JP2002352356A - ワイヤセンサの信号ケーブル切断による誤認の防止方法 - Google Patents

ワイヤセンサの信号ケーブル切断による誤認の防止方法

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JP2002352356A
JP2002352356A JP2001157625A JP2001157625A JP2002352356A JP 2002352356 A JP2002352356 A JP 2002352356A JP 2001157625 A JP2001157625 A JP 2001157625A JP 2001157625 A JP2001157625 A JP 2001157625A JP 2002352356 A JP2002352356 A JP 2002352356A
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wire sensor
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Katsumi Kawaguchi
克己 川口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ワイヤセンサと監視装置とを信頼性を高めた
配線で結合した地滑り・土石流等の監視システムを提供
する。 【解決手段】 この監視システムは、ワイヤセンサ1
と、各ワイヤセンサ毎に用意され、各ワイヤセンサの両
極の端子にそれぞれ接続された2本の信号線を少なくと
も収容した4心または3心のケーブル20と、各ワイヤ
センサに接続された2本の信号線が形成するセンサ回路
の開閉状態からそのワイヤセンサの動作状態を判断する
監視装置30を備える。ケーブルは、ワイヤセンサ側で
閉回路を成す一対の信号線を断線検出回路として含む。
監視装置は、断線検出回路を有するワイヤセンサに付い
ては、そのワイヤセンサの動作状態を断線検出回路の開
閉状態も考慮して判断するので、断線による誤認を防ぐ
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視箇所に設置し
たワイヤ部分が例えば土石流や地滑りなどの自然力によ
り破断したり許容範囲を超えて変位した場合、このよう
な破断や変位を内部の回路接点の接続状態として検出す
るワイヤセンサに関し、さらに詳細には、ワイヤセンサ
の検出結果を伝える信号線の切断による誤認を防止する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】地滑り、土石流、雪崩などが発生する可
能性があると思われる各場所に検出器を設置し、設置し
たそれぞれの検出器の状態を遠隔地で監視するシステム
は既に色々提案されている。このようなシステムで用い
られる検出器には、検出器とこれに接続された紐または
ワイヤを監視すべき箇所に設置し、前述のような自然現
象により設置箇所のワイヤが許容範囲を超えて変位した
り破断したりした場合、この変位や破断を内部の電気的
接点の開閉状態(ON又はOFFの状態)として検出す
るいわゆるワイヤセンサがある。この意味において、ワ
イヤセンサはワイヤの負荷に応じて動作する開閉器、即
ちON/OFFスイッチと見ることができる。このよう
なワイヤセンサを用いた監視システムでは、センサ内部
のON/OFFスイッチの両極端子を2本の信号線で離
れた場所に設置された監視装置に接続し、この監視装置
でワイヤセンサの動作状態、即ち、センサ内のスイッチ
の開閉状態(即ち、ONかOFFか)を調べることによ
り、前述の地滑り、土石流、雪崩などの有無を判断す
る。
【0003】以降の説明において、ワイヤセンサを設置
したときのセンサの開閉状態(即ち、ワイヤに負荷が加
えられていないときのON/OFF状態)を「スタンバ
イ状態」、ワイヤセンサがスタンバイ状態にあるときを
「常時」と言う。これに対して、過大な負荷のためにワ
イヤが許容範囲を超えて変位したり破断したりしたため
に内部接点の開閉状態がスタンバイ状態と逆の状態に変
化した場合、この逆の状態を「検出状態」と言い、ワイ
ヤセンサが検出状態にあるときを「検出時」と言うこと
にする。内部接点の開閉状態の観点から、ワイヤセンサ
は、概して常時にONで検出時にOFFとなるタイプの
ものと、常時にOFFで検出時にONとなるタイプのも
のに大別することができる。ここでは仮に、前者を常時
ONタイプのワイヤセンサと称し、後者を常時OFFタ
イプのワイヤセンサと称する。
【0004】ワイヤセンサと監視装置は信号線で結合さ
れるが、一般に両者間の距離が長くなるほど、また使用
年数が長くなるほど信号線の信頼性は低下するので外的
要因の影響を受けやすくなり、最悪の場合断線すること
もあり得る。監視装置から見たワイヤセンサ回路の状態
から、このような断線の可能性を考慮してワイヤセンサ
自体の動作状態(開閉状態)を推察すると図1のように
なる。即ち、常時ONタイプのワイヤセンサの場合、ス
タンバイ状態がONであるから、監視装置でワイヤセン
サ回路がONであることを確認できれば、断線が無く且
つワイヤセンサ自体がスタンバイ状態であることが分か
る。しかし、監視装置がワイヤセンサ回路の開閉状態を
チェックした結果OFFである場合、断線がないものと
すればセンサ自体は検出状態であると推察されるが、断
線の可能性を考えると、必ずしもワイヤセンサが検出状
態にあるとは断定できない。また、常時OFFタイプの
ワイヤセンサの場合、ワイヤセンサが検出時にONとな
るから、監視装置でワイヤセンサ回路がONであること
を確認できれば、断線が無く且つワイヤセンサ自体が検
出状態であることが分かる。しかし、監視装置がワイヤ
センサ回路の開閉状態をチェックした結果OFFである
場合、断線がないものとすればセンサ自体はスタンバイ
状態であると推察されるが、断線の可能性を考えると、
必ずしもワイヤセンサがスタンバイ状態にあるとは断定
できない。このように、何れのタイプのワイヤセンサ
も、センサ内部の接点の両極を単に信号線で監視装置に
結合しただけでは、上述のような不確定性が生じる可能
性があるので、十分な信頼性が得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ワイヤセン
サと監視装置とを信頼性を高めた配線で結合した地滑り
・土石流等の監視システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、少なくとも1つのワイヤセ
ンサ(1又は2)と、各ワイヤセンサ毎に用意され、各
ワイヤセンサの両極の端子にそれぞれ接続された2本の
信号線を少なくとも収容した多心ケーブル(20又は2
0a)と、各多心ケーブルの前記の2本の信号線間の開
閉状態からその多心ケーブルに接続されたワイヤセンサ
の動作状態を判断する監視装置(30、30a)を備え
たシステムであり、多心ケーブルの少なくとも1つは、
ワイヤセンサ側で閉回路を成す一対の信号線を断線検出
回路として含み、監視装置は、断線検出回路を有するワ
イヤセンサに付いては、そのワイヤセンサの動作状態を
前記断線検出回路の開閉状態も考慮して判断することを
特徴とする。請求項2記載のシステムは、請求項1にお
いて、多心ケーブルは4心ケーブルであり、断線検出回
路は、前記の2本の信号線とは異なる2本の信号線から
成り、前記の異なる2本の信号線がワイヤセンサ側で短
絡されていることを特徴とする。請求項3記載のシステ
ムは、請求項1において、前記多心ケーブルは3心ケー
ブルであり、前記3心ケーブルの前記の2本の信号線と
は異なる残りの信号線を前記の2本の信号線の一方にワ
イヤセンサ側で短絡することにより前記断線検出回路を
構成したことを特徴とする。
【0007】請求項4記載の発明は、少なくとも1組の
常時ONタイプのワイヤセンサ(1a)と、各組毎の動
作状態を判断するための監視装置(30b)と、各ワイ
ヤセンサと前記監視装置とを結合する4本の信号線を収
容した4心ケーブル(20)を備えたシステムであり、
ワイヤセンサの各組において、各ワイヤセンサの両極の
端子に前記ケーブルの2本の信号線が接続されてセンサ
回路(S1、S2)を形成し、前記ケーブルの他の2本
の信号線がワイヤセンサ側で互いに短絡されて断線検出
回路(M1,M2)を形成し、前記監視装置の側におい
て、各組を構成する前記ワイヤセンサの前記センサ回路
が並列接続されて組毎のセンサ回路(S)を形成し、各
組を構成する前記ワイヤセンサの前記断線検出回路が直
列接続されて組毎の断線検出回路(M)を形成し、前記
監視装置が、各組毎の動作状態を前記の組毎の断線検出
回路と前記の組毎のセンサ回路から判断することによ
り、各組を構成するワイヤセンサの前記センサ回路がす
べて検出状態のときに限り、その組が検出状態であると
判断することを特徴とする。請求項5記載の発明は、請
求項4において、常時ONタイプのワイヤセンサの代わ
りに常時OFFタイプのワイヤセンサを用い、且つ前記
監視装置の側において、各組を構成する前記ワイヤセン
サの前記センサ回路が直列接続されて組毎のセンサ回路
(S)を形成することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図2〜7を参照して本発明の実施
例により本発明を詳細に説明する。図2、3、5および
7において、要素1、1a、1bおよび2は、ケースを
含めたワイヤセンサを模式的に示したものである。要素
10は、常時ONタイプ及び常時OFFタイプの何れの
タイプのワイヤセンサでもよい。Wは、一端をワイヤセ
ンサに接続され、監視するべき場所に設置されるワイヤ
を示す。ワイヤセンサ本体10、10a、または10b
の接点の両極は2本の信号線(仮に、SL1およびSL
2と記す)により、例えば防災センタなどに設置された
監視装置30、30a、30bに接続され、ワイヤセン
サ内部の接点と信号線SL1およびSL2によりセンサ
回路SL1−SL2を構成する。説明上、ワイヤセンサ
は、1つしか図示していないが、監視装置には必要な数
だけワイヤセンサを接続することができる。
【0009】(4線式ワイヤセンサ)図2は、本発明の
第1の実施例による4線式ワイヤセンサを用いた監視シ
ステムを概念的に表した図である。図2の監視システム
は、常時ONまたはOFFタイプのワイヤセンサ1、4
本の導線からなる4心ケーブル20、および監視装置3
0からなる。4線式ワイヤセンサ1は、前述のセンサ回
路SL1−SL2に加え、ケーブル20の切断の有無を
調べるために、ケーブル20の残りの2本の信号線(仮
に、ML1およびML2と記す)の一端を内部で電気的
に接続した構造を有する。信号線ML1およびML2を
監視装置30側から見た閉回路を断線検出回路ML1−
ML2と称する。断線検出回路は、ワイヤセンサ1内部
で折り返しているように図示したが、実際には、ケーブ
ル20に含まれる2本の信号線をワイヤセンサ1側で短
絡してもよい。要するに、断線検出回路としてワイヤセ
ンサ側で閉回路を成す一対の導線をケーブル20に含め
れば良いのである。このような構成において、監視装置
30がセンサ回路SL1−SL2と断線検出回路ML1
−ML2の開閉状態からワイヤセンサ1の動作状態を判
断する方法を図4を参照して説明する。図4において、
Xは、断線検出回路がON又はOFFの何れの状態でも
良いことを示す。10が常時ONタイプのワイヤセンサ
の場合を図4Aに示す。センサ回路SL1−SL2がO
Nであれば、断線検出回路の状態に関わらず、センサ回
路に断線はなく、且つセンサ1はスタンバイ状態である
と判断できる。センサ回路がOFFで断線検出回路ML
1−ML2がONならば、ケーブルは断線しておらずワ
イヤセンサ自体がOFF、即ち検出状態であると判断で
きる。センサ回路と断線検出回路の両方がOFFの場
合、ケーブル20が断線していると考えられ、センサ自
体の状態を断定することはできない。この場合は、ケー
ブル20を調べて断線を修復するか、又はケーブル20
を正常なものと交換する必要がある。このように、断線
検出回路を設けることにより、ケーブル断線を確実に検
出でき、且つワイヤセンサの状態を判断する上での不確
定性をケーブル断線時以外は排除できるので、信頼性の
高い監視システムを得ることができる。図4(A)は、
10が常時ONタイプのワイヤセンサの場合のワイヤセ
ンサの動作状態の判定方法を示す。センサ回路SL1−
SL2がOFFで断線検出回路ML1−ML2がONな
らば、ケーブルは断線しておらずワイヤセンサ自体がO
FF、即ちスタンバイ状態であると判断できる。センサ
回路と断線検出回路の両方がOFFの場合、ケーブル2
0が断線していると考えられ、センサ自体の状態を断定
することはできない。この場合も、ケーブル20を調べ
て断線を修復するか、又はケーブル20を正常なものと
交換する必要がある。センサ回路がONであれば、断線
検出回路の状態に関わらず、センサ回路に断線はなく、
且つセンサ1は検出状態であると判断できる。したがっ
て、図2にように断線検出回路を設けることにより、ワ
イヤセンサのタイプに関わらず同様の効果を得ることが
できる。
【0010】(3線式ワイヤセンサ)図3は、本発明の
第2の実施例による3線式ワイヤセンサを用いた監視シ
ステムを概念的に表した図である。図3の監視システム
のワイヤセンサ2は、図2のワイヤセンサ1のように独
立した断線検出回路を持つ代わりに、ワイヤセンサ2の
一方の端子に2本の信号線(この例では、SL2とSL
3)を接続し、この2本の信号線を断線検出回路SL2
−SL3として使用し、この2本SL2およびSL3の
中の一方(図3の例では、SL2)とワイヤセンサ2の
他方の端子に接続された信号線SL1とでセンサ回路S
L1−SL2を構成する。図3の監視装置30a側で図
2の場合と異なるのは、断線検出回路として、ML1−
ML2のかわりに、SL2−SL3を用いることだけで
ある。したがって、監視装置30aが行うワイヤセンサ
2の動作状態の判断は、図4においてML1−ML2を
SL2−SL3と読み代えて行えばよい。この実施例で
は、ケーブル20aは3心であるから、4心ケーブルを
用いる場合に比べてコストを抑えることができる。な
お、以上の説明では、断線検出回路がONの場合、セン
サ回路にも断線がないものと仮定している。さらに、図
4の*印を付けた場合は、断線検出回路がOFFであっ
ても、センサ回路は必ずしも断線しているとは限らない
との仮定に基づく。したがって、断線検出回路がOFF
ならばセンサ回路も断線しているものと仮定するなら
ば、XをONとすればよい。
【0011】(2点保証式ワイヤセンサ)ワイヤセンサ
のワイヤの破断ではなく、変位を検出して動作するタイ
プのワイヤセンサでは、本来反応すべきでない程度の外
力に反応して誤動作する場合もあり得る。このような誤
動作防止の有力な方法に、ワイヤセンサを2重化し、両
方のセンサが同時に検出状態となったときに、真の検出
状態であると判定する方法が考えられる。さらに、ケー
ブルの断線によるワイヤセンサの動作状態の誤認を避け
るために断線検出回路を組み込んだワイヤセンサシステ
ムを図5および7に示す。図5は、常時ONタイプのワ
イヤセンサを2重化して両方のワイヤセンサが同時にO
FFである状態を検出状態とする2点保証式ワイヤセン
サ構成を示す図である。図5の監視システムは、常時O
Nタイプの図2に示したワイヤセンサ1aをほぼ同じ場
所に設置し、それぞれのセンサ回路S1およびS2を並
列接続して1つのセンサ回路S(SL1−SL2)を構
成し、断線検出回路M1およびM2を直列接続して1つ
の断線検出回路M(ML1−ML2)を構成したもので
ある。常時ONタイプのため、ONを論理1に、OFF
を論理0に対応させると、ワイヤセンサ側は負論理とな
るので、S1,S2,Sの上に線を付けて負論理を表
す。センサ回路は、並列接続したので、S1,S2,S
の関係は、S=S1+S2=S1・S2と表すことがで
きる。即ち、全体としてのセンサ回路Sは実質的には両
センサS1及びS2の論理積に等しい。監視装置30b
は、このようなセンサ回路Sと断線検出回路Mから、真
の動作状態を図6の表にしたがって判断する。回路Sと
回路Mが共にONの場合、両ケーブル20とも正常で、
スタンバイ状態であると判断する。断線検出回路MがO
Nでセンサ回路SがOFFの場合、両ケーブル20とも
正常で、検出状態であると判断する。断線検出回路Mが
OFFでセンサ回路SがONの場合、断線検出回路に断
線があるが、センサ回路の少なくとも一方は断線がなく
スタンバイ状態であると判断する。断線検出回路Mとセ
ンサ回路Sが共にOFFの場合、断線検出回路に断線が
あり、センサ回路の真の動作状態の推測は不能であると
判断する。この実施例により、ワイヤセンサ対を構成す
る常時ONタイプのワイヤセンサ1aが共に検出状態の
ときに限り、検出状態と判断する監視システムを得るこ
とができる。
【0012】図7は、常時OFFタイプのワイヤセンサ
を2重化して両方のワイヤセンサが同時にONである状
態を検出状態とする2点保証式ワイヤセンサ構成を示す
図である。この場合、検出状態がONとなるので、セン
サ回路も正論理となり、ワイヤセンサ対のセンサ回路S
1およびS2を直列接続することにより、全体としての
センサ回路SをS1とS2の論理積として構成する。こ
の構成の場合、監視装置30cは、センサ回路Sと断線
検出回路Mの開閉状態から、真の動作状態を図8の表に
したがって判断する。即ち、断線検出回路MがONでセ
ンサ回路SがOFFの場合、両ケーブル20とも正常
で、スタンバイ状態であると判断する。センサ回路Sと
断線検出回路Mが共にONの場合、両ケーブル20とも
正常で、検出状態であると判断する。断線検出回路Mが
OFFでセンサ回路SがONの場合、断線検出回路に断
線があるが、センサ回路は断線がなく検出状態であると
判断する。断線検出回路Mとセンサ回路Sが共にOFF
の場合、断線検出回路に断線があり、センサ回路の真の
動作状態の推測は不能であると判断する。このように、
常時OFFタイプのワイヤセンサ1bを用いても図5と
同様の効果を与える監視装置30cを構成することがで
きる。なお、この実施例の説明では、断線検出回路がO
Nの場合、センサ回路にも断線がないものと仮定してい
る。さらに、図6及び8の*印を付けた場合は、断線検
出回路がOFFであっても、センサ回路は必ずしも断線
しているとは限らないとの仮定に基づく。したがって、
断線検出回路がOFFならばセンサ回路も必ず断線して
いるものとするならば、*印の場合はあり得ないことに
なる。この実施例では、1組のワイヤセンサの両方が検
出状態のときにその組が検出状態であると判断した。こ
れとは逆に、1組のワイヤセンサの一方でも検出状態と
なったときに、その組が検出状態であると判断するよう
に構成することも可能である。このためには、センサ回
路の配線の直列と並列を逆にすればよい。このように構
成することにより、信頼性の高い監視システムを構成す
ることが可能となる。また、この実施例では、2個のワ
イヤセンサを1組として構成したが、3個以上のワイヤ
センサを1組として構成しても良い。これを実現するに
は、同じ配線方法で単にワイヤセンサの個数を増やせば
よい。以上は、本発明の説明のために実施の形態の例を
掲げたに過ぎない。したがって、本発明の技術思想また
は原理に沿って上述の実施の形態に種々の変更、修正ま
たは追加を行うことは、当業者には容易である。故に、
本発明は、以上述べた実施の形態に捕らわれることな
く、ただ特許請求の範囲の記載に従って解釈するべきで
ある。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤセンサ回路に信
号線の断線を検査する断線検出回路を負荷することによ
り、地滑り、土石流、雪崩などの発生を検出する信頼性
の高い監視システムを構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤセンサと監視装置を単純に接続した監視
システムにおいて、監視装置から見たワイヤセンサ回路
の状態から、信号線の断線の可能性を考慮して判断され
るワイヤセンサ自体の動作状態(開閉状態)を示す図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例による4線式ワイヤセン
サを用いた監視システムを概念的に表した図である。
【図3】本発明の第2の実施例による3線式ワイヤセン
サを用いた監視システムを概念的に表した図である。
【図4】(A)は図2又は3において要素10に常時O
Nタイプのワイヤセンサを用いた場合に、監視装置への
入力信号からワイヤセンサの動作状態を判断する表を示
す図、(B)は図2又は3において要素10に常時OF
Fタイプのワイヤセンサを用いた場合に、監視装置への
入力信号からワイヤセンサの動作状態を判断する表を示
す図である。
【図5】本発明の第3の実施例により常時ONタイプの
ワイヤセンサを2重化して両方のワイヤセンサが同時に
OFFである状態を検出状態とする2点保証式ワイヤセ
ンサ構成を示す図である。
【図6】図5の2点保証式ワイヤセンサ構成において監
視装置への入力信号からワイヤセンサの動作状態を判断
する表を示す図である。
【図7】常時OFFタイプのワイヤセンサを用いた本発
明の第3の実施例による2点保証式ワイヤセンサ構成を
示す図である。
【図8】図6の2点保証式ワイヤセンサ構成において監
視装置への入力信号からワイヤセンサの動作状態を判断
する表を示す図である。
【符号の説明】
1、2 ワイヤセンサ 30、30a、30b 監視装置 20、20a ケーブル 30、30a、30b 監視装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのワイヤセンサ(1又は
    2)と、各ワイヤセンサ毎に用意され、各ワイヤセンサ
    の両極の端子にそれぞれ接続された2本の信号線を少な
    くとも収容した多心ケーブル(20又は20a)と、各
    多心ケーブルの前記の2本の信号線間の開閉状態からそ
    の多心ケーブルに接続されたワイヤセンサの動作状態を
    判断する監視装置(30、30a)を備えたシステムで
    あり、前記多心ケーブルの少なくとも1つは、ワイヤセ
    ンサ側で閉回路を成す一対の信号線を断線検出回路とし
    て含み、前記監視装置は、前記断線検出回路を有するワ
    イヤセンサに付いては、そのワイヤセンサの動作状態を
    前記断線検出回路の開閉状態も考慮して判断することを
    特徴とするシステム。
  2. 【請求項2】 前記多心ケーブルは4心ケーブルであ
    り、前記断線検出回路は、前記の2本の信号線とは異な
    る2本の信号線から成り、前記の異なる2本の信号線が
    ワイヤセンサ側で短絡されていることを特徴とする請求
    項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記多心ケーブルは3心ケーブルであ
    り、前記3心ケーブルの前記の2本の信号線とは異なる
    残りの信号線を前記の2本の信号線の一方にワイヤセン
    サ側で短絡することにより前記断線検出回路を構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のシステム。
  4. 【請求項4】 少なくとも1組の常時ONタイプのワイ
    ヤセンサ(1a)と、各組毎の動作状態を判断するため
    の監視装置(30b)と、各ワイヤセンサと前記監視装
    置とを結合する4本の信号線を収容した4心ケーブル
    (20)を備えたシステムであり、 ワイヤセンサの各組において、各ワイヤセンサの両極の
    端子に前記ケーブルの2本の信号線が接続されてセンサ
    回路(S1、S2)を形成し、前記ケーブルの他の2本
    の信号線がワイヤセンサ側で互いに短絡されて断線検出
    回路(M1、M2)を形成し、 前記監視装置の側において、各組を構成する前記ワイヤ
    センサの前記センサ回路が並列接続されて組毎のセンサ
    回路(S)を形成し、各組を構成する前記ワイヤセンサ
    の前記断線検出回路が直列接続されて組毎の断線検出回
    路(M)を形成し、 前記監視装置が、各組毎の動作状態を前記の組毎の断線
    検出回路と前記の組毎のセンサ回路から判断することに
    より、各組を構成するワイヤセンサの前記センサ回路が
    すべて検出状態のときに限り、その組が検出状態である
    と判断することを特徴とするシステム。
  5. 【請求項5】 少なくとも1組の常時OFFタイプのワ
    イヤセンサと、各組毎の動作状態を判断するための監視
    装置と、各ワイヤセンサと前記監視装置とを結合する4
    本の信号線を収容した4心ケーブルを備えたシステムで
    あり、 ワイヤセンサの各組において、各ワイヤセンサの両極の
    端子に前記ケーブルの2本の信号線が接続されてセンサ
    回路を形成し、前記ケーブルの他の2本の信号線がワイ
    ヤセンサ側で互いに短絡されて断線検出回路を形成し、 前記監視装置の側において、各組を構成する前記ワイヤ
    センサの前記センサ回路が直列接続されて組毎のセンサ
    回路(S)を形成し、各組を構成する前記ワイヤセンサ
    の前記断線検出回路が直列接続されて組毎の断線検出回
    路を形成し、 前記監視装置が、各組毎の動作状態を前記の組毎の断線
    検出回路と前記の組毎のセンサ回路から判断することに
    より、各組を構成するワイヤセンサの前記センサ回路が
    すべて検出状態のときに限り、その組が検出状態である
    と判断することを特徴とするシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014028083A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Brother Ind Ltd ミシン
CN111123007A (zh) * 2019-12-27 2020-05-08 国网河北省电力有限公司电力科学研究院 一种变电站雪崩测试方法、系统及终端设备
CN111123009A (zh) * 2019-12-27 2020-05-08 国网河北省电力有限公司电力科学研究院 一种基于scd文件的智能变电站雪崩测试方法、系统及终端设备

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