JP2002357933A - 電子写真印刷システムの運転方法 - Google Patents

電子写真印刷システムの運転方法

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JP2002357933A
JP2002357933A JP2001166290A JP2001166290A JP2002357933A JP 2002357933 A JP2002357933 A JP 2002357933A JP 2001166290 A JP2001166290 A JP 2001166290A JP 2001166290 A JP2001166290 A JP 2001166290A JP 2002357933 A JP2002357933 A JP 2002357933A
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Teruaki Mitsuya
輝章 三矢
Keisuke Kubota
啓介 窪田
Masayoshi Ishii
政義 石井
Shintaro Yamada
晋太郎 山田
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Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数台記録装置で、一つにまとめられる印刷物
を、頁等を追って順番に印刷する電子写真印刷システム
の運転方法にあって、前後の頁で印画質の不連続的な変
化の無いものを電子写真の印刷方法ならびに印刷システ
ムを提供すること。 【解決手段】各記録装置が互いに統制ないし連係されて
印画質が揃うように制御されるようにした。また各記録
装置の印画質制御タイミングが同期を取って行われるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、複写機等のトナ−等の着色粒子を用いて画像を
顕像化させる電子写真方式の記録装置を複数台用いて印
刷を行う印刷方法あるいは印刷システムに係り、特に感
光体および記録紙の表面にトナ−画像を形成する帯電、
露光、現像、転写、定着から成る印写・定着工程におけ
る画質制御方法およびこれを用いた記録装置ならびにそ
の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の印写方法について説明す
る。電子写真方式を用いた記録装置は、着色粒子を記録
体表面に画像として顕像化させる印写工程と顕像化され
た着色粒子画像を記録体に固着させる定着工程から成
る。着色粒子には電子写真専用のトナーと呼ばれる粉末
が用いられる。
【0003】帯電工程において感光体はその表面の全面
が一旦帯電され、続いて露光工程において光を照射する
ことにより部分的な電荷放電が行われる。ここに、感光
体表面には帯電領域と放電領域による電位コントラスト
が形成され、これを静電潜像と呼ぶ。
【0004】次の現像工程では、まず、着色粒子である
トナー粒子を帯電させる。トナーの帯電方法にはキャリ
アビーズを用いる二成分現像方法やトナーと部材などと
の摩擦により帯電を行う一成分現像方法がある。一方、
静電潜像の顕像化の方式として、バイアス現像と呼ばれ
る方法がよく用いられる。バイアス現像では、現像ロー
ラにバイアス電圧を印加し、感光体表面に形成された潜
像電位と現像ローラとの間に発生する電界の作用により
帯電されたトナー粒子を現像ローラ表面の現像剤から分
離して感光体表面に移動させ、作像が行われる。潜像電
位(すなわち感光体の像形成部分の電位)として、前述
の帯電電位を用いてもよいし、放電電位を用いてもよ
い。一般に、潜像電位として帯電電位を用いる方法を正
規現像法、放電電位を用いる方法を反転現像法と呼ぶ。
帯電電位と放電電位のうち潜像電位として用いられない
側の電位を背景電位と呼ぶ。現像ローラのバイアス電圧
は帯電電位と放電電位の中間に設定され、潜像電位との
差を現像電位差と呼ぶ。同様に、背景電位との差を背景
電位差と呼ぶ。通常、背景電位差より現像性能そのもの
を左右する現像電位差の方を大きく設定する。現像電位
差が大きければ形成される電界(現像電界と呼ぶ)が強
くなるので現像性能が高くなることは言うまでもない。
一方、背景電位差は画像の背景部の画質に影響し、背景
電位差が少ないと背景部へのかぶりが増える。また、背
景電位差が大きすぎると現像ローラの回転方向に対する
画像の後端部に欠けが発生しやすくなる。現像ローラと
感光体の相対的な移動方向は同方向の場合と逆方向の場
合がある。また、1つの現像機で複数本の現像ローラを
用いることもある。複数の現像ローラが同一方向に回転
する現像装置もあるし、回転方向が異なる現像装置もあ
る。この場合、隣り合った現像ローラの回転方向を各々
現像ローラの対向位置から感光体に向かうように2つの
現像ローラの回転方向を異ならせ、現像ローラの対向位
置から現像剤があたかも噴水のように感光体に向かって
分岐して搬送される現像機も知られている。このような
現像機を噴水型現像機と呼ぶ。以上、感光体表面への静
電潜像とトナー像の形成について説明した。
【0005】次に、感光体表面の静電潜像の経時的変化
について説明する。印刷量が進むにつれて感光体が劣化
してくると、帯電領域の電位(帯電電位)が低下し、帯
電し難くなる、一方、放電領域の電位(放電電位)は上
昇し放電し難くなる。この放電性能の低下は、露光での
光量を十分に与えないようにして完全に放電しきってい
ない中間の電位領域を設けた場合などに著しい。ここで
述べた中間の電位領域は細線や網点など電界の周辺効果
が強くトナーが現像されすぎる画像領域に、太り防止な
どの目的でよく用いられる。以上述べた電位の変化は現
像電位差を少なくするため、現像電界を低下させる方向
に作用する。一方、この特性に加えて、印刷量が進むに
つれて磨耗により感光体の感光層の厚みが減少する。こ
の膜厚減少は現像電界を増加させる方向に作用する。こ
の2つの相反する傾向のどちらが優勢かは印刷装置によ
って異なる。すなわち、経時的に現像性能の変化が発生
し、それに伴って画質が変化するが、印刷装置によって
その変化の仕方が異なることを意味する。経時的に画質
を一定にするためには、上記現像電界の変化を少なくす
る必要があるが、そのためには感光体表面の電位や電界
の変化を考慮する必要がある。電位センサにより感光体
表面の電位を検出し、かつ何らかの方法で感光体の膜厚
を検出して、現像電界を一定にするよう感光体表面の電
位を制御する方法が知られている。このような電界の影
響をも考慮した感光体の表面電位制御の方法に関する従
来の技術として、例えば特開平11−15214号公報
に記載の方法が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来行われている画質制御(以後画質安定化制御と呼ぶ)
は、1台の記録装置において経時的に画質を一定にする
のが目的で、例えば2台以上の記録装置を用いて、連続
的な印刷物を出力する場合における記録装置間の画質の
違いについての配慮はされていない。したがって、2台
以上の印刷装置を用いて1つの連続的な印刷物を印刷す
ると、記録装置が異なる頁の途中で画質が不連続的に変
化するという問題が発生する。ここでいう連続的な印刷
物とは、例えば1つの冊子のように記録紙は異なるが内
容は前と後の頁で関連しており、ユーザが一つとして認
識する印刷物を言う。この一つにまとめられる連続的な
印刷物を本発明ではジョブと呼ぶ。また、2台以上の記
録装置を用いて1つのジョブを印刷することを、本発明
ではクラスタ印刷と呼ぶ。
【0007】そこで、本発明の目的は、このような一つ
にまとめられる印刷物を複数台の記録装置で頁等を追っ
て順番に印刷するクラスタ印刷を行っても1ジョブ内で
の画質の不連続的な変化の無い電子写真の印刷方法なら
びに印刷システムの運転方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子写真の記
録装置を複数台備え、この複数台記録装置で、一つにま
とめられる印刷物を、頁等を追って順番に印刷する電子
写真印刷システムの運転方法にあって、印画質が揃うよ
うに前記複数台記録装置の印画質調整制御を行うことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1〜図5を用いて説明する。
【0010】本実施例の印刷システムは同じ構成の2台
の記録装置AおよびBを用いて、1つのジョブを印刷す
る。図1は本実施例の記録装置の断面を模式的に表した
図である。1は感光体ドラム、2は帯電器、3は現像
機、4は記録紙、5は転写機、6は定着機、7はクリー
ナ、8は露光装置、9は露光制御手段、10は電位セン
サ、11は電荷密度カウンタである。帯電器2により一
様に帯電された感光体ドラム1表面に、レーザドライバ
等から成る露光制御手段9により発光を制御された半導
体レーザおよびその光学系から成る露光装置8によって
静電潜像が形成される。この後、現像機3によりトナー
を現像する。感光体ドラム1の表面に現像されたトナー
は、転写機5によって記録紙4に転写される。この後、
転写されたトナー画像は定着機6で加熱融解され記録紙
4に定着する。また、転写されずに感光体ドラム1表面
に残存したトナーはクリーナ7により回収され、一連の
プロセスを終了する。帯電にはスコロトロン方式の帯電
器2が用いられている。帯電器にはコロトロン方式とス
コロトロン方式があるが、スコロトロン方式はグリッド
を用いるため感光体の劣化や膜厚が変化しても、帯電電
位が一定になるように自動的に感光体表面に供給する電
荷密度が変化するので、帯電器直下における帯電電位は
比較的安定となるという利点がある。本実施例では、感
光体ドラム1表面の電位は電位センサ10で検出され、
その検出値に基づいて露光制御手段9により露光装置8
の露光量を調節することが出来る。また、感光体ドラム
1表面の電荷密度も電荷密度カウンタ11で計数でき、
その計数値に基づいて露光制御手段9により露光装置8
の露光量を調節することが出来る。なお、感光体ドラム
1表面の電荷密度は感光体の膜厚と1対1の関係が有
り、計数された電荷密度は感光体膜厚を表す。
【0011】図2は感光体ドラム1の光応答特性を示す
図である。横軸Eは露光量であり、感光体ドラム1に投
入された光エネルギにて示してある。縦軸は露光後一定
時間における感光体ドラム1の電位である。この露光後
の時間は本記録装置の露光から現像までに要する時間と
等しく設定されている。縦軸のV0は現像における背景
電位を示す。本記録装置では、露光制御手段9により露
光量をE1、E2の2段階に設けている。縦軸のVr1は露
光量E1に対応した感光体1での電位、Vr2は露光量E2
に対応した感光体1での電位である。Vbは現像機のバ
イアス電圧であり、Vb−Vr1、Vb−Vr2がそれぞれ現
像電位差である。広域のソリッド領域(ベタ画像)に対
しては現像電位にVb−Vr1を用い、電界周辺効果が強
く作用する線画像や網点に対しては現像電位にVb−V
r2を用いるよう、画像信号に基づいて露光制御手段9に
よりE1、E2が選択される。
【0012】ここで、感光体表面の静電潜像の経時的変
化について説明する。印刷量が進むにつれて感光体が劣
化してくると、帯電領域の電位(帯電電位)が低下し、
帯電し難くなる。したがって、背景電位V0の低下が発
生するが、本実施例では帯電器2にスコロトロン方式を
用いているので僅かな低下でおさまる。一方、放電領域
の電位(放電電位)Vr1、Vr2は上昇し、放電し難くな
る。この放電性能の低下は、露光での光量を十分に与え
ないようにして完全に放電しきっていない中間の電位領
域Vr2において著しい。以上述べた電位の変化は現像電
位差を少なくするため、現像電界を低下させる方向に作
用する。ここで現像電位差の減少による現像電界の減少
は、周辺電界と内部の平行電界部分の両者について言え
る。一方、この特性に加えて、印刷量が進むにつれて磨
耗により感光体の感光層の厚みが減少する。この膜厚減
少は現像電界を増加させる方向に作用する。膜厚減少に
よる現像電界の増加は周辺電界についてのみのことであ
る。この2つの相反する傾向を問題にすべき画像は、周
辺効果によって現像電界が影響される線画像や網点であ
る。したがって、本実施例の記録装置では、ソリッド領
域(ベタ画像)に対してはVr1が一定になるように電位
センサ10の検出値に基づいて露光制御手段9により露
光装置8の露光量E1が調節される。また、線画像や網
点には、感光体膜厚の変化分を補正して適切なVr2を定
め、Vr2がこの値になるよう電位センサ10の検出値に
基づいて露光制御手段9により露光装置8の露光量E2
が調節される。なお、適切なVr2とは予め把握された感
光体膜厚と線画像の幅や網点の面積およびVr2の関係を
基に、線画像の幅や網点の面積が一定になるように定め
られる。
【0013】このような制御では検出器の検出誤差、制
御対象の出力ばらつき等による制御誤差が伴う。本実施
例では、電位センサ10と電荷密度カウンタ11の検出
誤差、露光制御手段9と露光装置8による露光量のふら
つき、露光量と電位との換算誤差、電荷密度と感光体膜
厚の換算誤差などが制御誤差の要因である。特に、ソリ
ッド領域(ベタ画像)のVr1に比較して、線画像や網点
のVr2は感光体膜厚についての補正を伴うので大きな誤
差を伴う。本実施例の記録装置ではVr2の制御誤差は±
10Vとなっている。本実施例では現像バイアス電圧を
−400Vに設定し、感光体が新品のときVr2の初期値
は−100Vに設定される。
【0014】本実施例の印刷システムでは、1つのジョ
ブを1台の記録装置で印刷するモードと2台の記録装置
で印刷するモードの2種類の運転方法を用いることがで
きる。本発明では、前者をシングルモード、後者をクラ
スタモードと呼ぶ。また、前にも述べたが、例えば1つ
の冊子のように記録頁は異なるが内容は前と後の頁で関
連しており、ユーザが一つとして認識する印刷物を言
う。この連続的な印刷物を本発明ではジョブと呼ぶ。
【0015】図3はシングルモードで運転した場合の記
録装置AにおけるVr2の推移例である。12は感光体膜
厚の減少を考慮して本来Vr2が推移すべき目標電位、1
3は制御を加えた場合の目標電位12に対する誤差範囲
の上限、14は同様に誤差範囲の下限、15は実際に推
移したVr2の記録装置Aの設置場所の環境条件20℃6
0%RHでの値、16は一日の環境変動によるVr2の変
動範囲である。Vr2の検出と調整(制御)は、感光体上
に電位パッチを設けて電位センサ10により電位を検出
することにより行われる。電位パッチを設けた場合、電
位検出後にパッチが現像されトナーが消費され、パッチ
に現像されたトナーをクリーナ7で除去しなければなら
ない。そのため、あまり頻繁に電位検出を行うことは出
来ない。また、感光体の膜厚減少は短時間では発生せ
ず、画質に影響が及ぶ水準に達するまで1万頁程度かか
る。そこで、本実施例の記録装置では、Vr2にシングル
モードにおいて制御を加えるタイミングを1万頁毎に定
めている。感光体ドラム1の交換時に第1回目の電位検
出・調整が行われる図3に示した推移例では、この時目
標電位12を狙ったものの、制御誤差の下限14となっ
た。その後、Vr2は一日の環境変動により範囲16の中
で変動しながら、感光体1の劣化によって漸増するが、
本来画質を一定にすべき電位(目標電位12)からは離
れる一方となる。1万頁に達した時点で、大幅な乖離を
解消するため、再び検出・調整が施される。シングルモ
ードでも時系列的には、Vr2の変動による最大値と最小
値は大きな差があるが、隣り合わせた頁では僅かであ
り、その画質における差は判別できない。即ち、1頁目
と1万頁目の画像を比較すれば、その画質差は判るが隣
り合わせた頁間では判別できないので、例えば冊子を手
にとって見開きで左頁と右頁をみても読者に違和感を与
えることは無い。ところが、クラスタモードの場合、2
台の制御を統制せず印刷を行い、例えばあるジョブにつ
いて、頁順に表裏両面に1(表)、2(裏)、5
(表)、6(裏)、9(表)、10(裏)頁を記録装置
Aで印刷し、3(表)、4(裏)、7(表)、8
(裏)、11(表)、12(裏)頁を同様に頁順に表裏
両面に他方の記録装置Bで印刷した場合には、画質差は
判るが隣り合わせた頁間では判別でき読者に違和感を与
えることがある。なお、この場合、1つの記録装置で印
刷される連続した頁のセット、例えば、1、2頁や7、
8頁は1枚の記録紙の表と裏に印刷される。図4は記録
装置A、B間の制御を統制せずにクラスタモードで印刷
を行った場合を想定した記録装置A、BのVr2の推移例
を示す。図4には現在からの経過時間を示す時刻軸を加
えて各記録装置A、Bの感光体交換からの印刷頁数に対
するVr2の変化を示す。クラスタモードでは記録装置A
と記録装置Bの単位時間あたりの印刷量は同じとは限ら
ないので、感光体交換のタイミングは必ずしも何時も同
時とは限らない。例えば480時間後の各記録装置A、
BのVr2を見ると、本来狙いとする画質を出力するVr2
の値を示す破線12より、記録装置Aでは点Avに示す
ように20V低いV r2(破線12が−130Vに対し
て、実際のVr2が−150V)となる場合がある。ま
た、記録装置Bでは点Bvに示すように35V高いVr2
(破線12が−125Vに対して、実際のVr2が−90
V)となる場合がある。このような状態でクラスタモー
ドでの印刷を行った場合、記録装置A、B間で、狙いと
する画質を出力するVr2に対して55Vもの乖離が発生
することになり、これを1つの冊子に綴じた場合、見開
き2、3頁間、4、5頁間、6、7頁間、8、9頁間、
10、11頁間で画質の差が判別でき読者に違和感を与
える。読者に違和感を与えない記録装置間のVr2の乖離
は本システムでは40V以下にする必要があることは実
験的に明らかになっている。
【0016】図5は記録装置A、B間の制御を統制して
クラスタモードで印刷を行った場合の記録装置A、Bの
r2の推移例を示す。記録装置AとBのうち早く制御を
加えるタイミングが訪れた時刻に合わせて両方の記録装
置にVr2検出・調整が行われる。図5の例では、クラス
タ印刷モードは240時間後に開始され、その後記録装
置Aにおいて先に感光体交換後1万頁にあたるVr2検出
・調整のタイミングが訪れたので、記録装置Bにも同時
にVr2検出・調整が行われた。このように本実施例の印
刷システムでは、制御タイミングを2台の記録装置につ
いて同期を取るよう統制が行われる。その結果、480
時間後の各記録装置A、BのVr2を見ると、本来狙いと
する画質を出力するVr2の値を示す破線12より、記録
装置Aでは点Avに示すように最悪20V低いVr2(破
線12が−130Vに対して、実際のVr2が−150
V)となる場合がある。また、記録装置Bでは点Bvに
示すように最悪20V高いVr2(破線12が−125V
に対して、実際のVr2が−105V)となる場合があ
る。したがって、記録装置A、B間で、狙いとする画質
を出力するVr2に対して40Vの乖離に抑えられたこと
がわかる。40Vの乖離であれば、冊子に綴じた見開き
頁間でも、画質の差は判別できず読者に違和感を与える
ことが無い。本実施例ではVr2を例にとってそのクラス
タモードでの運転方法を説明したが、Vr1についてもV
r2と全く同様のタイミングで制御が行われる。
【0017】以上述べた本実施例によれば、2台の記録
装置について制御タイミングを同時刻にするよう統制が
行われるので、クラスタ印刷を行っても1ジョブ内での
画質の不連続的な変化が無い。
【0018】なお、本実施例では2台の記録装置間のV
r2の本来狙いとする画質を出力する値からの乖離を説明
する際に、片方の記録装置が本来狙いとする画質を出力
するVr2の値を示す破線12より高く、もう一方の記録
装置が低い場合について説明したが、両方とも高い場
合、あるいは両方とも低い場合においても同様に各記録
装置の破線12との差についてその乖離を評価すればよ
い。例えば、記録装置Aでは最悪20V低いVr2(破線
12が−130Vに対して、実際のVr2が−150V)
となるのに対して、仮に記録装置Bが最悪30V低いV
r2(破線12が−125Vに対して、実際のVr2が−1
55V)となる場合では、両方の記録装置間でのVr2
乖離は10Vということになる。
【0019】また、本実施例では2台の記録装置につい
て述べたが、3台以上の記録装置を用いてクラスタモー
ドで印刷を行う場合でも、制御タイミングを同時刻にす
るよう統制を行えば、同様の効果が得られる。
【0020】次に本発明の他の一実施例について図6を
用いて説明する。
【0021】図6は記録装置A、Bを同一環境下に設置
して、両方の記録装置間の制御を統制してクラスタモー
ドで印刷を行った場合の記録装置A、BのVr2の推移例
を示す。実施例1では、2台の記録装置の環境条件を規
定していなかった。したがって、ある記録装置には一日
の環境変動によるVr2の変動範囲16の上限ともう一方
の記録装置には下限を適用して、両方のVr2の起こりえ
る最大の乖離を見積もる必要があった。本実施例では、
記録装置A、Bとも同一の環境条件下に設置されクラス
タモードでの印刷が行われる。したがって、記録装置
A、Bともに一日の環境変動によるVr2の変動範囲16
の中の同一位置において、Vr2の最大乖離を評価すれば
よい。その結果、本来狙いとする画質を出力するVr2
値を示す破線12より、記録装置Aでは点Avに示すよ
うに最悪15V低いVr2(破線12が−130Vに対し
て、実際のVr2が−145V)となる。また、記録装置
Bでは点Bvに示すように最悪5V高いVr2(破線12
が−125Vに対して、実際のVr2が−120V)とな
る。したがって、記録装置A、B間で、狙いとする画質
を出力するVr2に対して20Vの乖離に抑えられたこと
がわかる。この乖離は、本実施例の記録装置ではVr2
制御誤差は±10Vに等しい。
【0022】本実施例に述べた同一の環境条件下への記
録装置の設置は、同一室内に記録装置を設置することで
実現できる。また、異なった部屋に記録装置が設置され
た場合でも、空気調和などを用いて室温を略等しくコン
トロールすることによっても実現できる。
【0023】以上述べた本実施例によれば、2台の記録
装置について制御タイミングを同時刻にするよう統制
し、かつ同一環境下での印刷が行われるので、クラスタ
印刷を行っても1ジョブ内での画質の不連続的な変化を
より高精度に抑制することができる。
【0024】なお、本実施例では実施例1と同様に2台
の記録装置について述べたが、3台以上の記録装置を用
いてクラスタモードで印刷を行う場合でも、制御タイミ
ングを同時刻にするよう統制を行いかつ同一環境下での
印刷を行えば、同様の効果が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、複数の記録
装置に画質安定化制御を適用し、各記録装置は互いに統
制されて制御されるので各記録装置間の画質差を抑制す
ることができ、クラスタ印刷を行っても1ジョブ内での
画質の不連続的な変化の無い電子写真の印刷方法ならび
に印刷システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる記録装置の断面を模
式的に表した図。
【図2】本発明の一実施例にかかる感光体ドラムの光応
答特性を示す図。
【図3】本発明の一実施例にかかるもので、シングルモ
ードで運転した場合の記録装置AにおけるVr2の推移例
を示す図。
【図4】本発明の一実施例にかかるもので、記録装置
A、B間の印画質制御を統制せずにクラスタモードで印
刷を行った場合を想定した記録装置A、BのVr2の推移
例を示す図。
【図5】本発明の一実施例にかかるもので、記録装置
A、B間の制御を統制してクラスタモードで印刷を行っ
た場合の記録装置A、BのVr2の推移例を示す図。
【図6】本発明の他の実施例にかかるもので、記録装置
A、Bを同一環境下に設置して、両方の記録装置間の制
御を統制してクラスタモードで印刷を行った場合の記録
装置A、BのVr2の推移例を示す図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、3…現像機、4…記録
紙、5…転写機、6…定着機、7…クリーナ、8…露光
装置、9…露光制御手段、10…電位センサ、11…電
荷密度カウンタ、12…Vr2の制御目標電位、13…制
御を加えた場合のVr2の誤差範囲の上限、14…制御を
加えた場合のVr2の誤差範囲の下限、15…環境条件2
0℃60%RHでのVr2の実推、16…一日の環境変動
によるV r2の変動範囲、V0…帯電電位または背景電
位、Vb…現像バイアス電圧、Vr1,r2…放電電位また
は画像部電位。
フロントページの続き (72)発明者 窪田 啓介 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 石井 政義 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 山田 晋太郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2C061 AP01 AQ06 HJ01 HK05 HK09 HN15 2C087 AB05 AB08 AC08 BD36 2H027 DA02 DA11 DA15 EA02 EB01 EC06 EC15 EC18 HA03 ZA07 ZA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体、帯電器、露光装置、現像機を有す
    る電子写真の記録装置を複数台備え、この複数台記録装
    置で、一つにまとめられる印刷物を、頁等を追って順番
    に印刷する電子写真印刷システムの運転方法にあって、 印画質が揃うように前記複数台記録装置の印画質調整制
    御を行うことを特徴とする電子写真印刷システムの運転
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されているものにおいて、 前記画質調整制御は、前記複数台記録装置が互いに統制
    ないし連係して行われることを特徴とする電子写真印刷
    システムの運転方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載されているものにおいて、 前記印画質調整制御は、前記複数台記録装置が同期して
    行われることを特徴とする電子写真印刷システムの運転
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載されているものにおいて、 前記複数台記録装置の印刷環境条件を略等しく設定して
    印刷を行うことを特徴とする電子写真印刷システムの運
    転方法。
  5. 【請求項5】感光体、帯電器、露光装置、現像機を有
    し、前記帯電器と前記該露光装置を用いて感光体上に背
    景領域と画像領域を形成させ、該画像領域の電位を検出
    し、該電位検出値に基づいて該画像領域の電位を制御す
    ることにより印画質調整する電子写真の記録装置を複数
    台備え、 この複数台記録装置で、一つにまとめられる印刷物を、
    頁等を追って順番に印刷する電子写真印刷システムの運
    転方法にあって、 印画質が揃うように前記複数台記録装置の印画質調整制
    御を行うことを特徴とする電子写真印刷システムの運転
    方法。
  6. 【請求項6】感光体、帯電器、露光装置、現像機を有
    し、前記帯電器と前記該露光装置を用いて感光体上に背
    景領域と画像領域を形成させ、該画像領域の電位を検出
    し、かつ感光体の感光層の膜厚を検出する手段を有し、
    該電位検出値と該膜厚の検出値に基づいて該画像領域の
    電位を制御する出力画像の該電位検出値に基づいて該画
    像領域の電位を制御することにより印画質調整する電子
    写真の記録装置を複数台備え、 この複数台記録装置で、一つにまとめられる印刷物を、
    頁等を追って順番に印刷する電子写真印刷システムの運
    転方法にあって、 印画質が揃うように前記複数台記録装置の印画質調整制
    御を行うことを特徴とする電子写真印刷システムの運転
    方法。
  7. 【請求項7】請求項1から6に記載したいずれか一つに
    おいて、 印画質が安定に保たれる機能を設け、 前記機能は、前記複数台記録装置が互いに統制ないし連
    係して行われることを特徴とする電子写真印刷システム
    の運転方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007171783A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011133697A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Brother Industries Ltd 画像形成システムおよび画像形成装置
JP2015090465A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法

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