JP2002353825A - 雑音除去装置及びfm受信機 - Google Patents

雑音除去装置及びfm受信機

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JP2002353825A
JP2002353825A JP2001157235A JP2001157235A JP2002353825A JP 2002353825 A JP2002353825 A JP 2002353825A JP 2001157235 A JP2001157235 A JP 2001157235A JP 2001157235 A JP2001157235 A JP 2001157235A JP 2002353825 A JP2002353825 A JP 2002353825A
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雅之 辻
Masahiro Tsujishita
雅啓 辻下
Kenichi Taura
賢一 田浦
Masayuki Ishida
雅之 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパスノイズ及びパルス性ノイズを共に
精度良く除去する雑音除去装置を得る。 【解決手段】 マルチパスノイズ除去手段5はFM復調
信号S4からマルチパスノイズを除去するマルチパスノ
イズ除去動作を実行してマルチパスノイズ除去FM復調
信号S5を雑音除去手段6に出力する。雑音除去手段6
はマルチパスノイズ除去FM復調信号S5から高周波の
パルス性ノイズを除去する。マルチパスノイズ除去手段
5内の保持手段5fは、ゲート信号S5gが“H”の期
間(マルチパスノイズ除去期間)はFM復調信号S4を
平滑化した平滑化信号S5hをマルチパスノイズ除去F
M復調信号S5として出力する。また、ゲート生成手段
5gは、19KHz付近成分判定手段14からの成分判
定結果S14がマルチパスノイズ除去動作オフを指示す
るとき、ゲート信号S5gを無効化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオ出力
装置、FM受信機等に用いられる雑音除去装置に関わ
り、特に、マルチパスノイズによる受信妨害が発生しや
すい、例えばカーラジオ等に用いられるマルチパスノイ
ズを除去する雑音除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の受信環境における電磁
波ノイズを考えた場合、イグニッションノイズ、ミラー
ノイズなど多数のパルス性の電磁波ノイズ(以下、「パ
ルス性ノイズと」称する場合がある)や、山や高層ビル
等の電磁波の反射体がその周囲にある場合等に、それら
反射体からの電磁波の反射に起因して発生するマルチパ
スノイズが発生する。
【0003】このうちのマルチパスノイズは、FM放送
信号(FM変調信号)を送信する送信アンテナから直接
受信される直接波と反射体によって反射された反射波と
が合波してカーラジオの受信アンテナに受信されるた
め、直接波と反射波との位相関係によっては直接波の一
部が反射波によって打ち消されることによって生じる。
そして、その結果発生するマルチパスノイズによって、
その出力音声信号の品質(音質)が低下することはよく
経験されることである。
【0004】特に、出力音声信号の品質の低下がもたら
される一因として、例えば上述のカーラジオにおけるF
M受信機を例にとると、従来のFM受信機においては、
弱電界で雑音のレベルが大きくなることが挙げられる。
この対策として、ステレオからモノラル(逆に、モノラ
ルからステレオ、すなわちステレオ音声における左右チ
ャンネルの分離度を変化させること)にすることにより
(ステレオセパレーション動作)、あるいは高周波成分
を除去することにより(ハイカット動作)、弱電界時に
おけるS/N比を改善すると共に、雑音除去回路をFM
検波の後段に設けることによりFM検波出力に含まれる
パルス性のノイズを除去するようにしている。
【0005】図21は、例えば特開平2−283129
号公報に開示された、雑音低減機能を有した従来のFM
受信機の構成を示すブロック図である。
【0006】同図に示すように、アンテナ1より受信さ
れたFM放送信号はフロントエンド2において周波数変
換等の前処理がなされた後、IF増幅手段3で中間周波
数が増幅され、FM検波手段4によってFM検波され、
FM復調信号S4として雑音除去手段6に与えられる。
雑音除去手段6はFM復調信号S4から高周波のパルス
性ノイズを除去するものである。
【0007】雑音除去手段6はバッファアンプ6a、遅
延手段6b、ゲート手段6c、ハイパスフィルタ6d、
雑音検出手段6e、ゲート信号発生手段6f、ノイズA
GC手段6G、出力部6h及び記憶部6iから構成され
る。
【0008】ハイパスフィルタ6dはFM復調信号S4
からパルス性の高周波雑音を抽出し、ゲート信号発生手
段6fは雑音検出により所定時間幅のゲートパルスをゲ
ート手段6cに出力する。記憶部6iは直前の出力信号
を記憶している。この際、ゲート信号発生手段6fが発
生するゲートパルスは例えばイグニッションノイズの幅
を考慮して設定される。
【0009】ノイズが検出されていない場合には、ゲー
ト手段6cは閉じられた状態とされ、FM復調信号S4
はバッファアンプ6a、遅延手段6b、ゲート手段6
c、出力部6hを介してステレオ復調手段7にそのまま
出力されると共に記憶部6iに記憶される。
【0010】ここで、FM検波手段4のFM復調信号S
4にノイズが乗り、雑音検出手段6eでそのノイズが検
出された場合には、ゲート信号発生手段6fから所定幅
のゲート信号が出力されて、その間ゲート手段6cが開
かれた状態となる。
【0011】その結果、遅延手段6bの出力信号が阻止
(無効と)され、替わって記憶部6iに記憶されている
ノイズ発生直前の検波出力信号が出力されて雑音が除去
される。この雑音除去手段6は、マルチパス歪みが発生
してFM復調信号S4にマルチパスノイズが含まれる場
合にも、このマルチパスノイズが雑音検出手段6eで検
出されると前述した雑音除去動作を行う。
【0012】ステレオセパレーション制御手段(以下、
「SP手段」と略す。)11、ハイカット制御手段(以
下、「HC手段」と略す)12は共にIF増幅手段3の
FM放送信号の受信レベル、すなわち、受信電界強度を
示すシグナルメータ出力(以下、「Sメータ」と略す)
S3を受け、Sメータ出力S3に基づきステレオセパレ
ーション制御、ハイカット制御の動作をそれぞれ行う。
【0013】ステレオ復調手段7は雑音除去手段6によ
ってノイズ除去されたFM復調信号とSP手段11及び
HC手段12の出力とに基づき、ステレオのオーディオ
信号に復調してスピーカ9及び10を出力する。これら
オーディオ信号は低周波増幅手段8で増幅された後、ス
ピーカ9及び10でステレオ再生される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】後に詳述する図2に示
すように、マルチパスノイズを時間的に拡大してみれ
ば、サブキャリア信号の1周期(t1)間隔でスパイク
状のノイズ(以下、「スパイク状ノイズ」と称する)が
密集して発生している。
【0015】従来のFM受信機では、複数のスパイク状
ノイズより得ることのできるエンベロープ(包絡線)を
1つのマルチパスノイズとしてとらえ、ノイズ除去の処
理を行うことが一般的に行われており、このような場
合、マルチパスノイズの幅はイグニッションノイズ等の
パルス性ノイズの幅より広くなる。
【0016】然るに、従来のFM受信機における雑音低
減装置においては、以上のように構成されており、ゲー
トパルスの幅がイグニッションノイズの幅に対応して調
整されているような場合、マルチパスノイズの発生時に
ゲート手段6cによってゲートされる期間が短すぎてマ
ルチパスノイズを十分に除去することができない。
【0017】逆に、ゲートパルスの幅がマルチパスノイ
ズの幅に対応して調整されているような場合、マルチパ
スノイズ以外のノイズが発生した時に、ゲート手段6c
によってゲートされる時間が長くなってしまう状態を生
じ、雑音除去に伴う出力音声波形の歪みが増大してしま
う等の問題点があった。
【0018】更に、マルチパスノイズの状態が長く継続
する条件下(環境下)では、ゲートされる期間が長く継
続されることとなり、出力信号波形の歪みが増大するだ
けにとどまらず、最悪の場合、音声が途中で途切れてし
まうなどの問題点もあった。
【0019】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、FM復調信号のマルチパスノイズ及びパ
ルス性ノイズを共に精度良く除去する雑音除去装置ある
いはFM受信機を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の雑音除去装置は、FM復調信号を受け、該FM復
調信号に基づきマルチパスノイズ除去期間を検出するマ
ルチパスノイズ検出処理を行った後、前記マルチパスノ
イズ除去期間において前記FM復調信号に対しマルチパ
スノイズを除去するマルチパスノイズ除去処理を実行す
るマルチパスノイズ除去手段と、前記マルチパスノイズ
除去手段と独立して設けられ、前記FM復調信号に対し
パスル性ノイズの除去を行うパスル性ノイズ除去手段と
を備えている。
【0021】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
雑音除去装置であって、前記FM復調信号の元になる信
号の受信時の電界条件及び前記マルチパスノイズ除去後
の前記FM復調信号に基づき得られたオーディオ信号の
振幅のうち、少なくとも1つに基づき、前記FM復調信
号の条件を判定して条件判定結果を出力する条件判定手
段をさらに備え、前記マルチパスノイズ除去手段は、前
記条件判定結果をさらに受け、該条件判定結果に基づ
き、前記マルチパスノイズ検出処理内容を変更する。
【0022】また、請求項3の発明は、請求項1あるい
は請求項2記載の雑音除去装置であって、前記FM復調
信号の19KHz付近の成分量に関する成分判定結果を
出力する19KHz付近成分判定手段をさらに備え、前
記マルチパスノイズ除去手段は、前記成分判定結果をさ
らに受け、前記成分判定結果に基づき前記マルチパスノ
イズ除去処理の実行/非実行を決定する。
【0023】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
雑音除去装置であって、前記19KHz付近成分判定手
段は、前記FM復調信号の19KHz付近の成分を抽出
する帯域抽出手段と、前記帯域抽出手段で抽出された信
号の振幅レベルが基準値以上か否かに基づき、第1ある
いは第2の状態を呈する前記成分判定結果を出力する信
号レベル判定手段とを含む。
【0024】また、請求項5の発明は、請求項4記載の
雑音除去装置であって、前記信号レベル判定手段は前記
成分判定結果の前記第1及び第2の状態のうち少なくと
も一方の状態に変更後は、所定期間その状態を維持する
内容保持機能を有する。
【0025】また、請求項6の発明は、請求項5記載の
雑音除去装置であって、前記信号レベル判定手段は、前
記成分判定結果の出力においてヒステリシス機能を有す
る。
【0026】また、請求項7の発明は、請求項5記載の
雑音除去装置であって、前記信号レベル判定手段は、前
記帯域抽出手段で抽出された信号の振幅レベルが基準値
以上か否かに基づき第1あるいは第2の予備状態の判定
を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果を受け、前
記判定結果が第1の予備状態に変化すると前記成分判定
結果を前記第1の状態に変化させ、その後所定期間以上
前記第2の予備状態が連続するまで前記成分判定結果を
前記第1の状態に維持させる保持手段とを含む。
【0027】この発明に係る請求項8記載のFM受信機
は、請求項1記載の雑音除去装置と、FM変調信号を受
信し、該FM変調信号を復調して前記FM復調信号を生
成するFM受信・復調手段と、前記雑音除去装置によっ
て少なくとも前記マルチパスノイズが除去された前記F
M復調信号を受け、前記FM復調信号からオーディオ信
号を復調するオーディオ信号復調手段と、前記オーディ
オ信号に基づき音声を出力する音声出力手段とを備えて
いる。
【0028】この発明に係る請求項9記載のFM受信機
は、請求項2記載の雑音除去装置と、FM変調信号を受
信し、該FM変調信号を復調して前記FM復調信号を生
成するFM受信・復調手段と、前記雑音除去装置によっ
て少なくとも前記マルチパスノイズが除去された前記F
M復調信号を受け、前記FM復調信号からオーディオ信
号を復調するオーディオ信号復調手段と、前記オーディ
オ信号に基づき音声を出力する音声出力手段とを備え、
前記FM受信・復調手段は前記FM変調信号の受信レベ
ルを示す受信レベル信号をさらに出力し、前記雑音除去
装置は前記受信レベル信号及び前記オーディオ信号に基
づき前記条件判定結果を出力する。
【0029】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1はこの発明
の実施の形態1である雑音除去装置の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、アンテナ1より受信さ
れた、FM復調信号の元となるFM放送信号(FM変調
信号)はフロントエンド2において周波数変換等の前処
理がなされた後、IF増幅手段3で中間周波数が増幅さ
れ、FM検波手段4によってFM検波され、FM復調信
号S4としてマルチパスノイズ除去手段5に与えられ
る。このように、アンテナ1、フロントエンド2、IF
増幅手段3及びFM検波手段4によってFM受信・復調
手段を構成している。
【0030】マルチパスノイズ除去手段5はFM復調信
号S4からマルチパスノイズを除去するマルチパスノイ
ズ除去動作を実行してマルチパスノイズ除去FM復調信
号S5を雑音除去手段6に出力する。雑音除去手段6は
マルチパスノイズ除去FM復調信号S5から高周波のパ
ルス性ノイズを除去する。
【0031】なお、マルチパスノイズ除去手段5は、イ
グニッションノイズ等のパルス性ノイズとは異なるマル
チパスノイズの性質(すなわち、マクロ的に見ればその
エンベロープにより表わされるようなサブキャリア信号
の周期の間隔に比して大きなある一定の幅を有している
が、ミクロ的に見ればサブキャリア信号の一周期間隔に
対応して発生する個々のスパイク状ノイズの集合あるい
は群としてみることができる)に着目して、マルチパス
ノイズを除去すべく、後に詳述するように構成される。
【0032】マルチパスノイズ除去手段5は、ハイパス
フィルタ(高域フィルタ。以下、「HPF」と略す)5
a、絶対値化手段(以下、「ABS」と略す)5b、比
較手段5c、閾値生成手段5d、遅延手段5e、保持手
段5f、ゲート生成手段5g及び平滑手段5hから構成
される。なお、HPF5a及びABS5bより高域抽出
手段5abが構成される。
【0033】図1に示す構成において、マルチパスノイ
ズ除去手段5、条件判定手段13、19kHz成分判定
手段14以外の構成は、図21で示した従来の雑音除去
装置の説明において述べたものと同様なので、その説明
を省略する。ただし、雑音除去手段6の動作としては、
パルス性ノイズの除去に対応するようにゲートパルス幅
を設定してあり、この雑音除去手段6においては、専ら
パルス性ノイズの除去を行うように構成されている。
【0034】図2は、マルチパスノイズが発生した場合
におけるFM検波手段4からのFM復調信号S4の波形
の一例を示す波形図である。図2中、下段の波形は、上
段に示したマルチパスノイズの発生している部分(期
間)を時間的に拡大して示したものである。
【0035】FM受信機の一例として、カーラジオを例
にとると、まず、FM送信電波(FM放送信号)がアン
テナ1により受信され、フロントエンド2、IF増幅手
段3およびFM検波手段4によりFM復調されて、FM
復調信号S4がFM検波手段4より出力される。
【0036】その後、このFM復調信号S4はマルチパ
スノイズ除去手段5に入力される。マルチパスノイズ除
去手段5はFM復調信号S4に含まれるマルチパスノイ
ズを低減(除去)してマルチパスノイズ除去FM復調信
号S5を雑音除去手段6に出力する。
【0037】雑音除去手段6はマルチパスノイズ除去F
M復調信号S5からパルス状ノイズの除去して、ノイズ
除去FM復調信号S6をステレオ復調手段7に出力す
る。その後、ノイズ除去FM復調信号S6は、ステレオ
復調手段7に入力されてステレオ復調され、左右のチャ
ンネルに応じたオーディオ信号S7が出力される。
【0038】この後、ステレオ復調手段7の出力は低周
波増幅手段8に入力されて信号増幅が施され、スピーカ
9および10より音声(オーディオ)が出力される。こ
のように、低周波増幅手段8及びスピーカ9,10は音
声出力手段として機能する。
【0039】また、IF増幅手段3からのSメータ出力
S3がSP手段11及びHC手段12に入力され、ステ
レオ復調手段7には、SP手段11、HC手段12のそ
れぞれの出力が入力され、セパレーション動作、ハイカ
ット動作について制御を受ける。
【0040】条件判定手段13はIF増幅手段3からの
Sメータ出力S3と、ステレオ復調手段7からのオーデ
ィオ信号S7を受けて、Sメータ出力S3及びオーディ
オ信号S7に基づいたFM放送信号の受信条件を判定
し、条件判定結果S13をマルチパスノイズ除去手段5
の閾値生成手段5d及びゲート生成手段5gに対して出
力する。
【0041】19KHz付近成分判定手段14はFM復
調信号S4を受け、FM復調信号S4に基づき成分判定
結果S14をマルチパスノイズ除去手段5内のゲート生
成手段5gに出力する。
【0042】また、上述の例では、マルチパスノイズを
除去するマルチパスノイズ除去手段5の後段にパルス状
ノイズを除去する雑音除去手段6が設けられ、雑音除去
手段6がマルチパスノイズ除去手段5の出力を入力とし
て構成されているが、雑音除去手段6が、同じくマルチ
パスノイズ除去手段5の後段であってステレオ復調手段
7の出力を入力として設けられ、ステレオ復調手段7の
出力に対してパルス性ノイズの除去を行い得るように構
成しても良い。
【0043】図2に示すように、マルチパスノイズは、
サブキャリア信号の一周期間隔でスパイク状ノイズが時
間的に集中して発生する性質を有する。本実施の形態に
おいては、前述の従来装置の説明において述べたように
マルチパスノイズを、その信号エンベロープにより区画
されるスパイク状ノイズのまとまりとして処理するので
はなく、個々のスパイク状ノイズを対象とし、これを除
去しようとするものである。
【0044】図3は、マルチパスノイズ除去手段5の動
作を説明するための説明図である。図3の(a) はFM検
波手段4からの出力であるFM復調信号S4を示してお
り、図2の下段に例示したマルチパスノイズの波形と同
様のものを示している。
【0045】HPF5aは、マルチパスノイズを構成す
る個々のスパイク状ノイズを検出するのに十分な遮断周
波数を設定されてなるものであり、図3の(b) に示すよ
うに、高い周波数成分を含むスパイク状ノイズに対応す
る波形を出力する(フィルタ出力を行う)。
【0046】HPF5aの出力は、ノイズの立ち上が
り、または立ち下がりに応じて、接地電位を境に正負に
ふれるので、ABS5bによって絶対値化し、図3の
(c)に示すようなマルチパスノイズ検出信号S5abを
得ることができる。このマルチパスノイズ検出信号S5
abは、比較手段5c及び閾値作成手段5dにそれぞれ
入力される。
【0047】比較手段5cにおいては、マルチパスノイ
ズ検出信号S5abを閾値生成手段5dの出力に基づい
て2値化してマルチパスノイズ基準信号S5cを得る。
更にゲート生成手段5gにより図3の(d)に示すような
ゲート信号S5gを生成する。
【0048】ゲート生成手段5gでは比較手段5c出力
であるマルチパスノイズ基準信号S5cに基づきゲート
信号S5gを生成する時に、ゲートする期間の拡大と、
拡大量の違いによる位置変動の防止を行う。
【0049】図4はゲート生成手段5gの動作の一例を
説明する説明図である。図4では、マルチパスノイズの
スパイク状パルスの一つについてゲート信号生成の様子
を示している。
【0050】図4の(a) に示すように、マルチパスノイ
ズを含んだFM復調信号S4(コンポジット信号)に対
して、図4の(b) で示すように比較手段5cからマルチ
パスノイズ基準信号S5cが出力される。
【0051】このマルチパスノイズ基準信号S5cに対
して、図4の(c) に示すように、遅延時間ΔTの遅延及
び前方拡大FE及び後方拡大BE処理を行って、ゲート
信号S5gを得る。前後に拡大する場合には、マルチパ
スノイズ基準信号S5cに対してゲート生成手段5g出
力の芯の部分cp(拡大部分を除いた中心部分)が一定
の遅延をもつように構成することにより、図4の(c) に
示すように拡大量の違いによる位置変動の防止を行う。
【0052】一方、閾値生成手段5dにおいては、入力
されたマルチパスノイズ検出信号S5abについて、あ
る一定期間における平滑化した値に基づき、その閾値を
指示する閾値信号S5dを生成する等の方法が採られ
る。
【0053】一般に、FM放送信号が受信される電界条
件が悪くなるなどして受信信号のS/N比が劣化する
と、FM復調信号S4におけるベースのノイズ(基底ノ
イズ)が増加し、HPF5aの出力にマルチパスノイズ
以外のノイズによる出力が増加してしまう。
【0054】そこで、この基底ノイズのレベルに閾値が
掛からないように(閾値が基底ノイズのレベルを下回ら
ないように)、一定期間について、例えばローパスフィ
ルタ等を用いて平滑化し、この平滑化されたレベルに基
づいて閾値を生成する等の方法をとる。
【0055】遅延手段5eは、FM検波手段4からのF
M復調信号S4に対して、HPF5a、ABS5b、比
較手段5c、閾値生成手段5dによってマルチパスノイ
ズを検出するのに要する時間、及びゲート生成回路5g
の遅延時間分の遅延処理を行い(タイミング合わせを行
い)、遅延信号S5eを出力する。
【0056】平滑手段5hはFM検波手段4からのFM
復調信号S4に対して平滑化を行って平滑化信号S5h
を保持手段5fに供給する。マルチパスノイズが強く発
生している状況では、FM検波手段4の出力であるFM
復調信号S4は図3の(a) に示すようにスパイク状ノイ
ズの直前も少なからず影響を受けて歪んでいる。直前の
信号で保持することは、マルチパスノイズの影響で歪ん
だ信号を用いることになり、スパイク状ノイズの除去と
して十分でない場合もある。
【0057】したがって、保持手段5fに供給する保持
用信号としては、平滑手段5hでFM復調信号S4を平
滑化して得た、マルチパスノイズの影響を軽減した平滑
化信号S5hを用いる。
【0058】保持手段5fは、ゲート生成手段5gから
のゲート信号S5gに基づき、遅延信号S5e及び平滑
化信号S5hのうち一方の信号をマルチパスノイズ除去
FM復調信号S5として出力する。
【0059】すなわち、保持手段5fは、ゲート信号S
5gが“L”の期間は遅延信号S5e、ゲート信号S5
gが“H”の期間(マルチパスノイズ除去期間)は平滑
化信号S5hをマルチパスノイズ除去FM復調信号S5
として出力する。したがって、マルチパスノイズ除去F
M復調信号S5は、図3の(e) に示すように、遅延信号
S5eにおけるマルチパスノイズを構成する個々のスパ
イク状ノイズが、平滑化信号S5hに実質的に置き換え
られた(個々のスパイク状ノイズが取り除かれた)信号
となる。
【0060】図5は、閾値生成手段5dの構成の一例を
示すブロック図である。閾値生成手段5dは、1/K倍
乗算手段5d1、加算手段5d2、1サンプル遅延手段
5d3、(K−1)/K倍乗算手段5d4、L倍乗算手
段5d5、制限手段5d6、及び設定手段5d7から構
成される。なお、1/K倍乗算手段5d1はKによる除
算手段であっても良く、(K−1)/K倍乗算手段5d
4は(K/(K−1))による除算手段であっても良
い。
【0061】また、ここにいう「1サンプル」とはアナ
ログ信号を対象とする場合には所定時間の遅延信号を意
味し、デジタル信号を対象とする場合には1データクロ
ック前の遅延信号を意味する。
【0062】同図中、「K」はABS5bからのマルチ
パスノイズ検出信号S5abの平滑化を行うのに用いら
れる、ある一定期間のサンプル数を表す。なお、19k
Hz付近成分判定手段14からの成分判定結果S14に
対する動作については後で述べる。「L」は、平滑化す
ることによって得られる値に対する係数(増幅率)であ
り、図3の(c)に示すマルチパスノイズ検出信号S5a
bの振幅に対しては十分に低く、基底ノイズの振幅に対
しては十分に高い値となるように設定される。
【0063】入力信号であるマルチパスノイズ検出信号
S5abはサンプル数Kの期間について平滑化して出力
される。これを以下の式(1)によって表現すると次式の
ようになる(平滑化の計算)。
【0064】 y(n)=(1/K)・x(n)+((K-1)/K)・y(n-1)…(1) なお、式(1)において、y(n)は出力されるべき振幅
(n番目の出力)、x(n)は出力y(n)に対応する
入力(n番目の入力)、y(n−1)は先に出力された
振幅((n−1)番目の出力)をそれぞれ示す。
【0065】このようにしてABS5b出力であるマル
チパスノイズ検出信号S5abは平滑化されてL倍乗算
手段5d5で増幅された後、制限手段5d6に供給され
る。
【0066】一方、設定手段5d7では、条件判定手段
13からの条件判定結果S13を受けて、制限手段5d
6に対して所定の比較値と制限値を供給する。この値に
基づき、制限手段5d6ではL倍乗算手段5d5出力に
対して制限を加えて比較手段5cに対して閾値を指示す
る閾値信号S5dを出力する。
【0067】図6は閾値生成手段5dの動作を説明する
波形図である。条件判定手段13の条件判定結果S13
を受けて、設定手段5d7から各々2種類の比較値c
1、c2、制限値r1、r2を制限手段5d6に提供さ
れた場合の例である。図6の(a) 〜(d) それぞれにおい
て左右は時間方向、上下は信号の振幅方向を表してい
る。
【0068】図6の(a)はABS5bの出力であるマル
チパスノイズ検出信号S5abを示しており、この例で
は期間前半はマルチパスノイズを含まない基底ノイズ部
分、期間半ばから後半にかけてマルチパスノイズを含む
マルチパスノイズ部分を示している。
【0069】縦方向の線は図3の(c)のマルチパスノイ
ズ検出信号S5abを模式的に表したものである。上述
のように検出にHPF5aを使用しているので、マルチ
パスノイズのない基底ノイズ部分でも弱電界時等にはあ
る程度の振幅が出てくる。
【0070】図6の(b)は、上述の1/K倍乗算手段5
d1〜L倍乗算手段5d5による(1)式の処理によって
得られる平滑化信号S5d5は、基底ノイズ部分ではマ
ルチパスノイズ検出信号S5abより十分に大きくなる
ように制御される。
【0071】しかし、マルチパスノイズ部分では図6の
(a)に示すように、マルチパスノイズ検出信号S5ab
の出力の振幅が大きいので、平滑化信号S5d5もその
部分でレベルが大きくなる。
【0072】比較手段5cではマルチパスノイズ検出信
号S5abと閾値生成手段5dから出力される閾値信号
S5dで規定される閾値とを比較してマルチパスノイズ
の有無を2値化してマルチパスノイズ基準信号S5cを
得ているため、マルチパスノイズが存在部分の閾値が大
きくなると、2値化する部分で洩れが発生しやすくなり
望ましくない。何故ならば、マルチパスノイズの発生期
間でも、発生条件によってはスパイク状パルスの出方に
強弱があることが一般的だからである。
【0073】図6の(c),(d)は、以上の点に対処する為
の制限手段5d6、設定手段5d7の動作を示してい
る。条件判定手段13の条件判定結果S13に基づき、
設定手段5d7から所定の比較値c1,c2、制限値r
1,r2が制限手段5d6に供給される。制限手段5d
6ではL倍乗算手段5d5からの平滑化信号S5d5に
対して、比較値c1,c2及び制限値r1,r2に基づ
いて制限を加えて閾値信号S5dを比較手段5cに出力
する。
【0074】具体的には、図6の(b)で示す平滑化信号
S5d5をIN、図6の(d)で示す閾値信号S5dをO
UTで表す時、以下の(2)式〜(4)式を適用して制限を行
う。
【0075】 IN<c1のとき、OUT=IN…(2) c1<IN<c2のとき、OUT=r1…(3) c2<INのとき、OUT=r2…(4) これによって、図6の(d) に示すような閾値信号S5d
を生成することができる。すなわち、基底ノイズ部分で
は電界変化があってもマルチパスノイズとして誤検出す
ることなく、マルチパスノイズの核心部分では十分確実
にその検出を行うことが可能となる。
【0076】図7は条件判定手段13の条件判定結果S
13に基づき、比較値と制限値を設定する意味合いを説
明する波形図である。図7の(a) は強電界受信時のマル
チパスノイズ検出信号S5ab、図7の(b) は(a) に対
応する平滑化信号S5d5、図7の(c) は弱電界受信時
のマルチパスノイズ検出信号S5ab、図7の(d) は
(c) に対応する平滑化信号S5d5を示している。
【0077】同図中、c1、c2は強電界時の比較値、
c1’、c2’は弱電界時の比較値である。電界によっ
て基底ノイズ部分を含めてマルチパスノイズ検出信号S
5abの振幅及び密度に差が出るため、(b) と(d) とで
示す平滑化信号S5d5のレベルにも差が出てくる。弱
電界時には強電界時に比べて平滑化信号S5d5のレベ
ルが大きくなるので、固定的なレベルで制限を加えたの
では安定的にマルチパスノイズ部分で制限を加えるのに
限界がある。
【0078】このため、電界条件に合わせて、弱電界時
には比較値を高いレベルで、強電界時には低いレベルと
して制限を行う必要がある。したがって、条件判定手段
13の条件判定結果S13に基づいて比較値及び制限値
を適した値に変更する意味がある。
【0079】このように、閾値生成手段5dは、条件判
定結果S13に基づき強電界時と弱電界時とで閾値生成
内容を変えることにより、FM放送信号の受信条件に適
合したマルチパスノイズ検出処理内容に変更することが
できる。
【0080】なお、この例では比較値、制限値を各2種
の場合について説明したが、これに限定する訳ではな
く、各1種或いは各2種以上という場合でも安定的にマ
ルチパスノイズ部分での検出精度を向上させるべく制限
を加えても同様な効果が得られる。
【0081】図8は、ゲート生成手段5gの構成の一例
を示すブロック図である。同図に示すように、ゲート生
成手段5gは、遅延手段5g1、保持手段5g2及び設
定手段5g3から構成される。
【0082】設定手段5g3は条件判定手段13からの
条件判定結果S13を受けて、条件判定結果S13に基
づく所定のゲート期間拡大量を実現する遅延時間及び保
持時間を遅延手段5g1及び保持手段5g2にそれぞれ
設定する。
【0083】遅延手段5g1は比較手段5c出力である
マルチパスノイズ基準信号S5cに対して設定手段5g
3で設定された遅延時間で信号遅延処理を行い、保持手
段5g2は遅延手段5g1出力に対して設定手段5g3
で設定された保持期間で信号保持処理を行う。19kH
z付近成分判定手段14の成分判定結果S14に対する
動作については後で述べる。
【0084】図9はこのゲート生成手段5gの動作を説
明する説明図である。同図の(a) は比較手段5c出力で
あるマルチパスノイズ基準信号S5c、同図の(b) は拡
大“0”の場合のゲート生成手段5g出力であるゲート
信号S5g、同図の(c) は拡大“1”の場合のゲート信
号S5g、同図の(d) は拡大wの場合のゲート信号S5
gを示している。
【0085】上述のように、同図中の遅延時間ΔTは拡
大によってゲート信号の芯の位置がずれることを防止す
るための所定の遅延量で、拡大量をw,拡大量に対応す
る基準時間を単位時間tdとすると遅延時間は(ΔT−
w・td)となる。この時、保持時間を(2w・td)
とすると、芯の位置は常にマルチパスノイズ基準信号S
5cから遅延時間ΔT後に位置し、芯の位置から前後に
w・tdずつ拡大されたゲート信号S5gを得ることが
でき、ゲート信号S5gの中心(芯の位置)がずれるこ
とがない。
【0086】一般にマルチパスノイズは受信条件が弱電
界になるほど強くなり、スパイク状ノイズの量は増え、
振幅も大きくなり、聴感上の妨害の程度は増してくる。
また、オーディオ信号S7の振幅が小さければマルチパ
スノイズが目立ちやすく、逆に振幅が大きければオーデ
ィオ信号S7に埋もれて目立たなくなる傾向がある。
【0087】さらに、上述のゲート信号S5gの拡大の
量はオーディオ信号の振幅レベルにより最適な量があ
る。オーディオ信号S7の振幅レベルが小さい領域で
は、ゲート信号S5gの拡大量を大きくしてマルチパス
ノイズをスパイク状ノイズの前後を含めて除去した場合
に、信号の欠落による弊害は少なくノイズ感は軽減され
る傾向にある。一方、オーディオ信号S7の振幅が大き
い領域では、ゲート信号S5gの拡大量が大きいと逆に
信号の欠落による弊害が出てくる傾向にあり、ゲート信
号S5gの拡大量は小さい方が適している。
【0088】このように、ゲート生成手段5gは、条件
判定結果S13に基づき、FM放送信号の受信時の電界
強度及びオーディオ信号S7の振幅に応じて、拡大数w
を変えることにより、FM放送信号の受信条件に適合し
たマルチパスノイズ検出処理内容に変更することができ
る。
【0089】図10及び図11はマルチパスノイズを含
んだFM復調信号S4(コンポジット信号)とそのスペ
クトラムを組み合わせで表した説明図である。図10は
直接波に対して間接波が1dB減衰している場合を示し
ており、図11は直接波と間接波の振幅レベルが等しい
場合を示している。
【0090】図10及び図11それぞれの(b) のスペク
トラムは3次元で表してあり、背が高く色が濃いほど成
分のレベルが大きい。左右方向が周波数軸であり、奥行
き方向は時間軸である。マルチパスノイズは直接波と間
接波の位相関係により生ずるノイズであり、同図では説
明のために最も単純な形態として直接波と間接波の2波
の干渉によるマルチパスノイズの場合を表示している。
【0091】図10及び図11をコンポジット信号上で
比較すると、スパイク状ノイズの発生の仕方は、図10
ではパイロット信号周期ごとにほぼ均等に、図11では
比較的不規則にスパイク状ノイズが発生しているが、ス
パイク状ノイズの振幅や急峻さには大差がなく、例えば
前述のマルチパス除去手段5における高域抽出用のHP
F5aによって十分に弁別することは困難であり、同様
にマルチパスノイズ除去が行われる。
【0092】ところが両者の周波数スペクトルを比較す
れば、図10の場合には19kHz周期ごとに成分のま
とまりが見られるのに対して、図11の場合には音声帯
域を含めて一様に成分が広がっており、両者は明確に異
なる。
【0093】図12及び図13は図10及び図11のコ
ンポジット信号に対してそれぞれマルチパス除去手段5
によってスパイク状ノイズを個別に除去した結果を示す
説明図である。図13では音声帯域内を含めてマルチパ
スノイズによる成分が大きく減衰しており、除去の効果
が現れている。一方、図12ではむしろ音声帯域内にマ
ルチパスノイズ除去による補正ノイズ成分が現れてお
り、むしろ、マルチパスノイズ除去手段5によるマルチ
パスノイズ除去処理の弊害が現れている。
【0094】以上のことから、図10の条件下ではマル
チパス除去手段5による除去動作を停止した方が弊害を
発生することが無く、図11で示す条件下ではマルチパ
ス除去手段5による除去動作が効果を上げることにな
り、マルチパスノイズの発生条件に合わせて除去動作を
オン/オフすることに効用があることがわかる。
【0095】上記効用を踏まえ、ゲート生成手段5gは
19KHz付近成分判定手段14の出力である成分判定
結果S14に基づき、ゲート信号S5gの有効/無効を
制御してマルチパスノイズ除去動作のオン/オフを行
う。
【0096】図14は図1で示す19kHz付近成分判
定手段14の一構成例を示すブロック図である。同図に
示すように、19KHz付近成分判定手段14は、BP
F(バンドパスフィルタ)14a、平滑手段14b及び
判定手段14cから構成される。
【0097】BPF14aはFM検波手段4のFM復調
信号S4から19kHz付近の成分を抽出し、平滑手段
14bはBPF14a出力の急激な変動を吸収し、判定
手段14cは平滑手段14b出力が基準値VRであるか
否かを判定する。この基準値VRは例えば予め定めてあ
る19kHz付近成分の有り無しの境界となる値であ
る。判定手段14c出力は19kHz付近成分が或る基
準値以上有るか無いかの信号レベルを判定した成分判定
結果S14を出力する。
【0098】また、音声信号の影響を受けない周波数領
域を考慮すると、例えば、15kHzから19kHz、
または19kHzから23kHzの周波数範囲で判定を
行うことが考えられ、図10 、図11それぞれの(b)
で示すスペクトラムからもこの19kHz付近の成分に
差があり、マルチパスノイズ除去動作のオン/オフの判
定に利用できることが分かる。
【0099】図15はBPF14aの特性の一例を示す
説明図である。図15の(a) で示すようなにコンポジッ
ト信号が分布される場合、BPF14aは図15の(b)
で示すように、音声信号の影響を受けないで19kHz
付近の成分を抽出する。
【0100】19kHz付近成分判定手段14がコンポ
ジット信号の19kHz付近の成分の多寡によりマルチ
パスノイズ除去動作のオン/オフの判定を行って出力す
る成分判定結果S14は、図1で示すゲート生成手段5
g、すなわち図8で示す設定手段5g3に入力される。
【0101】設定手段5g3においては、例えば成分判
定結果S14がマルチパスノイズ除去動作のオンを指示
する場合には反応せず、オフを指示する場合にはゲート
生成を中止する(無効にする)ような設定を保持手段5
g2に行うことになる。このようにして、マルチパスノ
イズ除去手段5は成分判定結果S14に基づき、マルチ
パスノイズ除去動作の実行/非実行を決定する。
【0102】図16は19kHz付近成分判定手段14
の動作を説明する説明図である。同図の(a) は平滑手段
14b出力と基準値VRの関係の一例を示している。同
図の(b) は(a) の関係に基づき基準値VRを超える場合
と否とを2値で示した判定手段14cの出力である。
【0103】図16の(c) は判定手段14cにヒステリ
シス特性をもたせて、成分判定結果S14の“H”ある
いは“L”に状態変化後の保持機能を持たせた場合の例
を示しており、平滑手段14c出力が基準値VRに対し
て頻繁に上下する場合に判定手段14c出力の細かな変
動を吸収できる効果がある。
【0104】図14で示した19KHz付近成分判定手
段14の場合、図16の(c) で示す判定手段14cの出
力が成分判定結果S14となり、成分判定結果S14が
“H”(第1の状態)の判定を行うときマルチパスノイ
ズ除去動作をオフを指示し、成分判定結果S14が
“L”(第2の状態)の判定を行うときマルチパスノイ
ズ除去動作をオンを指示する。
【0105】図17は図1の19kHz付近成分判定手
段14の他の構成例を示すブロック図である。同図に示
すように、判定手段14cの出力を保持手段14dに入
力するようにしたものである。
【0106】例えば、平滑手段14c出力が基準値VR
に対して頻繁に或いはある程度の時間間隔で上下変動す
る場合に、図14の構成の19KHz付近成分判定手段
14では、単純な比較判定を行うと成分判定結果S14
も頻繁に或いはある程度の時間間隔でマルチパスノイズ
除去動作のオン/オフを指示することになる。
【0107】細かな変動はヒステリシス特性を付加して
ある程度吸収できることは述べたが、成分判定結果S1
4の変動は2次的なノイズを発生させることになり不適
切である。したがって、成分判定結果S14としては、
一度19kHz付近成分が「有り」と判定されると一定
期間以上「無し」の状態が続かないと判定結果として
「無し」とはならない動作を行うために、保持手段14
dを付加する。
【0108】これにより、図16の(c) ,(d) に示すよ
うに、判定手段14cの判定出力(“H”(第1の予備
状態),“L”(第2の予備状態))がある程度の時間
間隔で変動しても、成分判定結果S14の判定としては
“H”(第1の状態)に持続させて、マルチパスノイズ
除去動作をオフさせるように働くことが望ましいような
場合に効果を得られる。すなわち、成分判定結果S14
は“H”に変化後は安定した状態を維持することができ
る。
【0109】なお、図16ではヒステリシス特性を付加
した判定手段14c出力に対して保持を行う図としてい
るが、これに限らず同特性を付加しない判定手段14c
出力、即ち同図の(b) に対して保持を行っても(すなわ
ち、判定手段14cにヒステリシス機能を持たせない場
合も)同様な効果を得られる。
【0110】また、構成として、保持手段14dの保持
機能を判定手段14cに含ませて、判定動作の中でヒス
テリシス特性又は保持動作、或いは両者を行っても以上
で述べた内容の対応する構成と同様の効果がある。
【0111】以上のように、19kHz付近成分判定手
段14において、マルチパス除去手段5によるマルチパ
スノイズ除去動作を行うことが結果的に良好であるか否
かを、成分判定結果S14の“H”または“L”で判定
している。そして、19KHz付近成分判定手段14に
よる成分判定結果S14の“L”/“H”に基づき、マ
ルチパスノイズ除去手段5のマルチパスノイズ除去動作
オン/オフする構成としている。
【0112】その結果、マルチパスノイズ除去処理に適
した状況においてのみマルチパスノイズ除去処理を実行
可能することにより、状況に合わせてマルチパスノイズ
を効果的に低減しながら除去動作の弊害発生を防止する
ことができる効果がある。
【0113】<実施の形態2>図18はこの発明の実施
の形態2である雑音除去装置の構成を示すブロック図で
ある。同図中、19kHz付近成分判定手段14の出力
である成分判定結果S14が保持手段5fに入力されて
いることを除いて図1で示した実施の形態1と同様であ
るため、重複する説明は省略する。
【0114】保持手段5fは、実施の形態1と同様、ゲ
ート生成手段5gからのゲート信号S5gに基づいて、
ゲート信号S5gが“H”でマルチパスノイズ発生を指
示するとき、遅延手段5eからの遅延信号S5eをマル
チパスノイズの発生した期間の直前の平滑手段5hから
の平滑化信号S5hの値で保持することによりスパイク
状ノイズを取り除く動作を行う。
【0115】この際、19kHz付近成分判定手段14
の出力である成分判定結果S14に基づき、成分判定結
果S14が“H”でマルチパスノイズ除去動作オフを指
示するとき、平滑化信号S5hの保持動作を停止して、
遅延信号S5eをマルチパスノイズ除去FM復調信号S
5として出力することにより、マルチパスノイズ除去動
作を停止でき(非実行にし)、実施の形態1と同様な効
果が得られる。
【0116】<実施の形態3>図19はこの発明の実施
の形態3である雑音除去装置の構成を示すブロック図で
ある。同図中、19kHz付近成分判定手段14の出力
である成分判定結果S14が閾値生成手段5dに入力さ
れていることを除いて図1で示した実施の形態1と同様
であるため、重複する説明は省略する。
【0117】閾値生成手段5dは、図5及び図6を用い
て前述したように閾値信号S5dを比較手段5cに供給
する。この際、図5の設定手段5d7が成分判定結果S
14を受けて、成分判定結果S14がマルチパスノイズ
除去動作オフを指示する時には閾値信号S5dの指示す
る閾値を比較手段5cで比較にかからない程度の大きな
値とすることにより、マルチパスノイズ除去動作を停止
でき(非実行にし)、実施の形態1と同様な効果が得ら
れる。
【0118】<実施の形態4>図20はこの発明の実施
の形態4である雑音除去装置の構成を示すブロック図で
ある。同図中、19kHz付近成分判定手段14の出力
である成分判定結果S14が比較手段5cに入力されて
いることを除いて図1で示した実施の形態1と同様であ
るため、重複する説明は省略する。
【0119】比較手段5cではマルチパスノイズ検出信
号S5abと閾値信号S5dとを比較することにより、
マルチパスノイズ基準信号S5cを得てゲート生成手段
5gに出力する。
【0120】この際、成分判定結果S14をさらに受
け、成分判定結果S14がマルチパスノイズ除去動作オ
フを指示する時、“L”固定のマルチパスノイズ基準信
号S5cを出力する等、比較手段5c出力を無効にする
ことにより、マルチパスノイズ除去動作を停止でき(非
実行にし)、実施の形態1と同様な効果が得られる。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の雑音除去装置は、FM復調信号に存在す
るマルチパスノイズはマルチパスノイズ除去手段により
除去され、同じくFM復調信号に存在するパルス性ノイ
ズはマルチパスノイズ除去手段とは独立に設けられたパ
ルス性ノイズ除去手段によって除去されるため、FM復
調信号からマルチパスノイズ及びパルス性ノイズを精度
良く除去したFM復調信号を得ることができる。
【0122】請求項2記載の雑音除去装置において、マ
ルチパスノイズ除去手段は、条件判定手段の条件判定結
果に基づきマルチパスノイズ検出処理内容を変更するた
め、FM復調信号に関する受信時の電界条件、オーディ
オ信号等の条件に適して精度良くマルチパスノイズ検出
処理を行うことができる。
【0123】請求項3記載の雑音除去装置は、FM復調
信号の19KHz付近の成分量に関する成分判定結果を
出力する19KHz付近成分判定手段をさらに備え、マ
ルチパスノイズ除去手段は、成分判定結果に基づきマル
チパスノイズ除去処理の実行/非実行を決定している。
【0124】したがって、FM復調信号の19KHz付
近の成分量に基づき、マルチパスノイズ除去処理に適し
た状況においてのみ、マルチパスノイズ除去処理を実行
することができる。
【0125】請求項4記載の雑音除去装置の信号レベル
判定手段は、帯域抽出手段で抽出された信号の振幅レベ
ルが基準値以上か否かを第1あるいは第2の状態で指示
する成分判定結果を出力している。したがって、マルチ
パスノイズノイズ除去手段は前記成分判定結果が第1の
状態であるか第2の状態であるかによって、マルチパス
ノイズ除去処理の実行/非実行を決定することができ
る。
【0126】請求項5記載の雑音除去装置の信号レベル
判定手段は、成分判定結果の第1及び第2の状態のうち
少なくとも一方の状態に変更後は、所定期間その状態を
維持する内容保持機能を有するため、第1及び第2の状
態のうち一方の状態に変化すると少なくとも所定期間は
その状態が維持される安定した成分判定結果を出力する
ことができる。
【0127】請求項6記載の雑音除去装置の信号レベル
判定手段は、ヒステリシス機能によって、第1及び第2
の状態それぞれへの変化後は比較的安定した成分判定結
果を出力することができる。
【0128】請求項7記載の雑音除去装置の信号レベル
判定手段は、保持手段の保持機能によって、第1の状態
に変化後は安定した成分判定結果を出力することができ
る。
【0129】請求項8記載のFM受信機は、請求項1記
載の雑音除去装置を備えることにより、マルチパスノイ
ズ及びパルス性ノイズを精度良く除去したFM復調信号
に基づきノイズが生じない高音質な音声を出力すること
ができる。
【0130】請求項9記載のFM受信機は、受信レベル
信号及びオーディオ信号を受ける条件判定手段を有す
る、請求項2記載の雑音除去装置を備えることにより、
FM復調信号に関する受信時の電界条件、オーディオ信
号の条件に適して精度良くマルチパスノイズ検出処理を
行うことができ、その結果、ノイズが生じないより高音
質な音声を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である雑音除去装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 マルチパスノイズが発生した場合におけるF
M復調信号の波形の一例を示す波形図である。
【図3】 マルチパスノイズ除去手段の動作を説明する
ための説明図である。
【図4】 ゲート生成手段の動作の一例を説明する説明
図である。
【図5】 閾値生成手段の構成の一例を示すブロック図
である。
【図6】 閾値生成手段の動作を説明する波形図であ
る。
【図7】 条件判定手段の条件判定結果に基づき、比較
値と制限値を設定する意味合いを説明する波形図であ
る。
【図8】 ゲート生成手段の構成の一例を示すブロック
図である。
【図9】 ゲート生成手段の動作を説明する説明図であ
る。
【図10】 マルチパスノイズを含んだコンポジット信
号とそのスペクトラムを組み合わせで表した説明図(直
接波に対して間接波が1dB減衰している場合)であ
る。
【図11】 マルチパスノイズを含んだコンポジット信
号とそのスペクトラムを組み合わせで表した説明図(直
接波と間接波の振幅レベルが等しい場合)である。
【図12】 図10のコンポジット信号に対してマルチ
パス除去手段によってスパイク状ノイズを除去した結果
を示す説明図である。
【図13】 図11のコンポジット信号に対してマルチ
パス除去手段によってスパイク状ノイズを除去した結果
を示す説明図である。
【図14】 図1の19kHz付近成分判定手段の一構
成例を示すブロック図である。
【図15】 図14のBPFの特性の一例を示す説明図
である。
【図16】 19kHz付近成分判定手段の動作を説明
する説明図である。
【図17】 図1の19kHz付近成分判定手段14の
他の構成例を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態2である雑音除去装
置の構成を示すブロック図である。
【図19】 この発明の実施の形態3である雑音除去装
置の構成を示すブロック図である。
【図20】 この発明の実施の形態4である雑音除去装
置の構成を示すブロック図である。
【図21】 雑音低減機能を有した従来のFM受信機の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 IF増幅手段、4 FM検波手段、5 マルチパス
ノイズ除去手段、5aHPF、5b ABS(絶対値化
手段)、5c 比較手段、5d 閾値生成手段、5e
遅延手段、5f 保持手段、5g ゲート生成手段、5
h 平滑手段、6 雑音除去手段、7 ステレオ復調手
段、11 SP手段(ステレオセパレーション制御手
段)、12 HC手段(ハイカット制御手段)、13
条件判定手段、14 19KHz付近成分判定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田浦 賢一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石田 雅之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K052 AA01 BB04 CC04 DD03 DD21 EE04 EE13 GG14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM復調信号を受け、該FM復調信号に
    基づきマルチパスノイズ除去期間を検出するマルチパス
    ノイズ検出処理を行った後、前記マルチパスノイズ除去
    期間において前記FM復調信号に対しマルチパスノイズ
    を除去するマルチパスノイズ除去処理を実行するマルチ
    パスノイズ除去手段と、 前記マルチパスノイズ除去手段と独立して設けられ、前
    記FM復調信号に対しパスル性ノイズの除去を行うパス
    ル性ノイズ除去手段と、を備える雑音除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の雑音除去装置であって、 前記FM復調信号の元になる信号の受信時の電界条件及
    び前記マルチパスノイズ除去後の前記FM復調信号に基
    づき得られたオーディオ信号の振幅のうち、少なくとも
    1つに基づき、前記FM復調信号の条件を判定して条件
    判定結果を出力する条件判定手段をさらに備え、 前記マルチパスノイズ除去手段は、前記条件判定結果を
    さらに受け、該条件判定結果に基づき、前記マルチパス
    ノイズ検出処理内容を変更する、雑音除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の雑音除
    去装置であって、 前記FM復調信号の19KHz付近の成分量に関する成
    分判定結果を出力する19KHz付近成分判定手段をさ
    らに備え、 前記マルチパスノイズ除去手段は、前記成分判定結果を
    さらに受け、前記成分判定結果に基づき前記マルチパス
    ノイズ除去処理の実行/非実行を決定する、雑音除去装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の雑音除去装置であって、 前記19KHz付近成分判定手段は、 前記FM復調信号の19KHz付近の成分を抽出する帯
    域抽出手段と、 前記帯域抽出手段で抽出された信号の振幅レベルが基準
    値以上か否かに基づき、第1あるいは第2の状態を呈す
    る前記成分判定結果を出力する信号レベル判定手段とを
    含む、雑音除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の雑音除去装置であって、 前記信号レベル判定手段は前記成分判定結果の前記第1
    及び第2の状態のうち少なくとも一方の状態に変更後
    は、所定期間その状態を維持する内容保持機能を有す
    る、雑音除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の雑音除去装置であって、 前記信号レベル判定手段は前記成分判定結果の出力にお
    いてヒステリシス機能を有する、雑音除去装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の雑音除去装置であって、 前記信号レベル判定手段は前記帯域抽出手段で抽出され
    た信号の振幅レベルが基準値以上か否かに基づき第1あ
    るいは第2の予備状態の判定を行う判定手段と、 前記判定手段の判定結果を受け、前記判定結果が第1の
    予備状態に変化すると前記成分判定結果を前記第1の状
    態に変化させ、その後所定期間以上前記第2の予備状態
    が連続するまで前記成分判定結果を前記第1の状態に維
    持させる保持手段とを含む、雑音除去装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の雑音除去装置と、 FM変調信号を受信し、該FM変調信号を復調して前記
    FM復調信号を生成するFM受信・復調手段と、 前記雑音除去装置によって少なくとも前記マルチパスノ
    イズが除去された前記FM復調信号を受け、前記FM復
    調信号からオーディオ信号を復調するオーディオ信号復
    調手段と、 前記オーディオ信号に基づき音声を出力する音声出力手
    段と、を備えるFM受信機。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の雑音除去装置と、 FM変調信号を受信し、該FM変調信号を復調して前記
    FM復調信号を生成するFM受信・復調手段と、 前記雑音除去装置によって少なくとも前記マルチパスノ
    イズが除去された前記FM復調信号を受け、前記FM復
    調信号からオーディオ信号を復調するオーディオ信号復
    調手段と、 前記オーディオ信号に基づき音声を出力する音声出力手
    段とを備え、 前記FM受信・復調手段は前記FM変調信号の受信レベ
    ルを示す受信レベル信号をさらに出力し、 前記雑音除去装置は前記受信レベル信号及び前記オーデ
    ィオ信号に基づき前記条件判定結果を出力する、FM受
    信機。
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