JP2002356437A - Gli1遺伝子の用途 - Google Patents

Gli1遺伝子の用途

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JP2002356437A
JP2002356437A JP2001235851A JP2001235851A JP2002356437A JP 2002356437 A JP2002356437 A JP 2002356437A JP 2001235851 A JP2001235851 A JP 2001235851A JP 2001235851 A JP2001235851 A JP 2001235851A JP 2002356437 A JP2002356437 A JP 2002356437A
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Yuichi Hikichi
裕一 引地
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Gli1遺伝子の用途の提供。 【効果】 本発明のGli1遺伝子を発現する能力を有
する細胞を用いたスクリーニング方法は、Gli1遺伝
子の発現を制御する活性を有する化合物またはその塩の
探索に用いることができる。Gli1遺伝子の発現を促
進する活性を有する化合物は骨、あるいは軟骨誘導活性
を有するため、整形外科領域の疾患、または歯科領域の
疾患、さらには骨粗鬆症などの予防・治療剤として用い
ることができる。また、美容外科領域における骨移植の
治療剤としても用いることができるし、再生医療におけ
る自家移植の際の分化誘導剤としても利用できる。一
方、Gli1遺伝子の発現を阻害する活性を有する化合
物は、例えば骨・軟骨形成過剰症の予防・治療剤として
用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はGli1遺伝子を発
現する能力を有する細胞を用いたGli1遺伝子の発現
を制御(促進または阻害)する活性を有する化合物また
はその塩のスクリーニング方法、該スクリーニング方法
を用いて得られうる化合物またはその塩、および該化合
物の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】グリア芽腫遺伝子(Gli1、Gli2
およびGli3)のうち、Gli1遺伝子の産物である
Gli1タンパク質はzinc fingerを有する転写因子に
属し、ショウジョウバエの転写因子Ci(Cubitus inte
rruptus)の脊椎動物におけるホモログとされている(A
za-Blanc, P. et al., Trends Genet. (1999) 15, 458-
462)。ショウジョウバエCiの機能については研究が
進んでおり、Ciが誘導する分子などが報告されている
(McMahon, A.P. et al., Cell (2000) 100, 185-18
8)。Gliタンパク質については、3種のGliタン
パク質すべてがzinc finger領域を介して共通な配列に
結合すること、Gli3タンパク質が直接Gli1遺伝
子に含まれるプロモーター領域に結合し、その転写を誘
導していることなどが報告されてはいるが、Gli1タ
ンパク質の機能はショウジョウバエのCiタンパク質の
機能からの類推が主となっており、誘導分子などについ
ても未知の点が多い。一方、Gli1遺伝子発現はヘッ
ジホッグ(hedgehog)と呼ばれる可溶性分泌タンパク質
によるシグナル伝達によって誘導されるとされている
(Dai,P. et al., J. Biol. Chem. (1999) 274, 8143-8
152)。ヘッジホッグファミリーは昆虫から脊椎動物ま
でを含む多くの動物種における形態形成の鍵として注目
されている一群のタンパク因子であり、例えばSonic he
dgehogの活性部位であるN末端ドメインを強制発現させ
た繊維芽細胞をヌードマウスに移植すると異所性骨形成
が誘導されることが報告されている(Kinto, N. et a
l., FEBS lett. (1997) 404,319-323)。これらの点で
ヘッジホッグタンパク質は様々な骨・軟骨障害、骨・軟
骨疾患の治療、予防に有効と考えられるが、天然には微
量にしか存在せず、治療に使用するべく大量に入手する
ためには組み換え型タンパク質を生産する必要がある。
一般的に組み換え型タンパク質の生産は低分子化合物の
生産よりはるかに多くの費用を要し、またタンパク質と
いう特性から、医薬品としての物性、投与法にも制約が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】骨・軟骨組織は未分化
間葉系細胞等の多分化能を有する細胞の骨・軟骨前駆細
胞への分化決定の後、骨・軟骨細胞への分化、増殖、骨
・軟骨基質の合成といった一連の過程を経て形成され
る。胎生期や骨折治癒などの骨形成過程においては一般
に軟骨分化が骨形成に先立って起こることから、軟骨分
化促進は骨分化促進にもつながる。障害を受けた骨・軟
骨組織の修復や誘導を要する疾患、あるいは過形成が問
題となっている疾患はこれらのいずれかの過程が破綻し
ていると考えられるが、これらを治癒に向わせる安価
で、効果的な優れた医薬品の創製が切望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、Gli1の機能
解析研究においてGli1を強制発現させると、軟骨マ
ーカーの発現が亢進することを見出し、さらには例えば
Scleraxisなどのヘッジホッグシグナルに関与
するとの報告がない転写因子の遺伝子を強制発現させる
ことによってもGli1誘導は可能であることなどから
ヘッジホッグタンパク質を用いなくともGli1発現の
制御が可能であることを見出した。さらにヘッジホッグ
レセプターに直接作用するものではない一部の既存低分
子化合物がGli1の発現を誘導し、ひいては軟骨マー
カー遺伝子の発現をも誘導することを見出した。本発明
者らは、これらの知見に基づいて、さらに検討を重ねた
結果、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は (1)Gli1タンパク質、その部分ペプチドまたはそ
の塩を含有する骨・軟骨分化誘導剤、(2)Gli1タ
ンパク質が配列番号:10、配列番号:11、配列番
号:13、配列番号:15または配列番号:17で表さ
れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ
酸配列を含有するタンパク質である前記(1)記載の
剤、(3)Gli1タンパク質が配列番号:10、配列
番号:11、配列番号:13、配列番号:15または配
列番号:17で表されるアミノ酸配列を含有するタンパ
ク質である前記(1)記載の剤、(4)Gli1タンパ
ク質、その部分ペプチドまたはその塩を含有する骨折、
変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全
症、軟骨無形成症または骨粗鬆症の予防・治療剤、骨・
軟骨欠損部の再生治療剤、骨再建剤または骨移植治療
剤、(5)Gli1タンパク質またはその部分ペプチド
をコードするDNAを含有する骨・軟骨分化誘導剤、
(6)DNAが配列番号:9、配列番号:12、配列番
号:14、配列番号:16または配列番号:18で表さ
れる塩基配列を含有する前記(5)記載の剤、(7)G
li1タンパク質またはその部分ペプチドをコードする
DNAを含有する組換えベクターを含有する前記(5)
記載の剤、(8)Gli1タンパク質またはその部分ペ
プチドをコードするDNAを含有する骨折、変形性関節
症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無
形成症または骨粗鬆症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部
の再生治療剤、骨再建剤または骨移植治療剤、(9)G
li1タンパク質、その部分ペプチドまたはその塩の有
効量を哺乳動物に投与することを特徴とする骨・軟骨分
化誘導方法、(10)Gli1タンパク質、その部分ペ
プチドまたはその塩の有効量を哺乳動物に投与すること
を特徴とする骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損
傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症または骨粗鬆症
の予防・治療方法、(11)骨・軟骨分化誘導剤を製造
するためのGli1タンパク質、その部分ペプチドまた
はそれらの塩の使用、(12)骨折、変形性関節症、骨
関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症
または骨粗鬆症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再生
治療剤、骨再建剤または骨移植治療剤を製造するための
Gli1タンパク質、その部分ペプチドまたはそれらの
塩の使用、(13)Gli1タンパク質またはその部分
ペプチドをコードするDNAの有効量を哺乳動物に投与
することを特徴とする骨・軟骨分化誘導方法、(14)
Gli1タンパク質またはその部分ペプチドをコードす
るDNAの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とす
る骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨
形成不全症、軟骨無形成症または骨粗鬆症の予防・治療
方法、(15)骨・軟骨分化誘導剤を製造するためのG
li1タンパク質またはその部分ペプチドをコードする
DNAの使用、(16)骨折、変形性関節症、骨関節
炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症また
は骨粗鬆症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再生治療
剤、骨再建剤または骨移植治療剤を製造するためのGl
i1タンパク質またはその部分ペプチドをコードするD
NAの使用、(17)配列番号:10、配列番号:1
1、配列番号:13、配列番号:15または配列番号:
17で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同
一のアミノ酸配列を含有するタンパク質またはその部分
ペプチドをコードするDNAの塩基配列に相補的もしく
は実質的に相補的な塩基配列を含有するアンチセンスD
NAを含有する骨・軟骨分化阻害剤、(18)配列番
号:10、配列番号:11、配列番号:13、配列番
号:15または配列番号:17で表されるアミノ酸配列
と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する
タンパク質またはその部分ペプチドをコードするDN
A、または該DNAの塩基配列に相補的もしくは実質的
に相補的な塩基配列を含有するアンチセンスDNAを含
有する骨・軟骨形成過剰症の予防・治療剤、(19)配
列番号:10、配列番号:11、配列番号:13、配列
番号:15または配列番号:17で表されるアミノ酸配
列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有す
るタンパク質またはその部分ペプチドをコードするDN
Aの塩基配列に相補的もしくは実質的に相補的な塩基配
列を含有するアンチセンスDNAを含有する骨・軟骨疾
患の診断剤、(20)配列番号:10、配列番号:1
1、配列番号:13、配列番号:15または配列番号:
17で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同
一のアミノ酸配列を含有するタンパク質またはその部分
ペプチドをコードするDNA、または該DNAの塩基配
列に相補的もしくは実質的に相補的な塩基配列を含有す
るアンチセンスDNAを用いることを特徴とする骨・軟
骨疾患の診断方法、(21)Gli1タンパク質、その
部分ペプチドまたはそれらの塩の抗体を含有する骨・軟
骨疾患の診断剤、(22)Gli1タンパク質、その部
分ペプチドまたはそれらの塩の抗体を用いることを特徴
とする骨・軟骨疾患の診断方法、(23)Gli1タン
パク質、その部分ペプチドまたはそれらの塩を用いるこ
とを特徴とする骨・軟骨分化調節作用を有する化合物ま
たはその塩のスクリーニング方法、(24)Gli1タ
ンパク質またはその部分ペプチドを発現する能力を有す
る細胞を用いることを特徴とする前記(23)記載のス
クリーニング方法、(25)Gli1タンパク質または
その部分ペプチドを発現する能力を有する細胞を試験化
合物の存在下および非存在下に培養し、軟骨分化のマー
カー遺伝子の発現量を測定することを特徴とする前記
(23)記載のスクリーニング方法、(26)軟骨分化
のマーカー遺伝子がII型Bコラーゲン遺伝子である前
記(25)記載のスクリーニング方法、(27)Gli
1タンパク質またはその部分ペプチドを発現する能力を
有する細胞を試験化合物の存在下および非存在下に培養
し、細胞の軟骨分化状態を観察することを特徴とする前
記(23)記載のスクリーニング方法、(28)Gli
1タンパク質、その部分ペプチドまたはそれらの塩を含
有することを特徴とする骨・軟骨分化調節作用を有する
化合物またはその塩のスクリーニング用キット、(2
9)前記(23)〜(27)記載のスクリーニング方
法、または前記(28)記載のスクリーニング用キット
を用いて得られうる、骨・軟骨分化調節作用を有する化
合物またはその塩、(30)前記(29)記載の化合物
またはその塩を含有する骨・軟骨分化調節剤、(31)
前記(29)記載の化合物またはその塩を含有する骨
折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成
不全症、軟骨無形成症、骨粗鬆症または骨・軟骨形成過
剰症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再生治療剤、骨
再建剤または骨移植治療剤、(32)前記(29)記載
の化合物またはその塩の有効量を哺乳動物に投与するこ
とを特徴とする骨・軟骨疾患の予防・治療方法、(33)
前記(29)記載の化合物またはその塩の有効量を哺乳
動物に投与することを特徴とする骨折、変形性関節症、
骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成
症、骨粗鬆症または骨・軟骨形成過剰症の予防・治療方
法、(34)骨・軟骨疾患の予防・治療剤を製造するため
の前記(29)記載の化合物またはその塩の使用、(3
5)骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、
骨形成不全症、軟骨無形成症、骨粗鬆症または骨・軟骨
形成過剰症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再生治療
剤、骨再建剤または骨移植治療剤を製造するための前記
(29)記載の化合物またはその塩の使用、(36)G
li1タンパク質、その部分ペプチドまたはその塩の作
用を増強または活性化することを特徴とする骨・軟骨分
化誘導方法、(37)Gli1タンパク質、その部分ペ
プチドまたはその塩の作用を増強または活性化すること
を特徴とする骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損
傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症または骨粗鬆症
の予防・治療方法、(38)Gli1遺伝子を発現する
能力を有する細胞を用いることを特徴とするGli1遺
伝子の発現を制御する活性を有する化合物またはその塩
のスクリーニング方法、(39)Gli1遺伝子を発現
する能力を有する細胞を試験化合物の存在下および非存
在下に培養し、Gli1遺伝子DNAもしくはその相補
DNAまたはその部分DNAを用いてそれぞれのGli
1タンパク質をコードするmRNAの量を測定すること
を特徴とする前記(38)記載のスクリーニング方法、
(40)Gli1遺伝子のプロモーターもしくはエンハ
ンサーをレポーター遺伝子に連結させたDNAで形質転
換した細胞を試験化合物の存在下および非存在下に培養
し、それぞれの該レポーター遺伝子の発現を検出するこ
とを特徴とするGli1遺伝子のプロモーターもしくは
エンハンサーの活性を制御する作用を有する化合物また
はその塩のスクリーニング方法、(41)Gli1遺伝
子を発現する能力を有する細胞が骨または軟骨への分化
能を有する細胞あるいは既に分化形態を示している細胞
である前記(38)記載のスクリーニング方法、(4
2)Gli1遺伝子を発現する能力を有する細胞を含有
することを特徴とするGli1遺伝子の発現を制御する
活性を有する化合物またはその塩のスクリーニング用キ
ット、(43)Gli1遺伝子のプロモーターもしくは
エンハンサーをレポーター遺伝子に連結させたDNAで
形質転換した細胞を含有することを特徴とするGli1
遺伝子のプロモーターもしくはエンハンサーの活性を制
御する作用を有する化合物またはその塩のスクリーニン
グ用キット、(44)前記(38)記載のスクリーニン
グ方法、または前記(42)記載のスクリーニング用キ
ットを用いて得られうる、Gli1遺伝子の発現を制御
する活性を有する化合物またはその塩(但し、配列番
号:20または配列番号:22で表されるGli3遺伝
子またはその産物(配列番号:19または配列番号:2
1)を除く)、(45)前記(40)記載のスクリーニ
ング方法、または前記(43)記載のスクリーニング用
キットを用いて得られうる、Gli1遺伝子のプロモー
ターもしくはエンハンサーの活性を制御する作用を有す
る化合物またはその塩、(46)前記(44)または
(45)記載の化合物またはその塩を含有する医薬、
(47)前記(44)または(45)記載の化合物また
はその塩を含有する骨・軟骨疾患の予防・治療剤、(4
8)前記(44)または(45)記載の化合物またはそ
の塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする骨
・軟骨疾患の予防・治療方法、(49)骨・軟骨疾患の
予防・治療剤を製造するための前記(44)または(4
5)記載の化合物またはその塩の使用、(50)Gli
1遺伝子の発現を増強または活性化することを特徴とす
る骨・軟骨分化誘導方法、(51)Gli1遺伝子の発
現を増強または活性化することを特徴とする骨折、変形
性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、
軟骨無形成症または骨粗鬆症の予防・治療方法などを提
供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においてGli1遺伝子と
はSasaki et al. Development (1999) 129,3915-3924、
Kinzler, KW. et al., Science (1987) 236, 70-73など
に記載されている公知の遺伝子であり、マウスの遺伝子
はAF026305、AB025922、ヒトの遺伝子
はX07384としてGenBankに各々対応するア
ミノ酸配列とともに登録されている。また、Gli1遺
伝子の多型についての研究がなされ、配列番号:14、
16および18(対応するアミノ酸配列はそれぞれ配列
番号:13、15および17)で表される、ヒトGli
1遺伝子上に3箇所の塩基置換が存在していることが報
告されている(J. Invest. Dermatol. (2000) 115, 328
-329)。本発明において「Gli1タンパク質」として
は、配列番号:10、11、13、15または17で表
されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有するタンパク質を挙げることができる。
Gli1タンパク質は、例えば、温血動物(例えば、ヒ
ト、モルモット、ラット、マウス、ニワトリ、ウサギ、
ブタ、ヒツジ、ウシ、サル等)のあらゆる細胞(例え
ば、脾細胞、神経細胞、グリア細胞、膵臓β細胞、骨髄
細胞、メサンギウム細胞、ランゲルハンス細胞、表皮細
胞、上皮細胞、内皮細胞、繊維芽細胞、繊維細胞、筋細
胞、筋芽細胞、脂肪細胞、免疫細胞(例、マクロファー
ジ、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、肥満細
胞、好中球、好塩基球、好酸球、単球)、巨核球、滑膜
細胞、軟骨細胞、骨細胞、骨芽細胞、破骨細胞、乳腺細
胞、肝細胞もしくは間質細胞、またはこれら細胞の前駆
細胞、幹細胞もしくはガン細胞など)や血球系の細胞、
またはそれらの細胞が存在するあらゆる組織、例えば、
脳、脳の各部位(例、嗅球、扁頭核、大脳基底球、海
馬、視床、視床下部、視床下核、大脳皮質、延髄、小
脳、後頭葉、前頭葉、側頭葉、被殻、尾状核、脳染、黒
質)、脊髄、下垂体、胃、膵臓、腎臓、肝臓、生殖腺、
甲状腺、胆のう、骨髄、副腎、皮膚、筋肉、肺、消化管
(例、大腸、小腸)、血管、心臓、胸腺、脾臓、顎下
腺、末梢血、末梢血球、前立腺、睾丸、精巣、卵巣、胎
盤、子宮、骨、関節、骨格筋などに由来するタンパク質
であってもよく、また合成タンパク質であってもよい。
なかでも温血動物(例えば、ヒト、モルモット、ラッ
ト、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、
サル等)の細胞(例えば、グリア細胞、骨髄細胞、表皮
細胞、繊維芽細胞、筋芽細胞、軟骨細胞、骨細胞もしく
は骨芽細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、幹細胞もし
くはガン細胞等)などに由来するタンパク質が好ましく
用いられる。
【0007】配列番号:10、11、13、15または
17で表わされるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ
酸配列としては、例えば、配列番号:10、11、1
3、15または17で表わされるアミノ酸配列と約50
%以上、好ましくは約60%以上、より好ましくは約7
0%以上、さらに好ましくは約80%以上、なかでも好
ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%以上の
相同性を有するアミノ酸配列などが挙げられる。本発明
の配列番号:10、11、13、15または17で表わ
されるアミノ酸配列と実質的に同一のアミノ酸配列を含
有するタンパク質としては、例えば、配列番号:10、
11、13、15または17で表わされるアミノ酸配列
と実質的に同一のアミノ酸配列を含有し、配列番号:1
0、11、13、15または17で表わされるアミノ酸
配列を有するタンパク質と実質的に同質の活性を有する
タンパク質などが好ましい。実質的に同質の活性として
は、例えば、転写活性や骨・軟骨分化誘導作用などが挙
げられる。実質的に同質とは、転写活性や骨・軟骨分化
誘導作用が性質的に同質であることを示す。したがっ
て、転写活性や骨・軟骨分化誘導作用が同等(例、約
0.01〜100倍、好ましくは約0.5〜20倍、よ
り好ましくは約0.5〜2倍)であることが好ましい
が、これらの活性の程度やタンパク質の分子量などの量
的要素は異なっていてもよい。骨・軟骨分化誘導作用な
どの活性の測定は、公知の方法に準じて行うことができ
るが、例えば、後に記載するスクリーニング方法に従っ
て測定することができる。転写活性の測定は公知の方
法、例えばレポーターアッセイや、RT−PCRなどの
方法を用いて行うことができる。
【0008】また、本発明で用いられるのGli1タン
パク質としては、配列番号:10、11、13、15
または17で表わされるアミノ酸配列中の1または2個
以上(好ましくは、1〜30個程度、より好ましくは1
〜10個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))の
アミノ酸が欠失したアミノ酸配列、配列番号:10、
11、13、15または17で表わされるアミノ酸配列
に1または2個以上(好ましくは、1〜30個程度、よ
り好ましくは1〜10個程度、さらに好ましくは数個
(1〜5個))のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、
配列番号:10、11、13、15または17で表わさ
れるアミノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、
1〜30個程度、より好ましくは1〜10個程度、さら
に好ましくは数個(1〜5個))のアミノ酸が他のアミ
ノ酸で置換されたアミノ酸配列、またはそれらを組み
合わせたアミノ酸配列を含有するタンパク質なども用い
られる。
【0009】本明細書におけるGli1タンパク質は、
ペプチド表記の慣例に従って、左端がN末端(アミノ末
端)、右端がC末端(カルボキシル末端)である。配列
番号:10、11、13、15または17で表わされる
アミノ酸配列を含有するタンパク質をはじめとする、本
発明のGli1タンパク質は、C末端がカルボキシル基
(−COOH)、カルボキシレート(−COO-)、アミ
ド(−CONH2)またはエステル(−COOR)の何
れであってもよい。ここでエステルにおけるRとして
は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピルもしくはn−ブチルなどのC1-6アルキル基、例え
ば、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-8シク
ロアルキル基、例えば、フェニル、α−ナフチルなどの
6-12アリール基、例えば、ベンジル、フェネチルなど
のフェニル−C1-2アルキル基もしくはα−ナフチルメ
チルなどのα−ナフチル−C1-2アルキル基などのC
7-14アラルキル基のほか、経口用エステルとして汎用さ
れるピバロイルオキシメチル基などが用いられる。本発
明におけるGli1タンパク質がC末端以外にカルボキ
シル基(またはカルボキシレート)を有している場合、
カルボキシル基がアミド化またはエステル化されている
ものも本発明におけるGli1タンパク質に含まれる。
この場合のエステルとしては、例えば上記したC末端の
エステルなどが用いられる。さらに、本発明におけるG
li1タンパク質には、上記したタンパク質において、
N末端のメチオニン残基のアミノ基が保護基(例えば、
ホルミル基、アセチルなどのC2-6アルカノイル基など
のC1-6アシル基など)で保護されているもの、N端側
が生体内で切断され生成したグルタミル基がピログルタ
ミン酸化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基
(例えば、−OH、−SH、アミノ基、イミダゾール
基、インドール基、グアニジノ基など)が適当な保護基
(例えば、ホルミル基、アセチルなどのC2-6アルカノ
イル基などのC1-6アシル基など)で保護されているも
の、あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖タンパク質など
の複合タンパク質なども含まれる。本発明におけるGl
i1タンパク質の具体例としては、例えば、配列番号:
10、11、13、15または17で表わされるアミノ
酸配列を含有するタンパク質などが用いられる。
【0010】本発明におけるGli1タンパク質の部分
ペプチド(以下、部分ペプチドと略記する場合がある)
としては、上記したGli1タンパク質の部分ペプチド
であれば何れのものであってもよい。本発明における部
分ペプチドのアミノ酸の数は、上記したGli1タンパ
ク質の構成アミノ酸配列のうち少なくとも20個以上、
好ましくは50個以上、より好ましくは100個以上の
アミノ酸配列を含有するペプチドなどが好ましい。実質
的に同一のアミノ酸配列とは、これらアミノ酸配列と約
50%以上、好ましくは約60%以上、より好ましくは
約70%以上、さらに好ましくは約80%以上、なかで
も好ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%以
上の相同性を有するアミノ酸配列を示す。ここで、「実
質的に同質の活性」とは、上記と同意義を示す。「実質
的に同質の活性」の測定は上記と同様に行うことができ
る。
【0011】また、本発明の部分ペプチドは、上記アミ
ノ酸配列中の1または2個以上(好ましくは、1〜10
個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))のアミノ
酸が欠失し、または、そのアミノ酸配列に1または2個
以上(好ましくは、1〜20個程度、より好ましくは1
〜10個程度、さらに好ましくは数個(1〜5個))の
アミノ酸が付加し、または、そのアミノ酸配列中の1ま
たは2個以上(好ましくは、1〜10個程度、より好ま
しくは数個、さらに好ましくは1〜5個程度)のアミノ
酸が他のアミノ酸で置換されていてもよい。また、本発
明の部分ペプチドはC末端がカルボキシル基(−COO
H)、カルボキシレート(−COO-)、アミド(−C
ONH2)またはエステル(−COOR)の何れであっ
てもよい。さらに、本発明の部分ペプチドには、上記し
た本発明のGli1タンパク質と同様に、N末端のメチ
オニン残基のアミノ基が保護基で保護されているもの、
N端側が生体内で切断され生成したGlnがピログルタ
ミン酸化したもの、分子内のアミノ酸の側鎖上の置換基
が適当な保護基で保護されているもの、あるいは糖鎖が
結合したいわゆる糖ペプチドなどの複合ペプチドなども
含まれる。本発明のGli1タンパク質またはその部分
ペプチドの塩としては、酸または塩基との生理学的に許
容される塩が挙げられ、とりわけ生理学的に許容される
酸付加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば、無
機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との
塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン
酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。
【0012】本発明におけるGli1タンパク質または
その塩は、上記した哺乳動物の細胞または組織から公知
のタンパク質の精製方法によって製造することもできる
し、後に記載する本発明のGli1タンパク質をコード
するDNAを含有する形質転換体を培養することによっ
ても製造することができる。また、後に記載するタンパ
ク質合成法またはこれに準じて製造することもできる。
哺乳動物の組織または細胞から製造する場合、哺乳動物
の組織または細胞をホモジナイズした後、酸などで抽出
を行い、該抽出液を逆相クロマトグラフィー、イオン交
換クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィーを組み
合わせることにより精製単離することができる。
【0013】本発明におけるGli1タンパク質もしく
はその部分ペプチドまたはその塩またはそのアミド体の
合成には、通常市販のタンパク質合成用樹脂を用いるこ
とができる。そのような樹脂としては、例えば、クロロ
メチル樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、ベンズヒドリルア
ミン樹脂、アミノメチル樹脂、4−ベンジルオキシベン
ジルアルコール樹脂、4−メチルベンズヒドリルアミン
樹脂、PAM樹脂、4−ヒドロキシメチルメチルフェニ
ルアセトアミドメチル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、
4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−ヒドロキシメ
チル)フェノキシ樹脂、4−(2’,4’−ジメトキシ
フェニル−Fmocアミノエチル)フェノキシ樹脂など
を挙げることができる。このような樹脂を用い、α−ア
ミノ基と側鎖官能基を適当に保護したアミノ酸を、目的
とするタンパク質の配列通りに、公知の各種縮合方法に
従い、樹脂上で縮合させる。反応の最後に樹脂からタン
パク質を切り出すと同時に各種保護基を除去し、さらに
高希釈溶液中で分子内ジスルフィド結合形成反応を実施
し、目的のタンパク質またはそのアミド体を取得する。
上記した保護アミノ酸の縮合に関しては、タンパク質合
成に使用できる各種活性化試薬を用いることができる
が、特に、カルボジイミド類がよい。カルボジイミド類
としては、DCC、N,N’−ジイソプロピルカルボジ
イミド、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロ
リル)カルボジイミドなどが用いられる。これらによる
活性化にはラセミ化抑制添加剤(例えば、HOBt、H
OOBt)とともに保護アミノ酸を直接樹脂に添加する
か、または、対称酸無水物またはHOBtエステルある
いはHOOBtエステルとしてあらかじめ保護アミノ酸
の活性化を行なった後に樹脂に添加することができる。
【0014】保護アミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用
いられる溶媒としては、タンパク質縮合反応に使用しう
ることが知られている溶媒から適宜選択されうる。例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド,N,N−ジメチル
アセトアミド,N−メチルピロリドンなどの酸アミド
類、塩化メチレン,クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、トリフルオロエタノールなどのアルコール類、
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、ピリジ
ン,ジオキサン,テトラヒドロフランなどのエーテル
類、アセトニトリル,プロピオニトリルなどのニトリル
類、酢酸メチル,酢酸エチルなどのエステル類あるいは
これらの適宜の混合物などが用いられる。反応温度はタ
ンパク質結合形成反応に使用され得ることが知られてい
る範囲から適宜選択され、通常約−20℃〜50℃の範
囲から適宜選択される。活性化されたアミノ酸誘導体は
通常1.5〜4倍過剰で用いられる。ニンヒドリン反応
を用いたテストの結果、縮合が不十分な場合には保護基
の脱離を行うことなく縮合反応を繰り返すことにより十
分な縮合を行うことができる。反応を繰り返しても十分
な縮合が得られないときには、無水酢酸またはアセチル
イミダゾールを用いて未反応アミノ酸をアセチル化する
ことができる。
【0015】原料のアミノ基の保護基としては、例え
ば、Z、Boc、ターシャリーペンチルオキシカルボニ
ル、イソボルニルオキシカルボニル、4−メトキシベン
ジルオキシカルボニル、Cl−Z、Br−Z、アダマン
チルオキシカルボニル、トリフルオロアセチル、フタロ
イル、ホルミル、2−ニトロフェニルスルフェニル、ジ
フェニルホスフィノチオイル、Fmocなどが用いられ
る。カルボキシル基は、例えば、アルキルエステル化
(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ターシ
ャリーブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、シクロオクチル、2−アダマンチルなどの
直鎖状、分枝状もしくは環状アルキルエステル化)、ア
ラルキルエステル化(例えば、ベンジルエステル、4−
ニトロベンジルエステル、4−メトキシベンジルエステ
ル、4−クロロベンジルエステル、ベンズヒドリルエス
テル化)、フェナシルエステル化、ベンジルオキシカル
ボニルヒドラジド化、ターシャリーブトキシカルボニル
ヒドラジド化、トリチルヒドラジド化などによって保護
することができる。セリンの水酸基は、例えば、エステ
ル化またはエーテル化によって保護することができる。
このエステル化に適する基としては、例えば、アセチル
基などの低級アルカノイル基、ベンゾイル基などのアロ
イル基、ベンジルオキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基などの炭酸から誘導される基などが用いられる。
また、エーテル化に適する基としては、例えば、ベンジ
ル基、テトラヒドロピラニル基、t-ブチル基などであ
る。チロシンのフェノール性水酸基の保護基としては、
例えば、Bzl、Cl2−Bzl、2−ニトロベンジ
ル、Br−Z、ターシャリーブチルなどが用いられる。
ヒスチジンのイミダゾールの保護基としては、例えば、
Tos、4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベンゼ
ンスルホニル、DNP、ベンジルオキシメチル、Bu
m、Boc、Trt、Fmocなどが用いられる。
【0016】原料のカルボキシル基の活性化されたもの
としては、例えば、対応する酸無水物、アジド、活性エ
ステル〔アルコール(例えば、ペンタクロロフェノー
ル、2,4,5−トリクロロフェノール、2,4−ジニ
トロフェノール、シアノメチルアルコール、パラニトロ
フェノール、HONB、N−ヒドロキシスクシミド、N
−ヒドロキシフタルイミド、HOBt)とのエステル〕
などが用いられる。原料のアミノ基の活性化されたもの
としては、例えば、対応するリン酸アミドが用いられ
る。保護基の除去(脱離)方法としては、例えば、Pd
−黒あるいはPd−炭素などの触媒の存在下での水素気
流中での接触還元や、また、無水フッ化水素、メタンス
ルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオ
ロ酢酸あるいはこれらの混合液などによる酸処理や、ジ
イソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリ
ジン、ピペラジンなどによる塩基処理、また液体アンモ
ニア中ナトリウムによる還元なども用いられる。上記酸
処理による脱離反応は、一般に約−20℃〜40℃の温
度で行なわれるが、酸処理においては、例えば、アニソ
ール、フェノール、チオアニソール、メタクレゾール、
パラクレゾール、ジメチルスルフィド、1,4−ブタン
ジチオール、1,2−エタンジチオールなどのようなカ
チオン捕捉剤の添加が有効である。また、ヒスチジンの
イミダゾール保護基として用いられる2,4−ジニトロ
フェニル基はチオフェノール処理により除去され、トリ
プトファンのインドール保護基として用いられるホルミ
ル基は上記の1,2−エタンジチオール、1,4−ブタ
ンジチオールなどの存在下の酸処理による脱保護以外
に、希水酸化ナトリウム溶液、希アンモニアなどによる
アルカリ処理によっても除去される。
【0017】原料の反応に関与すべきでない官能基の保
護ならびに保護基、およびその保護基の脱離、反応に関
与する官能基の活性化などは公知の基または公知の手段
から適宜選択しうる。タンパク質のアミド体を得る別の
方法としては、例えば、まず、カルボキシ末端アミノ酸
のα−カルボキシル基をアミド化して保護した後、アミ
ノ基側にペプチド(タンパク質)鎖を所望の鎖長まで延
ばした後、該ペプチド鎖のN末端のα−アミノ基の保護
基のみを除いたタンパク質とC末端のカルボキシル基の
保護基のみを除去したタンパク質とを製造し、この両タ
ンパク質を上記したような混合溶媒中で縮合させる。縮
合反応の詳細については上記と同様である。縮合により
得られた保護タンパク質を精製した後、上記方法により
すべての保護基を除去し、所望の粗タンパク質を得るこ
とができる。この粗タンパク質は既知の各種精製手段を
駆使して精製し、主要画分を凍結乾燥することで所望の
タンパク質のアミド体を得ることができる。タンパク質
のエステル体を得るには、例えば、カルボキシ末端アミ
ノ酸のα−カルボキシル基を所望のアルコール類と縮合
しアミノ酸エステルとした後、タンパク質のアミド体と
同様にして、所望のタンパク質のエステル体を得ること
ができる。
【0018】本発明におけるGli1タンパク質の部分
ペプチドまたはその塩は、公知のペプチドの合成法に従
って、あるいは本発明におけるGli1タンパク質を適
当なペプチダーゼで切断することによって製造すること
ができる。ペプチドの合成法としては、例えば、固相合
成法、液相合成法のいずれによっても良い。すなわち、
本発明のタンパク質を構成し得る部分ペプチドもしくは
アミノ酸と残余部分とを縮合させ、生成物が保護基を有
する場合は保護基を脱離することにより目的のペプチド
を製造することができる。公知の縮合方法や保護基の脱
離としては、例えば、以下の〜に記載された方法が
挙げられる。 M. Bodanszky および M.A. Ondetti、ペプチド シン
セシス (Peptide Synthesis), Interscience Publisher
s, New York (1966年) SchroederおよびLuebke、ザ ペプチド(The Peptide),
Academic Press, NewYork (1965年) 泉屋信夫他、ペプチド合成の基礎と実験、 丸善(株)
(1975年) 矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 タン
パク質の化学IV、 205、(1977年) 矢島治明監修、続医薬品の開発 第14巻 ペプチド合成
広川書店 また、反応後は通常の精製法、例えば、溶媒抽出・蒸留
・カラムクロマトグラフィー・液体クロマトグラフィー
・再結晶などを組み合わせて本発明の部分ペプチドを精
製単離することができる。上記方法で得られる部分ペプ
チドが遊離体である場合は、公知の方法によって適当な
塩に変換することができるし、逆に塩で得られた場合
は、公知の方法によって遊離体に変換することができ
る。
【0019】本発明におけるGli1タンパク質をコー
ドするポリヌクレオチドとしては、上記した本発明にお
けるGli1タンパク質をコードする塩基配列(DNA
またはRNA、好ましくはDNA)を含有するものであ
ればいかなるものであってもよい。該ポリヌクレオチド
としては、本発明におけるGli1タンパク質をコード
するDNA、mRNA等のRNAであり、二本鎖であっ
ても、一本鎖であってもよい。二本鎖の場合は、二本鎖
DNA、二本鎖RNAまたはDNA:RNAのハイブリ
ッドでもよい。一本鎖の場合は、センス鎖(すなわち、
コード鎖)であっても、アンチセンス鎖(すなわち、非
コード鎖)であってもよい。本発明におけるGli1タ
ンパク質をコードするポリヌクレオチドを用いて、例え
ば、実験医学増刊「新PCRとその応用」15(7)、1997
記載の公知の方法またはそれに準じた方法により、Gl
i1タンパク質のmRNAを定量することができる。G
li1タンパク質をコードするDNAとしては、ゲノム
DNA、ゲノムDNAライブラリー、上記した細胞・組
織由来のcDNA、上記した細胞・組織由来のcDNA
ライブラリー、合成DNAのいずれでもよい。ライブラ
リーに使用するベクターは、バクテリオファージ、プラ
スミド、コスミド、ファージミドなどいずれであっても
よい。また、上記した細胞・組織よりtotalRNAまた
はmRNA画分を調製したものを用いて直接Reverse Tr
anscriptase Polymerase ChainReaction(以下、RT−
PCR法と略称する)によって増幅することもできる。
具体的には、Gli1タンパク質をコードするDNAと
しては、例えば、配列番号:9、12、14、16また
は18で表わされる塩基配列を含有するDNA、または
配列番号:9、12、14、16または18で表わされ
る塩基配列とハイストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズする塩基配列を有し、本発明のGli1タンパク
質と実質的に同質の活性(例、転写活性や骨・軟骨分化
誘導作用など)を有するGli1タンパク質をコードす
るDNAであれば何れのものでもよい。配列番号:9、
12、14、16または18で表わされる塩基配列とハ
イブリダイズできるDNAとしては、例えば、配列番
号:9、12、14、16または18で表わされる塩基
配列と約70%以上、好ましくは約80%以上、より好
ましくは約90%以上、最も好ましくは約95%以上の
相同性を有する塩基配列を含有するDNAなどが用いら
れる。
【0020】ハイブリダイゼーションは、公知の方法あ
るいはそれに準じる方法、例えば、モレキュラー・クロ
ーニング(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook et
al.,Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989)に記載の
方法などに従って行うことができる。また、市販のライ
ブラリーを使用する場合、添付の使用説明書に記載の方
法に従って行うことができる。より好ましくは、ハイス
トリンジェントな条件に従って行うことができる。該ハ
イストリンジェントな条件とは、例えば、ナトリウム濃
度が約19〜40mM、好ましくは約19〜20mM
で、温度が約50〜70℃、好ましくは約60〜65℃
の条件を示す。特に、ナトリウム濃度が約19mMで温
度が約65℃の場合が最も好ましい。より具体的には、
配列番号:10で表わされるアミノ酸配列を含有するG
li1タンパク質をコードするDNAとしては、配列番
号:9で表わされる塩基配列を含有するDNAなどが用
いられる。配列番号:11で表わされるアミノ酸配列を
含有するGli1タンパク質をコードするDNAとして
は、配列番号:12で表わされる塩基配列を含有するD
NAなどが用いられる。配列番号:13で表わされるア
ミノ酸配列を含有するGli1タンパク質をコードする
DNAとしては、配列番号:14で表わされる塩基配列
を含有するDNAなどが用いられる。配列番号:15で
表わされるアミノ酸配列を含有するGli1タンパク質
をコードするDNAとしては、配列番号:16で表わさ
れる塩基配列を含有するDNAなどが用いられる。配列
番号:17で表わされるアミノ酸配列を含有するGli
1タンパク質をコードするDNAとしては、配列番号:
18で表わされる塩基配列を含有するDNAなどが用い
られる。本発明におけるGli1タンパク質をコードす
るDNAの塩基配列の一部、または該DNAと相補的な
塩基配列の一部を含有してなるポリヌクレオチドとは、
下記の本発明の部分ペプチドをコードするDNAを包含
するだけではなく、RNAをも包含する意味で用いられ
る。本発明に従えば、Gli1タンパク質遺伝子の複製
または発現を阻害することのできるアンチセンス・ポリ
ヌクレオチド(核酸)を、クローン化した、あるいは決
定されたGli1タンパク質をコードするDNAの塩基
配列情報に基づき設計し、合成しうる。そうしたポリヌ
クレオチド(核酸)は、Gli1タンパク質遺伝子のR
NAとハイブリダイズすることができ、該RNAの合成
または機能を阻害することができるか、あるいはGli
1タンパク質関連RNAとの相互作用を介してGli1
タンパク質遺伝子の発現を調節・制御することができ
る。Gli1タンパク質関連RNAの選択された配列に
相補的なポリヌクレオチド、およびGli1タンパク質
関連RNAと特異的にハイブリダイズすることができる
ポリヌクレオチドは、生体内および生体外でGli1タ
ンパク質遺伝子の発現を調節・制御するのに有用であ
り、また病気などの治療または診断に有用である。用語
「対応する」とは、遺伝子を含めたヌクレオチド、塩基
配列または核酸の特定の配列に相同性を有するあるいは
相補的であることを意味する。ヌクレオチド、塩基配列
または核酸とペプチド(タンパク質)との間で「対応す
る」とは、ヌクレオチド(核酸)の配列またはその相補
体から誘導される指令にあるペプチド(タンパク質)の
アミノ酸を通常指している。Gli1タンパク質遺伝子
の5’端ヘアピンループ、5’端6−ベースペア・リピ
ート、5’端非翻訳領域、ポリペプチド翻訳開始コド
ン、タンパク質コード領域、翻訳終止コドン、3’端非
翻訳領域、3’端パリンドローム領域、および3’端ヘ
アピンループは好ましい対象領域として選択しうるが、
Gli1タンパク質遺伝子内の如何なる領域も対象とし
て選択しうる。
【0021】目的核酸と、対象領域の少なくとも一部に
相補的なポリヌクレオチドとの関係、即ち対象物とハイ
ブリダイズすることができるポリヌクレオチドとの関係
は、「アンチセンス」であるということができる。アン
チセンス・ポリヌクレオチドは、2−デオキシ−D−リ
ボースを含有しているポリデオキシヌクレオチド、D−
リボースを含有しているポリデオキシヌクレオチド、プ
リンまたはピリミジン塩基のN−グリコシドであるその
他のタイプのポリヌクレオチド、あるいは非ヌクレオチ
ド骨格を有するその他のポリマー(例えば、市販のタン
パク質核酸および合成配列特異的な核酸ポリマー)また
は特殊な結合を含有するその他のポリマー(但し、該ポ
リマーはDNAやRNA中に見出されるような塩基のペ
アリングや塩基の付着を許容する配置をもつヌクレオチ
ドを含有する)などが挙げられる。それらは、二本鎖D
NA、一本鎖DNA、二本鎖RNA、一本鎖RNA、さ
らにDNA:RNAハイブリッドであることができ、さ
らに非修飾ポリヌクレオチド(または非修飾オリゴヌク
レオチド)、さらには公知の修飾の付加されたもの、例
えば当該分野で知られた標識のあるもの、キャップの付
いたもの、メチル化されたもの、1個以上の天然のヌク
レオチドを類縁物で置換したもの、分子内ヌクレオチド
修飾のされたもの、例えば非荷電結合(例えば、メチル
ホスホネート、ホスホトリエステル、ホスホルアミデー
ト、カルバメートなど)を持つもの、電荷を有する結合
または硫黄含有結合(例えば、ホスホロチオエート、ホ
スホロジチオエートなど)を持つもの、例えばタンパク
質(ヌクレアーゼ、ヌクレアーゼ・インヒビター、トキ
シン、抗体、シグナルペプチド、ポリ−L−リジンな
ど)や糖(例えば、モノサッカライドなど)などの側鎖
基を有しているもの、インターカレント化合物(例え
ば、アクリジン、ソラレンなど)を持つもの、キレート
化合物(例えば、金属、放射活性をもつ金属、ホウ素、
酸化性の金属など)を含有するもの、アルキル化剤を含
有するもの、修飾された結合を持つもの(例えば、αア
ノマー型の核酸など)であってもよい。ここで「ヌクレ
オシド」、「ヌクレオチド」および「核酸」とは、プリ
ンおよびピリミジン塩基を含有するのみでなく、修飾さ
れたその他の複素環型塩基をもつようなものを含んでい
て良い。こうした修飾物は、メチル化されたプリンおよ
びピリミジン、アシル化されたプリンおよびピリミジ
ン、あるいはその他の複素環を含むものであってよい。
修飾されたヌクレオチドおよび修飾されたヌクレオチド
はまた糖部分が修飾されていてよく、例えば、1個以上
の水酸基がハロゲンとか、脂肪族基などで置換されてい
たり、あるいはエーテル、アミンなどの官能基に変換さ
れていてよい。
【0022】本発明のアンチセンス・ポリヌクレオチド
(核酸)は、RNA、DNA、あるいは修飾された核酸
(RNA、DNA)である。修飾された核酸の具体例と
しては核酸の硫黄誘導体やチオホスフェート誘導体、そ
してポリヌクレオシドアミドやオリゴヌクレオシドアミ
ドの分解に抵抗性のものが挙げられるが、それに限定さ
れるものではない。本発明のアンチセンス核酸は次のよ
うな方針で好ましく設計されうる。すなわち、細胞内で
のアンチセンス核酸をより安定なものにする、アンチセ
ンス核酸の細胞透過性をより高める、目標とするセンス
鎖に対する親和性をより大きなものにする、そしてもし
毒性があるならアンチセンス核酸の毒性をより小さなも
のにする。こうして修飾は当該分野で数多く知られてお
り、例えば J. Kawakami et al.,Pharm Tech Japan, Vo
l. 8, pp.247, 1992; Vol. 8, pp.395, 1992; S. T. Cr
ooke et al. ed., Antisense Research and Applicatio
ns, CRC Press, 1993などに開示がある。本発明のアン
チセンス核酸は、変化せしめられたり、修飾された糖、
塩基、結合を含有していて良く、リポゾーム、ミクロス
フェアのような特殊な形態で供与されたり、遺伝子治療
により適用されたり、付加された形態で与えられること
ができうる。こうして付加形態で用いられるものとして
は、リン酸基骨格の電荷を中和するように働くポリリジ
ンのようなポリカチオン体、細胞膜との相互作用を高め
たり、核酸の取込みを増大せしめるような脂質(例え
ば、ホスホリピド、コレステロールなど)といった疎水
性のものが挙げられる。付加するに好ましい脂質として
は、コレステロールやその誘導体(例えば、コレステリ
ルクロロホルメート、コール酸など)が挙げられる。こ
うしたものは、核酸の3’端あるいは5’端に付着させ
ることができ、塩基、糖、分子内ヌクレオシド結合を介
して付着させることができうる。その他の基としては、
核酸の3’端あるいは5’端に特異的に配置されたキャ
ップ用の基で、エキソヌクレアーゼ、RNaseなどの
ヌクレアーゼによる分解を阻止するためのものが挙げら
れる。こうしたキャップ用の基としては、ポリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコールなどのグリコー
ルをはじめとした当該分野で知られた水酸基の保護基が
挙げられるが、それに限定されるものではない。アンチ
センス核酸の阻害活性は、Gli1遺伝子またはGli
1遺伝子を含有する組換えベクターを含有する形質転換
体、生体内や生体外の遺伝子発現系、あるいはGli1
タンパク質の生体内や生体外の翻訳系を用いて調べるこ
とができる。該核酸は公知の各種の方法で細胞に適用で
きる。
【0023】本発明における部分ペプチドをコードする
DNAとしては、上記した本発明の部分ペプチドをコー
ドする塩基配列を含有するものであればいかなるもので
あってもよい。また、ゲノムDNA、ゲノムDNAライ
ブラリー、上記した細胞・組織由来のcDNA、上記し
た細胞・組織由来のcDNAライブラリー、合成DNA
のいずれでもよい。ライブラリーに使用するベクター
は、バクテリオファージ、プラスミド、コスミド、ファ
ージミドなどいずれであってもよい。また、上記した細
胞・組織よりmRNA画分を調製したものを用いて直接
Reverse Transcriptase Polymerase Chain Reaction
(以下、RT−PCR法と略称する)によって増幅する
こともできる。具体的には、本発明の部分ペプチドをコ
ードするDNAとしては、例えば、(1)配列番号:
9、12、14、16または18で表わされる塩基配列
を含有するDNAの部分塩基配列を含有するDNA、ま
たは(2)配列番号:9、12、14、16または18
で表わされる塩基配列を含有するDNAとハイストリン
ジェントな条件下でハイブリダイズする塩基配列を含有
し、本発明のGli1タンパク質と実質的に同質の活性
(例、転写活性や骨・軟骨分化誘導作用など)を有する
Gli1タンパク質をコードするDNAの部分塩基配列
を含有するDNAなどが用いられる。より具体的には、
本発明の部分ペプチドをコードするDNAとしては、例
えば、(1)配列番号:9、12、14、16または1
8で表わされる塩基配列を含有するDNAの部分塩基配
列を含有するDNA、または(2)配列番号:9、1
2、14、16または18で表わされる塩基配列を含有
するDNAとハイストリンジェントな条件下でハイブリ
ダイズする塩基配列を含有し、本発明におけるGli1
タンパク質と実質的に同質の活性を有するタンパク質を
コードするDNAの部分塩基配列を含有するDNAなど
が用いられる。配列番号:9、12、14、16または
18で表わされる塩基配列を含有するDNAとハイブリ
ダイズできるDNAとしては、例えば、配列番号:9、
12、14、16または18で表わされる塩基配列と約
70%以上、好ましくは約80%以上、より好ましくは
約90%以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を
有する塩基配列を含有するDNAなどが用いられる。ま
た、配列番号:9、12、14、16または18で表わ
される塩基配列を含有するDNAとハイブリダイズでき
るDNAとしては、例えば、配列番号:9、12、1
4、16または18で表わされる塩基配列と約70%以
上、好ましくは約80%以上、より好ましくは約90%
以上、最も好ましくは約95%以上の相同性を有する塩
基配列を含有するDNAなどが用いられる。
【0024】本発明におけるGli1タンパク質または
その部分ペプチド(以下、本発明のタンパク質と略記す
る場合がある)を完全にコードするDNAのクローニン
グの手段としては、本発明のタンパク質の部分塩基配列
を含有する合成DNAプライマーを用いてPCR法によ
って増幅するか、または適当なベクターに組み込んだD
NAを本発明のタンパク質の一部あるいは全領域をコー
ドするDNA断片もしくは合成DNAを用いて標識した
ものとのハイブリダイゼーションによって選別すること
ができる。ハイブリダイゼーションの方法は、例えば、
モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)2n
d(J. Sambrook et al., Cold Spring Harbor Lab. Pre
ss, 1989)に記載の方法などに従って行うことができ
る。また、市販のライブラリーを使用する場合、添付の
使用説明書に記載の方法に従って行うことができる。
【0025】DNAの塩基配列の置換は、PCRや公知
のキット、例えば、MutanTM−superExpress Km(宝酒
造)、MutanTM−K(宝酒造)等を用いて、ODA−LA PCR
法、gapped duplex法、Kunkel法等の公知の方法あるい
はそれらに準じる方法に従って行うことができる。クロ
ーン化された本発明のタンパク質をコードするDNAは
目的によりそのまま、または所望により制限酵素で消化
したり、リンカーを付加したりして使用することができ
る。該DNAはその5’末端側に翻訳開始コドンとして
のATGを有し、また3’末端側には翻訳終止コドンと
してのTAA、TGAまたはTAGを有していてもよ
い。これらの翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、適当
な合成DNAアダプターを用いて付加することもでき
る。本発明のタンパク質の発現ベクターは、例えば、
(イ)本発明のタンパク質をコードするDNAを含む、
例えばcDNAから目的とするDNA断片を切り出し、
(ロ)該DNA断片を適当な発現ベクター中のプロモー
ターの下流に連結することにより製造することができ
る。
【0026】ベクターとしては、大腸菌由来のプラスミ
ド(例、pCR4、pCR2.1、pBR322、pB
R325、pUC12、pUC13)、枯草菌由来のプ
ラスミド(例、pUB110、pTP5、pC19
4)、酵母由来プラスミド(例、pSH19、pSH1
5)、λファージなどのバクテリオファージ、レトロウ
イルス、ワクシニアウイルス、バキュロウイルスなどの
動物ウイルスなどの他、pA1−11、pXT1、pR
c/CMV、pRc/RSV、pcDNAI/Neoな
どが用いられる。本発明で用いられるプロモーターとし
ては、遺伝子の発現に用いる宿主に対応して適切なプロ
モーターであればいかなるものでもよい。例えば、動物
細胞を宿主として用いる場合は、SRαプロモーター、
SV40プロモーター、LTRプロモーター、CMVプ
ロモーター、HSV-TKプロモーターなどが挙げられ
る。これらのうち、CMVプロモーター、SRαプロモ
ーターなどを用いるのが好ましい。宿主がエシェリヒア
属菌である場合は、trpプロモーター、lacプロモ
ーター、recAプロモーター、λPLプロモーター、
lppプロモーターなどが、宿主がバチルス属菌である
場合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモータ
ー、penPプロモーターなど、宿主が酵母である場合
は、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GA
Pプロモーター、ADHプロモーターなどが好ましい。
宿主が昆虫細胞である場合は、ポリヘドリンプロモータ
ー、P10プロモーターなどが好ましい。
【0027】発現ベクターには、以上の他に、所望によ
りエンハンサー、スプライシングシグナル、ポリA付加
シグナル、選択マーカー、SV40複製オリジン(以
下、SV40oriと略称する場合がある)などを含有
しているものを用いることができる。選択マーカーとし
ては、例えば、ジヒドロ葉酸還元酵素(以下、dhfr
と略称する場合がある)遺伝子〔メソトレキセート(M
TX)耐性〕、アンピシリン耐性遺伝子(以下、Amp
rと略称する場合がある)、ネオマイシン耐性遺伝子
(以下、Neorと略称する場合がある、G418耐
性)等が挙げられる。特に、CHO(dhfr-)細胞
を用いてdhfr遺伝子を選択マーカーとして使用する
場合、目的遺伝子をチミジンを含まない培地によっても
選択できる。また、必要に応じて、宿主に合ったシグナ
ル配列を、本発明のタンパク質のN端末側に付加する。
宿主がエシェリヒア属菌である場合は、PhoA・シグ
ナル配列、OmpA・シグナル配列などが、宿主がバチ
ルス属菌である場合は、α−アミラーゼ・シグナル配
列、サブチリシン・シグナル配列などが、宿主が酵母で
ある場合は、MFα・シグナル配列、SUC2・シグナ
ル配列など、宿主が動物細胞である場合には、インシュ
リン・シグナル配列、α−インターフェロン・シグナル
配列、抗体分子・シグナル配列などがそれぞれ利用でき
る。このようにして構築された本発明のタンパク質をコ
ードするDNAを含有するベクターを用いて、形質転換
体を製造することができる。
【0028】宿主としては、例えば、エシェリヒア属
菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞な
どが用いられる。エシェリヒア属菌の具体例としては、
エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・DH
1〔プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー
(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),60巻,160
(1968)〕,JM103〔ヌクイレック・アシッズ・
リサーチ,(Nucleic Acids Research),9巻,309
(1981)〕,JA221〔ジャーナル・オブ・モレキ
ュラー・バイオロジー(Journal of Molecular Biolog
y),120巻,517(1978)〕,HB101〔ジ
ャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー,41
巻,459(1969)〕,C600〔ジェネティックス
(Genetics),39巻,440(1954)〕,DH5α
〔Inoue,H.,Nojima,H.and Okayama,H.,Gene,96,23-28
(1990)〕,DH10B〔プロシージングズ・オブ・ザ・
ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ
・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. US
A),87巻,4645−4649(1990)〕などが
用いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス
・サブチルス(Bacillus subtilis)MI114〔ジー
ン,24巻,255(1983)〕,207−21〔ジャ
ーナル・オブ・バイオケミストリー(Journal of Bioch
emistry),95巻,87(1984)〕などが用いられ
る。酵母としては、例えば、サッカロマイセス・セレビ
シエ(Saccharomyces cerevisiae)AH22,AH22
-,NA87−11A,DKD−5D、20B−1
2、シゾサッカロマイセス・ポンベ(Schizosaccharomy
ces pombe)NCYC1913,NCYC2036、ピ
キア・パストリス(Pichia pastoris)などが用いられ
る。
【0029】昆虫細胞としては、例えば、ウイルスがA
cNPVの場合は、夜盗蛾の幼虫由来株化細胞(Spodop
tera frugiperda cell;Sf細胞)、Trichoplusia ni
の中腸由来のMG1細胞、Trichoplusia niの卵由来のH
igh FiveTM 細胞、Mamestrabrassicae由来の細胞または
Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。ウイル
スがBmNPVの場合は、蚕由来株化細胞(Bombyx mor
i N;BmN細胞)などが用いられる。該Sf細胞とし
ては、例えば、Sf9細胞(ATCC CRL1711)、Sf21
細胞(以上、Vaughn, J.L.ら、イン・ヴィボ(In Viv
o),13, 213-217,(1977))などが用いられる。昆虫とし
ては、例えば、カイコの幼虫などが用いられる〔前田
ら、ネイチャー(Nature),315巻,592(198
5)〕。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−
7、Vero、チャイニーズハムスター細胞CHO(以
下、CHO細胞と略記)、dhfr遺伝子欠損チャイニ
ーズハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhf
-)細胞と略記)、マウスL細胞,マウスAtT−2
0、マウスミエローマ細胞、ラットGH3、ヒトFL細
胞などが用いられる。
【0030】エシェリヒア属菌を形質転換するには、例
えば、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンジイズ・オブ・ザ・ユーエスエ
ー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),69巻,21
10(1972)やジーン(Gene),17巻,107(1
982)などに記載の方法に従って行うことができる。
バチルス属菌を形質転換するには、例えば、モレキュラ
ー・アンド・ジェネラル・ジェネティックス(Molecula
r & General Genetics),168巻,111(197
9)などに記載の方法に従って行うことができる。酵母
を形質転換するには、例えば、メッソズ・イン・エンザ
イモロジー(Methods in Enzymology),194巻,1
82−187(1991)、プロシージングズ・オブ・
ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・
オブ・ザ・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. US
A),75巻,1929(1978)などに記載の方法に
従って行うことができる。昆虫細胞または昆虫を形質転
換するには、例えば、バイオ/テクノロジー(Bio/Tech
nology),6, 47-55(1988))などに記載の方法に従って
行うことができる。動物細胞を形質転換するには、例え
ば、細胞工学別冊8新細胞工学実験プロトコール.26
3−267(1995)(秀潤社発行)、ヴィロロジー
(Virology),52巻,456(1973)に記載の方
法に従って行うことができる。このようにして、Gli
1タンパク質をコードするDNAを含有する発現ベクタ
ーで形質転換された形質転換体が得られる。宿主がエシ
ェリヒア属菌、バチルス属菌である形質転換体を培養す
る際、培養に使用される培地としては液体培地が適当で
あり、その中には該形質転換体の生育に必要な炭素源、
窒素源、無機物その他が含有せしめられる。炭素源とし
ては、例えば、グルコース、デキストリン、可溶性澱
粉、ショ糖など、窒素源としては、例えば、アンモニウ
ム塩類、硝酸塩類、コーンスチープ・リカー、ペプト
ン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、バレイショ抽出液な
どの無機または有機物質、無機物としては、例えば、塩
化カルシウム、リン酸二水素ナトリウム、塩化マグネシ
ウムなどが挙げられる。また、酵母エキス、ビタミン
類、生長促進因子などを添加してもよい。培地のpHは
約5〜8が望ましい。
【0031】エシェリヒア属菌を培養する際の培地とし
ては、例えば、グルコース、カザミノ酸を含むM9培地
〔ミラー(Miller),ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンツ・イン・モレキュラー・ジェネティックス(Journa
l of Experiments in Molecular Genetics),431−
433,Cold Spring Harbor Laboratory, New York1
972〕が好ましい。ここに必要によりプロモーターを
効率よく働かせるために、例えば、3β−インドリルア
クリル酸のような薬剤を加えることができる。宿主がエ
シェリヒア属菌の場合、培養は通常約15〜43℃で約
3〜24時間行い、必要により、通気や撹拌を加えるこ
ともできる。宿主がバチルス属菌の場合、培養は通常約
30〜40℃で約6〜24時間行い、必要により通気や
撹拌を加えることもできる。宿主が酵母である形質転換
体を培養する際、培地としては、例えば、バークホール
ダー(Burkholder)最小培地〔Bostian, K. L. ら、プ
ロシージングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・
オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユーエスエー(Pro
c. Natl. Acad. Sci. USA),77巻,4505(198
0)〕や0.5%カザミノ酸を含有するSD培地〔Bitte
r, G. A. ら、プロシージングズ・オブ・ザ・ナショナ
ル・アカデミー・オブ・サイエンシイズ・オブ・ザ・ユ
ーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA),81巻,
5330(1984)〕が挙げられる。培地のpHは約
5〜8に調整するのが好ましい。培養は通常約20℃〜
35℃で約24〜72時間行い、必要に応じて通気や撹
拌を加える。
【0032】宿主が昆虫細胞または昆虫である形質転換
体を培養する際、培地としては、Grace's Insect Mediu
m(Grace, T.C.C.,ネイチャー(Nature),195,788(196
2))に非動化した10%ウシ血清等の添加物を適宜加え
たものなどが用いられる。培地のpHは約6.2〜6.
4に調整するのが好ましい。培養は通常約27℃で約3
〜5日間行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。宿主
が動物細胞である形質転換体を培養する際、培地として
は、例えば、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培
地〔サイエンス(Science),122巻,501(195
2)〕,DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),8
巻,396(1959)〕,RPMI 1640培地〔ジ
ャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシ
エーション(The Journal of the American Medical As
sociation)199巻,519(1967)〕,199培
地〔プロシージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フォー
・ザ・バイオロジカル・メディスン(Proceeding ofthe
Society for the Biological Medicine),73巻,1
(1950)〕などが用いられる。pHは約6〜8である
のが好ましい。培養は通常約30℃〜40℃で約15〜
60時間行い、必要に応じて通気や撹拌を加える。以上
のようにして、形質転換体の細胞内、細胞膜または細胞
外に本発明のタンパク質を生成せしめることができる。
【0033】上記培養物から本発明のタンパク質を分離
精製するには、例えば、下記の方法により行うことがで
きる。本発明のタンパク質を培養菌体あるいは細胞から
抽出するに際しては、培養後、公知の方法で菌体あるい
は細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、超音波、
リゾチームおよび/または凍結融解などによって菌体あ
るいは細胞を破壊したのち、遠心分離やろ過によりタン
パク質の粗抽出液を得る方法などが適宜用いられる。緩
衝液の中に尿素や塩酸グアニジンなどのタンパク質変性
剤や、トリトンX−100TMなどの界面活性剤が含まれ
ていてもよい。培養液中にタンパク質が分泌される場合
には、培養終了後、公知の方法で菌体あるいは細胞と上
清とを分離し、上清を集める。このようにして得られた
培養上清、あるいは抽出液中に含まれるタンパク質の精
製は、公知の分離・精製法を適切に組み合わせて行うこ
とができる。これらの公知の分離、精製法としては、塩
析や溶媒沈澱法などの溶解度を利用する方法、透析法、
限外ろ過法、ゲルろ過法、およびSDS−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動法などの主として分子量の差を利用
する方法、イオン交換クロマトグラフィーなどの荷電の
差を利用する方法、アフィニティークロマトグラフィー
などの特異的親和性を利用する方法、逆相高速液体クロ
マトグラフィーなどの疎水性の差を利用する方法、等電
点電気泳動法などの等電点の差を利用する方法などが用
いられる。
【0034】このようにして得られるタンパク質が遊離
体で得られた場合には、公知の方法あるいはそれに準じ
る方法によって塩に変換することができ、逆に塩で得ら
れた場合には公知の方法あるいはそれに準じる方法によ
り、遊離体または他の塩に変換することができる。な
お、組換え体が産生するタンパク質を、精製前または精
製後に適当なタンパク質修飾酵素を作用させることによ
り、任意に修飾を加えたり、ポリペプチドを部分的に除
去することもできる。タンパク質修飾酵素としては、例
えば、トリプシン、キモトリプシン、アルギニルエンド
ペプチダーゼ、プロテインキナーゼ、グリコシダーゼな
どが用いられる。このようにして生成する本発明のGl
i1タンパク質またはその塩の活性は、例えばGli1
結合配列を持つ二本鎖DNAへの結合能等を指標に測定
することができる。
【0035】本発明におけるGli1タンパク質もしく
はその部分ペプチドまたはその塩に対する抗体は、本発
明におけるGli1タンパク質もしくはその部分ペプチ
ドまたはその塩を認識し得る抗体であれば、ポリクロー
ナル抗体、モノクローナル抗体の何れであってもよい。
本発明におけるGli1タンパク質もしくはその部分ペ
プチドまたはその塩(以下、本発明のタンパク質等と略
記する場合がある)に対する抗体は、本発明のタンパク
質等を抗原として用い、公知の抗体または抗血清の製造
法に従って製造することができる。
【0036】〔モノクローナル抗体の作製〕 (a)モノクロナール抗体産生細胞の作製 本発明のタンパク質等は、哺乳動物に対して投与により
抗体産生が可能な部位にそれ自体あるいは担体、希釈剤
とともに投与される。投与に際して抗体産生能を高める
ため、完全フロイントアジュバントや不完全フロイント
アジュバントを投与してもよい。投与は通常2〜6週毎
に1回ずつ、計2〜10回程度行なわれる。用いられる
哺乳動物としては、例えば、サル、ウサギ、イヌ、モル
モット、マウス、ラット、ヒツジ、ヤギが挙げられる
が、マウスおよびラットが好ましく用いられる。モノク
ローナル抗体産生細胞の作製に際しては、抗原を免疫さ
れた温血動物、例えば、マウスから抗体価の認められた
個体を選択し最終免疫の2〜5日後に脾臓またはリンパ
節を採取し、それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫細
胞と融合させることにより、モノクローナル抗体産生ハ
イブリドーマを調製することができる。抗血清中の抗体
価の測定は、例えば、後記の標識化タンパク質等と抗血
清とを反応させたのち、抗体に結合した標識剤の活性を
測定することにより行うことができる。融合操作は既知
の方法、例えば、ケーラーとミルスタインの方法〔ネイ
チャー(Nature)、256巻、495頁(1975
年)〕に従い実施することができる。融合促進剤として
は、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)やセン
ダイウィルスなどが挙げられるが、好ましくはPEGが
用いられる。骨髄腫細胞としては、例えば、NS−1、
P3U1、SP2/0などが挙げられるが、P3U1が
好ましく用いられる。用いられる抗体産生細胞(脾臓細
胞)数と骨髄腫細胞数との好ましい比率は1:1〜2
0:1程度であり、PEG(好ましくは、PEG100
0〜PEG6000)が10〜80%程度の濃度で添加
され、約20〜40℃、好ましくは約30〜37℃で約
1〜10分間インキュベートすることにより効率よく細
胞融合を実施できる。
【0037】モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの
スクリーニングには種々の方法が使用できるが、例え
ば、タンパク質等の抗原を直接あるいは担体とともに吸
着させた固相(例、マイクロプレート)にハイブリドー
マ培養上清を添加し、次に放射性物質や酵素などで標識
した抗免疫グロブリン抗体(細胞融合に用いられる細胞
がマウスの場合、抗マウス免疫グロブリン抗体が用いら
れる)またはプロテインAを加え、固相に結合したモノ
クローナル抗体を検出する方法、抗免疫グロブリン抗体
またはプロテインAを吸着させた固相にハイブリドーマ
培養上清を添加し、放射性物質や酵素などで標識したタ
ンパク質等を加え、固相に結合したモノクローナル抗体
を検出する方法などが挙げられる。モノクローナル抗体
の選別は、公知あるいはそれに準じる方法に従って行う
ことができるが、通常はHAT(ヒポキサンチン、アミ
ノプテリン、チミジン)を添加した動物細胞用培地など
で行うことができる。選別および育種用培地としては、
ハイブリドーマが生育できるものならばどのような培地
を用いても良い。例えば、1〜20%、好ましくは10
〜20%の牛胎児血清を含むRPMI 1640培地、
1〜10%の牛胎児血清を含むGIT培地(和光純薬工
業(株))またはハイブリドーマ培養用無血清培地(S
FM−101、日水製薬(株))などを用いることがで
きる。培養温度は、通常20〜40℃、好ましくは約3
7℃である。培養時間は、通常5日〜3週間、好ましく
は1週間〜2週間である。培養は、通常5%炭酸ガス下
で行うことができる。ハイブリドーマ培養上清の抗体価
は、上記の抗血清中の抗体価の測定と同様にして測定で
きる。
【0038】(b)モノクロナール抗体の精製 モノクローナル抗体の分離精製は、通常のポリクローナ
ル抗体の分離精製と同様に免疫グロブリンの分離精製法
〔例、塩析法、アルコール沈殿法、等電点沈殿法、電気
泳動法、イオン交換体(例、DEAE)による吸脱着
法、超遠心法、ゲルろ過法、抗原結合固相またはプロテ
インAあるいはプロテインGなどの活性吸着剤により抗
体のみを採取し、結合を解離させて抗体を得る特異的精
製法〕に従って行うことができる。
【0039】〔ポリクローナル抗体の作製〕本発明のポ
リクローナル抗体は、公知あるいはそれに準じる方法に
したがって製造することができる。例えば、免疫抗原
(タンパク質等の抗原)とキャリアータンパク質との複
合体をつくり、上記のモノクローナル抗体の製造法と同
様に哺乳動物に免疫を行い、該免疫動物から本発明のタ
ンパク質等に対する抗体含有物を採取して、抗体の分離
精製を行うことにより製造できる。哺乳動物を免疫する
ために用いられる免疫抗原とキャリアータンパク質との
複合体に関し、キャリアータンパク質の種類およびキャ
リアーとハプテンとの混合比は、キャリアーに架橋させ
て免疫したハプテンに対して抗体が効率良くできれば、
どの様なものをどの様な比率で架橋させてもよいが、例
えば、ウシ血清アルブミン、ウシサイログロブリン、キ
ーホール・リンペット・ヘモシアニン等を重量比でハプ
テン1に対し、約0.1〜20、好ましくは約1〜5の
割合でカプルさせる方法が用いられる。また、ハプテン
とキャリアーのカプリングには、種々の縮合剤を用いる
ことができるが、グルタルアルデヒドやカルボジイミ
ド、マレイミド活性エステル、チオール基、ジチオビリ
ジル基を含有する活性エステル試薬等が用いられる。縮
合生成物は、温血動物に対して、抗体産生が可能な部位
にそれ自体あるいは担体、希釈剤とともに投与される。
投与に際して抗体産生能を高めるため、完全フロイント
アジュバントや不完全フロイントアジュバントを投与し
てもよい。投与は、通常約2〜6週毎に1回ずつ、計約
3〜10回程度行うことができる。ポリクローナル抗体
は、上記の方法で免疫された哺乳動物の血液、腹水な
ど、好ましくは血液から採取することができる。抗血清
中のポリクローナル抗体価の測定は、上記の血清中の抗
体価の測定と同様にして測定できる。ポリクローナル抗
体の分離精製は、上記のモノクローナル抗体の分離精製
と同様の免疫グロブリンの分離精製法に従って行うこと
ができる。
【0040】(1)Gli1タンパク質、その部分ペプ
チドまたはそれらの塩、または該タンパク質またはその
部分ペプチドをコードするDNAは骨・軟骨分化誘導剤
として有用である。 (2)Gli1タンパク質、その部分ペプチドまたはそ
れらの塩、Gli1遺伝子DNAもしくはその相補DN
Aまたはその部分DNAおよびGli1タンパク質また
はその部分ペプチドを発現する能力を有する細胞は、G
li1遺伝子の発現を制御する活性を有する化合物、G
li1遺伝子のプロモーターもしくはエンハンサーの活
性を制御する作用を有する化合物、ひいては骨・軟骨分
化調節作用を有する化合物等のスクリーニングに用いる
ことができる。 (3)Gli1遺伝子のアンチセンスDNA等は、所謂
遺伝子治療剤(骨・軟骨分化阻害剤または骨・軟骨形成
過剰症の予防・治療剤)として、または遺伝子診断剤
(骨・軟骨疾患の診断剤)などとして有用である。 (4)Gli1タンパク質、その部分ペプチドまたはそ
れらの塩の抗体は骨・軟骨疾患の診断剤として有用であ
る。 Gli1タンパク質もしくは部分ペプチドまたはその塩
(以下、本発明のタンパク質等と略記する場合があ
る)、Gli1タンパク質またはその部分ペプチドをコ
ードするDNA(以下、本発明のDNAと略記する場合
がある)、Gli1タンパク質等に対する抗体(以下、
本発明の抗体と略記する場合がある)、Gli1遺伝子
のアンチセンスDNAの用途等について、以下に具体的
に説明する。
【0041】(1)骨・軟骨分化誘導剤 Gli1タンパク質、その部分ペプチドまたはそれら
の塩、または該タンパク質またはその部分ペプチドをコ
ードするDNAは骨・軟骨分化誘導剤などの医薬として
使用することができる。例えば、生体内においてGli
1タンパク質またはヘッジホッグが減少しているため
に、またはヘッジホッグによるシグナルが有効に伝達さ
れないためにGli1遺伝子またはその産物よる生理作
用(転写活性、骨・軟骨分化誘導作用など)が期待でき
ない(該Gli1タンパク質の欠乏症)患者がいる場合
に、Gli1タンパク質等を該患者に投与し該タンパ
ク質の量を補充したり、(イ)本発明のタンパク質を
コードするDNAあるいは該DNAを含有する組換えベ
クターを該患者に投与し発現させることによって、ある
いは(ロ)対象となる細胞(例えば、グリア細胞、骨髄
細胞、表皮細胞、繊維芽細胞、筋芽細胞、軟骨細胞、骨
細胞もしくは骨芽細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、
幹細胞等)に本発明のタンパク質をコードするDNAを
挿入し発現させた後に、該細胞を該患者に移植すること
などによって、患者の体内におけるGli1タンパク質
の量を増加させ、転写活性、骨・軟骨分化誘導作用を充
分に発揮させることができる。すなわち、本発明のタン
パク質または該タンパク質をコードするDNAは、安全
で低毒性な骨・軟骨分化誘導剤として有用である。本発
明のタンパク質または該タンパク質をコードするDNA
は骨・軟骨疾患、例えば整形外科領域の疾患(例、骨
折、変形性関節症、骨関節炎、半月板損傷等の軟骨損
傷、外傷、腫瘍摘出などによる骨、軟骨欠損部の再生、
脊椎固定術、脊柱管拡大術などの骨再建、骨形成不全
症、軟骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾患)、歯科領
域の疾患(例、口蓋裂、下顎骨再建術、歯槽堤形成術な
どの骨再建)、骨粗鬆症などの予防・治療剤などの医薬
として用いることができる。また、美容外科領域におけ
る骨移植の治療剤などの医薬としても用いることができ
るし、再生医療における自家移植の際の分化誘導剤とし
ても利用できる。本発明のタンパク質を上記予防・治療
剤として使用する場合は、常套手段に従って製剤化する
ことができる。一方、本発明のタンパク質をコードする
DNA(以下、本発明のDNAと略記する場合がある)
を上記予防・治療剤として使用する場合は、本発明のD
NAを単独あるいはレトロウイルスベクター、アデノウ
イルスベクター、アデノウイルスアソシエーテッドウイ
ルスベクターなどの適当なベクターに挿入した後、常套
手段に従って実施することができる。本発明のDNA
は、そのままで、あるいは摂取促進のための補助剤とと
もに、遺伝子銃やハイドロゲルカテーテルのようなカテ
ーテルによって投与できる。例えば、本発明のタンパ
ク質または該タンパク質をコードするDNAは、必要
に応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、エリキシル
剤、マイクロカプセル剤などとして経口的に、あるいは
水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性
溶液、または懸濁液剤などの注射剤の形で非経口的に使
用できる。例えば、本発明のタンパク質または該タ
ンパク質をコードするDNAを生理学的に認められる公
知の担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防腐剤、安定
剤、結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要
求される単位用量形態で混和することによって製造する
ことができる。これら製剤における有効成分量は指示さ
れた範囲の適当な用量が得られるようにするものであ
る。
【0042】錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えば、ゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、上記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中の活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施に従って
処方することができる。注射用の水性液としては、例え
ば、生理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張
液(例えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩
化ナトリウムなど)などが用いられ、適当な溶解補助
剤、例えば、アルコール(例、エタノール)、ポリアル
コール(例、プロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール)、非イオン性界面活性剤(例、ポリソルベート
80TM、HCO−50)などと併用してもよい。油性液
としては、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いられ、溶
解補助剤である安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール
などと併用してもよい。
【0043】また、上記予防・治療剤は、例えば、緩衝
剤(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝
液)、無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸
プロカインなど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミ
ン、ポリエチレングリコールなど)、保存剤(例えば、
ベンジルアルコール、フェノールなど)、酸化防止剤な
どと配合してもよい。調製された注射液は通常、適当な
アンプルに充填される。このようにして得られる製剤は
安全で低毒性であるので、例えば、哺乳動物(例えば、
ヒト、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、
ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができ
る。本発明のタンパク質の投与量は、投与対象、対象臓
器、症状、投与方法などにより差異はあるが、経口投与
の場合、一般的に例えば、軟骨損傷患者(60kgとし
て)においては、一日につき約0.1mg〜100m
g、好ましくは約1.0〜50mg、より好ましくは約
1.0〜20mgである。非経口的に投与する場合は、
その1回投与量は投与対象、対象臓器、症状、投与方法
などによっても異なるが、例えば、注射剤の形では通常
例えば、軟骨損傷患者(60kgとして)においては、
一日につき約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。本発明のDNAの投与量は、投与対
象、対象臓器、症状、投与方法などにより差異はある
が、経口投与の場合、一般的に例えば、軟骨損傷患者
(60kgとして)においては、一日につき約0.1m
g〜100mg、好ましくは約1.0〜50mg、より
好ましくは約1.0〜20mgである。非経口的に投与
する場合は、その1回投与量は投与対象、対象臓器、症
状、投与方法などによっても異なるが、例えば、注射剤
の形では通常例えば、軟骨損傷患者(60kgとして)
においては、一日につき約0.01〜30mg程度、好
ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約
0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するのが好
都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに換算
した量を投与することができる。
【0044】(2)Gli1遺伝子の発現を制御する
活性を有する化合物、Gli1遺伝子のプロモーター
もしくはエンハンサーの活性を制御する作用を有する化
合物または骨・軟骨分化調節作用を有する化合物のス
クリーニング方法 上記したごとく、Gli1タンパク質、その部分ペプチ
ドまたはそれらの塩、Gli1遺伝子DNAもしくはそ
の相補DNAまたはその部分DNAおよびGli1タン
パク質またはその部分ペプチドを発現する能力を有する
細胞は、Gli1遺伝子の発現を制御する活性を有する
化合物やGli1遺伝子のプロモーターもしくはエンハ
ンサーの活性を制御する作用を有する化合物等のスクリ
ーニングに用いることができ、ひいては骨・軟骨分化調
節作用を有する化合物のスクリーニングに用いることが
できる。Gli1遺伝子を発現する能力を有する細胞と
しては、温血動物(例えば、ヒト、モルモット、ラッ
ト、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、ヒツジ、ウシ、
サル等)の細胞(例えば、グリア細胞、骨髄細胞、表皮
細胞、繊維芽細胞、筋芽細胞、軟骨細胞、骨細胞もしく
は骨芽細胞、またはこれら細胞の前駆細胞、幹細胞もし
くはガン細胞等)が用いられる。特に、骨または軟骨へ
の分化能を有する細胞あるいは既に分化形態を示してい
る細胞が好ましく、軟骨細胞、繊維芽細胞(例、マウス
繊維芽細胞株C3H10T1/2)、筋芽細胞(例、マ
ウス筋芽細胞株C2C12)などがより好ましい。
【0045】以下に、本発明のGli1遺伝子の発現を
制御(促進または阻害)する活性を有する化合物または
その塩のスクリーニング方法について詳述する。Gli
1遺伝子発現はヘッジホッグと呼ばれる可溶性タンパク
質によるシグナル伝達によって誘導され、骨形成を誘導
し、骨・軟骨分化促進活性を有するため、Gli1遺伝
子の発現を促進する活性を有する化合物またはその塩
は、骨・軟骨分化調節(特に促進)作用を有し、骨・軟
骨疾患、例えば整形外科領域の疾患(例、骨折、変形性
関節症、骨関節炎、半月板損傷等の軟骨損傷、外傷、腫
瘍摘出などによる骨、軟骨欠損部の再生、脊椎固定術、
脊柱管拡大術などの骨再建、骨形成不全症、軟骨無形成
症などの先天性骨・軟骨疾患)、歯科領域の疾患(例、
口蓋裂、下顎骨再建術、歯槽堤形成術などの骨再建)、
骨粗鬆症などの予防・治療剤などの医薬として用いるこ
とができる。また、美容外科領域における骨移植の治療
剤などの医薬としても用いることができるし、再生医療
における自家移植の際の分化誘導剤としても利用でき
る。一方、Gli1遺伝子の発現を阻害する活性を有す
る化合物またはその塩は、骨・軟骨分化調節(特に阻
害)作用を有し、例えば骨・軟骨形成過剰症などの治療
・予防剤などの医薬として使用できる。したがって、G
li1タンパク質、その部分ペプチドまたはそれらの
塩、Gli1遺伝子DNAもしくはその相補DNAまた
はその部分DNAまたはGli1遺伝子を発現する能力
を有する細胞は、Gli1遺伝子の発現を制御(促進ま
たは阻害)する活性を有する化合物またはその塩のスク
リーニング、ひいては骨・軟骨分化調節作用を有する化
合物のスクリーニングのための材料として用いることが
できる。
【0046】すなわち、本発明は、Gli1遺伝子を
発現する能力を有する細胞を試験化合物の存在下に培養
し、Gli1遺伝子DNAもしくはその相補DNAまた
はその部分DNAを用いてGli1タンパク質をコード
するmRNA(以下、Gli1mRNAと略称する場合
がある。)の量を測定することを特徴とするGli1遺
伝子の発現を制御する活性を有する化合物またはその塩
のスクリーニング方法、より具体的には、(i)Gl
i1遺伝子を発現する能力を有する細胞を培養した場合
のGli1mRNAの発現量と、(ii)Gli1遺伝
子を発現する能力を有する細胞を試験化合物の存在下に
培養した場合のGli1 mRNAの量との比較を行う
ことを特徴とする、Gli1遺伝子の発現を制御する活
性を有する化合物またはその塩のスクリーニング方法を
提供する。Gli1遺伝子を発現する能力を有する細胞
としては、例えば、前記したGli1遺伝子を発現する
能力を有する公知の温血動物細胞などがあげられる。G
li1遺伝子を発現する能力を有する公知の温血動物細
胞としては、例えば、骨または軟骨への分化能を有する
細胞あるいは既に分化形態を示している細胞が好まし
く、具体的には軟骨細胞、繊維芽細胞(例、マウス繊維
芽細胞株C3H10T1/2)、筋芽細胞(例、マウス
筋芽細胞株C2C12)などが用いられる。Gli1遺
伝子を発現する能力を有する細胞の培養は、公知の動物
細胞培養法と同様にして行われる。例えば、培地として
は、約5〜20%の胎児牛血清を含むMEM培地〔サイ
エンス(Science),122巻,501(1952)〕,
DMEM培地〔ヴィロロジー(Virology),8巻,39
6(1959)〕,RPMI1640培地〔ジャーナル・
オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエーション
(The Journal of the American Medical Associatio
n)199巻,519(1967)〕,199培地〔プロ
シージング・オブ・ザ・ソサイエティ・フォー・ザ・バ
イオロジカル・メディスン(Proceeding of the Societ
y for the Biological Medicine),73巻,1(195
0)〕等が用いられる。pHは約6〜8であるのが好ま
しい。培養は通常約30〜40℃で約15〜60時間行
い、必要に応じて通気や撹拌を加えてもよい。発現誘導
剤を接触させることによってGli1遺伝子が発現する
動物細胞を用いる場合には、該動物細胞を発現誘導剤の
存在下または非存在下で培養することができる。
【0047】mRNAの発現量の比較をハイブリダイゼ
ーション法によって行うには、公知の方法あるいはそれ
に準じる方法、例えば、モレキュラー・クローニング
(Molecular Cloning)2nd(J. Sambrook et al., Col
d Spring Harbor Lab. Press,1989)に記載の方法等に
従って行うことができる。具体的には、Gli1タンパ
ク質をコードするmRNAの量の測定は、公知の方法に
従って細胞から抽出したRNAとGli1遺伝子をコー
ドするDNA(Gli1遺伝子DNA)もしくはその相
補DNAまたはその部分DNAとを接触させ、Gli1
遺伝子DNAまたはその相補DNAに結合したmRNA
の量を測定することによって行われる。Gli1遺伝子
DNAの相補DNAまたはその部分DNAを、例えば放
射性同位元素、色素などで標識することによって、Gl
i1遺伝子DNAの相補DNAに結合したGli1mR
NAの量が容易に測定できる。放射性同位元素として
は、例えば32P、3Hなどが用いられ、色素としては、
例えばfluorescein、FAM(PE Biosystems社製)、J
OE(PE Biosystems社製)、TAMRA(PE Biosyste
ms社製)、ROX(PE Biosystems社製)、Cy5(Ame
rsham社製)、Cy3(Amersham社製)などの蛍光色素
が用いられる。また、Gli1mRNAの量は、細胞か
ら抽出したRNAを逆転写酵素によってcDNAに変換
した後、Gli1遺伝子をコードするDNAもしくはそ
の相補DNAまたはその部分DNAをプライマーとして
用いるPCRによって、増幅されるcDNAの量を測定
することによって行うことができる。Gli1mRNA
の量の測定に用いられるGli1遺伝子DNAの相補D
NAとしては、Gli1遺伝子DNA(上鎖)に相補的
な配列を有するDNA(下鎖)があげられる。Gli1
遺伝子DNAの部分DNAとしては、例えばGli1遺
伝子DNAの塩基配列中、連続した10〜2200個程
度、好ましくは10〜300個程度、さらに好ましくは
10〜30個程度の塩基から構成される塩基配列があげ
られる。Gli1遺伝子DNAの相補DNAの部分DN
Aとしては、例えば前記したGli1DNAの部分DN
Aに相補的な配列を有するDNAがあげられる。即ち、
例えばGli1遺伝子DNAの塩基配列中、連続した1
0〜2200個程度、好ましくは10〜300個程度、
さらに好ましくは10〜30個程度の塩基から構成され
る塩基配列に相補的な配列を有するDNAがあげられ
る。PCRに用いられるプライマーとしては、例えば配
列番号:1で表される塩基配列を含有するDNAおよび
配列番号:2で表される塩基配列を含有するDNAなど
があげられる。Gli1 mRNAの量を増加させる試
験化合物を、Gli1遺伝子の発現を促進する活性を有
する化合物あるいは骨・軟骨分化調節(特に促進)作用
を有する化合物として選択することができ、またGli
1 mRNAの量を減少させる試験化合物を、Gli1
遺伝子の発現を阻害する活性を有する化合物あるいは骨
・軟骨分化調節(特に阻害)作用を有する化合物として
選択することができる。
【0048】上記〜に示したスクリーニング方法に
おいて試験化合物としては、例えば、ペプチド、タンパ
ク質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物、
細胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出液などが挙げら
れ、これら化合物は新規な化合物であってもよいし、公
知の化合物であってもよい。
【0049】また、本発明は、Gli1の公知プロモ
ーターやエンハンサー領域をゲノムDNAよりクローニ
ングし、適当なレポーター遺伝子の上流に連結させたD
NAで形質転換した細胞(例えば、軟骨細胞、繊維芽細
胞(例、マウス繊維芽細胞株C3H10T1/2)、筋
芽細胞(例、マウス筋芽細胞株C2C12)など)を試
験化合物の存在下で培養し、Gli1の発現に代えてレ
ポーター遺伝子の発現を検出することを特徴とする、G
li1遺伝子のプロモーターもしくはエンハンサーの活
性を制御する作用を有する化合物またはその塩のスクリ
ーニング方法、ひいてはGli1遺伝子の発現を制御す
る活性を有する化合物またはその塩のスクリーニング方
法を提供する。レポーター遺伝子としては、例えば、l
acZ(β−ガラクトシダーゼ遺伝子)などの染色マー
カー遺伝子等などが用いられる。レポーター遺伝子産物
(例、mRNA、タンパク質)の量を公知の方法を用い
て測定することによって、レポーター遺伝子産物の量を
増加させる試験化合物をGli1遺伝子のプロモーター
もしくはエンハンサーの活性を制御(特に促進)する作
用を有する化合物、すなわちGli1遺伝子の発現を促
進する活性を有する化合物として選択でき、逆に、レポ
ーター遺伝子産物の量を減少させる試験化合物をGli
1遺伝子のプロモーターもしくはエンハンサーの活性を
制御(特に阻害)する作用を有する化合物、すなわちG
li1遺伝子の発現を阻害する活性を有する化合物とし
て選択することができる。試験化合物としては、前記と
同様のものが使用される。細胞の培養は、公知の動物細
胞培養と同様に行うことができる。
【0050】また、本発明は、Gli1タンパク質ま
たはその部分ペプチドを発現する能力を有する細胞を試
験化合物の存在下および非存在下に培養し、軟骨分化の
マーカー遺伝子の発現量を測定することを特徴とする骨
・軟骨分化調節(促進または阻害)作用を有する化合物
またはその塩のスクリーニング方法を提供する。軟骨分
化のマーカー遺伝子としてはII型Bコラーゲン遺伝子
が好ましい。軟骨分化のマーカー遺伝子の発現量の測定
は例えば配列番号:5、6、7または8で表される塩基
配列を有するプライマーを用いたRT−PCR法を実施
することにより測定することができる。軟骨分化のマー
カー遺伝子の発現量を増加させる試験化合物を、骨・軟
骨分化調節(特に促進)作用を有する化合物として選択
することができ、また軟骨分化のマーカー遺伝子の発現
量を減少させる試験化合物を、骨・軟骨分化調節(特に
阻害)作用を有する化合物として選択することができ
る。試験化合物としては、前記と同様のものが使用され
る。細胞の培養は、公知の動物細胞培養と同様に行うこ
とができる。
【0051】また、本発明は、Gli1タンパク質ま
たはその部分ペプチドを発現する能力を有する細胞を試
験化合物の存在下および非存在下に培養し、細胞の軟骨
分化状態、例えば軟骨分化マーカーの発現を測定するこ
とを特徴とする骨・軟骨分化調節(促進または阻害)作
用を有する化合物またはその塩のスクリーニング方法を
提供する。試験化合物としては、前記と同様のものが使
用される。細胞の培養は、公知の動物細胞培養と同様に
行うことができる。
【0052】さらに、Gli1タンパク質はGli1遺
伝子自身の転写あるいは、脳もしくは肺の分化に関与す
るHNF−3β遺伝子の転写を誘導していると報告され
ている。したがって、例えば上記したまたはのスク
リーニング方法を実施することにより直接的にGli1
タンパク質の転写活性を測定できるか、またはHNF−
3βを発現し得る細胞株を用いれば例えば上記したま
たはに記載の方法に準じてHNF−3βのmRNAの
発現量を試験化合物の存在下および非存在下で測定し、
比較することによりGli1タンパク質の転写活性を測
定することも可能である。
【0053】本発明のスクリーニング用キットには上記
スクリーニング方法を実施するため、上記のGliタン
パク質、その部分ペプチドまたはそれらの塩、またはG
li1遺伝子またはその産生物を産生する能力を有する
細胞、またはGli1遺伝子発現レポーターベクターを
導入した細胞(Gli1遺伝子のプロモーターもしくは
エンハンサーをレポーター遺伝子に連結させたDNAで
形質転換した細胞)、およびGli1遺伝子DNAもし
くはその相補DNAまたはその部分DNAを含有するも
のである。
【0054】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩
は、上記した試験化合物、例えば、ペプチド、タンパク
質、非ペプチド性化合物、合成化合物、発酵生産物、細
胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽出液、血漿などから
選ばれた化合物であり、Gli1遺伝子の発現を制御
(促進または阻害)する活性を有する化合物あるいはG
li1遺伝子のプロモーターもしくはエンハンサーの活
性を制御(促進または阻害)する作用を有する化合物、
ひいては骨・軟骨分化調節作用を有する化合物である。
該化合物の塩としては、生理学的に許容される酸(例、
無機酸、有機酸)や塩基(例、アルカリ金属塩)等との
塩が挙げられる。Gli1遺伝子の発現を促進する活性
を有する化合物(またはGli1遺伝子のプロモーター
もしくはエンハンサーの活性を促進する作用を有する化
合物、骨・軟骨分化誘導作用を有する化合物)またはそ
の塩は、骨・軟骨疾患、例えば整形外科領域の疾患
(例、骨折、変形性関節症、骨関節炎、半月板損傷等の
軟骨損傷、外傷、腫瘍摘出などによる骨、軟骨欠損部の
再生、脊椎固定術、脊柱管拡大術などの骨再建、骨形成
不全症、軟骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾患)、歯
科領域の疾患(例、口蓋裂、下顎骨再建術、歯槽堤形成
術などの骨再建)、骨粗鬆症などの予防・治療剤などの
医薬として用いることができる。また、美容外科領域に
おける骨移植の治療剤などの医薬としても用いることが
できるし、再生医療における自家移植の際の分化誘導剤
としても利用できる。一方、Gli1遺伝子の発現を阻
害する活性を有する化合物(またはGli1遺伝子のプ
ロモーターもしくはエンハンサーの活性を阻害する作用
を有する化合物、骨・軟骨分化阻害作用を有する化合
物)またはその塩は、例えば骨・軟骨形成過剰症などの
治療・予防剤などの医薬として使用できる。
【0055】本発明のスクリーニング方法またはスクリ
ーニング用キットを用いて得られる化合物を上述の治療
・予防剤として使用する場合、常套手段に従って実施す
ることができ、例えば、錠剤、カプセル剤、エリキシル
剤、マイクロカプセル剤、無菌性溶液、懸濁液剤などと
して、経口的または非経口的に投与することができる。
このようにして得られる製剤は安全で低毒性であるの
で、例えば、温血動物(例えば、ヒト、マウス、ラッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、トリ、ネコ、
イヌ、サル、チンパンジーなど;好ましくは哺乳動物)
に対して投与することができる。該化合物またはその塩
の投与量は、その作用、対象疾患、投与対象、投与ルー
トなどにより差異はあるが、例えば、軟骨損傷の治療目
的でGli1遺伝子の発現を促進する活性を有する化合
物を経口投与する場合、一般的に成人(体重60kgと
して)においては、一日につき該化合物を約0.1〜1
00mg、好ましくは約1.0〜50mg、より好まし
くは約1.0〜20mg投与する。非経口的に投与する
場合は、該化合物の1回投与量は投与対象、対象疾患な
どによっても異なるが、例えば、軟骨損傷の治療目的で
Gli1遺伝子の発現を促進する活性を有する化合物を
注射剤の形で通常成人(60kgとして)に投与する場
合、一日につき該化合物を約0.01〜30mg程度、
好ましくは約0.1〜20mg程度、より好ましくは約
0.1〜10mg程度を静脈注射により投与するのが好
都合である。他の動物の場合も、60kg当たりに換算
した量を投与することができる。一方、骨・軟骨形成過
剰症の治療目的でGli1遺伝子の発現を阻害する活性
を有する化合物を経口投与する場合、一般的に成人(体
重60kgとして)においては、一日につき該化合物を
約0.1〜100mg、好ましくは約1.0〜50m
g、より好ましくは約1.0〜20mg投与する。非経
口的に投与する場合は、該化合物の1回投与量は投与対
象、対象疾患などによっても異なるが、例えば、骨・軟
骨形成過剰症の治療目的でGli1遺伝子の発現を阻害
する活性を有する化合物を注射剤の形で通常成人(60
kgとして)に投与する場合、一日につき該化合物を約
0.01〜30mg程度、好ましくは約0.1〜20m
g程度、より好ましくは約0.1〜10mg程度を静脈
注射により投与するのが好都合である。他の動物の場合
も、60kg当たりに換算した量を投与することができ
る。
【0056】(3)アンチセンスヌクレオチドを含有す
る医薬(骨・軟骨分化阻害剤)または診断剤(骨・軟骨
疾患の診断剤) 本発明で用いられるDNAに相補的に結合し、前記DN
Aの発現を抑制することができる本発明で用いられるア
ンチセンスヌクレオチド(例、アンチセンスDNA)は
低毒性であり、生体内における本発明で用いられるタン
パク質または本発明で用いられるDNAの機能抑制する
ことができるので、例えば、骨・軟骨形成過剰症などの
治療・予防剤などとして使用することができる。上記ア
ンチセンスヌクレオチドを上記の予防・治療剤として使
用する場合、公知の方法に従って製剤化し、投与するこ
とができる。例えば、前記アンチセンスヌクレオチドを
用いる場合、前記アンチセンスヌクレオチドを単独ある
いはレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクタ
ー、アデノウイルスアソシエーテッドウイルスベクター
などの適当なベクターに挿入した後、常套手段に従っ
て、温血動物(例えば、ヒト、マウス、ラット、ウサ
ギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、トリ、ネコ、イヌ、サ
ル、チンパンジーなど、好ましくは哺乳動物)に対して
経口的または非経口的に投与することができる。前記ア
ンチセンスヌクレオチドは、そのままで、あるいは摂取
促進のために補助剤などの生理学的に認められる担体と
ともに製剤化し、遺伝子銃やハイドロゲルカテーテルの
ようなカテーテルによって投与できる。前記アンチセン
スヌクレオチドの投与量は、対象疾患、投与対象、投与
ルートなどにより差異はあるが、例えば、骨・軟骨形成
過剰症の治療の目的で本発明で用いられるアンチセンス
ヌクレオチドを経口投与する場合、成人(体重60k
g)に対し、一日につき前記アンチセンスヌクレオチド
を約0.1〜100mg投与する。さらに、前記アンチ
センスヌクレオチドは、組織や細胞における本発明で用
いられるDNAの存在やその発現状況を調べるための診
断用オリゴヌクレオチドプローブとして使用することも
できる。上記アンチセンスヌクレオチドと同様に、二本
鎖RNA、リボザイム、デコイオリゴヌクレオチドなど
も、前記DNAの発現を抑制することができ、生体内に
おける本発明で用いられるタンパク質または本発明で用
いられるDNAの機能抑制することができるので、例え
ば、骨・軟骨形成過剰症の予防・治療剤などとして使用
することができる。二本鎖RNAは、公知の方法(例、
Nature, 411巻, 494頁, 2001年)に準じて、本発明で用
いられるDNAの配列を基に設計して得られる。リボザ
イムは、公知の方法(例、TRENDS in Molecular Medici
ne, 7巻, 221頁, 2001年)に準じて、本発明で用いられ
るDNAの配列を基に設計して得られる。デコイオリゴ
ヌクレオチドは、公知の方法(例、The Journal of Cli
nical Investigation, 106巻, 1071頁, 2000年)に準じ
て、本発明で用いられるDNAの配列を基に設計して得
られる。Gli1は転写因子であるのでGli1の結合
配列を含むデコイGli1バインディングオリゴヌクレ
オチド〔例えば5'-GACCACCCA-3'(Kinzler KW, Vogelste
in B., Mol Cell Biol 1990 Feb;10(2): 634-42)を含有
するオリゴヌクレオリドなど〕などを有効に使用でき
る。上記の予防・治療剤として使用する場合、公知の方
法に従って製剤化し、投与することができる。
【0057】(4)遺伝子診断剤 本発明のDNAまたはアンチセンスDNAは、プローブ
として使用することにより、哺乳動物(例えば、ヒト、
ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ネコ、
イヌ、サルなど)における本発明のタンパク質またはそ
の部分ペプチドをコードするDNAまたはmRNAの異
常(遺伝子異常)を検出することができるので、例え
ば、該DNAまたはmRNAの損傷、突然変異あるいは
発現低下や、該DNAまたはmRNAの増加あるいは発
現過多などの遺伝子診断剤として有用である。本発明の
DNAまたはアンチセンスDNAを用いる上記の遺伝子
診断は、例えば、公知のノーザンハイブリダイゼーショ
ンやPCR−SSCP法(ゲノミックス(Genomics),
第5巻,874〜879頁(1989年)、プロシージ
ングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンシイズ・オブ・ユーエスエー(Proceedings of t
he National Academy of Sciences of the USA),第8
6巻,2766〜2770頁(1989年))などによ
り実施することができる。例えば、ノーザンハイブリダ
イゼーションにより本発明のタンパク質またはその部分
ペプチドをコードするmRNAの発現低下が検出された
場合は、例えば、骨・軟骨疾患、例えば整形外科領域の
疾患(例、骨折、変形性関節症、骨関節炎、半月板損傷
等の軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症など
の先天性骨・軟骨疾患)、歯科領域の疾患(例、口蓋
裂)、骨粗鬆症などの疾患である可能性が高いまたは将
来罹患する可能性が高いと診断することができる。一
方、ノーザンハイブリダイゼーションにより本発明のタ
ンパク質またはその部分ペプチドをコードするmRNA
の発現過多が検出された場合は、例えば、骨・軟骨形成
過剰症などの疾患である可能性が高いまたは将来罹患す
る可能性が高いと診断することができる。
【0058】(5)Gli1タンパク質、その部分ペプ
チドまたはそれらの塩の抗体を用いた診断剤 Gli1タンパク質、その部分ペプチドまたはそれらの
塩の抗体(以下、本発明の抗体と略称する場合がある)
は、本発明のタンパク質等を特異的に認識することがで
きるので、被検液中の本発明のタンパク質等の定量、特
にサンドイッチ免疫測定法による定量などに使用するこ
とができる。すなわち、本発明は、例えば、(i)本発
明の抗体と、被検液および標識化タンパク質等とを競合
的に反応させ、該抗体に結合した標識化タンパク質等の
割合を測定することを特徴とする被検液中の本発明のタ
ンパク質等の定量法、(ii)被検液と担体上に不溶化し
た本発明の抗体および標識化された本発明の抗体とを同
時あるいは連続的に反応させたのち、不溶化担体上の標
識剤の活性を測定することを特徴とする被検液中の本発
明のタンパク質等の定量法を提供する。上記(ii)にお
いては、一方の抗体が本発明のタンパク質等のN端部を
認識する抗体で、他方の抗体が本発明のタンパク質等の
C端部に反応する抗体であることが好ましい。
【0059】本発明のタンパク質等に対するモノクロー
ナル抗体(以下、本発明のモノクローナル抗体と称する
場合がある)を用いて本発明のタンパク質等の測定を行
なえるほか、組織染色等による検出を行うこともでき
る。これらの目的には、抗体分子そのものを用いてもよ
く、また、抗体分子のF(ab')2、Fab'、あるいは
Fab画分を用いてもよい。本発明のタンパク質等に対
する抗体を用いる測定法は、特に制限されるべきもので
はなく、被測定液中の抗原量(例えば、タンパク質量)
に対応した抗体、抗原もしくは抗体−抗原複合体の量を
化学的または物理的手段により検出し、これを既知量の
抗原を含む標準液を用いて作製した標準曲線より算出す
る測定法であれば、いずれの測定法を用いてもよい。例
えば、ネフロメトリー、競合法、イムノメトリック法お
よびサンドイッチ法が好適に用いられるが、感度、特異
性の点で、後に記載するサンドイッチ法を用いるのが特
に好ましい。標識物質を用いる測定法に用いられる標識
剤としては、例えば、放射性同位元素、酵素、蛍光物
質、発光物質などが用いられる。放射性同位元素として
は、例えば、〔125I〕、〔131I〕、〔3H〕、
14C〕などが用いられる。上記酵素としては、安定で
比活性の大きなものが好ましく、例えば、β−ガラクト
シダーゼ、β−グルコシダーゼ、アルカリフォスファタ
ーゼ、パーオキシダーゼ、リンゴ酸脱水素酵素などが用
いられる。蛍光物質としては、例えば、フルオレスカミ
ン、フルオレッセンイソチオシアネートなどが用いられ
る。発光物質としては、例えば、ルミノール、ルミノー
ル誘導体、ルシフェリン、ルシゲニンなどが用いられ
る。さらに、抗体あるいは抗原と標識剤との結合にビオ
チン−アビジン系を用いることもできる。
【0060】抗原あるいは抗体の不溶化に当っては、物
理吸着を用いてもよく、また通常、タンパク質あるいは
酵素等を不溶化、固定化するのに用いられる化学結合を
用いる方法でもよい。担体としては、例えば、アガロー
ス、デキストラン、セルロースなどの不溶性多糖類、ポ
リスチレン、ポリアクリルアミド、シリコン等の合成樹
脂、あるいはガラス等が用いられる。サンドイッチ法に
おいては不溶化した本発明のモノクローナル抗体に被検
液を反応させ(1次反応)、さらに標識化した本発明の
モノクローナル抗体を反応させ(2次反応)た後、不溶
化担体上の標識剤の活性を測定することにより被検液中
の本発明のタンパク質量を定量することができる。1次
反応と2次反応は逆の順序に行なっても、また、同時に
行なってもよいし時間をずらして行なってもよい。標識
化剤および不溶化の方法は上記のそれらに準じることが
できる。また、サンドイッチ法による免疫測定法におい
て、固相用抗体あるいは標識用抗体に用いられる抗体は
必ずしも1種類である必要はなく、測定感度を向上させ
る等の目的で2種類以上の抗体の混合物を用いてもよ
い。本発明のサンドイッチ法によるタンパク質等の測定
法においては、1次反応と2次反応に用いられる本発明
のモノクローナル抗体はタンパク質等の結合する部位が
相異なる抗体が好ましく用いられる。すなわち、1次反
応および2次反応に用いられる抗体は、例えば、2次反
応で用いられる抗体が、タンパク質のC端部を認識する
場合、1次反応で用いられる抗体は、好ましくはC端部
以外、例えばN端部を認識する抗体が用いられる。
【0061】本発明のモノクローナル抗体をサンドイッ
チ法以外の測定システム、例えば、競合法、イムノメト
リック法あるいはネフロメトリーなどに用いることがで
きる。競合法では、被検液中の抗原と標識抗原とを抗体
に対して競合的に反応させたのち、未反応の標識抗原と
(F)と抗体と結合した標識抗原(B)とを分離し(B
/F分離)、B,Fいずれかの標識量を測定し、被検液
中の抗原量を定量する。本反応法には、抗体として可溶
性抗体を用い、B/F分離をポリエチレングリコール、
上記抗体に対する第2抗体などを用いる液相法、およ
び、第1抗体として固相化抗体を用いるか、あるいは、
第1抗体は可溶性のものを用い第2抗体として固相化抗
体を用いる固相化法とが用いられる。イムノメトリック
法では、被検液中の抗原と固相化抗原とを一定量の標識
化抗体に対して競合反応させた後固相と液相を分離する
か、あるいは、被検液中の抗原と過剰量の標識化抗体と
を反応させ、次に固相化抗原を加え未反応の標識化抗体
を固相に結合させたのち、固相と液相を分離する。次
に、いずれかの相の標識量を測定し被検液中の抗原量を
定量する。また、ネフロメトリーでは、ゲル内あるいは
溶液中で抗原抗体反応の結果、生じた不溶性の沈降物の
量を測定する。被検液中の抗原量が僅かであり、少量の
沈降物しか得られない場合にもレーザーの散乱を利用す
るレーザーネフロメトリーなどが好適に用いられる。
【0062】これら個々の免疫学的測定法を本発明の測
定方法に適用するにあたっては、特別の条件、操作等の
設定は必要とされない。それぞれの方法における通常の
条件、操作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて本発
明のタンパク質等の測定系を構築すればよい。これらの
一般的な技術手段の詳細については、総説、成書などを
参照することができる〔例えば、入江 寛編「ラジオイ
ムノアッセイ」(講談社、昭和49年発行)、入江 寛
編「続ラジオイムノアッセイ」(講談社、昭和54年発
行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(医学書院、昭
和53年発行)、石川栄治ら編「酵素免疫測定法」(第
2版)(医学書院、昭和57年発行)、石川栄治ら編
「酵素免疫測定法」(第3版)(医学書院、昭和62年
発行)、「メソッズ・イン・エンザイモノジー(Method
s in ENZYMOLOGY)」 Vol. 70(Immunochemical Techniqu
es(Part A))、 同書 Vol. 73(Immunochemical Techniqu
es(Part B))、 同書 Vol. 74(Immunochemical Techniqu
es(Part C))、 同書 Vol. 84(Immunochemical Techniqu
es(Part D:Selected Immunoassays))、 同書 Vol. 92(I
mmunochemical Techniques(Part E:Monoclonal Antibod
ies and General Immunoassay Methods))、 同書 Vol.
121(Immunochemical Techniques(Part I:Hybridoma Tec
hnology and Monoclonal Antibodies))(以上、アカデミ
ックプレス社発行)など参照」。以上のように、本発明
の抗体を用いることによって、本発明のタンパク質等を
感度良く定量することができる。さらに、本発明の抗体
を用いて、生体内での本発明のタンパク質等を定量する
ことによって、上記したような各種骨・軟骨疾患の診断
をすることができる。例えば、上記の定量法を用いるこ
とにより本発明のタンパク質またはその部分ペプチドの
濃度減少が検出された場合は、例えば、骨・軟骨疾患、
例えば整形外科領域の疾患(例、骨折、変形性関節症、
骨関節炎、半月板損傷等の軟骨損傷、外傷、骨形成不全
症、軟骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾患)、歯科領
域の疾患(例、口蓋裂)、骨粗鬆症などの疾患である可
能性が高いまたは将来罹患する可能性が高いと診断する
ことができる。一方、上記の定量法を用いることにより
本発明のタンパク質またはその部分ペプチドの濃度上昇
が検出された場合は、例えば、骨・軟骨形成過剰症など
の疾患である可能性が高いまたは将来罹患する可能性が
高いと診断することができる。また、本発明の抗体は、
体液や組織などの被検体中に存在する本発明のタンパク
質等を特異的に検出するために使用することができる。
また、本発明のタンパク質等を精製するために使用する
抗体カラムの作製、精製時の各分画中の本発明のタンパ
ク質等の検出、被検細胞内における本発明のタンパク質
の挙動の分析などのために使用することができる。
【0063】(6)DNA転移動物 本発明は、外来性の本発明のタンパク質等をコードする
DNA(以下、本発明の外来性DNAと略記する)また
はその変異DNA(本発明の外来性変異DNAと略記す
る場合がある)を有する非ヒト哺乳動物を提供する。す
なわち、本発明は、(1)本発明の外来性DNAまたは
その変異DNAを有する非ヒト哺乳動物、(2)非ヒト
哺乳動物がゲッ歯動物である第(1)記載の動物、(3)
ゲッ歯動物がマウスまたはラットである第(2)記載の
動物、および(4)本発明の外来性DNAまたはその変
異DNAを含有し、哺乳動物において発現しうる組換え
ベクターを提供するものである。本発明の外来性DNA
またはその変異DNAを有する非ヒト哺乳動物(以下、
本発明のDNA転移動物と略記する)は、未受精卵、受
精卵、精子およびその始原細胞を含む胚芽細胞などに対
して、好ましくは、非ヒト哺乳動物の発生における胚発
生の段階(さらに好ましくは、単細胞または受精卵細胞
の段階でかつ一般に8細胞期以前)に、リン酸カルシウ
ム法、電気パルス法、リポフェクション法、凝集法、マ
イクロインジェクション法、パーティクルガン法、DE
AE−デキストラン法などにより目的とするDNAを転
移することによって作出することができる。また、該D
NA転移方法により、体細胞、生体の臓器、組織細胞な
どに目的とする本発明の外来性DNAを転移し、細胞培
養、組織培養などに利用することもでき、さらに、これ
ら細胞を上述の胚芽細胞と公知の細胞融合法により融合
させることにより本発明のDNA転移動物を作出するこ
ともできる。
【0064】非ヒト哺乳動物としては、例えば、ウシ、
ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、イヌ、ネコ、モルモッ
ト、ハムスター、マウス、ラットなどが用いられる。な
かでも、病体動物モデル系の作成の面から個体発生およ
び生物サイクルが比較的短く、また、繁殖が容易なゲッ
歯動物、とりわけマウス(例えば、純系として、C57
BL/6系統,DBA2系統など、交雑系として、B6
C3F1系統,BDF1系統,B6D2F1系統,BA
LB/c系統,ICR系統など)またはラット(例え
ば、Wistar,SDなど)などが好ましい。哺乳動
物において発現しうる組換えベクターにおける「哺乳動
物」としては、上記の非ヒト哺乳動物の他にヒトなどが
挙げられる。本発明の外来性DNAとは、非ヒト哺乳動
物が本来有している本発明のDNAではなく、いったん
哺乳動物から単離・抽出された本発明のDNAをいう。
本発明の変異DNAとしては、元の本発明のDNAの塩
基配列に変異(例えば、突然変異など)が生じたもの、
具体的には、塩基の付加、欠損、他の塩基への置換など
が生じたDNAなどが用いられ、また、異常DNAも含
まれる。該異常DNAとしては、異常な本発明のタンパ
ク質を発現させるDNAを意味し、例えば、正常な本発
明のタンパク質の機能を抑制するタンパク質を発現させ
るDNAなどが用いられる。本発明の外来性DNAは、
対象とする動物と同種あるいは異種のどちらの哺乳動物
由来のものであってもよい。本発明のDNAを対象動物
に転移させるにあたっては、該DNAを動物細胞で発現
させうるプロモーターの下流に結合したDNAコンスト
ラクトとして用いるのが一般に有利である。例えば、本
発明のヒトDNAを転移させる場合、これと相同性が高
い本発明のDNAを有する各種哺乳動物(例えば、ウサ
ギ、イヌ、ネコ、モルモット、ハムスター、ラット、マ
ウスなど)由来のDNAを発現させうる各種プロモータ
ーの下流に、本発明のヒトDNAを結合したDNAコン
ストラクト(例、ベクターなど)を対象哺乳動物の受精
卵、例えば、マウス受精卵へマイクロインジェクション
することによって本発明のDNAを高発現するDNA転
移哺乳動物を作出することができる。
【0065】本発明のタンパク質の発現ベクターとして
は、大腸菌由来のプラスミド、枯草菌由来のプラスミ
ド、酵母由来のプラスミド、λファージなどのバクテリ
オファージ、モロニー白血病ウィルスなどのレトロウィ
ルス、ワクシニアウィルスまたはバキュロウィルスなど
の動物ウイルスなどが用いられる。なかでも、大腸菌由
来のプラスミド、枯草菌由来のプラスミドまたは酵母由
来のプラスミドなどが好ましく用いられる。上記のDN
A発現調節を行なうプロモーターとしては、例えば、
ウイルス(例、シミアンウイルス、サイトメガロウイル
ス、モロニー白血病ウイルス、JCウイルス、乳癌ウイ
ルス、ポリオウイルスなど)に由来するDNAのプロモ
ーター、各種哺乳動物(ヒト、ウサギ、イヌ、ネコ、
モルモット、ハムスター、ラット、マウスなど)由来の
プロモーター、例えば、アルブミン、インスリンII、
ウロプラキンII、エラスターゼ、エリスロポエチン、
エンドセリン、筋クレアチンキナーゼ、グリア繊維性酸
性タンパク質ク、グルタチオンS−トランスフェラー
ゼ、血小板由来成長因子β、ケラチンK1,K10およ
びK14、コラーゲンI型およびII型、サイクリック
AMP依存タンパク質キナーゼβIサブユニット、ジス
トロフィン、酒石酸抵抗性アルカリフォスファターゼ、
心房ナトリウム利尿性因子、内皮レセプターチロシンキ
ナーゼ(一般にTie2と略される)、ナトリウムカリ
ウムアデノシン3リン酸化酵素(Na,K−ATPas
e)、ニューロフィラメント軽鎖、メタロチオネインI
およびIIA、メタロプロティナーゼ1組織インヒビタ
ー、MHCクラスI抗原(H−2L)、H−ras、レ
ニン、ドーパミンβ−水酸化酵素、甲状腺ペルオキシダ
ーゼ(TPO)、ポリペプチド鎖延長因子1α(EF−
1α)、βアクチン、αおよびβミオシン重鎖、ミオシ
ン軽鎖1および2、ミエリン基礎タンパク質、チログロ
ブリン、Thy−1、免疫グロブリン、H鎖可変部(V
NP)、血清アミロイドPコンポーネント、ミオグロビ
ン、トロポニンC、平滑筋αアクチン、プレプロエンケ
ファリンA、バソプレシンなどのプロモーターなどが用
いられる。なかでも、全身で高発現することが可能なサ
イトメガロウイルスプロモーター、ヒトポリペプチド鎖
延長因子1α(EF−1α)のプロモーター、ヒトおよ
びニワトリβアクチンプロモーターなどが好適である。
【0066】上記ベクターは、DNA転移哺乳動物にお
いて目的とするmRNAの転写を終結する配列(一般に
ターミネターと呼ばれる)を有していることが好まし
く、例えば、ウィルス由来および各種哺乳動物由来の各
DNAの配列を用いることができ、好ましくは、シミア
ンウィルスのSV40ターミネーターなどが用いられ
る。その他、目的とする外来性DNAをさらに高発現さ
せる目的で各DNAのスプライシングシグナル、エンハ
ンサー領域、真核DNAのイントロンの一部などをプロ
モーター領域の5´上流、プロモーター領域と翻訳領域
間あるいは翻訳領域の3´下流 に連結することも目的
により可能である。正常な本発明のタンパク質の翻訳領
域は、各種哺乳動物(例えば、ヒト、ウサギ、イヌ、ネ
コ、モルモット、ハムスター、ラット、マウスなど)由
来の肝臓、腎臓、甲状腺細胞、繊維芽細胞由来DNAお
よび市販の各種ゲノムDNAライブラリーよりゲノムD
NAの全てあるいは一部として、または肝臓、腎臓、甲
状腺細胞、繊維芽細胞由来RNAより公知の方法により
調製された相補DNAを原料として取得することが出来
る。また、外来性の異常DNAは、上記の細胞または組
織より得られた正常なタンパク質の翻訳領域を点突然変
異誘発法により変異した翻訳領域を作製することができ
る。該翻訳領域は転移動物において発現しうるDNAコ
ンストラクトとして、前記のプロモーターの下流および
所望により転写終結部位の上流に連結させる通常の遺伝
子工学的手法により作製することができる。受精卵細胞
段階における本発明の外来性DNAの転移は、対象哺乳
動物の胚芽細胞および体細胞のすべてに存在するように
確保される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞におい
て、本発明の外来性DNAが存在することは、作出動物
の後代がすべて、その胚芽細胞および体細胞のすべてに
本発明の外来性DNAを保持することを意味する。本発
明の外来性DNAを受け継いだこの種の動物の子孫はそ
の胚芽細胞および体細胞のすべてに本発明の外来性DN
Aを有する。
【0067】本発明の外来性正常DNAを転移させた非
ヒト哺乳動物は、交配により外来性DNAを安定に保持
することを確認して、該DNA保有動物として通常の飼
育環境で継代飼育することが出来る。受精卵細胞段階に
おける本発明の外来性DNAの転移は、対象哺乳動物の
胚芽細胞および体細胞の全てに過剰に存在するように確
保される。DNA転移後の作出動物の胚芽細胞において
本発明の外来性DNAが過剰に存在することは、作出動
物の子孫が全てその胚芽細胞および体細胞の全てに本発
明の外来性DNAを過剰に有することを意味する。本発
明の外来性DNAを受け継いだこの種の動物の子孫はそ
の胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の外来性DNA
を過剰に有する。導入DNAを相同染色体の両方に持つ
ホモザイゴート動物を取得し、この雌雄の動物を交配す
ることによりすべての子孫が該DNAを過剰に有するよ
うに繁殖継代することができる。本発明の正常DNAを
有する非ヒト哺乳動物は、本発明の正常DNAが高発現
させられており、内在性の正常DNAの機能を促進する
ことにより最終的に本発明のタンパク質の機能亢進症
(例、転写、骨・軟骨分化誘導などの亢進症)を発症する
ことがあり、その病態モデル動物として利用することが
できる。例えば、本発明の正常DNA転移動物を用い
て、本発明のタンパク質の機能亢進症や、本発明のタン
パク質が関連する疾患の病態機序の解明およびこれらの
疾患の治療方法の検討を行なうことが可能である。ま
た、本発明の外来性正常DNAを転移させた哺乳動物
は、遊離した本発明のタンパク質の増加症状を有するこ
とから、本発明のタンパク質に関連する疾患に対する治
療薬のスクリーニング試験にも利用可能である。
【0068】一方、本発明の外来性異常DNAを有する
非ヒト哺乳動物は、交配により外来性DNAを安定に保
持することを確認して該DNA保有動物として通常の飼
育環境で継代飼育することが出来る。さらに、目的とす
る外来DNAを前述のプラスミドに組み込んで原科とし
て用いることができる。プロモーターとのDNAコンス
トラク卜は、通常の遺伝子工学的手法によって作製する
ことができる。受精卵細胞段階における本発明の異常D
NAの転移は、対象哺乳動物の胚芽細胞および体細胞の
全てに存在するように確保される。DNA転移後の作出
動物の胚芽細胞において本発明の異常DNAが存在する
ことは、作出動物の子孫が全てその胚芽細胞および体細
胞の全てに本発明の異常DNAを有することを意味す
る。本発明の外来性DNAを受け継いだこの種の動物の
子孫は、その胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の異
常DNAを有する。導入DNAを相同染色体の両方に持
つホモザイゴート動物を取得し、この雌雄の動物を交配
することによりすべての子孫が該DNAを有するように
繁殖継代することができる。本発明の異常DNAを有す
る非ヒト哺乳動物は、本発明の異常DNAが高発現させ
られており、内在性の正常DNAの機能を阻害すること
により最終的に本発明のタンパク質の機能不活性型不応
症となることがあり、その病態モデル動物として利用す
ることができる。例えば、本発明の異常DNA転移動物
を用いて、本発明のタンパク質の機能不活性型不応症の
病態機序の解明およびこの疾患を治療方法の検討を行な
うことが可能である。また、具体的な利用可能性として
は、本発明の異常DNA高発現動物は、本発明のタンパ
ク質の機能不活性型不応症における本発明の異常タンパ
ク質による正常タンパク質の機能阻害(dominant negat
ive作用)を解明するモデルとなる。また、本発明の外
来異常DNAを転移させた哺乳動物は、遊離した本発明
のタンパク質の増加症状を有することから、本発明のタ
ンパク質の機能不活性型不応症に対する治療薬スクリー
ニング試験にも利用可能である。
【0069】また、上記2種類の本発明のDNA転移動
物のその他の利用可能性として、例えば、組織培養の
ための細胞源としての使用、本発明のDNA転移動物
の組織中のDNAもしくはRNAを直接分析するか、ま
たはDNAにより発現されたタンパク質組織を分析する
ことによる、本発明のタンパク質により特異的に発現あ
るいは活性化するタンパク質との関連性についての解
析、DNAを有する組織の細胞を標準組織培養技術に
より培養し、これらを使用して、一般に培養困難な組織
からの細胞の機能の研究、上記記載の細胞を用いる
ことによる細胞の機能を高めるような薬剤のスクリーニ
ング、および本発明の変異タンパク質を単離精製およ
びその抗体作製などが考えられる。さらに、本発明のD
NA転移動物を用いて、本発明のタンパク質の機能不活
性型不応症などを含む、本発明のタンパク質に関連する
疾患の臨床症状を調べることができ、また、本発明のタ
ンパク質に関連する疾患モデルの各臓器におけるより詳
細な病理学的所見が得られ、新しい治療方法の開発、さ
らには、該疾患による二次的疾患の研究および治療に貢
献することができる。また、本発明のDNA転移動物か
ら各臓器を取り出し、細切後、トリプシンなどのタンパ
ク質分解酵素により、遊離したDNA転移細胞の取得、
その培養またはその培養細胞の系統化を行なうことが可
能である。さらに、本発明のタンパク質産生細胞の特定
化、アポトーシス、分化あるいは増殖との関連性、また
はそれらにおけるシグナル伝達機構を調べ、それらの異
常を調べることなどができ、本発明のタンパク質および
その作用解明のための有効な研究材料となる。さらに、
本発明のDNA転移動物を用いて、本発明のタンパク質
の機能不活性型不応症を含む、本発明のタンパク質に関
連する疾患の治療薬の開発を行なうために、上述の検査
法および定量法などを用いて、有効で迅速な該疾患治療
薬のスクリーニング法を提供することが可能となる。ま
た、本発明のDNA転移動物または本発明の外来性DN
A発現ベクターを用いて、本発明のタンパク質が関連す
る疾患のDNA治療法を検討、開発することが可能であ
る。
【0070】(7)ノックアウト動物 本発明は、本発明のDNAが不活性化された非ヒト哺乳
動物胚幹細胞および本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳
動物を提供する。すなわち、本発明は、(1)本発明の
DNAが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞、
(2)該DNAがレポーター遺伝子(例、大腸菌由来の
β−ガラクトシダーゼ遺伝子)を導入することにより不
活性化された第(1)項記載の胚幹細胞、(3)ネオマ
イシン耐性である第(1)項記載の胚幹細胞、(4)非
ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第(1)項記載の胚幹
細胞、(5)ゲッ歯動物がマウスである第(4)項記載
の胚幹細胞、(6)本発明のDNAが不活性化された該
DNA発現不全非ヒト哺乳動物、(7)該DNAがレポ
ーター遺伝子(例、大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ
遺伝子)を導入することにより不活性化され、該レポー
ター遺伝子が本発明のDNAに対するプロモーターの制
御下で発現しうる第(6)項記載の非ヒト哺乳動物、
(8)非ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第(6)項記
載の非ヒト哺乳動物、(9)ゲッ歯動物がマウスである
第(8)項記載の非ヒト哺乳動物、および(10)第
(7)項記載の動物に、試験化合物を投与し、レポータ
ー遺伝子の発現を検出することを特徴とする本発明のD
NAに対するプロモーター活性を促進または阻害する化
合物またはその塩のスクリーニング方法を提供する。
【0071】本発明のDNAが不活性化された非ヒト哺
乳動物胚幹細胞とは、該非ヒト哺乳動物が有する本発明
のDNAに人為的に変異を加えることにより、DNAの
発現能を抑制するか、もしくは該DNAがコードしてい
る本発明のタンパク質の活性を実質的に喪失させること
により、DNAが実質的に本発明のタンパク質の発現能
を有さない(以下、本発明のノックアウトDNAと称す
ることがある)非ヒト哺乳動物の胚幹細胞(以下、ES
細胞と略記する)をいう。非ヒト哺乳動物としては、前
記と同様のものが用いられる。本発明のDNAに人為的
に変異を加える方法としては、例えば、遺伝子工学的手
法により該DNA配列の一部又は全部の削除、他のDN
Aを挿入または置換させることによって行なうことがで
きる。これらの変異により、例えば、コドンの読み取り
枠をずらしたり、プロモーターあるいはエキソンの機能
を破壊することにより本発明のノックアウトDNAを作
製すればよい。本発明のDNAが不活性化された非ヒト
哺乳動物胚幹細胞(以下、本発明のDNA不活性化ES
細胞または本発明のノックアウトES細胞と略記する)
の具体例としては、例えば、目的とする非ヒト哺乳動物
が有する本発明のDNAを単離し、そのエキソン部分に
ネオマイシン耐性遺伝子、ハイグロマイシン耐性遺伝子
を代表とする薬剤耐性遺伝子、あるいはlacZ(β−
ガラクトシダーゼ遺伝子)、cat(クロラムフェニコ
ールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子)を代表とする
レポーター遺伝子等を挿入することによりエキソンの機
能を破壊するか、あるいはエキソン間のイントロン部分
に遺伝子の転写を終結させるDNA配列(例えば、ポリ
A付加シグナルなど)を挿入し、完全なmRNAを合成
できなくすることによって、結果的に遺伝子を破壊する
ように構築したDNA配列を有するDNA鎖(以下、タ
ーゲッティングベクターと略記する)を、例えば相同組
換え法により該動物の染色体に導入し、得られたES細
胞について本発明のDNA上あるいはその近傍のDNA
配列をプローブとしたサザンハイブリダイゼーション解
析あるいはターゲッティングベクター上のDNA配列と
ターゲッティングベクター作製に使用した本発明のDN
A以外の近傍領域のDNA配列をプライマーとしたPC
R法により解析し、本発明のノックアウトES細胞を選
別することにより得ることができる。
【0072】また、相同組換え法等により本発明のDN
Aを不活化させる元のES細胞としては、例えば、前述
のような既に樹立されたものを用いてもよく、また公知
EvansとKaufmaの方法に準じて新しく樹立したものでも
よい。例えば、マウスのES細胞の場合、現在、一般的
には129系のES細胞が使用されているが、免疫学的
背景がはっきりしていないので、これに代わる純系で免
疫学的に遺伝的背景が明らかなES細胞を取得するなど
の目的で例えば、C57BL/6マウスやC57BL/
6の採卵数の少なさをDBA/2との交雑により改善し
たBDF1マウス(C57BL/6とDBA/2とのF
1)を用いて樹立したものなども良好に用いうる。BD
F1マウスは、採卵数が多く、かつ、卵が丈夫であると
いう利点に加えて、C57BL/6マウスを背景に持つ
ので、これを用いて得られたES細胞は病態モデルマウ
スを作出したとき、C57BL/6マウスとバッククロ
スすることでその遺伝的背景をC57BL/6マウスに
代えることが可能である点で有利に用い得る。また、E
S細胞を樹立する場合、一般には受精後3.5日目の胚
盤胞を使用するが、これ以外に8細胞期胚を採卵し胚盤
胞まで培養して用いることにより効率よく多数の初期胚
を取得することができる。また、雌雄いずれのES細胞
を用いてもよいが、通常雄のES細胞の方が生殖系列キ
メラを作出するのに都合が良い。また、煩雑な培養の手
間を削減するためにもできるだけ早く雌雄の判別を行な
うことが望ましい。ES細胞の雌雄の判定方法として
は、例えば、PCR法によりY染色体上の性決定領域の
遺伝子を増幅、検出する方法が、その1例として挙げる
ことができる。この方法を使用すれば、従来、核型分析
をするのに約106個の細胞数を要していたのに対し
て、1コロニー程度のES細胞数(約50個)で済むの
で、培養初期におけるES細胞の第一次セレクションを
雌雄の判別で行なうことが可能であり、早期に雄細胞の
選定を可能にしたことにより培養初期の手間は大幅に削
減できる。
【0073】また、第二次セレクションとしては、例え
ば、G−バンディング法による染色体数の確認等により
行うことができる。得られるES細胞の染色体数は正常
数の100%が望ましいが、樹立の際の物理的操作等の
関係上困難な場合は、ES細胞の遺伝子をノックアウト
した後、正常細胞(例えば、マウスでは染色体数が2n
=40である細胞)に再びクローニングすることが望ま
しい。このようにして得られた胚幹細胞株は、通常その
増殖性は大変良いが、個体発生できる能力を失いやすい
ので、注意深く継代培養することが必要である。例え
ば、STO繊維芽細胞のような適当なフィーダー細胞上
でLIF(1−10000U/ml)存在下に炭酸ガス培養
器内(好ましくは、5%炭酸ガス、95%空気または5
%酸素、5%炭酸ガス、90%空気)で約37℃で培養
するなどの方法で培養し、継代時には、例えば、トリプ
シン/EDTA溶液(通常0.001−0.5%トリプ
シン/0.1−5mM EDTA、好ましくは約0.1
%トリプシン/1mM EDTA)処理により単細胞化
し、新たに用意したフィーダー細胞上に播種する方法な
どがとられる。このような継代は、通常1−3日毎に行
なうが、この際に細胞の観察を行い、形態的に異常な細
胞が見受けられた場合はその培養細胞は放棄することが
望まれる。ES細胞は、適当な条件により、高密度に至
るまで単層培養するか、または細胞集塊を形成するまで
浮遊培養することにより、頭頂筋、内臓筋、心筋などの
種々のタイプの細胞に分化させることが可能であり〔M.
J. Evans及びM. H. Kaufman, ネイチャー(Nature)第
292巻、154頁、1981年;G. R. Martin プロシーディン
グス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエン
ス・ユーエスエー(Proc. Natl. Acad. Sci. USA)第78
巻、7634頁、1981年;T. C. Doetschmanら、ジャーナル
・オブ・エンブリオロジー・アンド・エクスペリメンタ
ル・モルフォロジー、第87巻、27頁、1985年〕、本発明
のES細胞を分化させて得られる本発明のDNA発現不
全細胞は、インビトロにおける本発明のタンパク質の細
胞生物学的検討において有用である。本発明のDNA発
現不全非ヒト哺乳動物は、該動物のmRNA量を公知方
法を用いて測定して間接的にその発現量を比較すること
により、正常動物と区別することが可能である。該非ヒ
ト哺乳動物としては、前記と同様のものが用いられる。
【0074】本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物
は、例えば、前述のようにして作製したターゲッティン
グベクターをマウス胚幹細胞またはマウス卵細胞に導入
し、導入によりターゲッティングベクターの本発明のD
NAが不活性化されたDNA配列が遺伝子相同組換えに
より、マウス胚幹細胞またはマウス卵細胞の染色体上の
本発明のDNAと入れ換わる相同組換えをさせることに
より、本発明のDNAをノックアウトさせることができ
る。本発明のDNAがノックアウトされた細胞は、本発
明のDNA上またはその近傍のDNA配列をプローブと
したサザンハイブリダイゼーション解析またはターゲッ
ティングベクター上のDNA配列と、ターゲッティング
ベクターに使用したマウス由来の本発明のDNA以外の
近傍領域のDNA配列とをプライマーとしたPCR法に
よる解析で判定することができる。非ヒト哺乳動物胚幹
細胞を用いた場合は、遺伝子相同組換えにより、本発明
のDNAが不活性化された細胞株をクローニングし、そ
の細胞を適当な時期、例えば、8細胞期の非ヒト哺乳動
物胚または胚盤胞に注入し、作製したキメラ胚を偽妊娠
させた該非ヒト哺乳動物の子宮に移植する。作出された
動物は正常な本発明のDNA座をもつ細胞と人為的に変
異した本発明のDNA座をもつ細胞との両者から構成さ
れるキメラ動物である。該キメラ動物の生殖細胞の一部
が変異した本発明のDNA座をもつ場合、このようなキ
メラ個体と正常個体を交配することにより得られた個体
群より、全ての組織が人為的に変異を加えた本発明のD
NA座をもつ細胞で構成された個体を、例えば、コート
カラーの判定等により選別することにより得られる。こ
のようにして得られた個体は、通常、本発明のタンパク
質のヘテロ発現不全個体であり、本発明のタンパク質の
ヘテロ発現不全個体同志を交配し、それらの産仔から本
発明のタンパク質のホモ発現不全個体を得ることができ
る。卵細胞を使用する場合は、例えば、卵細胞核内にマ
イクロインジェクション法でDNA溶液を注入すること
によりターゲッティングベクターを染色体内に導入した
トランスジェニック非ヒト哺乳動物を得ることができ、
これらのトランスジェニック非ヒト哺乳動物に比べて、
遺伝子相同組換えにより本発明のDNA座に変異のある
ものを選択することにより得られる。
【0075】このようにして本発明のDNAがノックア
ウトされている個体は、交配により得られた動物個体も
該DNAがノックアウトされていることを確認して通常
の飼育環境で飼育継代を行なうことができる。さらに、
生殖系列の取得および保持についても常法に従えばよ
い。すなわち、該不活化DNAの保有する雌雄の動物を
交配することにより、該不活化DNAを相同染色体の両
方に持つホモザイゴート動物を取得しうる。得られたホ
モザイゴート動物は、母親動物に対して、正常個体1,
ホモザイゴート複数になるような状態で飼育することに
より効率的に得ることができる。ヘテロザイゴート動物
の雌雄を交配することにより、該不活化DNAを有する
ホモザイゴートおよびヘテロザイゴート動物を繁殖継代
する。本発明のDNAが不活性化された非ヒト哺乳動物
胚幹細胞は、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物を
作出する上で、非常に有用である。また、本発明のDN
A発現不全非ヒト哺乳動物は、本発明のタンパク質によ
り誘導され得る種々の生物活性を欠失するため、本発明
のタンパク質の生物活性の不活性化を原因とする疾病の
モデルとなり得るので、これらの疾病の原因究明及び治
療法の検討に有用である。
【0076】(7a)本発明のDNAの欠損や損傷など
に起因する疾病に対して治療・予防効果を有する化合物
のスクリーニング方法 本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物は、本発明のD
NAの欠損や損傷などに起因する疾病、例えば、骨・軟
骨疾患、例えば整形外科領域の疾患(例、骨折、変形性
関節症、骨関節炎、半月板損傷等の軟骨損傷、外傷、骨
形成不全症、軟骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾
患)、歯科領域の疾患(例、口蓋裂)、骨粗鬆症などの
疾患に対して治療・予防効果を有する化合物のスクリー
ニングに用いることができる。すなわち、本発明は、本
発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物に試験化合物を投
与し、該動物の変化を観察・測定することを特徴とす
る、本発明のDNAの欠損や損傷などに起因する疾病に
対して治療・予防効果を有する化合物またはその塩のス
クリーニング方法を提供する。該スクリーニング方法に
おいて用いられる本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動
物としては、前記と同様のものが挙げられる。試験化合
物としては、例えば、ペプチド、タンパク、非ペプチド
性化合物、合成化合物、発酵生産物、細胞抽出液、植物
抽出液、動物組織抽出液、血漿などが挙げられ、これら
化合物は新規な化合物であってもよいし、公知の化合物
であってもよい。具体的には、本発明のDNA発現不全
非ヒト哺乳動物を、試験化合物で処理し、無処理の対照
動物と比較し、該動物の各器官、組織、疾病の症状など
の変化を指標として試験化合物の治療・予防効果を試験
することができる。試験動物を試験化合物で処理する方
法としては、例えば、経口投与、静脈注射などが用いら
れ、試験動物の症状、試験化合物の性質などにあわせて
適宜選択することができる。また、試験化合物の投与量
は、投与方法、試験化合物の性質などにあわせて適宜選
択することができる。例えば、GLI1遺伝子発現不全
に起因して起こるような軟骨損傷治癒不全に対して治療
・予防効果を有する化合物をスクリーニングする場合、
本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物に骨・軟骨損傷
処置(例えば、骨折など)を行ない、骨・軟骨損傷処置
前または処置後に試験化合物を投与し、該動物の軟骨分
化マーカーの発現量、体重変化などを経時的に測定す
る。該スクリーニング方法において、試験動物に試験化
合物を投与した場合、該試験動物の軟骨分化マーカーが
約10%以上、好ましくは約30%以上、より好ましく
は約50%以上上昇した場合、該試験化合物を軟骨損傷
に対して治療・予防効果を有する化合物として選択する
ことができる。
【0077】本発明のスクリーニング方法を用いて得ら
れる化合物は、上記した試験化合物から選ばれた化合物
であり、本発明のタンパク質等の欠損や損傷などによっ
て引き起こされる疾患、例えば、骨・軟骨疾患、例えば
整形外科領域の疾患(例、骨折、変形性関節症、骨関節
炎、半月板損傷等の軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟
骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾患)、歯科領域の疾
患(例、口蓋裂)、骨粗鬆症などの疾患に対して治療・
予防効果を有するので、該疾患に対する安全で低毒性な
治療・予防剤などの医薬として使用することができる。
さらに、上記スクリーニングで得られた化合物から誘導
される化合物も同様に用いることができる。該スクリー
ニング方法で得られた化合物は塩を形成していてもよ
く、該化合物の塩としては、生理学的に許容される酸
(例、無機酸、有機酸)や塩基(例アルカリ金属)など
との塩が用いられ、とりわけ生理学的に許容される酸付
加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば、無機酸
(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、
あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、
フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、
リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸)との塩などが用いられる。該スクリーニ
ング方法で得られた化合物またはその塩を含有する医薬
は、前記した本発明のタンパク質の活性を調節する化合
物を含有する医薬と同様にして製造することができる。
このようにして得られる製剤は、安全で低毒性であるの
で、例えば、哺乳動物(例えば、ヒト、ラット、マウ
ス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、
ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与することができ
る。該化合物またはその塩の投与量は、対象疾患、投与
対象、投与ルートなどにより差異はあるが、例えば、軟
骨損傷の治療目的で該化合物を経口投与する場合、一般
的に成人(体重60kgとして)においては、一日につ
き該化合物を約0.1〜100mg、好ましくは約1.
0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20mg投与
する。非経口的に投与する場合は、該化合物の1回投与
量は投与対象、対象疾患などによっても異なるが、例え
ば、軟骨損傷の治療目的で該化合物を注射剤の形で通常
成人(60kgとして)に投与する場合、一日につき該
化合物を約0.01〜30mg程度、好ましくは約0.
1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10mg
程度を静脈注射により投与するのが好都合である。他の
動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与する
ことができる。
【0078】(7b)本発明のDNAに対するプロモー
ターの活性を促進する化合物をスクリーニング方法 本発明は、本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物に、
試験化合物を投与し、レポーター遺伝子の発現を検出す
ることを特徴とする本発明のDNAに対するプロモータ
ーの活性を促進する化合物またはその塩のスクリーニン
グ方法を提供する。上記スクリーニング方法において、
本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物としては、前記
した本発明のDNA発現不全非ヒト哺乳動物の中でも、
本発明のDNAがレポーター遺伝子を導入することによ
り不活性化され、該レポーター遺伝子が本発明のDNA
に対するプロモーターの制御下で発現しうるものが用い
られる。試験化合物としては、前記と同様のものが挙げ
られる。レポーター遺伝子としては、前記と同様のもの
が用いられ、β−ガラクトシダーゼ遺伝子(lac
Z)、可溶性アルカリフォスファターゼ遺伝子またはル
シフェラーゼ遺伝子などが好適である。本発明のDNA
をレポーター遺伝子で置換された本発明のDNA発現不
全非ヒト哺乳動物では、レポーター遺伝子が本発明のD
NAに対するプロモーターの支配下に存在するので、レ
ポーター遺伝子がコードする物質の発現をトレースする
ことにより、プロモーターの活性を検出することができ
る。
【0079】例えば、本発明のタンパク質をコードする
DNA領域の一部を大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ
遺伝子(lacZ)で置換している場合、本来、本発明
のタンパク質の発現する組織で、本発明のタンパク質の
代わりにβ−ガラクトシダーゼが発現する。従って、例
えば、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−
ガラクトピラノシド(X−gal)のようなβ−ガラク
トシダーゼの基質となる試薬を用いて染色することによ
り、簡便に本発明のタンパク質の動物生体内における発
現状態を観察することができる。具体的には、本発明の
タンパク質欠損マウスまたはその組織切片をグルタルア
ルデヒドなどで固定し、リン酸緩衝生理食塩液(PB
S)で洗浄後、X−galを含む染色液で、室温または
37℃付近で、約30分ないし1時間反応させた後、組
織標本を1mM EDTA/PBS溶液で洗浄すること
によって、β−ガラクトシダーゼ反応を停止させ、呈色
を観察すればよい。また、常法に従い、lacZをコー
ドするmRNAを検出してもよい。
【0080】上記スクリーニング方法を用いて得られる
化合物またはその塩は、上記した試験化合物から選ばれ
た化合物であり、本発明のDNAに対するプロモーター
活性を促進または阻害する化合物である。該スクリーニ
ング方法で得られた化合物は塩を形成していてもよく、
該化合物の塩としては、生理学的に許容される酸(例、
無機酸)や塩基(例、有機酸)などとの塩が用いられ、
とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。こ
の様な塩としては、例えば、無機酸(例えば、塩酸、リ
ン酸、臭化水素酸、硫酸)との塩、あるいは有機酸(例
えば、酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン
酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安
息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸)との
塩などが用いられる。本発明のDNAに対するプロモー
ター活性を促進する化合物またはその塩は、本発明のタ
ンパク質の発現を促進し、該タンパク質の機能を促進す
ることができるので、例えば、骨・軟骨疾患、例えば整
形外科領域の疾患(例、骨折、変形性関節症、骨関節
炎、半月板損傷等の軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟
骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾患)、歯科領域の疾
患(例、口蓋裂)、骨粗鬆症などの疾患などに対する安
全で低毒性な治療・予防剤などの医薬として有用であ
る。
【0081】該スクリーニング方法で得られた化合物ま
たはその塩を含有する医薬は、前記した本発明のタンパ
ク質またはその塩を含有する医薬と同様にして製造する
ことができる。このようにして得られる製剤は、安全で
低毒性であるので、例えば、哺乳動物(例えば、ヒト、
ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、
ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サルなど)に対して投与する
ことができる。該化合物またはその塩の投与量は、対象
疾患、投与対象、投与ルートなどにより差異はあるが、
例えば、軟骨損傷の治療目的で本発明のDNAに対する
プロモーター活性を促進する化合物を経口投与する場
合、一般的に成人(体重60kgとして)においては、
一日につき該化合物を約0.1〜100mg、好ましく
は約1.0〜50mg、より好ましくは約1.0〜20
mg投与する。非経口的に投与する場合は、該化合物の
1回投与量は投与対象、対象疾患などによっても異なる
が、例えば、軟骨損傷の治療目的で本発明のDNAに対
するプロモーター活性を促進する化合物を注射剤の形で
通常成人(60kgとして)に投与する場合、一日につ
き該化合物を約0.01〜30mg程度、好ましくは約
0.1〜20mg程度、より好ましくは約0.1〜10
mg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。
他の動物の場合も、60kg当たりに換算した量を投与
することができる。このように、本発明のDNA発現不
全非ヒト哺乳動物は、本発明のDNAに対するプロモー
ターの活性を促進する化合物またはその塩をスクリーニ
ングする上で極めて有用であり、本発明のDNA発現不
全に起因する各種疾患の原因究明または予防・治療薬の
開発に大きく貢献することができる。また、本発明のタ
ンパク質のプロモーター領域を含有するDNAを使っ
て、その下流に種々のタンパクをコードする遺伝子を連
結し、これを動物の卵細胞に注入していわゆるトランス
ジェニック動物(遺伝子移入動物)を作成すれば、特異
的にそのタンパクを合成させ、その生体での作用を検討
することも可能となる。さらに上記プロモーター部分に
適当なレポーター遺伝子を結合させ、これが発現するよ
うな細胞株を樹立すれば、 本発明のタンパク質そのも
のの体内での産生能力を特異的に促進もしくは抑制する
作用を持つ低分子化合物の探索系として使用できる。ま
た該プロモーター部分を解析することにより新たなシス
エレメントやそれに結合する転写因子を見つけることも
可能である。
【0082】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸等を略号で表示する場合、IUPAC−IUB Co
mmission on Biochemical Nomenclature による略号あ
るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、
その例を下記する。またアミノ酸に関し光学異性体があ
り得る場合は、特に明示しなければL体を示すものとす
る。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGlu :ピログルタミン酸
【0083】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 [配列番号:1]Gli1 mRNAの量を測定する際
に使用できるPCR用プライマーを示す。(実施例4お
よび5) [配列番号:2]Gli1 mRNAの量を測定する際
に使用できるPCR用プライマーを示す。(実施例4お
よび5) [配列番号:3]マウスGli1 cDNAの取得のた
めに使用したプライマーを示す。 [配列番号:4]マウスGli1 cDNAの取得のた
めに使用したプライマーを示す。 [配列番号:5]実施例1、2および4のRT−PCR
で使用したプライマーを示す。 [配列番号:6]実施例1、2および4のRT−PCR
で使用したプライマーを示す。 [配列番号:7]実施例3のRT−PCRで使用したプ
ライマーを示す。 [配列番号:8]実施例3のRT−PCRで使用したプ
ライマーを示す。 [配列番号:9]マウスGli1遺伝子(cDNA)の
塩基配列を示す。 [配列番号:10]マウスGli1タンパク質のアミノ
酸配列を示す。 [配列番号:11]ヒトGli1タンパク質のアミノ酸
配列を示す。 [配列番号:12]ヒトGli1遺伝子(cDNA)の
塩基配列を示す。 [配列番号:13]ヒトGli1変異タンパク質1のア
ミノ酸配列を示す。 [配列番号:14]ヒトGli1変異遺伝子1(cDN
A)の塩基配列を示す。 [配列番号:15]ヒトGli1変異タンパク質2のア
ミノ酸配列を示す。 [配列番号:16]ヒトGli1変異遺伝子2(cDN
A)の塩基配列を示す。 [配列番号:17]ヒトGli1変異タンパク質3のア
ミノ酸配列を示す。 [配列番号:18]ヒトGli1変異遺伝子3(cDN
A)の塩基配列を示す。 [配列番号:19]マウスGli3タンパク質のアミノ
酸配列を示す。 [配列番号:20]マウスGli3遺伝子(cDNA)
の塩基配列を示す。 [配列番号:21]ヒトGli3タンパク質のアミノ酸
配列を示す。 [配列番号:22]ヒトGli3遺伝子(cDNA)の
塩基配列を示す。
【0084】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
なお、大腸菌を用いての遺伝子操作は、モレキュラー・
クローニング(Molecular Cloning)に記載されている
方法に従い、各種キット類の使用法は添付されているマ
ニュアルに従った。
【0085】まず実施例に用いたGli1およびScl
eraxis発現ベクターの作製方法、細胞培養条件、
遺伝子導入法を以下に示す。 〔Gli1発現ベクターの調製〕マウス19日胎児ライ
ブラリーより配列番号:3および4に示すプライマーを
使用し、PfuTurbo(Stratagene)DNA polymerase を用い
てPCR法にてマウスGli1 cDNAを得た。得ら
れた断片はpCRblunt(Invitrogen)ベクターに
クローニング後、塩基配列を決定した。その結果、得ら
れた遺伝子は公知のマウス遺伝子であるAF02630
5とはアミノ酸レベルで24個、またAB025922
とは同じく2個の異なる配列を有していた〔DNA配
列:配列番号:9(マウスGli1遺伝子の塩基配列は
具体的には配列番号:9の第213番目のAから第35
45番目のCまでの塩基配列)、タンパク質のアミノ酸
配列:配列番号:10および図1〕。次にこのベクター
をNotI、HindIIIで消化し、pcDNA3.
1(Invitrogen)にGli1断片をサブクローニングす
ることによって動物細胞発現ベクターを調製した。 〔Scleraxis発現ベクターの調製〕Scler
axisは骨・軟骨分化に関与することが報告されてい
るが(Liu,Y. et al. J. Biol. Chem. (1997) 272, 2988
0-29885)、その機能の詳細は不明なところが多い転写因
子である。マウスライブラリーよりPCR法にてマウス
Scleraxis cDNAを得た。得られた断片は
pCRblunt(Invitrogen)ベクターにクローニン
グ後、BamHI−XhoIで消化し、pcDNA3.
1(Invitrogen)にScleraxis断片をサブクロー
ニングすることによって動物細胞発現ベクターを調製し
た。 〔細胞培養法〕マウス繊維芽細胞株C3H10T1/2
株、およびマウス筋芽細胞種C2C12はATCCより
購入し、10% FBSを含むDMEM(GIBCO)
にて培養した。ヒト正常軟骨細胞は東洋紡より購入しヒ
ト正常軟骨細胞培養キットに含まれるChondrocytes gro
wth mediumを用い、細胞培養ディッシュ(Falco
n)で培養した。なお、この細胞はディッシュで培養し
ているため脱分化しており、軟骨細胞マーカーであるI
I型Bコラーゲン遺伝子は発現しなくなっている。 〔遺伝子導入法〕ウェルあたり約15万個の細胞を24
ウェルプレートに播き、翌日上記発現ベクターとFugene
6(ベーリンガー)を混和し、各種細胞に添加すること
によってトランスフェクションした。 〔化合物添加法〕ウェルあたり約20万個の細胞を24
ウェルプレートに播き、2時間後、ジメチルスルフォキ
シド(DMSO)に溶解した9-(2-Tetrahydrofuryl)ade
nine(THFA)を添加した。最終DMSO濃度は0.
1%(v/v)以下とした。 〔発現量比較〕トランスフェクション、あるいは化合物
添加後2日目にRNeasy mini kit(Qiagen)を用いてR
NAを抽出し、message clean kit(genhunter)でDN
ase処理した後、RNA PCR kit(Takara)に従いRT
−PCRを行った。反応後、アガロースゲルにて電気泳
動し、Gel image(Genomic solutions)を用いて目的の
バンドの比較を行った。
【0086】実施例1 Gli1発現ベクター導入によ
るマウスC3H10T1/2細胞の軟骨分化に及ぼす影
響 Gli1発現ベクターまたはpcDNA3.1をC3H
10T1/2細胞株にトランスフェクション後,2日目
に配列番号:5および6に示すプライマーを用いてRT
−PCRを行ったところ軟骨分化のマーカーであるII
型Bコラーゲン遺伝子(Col2a1)の発現が、ベク
ターpcDNA3.1(Invitrogen)を導入した場合を
1とするとGli1を導入すると3.0を示した。ま
た、この時同時にSonic hedgehog、Indian hedgehogお
よびScleraxisの発現を見たが、全く発現を認
めなかった。
【0087】実施例2 Gli1発現ベクター導入によ
るマウスC2C12細胞の軟骨分化に及ぼす影響 Gli1発現ベクターまたはpcDNA3.1をC2C
12細胞株にトランスフェクション後2日目に配列番
号:5および6に示すプライマーを用いてRT−PCR
を行ったところ、この細胞はベクターpcDNA3.1
を導入した場合Col2a1を全く発現していなかった
のに対し、Gli1遺伝子を導入することによってCo
l2a1の発現を認めた。
【0088】実施例3 Gli1発現ベクター導入によ
る脱分化型ヒト正常軟骨細胞の再分化に及ぼす影響 Gli1発現ベクターまたはpcDNA3.1を脱分化
型ヒト正常軟骨細胞にトランスフェクション後2日目に
配列番号:7および8に示すプライマーを用いてRT−
PCRを行ったところ、この細胞はベクターpcDNA
3.1を導入した場合COL2A1を全く発現していな
かったのに対し、Gli1遺伝子を導入することによっ
てCOL2A1の発現を認めた。
【0089】実施例4 マウスC3H10T1/2細胞
の軟骨分化に及ぼすScleraxis遺伝子の発現に
よる軟骨分化に及ぼす効果 マウスC3H10T1/2細胞の軟骨分化に及ぼすGl
i1以外の転写因子の発現による軟骨分化に及ぼす効果
を見るために、Scleraxis遺伝子をトランスフ
ェクションした。トランスフェクション2日目に配列番
号:5および6に示すプライマーを用いてRT−PCR
を行ったところ軟骨分化のマーカーであるII型Bコラ
ーゲン遺伝子(Col2a1)の発現が、ベクターpc
DNA3.1を導入した場合の約2倍向上していた。こ
の時同様にScleraxis遺伝子発現によるGli
1遺伝子の発現を配列番号:1および2に示すプライマ
ーを用いて見たところpcDNA3.1を導入した場合
の約2.5倍向上していることがわかった。このことは
Scleraxisの軟骨分化に対する効果はGli1
の発現上昇に起因することを示唆しているが、Sonic he
dgehogおよびIndian hedgehogはこの条件ではいずれも
発現しておらず、Scleraxisはヘッジホッグを
介さずにGli1を誘導しうることがわかった。即ちヘ
ッジホッグタンパク質を用いなくともGli1を介した
軟骨分化を誘導しうることが明らかとなった。
【0090】実施例5 Gli1発現を誘導する低分子
化合物の探索 C3H10T1/2細胞を用いてGli1発現を誘導す
る低分子化合物を探索した。その結果、9-(2-Tetrahydr
ofuryl)adenine(THFA)を500μMで添加すると2
日後にはGli1遺伝子の発現はDMSO添加時に比べ
約2.3倍向上していることが配列番号:1および2に
示すプライマーを使用したRT−PCRにてわかった。
この時Col2a1の発現も約2.3倍向上していた。
この場合もScleraxisやSonic hedgehog、Indi
an hedgehogの発現は認められず、THFAの軟骨分化
誘導効果はヘッジホッグタンパクを介さずにGli1を
誘導することに起因していることがわかった。以上の結
果より、Gli1の発現の増減を指標として選択される
化合物は骨・軟骨疾患予防、治療薬として有望であるこ
とが判明した。また上記の実験はマウスの遺伝子を用い
て実施されたが、ヒトの遺伝子とマウスの遺伝子には非
常に高い相同性があることは既知であり、ヒトの遺伝子
を用いてもこれらの結果と同様の結果が得られることは
容易に予測できる。
【0091】
【発明の効果】Gli1遺伝子またはその産物は骨ある
いは軟骨分化誘導活性をするため、整形外科領域の疾患
(例、骨折、変形性関節症、骨関節炎、半月板損傷等の
軟骨損傷、外傷、腫瘍摘出などによる骨、軟骨欠損部の
再生、脊椎固定術、脊柱管拡大術などの骨再建、骨形成
不全症、軟骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾患)また
は、歯科領域の疾患(例、口蓋裂、下顎骨再建術、歯槽
堤形成術などの骨再建)、さらには骨粗鬆症などの予防
・治療剤として用いることができる。また、美容外科領
域における骨移植の治療剤としても用いることができる
し、再生医療における自家移植の際の分化誘導剤として
も利用できる。また、Gli1タンパク質等を用いたス
クリーニング方法、Gli1遺伝子を発現する能力を有
する細胞を用いたスクリーニング方法またはレポーター
遺伝子発現形質転換体を用いたスクリーニング方法は、
Gli1遺伝子の発現を制御(促進または阻害)する活
性を有する化合物、Gli1遺伝子のプロモーターもし
くはエンハンサーの活性を制御(促進または阻害)する
作用を有する化合物、骨・軟骨分化調節(促進または阻
害)作用を有する化合物、またはそれらの塩の探索に用
いることができる。このような化合物を用いてGli1
遺伝子またはその産物の作用(例、転写活性)を増強ま
たは活性化することによって骨・軟骨分化を誘導するこ
とができる。上記スクリーニングにより得られうるGl
i1遺伝子の発現を促進する活性を有する化合物などは
骨、あるいは軟骨誘導活性を有するため、整形外科領域
の疾患(例、骨折、変形性関節症、骨関節炎、半月板損
傷等の軟骨損傷、外傷、腫瘍摘出などによる骨、軟骨欠
損部の再生、脊椎固定術、脊柱管拡大術などの骨再建、
骨形成不全症、軟骨無形成症などの先天性骨・軟骨疾
患)または、歯科領域の疾患(例、口蓋裂、下顎骨再建
術、歯槽堤形成術などの骨再建)、さらには骨粗鬆症な
どの予防・治療剤として用いることができる。また、美
容外科領域における骨移植の治療剤としても用いること
ができるし、再生医療における自家移植の際の分化誘導
剤としても利用できる。一方、上記スクリーニングによ
り得られうるGli1遺伝子の発現を阻害する活性を有
する化合物やGli1遺伝子のアンチセンスDNAなど
は、例えば骨・軟骨形成過剰症の予防・治療剤として用
いることができる。
【0092】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Use of Gli1 gene <130> P2001-179 <140> <141> <150> JP 2000-242767 <151> 2000-8-4 <160> 22 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding Gli1 <400> 1 AGACTGCCGC TGGGATGGTT GC 22 <210> 2 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding Gli1 <400> 2 TCCCCTCGAT GCCGCTTGGT CA 22 <210> 3 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding Gli1 <400> 3 TTGAGGTTGG GATGAAGAAG CAGT 24 <210> 4 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding Gli1 <400> 4 AATACAGCCC CCAGCCCAAA CCT 23 <210> 5 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding mouse Col2 a1 <400> 5 GCTCATCGCC GCGGTCCTAC G 21 <210> 6 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding mouse Col2 a1 <400> 6 CTCGCCAGGT TCGCCAGGAT TG 22 <210> 7 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding human Col2 a1 <400> 7 CCCCGGCACT CCTGGCACTG AT 22 <210> 8 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Designed oligonucleotide primer to amplify DNA encoding human Col2 a1 <400> 8 CTTGGGCACC TCGGGCTCCT TTAG 24 <210> 9 <211> 3635 <212> DNA <213> Mouse <400> 9 TTGAGGTTGG GATGAAGAAG CAGTTGGGAC GGCCAGCTGG AGGTCTGCGT GGTAGAGGGA 60 ACTCCAGAGA CTGTGGATCC CCAAGACTGA ACGGCTGCTT CTGCCCACTC TTTGGGATGT 120 TTCTTCTTAA GGAAGCTGAA AAACGTTATT GATTTCCATG ACCAGTTTCT GAGATGAGGG 180 TTAGAGGTCC CCTCATCCTT CCCTGAGACG CCATGTTCAA TCCAATGACT CCGCCACAAG 240 TCAATAGCTA TGGTGAGCCA TGCTGTCTCC GACCCCTCCA CAGCCAAGGA GTCCCCAGCA 300 TGGGAACAGA AGGACTTTCT GGTCTGCCCT TTTGCCACCA AGCCAACTTT ATGTCAGGGT 360 CCCAGGGTTA TGGAGCAGCC AGAGAGACCA GCAGCTGCAC TGAAGGATCT CTCTTTCCTC 420 CTCCTCCTCC TCCTCGGAGT TCAGTCAAAT TAACAAAGAA GCGGGCTCTC TCCATCTCGC 480 CCCTTTCTGA TGCCAGCCTC GACCTGCAAA CCGTAATCCG GACCTCACCC AGCTCCCTGG 540 TGGCTTTCAT CAACTCTCGC TGTACATCTC CGGGCGGTTC CTACGGCCAT CTCTCCATTG 600 GTACCATGAG CCCTTCTTTA GGATTCCCAC CTCAGATGAG TCATCAAAAA GGAACTTCAC 660 CTCCCTATGG AGTCCAGCCC TGTGTTCCAC ATGACTCTAC TCGGGGTTCA ATGATGCTTC 720 ACCCCCAGGC CCGGGGACCA CGTGCAACCT GCCAGCTGAA GTCAGAGCTG GATATGATGG 780 TTGGCAAGTG CCCGGAGGAC CCTTTGGAAG GGGACATGTC TAGCCCCAAC TCCACAGGCA 840 CACAGGATCA CCTGTTGGGG ATGCTGGATG GGCGGGAGGA CCTGGAGAGA GAGGAGAAGC 900 CTGAGCCTGA GTCTGTGTAT GAGACAGACT GCCGCTGGGA TGGTTGCAGC CAGGAGTTCG 960 ATTCCCAGGA GCAGCTGGTG CACCACATCA ACAGTGAGCA TATCCACGGG GAGCGGAAGG 1020 AATTCGTGTG CCATTGGGGA GGTTGCTCCA GGGAGCTGAG GCCCTTCAAG GCCCAATACA 1080 TGCTGGTGGT GCACATGCGC AGACACACGG GCGAGAAGCC ACACAAGTGC ACGTTTGAAG 1140 GCTGTCGGAA GTCCTATTCA CGCCTTGAAA ACCTCAAGAC GCACCTTCGG TCGCACACGG 1200 GTGAGAAGCC TTACATGTGT GAGCAAGAAG GTTGCAGCAA GGCCTTTAGC AATGCCAGTG 1260 ACCGCGCCAA GCACCAGAAT CGGACCCACT CCAATGAGAA GCCATACGTG TGCAAGCTCC 1320 CCGGCTGCAC CAAGCGCTAC ACAGATCCCA GCTCGCTCCG CAAACACGTG AAGACAGTGC 1380 ATGGTCCGGA TGCCCACGTG ACCAAGCGGC ATCGAGGGGA TGGCCCCTTG CCACGGGCTC 1440 AGCCCCTCTC CACAGTGGAG CCCAAGCGGG AAAGGGAAGG AGGATCCGGC AGGGAAGAGA 1500 GCAGACTGAC TGTGCCCGAG AGTGCCATGC CGCAGCAGAG CCCCGGAGCG CAGTCCTCTT 1560 GCAGCAGCGA CCACTCCCCA GCAGGCAGTG CGGCCAACAC GGACAGCGGC GTGGAGATGG 1620 CCGGCAACGC CGGGGGCAGC ACTGAGGACT TGTCCAGCTT GGATGAAGGA CCTTGTGTCT 1680 CGGCCACCGG ACTCTCCACG CTTCGCCGCC TGGAGAACCT TAGGCTGGAT CAGCTGCATC 1740 AGCTCCGGCC CATAGGGTCT CGGGGTCTCA AACTGCCCAG CTTAACCCAC GCTGGCGCAC 1800 CTGTGTCTCG CCGTCTGGGC CCCCCAGTCT CMCTGGACCG CCGCAGCAGC AGCTCCAGCA 1860 GCATGAGCTC TGCTTACACA GTCAGCCGCA GGTCCTCCCT GGCATCCCCT TTCCCGCCGG 1920 GAACCCCACC AGAGAATGGG GCATCGTCAC TACCTGGCCT CACACCTGCT CAGCACTACA 1980 TGCTCCGTGC CAGATATGCT TCAGCCAGGG GGAGTGGCAC CCCGCCCACT GCAGCTCACA 2040 GCCTGGATCG GATGGGAGGT CTTTCTGTTC CTCCTTGGAG AAGCCGAACC GAGTACCCGG 2100 GATACAACCC AAATGCAGGG GTCACTCGGA GGGCCAGTGA CCCAGCCCGG GCTGCTGACC 2160 ACCCAGCTCC AGCCAGAGTC CAGCGGTTCA AGAGCCTGGG ATGTGTCCAC ACGCCCCCTA 2220 GTGTGGCAAC AGGACGGAAC TTCGATCCCC ACCACCCTAC CTCTGTCTAT TCGCCACAGC 2280 CCCCCAGCAT CACCGAAAAT GTTGCCATGG ATACTAGGGG GCTACAGGAG GAGCCAGAGG 2340 TTGGAACTTC CGTGATGGGC AATGGTCTGA ACCCATACAT GGATTTTTCC TCCACTGATA 2400 CTCTGGGATA TGGGGGACCC GAGGGGACGG CAGCTGAGCC TTATGAAGCT AGGGGTCCAG 2460 GTTCCCTGCC TCTTGGGCCT GGTCCACCAA CCAACTATGG CCCTGGCCAC TGTGCCCAGC 2520 AGGTCTCCTA TCCTGATCCC ACCCCAGAAA ACTGGGGTGA GTTCCCTTCT CATGCTGGGG 2580 TGTACCCTAG CAATAAGGCT CCGGGTGCTG CCTATAGCCA GTGTCCTCGA CTTGAGCATT 2640 ATGGACAAGT GCAGGTAAAA CCAGAACAAG GGTGCCCAGT GGGGTCTGAC TCCACCGGAT 2700 TGGCACCCTG CCTCAATGCC CACCCCAGTG AAGGGTCCCC AGGCCCGCAG CCTCTGTTTT 2760 CACATCATCC CCAGCTCCCT CAGCCCCAGT ATCCCCAGTC GGGTCCCTAT CCTCAGCCTC 2820 CCCATGGTTA TCTCTCAACA GAACCCAGGC TTGGCCTCAA TTTCAACCCC TCCTCCTCTC 2880 ATTCCACAGG ACAGCTCAAA GCTCAGCTGG TGTGTAATTA CGTTCAGTCG CAGCAGGAAT 2940 TGTTGTGGGA GGGAAGAAAC CGGGGAGGGC TCCCCAACCA GGAACTCCCA TACCAGAGCC 3000 CCAAGTTTCT GGGGGGTTCC CAAGTTAGTC AGAGCCCTGC CAAGACCCCA GCAGCAGCGG 3060 CGGCAGCATA TGGATCTGGC TTTGCACCTG CTTCGGCCAA TCACAAATCA GGCTCCTATC 3120 CTGCCCCTTC ACCCTGCCAT GAAACTTTCA CCGTGGGAGT AAACAGGCCT TCCCACAGGC 3180 CAGCAGCACC ACCCCGACTT CTGCCCCCGC TGTCCCCTTG CTATGGGCCC CTCAAGGTGG 3240 GGGATACCAA CCCCAGCTGT GGCCATCCTG AGGTGGGCAG GTTAGGAGCA GGCCCTGCCT 3300 TGTACCCTCC TCCTGAAGGG CAGGTGTGTA ACGCTCTGGA CTCTCTTGAC CTGGACAACA 3360 CTCAGCTGGA CTTTGTGGCT ATCCTAGATG AGGCCCAGGG CCTGAGCCCT CCTCTTTCCC 3420 ATGAGCAAGG GGACAGCTCT AAAAACACCC CATCTCCCTC TGGGCCCCCC AACATGGCAG 3480 TGGGTAACAT GAGTGTCTTG CTGGGGTCTC TGCCTGGAGA GACACAATTC CTCAACTCTA 3540 GTGCCTAAAA GGGTAAGGAA CCCCAAGCAG ATGGTATTTC CTAAATGGCT ACATGAGGTG 3600 CCCAGGGATG GGAGGTTTGG GCTGGGGGCT GTATT 3635 <210> 10 <211> 1111 <212> PRT <213> Mouse <400> 10 Met Phe Asn Pro Met Thr Pro Pro Gln Val Asn Ser Tyr Gly Glu Pro 1 5 10 15 Cys Cys Leu Arg Pro Leu His Ser Gln Gly Val Pro Ser Met Gly Thr 20 25 30 Glu Gly Leu Ser Gly Leu Pro Phe Cys His Gln Ala Asn Phe Met Ser 35 40 45 Gly Ser Gln Gly Tyr Gly Ala Ala Arg Glu Thr Ser Ser Cys Thr Glu 50 55 60 Gly Ser Leu Phe Pro Pro Pro Pro Pro Pro Arg Ser Ser Val Lys Leu 65 70 75 80 Thr Lys Lys Arg Ala Leu Ser Ile Ser Pro Leu Ser Asp Ala Ser Leu 85 90 95 Asp Leu Gln Thr Val Ile Arg Thr Ser Pro Ser Ser Leu Val Ala Phe 100 105 110 Ile Asn Ser Arg Cys Thr Ser Pro Gly Gly Ser Tyr Gly His Leu Ser 115 120 125 Ile Gly Thr Met Ser Pro Ser Leu Gly Phe Pro Pro Gln Met Ser His 130 135 140 Gln Lys Gly Thr Ser Pro Pro Tyr Gly Val Gln Pro Cys Val Pro His 145 150 155 160 Asp Ser Thr Arg Gly Ser Met Met Leu His Pro Gln Ala Arg Gly Pro 165 170 175 Arg Ala Thr Cys Gln Leu Lys Ser Glu Leu Asp Met Met Val Gly Lys 180 185 190 Cys Pro Glu Asp Pro Leu Glu Gly Asp Met Ser Ser Pro Asn Ser Thr 195 200 205 Gly Thr Gln Asp His Leu Leu Gly Met Leu Asp Gly Arg Glu Asp Leu 210 215 220 Glu Arg Glu Glu Lys Pro Glu Pro Glu Ser Val Tyr Glu Thr Asp Cys 225 230 235 240 Arg Trp Asp Gly Cys Ser Gln Glu Phe Asp Ser Gln Glu Gln Leu Val 245 250 255 His His Ile Asn Ser Glu His Ile His Gly Glu Arg Lys Glu Phe Val 260 265 270 Cys His Trp Gly Gly Cys Ser Arg Glu Leu Arg Pro Phe Lys Ala Gln 275 280 285 Tyr Met Leu Val Val His Met Arg Arg His Thr Gly Glu Lys Pro His 290 295 300 Lys Cys Thr Phe Glu Gly Cys Arg Lys Ser Tyr Ser Arg Leu Glu Asn 305 310 315 320 Leu Lys Thr His Leu Arg Ser His Thr Gly Glu Lys Pro Tyr Met Cys 325 330 335 Glu Gln Glu Gly Cys Ser Lys Ala Phe Ser Asn Ala Ser Asp Arg Ala 340 345 350 Lys His Gln Asn Arg Thr His Ser Asn Glu Lys Pro Tyr Val Cys Lys 355 360 365 Leu Pro Gly Cys Thr Lys Arg Tyr Thr Asp Pro Ser Ser Leu Arg Lys 370 375 380 His Val Lys Thr Val His Gly Pro Asp Ala His Val Thr Lys Arg His 385 390 395 400 Arg Gly Asp Gly Pro Leu Pro Arg Ala Gln Pro Leu Ser Thr Val Glu 405 410 415 Pro Lys Arg Glu Arg Glu Gly Gly Ser Gly Arg Glu Glu Ser Arg Leu 420 425 430 Thr Val Pro Glu Ser Ala Met Pro Gln Gln Ser Pro Gly Ala Gln Ser 435 440 445 Ser Cys Ser Ser Asp His Ser Pro Ala Gly Ser Ala Ala Asn Thr Asp 450 455 460 Ser Gly Val Glu Met Ala Gly Asn Ala Gly Gly Ser Thr Glu Asp Leu 465 470 475 480 Ser Ser Leu Asp Glu Gly Pro Cys Val Ser Ala Thr Gly Leu Ser Thr 485 490 495 Leu Arg Arg Leu Glu Asn Leu Arg Leu Asp Gln Leu His Gln Leu Arg 500 505 510 Pro Ile Gly Ser Arg Gly Leu Lys Leu Pro Ser Leu Thr His Ala Gly 515 520 525 Ala Pro Val Ser Arg Arg Leu Gly Pro Pro Val Ser Leu Asp Arg Arg 530 535 540 Ser Ser Ser Ser Ser Ser Met Ser Ser Ala Tyr Thr Val Ser Arg Arg 545 550 555 560 Ser Ser Leu Ala Ser Pro Phe Pro Pro Gly Thr Pro Pro Glu Asn Gly 565 570 575 Ala Ser Ser Leu Pro Gly Leu Thr Pro Ala Gln His Tyr Met Leu Arg 580 585 590 Ala Arg Tyr Ala Ser Ala Arg Gly Ser Gly Thr Pro Pro Thr Ala Ala 595 600 605 His Ser Leu Asp Arg Met Gly Gly Leu Ser Val Pro Pro Trp Arg Ser 610 615 620 Arg Thr Glu Tyr Pro Gly Tyr Asn Pro Asn Ala Gly Val Thr Arg Arg 625 630 635 640 Ala Ser Asp Pro Ala Arg Ala Ala Asp His Pro Ala Pro Ala Arg Val 645 650 655 Gln Arg Phe Lys Ser Leu Gly Cys Val His Thr Pro Pro Ser Val Ala 660 665 670 Thr Gly Arg Asn Phe Asp Pro His His Pro Thr Ser Val Tyr Ser Pro 675 680 685 Gln Pro Pro Ser Ile Thr Glu Asn Val Ala Met Asp Thr Arg Gly Leu 690 695 700 Gln Glu Glu Pro Glu Val Gly Thr Ser Val Met Gly Asn Gly Leu Asn 705 710 715 720 Pro Tyr Met Asp Phe Ser Ser Thr Asp Thr Leu Gly Tyr Gly Gly Pro 725 730 735 Glu Gly Thr Ala Ala Glu Pro Tyr Glu Ala Arg Gly Pro Gly Ser Leu 740 745 750 Pro Leu Gly Pro Gly Pro Pro Thr Asn Tyr Gly Pro Gly His Cys Ala 755 760 765 Gln Gln Val Ser Tyr Pro Asp Pro Thr Pro Glu Asn Trp Gly Glu Phe 770 775 780 Pro Ser His Ala Gly Val Tyr Pro Ser Asn Lys Ala Pro Gly Ala Ala 785 790 795 800 Tyr Ser Gln Cys Pro Arg Leu Glu His Tyr Gly Gln Val Gln Val Lys 805 810 815 Pro Glu Gln Gly Cys Pro Val Gly Ser Asp Ser Thr Gly Leu Ala Pro 820 825 830 Cys Leu Asn Ala His Pro Ser Glu Gly Ser Pro Gly Pro Gln Pro Leu 835 840 845 Phe Ser His His Pro Gln Leu Pro Gln Pro Gln Tyr Pro Gln Ser Gly 850 855 860 Pro Tyr Pro Gln Pro Pro His Gly Tyr Leu Ser Thr Glu Pro Arg Leu 865 870 875 880 Gly Leu Asn Phe Asn Pro Ser Ser Ser His Ser Thr Gly Gln Leu Lys 885 890 895 Ala Gln Leu Val Cys Asn Tyr Val Gln Ser Gln Gln Glu Leu Leu Trp 900 905 910 Glu Gly Arg Asn Arg Gly Gly Leu Pro Asn Gln Glu Leu Pro Tyr Gln 915 920 925 Ser Pro Lys Phe Leu Gly Gly Ser Gln Val Ser Gln Ser Pro Ala Lys 930 935 940 Thr Pro Ala Ala Ala Ala Ala Ala Tyr Gly Ser Gly Phe Ala Pro Ala 945 950 955 960 Ser Ala Asn His Lys Ser Gly Ser Tyr Pro Ala Pro Ser Pro Cys His 965 970 975 Glu Thr Phe Thr Val Gly Val Asn Arg Pro Ser His Arg Pro Ala Ala 980 985 990 Pro Pro Arg Leu Leu Pro Pro Leu Ser Pro Cys Tyr Gly Pro Leu Lys 995 1000 1005 Val Gly Asp Thr Asn Pro Ser Cys Gly His Pro Glu Val Gly Arg Leu 1010 1015 1020 Gly Ala Gly Pro Ala Leu Tyr Pro Pro Pro Glu Gly Gln Val Cys Asn 1025 1030 1035 1040 Ala Leu Asp Ser Leu Asp Leu Asp Asn Thr Gln Leu Asp Phe Val Ala 1045 1050 1055 Ile Leu Asp Glu Ala Gln Gly Leu Ser Pro Pro Leu Ser His Glu Gln 1060 1065 1070 Gly Asp Ser Ser Lys Asn Thr Pro Ser Pro Ser Gly Pro Pro Asn Met 1075 1080 1085 Ala Val Gly Asn Met Ser Val Leu Leu Gly Ser Leu Pro Gly Glu Thr 1090 1095 1100 Gln Phe Leu Asn Ser Ser Ala 1105 1110 <210> 11 <211> 1106 <212> PRT <213> Human <400> 11 Met Phe Asn Ser Met Thr Pro Pro Pro Ile Ser Ser Tyr Gly Glu Pro 1 5 10 15 Cys Cys Leu Arg Pro Leu Pro Ser Gln Gly Ala Pro Ser Val Gly Thr 20 25 30 Glu Gly Leu Ser Gly Pro Pro Phe Cys His Gln Ala Asn Leu Met Ser 35 40 45 Gly Pro His Ser Tyr Gly Pro Ala Arg Glu Thr Asn Ser Cys Thr Glu 50 55 60 Gly Pro Leu Phe Ser Ser Pro Arg Ser Ala Val Lys Leu Thr Lys Lys 65 70 75 80 Arg Ala Leu Ser Ile Ser Pro Leu Ser Asp Ala Ser Leu Asp Leu Gln 85 90 95 Thr Val Ile Arg Thr Ser Pro Ser Ser Leu Val Ala Phe Ile Asn Ser 100 105 110 Arg Cys Thr Ser Pro Gly Gly Ser Tyr Gly His Leu Ser Ile Gly Thr 115 120 125 Met Ser Pro Ser Leu Gly Phe Pro Ala Gln Met Asn His Gln Lys Gly 130 135 140 Pro Ser Pro Ser Phe Gly Val Gln Pro Cys Gly Pro His Asp Ser Ala 145 150 155 160 Arg Gly Gly Met Ile Pro His Pro Gln Ser Arg Gly Pro Phe Pro Thr 165 170 175 Cys Gln Leu Lys Ser Glu Leu Asp Met Leu Val Gly Lys Cys Arg Glu 180 185 190 Glu Pro Leu Glu Gly Asp Met Ser Ser Pro Asn Ser Thr Gly Ile Gln 195 200 205 Asp Pro Leu Leu Gly Met Leu Asp Gly Arg Glu Asp Leu Glu Arg Glu 210 215 220 Glu Lys Arg Glu Pro Glu Ser Val Tyr Glu Thr Asp Cys Arg Trp Asp 225 230 235 240 Gly Cys Ser Gln Glu Phe Asp Ser Gln Glu Gln Leu Val His His Ile 245 250 255 Asn Ser Glu His Ile His Gly Glu Arg Lys Glu Phe Val Cys His Trp 260 265 270 Gly Gly Cys Ser Arg Glu Leu Arg Pro Phe Lys Ala Gln Tyr Met Leu 275 280 285 Val Val His Met Arg Arg His Thr Gly Glu Lys Pro His Lys Cys Thr 290 295 300 Phe Glu Gly Cys Arg Lys Ser Tyr Ser Arg Leu Glu Asn Leu Lys Thr 305 310 315 320 His Leu Arg Ser His Thr Gly Glu Lys Pro Tyr Met Cys Glu His Glu 325 330 335 Gly Cys Ser Lys Ala Phe Ser Asn Ala Ser Asp Arg Ala Lys His Gln 340 345 350 Asn Arg Thr His Ser Asn Glu Lys Pro Tyr Val Cys Lys Leu Pro Gly 355 360 365 Cys Thr Lys Arg Tyr Thr Asp Pro Ser Ser Leu Arg Lys His Val Lys 370 375 380 Thr Val His Gly Pro Asp Ala His Val Thr Lys Arg His Arg Gly Asp 385 390 395 400 Gly Pro Leu Pro Arg Ala Pro Ser Ile Ser Thr Val Glu Pro Lys Arg 405 410 415 Glu Arg Glu Gly Gly Pro Ile Arg Glu Glu Ser Arg Leu Thr Val Pro 420 425 430 Glu Gly Ala Met Lys Pro Gln Pro Ser Pro Gly Ala Gln Ser Ser Cys 435 440 445 Ser Ser Asp His Ser Pro Ala Gly Ser Ala Ala Asn Thr Asp Ser Gly 450 455 460 Val Glu Met Thr Gly Asn Ala Gly Gly Ser Thr Glu Asp Leu Ser Ser 465 470 475 480 Leu Asp Glu Gly Pro Cys Ile Ala Gly Thr Gly Leu Ser Thr Leu Arg 485 490 495 Arg Leu Glu Asn Leu Arg Leu Asp Gln Leu His Gln Leu Arg Pro Ile 500 505 510 Gly Thr Arg Gly Leu Lys Leu Pro Ser Leu Ser His Thr Gly Thr Thr 515 520 525 Val Ser Arg Arg Val Gly Pro Pro Val Ser Leu Glu Arg Arg Ser Ser 530 535 540 Ser Ser Ser Ser Ile Ser Ser Ala Tyr Thr Val Ser Arg Arg Ser Ser 545 550 555 560 Leu Ala Ser Pro 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aaaactctga gttactctcc 4620 ccaggtgcta accaggtaac aagcacagtt gacagctttg agagtcatga cctagaaggt 4680 gtgcagattg attttgatgc catcatagat gatggggacc ataccagcct aatgtcaggg 4740 gccttgagcc caagtattat tcagaacctt tcccacagct cctcccgtct caccactccg 4800 cgggcatccc tcccattccc aatccctatc catgggcacc accaacatgg ctatcgggga 4860 tatgagttct ttgctgacct cccttgcaga agaaagcaag ttccttgcag ttatgcagta 4920 ggcggtaggc aaggaggacc acaaacacaa agactgaaat gacttgggat ttttttttct 4980 tttttaagtt ctgtgtgtat tttagcaatc tcatctcacc tgattgggat gtgtctcaag 5040 tatattcctt ttatggaaaa ggactctgaa aaaccctaag gtattctagg ggagaaactg 5100 tcttccattt cag 5113 <210> 21 <211> 1596 <212> PRT <213> Human <400> 21 Met Glu Ala Gln Ser His Ser Ser Thr Thr Thr Glu Lys Lys Lys Val 1 5 10 15 Glu Asn Ser Ile Val Lys Cys Ser Thr Arg Thr Asp Val Ser Glu Lys 20 25 30 Ala Val Ala Ser Ser Thr Thr Ser Asn Glu Asp Glu Ser Pro Gly Gln 35 40 45 Thr Tyr His Arg Glu Arg Arg Asn Ala Ile Thr Met Gln Pro Gln Asn 50 55 60 Val Gln Gly Leu Ser Lys Val Ser Glu Glu 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Ser Ala Arg Pro 275 280 285 Ser Arg Lys Arg Thr Leu Ser Ile Ser Pro Leu Ser Asp His Ser Phe 290 295 300 Asp Leu Gln Thr Met Ile Arg Thr Ser Pro Asn Ser Leu Val Thr Ile 305 310 315 320 Leu Asn Asn Ser Arg Ser Ser Ser Ser Ala Ser Gly Ser Tyr Gly His 325 330 335 Leu Ser Ala Ser Ala Ile Ser Pro Ala Leu Ser Phe Thr Tyr Ser Ser 340 345 350 Ala Pro Val Ser Leu His Met His Gln Gln Ile Leu Ser Arg Gln Gln 355 360 365 Ser Leu Gly Ser Ala Phe Gly His Ser Pro Pro Leu Ile His Pro Ala 370 375 380 Pro Thr Phe Pro Thr Gln Arg Pro Ile Pro Gly Ile Pro Thr Val Leu 385 390 395 400 Asn Pro Val Gln Val Ser Ser Gly Pro Ser Glu Ser Ser Gln Asn Lys 405 410 415 Pro Thr Ser Glu Ser Ala Val Ser Ser Thr Gly Asp Pro Met His Asn 420 425 430 Lys Arg Ser Lys Ile Lys Pro Asp Glu Asp Leu Pro Ser Pro Gly Ala 435 440 445 Arg Gly Gln Gln Glu Gln Pro Glu Gly Thr Thr Leu Val Lys Glu Glu 450 455 460 Gly Asp Lys Asp Glu Ser Lys Gln Glu Pro Glu Val Ile Tyr Glu Thr 465 470 475 480 Asn Cys His Trp Glu Gly Cys Ala Arg Glu Phe Asp Thr Gln Glu Gln 485 490 495 Leu Val His His Ile Asn Asn Asp His Ile His Gly Glu Lys Lys Glu 500 505 510 Phe Val Cys Arg Trp Leu Asp Cys Ser Arg Glu Gln Lys Pro Phe Lys 515 520 525 Ala Gln Tyr Met Leu Val Val His Met Arg Arg His Thr Gly Glu Lys 530 535 540 Pro His Lys Cys Thr Phe Glu Gly Cys Thr Lys Ala Tyr Ser Arg Leu 545 550 555 560 Glu Asn Leu Lys Thr His Leu Arg Ser His Thr Gly Glu Lys Pro Tyr 565 570 575 Val Cys Glu His Glu Gly Cys Asn Lys Ala Phe Ser Asn Ala Ser Asp 580 585 590 Arg Ala Lys His Gln Asn Arg Thr His Ser Asn Glu Lys Pro Tyr Val 595 600 605 Cys Lys Ile Pro Gly Cys Thr Lys Arg Tyr Thr Asp Pro Ser Ser Leu 610 615 620 Arg Lys His Val Lys Thr Val His Gly Pro Glu Ala His Val Thr Lys 625 630 635 640 Lys Gln Arg Gly Asp Ile His Pro Arg Pro Pro Pro Pro Arg Asp Ser 645 650 655 Gly Ser His Ser Gln Ser Arg Ser Pro Gly Arg Pro Thr Gln Gly Ala 660 665 670 Leu Gly Glu Gln Gln Asp Leu Ser Asn Thr Thr Ser Lys Arg Glu Glu 675 680 685 Cys Leu Gln Val Lys Thr Val Lys Ala Glu Lys Pro Met Thr Ser Gln 690 695 700 Pro Ser Pro Gly Gly Gln Ser Ser Cys Ser Ser Gln Gln Ser Pro Ile 705 710 715 720 Ser Asn Tyr Ser Asn Ser Gly Leu Glu Leu Pro Leu Thr Asp Gly Gly 725 730 735 Ser Ile Gly Asp Leu Ser Ala Ile Asp Glu Thr Pro Ile Met Asp Ser 740 745 750 Thr Ile Ser Thr Ala Thr Thr Ala Leu Ala Leu Gln Ala Arg Arg Asn 755 760 765 Pro Ala Gly Thr Lys Trp Met Glu His Val Lys Leu Glu Arg Leu Lys 770 775 780 Gln Val Asn Gly Met Phe Pro Arg Leu Asn Pro Ile Leu Pro Pro Lys 785 790 795 800 Ala Pro Ala Val Ser Pro Leu Ile Gly Asn Gly Thr Gln Ser Asn Asn 805 810 815 Thr Cys Ser Leu Gly Gly Pro Met Thr Leu Leu Pro Gly Arg Ser Asp 820 825 830 Leu Ser Gly Val Asp Val Thr Met Leu Asn Met Leu Asn Arg Arg Asp 835 840 845 Ser Ser Ala Ser Thr Ile Ser Ser Ala Tyr Leu Ser Ser Arg Arg Ser 850 855 860 Ser Gly Ile Ser Pro Cys Phe Ser Ser Arg Arg Ser Ser Glu Ala Ser 865 870 875 880 Gln Ala Glu Gly Arg Pro Gln Asn Val Ser Val Ala Asp Ser Tyr Asp 885 890 895 Pro Ile Ser Thr Asp Ala Ser Arg Arg Ser Ser Glu Ala Ser Gln Ser 900 905 910 Asp Gly Leu Pro Ser Leu Leu Ser Leu Thr Pro Ala Gln Gln Tyr Arg 915 920 925 Leu Lys Ala Lys Tyr Ala Ala Ala Thr Gly Gly Pro Pro Pro Thr Pro 930 935 940 Leu Pro Asn Met Glu Arg Met Ser Leu Lys Thr Arg Leu Ala Leu Leu 945 950 955 960 Gly Asp Ala Leu Glu Pro Gly Val Ala Leu Pro Pro Val His Ala Pro 965 970 975 Arg Arg Cys Ser Asp Gly Gly Ala His Gly Tyr Gly Arg Arg His Leu 980 985 990 Gln Pro His Asp Ala Leu Gly His Gly Val Arg Arg Ala Ser Asp Pro 995 1000 1005 Val Arg Thr Gly Ser Glu Gly Leu Ala Leu Pro Arg Val Pro Arg Phe 1010 1015 1020 Ser Ser Leu Ser Ser Cys Asn Pro Pro Ala Met Ala Thr Ser Ala Glu 1025 1030 1035 1040 Lys Arg Ser Leu Val Leu Gln Asn Tyr Thr Arg Pro Glu Gly Gly Gln 1045 1050 1055 Ser Arg Asn Phe His Ser Ser Pro Cys Pro Pro Ser Ile Thr Glu Asn 1060 1065 1070 Val Thr Leu Glu Ser Leu Thr Met Asp Ala Asp Ala Asn Leu Asn Asp 1075 1080 1085 Glu Asp Phe Leu Pro Asp Asp Val Val Gln Tyr Leu Asn Ser Gln Asn 1090 1095 1100 Gln Ala Gly Tyr Glu Gln His Phe Pro Ser Ala Leu Pro Asp Asp Ser 1105 1110 1115 1120 Lys Val Pro His Gly Pro Gly Asp Phe Asp Ala Pro Gly Leu Pro Asp 1125 1130 1135 Ser His Ala Gly Gln Gln Phe His Ala Leu Glu Gln Pro Cys Pro Glu 1140 1145 1150 Gly Ser Lys Thr Asp Leu Pro Ile Gln Trp Asn Glu Val Ser Ser Gly 1155 1160 1165 Ser Ala Asp Leu Ser Ser Ser Lys Leu Lys Cys Gly Pro Arg Pro Ala 1170 1175 1180 Val Pro Gln Thr Arg Ala Phe Gly Phe Cys Asn Gly Met Val Val His 1185 1190 1195 1200 Pro Gln Asn Pro Leu Arg Ser Gly Pro Ala Gly Gly Tyr Gln Thr Leu 1205 1210 1215 Gly Glu Asn Ser Asn Pro Tyr Gly Gly Pro Glu His Leu Met Leu His 1220 1225 1230 Asn Ser Pro Gly Ser Gly Thr Ser Gly Asn Ala Phe His Glu Gln Pro 1235 1240 1245 Cys Lys Ala Pro Gln Tyr Gly Asn Cys Leu Asn Arg Gln Pro Val Ala 1250 1255 1260 Pro Gly Ala Leu Asp Gly Ala Cys Gly Ala Gly Ile Gln Ala Ser Lys 1265 1270 1275 1280 Leu Lys Ser Thr Pro Met Gln Gly Ser Gly Gly Gln Leu Asn Phe Gly 1285 1290 1295 Leu Pro Val Ala Pro Asn Glu Ser Ala Gly Ser Met Val Asn Gly Met 1300 1305 1310 Gln Asn Gln Asp Pro Val Gly Gln Gly Tyr Leu Ala His Gln Leu Leu 1315 1320 1325 Gly Asp Ser Met Gln His Pro Gly Ala Gly Arg Pro Gly Gln Gln Met 1330 1335 1340 Leu Gly Gln Ile Ser Ala Thr Ser His Ile Asn Ile Tyr Gln Gly Pro 1345 1350 1355 1360 Glu Ser Cys Leu Pro Gly Ala His Gly Met Gly Ser Gln Pro Ser Ser 1365 1370 1375 Leu Ala Val Val Arg Gly Tyr Gln Pro Cys Ala Ser Phe Gly Gly Ser 1380 1385 1390 Arg Arg Gln Ala Met Pro Arg Asp Ser Leu Ala Leu Gln Ser Gly Gln 1395 1400 1405 Leu Ser Asp Thr Ser Gln Thr Cys Arg Val Asn Gly Ile Lys Met Glu 1410 1415 1420 Met Lys Gly Gln Pro His Pro Leu Cys Ser Asn Leu Gln Asn Tyr Ser 1425 1430 1435 1440 Gly Gln Phe Tyr Asp Gln Thr Val Gly Phe Ser Gln Gln Asp Thr Lys 1445 1450 1455 Ala Gly Ser Phe Ser Ile Ser Asp Ala Ser Cys Leu Leu Gln Gly Thr 1460 1465 1470 Ser Ala Lys Asn Ser Glu Leu Leu Ser Pro Gly Ala Asn Gln Val Thr 1475 1480 1485 Ser Thr Val Asp Ser Leu Asp Ser His Asp Leu Glu Gly Val Gln Ile 1490 1495 1500 Asp Phe Asp Ala Ile Ile Asp Asp Gly Asp His Ser Ser Leu Met Ser 1505 1510 1515 1520 Gly Ala Leu Ser Pro Ser Ile Ile Gln Asn Leu Ser His Ser Ser Ser 1525 1530 1535 Arg Leu Thr Thr Pro Arg Ala Ser Leu Pro Phe Pro Val Ala Val His 1540 1545 1550 Glu His His Gln His Gly Tyr Arg Gly His Glu Phe Phe Ala Asp Leu 1555 1560 1565 Pro Ser Gly Arg Lys Gln Ile Pro Cys Ser Tyr Ala Ile Gly Phe Arg 1570 1575 1580 Lys Lys Arg Leu Gln Pro Thr Glu Ile Asn Arg Ser 1585 1590 1595 <210> 22 <211> 5055 <212> DNA <213> Human <400> 22 cgatactacg tgggcatttt tggtcgaaga gagctgaagt aatgagaaga catcatggag 60 gcccagtccc acagctccac gaccactgaa aagaaaaaag ttgagaattc catagtgaag 120 tgctccactc gaacagatgt gagcgagaaa gccgttgcct ccagcaccac ttctaatgag 180 gatgaaagtc ctggacagac ttatcacaga gagagaagaa acgcaatcac tatgcagcca 240 cagaatgtcc aggggctcag caaagtcagt gaggaacctt caacatcgag tgacgagagg 300 gcctcattga tcaagaaaga gatccatggg tccctgccac acgtggcgga gccctctgtg 360 ccgtaccgcg ggacggtgtt tgccatggac cccaggaatg gttacatgga gccccactac 420 caccctcctc atcttttccc tgccttccat cctcctgtac caattgatgc cagacatcat 480 gagggccgtt accattacga tccatctccg attcctccat tgcatatgac ttccgcctta 540 tctagtagcc ctacgtatcc ggacctgccc ttcattagga tctccccaca ccggaacccc 600 gctgctgctt ccgagtctcc cttcagccct ccacatccct acattaatcc ctacatggac 660 tatatccgct ccttgcacag cagcccatcg ctctccatga tctcagcaac ccgtgggctg 720 agccctacag atgcgcccca tgcaggagtc agcccagcag aatactatca tcagatggcc 780 ctgctaactg gccagcgcag cccctatgca gacattattc cctcagctgc caccgccggc 840 acgggggcca tccacatgga atatcttcat gctatggata gcaccagatt ctccagcccc 900 aggctgtcag ccaggccgag ccgaaaacgt acactgtcca tatcaccact ctccgatcat 960 agctttgacc ttcagaccat gataaggacg tctcccaact ccttggtcac gattctcaat 1020 aattcccgta gcagctcttc agcaagtggc tcctatggtc acttatctgc aagtgcaatc 1080 agccctgcct tgagcttcac ctactcttcc gcgcccgtct ctctccacat gcatcagcag 1140 atcctaagcc gacaacagag cttaggttca gcctttggac acagccctcc actcatccac 1200 cctgccccaa cttttccaac acagaggcct attccaggga tccctacggt tctgaacccc 1260 gtccaggtca gctccggccc ttctgagtcc tcacagaaca agcccacgag tgagtctgca 1320 gtgagcagca ctggtgaccc gatgcacaac aagaggtcca agatcaaacc cgatgaagac 1380 ctccccagcc caggggctcg ggggcagcag gaacagcccg aaggaacaac ccttgtcaag 1440 gaggaagggg acaaagatga aagcaaacag gagcctgaag tcatctatga gacaaactgc 1500 cactgggaag gctgcgcgag ggagttcgac acccaagagc agcttgtgca ccatataaat 1560 aacgaccata ttcatggaga gaagaaggag ttcgtgtgca ggtggctgga ctgctcaaga 1620 gagcagaaac ccttcaaagc ccagtatatg ttggtagtgc atatgagaag acacacgggc 1680 gagaagcctc acaaatgcac ttttgaaggt tgcacaaagg cctactcgag actagaaaac 1740 ttgaaaacac acttgagatc tcacactgga gagaaaccat acgtctgtga gcacgaaggt 1800 tgcaacaagg ctttctcaaa tgcctctgat cgcgccaaac accaaaacag aacgcattcc 1860 aatgagaaac catatgtgtg caaaatccca ggctgcacta agcgttacac agacccaagc 1920 tccctccgga aacatgtgaa gacagtgcat ggcccagagg ctcatgtcac caagaagcag 1980 cgaggggaca tccatcctcg gccgccaccc ccgagagatt ccggcagcca ttcacagtcc 2040 aggtcgcctg gccgaccgac tcagggagcc cttggtgagc agcaggacct cagcaacact 2100 acctcaaagc gggaagaatg cctccaggtg aaaaccgtca aggcagagaa gccaatgaca 2160 tctcagccaa gccctggtgg tcagtcttca tgcagcagcc aacagtcccc catcagcaac 2220 tattccaaca gtgggctcga gcttcctctg accgatggag gtagtatagg agacctcagt 2280 gccatcgatg aaaccccaat catggactca accatttcca ctgcaaccac agcccttgct 2340 ttgcaagcca ggagaaaccc ggcagggacc aaatggatgg agcacgtaaa actagaaagg 2400 ctaaaacaag tgaatggaat gtttccgcga ctgaacccca ttctaccccc taaagcccct 2460 gcggtctctc ctctcatagg aaatggcaca cagtccaaca acacctgcag cttgggtggg 2520 cccatgacgc ttctcccggg cagaagcgac ctctctgggg tggacgtcac tatgctgaac 2580 atgctcaaca gaagggacag cagcgccagc accatcagct cggcctacct gagcagccgc 2640 cgctcctcag ggatctcgcc ctgcttctcc agccgccgct ccagcgaggc gtcacaggcc 2700 gagggccggc cgcagaacgt gagcgtggcc gactcctacg accccatctc caccgacgcc 2760 tcgcgccgct ccagcgaagc cagccagagc gacggcctgc ccagcctgct cagcctcacg 2820 cccgcccagc agtaccgcct caaggccaag tacgcggctg ccacaggagg gccgccgccg 2880 acgcccctgc ccaacatgga gaggatgagc ctgaagacgc gcctggcgct gctcggggat 2940 gccctcgagc ctggcgtggc cctgcctcca gttcatgccc cgaggaggtg cagcgacggg 3000 ggagcccacg gctacgggcg gcgccacctg cagccgcacg atgcgctggg ccacggcgtg 3060 aggagggcca gcgacccggt gcggacaggc tccgagggcc tggccctgcc tcgtgtgccg 3120 cgcttcagca gcctcagcag ctgcaacccc ccggcgatgg ccacgtccgc ggagaagcgc 3180 agtctcgtgc ttcagaatta cacgcggccc gagggcggcc agtcccgaaa cttccactcg 3240 tccccctgtc ctcccagcat caccgagaac gtcaccctgg agtccctgac catggacgct 3300 gatgccaacc tgaacgatga ggatttcctg ccggacgacg tggtgcagta tttaaattcc 3360 cagaaccaag cagggtacga gcagcacttc cccagcgccc tcccggacga cagcaaagtg 3420 ccccacgggc ccggtgactt tgacgcgccc gggctgccag acagccacgc tggccagcag 3480 ttccatgccc tcgagcagcc ctgccccgag ggcagcaaaa ccgacctgcc cattcagtgg 3540 aacgaagtca gctccggaag cgccgacctg tcctcctcca agctcaagtg tgggccgcgg 3600 cccgctgtgc cgcagactcg cgcctttggg ttctgcaacg gcatggtcgt ccacccgcag 3660 aaccccttga ggagcgggcc tgctgggggc tatcagaccc tcggggagaa cagcaacccc 3720 tacggtggcc cagagcactt gatgctccac aacagccccg gaagtggcac cagtggaaac 3780 gccttccatg aacagccctg taaggccccg cagtatggga actgtctcaa caggcagcca 3840 gtggcccctg gtgcactcga cggtgcctgt ggtgccggga ttcaagcctc aaagctgaag 3900 agcaccccca tgcaagggag cgggggccag ctgaatttcg gcctgccggt agcgccaaat 3960 gagtcagctg gcagcatggt gaatggcatg cagaaccagg acccagtggg acaggggtac 4020 ctggctcacc agctcctcgg cgacagcatg cagcacccgg gggcaggccg ccccggtcag 4080 cagatgcttg ggcagattag tgctacctca cacatcaaca tctaccaagg gccagagagc 4140 tgcctgccag gggctcacgg catgggcagc cagccgtcaa gcttggcagt tgtcaggggc 4200 taccagccat gtgccagctt tgggggcagc aggcgccagg ctatgccgag ggacagcctt 4260 gctctgcagt caggacagct cagtgacaca agtcagacct gcagggtgaa tggtatcaag 4320 atggagatga aagggcagcc ccatccgctg tgctctaatc tgcagaatta ctctggtcag 4380 ttctatgacc aaaccgtggg cttcagtcag caagacacga aagctggttc attctctatt 4440 tcagacgcca gctgcctgct acaggggacc agcgccaaaa actctgagtt actttcccca 4500 ggtgctaatc aggtgacaag cacagtggac agcctcgaca gccatgacct ggaaggggta 4560 cagattgact tcgatgccat catagacgat ggggaccact ccagcctgat gtcgggggcc 4620 ctgagcccaa gtatcattca gaacctttcc catagctcct cccgcctcac cacgcctcgg 4680 gcgtccctcc cattcccagt cgctgtccat gagcaccacc aacatggcta tcggggacat 4740 gagttctttg ctgacctccc tagcggaaga aagcaaattc cttgcagtta tgcaataggc 4800 tttaggaaaa aaagactgca accaacggaa atcaatagga gttgaagaga ttaaactgac 4860 tttgttttgg ctgttttttt agttctgtat gtattttagc aatctcatct cacctaactg 4920 agatgtgttt caattatatt ccttttatgg aaaaggactc tgaaaaaccc taaagtattc 4980 tagggagaaa ctgtcttcca tttcagtttt gaatcagtat tgttacactc aaaccaccct 5040 ctttttaaaa aaaaa 5055
【図面の簡単な説明】
【図1】一文字表記によるマウスGli1のアミノ酸配
列を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 19/00 A61P 19/02 4C086 19/02 19/08 4H045 19/08 19/10 19/10 43/00 105 43/00 105 C12Q 1/02 C12N 5/06 1/68 A 15/09 ZNA G01N 33/15 Z C12Q 1/02 33/50 Z 1/68 33/53 D G01N 33/15 M 33/50 33/566 33/53 C07K 14/47 A61K 37/02 33/566 C12N 15/00 ZNAA // C07K 14/47 5/00 E Fターム(参考) 2G045 AA40 DA12 DA13 DA14 DA36 FB02 FB03 4B024 AA01 AA11 BA80 CA04 CA09 CA20 DA02 DA03 EA04 FA02 FA06 GA13 GA18 HA11 HA14 HA17 4B063 QA01 QA05 QA13 QA17 QA19 QQ08 QQ21 QQ41 QQ43 QQ53 QQ61 QQ89 QR08 QR32 QR35 QR40 QR42 QR56 QR62 QR77 QR80 QS16 QS25 QS34 QX02 4B065 AA91X AA91Y AA93X AA93Y AB01 AC14 AC20 BA02 CA24 CA43 CA44 CA46 4C084 AA02 AA13 AA17 BA01 BA02 BA22 CA17 NA14 ZA96 ZA97 ZB21 4C086 AA01 EA16 MA01 MA04 NA14 ZA96 ZA97 ZB21 4H045 AA10 AA30 BA10 CA40 EA20 EA50 FA74

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Gli1タンパク質、その部分ペプチド
    またはその塩を含有する骨・軟骨分化誘導剤。
  2. 【請求項2】 Gli1タンパク質が配列番号:10、
    配列番号:11、配列番号:13、配列番号:15また
    は配列番号:17で表されるアミノ酸配列と同一もしく
    は実質的に同一のアミノ酸配列を含有するタンパク質で
    ある請求項1記載の剤。
  3. 【請求項3】 Gli1タンパク質が配列番号:10、
    配列番号:11、配列番号:13、配列番号:15また
    は配列番号:17で表されるアミノ酸配列を含有するタ
    ンパク質である請求項1記載の剤。
  4. 【請求項4】 Gli1タンパク質、その部分ペプチド
    またはその塩を含有する骨折、変形性関節症、骨関節
    炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症また
    は骨粗鬆症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再生治療
    剤、骨再建剤または骨移植治療剤。
  5. 【請求項5】 Gli1タンパク質またはその部分ペプ
    チドをコードするDNAを含有する骨・軟骨分化誘導
    剤。
  6. 【請求項6】 DNAが配列番号:9、配列番号:1
    2、配列番号:14、配列番号:16または配列番号:
    18で表される塩基配列を含有する請求項5記載の剤。
  7. 【請求項7】 Gli1タンパク質またはその部分ペプ
    チドをコードするDNAを含有する組換えベクターを含
    有する請求項5記載の剤。
  8. 【請求項8】 Gli1タンパク質またはその部分ペプ
    チドをコードするDNAを含有する骨折、変形性関節
    症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無
    形成症または骨粗鬆症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部
    の再生治療剤、骨再建剤または骨移植治療剤。
  9. 【請求項9】 Gli1タンパク質、その部分ペプチド
    またはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴
    とする骨・軟骨分化誘導方法。
  10. 【請求項10】 Gli1タンパク質、その部分ペプチ
    ドまたはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特
    徴とする骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外
    傷、骨形成不全症、軟骨無形成症または骨粗鬆症の予防
    ・治療方法。
  11. 【請求項11】 骨・軟骨分化誘導剤を製造するための
    Gli1タンパク質、その部分ペプチドまたはそれらの
    塩の使用。
  12. 【請求項12】 骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨
    損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症または骨粗鬆
    症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再生治療剤、骨再
    建剤または骨移植治療剤を製造するためのGli1タン
    パク質、その部分ペプチドまたはそれらの塩の使用。
  13. 【請求項13】 Gli1タンパク質またはその部分ペ
    プチドをコードするDNAの有効量を哺乳動物に投与す
    ることを特徴とする骨・軟骨分化誘導方法。
  14. 【請求項14】 Gli1タンパク質またはその部分ペ
    プチドをコードするDNAの有効量を哺乳動物に投与す
    ることを特徴とする骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟
    骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症または骨粗
    鬆症の予防・治療方法。
  15. 【請求項15】 骨・軟骨分化誘導剤を製造するための
    Gli1タンパク質またはその部分ペプチドをコードす
    るDNAの使用。
  16. 【請求項16】 骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨
    損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症または骨粗鬆
    症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再生治療剤、骨再
    建剤または骨移植治療剤を製造するためのGli1タン
    パク質またはその部分ペプチドをコードするDNAの使
    用。
  17. 【請求項17】 配列番号:10、配列番号:11、配
    列番号:13、配列番号:15または配列番号:17で
    表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
    ミノ酸配列を含有するタンパク質またはその部分ペプチ
    ドをコードするDNAの塩基配列に相補的もしくは実質
    的に相補的な塩基配列を含有するアンチセンスDNAを
    含有する骨・軟骨分化阻害剤。
  18. 【請求項18】 配列番号:10、配列番号:11、配
    列番号:13、配列番号:15または配列番号:17で
    表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
    ミノ酸配列を含有するタンパク質またはその部分ペプチ
    ドをコードするDNAの塩基配列に相補的もしくは実質
    的に相補的な塩基配列を含有するアンチセンスDNAを
    含有する骨・軟骨形成過剰症の予防・治療剤。
  19. 【請求項19】 配列番号:10、配列番号:11、配
    列番号:13、配列番号:15または配列番号:17で
    表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
    ミノ酸配列を含有するタンパク質またはその部分ペプチ
    ドをコードするDNA、または該DNAの塩基配列に相
    補的もしくは実質的に相補的な塩基配列を含有するアン
    チセンスDNAを含有する骨・軟骨疾患の診断剤。
  20. 【請求項20】 配列番号:10、配列番号:11、配
    列番号:13、配列番号:15または配列番号:17で
    表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のア
    ミノ酸配列を含有するタンパク質またはその部分ペプチ
    ドをコードするDNA、または該DNAの塩基配列に相
    補的もしくは実質的に相補的な塩基配列を含有するアン
    チセンスDNAを用いることを特徴とする骨・軟骨疾患
    の診断方法。
  21. 【請求項21】 Gli1タンパク質、その部分ペプチ
    ドまたはそれらの塩の抗体を含有する骨・軟骨疾患の診
    断剤。
  22. 【請求項22】 Gli1タンパク質、その部分ペプチ
    ドまたはそれらの塩の抗体を用いることを特徴とする骨
    ・軟骨疾患の診断方法。
  23. 【請求項23】 Gli1タンパク質、その部分ペプチ
    ドまたはそれらの塩を用いることを特徴とする骨・軟骨
    分化調節作用を有する化合物またはその塩のスクリーニ
    ング方法。
  24. 【請求項24】 Gli1タンパク質またはその部分ペ
    プチドを発現する能力を有する細胞を用いることを特徴
    とする請求項23記載のスクリーニング方法。
  25. 【請求項25】 Gli1タンパク質またはその部分ペ
    プチドを発現する能力を有する細胞を試験化合物の存在
    下および非存在下に培養し、軟骨分化のマーカー遺伝子
    の発現量を測定することを特徴とする請求項23記載の
    スクリーニング方法。
  26. 【請求項26】 軟骨分化のマーカー遺伝子がII型B
    コラーゲン遺伝子である請求項25記載のスクリーニン
    グ方法。
  27. 【請求項27】 Gli1タンパク質またはその部分ペ
    プチドを発現する能力を有する細胞を試験化合物の存在
    下および非存在下に培養し、細胞の軟骨分化状態を観察
    することを特徴とする請求項23記載のスクリーニング
    方法。
  28. 【請求項28】 Gli1タンパク質、その部分ペプチ
    ドまたはそれらの塩を含有することを特徴とする骨・軟
    骨分化調節作用を有する化合物またはその塩のスクリー
    ニング用キット。
  29. 【請求項29】 請求項23〜27記載のスクリーニン
    グ方法、または請求項28記載のスクリーニング用キッ
    トを用いて得られうる、骨・軟骨分化調節作用を有する
    化合物またはその塩。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の化合物またはその塩
    を含有する骨・軟骨分化調節剤。
  31. 【請求項31】 請求項29記載の化合物またはその塩
    を含有する骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、
    外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症、骨粗鬆症または骨
    ・軟骨形成過剰症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損部の再
    生治療剤、骨再建剤または骨移植治療剤。
  32. 【請求項32】 請求項29記載の化合物またはその塩
    の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする骨・軟
    骨疾患の予防・治療方法。
  33. 【請求項33】 請求項29記載の化合物またはその塩
    の有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする骨折、
    変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全
    症、軟骨無形成症、骨粗鬆症または骨・軟骨形成過剰症
    の予防・治療方法。
  34. 【請求項34】 骨・軟骨疾患の予防・治療剤を製造する
    ための請求項29記載の化合物またはその塩の使用。
  35. 【請求項35】 骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨
    損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症、骨粗鬆症ま
    たは骨・軟骨形成過剰症の予防・治療剤、骨・軟骨欠損
    部の再生治療剤、骨再建剤または骨移植治療剤を製造す
    るための請求項29記載の化合物またはその塩の使用。
  36. 【請求項36】 Gli1タンパク質、その部分ペプチ
    ドまたはその塩の作用を増強または活性化することを特
    徴とする骨・軟骨分化誘導方法。
  37. 【請求項37】 Gli1タンパク質、その部分ペプチ
    ドまたはその塩の作用を増強または活性化することを特
    徴とする骨折、変形性関節症、骨関節炎、軟骨損傷、外
    傷、骨形成不全症、軟骨無形成症または骨粗鬆症の予防
    ・治療方法。
  38. 【請求項38】 Gli1遺伝子を発現する能力を有す
    る細胞を用いることを特徴とするGli1遺伝子の発現
    を制御する活性を有する化合物またはその塩のスクリー
    ニング方法。
  39. 【請求項39】 Gli1遺伝子を発現する能力を有す
    る細胞を試験化合物の存在下および非存在下に培養し、
    Gli1遺伝子DNAもしくはその相補DNAまたはそ
    の部分DNAを用いてそれぞれのGli1タンパク質を
    コードするmRNAの量を測定することを特徴とする請
    求項38記載のスクリーニング方法。
  40. 【請求項40】 Gli1遺伝子のプロモーターもしく
    はエンハンサーをレポーター遺伝子に連結させたDNA
    で形質転換した細胞を試験化合物の存在下および非存在
    下に培養し、それぞれの該レポーター遺伝子の発現を検
    出することを特徴とするGli1遺伝子のプロモーター
    もしくはエンハンサーの活性を制御する作用を有する化
    合物またはその塩のスクリーニング方法。
  41. 【請求項41】 Gli1遺伝子を発現する能力を有す
    る細胞が骨または軟骨への分化能を有する細胞あるいは
    既に分化形態を示している細胞である請求項38記載の
    スクリーニング方法。
  42. 【請求項42】 Gli1遺伝子を発現する能力を有す
    る細胞を含有することを特徴とするGli1遺伝子の発
    現を制御する活性を有する化合物またはその塩のスクリ
    ーニング用キット。
  43. 【請求項43】 Gli1遺伝子のプロモーターもしく
    はエンハンサーをレポーター遺伝子に連結させたDNA
    で形質転換した細胞を含有することを特徴とするGli
    1遺伝子のプロモーターもしくはエンハンサーの活性を
    制御する作用を有する化合物またはその塩のスクリーニ
    ング用キット。
  44. 【請求項44】 請求項38記載のスクリーニング方
    法、または請求項42記載のスクリーニング用キットを
    用いて得られうる、Gli1遺伝子の発現を制御する活
    性を有する化合物またはその塩(但し、Gli3遺伝子
    またはその産物を除く)。
  45. 【請求項45】 請求項40記載のスクリーニング方
    法、または請求項43記載のスクリーニング用キットを
    用いて得られうる、Gli1遺伝子のプロモーターもし
    くはエンハンサーの活性を制御する作用を有する化合物
    またはその塩。
  46. 【請求項46】 請求項44または45記載の化合物ま
    たはその塩を含有する医薬。
  47. 【請求項47】 請求項44または45記載の化合物ま
    たはその塩を含有する骨・軟骨疾患の予防・治療剤。
  48. 【請求項48】 請求項44または45記載の化合物ま
    たはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴と
    する骨・軟骨疾患の予防・治療方法。
  49. 【請求項49】 骨・軟骨疾患の予防・治療剤を製造す
    るための請求項44または45記載の化合物またはその
    塩の使用。
  50. 【請求項50】 Gli1遺伝子の発現を増強または活
    性化することを特徴とする骨・軟骨分化誘導方法。
  51. 【請求項51】 Gli1遺伝子の発現を増強または活
    性化することを特徴とする骨折、変形性関節症、骨関節
    炎、軟骨損傷、外傷、骨形成不全症、軟骨無形成症また
    は骨粗鬆症の予防・治療方法。
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