JP2002353034A - 表面実装用インダクタ - Google Patents

表面実装用インダクタ

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JP2002353034A
JP2002353034A JP2001161151A JP2001161151A JP2002353034A JP 2002353034 A JP2002353034 A JP 2002353034A JP 2001161151 A JP2001161151 A JP 2001161151A JP 2001161151 A JP2001161151 A JP 2001161151A JP 2002353034 A JP2002353034 A JP 2002353034A
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JP
Japan
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winding
core
inductor
surface mounting
terminal electrodes
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JP2001161151A
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Naoki Kawai
直樹 河合
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高いQ値を有する表面実装用インダクタを提供
する。 【解決手段】巻き線部及びその両端部に設けられた2つ
の足部を有するコアと、前記巻き線部に巻回された巻き
線と、前記2つの足部にそれぞれ設けられた端子電極と
からなり、上記巻線の端子電極側を磁性体で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は携帯電話、簡易型携帯電
話、ポケットベル(登録商標)などの移動体通信機器に
使用される表面実装型インダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話のフィルター回路には通常表面
実装用インダクタが使用される。
【0003】図6に示すように、表面実装用インダクタ
66として巻き線部66cとその巻き線部の両端下部に
設けられた2つの足部66a、66bを有するコアが使
用されている。本コアの2つの足部66a、66bには
端子電極66e、66fが形成されており、巻き線部6
6cに巻回された巻き線66dの両端が端子電極66
e、66fに圧着処理されている。
【0004】また巻き線の損傷を防ぐことを目的として
図7に示すように巻き線部77cとその上下に足部77
a、77b、77d、77eを有した形状のコアを使用
し、端子電極を2つの足部に形成させた表面実装用イン
ダクタ77も提案されている。何れもコアはアルミナま
たはフェライトを主成分とした材料からなり、均一で材
料特性に偏り無く構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図6,図
7に示すコアを使用した場合、図8に示すように巻き線
によって表面実装用インダクタに発生する磁束88aの
一部が端子電極66e、66fを貫通し、端子電極66
e、66fに渦電流損失が生じていた。この結果磁束8
8aが減衰し、Q値の周波数特性が劣化していた。な
お、これを防止するには、足部66a、66bを長くし
て端子電極66e、66fが磁束88aの外側になるよ
うにすればよいが、その場合はインダクタ66の寸法が
大きくなって小型化、低背化の要求を満たすことができ
なかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
め、本発明の表面実装用インダクタは、巻き線部とその
両端部に設けられた2つの足部を有するコアと、前記巻
き線部に巻回された巻き線と、2つの足部にそれぞれ設
けられた端子電極とからなり、上記巻き線の端子電極側
を磁性体で覆ったことを特徴とする。
【0007】また上記巻き線部の電極側を覆う磁性体が
コアと別体からなることを特徴とする。
【0008】また上記巻き線部の電極側を覆う磁性体が
コアと一体に成形された物であることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の表面実装用インダクタの巻き線の端子
電極側を磁性体で覆うことにより、素材に不均一性を持
たせることによって、実効の透磁率を変化させ、磁束の
発生に偏りを持たせて、磁束が端子電極を貫通すること
を防止し、渦電流により損失を減少させる事ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明によるインダクタの
実施形態について説明する。
【0011】図1に示すように、表面実装用インダクタ
11は、巻き線部11cとその巻き線部11cの両端の
下部に設けられた2つの足部11a、11bとからなる
いわゆるC型(U型)タイプのコアを用いる。また巻き
線部11cには巻き線11eを備え、足部11a、11
bには端子電極11f,11gを備えている。さらにコ
アの巻き線部11cの端子電極11f、11g側には板
状磁性体11dをエポキシ系樹脂にて接着することで巻
き線11eを覆う構造としている。
【0012】通常、端子電極11f、11gは塗布後に
焼き付け処理されたAg等の層の上に電解メッキ等によ
りNi層等を形成し、さらにその上層に電解メッキ等に
よりSn層等を形成させた導電部材が用いられる。そし
て巻線11eが巻き線部11cに巻回された後にその両
端が端子電極11f、11gに圧着処理されている。
【0013】本発明の表面実装用インダクタは図2にあ
るように板状の磁性体11dにより巻線を覆ったこと
で、磁束22aの発生に偏りが発生する。これは磁束2
2aが実効透磁率の低い箇所より高い箇所に集中しやす
い性質による。このため磁束22aが端子電極11f、
11gを貫通する事を防止でき、寸法を大きくすること
無く、端子電極11f、11gに於ける渦電流損失を抑
えることができる。
【0014】上記効果をもたらすためには、図3に示さ
れるコアについて、表1に示すように、高さA、長さ
B、幅Cを表面実装に適したサイズとするために、高さ
Aは4mm以下、長さBまた幅Cは5mm以下とするこ
とが好ましい。また端子部の高さDについては接着剤の
ハンダによる劣化を防止する為に0.3mm以上とする
ことが好ましい。また、板状の磁性体11dの寸法につ
いては表1に示す様に肉厚Eは0.2mm以上とし、板
状磁性体11dの長さFはコアの長さBの30%以上と
し、板状磁性体11dの幅Gはコア幅Cの60%以上と
することが好ましい。ただし巻き線部のHが0.4mm
以下の場合は実効透磁率の低下により希望インダクタン
スが得られない。また0.4mm以下の場合は著しい強
度低下が起こり巻き線時にコアの破損が発生してしま
う。よってH寸法は0.4mm以上とすることが好まし
い。
【0015】
【表1】
【0016】また巻き線11eを覆う磁性体11dの材
料に関しては、そのインダクターが使用される周波数を
考慮した材料を用い、通常初透磁率3から650までの
フェライト材料が用いられる。これは磁性体11dの強
度を保った上で板部による実効透磁率の変化を効果的に
発生させるためである。またコアと巻き線11eを覆う
磁性体11dを初透磁率の異なる材料で形成することに
よって実効透磁率を変化させ、製品のインダクタンス値
を調整する事も可能である。
【0017】このような板状磁性体11dを形成する方
法としては例えば乾式粉末成形機を使用した成形等があ
る。
【0018】次に本発明の他の実施形態を説明する。図
4にあるように巻き線部11cに貫通孔44aを形成
し、この貫通孔44a内に巻き線を施した場合も図5に
あるような磁束22aの偏りが発生し、端子電極11
f、11gによる渦電流損を抑える事ができる。
【0019】上記効果をもたらすためには、図4に示さ
れるコアについて、高さA、長さB、幅Cを表面実装に
て適したサイズとするために、高さAは4mm以下、長
さBまた幅Cは5mm以下とすることが好ましい。ま
た、貫通孔44aの寸法については表2に示すように高
さIはコア高さAの10%以上で、幅Jはコア幅Bの3
0%以上とすることが好ましい。またKについては0.
4mm以上とすることが好ましい。これはコアの強度を
保った上で貫通孔による実効透磁率の変化を効果的に発
生させるためである。
【0020】
【表2】
【0021】図4のように巻き線11eの端子電極側を
覆う磁性体をコアと一体とした場合は磁性体とコアの接
着工程を削減し、信頼性を向上する事が可能となる。
【0022】以上のインダクタに用いるコアの材質とし
てはフェライトなどを用いる。本コアに適したフェライ
トコアは、Fe23を35〜75mol%またNiOを
5〜40mol%またZnOを1〜35mol%を粉砕
混合し、噴霧乾燥の後に乾式成型機によって加圧成形さ
れた物を高温によって焼結する事で得られる。表面実装
インダクターの使用される周波数領域において最適なQ
値を得るためには上記3成分の組成を変動させ透磁率を
1〜800程度に保つ。また3成分以外にもCuOを0
〜6mol%、SiO2を0〜10mol%等、適宜添
加剤を加える。
【0023】
【実施例】以下、本発明実施例を説明する。
【0024】透磁率160のフェライト材料にて、図1
に示す形状で表3に示す寸法を持ったコア及び磁性体1
1dを作成しエポキシ樹脂にて接着した。また、その足
部11a、11bに塗布焼き付けによってAg層を形成
しその上層にNi層とSn/Pb層を電解メッキするこ
とによって端子電極11f、11gを形成した。
【0025】
【表3】
【0026】このコアの巻き線部11cに巻き線11e
としてφ0.05mmのウレタンコーティングワイヤー
を26回巻き回し、端子電極11f、11gにその両端
を圧着し、Q値の周波数特性を測定した。比較例として
同一寸法を持ち磁性体11dを備えていない図6の表面
実装用インダクタ66のQ値の周波数特性を測定した。
【0027】図9に示すように本発明の表面実装用イン
ダクタ11は比較例に対してlog(周波数)の値が
6.9となる7.96MHz領域においてQ値が20か
ら44に約120%向上していることが解る。
【0028】次に図4に示す形状で表4に示す寸法を持
った貫通孔を有するコアを透磁率160のフェライト材
にて作成し、その足部11a、11bに塗布焼き付けに
よってAg層を形成しその上層にNi層とSn/Pb層
を電解メッキすることによって端子電極11f、11g
を形成させた。
【0029】
【表4】
【0030】このコアの巻き線部11cにφ0.05m
mのウレタンコーティングワイヤ−を26回巻き回し、
端子電極11f、11gにその両端を圧着し、Q値の周
波数特性を測定した。比較例として同一寸法を持ち貫通
孔を有していない図6の表面実装用インダクタ66のQ
値を測定した。図10に示したように本発明の表面実装
用インダクタは比較例に対してlog(周波数)の値が
6.9となる7.96MHz領域においてQ値が20か
ら38と約90%向上していることが解る。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、巻き線部
及びその両端部に設けられた2つの足部を有するコア
と、前記巻き線部に巻回された巻き線と、前記2つの足
部にそれぞれ設けられた端子電極で表面実装用インダク
タを構成し上記巻線の端子電極側を磁性体で覆ったこと
によって、寸法を大きくすることなく、インダクタに発
生する磁束が端子電極を貫通しにくく成り、端子電極に
おける渦電流損を抑えることができ、この結果Q値の周
波数特性が優れた小型にインダクタを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面実装用インダクタを示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の表面実装用インダクタの断面図であ
る。
【図3】本発明の表面実装用インダクタの実施形態を示
す図である。
【図4】本発明の表面実装用インダクタの他の実施形態
を示す図である。
【図5】本発明の表面実装用インダクタの断面図であ
る。
【図6】従来の表面実装用インダクタを示す斜視図であ
る。
【図7】従来の表面実装用インダクタを示す斜視図であ
る。
【図8】従来の表面実装用インダクタの断面図である。
【図9】本発明及び比較例の表面実装用インダクタにお
ける周波数とQ値の関係を示すグラフである。
【図10】本発明及び比較例の表面実装用インダクタに
おける周波数とQ値の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11:インダクタ 11a:足部 11b:足部 11c:巻き線部 11d:磁性体 11e:巻き線 11f:端子電極 11g:端子電極 22a:磁束 44:コア 44a:貫通孔 66:インダクタ 66a:足部 66b:足部 66c:巻き線部 66d:巻き線 66e:端子電極 66f:端子電極 77:インダクタ 77a:足部 77b:足部 77c:巻き線部 77d:足部 77e:足部 88a:磁束

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻き線部及びその両端部に設けられた2つ
    の足部を有するコアと、前記巻き線部に巻回された巻き
    線と、前記2つの足部にそれぞれ設けられた端子電極と
    からなり、上記巻き線の端子電極側を磁性体で覆ったこ
    とを特徴とする表面実装用インダクタ。
  2. 【請求項2】上記磁性体がコアと別体からなることを特
    徴とする請求項1記載の表面実装用インダクタ。
  3. 【請求項3】上記磁性体がコアと一体的に形成されたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の表面実装用イ
    ンダクタ。
JP2001161151A 2001-05-29 2001-05-29 表面実装用インダクタ Pending JP2002353034A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110098032A (zh) * 2018-01-30 2019-08-06 株式会社村田制作所 电感部件

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110098032A (zh) * 2018-01-30 2019-08-06 株式会社村田制作所 电感部件
JP2019134040A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 株式会社村田製作所 インダクタ部品
US11587713B2 (en) 2018-01-30 2023-02-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component

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