの
一例の平面を模式的に示した図
【図8】同、一実施の形態における図7のA部の拡大図
【図9】同、実施の形態における図7、図8に示した領
域の一部断面
【図10】同、一本実施の形態における初期化を示す図
【図11】同、一実施の形態における磁気転写を示す図
【図12】同、一実施の形態における磁化処理時の様子
を示す図
【図13】同、一実施の形態における異物を除去する工
程を詳細に示した図
【図14】同、一実施の形態における磁気転写における
各工程と、磁気転写後の磁気ディスクの信頼性及び磁気
ディスクのNG数との関係を示した図
【図15】従来の磁気転写後の磁気ディスク表面観察結
【図16】従来の磁気ディスクの陥没部の断面図
【図17】従来の磁気転写方法によって磁気転写を行っ
た後の磁気記録媒体全体の表面の突起の状態を光学的に
測定した結果を示した図
【符号の説明】
ST1 磁気ディスク製造工程 ST2 異物を除去する工程 ST3 欠陥を検査する工程 ST4 磁気転写をする工程 1 磁気ディスク 2 磁気転写用ディスク 3 磁気転写用マスタ 4 溝 5 ボス 6 支持台 7 通気孔 10 吸引ポンプ 11 排気弁 12 給気ポンプ 13 給気弁 14 保持アーム 20 気体吹き出し口 21 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 敬三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D112 AA01 GA02 JJ03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状基体上に強磁性薄膜からなる
    磁性層を形成させる磁気ディスクを製造する工程1と、 磁性膜が少なくとも片面に形成された磁気転写用マスタ
    を前記磁性層が形成された磁気ディスク表面に密着さ
    せ、外部磁界を印加することにより前記磁気ディスク表
    面に前記磁気転写用マスタの磁性膜パターンを磁気転写
    する工程2と、 前記磁気ディスクの、少なくとも前記磁気転写用マスタ
    を密着させる側の表面に気体を吹き付けることによって
    前記磁気ディスク表面上に付着している異物を除去する
    工程3を含むことを特徴とする磁気記録媒体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ディスク状基体上に強磁性薄膜からなる
    磁性層を形成させる磁気ディスク製造の工程1と、 磁性膜が少なくとも片面に形成された磁気転写用マスタ
    を前記磁性層が形成された磁気ディスク表面に密着さ
    せ、外部磁界を印加することにより前記磁気ディスク表
    面に前記磁気転写用マスタの磁性膜パターンを磁気転写
    する工程2と、 前記磁気ディスクの、少なくとも前記磁気転写用マスタ
    を密着させる側の表面に気体を吹き付けることによって
    前記磁気ディスク表面上に付着している異物を除去する
    工程3と、 前記磁気ディスク表面上の欠陥を光学的に検出し、欠陥
    数或いは欠陥の大きさが所定の値以下であることを検査
    する工程4を含むことを特徴とする磁気記録媒体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記工程3は、磁気ディスクの、少なく
    とも磁気転写用マスタを密着させる側の表面に対して、
    前記磁気ディスクと気体吹き出し口とを前記磁気ディス
    クの周方向に相対的に移動させながら前記磁気ディスク
    1枚に対して気体を吹き付ける請求項1または2に記載
    の磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記工程3は、磁気ディスクの少なくと
    も磁気転写用マスタを密着させる側の表面に対して外周
    部端部への気体の吹きつけ量、或いは吹き付け時の流速
    を他の気体の吹きつけ部分に対して略大きく設定する請
    求項1〜3のいずれかに記載の磁気記録媒体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 磁性膜が少なくとも片面に形成された磁
    気転写用マスタを磁気ディスクに密着させる密接手段
    と、外部磁界を印加することによって前記磁気ディスク
    に前記磁気転写用マスタの磁性膜パターンを磁気転写す
    る転写手段と、前記磁気ディスクの、少なくとも前記磁
    気転写用マスタを密着させる側の表面に気体を吹き付け
    ることによって前記磁気ディスク表面上に付着している
    異物を除去する異物除去手段とを有する磁気転写方法で
    あって、 前記異物除去手段を行った後に、前記密接手段及び前記
    転写手段により磁気転写を行うことを特徴とする磁気転
    写方法。
  6. 【請求項6】 磁性膜が少なくとも片面に形成された磁
    気転写用マスタを磁気ディスクに密着させる密接手段
    と、外部磁界を印加することによって前記磁気ディスク
    に前記磁気転写用マスタの磁性膜パターンを磁気転写す
    る転写手段と、前記磁気ディスクの、少なくとも前記磁
    気転写用マスタを密着させる側の表面に気体を吹き付け
    ることによって前記磁気ディスク表面上に付着している
    異物を除去する異物除去手段と、 前記磁気ディスク表面上の欠陥を光学的に検出し、欠陥
    数或いは欠陥の大きさが所定の値以下であることを検査
    する検査工程とを有する磁気転写方法であって、 前記異物除去手段を行った後に、前記検査工程によって
    欠陥数或いは欠陥の大きさが所定の値以下であることを
    検査した後に、 前記密接手段及び前記転写手段により磁気転写を行うこ
    とを特徴とする磁気転写方法。
  7. 【請求項7】 前記異物除去手段は、磁気ディスクの、
    少なくとも磁気転写用マスタを密着させる側の表面に対
    して、前記磁気ディスクと気体吹き出し口とを前記磁気
    ディスクの周方向に相対的に移動させながら前記磁気デ
    ィスク1枚に対して気体を吹き付ける請求項5または6
    に記載の磁気転写方法。
  8. 【請求項8】 前記異物除去手段は、磁気ディスクの、
    少なくとも磁気転写用マスタを密着させる側の表面に対
    して外周部端部への気体の吹きつけ量、或いは吹き付け
    時の流速を他の気体の吹きつけ部分に対して略大きく設
    定する請求項5〜7のいずれかに記載の磁気転写方法。
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