JPH09289489A - 光アナログ伝送方式および光アナログ伝送システム - Google Patents

光アナログ伝送方式および光アナログ伝送システム

Info

Publication number
JPH09289489A
JPH09289489A JP8100163A JP10016396A JPH09289489A JP H09289489 A JPH09289489 A JP H09289489A JP 8100163 A JP8100163 A JP 8100163A JP 10016396 A JP10016396 A JP 10016396A JP H09289489 A JPH09289489 A JP H09289489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
optical
transmission system
channel
multiplexed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8100163A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Inano
滋 稲野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP8100163A priority Critical patent/JPH09289489A/ja
Publication of JPH09289489A publication Critical patent/JPH09289489A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くのチャンネル信号を伝送可能な光アナロ
グ伝送方式および光アナログ伝送システムを提供するこ
と。 【解決手段】 送信系2から受信系3へ光伝送路4を通
じて信号伝送を行う光アナログ伝送方式において、周波
数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる多数のチャ
ンネル信号を周波数多重化して多重化信号とし、送信系
における相対強度雑音の周波数特性に合わせて多重化信
号の各チャンネル成分の変調度を調整した後、その多重
化信号を電気光変換して光信号とし光伝送路を通じて受
信系へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATV等の光伝
送に用いられる光アナログ伝送方式および光アナログ伝
送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、同軸CATVシステムの伝送路に
光ファイバを導入することが盛んに行われている。伝送
路に光ファイバを用いることにより、伝送損失の低減、
周波数特性の改善などのメリットを生ずるからである。
そこで、伝送路として光ファイバを用いた光アナログ伝
送システムとしては、図9に示されるようなものが知ら
れている。この光アナログ伝送システムは、送信系に各
チャンネルの信号発生器A、周波数多重手段Bおよび電
気光変換手段Cが設けられ、受信系に光電気変換手段D
および信号分離手段Eが設けられており、電気光変換手
段Cと光電気変換手段Dとの間に光伝送路である光ファ
イバFが配設されて送信系から受信系へ信号伝送が可能
な構成となっている。すなわち、この光アナログ伝送シ
ステムによれば、各信号発生器Aにて伝送すべき情報信
号に基づいてそれぞれ異なる周波数のキャリア(搬送
波)を振幅変調し、各信号発生器Aから出力される各変
調信号を周波数多重手段Bにて周波数多重化し、次いで
電気光変換手段Cにて多重化された信号を光信号に変換
して光ファイバFを通じて受信系へ伝送させる。そし
て、受信系の光電気変換手段Dにて光信号を電気信号に
変換し、信号分離手段Eにて情報信号に復調することに
より受信系にて所望の信号が得られることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光アナログ伝送システムにあっては、次のような技術課
題が存在する。光ファイバFを通じて伝送される光信号
における振幅変調度は電気光変換手段Cとして用いられ
るレーザダイオードの特性により制限を受ける。つま
り、レーザダイオードにおける光出力の非線形性によ
り、伝送後の画像品質等を考慮すると、伝送時の光信号
における変調度は約40%が限界となる。このため、多
重化し光信号として有効に伝送を行うためには、各チャ
ンネル信号を加算したときの光信号の総合変調度が40
%をこえないように、チャンネル信号数を設定する必要
がある。たとえば、各チャンネル信号における変調度を
3.25%とし、各信号の帯域幅を4MHzとし、各信
号の周波数間隔を6MHzとすると、図10に示すよう
に、それらのチャンネル信号を多重化した光信号の変調
度が40%こえないチャンネル信号数は約150であ
り、この伝送システムにおける伝送可能なチャンネル信
号数は150ということになる。このチャンネル信号数
を増加させるには、各チャンネル信号における変調度を
小さく設定して総合変調度を減少させることが考えられ
るが、そのようにすると、高周波帯域側のチャンネル信
号が伝送後に所定レベルに達しなくなり、伝送された情
報信号中にノイズが存在するなどの問題が発生してしま
う。しかしながら、このような光アナログ伝送システム
において、市場の需要等により、多くのチャンネル信号
を伝送することが要求されており、信号の伝送特性を維
持しつつ、より多くのチャンネル信号が伝送可能な伝送
システム等の開発が切望されている。
【0004】そこで本発明は、以上のような技術課題を
鑑みてなされたものであって、多くのチャンネル信号を
伝送可能な光アナログ伝送方式および光アナログ伝送シ
ステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、送信
系から受信系へ光伝送路を通じて信号伝送を行う光アナ
ログ伝送方式において、周波数の異なるキャリアをそれ
ぞれ変調してなる多数のチャンネル信号を周波数多重化
して多重化信号とし、送信系における相対強度雑音の周
波数特性に合わせて多重化信号の各チャンネル成分の変
調度を調整した後、その多重化信号を電気光変換して光
信号とし光伝送路を通じて受信系へ送信することを特徴
とする光アナログ伝送方式である。
【0006】このような発明によれば、送信系における
相対強度雑音の周波数特性に合わせて多重化信号の各チ
ャンネル成分の変調度が調整されるから、各チャンネル
成分における送信系のキャリアノイズ比が所定レベルの
範囲内に確保され、多重化信号の総合変調度が低く抑え
られる。このため、伝送可能なチャンネル信号の数の増
加が可能となる。
【0007】また本発明は、前述の各チャンネル成分の
変調度の調整が相対強度雑音の周波数特性に合わせて各
チャンネル成分のレベルを減衰させることにより行われ
ることを特徴とする光アナログ伝送方式である。
【0008】このような発明によれば、多重化信号の信
号処理を行うだけで各チャンネル信号ごとに変調度を調
整する必要がない。このため、各チャンネル信号に対応
するチャンネル成分の変調度が容易に調整可能である。
【0009】また本発明は、送信系から受信系へ光伝送
路を通じて信号伝送を行う光アナログ伝送方式におい
て、周波数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる多
数のチャンネル信号における各チャンネル信号のレベル
を送信系における相対強度雑音の周波数特性に合わせて
調整した後、そのレベル調整された各チャンネル信号を
周波数多重化して多重化信号とし、その多重化信号を電
気光変換して光信号とし光伝送路を通じて受信系へ送信
することを特徴とする光アナログ伝送方式である。
【0010】このような発明によれば、送信系における
相対強度雑音の周波数特性に合わせて各チャンネル信号
の変調度が調整されるから、各チャンネル信号における
送信系のキャリアノイズ比が所定レベルの範囲内に確保
され、多重化信号の総合変調度が低く抑えられる。この
ため、伝送可能なチャンネル信号の数の増加が可能とな
る。
【0011】また本発明は、前述の受信系にて光伝送路
を通じて伝送される光信号を光電気変換して多重化信号
とし、この多重化信号における各チャンネル成分のレベ
ルを平均化した後、その多重化信号を各チャンネル信号
ごとに分割して情報処理端末へ出力すべき信号とするこ
とを特徴とする光アナログ伝送方式である。
【0012】このような発明によれば、受信系に伝送さ
れる多重化信号において周波数帯域ごとに異なる信号レ
ベルを平均化でき、各チャンネル信号を所望の信号レベ
ルで分離可能となる。また、各チャンネル信号が多重化
された多重化信号を信号処理することにより、各チャン
ネル信号ごとにレベルの平均化を行う必要がなく、各チ
ャンネル信号におけるレベルの平均化が容易に行える。
【0013】また本発明は、送信系から受信系へ光伝送
路を通じて信号伝送を行う光アナログ伝送システムにお
いて、周波数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる
多数のチャンネル信号を出力する信号発生手段と、それ
らのチャンネル信号を周波数多重化して多重化信号とす
る周波数多重手段と、送信系における相対強度雑音の周
波数特性に合わせて多重化信号の各チャンネル成分のレ
ベルを減衰させる等化器と、この等化器から出力される
多重化信号を電気光変換する電気光変換手段とを送信系
に備えたことを特徴とする光アナログ伝送システムであ
る。
【0014】このような発明によれば、送信系における
相対強度雑音の周波数特性に合わせて多重化信号の各チ
ャンネル成分のレベルが減衰してその変調度が調整され
るから、各チャンネル成分における送信系のキャリアノ
イズ比が所定レベルの範囲内に確保され、多重化信号の
総合変調度が低く抑えられる。このため、伝送可能なチ
ャンネル信号の数の増加が可能となる。
【0015】また本発明は、送信系から受信系へ光伝送
路を通じて信号伝送を行う光アナログ伝送システムにお
いて、周波数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる
多数のチャンネル信号のレベルを送信系における相対強
度雑音の周波数特性に合わせて調整して各チャンネル信
号を出力する信号発生手段と、それらのチャンネル信号
を周波数多重化して多重化信号とする周波数多重手段
と、この周波数多重手段から出力される多重化信号を電
気光変換する電気光変換手段とを送信系に備えたことを
特徴とする光アナログ伝送システムである。
【0016】このような発明によれば、送信系における
相対強度雑音の周波数特性に合わせて各チャンネル信号
の変調度が調整されるから、各チャンネル信号における
送信系のキャリアノイズ比が所定レベルの範囲内に確保
され、多重化信号の総合変調度が低く抑えられる。この
ため、伝送可能なチャンネル信号の数の増加が可能とな
る。
【0017】更に本発明は、前述の光伝送路を通じて伝
送される光信号を光電気変換して多重化信号とする光電
気変換手段と、この光電気変換手段から出力される多重
化信号における各チャンネル成分のレベルを平均化させ
る等化器と、この等化器から出力される多重化信号を各
チャンネル成分ごとに分離する信号分離手段とを受信系
に備えたことを特徴とする光アナログ伝送システムであ
る。
【0018】このような発明によれば、受信系に伝送さ
れる多重化信号において周波数帯域ごとに異なる信号レ
ベルを平均化でき、各チャンネル信号を所望の信号レベ
ルで分離可能となる。また、各チャンネル信号が多重化
された多重化信号を信号処理することにより、各チャン
ネル信号ごとにレベルの平均化を行う必要がなく、各チ
ャンネル信号におけるレベルの平均化が容易に行える。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
に係る種々の実施形態について説明する。なお、各図に
おいて同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0020】(実施形態1)図1は光アナログ伝送シス
テム1の全体概要図である。図1において、光アナログ
伝送システム1は、送信系2から受信系3へ光伝送路4
を通じて多数のチャンネル信号を伝送するためのもので
あって、多数のチャンネル信号を送信系2にて多重化し
て伝送し、受信系3で信号選択して分離するシステムで
ある。
【0021】送信系2は、図1に示すように、信号発生
手段である信号発生器21と周波数多重手段22と等化
器23と電気光変換手段24を備えて構成されている。
信号発生器21は、チャンネル信号を発生させて周波数
多重手段22へ供給するための機器であって、受信系3
側へ伝送すべき映像等の情報信号を変調する機能を有し
ている。この変調方式としては、例えばAM変調が用い
られ、信号発生器21により各情報信号に基づき異なる
周波数の搬送信号がAM変調されてチャンネル信号とさ
れる。たとえば、多数の情報信号に対応するチャンネル
信号ch1、ch2、‥‥‥、chiの搬送周波数(変
調されるキャリアの周波数)は100MHzから6MH
z間隔で順次設定され、各チャンネル信号の変調度は
3.25%とされる。なお、信号発生手段21における
情報信号は信号発生手段21の外部の信号源から信号発
生手段21へ供給してもよい。また、図1においては、
伝送すべきチャンネル信号の数に対応する信号発生手段
21が配設されているが、一つまたはそれ以上の信号発
生手段21から多数のチャンネル信号が出力される構成
としてもよい。
【0022】周波数多重手段22は、図1に示すよう
に、信号発生器21から出力される多数のチャンネル信
号を周波数多重化する機能を有するものであって、たと
えば、CATV用ヘッドエンド装置などが用いられる。
この周波数多重手段22により、異なる周波数で変調し
てなる多数のチャンネル信号が多重化されて一つの多重
化信号とされる。このため、多重化信号には各チャンネ
ル信号のチャンネル成分が重畳されて含まれることとな
る。
【0023】等化器23は、一般に送信系2および光伝
送路4などにおける伝送経路のおける損失を補償するも
のであるが、本実施形態ではそのような補償機能と共
に、多重化信号における各チャンネル成分の変調度を調
整する機能を備えたものとされている。すなわち、等化
器23は、送信系2(主に光電気変換手段24に起因す
る)における相対強度雑音の周波数特性に合わせて多重
化信号における各チャンネル成分のレベルを減衰させる
ことにより、その各チャンネル成分の変調度を調整する
機能を有している。この等化器23としては、送信系2
の相対強度雑音の周波数特性に合わせた周波数減衰特性
を有するフィルタが用いられる。たとえば、図2に示す
ように、チャンネル信号の搬送周波数帯域において、送
信系2の相対強度雑音が低周波側から高周波側へ行くに
連れて増加する傾向にある場合、等化器23は多重化信
号における各チャンネル成分のレベルをその特性に合わ
せて低周波側から高周波側へ向けて増加させるような周
波数特性を有するものとされる。このため、等化器23
へ入力されて減衰されて出力される多重化信号は、図3
に示すように、各チャンネル成分(図3中のf1、f
2、‥‥‥、fi)のレベルが傾斜的に低周波側から高
周波側へ向けて増加されて各チャンネル成分の変調度が
調整される。
【0024】このような等化器23の変調度調整機能に
より、多重化信号の各チャンネル成分における送信系2
のキャリアノイズ比を必要最低限確保しつつ、多重化信
号の総合変調度が低く抑えられる。すなわち、相対強度
雑音をRIN、各チャンネル成分における変調度をm、
チャンネル成分のバンド幅をBとすると、送信系2にお
けるキャリアノイズ比CNRは、次の式(1)で表され
る。
【0025】 CNR=10log(m2 /(2・RIN・B)) ‥‥‥(1) ここで、チャンネル成分のバンド幅Bを一定とすると、
送信系2のキャリアノイズ比は、各チャンネル成分にお
ける相対強度雑音と変調度の値により定められる。この
ため、相対強度雑音の周波数特性が図2のようなもので
あるとき、送信系2におけるキャリアノイズ比をたとえ
ば50dBとするのに必要な変調度は、図4のように高
周波側へ行くほど大きな値となる。従って、多重化信号
の各チャンネル成分の変調度を図4に示すような変調度
とすることにより、各チャンネル成分において最低必要
なキャリアノイズ比が得られる。このように、多重化信
号を伝送する上で大きな変調度を必要とする周波数帯域
(図4では高周波帯域)には大きな変調度を設定し、大
きな変調度を必要としない周波数帯域(図4では低周波
帯域)には小さな変調度を設定することにより、チャン
ネル成分における変調度が効率的に割り当てられ、各チ
ャンネル成分を加算した多重化信号の総合変調度が低い
ものとなる。なお、等化器23の補償機能については、
その等化器23と直列に別個の等化器を設けて機能させ
てもよい。
【0026】図1において、電気光変換手段24は、等
化器23から出力される変調度調整された多重化信号を
電気的な信号から光の信号へ変換するものであって、た
とえば、電気光変換素子であるレーザダイオードとその
駆動回路と光増幅器とにより構成される。この電気光変
換手段24により、多重化信号に基づき光の強弱が時間
により変化する光信号が出力されることとなる。なお、
図1において、周波数多重手段22、等化器23および
電気光変換手段24が一つの光送信器25に内蔵された
構成とされているが、それらの周波数多重手段22、等
化器23および電気光変換手段24は個別の装置として
設けられていても勿論よい。また、図1において、光伝
送路4は、光ファイバからなる伝送経路である。
【0027】受信系3は、図1に示すように、光電気変
換手段31と等化器32と信号分離手段33とを備えて
構成されている。光電気変換手段31は、光伝送路4を
通じて伝送されてくる光信号を受けて電気的な信号に変
換するものであって、たとえば、フォトダイオードなど
からなる光電気変換素子とその駆動回路と光増幅器とに
より構成される。この光電気変換手段31により、受光
される光信号が電気的な多重化信号に変換されて出力さ
れることとなる。
【0028】等化器32は、光電気変換手段31から出
力される多重化信号における各チャンネル成分のレベル
を平均化させるものであって、たとえば、前述した送信
系2の等化器23と逆の周波数特性を有するフィルタが
用いられる。すなわち、等化器23により多重化信号は
低周波側のチャンネル成分のレベルほど傾斜的に減衰さ
れた状態となっているので、等化器32を等化器23と
逆の周波数特性を有するものとすることにより、多重化
信号におけるチャンネル成分のレベルが補正することが
できる。
【0029】図1において、信号分離手段33は、等化
器32から出力される多重化信号を各チャンネル信号ご
とに分離するものであって、たとえば、CATV用ホー
ムコンバータなどが用いられる。この信号分離手段33
により、周波数帯が異なる各チャンネル成分がチャンネ
ル信号として多重化信号から分離されることとなる。ま
た、図1において、信号分離手段33の出力側には情報
処理端末5が接続されている。この情報処理端末5は、
信号分離手段33から出力されるチャンネル信号を入力
してチャンネル信号の情報を表示等を行うためのもので
あって、たとえば光アナログ伝送システムがCATVで
あるときにはTVモニタなどとなる。なお、図1におい
て、光電気変換手段31、等化器32および信号分離手
段33が一つの光受信器34に内蔵された構成とされて
いるが、それらの光電気変換手段31、等化器32およ
び信号分離手段33が個別の装置として設けられていて
も勿論よい。
【0030】次に、光アナログ伝送方式について説明す
る。
【0031】図1において、前述した光アナログ伝送シ
ステム1に基づく伝送方式について詳述すると、まず、
周波数の異なる搬送信号(キャリア)をそれぞれ変調し
て多数のチャンネル信号とし、次いでそれらを周波数多
重化して多重化信号とする。たとえば、搬送信号として
は100MHzから高周波側へ6MHz間隔ごとに帯域
を割り当て、各帯域の搬送信号を受信系3側へ伝送すべ
き情報信号でAM変調して多数のチャンネル信号とし、
信号発生器21からそれぞれ出力させる。それらの各チ
ャンネル信号を周波数多重化手段22へ入力し、周波数
多重化して一つの多重化信号とする。この多重化信号に
は、各周波数帯域のチャンネル信号に対応するチャンネ
ル成分が重畳して含まれることとなる。
【0032】そして、送信系2における相対強度雑音の
周波数特性に合わせて、多重化信号の各チャンネル成分
の変調度を調整する。すなわち、図1のように、周波数
多重化手段22から出力される多重化信号を等化器23
へ入力し、前述した等化器23の変調度調整機能を用い
て、多重化信号における各チャンネル成分の変調度を送
信系2における相対強度雑音の周波数特性に合わせて、
変調度の調整を行う。その際、各チャンネル成分の変調
度は、各チャンネル成分ごとに変調度の調整が必要な
く、多重化信号を等化器23に通すことにより各チャン
ネル成分を一括して容易に行える。
【0033】また、多重化信号の各チャンネル成分の変
調度調整を行うことにより、多重化信号の総合変調度が
低減でき、送信系2から受信系3へ伝送可能なチャンネ
ル信号(多重化信号におけるチャンネル成分)の数を増
加させることが可能となる。すなわち、多重化信号の各
チャンネル成分の変調度調整を行うことにより、従来の
伝送方式および伝送システムにおける変調度の過剰部分
が削除され、変調度が有効に分配されることとなる。た
とえば、従来の光アナログ伝送方式および伝送システム
にあっては、各チャンネル信号の変調度は一律に3.2
5%とされ多重化されていたため、図5に示すように、
各チャンネル信号における送信系のキャリアノイズ比は
低周波帯域で所望の値を大きく越えて過剰な変調がなさ
れていた。このため、多重化信号における総合変調度を
40%とすると、受信系3へ伝送可能なチャンネル信号
の数は150程度であった(図6の点線)。そこで、本
実施形態に係る光アナログ伝送方式および伝送システム
にあっては、図4のように、送信系2の相対強度雑音の
周波数特性に合わせて各チャンネル成分の変調度を調整
したことにより、各チャンネル成分における送信系2の
キャリアノイズ比が所望の値または所望の値よりやや大
きい値とされ、不要な周波数帯域には変調度が小さく設
定され、必要な周波数帯域には変調度が大きく設定され
ることとなり、各チャンネル成分の変調度が有効に利用
されている。そして、その変調度の有効利用により、各
チャンネル成分の変調度を加算した多重化信号の総合変
調度が低減できる。従って、図4のごとく各チャンネル
成分の変調度を調整することにより、図6に示すよう
に、多重化信号における総合変調度を40%とすると、
受信系3へ伝送可能なチャンネル信号の数は200以上
となる。
【0034】そして、図1にように、各チャンネル成分
の変調度を調整した多重化信号を電気光変換手段24に
より電気光変換して光信号とし受信系3側へ送信する。
この光信号は、光伝送路4を通じて受信系3へ送られ、
受信系3の光電気変換手段31に入力される。その光電
気変換手段31により、光信号は電気的な多重化信号に
変換され、次いで等化器32に入力される。等化器32
に入力される前の多重化信号は各チャンネル成分のレベ
ルが送信系2での変調度調整により、低周波側の帯域ほ
ど減衰された状態となっているが、この等化器32に通
されることにより多重化信号の各チャンネル成分のレベ
ルは平均化されることとなる。
【0035】そして、等化器32から出力される多重化
信号を信号分離手段33に入力して搬送周波数の異なる
各チャンネル信号ごとに分割する。分割されたチャンネ
ル信号はTVモニタなどの情報処理端末に入力され、所
望の情報信号である映像などが受信系3へ伝送されるこ
ととなる。
【0036】(実施形態2)前述の光アナログ伝送方式
および伝送システムにおいて、送信系2から受信系3へ
伝送すべきチャンネル信号の変調度を多重化信号とする
前に、そのチャンネル信号のレベルを送信系における相
対強度雑音の周波数特性に合わせて増減することによ
り、各チャンネル信号の変調度の調整を行ってもよい。
たとえば、図7のように、信号発生器21から出力され
るチャンネル信号のレベルを予め送信系2の相対強度雑
音に合わせて増減しておく。その際、各チャンネル信号
の異なる搬送周波数でAM変調しておくのは前述の実施
形態1と同様である。そして、周波数多重化手段22に
より各チャンネル信号を多重化信号とする。その際、多
重化信号は、図3のように、実施形態1と同様なものと
なる。このため、このような多重化信号により伝送を行
うことにより、従来より多数のチャンネル信号の伝送が
可能となる。
【0037】なお、信号発生器21によりチャンネル信
号のレベルを増減させるときに、所定の周波数帯域ごと
に増減を行う場合もある。このように、チャンネル信号
のレベルの増減を行うことにより、多重化信号は、図8
のように、各チャンネル成分のレベルが所定の周波数帯
域(図8中のB1、B2、‥‥‥、Bn)ごとに階段状
となるが、各チャンネル成分における変調度の有効利用
が可能であるから、実施形態1とほぼ同様に、多数のチ
ャンネル信号の伝送が可能となる。
【0038】(実施形態3)前述の光アナログ伝送方式
および伝送システムにおいて、受信系3における多重化
信号の各チャンネル成分のレベル平均化は、光電気変換
手段31に設けられたAGC機能により行ってもよい。
【0039】(実施形態4)前述の光アナログ伝送方式
および伝送システムにおいて、伝送すべきチャンネル信
号の変調方式はAM変調とされているが、その他の変調
方式、たとえばFM変調などにおいても適用可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果を得ることができる。
【0041】すなわち、送信系における相対強度雑音の
周波数特性に合わせて各チャンネル信号または多重化信
号の各チャンネル成分の変調度が調整されることによ
り、各チャンネル成分における送信系のキャリアノイズ
比が所定レベルの範囲内に確保され、多重化信号の総合
変調度が低く抑えられる。このため、より多くのチャン
ネル信号を伝送することができる。
【0042】また、相対強度雑音の周波数特性に合わせ
て各チャンネル成分のレベルを減衰させて各チャンネル
成分の変調度の調整が行われることにより、多重化信号
の信号処理を行うだけで各チャンネル信号ごとに変調度
を一度に調整できる。
【0043】また、受信系にて多重化信号における各チ
ャンネル成分のレベルが平均化されることにより、受信
系に伝送される多重化信号において周波数帯域ごとに異
なる信号レベルを平均化でき、各チャンネル信号を所望
の信号レベルで分離可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光アナログ伝送システムの全体概要図である。
【図2】送信系における相対強度雑音の特性を示す図で
ある。
【図3】多重化信号の説明図である。
【図4】周波数に対する変調度の特性を示す図である。
【図5】周波数に対する送信系のキャリアノイズ比の特
性を示す図である。
【図6】伝送可能なキャリア数を示す図である。
【図7】実施形態2に係る光アナログ伝送方式および伝
送システムの説明図である。
【図8】実施形態2に係る光アナログ伝送方式および伝
送システムの説明図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【図10】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…光アナログ伝送システム、2…送信系、21…信号
発生器(信号発生手段)、22…周波数多重化手段、2
3…等化器、24…電気光変換手段、3…受信系、31
…光電気変換手段、32…等化器、33…信号分離手
段、4…光伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06 H04J 1/02 1/18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信系から受信系へ光伝送路を通じて信
    号伝送を行う光アナログ伝送方式において、 周波数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる多数の
    チャンネル信号を周波数多重化して多重化信号とし、 前記送信系における相対強度雑音の周波数特性に合わせ
    て前記多重化信号の各チャンネル成分の変調度を調整し
    た後、 その多重化信号を電気光変換して光信号とし前記光伝送
    路を通じて前記受信系へ送信すること、を特徴とする光
    アナログ伝送方式。
  2. 【請求項2】 前記各チャンネル成分の変調度の調整
    は、前記相対強度雑音の周波数特性に合わせて各チャン
    ネル成分のレベルを減衰させることにより行うことを特
    徴とする請求項1に記載の光アナログ伝送方式。
  3. 【請求項3】 送信系から受信系へ光伝送路を通じて信
    号伝送を行う光アナログ伝送方式において、 周波数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる多数の
    チャンネル信号における各チャンネル信号のレベルを前
    記送信系における相対強度雑音の周波数特性に合わせて
    調整した後、 そのレベル調整された各チャンネル信号を周波数多重化
    して多重化信号とし、 その多重化信号を電気光変換して光信号とし、光伝送路
    を通じて受信系へ送信すること、を特徴とする光アナロ
    グ伝送方式。
  4. 【請求項4】 前記受信系にて前記光伝送路を通じて伝
    送される前記光信号を光電気変換して多重化信号とし、 この多重化信号における各チャンネル成分のレベルを平
    均化した後、 その多重化信号を各チャンネル信号ごとに分割して情報
    処理端末へ出力すべき信号とすること、を特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の光アナログ伝送方式。
  5. 【請求項5】 送信系から受信系へ光伝送路を通じて信
    号伝送を行う光アナログ伝送システムにおいて、 周波数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる多数の
    チャンネル信号を出力する信号発生手段と、 それらのチャンネル信号を周波数多重化して多重化信号
    とする周波数多重手段と、 前記送信系における相対強度雑音の周波数特性に合わせ
    て前記多重化信号の各チャンネル成分のレベルを減衰さ
    せる等化器と、 この等化器から出力される前記多重化信号を電気光変換
    する電気光変換手段と、を前記送信系に備えたことを特
    徴とする光アナログ伝送システム。
  6. 【請求項6】 送信系から受信系へ光伝送路を通じて信
    号伝送を行う光アナログ伝送システムにおいて、 周波数の異なるキャリアをそれぞれ変調してなる多数の
    チャンネル信号のレベルを前記送信系における相対強度
    雑音の周波数特性に合わせて調整して各チャンネル信号
    を出力する信号発生手段と、 それらのチャンネル信号を周波数多重化して多重化信号
    とする周波数多重手段と、 この周波数多重手段から出力される前記多重化信号を電
    気光変換する電気光変換手段と、を前記送信系に備えた
    ことを特徴とする光アナログ伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記光伝送路を通じて伝送される前記光
    信号を光電気変換して多重化信号とする光電気変換手段
    と、 この光電気変換手段から出力される多重化信号における
    各チャンネル成分のレベルを平均化させる等化器と、 この等化器から出力される多重化信号を各チャンネル成
    分ごとに分離する信号分離手段と、を前記受信系に備え
    たことを特徴とする請求項5または6に記載の光アナロ
    グ伝送システム。
JP8100163A 1996-04-22 1996-04-22 光アナログ伝送方式および光アナログ伝送システム Pending JPH09289489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8100163A JPH09289489A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 光アナログ伝送方式および光アナログ伝送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8100163A JPH09289489A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 光アナログ伝送方式および光アナログ伝送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09289489A true JPH09289489A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14266656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8100163A Pending JPH09289489A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 光アナログ伝送方式および光アナログ伝送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09289489A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344357A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd マルチバンド無線通信システム
WO2005069517A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 光伝送方法、光送信器及び光受信器並びに光送受信装置
US7498935B2 (en) 2002-01-24 2009-03-03 Panasonic Corporation Power-line carrier communication apparatus
JP2018009971A (ja) * 2016-05-12 2018-01-18 テクトロニクス・インコーポレイテッドTektronix,Inc. ノイズ低減装置及び入力電気信号デジタル化方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344357A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd マルチバンド無線通信システム
JP4604393B2 (ja) * 2001-05-18 2011-01-05 パナソニック株式会社 マルチバンド無線通信システム
US7498935B2 (en) 2002-01-24 2009-03-03 Panasonic Corporation Power-line carrier communication apparatus
US7800491B2 (en) 2002-01-24 2010-09-21 Panasonic Corporation Power-line carrier communication apparatus
US8072323B2 (en) 2002-01-24 2011-12-06 Panasonic Corporation Power-line carrier communication apparatus
WO2005069517A1 (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 光伝送方法、光送信器及び光受信器並びに光送受信装置
JP2018009971A (ja) * 2016-05-12 2018-01-18 テクトロニクス・インコーポレイテッドTektronix,Inc. ノイズ低減装置及び入力電気信号デジタル化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5500758A (en) Method and apparatus for transmitting broadband amplitude modulated radio frequency signals over optical links
US5430568A (en) Optical communications system for transmitting information signals having different wavelengths over a same optical fiber
JP3003575B2 (ja) サブキャリア多重信号の光伝送方法と光伝送装置
JP2000501582A (ja) Ntscビデオの効率的光伝送方法およびシステム
US6748173B2 (en) Optical transmission system and optical transmission apparatus used therefor
US7095960B2 (en) Spurious free dynamic range in optical communications systems
EP1811692B1 (en) Optical transmitting device, optical transmission system, optical transmitting method and optical transmission method
JPH09289489A (ja) 光アナログ伝送方式および光アナログ伝送システム
JP4028942B2 (ja) 周波数多重信号の光伝送システム
JPH0846594A (ja) 光信号伝送装置
JPH09326769A (ja) 変調方式変換回路及び光信号伝送装置
JPH09214436A (ja) 光伝送装置
JPH0454034A (ja) サブキャリア多重光伝送方法およびサブキャリア多重光伝送装置
JPH11196054A (ja) 光通信網
US11451297B2 (en) Upstream optical input power auto alignment in an HPON network
JPS6229325A (ja) 光送受信装置
JP3376580B2 (ja) 光伝送装置及びその光送信装置
WO2024042630A1 (ja) 光送信装置及び光信号生成方法
JP2827876B2 (ja) 光伝送方法
JP2655069B2 (ja) サブキャリア多重光伝送方法
EP0735768A1 (en) A fiber video distribution network architecture with distributed video sources
JP3451890B2 (ja) 周波数変調方式
JPH11163833A (ja) 光伝送方法
JPH0818537A (ja) 光伝送装置
JPH09298524A (ja) 周波数分割多重光伝送システム