JP2002354621A - 通信線路の敷設方法 - Google Patents

通信線路の敷設方法

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JP2002354621A
JP2002354621A JP2001157493A JP2001157493A JP2002354621A JP 2002354621 A JP2002354621 A JP 2002354621A JP 2001157493 A JP2001157493 A JP 2001157493A JP 2001157493 A JP2001157493 A JP 2001157493A JP 2002354621 A JP2002354621 A JP 2002354621A
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JP2001157493A
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Shigeki Matsumoto
重貴 松本
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Original Assignee
KDDI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の敷設条件のある下水道等の既設管路
に、分岐を伴う通信ケーブルを敷設する。 【解決手段】 多芯ケーブル通線用管、分岐通信ケーブ
ル通線用管にそれぞれ多芯通信ケーブル、分岐通信ケー
ブルを収容する。マンホールMMHの近傍に設けられた
分岐スペース(BRS1、BRS2)間を連絡する通線
用管入り多芯ケーブルMCSを下水管内を通し、ケーブ
ルの分岐は分岐スペースBRS内の分岐ボックスで行
う。分岐スペースから分岐下水管の端末の情報配送先ま
で、通線管入り分岐ケーブルCCSを通す。通線用管入
りの多芯通信ケーブルや分岐通信ケーブルが平行して敷
設される所は、それらを一括して複合ケーブル被覆CO
Cで覆い、1本の複合通信ケーブルCCCとして下水管
内に敷設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の管路内に通
信ケ−ブルあるいは通信ケーブルを収容する通線用管を
備えた通信線路を敷設する方法に関し、特に、都市部で
利用が拡大しつつある下水道内に分岐を有する通信線路
を敷設するのに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】既設の管路、例えば、下水道管内に通信
ケ−ブルを敷設する場合、従来は1条のケ−ブルを下水
道管内に引き込み、サドル等で下水管内壁に固定してい
く工法が採られている。下水管は通常のケ−ブル通線用
管路に比べると内径が大きいので、技術的には複数のケ
−ブルを引き込み個々に固定していくことは可能であ
る。しかし、以下に説明するように、下水道管内への多
条敷設は必ずしも認められていない。また、通信用の管
路を専用に建設する場合には、複数のケ−ブル通線用管
路を同時に敷設して、個々にケ−ブルを引き込むことは
むしろ普通に行われている。
【0003】下水道内への通信ケ−ブルの敷設はまだ事
例も少なく、公衆通信網としての利用は緒に付いたばか
りである。そのために、分岐の問題は公衆通信網として
は極めて重要な課題であるにもかかわらず、それ程深く
検討されていない。下水道管理者や利用通信業者による
下水道利用の解説を見ても、マンホ−ルやハンドホ−ル
以外の場所で分岐することは考えられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】下水道内に通信ケ−ブ
ルを敷設する場合、下水道本来の機能を損なわないため
と、また下水道が公の資産であるために、下水道設備を
管轄する地方自治体によって多少の差はあるが、概ね以
下のような制約がある。第1は、ケ−ブルの断面積が下
水道管本来の目的である下水の流下に支障を生じないよ
うな比率(東京都の場合、下水道断面積の1%)以下と
される。第2は、1本の下水道管に敷設可能なケ−ブル
は原則1本とされる。第3は、流下式のケ−ブル敷設は
認められないことがあり、ケーブル類は既設管路壁に固
定する必要がある(東京都は認めていない)。第4とし
て、下水道のマンホ−ルは、本来下水道保守のために作
業員が作業を行うためのものであり、マンホール内部で
ケ−ブルの分岐に使用できるスペ−スは限定されるなど
である。
【0005】これらの制約のため、効率良く下水道を利
用するために解決しなければならない技術的な課題が発
生する。たとえば、ケーブルが1本のみという第2の制
約から、ケ−ブルの追加敷設が不可能となったり、ある
いは、サ−ビス中のケ−ブルをサービス状態のまま管壁
から一旦外すという危険を冒して、追加ケ−ブルと一括
して再度固定し直す必要が発生する。また、複数のケ−
ブルを一体として管壁に固定してしまうと、仮にその内
の1本に障害が生じた場合に上記と同様の作業が発生
し、保守作業が極めて煩瑣になるという問題がある。一
方、上記の複数のケ−ブルを一括して管路内に通す場合
の保守の問題を解決するために、従来から行われている
ケ−ブルの本数分だけ通線用保護管路を設ける方法を下
水道内へ適用すると、上記第1の制約により利用できる
断面積に制限があるために、敷設可能な通信線の数が大
幅に減少してしまうという問題が発生する。
【0006】そこで、本発明は、ケ−ブル敷設に対する
制約が多い下水道などの既設管路内にケ−ブルを敷設す
る場合に、通信線の数を極端に減らすことなく、保守が
容易で、かつ将来の需要増に対しても既設ケーブルに手
を加えることなくケ−ブルの敷設が可能な既設管路内へ
の通信線路の敷設方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通信線路の敷設方法は、少なくとも一端に
保守用空間を有する既設管路であって、伝送される情報
のうちの少なくとも一部を配送すべき情報配送先に連絡
する少なくとも1個の分岐管路を有する既設管路内に、
前記情報を伝送する少なくとも1本の通信線を含む通信
ケーブルあるいは該通信ケーブルを収容するためのケー
ブル通線用管を有する通信線路を敷設する方法であっ
て、前記保守用空間の内部あるいは近傍に設けられた分
岐スペース内に、前記情報を前記情報配送先に伝送する
ための分岐ケーブルを分岐する分岐ボックスを設置し、
前記保守用空間あるいは前記分岐スペースから、前記既
設管路内に前記分岐後の通信ケーブルあるいは該通信ケ
ーブルを収容するためのケーブル通線用管を通すととも
に、前記既設管路を介して前記情報配送先に連絡する前
記分岐管路内あるいは前記情報配送先に連絡する前記分
岐管路の分岐点近傍まで前記分岐ケーブルを収容する分
岐ケーブル通線用管を配置し、前記分岐後の通信ケーブ
ルあるいは該通信ケーブルを収容するためのケーブル通
線用管と前記分岐ケーブル通線用管とを一括して前記既
設管路の内壁に固定して敷設し、前記分岐ボックスから
前記情報配送先に前記分岐ケーブルを配線するようにし
たものである。
【0008】また、前記情報配送先には将来の情報の配
送が予定される情報配送先が含まれており、該将来の情
報の配送が予定される情報配送先に連絡する前記分岐管
路の分岐点の近傍まで敷設される前記分岐ケーブル通線
用管の先端部に異物等の進入を阻止する防護措置を施
し、前記情報配送先に情報を配送する必要が生じた時点
で、該情報配送先に連絡する分岐管路内に分岐ケーブル
通線用管を通して前記敷設済みの分岐ケーブル通線用管
と接続し、前記分岐ボックスから前記情報配送先まで前
記分岐ケーブルを配線するものである。
【0009】さらに、前記分岐ケーブル通線用管を前記
分岐管路内で前記分岐管路の内壁に固定するものであ
る。さらにまた、前記分岐管路が前記情報配送先に到達
する前に、前記分岐ケーブル通線用管が前記分岐管路か
ら引き出されるものである。さらにまた、前記通信ケー
ブルはケーブル通線用管の内部に収容されており、該ケ
ーブル通線用管と前記分岐ケーブル通線用管とを、一括
して前記既設管路の内壁に固定して敷設するものであ
る。さらにまた、前記ケーブル通線用管が、螺旋状に卷
かれた金属線芯材により補強された可撓性のある樹脂製
の管、可撓性のある金属製の管、あるいは、可撓性の部
材を組み合わせて筒状に形成したものである。
【0010】さらにまた、前記通信ケーブルあるいは該
通信ケーブルを収容するためのケーブル通線用管と前記
分岐ケーブル通線用管とを一括して複合ケーブル被覆内
に収容して複合通信ケーブルを形成し、該複合通信ケー
ブルを前記既設管路の内壁に固定して敷設するものであ
る。さらにまた、前記分岐ケーブル通線用管が、螺旋状
に卷かれた金属線芯材により補強された可撓性のある樹
脂製の管、可撓性のある金属製の管、あるいは、可撓性
の部材を組み合わせて筒状に形成したものである。さら
にまた、前記分岐ケーブル通線用管は内部にリードワイ
ヤを内蔵しており、その両端が密封された状態で前記既
設管路および前記分岐管路の少なくとも一方に通し、敷
設後、分岐先への分岐の必要性が発生した時点で両端を
開封し、前記リードワイヤを用いて前記分岐ケーブルを
通線するものである。さらにまた、前記分岐ケーブル通
線用管は内部に分岐ケーブルを内蔵しており、その両端
が密封された状態で前記既設管路および前記分岐管路の
少なくとも一方に通し、敷設後、分岐先への分岐の必要
性が発生した時点で両端を開封し、前記分岐ケーブルの
使用を開始するようにしたものである。
【0011】さらにまた、前記通信ケーブル、前記ケー
ブル通線用管あるいは前記通信ケーブルを収容したケー
ブル通線用管のいずれかと、少なくとも1個以上の前記
分岐ケーブル、前記分岐ケーブル通線用管あるいは前記
分岐ケーブルを収容した分岐ケーブル通線用管が、その
長手方向の少なくとも一部を複合ケーブル被覆により一
括して被覆されているものである。さらにまた、前記複
合ケーブル被覆は、可撓性のある樹脂製の管、螺旋状に
卷かれた金属線芯材により補強された可撓性のある樹脂
製の管、可撓性のある金属製の管、あるいは、可撓性の
部材を組み合わせて筒状に形成したものである。さらに
また、前記通信ケーブルあるいは前記通信ケーブルを収
容したケーブル通線用管のいずれかと、少なくとも1個
の前記分岐ケーブルあるいは前記分岐ケーブルを収容し
た分岐ケーブル通線用管とを、複合ケーブル被覆により
一括して被覆して複合通信ケーブルを形成し、該複合通
信ケーブルを前記既設管路内に供給するものである。
【0012】さらにまた、前記通信ケーブル、前記ケー
ブル通線用管あるい前記通信ケーブルを収容したケーブ
ル通線用管のいずれかである伝送路主部材を収容した1
個の主部材ドラムと、前記分岐ケーブル、前記分岐ケー
ブル通線用管あるいは前記分岐ケーブルを収容した分岐
ケーブル通線用管のいずれかである伝送路副部材を収容
した少なくとも1個の副部材ドラムと、前記複合ケーブ
ル被覆を形成するための被覆部材を収容した少なくとも
1個の被覆部材ドラムと、前記主部材ドラムより供給さ
れる前記伝送路主部材と前記少なくとも1個の副部材ド
ラムより供給される前記伝送路副部材とを束ね、前記被
覆部材ドラムより供給される前記被覆部材により形成し
た複合ケーブル被覆内に収容することにより複合通信ケ
ーブルを形成する機能を有する複合ケーブル形成手段と
を用い、前記複合通信ケーブルを前記複合ケーブル形成
手段により形成しながら前記保守用空間あるいは前記分
岐スペースを介して前記既設管路内に供給することによ
り、前記既設管路内に通して行くようにしたものであ
る。さらにまた、前記複合ケーブル形成手段は、前記既
設管路、前記保守用空間あるいは前記分岐スペースの内
部に配置されており、複合通信ケーブルを前記複合ケー
ブル形成手段により形成しながら前記既設管路内に供給
することにより前記既設管路内に通して行くようにした
ものである。さらにまた、前記複合ケーブル形成手段
は、形成する前記複合通信ケーブルに前記伝送路副部材
を追加あるいは削減する機能と、前記複合通信ケーブル
を構成する前記伝送路副部材を外部に取り出すための取
りだし口を前記複合ケーブル被覆に形成する機能を有し
ているものである。
【0013】さらにまた、第1の保守用空間あるいは分
岐スペースから第2の保守用空間あるいは分岐スペース
まで前記通信ケーブル、前記ケーブル通線用管あるいは
前記通信ケーブルを収容したケーブル通線用管を敷設す
るとともに、前記第1の保守用空間から前記第2の保守
用空間の間に位置する全ての情報配送先に連絡する前記
分岐管路に前記分岐ケーブル、前記分岐ケーブル通線用
管あるいは前記分岐ケーブルを収容した分岐ケーブル通
線用管を敷設する場合に、敷設に先立ち、前記第1の保
守用空間あるいは分岐スペースから、前記第2の保守用
空間あるいは分岐スペースおよび全ての前記情報配送先
に対して、それぞれ1本のリードワイヤを前記既設管路
および前記分岐管路内に通し、前記通信ケーブル、前記
ケーブル通線用管あるいは前記通信ケーブルを収容した
ケーブル通線用管のいずれかと、前記分岐ケーブル、前
記分岐ケーブル通線用管あるいは前記分岐ケーブルを収
容した分岐ケーブル通線用管とを前記既設管路に供給す
るとともに、前記リードワイヤで引き込むようにしたも
のである。さらにまた、前記第1の保守用空間あるいは
分岐スペースから、前記第2の保守用空間あるいは分岐
スペースおよび全ての前記情報配送先に対して、前記1
本のリードワイヤとともに、それぞれ1本の信号線を通
し、前記第2の保守用空間あるいは分岐スペースの近
傍、および、全ての前記情報配送先の近傍に、前記リー
ドワイヤを引くためのワイヤ巻き取り手段を設置し、前
記第1の保守用空間あるいは分岐スペース側から供給す
る前記各ケーブル類の供給速度に関する信号を、前記第
2の保守用空間あるいは分岐スペース側、および、前記
全ての情報配送先の側に、前記各信号線を介して伝送し
て、前記各ワイヤ巻き取り手段におけるワイヤ巻き取り
速度を制御するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、既設の下水道管内に、本
発明の通信線路の敷設方法を用いて通信ケーブルを敷設
した場合における敷設完成後の工事区間の一部を模式的
に示した図であり、図2は、本発明の一実施の形態にお
いて使用される各種通信ケーブルおよび通信ケーブルを
保護するための保護管路(以下、通線用管あるいは通線
管という)について説明するための図である。まず、こ
の図1および図2を参照して、本発明の通信線路の敷設
方法の概要について説明する。
【0015】図1において、MSPは下水管、MMH1
は第1のマンホール(マンホール1)、MMH2は第2
のマンホール(マンホール2)、BSP1は第1の分岐
下水管(分岐下水管1)、BSP2は第2の分岐下水管
(分岐下水管2)である。このように、この例では、下
水管MSPの途中の2つのマンホール(MMH1、MM
H2)の間に2つの分岐下水管(BSP1、BSP2)
が存在している。ここで、各分岐下水管BSP1、BS
P2は、それぞれ、情報配信先に連絡するものであり、
以下、マンホール1(MMH1)からマンホール2(M
MH2)の間の通信ケーブルとMMH1から分岐下水管
BSP1およびBSP2への分岐通信ケーブルとを敷設
するものとする。なお、図1においては、下水管MS
P、マンホールMMH等の管路の輪郭を実線で示し、こ
れらを透視して内部の通信線路を強調した斜視図として
示している。図3以降についても同様である。
【0016】図2において、(a)は複合通信ケーブル
CCC、(b)は複合ケーブル被覆COC、(c)は多
芯通信ケーブルMFC、(d)は多芯ケーブル通線用管
MCP、(e)は分岐ケーブル通線用管BCP、(f)
は分岐通信ケーブル(分岐ケーブル)CFCをそれぞれ
断面図として示す図である。(a)に示すように、複合
通信ケーブルCCCは、多芯ケーブル通線用管MCPに
収容された多芯通信ケーブルMFCと、1個以上の分岐
ケーブル通線用管BCPに収容された分岐ケーブルCF
Cを、複合ケーブル被覆COCで覆って保護するように
したものである。多芯通信ケーブルMFCは、(c)に
示すように、複数の通信線を内蔵する通信ケーブルであ
り、各通信線は例えば光ファイバ、同軸ケーブル、ツイ
ストペア線あるいはこれらの混合物である。通常、この
多芯通信ケーブルMFCは、(d)に示す多芯ケーブル
通線用管MCPに収容されるが、もし、通線用管に収容
しない場合にはネズミ等による咬害を避けるために金属
テープ等で被覆されたものを使うことが望ましい。な
お、ここでは、複数の通信線を内蔵する多芯通信ケーブ
ルとしたが、1本の通信線を内蔵する通信ケーブルであ
ってもよい。また、(f)に示す分岐ケーブルCFC
は、前述した分岐下水管BSP1、BSP2を介して情
報配信先に情報を伝送するケーブルであり、光ファイ
バ、同軸ケーブル、ツイストペア線などの通信線を有し
ている。この分岐ケーブルCFCも、前記多芯通信ケー
ブルMFCと同様に、通常は分岐ケーブル通線用管BC
Pに収容されて保護される。なお、図1において、多芯
ケーブル通線用管MCPに収容された多芯通信ケーブル
MFCを通線用管入り多芯ケーブルMCSとして、分岐
ケーブル通線用管BCPに収容された分岐ケーブルCF
Cを通線用管入り分岐ケーブルCCSとして表示してい
る。
【0017】本明細書では、図2で断面を示す各種ケー
ブル類や通線用管類を単独または組み合わせて、例えば
図1のように敷設された一連の敷設物を通信線路と総称
することとする。また、分岐ケーブル通線用管BCPと
多芯ケーブル通線用管MCPは、ケーブル類を収容して
保護するために使用するので、以降一括して通線用保護
管路と総称する。なお、複合ケーブル被覆COCも、こ
の内部に収容されるケーブル類の保護機能を持つ場合
は、通線用保護管路としての扱いが可能である。これ
ら、分岐ケーブル通線用管BCPと多芯ケーブル通線用
管MCPは、可撓性のある樹脂製の管、螺旋状に卷かれ
た金属線芯材により補強された樹脂製の管、あるいは、
可撓性のある金属性の管である。金属製の可撓性のある
管としては、例えば、金属テープを螺旋状に卷いて、内
面を樹脂コーティングしたものがある。また、複合ケー
ブル被覆COCは、可撓性のある樹脂製の管、螺旋状に
卷かれた金属線芯材により補強された樹脂製の管、ある
いは可撓性のある金属性の管、あるいは可撓性の部材を
組み合わせて筒状に形成したもの、あるいは金属テー
プ、樹脂製テープを巻き付けて形成したものである。
【0018】さて、前記図1に戻り、前記マンホール1
(MMH1)の近傍には第1の分岐スペース(分岐スペ
ース1)BRS1が設けられており、前記マンホール2
(MMH2)の近傍には第2の分岐スペース(分岐スペ
ース2)BRS2が設けられている。そして、これら分
岐スペースの内部に、通信ケーブルの接続と分岐を行う
分岐ボックスが設けられ、水分や汚れなどが侵入しない
状態で分岐を行うことができるようにしている。なお、
この例では、作業性と分岐ボックス設置スペースを確保
するために、保守用空間であるマンホールの近傍に、マ
ンホールに接続するように接続分岐スペースを新たに設
けているが、後に図10で説明するように、マンホール
の内面部を拡大して、分岐スペースを設けるようにして
もよい。あるいは、マンホールの大きさに余裕があれ
ば、新たに分岐スペースを設けることなく、既設のマン
ホール内部に分岐ボックスを設置してもよい。前記分岐
ボックスでは、前記多芯通信ケーブルMFCを構成する
各通信ケーブルを通して伝送される情報を、前記分岐下
水管を介して連絡する情報配送先に分岐するための分岐
ケーブルの分岐が行われる。この分岐の態様としては、
前記通信ケーブルの通信線から前記情報配送先に配線す
るための通信線を分岐するものと、前記通信ケーブルを
介して伝送される情報を、前記情報配送先に伝送するた
めの分岐ケーブルに分割(分配)するものとがある。本
明細書では、上記2通りの態様を分岐と称することとす
る。
【0019】図1において、左端に位置する「端部1」
とマンホール1(MMH1)の間は分岐がなく、通線管
入り多芯ケーブルMCSが敷設されている。前述のよう
に、通線管入り多芯ケーブルMCSは多芯通信ケーブル
MFCが多芯ケーブル通線用管MCPに収容されたもの
である。マンホール1(MMH1)に入ると、多芯通信
ケーブルMFCは多芯ケーブル通線用管MCPから引き
出されマンホール1(MMH1)の内壁に沿って分岐ス
ペース1(BRS1)に導かれる。この分岐スペース1
(BRS1)の中に前述した分岐ボックスBBXが設置
されているが、図では省略されている。分岐ボックスB
BX内で多芯通信ケーブルMFCから2本の分岐ケーブ
ルCFCが分岐される。2本の分岐ケーブルCFCと分
岐後の多芯通信ケーブルMFCは、共にマンホール1
(MMH1)の内壁に沿ってマンホール2(MMH2)
に連絡する下水道MSPの入り口へと導かれる。
【0020】前述のように、マンホール1(MMH1)
とマンホール2(MMH2)の間には、情報配送先に連
絡する2つの分岐下水管BSP1およびBSP2が設け
られており、マンホール1(MMH1)から分岐下水管
1(BSP1)までは、通線管入り多芯ケーブルMCS
と2本の通線管入り分岐ケーブルCCSを複合ケーブル
被覆COC内に収めた複合通信ケーブルCCCが敷設さ
れている。そして、分岐下水管1(BSP1)のところ
で2本の通線管入り分岐ケーブルCCSの内の1本が複
合通信ケーブルCCCから引き出され、分岐下水管1
(BSP1)内に分岐敷設されている。また、分岐下水
管1(BSP1)と分岐下水管2(BSP2)の間は通
線管入り多芯ケーブルMCSと1本の通線管入り分岐ケ
ーブルCCSを複合ケーブル被覆COC内に収めた複合
通信ケーブルCCCが敷設されている。そして、分岐下
水管2(BSP2)のところで残りの1本の通線管入り
分岐ケーブルCCSが複合通信ケーブルCCCから引き
出され、分岐下水管2(BSP2)内に分岐して敷設さ
れる。更に、分岐下水管2(BSP2)とマンホール2
(MMH2)の間は通線管入り多芯ケーブルMCSが敷
設されている。マンホール2(MMH2)以降は、以上
と同様な繰り返しになる。端部2に至る複合通信ケーブ
ルCCCは、図では5本の通線管入り分岐ケーブルCC
Sを内蔵して、端部2以降の分岐に備えている。
【0021】ここで、通線管入り多芯ケ−ブルMCS
は、マンホ−ル1(MMH1)から分岐下水管1(BS
P1)まで、分岐下水管1(BSP1)から分岐下水管
2(BSP2)まで、分岐下水管2(BSP2)からマ
ンホ−ル2(MMH2)までの、それぞれの区間で個別
に敷設されるように思われるが、通常は連続して敷設さ
れる。
【0022】次に、図1に示したようにマンホール1
(MMH1)からマンホール2(MMH2)の間に通信
用管路および通信ケーブルを敷設する場合の工程につい
て説明する。工事はマンホール1(MMH1)からマン
ホール2(MMH2)に向かって行われるものとし、図
3〜図7の5枚の図の順に進行して行く。図3〜図7は
適当な工程に区切って、図1に示した下水管MSPの内
部に各種のケーブル類が敷設されて行く様子を模式的に
示している。
【0023】図3は、マンホ−ル1(MMH1)までの
敷設が完了しており、多芯通信ケ−ブルMFCが分岐ス
ペ−ス1(BRS1)に引き込まれている状態を示して
いる。通線管入り多芯ケ−ブルMCSはこの時点までに
下水管MSPの内壁に固定しても良いし、複数の工事区
間に通線後一括して固定しても良い。次に、図示するよ
うに、3本のリードワイヤLDWをマンホ−ル1(MM
H1)から挿入し、下水管MSP内を介して、それぞ
れ、マンホ−ル2(MMH1)、第1の情報配送先に連
絡する分岐下水管1(BSP1)、第2の情報配送先に
連絡する分岐下水管2(BSP2)を通過して外部へ通
す。
【0024】図4は、マンホ−ル2(MMH2)、分岐
下水管1(BSP1)、分岐下水管2(BSP2)側か
らリードワイヤLDWが引かれ、リードワイヤのマンホ
ール1(MMH1)側の端部に固定されたケーブル類が
下水管MSP内に引き込まれ始めた様子を示している。
すなわち、下水管MSP内には多芯通信ケーブルMFC
が引き込まれ、その左側は通線管入り多芯ケーブルMC
Sとなっている。同時に、分岐下水管2(BSP2)に
向かって通線管入り分岐ケ−ブルCCSが引かれてお
り、マンホ−ル1(MMH1)内には通線管入り分岐ケ
−ブルCCSが分岐下水管1(BSP1)に向かって引
かれている。更に、通線管入り分岐ケ−ブルCCSが2
本入った複合通信ケ−ブルCCCがマンホ−ル1(MM
H1)内に引き込まれ始めている。
【0025】図5は、下水管MSPを通って、多芯通信
ケーブルMFCがマンホール2(MMH2)に達し、2
本の分岐下水管BSP1、BSP2に敷設される通線管
入り分岐ケ−ブルCCSもほぼ全量引き込まれて下水管
MSP内にある状態を示している。マンホ−ル1(MM
H1)と分岐スペ−ス1(BRS1)間を引き回すため
の複合通信ケ−ブルCCCも、ほぼ、マンホール1(M
MH1)内に引き込まれている。そして、図6に示すケ
−ブル類の引き込みが完了した状態となる。
【0026】次に、前記分岐スペース1(BRS1)内
に、前記下水管MSP内に引き込んだ前記複合通信ケー
ブルCCCの端部から前記多芯通信ケーブルMFCと前
記2本の分岐ケーブルCFCを前記マンホール1(MM
H1)と前記分岐スペース1(BRS1)内に引き回
し、前記分岐スペース1(BRS1)内の分岐ボックス
BBX内で、前記端部1から引き込まれた多芯通信ケー
ブルMFCからの分岐ケーブルCFCへの前述した分岐
処理が行われる。図7は、この分岐処理が完了した状態
を示している。また、前記下水管MSP内に引き込まれ
た多芯通信ケーブルMFCもマンホール2(MMH2)
に設けられた分岐スペース2(BRS2)内に引き込ま
れている。なお、図1、図3〜図7では分岐ボックスの
記入は省略されている。同様の手順でマンホ−ル2(M
MH2)から「端部2」へ向かう複合通信ケーブルCC
Cが敷設され、分岐スペース2(BRS2)の分岐ボッ
クスBBX内で、端部2以降の分岐に備えた分岐ケーブ
ルCCSが分岐されると、図1に示す完成状態となる。
【0027】なお、ケ−ブルや通線用管の下水管MSP
内壁への固定は複数工事区間の通線が終了した後、まと
めて行っても良いし、個々の工事区間ごとに行っても構
わない。また、どの時点でどの種類のケ−ブルあるいは
通線用管あるいは通線管入りのケ−ブルあるいは複合通
信ケ−ブルCCCの引き込みを開始するかは、マンホ−
ル間の距離と個々の分岐下水管の位置から事前に決める
必要がある。図3から図7において、個々のケ−ブルあ
るいは通線用管あるいは通線管入りのケ−ブルあるいは
複合通信ケ−ブルCCCを引き込み始めるタイミングは
一例であり、対象とする工事区間の状況によって変化す
る。また、前述のケーブル断面積の下水管断面積に対す
る比率を定めた第1の制約条件に抵触しないように、分
岐下水管の内径に余裕のある内に、分岐下水管BSP内
に敷設された通線管入り分岐ケーブルCCSは、分岐下
水管BSPから引き出され、下水管とは別個に情報配布
先に配線される。
【0028】次に、上記の手順と異なる本発明の方法の
第2の実施の形態について、図8および図9を参照して
説明する。図8、図9も図1に示すマンホール間の工事
手順を説明する模式図で、図1〜図7と同様に下水管が
示されている。前述した実施の形態の方法と、この実施
の形態の方法との違いは、多芯ケーブル通線用管MCP
および多芯ケーブル通線用管MCPが収容された複合通
信ケーブルCCCを下水管MSP内に通し、管壁に固定
した後で多芯通信ケーブルMFCを多芯通信ケーブル通
線用管MCPに通線するようにしていることである。
【0029】この方法では、まず、図8に示すように、
下水管MSP内の端部1からマンホール1(MMH1)
まで多芯ケ−ブル通線用管MCPを通し、マンホール1
(MMH1)から分岐下水管1(BSP1)の分岐点の
間に、多芯ケーブル通線用管MCPと2本の通線管入り
分岐ケーブルCCSとを複合ケーブル被覆COCで覆っ
た複合通信ケーブルCCCを通し、前記分岐下水管1の
分岐点から分岐下水管2(MSP2)の分岐点の間に多
芯ケーブル通線用管MCPと1本の通線管入り分岐ケー
ブルCCSとを複合ケーブル被覆COCで覆った複合通
信ケーブルCCCを通し、前記分岐下水管2の分岐点か
らマンホール2(MMH2)まで多芯ケ−ブル通線用管
MCPを通す。さらに、マンホール2から端部2まで1
以上の通線管入り分岐ケーブルCCSと多芯ケーブル通
線管MCPと複合ケーブル被覆COCで覆った複合通信
ケーブルCCCを通す。
【0030】次に、図9に示すように、2本の分岐下水
管(BSP1、BSP2)内に通線管入り分岐ケ−ブル
CCSを通し、多芯ケ−ブル通線用管MCPおよび複合
通信ケーブルCCCを管壁に固定する。この後、多芯通
信ケ−ブルMFCを多芯ケ−ブル通線用管MCPに通線
する。そして、前記多芯通信ケーブルMFCおよび前記
分岐ケーブルCFCをそれぞれ対応する各分岐スペース
(BRS1、BRS2)内に引き込み、分岐ボックスB
BXで通信ケーブルの分岐を行えば、図1の完成状態と
なる。このように、本発明は、主に通線用管路を先に敷
設し、後から通信ケーブルを通線する手順で実施しても
よい。
【0031】ところで、以上の図1〜図9を参照した工
程の説明ではマンホ−ルMMHと別の場所、すなわち、
保守用空間であるマンホールの近傍に分岐スペ−スBR
Sを設けているが、両者が空間的に離れている必要はな
い。また、マンホ−ルMMH内に分岐に使用できる十分
なスペ−スがあれば特に分岐スペ−スBRSを別に設け
る必要はなく、マンホール内部に設けることができる。
図10は、マンホ−ルMMHに隣接して設けた分岐スペ
−スBRSの一例である。ここでは、分岐スペ−スBR
Sをマンホ−ルMMHの周囲に設け、マンホ−ルMMH
の壁に連絡孔を設けている。なお、前述のように、これ
ら分岐スペースに設置した分岐ボックスBBX内でケー
ブルの分岐が行われる。
【0032】次に、前記複合通信ケ−ブルCCCを形成
する具体的な手順に付いて説明する。なお、本発明で用
いる複合ケ−ブル被覆COCとしては、可撓性のある樹
脂製の管、あるいは螺旋状に巻かれた金属線芯材により
補強された樹脂製の管、あるいは可撓性のある金属製の
管、あるいは可撓性の部材を組み合わせて筒状に形成し
たもの、あるいは金属テ−プ、樹脂製テ−プを巻き付け
て形成したもの等である。
【0033】図11は、複合ケ−ブル被覆COCを形成
するための被覆部材CCMの一例を示す図である。本図
は被覆部材CCMの一例を投影図として示しており、同
図(a)は被覆部材CCMを内側から見た平面図、
(b)は長手方向に見た正面図、(c1)、(c2)は
断面を示す側面図であって円弧状、平面状の2例を示し
ている。(d)は長手方向に沿った凹凸の形状を組み合
わせる様子を示す模式図で、いずれも誇張して描かれて
いる。なお、同図(a)、(b)は被覆部材CCMの長
手方向の1部を示し、実際には左右に連続した構造とな
っている
【0034】図11に示された被覆部材CCMは、例え
ば金属製で、平板またはパイプを縦に切り開いた断面を
持つ。長手の両側面に、外側が僅かに広がった、突起1
0を一定間隔毎に連続して形成している。この突起10
とその間の空隙部はほぼ同一の長さで凹凸をなし、互い
に噛み合うようになっている。このような部材を、例え
ば、4〜8個を順次、側面の凹凸部を互いに噛み合わせ
てパイプ状となし、複合ケ−ブル被覆COCを形成す
る。同図(d)に示すように、2本の被覆部材CCMを
凹凸部を噛み合うようにして嵌合すると突起10の先端
部は空隙部に嵌入する。適当な数の被覆部材を嵌合させ
てパイプ状に形成すると、円周方向の張力によって簡単
に抜けないようになる。また、例えば、突起部の側面は
一方を垂直に、他方の側面を1個置きに反対向きの傾斜
角度を付ける等の対策により、半径方向の力に対して全
体として嵌合を保つことができる。従って、通常の外力
に対し、組み上げられた複合ケーブル被覆COCは充分
の抵抗力を与えられる。
【0035】図12は、図11の被覆部材CCMを嵌合
させて筒状の構造に組み上げる機構の一例を示す図であ
る。(a)は被覆部材CCMを投入する側から見た正面
図、(b)はその側面図である。この図に示すように、
次第に内径が細くなるように例えば8個のロ−ラ群を漏
斗状に並べた構成とし、被覆部材CCMの所要の本数
が、図12(b)で左から右方向へ、漏斗の内径の太い
側から押し込まれていくと互いの嵌合が行われる。な
お、被覆部材CCMの1個をある位置で切り離し、突起
の周期の整数倍(突起側面の傾斜角度も含めて)だけず
らして再びローラ群に投入すれば、通線管入り分岐ケ−
ブルCCSあるいは分岐通信ケ−ブルCFCを複合通信
ケ−ブルCCC内から分岐するための孔を形成すること
ができる。
【0036】図13は、被覆部材CCMとして金属テ−
プを用いた場合における複合ケ−ブル被覆COCを形成
するための機構の一例を示す図である。この図におい
て、複合通信ケーブルCCCの内容物である主伝送路部
材および副伝送路部材が、機構の側面を示す(a)で図
の左から右へ移動する。この上に複合ケーブル被覆CO
Cが形成されて行く。(b)は形成された複合通信ケー
ブルCCC側から見た正面図である。金属テ−プが例え
ば2個の被覆部材ドラムCMDに巻かれており、2個の
被覆部材ドラムCMDはドラム回転枠CRFによって回
転可能に支持されている。ドラム回転枠CRFは、上記
の主、副伝送路部材、すなわち、複合通信ケ−ブル構成
部材を中心に、(b)で半時計方向に回転する。回転と
ともに被覆部材ドラムCMDから金属テ−プが巻き出さ
れて複合通信ケ−ブル構成部材の上に巻き付けられてい
く。金属テ−プは被覆部材ドラムCMDから自動的に引
き出されるが、金属テ−プに適当な張力を加えるために
被覆部材ドラムCMDにはドラムの回転を抑制するブレ
−キの機能を備えている。テ−プは1重でも構わない
が、巻き付け時の張力をバランスさせるために、複数個
の被覆部材ドラムCMDを複合通信ケ−ブル構成部材の
周りに点対称に配置する方が巻き付けを良好に行うこと
ができる。
【0037】図14は前記複合通信ケ−ブルCCCを形
成するための手段の一構成例を示す図であり、複合ケー
ブル形成手段CCFに対する複合通信ケーブルの材料の
供給方法を模式的に示している。図中、CCFは複合ケ
−ブル形成手段、SMDは副部材ドラム、CMDは被覆
部材ドラム、MMDは主部材ドラム、CSMは伝送路副
部材、CMMは伝送路主部材、CCMは被覆部材であ
る。複合ケーブル形成手段CCFの中心機構として、例
えば、先に図12、13で説明した装置類を使用するこ
とができるが、複合ケーブル形成手段CCFとしては、
単に複合通信ケ−ブル構成部材を適当な間隔でロ−プや
金属線などで結束するようなものでも良い。
【0038】伝送路副部材CMSは、分岐通信ケ−ブル
CFC、あるいは分岐ケ−ブル通線用管BCP、あるい
は分岐ケ−ブル通線用管BCPに収容した分岐通信ケ−
ブルCFCである通線管入り分岐ケ−ブルCCSのいず
れかである。伝送路主部材CMMは、多芯ケ−ブル通線
用管MCP、あるいは多芯ケ−ブル通線用管MCPに多
芯通信ケ−ブルMFCを納めた通線管入り多芯ケ−ブル
MCSのいずれかである。被覆部材CCMは、例えば、
図11のような金属パイプを分割したもの、あるいは図
13に示す金属テ−プ、あるいは結束用のロ−プ、線材
などである。
【0039】主部材ドラムMMDは、伝送路主部材CM
Mを収納し、必要に応じて供給する。副部材ドラムSM
Dは、伝送路副部材CMSを収納し、必要に応じて供給
する。被覆部材ドラムCMDは、被覆部材CCMを収納
し、必要に応じて供給する。既にその機能を説明した複
合ケ−ブル形成手段CCFは、主部材ドラムMMD、副
部材ドラムSMD、被覆部材ドラムCMDから供給され
る伝送路主部材CMM、伝送路副部材CMS、被覆部材
CCMから複合通信ケ−ブルCCCを形成する働きをす
る。
【0040】さらに、上記の複合ケ−ブル形成手段CC
Fは、下水道MSP内へのケ−ブルあるいは通線用管類
の引き込みの進捗に応じて、複合通信ケ−ブルCCCに
形成する伝送路副部材CMSの個数を変える機能を持
つ。例えば、図14の中の最下部に記載された1個のS
MCからの伝送路副部材CMSは、まだ複合通信ケ−ブ
ルCCCに組み込まれない状態にある。また、当然では
あるが、複合ケ−ブル被覆COCを形成する必要がない
部分については、多芯通信ケ−ブルMFC、あるいは多
芯ケ−ブル通線用管MCP、あるいは通線管入り多芯ケ
−ブルMCSが単に通過するだけである。
【0041】図15は、複合通信ケ−ブルCCCを形成
するための複合ケ−ブル形成手段CCFのマンホ−ルM
MHに対する配置の一例を示している。前図の図14と
同様な模式図であり、図中、PLY1、PLY2は滑車
である。その他の構成は図14に準ずる。本配置では、
複合ケ−ブル形成手段CCFはマンホ−ルの外に配置さ
れており、複合ケ−ブル形成手段CCFが形成した複合
通信ケ−ブルCCCを下水管MSP内に引き込んでい
る。ケーブルの進行方向を変更する場所で、例えば、滑
車PLY1、PLY2を用いて、複合通信ケーブルCC
Cを過大な応力から保護することができる。
【0042】図16は、前記複合通信ケ−ブル形成手段
CCFのマンホ−ルMMHに対する図15とは別の配置
例を示す図である。この図も、前記図14、図15と同
様に模式的に描かれている。図中、PLYは滑車であ
る。本配置では、複合ケ−ブル形成手段CCFはマンホ
−ルの内に配置されており、複合ケ−ブル形成手段CC
Fが形成した複合通信ケ−ブルCCCは直接下水管MS
P内に引き込まれる。また、伝送路主部材CMM、伝送
路副部材CMS、被覆部材CCMは、例えば、滑車PL
Yによって進行方向を変えられ、マンホ−ル内の複合ケ
−ブル形成手段CCFに送られる。
【0043】図17は、本発明において、リ−ドワイヤ
LDWによるケ−ブル類の引き込み速度をケ−ブル供給
側と到達側で同期させる方法を説明するための模式図で
ある。この図において、下水管MSP、マンホールMM
H、分岐下水管BSPを概念的に示し、複合通信ケーブ
ルCCCを形成し、敷設するのに必要な各装置を配置し
ている。図中、WDMはワイヤ巻き取り手段、STLは
信号線である。再び、リードワイヤLDWの敷設工程を
説明した前記図3を参照する。図3では、例えば、3本
のリードワイヤが通線されるが、このリ−ドワイヤLD
Wの通線と同時にそれぞれ信号線STLを通線する。し
たがって、図17のようにこの各リードワイヤ1本毎に
1本の信号線STLが通線される。それぞれの信号線S
TLは複合ケ−ブル形成手段CCFとリードワイヤの通
線先である分岐下水管BSP1とBSP2、およびマン
ホール2(MMH2)の出口に配置された、例えば3個
の、ワイヤ卷き取り手段WDMに接続されている。
【0044】信号線STLを通じて、複合ケ−ブル形成
手段CCFが供給する複合通信ケ−ブルCCC等の送り
出し速度がワイヤ卷き取り手段WDMに連絡される。す
なわち、複合ケ−ブル形成手段CCFが供給する複合通
信ケ−ブルCCC、多芯通信ケ−ブルMFC、多芯ケ−
ブル通線用管MCPあるいは通線管入り多芯ケ−ブルM
CS等の伝送路主部材CMMの供給量、または、分岐通
信ケ−ブルCFC、分岐ケ−ブル通線用管BCPあるい
は通線管入り分岐ケ−ブルCCS等の伝送路副部材CM
Sの供給量を、引き込み側に配置されているワイヤ巻き
取り手段WDMに伝達する。各ワイヤ巻き取り手段WD
Mはこの情報に基づきリ−ドワイヤLDWの巻き取り速
度を調節する。この速度調節により、1本のみが速く引
かれるなどして、ケーブル類に過大の張力が掛かる等の
恐れは解消される。
【0045】図18、図19を用いて、本発明による通
信用管路および通信ケ−ブルの敷設による分岐の形態に
ついて説明する。これらの図においては、下水管MS
P、複数の分岐下水管BSP、および複数のマンホール
MMHと付随する分岐スペースBRSを線画で示し、敷
設された通信線路、すなわち、管路と通信ケーブル類を
記号化して模式的に示している。図18は、ほぼ、今ま
で説明した通信ケーブル類の敷設方法に従ったもので、
各マンホールMMHに設けられた分岐スペースBRS内
の分岐ボックスBBXで、敷設方向に隣接するマンホー
ルとの間に存在するすべての分岐下水管に対応する分岐
ケーブルCFCの分岐を行うようにしている。
【0046】しかし、常に上記の敷設方法を踏襲する必
要はなく、マンホールMMH付近の状況やマンホールM
MHと分岐下水管BSPの主に距離的な配置具合等によ
って、各種変形した敷設方法を取ることができる。例え
ば、図19に示すように、分岐下水管4、5(BSP
4、BSP5)に分岐するのに、全体の通信ケーブルの
敷設方向と反対に、右端のマンホールMMHから遡上す
るように分岐してもよい。あるいは、分岐先に最寄りの
マンホ−ルMMHから分岐通信ケ−ブルCFCを供給す
るようにしてもよい。さらに、同じく図19で、中央の
マンホールMMHのように分岐スペースを設けず、分岐
を行わないようにしてもよい。すなわち、任意の個数の
マンホール間に存在する分岐先に対し、任意の個数のマ
ンホールから分岐を行うようにしてもよい。
【0047】さらに、将来の情報配送先に対する分岐に
対応することができるように、一部の分岐ケ−ブル通線
用管BCPを、現在は情報配送先に連絡していない分岐
下水管の分岐点まで敷設するようにしてもよい。例え
ば、図19における分岐下水管3(BSP3)が現在は
情報配送先に連絡していないものとすると、その分岐点
近傍まで分岐ケーブル通線用管BCPを敷設しておく。
この場合、情報の配送が必要になった時点で分岐下水管
3(BSP3)内に分岐ケ−ブル通線用管BCPを敷設
し、前述した既敷設部分と接続する。その後、この分岐
ケ−ブル通線用管BCPの中に分岐ケ−ブルCFCを通
線すればよい。なお、新しく敷設された分岐ケ−ブル通
線用管BCPと、既に敷設されていた分岐ケーブル通線
用管BCPの接続は、外部から異物の侵入を防ぎ、充分
な強度も配慮された接続法が取られ、接続後の分岐ケー
ブル通線用管BCPが実質的に一体と見なせる構造とす
る。
【0048】このように、予め、現在使用しない情報配
送先のために、分岐ケ−ブル通線用管BCPを情報配送
先まで敷設せずに、途中まで敷設する場合や、分岐ケ−
ブル通線用管BCPを情報配送先まで設置するが接続は
しない場合、敷設された分岐ケ−ブル通線用管BCPの
内部にリードワイヤLDW、または、分岐ケーブルCF
Cを収容し、この分岐ケ−ブル通線用管BCPの両端を
異物の進入を防ぐよう密封しておく。そして、接続ある
いは敷設が必要となった時点で開封し、前記リードワイ
ヤLDWを用いて前記分岐ケーブルを敷設、あるいは、
前記分岐ケーブルCFCを使用に供する。これにより、
後日の接続が非常に楽となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1本の下水管路内には原則1本のケ−ブルを敷設しなけ
ればならないという問題点を解決することができる。ま
た、多芯のケ−ブルと細径の通線用保護管路を複合する
ことにより、全ての通信線に対して通線用保護管路を用
意する従来の方法に比べて格段に通信線数の減少を抑え
ることができる。さらに、主通信線や分岐した通信線に
支障が生じた場合でも同通信線のみを容易に敷設換えす
ることができる。さらにまた、分岐ケ−ブルの追加敷設
を危険無く行うことができるなど、ケ−ブル敷設に対す
る制約条件が多い下水道管内に、保守と追加敷設が容易
な通信線路の敷設を可能にする。さらにまた、通信ケー
ブルの敷設時点で未使用である情報配送先へ配慮して、
予め、通線用保護管路の敷設を行うことにより、配送先
へのサービス開始の作業が簡単になる等、将来の増設に
も容易に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により下水管に敷設された通信ケーブ
ルの模式図である。
【図2】 本発明に使用する各種通信ケーブル類の断面
を示す模式図である。
【図3】 本発明による通信ケーブル敷設の第1手順を
示した模式図である。
【図4】 通信ケーブル敷設の第2手順を示した模式図
である。
【図5】 通信ケーブル敷設の第3手順を示した模式図
である。
【図6】 通信ケーブル敷設の第4手順を示した模式図
である。
【図7】 通信ケーブル敷設の第5手順を示した模式図
である。
【図8】 本発明による別の敷設方法による通信ケーブ
ル敷設の第1手順を示した模式図である。
【図9】 別の敷設方法による通信ケーブル敷設の第2
手順を示した模式図である。
【図10】 本発明で使用するマンホールに隣接した分
岐スペースの模式図である。
【図11】 複合ケーブル被覆を構成する被覆部材の一
例を示す模式図である。
【図12】 被覆部材を結合して複合ケーブル被覆を形
成する形成機構を示す模式図である。
【図13】 被覆部材で複合ケーブル被覆を形成する形
成機構の他の例を示す模式図である。
【図14】 複合ケーブルを形成する形成手段の一例を
示す模式図である。
【図15】 複合ケーブルを地上で形成して下水管に送
り込む複合ケーブル形成手段を示す模式図である。
【図16】 複合ケーブルをマンホール等の地下で形成
する複合ケーブル形成手段を示す模式図である。
【図17】 複合ケーブルの形成と敷設を同期して行う
敷設作業を示す模式図である。
【図18】 下水管内の分岐方法について説明するため
の模式図である。
【図19】 下水管内の他の分岐方法について説明する
ための模式図である。
【符号の説明】
MSP 下水管 MMH、MMH1、MMH2 マンホール BRS、BRS1、BRS2 分岐スペース BBX 分岐ボックス、 BSP、BSP1、BSP2 分岐下水管 CCC 複合通信ケーブル MCS 通線管入り多芯ケーブル CCS 通線管入り分岐ケーブル MFC 多芯通信ケーブル CFC 分岐通信ケーブル MCP 多芯ケーブル通線用管 BCP 分岐ケーブル通線用管 COC 複合ケーブル被覆 LDW リードワイヤ STL 信号線 CCF 複合ケーブル形成手段 WDM ワイヤ巻き取り手段 CCM 被覆部材 CMD 被覆部材ドラム CMM 伝送路主部材 MMD 主部材ドラム CSM伝送路副部材 SMD 副部材ドラム CRF ドラム回転枠 PLY、PLY1、PLY2 滑車 WDM ワイヤ巻き取り手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 1/08 H02G 1/08 E 9/06 9/06 Z

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に保守用空間を有する既
    設管路であって、伝送される情報のうちの少なくとも一
    部を配送すべき情報配送先に連絡する少なくとも1個の
    分岐管路を有する既設管路内に、前記情報を伝送する少
    なくとも1本の通信線を含む通信ケーブルあるいは該通
    信ケーブルを収容するためのケーブル通線用管を有する
    通信線路を敷設する方法であって、 前記保守用空間の内部あるいは近傍に設けられた分岐ス
    ペース内に、前記情報を前記情報配送先に伝送するため
    の分岐ケーブルを分岐する分岐ボックスを設置し、 前記保守用空間あるいは前記分岐スペースから、前記既
    設管路内に前記分岐後の通信ケーブルあるいは該通信ケ
    ーブルを収容するためのケーブル通線用管を通すととも
    に、前記既設管路を介して前記情報配送先に連絡する前
    記分岐管路内あるいは前記情報配送先に連絡する前記分
    岐管路の分岐点近傍まで前記分岐ケーブルを収容する分
    岐ケーブル通線用管を配置し、前記分岐後の通信ケーブ
    ルあるいは該通信ケーブルを収容するためのケーブル通
    線用管と前記分岐ケーブル通線用管とを一括して前記既
    設管路の内壁に固定して敷設し、 前記分岐ボックスから前記情報配送先に前記分岐ケーブ
    ルを配線することを特徴とする通信線路の敷設方法。
  2. 【請求項2】 前記情報配送先には将来の情報の配送が
    予定される情報配送先が含まれており、 該将来の情報の配送が予定される情報配送先に連絡する
    前記分岐管路の分岐点の近傍まで敷設される前記分岐ケ
    ーブル通線用管の先端部に異物等の進入を阻止する防護
    措置を施し、 前記情報配送先に情報を配送する必要が生じた時点で、
    該情報配送先に連絡する分岐管路内に分岐ケーブル通線
    用管を通して前記敷設済みの分岐ケーブル通線用管と接
    続し、 前記分岐ボックスから前記情報配送先まで前記分岐ケー
    ブルを配線することを特徴とする請求項1に記載の通信
    線路の敷設方法。
  3. 【請求項3】 前記分岐ケーブル通線用管を前記分岐管
    路内で前記分岐管路の内壁に固定することを特徴とする
    請求項1あるいは2に記載の通信線路の敷設方法。
  4. 【請求項4】 前記分岐管路が前記情報配送先に到達す
    る前に、前記分岐ケーブル通線用管が前記分岐管路から
    引き出されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の通信線路の敷設方法。
  5. 【請求項5】 前記通信ケーブルはケーブル通線用管の
    内部に収容されており、該ケーブル通線用管と前記分岐
    ケーブル通線用管とを、一括して前記既設管路の内壁に
    固定して敷設することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の通信線路の敷設方法。
  6. 【請求項6】 前記ケーブル通線用管が、螺旋状に卷か
    れた金属線芯材により補強された可撓性のある樹脂製の
    管、可撓性のある金属製の管、あるいは、可撓性の部材
    を組み合わせて筒状に形成したものであることを特徴と
    する請求項5に記載の通信線路の敷設方法。
  7. 【請求項7】 前記通信ケーブルあるいは該通信ケーブ
    ルを収容するためのケーブル通線用管と前記分岐ケーブ
    ル通線用管とを一括して複合ケーブル被覆内に収容して
    複合通信ケーブルを形成し、該複合通信ケーブルを前記
    既設管路の内壁に固定して敷設することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の通信線路の敷設方法。
  8. 【請求項8】 前記分岐ケーブル通線用管が、螺旋状に
    卷かれた金属線芯材により補強された可撓性のある樹脂
    製の管、可撓性のある金属製の管、あるいは、可撓性の
    部材を組み合わせて筒状に形成したものであることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の通信線路の敷
    設方法。
  9. 【請求項9】 前記分岐ケーブル通線用管は内部にリー
    ドワイヤを内蔵しており、その両端が密封された状態で
    前記既設管路および前記分岐管路の少なくとも一方に通
    し、 敷設後、分岐先への分岐の必要性が発生した時点で両端
    を開封し、前記リードワイヤを用いて前記分岐ケーブル
    を通線することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに
    記載の通信線路の敷設方法。
  10. 【請求項10】 前記分岐ケーブル通線用管は内部に分
    岐ケーブルを内蔵しており、その両端が密封された状態
    で前記既設管路および前記分岐管路の少なくとも一方に
    通し、 敷設後、分岐先への分岐の必要性が発生した時点で両端
    を開封し、前記分岐ケーブルの使用を開始することを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の通信線路の敷
    設方法。
  11. 【請求項11】 前記通信ケーブル、前記ケーブル通線
    用管あるいは前記通信ケーブルを収容したケーブル通線
    用管のいずれかと、少なくとも1個以上の前記分岐ケー
    ブル、前記分岐ケーブル通線用管あるいは前記分岐ケー
    ブルを収容した分岐ケーブル通線用管が、その長手方向
    の少なくとも一部を複合ケーブル被覆により一括して被
    覆されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載の通信線路の敷設方法。
  12. 【請求項12】 前記複合ケーブル被覆は、可撓性のあ
    る樹脂製の管、螺旋状に卷かれた金属線芯材により補強
    された可撓性のある樹脂製の管、可撓性のある金属製の
    管、あるいは、可撓性の部材を組み合わせて筒状に形成
    したものであることを特徴とする請求項11に記載の通
    信線路の敷設方法。
  13. 【請求項13】 前記通信ケーブルあるいは前記通信ケ
    ーブルを収容したケーブル通線用管のいずれかと、少な
    くとも1個の前記分岐ケーブルあるいは前記分岐ケーブ
    ルを収容した分岐ケーブル通線用管とを、複合ケーブル
    被覆により一括して被覆して複合通信ケーブルを形成
    し、該複合通信ケーブルを前記既設管路内に供給するこ
    とを特徴とする請求項11あるいは12に記載の通信線
    路の敷設方法。
  14. 【請求項14】 前記通信ケーブル、前記ケーブル通線
    用管あるい前記通信ケーブルを収容したケーブル通線用
    管のいずれかである伝送路主部材を収容した1個の主部
    材ドラムと、 前記分岐ケーブル、前記分岐ケーブル通線用管あるいは
    前記分岐ケーブルを収容した分岐ケーブル通線用管のい
    ずれかである伝送路副部材を収容した少なくとも1個の
    副部材ドラムと、 前記複合ケーブル被覆を形成するための被覆部材を収容
    した少なくとも1個の被覆部材ドラムと、 前記主部材ドラムより供給される前記伝送路主部材と前
    記少なくとも1個の副部材ドラムより供給される前記伝
    送路副部材とを束ね、前記被覆部材ドラムより供給され
    る前記被覆部材により形成した複合ケーブル被覆内に収
    容することにより複合通信ケーブルを形成する機能を有
    する複合ケーブル形成手段とを用い、 前記複合通信ケーブルを前記複合ケーブル形成手段によ
    り形成しながら前記保守用空間あるいは前記分岐スペー
    スを介して前記既設管路内に供給することにより、前記
    既設管路内に通して行くことを特徴とする請求項11〜
    13のいずれかに記載の通信線路の敷設方法。
  15. 【請求項15】 前記複合ケーブル形成手段は、前記既
    設管路、前記保守用空間あるいは前記分岐スペースの内
    部に配置されており、 複合通信ケーブルを前記複合ケーブル形成手段により形
    成しながら前記既設管路内に供給することにより前記既
    設管路内に通して行くことを特徴とする請求項14に記
    載の通信線路の敷設方法。
  16. 【請求項16】 前記複合ケーブル形成手段は、形成す
    る前記複合通信ケーブルに前記伝送路副部材を追加ある
    いは削減する機能と、前記複合通信ケーブルを構成する
    前記伝送路副部材を外部に取り出すための取りだし口を
    前記複合ケーブル被覆に形成する機能を有していること
    を特徴とする請求項14あるいは15に記載の通信線路
    の敷設方法。
  17. 【請求項17】 第1の保守用空間あるいは分岐スペー
    スから第2の保守用空間あるいは分岐スペースまで前記
    通信ケーブル、前記ケーブル通線用管あるいは前記通信
    ケーブルを収容したケーブル通線用管を敷設するととも
    に、前記第1の保守用空間から前記第2の保守用空間の
    間に位置する全ての情報配送先に連絡する前記分岐管路
    に前記分岐ケーブル、前記分岐ケーブル通線用管あるい
    は前記分岐ケーブルを収容した分岐ケーブル通線用管を
    敷設する場合に、 敷設に先立ち、前記第1の保守用空間あるいは分岐スペ
    ースから、前記第2の保守用空間あるいは分岐スペース
    および全ての前記情報配送先に対して、それぞれ1本の
    リードワイヤを前記既設管路および前記分岐管路内に通
    し、 前記通信ケーブル、前記ケーブル通線用管あるいは前記
    通信ケーブルを収容したケーブル通線用管のいずれか
    と、前記分岐ケーブル、前記分岐ケーブル通線用管ある
    いは前記分岐ケーブルを収容した分岐ケーブル通線用管
    とを前記既設管路に供給するとともに、前記リードワイ
    ヤで引き込むことを特徴とする請求項11〜16のいず
    れかに記載の通信線路の敷設方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の保守用空間あるいは分岐ス
    ペースから、前記第2の保守用空間あるいは分岐スペー
    スおよび全ての前記情報配送先に対して、前記1本のリ
    ードワイヤとともに、それぞれ1本の信号線を通し、 前記第2の保守用空間あるいは分岐スペースの近傍、お
    よび、全ての前記情報配送先の近傍に、前記リードワイ
    ヤを引くためのワイヤ巻き取り手段を設置し、 前記第1の保守用空間あるいは分岐スペース側から供給
    する前記各ケーブル類の供給速度に関する信号を、前記
    第2の保守用空間あるいは分岐スペース側、および、前
    記全ての情報配送先の側に、前記各信号線を介して伝送
    して、前記各ワイヤ巻き取り手段におけるワイヤ巻き取
    り速度を制御するようにしたことを特徴とする請求項1
    7に記載の通信線路の敷設方法。
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