JP2002356480A - トランス−(5r)−2,4,5−トリ置換2−オキサゾリンの製造方法 - Google Patents

トランス−(5r)−2,4,5−トリ置換2−オキサゾリンの製造方法

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JP2002356480A
JP2002356480A JP2002142229A JP2002142229A JP2002356480A JP 2002356480 A JP2002356480 A JP 2002356480A JP 2002142229 A JP2002142229 A JP 2002142229A JP 2002142229 A JP2002142229 A JP 2002142229A JP 2002356480 A JP2002356480 A JP 2002356480A
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ビラ マルコ
Claudio Giordano
ギオルダノ クラウディオ
Maurizio Paiocchi
パイオチ マウリチオ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チオミカミンあるいはその誘導体のエリトロエ
ナンシオマーを利用してチアムフェニコールあるいはフ
ロルフェニコール合成すること 【解決手段】下記式 【化2】 で表されるエリトロ(3S)化合物を不活性溶媒中、−
20〜100℃の温度でイオン化非求核試薬で処理し
て、下記式 【化1】 〔式中、Rはアルキル、アルコキシなど、Xはヒドロキ
シなどを示す〕で表されるトランス(5R)2−オキサ
ゾリン化合物を製造方法が、本発明によって提供され
る。この立体配置変換効果はおどろくべきものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランス−(5R)
配置の2,4,5−トリ置換2−オキサゾリン化合物の
製造方法に関する。より詳しくは本発明はオキサゾリン
環の5位にある炭素原子がS配置であるプレカーサーか
ら上記化合物を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(2R,3R)−3−(4−メチルスル
ホニルフェニル)−2−ジクロロアセタミドー1,3−
プロパンジオールはチアムフェニコール(メルクインデ
クッスXI,No.9230,1465頁)として知ら
れる抗生物質である。
【0003】(2S,3R)−3−(4−メチルスルホ
ニル)−3−ヒドロキシ−2−ジクロロアセタミド−1
−フルオロ−プロパンは、フルオルフェニコール(メル
クインデクッスXI,No.4042,642頁)とし
て知られる抗生物質である。
【0004】(2S,3R)−3−(4−メチルチオフ
ェニル)−2−アミノ−1,3−プロパンジオール(以
下2R,3R−チオミカミンと称す)および(2R,3
R)−3−(4−メチルチオフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−アミノ−1−フルオロプロパン(以下2S,3
R−フルオロチオミカミンと称す)、ならびにそれらの
N−ジクロロアセチル誘導体はチアムフェニコールおよ
びフロルフェニコールの合成の中間体である。
【0005】2位の原子の配置の見かけ上の差異が命名
法を左右するが、上記2つの化合物の絶対配置は同じよ
うなものである。チアムフェニコールおよびフロルフェ
ニコールの合成については多くの文献および特許に開示
されている。
【0006】英国特許第745,900には2R,3R
−チオミカミンからN−ジクロロアセチル化を経て、C
3S基をCH3SO2基に酸化するチアムフェニコール
の合成法が示されている。
【0007】EP−B−014,437(シェーリング
コーポ)には、2S,3R−フルオロチオミカミンから
CH3SをCH3SO2基に酸化し、次にN−ジクロロア
セチル化してフロルフェニコールを合成する方法が記載
されている。この特許にはまた2S,3R−フルオロチ
オミカミンの合成法も示されている。
【0008】EP−A−0,130,633(ザンボン
エス ピーエー)には2R,3R−チオミカミンのベン
ジルヒドロキシとアミノ基の同時的保護で得られる複素
環化合物のフッ素化で(2S,3R)−フルオロチオミ
カミンを合成する方法が記載されている。上記複素環化
合物の代表例は4位が−CH2OH基で置換された(4
R,5R)−2−オキサゾリンで、−CH2OHはアル
キル−あるいはアリールスルホン酸の誘導体との反応で
アルキル−あるいはアリール−スルホニルオキシメチル
基に変えられ、次に、例えばポリグリコール中KFとの
反応でフルオロメチル基に変えられる。2−オキサゾリ
ン類は4R,5R配置、即ち加水分解後に所望の2S,
3R−フルオロチオミカミンを与えるに必要な適切な配
置を有していなくてはならない。
【0009】イタリア特許1,216,880(ザンボ
ングループ エスピー エー)には(2R,3R)−N−
ベンゾイル−チオミカミンを塩基の存在下にスルホン酸
クロライドと反応させ、EP−A−0,130,633
の2−フェニル−4−スルホニルオキシメチル置換4
R,5R−オキサゾリンを製造する方法が記載されてい
る。
【0010】PCT WO 86/017799(シェー
リングコーポ)には、ラセミ体スレオ−フルオロチオミ
カミンの合成法とその光学分割で(2S,3R)エナン
シオアーを得る方法が記載されている。
【0011】イタリア特許1,223,563(ザンボ
ングループ エスピー エー)には2S,3S−チオミカ
ミンを2S,3Sと2R,3R−チオミカミンの等モル
ラセミ混合物に変える方法が記載されている。
【0012】イタリア特許1,216,538(ザンボ
ングルーフ。エス ピーエー)には(2R,3R)−チ
オミカミンとベンゾニトリルの反応でEP−A−0,1
30,633の2−フェニル−4−スルホニルオキシメ
チル置換4R,5R−オキサゾリンを合成する方法が記
載されている。
【0013】米国特許4,876,352(シエーリン
グコーポ)にはEP−A−0,130,633の2−オ
キサゾリンあるいはその硫黄が酸化されたもののフッ素
化方法が記載されている。
【0014】PCT WO 90/14434(シェーリ
ングコーポ)にはチアムフェニコールおよびフロルフェ
ニコールのプレカーサーの酵素的分離法およびそれを公
知の反応およびEP−A−0,130,633記載の2
−オキサゾリンの様な中間体を用いチアムフェニコール
およびフロルフェニコールに変える方法が示されてい
る。
【0015】EP−A−0,423,705(ザンボン
グループ エスピーエー)には2S,3S−チオミカミ
ンを所望の2R,3R−エナンシオマーに変える方法が
示されている。この方法のいくつかの中間体はフロルフ
ェニコール合成に有用な2S,3R−フルオロチオミカ
ミンに変えられる。
【0016】上述せるところから、EP−A−0,13
0,633の(4R,5R)−2−オキサゾリンがフロ
ルフェニコール合成の鍵となる中間体で、それは容易に
フッ素化され、加水分解によってスレオ,(2S,3
R)−フルオロチオミカミンを与えることが判る。事
実、非フッ素化オキサゾリンの加水分解でスレオ(2
R,3R)−チオミカミンが得られる。
【0017】文献にはまたチアムフェニコールあるいは
フロルフェニコール合成にチオミカミンのスレオ−(2
S,3S)エナンシオマーを用い、ラセミ化あるいはそ
の配置の完全変換を報じている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チアム
フェニコールあるいはフロルフェニコール合成にあた
り、チオミカミンあるいはその誘導体のエリトロエナン
シオマーをいかに利用するかについて報じている文献は
ない。
【0019】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、我々は
化2
【0020】
【化2】 (式中Rはアルキル、アルコキシ、置換アルキル、アル
ケニル、置換アルケニル、フェニル、置換フェニル、フ
ェニルアルキルあるいは置換フェニルアルキル基;Xは
ヒドロキシ、ハロゲンあるいはカルボン酸またはスルホ
ン酸からのアシルオキシ基;R1は水素またはアシル
基;R2は水素またはR1とR2とが共同で−C(R3)2
−基を作り:R3は水素、アルキル、アルコキシあるい
はフェニル基、または2つのR3が共同でテトラあるい
はペンタメチレン鎖を作る)で表される化合物を不活性
溶媒あるいは稀釈剤中、−20〜100℃でイオン化非
求核試薬で処理することにより化1
【0021】
【化1】 (式中RとXは各々前述せる通り)の2−オキサゾリン
化合物を合成しうることを見出した。
【0022】従って、本発明は以下を提供する。 1.化2
【0023】
【化12】 (式中Rはアルキル、アルコキシ、置換アルキル、アル
ケニル、置換アルケニル、フェニル、置換フェニル、フ
ェニルアルキルまたは置換フェニルアルキル基で;Xは
ヒドロキシ、ハロゲンあるいはカルボン酸またはスルホ
ン酸からのアシルオキシ基;R1は水素またはアシル
基;R2は水素、あるいはR1とR2とで−C(R3)2−
基を作り;R3は水素、アルキル、アルコキシあるいは
フェニル基、または2つのR3が共同でテトラあるいは
ペンタメチレン鎖を作る)で表される化合物を、不活性
溶媒あるいは稀釈剤中、−20〜100℃の温度でイオ
ン化非求核試薬で処理することを特徴とする化1
【0024】
【化11】 (式中RおよびXは各々前述せる通り)で表される2−
オキサゾリン化合物の製造方法。 2. 化2の化合物でR1とR2が共に水素である化合物
を使用する項目1記載の方法。 3. 化2の化合物でR1とR2とが共同で−C(R3
2−の基を作る化合物(但し2つのR3は各々メチル、
エチル、フェニル基であるか共同でテトラメチレンある
いはペンタメチレン鎖を作る)を使用する項目1記載の
方法。 4.Rがアルキル、置換アルキル、フェニルまたは置換
フェニルである項目1〜3のいずれかに記載の方法。 5.Xがフルオロ、ヒドロキシ、アセトキシ、ベンゾイ
ルオキシ、プロパノイルオキシ、メタンスルホニルオキ
シ、エタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキ
シあるいはp−トルエンスルホニルオキシである項目1
〜4のいずれかに記載の方法。 6.イオン化非求核試薬が強プロトン受容性酸あるいは
酸素との親和力のあるルイス酸である項目1〜5のいず
れかに記載の方法。 7.イオン化非求核試薬がトリフルオロ酢酸、硫酸、メ
タンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオ
ロメタンスルホン酸、AlCl3、プロトン化三級アミ
ンからなる群より選ばれる項目6記載の方法。 8.化2でのR1がOHである際に、イオン化非求核試
薬がメタンスルホニルクロライドと三級アミンからなる
項目1記載の方法。 9. 不活性溶媒または稀釈剤が塩素化炭化水素、芳香
族炭化水素、エーテルからなる群より選ばれる項目1記
載の方法。 10.温度が0〜40℃である項目1記載の方法。
【0025】化1の化合物はEP−A−0,130,6
33で公知である。化2の化合物はスレオ−チオミカミ
ンから誘導される公知化合物のエリトロステレオアイソ
マーである。
【0026】上記の式において、ハロゲンはフッ素、塩
素、臭素、ヨードを意味し;アルキルは好ましくは炭素
数1〜6の直鎖あるいは分岐鎖アルキルを意味し、特に
好ましいものはメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチルである。アルケニルは炭素数2〜6
の直鎖あるいは分岐鎖を有し、少なくとも1つの二重結
合を有し、特に好ましいものはビニル、アリル、1−プ
ロペニル、1−ブテニル、イソブテニル、1−ヘキセニ
ルである;フェニルアルキルの好ましいものはベンジ
ル、フェネチルである。置換アルキル、置換アルケニル
は上記のアルキル、アルケニルに、好ましくはハロゲ
ン、C 1〜C4アルコキシから選ばれる置換基を1〜2コ
有するものである。
【0027】置換フェニルおよび置換フェニルアルキル
は上述のフェニルおよびフェニルアルキルに好ましくは
ハロゲン、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキル、シ
アノ、ニトロ、トリフルオロメチルから選ばれる1〜2
コの置換基を有するものであり;カルボン酸のアシルは
任意的に置換されたカルボン酸又はカルボキシリックC
1〜C4脂肪族酸のアシル残基を意味し、好ましくはアセ
チル、プロピオニル、ジクロロアセチル、フェニルアセ
チル、メトキシアセチル、ベンゾイルで任意的にハロゲ
ン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ等の1〜2
コの置換基で置換されたものである。
【0028】スルホン酸のアシルはアルキルスルホン酸
のアシル残基(i)、好ましくはメタンスルホニル、エ
タンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニル;ある
いはアリールスルホン酸のアシル残基(ii)、好まし
くはベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニル、ナ
フタレンスルホニルを意味する。
【0029】化2の化合物の内、好ましい一群の化合物
はR1とR2が共に水素のものである。化2の内最も好ま
しい一群の化合物はR1とR2が共に水素で、Rがアルキ
ル、置換アルキル、フェニル、置換フェニルのものであ
る。Rの好ましい具体例はメチル、エチル、ジクロロメ
チル、フェニル、4−トリル、2,6−ジメチルフェニ
ル、2,6−ジクロロフェニル、4−ニトロフェニル、
4−クロロフェニル、4−メトキシフェニルである。
【0030】他の好ましい一群の化2の化合物はR1
2が共同で−C(R3)2−を作り、R3が共にメチ
ル、エチル、フェニル、あるいは双方でテトラメチレン
あるいはペンタメチレン鎖を作るものである。
【0031】これらの好ましい化2の化合物において、
Xは好ましくはフッ素、ヒドロキシ、アセトキシ、ベン
ゾイルオキシ、プロパノイルオキシ、メタンスルホニル
オキシ、エタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニル
オキシ、p−トルエンスルホニルオキシである。
【0032】本発明方法は、化2の化合物をイオン化非
求核試薬と接触せしめることにより実施せられる。
【0033】
【発明の実施の形態】「イオン化剤」なる語は2つの異
なる原子間の共有結合の極性を増大せしめうる薬剤を意
味する(ジェリーマーチ、アドバンスド オルガニック
ケミストリー第3版、1985、318頁)。本発明の
特定例において、この2つの異なる原子は3位のベンジ
ル炭素とそれに結合している酸素原子である。
【0034】また「非求核試薬」なる語は求核的反応性
を有しない薬剤、即ち3位のベンジル炭素に置換反応を
おこさせない薬剤を意図する。
【0035】イオン化非求核試薬の具体例は強プロトン
受授性酸および酸素に対する親和力のあるルイス酸であ
る。好ましい具体例はトリフルオロ酢酸、硫酸、メタン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメ
タスルホン酸、AlCl3、プロトン化三級アミンであ
る。
【0036】R1=Hの場合、好ましい具体例では化2
の化合物をメタンスルホニルクロライドと三級アミンで
処理する。不安定な中間体が出来、3位のヒドロキシ基
はメシルオキシ基に変えられ、かくして得られたプロト
ン化三級アミンがイオン化非求核試薬として作用するも
のの如くである。
【0037】本発明方法の実施に好適な溶媒あるいは稀
釈剤はシステムのイオン化強度をあまり減じることのな
い溶媒である。特に好適な溶媒あるいは稀釈剤は非塩基
性のものである。具体例としては塩素化炭化水素、例え
ばジクロロメタン、クロロホルム、1,1−ジクロロエ
タン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン;芳香
族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン;エ
ーテル類、例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフランがあげられる。
【0038】本発明方法は例えば溶媒に少量の無水酢酸
を加えて得られる実質的に無水の媒体中で実施せられ
る。反応は0〜40℃で実施せられるのが好ましい。
【0039】化2の化合物はいずれも、エリトロ2R,
3S−チオミカミンから、トレオチオミカミンから化2
の化合物のトレオステレオアイソマーを合成するための
従来公知方法に従い作られる。この詳細については上述
の各種特許ならびに実施例を参照されたい。
【0040】化2の化合物中Xがアシルオキシまたはハ
ロゲンのものから出発すると、各々化1でXがアシルオ
キシあるいはハロゲンの化合物が得られる。
【0041】化2でXがヒドロキシである化合物から本
発明方法を実施することも出来るが、Xがカルボン酸か
らのアシルオキシ基である対応する同族体に変えること
が好ましい。あるいはまた、フロルフェニコールの合成
の場合には特に有用であるが、化2でX=OHの化合物
1モルをスルホニルハライド2モルと反応させ、Xがス
ルホン酸からのアシルオキシである化1の化合物を直接
得る。
【0042】トランス−(5S)配置のオキサゾリンス
テレオアイソマーが生じても障害にならない。というの
はこのものは本発明方法で処理するとき、所望のトラン
ス−(5R)アイソマーを与えるからである。
【0043】本発明ではチアムフェニコールおよびフロ
ルフェニコールの製造に当たりチオミカミンのエリトロ
アイソマーあるいは2R,3S配置のその誘導体を用い
ることが出来る点に価値がある。これは本発明迄は不可
能であった。
【0044】エリトロ2R,3Sとスレオ2R,3R配
置のチオミカミン(あるいはその誘導体)の混合物を出
発物質として利用することができる。後者も4R,5R
配置のオキサゾリンIに変えられることが知られてい
る。オキサゾリンIは文献記載の公知方法でチアムフェ
ニコールあるいはフロルフェニコールに容易に変換せら
れる。
【0045】例をあげれば、化1でXがヒドロキシある
いはアシルオキシの化合物1からチアムフェニコールを
合成したい場合、先ず加水分解で(2R,3R)−チオ
ミカミンに変え、これを文献記載の如く、N−ジクロロ
アセチル化およびSCH3の酸化でSO2CH3に変える
ことによりチアムフェニコールが得られる。あるいはま
た、化1の化合物を硫黄原子の酸化で、フェニル環の5
位にCH3SO2基が置換されたオキサゾリン化合物とな
し、次に加水分解およびN−ジクロロアセチル化する。
【0046】他方、フロルフェニコールを合成しようと
する場合には、その鍵となる化合物はXがフッ素である
オキサゾリンIである。このオキサゾリンは対応する化
2の化合物から作られ、あるいは化1でXがスルホン酸
からのアシルオキシ基である化合物のフッ素化により、
あるいはX=OHであるオキサゾリンIをEP−B−
0,014,437記載の方法でフッ素化して作ること
ができる。
【0047】化1でXがフッ素である化合物を加水分解
すると(2S,3R)−3−(4−メチルチオフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−アミノ−1−フルオロ−プ
ロパンが得られる。この化合物をフロルフェニコールに
変換することはUS4,235,892に記載されてい
る。
【0048】別法として、オキサゾリン Iの硫黄原子
を酸化すると、対応するオキサゾリンでフェニル環の5
位がCH3SO2基で置換された化合物が得られ、これを
フッ素化および加水分解すると(2S,3R)−3−
(4−メチルスルホニルフェニル)−3−ヒドロキシ−
2−アミノ−1−フルオロ−プロパンが得られ、これを
N−ジクロロアセチル化してフロルフェニコールが出来
る。
【0049】Xが何であるかにより、化1でRがジクロ
ロメチルの場合、部分的加水分解で(2R,3R)−3
−(4−メチルチオフェニル)−2−ジクロロアセタミ
ドー1,3−プロパンジオールあるいは(2S,3R)
−3−(4−メチルチオフェニル)−3−ヒドロキシ−
2−ジクロロアセタミド−1−フルオロ−プロパンが得
られる。
【0050】これらの化合物で、メチルチオ基をメチル
スルホニルに酸化するとチアムフェニコールおよびフロ
ルフェニコールが各々得られる。以下実施例により本発
明を説明する。
【0051】
【実施例】(実施例1)(4R,5R)−2−メチル−
4−メタンスルホニルオキシメチル−5−(4−メチル
チオフェニル)−2−オキサゾリン(化合物A)の製法
エリトロ(2R,3S)−N−アセチル−2−アミノ−
3−[(4−メチルチオ)−フェニル]−1,3−プロ
パンジオール(2g;7.84ミリモル)をメチレンク
ロライド(40m1)とトリエチルアミン(2g;20
ミリモル)に溶かして0℃に保った液にメシルクロライ
ド(1.83g;16.07ミリモル)を撹拌しながら
滴下する。
【0052】30分後に反応混液を炭酸水素ナトリウム
飽和溶液に注ぎ込み、次いで水(40ml)中に注ぎ込
む。有機層をメチレンクロライドで抽出し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させた後、減圧蒸発乾固する。
【0053】2.5gの化合物Aが得られる。1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(pp
m):2.09(d,J=1.2Hz,3H);2.4
7(s,3H);3.03(s,3H);4.15−
4.22(m,1H);4.28−4.40(m,2
H);5.26(d,J=6.4Hz,1H);7.1
7−7.26(4H,芳香環) (実施例2) (4S,5R)−2−メチル−4−フルオロメチル−5
−(4−メチルチオ−フェニル)−2−オキサゾリン
(化合物B)の製法 フッ化カリウム(3.0g;52.2ミリモル)とポリ
エチレングリコール400(21.2g)を撹拌しなが
ら130℃に加熱し、真空ポンプで引きながら3.5時
間保つ。
【0054】110℃に温度を下げてから、化合物A
(7.0g;22.2ミリモル)を加え、ポンプで引き
ながら懸濁液を110℃にて1.5時間保つ。その後、
常圧にして撹拌しながら110℃でさらに25時間保
つ。
【0055】溶液を室温にまで冷やし、水(100m
l)とメチレンクロライド(200ml)を加える。層
を分けて、有機層を水(50ml)で4回洗う。次いで
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下蒸発乾固す
る。
【0056】残渣は化合物Bを主成分とするものであ
る。1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(pp
m):2.1(d,J=1.2Hz,3H);2.47
(s,3H);4.13(ddddq,J=5.2H
z,J=3.9Hz,J=1.2Hz,J=7.2H
z,J=23Hz,1H);4.52(ddd,J=
5.2Hz,J=10.2Hz,J=47Hz,1
H);4.58(ddd,J=3.9Hz,J=10.
2Hz,J=47Hz,1H);5.32(d、J=
7.2Hz,1H);7.18−7.28(4H,芳香
環) (実施例3) (2S,3R)−3−(4−メチルチオフェニル)−3
−ハイドロキシ−2−アミノ−1−フルオロプロパン
(化合物C)の製法 実施例2記載のようにして合成した化合物B(2.39
g;10ミリモル)を水(3ml)と36%塩酸(5.
7g)に入れ、これらの混合物を3時間、95℃に加熱
する。
【0057】混合物は次いで20℃に冷やし、炭酸水素
ナトリウムでpH8のアルカリ性としてから、メチレン
クロライド(50ml×2)にて抽出する。有機層を乾
燥させ、減圧下蒸発乾固させると化合物Cを70%含む
粗残渣が2g得られる。
【0058】得られた粗残渣を、酢酸エチルから結晶化
させると純粋な化合物Cが得られる。1 H−NMR(300MHz,DMSO+D2O)δ(p
pm):2.46(s,3H);2.93(dddd,
J=16.8Hz,J=5.86Hz,J=5.6H
z,J=4392Hz,1H);4.15(J=48H
z,J=8.8Hz,J=5.86Hz,1H);4.
3(J=48Hz,J=8.8Hz,J=5.6Hz,
1H);4.44(d,J=4.9Hz,1H);7.
20−7.30(4H,芳香環) (実施例4) フロルフェニコールの製法 タングステン酸ナトリウム−2水和物(6.4mg)と
39%過酸化水素(2.8ml;約28ミリモル)を、
メチルアルコール(4.5ml)に粗化合物B(2.8
g;実施例2参照)を溶かして60℃に加温した中ヘ加
える。
【0059】反応混液は60℃に5時間保ち、その後、
25℃に冷やして同温にて10時間保つ。
【0060】(4S,5R)−2−メチル−4−フルオ
ロメチル−5−(4−メチル−スルフォニルフェニル)
−2−オキサゾリン(化合物D)を含む反応混液に37
%塩酸(8ml)を加え、4時間還流してから40℃に
冷却する。
【0061】40℃、減圧下にて溶媒をとばしてから残
渣をメチレンクロライド(50ml)と水(10ml)
にて溶出する。二層を分離後、水層を再びメチレンクロ
ライド(2×50ml)で抽出し、有機層を合してから
硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発乾固体する。
【0062】(2S,3R)−3−(4−メチル−スル
フォニルフェニル)−3−ハイドロキシ−2−アミノ−
1−フルオロ−プロパン(化合物E)を含み残渣が得ら
れるので、それをメチルアルコール(8ml)とトリエ
チルアミン(0.97g;96ミリモル)に溶解させ
る。
【0063】得られた液を25℃にて不活性な雰囲気中
で、メチルジクロロ酢酸(1.6g;11.2ミリモ
ル)を加える。反応混液を40℃に加温し6時間保った
後、溶媒を減圧下蒸発させる。残渣はメチレンクロライ
ド(50ml)と水(20ml)に溶解させる。
【0064】二層を分離後、有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥させ、蒸発乾固する。このようにして得られた残渣
(2.6g)はエチルアルコール(2.2ml)と水
(0・4ml)とから結晶化し、フロルフェニコール
(2.02g)を得る。このものは化学的にも物理的に
も文献(EP−0,014,437)記載のデーターと
一致する。
【0065】(実施例5) フロルフェニコールの製法 化学物C(1g;4.7ミリモル)をメチルアルコール
(0.9ml)に溶かしたものとメチルクロロ酢酸
(1.1g;7.7ミリモル)を1.5時間還流する。
【0066】反応混液を60℃に冷却し、タングステン
酸ナトリウム(4mg)、EDTA(2mg)と水
(0.12ml)を加える。
【0067】60℃にした反応混液の中ヘ、体積にして
130倍の過酸化水素を滴下する。滴下終了後、反応混
液は55℃にして2時間保つ。次に0℃に冷却し沈殿物
をろ取し、水で洗う。700mgのフロルフェニコール
の純品が得られる。
【0068】(実施例6) (4S,5R)−2−フェニル−4−フルオロメチル−
5−(4−メチル−チオフェニル)−2−オキサゾリン
(化合物L)の製法 メチレン クロライド(5ml)とトリエチルアミン
(0.47g;4.7ミリモル)に化合物C(1g)を
溶かし、25℃で撹拌しながら不活性な雰囲気中にて保
ったものに、メチレンクロライド(2m1)のベンゾイ
ル クロライド(0.56g;4.0ミリモル)を溶か
した液を15分以上かかって加える。30分後に(TL
C分析、展開液酢酸エチル:メチルアルコール=8:
2)8%の炭酸水素ナトリウム溶液(40ml)を加
え、二層を分離する。有機層は0.1N塩酸(5ml)
と水(5ml)で洗い、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒
を減圧下蒸発乾固する。
【0069】残渣には化合物CとFのN−ベンゾイル誘
導体(化合物GとHに相当)が1:1の割合で存在して
おり、そのものをメチレンクロライド(5ml)とトリ
エチルアミン(0.68g;6.7ミリモル)に溶か
す。
【0070】この溶液を25℃にて不活性な雰囲気中で
撹拌し、ここへメタンスルフォニルクロライド(0.4
9ml;3.50ミリモル)をメチレンクロライド(3
ml)に加えた液を加える。1時間後、反応混液に8%
炭酸ナトリウム(40ml)を加え、二層を分ける。
【0071】有機層を0.1N塩酸(5ml)と水(5
ml)で洗ってから硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を
減圧下蒸発乾固する。
【0072】得られた残渣はシリカゲルにてクロマトグ
ラフィーに付し、化合物L(0.73g)の純品を得
る。得られた化合物の特性は文献値(EP−A−0,1
30,633)とよく一致する。
【0073】(実施例7) フルオルチオミカミン(化合物C)の製法 化合物L(15g;49.7ミリモル)、水(17m
l)、そして36%塩酸(28.5ml)の混合液を3
時間95℃に加熱する。
【0074】反応混液を冷やし、析出してくる不溶物を
減圧下ろ過して除く。ろ液は炭酸水素ナトリウムにてp
H8にして、メチレンクロライド(50ml×2)で抽
出する。有機層を合して硫酸ナトリウムで乾燥させ、減
圧下蒸発乾固すると9.2gの粗生成物が得られ。これ
は70%の化合物Cを含んでいる。
【0075】化合物Cの純品は粗生成物を酢酸エチルで
結晶化させることにより得ることができる。
【0076】(実施例8) (2R,3S)−3−(4−メチルチオフェニル)−3
−ハイドロキシ−2−アセタミド−プロピルアセテート
(化合物N)の製法 メチレン クロライド(50ml)に(2R,3S)−
2−アセタミド−3−(4−メチルチオフェニル)−
1,3−プロパンジオール(化合物M)(5g;19.
6ミリモル)を溶かし、25℃で撹拌しながら不活性な
雰囲気中にて保ったものに、トリエチルアミン(2.3
8g;23.5ミリモル)とアセチルクロライド(1.
7g;21.5ミリモル)を加える。
【0077】1時間後、(TLC分析、展開液 酢酸エ
チル)炭酸水素ナトリウムの8%溶液(40ml)を反
応混液に加え、有機層を分取する。有機層は0.5N塩
酸(50ml)と水(50ml)で洗ってから硫酸ナト
リウムで乾燥させ、溶媒は減圧下蒸発乾固する。
【0078】油状の残渣が得られるので、これをジエチ
ルエーテルより結晶化し、化合物Nの純品(4.2g;
14.2ミリモル;収率73%)を得る。1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(pp
m):1.99(s,3H);2.00(s,3H);
2.49(s,3H);3.37(d,J=3.8H
z,1H);4.02(dd,J=4.4Hz,J=1
1.7Hz,1H);4.25(dd,J=7.5H
z,J=11.7Hz,1H);4.45(dddd,
J=4.4Hz,J=7.5Hz,J=4.1Hz,J
=8.5Hz,1H);4.88(dd,J=2.7H
z,J=4.1Hz,1H);5.98(d,J=8.
5Hz,1H);7.20−7.30(4H,芳香環) (実施例9) (4R,5R)−2−メチル−4−アセトキシメチル−
5−(4−メチル−チオフェニル)−2−オキサゾリン
(化合物D)と(4R,5R)−2−メチル−4−ヒド
ロキシメチル−5−(4−メチルチオフェニル)−2−
オキサゾリン(化合物P)の製法 メチレン クロライド(15ml)とトリエチルアミン
(2.54g;25.12ミリモル)に窒素を通じ、2
5℃に保って化合物N(実施例8参照,3g;10.1
7ミリモル)を溶かした液の中へ、メシルクロライド
(1.5g;13.22ミリモル)をメチレン クロラ
イド(10ml)に溶かしたものを15分間かけて加え
る。
【0079】1時間後、炭酸水素ナトリウムの8%溶液
(10ml)を加え、有機層を分取する。得られた有機
層は0.5N塩酸(15ml)と水(5ml)で洗い、
その後、溶媒を減圧下でとばす。
【0080】得られた残渣をジイソプロピル エーテル
(10ml)より結晶化させ、化合物Oの純品(2.3
g;8.24ミリモル;収率81%)を得る。
【0081】[α]D 20=−153.5°(c=1,C
DCl3) m.p.=64〜66℃1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm):2.09
(s,3H);2.11(d,J=1.11Hz,3
H);2.49(s,3H);4.18(m,1H);
4.25(m,3H);5.13(d,J=6.82H
z,3H);7.19−7.28(4H,芳香環)13 C−NMR(CDCl3):14.0,15.5,1
5.6,65.5,73.4,83.2,126.1,
127.7,136.7,139.1,165.8,1
70.7 IR(CCl4):1750,1675,1230cm
−1MS:m/e(相対強度):280(M+1;4
1),220(47),173(11),65(10
0) メチル アルコール(20ml)に化合物O(2.3
g;8.24ミリモル)を懸濁させた液に炭酸ナトリウ
ム(1.38g;13ミリモル)を室温にて撹拌しなが
ら加える。反応液は室温で3時間、不活性な雰囲気中で
撹拌し、メチレンクロライド(15ml)を加える。
【0082】30分後、固形物はろ過して除き、ろ液を
減圧下濃縮乾固する。得られた固体をメチルアルコール
から結晶化させ、化合物P(1.66g;7.0ミリモ
ル)を得る。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm):2.09
(d,J=1.41Hz,3H);2.48(s,3
H);2.63(dd,J=4.1Hz,J=11.7
Hz,1H);3.91(dd,J=8.0Hz,J=
11.7Hz,1H);4.01(dddq,J=4.
1Hz,J=8.0Hz,J=7.8Hz,J=1.4
Hz,1H);5.29(d,J=7.8Hz,1H)
7.19−7.27(4H,芳香環) (実施例10) (2R,3S)−3−(4−メチルチオフェニル)−2
−ベンザマイド−1,3−プロパンジオール(化合物
Q)と(4R,5R)−2−フェニルー4−メタン−ス
ルフォニルオキシ−5−(4−メチルチオフェニル)−
2−オキサゾリン(化合物R)の製法 ジメチルホルムアミド(4ml)とトリエチルアミン
(0.76g;7.6ミリモル)にエリトロ(2R,3
S)−2−アミノ−3−(4−メチルチオフェニル)−
1,3−プロパンジオール(1.5g;7ミリモル)を
溶解し、25℃で不活性な雰囲気中で撹拌したものに、
ジメチルホルムアミド(2ml)にベンゾイル クロラ
イド(0.99g;7.05ミリモル)を溶かした液を
15分以上かけて添加する。
【0083】1時間後(TLC分析;展開液 酢酸エチ
ル:メチルアルコール=1:1)メチレン クロライド
(30ml)と8%炭酸水素ナトリウム(30ml)を
加える。
【0084】二層を分離後、水層をメチレン クロライ
ド(20ml)にて抽出し、有機層に合す。有機層は
0.1N塩酸(10ml)と水(10ml)にて洗う。
【0085】得られた有機層は硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧下蒸発乾固する。残渣はイソプロピルエーテル
より結晶化させ、化合物Qの結晶を得る。(1.9g;
6.1ミリモル;収率87%)1 H−NMR(300MHz,CDCl3+D2O)δ
(ppm):2.49((s,3H);3.70(d
d,J=3.64Hz,J=11.62Hz,1H);
3.92(dd,J=3.17Hz,J=11.62H
z,1H);4.26(dddd,J=3.17Hz,
J=3.64Hz,J=3.59Hz,J=8.10H
z,1H);5.16(d,J=3.59Hz,1H)
7.07(d,J=8.10Hz,1H);7.25−
7.39(4H,芳香環);7.41−7.81(5
H,芳香環) 化合物Q(1.9g;6.0ミリモル)を室温にて不活
性な雰囲気中で撹拌しながらジメチルホルムアミド(6
ml)、メチレンクロライド(3ml)とトリエチルア
ミン(670mg;6.6ミリモル)に溶解させた液に
メチレンクロライド(2ml)にメタンスルホニル ク
ロライド(0.75g;6.6ミリモル)を溶かした液
を加える。
【0086】1時間後(TLC分析;展開液 ジエチル
エーテル)にメチレンクロライド(10ml)と炭酸水
素ナトリウム(20ml)を加える。
【0087】二層を分離後、有機層を0.1N塩酸(1
5ml)と水(15ml)で洗う。有機層は硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、減圧下蒸発乾固し、化合物Rを得る。
得られた化合物Rの化学的、物理的特性は文献値(EP
−A−0,130,633)とよく一致する。
【0088】(実施例11) 化合物Aの製法 反応出発点で(2R,3S)−2−アミノ−3−(4−
メチルチオフェニル)−1,3−プロパンジオールを使
ってEP−A−0,423,705.6と同様に合成反
応を進めると(4R,5S)−2,2−ジメチル−3−
アセチル−4−ハイドロキシメチル−5−(4−メチル
チオフェニル)−1,3−オキサゾリン(化合物B)が
得られる。
【0089】化合物S(15g;50.8ミリモル)と
トリエチルアミン(6.2g;61ミリモル)をメチレ
ンクロライド(80ml)に溶かしたものに、メタンス
ルホニル クロライド(6.35g;56ミリモル)を
15℃で撹拌しながら加える。
【0090】40分後、懸濁液は窒素気中にてろ過す
る。化合物Sの4−メタンスルホニルオキシ誘導体(化
合物T)を含むろ液に無水酢酸(0.5g)、無水酢酸
(0.5g;5ミリモル)に溶解したメタンスルホン酸
(10g;104ミリモル)とメチレンクロライド(3
0m1)の混液を20℃にて加える。
【0091】反応液は35℃で1時間加温し、次いでジ
エチルエーテル(200ml)とトリエチルアミン(1
7g;170ミリモル)の混液中に注ぎ込む。
【0092】このようにして得られた反応混液に水(1
50ml)を加える。二層を分け、水層はジエチルエー
テル(50ml)で抽出して有機層に合する。有機層は
減圧蒸留して残渣(12.7g)(化合物A)を得る。
【0093】化合物Tは常法、つまり水とメチレン ク
ロライド混液より単離することができるが、この物質は
以下の特性を持っている。1 H−NMR(300MHz,CDC13)δ(pp
m):1.71(s,3H);1.75(s,3H);
2.21(s,3H);2.49(s,3H);2.6
4(s,3H);3.57(dd,J=6.93Hz,
J=10.53Hz,1H);3.94(dd,J=
5.86Hz,J=10.53Hz,1H);4.34
(ddd,J=5.86Hz,J=6.93Hz,J=
4.85Hz,1H);5.33(d,J=4.85H
z,1H);7.25−7.31(4H,芳香環) (実施例12) (4R,5R)−2−メチル−4−メタンスルホニルオ
キシメチル−5−(4−メチルスルホニルフェニル)−
2−オキサゾリン(化合物U)の製法 化合物A(1.0g;3.17ミリモル)をメチルアル
コール(7ml)に溶解し40℃に加温した中へ、タン
グステン酸ナトリウム−2水和物(6.4mg)、エチ
レンジアミン−4酢酸−2ナトリウム塩−2水和物(3
mg)と35%過酸化水素(0.85ml、約8.75
ミリモル)を加える。
【0094】反応混液を3時間40℃に保った後、容積
が1/3になるまで濃縮する。ここへメチレンクロライ
ド(20ml)と水(10ml)を加える。
【0095】二層を分けて、有機層を水(10ml)で
洗った後、硫酸ナトリウムで乾燥さる。減圧濃縮乾固す
ると残渣(0.6g)が得られ、このものは化合物Uを
主成分とする。1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(pp
m):2.16(s,3H);3.06(s,3H);
3.09(s,3H);4.2(m,1H);4.35
(dd,J=10.5Hz,J=5.95Hz,1
H);4.44(dd,J=10.5Hz,J=4.1
Hz,1H);5.44(d,J=6.72Hz,1
H);7.50(AA’BB’システムのBB’部分,
J=8.3Hz,2H);7.97(AA’BB’シス
テムのAA’部分,J=8.3Hz,2H) 同様の方法にて出発点でオキサゾリンB、OそしてPを
用いると、4−メチルスルホニルフェニル置換類似化合
物が得られる。
【0096】(実施例13) (2R,3R)−2−アミノ−3−(4−メチルチオフ
ェニル)−1,3−プロパンジオール(チオミカミン)
の製法 化合物S(実施例11参照)をアセチルクロライドとト
リエチルアミンとでアセチル化すると(4R,5S)−
2,2−ジメチル,3−アセチル−4−アセトキシメチ
ル−5−(4−メチルチオフェニル)−1,3−オキサ
ゾリン(化合物V)が得られる。メタンスルホン酸(1
5g;0.156ミリモル)の溶液中にエタノールフリ
ーのクロロホルム(45ml)、無水酢酸(6.0g;
0.058ミリモル)と化合物V(20g;0.06ミ
リモル)を25℃にて窒素を通じながら加える。
【0097】反応液は35℃に加温して2時間保つ(溶
液A)。水酸化ナトリウム(19g;0.48モル)を
水(530ml)に溶解させ15℃で撹拌している中へ
溶液Aを注ぎ込む。
【0098】混液を還流加熱して水をクロロホルム(4
50ml)を蒸留する。溶液は95℃に4時間保ち、そ
の後15℃に2時間保つ。沈殿物が生成するのでろ取
し、水(2×10ml)で洗って減圧下乾燥させるとチ
オミカミンの純品が得られる(10.7g;0.050
モル;収率85%)。 [α]D 20=−33.2°(c=2;0.1NHC
l);ee>99% 同様にして溶液Aをトリエチルアミン(40.4g;
0.40モル)とエチルエーテル(300ml)の混液
に加え、ここへさらに水(100ml)を加えた後有機
層を分取し、水(100ml)で洗い硫酸ナトリウムで
乾燥、蒸発乾体する。
【0099】得られた残渣(17g)は95.30%が
化合物Oであり(実施例9参照)、残りの4.3%は
(4R,5S)であり、化合物Oの立体異性体である
(化合物O’)。
【0100】(実施例14) 化合物Oの製法 メタンスルホン酸(15g;約0.156モル)とエタ
ノールフリーのクロロホルム(45ml)の混液に、化
合物V(実施例13参照)(20g;0.06モル)を
25℃にて窒素を通じながら撹拌して加える。
【0101】溶液は35℃で26時間保ち、その後この
液をジエチルエーテル(300ml)とトリエチルアミ
ン(20.2g;0.2モル)の混液を撹拌している中
へ加える。次に水(200ml)を加え、有機層を分取
し、10%塩化アンモン(100ml)と水(100m
l)で洗う。有機層は硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧
下蒸発させる。
【0102】得られた残渣(17g)は化合物Oとその
立体異性体である(4R,5S)の化合物O’を89:
11の割合に含有している。ジイソプロピルエーテル
(200ml)で結晶化すると化合物Oが得られる(1
3.2g;0.047モル;収率79%)。
【0103】一方、水層は減圧濃縮し、残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィー(溶出液ジエチル エーテル;ト
リエチル アミン=97:3)にかけると純粋な化合物
O’(0.84g;3ミリモル;収率5%)が得られ
る。化合物O’の特性は以下の通り。
【0104】[α]D 20=−132.1°(c=1,C
HCl3);m.p.=71〜73℃ 1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm):1.92
(s,3H);2.13(d,J=1.4Hz,3
H);2.48(s,3H);3.62(dd,J=
6.14Hz,J=16.7Hz,1H);3.81
(dd,J=5.6Hz,J=16.7Hz,1H);
4.52(m,1H);5.60(d,J=10.2H
z,1H);7.10−7.30(4H,芳香環)13 C−NMR(CDCl3):14.0,15.6,2
0.6,64.0,67.9,82.1,126.3,
126.5,132.3,138.9,166.1,1
70.4 IR(CDCl4):1745,1670,1235c
m−1MS:m/e(相対強度):280(M+1;
7.22),220(18),173(5.5),65
(100) 化合物O’(純度>99%)は35℃にてクロロホルム
含有無水酢酸にメタンスルホン酸を溶解させた液と24
時間反応させる。得られたものは化合物OとO’が8
8.6:11.4(NMR分析による)の割合で含まれ
ている。
【0105】(実施例15) (4R,5R)−2−メチル−4−ヒドロキシメチル−
5−(4−メチル−スルホニルフェニル)−2−オキサ
ゾリン(化合物Z)の製法 メチルアルコール(10.5ml)に25℃で撹拌しつ
つ化合物P(実施例9参照;1.5g;6.44ミリモ
ル)を溶解させた液に、タングステン酸ナトリウム−2
水和物(12.5g)とエチレンジアミノ−四酢酸−2
Na塩−2水和物(5.85mg)と35%過酸化水素
(1.2ml;13.8ミリモル)を加える。
【0106】反応液は25℃で3時間保った後、容量が
1/3になるまで濃縮する。次いでメチレンクロライド
(20ml)と水(10ml)を加え、有機層を分取す
る。有機層は水(10ml)で洗い、硫酸ナトリウムで
乾燥させてから減圧下蒸発乾固する。化合物Zを主成分
とする残渣(1.5g)が得られる。
【0107】1H−NMR(300MHz,CDCl3
2O)δ(ppm):2.14(s,3H);3.0
5(s,3H);3.73(dd,J=4Hz,J=1
1.7Hz,1H);3.90(dd,J=4.15H
z,J=11.7Hz,1H);4.00(m,1
H);7.49(AA’BB’システムのB部分,J=
7.8Hz,2H);7.95(AA’BB’システム
のA部分,J=7.8Hz,2H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マウリチオ パイオチ イタリア国 ミラノ 20152 ビア バル セシア 86/b 番地 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC02 AD01 AE02 AF05 BA08 BA20 BB01 BB05 BC01 4H039 CA42 CH20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化2 【化102】 (式中Rはアルキル、アルコキシ、置換アルキル、アル
    ケニル、置換アルケニル、フェニル、置換フェニル、フ
    ェニルアルキルまたは置換フェニルアルキル基であり;
    Xはヒドロキシ、ハロゲンあるいはカルボン酸またはス
    ルホン酸からのアシルオキシ基であり;R1は水素また
    はアシル基であり;R2は水素であるか、あるいはR1
    2とで−C(R32−基を作り;R3はそれぞれ独立し
    て水素、アルキル、アルコキシもしくはフェニル基であ
    るか、または2つのR3が共同でテトラメチレン鎖もし
    くはペンタメチレン鎖を作る)で表される化合物を、不
    活性溶媒あるいは不活性稀釈剤中、−20〜100℃の
    温度でイオン化非求核性薬剤で処理することを特徴とす
    る化1 【化101】 (式中RおよびXは各々前述せる通り)で表される2−
    オキサゾリン化合物の製造方法。
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