JP2002354344A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2002354344A
JP2002354344A JP2001154088A JP2001154088A JP2002354344A JP 2002354344 A JP2002354344 A JP 2002354344A JP 2001154088 A JP2001154088 A JP 2001154088A JP 2001154088 A JP2001154088 A JP 2001154088A JP 2002354344 A JP2002354344 A JP 2002354344A
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JP2001154088A
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Toshiaki Nakahira
寿昭 中平
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度な小サイズ画像を得ることが可能な撮
像装置を提供すること。 【解決手段】 図6に示す如く、本発明の撮像装置は、
二次元に複数配列された光電変換素子からなる画素部2
00と、画素部200の光電変換素子から読み出された
信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部201と、垂
直転送部201で伝送された信号電荷を水平方向に転送
する水平転送部202と、を備え、小サイズの画像デー
タを記録する際には、垂直方向に並んだN個(Nは2以
上)の光電変換素子の信号電荷を画素混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置に関し、
詳細には、小サイズの画像データを記録する際に画素混
合を行う撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルスチルカメラにおいて
は、CCDの高画素化が進んでいる。CCDの高画素化
が進むのに伴い、ファイル記録に時間を要してしまった
り、また、その記録した画像を携帯電話などの通信機能
を使って別の場所に転送する場合に、インフラがデジタ
ルスチルカメラの急速な発展に追いついていないため、
転送に時間を要してしまう。
【0003】上述のような理由から、例えば、300万
画素レベルの画像を記録可能なデジタルスチルカメラに
あっても、VGA(30万画素相当)での撮影機能を備
えているものや、トリミング機能を有するものもあり、
画像転送前にトリミング、或いはサイズを縮小するなど
して、上述のような問題を解決しているデジタルカメラ
も知られている。
【0004】このように、ユーザは必ずしも高解像、高
画素の画像を必要としない場合もある。また、予め解像
度等を問わず小さいサイズでの撮影でも良いという場合
には、例えばVGAクラスの画像サイズでの記録に設定
しても、最高画素数での撮影時とCCDの駆動自体を変
えずに、DSP等の信号処理によって、大きな画像から
間引き処理等により、希望のファイルサイズに変換し、
圧縮・記録するのが一般的な方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、解像度を特に問題としない小サイズの画像が必
要な場合に、大きいサイズ(高画素数)の画像を取り込
んで、間引き処理等により所望の大きさの画像としてい
るため、高感度化することができず、低照度下では、シ
ャッター秒時を短くすることができないため、手ぶれ等
の影響を受け、また、AGCなどでゲインアップを必要
とするため、記録画像にノイズが発生するという問題が
ある。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、小サイズの画像を記録する際に、単純に間引き
などの処理によって画像サイズを小さくするのではな
く、画像サイズが小さくて良いことを利用して、高画素
撮影時では達成できない高感度化を画素混合によって実
現し、高感度な小サイズ画像を得ることが可能な撮像装
置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、小サイズの画像を記録す
る場合に、低照度下でも手ぶれを防止可能な撮像装置を
提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、小サイズの画像を記録す
る場合に、ノイズの少ない画像を得ることが可能な撮像
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1にかかる発明は、二次元に複数配列された
光電変換素子と、前記光電変換素子から読み出された信
号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部と、前記垂直転
送部で伝送された信号電荷を水平方向に転送する水平転
送部と、を備え、小サイズの画像データを記録する際に
は、垂直方向に並んだN個(Nは2以上)の光電変換素
子の信号電荷を画素混合するものである。
【0010】上記発明によれば、垂直転送部は、光電変
換素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送し、
水平転送部は、垂直転送部で伝送された信号電荷を水平
方向に転送し、小サイズの画像データを記録する際に
は、垂直方向に並んだN個(Nは2以上)の光電変換素
子の信号電荷を画素混合する。
【0011】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
にかかる発明において、小サイズの画像データを記録す
る際に、被写体の輝度が低い場合には、手ぶれによる画
質劣化を防止すべく、画素混合によって得られる感度上
昇分だけ露光時間を短くするものである。上記発明によ
れば、小サイズの画像データを記録する際に、被写体の
輝度が低い場合には、手ぶれによる画質劣化を防止すべ
く、画素混合によって得られる感度上昇分だけ露光時間
を短くする。
【0012】また、請求項3にかかる発明は、請求項1
にかかる発明において、小サイズの画像データを記録す
る際に、画素混合によって得られる感度上昇分以下でシ
ステムのゲインを下げるものである。上記発明によれ
ば、小サイズの画像データを記録する際に、画素混合に
よって得られる感度上昇分以下でシステムのゲインを下
げる。
【0013】また、請求項4にかかる発明は、請求項1
にかかる発明において、記録モードを選択するための記
録モード選択手段を備え、前記記録モード選択手段で小
サイズの画像データの記録が選択された場合に、垂直方
向に並んだN個(Nは2以上)の光電変換素子の信号電
荷を画素混合するものである。上記発明によれば、記録
モード選択手段で小サイズの画像データの記録が選択さ
れた場合に、垂直方向に並んだN個(Nは2以上)の光
電変換素子の信号電荷を画素混合する。
【0014】また、請求項5にかかる発明は、請求項1
にかかる発明において、画素混合を行った場合には、ア
パーチャーの強調を押さえるものである。上記発明によ
れば、画素混合を行った場合には、アパーチャーの強調
を押さえる。
【0015】また、請求項6にかかる発明は、請求項1
にかかる発明において、画素混合を行う場合には、前記
水平転送部の転送パルスの周波数を1/N(Nは2以
上)とするものである。上記発明によれば、画素混合を
行う場合には、前記水平転送部の転送パルスの周波数を
1/N(Nは2以上)とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
かかる撮像装置を適用したデジタルスチルカメラの好適
な実施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1は、本実施の形態にかかるデジタルス
チルカメラの概略構成を示す図である。同図に示すデジ
タルスチルカメラは、レンズ100、メカ機構(絞り・
フィルタ部)101、CCD102、CDS回路10
3、AGC回路104、A/D変換回路105、DSP
(デジタル信号処理回路)106、圧縮/伸張回路10
7、DRAM108、メモリカード109、表示部11
0、CPU111、操作部112、TG(タイミングジ
ェネレータ)113、ドライバ114、マルチプレクサ
115、発振器116、およびカウンタ117を備えて
いる。
【0018】レンズ100は、被写体像をCCD102
に結像する。メカ機構101は、CCD102に結像さ
れる被写体像の光量を制限する絞りやフィルタ部からな
る。CCD102は、レンズ100を介して入力した被
写体像を電気信号(アナログ画像データ)に変換する。
CDS(相関2重サンプリング)回路103は、CCD
102に対する低雑音化のための回路である。また、A
GC回路104は、CDS回路103で相関2重サンプ
リングされた信号のレベルを、CPU111により設定
されるゲインで補正する。さらにA/D変換回路105
は、AGC回路104を介して入力したCCD102か
らのアナログ画像データをデジタル画像データに変換す
る。すなわち、CCD102の出力信号は、CDS回路
103およびAGC回路104を介し、またA/D変換
回路105により、最適なサンプリング周波数(例え
ば、NTSC信号のサブキャリア周波数の整数倍)にて
デジタル信号に変換される。
【0019】また、DSP(デジタル信号処理回路)1
06は、A/D変換回路105から入力したデジタル画
像データについて、色差(Cb、Cr)と輝度(Y)に
分けて各種処理・補正を行い、処理後のデジタル画像デ
ータを出力する。
【0020】圧縮/伸張回路107は、画像データの圧
縮処理や圧縮画像データの伸張処理を行う。DRAM1
08は、DSP106で信号処理された画像データを一
時的に格納するフレームメモリである。メモリカード1
09には、圧縮された画像データが記録される。
【0021】表示部110は、例えば、LCDデバイス
からなり、被写体をモニタリングしたモニタリング画像
やメモリカード109に記録されている画像データに応
じた表示が行われる。
【0022】CPU111は、ROM(不図示)に格納
されたプログラムに従ってRAM(不図示)を作業領域
として使用して、操作部112からの指示、或いは図示
しないリモコン等の外部動作指示に従い、上記デジタル
カメラ内部の全動作を制御する。具体的には、CPU1
11は、メモリカード109への画像データの記録動作
の制御、被写体のモニタリング画像の表示部110への
表示動作の制御、メモリカード109に記録されている
画像データの再生動作の制御等を行う。
【0023】操作部112は、各種モード(モニタリン
グモード、再生モード、通常画像サイズ記録モード、1
/4画像サイズ記録モード、1/16画像サイズ記録モ
ード)を選択するためのボタンや、撮影指示を与えるた
めのレリーズキー等を備えており、ユーザーによりキー
操作された内容をCPU111に与える。
【0024】発振器116は、基本クロックを生成して
マルチプレクサ115およびカウンタ117に出力す
る。カウンタ117は発振器116から入力される基本
クロックをカウントして基本クロックの1/N(Nは2
または4)の周波数のクロック信号をマルチプレクサ1
15に出力する。マルチプレクサ115は、CPU11
1から入力される制御信号に従って、発振器116およ
びカウンタ117から入力されるクロック信号を切り替
えてTG113に出力する。
【0025】TG113は、マルチプレクサ115から
入力されるクロック信号およびCPU111から入力さ
れる制御信号に基づいて、水平転送パルスおよび垂直転
送パルスを生成してCCD102に出力する。
【0026】上記したデジタルカメラは、被写体を撮像
して表示部110に表示するモニタリングモード、被写
体を撮像して得られる画像データをメモリカード109
に記録する記録モードと、メモリカード109に記録さ
れた画像を表示する表示モード等を備えている。
【0027】図2は、図1のCCD102の画素配列の
一例を示す図である。同図に示す例は、インターレース
タイプの記録画素数491万画素(2560列×192
0行)の原色CCDの概略構成例を示している。ここで
は、感度を上昇させた場合の画素数がポピュラーなサイ
ズ(VGAサイズ)となる画素数とした。なお、本発明
のCCDの画素数はこれに限られるものでないことはい
うまでもない。また、図2では、原色タイプのCCDを
例に挙げたが、図2の読み出しゲートの配線パターンを
変更することにより、補色CCDにも適用可能である。
補色CCDの場合は配線パターンが複雑になるため、こ
こでは、説明の簡略化のため原色CCDを採用した場合
について説明する。
【0028】図2に示すCCD102は、ベイヤ配列と
なっており、GBラインとBGラインが垂直方向に交互
に配列されている。同図では、垂直転送部および水平転
送部の図示を省略している。
【0029】図3は、図2のCCD102の左下部分
(図2のCCDの1列の1行〜16行)の拡大図(詳細
図)を示している。CCD102は、2次元に光電変換
素子が複数配列された画素部200と、読み出しゲート
(V1A、V1B、V3A、およびV3B)により読み
出された画素部200の光電変換素子の信号電荷を、垂
直転送ゲート(V2、V4)により垂直方向に転送する
垂直転送部201と、垂直転送部201で転送された電
荷を水平方向に転送する水平転送部202(図4参照:
図3では図示を省略している)と、水平転送部202で
転送された信号電荷を増幅した出力信号(アナログ画像
データ)を発生する出力アンプ部203(図4参照:図
3では図示を省略している)を備えている。また、同図
において、V1A、V1B、V3A、およびV3Bは、
画素部200の信号電荷を垂直転送部201に読み出す
ための読み出しゲートである。また、V2、V4は、読
み出された信号電荷を垂直転送するための垂直転送ゲー
トである。
【0030】一般的に、V1〜V4に、順次に−8V程
度の負の電圧を加えることによって垂直駆動を行う。図
3の構造はインターレースタイプCCDで一般的に使用
される構造で、4つのゲートで垂直転送を行うため4相
駆動と呼ばれている。このゲートの配線パターンは各種
態様が考えられる。
【0031】図3以外の配線パターンを採用すると、画
素混合による感度上昇なしで垂直の間引き処理だけを行
う場合や補色CCDに対応することができる。また、読
み出しゲート(V1A、V1B、V3A、V3B)に対
して、垂直転送ゲート(V2、V4)は倍の負荷容量に
なるため、V2をV2、V5に、V4をV4、V6のよ
うに2つに分け、ドライバの負荷を同程度にすること
で、ドライバの構造を簡略化することもできる。
【0032】ここでは、説明の簡略化のため図3の配線
パターンとしている。図3のような配線パターンとする
ことにより、最も少ないゲート数で、本発明を実現する
ことができる。このように、ゲート数を少なくすると、
CCDの製造が容易となり、これにより、製造歩留まり
が良くなりCCDの製造のコストダウンとなる。
【0033】つぎに、図1のデジタルカメラの概略のモ
ニタリング動作を説明する。操作部112で、モニタリ
ングモードが選択されると、レンズ100を介した被写
体像は、CCD102で電気信号(アナログ画像デー
タ)に変換された後、CDS回路103およびAGC回
路104を経て、A/D変換回路105でデジタル画像
データに変換される。変換されたデジタル画像データ
は、DSP106で信号処理されてバスを介してDRA
M108に格納される。CPU111は、DRAM10
8に格納されたデジタル画像データをバスを介して表示
部110に表示して、被写体のモニタリング画像を表示
部110に表示する。
【0034】つづいて、図1のデジタルカメラの概略の
記録動作を説明する。操作部112で、記録モードが選
択されて、レリーズキーが押下されると、レンズ100
を介した被写体像は、CCD102で電気信号(アナロ
グ画像データ)に変換された後、CDS回路103およ
びAGC回路104を経て、A/D変換回路105でデ
ジタル画像データに変換される。変換されたデジタル画
像データは、DSP106で信号処理されてバスを介し
てDRAM108に格納される。DRAM108に格納
されたデジタル画像データは、バスを介して圧縮/伸張
回路107に入力されて圧縮処理され、再びDRAM1
08に格納される。圧縮処理が終了すると、CPU11
1は、DRAM108に格納されている圧縮処理された
画像データを、バスを介してメモリカード109に記憶
する。
【0035】つぎに、図4〜図7を参照して、CCD1
02のデータ転送方法について説明する。CPU111
が、画像データの取り込み開始指示とともに、CCD1
02の垂直転送段数を指示するモード信号をタイミング
ジェネレータに出力する。これに応じて、タイミングジ
ェネレータは、モード信号に応じた水平転送パルスおよ
び垂直転送パルスをCCD102に出力して、画像デー
タの取り込み動作に移行する。すなわち、CPU111
は、モード信号でCCD102の垂直転送段数を設定し
ている。このモード信号は、複数種類(モニタリングモ
ード、通常サイズ画像サイズ記録モード、1/4画像サ
イズ記録モード、1/16画像サイズ記録モード)あ
り、その詳細は後述する。
【0036】(モニタリング動作時のCCDのデータ転
送)図4は、モニタリング動作時のCCD102のデー
タ転送方法を説明するための図である。モニタリング時
は、感度を全画素記録時の4倍とし、垂直有効ライン数
を1920×(2/16)=240とする。
【0037】モニタリング動作時は、V1A、V3Aに
一般的には15V程度の正の電圧を印加することで、そ
れぞれ垂直転送部201に電荷を読み出す(R1、R
3、R5、R7、G10、G12、G14、G16)。
【0038】読み出された電荷は、水平転送部202に
向けて垂直転送部201をそれぞれ4段転送され、水平
転送部202内で混合される。次に水平方向、アウトプ
ット端子に向けて順次、水平転送され、次段の回路でサ
ンプルホールドされ、A/D変換後、DSP106に送
出される。
【0039】水平転送部202が空になるまで水平転送
を行った後、再び垂直転送部201内の転送を4段行
う。この動作を全ての垂直転送部201内が空になるま
で繰り返す。以上の動作で1フレーム分の電荷の転送が
完了する。
【0040】図2のCCDの場合、この転送方法で読み
出された有効な垂直段数は240段となる。これは、N
TSCのTVモニターにモニタリング画像を映し出す場
合、ほぼ1フィールド分の水平本数になるので、DSP
106での画像処理を容易にすることができる。以上の
ようなモニタリング動作をすることで、混合読み出しを
しないタイプのCCDに比して、4倍の感度を持つこと
が可能となる。
【0041】(画像記録時のCCDのデータ転送)図5
〜図7は、画像記録時のCCDの垂直転送方法を説明す
るための説明図である。通常画像サイズ記録モード、
1/4画像サイズ記録モード、および1/16画像
サイズ記録モードでの画像記録時のCCD102の垂直
転送方法を、図5〜図7を参照して説明する。
【0042】通常画像サイズ記録モード 図5は、通常画像サイズ記録時のCCDのデータ転送方
法(感度が等倍)を説明するための図である。同図にお
いて、(A)は第1フィールドのデータ転送、(B)は
第2フィールドのデータ転送を示している。
【0043】操作部112のレリーズキーを押される
と、被写体の輝度に応じてCPU111が絞り値、露光
時間を決定し、記録フレームで規定量の露光後、シャッ
ターを閉じる。そして、垂直転送部201の掃き出しを
行う。この後、CCD102の読み出しゲート(V1
A、V1B)に正の電圧を印加し、R画素の信号電荷を
垂直転送部201に読み出す。読み出された信号電荷
は、水平転送部202に向けて垂直転送部201をそれ
ぞれ1段転送される。次に、水平方向、アウトプット端
子に向けて水平転送される。水平転送部202が空にな
るまで水平転送を行った後、再び垂直転送部201内の
転送を1段行う。この動作を全ての垂直転送部201内
が空になるまで繰り返す。以上の動作で第1フィールド
分の信号電荷の転送が完了する。
【0044】第1フィールドの転送が終わると、CCD
102の読み出しゲート(V3A、V3B)に正の電圧
を印加し、G画素の信号電荷を垂直転送部201に読み
出す。以後、第1フィールドと同様に転送し、第2フィ
ールドの転送を完了する。以上の動作で1920水平ラ
イン全てを読み出すことができる。
【0045】従来の技術では、例えばISO感度の設定
や、記録画素数の設定によらず、この読み出し方法は変
わらなかった。後段のAGC回路やDSPなどで、ゲイ
ンアップ、間引き処理をしていたからである。したがっ
て、このように記録する場合は、上述のような設定によ
らずCCD自体の感度は一定であった。
【0046】1/4画像サイズ記録モード 図6は、1/4画像サイズ記録時のCCD102のデー
タ転送方法を説明するための図である。同図を参照し
て、1/4画像サイズ記録モード時に、記録画像サイズ
が全画素記録時の画素数に対し、1/4の画素数(1/
4画像サイズ)で記録して、感度を2倍とした場合を説
明する。有効垂直ライン数は、1920×(4/16)
×2フィールド=960となる。同図において、(A)
は第1フィールドのデータ転送、(B)は第2フィール
ドのデータ転送を示している。
【0047】図5と異なる点は、読み出し後、垂直転送
部201で、水平転送部202に向けての垂直転送を2
段行っている点である。これにより、全画素読み出し時
のCCD感度に対し、見かけ上2倍の感度を持つのと等
価になる。垂直段数は画素混合することで、半分(96
0段)となる。希望の画像サイズにするためには、水平
方向も1/2に間引く必要がある。水平の間引きは水平
転送部を複数本備えたCCD(例えば、特開昭63−1
17577号公報の個体撮像素子)の場合には、CCD
で実現可能であるが、ここでは簡略化のため、間引き処
理は後段のDSP106で行う。
【0048】ところで、従来技術では、例えば、手ぶれ
撮影を防止するために、露光時間にリミットを設け、そ
れ以上の露光時間にならないように制御していた。すな
わち、手ぶれ秒時以上の露光時間を持たないと、露光量
がアンダーになってしまう場合が発生した時には、露光
時間を手ぶれ秒時で止めて、後段のアンプ回路でゲイン
アップして、適正露光レベルになるようにする。したが
って、アンプ回路のゲインをアップするためノイズが増
加してしまう。
【0049】これに対して、本実施の形態においては、
上記図6の如き転送方法を採用することにより、手ぶれ
による画質劣化を防止する場合は、画素混合によって得
られる感度上昇分だけ露光時間を短くし、すなわち、全
画素読み出しに比して、1/2の明るさまで露光時間を
短くする。また、本実施の形態では、ノイズの少ない1
/4サイズの画像データを得るために、画素混合によっ
て得られる感度上昇分以下でAGC回路104のゲイン
を下げる。これにより、全画素を読み出す方法に比し
て、半分の明るさまでは通常の撮影と変わらないAGC
回路104のゲインで撮影することができる。
【0050】また、デジタルスチルカメラにおいて、消
費電力が大きいことは大きな問題である。電力消費の内
訳の中でCCDの水平転送による電力消費の占める割合
は高い。また、CCDの水平転送の効率は、一般的に周
波数に反比例する。画素混合を水平転送部で行うと、当
然通常撮影より大きな電荷を転送することになるが、こ
の電荷量の増加によっても転送効率が下がってしまうこ
とがある。
【0051】そこで、1/4画像サイズ記録モードで
は、シャッター閉のあと、前述の垂直転送部201の掃
き出しを行う際に、CPU111からマルチプレクサ1
15に、源発振に対し、1/2の周波数のクロックを選
択する制御信号を送出する。これにより、水平転送部2
02の水平転送の駆動周波数を全画素サイズの記録時に
比して1/2とする。この結果、水平転送にかかる消費
電力は、理想的には1/2になり、転送効率も上昇す
る。この場合、もともとの垂直段数が1920の1/2
になっているので、1フレーム転送するための時間は、
全画素転送する時間と変わらないことになる。
【0052】さらに、一般的に標本化による折り返しの
発生を軽減する為に、CCDの画素ピッチに対応した光
学的LPF(フィルタ部)をCCD102の前面に配置
するが、上述のように画素混合を行う場合は、光学的L
PFの点分離距離と合わなくなってしまうため、折り返
しが発生しやすくなってしまうが、これを軽減するため
に、アパーチャーの強調を全画素読み出し時に比して弱
めにする。これにより、より画質の良い画像の記録が可
能となる。
【0053】1/16画像サイズ記録モード 図7は、1/16画像サイズ記録時のCCDのデータ転
送方法を説明するための図である。同図を参照して、1
/16画像サイズ記録時に、記録画像サイズが全画素記
録時の画素数に対し、1/16の画素数(1/16画像
サイズ)で記録して、感度を4倍とした場合を説明す
る。この場合の有効垂直ライン数は、1920×(2/
16)×2フィールド=480となる。同図において、
(A)は第1フィールドのデータ転送、(B)は第2フ
ィールドのデータ転送を示している。
【0054】図7の場合(1/16画像サイズ)には、
図6の場合(1/4画像サイズ)に比して更に2倍の感
度を有する記録方式となっており、垂直転送部201の
読み出し後の垂直転送を4段行うことで高感度化を実現
している。かかる転送方法により、垂直段数は480段
になるため、画角を維持するための水平方向の1/4の
間引きをDSP106で行う。その結果、全画素読み出
し時(通常画像サイズ)に比して感度は4倍となり、画
像サイズは1/16になる。
【0055】上記図7の如き転送方法を採用することに
より、手ぶれによる画質劣化を防止する場合は、画素混
合によって得られる感度上昇分だけ露光時間を短くし、
すなわち、全画素読み出しに比して、1/4の明るさま
で露光時間を短くする。また、本実施の形態では、ノイ
ズの少ない1/16サイズの画像データを得るために、
画素混合によって得られる感度上昇分以下でAGC回路
104のゲインを下げる。これにより、全画素を読み出
す方法に比して、1/4の明るさまでは通常の撮影と変
わらないAGC回路104のゲインで撮影することがで
きる。
【0056】また、1/16画像サイズ記録モードで
は、シャッター閉のあと、前述の垂直転送部の掃き出し
を行う際に、CPU111からマルチプレクサ115に
信号が送られ、源発振に対し、1/4の周波数のクロッ
クを選択する制御信号を送出する。これにより、垂直転
送部201の水平転送の駆動周波数を全画素サイズの記
録時に比して1/4とする。この結果、水平転送にかか
る消費電力は、理想的には1/4になり、転送効率も上
昇する。また、1/16画像サイズ記録モードでも、1
/4画像サイズ記録モードと同様に、アパーチャーの強
調を全画素読み出し時に比して弱めにする。
【0057】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、小サイズの画像データを記録する際には、CCD
102の画素部200の垂直方向に並んだN個(Nは2
以上)の光電変換素子の信号電荷を画素混合することと
したので、高画素撮影時では達成できない高感度化を画
素混合によって実現することができ、高感度な小サイズ
画像を得ることが可能となる。
【0058】また、本実施の形態においては、小サイズ
の画像データを記録する際に、被写体の輝度が低い場合
には、手ぶれによる画質劣化を防止すべく、画素混合に
よって得られる感度上昇分だけ露光時間を短くすること
としたので、画素混合をしない場合に比して、1/感度
(感度が2倍の場合は1/2)の明るさまで露光時間を
短くすることができ、小サイズ画像を記録する際に、手
ぶれを防止することが可能となる。
【0059】また、本実施の形態においては、小サイズ
の画像データを記録する際に、画素混合によって得られ
る感度上昇分以下でシステムのゲインを下げることとし
たので、ノイズの少ない小サイズ画像を得ることが可能
となる。
【0060】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で
適宜変形可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
撮像装置によれば、垂直転送部は、光電変換素子から読
み出された信号電荷を垂直方向に転送し、水平転送部
は、垂直転送部で伝送された信号電荷を水平方向に転送
し、小サイズの画像データを記録する際には、垂直方向
に並んだN個(Nは2以上)の光電変換素子の信号電荷
を画素混合することとしたので、高画素撮影時では達成
できない高感度化を画素混合によって実現することがで
き、高感度な小サイズ画像を得ることが可能な撮像装置
を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0062】また、請求項2にかかる撮像装置によれ
ば、請求項1にかかる発明において、小サイズの画像デ
ータを記録する際に、被写体の輝度が低い場合には、手
ぶれによる画質劣化を防止すべく、画素混合によって得
られる感度上昇分だけ露光時間を短くすることとしたの
で、請求項1にかかる発明の効果に加えて、画素混合を
しない場合に比して、1/Nの明るさまで露光時間を短
くすることができ、小サイズ画像を記録する際に、手ぶ
れを防止することが可能となる。
【0063】また、請求項3にかかる撮像装置によれ
ば、請求項1にかかる発明において、小サイズの画像デ
ータを記録する際に、画素混合によって得られる感度上
昇分以下でシステムのゲインを下げることとしたので、
請求項1にかかる発明の効果に加えて、ノイズの少ない
小サイズ画像を得ることが可能となる。
【0064】また、請求項4にかかる撮像装置によれ
ば、請求項1にかかる発明において、記録モード選択手
段で小サイズの画像データの記録が選択された場合に、
垂直方向に並んだN個(Nは2以上)の光電変換素子の
信号電荷を画素混合することとしたので、請求項1にか
かる発明の効果に加えて、高感度の小サイズ画像を記録
する場合に、特別な操作を要することがなくなり、ユー
ザーの使い勝手が良くなる。
【0065】また、請求項5にかかる撮像装置によれ
ば、請求項1にかかる発明において、画素混合を行った
場合には、アパーチャーの強調を押さえることとしたの
で、請求項1にかかる発明の効果に加えて、画素混合を
行った場合に光学的LPFの効果が低減することに起因
して発生する擬色を、目立たなくすることが可能とな
る。
【0066】また、請求項6にかかる撮像装置によれ
ば、画素混合を行う場合には、前記水平転送部の転送パ
ルスの周波数を1/N(Nは2以上)とすることとした
ので、請求項1にかかる発明の効果に加えて、撮像装置
の消費電力を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかるデジタルスチルカメラの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCCDの画素配列の一例を示す図であ
る。
【図3】図2のCCDの左下部分(図2のCCDの1列
の1行〜16行)の拡大図(詳細図)である。
【図4】モニタリング動作時のCCDのデータ転送を説
明するための図である。
【図5】通常画像サイズ記録時のCCDのデータ転送方
法を説明するための図である。
【図6】1/4画像サイズ記録時のCCDのデータ転送
方法を説明するための図である。
【図7】1/16画像サイズ記録時のCCDのデータ転
送方法を説明するための図である。
【符号の説明】
100 レンズ 101 メカ機構(絞り・フィルタ部) 102 CCD 103 CDS回路 104 AGC回路 105 A/D変換回路 106 DSP(デジタル信号処理回路) 107 圧縮/伸張回路 108 DRAM 109 メモリカード 110 表示部 111 CPU 112 操作部 113 TG(タイミングジェネレータ) 114 ドライバ 115 マルチプレクサ 116 発振器 117 カウンタ 200 画素部 201 垂直転送部 202 水平転送部 203 出力アンプ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/907 H04N 5/907 B 5/91 101:00 // H04N 101:00 5/91 J Fターム(参考) 5C022 AA13 AB19 AB20 AB55 AC52 5C024 BX01 CX47 CX54 CX55 CY21 CY45 DX02 DX04 GZ27 HX55 5C052 GA02 GA07 GB05 GC03 GC05 GE04 GE08 5C053 FA08 FA09 GA11 GB40 KA04 KA10 KA30 LA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元に複数配列された光電変換素子
    と、 前記光電変換素子から読み出された信号電荷を垂直方向
    に転送する垂直転送部と、 前記垂直転送部で伝送された信号電荷を水平方向に転送
    する水平転送部と、 を備え、 小サイズの画像データを記録する際には、垂直方向に並
    んだN個(Nは2以上)の光電変換素子の信号電荷を画
    素混合することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 小サイズの画像データを記録する際に、
    被写体の輝度が低い場合には、手ぶれによる画質劣化を
    防止すべく、画素混合によって得られる感度上昇分だけ
    露光時間を短くすることを特徴とする請求項1に記載の
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 小サイズの画像データを記録する際に、
    画素混合によって得られる感度上昇分以下でシステムの
    ゲインを下げることを特徴とする請求項1に記載の撮像
    装置。
  4. 【請求項4】 記録モードを選択するための記録モード
    選択手段を備え、 前記記録モード選択手段で小サイズの画像データの記録
    が選択された場合に、、垂直方向に並んだN個(Nは2
    以上)の光電変換素子の信号電荷を画素混合することを
    特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 画素混合を行った場合には、アパーチャ
    ーの強調を押さえることを特徴とする請求項1に記載の
    撮像装置。
  6. 【請求項6】 画素混合を行う場合には、前記水平転送
    部の転送パルスの周波数を1/N(Nは2以上)とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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