JP2002357703A - 光学シート及びこれを用いたバックライトユニット - Google Patents

光学シート及びこれを用いたバックライトユニット

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JP2002357703A
JP2002357703A JP2002030337A JP2002030337A JP2002357703A JP 2002357703 A JP2002357703 A JP 2002357703A JP 2002030337 A JP2002030337 A JP 2002030337A JP 2002030337 A JP2002030337 A JP 2002030337A JP 2002357703 A JP2002357703 A JP 2002357703A
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beads
binder
optical
layer
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Masashi Nakano
昌司 中野
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Keiwa Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡散や集光などの光学的機能に優れた光学シ
ートと、これを具備してなる、輝度の向上や輝度ムラの
防止が図れるバックライトユニットを提供する。 【解決手段】 平均粒径が16μm以上25μm以下のビー
ズがバインダー内に分散し、なおかつビーズのバインダ
ーに対する質量比が2.4以上4.5以下である光学的機能層
と透明な基材層とを具備する光学シート。 光学的機能
層の表面粗さ(Ra)が9μm以上16μm以下であり、なお
かつ、そのヘイズ値が85%以上90%以下である光学シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学シート、特
に、液晶表示装置のバックライトユニットに組み込まれ
る光学シート、およびこれを用いたバックライトユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶層を背面から照ら
して発光させるバックライト方式のものが普及し、この
方式によれば、液晶層の下面側にバックライトユニット
が装備されている。 このようなバックライトユニット
50は、一般的には、図3(a) を参照すれば、光源として
の棒状のランプ51と、このランプ51に端部が沿うように
配置される方形板状の導光板52に加えて、この導光板52
の表面側(入射光線の出射方向側)には、積層された複
数枚の光学シート53が装備されている。 この光学シー
ト53は、光線のピーク方向を法線方向側へ屈折させる機
能、輝度分布を拡散・集光させる機能等の所定の光学的
機能を有するものであり、具体的には、導光板52の表面
側に配設されるビーズ塗工タイプの光学シート54、この
光学シート54の表面側に配設されるプリズムタイプの光
学シート55などがある。
【0003】このバックライトユニット50の機能を説明
すると、まず、ランプ51より導光板52に入射した光線
は、導光板52裏面の反射ドットまたは反射シート(図示
せず)及び各導光板52の側面で反射され、導光板52表面
から出射される。 導光板52から出射した光線は、ビー
ズ塗工タイプの光学シート54に入射し、拡散・法線方向
側への屈折等の所定の光学的作用が奏され、光学シート
54の表面より出射される。 その後、光学シート54から
出射された光線は、プリズムタイプの光学シート55に入
射し、その表面に形成されたプリズム部55aによって、
略真上方向にピークを示す分布の光線として出射され
る。 このように、ランプ51から出射された光線が、光
学シート54によって拡散等され、また光学シート55によ
って略真上方向にピークを示すように屈折され、さらに
上方に設けられた液晶層(図示せず)の全面を照明す
る。
【0004】また、図示していないが、光学シート55の
表面側にビーズ塗工タイプやプリズムタイプの光学シー
トがさらに配設されてなるバックライトユニットもあ
る。
【0005】図3(a) に記載した構造を有するバックラ
イトユニット50におけるビーズ塗工タイプの光学シート
54としては、図3(b) に例示したような、基材層56と光
学的機能層57とが積層されたものが一般的に用いられて
おり、光学的機能層57は合成樹脂からなるバインダー58
内に合成樹脂やガラスなどからなるビーズ59が分散した
構造を有している。 かかるビーズ塗工タイプの光学シ
ート54は、まずバインダー58とビーズ59とを含む樹脂組
成物を調製し、この樹脂組成物を基材層56の表面に塗工
することによって光学的機能層が形成されて製造され
る。 そして、これまでは、樹脂組成物内へのビーズ59
の混合や樹脂組成物の塗工し易さを考慮して、ビーズ59
は平均粒径が10〜15μmのものが一般的に用いられ、ま
た、ビーズ59のバインダー58に対する質量比は、一般的
には0.1〜2とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のビーズ塗工タイ
プの光学シート54は、バインダー58の表面から突出した
ビーズ59の一部によって形成される凸レンズ部60による
透過光線の収束・発散作用によって拡散、集光、屈折等
の光学的機能を専ら奏するものであるが、上述してきた
これまでの光学シート54におけるビーズ59の平均粒径、
およびバインダー58に対するビーズ59の配合比による限
りでは、バインダー58表面からビーズ59が突出する程度
を大きくすることにも限度があるため、光学的機能の向
上には自ずと一定の限界がある。
【0007】本発明はこれら不都合に鑑みてなされたも
のであり、拡散や集光などの光学的機能が格段に優れた
光学シートと、この光学シートを用いて輝度の向上や輝
度ムラの防止が促進できるバックライトユニットの提供
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した従来技術で認め
られていた課題を解決するために完成された本発明の要
旨とするところは、光学的機能層と透明な基材層とを具
備する光学シートであって、この光学的機能層が、平均
粒径が約16μm以上約25μm以下のビーズがバインダー
内に分散した層であり、そして、ビーズのバインダーに
対する質量比が約2.4以上約4.5以下である光学シートに
ある。
【0009】本発明の光学シートは、ビーズ塗工タイプ
の従来の光学シートと同様の構成であるが、まず、ビー
ズの平均粒径を約16μm以上約25μm以下として、従来
のビーズよりも平均粒径の大きいビーズを用いる。 加
えて、バインダーに対するビーズの質量比を約2.4以上
約4.5以下として、従来の光学シートよりもビーズの割
合を大きくしている。 こうすることにより、光学的機
能層において各ビーズが近接して存在し、各ビーズの隙
間に少量のバインダーが存在する構成となる。そのた
め、本発明の光学シートにおける光学的機能層の表面に
は、光学的機能を奏する凸レンズ部が光学シートのシー
ト表面全面に密に形成され、その結果、本発明の光学シ
ートは、従来の光学シートと比較して、拡散、集光等の
光学的機能を格段に向上させることができる。 従っ
て、本発明の光学シートによれば、ビーズの屈折率を大
きくし、なおかつビーズの突出部による凸レンズの焦点
距離を短くすることで、拡散性を格段に大きくすること
ができ、あるいは、ビーズの屈折率を小さくし、なおか
つビーズの突出部による凸レンズの焦点距離を長くする
ことで、法線方向側への集光性を格段に大きくすること
ができる。
【0010】また、本発明の光学シートの光学的機能層
の表面粗さ(Ra)としては約9μm以上約16μm以下が好
ましく、また、本発明の光学シートのヘイズ値としては
約85%以上約90%以下が好ましい。 すなわち、ビーズ
の平均粒径およびバインダーに対するビーズの質量比を
上記した数値範囲とし、なおかつ本発明の光学シートの
光学的機能層の表面粗さと本発明の光学シートのヘイズ
値を上記した数値範囲とすることで、前述の光学的機能
の向上作用を効果的に奏することができる。
【0011】なお、本発明の光学シートにおいて、透明
な基材層の一対のシート面の内、光学的機能層が積層さ
れていない面に、バインダー内にビーズが分散したステ
ィッキング防止層を積層するとよい。 こうすること
で、本発明の光学シートに重ねられる導光板やプリズム
シートなどとの間でのスティッキングを防止することが
できる。
【0012】従って、ランプ(光源)から発せられる光
線を分散させてその表面側に当該光線を導く液晶表示装
置用のバックライトユニットにおいて、本発明の光学シ
ートを備えるとよい。 本発明のバックライトユニット
によれば、光学シートの光拡散性が高まるので、輝度ム
ラがなく、視野角を広げることができ、また、光学シー
トの集光性も高まるので、正面輝度も高くすることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態を詳説する。
【0014】まず、図1を参照すると、基材層2と、こ
の基材層2の表面に積層された光学的機能層3とを具備
した光学シート1が記載されている。
【0015】光学シート1の基材層2は、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ
オレフィン、セルロースアセテート、耐候性塩化ビニル
などの合成樹脂から形成されている。 基材層2は、光
線を透過させる必要があるので透明とされており、特に
無色透明が好ましい。 基材層2の厚みは特には限定さ
れるものではないが、例えば、約38μm以上約250μm
以下とされる。 基材層2の厚みが上記範囲未満である
と、光学的機能層3を形成する樹脂組成物を塗工した際
にカールが発生しやすくなってしまうことがある。 逆
に、基材層2の厚みが上記範囲を超えると、液晶表示装
置の輝度が低下してしまうことがあり、またバックライ
トユニットの厚みが大きくなって液晶表示装置の薄型化
の要求に反することにもなる。
【0016】光学的機能層3は、基材層2表面に層をな
すように配設された複数のビーズ5と、このビーズ5を
基材層2表面に固定するためにビーズ5間に充填される
バインダー4とから構成されている。
【0017】バインダー4に用いられるポリマーとして
は、例えば、アクリル(系)樹脂、ポリオール(系)樹脂、
ポリウレタン、ポリエステル、フッ素(系)樹脂、シリコ
ーン(系)樹脂、ポリアミドイミド、エポキシ樹脂等が挙
げられる。 バインダー4内には、上記のポリマーの
他、例えば、硬化剤、可塑剤、安定化剤、劣化防止剤、
分散剤、帯電防止剤等が配合されてもよい。 なお、バ
インダー4は、光線を透過させる必要があるので透明と
されており、特に、無色透明が好ましい。
【0018】本発明の好適な実施態様に従えば、バイン
ダー4として、ポリオール(系)樹脂とイソシアネート
(硬化剤)を用いて調製されるアクリルポリウレタン2
液硬化型バインダーが特に好ましい。
【0019】アクリルポリウレタン2液硬化型バインダ
ーの一方の構成材料であるポリオール(系)樹脂とは、1
分子中に2個以上の水酸基を含有している樹脂を指し、
例えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アリル
アルコール、ホモアリルアルコール、ケイヒアルコー
ル、クロトニルアルコールなどの水酸基含有不飽和単量
体を含む単量体成分を重合して得られるポリオール樹脂
などがある。 これらポリオール(系)樹脂は、例えば、
前出の水酸基含有不飽和単量体と、アクリル酸エチル、
アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸tert−ブチル、ア
クリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸tert−ブチル、
メタクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸グリシジ
ル、スチレン、ビニルトルエン、1−メチルスチレン、
アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、酢酸
アリル、アジピン酸ジアリル、イタコン酸ジアリル、マ
レイン酸ジエチル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アク
リルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブト
キシメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミ
ド、エチレン、プロピレン、イソプレンなどから選択さ
れる少なくとも1つのエチレン性不飽和単量体とを重合
して製造することができる。 本発明の光学シートに用
いるバインダー4には、ポリオール樹脂として、アクリ
ルポリオールやポリエステルポリオールなどが好適に利
用できるが、後述する硬化剤との化学的関係を考慮すれ
ば、(メタ)アクリル単位などを有するポリオールであ
るアクリルポリオールがより好適に利用できる。
【0020】そして、アクリルポリウレタン2液硬化型
バインダーの他方の構成材料であるイソシアネートと
は、1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有して
いる化合物を指し、例えば、脂肪族、脂環族、芳香族お
よびその他の多官能イソシアネート化合物やこれらの変
性化合物などがある。 多官能イソシアネート化合物と
しては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、リジンジイソシアネート、2,2,4-トリメチルヘキ
シルメタンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジ
イソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート
のビウレット体、イソシアヌレート体などの三量体な
ど;これらの多官能イソシアネート類とプロパンジオー
ル、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、トリ
メチロールプロパン等の多価アルコールとの反応により
生成される2個以上のイソシアネート基が残存する化合
物;これらの多官能イソシアネート化合物をエタノー
ル、ヘキサノール等のアルコール類、フェノール、クレ
ゾール等のフェノール性水酸基を有する化合物、アセト
オキシム、メチルエチルケトキシム等のオキシム類、ε
−カプロラクタム、ν−カプロラクタム等のラクタム類
等のブロック剤で封鎖したブロックド多官能イソシアネ
ート化合物等を挙げることができる。 これらの多官能
イソシアネート化合物は、1種または2種以上の混合物
として用いることができる。 これらの内でも、本発明
の光学シートに用いるバインダー4には、イソシアネー
ト化合物として、バインダー層での好ましくない黄変色
を防止する観点からして、芳香族環に直接結合したイソ
シアネート基を有しない化合物が好ましく、芳香族環を
含まない化合物が特に好ましく、例えば、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートのTMPアダクト体、ビューレット
体、トリマー体などが好適に使用できる。
【0021】ビーズ5は略球形であり、樹脂ビーズまた
はガラスビーズが用いられる。 かかる樹脂ビーズの材
質としては、例えば、アクリル(系)樹脂、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリロニト
リル、ポリアミド等が挙げられる。 なお、ビーズ5
は、光学シート1を透過する光線量を多くするため透明
とするのが好ましく、特に、無色透明とするのが好まし
い。
【0022】ビーズ5の平均粒径は、約16μm以上約25
μm以下が好ましく、約20μm程度が特に好ましい。
これはすなわち、平均粒径が上記範囲未満であると、ビ
ーズ5をバインダー4の表面から突出させるよう塗工す
ることが困難になり、逆に、平均粒径が上記範囲を越え
ると、均一な拡散が困難になることからである。
【0023】本発明の光学シートでの光学的機能層3に
おけるビーズ5のバインダー4に対する質量比として
は、約2.4以上約4.5以下、好ましくは約2.8以上約4.5以
下、さらに好ましくは約3.0以上約4.5以下とする。 こ
れはすなわち、ビーズ5の質量比が上記範囲より小さい
と、ビーズ5をバインダー4の表面から突出させること
が困難になり、その結果、光学的機能を促進することが
できなくなることからであり、逆に、ビーズ5の質量比
が上記範囲を超えると、バインダー4が少なすぎてビー
ズ5の接着不良が生じ、ビーズ5と基材層2の表面との
間に形成される空隙によって全光線透過率が低下するこ
とによる。
【0024】ビーズ5の平均粒径およびビーズ5のバイ
ンダー4に対する質量比の双方が、上掲の数値範囲内に
収まるようにして、光学的機能層3用の樹脂組成物を調
製し、かかる樹脂組成物を基材層2の表面に塗工する
と、図1に示したような、ビーズ5が互いに近接し、各
ビーズ5と基材層2表面との隙間にバインダー4が充填
され、しかもバインダー4の表面から大多数のビーズ5
が突出した状態が現れる。 そのため、光学シート1の
光学的機能層3の表面には、光学的機能を奏する凸レン
ズ部6が多数かつ一様に形成され、光学的機能層3表面
にかように密に形成された凸レンズ部6によって、非常
に高い光学的機能、つまり透過光線を拡散させる機能ま
たは法線方向側に集光させる機能を奏することができ
る。 なお、ビーズ5の「突出」なる用語は、バインダ
ー4の表面からビーズ5の上部が完全に突出している場
合の他、バインダー4の表面からビーズ5の上部が突出
しているものの、バインダー4によってビーズ5の表面
が薄く被覆されている場合をも包含する概念である。
【0025】光学シート1の光学的機能層3の表面粗さ
(Ra)としては、約9μm以上約16μm以下が好ましい。
この程度の表面粗さとすることで、光学的機能層3表
面に上述したような凸レンズ部6が密に形成され、非常
に高い光学的機能を奏することができる。 また、同様
の理由により、光学シート1全体のヘイズ値としては、
約85%以上約90%以下が好ましく、約88%以上約90%以
下が特に好ましい。なお、このヘイズ値は、JIS K6714
に準拠して測定した値である。
【0026】この光学シート1では、基材層2の裏面は
平滑面とされているが、基材層2の裏面に、例えばエン
ボス加工等を施し、光拡散性能やスティッキング防止性
能を向上させてもよい。
【0027】図2の光学シート11は、基材層2、この基
材層2の表面側に設けられた光学的機能層3、および基
材層2の裏面側に設けられたスティッキング防止層12か
ら構成されている。 基材層2および光学的機能層3の
構成は、図1に示された実施形態のものと同じであり、
その場合と同様の格段に高い光学的機能を奏することが
できる。
【0028】スティッキング防止層12は、バインダー13
と、このバインダー13内に分散するビーズ14とから構成
されている。 バインダー13およびビーズ14の材質とし
ては、光学的機能層3に用いられているものと同じもの
が使用できる。 スティッキング防止層12の厚み(ビー
ズ14を除いたバインダー13部分の厚み)は、特には限定
されないが、例えば、約1μm以上約10μm以下程度と
する。
【0029】ビーズ14の配合量は比較的少量とされてい
るので、ビーズ14はバインダー13内で互いに離間してい
る。 そして、ビーズ14の多くは、その下端がバインダ
ー13から突出している。 この光学シート11を、導光板
上に積層せしめると、突出したビーズ14の下端が導光板
の表面に当接する。 従って、光学シート11の裏面側の
シート面全面が、導光板の表面と当接することがない。
これにより、光学シート11と導光板とのスティッキン
グが防止され、液晶表示装置の画面の輝度ムラが抑えら
れる。
【0030】従って、図3(a) に示すようなバックライ
トユニット50に、図1または図2に記載の光学シート
1、11を使用すると、光学シート1、11の格段に高い光
学的機能により品質が向上する。 例えば、光学シート
1、11に高い光拡散性を発現させると、輝線やランプイ
メージの発生を防止することができ、輝度ムラを防止す
ることができ、また光学シート1、11に高い集光性を発
現させると、正面輝度を高めることができる。 なお、
図3(a) のバックライトユニット50は、ノート型パソコ
ン等に用いられるランプ1(ランプ灯)のいわゆるエッ
ジライト型のものであるが、モニター等に用いられる対
向二辺に配設されるランプ2(ランプ灯)のエッジライ
ト型や、導光板の下方に複数本のランプが配設される直
下型のバックライトユニットでも同様の効果を奏するこ
とができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を、その実施例に基づいて詳細
に説明するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限
定的に解釈されるべきものではない。
【0032】実施例1 本発明の光学シートを製造するに当たって、本発明の実
施例においては、バインダーとして、アクリル樹脂と硬
化剤からなるアクリルポリウレタン2液硬化型バインダ
ーを使用した。
【0033】まず、光学シートの製造原料として、128
重量部のアクリルポリオール[ユーダブル S-2840、日
本触媒株式会社製、固形分50%]、18重量部のイソシア
ネート[コロネートHL、日本ポリウレタン工業株式会社
製、固形分75%]、192重量部のアクリルビーズ[MBX-2
0、平均粒径20μm、積水化成品工業株式会社製]、105
重量部のメチルエチルケトン、および105重量部のトル
エンを準備した。 これらを、バインダーに対するビー
ズの質量比が2.4になるように混合して光学的機能層用
樹脂組成物を調製した。 この樹脂組成物を、厚さ100
μmの透明ポリエステル製の基材層の表面に塗工して、
本発明の光学シートを得た。
【0034】実施例2 バインダーに対するビーズの質量比を2.9となるよう混
合した以外は、実施例1と同様にして本発明の光学シー
トを得た。
【0035】実施例3 バインダーに対するビーズの質量比を3.3となるよう混
合した以外は、実施例1と同様にして本発明の光学シー
トを得た。
【0036】実施例4 バインダーに対するビーズの質量比を3.7となるよう混
合した以外は、実施例1と同様にして本発明の光学シー
トを得た。
【0037】実施例5 バインダーに対するビーズの質量比を4となるよう混合
した以外は、実施例1と同様にして本発明の光学シート
を得た。
【0038】実施例6 バインダーに対するビーズの質量比を4.5となるよう混
合した以外は、実施例1と同様にして本発明の光学シー
トを得た。
【0039】実施例7 実施例1に記載のアクリルビーズを分級して平均粒径を
16μmとしたビーズを用いた以外は、実施例2と同様に
して本発明の光学シートを得た。
【0040】実施例8 アクリルビーズ[MBX-30、平均粒径30μm、積水化成品
工業株式会社製]を分級して平均粒径25μmのビーズを
用いた以外は、実施例2と同様にして本発明の光学シー
トを得た。
【0041】比較例1 バインダーに対するビーズの質量比を2となるよう混合
した以外は、実施例1と同様にして光学シートを得た。
【0042】比較例2 アクリルビーズ[MBX-15、平均粒径15μm、積水化成品
工業株式会社製]を用いた以外は、実施例2と同様にし
て光学シートを得た。
【0043】比較例3 アクリルビーズ[MBX-30、平均粒径30μm、積水化成品
工業株式会社製]を用いた以外は、実施例2と同様にし
て光学シートを得た。
【0044】光学シートの特性評価 実施例1〜8および比較例1〜3の光学シートに関し
て、これらの光学シートだけを直下型バックライトユニ
ットに装備して、それらの正面輝度を測定した。
【0045】ビーズの平均粒径を20μmに固定し、なお
かつバインダーに対するビーズの質量比を変化させて得
た実施例1〜6および比較例1の光学シートに関する測
定結果を、以下の表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】表1に記載の結果から明らかなように、実
施例1〜6の光学シート、つまりバインダーに対するビ
ーズの質量比が2.4〜4.5に設定された光学シートが高い
正面輝度を示していた。 なお、バインダーに対するビ
ーズの質量比が4.5を超えると、ビーズの接着不良を生
じ、逆に正面輝度が低下することも明らかとなった。
【0048】さらに、バインダーに対するビーズの質量
比を2.9に固定し、なおかつビーズの平均粒径を変化さ
せて得た実施例2および7〜8、それに比較例2〜3の
光学シートに関する測定結果を、以下の表2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】表2に記載の結果から明らかなように、実
施例2および7〜8の光学シート、つまりビーズの平均
粒径が16〜25μmの光学シートにおいて、高い正面輝度
が認められた。
【0051】
【発明の効果】このように、本発明の光学シートによれ
ば、所期の目的であった、拡散や集光等の光学的機能を
格段に向上させることができる。
【0052】また、本発明の光学シートを用いたバック
ライトユニットによれば、輝度の向上や輝度ムラの防止
を促進するなどの効果をも期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学シートの一実施形態を示す模式
的断面図である。
【図2】 本発明の光学シートの他の実施形態を示す模
式的断面図である。
【図3】 (a)は一般的なバックライトユニットを示す
模式的斜視図であり、(b)は一般的なビーズ塗工タイプ
の光学シートを示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1、11 … 光学シート 2 ……… 基材層 3 ……… 光学的機能層 4、13 … バインダー 5、14 … ビーズ 6 ……… 凸レンズ部 12 ……… スティッキング防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21V 8/00 601 F21V 8/00 601A G02F 1/13357 G02F 1/13357 // F21Y 103:00 F21Y 103:00 Fターム(参考) 2H042 BA02 BA12 BA20 2H091 FA16Z FA29Z FA32Z FA41Y FA41Z FB01 FB02 FB11 KA10 LA11 LA16 LA18 4F071 AA33 AA53 AD02 AE22 AF30Y AF35 AH16 BC01 BC16 4F100 AK01A AK25A AK51A BA02 BA10A BA10B DD07A DE04A GB41 JB12A JN00A JN01A JN01B YY00A 4J002 BC032 BD042 BD121 BG051 BG052 BG102 CD001 CF001 CK021 CK022 CL002 CM041 CP031 DL006 FA082 FA086 GP00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的機能層と透明な基材層とを具備す
    る光学シートであって、当該光学的機能層が、平均粒径
    が16μm以上25μm以下のビーズがバインダー内に
    分散した層であり、かつ当該ビーズの当該バインダーに
    対する質量比が2.4以上4.5以下である、ことを特
    徴とする光学シート。
  2. 【請求項2】 前記光学シートでのビーズのバインダー
    に対する質量比が、3.0以上4.5以下である請求項
    1に記載の光学シート。
  3. 【請求項3】 前記バインダーが、ポリオール樹脂とイ
    ソシアネートを用いて調製されるアクリルポリウレタン
    2液硬化型バインダーである請求項1または2に記載の
    光学シート。
  4. 【請求項4】 前記光学的機能層の表面粗さ(Ra)が
    9μm以上16μm以下であり、かつ、ヘイズ値が85
    %以上90%以下である請求項1乃至3のいずれかに記
    載の光学シート。
  5. 【請求項5】 前記基材層の一対のシート面の内、前記
    光学的機能層が積層されていないシート面に、ビーズが
    バインダー内に分散したスティッキング防止層が積層さ
    れている請求項1乃至4のいずれかに記載の光学シー
    ト。
  6. 【請求項6】 ランプから発せられる光線を分散させて
    その表面側に当該光線を導く液晶表示装置用のバックラ
    イトユニットにおいて、請求項1乃至5のいずれかに記
    載の光学シートが具備されている、ことを特徴とする液
    晶表示装置用のバックライトユニット。
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