JP2002355192A - 便座装置 - Google Patents

便座装置

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JP2002355192A
JP2002355192A JP2001298126A JP2001298126A JP2002355192A JP 2002355192 A JP2002355192 A JP 2002355192A JP 2001298126 A JP2001298126 A JP 2001298126A JP 2001298126 A JP2001298126 A JP 2001298126A JP 2002355192 A JP2002355192 A JP 2002355192A
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JP
Japan
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toilet seat
air
ventilation
thin leaf
toilet
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JP2001298126A
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English (en)
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Hidefumi Fujimoto
英史 藤本
Yasuo Hamada
靖夫 濱田
Yuichi Furuta
祐一 古田
Koichi Toyoda
弘一 豊田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の着座時でも容易に温風を通風可能と
し、即暖性に優れ、クッション性の柔らかい着座感を有
し、清掃性のよい便座装置を提供する。 【解決手段】 表面を凹凸様に形成した便座本体と、該
便座本体上面が薄葉体で風密されて形成された通風可能
な通風路と、通風路に通風する送風手段と、温風を生成
する加熱手段とを備えたことなどにより、使用者の着座
時でも容易に温風を通風可能とし、即暖性に優れ、クッ
ション性の柔らかい着座感を有し、清掃性のよい便座装
置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便座内部に温風を
通して便座を加熱する暖房便座装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シーズヒータを便座内面に内設し
て便座表面を暖める方式や温風を便座内面に通風して便
座を暖める方式などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒータ
式の場合では便座内部にシーズヒータや面状発熱体を内
設し商用電力を供給しており、便座本体と便座筐体間に
電力線が介在し、清掃時など便座を取り外して清掃した
い場合など不便であった。また、水で丸洗いしたくても
便座内部に電気用品を内設しているので漏電、腐食の点
で困難であった。また、温風を便座内部に通風して便座
を暖める方式においては、便座内部から便座表面を暖め
るため便座表面が暖まるまでに時間を要し、使用者が使
用する直前から暖房を開始するのでは実用的でなく、常
時温風を発生させておかなければならなかった。送風手
段の耐久性や電力消費の観点で課題があった。また、速
やかに暖まるように便座本体上面に薄肉状の弾性体を配
設し風通路を形成し、速やかに暖まるようにした工夫で
は、使用者が着座すると風通路が閉口し着座時は温風を
通すことができず、使用者は暖かさを享受できなかっ
た。さらに、実開昭56−171797のように上面が
ゴムチューブなどの伸縮性あるチューブにより作製した
便座に対してその内部に温風を挿入し得るエアポンプを
設け、便座内の圧力が所定値に達した時にエアポンプの
運転を圧力感応スイッチで停止する提案がなされ、掛け
心地や即温性が良好にできることが提案されている。し
かし、ゴムチューブを加圧するのにエアポンプや圧力ス
イッチなど耐圧構造や仕様が必要である。また、使用者
が着座すればゴム状便座表面は使用者の体重により圧縮
され、さらにゴムチューブ内の圧力は高まり圧力に耐え
る仕様が必要であり実用的でなかった。
【0004】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、使用者の着座時でも容易に便座内に温風を通
風可能とし、即暖性に優れ、クッション性の柔らかい着
座感を有する、清掃性の良い温風暖房便座を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明では、表面を凹凸様に形成した便座本体
と、該便座本体上面が薄葉体で風密されて形成された通
風可能な通風路と、通風路に通風する送風手段と、温風
を生成する加熱手段とを備えた便座装置を提供する。
【0006】これによれば、送風手段と、温風を生成す
る加熱手段により生成された温風が、表面を凹凸様に形
成した便座本体と該便座本体上面が薄葉体で風密されて
通風可能な通風路が形成されているので、使用者が着座
しても凹凸様に形成されているので、通風路は確保され
温風は連続的に通風できる。また、使用者の着座部位の
肌と接するのは薄葉体であるため、熱容量が小さく速や
かに暖められる。また便座装置の筐体から温風を便座本
体内部に通風すれば、熱エネルギーの移動手段は風によ
るため、ヒータ式のように筐体と便座本体との間に電源
ケーブルがいらず(コードレス化)、清掃時には便座を
取り外して水洗いなどが容易に安全にできるようにな
る。
【0007】第2の発明では、表面を凹凸様に形成した
便座本体と、該便座本体上面が薄葉体で風密され通風可
能とする通風路と、通風路に通風する送風手段と、温風
を生成する加熱手段とを備え、使用者の着座時でも容易
に通風可能とすることを特徴とする通風方法を提供す
る。
【0008】これによれば、送風手段と、温風を生成す
る加熱手段により生成された温風が、表面を凹凸様に形
成した便座本体と該便座本体上面が薄葉体で風密されて
通風可能な通風路が形成されているので、使用者が着座
しても凹凸様に形成されているので、通風路は確保され
温風は連続的に通風できる。
【0009】第3の発明では、前記薄葉体が可とう性を
有することを特徴とする請求項に記載の便座装置を提供
する。
【0010】これによれば、便座本体の凹凸部と薄葉体
で形成された通風路が、送風手段による通風により加圧
され、薄葉体が膨らみクッション性を有すことができ、
使用者は着座時に柔らかい座り心地を得ることができ
る。
【0011】第4の発明では、前記薄葉体が気体透過、
液体不透過という選択透過性を有することを特徴とする
請求項1または3に記載の便座装置を提供する。
【0012】これによれば、特に便座装置を局部洗浄装
置として利用した場合など、洗浄水が便座表面に付着す
ることがあるが、液体不透過であれば、便座表面の薄葉
体に液体がしみ込むことがなく防汚性を確保できる。ま
た、気体を透過することで、人体の着座面における肌か
ら蒸散する汗などが、薄葉体表面で結露水となることを
防げ、着座感としてのべたつき感を防止できる。
【0013】第5の発明では、前記便座本体の凸部と薄
葉体が少なくとも一部が接触および又は、接合されたこ
とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の便座
装置を提供する。
【0014】これによれば、便座本体の凹凸部と薄葉体
で形成された通風路が、送風手段による通風により加圧
され、薄葉体が膨らみクッション性を有すことができ、
使用者は着座時に柔らかい座り心地を得ることができ
る。この際、便座本体の凸部と薄葉体が少なくとも一部
が接触および又は、接合されていることによって、薄葉
体の膨らみが制限され着座する際の不安定さを解消でき
る。また、長時間通常の固い便座に着座した場合には、
体重により着座した人体の大腿部裏面の血管が圧迫さ
れ、下肢への血流が阻害され足がしびれる。これに対し
て、本発明ではクッション性により血流の阻害が改善さ
れ、長時間着座しても足のしびれが改善することが期待
できる。
【0015】第6の発明では、前記便座内の通風路が薄
葉体と便座本体とで中空状に形成され、便座本体上面に
断熱層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
便座装置を提供する。
【0016】これによれば、加熱手段により暖められた
温風が便座表面に達する過程の通風路に熱を奪われるの
を防ぎ、便座表面に温風が達した時には温風温度が低下
して効率よく便座表面を暖められないことを解消でき、
速やかに使用者の肌と接する便座部位を優先的に暖めら
れ使用者が冷たいという不快な感じをもたなくできる。
【0017】第7の発明では、前記断熱層が独立気泡で
形成されたことを特徴とする請求項6に記載の便座装置
を提供する。
【0018】これによれば、独立気泡のため汚れなどが
気孔内に浸入せず、容易に清掃可能となる。
【0019】第8の発明では、前記便座内の通風路が薄
葉体と便座本体とで分割自在な中空状に形成されてお
り、この中空部を通風路としたことを特徴とする請求項
1に記載の便座装置を提供する。
【0020】これによれば、便座内の通風路の内部を分
割して容易に清掃できるようになる。
【0021】第9の発明では、前記薄葉体と便座本体と
の分割部が風密性を有することを特徴とする請求項8に
記載の便座装置を提供する。
【0022】これによれば、通常使用時には薄様体と便
座本体が風密状になっていれば、通風路を通風が循環す
る前に風が漏れて便座を暖めることが出来なくなること
を防げ有効に使用者に温風の熱を伝達できる。
【0023】第10の発明では、前記薄葉体と便座本体
とが着脱自在に便器本体後部上面に載置される筐体に取
り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の便座装
置を提供する。
【0024】これによれば、薄様体部のみ取り外して簡
単に丸洗いしたりでき、衛生上好ましく使用できる。便
座上部と下部を同時に便器本体後部上面に載置される筐
体から取り外し、薄様体と便座本体を固定している固定
具を解除して、分割して容易に清掃できる。
【0025】第11の発明では、前記薄葉体が着脱自在
に便器本体後部上面に載置される筐体に取り付けられた
ことを特徴とする請求項10に記載の便座装置を提供す
る。
【0026】これによれば、薄様体のみ取り外して簡単
に丸洗いしたりでき、衛生上好ましく使用できる。
【0027】第12の発明では、前記薄葉体と便座本体
とが独立に着脱自在に便器本体後部上面に載置される筐
体に取り付けられたことを特徴とする請求項10に記載
の便座装置を提供する。
【0028】これによれば、便座上部と下部を同時に便
器本体後部上面に載置される筐体から取り外し、便座上
部と下部を固定している固定具を解除して、便座上部と
下部に分割して容易に清掃できる。
【0029】第13の発明では、送風手段の吹き出し口
と、吸い込み口とに、対応して便座内の通風路に吹き込
み口と、吐き出し口を設け、略風密状に連通したことを
特徴とする請求項1に記載の便座装置を提供する。
【0030】これによれば、便座と該筐体間を略風密状
に連通することで、便器本体後部上面に載置される筐体
内に送風手段と加熱手段を内設し、便座内に通風路が内
在する場合には、便器本体上に便座が倒立状態から載置
状態になされたときに、送風手段と加熱手段により生成
された温風を効率よく便座上面より吹き出すようにでき
る。
【0031】第14の発明では、前記通風路は、便座内
に独立した複数の通風路からなることを特徴とする請求
項1に記載の便座装置を提供する。
【0032】これによれば、圧損を減らせ送風手段の負
荷を減らせる。便座温度をより均一にできる。
【0033】第15の発明では、前記複数の通風路が便
座内周側から外周側に空気が流れるように構成されたこ
とを特徴とする請求項15に記載の便座装置を提供す
る。
【0034】これによれば、人体の大腿部は内側の方が
温度に敏感であるため、先に便座内周部を暖めた方が快
適となる。
【0035】第16の発明では、送風手段の吹き出し口
と、吸い込み口とに、水や汚物などの浸入防止手段を備
えたことを特徴とする請求項13に記載の便座装置を提
供する。
【0036】これによれば、便器本体後部上面に載置さ
れる筐体内に送風手段と加熱手段を内設し、便座を倒立
状にした場合、温風吹き出し口から筐体内部に水や汚物
などの浸入をふせげる。さらに、該筐体の吹き出し口よ
り送風手段と加熱手段の内設位置を便器本体上面より見
て上に配置し、万が一に水などが浸入しても漏電やショ
ートなど起こさないようにすることができる。
【0037】第17の発明では、前記加熱手段の発熱量
を設定する温度設定手段と、この温度設定手段によって
設定された発熱量となるよう加熱手段を制御する温度制
御手段と、を有する請求項1から16の何れかに記載の
便座装置。を提供する。
【0038】従来のシーズヒータ式暖房便座では便座装
置の筐体から電源コードが付随し、便座の清掃時に取り
外しにくく掃除がしづらかった。また、便座が割れた場
合などでは感電の危険性もあった。本発明では、きょう
体内の送風手段と加熱手段と温度制御手段と、温度設定
手段による温風にて便座を速やかに暖めることができ、
節電性、安全性、コードレス化による清掃容易性、柔ら
かい着座感、着座時のべたつき感の防止など多くの利点
が享受できるようになった。
【0039】また、本発明に係る構成要件と、前記各発
明に係る構成要件とを適宜組み合わせることにより、そ
れらの効果を併せ持った便座装置を提供することもでき
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の便座装置について
説明する。図1は、本発明の概略を示す外観斜視図であ
り、便器1上面に便座装置2を載置している。便器1上
面の後部に載置した便座装置2の筐体3内に送風手段4
と加熱手段5を内設し、便座本体6内部に通風路7を内
在している。送風手段4による風を加熱手段5により所
望の温風温度にして便座本体6の内部の通風路7に通風
する。温風は通風路内を通風する過程で便座本体6の凹
凸様に形成された表面と薄葉体8間の通風路7により温
風を供給する。以下の実施例をもって、その詳細を説明
する。
【0041】図2は、図1内のA―A‘断面を示した例
である。便座本体6は、その上面が凹凸に形成され、そ
の上部に薄葉体8が接している。その間に通風路7が形
成されている。送風手段4と加熱手段5により生成され
た通風路7内に導入された温風12が、通風路7内を進
む過程で薄様体8を順次速やかに暖めることができる。
便座本体6は、ポリプロピレンやABS樹脂を射出成形
して製造できる。たとえば、凹凸の高さ5mm、間隔5
mmが利用できる。これに限らず他の寸法も利用でき
る。また、薄様体8は、ガラスクロスにフッ素樹脂コー
ティングしたものや、高強度引っ張り強度を有するアラ
ミッド繊維の織布にフッ素樹脂コーティングやウレタン
コーティング、塩ビコーティングなど施したものが利用
できる。薄様体の厚さは、たとえば0.5mm程度が利
用できるが、これに限らず利用できる。
【0042】図3は、薄葉体8が気体透過35、液体不
透過34の選択透過機能を有した例である。これによれ
ば、局部洗浄装置として利用する際など洗浄水が便座表
面に付着する場合があり、液体状の水は不透過な薄葉体
であれば、衛生的に使用できる。また、使用者が着座時
には肌から蒸散する水蒸気を薄様体内部に透過できれ
ば、使用者は便座表面と肌の間のべたつき感を感じず快
適に使用することができる。このような選択機能性を有
する材料としては、フッ素系材料に気体が透過できるレ
ベルの微小孔を形成したものが好適に使用できる。
【0043】図4は、凹凸様に表面が形成された便座本
体6の表面に断熱層16が形成されており、薄様体8と
の間で通風路7が形成されている。送風手段4と加熱手
段5により生成された温風12が通風路7中を通過する
際に、使用者の着座面のみ暖めればよいので、断熱層に
より便座本体6に温風エネルギーを奪われず、速やかに
便座表面を暖められ好適に利用できる。断熱層は、サン
ドイッチ成形で表面を平滑に内部を独立気泡となるよう
に製造してもよいし、凹凸様に成形後にウレタンフォー
ムのようなコーティングを施し、断熱層表面に防水コー
ティングを施しても良い。図5は、図4のその他の例で
平板状に便座本体6をポリプロピレン材料で成型した上
に、多孔質なポリプロピレンやその他断熱材を凹凸様に
成型した断熱層16の構成とした例である。
【0044】図6では、便座本体6を便座本体上部37
と便座本体下部36で構成し、その中間に第2の通風路
40を設け送風手段からの温風を、まず通風路40に通
風38し、便座本体上部37に設けた通風可能な小孔9
により、薄様体8と凹凸様に表面が形成された便座本体
上部37によって形成された第1の通風路7に通風する
例を示した。これによれば、大風量を送風可能となり便
座表面全体を均一に暖めるのに好適に利用できる。その
他、便座本体上部37の凸部と薄様体8を接着などで接
合してもよい。この時、便座本体上部37はハニカム状
に形成し、大きな曲げ強度と小さな熱容量にでき、さら
には薄様体8は気体透過、液体不透過の選択透過性をも
たせておくと第2の通風路40を通った温風がハニカム
状小孔9を上昇し選択透過機能を有した薄様体8から気
体透過もでき好適である。
【0045】図7は、便座本体6と薄葉体8の固定方法
の例を示した便座断面図である。薄葉体8は、保持具4
1にて保持され、保持具41には、便座本体6との着脱
自在な固定用に一部が凸となる構造になっている。一
方、便座本体側にも固定用のきりかけ42が設けられ、
一部が凹となる構造を持ち、保持具41と便座本体側固
定用のきりかけ42とが緩やかに勘合して、固定できる
ようになっている。保持具41の長さにくらべて、便座
本体側固定用のきりかけ42の方を若干長くすることに
より、便座本体と薄葉体の接合時、保持具41の上部は
便座本体6の表面より低くなり、使用者が着座した際
に、保持具41が肌にあたって不快に感ずることを防止
している。また、薄葉体8と保持具41の接合部は、便
座本体6の表面の凹凸によりひっぱられ、薄葉体8と便
座本体6が接合された際に、薄葉体8表面から便座の側
面につながる部分は曲面状になるので、使用者にとって
堅さや痛さなど感じず好適に使用できる。
【0046】図8には、便器1の上面後部に載置された
筐体3に回動中心20で回動自在に取り付けられた便座
本体6と、一体に構成された薄葉体8、保持具41と
が、それぞれ独立に回動自在に取り付けられたことを横
から見た図を示している。これによって、一体に構成さ
れた薄葉体8、保持具41とを上げれば便座本体6の内
部を容易に清掃することができる。また、図9は便座本
体6を便器側から見た下視図であり、固定具21により
薄葉体、保持具41と便座本体6が固定されている様子
を示しているその他の例である。固定具21は薄葉体、
保持具41に設けた固定具中心22により回転するよう
になっており、この固定具を回転させることで、薄葉
体、保持具41と便座本体6を独立にできるようにして
いる。その他の例として、一体に構成された薄様体8、
保持具41と、便座本体6に各々磁石が吸引するように
配設してもよい。固定具の設置個所は、使用者が着座時
の邪魔にならない箇所に設けられれば適宜設置可能であ
る。
【0047】図10には、便器1の上面後部に載置され
た筐体3に回動中心20で回動自在に取り付けられた便
座本体6と、薄葉体8と保持具41のうち、薄葉体8と
保持具41が便座本体6とは独立に着脱自在に取り付け
られたことを横から見た図を示している。これによっ
て、一体となった薄葉体8と保持具41のみをはずし
て、該部分を丸洗いできる。また便座本体6の凹凸様上
面も容易に清掃することができる。通常時は、固定具に
て一体となった薄葉体8と保持具41と、便座本体6を
一体に動作するようにしておけばよい。一体に筐体3か
ら取り外して、それから固定具をはずして、洗浄しても
よい。
【0048】図11には、筐体3内に配設された送風手
段と加熱手段を通過した通風26が、薄葉体8と便座本
体6で中空状に形成された通風路7に、通風する風密性
を有した連通部25と開口部23から成っている。風密
性を有する連通材料としては、シリコーン材料など耐水
性を有した弾性材料が好適である。その他、蛇腹状のパ
イプなどで回動自在で風密としてもよい。この場合、筐
体3と便座本体6が容易に取り外せるようにしておくと
よい。
【0049】図12には、筐体3内に配設された送風手
段と加熱手段を通過した通風26が、薄葉体8と便座本
体6で中空状に形成された通風路7に、通風する風密性
を有した連通部25と開口部23と浸入防止板27と水
抜き孔28から成っている。通風26により、浸入防止
板27が開となり便座本体6内の通風路7に通風可能と
なる。筐体3下部には万が一浸入した水を抜く水抜き口
28が設置されている。
【0050】図13は、便座装置2を上視した図であ
り、筐体3と便座本体6とそれを風密状の連通手段25
と筐体3内に内設された送風手段4と加熱手段5と便座
本体6内に設置された通風路7より構成されている。送
風手段4と加熱手段5により生成された温風は、風密状
連通手段25を通して便座本体6と薄葉体8により形成
された中空の通風路7を通風26のように通風しながら
送風手段に戻る循環した例である。送風手段4に戻る手
前で外気/循環比率調整手段29により、外気導入と循
環風の比率を調整し、これと送風手段4の調整により便
座装置2表面の薄葉体8の膨らみ量を加減でき、クッシ
ョン性や薄様体8を空気選択透過機能を持たせた場合に
は、薄様体8から温風を吐出可能となり、この風量を調
整するようにしている。外気/循環比率調整手段29と
しては、手動のレバーダンパーでもよいし、ステッピン
グモータを使った角度調整開閉機構でもよい。トイレ室
内の外気導入に際しては、フィルタ31を通すとよい。
【0051】図14には、便座装置2を上視した図であ
り、筐体3と便座本体6とそれを風密状の連通手段25
と筐体3内に内設された送風手段4と加熱手段5と表面
を凹凸様にした便座本体6と薄様体8で形成された通風
路7より構成されている。送風手段4と加熱手段5によ
り生成された温風は、風密状連通手段32を通して便座
本体6と薄様体8の間に形成された通風路7を通風26
のように通風しながら送風手段に戻る循環した例であ
る。通風路が通風分割手段33により複数に形成されて
おり、通風路7の内周側から外周側へと26に示すよう
に通風し、内周部を先に暖めるようにしている。これ
は、人体の大腿部の内側の方が外側より、温度に対して
敏感なため、まず内周部を先に暖めるようにした例であ
る。
【0052】図15には、便座本体6のその他の例の一
部断面構造を示している。便座上部43の上に山型の凸
状突起44を複数個配設し、凸状突起間に小孔9を設け
ている。第2の通風路40からの温風が小孔9を通風3
9して、薄葉体8と凸状突起44間の空間を通過して、
薄葉体8近傍を暖める。凸状突起44には、略風密状の
空気層45が内在されている。これにより、使用者が着
座すると凸状突起44は若干圧縮変位し、エアクッショ
ンにより、使用者の着座圧を緩和し、柔らかい着座感を
もたらす。さらに、凸状突起44は、空気層45により
熱容量が小さくでき、すぐに便座表面を暖めることがで
きるので、使用者の使用時のみ電力を使うだけでよく省
エネ効果がある。凸状突起の材質は、例えば、塩ビ、P
Pなど適宜使用できる。大きさは、例えば、最大幅5m
m、高さ5mmなど、使用者の好みに応じて設計すれば
よい。
【0053】図16は、図15の山型の凸状突起44を
利用した、その他の例である。便座本体6状に凸状突起
44を複数個配設し、その上部に薄葉体8を配設し、そ
の間隙を温風が通風路内通風12する例である。凸状突
起には、略風密状の空気層45を内在し、着座時のクッ
ション性と即暖性を向上させる効果を与えている。
【0054】図17は、図16における凸状突起のその
他の例である。円柱型の凸状突起46を配設した例であ
る。山型の凸状突起に比べて着座感が柔らかいながら、
しっかり感がでて好みに応じて利用できる。さらに空気
層45内にメカニカルなバネなどの弾性体を入れてさら
にしっかり感を出すようにしても良い。
【0055】図18は、図17の更なる応用例であり、
凸状突起47の側面が蛇腹状になっており、使用者の着
座時に圧縮変形量を大きくでき、より柔らかい着座感を
持たせるようにしたものである。なお、ここに記載した
例は一部であり、その他組合せにより適宜構成できる。
【0056】図19には、便座装置2の制御シーケンス
を説明している。人検知手段の信号により、送風手段を
ONし、加熱手段をON、第一温度検知手段にてあらか
じめ設定されている温度になるように温風温度をコント
ロールする。これにより、即座に便座表面が暖められ使
用者は快適に使用できる。送風検知手段にて送風手段が
機能しているかをチェックし、送風手段の誤作動時に
は、加熱手段への電力供給をカットする。これにより、
加熱手段の異常加熱を防止する。また、第二温度検知手
段も併用して、人検知後、第一温度検知手段をあらかじ
め設定されている目標温度より人が火傷しないレベルに
高くし、第二温度検知手段の温度信号の上昇により、第
一温度制御手段の温度をあらかじめ設定された温度に下
げるようにしてもよい。
【発明の効果】以上説明したような構成により、本発明
は、表面を凹凸様に形成した便座本体と、該便座本体上
面が薄葉体で風密されて形成された通風可能な通風路
と、通風路に通風する送風手段と、温風を生成する加熱
手段とを備えた便座装置などにより、使用者の着座時で
も容易に便座内に温風を通風可能とする温風暖房便座を
提供することが可能となった。さらに、便座本体内のヒ
ータをなくせるので、便座破損時の漏電、感電などの危
険がなく安全に使用でき、さらに、筐体3から取り外し
て、どこででも水で丸洗いができる安全性、清掃性を有
し、使用者の使用時のみ即暖することで省エネ性を有す
る、着座時のクッション性に優れていて長く座っても痛
くなりにくいなど快適に使用できる便座装置とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一態様の例を示す外観図である。
【図2】 図1内のA―A‘断面の一部を示した断面図
である。
【図3】 図1における薄様体部の実施様態を示す断面
図である。
【図4】 図1における便座本体上の断熱層の実施様態
を示す断面図である。
【図5】 図1における便座本体上の断熱層が凹凸構造
の実施様態を示す断面図である。
【図6】 図1における第2の通風路の実施様態を示す
断面図である。
【図7】 薄様体と便座本体の着脱構造の例を示す断面
図である。
【図8】 図1における薄様体と便座本体が独立に回動
自在の例を示す横視図である。
【図9】 薄様体と便座本体を固定具でともに回動自在
とする例の下視図である。
【図10】 薄様体が便座本体とは独立に着脱自在とな
す例を示す横視図である。
【図11】 図1における風密性を有した連通部の横視
断面図である。
【図12】 図1における風密性を有した連通部の浸入
防止板を説明する横視断面図である。
【図13】 図1における通風の様子を示す上視図で
ある。
【図14】 図1における通風の様子を示す上視図であ
る。
【図15】 便座本体6のその他の例を示す断面図であ
る。
【図16】 便座本体6のその他の例を示す断面図であ
る。
【図17】 便座本体6のその他の例を示す断面図であ
る。
【図18】 便座本体6のその他の例を示す断面図であ
る。
【図19】 便座装置の動作シーケンスを説明する図で
ある。
【符号の説明】
1…便器 2…便座装置 3…筐体 4…送風手段 5…加熱手段 6…便座本体 7…便座内通風路 8…薄葉体 9…小孔 12…通風路内温風 13…便座表面凸部 14…便座表面凹部 16…断熱層 19…便ふた 20…回動中心 21…固定具 22…固定具中心 23…連通開口 25…風密連通手段 26…通風 27…浸入防止手段 28…水抜き口 29…外気/循環調整手段 30…外気 31…フィルタ 32…風密連通手段 33…通風分割手段 34…液体不透過 35…気体透過 36…便座本体下部 37…便座本体上部 38…第2の通風 39…小孔よりの通風 40…第2の通風路 41…薄様体固定具 42…便座本体のきりかけ部 43…便座上部 44…山型の凸状突起 45…空気層 46…円柱状の凸状突起 47…蛇腹状の凸状突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 靖夫 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 古田 祐一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 豊田 弘一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D037 AA13 AD05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を凹凸様に形成した便座本体と、該
    便座本体上面が薄葉体で風密されて形成された通風可能
    な通風路と、通風路に通風する送風手段と、温風を生成
    する加熱手段とを備えた便座装置。
  2. 【請求項2】 表面を凹凸様に形成した便座本体と、該
    便座本体上面が薄葉体で風密され通風可能とする通風路
    と、通風路に通風する送風手段と、温風を生成する加熱
    手段とを備え、使用者の着座時でも容易に通風可能とす
    ることを特徴とする通風方法。
  3. 【請求項3】 前記薄葉体が可とう性を有することを特
    徴とする請求項1に記載の便座装置。
  4. 【請求項4】 前記薄葉体が気体透過、液体不透過とい
    う選択透過性を有することを特徴とする請求項1または
    3に記載の便座装置。
  5. 【請求項5】 前記便座本体の凸部と薄葉体が接触およ
    び又は、接合されたことを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の便座装置。
  6. 【請求項6】 前記便座内の通風路が薄葉体と便座本体
    とで中空状に形成され、便座本体上面に断熱層が形成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の便座装置。
  7. 【請求項7】 前記断熱層が独立気泡で形成されたこと
    を特徴とする請求項6に記載の便座装置。
  8. 【請求項8】 前記便座内の通風路が薄葉体と便座本体
    とで分割自在な中空状に形成されており、この中空部を
    通風路としたことを特徴とする請求項1に記載の便座装
    置。
  9. 【請求項9】 前記薄葉体と便座本体との分割部が風密
    性を有することを特徴とする請求項8に記載の便座装
    置。
  10. 【請求項10】 前記薄葉体と便座本体とが着脱自在に
    便器本体後部上面に載置される筐体に取り付けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の便座装置。
  11. 【請求項11】 前記薄葉体が着脱自在に便器本体後部
    上面に載置される筐体に取り付けられたことを特徴とす
    る請求項10に記載の便座装置。
  12. 【請求項12】 前記薄葉体と便座本体とが独立に着脱
    自在に便器本体後部上面に載置される筐体に取り付けら
    れたことを特徴とする請求項10に記載の便座装置。
  13. 【請求項13】 送風手段の吹き出し口と、吸い込み口
    とに、対応して便座内の通風路に吹き込み口と、吐き出
    し口を設け、略風密状に連通したことを特徴とする請求
    項1に記載の便座装置。
  14. 【請求項14】 前記通風路は、便座内に独立した複数
    の通風路からなることを特徴とする請求項1に記載の便
    座装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の通風路が便座内周側から外
    周側に空気が流れるように構成されたことを特徴とする
    請求項15に記載の便座装置。
  16. 【請求項16】 送風手段の吹き出し口と、吸い込み口
    とに、水や汚物などの浸入防止手段を備えたことを特徴
    とする請求項13に記載の便座装置。
  17. 【請求項17】 前記加熱手段の発熱量を設定する温度
    設定手段と、この温度設定手段によって設定された発熱
    量となるよう加熱手段を制御する温度制御手段と、を有
    する請求項1から16の何れかに記載の便座装置。
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