JP2002356940A - 制振構造、制振装置 - Google Patents

制振構造、制振装置

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JP2002356940A
JP2002356940A JP2001168449A JP2001168449A JP2002356940A JP 2002356940 A JP2002356940 A JP 2002356940A JP 2001168449 A JP2001168449 A JP 2001168449A JP 2001168449 A JP2001168449 A JP 2001168449A JP 2002356940 A JP2002356940 A JP 2002356940A
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JP
Japan
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beams
mass
vibration
damper
parallel
Prior art date
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JP2001168449A
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English (en)
Inventor
Kazuo Tamura
和夫 田村
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列する複数の梁において、コストを抑えつ
つ発生した振動を効果的に低減できる制振構造及び制振
装置を提供する。 【解決手段】 梁1はX方向に並列に配置され支柱2に
支持されている。梁1のそれぞれにはバネ部材Kが接続
されており、バネ部材Kのうち梁1に接続している方と
反対側の端部には、X方向に延びる長手状のマス部材M
が接続されている。このとき、マス部材Mはバネ部材K
によって梁1と離間するように支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は並列する複数の梁の
制振構造、及びこの複数の梁に用いて好適な制振装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大スパン建造物が望まれるケース
が増えているが、人間の歩行や周辺の道路交通などに起
因して発生する振動を抑え、建造物内の作業性や快適性
を維持する必要がある。大スパン梁の振動を抑える方法
の1つとして梁のそれぞれにマスダンパを取り付ける方
法がある。図2は大スパン梁の振動を抑える制振構造の
従来例であって、図2(a)は並列する梁を下方から見
た図、図2(b)は図2(a)のB−B矢視図である。
【0003】図2(a)に示すように、並列する複数の
梁20のそれぞれは支柱21に支持されている。この梁
20のそれぞれの長手方向中央部には、図2(b)に示
すようなマスダンパ支持部23が固定されている。マス
ダンパ支持部23には、マス部材(重り)31をバネ部
材32で支持し、これにダンパ部材33を取り付けたマ
スダンパ30が取り付けられている。ここで、マスダン
パ30は1つのマスダンパ支持部23に対して2つ取り
付けられている。マス部材31は、マスダンパ支持部2
3にバネ部材32及びダンパ部材33を介して接続され
ており、マスダンパ支持部23上で振動するようになっ
ている。そして、梁20に振動が作用した際、梁20の
振動と異なる位相でマス部材31が振動することによ
り、梁20に生じる振動が抑えられるようになってい
る。なお、図2(a)では不図示であるが、図2(b)
に示すように梁20の上面にはスラブ(プレート部材)
24が支持されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては、複数ある梁20のそれぞれにマス
ダンパ支持部23を設けた上でマスダンパ30を設ける
構成であるため、設置作業が煩雑であるとともに、多数
のマスダンパ30を用意しなければならないためコスト
がかかった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、コストを低減できるとともに、発生した振動を
効果的に低減できる梁の制振構造及び制振装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の制振構造は、並列する複数の梁の制振構造
であって、前記複数の梁のそれぞれに接続された弾性部
材と、前記梁と離間するように配置され、前記弾性部材
のそれぞれと接続される、前記並列方向に延びる長手状
のマス部材とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、マスダンパを構成する弾
性部材を梁に直接接続するとともに、弾性部材のうち梁
に接続されている方と反対側に、並列する複数の梁の並
列方向に延びるように形成されている長手状のマス部材
を接続したことにより、従来のような、複数の梁のそれ
ぞれにマスダンパ支持部を設けた上にマスダンパを取り
付ける構成に比べて設置作業性が良い。また、梁の数に
対応した弾性部材と1つのマス部材とによってマスダン
パを構成することができるため、従来のようにマスダン
パ支持部やマスダンパを数多く製造する必要が無く、製
造コストを抑えることができる。そして、長手状のマス
部材のうち、隣接する梁までの重量を、1つの梁に対応
するマス部材として有効に用いることができ、高い制振
効果を得ることができる。
【0008】前記複数の梁のうち、隣接する梁どうしを
接続する補強部材を備えることを特徴とするので、複数
の梁のそれぞれでの大きく異なる振動モードの発生を抑
えることができる。したがって、制振効果を向上するこ
とができる。
【0009】本発明の制振装置は、長手状のマス部材
と、前記マス部材の長手方向に所定間隔で接続された弾
性部材とを備えることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、長手状のマス部材の長手
方向における所定間隔毎に弾性部材を接続したことによ
り、弾性部材のうちマス部材に接続されていない側を、
並列する複数の梁のそれぞれに接続することにより、梁
に振動が生じた際、制振装置のマス部材が梁とは異なる
位相で振動して、梁の振動を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の制振構造、制振装
置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の梁の制振構造、制振装置の一実施形態を示す図であっ
て、図1(a)は並列する複数の梁を下方から見上げた
図、図1(b)は図1(a)のA−A矢視図である。
【0012】図1(a)に示すように、並列する複数の
梁1のそれぞれは所定のスパンを有しつつ支柱2に支持
されている。この梁1のそれぞれの長手方向中央部に
は、図1(b)に示すようなバネ部材(弾性部材)Kが
取り付けられている。本実施形態においてバネ部材Kは
2つ設けられている。梁1のそれぞれは断面視I字型に
形成されたI字型鋼であり、バネ部材Kは、梁1の上側
T字部1Aの下面1Aaに吊り下がるようにして接続さ
れている。すなわち、バネ部材Kの一端が梁1に直接固
定されている。
【0013】図1(b)に示すように、I字型鋼からな
る梁1の高さ方向(Z方向)のほぼ中央部に貫通穴2が
形成されている。そして、梁1の並列方向(X方向)を
長手方向とする梁型に形成された長手状のマス部材M
が、複数の梁1の貫通穴2のそれぞれに挿通するように
配置されている。このとき、貫通穴2の大きさはマス部
材Mより大きく設定されている。
【0014】バネ部材Kのうち、梁1と接続している方
と反対側、すなわち、バネ部材Kの他端はマス部材Mと
接続している。このとき、マス部材Mは、梁1の貫通穴
2の内周面に接することなく梁1に対して離間するよう
に、バネ部材Kを介して梁1に吊り下げられるように支
持されている。なお、ここで、図1(a)では不図示で
あるが、図1(b)に示すように梁1の上面(+Z側
面)にはスラブ(プレート部材)Pが支持されている。
【0015】そして、長手状のマス部材Mと、このマス
部材Mの長手方向の所定間隔においてその他端を接続し
ているバネ部材Kとによって、梁1に生じた振動を低減
するマスダンパ(制振装置)Sが構成されている。この
とき、バネ部材Kを介して梁1に支持されているマス部
材Mは梁1に対して離間しており、振動可能となってい
る。そして、梁1に振動が作用した際、梁1の振動と異
なる位相でマス部材Mが振動することにより、梁1に生
じる振動が抑えられるようになっている。
【0016】マス部材Mの重さやバネ部材Kのバネ係数
は梁1の固有振動数に応じて設定される。すなわち、マ
スダンパSの共振ピークは、振動が作用した際の減衰し
たい振動周波数帯域に応じて設定される。例えば、振動
の高周波成分を低減したい場合には、マスダンパSの共
振ピークは高く設定される。なお、マス部材Mと梁1と
の間にダンパ部材を設けることができる。ダンパ部材の
減衰係数は、減衰したい振動周波数帯域に応じて設定す
る。例えば、共振ピーク近傍の周波数成分を低減したい
場合には減衰係数を小さくし、共振ピーク近傍の幅広い
周波数成分を効果的に低減したい場合には減衰係数を大
きく設定する。
【0017】図1(a)に示すように、並列する複数の
梁1のそれぞれには、並列方向(X方向)に長く形成さ
れた補強部材(棒状部材)3が、隣接する梁1どうしを
接続するように固定されている。本実施形態において、
補強部材3は梁1と交差するように、すなわち、マス部
材Mと平行に、マス部材Mの両隣りに2つ設けられてい
る。
【0018】マスダンパSを備えた梁1によって構成さ
れた大スパン建造物に対して、道路交通や人間の歩行な
どによって振動が作用した際、複数のバネ部材Kによっ
て複数の梁1のそれぞれに支持されている1つのマス部
材Mが、梁1の振動と位相を異ならせて振動することに
より、梁1に作用した振動が低減される。このとき、1
つの梁1に設けられているバネ部材Kには、長手状のマ
ス部材Mのうち隣接する梁1までの部分がマス成分とし
て作用するため、それぞれの梁1に対して高い制振効果
が得られる。
【0019】梁1のそれぞれは補強部材3によって接続
されており、梁1のそれぞれは振動モードを大きく異な
らせることなく振動するため、1つのマス部材Mを備え
るマスダンパSによって振動が効果的に抑えられてい
る。
【0020】以上説明したように、マスダンパSを構成
するバネ部材Kの一端を梁1に直接接続するとともに、
バネ部材Kの他端に、梁1の並列方向(X方向)に延び
るように形成されている長手状のマス部材Mを接続した
ことにより、従来のような、複数の梁1のそれぞれにマ
スダンパを取り付ける構成に比べて設置作業性が良い。
また、梁1の数に対応したマスダンパを用いる構成では
ないため、従来のようにマスダンパを数多く製造する必
要が無く、製造コストを低減することができる。そし
て、このマスダンパSによって梁1に対する十分な制振
効果を得ることができる。
【0021】複数の梁1のうち、隣接する梁1どうしを
接続する補強部材3を設けたことにより、複数の梁1の
それぞれでの大きく異なる振動モードの発生を抑えるこ
とができる。つまり、振動モードが複雑になるのを抑え
ることができるので、1つのマス部材Mによって構成さ
れているマスダンパSでも、並列する複数の梁1に生じ
る振動を効果的に低減することができる。
【0022】なお、本実施形態において、バネ部材Kの
代わりに、例えば防振ゴムなど、バネ成分とダンパ成分
との双方の機能を備えた1つの部材によって、マス部材
Mと梁1とを接続することができる。すなわち、本発明
の制振構造は、梁1のそれぞれに接続された弾性機能及
び減衰機能を有する部材と、梁1と離間するように配置
され、前記部材と接続される、梁1の並列方向に延びる
長手状のマス部材とによって構成することができる。
【0023】なお、本実施形態において、マスダンパS
は並列する複数の梁1のY方向中央部に1つ設けられた
構成であるが、これは、梁1の振動の腹となる部分が梁
1の長手方向(Y方向)の中央部となるからである。し
たがって、マスダンパSは、梁1の振動特性に応じて、
所定の複数位置に設けることができる。マスダンパSを
設ける位置は、梁1の振動モード解析を行い梁1の振動
の腹となる部分とすることによって、梁1に振動が発生
した際、この振動を効果的に低減することができる。例
えば、梁1の振動の腹となる部分が複数(2つなど)存
在する場合、この複数の腹となる部分のそれぞれにマス
ダンパSを設置する。
【0024】上記実施形態において、マス部材Mは梁1
の上側T字部1Aからバネ部材Kによって吊り下げされ
るように支持されているが、下側T字部1Bの上面1B
a(図1(b)参照)にバネ部材Kを設け、このバネ部
材Kによってマス部材Mを持ち上げるように支持しても
よい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、マスダンパを構成
する弾性部材を梁に直接接続するとともに、弾性部材の
うち梁に接続されている方と反対側に、並列する複数の
梁の並列方向に延びるように形成されている長手状のマ
ス部材を接続したことにより、設置作業性が向上される
とともに、マスダンパの設置数を低減することができる
ため、コストを抑えつつ、十分な制振効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制振構造の一実施形態を示す図であっ
て、(a)は並列する複数の梁を下方から見た図、
(b)は(a)のA−A矢視図である。
【図2】従来の梁の制振構造を示す図である。
【符号の説明】
1 梁 3 補強部材 K バネ部材(弾性部材) M マス部材 S マスダンパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列する複数の梁の制振構造であって、 前記複数の梁のそれぞれに接続された弾性部材と、 前記梁と離間するように配置され、前記弾性部材のそれ
    ぞれと接続される、前記並列方向に延びる長手状のマス
    部材とを備えることを特徴とする制振構造。
  2. 【請求項2】 前記複数の梁のうち、隣接する梁どうし
    を接続する補強部材を備えることを特徴とする請求項1
    に記載の制振構造。
  3. 【請求項3】 長手状のマス部材と、 前記マス部材の長手方向に所定間隔で接続された弾性部
    材とを備えることを特徴とする制振装置。
JP2001168449A 2001-06-04 2001-06-04 制振構造、制振装置 Withdrawn JP2002356940A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017167A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Shimizu Corp 制振システム
CN107060131A (zh) * 2017-06-15 2017-08-18 华侨大学 一种分布式调频质量阻尼器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011017167A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Shimizu Corp 制振システム
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Effective date: 20080805