JP2002356196A - 水上人工地盤 - Google Patents
水上人工地盤Info
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Abstract
動により上下に揺れたり変動する恐れを減少でき、長期
間の水底地盤の不同沈下に対しても水上構造体の標高を
一定に保ったり、または任意に調整できる水上人工地盤
を提供する。 【解決手段】水上に浮設される水上構造体1と、水上構
造体1を支持すると共に水底地盤Gに定着される支持構
造体(2、2a)から成る水上人工地盤であって、水上
構造体1が、常に水面W上に位置する平版状のプラット
フォーム1aと、常に水面下に位置するフロート1b
と、これらプラットフォーム1aとフロート1bを一体
的に結合する結合部1cから構成され、また、上記支持
構造体が、水上構造体1のプラットフォーム1aを多数
の支持点で支持するように構成される。
Description
の人工地盤など水上に構築される水上人工地盤に関す
る。なお、本発明において、用語「水上」とは、海上の
他、湖沼や河川など波浪や潮位(水位)等の水面の変動
や変化がある水域上をいう。
広大な面積の人工地盤を構築するためには、水面上に浮
設する浮体構造体あるいは基礎杭により支持される水上
人工地盤などが提案されている。従来の浮体構造体は、
波浪により上下に動揺したり、潮位の変動により標高
(平均海面から測った高さ)が変化する等の問題点があ
った。また、基礎杭により支持される従来の水上人工地
盤は、上下変動は回避されるものの、多数本の基礎杭を
必要とするか、或いは、基礎杭の本数を少なくすると、
水上構造体の断面を大型にしなければならない等の問題
点があった。
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、水面に浮設される水上構造体が波動や潮位
の変動により上下に揺れたり変動する恐れを減少でき、
該水上構造体をその構造強度を低下させることなく軽量
で安価に構成することができるだけでなく、主塔による
支持力を軽減することができ、また、長期間の水底地盤
の不同沈下に対しても水上構造体の標高を一定に保った
り、または任意に調整できることを特徴とする水上人工
地盤を提供するにある。
は、水上に浮設される水上構造体と、該水上構造体を支
持すると共に水底地盤に定着される支持構造体から成る
水上人工地盤であって、上記水上構造体が、常に水面上
に位置する平版状のプラットフォームと、常に水面下に
位置するフロートと、これらプラットフォームとフロー
トを一体的に結合する結合部から構成され、また、該支
持構造体が、前記水上構造体のプラットフォームを多数
の支持点で支持するように構成されることを特徴とす
る。また、上記支持構造体が、多数本の吊設ケーブルを
介して、水底地盤に定着された主塔により上記プラット
フォームを多数の支持点で吊設支持するように構成され
ることを特徴とする。さらに、上記支持構造体が、上記
水上構造体のプラットフォームを多数の支持部材により
分散支持すると共に、これらの多数の支持部材をアーチ
部材により支持し、さらに該アーチ部材を水底に定着さ
せた支持脚により支持するように構成されることを特徴
とする。また更に、上記フロートによる浮力を調整する
ことを特徴とする。更にまた、上記フロート内に外部の
水を導入すると共に、その導入量を調節することにより
浮力を調整することを特徴とする。また、上記主塔に取
り付けた吊設ケーブルの上端部を所望量だけ上昇または
下降せしめてロックすることを特徴とする。さらに、上
記主塔の姿勢を制御する手段を備えたことを特徴とす
る。上記フロートを交換可能とすることも特徴とするも
のである。
て、図面を参照しながら説明する。図1および図2にお
いて、1は水上構造体であって、常に水面W上に位置す
る平版状のプラットフォーム1aと、常に水面W下に位
置するフロート1bと、これらプラットフォーム1aと
フロート1bを一体的に結合する結合部1cから構成さ
れる。図3(A)からも明らかなように、上記プラット
フォーム1aは、例えば平板1a′と合成桁1a″など
から構成される。
ように構成されており、斜張橋構造と合わせて上記プラ
ットフォーム1aが常に水面W上に位置するように、結
合部1cを介してプラットフォーム1aを支持してい
る。また、該フロート1b自体は常に水面W下に位置す
るように、その浮力がコントロールされる。浮力コント
ロールの方法としては、例えばフロート1bの密封空間
内に外部の水を導入し、その導入量を調整することによ
り行う。フロート1bを、例えば密封構造の鋼管を多数
束ね、しかも、各鋼管を幾つかのブロックに分割した構
造とすることにより、上記プラットフォーム1a上に構
築される建造物や、載置される物の荷重の位置や大きさ
に応じて、必要な位置に必要な大きさの浮力を生じさせ
ることができる。なお、図3(B)に示すように、各フ
ロート1bを独立して収容保持することにより、修理や
交換が必要なフロート1b′だけを取り出して修理した
り新しいものと交換することができるように構成しても
よい。
うに、重量や浮力ができるだけ少なく、しかも上記プラ
ットフォーム1aとフロート1bを一体的に結合するこ
とが可能な構造強度を有する。また、波浪の影響で水面
Wが上下に動揺しても、水面Wが常に結合部1cの高さ
Hの範囲内に位置するように、結合部1cの高さHを設
定したり、或いは、上記フロート1bによる浮力をコン
トロールする。
体1の上方に延びるように、上記プラットフォーム1a
の貫通部1dを貫いて設けられている。該主塔2の下端
の定着部2aは水底地盤Gに定着されている。従って、
上記水上構造体1は主塔2に対して鉛直(上下)方向に
相対移動できるようになっている。なお、上記主塔2と
貫通部1dの間には、ダンパー等を介在させて両者の水
平方向の相対移動を緩衝する手段を設けるのが好まし
い。
上記プラットフォーム1aを連結して、斜張橋のよう
に、該主塔2によりプラットフォーム1aを多数点で吊
設するようになっている。このように、斜張橋構造を応
用することで、直接基礎形式では基礎の数が多くなる
が、本発明では基礎の数を大幅に減ずると同時に、水上
構造体1には吊設ケーブル3を介して多数の支点を設け
ることができるので、構造体の建造コストを大幅に低減
することができる。図4から明らかなように、上記主塔
2内に滑車4が設けられていて、これに上記吊設ケーブ
ル3が掛け回されている。該滑車4は摺動部材5に取り
付けられている。該摺動部材5は、主塔本体2bに対し
て上下方向に摺動可能に設けられていて、ジャッキ等の
適宜昇降手段(図示せず)により上昇または下降できる
ようになっている。上記摺動部材5の両側縁にはラック
5aが形成されている。なお、上記吊設ケーブル3は、
必ずしも滑車4に掛け回す必要はなく、吊設ケーブル3
の上端を上記摺動部材5に固着する構成であってもよ
い。
材6が設けられていて、これに形成されたラック6aが
上記ラック5aと噛み合っている。これらのラック5a
および6aは、ノコ歯状に形成されていて、上記摺動部
材5の上昇運動のみを許し、下方への動きを阻止(ロッ
ク)するようになっている。上記ロック部材6は圧縮バ
ネなどの付勢手段7により、常に噛み合い側に弾性的に
付勢されている。
記構成に限定するものではなく、例えば、図5に示すよ
うに、上記摺動部材5を動滑車8を介して適宜揚重装置
(図示せず)により持ち上げ、主塔本体2bと摺動部材
5の間に高さ調整板9を挟み込むようになっている。上
記高さ調整板9を挟んだら摺動部材5を降ろす。上記高
さ調整板9の枚数を増減させることにより、摺動部材5
すなわち滑車4の高さを調節する。
着されていて、将来その地盤沈下が生じた場合には、プ
ラットフォーム1aが水面W下に沈む恐れがある。その
場合には、図4(B)に矢印で示すように、上記摺動部
材5をジャッキ等により上昇せしめる。該摺動部材5が
上昇しようとすると、図4(D)に示すように、これに
形成したノコ歯状のラック5aが、これと斜面接触して
いるノコ歯状のラック6aを介して、上記ロック部材6
を矢印方向に押し込む。摺動部材5が上昇すると、上記
吊設ケーブル3を介して、上記プラットフォーム1aが
上昇し、水没を免れることができる。また、水面上高く
設置したプラットホーム1aを、プラットホーム接続部
で周辺構造物もしくは地盤の沈下に合わせて強制下降さ
せる場合も考えられる。
を示すもので、上記水上構造物1の位置において、該主
塔2′の被支承部2a′を免震装置10により免震支承
し、しかも、その下端面2b′を球面状に形成すると共
に定着部2a側に設けた球面座11により支持すること
により、主塔2′が何らかの原因で傾斜した場合に、調
整ジャッキ12により鉛直に姿勢を調整して、固定治具
13により固定するようになっている。球面座11の下
面と定着部の内部との間にはテフロン(登録商標)シー
ト2cが敷設されており、調整ジャッキ12により地盤
の水平方向の変形に対して、主塔2′の位置の微調整が
可能なようになっている。
例を示すもので、上記水上構造体1のプラットフォーム
1aを多数の支持部材14により分散支持すると共に、
これらの多数の支持部材14をアーチ部材15により支
持し、さらに該アーチ部材15を水底に定着させた支持
脚16により支持するように構成されている。
め、波浪による水面変動や潮位による水面変化がほとん
どなく、プラットフォームの標高を常に一定の高さに保
つことができる。 2)プラットフォームをフロートにより支持せしめるこ
とにより、その構造強度を低下させることなく軽量で安
価に構成することができるだけでなく、主塔による支持
力を軽減することができ。 3)プラットフォームを主塔により斜張橋のように吊設
することにより、プラットフォームの断面を小さくする
ことができる。 4)フロート内に導入する水量を調節することにより、
プラットフォーム上の荷重の位置や大きさに応じて、浮
力を効果的にコントロールすることができる。 5)主塔に取り付けた吊設ケーブルの上端部を上昇せし
めることにより、地盤沈下による水上構造体の水没を効
果的に防止することができる。 6)本地盤部の水底が沈下せず周辺部が沈下した場合、
あるいは地盤の不同沈下、水平変位が発生した場合、周
辺部の変形状況に応じて主塔の姿勢および標高を調節で
きる。 7)斜張橋構造を応用することで、直接基礎形式では基
礎の数が多くなるが、本発明では基礎の数を大幅に減ず
ると同時に、水上構造体には吊設ケーブルを介して多数
の支点を設けることができるので、構造体の建造コスト
を大幅に低減することができる。
である。
(B)である。
ロートの収容保持構造の別の実施例を示す要部説明図
(B)である。
する横断面図(A)、そのイ−イ断面図(B)、要部の
拡大説明図(C)およびその作用説明図(D)である。
ある。
施例の正面図である。
る。
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 水上に浮設される水上構造体と、該水上
構造体を支持すると共に水底地盤に定着される支持構造
体から成る水上人工地盤であって、上記水上構造体が、
常に水面上に位置する平版状のプラットフォームと、常
に水面下に位置するフロートと、これらプラットフォー
ムとフロートを一体的に結合する結合部から構成され、
また、該支持構造体が、前記水上構造体のプラットフォ
ームを多数の支持点で支持するように構成されることを
特徴とする水上人工地盤。 - 【請求項2】 上記支持構造体が、多数本の吊設ケーブ
ルを介して、水底地盤に定着された主塔により上記プラ
ットフォームを多数の支持点で吊設支持するように構成
されることを特徴とする請求項1に記載の水上人工地
盤。 - 【請求項3】 上記支持構造体が、上記水上構造体のプ
ラットフォームを多数の支持部材により分散支持すると
共に、これらの多数の支持部材をアーチ部材により支持
し、さらに該アーチ部材を水底に定着させた支持脚によ
り支持するように構成されることを特徴とする請求項1
に記載の水上人工地盤。 - 【請求項4】 上記フロートによる浮力を調整すること
を特徴とする請求項1、2または3に記載の水上人工地
盤。 - 【請求項5】 上記フロート内に外部の水を導入すると
共に、その導入量を調節することにより浮力を調整する
ことを特徴とする請求項4に記載の水上人工地盤。 - 【請求項6】 上記主塔に取り付けた吊設ケーブルの上
端部を所望量だけ上昇または下降せしめてロックするこ
とを特徴とする請求項1、2、4または5に記載の水上
人工地盤。 - 【請求項7】 上記主塔の姿勢を制御する手段を備えた
ことを特徴とする請求項1、2、4、5または6に記載
の水上人工地盤。 - 【請求項8】 フロートを交換可能とすることを特徴と
する請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の水
上人工地盤。
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- 2001-05-31 JP JP2001164190A patent/JP4744001B2/ja not_active Expired - Fee Related
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