JP2002357453A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JP2002357453A JP2001166053A JP2001166053A JP2002357453A JP 2002357453 A JP2002357453 A JP 2002357453A JP 2001166053 A JP2001166053 A JP 2001166053A JP 2001166053 A JP2001166053 A JP 2001166053A JP 2002357453 A JP2002357453 A JP 2002357453A
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君彦 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、高精度の変位検出が可能な変位検出
装置を提供する。 【解決手段】 差動トランス2を駆動する駆動信号を、
増幅器11およびAC/DC変換器12を介して基準信
号としてフィードバックして前記駆動信号の振幅を一定
値になるように振幅調整手段16で調整し、高価な発振
器6や増幅器7を必要とせず、安価な構成で、差動トラ
ンス2に安定した駆動信号を出力できるとともに、この
駆動信号を処理して差動増幅器10に対して安定した基
準信号を与えるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、工場にお
ける部品や組み立て品などの寸法や形状あるいは圧力に
よる変位などを精密に測定するのに好適な変位検出装置
に関し、更に詳しくは、差動トランスを用いた変位検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来例の変位検出装置の構成図
である。
【0003】同図において、1は差動トランス2および
感度調節抵抗3を有するセンサであり、差動トランス2
は、図示しない可動コアと、この可動コアの周囲に配設
された二つのコイル4,5とを備えている。
【0004】この差動トランス2の二つのコイル4,5
は、直列に接続されており、発振器6から増幅器7を介
して与えられる駆動信号としての交流電圧によって駆動
され、その中間接続点から出力信号を与える。
【0005】この変位検出装置は、ハーフブリッジ型の
トランスジューサであり、交流電圧で駆動される二つの
コイル4,5のインダクタンスは、可動コアの位置の関
数となっており、可動コアが二つのコイル4,5の中央
に位置する場合には、各コイル4,5に発生する誘導電
圧は等しく、この中心位置から可動コアが変位すると、
一方のコイル4または5の誘導電圧が増加し、他方のコ
イル5または4の誘導電圧が減少するものである。この
可動コアには、例えば、部品等の測定対象に接触する接
触子が取り付けられており、この接触子の変位を検出す
るものであり、部品等の測定対象の寸法や形状の測定に
利用される。
【0006】この差動トランス2の二つのコイル4,5
の中間接続点からの出力信号は、可動コアの変位に応じ
て振幅が変化した交流出力であり、増幅器8で増幅され
た後、AC/DC変換器9で全波整流されて差動増幅器
10の非反転入力部に与えられる。この差動増幅器10
の反転入力部には、増幅器7から差動トランス2に与え
られる交流電圧が、増幅器11およびAC/DC変換器
12を介して基準信号として与えられる。
【0007】差動増幅器10では、基準信号と差動トラ
ンス2の出力信号とを差動増幅して、可動コアの変位に
対応した出力を与える。
【0008】この従来例では、測定範囲(ストローク)
の異なるセンサ1、すなわち、種類の異なるセンサ1に
も対応できるように、センサ1自体に、感度調節抵抗3
が設けられる一方、差動トランス2の出力信号を増幅す
る増幅器8には、ゲイン切替抵抗13が設けられ、セン
サ1の種類に応じて、増幅器8のゲインを切り替えるよ
うにしている。
【0009】また、この従来例では、差動トランス2の
出力信号ラインに、プルダウン抵抗14を接続する一
方、AC/DC変換器9からの出力を、閾値と比較して
断線出力を与える比較器15を備えている。センサ1を
接続するセンサケーブル等の断線時において、例えば、
少なくともセンサ駆動信号側A1が切断したとき、また
は、少なくともセンサ出力信号ラインA2が切断したと
きには、センサ出力の交流信号が伝わらず、プルダウン
抵抗14によって0Vになり、比較器15によって断線
を検出することができる。また、センサ1のGND側A
3のみが断線したときは、センサ駆動信号が、コイル
4、コイル5で分圧されないために、センサ駆動信号が
そのまま出力されることになり、センサ出力範囲をオー
バーし、それが比較器15で検出されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例で
は、高精度な寸法測定などを行えるようにするために
は、差動トランス2からの微小な出力信号を、高SN比
で高安定に出力させねばならず、差動トランス2を駆動
するとともに、差動増幅器10における基準信号となる
増幅器7の出力は、安定している必要がある。このた
め、精密で高安定な発振器およびオペアンプなどの増幅
器を必要とする上、高SN比や高安定度を得るために、
温度補償用の演算回路等を含む専用のICを用いる場合
があり、高価になってしまう。
【0011】また、センサ1は、その種類によって感度
が相違するために、センサ1の種類毎に、ゲイン切り替
え抵抗13によって増幅器8のゲインを切り替えてお
り、このため、感度の低いセンサ1では、ゲインを上げ
ることで、SN比が低下しまう。さらに、差動増幅器1
0に与えられる基準信号と差動トランス2の出力信号と
の処理系統は、同じ特性を有することが、望ましいので
あるが、差動トランス2の出力信号の処理系統は、基準
信号の処理系統と異なり、ゲインを切り替える構成であ
るために、部品の温度特性を揃えにくく、部品を熱的に
バランスよく配置するのが困難であり、高安定化の阻害
要因となっている。
【0012】また、差動トランス2からの交流の出力信
号に基づいて、センサケーブル等の断線を検出している
ために、例えば、センサ1の感度を高めるなどの目的
で、差動トランス2を高インダクタンス化した場合に
は、センサケーブル等の断線が生じた場合に、コイル4
あるいはコイル5の両端の信号線の間に生じる容量結合
によって、差動トランス2からの交流の出力信号が不安
定となって、確実に断線を検出することができない。こ
の場合、容量結合の影響を受けないようにプルダウン抵
抗14の抵抗値を小さくすることが考えられるが、プル
ダウン抵抗14の抵抗値を小さくすると、差動トランス
2の直線性が悪くなるという難点がある。なお、プルダ
ウン抵抗に代えてプルアップ抵抗を用いた場合も同様で
ある。
【0013】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、高精度の変位検出が可能な安価な変位検出装
置を提供することを主たる目的とし、さらには、確実な
断線検出を可能にすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0015】すなわち、本発明の変位検出装置は、差動
トランスに駆動信号を与える駆動手段と、前記駆動信号
を処理して基準信号として出力する基準信号処理手段
と、差動トランスからの出力信号を処理する出力信号処
理手段と、前記基準信号処理手段からの基準信号と前記
出力信号処理手段からの出力信号とを差動増幅する差動
増幅手段とを備える変位検出装置において、前記基準信
号処理手段からの基準信号を、前記駆動手段にフィード
バックして前記駆動信号の振幅を一定値に調整する振幅
調整手段を備えている。
【0016】本発明によると、駆動信号を処理して基準
信号として出力する基準信号処理手段からの基準信号
を、駆動手段にフィードバックして駆動信号の振幅を一
定値に調整する振幅調整手段を備えているので、オープ
ンループ処理であった従来例のように、精密で高安定な
発振器およびオペアンプなどの増幅器を必要とすること
なく、簡単な回路構成で安定な駆動信号を得て差動トラ
ンスを駆動できる一方、差動増幅手段に対して安定な基
準信号を与えることができる。
【0017】本発明の他の実施態様においては、前記振
幅調整手段には、差動トランスの種類に応じた基準値が
与えられ、該振幅調整手段は、前記基準値に対応する前
記一定値に振幅を調整するものである。
【0018】本発明によると、差動トランスの種類に応
じて、すなわち、差動トランスの感度に応じて、差動ト
ランスを駆動する駆動信号の振幅を調整するので、ゲイ
ンを切り替える従来例のように、SN比が低下すること
がない。また、従来例のようにゲインを切り替える構成
でないので、基準信号処理手段と出力信号処理手段との
処理を同じにすることができ、部品の温度特性を揃えた
り、部品を熱的にバランスよく配置することが可能とな
る。
【0019】本発明の一実施態様においては、前記差動
増幅手段には、前記基準信号処理手段からの基準信号に
代えて前記振幅調整手段の前記基準値が与えられ、この
基準値と前記出力信号処理手段からの出力信号とを差動
増幅するものである。
【0020】本発明によると、フィードバックされた基
準信号と基準値とに基づいて、振幅調整手段は、駆動信
号の振幅を、前記基準値に対応する振幅になるように調
整するので、基準信号と基準値とが略等しくなり、基準
信号に代えて、基準値を差動増幅手段に与えても同様の
作用効果を奏することができる。
【0021】本発明のさらに他の実施態様においては、
前記基準信号処理手段は、交流の前記駆動信号を増幅す
る増幅回路と、この増幅回路の出力を直流に変換する変
換回路とを備え、前記出力信号処理手段は、差動トラン
スからの出力信号を増幅する増幅回路と、この増幅回路
の出力を直流に変換する変換回路とを備え、前記両増幅
回路および前記両変換回路の少なくとも一方を熱結合さ
せている。
【0022】ここで、熱結合させるとは、例えば、パッ
ケージの共用化や部品の配置などによって熱結合させる
ことをいう。
【0023】本発明によると、基準信号をフィードバッ
クさせているので、基準信号処理手段における温度変動
などが自動的に補正される一方、増幅および変換といっ
た同じ処理を行う基準信号処理手段と出力信号処理手段
とを熱結合するので、両処理手段における温度変動等が
同じになり、後段の差動増幅手段でその変動分が相殺さ
れて高精度の変位検出が可能となる。
【0024】本発明の他の実施態様においては、前記駆
動手段は、直流バイアスを重畳した駆動信号を出力する
ものであり、前記差動トランスの出力信号に重畳された
直流バイアスのレベルに基づいて、異常を検出する検出
手段を備えている。
【0025】本発明によると、差動トランスの出力信号
に重畳されている直流バイアスのレベルに基づいて、異
常を検出するので、センサケーブル等が断線すると、差
動トランスの出力信号に重畳されている直流バイアスの
レベルが所定の範囲から外れるので、断線を検出するこ
とができ、しかも、差動トランスを高インダクタンス化
した場合の断線に際しても、容量結合の影響を受けるこ
となく、確実に断線を検出することができ、プルダウン
抵抗またはプルアップ抵抗の抵抗値を小さくする必要が
ない。また、駆動手段が故障したような場合にも、差動
トランスの出力信号に重畳されている直流バイアスのレ
ベルが所定の範囲から外れるので、かかる故障も検出で
きることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面によって、本発明の実
施の形態について、詳細に説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係る変位検出装置17の構成図であり、上
述の従来例に対応する部分には、同一の参照符号を付
す。
【0028】センサ1は、センサケーブルによって変位
検出装置17に接続されるものであって、従来例と同様
に、差動トランス2と、感度調節抵抗3とを有してい
る。差動トランス2は、図示しない可動コアと、この可
動コアの周囲に配設された二つのコイル4,5とを有し
ている。
【0029】この差動トランス2の二つのコイル4,5
は、直列に接続されており、発振器6から増幅器7を介
して与えられる駆動信号としての交流電圧によって駆動
され、その中間接続点から出力信号が与えられる。この
実施の形態では、発振器6および増幅器7によって、差
動トランス2を駆動する駆動手段が構成される。
【0030】この変位検出装置17は、ハーフブリッジ
型のトランスジューサであり、交流電圧で駆動される二
つのコイル4,5のインダクタンスは、可動コアの位置
の関数となっており、可動コアが二つのコイル4,5の
中央に位置する場合には、各コイル4,5に発生する誘
導電圧は等しく、この中心位置から可動コアが変位する
と、一方のコイル4または5の誘導電圧が増加し、他方
のコイル5または4の誘導電圧が減少するものである。
この可動コアには、例えば、部品等の測定対象に接触す
る接触子が取り付けられており、この接触子の変位を検
出するものであり、部品等の測定対象の寸法や形状の測
定に利用される。
【0031】この差動トランス2の二つのコイル4,5
の中間接続点からの出力信号は、可動コアの変位に応じ
て振幅が変化した交流出力であり、増幅器8で増幅され
た後、AC/DC変換器9で全波整流されて差動増幅器
10の非反転入力部に与えられる。この実施の形態で
は、増幅器8およびAC/DC変換器9によって、差動
トランス2の出力信号を処理する出力信号処理手段が構
成される。
【0032】差動増幅器10の反転入力部には、増幅器
7から差動トランス2に与えられる交流電圧が、増幅器
11およびAC/DC変換器12を介して基準信号とし
て与えられる。この実施の形態では、増幅器11および
AC/DC変換器12によって、駆動信号を処理して基
準信号として出力する基準信号処理手段が構成される。
【0033】差動増幅器10では、基準信号と差動トラ
ンス2の出力信号とを差動増幅して、可動コアの変位に
対応した出力を与える。
【0034】この実施の形態では、測定範囲(ストロー
ク)の異なるセンサ1、すなわち、種類の異なるセンサ
1にも対応できるように、センサ1自体に、感度調節抵
抗3が設けられる一方、差動トランス2の出力信号を増
幅する増幅器8には、ゲイン切替抵抗13が設けられ、
センサ1の種類に応じて、増幅器8のゲインを切り替え
るようにしている。
【0035】また、この実施の形態では、差動トランス
2の出力信号ラインに、プルダウン抵抗14を接続する
一方、AC/DC変換器9からの出力を、閾値と比較し
て断線出力を与える比較器15を備えている。
【0036】以上の構成は、上述の従来例と同様であ
る。
【0037】この実施の形態では、高価な発振器6や増
幅器7あるいは専用のICを用いることなく、高精度な
変位検出を可能とするために、差動トランス2を駆動す
るとともに、差動増幅器10の基準信号となる増幅器7
の出力を、高安定にするために、基準信号処理手段を構
成するAC/DC変換器12からの基準信号を、駆動手
段にフィードバックして差動トランス2を駆動する交流
電圧の振幅を一定値に調整する振幅調整手段16を備え
ている。
【0038】この振幅調整手段16は、内部に基準値を
有し、AD/DC変換器12からの基準信号が、その基
準値になるように、発振器6からの交流電圧の振幅を調
整する振幅調整回路を備えている。
【0039】このように、フィードバック制御によっ
て、差動トランス2に与える駆動信号の振幅を一定値に
保つので、安定した駆動信号によって、差動トランス2
を駆動できる一方、この駆動信号を処理して差動増幅器
10に与えられる基準信号も安定したものとなり、オー
プンループ処理の従来例のように、精密で高安定な発振
器およびオペアンプなどの増幅器を必要とすることな
く、安価で高精度な変位検出が可能となる。
【0040】また、温度変動による影響も、振幅調整回
路の基準値のみに集約されることになり、温度補償用の
演算回路等を設けることなく、高安定化が図れることに
なる。
【0041】(実施の形態2)図2は、本発明の他の実
施の形態に係る変位検出装置17aの構成図であり、上
述の実施の形態に対応する部分には、同一の参照符号を
付す。
【0042】上述の実施の形態では、従来例と同様に、
センサ1の種類に応じて、ゲイン切替抵抗13によっ
て、増幅器8のゲインを切り替えるようにしていたのに
対して、この実施の形態では、センサ1aの種類に応じ
て、振幅調整手段16aの基準電圧を切り替えるように
している。
【0043】すなわち、この実施の形態では、センサ1
aは、差動トランス2とは別に、感度調節抵抗3aを有
しており、この感度調節抵抗3aと抵抗18とによって
分圧された電圧が、基準電圧として振幅調整手段16a
に与えられるようになっている。振幅調整手段16a
は、この基準電圧とAC/DC変換器12からの基準信
号とをオペアンプ19で比較し、その差がなくなるよう
に、振幅調整回路20によって、駆動信号の振幅を調整
している。
【0044】この実施の形態によれば、センサ1aの種
類、すなわち、センサ1aの感度に応じて、差動トラン
ス2に与えられる駆動信号の振幅が調整されるので、増
幅器8のゲインを切り替える構成に比べて、SN比の変
化が少なく、感度の低いセンサであっても高SN比を確
保できることになる。
【0045】さらに、バイアス切替抵抗13が不要とな
って、増幅器8およびAC/DC変換器9からなる出力
信号処理手段における処理と、増幅器11およびAC/
DC変換器12からなる基準信号処理手段における処理
とが、同じとなり、部品の温度特性を揃えたり、熱的バ
ランスをとった部品配置を行ったり、さらには、後述の
ような熱結合を行うことにより、両処理手段における変
動を同じにして差動増幅器10でそれを相殺することが
でき、これによって、高精度な変位検出が可能となる。
なお、感度調節抵抗3や分圧用の抵抗18は、センサを
接続するためのコネクタや変位検出装置17aに設ける
ようにしてもよい。
【0046】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態と同様である。
【0047】上述のように、振幅調整手段16aは、基
準電圧とAC/DC変換器12からの基準信号との差が
なくなるように、駆動信号の振幅を調整しているので、
基準電圧とAC/DC変換器12からの基準信号とは、
等しくなる。
【0048】そこで、他の実施の形態として、図3に示
されるように、差動増幅器10には、AC/DC変換器
12からの基準信号を入力するのではなく、基準電圧を
入力してもよい。また、同様に、図1の実施の形態にお
いても、AC/DC変換器12からの基準信号を差動増
幅器10に入力するのではなく、図1の振幅調整手段1
6内部の基準電圧を、差動増幅器10に入力してもよ
い。
【0049】(実施の形態3)図4は、本発明のさらに
他の実施の形態に係る変位検出装置17bの構成図であ
り、上述の実施の形態に対応する部分には、同一の参照
符号を付す。
【0050】上述の各実施の形態では、従来例と同様
に、差動トランス2からの交流の出力信号に基づいて、
センサケーブル等の断線を検出していたのに対して、こ
の実施の形態では、駆動信号となる発振器6の交流電圧
に、直流バイアス重畳回路21によって直流バイアスを
重畳する一方、増幅器8から与えられる差動トランス2
の出力信号に重畳されている直流バイアスをローパスフ
ィルタ22で分離し、その直流バイアスのレベルに基づ
いて、比較器15aによって、センサケーブル等の断線
あるいは駆動手段の故障を検出するようにしている。こ
の実施の形態では、ローパスフィルタ22および比較器
15aによって、異常を検出する検出手段が構成され
る。
【0051】この実施の形態によれば、センサケーブル
等が断線すると、差動トランス2の出力信号に重畳され
ている直流バイアスのレベルが所定の範囲から外れるの
で、比較器15aで断線を検出することができる。すな
わち、例えば、少なくともセンサ駆動信号側A1が切断
したとき、または、少なくともセンサ出力信号ラインA
2が切断したときには、直流バイアスが重畳されたセン
サ出力が伝わらず、プルダウン抵抗14によって0Vに
なり、比較器15aによって断線を検出することができ
る。また、センサのGND側A3のみが断線したとき
は、センサ駆動信号が、コイル4、コイル5で分圧され
ないために、センサ駆動信号がそのまま出力されること
になり、直流バイアスが所定のレベルをオーバーし、そ
れが比較器15aで検出されることになる。
【0052】また、この実施の形態では、駆動手段が故
障したような場合にも、差動トランス2の出力信号に重
畳されている直流バイアスのレベルが所定の範囲から外
れるので、かかる故障も検出できることになる。
【0053】上述の各実施の形態と同様にフィードバッ
ク制御を行っているので、駆動手段に異常が生じてその
出力が変動したような場合には、その変動を補正するよ
うに制御するので、駆動手段の異常の検出が困難であっ
たが、この実施の形態では、駆動手段で重畳した直流バ
イアスのレベルを監視しているので、かかる異常も故障
として検出できることになる。
【0054】さらに、従来例では、差動トランス2を高
インダクタンス化した場合には、センサケーブル等が断
線したときに、仮想線で示されるコイル4あるいはコイ
ル5の両端の信号線の間に生じる容量結合Cによって、
差動トランス2からの交流の出力信号が不安定となっ
て、確実に断線を検出することができなかったけれど
も、この実施の形態では、直流バイアスのレベルに基づ
いて断線を検出するので、かかる容量結合の影響を受け
ることなく、確実に断線を検出できることになる。した
がって、プルダウン抵抗14の抵抗値を小さくする必要
がなく、差動トランス2の直線性を悪くすることもな
い。
【0055】なお、プルダウン抵抗14に代えてプルア
ップ抵抗を用いた場合にも同様に適用できるものであ
る。
【0056】また、この実施の形態では、上述の実施の
形態2と同様に、増幅器8およびAC/DC変換器9か
らなる出力信号処理手段と、増幅器11およびAC/D
C変換器12からなる基準信号処理手段との部品の温度
特性を揃えたり、熱的バランスをとった部品配置を行っ
たり、さらには、熱結合を行うようにして両処理手段に
おける変動を同じにして差動増幅器10でそれを相殺す
るようにしている。
【0057】次に、熱結合の構成について説明する。図
5は、基準信号処理手段および出力信号処理手段をそれ
ぞれ構成するAC/DC変換器12,9の詳細構成を示
す回路図である。
【0058】基準信号処理手段のAC/DC変換器12
は、二つのオペアンプ23,24を備えるとともに、整
流用の二つのダイオード25,26を備えている。出力
信号処理手段のAC/DC変換器9は、同様に、二つの
オペアンプ27,28を備えるとともに、整流用の二つ
のダイオード29,30を備えている。
【0059】この実施の形態では、これらオペアンプ2
3,24,27,28を、図6に示される4個入りのオ
ペアンプ31で構成するとともに、二つのダイオード2
5,29;26,30を、図7に示されるダイオードア
レイ32でそれぞれ構成している。すなわち、パッケー
ジを共用化することによって、熱結合したものである。
【0060】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態と同様である。
【0061】(その他の実施の形態)上述の実施の形態
では、AC/DC変換器9,12を熱結合した構成を示
したけれども、増幅器8,11を熱結合してもよいのは
勿論である。
【0062】上述の実施の形態では、部品等の測定対象
の寸法や形状の測定に適用して説明したけれども、本発
明は、ダイヤフラム等の変位を検出して圧力を検出する
用途にも適用できるのは勿論である。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フィード
バック制御によって、差動トランスを駆動する駆動信号
の振幅を一定値に制御しているので、オープンループ処
理であった従来例のように、精密で高安定な発振器およ
びオペアンプなどの増幅器を必要とすることなく、簡単
な回路構成で安定な駆動信号を得て差動トランスを駆動
できることになり、安価な構成で、高精度の変位検出が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態の構成図である。
【図2】本発明の他の実施の形態の構成図である。
【図3】本発明の更に他の実施の形態の構成図である。
【図4】本発明の更に他の実施の形態の構成図である。
【図5】図4のAC/DC変換器の要部の回路図であ
る。
【図6】熱結合を説明するためのオペアンプの図であ
る。
【図7】熱結合を説明するためのダイオードアレイの図
である。
【図8】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1,1a センサ 2 差動トランス 4,5 コイル 6 発振器 7,8,11 増幅器 9,12 AC/DC変換器 10 差動増幅器 16,16a 振幅調整手段 21 直流バイアス重畳回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 忠 大阪府大阪市中央区伏見町4丁目2番14号 株式会社サンワコーポレーション内 Fターム(参考) 2F063 AA02 CB08 DA05 GA13 LA30 2F077 AA11 CC02 FF04 TT82 UU20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動トランスに駆動信号を与える駆動手
    段と、前記駆動信号を処理して基準信号として出力する
    基準信号処理手段と、差動トランスからの出力信号を処
    理する出力信号処理手段と、前記基準信号処理手段から
    の基準信号と前記出力信号処理手段からの出力信号とを
    差動増幅する差動増幅手段とを備える変位検出装置にお
    いて、 前記基準信号処理手段からの基準信号を、前記駆動手段
    にフィードバックして前記駆動信号の振幅を一定値に調
    整する振幅調整手段を備えることを特徴とする変位検出
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の変位検出装置において、 前記振幅調整手段には、差動トランスの種類に応じた基
    準値が与えられ、該振幅調整手段は、前記基準値に対応
    する前記一定値に振幅を調整することを特徴とする変位
    検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の変位検出装置において、 前記差動増幅手段には、前記基準信号処理手段からの基
    準信号に代えて前記振幅調整手段の前記基準値が与えら
    れ、この基準値と前記出力信号処理手段からの出力信号
    とを差動増幅することを特徴とする変位検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の変位検
    出装置において、 前記基準信号処理手段は、交流の前記駆動信号を増幅す
    る増幅回路と、この増幅回路の出力を直流に変換する変
    換回路とを備え、 前記出力信号処理手段は、差動トランスからの出力信号
    を増幅する増幅回路と、この増幅回路の出力を直流に変
    換する変換回路とを備え、 前記両増幅回路および前記両変換回路の少なくとも一方
    を熱結合させることを特徴とする変位検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の変位検
    出装置において、 前記駆動手段は、直流バイアスを重畳した駆動信号を出
    力するものであり、 前記差動トランスの出力信号に重畳された直流バイアス
    のレベルに基づいて、異常を検出する検出手段を備える
    ことを特徴とする変位検出装置。
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