JP2002355307A - 喉用噴霧器 - Google Patents

喉用噴霧器

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JP2002355307A
JP2002355307A JP2001166003A JP2001166003A JP2002355307A JP 2002355307 A JP2002355307 A JP 2002355307A JP 2001166003 A JP2001166003 A JP 2001166003A JP 2001166003 A JP2001166003 A JP 2001166003A JP 2002355307 A JP2002355307 A JP 2002355307A
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Japan
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spray nozzle
spray
sprayer
throat
chemical solution
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JP2001166003A
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English (en)
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Koji Kobayashi
晃二 小林
Hiroyuki Hachisuga
広行 蜂須賀
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Toko Yakuhin Kogyo KK
Original Assignee
Toko Yakuhin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 喉の患部に近接させて噴霧することができ、
携帯に便利で安全であり、使い勝手の良い喉用噴霧器を
提供することである。 【解決手段】 薬液容器12の上部に、押し下げ式の噴
霧ヘッド14が設けられた噴霧器であって、噴霧ヘッド
14には横方向に伸びる長尺の噴霧ノズル18が備えら
れ、この噴霧ノズル18が、噴霧ヘッド本体16との連
結部20を軸にして、噴霧器の上下方向中心軸22を含
む面内で、薬液容器12の側壁に沿うまで回動自在とさ
れた喉用噴霧器10とされることである。そして特に、
薬液容器12の側壁に沿うまで回動された噴霧ノズル1
8の先端部24が、薬液容器12の側部に設けられた窪
み26に入り込むようにされた喉用噴霧器10とされる
ことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喉の炎症などの治
療に用い、特に携帯に便利な喉用噴霧器に関する。
【0002】従来、喉の炎症などの治療のため、薬液を
喉に噴霧する噴霧器が種々の形態で実用されている。そ
してその多くは、薬液噴霧口を噴霧器の側部に直接設け
たものであった。ところが、このタイプの噴霧器はコン
パクトな形状で携帯に便利である反面、使用する時に、
薬液噴霧口が喉から離れすぎているため、噴霧した薬液
を喉の炎症部分にうまく当てるのが難しく、口中に薬液
が散布されてしまうという問題があった。
【0003】これに対し、長尺の噴霧ノズルを設けて、
薬液噴霧口を喉に近付けようとする幾つかの提案があっ
た。すなわち、図20はその一例(特開昭59−123
549)を示しているが、薬液噴霧器50は、薬液容器
52の上部に噴霧ヘッド本体56が設けられ、噴霧ヘッ
ド本体56から横に伸びる長尺の噴霧ノズル58が備え
られている。このため、この薬液噴霧器50を使用する
場合には、噴霧ノズル58の先端部54を口中深くまで
挿入することができ、薬液噴霧口60を喉に近接させて
薬液を噴霧し、薬液を喉の患部に確実に塗布することが
できるようになるので大変便利である。ところが、本提
案の薬液噴霧器50は携帯しにくいという新たな問題が
生じた。ポケットやバッグの中に収容して持ち歩くに
は、長尺の噴霧ノズル58が邪魔になるのである。
【0004】図21と図22に示される噴霧器51は、
又別の提案例(意匠登録553654−01)である。
噴霧器51は、薬液容器52の上部に噴霧ヘッド本体5
6が設けられ、噴霧ヘッド本体56に長尺の噴霧ノズル
58が備えられている。そして、噴霧ノズル58と噴霧
ヘッド本体56との連結部62が回動自在とされている
ため、噴霧ノズル58は前後に振り子のように回転でき
る。すなわち、図21に示されるように、噴霧ノズル5
8を下向きとして薬液容器52に沿うようにすれば、噴
霧器51全体がコンパクトで携帯しやすくなるし、使用
する時には、図22(b)に示されるように、噴霧ノズ
ル58を手前に振って横に長く突出させればよい。
【0005】本提案の噴霧器51は、携帯性を損なうこ
となく、喉の患部に確実に薬液を噴霧できるようになる
ので大変有用である。しかしながら、実用性を高めるた
めの幾つかの課題が残されている。一つは、噴霧ノズル
58が携帯時に外力を受けて動きやすく、変形したり破
損したりする恐れがあることである。図21における断
面A―Aを模式的に示す図23を基にして説明すれば、
噴霧ノズル58は前後方向(A方向又はB方向)の外力
を受けると、噴霧ヘッド本体56との連結部62を軸に
して容易に回転し、薬液容器52から離れてしまう。こ
のため、さらに別方向からの外力が掛れば、その全てを
噴霧ノズル58単独で受けることになり、変形や損傷が
生じやすくなるのである。前後方向の外力に対して抵抗
する仕組みを取り入れることも可能だが、それは、本提
案の基本である回動を制限することになるので好ましい
対策ではない。ここでいう外力とは、ポケットやバッグ
に入れて携帯している時に、何かに接触して受ける外力
を想定している。
【0006】二つ目の課題は使い勝手に関する。図24
に示されるように、本提案の噴霧器51を口内64に向
けて使用する時は、噴霧ノズルの方向D1と指先66の
方向D2とが、同一ではなく平行となる。指先を真っ直
ぐ的に向けて噴霧するのが、通常慣れてきた噴霧方法で
あり、特に、喉に噴霧する場合は、噴霧器が目の直ぐ下
にあって見にくいため、指先の方向で噴霧方向を判断す
るのが便利である。本提案の場合のように、指先の方向
とは別の方向で的を探すのは、不慣れなためだけではな
く、人間の基本的行動パターンにもそぐわず、大変難し
いことである。
【0007】また、携帯中に予期せぬ外力を受けて噴霧
ヘッドが上から押されたため、薬液が噴出してしまうト
ラブルや、薬液噴霧口から薬液が洩れ出るトラブルなど
が生じないように、十分な対策が取られなければならな
いことは勿論である。
【0008】そこで本発明者等は、上述した従来技術の
問題点に鑑み、喉の患部に向けて確実に噴霧することが
でき、携帯に便利で、携帯中に変形や破損の恐れがな
く、使い勝手が良好な喉用噴霧器を提供するべく鋭意検
討を重ねた結果、本発明に至ったのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる喉用噴霧
器の要旨とするところは、薬液容器の上部に、押し下げ
式の噴霧ヘッドが設けられた噴霧器であって、噴霧ヘッ
ドには横方向に伸びる長尺の噴霧ノズルが備えられ、こ
の噴霧ノズルが、噴霧ヘッド本体との連結部を軸にし
て、噴霧器の上下方向中心軸を含む面内で、薬液容器の
側壁に沿うまで回動自在とされたことにある。
【0010】さらに、かかる喉用噴霧器において、薬液
容器の側壁に沿うまで回動された噴霧ノズルの少なくと
も先端部が、薬液容器の側部に設けられた窪みに入り込
むようにされたことにある。
【0011】さらにまた、この窪みの内面と噴霧ノズル
の先端面とが密着するようにされたことにある。
【0012】さらにまた、これらの喉用噴霧器におい
て、薬液容器の側壁に沿うまで回動された噴霧ノズル
が、噴霧ノズルの側部の一部と、薬液容器の側部の一部
との凹凸嵌合によって、少なくとも、その下及び左右へ
の動きを拘束されるようにされたことにある。
【0013】さらにまた、これらの喉用噴霧器におい
て、噴霧ヘッド本体内の通液路と、噴霧ノズル内の通液
路とが、噴霧ノズルが横に伸びている時には連通し、噴
霧ノズルが薬液容器の側壁に沿うまで回動された時には
連通しないようにされたことにある。
【0014】さらにまた、これらの喉用噴霧器におい
て、薬液容器の側壁に沿うまで回動された噴霧ノズルの
一部を収容する窪みが、噴霧ノズルの左右両側を広く空
けた形状で、薬液容器の側面に設けられたことにある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係わる喉用噴霧器
の実施態様について、図面に基づいて詳しく説明する。
【0016】図1〜図8は、本発明に係わる喉用噴霧器
10の一例を示し、図1〜図4は、噴霧ヘッド14が横
に伸びた状態を、図5〜図8は、噴霧ヘッド14が薬液
容器12の側壁に沿うまで回動して下げられた状態を示
している。喉用噴霧器10には、薬液容器12の上部に
押し下げ式の噴霧ヘッド14が設けられている。そし
て、噴霧ヘッド14には長尺の噴霧ノズル18が備えら
れ、この噴霧ノズル18は、噴霧ヘッド本体16との連
結部20を軸にして、喉用噴霧器10の上下方向中心軸
22を含む面内で、薬液容器12の側壁に沿うまで回動
自在とされている。
【0017】薬液容器12の側部には、下げられた噴霧
ノズル18の、先端部24を含む一部分が入りこむ窪み
26が設けられている。図2で示されるように、窪み2
6は、薬液容器12側部の接線方向に沿って左右に延び
る円筒の半割内面状に形成された中央窪み261と、薬
液容器12のほぼ軸方向に沿って上下に延びる円筒の半
割内面状に形成された上部窪み262及び有底円筒の半
割内面状に形成された下部窪み263とで構成されてい
る。そして、窪み26の前面は、噴霧ノズル18が入り
こめるように開放されている。
【0018】図6を参照しながら、噴霧ノズル18が窪
み26に入り込んだ状態を説明する。連結部20を軸に
して回動・下降した噴霧ノズル18は、その側部を窪み
26に進入させ、上部窪み262と下部窪み263の内
面に突き当たる位置で係止されている。噴霧ノズル18
の先端側の約半分の長さにわたり、その裏側側部の略半
分が窪み26に入り込んでいるが、噴霧ノズル18の先
端面28は下部窪み263の底面から離れて宙に浮いて
いる。
【0019】中央窪み261では、親指と人差し指で噴
霧ノズル18を摘んで引き出しやすいように、噴霧ノズ
ル18の左右両側及び裏側が十分広く開かれている。一
方、上部窪み262は、噴霧ノズル18の絞り部分19
と凹凸嵌合していて、噴霧ノズル18の上下及び左右の
動きを拘束している。すなわち、図9に拡大して示され
る絞り部分19及び上下のテーパー部分21、23が、
上部窪み262に嵌りこむので、テーパー部分21、2
3が抵抗となって上下方向の動きが拘束される。また、
図10に模式的に示されるように、絞り部分19の裏側
の略半分が上部窪み262に嵌りこむので、左右の動き
が拘束される。
【0020】図11に示されるように、噴霧ノズル18
の先端部24には、噴霧口部材34が被せられている。
そして、噴霧ノズル18が横に伸びた状態では、噴霧ヘ
ッド本体16の通液路30と、噴霧ノズル18の通液路
32と、噴霧孔36とが連通していて、薬液容器12か
ら吸い上げた薬液を、噴霧孔36から噴霧することがで
きる。
【0021】図12は、噴霧口部材34を説明してい
る。噴霧口部材34の先端にはオリフィスからなる4個
の噴霧孔36が設けられている。複数個の噴霧孔36を
設けることにより、比較的幅広の噴霧が行えるようにな
るし、個々の噴霧孔36を細くして薬液が漏出するのを
防ぐことができる。また、噴霧口部材34の内面には環
状の溝38が設けられていて、噴霧ノズル18の外面に
設けられた環状の突起と嵌り合うことにより、噴霧口部
材34の離脱を防いでいる。
【0022】次ぎに、連結部20の詳細を図13に基づ
いて説明する。噴霧ヘッド本体16と噴霧ノズル18と
は、喉用噴霧器10の上下方向中心軸22(図中省略)
を含む面内で互いに接触している。噴霧ヘッド本体16
側のこの接触面には環状の溝42が設けられ、噴霧ノズ
ル18側のこの接触面には環状の突起40が設けられて
いて、溝42と突起物40とは互いに回動自在に嵌合し
ている。したがって、噴霧ノズル18は、連結部20を
軸とし、上下方向中心軸22を含む面内で回動自在とな
る。
【0023】噴霧ヘッド本体16の通液路30の連結口
44、及び、噴霧ノズル18の通液路32の連結口46
は、上記接触面に向かって開口している。そして、連結
口44、及び、横に伸びた状態の噴霧ノズル18におけ
る連結口46は、溝42(突起40)の中心から上方に
ずれた同位置に設けられている。このため、噴霧ノズル
18が横に伸びた状態では、通液路30と通液路32と
は連通するが、噴霧ノズル18が回動して連結口46が
移動してしまうと、両通液路30、32は互いに連通し
なくなる。すなわち、喉用噴霧器10を使用する時には
薬液を通すために連通させ、携帯している時には連通し
ないようにして、薬液容器12から薬液が噴霧ノズル1
8側に流出するのを確実に阻止することができるように
なる。
【0024】本発明の喉用噴霧器10によれば、噴霧ノ
ズル18が上下方向中心軸22を含む面内で回動するよ
うにされたので、図23を用いて説明した従来例のよう
に、携帯時に思わぬ外力を受けて噴霧ノズル18が動
き、変形したり破損したりすることがなくなる。図14
を参照してさらに詳しく説明すれば、噴霧ノズル18の
回動の方向は、上下方向中心軸22を含む面内の、前方
へのA方向であるが、A方向の外力は薬液容器12によ
って遮蔽されるので、外力が噴霧ノズル18に直接掛る
ことはない。そして、左右(C方向、D方向)からの外
力に対しては、もともと予定された回動の方向ではない
ので連結部20で曲がることはなく、多少の外力を受け
ても噴霧ノズル18が動いて薬液容器12から離れるこ
とはない。特に、窪み26が設けられてその中に入り込
むようにされていれば、左右方向の外力に対しより強く
確実に抵抗できるようになる。そしてさらに、上部窪み
262との嵌合が行われれば、さらに抵抗力が増加す
る。
【0025】また、本発明の喉用噴霧器10によれば、
使い勝手が格別に向上する。すなわち、図15に説明さ
れるように、指先の方向D2と、噴霧ノズル18の方向
D1とが一致するようになり、従来慣れてきた通りに使
用することができるようになる。
【0026】上部窪み262と噴霧ノズル18の側部と
を嵌合させることによって、噴霧ノズル18の下方への
動きを拘束することの意味は、携帯中に、噴霧ヘッド1
4に下向きの外力が加わり、噴霧口36から薬液が噴出
することを防止することにある。このため、噴霧ヘッド
14を保護するためのキャップなどが不用になる。噴霧
ノズル18の側部の一部と、薬液容器12の側部の一部
とを凹凸嵌合させる方法は特に限定されない。上述した
例では、噴霧ノズル18の一部を細くした絞り部分19
を設けたが、上下方向になんらかの段差部分を設けて嵌
合させさえすればよく、細くするのではなく太くしても
よい。あるいは、外周の一部だけに凹部や凸部を設け
て、薬液容器12の側部にも対応する形状を形成すれば
よい。
【0027】しかしながら本発明は、上述の凹凸嵌合を
必ずしも必要としない。図16に示されるように、噴霧
ヘッド本体16を保護するキャップ48を設け、噴霧ヘ
ッド本体16に掛る外力により噴霧ヘッド本体16が下
方に押されるのを防ぐことができる。
【0028】あるいは、図17に示されるように、噴霧
ノズル18の先端面28と、窪み26の底面とを密着さ
せることによって、噴霧ノズル18を突っかい棒とし
て、噴霧ヘッド本体16が外力によって下げられるのを
防ぐこともできる。本発明の喉用噴霧器10では、噴霧
ノズル18の先端面28が窪み26の底面で塞がれるた
め、噴霧口36から薬液が洩れ出るのが防止できる。先
端面28を傾斜させたり、噴霧ノズル18を薬液容器1
2側に引き付けて係止する手段を併用するなどして、先
端面28と窪み26の底面とをより確実に密着させるこ
とができる。なお49は噴霧ノズル18の先端に設けら
れた摘みであり、噴霧ノズル18を窪み26から外しや
すくしている。
【0029】携帯時に、噴霧ヘッド本体16の通液路3
0と、噴霧ノズル18の通液路32との連通を遮断する
上述の工夫は、本発明の特に有用な実施態様であるが、
例えば、図18に示されるように、連通が遮断されなく
ても、構造をより簡単にして実施されてもよい。すなわ
ち、本例では両連結口44,46を環状の突起40(溝
42)の中心に設けたので、噴霧ノズル18を回動した
時も連結口46は動かず、連結口44と同位置のままで
ある。両連結口44,46を環状の突起40(溝42)
の中心に設ければ、両連結口44,46をより広くする
ことができ、薬液を流しやすくできる。
【0030】図19は、携帯時に、通液路30と通液路
32との連通を遮断する工夫の別の一例を示している。
すなわち、連結部20は、噴霧ヘッド本体16から突出
した円筒状の連結部材41が、噴霧ノズル18の端部に
設けた、円筒半割状の連結部材43内に嵌り込む構造と
され、連結部材43は、連結部材41面上を周方向に滑
って回動自在とされている。したがって、噴霧ノズル1
8は、連結部材41を中心にして薬液容器12(図示さ
れていない)の外壁に沿うまで回動自在である。連結部
材41の先端には連結口44が設けられ、噴霧ノズル1
8側に設けられた連結口46と、噴霧ノズル18が横に
伸びた状態で連通するようにされている。噴霧ノズル1
8が回動すれば、連結口46も移動して連結口44から
離れ、連結口44は連結部材43の内面で蓋されてしま
う。すなわち、通液路30と通液路32とは連通しなく
なる。噴霧ノズル18を再び起こすときは連結部材43
の最も遠い縁が連結部材41の根元部に当接して回動範
囲を制限するので、連結口44と連結口46とが再び連
通する。
【0031】以上、本発明に係わる喉用噴霧器について
詳細に説明してきたが、本発明は上述の引用・例示に限
定されず、喉用噴霧器の形状や構成、各構成部材の形状
や材質、噴霧ノズルの回動手段、薬液漏出の防止手段な
どにつき、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の
知識に基づき種々なる改良、修正、変化を加えた態様で
実施し得るものである。
【0032】例えば、薬液容器に必ずしも窪みを設けな
くてもよいし、噴霧孔からの薬液漏出を防止するための
ノズルキャップを備えたりしてもよい。あるいは、噴霧
孔を1個だけにしたり、噴霧孔を噴霧ノズルに直接設け
たりしてもよい。
【0033】なお、本発明でいう、薬液容器の外壁に沿
うまでとは、薬液容器の外壁の一部に突き当たるまでを
意味し、噴霧ノズルの先端部が窪みに入り込むとは、噴
霧ノズルに左右から働く外力に対して、実質的に有効な
抵抗力が得られるように、先端部の少なくとも一部が入
り込むことを意味する。また、噴霧ノズルの左右両側を
広く空けた形状とは、噴霧ノズルを跨いで親指と人差指
を挿入できる広さが確保された形状を意味する。
【0034】
【発明の効果】本発明に係わる喉用噴霧器によれば、長
尺の噴霧ノズルを備えているので、噴霧孔を喉に近接さ
せて噴霧することができ、患部に確実に薬液を塗布する
ことができる。また、噴霧ノズルが薬液容器の側壁に沿
うまで折り畳めるので、コンパクトになって携帯するの
に大変便利である。
【0035】また、本発明に係わる喉用噴霧器によれ
ば、噴霧ノズルが、喉用噴霧器の上下方向中心軸を含む
面内で回動するようにされたので、携帯時に思わぬ外力
が噴霧ノズルに掛っても、噴霧ノズルが動いて薬液容器
から離れることはなく、変形したり損傷したりしなくな
る。また、従来慣れてきた使い方どおりに、指先の方向
と薬液噴霧の方向が一致するので、使い勝手が非常に良
い。
【0036】そして特に、薬液容器の側部に設けられた
窪みに、噴霧ノズルの先端部が入り込むようにされれ
ば、外力に対する抵抗がさらに強くなって、携帯時の安
定性が増す。また、デザインが向上する効果がある。
【0037】その上特に、この窪みの内面に噴霧ノズル
の先端面が密着するようにされれば、噴霧ノズルが突っ
かい棒となって噴霧ヘッドの下降が阻止される効果と、
先端面に設けられた噴霧孔を塞いで薬液の漏出を防ぐ効
果が得られる。
【0038】さらにまた、薬液容器の側壁に沿うまで回
動された噴霧ノズルが、噴霧ノズルの側部の一部と、薬
液容器の側部の一部との凹凸嵌合によって、少なくと
も、その下及び左右への動きを拘束されるようにされれ
ば、外力に対する噴霧ノズルの抵抗力を高める効果と、
外力による噴霧ヘッドの下降を阻止する効果が得られ
る。
【0039】さらにまた、噴霧ヘッド本体内の通液路
と、噴霧ノズル内の通液路とが、噴霧ノズルが横に伸び
ている時には連通し、噴霧ノズルが薬液容器の側壁に沿
うまで回動された時には連通しないようにされれば、携
帯時などに、薬液容器内の薬液が、熱膨張などによって
噴霧ノズルに流れ入ることがなくなり、噴霧孔からの薬
液漏出を防ぐことができる。
【0040】さらにまた、薬液容器の側壁に沿うまで回
動された噴霧ノズルの一部を収容する窪みが、噴霧ノズ
ルの左右両側を広く空けた形状で、薬液容器の側面に設
けられれば、親指と人差指とをこの窪みに差し込み、噴
霧ノズルを簡単に摘んで引きだし、噴霧ノズルを横に伸
ばして使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる喉用噴霧器の一例を、使用状態
で示す斜視図である。
【図2】本発明に係わり、図1に示される喉用噴霧器の
側面図である。
【図3】本発明に係わり、図1に示される喉用噴霧器の
正面図である。
【図4】本発明に係わり、図1に示される喉用噴霧器の
平面図である。
【図5】本発明に係わり、図1に示される喉用噴霧器
を、携帯時の状態で示す斜視図である。
【図6】本発明に係わり、図5に示される喉用噴霧器の
側面図である。
【図7】本発明に係わり、図5に示される喉用噴霧器の
正面図である。
【図8】本発明に係わり、図5に示される喉用噴霧器の
平面図である。
【図9】本発明に係わり、噴霧ノズルの絞り部分を拡大
して示す側面図である。
【図10】本発明に係わり、図7中の上部窪み付近を模
式的に示す横断面図である。
【図11】本発明に係わり、図1に示される喉用噴霧器
の、噴霧ノズル近辺を示す横断面図である。
【図12】本発明に係わり、図11中に示される噴霧口
部材を示し、同図(a)は縦断面図、同図(b)は正面
図である。
【図13】本発明に係わり、図11中に示される連結部
を示し、同図(a)は横断面図、同図(b)は縦断面図
である。
【図14】本発明に係わり、図6におけるA―A断面を
示す模式図である。
【図15】本発明に係わり、図1に示される喉用噴霧器
の使用方法を模式的に説明する平面図である。
【図16】本発明に係わる喉用噴霧器の他の一例を示す
斜視図である。
【図17】本発明に係わる喉用噴霧器の他の一例を示す
側面図である。
【図18】本発明に係わり、連結部の他の一例を示す縦
断面図である。
【図19】本発明に係わり、連結部の他の一例を示す縦
断面図であり、同図(a)は噴霧ノズルが横に伸びた
時、同図(b)は噴霧ノズルが下方に回動した時を示
す。
【図20】従来例に係わる薬液噴霧器の一例を示す側面
図である。
【図21】従来例に係わる噴霧器の一例を示す正面図で
ある。
【図22】従来例に係わり、図21に示される噴霧器の
平面図であり、同図(a)は噴霧ノズルが下方に回動し
た時、同図(b)は噴霧ノズルが横に伸びた時を示す。
【図23】従来例に係わり、図21におけるA―A断面
を示す模式図である。
【図24】従来例に係わり、図21に示される喉用噴霧
器の使用方法を模式的に説明する平面図である。
【符号の説明】
10:喉用噴霧器 12、52:薬液容器 14:噴霧ヘッド 16、56:噴霧ヘッド本体 18、58:噴霧ノズル 19:絞り部分 20、62:連結部 21、23:テーパー部分 22:上下方向中心軸 24、54:先端部 26、261、262、263:窪み 28:先端面 30、32:通液路 34:噴霧口部材 36:噴霧孔 38、42:溝 40:突起 44、46:連結口 48:キャップ 49:摘み 50:薬液噴霧器 51:噴霧器 60:薬液噴霧口 64:口内 66:指先 D1:噴霧ノズルの方向 D2:指先の方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 83/76 B65D 83/00 K Fターム(参考) 3E014 PA01 PB01 PC03 PD01 PE19 3E084 AB05 BA02 CA02 DA01 DB08 FA09 KB06 LA14 LB02 LC02 LD22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液容器の上部に、押し下げ式の噴霧ヘ
    ッドが設けられた噴霧器であって、噴霧ヘッドには横方
    向に伸びる長尺の噴霧ノズルが備えられ、この噴霧ノズ
    ルが、噴霧ヘッド本体との連結部を軸にして、噴霧器の
    上下方向中心軸を含む面内で、薬液容器の側壁に沿うま
    で回動自在とされたことを特徴とする喉用噴霧器。
  2. 【請求項2】 薬液容器の側壁に沿うまで回動された噴
    霧ノズルの少なくとも先端部が、薬液容器の側部に設け
    られた窪みに入り込むようにされたことを特徴とする、
    請求項1に記載の喉用噴霧器。
  3. 【請求項3】 噴霧ノズルの先端面が前記窪みの内面と
    密着するようにされたことを特徴とする、請求項2に記
    載の喉用噴霧器。
  4. 【請求項4】 薬液容器の側壁に沿うまで回動された噴
    霧ノズルが、噴霧ノズルの側部の一部と、薬液容器の側
    部の一部との凹凸嵌合によって、少なくとも、その下及
    び左右への動きを拘束されるようにされたことを特徴と
    する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の喉
    用噴霧器。
  5. 【請求項5】 噴霧ヘッド本体内の通液路と、噴霧ノズ
    ル内の通液路とが、噴霧ノズルが横に伸びている時には
    連通し、噴霧ノズルが薬液容器の側壁に沿うまで回動さ
    れた時には連通しないようにされたことを特徴とする、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の喉用噴霧
    器。
  6. 【請求項6】 薬液容器の側壁に沿うまで回動された噴
    霧ノズルの一部を収容する窪みが、噴霧ノズルの左右両
    側を広く空けた形状として、薬液容器の側面に設けられ
    たことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか
    1項に記載の喉用噴霧器。
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