JP2002357789A - 照明装置およびこれを用いたプロジェクター - Google Patents

照明装置およびこれを用いたプロジェクター

Info

Publication number
JP2002357789A
JP2002357789A JP2001167310A JP2001167310A JP2002357789A JP 2002357789 A JP2002357789 A JP 2002357789A JP 2001167310 A JP2001167310 A JP 2001167310A JP 2001167310 A JP2001167310 A JP 2001167310A JP 2002357789 A JP2002357789 A JP 2002357789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
polarization
conductive transparent
polarized light
transparent substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001167310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4193376B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Ito
嘉高 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001167310A priority Critical patent/JP4193376B2/ja
Publication of JP2002357789A publication Critical patent/JP2002357789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4193376B2 publication Critical patent/JP4193376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光回転素子としてλ/2位相差膜を用いた
偏光変換手段を備えた照明装置において、λ/2位相差
板の帯熱や蓄熱を防止することで、長期的な光学特性の
維持と信頼性を確保できる照明装置を実現する。また、
その様な照明装置を用いることで、明るい投写画像を安
定して表示できるプロジェクターを実現すること。 【解決手段】 光源と、光源からの光束を偏光方向が異
なる2種類の偏光光束に空間的に分離し、少なくとも一
方の偏光光束の偏光方向を回転させて他方の偏光光束の
偏光方向と揃えて射出する偏光変換手段を備えた照明装
置において、偏光光束の偏光方向を回転させる偏光回転
素子はλ/2位相差膜であり、λ/2位相差膜を一般的
な透明ガラスよりも高い熱伝導性を有する熱伝導透明基
板上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光変換手段を備
えた照明装置、及びその様な照明装置を用いたプロジェ
クターに関するものであり、より詳しくは、偏光変換手
段の冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型の液晶表示装置(電気光学装置)の
表示内容をスクリーン等に拡大投写する液晶プロジェク
ターが実用化されている。大部分の液晶表示装置では画
像表示に際して偏光を利用するため、照明効率の向上と
高輝度化の実現を目的として、光源から放射された不定
偏光光束を偏光方向が揃った偏光光束に変換する偏光変
換手段を備えた照明装置が、最近の液晶プロジェクター
には搭載されている。
【0003】偏光変換手段としては、例えば、特開平8
−304739号公報に開示されている光学系を始めと
して、様々な構成の光学系が提案されているが、光源か
らの不定偏光光束を偏光方向が異なる2種類の偏光光束
に空間的に分離し、少なくとも一方の偏光光束の偏光方
向を回転させて他方の偏光光束の偏光方向と揃えるとい
う偏光変換のメカニズムは、いずれの光学系においても
ほぼ同じである。
【0004】ここで、偏光方向の回転手段としては、主
にλ/2位相差板(波長板)が使用される。プロジェク
ターでは波長域の広い可視光を扱うため、ポリカーボネ
ート(PC)やポリビニールアルコール(PVA)等の
有機材料によって形成された波長依存性の小さなλ/2
位相差板が主に使用される。また、偏光分離を行う光学
素子としては、ガラス材料と誘電体多層膜によって構成
された偏光ビームスプリッター(PBS)が主に使用さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近のプロジェクター
では、投写画像の高輝度化に対する市場ニーズの高まり
から、光源ランプの高輝度化が進んでおり、その結果、
λ/2位相差板に入射する光束量或いは光束密度が大幅
に増加している。この光束量或いは光束密度の増加は、
光や熱による性能劣化を生じ易い有機材料によって形成
されたλ/2位相差板にかかる熱的負荷を著しく増大さ
せるため、λ/2位相差板の特性を長期に渡って維持す
ることが難しく、その結果として、偏光変換効率の低下
を招くという問題がある。これに対して、最近のプロジ
ェクターでは、λ/2位相差板を冷却するための冷却装
置を備えることで、λ/2位相差板の帯熱や蓄熱を抑制
し、長期的な光学特性の維持を実現しているが、冷却装
置を備えるために新たなコスト発生を伴うこと、また、
冷却装置から発せられる騒音を防止するための防音対策
が必要となるなどの理由から、根本的な解決策とはなり
得ていない。
【0006】そこで、本発明は上記の問題点を鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、偏光回転素子
としてλ/2位相差板を用いた偏光変換手段を備えた照
明装置において、λ/2位相差板の帯熱や蓄熱を防止す
ることで、長期的な光学特性の維持と信頼性を確保でき
る照明装置を実現し、その様な照明装置を用いること
で、明るい投写画像を安定して表示できるプロジェクタ
ーを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、光源と、該光源からの光束を偏光方向
が異なる2種類の偏光光束に空間的に分離し、少なくと
も一方の該偏光光束の偏光方向を回転させて他方の偏光
光束の偏光方向と揃えて射出する偏光変換手段を備えた
照明装置において、該偏光光束の偏光方向を回転させる
偏光回転素子はλ/2位相差膜であり、該λ/2位相差
膜は一般的な透明ガラスよりも高い熱伝導性を有する熱
伝導透明基板上に形成されていることを特徴とする。
【0008】上記の照明装置によれば、λ/2位相差膜
(λ/2波長の位相差を発生させる膜)を一般的な透明
ガラスよりも高い熱伝導性を有する熱伝導透明基板上に
形成しているため、λ/2位相差膜で発生した熱を熱伝
導透明基板に伝えて速やかに外界(空気中)に放散で
き、耐熱性に課題があるλ/2位相差膜の帯熱や蓄熱を
防止して、長期的な光学特性の維持と信頼性を確保する
ことができる。特に、レンズアレイや導光ロッドによる
均一照明光学系を偏光変換手段と共に備えた照明装置の
場合には、大きな光強度を伴う複数の集光像がλ/2位
相差膜上に離散的に形成されるため、λ/2位相差膜上
の位置によって帯熱や蓄熱の程度が大幅に異なり、λ/
2位相差膜の光学特性を局所的に劣化させやすい。その
様な場合にも、λ/2位相差膜上で局所的に発生した熱
を速やかに伝導できるため、帯熱や蓄熱の局所的な集中
を防止して、長期的な光学特性(例えば、偏光変換効率
や光透過率)の維持と信頼性を確保することができる。
合わせて、λ/2位相差板を冷却するための冷却装置を
不要に、或いは小型化できるため、高輝度の光源を用い
た場合であっても、照明装置の小型化、低コスト化、静
音化などを実現することができる。なお、熱伝導透明基
板としては、一般的な透明ガラスの熱伝導率が1W/m
/K(300Kにおいて)以下であることを考慮する
と、5W/m/K(300Kにおいて)以上の熱伝導率
を有する材料で形成されることが望ましい。
【0009】ここで、熱伝導透明基板としては酸化アル
ミニウム(アルミナ)の結晶物であるサファイア、酸化
アルミニウムと酸化イットリウムの結晶物であるYAG
(イットリウムアルミニウムガーネット)、酸化珪素の
結晶物である水晶(石英)などを採用することができ
る。
【0010】サファイアの熱伝導率は46W/m/K
(300Kにおいて)、YAGの熱伝導率は13W/m
/K(300Kにおいて)、水晶の熱伝導率は10.4
〜6.2W/m/K(300Kにおいて)と、一般的な
透明ガラスと比べて極めて大きいため、本発明に用いる
熱伝導透明基板としては理想的である。サファイアに比
べてYAGや水晶の熱伝導率はやや小さいが、レーザー
や水晶発振器用の材料として大量生産されているため、
その入手が容易である。なお、高い熱伝導性を得られる
との点から上記の結晶物は単結晶体であることが望まし
いが、多結晶体であっても良い。例えば、酸化アルミニ
ウムの多結晶体の熱伝導率は代表値で36W/m/K
(300Kにおいて)程度と、単結晶体の一つである上
記のサファイアに比べると熱伝導率はやや低いが、安価
で入手が容易である。
【0011】前記λ/2位相差膜は2枚の前記熱伝導透
明基板によって挟持された構造を採用することができ
る。λ/2位相差膜を2枚の熱伝導透明基板によってサ
ンドイッチ状に挟持することによって、熱の伝達を一層
速やかにおこなうことができ、λ/2位相差膜の帯熱や
蓄熱を防止して、より長期的な光学特性の維持と信頼性
を確保することができる。なお、他の光学素子(例えば
偏光ビームスプリッター)が熱伝導性に優れた材料で形
成されている場合には、その光学素子と1枚の熱伝導透
明基板によってλ/2位相差膜を挟持する構成としても
良い。
【0012】ここで、前記2枚の熱伝導透明基板の外縁
部は封止材によって封止されて閉空間を形成し、該閉空
間の内部に前記λ/2位相差膜が配置されている構造と
しても良い。この様な構造を採用することによって、外
部の空気(酸素)とλ/2位相差膜との接触を断ち、λ
/2位相差膜の酸化を防止して、光学特性の劣化をより
長期的に防止して、光学特性の維持と信頼性を確保する
ことができる。
【0013】前記熱伝導透明基板の光透過部以外の場所
に、熱伝導性の良い放熱板を備えた構造を採用すること
ができる。放熱板を備えることで、λ/2位相差膜から
熱伝導透明基板に伝達された熱を一層速やかに外界(空
気中)に放散することができ、λ/2位相差膜の冷却効
率を高めて、より長期的な光学特性の維持と信頼性を確
保することができる。また、やむを得なくファンなどの
冷却装置を用いる場合でも、放熱板を通じて効率的に放
熱できるため、冷却装置の小型化と静音化を実現するこ
とができる。放熱板は透光性である必要はないため、ア
ルミニウムや銅などの金属材料を用いて放熱板を作製で
きる。
【0014】また、本発明のプロジェクターは、上述し
た照明装置と、外部からの画像情報に応じて光を変調し
て画像を形成する電気光学装置と、該電気光学装置によ
って形成された画像を拡大投写する投写手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】上述したように本発明の照明装置は、λ/
2位相差膜を一般的な透明ガラスよりも高い熱伝導性を
有する熱伝導透明基板上に形成することで、長期的な光
学特性の維持、信頼性を確保でき、また、装置の小型
化、低コスト化、静音化などを実現できるため、それを
用いて構成したプロジェクターも小型化や静音化できる
と共に、高輝度光源を用いて極めて明るい投写画像を表
示する場合においても、長期に渡って安定した投写画像
を表示することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。尚、図中に示すX方向、Y方
向、Z方向は、互いに直交する3つの方向を示してお
り、基本的にはZ方向に光の進行方向を設定している。
【0017】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態としての照明装置の概略構成を示す平面図である。本
実施形態の照明装置1の基本的な光学構成及び偏光変換
のメカニズムは、先に本願発明者が開示している光学系
(例えば、特開平8−304739)と同じである。す
なわち、照明光軸Lに沿って、ランプ21とリフレクタ
ー22を備えた光源20、第1レンズアレイ31と第2
レンズアレイ32を備えたインテグレーター30(均一
照明光学素子)、不定偏光光束を偏光方向が揃った偏光
光束に変換する偏光変換アレイ40(偏光変換手段)、
偏光変換アレイ40からの光束を被照明領域70に伝達
して重畳する伝達レンズ60を備えて大略構成されてい
る。偏光変換アレイ40は、偏光分離膜42と反射膜4
3が略平行な状態で交互に配置されたPBSアレイ41
とその射出側に配置された本発明の偏光回転素子10を
備えている。光源20から放射された不定偏光光束は、
インテグレーター30によって複数の部分光束に分割さ
れ、偏光変換アレイ40の偏光分離膜42で偏光方向が
異なる2種類の偏光光束に分離された後、偏光回転素子
10で偏光方向が揃えられ(少なくとも一方の偏光光束
の偏光方向を回転させて他方の偏光光束の偏光方向と揃
える)、被照明領域70に伝達される。
【0018】偏光回転素子10は、図2に示す様に、熱
伝導透明基板11上に、λ/2位相差膜12を短冊状に
形成した構造を有しており、λ/2位相差膜12がX方
向に並ぶその配列方向はPBSアレイ41における偏光
分離の方向(X方向)と対応している。ここで、λ/2
位相差膜12としては、ポリカーボネート(PC)やポ
リビニールアルコール(PVA)などを延伸した有機膜
を用いて実現することができる。このようなλ/2位相
差膜12における光吸収は僅かであるが、大きな強度の
光束を照射した場合には、その僅かな光吸収によって発
熱し帯熱や蓄熱を生じるため、長期間に渡って使用した
場合には光学特性の劣化を生じやすい。光学特性の劣化
は偏光変換効率の低下を招き照明効率を悪化させる。
【0019】また、熱伝導透明基板11としては、一般
的な透明ガラス(例えばソーダガラス、熱伝導率は約
0.5〜0.8W/m/K)よりも高い熱伝導性を有す
る透明基板が望ましく、冷却効率を考慮すると、5倍以
上高い熱伝導率を有する透明基板を用いることが望まし
い。具体的には、酸化アルミニウムの結晶物であるサフ
ァイア(熱伝導率は46W/m/K)、酸化アルミニウ
ムと酸化イットリウムの結晶物であるYAG(イットリ
ウムアルミニウムガーネット、熱伝導率は13W/m/
K)、石英の結晶物である水晶(熱伝導率は10.4〜
6.2W/m/K)などが適している。高い熱伝導性を
得られるとの観点から、これらの結晶物は単結晶体であ
る方が望ましいが、製造が容易な多結晶体であっても良
い。例えば、酸化アルミニウムの多結晶体の熱伝導率は
約36W/m/Kであるため、本発明の熱伝導透明基板
として十分使用可能である。
【0020】λ/2位相差膜12は透明接着材によって
熱伝導透明基板11上に密着形成されている。透明接着
材としては、熱伝導性の高いものが望ましい。なお、単
結晶体でできた熱伝導透明基板11を用いる場合には、
単結晶体で発生する複屈折による偏光光束の偏光度の低
下を防止するために、単結晶体の結晶軸方向と熱伝導透
明基板11を通過する偏光光束の偏光軸方向との関係を
整合させることが重要となる。例えば、熱伝導透明基板
11にサファイアの単結晶体を用いた場合には、サファ
イア単結晶体のC軸(またはC軸投影線方向を示す軸、
またはC軸と直交する軸)と偏光光束の偏光軸との成す
角が±2°以内となるように、両者を配置することが望
ましい。
【0021】以上のような構成の偏光回転素子10によ
れば、熱伝導率が高い熱伝導透明基板11上にλ/2位
相差膜12を密着形成しているため、λ/2位相差膜1
2の僅かな光吸収によって生じる熱を熱伝導透明基板1
1に伝達して速やかに外界(空気中)に放散できるた
め、耐熱性に課題を抱えるλ/2位相差膜12であって
も、帯熱や蓄熱を抑制し、長期間に渡って光学特性(例
えば、偏光変換効率や光透過率)の劣化を防止すること
ができる。
【0022】また、本実施形態の様に均一照明光学素子
であるインテグレーターを用いた照明装置では、第1レ
ンズアレイ31による複数の部分光束がPBSアレイ4
1の近傍で集光するため、PBSアレイ41に近接して
配置されるλ/2位相差膜12においては、局所的に光
束が集光する部分と光束が存在しない部分とを生じ、こ
れによりλ/2位相差膜12の光学特性が局所的に劣化
する可能性が極めて大きい。この様な場合においても、
局所的に発生した熱を熱伝導透明基板11を通じて速や
かに拡散できるため、上述の効果を得ることができる。
【0023】したがって、上記のような偏光回転素子1
0を備えた本発明の照明装置においては、光強度が極め
て大きな高輝度ランプを用いた場合でも、高い偏光変換
効率を長期に渡って維持できると共に、偏光回転素子1
0の帯熱や蓄熱を抑制するための冷却装置を不要に、或
いは簡素化できるため、装置の小型化、低コスト化、静
音化などを実現することができる。なお、本実施形態で
は偏光回転素子10とPBSアレイ41とを密着させて
いるが、両者の間に隙間を設けて、その隙間に空気を流
す構成としても良い。PBSアレイ41の熱伝導性が低
い場合には、偏光回転素子10からの熱を放散しやすい
という点で一層効果的である。逆に、PBSアレイ41
の熱伝導性が優れている場合には、本実施形態のように
両者を密着させる方が良い。また、熱伝導透明基板11
がλ/2位相差膜12とPBSアレイ41との間に位置
するように、偏光回転素子10を配置しても良い。
【0024】(第2の実施形態)図3は、第2の実施形
態としての照明装置の概略構成を示す平面図である。本
実施形態の照明装置2は、基本的には第1の実施形態で
説明した照明装置1と類似の構成を有するが、偏光回転
素子10Aの構造が偏光回転素子10とは相違する。な
お、本実施形態を含めて、以降に説明する各実施形態に
おいて、既に説明した各構成要素と同様の構成要素につ
いては、図1及び図2で用いたものと同じ参照番号或い
は記号を付し、その説明については省略する。
【0025】偏光回転素子10Aは、λ/2位相差膜1
2を2枚の熱伝導透明基板11a、11bによって挟持
する構成を採用し、一方の熱伝導透明基板11aをPB
Sアレイ41に密着させて配置している。通常、PBS
アレイ41は熱伝導率が比較的低い一般的なガラス材料
(例えば、ホウケイ酸ガラス)で形成されることが多い
ため、λ/2位相差膜12で発生した熱はPBSアレイ
41の側には伝わり難い傾向にある。そこで、PBSア
レイ41とλ/2位相差膜12との間に、さらに熱伝導
透明基板11aを配置することによって、λ/2位相差
膜12で発生した熱を一層速やかに放散させることが可
能となる。なお、PBSアレイ41においても光吸収に
伴う発熱を生じるため、PBSアレイ41の帯熱や蓄熱
による特性変化やPBSアレイ41からλ/2位相差膜
12への熱の伝達を防止できる点でも、本実施形態の構
成は効果的である。或いは、第1の実施形態の様に偏光
回転素子10AとPBSアレイ41とを離して配置し、
両者の間に隙間を設けて、その隙間に空気を流す構成と
しても良い。この場合には、偏光回転素子10Aの冷却
効率を一層高めることができる。
【0026】(第2の実施形態の変形例)図4に示す偏
光回転素子10Bは、第2の実施形態で説明した偏光回
転素子10Aにおいて、2枚の熱伝導透明基板11の外
縁部を封止材13によって封止して閉空間14を形成
し、その内部にλ/2位相差膜12を配置した構造に特
徴がある。有機材料によって形成されたλ/2位相差膜
12は、高温の空気(酸素)雰囲気下では酸化されて、
光学特性を劣化しやすい。閉空間14の内部にλ/2位
相差膜12を配置し、外部の空気との接触を遮断するこ
とによって、λ/2位相差膜12の酸化を防止して、光
学特性(例えば、偏光回転効率や光透過率)の劣化を防
止することができる。なお、閉空間14の内部には、窒
素ガスやアルゴンガスなどの不活性な気体を封入すれ
ば、酸化防止の点で一層効果的である。
【0027】(第3の実施形態)図5に示す偏光回転素
子10Cは、第1の実施形態で説明した偏光回転素子1
0において、光が入射しない領域15に、熱伝導率が非
常に高い金属材料(例えば、アルミニウムや銅)を用い
た放熱板16を取り付けたものである。本実施形態にお
いては、この偏光回転素子10C以外の部分は第1の実
施形態と同じであるため、図5では偏光回転素子10C
の部分のみを示している。放熱板16を取り付けること
によって、λ/2位相差膜12から熱伝導透明基板11
を介して伝達された熱を、一層速やかに外界(空気中)
に放散させることができるため、上述と同様の効果を得
ることができる。さらに、図5に示すように、放熱板1
6に凹凸形状を形成すれば外界(空気中)との接触表面
積が増加するため、放熱が速やかに行えるという点で一
層効果的である。また、放熱板16に密着させてヒート
パイプやヒートシンクを配置しても良い。なお、放熱板
の設置は、先の偏光回転素子10Aや偏光回転素子10
Bに対しても同様に効果的である。特に、偏光回転素子
10Bの場合には、放熱板15を封止材13としても使
用できるため、λ/2位相差膜12の冷却効率と偏光回
転素子の小型化を両立することができる。
【0028】(その他の偏光変換手段への適用例)本発
明の偏光回転素子は、上記以外の照明装置或いは偏光変
換手段においても適用可能である。例えば、図6に示す
照明装置3Aは、均一照明光学素子として角柱状の導光
ロッド100(例えば、ガラスロッド)を用いた照明装
置である。この照明装置3Aでは光源20からの光を集
光して導光ロッド100に導き入れ、導光ロッド100
内とその射出側に配置された集光素子110によって、
導光ロッド100から被照明領域70に至る光路上で複
数の部分光束を形成している。これらの部分光束を集光
する過程に本発明の偏光回転素子10を備えた偏光変換
アレイ40を配置すれば、照明装置1と同様に、偏光方
向が揃った照明光束を得られると共に、高い偏光変換効
率を長期に渡って維持することができる。この様な照明
装置は装置の高さ或いは幅を小さくし易い特徴がある。
なお、この種の照明系では反射ミラーを筒状に構成した
ものを導光ロッドに代えて用いても良い。
【0029】また、図7に示す照明装置3Bは、第1レ
ンズアレイ31と第2レンズアレイ33から成る1組の
レンズアレイを均一照明光学素子として用い、偏光分離
膜42と反射膜43とが略平行に配置された大型のPB
S120を、照明装置1のPBSアレイ41に代えて、
それらのレンズアレイの間に配置した照明装置である。
この照明装置3Bでは光源20からの光を第1レンズア
レイ31によって集光すると共に、偏光分離膜42によ
って偏光方向が異なる2種類の偏光光束に分離した後、
偏光分離膜42を通過した偏光光束を反射膜43で反射
させ、偏光分離膜42で反射した偏光光束に対して平行
シフトさせることで、光源20から被照明領域70に至
る光路上で偏光方向が異なる複数の部分光束を形成して
いる。これらの部分光束を集光する過程に本発明の偏光
回転素子10を配置すれば、照明装置1と同様に、偏光
方向が揃った照明光束を得られると共に、高い偏光変換
効率を長期に渡って維持することができる。この様な照
明装置は光路を90度曲げる必要があるときに有効であ
る。
【0030】さらに、図8に示す照明装置3Cは、偏光
方向が揃った照明光束を得られる照明装置である。この
照明装置3Cでは光源20からの光束をPBS130の
偏光分離膜42によって偏光方向が異なる2種類の偏光
光束に分離した後、偏光分離膜42で反射した偏光光束
を反射プリズム131の反射面132で全反射させて、
2種類の偏光光束の射出方向を被照明領域70の方向に
揃えている。複数の部分光束の生成を伴う均一照明光学
素子を備えていないこの様な照明装置においても、2種
類の偏光光束に分離された過程に本発明の偏光回転素子
10(但し、λ/2位相差膜は短冊状には形成されてお
らず、均一面状である)を配置すれば、偏光方向が揃っ
た照明光束を得られると共に、高い偏光変換効率を長期
に渡って維持することができる。
【0031】以上、説明したように、本発明の偏光回転
素子は、光源からの光束を偏光方向が異なる2種類の偏
光光束に分離した後に、少なくとも一方の偏光光束の偏
光方向を回転させて他方の偏光光束の偏光方向と揃える
という過程を有する偏光変換手段を備えた照明装置であ
れば、いずれの照明装置に対しても適用することができ
る。
【0032】B.プロジェクター上記の照明装置を用い
て構成した本発明に係わるプロジェクターについて説明
する。
【0033】(第4の実施形態)図9は、第4の実施形
態としてのプロジェクターの要部を示す概略断面図であ
る。本実施形態のプロジェクターAは、先に第1の実施
形態で説明した照明装置1を備え、照明装置1によって
生成された偏光度の高い偏光光束を外部からの画像情報
(不図示)に基づいて光変調する透過型の液晶表示装置
200(電気光学装置)を図1の被照明領域70の位置
に配置し、液晶表示装置200での光変調によって形成
された表示画像を投写面220に投写する投写光学系2
10(投写手段)を備えて大略構成されている。なお、
液晶表示装置200の前後には、照明装置1からの偏光
光束の偏光度を更に高める偏光子(不図示)と、液晶表
示装置200によって光変調された偏光光束から不要な
偏光成分を除去する検光子(不図示)が配置されてい
る。
【0034】上記のように構成されたプロジェクターA
では、λ/2位相差膜を一般的な透明ガラスよりも高い
熱伝導性を有する熱伝導透明基板上に形成した偏光回転
素子を、偏光変換手段の構成要素として用いた照明装置
を備えているので、高い偏光変換効率の実現によって高
輝度な投写画像を得られると共に、長期に渡る光学特性
の維持と信頼性の確保を実現できる。さらに、偏光回転
素子を冷却するための冷却装置を大幅に小型化或いは不
要にできるため、プロジェクターの低コスト化、静音化
などを実現することができる。
【0035】なお、本実施形態のプロジェクターAでは
第1の実施形態で説明した照明装置1を用いているが、
その他の実施例や変形例で説明した照明装置或いは偏光
回転素子を用いても良い。さらに、本実施形態では透過
型の液晶表示装置(電気光学装置)を1つだけ用いた、
いわゆる単板式のプロジェクターを例にとって説明して
きたが、本発明の構成は複数の電気光学装置を用いたプ
ロジェクターや、反射型の電気光学装置を用いたプロジ
ェクターに対しても同様に適応可能である。
【0036】
【発明の効果】上述したように本発明の照明装置は、耐
熱性に課題があるλ/2位相差膜を高い熱伝導性を有す
る熱伝導透明基板上に形成することで、λ/2位相差膜
で発生した熱を熱伝導透明基板に伝達して速やかに外界
(空気中)に放散させ、λ/2位相差膜の帯熱や蓄熱を
防止することで、優れた光学特性の実現とその長期的な
維持、及び信頼性の確保を達成している。その結果、λ
/2位相差板を冷却するための冷却装置を不要に、或い
は小型化でき、高輝度の光源を用いた場合であっても、
照明装置の小型化、低コスト化、静音化などを実現する
ことができる。そして、本発明の照明装置を用いて構成
したプロジェクターも小型化や静音化を実現できると共
に、高輝度光源を用いて極めて明るい投写画像を表示す
る場合においても、長期に渡って安定した投写画像を表
示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態としての照明装置1の概略構
成を示す平面図である。
【図2】 偏光回転素子10の概略構成を示す外観斜視
図である。
【図3】 第1の実施形態としての照明装置2の概略構
成を示す平面図である。
【図4】 偏光回転素子10Bの概略構成を示す断面図
である。
【図5】 偏光回転素子10Cの概略構成を示す断面図
である。
【図6】 本発明の照明装置の偏光回転素子を、他の照
明装置に適用した実施形態の説明図である。
【図7】 本発明の照明装置の偏光回転素子を、他の照
明装置に適用した実施形態の説明図である。
【図8】 本発明の照明装置の偏光回転素子を、他の照
明装置に適用した実施形態の説明図である。
【図9】 本発明の照明装置を適用したプロジェクター
Aの概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
A プロジェクター L 照明光軸 1、2、3A、3B、3C 照明装置 10、10A、10B、10C 偏光回転素子 11、11a、11b 熱伝導透明基板 12 λ/2位相差膜 13 封止材 14 閉空間 15 光が入射しない領域 16 放熱板 20 光源 21 ランプ 22 リフレクター 30 インテグレーター 31 第1レンズアレイ 32、33 第2レンズアレイ 40 偏光変換アレイ 41 PBSアレイ 42 偏光分離膜 43 反射膜 60 伝達レンズ 70 被照明領域 100 導光ロッド 110 集光素子 120、130 PBS 131 反射プリズム 132 反射面 200 液晶表示装置(電気光学装置) 210 投写光学系(投写手段) 220 投写面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの光束を偏光方向が
    異なる2種類の偏光光束に空間的に分離し、少なくとも
    一方の該偏光光束の偏光方向を回転させて他方の偏光光
    束の偏光方向と揃えて射出する偏光変換手段を備えた照
    明装置において、 該偏光光束の偏光方向を回転させる偏光回転素子はλ/
    2位相差膜であり、該λ/2位相差膜は一般的な透明ガ
    ラスよりも高い熱伝導性を有する熱伝導透明基板上に形
    成されていることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記熱伝導透明基板は酸化アルミニウムの結晶物である
    サファイアからなることを特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記熱伝導透明基板は酸化アルミニウムと酸化イットリ
    ウムの結晶物であるYAG(イットリウムアルミニウム
    ガーネット)からなることを特徴とする照明装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記熱伝導透明基板は酸化珪素の結晶物である水晶から
    なることを特徴とする照明装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかにおい
    て、 前記λ/2位相差膜は2枚の前記熱伝導透明基板によっ
    て挟持されていることを特徴とする照明装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記2枚の熱伝導透明基板の外縁部は封止材によって封
    止されて閉空間を形成し、該閉空間の内部に前記λ/2
    位相差膜が配置されていることを特徴とする照明装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかにおい
    て、 前記熱伝導透明基板の光透過部以外の場所に、熱伝導性
    の良い放熱板を備えていることを特徴とする照明装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の照明装置と、外部からの画像情報に応じて光を変調し
    て画像を形成する電気光学装置と、該電気光学装置によ
    って形成された画像を拡大投写する投写手段を備えたこ
    とを特徴とするプロジェクター。
JP2001167310A 2001-06-01 2001-06-01 照明装置およびこれを用いたプロジェクター Expired - Fee Related JP4193376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167310A JP4193376B2 (ja) 2001-06-01 2001-06-01 照明装置およびこれを用いたプロジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001167310A JP4193376B2 (ja) 2001-06-01 2001-06-01 照明装置およびこれを用いたプロジェクター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002357789A true JP2002357789A (ja) 2002-12-13
JP4193376B2 JP4193376B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=19009715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001167310A Expired - Fee Related JP4193376B2 (ja) 2001-06-01 2001-06-01 照明装置およびこれを用いたプロジェクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4193376B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004361757A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Nec Tokin Corp 光アイソレータ
JPWO2004063792A1 (ja) * 2003-01-14 2006-05-18 セイコーエプソン株式会社 照明光学装置及びプロジェクタ
JP2006251447A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Seiko Epson Corp 投射型表示装置、液晶装置および電子機器
JP2010008827A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Hitachi Ltd 投射型液晶表示装置および偏光変換素子

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004063792A1 (ja) * 2003-01-14 2006-05-18 セイコーエプソン株式会社 照明光学装置及びプロジェクタ
JP2004361757A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Nec Tokin Corp 光アイソレータ
JP2006251447A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Seiko Epson Corp 投射型表示装置、液晶装置および電子機器
US7880838B2 (en) 2005-03-11 2011-02-01 Seiko Epson Corporation Liquid crystal device, projection apparatus, and electronic apparatus
US8199288B2 (en) 2005-03-11 2012-06-12 Seiko Epson Corporation Liquid crystal device, projection apparatus, and electronic apparatus
JP2010008827A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Hitachi Ltd 投射型液晶表示装置および偏光変換素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4193376B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7149041B2 (en) Heat dissipation structure for optical engine
JP2018013764A (ja) 光源装置および投写型表示装置
WO2002056110A1 (fr) Projecteur
US7484853B2 (en) Light source device and projector
US10969671B2 (en) Lighting device and projection display apparatus
JP2010139635A (ja) 電子機器用放熱装置及び電子機器
JP4193376B2 (ja) 照明装置およびこれを用いたプロジェクター
JPWO2005026792A1 (ja) リフレクタ、補助ミラー、光源装置及びプロジェクタ
JP2015031769A (ja) 電気光学装置および投写型映像表示装置
US7969516B2 (en) Projector
JP2008129440A (ja) 偏光変換素子、照明光学装置及び液晶プロジェクタ
JP2005025123A (ja) 投写型表示装置
JP3516628B2 (ja) 透過型液晶表示装置
JP2001318359A (ja) 液晶プロジェクター
JP2005005183A (ja) 高圧水銀ランプ、光源装置、およびプロジェクタ
US20040150793A1 (en) Illumination system for a projector
JP2000098491A (ja) 表示装置
JP2005148208A (ja) 光学部品とこれを用いたプロジェクタ装置
JP4462239B2 (ja) プロジェクタ
JPH09218460A (ja) 直線偏光照明系及び該照明系を用いた投射型表示装置
JP2007199279A (ja) プロジェクタ
JP5236871B2 (ja) 光源装置
JP2002131541A (ja) 偏光板およびそれを用いた液晶プロジェクタ
JP2005266508A (ja) 画像表示装置
JP2002006281A (ja) 液晶プロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131003

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees