JP2002352217A - 文書管理装置、文書管理方法及びその文書管理装置での処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents
文書管理装置、文書管理方法及びその文書管理装置での処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムを格納した記憶媒体Info
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Abstract
に対して行われた書きこみを、元の電子文書に自動的に
反映させる文書管理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の課題は、入力された紙情報と電
子文書とを関連付けて文書処理する文書管理装置であっ
て、文書印刷処理手段は、電子文書印刷時に4箇所以上
に記号を印刷する記号挿入手段と、電子文書を識別する
情報にしたがって印刷する記号の属性を変化させる記号
属性変更手段とを備え、文書情報処理手段は、読み取り
画像から記号を識別する手段と、識別した記号の属性を
計測する手段と、計測した記号の属性から紙文書の元と
なる電子文書を識別する紙文書識別手段とを有すること
を特徴とする文書管理装置によって達成される。
Description
た文書と、紙に印刷された文書とを効率よく連携させる
文書管理装置に係り、詳しくは、電子文書を印刷した紙
文書に対して行われた書きこみを、元の電子文書に自動
的に反映させる文書管理装置を提供するものである。
及びその文書管理装置での処理をコンピュータに行なわ
せるためのプログラムを格納した記憶媒体に関する。
電子的に作成・保存・編集することが一般的であり、例
えば、書類の作成はコンピュータやワープロを用いてキ
ーボードやマウスから入力することが多い。しかし作成
した文書の検査、校正や編集などにはCRT(Cathode-
Ray Tube display)やLCD(Liquid Crystal Displa
y)の解像度が低く読みにくいなどの要因から、紙に印
刷し、ペンで書きこみを行なうことによって文章の訂正
又は追加を行っていた。また、必要に応じて、書きこみ
のある紙文書を見ながらキーボードやマウスなどを用い
て電子文書に入力して修正を行っていた。
来における電子文書の修正方法は、以下に述べる問題点
がある。
文書への訂正又は追加であることが多く、重要な情報で
ある。そのため、この紙への書きこみ情報に基づき、元
の電子文章を正しく変更する必要がある。
子文書に反映することは難しく、書きこみのある紙文書
を見ながらキーボードやマウスなどを用いて電子文書に
入力することになるが、一旦書きこんだ情報を再び入力
することは無駄であり、また見落としなども多く、効率
的ではない。そのため、紙文書への書きこみを自動的に
元の電子文書に反映させることが望まれる。紙文書の情
報を電子的に取り込む装置としてスキャナがある。スキ
ャナを用いて書き込みのある紙文書を入力した場合、こ
こで得られた画像は元の電子文書とは別の文書として取
り込まれ、元文書を特定することができないため元文書
に書きこみを反映することは困難である。
された場合にも、元文書に反映させる情報は書き込み情
報だけであることが望ましい。しかし、取りこまれる画
像はプリンタで印刷された文字や画像とそこに加えられ
た書きこみとを同時に取りこむため、書き込みだけ抽出
し、元文書に反映させることは困難である。
に行われた書き込みを元の電子文書に反映させるという
要求が存在している。そのためには、紙文書の元の電子
文書を特定する手段と、紙文書に加えられた加筆情報を
抽出する手段が必要となる。
子文書を特定するために、文書印刷時に紙文書の元とな
る電子文書を特定できる情報(文書ID)をバーコード
などで表して同時に印刷し、文書読み取り時にはバーコ
ードにしたがって元文書を特定し、書き込み情報を抽出
するために、特定した電子文書と加筆した文書との差分
処理を行って書きこみのみを抽出し、元の電子文書に反
映させることが提案されている(特開平10-6382
0)。
情報のみを抽出するためには正確な位置あわせが必要で
あり、単純に二つの画像の差分処理を行なうだけでは、
実現することは困難である。例えば、スキャナが紙文書
を読み込むときに斜めに読み込んだり、読み込みむらが
あると差分処理に誤差が生ずるため、書き込みだけを抽
出することが困難になるという問題がある。このような
差分処理に誤差が生ずる要因としては、プリンタ印刷時
の紙送りのむら、スキャナ読み込み時の紙送りのむら、
紙の斜め挿しなどさまざまなものが存在する。
号、文書識別番号)としてバーコードなどを用いる場
合、人間には読解不可能な模様が印刷されるため、本来
の文書の読解の妨げとなるという問題がある。
を印刷した紙文書に対して行われた書きこみを、元の電
子文書に自動的に反映させる文書管理装置を提供するこ
とである。
書管理方法を提供することである。
うな文書管理装置での処理をコンピュータに行なわせる
ためのプログラムを格納した記憶媒体を提供することで
ある。
るため、本発明は、文書を電子的に保存した電子文書を
紙に印刷する文書印刷処理手段と、印刷された紙文書を
読み取り画像として入力した紙情報と保存された該電子
文書とを関連付けて文書処理する文書情報処理手段とか
らなる文書管理装置であって、上記文書印刷処理手段
は、電子文書印刷時に4箇所以上の個所に記号を印刷す
る記号挿入手段と、電子文書を識別する情報にしたがっ
て印刷する記号の属性を変化させる記号属性変更手段と
を備え、文書情報処理手段は、読み取り画像から記号を
識別する手段と、識別した記号の属性を計測する手段
と、計測した記号の属性から紙文書の元となる電子文書
を識別する紙文書識別手段とを有するように構成され
る。
印刷した紙文書に対して行われた書きこみを、元の電子
文書に自動的に反映させることができる。また、人間が
判読不可能な記号を見えにくくし、不可視インクによっ
て印刷された記号を判読し、位置合わせ、差分画像処理
を可能とすることによって、電子的に管理可能な紙文書
の外観を読み易くすることができる。さらに、不可視情
報を安定して検出可能な装置を提供することによって、
電子的に管理可能な紙文書の外観を読み易くすることが
できる。
に、本発明は、文書を電子的に保存した電子文書を紙に
印刷する文書印刷処理手順と、印刷された紙文書を読み
取り画像として入力された紙情報と保存された該電子文
書とを関連付けて文書処理する文書情報処理手順とから
なる文書管理方法であって、上記文書印刷手順は、電子
文書印刷時に4箇所以上の個所に記号を印刷する記号挿
入手順と、電子文書を識別する情報にしたがって印刷す
る記号の属性を変化させる記号属性変更手順とを有し、
上記文書情報処理手順は、読み取り画像から記号を識別
する手順と、識別した記号の属性を計測する手順と、計
測した記号の属性から紙文書の元となる電子文書を識別
する手順とを有するように構成される。
本発明は、請求項1又は2記載の文書管理装置での処理
をコンピュータに行なわせるための請求項3又は4記載
の文書管理方法での手順を有するプログラムを格納した
記憶媒体として構成される。
に基づいて説明する。 [第一実施例]図1は、文書管理装置の概略を示す機能
ブロック図である。
管理装置100は電子文書作成・編集装置101、電子
文書保存・管理装置102、電子文書印刷装置103、
紙文書読取装置104、情報処理装置105からなる。
これらは、ネットワークによって接続され、相互にデー
タを通信することができる。また、これらの装置は一体
として構成されることも可能であるし、それぞれが個別
の装置として構成されることも可能である。一体の装置
として構成される場合、一般的なコンピュータとプリン
タとスキャナによって構成することが可能である。個別
の装置として構成される場合には、これらの装置はネッ
トワークによって相互にデータを相互に利用できるよう
にすれば良い。
1と、メモリ302と、一時記憶装置303と、ディス
プレイ装置304とを有する通常のコンピュータなどを
利用することが可能であり、キーボード305を用いた
文字入力機能や、マウスなどのポインティングデバイス
306を用いた図形の入力、レイアウトの変更などの機
能を有する。例えば、広く用いられているパーソナルコ
ンピュータとワードプロセッサ・ソフトウェアによって
実現することができる。
た電子文書を保存する機能を持つ文書保存装置401
と、保存された電子文書を管理し、適宜、読み出す文書
管理装置402とを有する。文書作成・編集装置101
によって、作成された文書は、文書保存装置401とし
て、例えば、ハードディスク等の補助記憶装置に保存さ
れ、一般的なディレクトリーシステムなどによって管理
される。このとき、文書管理装置402によって個々の
電子文書を識別可能な文書IDとして、文書番号が与え
られる。文書番号は一つの電子文書に対して唯一のもの
であり、重複することなく生成され、文書番号を識別す
ることで電子文書を特定することが可能となる。
したがって電子文書を特定し、再利用する。
を用いたファイル管理システムにおいては、個々のファ
イルに保存場所(パス)とファイル名が与えられる。D
OSを用いた場合、電子文書に対し、『保存場所』:
『ファイル名』が与えられ「C:\work\text\tmp.doc」の
ように記述される。このようにすでに電子文書を同定す
る情報が存在場合には、既存の文書管理情報と文書番号
とを対応付けることで、文書番号(文書ID)による文書
管理が可能となる。文書ID対応表403は文書管理装
置402によって作成され、保存装置401に電子文書
と同様に保存される。
タ501と位置あわせ記号挿入装置502とからなる。
位置あわせ記号挿入装置502は文書保存・管理装置1
02によって管理される文書IDを位置あわせ記号の属
性にエンコードし、印刷領域の周囲に挿入して印刷す
る。文書IDを位置あわせ記号の属性にエンコードする
方法については後述する。位置記号は印刷領域を妨げな
いように、印刷領域の周囲に配置される。印刷された紙
文書201は、例えば図3に示すように当初の印刷領域
の周囲に位置あわせ記号203が四隅に配置される。
入力する機能を備え、スキャナなどを用いることができ
る。読み取られた文書画像は、当初の印刷とメモ書きな
どの書きこみが同時に取りこまれたものである。また、
読み取られた画像は情報処理装置105のメモリに一旦
蓄えられ、後の処理が実施される。
モリ602、一時記憶装置603などによって構成され
る。読み取られた紙文書画像から、文書IDの読み取
り、加筆画像の抽出、抽出した加筆画像を元の電子文書
に重畳するなどの機能を持つ。それぞれの処理は後述す
る。これらの処理は記憶装置に記録されており、適宜読
み出して利用される上述より、電子文書作成・編集装置
101と電子文書保存装置102によって作成、保存さ
れた電子文書は電子文書印刷装置103によって位置あ
わせ記号と本文とを同時に印刷される。印刷された紙文
書は通常の書類と同様、ペンなどの筆記具を用いて書き
込みを行なう。書き込みのある紙文書は文書読取装置1
04によって読み取られ、画像として取り込まれる。取
り込まれた画像は、情報処理装置105によって、元の
電子文書が同定され、差分画像処理が行われ書き込み画
像のみが抽出される。抽出された書き込みは同定された
電子文章に重畳される。
『文書番号』、『ファイル名』及び『保存場所』等の項
目を有する。ここで項目として、『ファイル名』と『保
存場所』とを例として示したが、文書管理情報としては
これに限るものではなく、他に『ページ番号』、『作成
者』、『ファイル容量』、『編集日時』、『作成日時』
など電子文書を特定することに必要な情報を適宜利用す
る。
る。
刷文書と同様に印刷内容202が印刷されており、その
周囲に十字線などの位置合わせ記号203が同時に印字
されている。また、位置合わせ記号は十字線に限るもの
ではなく、円、2重円などの記号で良く、なるべく文書
の4隅に設置されることが望ましい。このとき、位置あ
わせ記号は電子文書を特定できるような文書IDを表現
するようにその属性を変化させる。
十字線を位置あわせ記号として用いる場合には、十字線
を表示する線の太さを文書IDにしたがって変化させる
ことが考えられる。文書IDが0のとき位置合わせ記号
を太さ1ポイントの線で描き、文書IDが1の時、位置
合わせ記号を太さ2ポイントの線で、文書IDがnのと
き、位置合わせ記号を太さn+1ポイントの線で描くよ
うにする。
合、4個の位置合わせ記号をそれぞれ文書IDのけたに
対応させると、0〜9999までの文書IDを表示する
ことができる。ここで文書IDは数字で表すこととして
説明したが、英文字などほかのコードで表現することも
できる。また、位置あわせ記号は4個に限らず、複数設
置することができ、位置あわせ記号の数が多いほど、詳
しい文書IDを示すことができる。
れた文書IDを読み取ることで、紙文書の元となる電子
文書を同定することができる。
る。
説明するフローチャート図である。
S1・編集S2・保存S3」と、「電子文書の印刷S
4」と、「紙文書への書き込みS5」と、「紙文書の読
み込みS6」と、「書きこみ画像の抽出S7・電子文書
の更新S8」とに分けて考えられる。
の処理は、通常の電子文書の作成・編集作業と同様であ
り、コンピュータなどを利用して行われる。
33での処理を実行する。図5は、文書保存処理を説明
するフローチャート図である。
は、電子文書を特定できるファイル名、保存場所などの
文書管理情報と文書IDとの対応を示す文書ID対応表
を生成して保存する。
通常の保存と同様である。
したか否かを判断する。終了していない場合、文書内容
保存S32へ戻り処理を繰り返す。一方、終了している
場合、文書保存処理を終了し、図4の編集終了判断S3
5が実行される。
編集が終了したか否かを判断する。終了していない場
合、電子文書保存S3へ戻り処理を繰り返す。一方、編
集処理が終了している場合、電子文書印刷S4を実行す
る。
らS47での処理を実行する。図6は、電子文書印刷処
理を説明するフローチャート図である。
は、指定された印刷する電子文書を文書保存・管理装置
102から読み出す。
書の文書IDを文書ID対応表より取得する。
43は、文書IDを位置あわせ記号へエンコードする。
エンコードの手段はいくつか考えられ、その一つはすで
に示した。また、その他のエンコード方法については後
述する。
れた電子文書から印刷される画像イメージを作成する。
S45は、位置あわせ記号は印刷イメージのあらかじめ
決められた位置に挿入される。挿入される位置は印刷ペ
ージの4隅を含むことが望ましく、より正確に位置あわ
せを行なう場合には、ページのほかの部分にも同様に挿
入される。
順にしたがって位置あわせ記号が挿入された電子文書
を、電子文書印刷装置103が有するプリンタなどの通
常の印刷手段によって印刷する。
したか否かを判断する。電子文書の印刷が終了していな
い場合、電子文書読み出しS41へ戻り処理を繰り返
す。
によって印刷された紙にメモや注意書きが書き込まれ
る。印刷された紙文書は通常の印刷物と同様であり、鉛
筆やペンなどの筆記具を用いて、メモや注意書きが記入
される。
ナで読み込む。紙文書の読み込みは通常のスキャナ装置
などを用いることが一般的であるが、利用される装置は
この限りではなく、ビデオカメラ、デジタルカメラなど
を用いることも可能である。紙文書の読み込みはすでに
書き込みが行われた画像を取得できればよい。
71からS78での処理を実行する。図7は、書きこみ
画像抽出処理を説明するフローチャート図である。
1は、予め決められた位置に印刷されている位置あわせ
記号に基づいて、読み取った画像から相当する位置を切
り出して位置あわせ記号を識別する。このとき、印刷、
読み取りのずれによって位置あわせ記号は所定の位置に
正確に読み取られない場合が多く、位置あわせ記号の画
像として読み取り画像から切り出す画像は所定の位置の
周辺部分も同時に読み取ることが望ましい。
2は、識別された位置あわせ記号の属性を読み取り、文
書IDへ変換する。デコードの一例はすでに示してある
エンコード方法に準拠し、その他の例については後述す
る。
手順によって読み取られた文書IDと前記の手順によって
作成、保存された文書ID対応表とから、元の文書を特定
する。
紙文書の位置あわせ記号の位置を取得する。前記のよう
に位置あわせ記号は、予め定められた位置に印刷されて
おり、設定された位置の周辺の画像を切り出すことで、
位置あわせ記号を切り出すことができる。切り出された
位置あわせ記号画像の重心を求めることで、位置あわせ
記号の位置を取得することができる。紙文書と電子文書
のそれぞれの位置あわせ記号の位置を取得する。
取得された電子文書の位置あわせ記号の位置と、紙文書
の位置あわせ記号の位置とを比較し、電子文書に対して
紙文書が右に動いていれば、左に動かすなどの位置あわ
せを行なう。このとき、画像全体は、位置あわせ記号を
軸としたモルフィング操作を行って変形する。モルフィ
ング操作は、画像処理において広く知られているもので
あり、二つの画像を保管変形させる操作である。
8に示す。図8は、モルフィング操作を説明する図であ
る。図8より、図701は元となる電子文書上の位置あ
わせ記号であり、702は紙文書上の位置あわせ記号で
ある。紙文書上の位置あわせ記号702が、電子文書上
の位置あわせ記号701に一致するように紙文書を変形
させる。このとき、位置あわせ記号以外の点は、位置あ
わせ記号の変形に合わせて変形させる。
の画像の間で差分処理を行なう。
は、ノイズを除去して書き込み部分を切り出し、その切
り出した部分を元の電子文書に重畳させて表示させる。
差分処理を行った画像は、おおむね書きこみ画像のみが
残るが、さまざまな要因によって発生するノイズが残っ
ており、これらを除去する必要がある。ノイズ除去の手
法としては、たとえば中央値フィルタ(メディアンフィ
ルタ)などによるノイズフィルタ技術が用いられる。ノ
イズ除去された画像は、おおむね白い画像の中に書きこ
み画像のみが存在しており、これらの書きこみ画像部分
を容易に切り出して、利用することができる。切り出さ
れた書きこみ画像はすでに特定されている元の電子文書
に重畳させて表示される。
したか否かを判断する。終了していない場合、記号検出
S71へ戻り上記同様の処理を実行する。終了している
場合、書き込み画像抽出処理を終了する。
き込み画像を元の電子文書に反映させて更新する。これ
によって、書き込みのある画像と元の電子文書とを別に
管理する必要がなくなる。
了したか否かを判断する。終了していない場合、電子文
書編集S2へ戻り、上記同様の処理を繰り返す。一方、
終了している場合、電子文書への書き込み更新処理を終
了する。
ードする方法について説明する。
ード・デコードする実施例を示す。ここで文書IDは数
字によって表されているとする。たとえば1023、2
569、0035などである。また、エンコードのみを
示すが、デコードはエンコードの逆の処理を行なうこと
で容易に実現できる。
る。
の文書IDを位置あわせ記号の色によってコーディング
する。たとえば、文書IDが数字で表現される場合1=
赤、2=黒、3=黄、4=緑、5=青、6=紫、7=
橙、8=桃色、9=茶、0=水色とする。4隅に配置さ
れた位置あわせ記号の色がそれぞれ、(赤、青、黒、
黒)の場合、文書IDは(1522)となる。
場合の紙文書の例を示す図である。図9において、位置
あわせ記号の形状を正方形とし、文書ID(1522)
の場合のエンコードの例が示される。紙文書201上の
記号801、記号802、記号803及び記号804は
それぞれ位置あわせ記号であり、第一のエンコード手法
によって、それぞれ(赤、青、黒、黒)にエンコードさ
れており、文書ID(1522)を示す。
の文書IDを位置あわせ記号の形状によってコーディン
グする。たとえば、文書IDが数字で表現される場合1
=△、2=□、3=○、4=×、5=▲、6=■、7=
●、8=◎、9=▽、0=▼とする。4隅に配置された
位置あわせ記号の形状がそれぞれ、(△、▽、○、○)
の場合文書IDは(1933)となる。
た場合の紙文書の例を示す図である。図10において、
紙文書201が文書ID(1933)の場合のエンコー
ドの例が示される。このとき、位置あわせは紙文書画像
と電子文書画像のそれぞれの記号の中心位置を合わせ
る。記号901、記号902、記号903及び記号90
4はそれぞれ位置あわせ記号であり、上記のエンコード
手法によって、それぞれ(△、▽、○、○)にエンコー
ドされており、文書ID(1933)を示す。
の文書IDを位置あわせ記号の位置によってコーディン
グする。たとえば、文書IDが数字で表現される場合1
=右に1ポイント、2=右に2ポイント、3=右に3ポ
イント、4=左に1ポイント、5=左に2ポイント、6
=左に3ポイント、7=上に1ポイント、8=上に2ポ
イント、9=上に3ポイント、0=下に1ポイントとす
る。4隅に配置された位置あわせ記号が正方形、位置ず
れがそれぞれ、(右2、右2、上1、下0)の場合文書
IDは(2270)となる。
た場合の紙文書の例を示す図である。図11において、
文書ID(2270)の場合のエンコードの例が示され
る。記号1001、記号1002、記号1003及び記
号1004はそれぞれ位置あわせ記号であり、上記のエ
ンコード手法によって、それぞれ位置ずれが(右2、右
2、上1、下0)にエンコードされており、文書ID
(2270)を示す。
の文書IDを位置あわせ記号の向きによってコーディン
グする。たとえば、文書IDが数字で表現される場合1
=左に10度、2=左に20度、3=左に30度、4=
左に40度、5=左に50度、6=右に10度、7=右
に20度、8=右に30度、9=右に40度、0=右に
50度とする。4隅に配置された位置あわせ記号の傾き
がそれぞれ、(右20、右20、左30、右40)の場
合文書IDは(2284)となる。
た場合の紙文書の例を示す図である。図12において、
位置あわせ記号が3角形で、紙文書201が文書ID
(2284)の場合のエンコードの例を示す。記号11
01、記号1102、記号1103及び記号1104は
それぞれ位置あわせ記号であり、上記のエンコード手法
によって、それぞれ傾きが(右20、右20、左30、
右40)にエンコードされており、文書ID(228
4)を示す。このとき、位置あわせは、それぞれの位置
あわせ記号の中心位置を合わせる。また、位置あわせ記
号の形状は三角形などの向きを特定できるものである必
要があり、円形や正方形などは適さない。
の文書IDを位置あわせ記号の大きさによってコーディ
ングする。たとえば、文書IDが数字で表現される場合
1=サイズ1(小)、2=サイズ2(やや小)、3=サ
イズ3、4=サイズ4、5=サイズ5,6=サイズ6,
7=サイズ7、8=サイズ8、9=サイズ9、0=サイ
ズ10とする。4隅に配置された位置あわせ記号が十字
線で、それぞれ、(サイズ1、サイズ2、サイズ5、サ
イズ5)の場合文書IDは(1255)となる。
た場合の紙文書の例を示す図である。図13において、
紙文書201が文書ID(1255)の場合のエンコー
ドの例を示す。記号1201、記号1202、記号12
03及び記号1204はそれぞれ位置あわせ記号であ
り、上記のエンコード手法によって、それぞれサイズが
(サイズ1、サイズ2、サイズ5、サイズ5)にエンコ
ードされており、文書ID(1255)を示す。
の文書IDを位置あわせ記号の太さによってコーディン
グする。たとえば、文書IDが数字で表現される場合1
=太さ1(細)、2=太さ2(やや細)、3=太さ3、
4=太さ4、5=太さ5,6=太さ6,7=太さ7、8
=太さ8、9=太さ9、0=太さ10とする。4隅に配
置された位置あわせ記号がそれぞれ、(太さ1、太さ
2、太さ5、太さ5)の場合文書IDは(1255)と
なる。
た場合の紙文書の例を示す図である。図14において、
紙文書201が文書ID(1255)の場合のエンコー
ドの例を示す。記号1301、記号1302、記号13
03及び記号1304はそれぞれ位置あわせ記号であ
り、上記のエンコード手法によって、それぞれサイズが
((太さ1、太さ2、太さ5、太さ5)にエンコードさ
れており、文書ID(1255)を示す。
の文書IDを位置あわせ記号の輪郭を描く直線の種類に
よってコーディングする。たとえば、文書IDが数字で
表現される場合1=実線、2=破線、3=一点破線、4
=二点破線、5=三点破線、6=一点破線2、7=二点
破線2、8=三点破線2、9=破線2、0=二重線とす
る。4隅に配置された位置あわせ記号がそれぞれ、(実
線、破線2、一点破線、一点破線)の場合文書IDは
(1933)となる。
た場合の紙文書の例を示す図である。図15において、
紙文書201が文書ID(1933)の場合のエンコー
ドの例を示す。記号1401、記号1402、記号14
03及び記号1404はそれぞれ位置あわせ記号であ
り、上記のエンコード手法によって、それぞれサイズが
((実線、破線2、一点破線、一点破線)にエンコード
されており、文書ID(1933)を示す以上、文書I
Dを位置あわせ記号にエンコードする手法を述べたが、
それぞれのエンコード手法は単独で用いることに限ら
ず、複数の手法を組み合わせて用いることもできる。た
とえば記号の色によるエンコード手法と、大きさによる
エンコード手法は用意に組み合わせて用いることができ
る。このように複数のエンコード手法を組み合わせて用
いることによって、より多くの文書IDを表現すること
が可能となり、より多くの電子文書を扱うことが可能と
なる。
書の4隅に配置した場合を記述したが、より正確な位置
あわせを行なう場合には、より多くの位置あわせ記号を
配置させることも可能である。このとき、文書IDとし
てより多くの情報を表示することができ、また位置あわ
せの精度は向上するため書きこみをより忠実に抽出する
ことが可能となる。
は、通常の印刷文書と同様に印刷内容202が印刷され
ており、その周囲に十字線などの位置合わせ記号が同時
に印字されている。また、加筆が行われた紙文書の元と
なる電子情報を特定するため、電子文書特定のためにバ
ーコードなどを用いる方法(特開平10−63820)
又は、第一実施例における位置合わせに用いる記号を電
子文書の特定に用いる方法を適用することができる。し
かしながら、このように、人間が判読可能な情報202
の周囲に機械のみに判読可能な位置合わせ記号が印刷さ
れると、印刷内容202を読む場合に煩わしいと感じる
場合がある。
透明であり、紫外線、赤外線などの人間が検知不可能な
波長の光に対して特に蛍光や、吸収特性を持つインクで
ある不可視インクを用いることが考えられる。しかしな
がら、不可視インクとして、赤外波長領域において蛍光
特性を持つ不可視インクを用いた場合には、赤外領域に
蛍光をもつインクはその蛍光波長もまた赤外波長であ
り、その検出には特殊な装置が必要となり、利用が困難
であるという問題がある。また、紫外蛍光不可視インク
を用いた場合、たとえば、一般のオフィス環境では、蛍
光灯などの光源が多数存在し、これらの光は媒体上のパ
ターン読み取り時にノイズ源として働いてしまい筆記座
標の読み取り精度に対し悪影響を与える。こうした悪影
響を避けるためにも、パターンへ照射される光強度は十
分に強いものであることが求められる。一方、照射光が
強い場合、筆記媒体の表面からの反射光がノイズとな
り、信号読み取り精度へ悪影響を与えるという問題があ
る。
記号、電子文書識別記号を利用者に対して見えにくくす
ると共に、オフィスなどの環境において、不可視インク
による記号をより頑健に読み取る方法について説明す
る。 [第二実施例]図16は、本発明の第二実施例に係る文
書管理システムの概略を示す機能ブロック図である。図
16中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明
は省略する。
書管理装置200は電子文書作成・編集装置101、電
子文書保存・管理装置102、電子文書印刷装置210
3、紙文書読取装置2104、情報処理装置2105か
らなる。これらは、図1に示される構成と同様に、ネッ
トワークによって接続され、相互にデータを通信するこ
とができる。また、これらの装置は一体として構成され
ることも可能であるし、それぞれが個別の装置として構
成されることも可能である。個別の装置として構成され
る場合、これらの装置はネットワークによって相互にデ
ータを相互に利用できるようにすれば良い。
書保存・管理装置102は、図1中と同様であるためそ
の説明を省略する。
ンタ501と位置あわせ記号挿入装置2502とからな
る。位置あわせ記号挿入装置2502は文書保存・管理
装置102によって管理される文書IDを位置あわせ記
号の属性にエンコードし、不可視インクで印刷領域の周
囲に挿入して印刷する。文書IDを位置あわせ記号の属
性にエンコードする方法は、第一実施例と同様である。
位置記号は印刷領域を妨げないように、印刷領域の周囲
に配置される。また、紫外線外乱光の多い環境に対して
は、紙文書上に紫外光吸収剤を塗布し、その上に紫外光
蛍光インクを用いて記号を印刷するようにする。
部2101と、不可視画像読取部2102とを有する。
可視画像読取部2101は、当初の印刷とメモ書きなど
の書きこみがある紙文書を同時に読み取る。不可視画像
読取部2102は、不可視インクで印刷領域の周囲に挿
入されている記号を読み取る。また、読み取られた画像
は情報処理装置2105のメモリ2602に一旦蓄えら
れ、後の処理が実施される。
1、メモリ2602、記憶装置2604などによって構
成される。記憶装置2604は、読み取られた不可視記
号から文書IDをデコードする文書IDデコード部26
41と、加筆画像を抽出して元の電子文書と重畳するこ
とによって差分処理を行なう差分処理部2642とを有
する。
の外観を示す図であり、図18は、紫外光による紙文書
の外観を示す図である。紙文書2201には通常の印刷
文書と同様に印刷内容2202が通常のインクによって
印刷されており、その周囲に十字線などの位置合わせ記
号203が紫外蛍光不可視インクによって印字されてい
る。ここで2203は不可視インクであり、可視領域
(図17)においては表示されないため、印刷内容22
02の読解の妨げにならない。また、紫外線を照射した
図18においては蛍光を発しており、判読可能である。
ここで、本発明における紙文書はその下地に紫外線吸収
剤を塗布されている、あるいは紫外線吸収剤を含有して
いるため、紫外線領域では暗色に検出され、蛍光インク
によって印刷された記号にくらべ著しく異なっており、
検出が容易になっている。
画像読取部2102について、図19で説明する。図1
9は、不可視画像読取部による不可視記号の読み取りを
説明する図である。不可視画像読取部2102は、不可
視インクの特性に応じた、紫外LEDなどの不可視光照
射装置2301と、CCDなどの撮像素子2302と、
素子上に画像を結像させる光学系2303とを有する。
不可視光照射装置2301によって不可視光を照射され
ると、不可視蛍光インクで印刷された記号2203は蛍
光を発し、検出可能となる。蛍光によって生じた220
3の像は光学系2303によって撮像素子2302上に
結像される。撮像素子2302にて検出された画像は閾
値処理による2値化、最線化などの公知の画像処理を行
われ、位置合わせ、文書識別に用いられる。ここで、画
像処理の後の処理については、先願発明に詳しく記述さ
れている。
とえば有機蛍光体を用いることができ、(株)シンロイ
ヒよりシンロイヒカラー蛍光顔料が市販されており、紫
外線の照射によって赤・青など波長の蛍光を発する。
系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系
紫外線吸収剤などがあげられ、これらの紫外線吸収剤を
透明インク中に分散させることにより紫外線吸収インク
を作ることができる。
日立マクセル製のステルスインクを用いることができ
る。この物質は赤外波長に対する蛍光特性を有するた
め、赤外線を照射することにより赤外線を蛍光として発
生する。
観をもちながら、文書管理装置によって電子文書と密接
に連携させることができる紙文書を作成することができ
る。また、不可視インクによって位置合わせ、文書管理
記号を印刷された紙文書を用いて、電子文書と連携した
処理を行うことができる。
よれば、電子文書を印刷した紙文書に対して行われた書
きこみを、元の電子文書に自動的に反映させることがで
きる。
れる文書識別IDは他のシステムを用いた印刷と同等の
ものであり、また加筆の抽出も正確に行なうことが可能
となる。
記号の印刷に用いることによって、人間には不可視とな
り、紙文書の外観を妨げずに、機械が判読可能な記号を
位置合わせや電子文書の識別に用いることができる。ま
た、紫外線外乱光の多い環境に対しては、紙文書上に紫
外光吸収剤を塗布し、その上に紫外光蛍光インクを用い
て記号を印刷することができるため、十分に強い光を照
射しても紙文書の地肌からの反射によるノイズを低減で
き、精度の高い検出を行うことができる。
である。
ーチャート図である。
る。
である。
ト図である。
の例を示す図である。
書の例を示す図である。
書の例を示す図である。
書の例を示す図である。
書の例を示す図である。
書の例を示す図である。
書の例を示す図である。
の概略を示す機能ブロック図である。
図である。
りを説明する図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 文書を電子的に保存した電子文書を紙に
印刷する文書印刷処理手段と、印刷された紙文書を読み
取り画像として入力した紙情報と保存された該電子文書
とを関連付けて文書処理する文書情報処理手段とからな
る文書管理装置であって、 上記文書印刷処理手段は、 電子文書印刷時に4箇所以上に記号を印刷する記号挿入
手段と、 電子文書を識別する情報にしたがって印刷する記号の属
性を変化させる記号属性変更手段とを備え、 上記文書情報処理手段は、 読み取り画像から記号を識別する手段と、 識別した記号の属性を計測する手段と、 計測した記号の属性から紙文書の元となる電子文書を識
別する紙文書識別手段とを有することを特徴とする文書
管理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の文書管理装置であって、 上記文書情報処理手段は、 識別した電子文書の記号の位置と読み取り画像の記号の
位置とを一致させる記号位置あわせ手段と、 識別した電子文書と読み取り画像との差分画像処理を行
なう差分画像処理手段とを有することを特徴する文書管
理装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の文書管理装置であって、 上記記号挿入手段は、不可視インクを用いて記号を印刷
することを特徴とする文書管理装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の文書管理装置であって、 上記記号位置あわせ手段が、記載の不可視インクを用い
て印刷された記号を読み取る不可視インク読み取り手段
有することを特徴とする文書管理装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の文書管理装置であって、 上記記号挿入手段は、透明または白色の紫外線吸収イン
クが全面に塗布された被筆記媒体に、不可視インクとし
て紫外線蛍光材を含む透明インクを用いて記号を印刷す
ることを特徴とする文書管理装置。 - 【請求項6】 文書を電子的に保存した電子文書を紙に
印刷する文書印刷処理手順と、印刷された紙文書を読み
取り画像として入力した紙情報と保存された該電子文書
とを関連付けて文書処理する文書情報処理手順とからな
る文書管理方法であって、 上記文書印刷手順は、 電子文書印刷時に4箇所以上の個所に記号を印刷する記
号挿入手順と、 電子文書を識別する情報にしたがって印刷する記号の属
性を変化させる記号属性変更手順とを有し、 上記文書情報処理手順は、 読み取り画像から記号を識別する手順と、 識別した記号の属性を計測する手順と、 計測した記号の属性から紙文書の元となる電子文書を識
別する手順とを有することを特徴とする文書管理方法。 - 【請求項7】 請求項3記載の文書管理方法であって、 上記文書情報処理手順は、識別した電子文書の記号の位
置と読み取り画像の記号の位置とを一致させる手順と、 識別した電子文書と読み取り画像との差分画像処理を行
なう差分画像処理手順とを有することを特徴する文書管
理方法。 - 【請求項8】 請求項1又は2記載の文書管理装置での
処理をコンピュータに行なわせるための請求項3又は4
記載の文書管理方法での手順を有するプログラムを格納
した記憶媒体。
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