JP2002353892A

JP2002353892A - 光送信装置及び光伝送システム

Info

Publication number: JP2002353892A
Application number: JP2001160046A
Authority: JP
Inventors: Giichi Ishii; 義一石井
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2001-05-29
Filing date: 2001-05-29
Publication date: 2002-12-06

Abstract

(57)【要約】【課題】装置が設置される環境温度の変化や、伝送路
の変化や、装置の部品変更などの様々な変化によって生
じる伝送路上の群遅延特性の変化がもたらす信号伝送特
性の変化に対して、常に最良の特性になるように群遅延
特性を調整する。【解決手段】周波数多重化された多チャンネル信号を
一括してＦＭ変調するＦＭ変調器１、群遅延特性を調整
する群遅延調整器２、増幅器３、光送信器４から構成さ
れる光送信装置５からなり、環境温度変化、伝送路変
化、装置の部品交換などによって生じる群遅延特性の変
化に対して、群遅延調整器の制御電圧を変化させ群遅延
特性を平坦にし、歪み特性を常に最良の特性に保つこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、周波数多重化され
た多チャンネル信号を一括ＦＭ変調して光伝送する光送
信装置及びその光送信装置を用いる光伝送システムに関
する。

【０００２】

【従来の技術】周波数多重化された多チャンネル信号を
一括ＦＭ変調して光伝送する従来の光送信装置及びその
光送信装置を用いる光伝送システムとして、例えば特開
平８−２７４７１４号公報に記載のものが知られてい
る。図１９は、従来の光送信装置の構成を示すブロック
図である。光送信装置５は、ＦＭ変調器１、増幅器３、
及び光変調器４により構成され、光受信装置１５は、光
受信器１３及びＦＭ復調器１４により構成されている。
ここで、光送信装置５において、周波数多重化された多
チャンネル信号（図中、多チャネル信号と示されるもの
もある）は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調さ
れ、一括ＦＭ変調信号は、光変調器４により光強度変調
され、光ファイバ伝送路１２を介して光受信装置１５に
伝送される。光受信装置１５において、一括ＦＭ変調信
号は、光受信器１３により光／電気変換され、ＦＭ復調
器１４によりＦＭ復調され、周波数多重化された多チャ
ンネル信号が再生される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本シス
テムのようにＦＭ変調方式を用いるシステムでは、伝送
路の群遅延偏差が大きいと、群遅延特性とＦＭ復調後の
多チャンネル信号帯域に発生する２次歪み（ＣＳＯ）、
３次歪み（ＣＴＢ）の関係を示す図２０に示されるよう
に、伝送後のＦＭ復調した後の信号帯域に歪みが発生す
るため、従来の光送信装置及びその光送信装置を用いる
光伝送システムでは、装置が設置される環境温度の大き
な変化や、システム設置後に伝送路距離の変化や、シス
テム設置後に装置の部品に大きな変更などの外的な変化
によって伝送路の群遅延特性に変化が生じた場合に、伝
送後のＦＭ復調された多チャンネル信号の歪み特性が劣
化するという問題を有していた。

【０００４】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、環境温度変化、伝送路変化、装置の
部品交換などが生じる場合であっても群遅延特性が平坦
になるように制御し、常に高品質な多チャンネル信号を
伝送することができる光送信装置及び光伝送システムを
提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の光送信装置は、
周波数多重化された多チャンネル信号を一括してＦＭ変
調するとともに、得られたＦＭ一括変調信号によって信
号光を強度変調して光伝送する光送信装置において、前
記ＦＭ一括変調信号に応答する群遅延調整器を備え、制
御電圧に応じて前記群遅延調整器の群遅延を変化させる
ことで光送信装置内の群遅延特性を平坦にすることを特
徴とする。上記構成によれば、群遅延調整器を制御する
ことにより、光送信装置の群遅延特性を平坦に保つこと
ができ、常に高品質な多チャンネル信号を伝送すること
ができる。

【０００６】また、本発明の光送信装置は、前記信号光
を光／電気変換して得られたＦＭ一括変調信号をＦＭ復
調するＦＭ復調器を有し、ＦＭ復調して再生された多チ
ャンネル信号から光送信装置で発生する歪みレベルを検
出し、歪みレベルが一定になるようにフィードバックル
ープで前記群遅延調整器への制御電圧を制御する制御手
段を備えたことを特徴とする。上記構成によれば、ＦＭ
復調器で光送信装置で発生する歪みレベルを検出し、常
に歪みレベルが一定になるようにフィードバックをか
け、群遅延調整器を自動的に制御し群遅延を変化させ、
光送信装置の群遅延特性を平坦に保つことができる。

【０００７】また、本発明の光送信装置は、前記制御手
段として、環境温度を検出する温度検出器と、環境温度
に応じて群遅延特性を平坦にする前記群遅延調整器の制
御電圧をあらかじめ記憶してなるメモリとを有し、環境
温度に応じた前記メモリに記憶された制御電圧を前記群
遅延調整器に設定することを特徴とする。上記構成によ
れば、環境温度が変化しても光送信装置の群遅延特性を
平坦に保つことができる。

【０００８】また、本発明の光送信装置は、周波数多重
化された多チャンネル信号を一括してＦＭ変調するとと
もに、得られたＦＭ一括変調信号によって信号光を強度
変調して光伝送する光送信装置において、ＦＭセンター
周波数調整器を備え、制御電圧に応じて前記ＦＭセンタ
ー周波数調整器により周波数制御信号を生成し、前記周
波数制御信号により前記ＦＭ一括変調信号を制御してＦ
Ｍセンター周波数を変化させ、光送信装置内のＦＭセン
ター周波数付近の群遅延特性を平坦にすることを特徴と
する。上記構成によれば、ＦＭセンター周波数調整器に
よりＦＭセンター周波数を変化させ、光送信装置内のＦ
Ｍセンター周波数付近の群遅延特性を平坦に保つことが
できる。

【０００９】また、本発明の光送信装置は、前記信号光
を光／電気変換して得られたＦＭ一括変調信号をＦＭ復
調するＦＭ復調器を有し、ＦＭ復調して再生された多チ
ャンネル信号から光送信装置で発生する歪みレベルを検
出し歪みレベルが常に一定になるようにフィードバック
ループで前記ＦＭセンター周波数調整器への制御電圧を
制御する制御手段を備えたことを特徴とする。上記構成
によれば、光送信装置で発生する歪みレベルを検出し、
歪みレベルが一定になるようにフィードバックをかけ、
ＦＭセンター周波数調整器を自動的に制御しＦＭセンタ
ー周波数を変化させ、群遅延特性が平坦に保つことがで
きる。

【００１０】また、本発明の光送信装置は、前記制御手
段として、環境温度を検出する温度検出器と、環境温度
に応じて群遅延特性を平坦にする前記ＦＭセンター周波
数調整器の制御電圧をあらかじめ記憶してなるメモリと
を有し、環境温度に応じた前記メモリに記憶された制御
電圧を前記ＦＭセンター周波数に設定することを特徴と
する。上記構成によれば、環境温度の変化による光送信
装置の群遅延特性の変化に対して、群遅延特性が平坦に
なるようにＦＭセンター周波数を変化させ、光送信装置
の群遅延特性を平坦に保つことができる。

【００１１】また、本発明の光伝送システムは、周波数
多重化された多チャンネル信号を一括してＦＭ変調する
とともに、得られたＦＭ一括変調信号によって信号光を
強度変調して光伝送する光送信装置と、伝送された信号
光を光／電気変換して得られたＦＭ一括変調信号をＦＭ
復調して周波数多重化された多チャンネル信号を得る光
受信装置とを備えた伝送する光伝送システムにおいて、
前記光送信装置内に前記ＦＭ一括変調信号に応答する群
遅延調整器を備え、前記光送信装置の群遅延特性の変化
に加えて、前記光受信装置での群遅延特性の変化を補償
するように制御電圧に応じて前記群遅延調整器の群遅延
を変化させることで前記光送信装置内の群遅延特性を変
化させることを特徴とする。上記構成によれば、光送信
装置の群遅延調整器を制御し群遅延を変化させることに
より、光送信装置から光受信装置までのトータルの群遅
延特性を平坦に保つことができる。

【００１２】また、本発明の光伝送システムは、前記光
受信装置に、伝送された信号光を光／電気変換して得ら
れたＦＭ一括変調信号をＦＭ復調するＦＭ復調器と、Ｆ
Ｍ復調後の多チャンネル信号帯域内に発生する歪みレベ
ルを検出し基準レベルと比較して歪みレベルが一定にな
るように前記群遅延調整器への制御電圧を制御するため
の制御信号を出力する歪み比較器とを備え、当該制御信
号を前記光送信装置に送信して、歪みが一定になるよう
にフィードバックループで前記群遅延調整器への制御電
圧を制御することを特徴とする。上記構成によれば、光
受信装置でのＦＭ復調後の歪みを光送信装置に送信し、
歪みが一定になるように光送信装置の群遅延調整器を制
御することにより、光送信装置から光受信装置までのト
ータルの群遅延特性を平坦に保つことができる。

【００１３】また、本発明の光伝送システムは、周波数
多重化された多チャンネル信号を一括してＦＭ変調する
とともに、得られたＦＭ一括変調信号によって信号光を
強度変調して光伝送する光送信装置と、伝送された信号
光を光／電気変換して得られたＦＭ一括変調信号をＦＭ
復調して周波数多重化された多チャンネル信号を得る光
受信装置とを備えた伝送する光伝送システムにおいて、
前記光送信装置にＦＭセンター周波数調整器を備え、前
記光送信装置の群遅延特性の変化に加えて、前記光受信
装置での群遅延特性の変化を補償するように前記ＦＭセ
ンター周波数調整器に制御電圧を与え周波数制御信号を
生成し、前記周波数制御信号により前記ＦＭ一括変調信
号を制御してＦＭセンター周波数を変化させ、前記光送
信装置内の群遅延特性を変化させることを特徴とする。
上記構成によれば、光送信装置のＦＭセンター周波数調
整器を制御しＦＭセンター周波数を変化させることによ
り、光送信装置から光受信装置までのトータルの群遅延
特性を平坦に保つことができる。

【００１４】また、本発明の光伝送システムは、前記光
受信装置に、伝送された信号光を光／電気変換して得ら
れたＦＭ一括変調信号をＦＭ復調するＦＭ復調器と、Ｆ
Ｍ復調後の多チャンネル信号帯域内に発生する歪みレベ
ルを検出し基準レベルと比較して歪みレベルが一定にな
るように前記ＦＭセンター周波数調整器への制御電圧を
制御するための制御信号を出力する歪み比較器とを備
え、当該制御信号を前記光送信装置に送信して、歪みが
一定になるようにフィードバックループで前記ＦＭセン
ター周波数調整器への制御電圧を制御することを特徴と
する。上記構成によれば、光受信装置でのＦＭ復調後の
歪みを光送信装置に送信し、歪みが一定になるように光
送信装置のＦＭセンター周波数調整器を制御しＦＭセン
ター周波数を変化させることにより、光送信装置から光
受信装置までのトータルの群遅延特性を平坦に保つこと
ができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面におい
て、図１９に示す従来例のものと同一または共通の機能
を発揮する部分については同一符号を付してその説明は
省略するものとする。

【００１６】（実施の形態１）図１は、本発明の実施の
形態１に係る光送信装置における構成を示すブロック図
である。図示されるように、光送信装置５は、周波数多
重多チャンネル信号を一括してＦＭ変調するＦＭ変調器
１、ＦＭ変調器１からの出力に群遅延偏差を加える群遅
延調整器２、群遅延調整器２からの出力を増幅する増幅
器３、及び信号光を強度変調して光伝送する光変調器４
により構成されている。

【００１７】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号には、群遅延調整器２により、Ｆ
Ｍ復調後の多チャンネル信号帯域内に発生する歪みを低
減するように制御電圧を変化させることで群遅延偏差が
加えられる。すなわち図２に示すように、ＦＭ変調器
１、増幅器３、光変調器４の群遅延特性が変化した場合
でも光送信装置のトータルの群遅延特性が平坦になるよ
うに調整される。群遅延偏差の調整が加えられたＦＭ一
括変調信号は、増幅器３で光変調器４への所定の入力レ
ベルに増幅され、光変調器４で信号光を強度変調して光
伝送される。

【００１８】また、群遅延調整器２の制御電圧の調整
は、図３に示すように、光送信装置５の外部に出力光を
分岐し、制御電圧の調整を行う制御手段となる歪みモニ
タ部により、ＦＭ復調後の歪みをモニタして、この歪み
が低減されるように外部から制御電圧の調整を行う。

【００１９】以上のように、本実施の形態１によれば、
光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置の部
品交換などによって光送信装置５の群遅延特性に変化が
生じた場合でも、群遅延調整器２を制御電圧で制御し群
遅延特性を変化させることにより、光送信装置５の群遅
延特性を平坦に保つことができ、常に高品質な周波数多
重化された多チャンネル信号の伝送を実現することがで
きる。

【００２０】（実施の形態２）図４は、本発明の実施の
形態２に係る光送信装置における構成を示すブロック図
である。図４に示す実施の形態２に係る光送信装置５
は、実施の形態１の構成に加えて、光送信装置５内に、
光変調器４により光変調された信号光を分岐受信する光
受信器６と、受信信号をＦＭ復調して多チャンネル信号
を再生するＦＭ復調器７と、再生された多チャンネル信
号帯域内に発生する歪みレベルを基準レベルと比較し一
定レベルになるように制御電圧の調整を行う歪み比較器
８とでなり、群遅延調整器２への制御電圧の調整を行う
制御手段を備えている。

【００２１】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、群遅延調整器２により、ＦＭ
復調後の多チャンネル信号帯域内に発生する歪みを低減
するように制御電圧を変化させることで群遅延偏差が加
えられる。すなわち図２に示すように、ＦＭ変調器１、
増幅器３、光変調器４の群遅延特性が変化した場合でも
光送信装置のトータルの群遅延特性が平坦になるように
調整される。群遅延偏差の調整が加えられたＦＭ一括変
調信号は、増幅器３で光変調器４への所定の入力レベル
に増幅され、光変調器４で信号光を強度変調して光伝送
される。

【００２２】また、群遅延調整器２の制御電圧の調整
は、光送信装置５に備えられた光受信器６、ＦＭ復調器
７で光変調器４により光変調された信号光を分岐受信
し、ＦＭ復調して多チャンネル信号を再生し、歪み比較
器８で多チャンネル信号帯域内に発生する歪みレベルを
検出するとともに基準歪みレベルと比較し、一定の歪み
レベルになるように制御電圧の調整を自動的に行う。

【００２３】以上のように、本実施の形態２によれば、
光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置の部
品交換などによって光送信装置５の群遅延特性に変化が
生じた場合でも、光送信装置５の群遅延特性に変化によ
って生じる歪みを検出し、歪みレベルが一定になるよう
に群遅延調整器２をフィードバック制御し、群遅延特性
を変化させることにより、光送信装置５の群遅延特性を
平坦に保つことができ、常に高品質な周波数多重化され
た多チャンネル信号の伝送を実現することができる。

【００２４】（実施の形態３）図５は、本発明の実施の
形態３に係る光送信装置における構成を示すブロック図
である。図５に示す実施の形態３に係る光送信装置は、
実施の形態１の構成に加えて、光送信装置５内に、環境
温度を検出する温度検出器９、環境温度に応じて光送信
装置５のトータルの群遅延特性が平坦となる群遅延調整
器２の制御電圧をあらかじめ記憶してなるメモリ１０を
備えており、群遅延調整器２への制御電圧を制御する制
御手段を構成する。

【００２５】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、群遅延調整器２により、ＦＭ
復調後の多チャンネル信号帯域内に発生する歪みを低減
するように制御電圧を変化させることにより群遅延偏差
が加えられる。すなわち図２に示すように、ＦＭ変調器
１、増幅器３、光変調器４の群遅延特性が変化した場合
でも光送信装置５のトータルの群遅延特性が平坦になる
ように調整される。群遅延偏差の調整が加えられたＦＭ
一括変調信号は、増幅器３で光変調器４への所定の入力
レベルに増幅され、光変調器４で信号光を強度変調して
光伝送される。

【００２６】また、群遅延調整器２の制御電圧の調整
は、メモリ１０に、各環境温度に対して光送信装置５の
トータルの群遅延特性が平坦となる群遅延調整器２の制
御電圧をあらかじめ記憶させておき、温度検出器９で環
境温度に検出し、メモリ１０に記憶されたその環境温度
での電圧に自動的に設定する。

【００２７】以上のように、本実施の形態３によれば、
光送信装置５での特に環境温度変化によって光送信装置
５の群遅延特性に変化が生じた場合でも、設定電圧を自
動的に変化させ、いかなる環境温度に対しても光送信装
置の群遅延特性を平坦に保つことができ、常に高品質な
周波数多重化された多チャンネル信号の伝送を実現する
ことができる。

【００２８】（実施の形態４）図６は、本発明の実施の
形態４に係る光送信装置における構成を示すブロック図
である。図６に示す実施の形態４に係る光送信装置５
は、ＦＭ変調器１、増幅器３及び光変調器４の他に、制
御電圧に応じてＦＭ変調器１のＦＭセンター周波数を制
御するＦＭセンター周波数調整器１１を備えて構成され
ている。

【００２９】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、ＦＭセンター周波数調整器１
１から与えられる周波数制御信号により、ＦＭ復調後の
多チャンネル信号帯域内に発生する歪みを低減するよう
にＦＭセンター周波数が変化される。このことにより、
ＦＭ復調後の歪み特性に最も影響を与えるＦＭセンター
周波数付近の群遅延特性が変化する。すなわち図７に示
すように、ＦＭ変調器１、増幅器３、光変調器４の群遅
延特性が変化した場合でも光送信装置のトータルのＦＭ
センター周波数付近の群遅延特性が平坦になるようにＦ
Ｍセンター周波数が調整される。このようにして群遅延
特性の調整が加えられたＦＭ一括変調信号は、増幅器３
で光変調器４への所定の入力レベルに増幅され、光変調
器４で信号光を強度変調して光伝送される。

【００３０】また、ＦＭセンター周波数調整器１１への
制御電圧の調整は、図８に示すように、光送信装置５の
外部に出力光を分岐し、歪みモニタ部により、ＦＭ復調
後の歪みをモニタして、この歪みが低減されるように外
部から制御電圧の調整を行う。

【００３１】以上のように、本実施の形態４によれば、
光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置の部
品交換などによって光送信装置５の群遅延特性に変化が
生じた場合でも、ＦＭセンター周波数調整器１１を制御
し、ＦＭセンター周波数付近の群遅延特性を変化させる
ことにより、ＦＭ復調後の歪み特性の最も影響する光送
信装置５のＦＭセンター周波数付近の群遅延特性を平坦
に保つことができ、常に高品質な周波数多重化された多
チャンネル信号の伝送を実現することができる。

【００３２】（実施の形態５）図９は、本発明の実施の
形態５に係る光送信装置における構成を示すブロック図
である。実施の形態５は、実施の形態４の構成に加え
て、光送信装置５内に、光変調器４により光変調された
信号光を分岐受信する光受信器６と、受信信号をＦＭ復
調して多チャンネル信号を再生するＦＭ復調器７と、再
生された多チャンネル信号帯域内に発生する歪みレベル
を基準レベルと比較し一定レベルになるように制御電圧
の調整を行う歪み比較器８とでなり、ＦＭセンター周波
数調整器１１への制御電圧の調整を行う制御手段を備え
ている。

【００３３】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、ＦＭセンター周波数調整器１
１により、ＦＭ復調後の多チャンネル信号帯域内に発生
する歪みを低減するようにＦＭセンター周波数を変化さ
せることでＦＭ復調後の歪み特性に最も影響を与えるＦ
Ｍセンター周波数付近の群遅延特性が変化される。すな
わち図７に示すように、ＦＭ変調器１、増幅器３、光変
調器４の群遅延特性が変化した場合でも光送信装置のト
ータルのＦＭセンター周波数付近の群遅延特性が平坦に
なるようにＦＭセンター周波数が調整される。群遅延特
性の調整が加えられたＦＭ一括変調信号は、増幅器３で
光変調器４への所定の入力レベルに増幅され、光変調器
４で信号光を強度変調して光伝送される。

【００３４】また、ＦＭセンター周波数調整器１１の制
御電圧の調整は、光送信装置５内に備えられた光受信器
６、ＦＭ復調器７でＦＭ一括変換信号をＦＭ復調して、
多チャンネル信号を再生し、歪み比較器８で多チャンネ
ル信号帯域内に発生する歪みレベルを検出するとともに
基準歪みレベルと比較し一定の歪みレベルになるよう
に、制御電圧の調整を自動的に行う。

【００３５】以上のように、本実施の形態５によれば、
光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置の部
品交換などによって光送信装置５の群遅延特性に変化が
生じた場合でも、光送信装置５の群遅延特性の変化によ
って生じる歪みを検出し、歪みレベルが一定になるよう
にＦＭセンター周波数調整器１１をフィードバック制御
し、ＦＭセンター周波数付近の群遅延特性を変化させる
ことにより、光送信装置５のＦＭセンター周波数付近の
群遅延特性を平坦に保つことができ、常に高品質な周波
数多重化された多チャンネル信号の伝送を実現すること
ができる。

【００３６】（実施の形態６）図１０は、本発明の実施
の形態６に係る光送信装置における構成を示すブロック
図である。実施の形態６は、実施の形態４の構成に加え
て、光送信装置５内に、環境温度を検出する温度検出器
９、環境温度に応じて光送信装置５のトータルのＦＭセ
ンター周波数付近の群遅延特性が平坦となるＦＭセンタ
ー周波数調整器１１の制御電圧をあらかじめ記憶してな
るメモリ１０を備えている。

【００３７】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、ＦＭセンター周波数調整器１
１により、ＦＭ復調後の多チャンネル信号帯域内に発生
する歪みを低減するようにＦＭセンター周波数を変化さ
せることでＦＭ復調後の歪み特性に最も影響を与えるＦ
Ｍセンター周波数付近の群遅延特性が変化される。すな
わち図７に示すように、ＦＭ変調器１、増幅器３、光変
調器４の群遅延特性が変化した場合でも光送信装置５の
トータルのＦＭセンター周波数付近の群遅延特性が平坦
になるようにＦＭセンター周波数が調整される。群遅延
特性の調整が加えられたＦＭ一括変調信号は、増幅器３
で光変調器４への所定の入力レベルに増幅され、光変調
器４で信号光を強度変調して光伝送される。

【００３８】また、ＦＭセンター周波数調整器１１の制
御電圧の調整は、あらかじめメモリ１０に各環境温度に
対して光送信装置５のＦＭセンター周波数付近のトータ
ルの群遅延特性が平坦となるＦＭセンター周波数、また
はその時のＦＭセンター周波数調整器１１の制御電圧を
メモリ１０に記憶させておき、温度検出器９で環境温度
を検出し、メモリ１０に記憶されたその環境温度での電
圧に自動的に設定する。

【００３９】以上のように、本実施の形態６によれば、
光送信装置５での特に環境温度変化によって光送信装置
５の群遅延特性に変化が生じた場合でも、ＦＭセンター
周波数調整器１１の設定電圧を自動的に変化させ、いか
なる環境温度に対しても光送信装置５のＦＭセンター周
波数付近の群遅延特性を平坦に保つことができ、常に高
品質な周波数多重化された多チャンネル信号の伝送を実
現することができる。

【００４０】（実施の形態７）図１１は、本発明の実施
の形態７に係る光伝送システムにおける構成を示すブロ
ック図である。図１１に示す実施の形態７において、図
１に示す実施の形態１と同一部分は同一符号を付してそ
の説明は省略する。この実施の形態７に係る光伝送シス
テムにおいて、光送信装置５は、ＦＭ変調器１、群遅延
調整器２、増幅器３、及び光変調器４により構成されて
いる。そして、光受信装置１５は、光ファイバ伝送路１
２を介して光変調器４により光変調された信号光を受信
する光受信器１３と、受信信号をＦＭ復調して周波数多
重多チャンネル信号を再生するＦＭ復調器１４により構
成されている。

【００４１】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、群遅延調整器２により、ＦＭ
復調後の多チャンネル信号帯域内に発生する歪みを低減
するように制御電圧を変化させることで群遅延偏差が加
えられる。すなわち図１２に示すように、光送信装置５
でのＦＭ変調器１、増幅器３、光変調器４の群遅延特性
が変化した場合に加えて光受信装置１５での光受信装置
１３、ＦＭ復調器１４の群遅延特性が変化した場合でも
光送信装置５から光受信装置１５までのトータルの群遅
延特性が平坦になるように調整される。群遅延偏差の調
整が加えられたＦＭ一括変調信号は、増幅器３で光変調
器４への所定の入力レベルに増幅され、光変調器４で信
号光を強度変調して光伝送され、光ファイバ伝送路１２
を介して光伝送される。光受信装置１５では、光受信器
１３により光伝送された信号光が光／電気変換され、Ｆ
Ｍ復調器１４によりＦＭ復調され、周波数多重化された
多チャンネル信号が再生される。

【００４２】また、群遅延調整器２の制御電圧の調整
は、図１３に示すように、光伝送してＦＭ復調された多
チャンネル信号帯域内に発生する歪みをスペクトルアナ
ライザなどによりモニタして、この歪みが低減されるよ
うに外部から制御電圧の調整を行う。

【００４３】以上のように、本実施の形態７によれば、
光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置の部
品交換などによって光送信装置５の群遅延特性の変化に
加えて、光受信装置１５での環境温度変化、伝送路変
化、装置の部品交換などによって群遅延特性に変化が生
じた場合でも、光送信装置５の群遅延調整器２を制御電
圧で制御し群遅延特性を変化させることにより、光送信
装置５から光受信装置１５までのトータルの群遅延特性
を平坦に保つことができ、常に高品質な周波数多重化さ
れた多チャンネル信号の伝送を実現することができる。

【００４４】（実施の形態８）図１４は、本発明の実施
の形態８に係る光伝送システムにおける構成を示すブロ
ック図である。図１４に示す実施の形態８に係る光伝送
システムは、実施の形態７の構成に加えて、光受信装置
１５内に、ＦＭ復調器１４により再生された周波数多重
多チャンネル信号帯域内に発生する歪みレベルを基準レ
ベルと比較し一定レベルになるように制御電圧の調整を
行う歪み比較器１６と、歪み比較器１６からの出力を送
信する光送信器１７をさらに備えている。また、光送信
装置５内に、光ファイバ伝送路１９を介して伝送される
歪み比較器１６の出力を受信する光受信器１８をさらに
備えており、光受信装置１５でのＦＭ復調後の歪みが一
定になるようにフィードバックループで光送信装置５内
の群遅延調整器２への制御電圧を制御することにより、
光送信装置５内の群遅延特性を変化させるようになされ
ている。

【００４５】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、群遅延調整器２により、ＦＭ
復調後の多チャンネル信号帯域内に発生する歪みを低減
するように制御電圧を変化させることにより群遅延偏差
が加えられる。すなわち図１２に示すように、光送信装
置５でのＦＭ変調器１、増幅器３、光変調器４の群遅延
特性が変化した場合に加えて、光受信装置１５での光受
信装置１３、ＦＭ復調器１４の群遅延特性が変化した場
合でも光送信装置５から光受信装置１５までのトータル
の群遅延特性が平坦になるように調整される。群遅延偏
差の調整が加えられたＦＭ一括変調信号は、増幅器３で
光変調器４への所定の入力レベルに増幅され、光変調器
４で信号光を強度変調して光伝送され、光ファイバ伝送
路１２を介して光伝送される。光受信装置１５では、光
受信器１３により光伝送された信号光が光／電気変換さ
れ、ＦＭ復調器１４によりＦＭ復調され、周波数多重化
された多チャンネル信号が再生される。

【００４６】また、群遅延調整器２への制御電圧の調整
は、光受信装置１５でのＦＭ復調後の多チャンネル信号
帯域内に発生する歪みレベルを検出し、歪み比較器１６
で基準歪みレベルと比較し一定の歪みレベルになるよう
に光送信装置５の群遅延調整器２への制御電圧を制御す
るための制御信号を生成し、光送信器１７、光ファイバ
伝送路１９、光受信器１８を介して光送信装置５に送
り、群遅延調整器２の制御を自動的に行う。

【００４７】以上のように、本実施の形態８によれば、
光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置の部
品交換などによって生じる光送信装置５の群遅延特性の
変化加えて、光受信装置１５での環境温度変化、伝送路
変化、装置の部品交換などによって群遅延特性に変化が
生じた場合でも、歪みレベルが一定になるように群遅延
調整器２をフィードバック制御し、群遅延特性を変化さ
せることにより光送信装置５から光受信装置１５までの
トータル群遅延特性を平坦に保つことができ、常に高品
質な周波数多重化された多チャンネル信号の伝送を実現
することができる。

【００４８】（実施の形態９）図１５は、本発明の実施
の形態９に係る光伝送システムにおける構成を示すブロ
ック図である。図１５に示す光伝送システムでは、実施
の形態４と同様な構成、すなわち、ＦＭ変調器１、増幅
器３及び光変調器４の他に、制御電圧に応じてＦＭ変調
器１のＦＭセンター周波数を制御するＦＭセンター周波
数調整器１１を備えた光送信装置５と、光ファイバ伝送
路１２を介して伝送された信号光を受信して光／電気変
換する光受信器１３、光受信器１３の出力をＦＭ復調し
て周波数多重化された多チャンネル信号を再生するＦＭ
復調器１４を備えた光受信装置１５とを有する。

【００４９】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、ＦＭセンター周波数調整器１
１により、ＦＭ復調後の多チャンネル信号帯域内に発生
する歪みを低減するようにＦＭセンター周波数を変化さ
せることでＦＭ復調後の歪み特性に最も影響を与えるＦ
Ｍセンター周波数付近の群遅延特性が変化される。すな
わち図１６に示すように、光送信装置５でのＦＭ変調器
１、増幅器３、光変調器４の群遅延特性が変化した場合
に加えて、光受信装置１５での光受信器１３、ＦＭ復調
器１４の群遅延特性が変化した場合でも光送信装置５か
ら光受信装置１５までのトータルのＦＭセンター周波数
付近の群遅延特性が平坦になるようにＦＭセンター周波
数が調整される。群遅延特性の調整が加えられたＦＭ一
括変調信号は、増幅器３で光変調器４への所定の入力レ
ベルに増幅され、光変調器４で信号光を強度変調して光
伝送され、光ファイバ伝送路１２を介して光伝送され
る。光受信装置１５では、光受信器１３により伝送され
た信号光が光／電気変換され、ＦＭ復調器１４によりＦ
Ｍ復調され、周波数多重化された多チャンネル信号が再
生される。

【００５０】また、ＦＭセンター周波数調整器１１の制
御電圧の調整は、図１７に示すように光伝送してＦＭ復
調された多チャンネル信号帯域内に発生する歪みをスペ
クトルアナライザなどによりモニタして、この歪みが低
減されるように外部から制御電圧の調整を行う。

【００５１】以上のように、本実施の形態９によれば、
光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置の部
品交換などによって生じる光送信装置５の群遅延特性の
変化に加えて、光受信装置１５での環境温度変化、伝送
路変化、装置の部品交換などによって群遅延特性に変化
が生じた場合でも、光送信装置５のＦＭセンター周波数
調整器１１を制御電圧で制御しＦＭセンター周波数を変
化させることにより、光送信装置５から光受信装置１５
までのＦＭセンター周波数付近のトータルの群遅延特性
を平坦に保つことができ、常に高品質な周波数多重化さ
れた多チャンネル信号の伝送を実現することができる。

【００５２】（実施の形態１０）図１８は、本発明の実
施の形態１０に係る光伝送システムにおける構成を示す
ブロック図である。図１８に示す実施の形態１０に係る
光伝送システムは、実施の形態９の構成に加えて、光受
信装置１５内に、ＦＭ復調器１４により再生された周波
数多重多チャンネル信号帯域内に発生する歪みレベルを
基準レベルと比較し一定レベルになるように制御電圧の
調整を行う歪み比較器１６と、歪み比較器１６からの出
力を送信する光送信器１７をさらに備えている。また、
光送信装置５内に、光ファイバ伝送路１９を介して伝送
される歪み比較器１６の出力を受信する光受信器１８を
さらに備えており、光受信装置１５でのＦＭ復調後の歪
みが一定になるようにフィードバックループで光送信装
置５内のＦＭセンター周波数調整器１１への制御電圧を
制御することにより、光送信装置５内の群遅延特性を変
化させるようになされている。

【００５３】次にその動作について説明する。光送信装
置５に入力された周波数多重化された多チャンネル信号
は、ＦＭ変調器１により一括してＦＭ変調される。得ら
れたＦＭ一括変調信号は、ＦＭセンター周波数調整器１
１により、ＦＭ復調後の多チャンネル信号帯域内に発生
する歪みを低減するようにＦＭセンター周波数を変化さ
せることでＦＭ復調後の歪み特性に最も影響を与えるＦ
Ｍセンター周波数付近の群遅延特性が変化される。すな
わち図１６に示すように、光送信装置５でのＦＭ変調器
１、増幅器３、光変調器４の群遅延特性が変化した場合
に加えて、光受信装置１５での光受信装置１３、ＦＭ復
調器１４の群遅延特性が変化した場合でも光送信装置５
から光受信装置１５までのトータルのＦＭセンター周波
数付近の群遅延特性が平坦になるようにＦＭセンター周
波数が調整される。群遅延特性の調整が加えられたＦＭ
一括変調信号は、増幅器３で光変調器４への所定の入力
レベルに増幅され、光変調器４で信号光を強度変調して
光伝送され、光ファイバ伝送路１２を介して光伝送され
る。光受信装置１５では、光受信器１３により伝送され
た信号光が光／電気変換され、ＦＭ復調器１４によりＦ
Ｍ復調され、周波数多重化された多チャンネル信号が再
生される。

【００５４】また、ＦＭセンター周波数調整器１１の制
御電圧の調整は、光受信装置１５でのＦＭ復調後の多チ
ャンネル信号帯域内に発生する歪みレベルを検出し、歪
み比較器１６で基準歪みレベルと比較し一定の歪みレベ
ルになるように、光送信装置５のＦＭセンター周波数調
整器を制御するための制御信号を生成し、光送信器１
７、光ファイバ伝送路１９、光受信器１８を介して光送
信装置５に送り、ＦＭセンター周波数調整器１１の制御
を自動的に行う。

【００５５】以上のように、本実施の形態１０によれ
ば、光送信装置５での環境温度変化、伝送路変化、装置
の部品交換などによって生じる光送信装置５の群遅延特
性の変化に加えて、光受信装置１５での環境温度変化、
伝送路変化、装置の部品交換などによって群遅延特性に
変化が生じた場合でも、歪みレベルが一定になるように
光送信装置５のＦＭセンター周波数調整器１１をフィー
ドバック制御し、ＦＭセンター周波数を自動的に変化さ
せることにより、光送信装置５から光受信装置１５まで
のＦＭセンター周波数付近のトータルの群遅延特性を平
坦に保つことができ、常に高品質な周波数多重化された
多チャンネル信号の伝送を実現することができる。

【００５６】

【発明の効果】本発明の請求項１の光送信装置によれ
ば、群遅延調整器を制御電圧で制御し、群遅延を変化さ
せ、光送信装置内の群遅延特性を平坦にすることによ
り、光送信装置内で発生する歪みを低減する効果を有す
る。

【００５７】また、請求項２の光送信装置によれば、光
送信装置で発生する歪みレベルを検出し、歪みレベルが
一定になるようにフィードバックループで群遅延調整器
を自動的に制御することにより光送信装置内の群遅延特
性を変化させることにより、光送信装置に発生する歪み
を低減する効果を有する。

【００５８】また、請求項３の光送信装置によれば、光
送信装置の環境温度に対して群遅延特性が平坦になる群
遅延調整器の制御電圧をメモリに記憶し、温度検出器に
より環境温度を検出し制御電圧を変更して、光送信装置
内の群遅延特性を変化させることにより、光送信装置に
発生する歪みを低減する効果を有する。

【００５９】また、請求項４の光送信装置によれば、Ｆ
Ｍセンター周波数調整器を制御し、ＦＭセンター周波数
を変化させ、光送信装置内のＦＭセンター周波数付近の
群遅延特性を平坦にすることにより、光送信装置内で発
生する歪みを低減する効果を有する。

【００６０】また、請求項５の光送信装置によれば、光
送信装置で発生する歪みレベルを検出し、歪みレベルが
一定になるようにフィードバックループでＦＭセンター
周波数調整器を自動的に制御して、光送信装置内のＦＭ
センター周波数付近の群遅延特性を平坦にすることによ
り、光送信装置に発生する歪みを低減する効果を有す
る。

【００６１】また、請求項６の光送信装置によれば、光
送信装置の環境温度に対して群遅延特性が平坦になるＦ
Ｍセンター周波数をメモリに記憶し、温度検出器により
環境温度を検出しＦＭセンター周波数調整器の制御電圧
を変更してＦＭセンター周波数を変更して、光送信装置
内のＦＭセンター周波数付近の群遅延特性を平坦にする
ことにより、光送信装置に発生する歪みを低減する効果
を有する。

【００６２】また、本発明の請求項７の光伝送システム
によれば、光送信装置内の群遅延調整器を制御電圧で制
御し、群遅延を変化させ、光送信装置から光受信装置値
までのシステムトータルの群遅延特性を平坦にすること
により、システムトータルで発生する歪みを低減する効
果を有する。

【００６３】また、請求項８の光伝送システムによれ
ば、光受信装置で発生する歪みレベルを検出し、歪みレ
ベルが一定になるようにフィードバックループで光送信
装置内の群遅延調整器を自動的に制御することにより光
送信装置から光受信装置までのシステムトータルの群遅
延特性を変化させることにより、システムトータルで発
生する歪みを低減する効果を有する。

【００６４】また、請求項９の光伝送システムによれ
ば、光送信装置内のＦＭセンター周波数調整器を制御
し、ＦＭセンター周波数を変化させ、光送信装置から光
受信装置までのシステムトータルのＦＭセンター周波数
付近の群遅延特性を平坦にすることにより、システムト
ータルで発生する歪みを低減する効果を有する。

【００６５】さらに、請求項１０の光伝送システムによ
れば、光受信装置で発生する歪みレベルを検出し、歪み
レベルが一定になるようにフィードバックループで光送
信装置内のＦＭセンター周波数調整器を自動的に制御し
て、光送信装置から光受信装置までのシステムトータル
のＦＭセンター周波数付近の群遅延特性を平坦にするこ
とにより、システムトータルで発生する歪みを低減する
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による光送信装置の実施の形態１におけ
る構成を示すブロック図

【図２】光送信装置の群遅延特性の変化の一例を示す特
性図

【図３】光送信装置で発生する歪みの測定方法の一例を
説明するためのブロック図

【図４】本発明による光送信装置の実施の形態２におけ
る構成を示すブロック図

【図５】本発明による光送信装置の実施の形態３におけ
る構成を示すブロック図

【図６】本発明による光送信装置の実施の形態４におけ
る構成を示すブロック図

【図７】ＦＭセンター周波数の変化に伴う群遅延特性の
変化の一例を示す特性図

【図８】光送信装置で発生する歪みの測定方法の一例を
説明するためのブロック図

【図９】本発明による光送信装置の実施の形態５におけ
る構成を示すブロック図

【図１０】本発明による光送信装置の実施の形態６にお
ける構成を示すブロック図

【図１１】本発明による光伝送システムの実施の形態７
における構成を示すブロック図

【図１２】光送信装置から光受信装置までのシステムト
ータルの群遅延特性の変化の一例を示す特性図

【図１３】システムトータルで発生する歪みの測定方法
の一例を説明するためのブロック図

【図１４】本発明による光伝送システムの実施の形態８
における構成を示すブロック図

【図１５】本発明による光伝送システムの実施の形態９
における構成を示すブロック図

【図１６】ＦＭセンター周波数の変化に伴う光送信装置
から光受信装置までのシステムトータル群遅延特性の変
化の一例を示す特性図

【図１７】システムトータルで発生する歪みの測定方法
の一例を説明するためのブロック図

【図１８】本発明による光伝送システムの実施の形態１
０における構成を示すブロック図

【図１９】従来の光送信装置、光伝送システムの構成を
示すブロック図

【図２０】群遅延特性とＦＭ復調後の多チャンネル信号
帯域に発生する２次歪み（ＣＳＯ）、３次歪み（ＣＴ
Ｂ）の関係の一例を示す特性図

【符号の説明】１ＦＭ変調器２群遅延調整器３増幅器４光変調器５光送信装置６光受信器７ＦＭ復調器８歪み比較器９温度検出器１０メモリ１１ＦＭセンター周波数調整器１２光ファイバ伝送路１３光受信器１４ＦＭ復調器１５光受信装置１６歪み比較器１７光送信器１８光受信器１９光ファイバ伝送路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】周波数多重化された多チャンネル信号を
一括してＦＭ変調するとともに、得られたＦＭ一括変調
信号によって信号光を強度変調して光伝送する光送信装
置において、前記ＦＭ一括変調信号に応答する群遅延調整器を備え、
制御電圧に応じて前記群遅延調整器の群遅延を変化させ
ることで光送信装置内の群遅延特性を平坦にすることを
特徴とする光送信装置。
【請求項２】前記信号光を光／電気変換して得られた
ＦＭ一括変調信号をＦＭ復調するＦＭ復調器を有し、Ｆ
Ｍ復調して再生された多チャンネル信号から前記光送信
装置で発生する歪みレベルを検出し一定の歪みレベルと
なるようにフィードバックループで前記群遅延調整器へ
の制御電圧を制御する制御手段を備えたことを特徴とす
る請求項１に記載の光送信装置。
【請求項３】前記制御手段は、環境温度を検出する温
度検出器と、環境温度に応じて群遅延特性を平坦にする
前記群遅延調整器の制御電圧をあらかじめ記憶してなる
メモリとをさらに有し、環境温度に応じた前記メモリに
記憶された制御電圧を前記群遅延調整器に設定すること
を特徴とする請求項２に記載の光送信装置。
【請求項４】周波数多重化された多チャンネル信号を
一括してＦＭ変調するとともに、得られたＦＭ一括変調
信号によって信号光を強度変調して光伝送する光送信装
置において、ＦＭセンター周波数調整器を備え、制御電圧に応じて前
記ＦＭセンター周波数調整器により周波数制御信号を生
成し、前記周波数制御信号により前記ＦＭ一括変調信号
を制御してＦＭセンター周波数を変化させ、光送信装置
内のＦＭセンター周波数付近の群遅延特性を平坦にする
ことを特徴とする光送信装置。
【請求項５】前記信号光を光／電気変換して得られた
ＦＭ一括変調信号をＦＭ復調するＦＭ復調器を有し、Ｆ
Ｍ復調して再生された多チャンネル信号から前記光送信
装置で発生する歪みレベルを検出し一定の歪みレベルと
なるようにフィードバックループで前記ＦＭセンター周
波数調整器への制御電圧を制御する制御手段を備えたこ
とを特徴とする請求項４に記載の光送信装置。
【請求項６】前記制御手段は、環境温度を検出する温
度検出器と、環境温度に応じて群遅延特性を平坦にする
前記ＦＭセンター周波数調整器の制御電圧をあらかじめ
記憶してなるメモリとをさらに有し、環境温度に応じた
前記メモリに記憶された制御電圧を前記ＦＭセンター周
波数調整器に設定することを特徴とする請求項５に記載
の光送信装置。
【請求項７】周波数多重化された多チャンネル信号を
一括してＦＭ変調するとともに、得られたＦＭ一括変調
信号によって信号光を強度変調して光伝送する光送信装
置と、伝送された信号光を光／電気変換して得られたＦ
Ｍ一括変調信号をＦＭ復調して周波数多重化された多チ
ャンネル信号を得る光受信装置とを備えた伝送する光伝
送システムにおいて、前記光送信装置内に前記ＦＭ一括変調信号に応答する群
遅延調整器を備え、前記光送信装置の群遅延特性の変化
に加えて、前記光受信装置での群遅延特性の変化を補償
するように制御電圧に応じて前記群遅延調整器の群遅延
を変化させることで前記光送信装置内の群遅延特性を変
化させることを特徴とする光伝送システム。
【請求項８】前記光受信装置は、伝送された信号光を
光／電気変換して得られたＦＭ一括変調信号をＦＭ復調
するＦＭ復調器と、ＦＭ復調後の多チャンネル信号帯域
内に発生する歪みレベルを検出し基準レベルと比較して
歪みレベルが一定になるように前記群遅延調整器への制
御電圧を制御するための制御信号を出力する歪み比較器
とを備え、当該制御信号を前記光送信装置に送信して、
歪みが一定になるようにフィードバックループで前記群
遅延調整器への制御電圧を制御することを特徴とする請
求項７に記載の光伝送システム。
【請求項９】周波数多重化された多チャンネル信号を
一括してＦＭ変調するとともに、得られたＦＭ一括変調
信号によって信号光を強度変調して光伝送する光送信装
置と、伝送された信号光を光／電気変換して得られたＦ
Ｍ一括変調信号をＦＭ復調して周波数多重化された多チ
ャンネル信号を得る光受信装置とを備えた伝送する光伝
送システムにおいて、前記光送信装置にＦＭセンター周波数調整器を備え、前
記光送信装置の群遅延特性の変化に加えて、前記光受信
装置での群遅延特性の変化を補償するように前記ＦＭセ
ンター周波数調整器に制御電圧を与え周波数制御信号を
生成し、前記周波数制御信号により前記ＦＭ一括変調信
号を制御してＦＭセンター周波数を変化させ、前記光送
信装置内の群遅延特性を変化させることを特徴とする光
伝送システム。
【請求項１０】前記光受信装置は、伝送された信号光
を光／電気変換して得られたＦＭ一括変調信号をＦＭ復
調するＦＭ復調器と、ＦＭ復調後の多チャンネル信号帯
域内に発生する歪みレベルを検出し基準レベルと比較し
て歪みレベルが一定になるように前記ＦＭセンター周波
数調整器への制御電圧を制御するための制御信号を出力
する歪み比較器とを備え、当該制御信号を前記光送信装
置に送信して、歪みが一定になるようにフィードバック
ループで前記ＦＭセンター周波数調整器への制御電圧を
制御することを特徴とする請求項９の光伝送システム。