JP2002357214A - エンジンのコンロッド及びその取付構造 - Google Patents

エンジンのコンロッド及びその取付構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 V型2気筒エンジン等において、コンロッド
の軽量化、コンロッド本体とキャップとの位置決め精度
の維持及びエンジンのコンパクト化を図る。 【解決手段】 コンロッド10は、大端部21のコンロ
ッド本体27側又はキャップ28側の一方にめねじ孔3
6を形成し、他方にボルト挿通孔35を形成し、ボルト
挿通孔35から挿入した締結ボルト30をめねじ孔36
に螺合することによりコンロッド本体27とキャップ2
8とを締結する。大端部21のボルト中心線Gに対する
軸芯方向両側部分21a,21bを、軸芯方向幅が異な
るように非対称に形成し、上記軸芯方向両側部分21
a,21bのうち、軸方向幅が広い部分21aに、コン
ロッド本体27とキャップ28の位置決めを行なうノッ
クピン31を配置する。かかるコンロッド10を1本の
クランクピン16に2本取り付け、狭幅部分21bをク
ランクピン中央部側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、エンジンのコン
ロッド及びその取付構造に関し、主として自動二輪車用
のV型2気筒エンジンに適したコンロッド及びその取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのコンロッド本体とキャップと
の位置決め及び締結構造は、従来、リーマボルトを利用
したボルトナット方式や、ノックピンを利用したナット
レス方式がある。
【0003】図6はリーマボルトを利用したボルトナッ
ト方式を示しており、大端部110におけるコンロッド
本体102とキャップ103の双方にボルト挿通孔10
5,106が設けられ、各ボルト挿通孔105,106
には範囲L1、L2に亘ってリーマ孔部105a,10
6aが形成され、一方、リーマボルト101には範囲L
3に亘ってリーマ刃部101aが形成されている。
【0004】上記リーマボルト101をコンロッド本体
102のボルト挿通孔105から差し込み、ボルト頭部
をコンロッド本体102の段部109に当接させて回り
止めにすると共に、リーマ孔部105a,106bとリ
ーマ刃部101aとの精密嵌合によりコンロッド本体1
02とキャップ103の位置決めを行ない、キャップ1
03側に配置したナット107により締結するようにな
っている。
【0005】図7はノックピン205を利用したナット
レス方式を示しており、コンロッド本体200とキャッ
プ(図示せず)との合わせ面の断面図(図3のIV-IV断
面に相当)である。大端部におけるコンロッド本体20
0にはめねじ孔202が形成されており、キャップのボ
ルト挿通孔に差し込んだボルト203を上記めねじ孔2
02に螺着することにより、コンロッド本体200とキ
ャップとを締結している。
【0006】このナットレス方式では、ボルト203を
回転しながら締結しなければならず、ボルト203で位
置決め精度を維持することが困難であることから、コン
ロッド本体202とキャップに位置決め孔204を形成
し、該位置決め孔204にノックピン205を差し込む
ことにより、コンロッド本体202とキャップの位置決
めを行なっている。
【0007】図7のO2はクランクピン軸芯を示し、G
はボルト中心を示しており、ボルト中心Gに対してクラ
ンクピン軸芯方向両側部分は対称に形成されている。す
なわち軸芯方向両側部分の軸芯方向幅W9、W9は同一
に形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6のリーマボルト方
式では、リーマボルト101のみで締結と位置決めを行
なっているので、ノックピンを配置する余裕のない軸芯
方向幅の狭いコンロッドでも適用することができるが、
ナットを用いなければならないので、大端部の重量が増
加する。
【0009】図7のノックピンを用いたナットレス方式
では、ナットを省くことにより大端部の重量を軽減でき
るが、位置決め孔204を形成するスペースを確保しな
ければならない。ところがボルト中心Gに対するクラン
クピン軸芯方向両側部分は、前述のように同一幅W9,
W9に形成されており、このため位置決め孔204をそ
の周囲の肉厚が充分厚い状態で形成することが困難とな
る。たとえば図7のようにめねじ孔202から一定距離
遠ざけて配置すると、軸芯方向の端面側の肉厚が薄くな
り、加工に手間がかかると共に良好な位置決め精度が期
待できなくなる。
【0010】また、位置決め孔204の全周の肉厚を十
分に確保しようとすれば、大端部のクランクピン軸芯方
向幅を、軸芯方向両側部分が均等に増大するように増大
させなければならず、重量の増加の原因となる。
【0011】特に、1つのクランクピンに2本のコンロ
ッドを支持する2気筒V型エンジンでは、コンロッドの
クランクピン軸芯方向幅が広くなると、シリンダ中心間
距離が大きくなり、エンジンの大型化につながる。
【0012】
【発明の目的】本願発明の目的は、ノックピンを利用し
たナットレス方式を採用して重量増加を抑え、かつ、位
置決め精度を維持すると共に、大端部のクランクピン軸
芯方向幅を増大させることなくノックピン周りの肉厚を
厚く確保し、位置決め孔等の加工を容易にすることであ
る。また、V型2気筒エンジンにおいて、シリンダ中心
間距離を縮め、エンジンの小型化を図ることも目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本願請求項1記載の発明は、大端部のコンロッド本体
側又はキャップ側の一方にめねじ孔を形成し、他方にボ
ルト挿通孔を形成し、ボルト挿通孔から挿入したボルト
をめねじ孔に螺合することによりコンロッド本体とキャ
ップとを締結するエンジンのコンロッドにおいて、大端
部のボルト中心線に対するクランクピン軸芯方向の両側
部分を、軸芯方向幅が異なるように非対称に形成し、上
記軸芯方向両側部分のうち、軸芯方向幅が広い部分に、
コンロッド本体とキャップの位置決めを行なうノックピ
ンを配置してあることを特徴としている。
【0014】ノックピンを利用したナットレス方式とし
ていることにより、コンロッドの重量を軽減できると共
に位置決め精度を維持でき、これに加え、大端部の軸芯
方向両側部分の幅を非対称として、幅の広い部分にノッ
クピンを配置することにより、大端部のクランクピン軸
芯方向幅を増大させることなく、ノックピン周りの肉厚
を確保し、位置決め孔等の加工を容易にしている。
【0015】請求項2記載の発明は、エンジンのコンロ
ッド取付構造において、1本のクランクピンに、請求項
1記載のコンロッドを2本取り付けると共に、各大端部
のクランクピン軸芯方向両側部分のうち、軸芯方向幅が
狭い部分をクランクピン中央部側に配置してある。
【0016】これにより、クランクピンに対する大端部
の嵌合面積を狭めることなく、コンロッド間の軸芯方向
間距離を縮小し、シリンダ中心間距離を縮小することが
できるので、V型2気筒エンジン等における小型化が達
成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本願発明にかかるコンロッ
ドを自動二輪車用V型2気筒エンジンに適用した例であ
り、エンジン全体の構造は省略し、内部のみを簡略化し
て示してある。この図1において、エンジンは前傾の前
気筒1と後傾の後気筒2を備え、各気筒1,2内のピス
トン3,4はピストンピン5,6を介して前,後気筒用
コンロッド10,11の小端部20,20にそれぞれ連
結している。両コンロッド10,11の大端部21,2
1は、クランク軸15に形成された1本のクランクピン
16に嵌合している。C1、C2は前気筒1及び後気筒
2のシリンダ中心線、O1はクランク軸芯、O2はクラ
ンクピン軸芯である。
【0018】図2は図1のII-II断面拡大図であり、ク
ランクピン16は周知のようにクランクピン軸芯O2方
向両側のクランクアーム18を介してクランク軸(ジャ
ーナル部)15に結合しており、クランクアーム18と
径方向の反対側にはバランサ19が形成されている。前
気筒用コンロッド10と後気筒用コンロッド11の各大
端部21,21は、軸芯O2方向に隣接した状態で並設
され、それぞれ軸受メタル(プレーンベアリング)2
3,23を介して前記1本のクランクピン16に嵌合し
ている。
【0019】P1は、前気筒のシリンダ中心線C1を含
み、かつ、クランクピン16と直角な面であり、P2
は、後気筒のシリンダ中心線C2を含み、かつ、クラン
クピン16と直角な面である。上記面P1、P2をそれ
ぞれ前気筒用コンロッド1の基準面P1及び後気筒用コ
ンロッド2の基準面P2と称して、以下説明する。
【0020】図3は前気筒用コンロッド10の拡大側面
図であり、一方の締結ボルト30部分並びに他方のノッ
クピン31部分をそれぞれ部分断面で示してある。コン
ロッド10はコンロッド本体27と、大端部21の片側
を形成するキャップ28からなっており、コンロッド本
体27に形成された半割面とキャップ28に形成された
半割面を合わせることによりクランクピン嵌合孔34を
構成しており、該クランクピン嵌合孔34の径方向両側
方に一対の前記締結ボルト30を配設し、キャップ28
をコンロッド本体27に締結している。
【0021】上記締結ボルト30を挿入するために、キ
ャップ28にはクランクピン嵌合孔34の径方向両側方
にボルト挿通孔35が形成され、コンロッド本体27に
は上記ボルト挿通孔35に対応する位置にめねじ孔36
が形成されている。
【0022】コンロッド本体27とキャップ28とを位
置決めするために、キャップ28との各ボルト挿通孔3
5及びコンロッド本体27の各めねじ孔36の近傍に、
それぞれ位置決め孔39,40が形成されている。
【0023】各締結ボルト30,30は、キャップ側の
ボルト挿通孔35,35から挿入され、コンロッド本体
27のねめじ孔36,36に螺合しており、各ノックピ
ン31は、それぞれコンロッド本体側の位置決め孔40
からキャップ側の位置決め孔39に亘って嵌入されてい
る。なお、締付ボルト30,30の頭部は、たとえばボ
ックスレンチとの当接点が12個所となるように、周方
向に等間隔を置いて12個の三角形状の突起が形成され
ている。
【0024】図4は図3のIV-IV断面図であり、めねじ
孔36はその孔中心(ボルト中心G)が前気筒用基準面
P1に含まれており、該基準面P1に対して大端部21
の軸芯O2方向両側部分21a,21bは、その軸芯方
向幅が非対称に形成されている。すなわち、両部分21
a,21bのうち、一方側の部分21aは、広い軸芯O
2方向幅W2を有する広幅部として形成され、他方側の
部分21bは、狭い軸芯O2方向幅W3(<W2)を有
する狭幅部として形成されている。
【0025】クランクピン嵌合孔34の広幅部21a側
の端縁には大きな面取りコーナー41を形成してある
が、狭幅部21b側の端縁42は、面取り無しの形状あ
るいは極めて小さな面取りを施した形状となっている。
【0026】前記位置決め孔40,40は広幅部21a
内に形成されており、めねじ孔36から一定距離だけ離
れると共に、ボルト中心Gよりもクランクピン軸芯O2
側に偏倚した位置に配置されている。これらにより、大
端部21の軸芯O2方向幅W1が前記図7の従来の軸芯
方向幅W1と同一に形成されている場合でも、図4では
広幅部21aに位置決め孔40を形成しているため、位
置決め孔40の周囲の肉厚を全周に亘って厚い状態とし
ている。
【0027】さらに図4のコンロッド10の大端部21
では、広幅部21aの径方向外方端部の余分な肉を削除
してテーパー面45を形成しており、これによりさらな
る軽量化も図っている。
【0028】図4ではコンロッド本体27側における大
端部21の形状及び位置決め孔40の配置を説明した
が、勿論図3のキャップ28も、図4に示すコンロッド
本体側と同様な形状及び位置決め孔配置となっており、
ボルト挿通孔35のボルト中心Gに対して、軸芯O2方
向両側部分が、広幅部と狭幅部とに非対称に形成され、
広幅部に位置決め孔39が形成されている。
【0029】また、図1及び図2に示す第2気筒用コン
ロッド11も第1気筒用のコンロッド10と同一のもの
が使用されており、したがって詳細な説明は省略する。
【0030】図2において、第1気筒用のコンロッド1
0と第2気筒用のコンロッド11は、各大端部21,2
1の狭幅部21b、21b同士がクランクピン16の軸
芯O2方向中央部で隣接するように、互いに反転した姿
勢で配置されている。したがって、各広幅部21a、2
1aはそれぞれクランクピン16の軸芯O2方向の隅部
側に配置されている。
【0031】図5は図2の矢印V部分の拡大断面図であ
り、両コンロッド10,11の大端部21,21は、上
記のように各狭幅部21b、21bがクランクピン16
の軸芯O2方向中央部側にくるように配置しており、こ
れによりコンロッド10,11の軸芯O2方向のピッ
チ、すなわち基準面P1,P2間の間隔D1を、図7の
ような対称形状の大端部を採用する場合に比べ、縮小し
てある。
【0032】一方、各広幅部21a,21aがクランク
ピン16の隅部側に位置していることにより、大きな面
取りコーナー41、41は、クランクピン16の隅部に
形成された各アール50,50に対向し、干渉を避けた
状態となっている。
【0033】軸受メタル23は、各基準面P1,P2に
対してそれぞれ軸芯O2方向の両側部分が対称に形成さ
れているが、各クランクピン嵌合孔34の面取り無しの
端縁42,42同士が、クランクピン16の軸芯O2方
向中央部で互いに隣接するように配置されているので、
両軸受メタル23,23は互いに接近して配置され、こ
れにより軸受メタル23,23の軸芯方向幅W5を大き
く確保できると共に、軸受メタル23,23間のデット
スペースD2を小さくすることが可能となっている。
【0034】
【作用】コンロッド10を組み付ける際には、クランク
ピン嵌合孔34のコンロッド本体側及びキャップ側の半
割面にそれぞれ半割状の軸受メタル23を嵌着すると共
に、2本のノックピン31をたとえばキャップ28の位
置決め孔39に嵌入しておく。そして、コンロッド本体
27とキャップ28の間にクランクピン16を挟み込む
と同時に、ノックピン31,31をコンロッド本体側の
位置決め孔40,40に嵌入し、コンロッド本体27と
キャップ28とを位置決めする。最後に、締結ボルト3
0,30をキャップ側からボルト挿通孔35,35に挿
通し、コンロッド本体27のめねじ孔36,36に螺合
することによりキャップ28をコンロッド本体27に締
結する。なお、前加工においてコンロッド大端部21の
内周面34の仕上げ加工を行なう場合も、上記組付け方
法と同様に組み付ける。
【0035】図5において、各大端部21,21の広幅
部21a,21aをクランクピン16の隅部側に配置
し、狭幅部21b、21bをクランクピン16の軸芯O
2方向中央部側に配置していることにより、クランクピ
ン16の軸芯O2方向幅W0を従来と同様に設定した場
合でも、前述のように両コンロッド10,11の基準面
P1,P2間の間隔を狭くすることができ、これにより
シリンダ中心線間距離を狭くして、エンジンを小型化す
ることができる。
【0036】クランクピン16の隅部のアール50,5
0を大きく形成することにより、応力の集中が少なくな
るようにした場合、広幅部21a,21aの面取りコー
ナー41,41を大きくすることにより、アール50と
の干渉を避けることができるが、軸受メタル23,23
がクランクピン16の各隅部から中央部側に遠ざけられ
ることになる。しかしながら、クランクピン16の軸芯
O2方向の中央部側では前述のように軸受メタル23,
23同士を接近配置できるので、軸受メタル23,23
の軸芯方向幅W5を大きく確保することが可能となる。
【0037】また、小型のエンジンにおいて、クランク
ピン16の隅部のアール50を大きくする必要がない場
合には、軸受メタル23の軸方向幅W5を従来と同様に
確保しながらもクランクピン16の軸芯O2方向幅W0
を短くしたり、あるいはクランクピン16の軸芯O2方
向幅W0を従来と同様に保ちながら、軸受メタル23,
23の軸芯方向幅W5を大きくして、面圧を下げるよう
にすることも可能である。
【0038】
【その他の発明の実施の形態】(1)前述の実施の形態
では図1のように自動二輪車用V型2気筒エンジンに適
用しているが、その他の機器に利用されるV型2気筒エ
ンジンにも勿論適用でき、また、請求項1記載の発明は
単気筒のエンジンにも適用可能である。
【0039】(2)図4では、ノックピン31をボルト
中心(めねじ孔中心)Gよりも軸芯O2側に配置してい
るが、ボルト中心Gよりも径方向の外方側に配置するこ
とも可能である。
【0040】(3)締結ボルト30は、図3のように通
常はキャップ側から挿入される構造を採用するが、たと
えばキャップ側にめねじ孔を形成し、コンロッド本体側
にボルト挿通孔を形成して、コンロッド本体側から挿入
する構造にすることも可能である。
【0041】
【発明の効果】(1)本願請求項1記載の発明による
と、位置決め用ノックピン31を利用したナットレス方
式としているので、コンロッド10の重量を軽減できる
と共に位置決め精度を高く維持でき、これに加え、大端
部21のクランクピン軸芯O2方向の両側部分21a,
21bの軸芯方向幅を非対称とし、幅の広い部分21a
にコンロッド本体27とキャップ28との位置決めを行
なうノックピン31を配置しているので、大端部21の
軸芯方向幅W1を増大させることなく、ノックピン31
周りの肉厚を厚く確保でき、位置決め孔39,40等の
加工も容易になる。
【0042】(2)請求項2記載の発明によると、エン
ジンのコンロッド取付構造において、1本のクランクピ
ン16に、請求項1記載のコンロッド10,11を2本
取り付けると共に、各大端部21,21のクランクピン
軸芯O2方向両側部分21a,21bのうち、軸芯方向
幅が狭い部分21b,21bをクランクピン中央部側に
配置してあるので、クランクピン16に対する大端部2
1,21の嵌合面積を狭めることなく、軸受メタル2
3,23の幅を広く確保しながらも、コンロッド10,
11間のピッチD1を縮小し、シリンダ中心間距離を小
さくすることができる。これにより、V型2気筒エンジ
ン等において小型化が達成できる。特に自動二輪車で
は、エンジンの左右幅をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係るコンロッドを備えた自動二輪
車用V型2気筒エンジンの内部の概略左側面図である。
【図2】 図1のII-II断面図である。
【図3】 図1のコンロッド単体の左側面拡大図であ
る。
【図4】 図3のIV-IV断面図である。
【図5】 図2の矢印V部分の拡大図である。
【図6】 従来のコンロッドの縦断面部分図である。
【図7】 別の従来例を示しており、図4と同様の切断
面による断面図である。
【符号の説明】
1 前気筒 2 後気筒 10 前気筒用コンロッド 11 後気筒用コンロッド 15 クランク軸 16 クランクピン 20 小端部 21 大端部 21a 広幅部 21b 狭幅部 23 軸受メタル 27 コンロッド本体 28 キャップ 30 締結ボルト 31 ノックピン 34 クランクピン嵌合孔 35 ボルト挿通孔 36 めねじ孔 39,40 位置決め孔 G ボルト中心(めねじ孔及びボルト挿通孔の中心) O1 クランク軸芯 O2 クランクピン軸芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大端部のコンロッド本体側又はキャップ
    側の一方にめねじ孔を形成し、他方にボルト挿通孔を形
    成し、ボルト挿通孔から挿入したボルトをめねじ孔に螺
    合することによりコンロッド本体とキャップとを締結す
    るエンジンのコンロッドにおいて、 大端部のボルト中心線に対するクランクピン軸芯方向の
    両側部分を、軸芯方向幅が異なるように非対称に形成
    し、上記軸芯方向両側部分のうち、軸芯方向幅が広い部
    分に、コンロッド本体とキャップの位置決めを行なうノ
    ックピンを配置してあることを特徴とするエンジンのコ
    ンロッド。
  2. 【請求項2】 1本のクランクピンに、請求項1記載の
    コンロッドを2本取り付けると共に、各大端部のクラン
    クピン軸芯方向両側部分のうち、軸芯方向幅が狭い部分
    をクランクピン中央部側に配置してあることをエンジン
    のコンロッド取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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