JP2001006170A - 磁気ディスクの製造方法 - Google Patents

磁気ディスクの製造方法

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JP2001006170A
JP2001006170A JP2000120807A JP2000120807A JP2001006170A JP 2001006170 A JP2001006170 A JP 2001006170A JP 2000120807 A JP2000120807 A JP 2000120807A JP 2000120807 A JP2000120807 A JP 2000120807A JP 2001006170 A JP2001006170 A JP 2001006170A
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magnetic
magnetic disk
disk
master
head
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JP2000120807A
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Hideyuki Hashi
秀幸 橋
Taizo Hamada
泰三 浜田
Kaoru Matsuoka
薫 松岡
Toshio Makabe
俊夫 真壁
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクと磁気転写用マスタとの接触時
に磁気ディスク表面に異常突起が発生しない方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 磁性部を所定の情報信号に対応する配列
パターン形状になるように形成してなる磁気転写用マス
タを磁気ディスクの表面に重ね合わせるとともに、前記
磁気転写用マスタの磁性部を磁化することにより、磁気
転写用マスタの情報信号の配列パターンを情報信号の磁
化パターンとして磁気ディスクに転写記録し、その後前
記磁気ディスクの表面に潤滑剤層を形成することによ
り、磁気転写時に異常突起の発生を回避することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置やフロッピーディスク装置に用いられる磁気ディスク
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、代表的な磁気ディスク装置である
ハードディスクドライブは、すでに面記録密度が1Gb
it/sqinを越える装置が商品化され、数年後には
10Gbit/sqinの実用化が議論されるほどの急
激な技術進歩が認められる。このような高記録密度を可
能とした技術的背景には、線記録密度の向上もさること
ながら、わずか数μmのトラック幅の信号をSN良く再
生できる磁気抵抗素子型ヘッドに依るところが大であ
る。
【0003】一方、高記録密度に伴い磁気ディスクに対
する浮動磁気スライダの浮上量の低減化も要求されてき
ており、浮上中も何らかの要因でディスク/スライダの
接触が発生する可能性が増大している。通常、ディスク
/スライダ間のクリアランスは30nm程度となってお
り、記録密度の増大にともない、このクリアランスも年
々小さくなる傾向にある。このような状況下において、
記録媒体にはより平滑性が要求されてきている。
【0004】さて、ヘッドが狭トラックを正確に走査す
るためにはヘッドのトラッキングサーボ技術が重要な役
割を果たしている。このようなトラッキングサーボ技術
を用いた現在のハードディスクドライブでは、ディスク
の一周中、一定の角度間隔でトラッキング用のサーボ信
号やアドレス情報信号、再生クロック信号等が記録され
ている。そして、ドライブ装置においては、ヘッドから
一定時間間隔で再生されるこれらの信号によりヘッドの
位置を検出するとともに修正することにより、ヘッドが
正確にトラック上を走査するように制御している。
【0005】上述したサーボ信号やアドレス情報信号、
再生クロック信号等は、ヘッドが正確にトラック上を走
査するための基準信号となるものであり、このためその
書き込み(以下、フォーマティングと記す)には高い位
置決め精度が必要である。現在のハードディスクドライ
ブでは、光干渉を利用した高精度位置検出装置を組み込
んだ専用のサーボ装置(以下サーボライタと記す)を用
い、記録ヘッドを位置決めしてフォーマティングを行っ
ている。
【0006】しかしながら、上記サーボライタによるフ
ォーマティングには以下の課題が存在する。すなわち、
ヘッドを高精度に位置決めしながら多数のトラックにわ
たって信号を書き込むためには、多くの時間がかかり、
生産性を上げるには多くのサーボライタを同時に稼働さ
せなければならない。また、多くのサーボライタの導
入、維持管理には多額のコストがかかってしまい、これ
らの課題はトラック密度が向上し、トラック数が多くな
るほど深刻である。
【0007】そこで、フォーマティングをサーボライタ
ではなく、予め全てのサーボ情報が書き込まれたマスタ
と呼ばれるディスクとフォーマティングすべき磁気ディ
スクを重ね合わせ、外部から転写用のエネルギーを与え
ることによりマスタの情報を磁気ディスクに一括転写す
る方式が提案されている。
【0008】その一例として、特開平10−40544
号公報に示す例があるが、この例では、磁気記録媒体と
マスタ情報担体の凸部とを密着させ、外部磁界を加える
ことによって磁気転写を行うものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハードディ
スクドライブ装置において、スライダの磁気ディスク表
面からの浮上量としては20〜30nm程度であり、磁
気ディスク上に20nm程度の突起が存在すれば、デー
タ記録再生時に、磁気ヘッドと磁気ディスクとが接触す
ることになり、このような場合には接触した瞬間に磁気
ヘッドと磁気ディスクのクリアランスが大となって、信
号の記録再生性能が低下し、また磁気ヘッドが磁気ディ
スクと物理的に接触することにより磁気ヘッドの寿命が
低下してしまう原因となる。
【0010】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
ので、信号の記録再生の性能が低下させたり、磁気ヘッ
ドの寿命を低下させることのない信頼性の高い磁気ディ
スクの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気ディスク製造方法は、磁性部を所定の情
報信号に対応する配列パターン形状になるように形成し
てなる磁気転写用マスタを磁気ディスクの表面に重ね合
わせるとともに、前記磁気転写用マスタの磁性部を磁化
することにより、磁気転写用マスタの情報信号の配列パ
ターンを情報信号の磁化パターンとして磁気ディスクに
転写記録し、その後前記磁気ディスクの表面に潤滑剤層
を形成することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、磁性部を所定の情報信号に対応する配列パターン形
状になるように形成してなる磁気転写用マスタを磁気デ
ィスクの表面に重ね合わせるとともに、前記磁気転写用
マスタの磁性部を磁化することにより、磁気転写用マス
タの情報信号の配列パターンを情報信号の磁化パターン
として磁気ディスクに転写記録し、その後前記磁気ディ
スクの表面に潤滑剤層を形成することを特徴とする磁気
ディスクの製造方法である。
【0013】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
磁性部を所定の情報信号に対応する配列パターン形状に
なるように形成してなる磁気転写用マスタを磁気ディス
クの表面に重ね合わせるとともに、前記磁気転写用マス
タの磁性部を磁化することにより、磁気転写用マスタの
情報信号の配列パターンを情報信号の磁化パターンとし
て磁気ディスクに転写記録し、その後前記磁気ディスク
の表面に潤滑剤層を形成した後、前記磁気ディスクの表
面にバーニッシュ処理を施すことを特徴とする磁気ディ
スクの製造方法である。
【0014】さらに、本発明の請求項3に記載の発明
は、磁気転写用マスタを用いて情報信号を磁気ディスク
に転写記録した後、前記磁気ディスクにバーニッシュ処
理を施すことを特徴とするもので、磁気転写を行った後
にバーニッシュ工程を行うことにより、磁気転写の工程
でディスク上に発生した微少突起を問題のないレベルの
突出量まで削り取るものである。
【0015】このような本発明の製造方法によれば、磁
気転写工程において潤滑剤が剥がれ落ちることなく、ま
た磁気転写後のディスク表面に微少突起が存在してもバ
ーニッシュ工程によって問題のないレベルまで削り取る
ことにより、ヘッドがエラーなく正確にトラック上をト
レース可能な磁気ディスクを実現することができる。
【0016】以下に、本発明の実施の形態について、図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1〜図17を用いて本実施の形態に
おける磁気記録媒体を製造する方法について説明する。
【0017】図1に本実施の形態の工程図を示してお
り、図1に示すように、アルミニウムなどのディスク基
板に強磁性層を形成して磁気ディスク本体とし、その磁
気ディスク本体に磁気転写を行った後、潤滑剤層を形成
し、その後バーニッシュ処理を行う。
【0018】ここで、ディスク基板に強磁性層を形成す
る工程や潤滑剤層を形成する工程については、従来から
磁気ディスクの製造工程で知られている技術をそのまま
利用することができる。例えば、強磁性層の形成につい
ては、アルミニウム製の基板上に蒸着やスパッタ手段の
ような乾式めっき手段により磁性層を設ける方法があ
る。また、通常は磁性層上に蒸着やスパッタ手段のよう
な乾式めっき手段あるいはディッピングやスピンコート
法により保護層を設ける工程を行うことによって、磁性
層を保護する方法が採られている。潤滑剤層を形成する
工程は、潤滑剤溶液中に磁気記録媒体を浸けた後に所定
の速度で引き上げることによって潤滑剤を塗布する工程
である。
【0019】次に、図2〜図5を用いて、図1に示す磁
気転写工程の内容について詳細に説明する。
【0020】図2は本実施の形態における磁気転写工程
を行うための装置の一部を断面で示す斜視図である。図
2において、1はドーナツ円盤状の磁気ディスクであ
り、2はこの磁気ディスク1に情報信号を磁化パターン
として転写記録するための円盤状の磁気転写用のマスタ
で、表面には強磁性薄膜からなる磁性部が形成され、ま
たこのマスタ2は磁気ディスク1を上下から挟み込むよ
うに配置される構成となっている。
【0021】3はマスタ2の転写面、4はマスタ2の転
写面3と反対側の面に固着されている位置決めリング、
5は2枚のマスタ2の一方を保持するための上フラン
ジ、6は同じく2枚のマスタ2の他方を保持するための
下フランジ、7はマスタ2と上フランジ5または下フラ
ンジ6を連結する可撓性膜である。
【0022】8は磁気ディスク2の中心透孔と2枚のマ
スタ2の中心透孔に貫挿される弾性体からなるスピンド
ル、9はスピンドル8を押しつぶし変形させるためのキ
ャップで、前記スピンドル8は円筒形状であり、中心部
にはキャップ9の心棒9aが挿入されている。また、こ
のスピンドル8と心棒9aとの間には、所定の隙間が設
けられている。
【0023】10はスピンドル8とマスタ2の一方を支
えるためのマスタ台座、11はマスタ2と磁気ディスク
1の間の空気を排出するための空気通路、12は空気通
路から空気を排出するための空気排出口、13は空気排
出口に接続された吸引ポンプ、14は下フランジを支え
るフランジ台座、15は磁気ディスク1にマスタ2の磁
気パターンを転写するためのマグネットである。
【0024】次に、本発明の方法に使用するマスタの一
例について説明する。
【0025】図3にマスタ2の一例の平面を模式的に示
しており、図3に示すように、マスタ2の一主面、すな
わち磁気ディスク1の強磁性層表面に接触する側の表面
には、略放射状に信号領域2aが形成されている。
【0026】図3の点線で囲んだ部分Aの拡大図を、図
4に模式的に示す。図4に示すように、信号領域2aに
は、磁気記録媒体に記録されるディジタル情報信号、例
えばプリフォーマット記録に対応する位置に、上記情報
信号に対応したパターン形状で強磁性薄膜からなる磁性
部による情報パターンが形成されている。図4におい
て、ハッチングを施した部分が強磁性薄膜によって構成
された磁性部である。この図4に示す情報パターンは、
クロック信号、トラッキング用サーボ信号、アドレス情
報信号等の各々の領域をトラック長さ方向に順次配列し
たものである。なお、図4に示す情報パターンは一例で
あり、磁気記録媒体に記録されるディジタル情報信号に
応じて、情報パターンの構成や配置等を適宜決定するこ
ととなる。
【0027】例えば、ハードディスクドライブのよう
に、ハードディスクの磁性膜に、まずリファレンス信号
を記録し、そのリファレンス信号に基づきトラッキング
用サーボ信号などのプリフォーマット記録を行う場合に
は、本発明によるマスタを用いてハードディスクの磁性
膜に、あらかじめプリフォーマット記録に用いるリファ
レンス信号のみを転写記録し、そしてそのハードディス
クをドライブの筐体内に組み込み、トラッキング用サー
ボ信号などのプリフォーマット記録は、ハードディスク
ドライブの磁気ヘッドを使用して行うようにしてもよ
い。
【0028】図5にマスタの主要部を拡大して示してお
り、図5において、16は磁気ディスク1に磁化パター
ンを転写記録するための強磁性薄膜からなる磁性部、1
7はマスタ2の磁性部16が設けられている転写面3に
放射状に設けられた溝である。
【0029】また、図6に図3、図4に示した信号領域
の断面を示しており、図6に示すように、マスタ2は、
Si基板、ガラス基板、プラスチック基板などの非磁性
材料からなる円盤状の基体2bの一主面、すなわち磁気
ディスク1の表面が接触する側の表面に、情報信号に対
応する複数の微細な配列パターン形状で凹部2cを形成
し、その基体2bの凹部2cに磁性部16である強磁性薄
膜を埋め込む形態で形成することにより構成されてい
る。
【0030】ここで、強磁性薄膜としては、硬質磁性材
料、半硬質磁性材料、軟質磁性材料を問わず、多くの種
類の磁性材料を用いることができ、磁気ディスクにディ
ジタル情報信号を転写記録できるものであればよい。例
えば、Fe、Co、Fe−Co合金などを用いることが
できる。なお、情報信号が記録される磁気ディスクの種
類によらずに十分な記録磁界を発生させるためには、磁
性材料の飽和磁束密度が大きいほどよい。特に、200
0エルステッドを超える高保磁力の磁気ディスクや磁性
層の厚みの大きいフレキシブルディスクに対しては、飽
和磁束密度が0.8テスラ以下になると十分な記録を行
うことができない場合があるので、一般的には、0.8
テスラ以上、好ましくは1.0テスラ以上の飽和磁束密
度を有する磁性材料が用いられる。
【0031】また、強磁性薄膜の厚さは、ビット長や磁
気ディスクの飽和磁化や磁性層の膜厚によるが、例えば
ビット長約1μm、磁気ディスクの飽和磁化約500e
mu/cc、磁気ディスクの強磁性層の厚さが約20n
mの場合では、50nm〜500nm程度あればよい。
【0032】図7、図8は本実施の形態における磁気転
写工程を行うための装置の動作を説明する図であり、以
下この工程における動作を説明する。まず、図2に示す
ように、磁気ディスク1は2つのマスタ2に挟まれ、位
置決めリング4と磁気ディスク1の中心透孔はともにス
ピンドル8に貫挿される。また、位置決めリング4と磁
気ディスク1の中心透孔がスピンドル8に貫挿されると
き、上フランジ5と下フランジ6は接合する。この時、
位置決めリング4と磁気ディスク1の接合部は、図7
(a)に示す状態である。すなわち、マスタ2の内径は
スピンドル8の外径より大きく、またマスタ2と磁気デ
ィスク1間には微少ながら厚み方向にクリアランスが存
在している。
【0033】次に、芯棒9aを図2に示す矢印Pの方向
に引っ張ることにより、弾性体からなるスピンドル8
は、キャップ9により圧縮変形し、厚み方向に圧縮され
ると同時に、その外径は大きくなり、図7(b)に示す
ように位置決めリング4や磁気ディスク1の中心透孔の
内側からそれらを内張状態にして位置決めする。スピン
ドル8により磁気ディスク1とマスタ2の位置決めが終
了したら、スピンドル8は変形状態のままで、吸引ポン
プ13により空気排出口12から空気を排出する。
【0034】この時、位置決めリング4は弾性を有する
材質からなっており、吸引ポンプ13の排気により位置
決めリング4が変形し、図7(c)に示すように、磁気
ディスク1とマスタ2間のクリアランスはゼロとなり、
完全な密着状態となる。
【0035】すなわち、図2に示すように、磁気ディス
ク1は、上フランジ5、下フランジ6、2つの可撓性リ
ング7、2枚のマスタ2、2つの位置決めリング4、ス
ピンドル8に囲まれた閉空間を形成しており、空気排出
口12から空気が排出されると、その中の圧力は大気圧
より低くなる。その結果、2枚のマスタ2は大気圧によ
り磁気ディスク1を挟む方向に力を受け、マスタ2の転
写面3と磁気ディスク1の表面が強く密着されることと
なる。この時、磁気ディスク1とマスタ2との間に突起
等の異物が存在すると、陥没部のまわりには突起部が存
在することになる。
【0036】磁気ディスク1とマスタ2の密着が完了し
たら、図8に示すようにマグネット15をマスタ2に接
近させ、転写に必要な磁界を印加するとともに、マグネ
ット15を磁気ディスク1の円周方向、すなわち図8の
矢印B方向に回転させることにより、磁気ディスク1の
全円周方向にわたって転写を行うことができる。この
時、マグネット15は数秒でB方向に1周以上させる。
なお、マグネット15による磁界印加が終了した後、マ
グネットをマスタ2から離す際には、印加された磁界が
乱れないように、出来るだけ磁気ディスク1の主面に対
する垂直方向に移動させるのが望ましい。
【0037】ここで、マスタに形成したパターン形状に
対応した情報信号を磁気ディスクに転写記録する手順に
ついて、図9〜図11を用いてさらに詳しく説明する。
【0038】まず、マグネット15を磁気ディスク1に
近づけた状態で、磁気ディスク1の中心軸を回転軸とし
て磁気ディスク1と平行に回転させることにより、図9
の矢印で示すように磁気ディスク1を予め一方向に磁化
する(初期磁化)。
【0039】次に、上述したように、磁気ディスク1に
マスタ2を位置決めして重ね合わせた状態で、マスタ2
と磁気ディスク1とを均一に密着させ、その後図8に示
すように、初期磁化とは逆方向に磁界を印加することに
より、マスタ2の磁性部16が磁化され、そしてマスタ
2に重ね合わせた磁気ディスク1の所定の領域1bに、
図10に示すように磁性部16のパターン形状に対応し
た情報信号が記録される。なお、図10に示す矢印は、
この時磁気ディスク1に転写記録される磁化パターンの
磁界の方向を示している。
【0040】図11にその磁化処理時の様子を示してお
り、図11に示すように、マスタ2を磁気ディスク1に
密着させた状態で、マスタ2に外部から磁界を印加して
磁性部16を磁化することによって、磁気ディスク1の
強磁性層1cに情報信号を記録することができる。すな
わち、非磁性の基体2bに所定の情報信号に対応する配
列パターン形状で強磁性薄膜からなる磁性部11を形成
して構成したマスタ2を用いることにより、その情報信
号に対応した磁化パターンとして磁気ディスク1に磁気
的に転写記録することができる。
【0041】なお、マスタ2のパターンを磁気ディスク
1に転写記録する際の方法として、上述のようにマスタ
2を磁気ディスク1に接触させた状態で外部磁界を印加
する方法以外に、マスタ2の磁性部16をあらかじめ磁
化させておき、その状態でマスタ2を磁気ディスク1に
密着するように接触させる方法であっても情報信号を記
録することができる。
【0042】次に、本発明においては、図1に示すよう
に、潤滑剤層を形成するのであるが、この潤滑剤層の形
成工程では、潤滑剤溶液中に磁気ディスクを浸漬した
後、所定の速度で引き上げることによって磁気ディスク
表面全体に潤滑剤を塗布する。潤滑剤層の厚みは、15
〜20オングストローム(1.5〜2.0nm)で、構
成物質としては、炭素(C),水素(H),酸素
(O),フッ素(F)が望ましい。
【0043】その後、図1に示すようにバーニッシュ処
理の工程を行うのであるが、そのバーニッシュ処理工程
の内容について、図12を用いて詳細に説明する。
【0044】図12は本実施の形態におけるバーニッシ
ュ処理工程を行うための装置を説明する斜視図である。
【0045】図12に示すようにバーニッシュ処理を行
う装置は、上記磁気転写工程を行った後の磁気ディスク
1を保持して回転させるスピンドル21と、磁気ディス
ク1をスピンドル21に固定するクランプ機構22と、
バーニッシュ用のバーニッシュヘッド20を備えるヘッ
ド支持機構23と、ヘッド支持機構23をその根元で片
持ち支持するガイドアーム24と、バーニッシュヘッド
20をヘッド支持機構23及びガイドアーム24を介し
て磁気ディスク1の記録面上で動かして位置決めするバ
ーニッシュヘッド位置決め部25と、バーニッシュヘッ
ド位置決め部25の動作を制御する位置決め制御部26
と、スピンドル21の動作を制御するスピンドル制御部
27と、位置決め制御部26とスピンドル制御部27を
制御するコントローラ28とから構成されている。
【0046】まず、コントローラ28によって、スピン
ドル制御部27によって磁気ディスク1を定速回転させ
る。次に、バーニッシュヘッド位置決め部25を図12
のA方向に移動させるように位置決め制御部26で制御
し、磁気ディスク1とバーニッシュヘッド20との間が
所定の間隔、例えば15nmになった位置で停止させ
る。この位置の設定方法を以下に示す。
【0047】予めバーニッシュヘッド位置決め部25が
ある任意の位置に位置している時の磁気ディスク1とバ
ーニッシュヘッド20との間の距離を測定しておく。そ
して、磁気ディスク1とバーニッシュヘッド20との間
の間隔を所定の間隔、例えば15nmとするために移動
させるべき距離を算出し、コントローラ28に記憶させ
る。コントローラ28は位置決め制御部26を介してバ
ーニッシュヘッド位置決め部2を移動させ、磁気ディス
ク1とバーニッシュヘッド20との間の間隔を15nm
に設定する。ここで、磁気ディスク1とバーニッシュヘ
ッド20との間の間隔、すなわち15nmは、実際のハ
ードディスクドライブ装置で記録再生を行う時のヘッド
の浮上量よりも小さい値に設定する。
【0048】その後、磁気ディスク1を回転させた状態
で図12のB方向、すなわち磁気ディスク1の半径方向
にバーニッシュヘッド20を移動させるように位置決め
制御部27によって制御し、磁気転写を行う際にマスタ
2と接触した面に対してバーニッシュ処理を行う。これ
によって、磁気ディスク1の表面に存在する異常突起、
特に記録再生途中における磁気ディスクと磁気ヘッドと
のクリアランス以上の突起を衝突エネルギーによって除
去することができる。
【0049】図13は、本実施の形態による製造方法に
おいて、潤滑剤塗布までを完了させた段階で、磁気ディ
スク表面のヘッドに対する摩擦係数測定した結果を示す
図である。また、図14には、本発明の方法に対する比
較のために、潤滑剤を塗布した後に磁気転写を行った場
合の磁気ディスク表面のヘッドに対する摩擦係数測定結
果を示す。
【0050】測定方法は図15に示すように、ディスク
内周部のCSS(コンタクト、スタート、アンド、スト
ップ)ゾーンにヘッドを配置した状態で、メディアとし
ての磁気ディスクの回転をスタートし、ヘッドが磁気デ
ィスクに対して浮上した時点で、ヘッドを磁気ディスク
の内周部(A領域)から外周部(B領域)へ移動させ、
さらに外周部から内周部へ移動させ、その後磁気ディス
クの回転速度を減速し、停止した時点で測定を終了す
る。
【0051】この測定方法についてさらに詳しく説明す
ると、まず最初はディスクは停止した状態であり、測定
開始とともに磁気ディスクの回転をスタートさせる。図
13、図14に示すイのポイントでディスクは定常回転
数に達し、このときヘッドはディスクに対して浮上を開
始したところで、ヘッド〜ディスク間のクリアランスは
通常の30nmよりも小さい値となっている。次に、定
常回転数で所定時間が経過した後、ロのポイントからヘ
ッドを磁気ディスクの内周部(図15におけるA領域)
から外周部(図15のB領域)にむけて移動を開始す
る。ハのポイントでヘッドはB領域に達し、その後ヘッ
ドは外周部(B領域)から内周部(A領域)に移動す
る。ニのポイントでヘッドはA領域に達する。その後、
所定時間は定常回転数で回転を続け、ホのポイントから
ヘッド回転数は減速を開始し、ヘのポイントで磁気ディ
スクは停止状態となる。図13、図14のイ〜ヘは、上
述の測定過程における要所ポイントを示したものであ
る。
【0052】図14より明かなように、比較例では、デ
ィスク内周部であるA近傍では、摩擦係数は無視出来る
ほど小さいが、外周部であるB近傍では0.8〜0.9
と急激に高くなっており、さらに異常音が観察された。
これはヘッドとディスクが物理的に接触することにより
発生する摺動音であり、ヘッドクラッシュが発生してい
るものであり、これは外周部において、潤滑剤が剥がれ
ることにより、ディスク表面の凹凸に異常が発生したた
めと考えられ、これらの結果より、潤滑剤を塗布した後
に磁気転写を行う従来の磁気ディスクにおいてはヘッド
クラッシュが発生していることがわかる。
【0053】一方、磁気転写後に潤滑剤を塗布した本実
施の形態における磁気ディスクにおいては、図13に示
すように、摩擦係数はディスクの内周部であるAから外
周部であるBの表面全体に亘って無視出来る程小さく、
均一に分布していることがわかる。
【0054】さらに図16は、バーニッシュ処理を行っ
た後の磁気ディスク1の表面状態を光学的な測定方法で
測定した結果を示す図、図17はバーニッシュ処理を施
さない場合の比較例を示す図である。これらの図より、
本発明の方法によれば、ディスク全体に亘って高さ20
nmを越える異常突起は存在しないのに対し、比較例で
は高さ30nmを越える異常突起が多数存在し、特にデ
ィスク外周部に多いことが分かる。前述したようにディ
スク/ヘッド間クリアランスが30nm程度であること
から、かかる異常突起が存在するディスクは実用上使用
に耐え得ないものとなってしまう。
【0055】以上のように本実施の形態によれば、磁気
転写工程の後に潤滑剤塗布工程を行うことにより、潤滑
剤塗布後に磁気転写が行われた場合の潤滑剤剥がれを回
避することができ、信頼性の高い磁気ディスクを実現す
ることができる。また、磁気転写工程の後にバーニッシ
ュ処理の工程を行うことにより、磁気転写により生じた
磁気ディスク上の異常突起を除去することが可能とな
り、信頼性の高い磁気ディスクを実現することができ
る。
【0056】なお、本実施の形態では、潤滑剤形成工程
の後にバーニッシュ処理工程を行ったが、磁気転写工程
の後に、さらにバーニッシュ処理工程を行えば、磁気転
写後の磁気ディスクの表面平滑性もさらに改善できるこ
ととなり、信号記録再生性能及び磁気ヘッドの耐久性が
さらに向上し、信頼性の高い装置を実現することができ
る。
【0057】また、上記例においては、バーニッシュ処
理をバーニッシュヘッドを用いて行ったが、これに限定
されるものではなく、例えばバーニッシュ用テープある
いはバフ研磨等を用いて、テープあるいはバフ研磨と微
小突起との衝突エネルギーによって微小突起を除去する
ような構成としても同等の効果が得られる。
【0058】また、磁気転写の方法についてもこれに限
定されるものではなく、他の方式を用いて磁気ディスク
1とマスタ2とを接触させる方法を採ってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気転写
の工程の後に潤滑剤を塗布する工程を実施することによ
り、磁気転写工程時に発生する潤滑剤の剥がれを回避す
ることが可能となり、磁気転写が行われた磁気ディスク
の表面平滑性が損なわれることがないので、信号の記録
再生の性能が低下することや、磁気ヘッドの寿命を低下
させることのない信頼性の高い装置を実現することがで
きる。また、磁気転写の工程の後にバーニッシュ処理の
工程を実施することによって、磁気転写工程によって磁
気ディスク上に発生した異常突起を取り除くことができ
るため、信頼性の高い磁気ディスクを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による磁気ディスクの製
造方法を示す工程図
【図2】本発明の実施の形態1において、磁気転写の工
程を行うための装置を一部断面で示す斜視図
【図3】同磁気転写の工程を行うためのマスタの構成を
説明する平面図
【図4】同マスタに形成する情報信号の構成を説明する
説明図
【図5】同マスタの主要部を拡大して示す斜視図
【図6】同なじく断面図
【図7】(a)〜(c)は同磁気転写の工程を行う時の
ディスク位置決めを説明する断面図
【図8】同磁気転写の工程を行う際の装置の動作を説明
する斜視図
【図9】同磁気転写の工程において、初期磁化を行った
磁気ディスクの状態を説明するための斜視図
【図10】同磁気転写の工程において、転写記録を行っ
た磁気ディスクの状態を説明するための斜視図
【図11】同磁気転写の工程において、転写記録原理を
説明するための断面図
【図12】同バーニッシュ工程を行うための装置を説明
する斜視図
【図13】本発明における磁気ディスク表面のヘッドに
対する摩擦係数を示す図
【図14】本発明の比較例における磁気ディスク表面の
ヘッドに対する摩擦係数を示す図
【図15】磁気ディスク表面のヘッドに対する摩擦係数
を測定する方法を説明するための説明図
【図16】本発明における磁気ディスクの表面状態を示
す図
【図17】本発明の比較例における磁気ディスクの表面
状態を示す図
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 マスタ 2a 信号領域 2b 基体 15 マグネット 16 磁性部 20 バーニッシュヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 薫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 真壁 俊夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D112 AA07 AA24 GA09 GA11 GA13 KK00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性部を所定の情報信号に対応する配列
    パターン形状になるように形成してなる磁気転写用マス
    タを磁気ディスクの表面に重ね合わせるとともに、前記
    磁気転写用マスタの磁性部を磁化することにより、磁気
    転写用マスタの情報信号の配列パターンを情報信号の磁
    化パターンとして磁気ディスクに転写記録し、その後前
    記磁気ディスクの表面に潤滑剤層を形成することを特徴
    とする磁気ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 磁性部を所定の情報信号に対応する配列
    パターン形状になるように形成してなる磁気転写用マス
    タを磁気ディスクの表面に重ね合わせるとともに、前記
    磁気転写用マスタの磁性部を磁化することにより、磁気
    転写用マスタの情報信号の配列パターンを情報信号の磁
    化パターンとして磁気ディスクに転写記録し、その後前
    記磁気ディスクの表面に潤滑剤層を形成した後、前記磁
    気ディスクの表面にバーニッシュ処理を施すことを特徴
    とする磁気ディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 磁気転写用マスタを用いて情報信号を磁
    気ディスクに転写記録した後、前記磁気ディスクにバー
    ニッシュ処理を施すことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の磁気ディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 バーニッシュ処理は、バーニッシュ用テ
    ープを用いることを特徴とする請求項1、請求項2また
    は請求項3に記載の磁気ディスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 バーニッシュ処理は、バーニッシュヘッ
    ドを用いることを特徴とする請求項1、請求項2または
    請求項3に記載の磁気ディスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    磁気ディスクの製造方法を用いて、プリフォーマット記
    録された磁気ディスクを用いた磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 磁気ディスクを有するハードディスクド
    ライブにおいて、請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の磁気ディスクの製造方法を用いて、あらかじめ強磁性
    層にプリフォーマット記録に用いる磁化パターンを転写
    記録してなる磁気ディスクを組み込んだ構成としたこと
    を特徴とするハードディスクドライブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100358011C (zh) * 2001-06-25 2007-12-26 富士胶片株式会社 磁复制用主载体
US7362524B2 (en) 2003-04-01 2008-04-22 Fujitsu Limited Magnetic pattern transfer method

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CN100358011C (zh) * 2001-06-25 2007-12-26 富士胶片株式会社 磁复制用主载体
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