JP2002350982A - プロジェクションスクリーン - Google Patents

プロジェクションスクリーン

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JP2002350982A
JP2002350982A JP2001160097A JP2001160097A JP2002350982A JP 2002350982 A JP2002350982 A JP 2002350982A JP 2001160097 A JP2001160097 A JP 2001160097A JP 2001160097 A JP2001160097 A JP 2001160097A JP 2002350982 A JP2002350982 A JP 2002350982A
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Yoshiyuki Ono
禎之 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線吸収作用のある樹脂の使用、紫外線吸収
インキの塗布あるいは基板樹脂への紫外線吸収剤の混練
などの手段を用いずに、紫外線硬化型樹脂により成型さ
れたフレネルレンズシート及びレンチキュラーレンズシ
ートの外光による黄変・劣化を防止し、耐光性を改善し
たプロジェクションスクリーンを提供する。 【解決手段】透光性樹脂基材上に、紫外線硬化型樹脂の
反応硬化物からなるレンズ部が重合接着された構成であ
り、前記反応硬化物の屈折率が、波長656〜486n
mにおいて1.54〜1.58(1.49〜1.52)
の範囲内にあるフレネルレンズシート(レンチキュラー
レンズシート)を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばLCD
(液晶表示装置)やDMD(Digital−Micr
omirror−Device)等のようなセル構造を
有する光学エンジンからの画像を投影するプロジェクシ
ョンテレビ用のスクリーンに関するものである。なお、
上記のほかに光学要素を有する光学物品にも使用でき
る。
【0002】
【従来の技術】上記スクリーンは、フレネルレンズシー
トとレンチキュラーレンズシートを組み合わせた構成が
一般的である。このフレネルレンズシートの製造方法と
して、熱プレス成形法、キャスティング法、インジェク
ション法等がある。ところがこれらの方法により、大型
の製品を成型する場合には、加熱−冷却に要する時間が
長くかかり、生産性が上げられない。そこで、最近では
レンズ型と透明樹脂基材との間に紫外線硬化型樹脂を介
在させ、紫外線を照射して短時間で硬化させるフォトポ
リマー法(2P法)が、製造サイクルの短さや形状転写
性の点から主流となっている(特開昭61−17721
5号公報参照)。
【0003】一方、レンチキュラーレンズシートの製造
方法としては、熱プレス成形法、押し出し成形法などが
あり、生産性の点から押し出し成型法が主流である。近
年、液晶やDMD等の光学素子を用いたプロジェクタを
搭載したプロジェクションテレビが普及し、その映像を
観察するためのプロジェクションスクリーンが要求され
ているが、映像画質の高精細化に伴い、プロジェクター
の画素数も増大していることから、レンチキュラーレン
ズのファインピッチ化が要求されている。具体的には、
現状の0.7mm前後から0.3mm以下、さらに0.
2mm以下のファインピッチ化が要求されている。ま
た、液晶プロジェクター用のスクリーンとしては、視野
が明るいことやコントラストを向上させるためファイン
ピッチレンチキュラーレンズに対応したブラックストラ
イプ(BS)を付けることが必要となってきている。し
かし、前述した熱プロセスを利用した成型法ではBS付
きファインピッチレンチキュラレンズシートの製造は困
難である。そこで、最近では光学プロセスによりBS付
きのレンチキュラーレンズを製造し、さらに透光性樹脂
基板と組み合わせることでBS付きファインピッチレン
チキュラーレンズシートとする方法が、提案されてい
る。(特開平10−83029号公報参照)
【0004】上述のように紫外線硬化型樹脂によってフ
レネルレンズ及びレンチキュラーレンズ部を形成する方
法においては、紫外線硬化型樹脂を反応硬化させる際
に、その反応を開始させるための光重合開始剤が含まれ
ている。この光重合開始剤は、反応硬化後も一部残存す
るため、外光に含まれる紫外光による反応あるいは変性
を伴い、フレネルレンズおよび/またはレンチキュラー
レンズが劣化し、耐候性が悪いという問題点がある。前
記劣化としては、脆弱化や黄変などが例示される。ま
た、この点を改善する為に、以下に例示されるような提
案がなされている。
【0005】(特許第2599945号)紫外線硬化型
樹脂により成型されたフレネルレンズ基板と光拡散性基
板とを組み合わせたプロジェクションスクリーンにおい
て、観察側に配置されている光拡散性基板に紫外線吸収
作用のある樹脂を用いたり、基板中への紫外線吸収剤の
混練あるいは紫外線吸収インキを塗布するなどして紫外
線吸収作用を持たせ、フレネルレンズ基板の劣化を防止
する。
【0006】上記方法においては、いくつかの課題があ
る。第一に、紫外線吸収作用のある樹脂を用いる場合に
は、樹脂自体が比較的高価なものが多く、また物性面か
ら種類が限定される。第二に、紫外線吸収インキを塗布
する場合には、汎用の樹脂を比較的制限なく使用できる
が、インキの塗布装置が必要なことや塗布工程が増える
ためコストアップとなる。第三に、基板中へ紫外線吸収
剤を混練する方法は、上記のような問題がなく比較的生
産性よく実施可能である。しかしながら、紫外線吸収剤
の種類や含有量によっては、経時によって製品表面にブ
リードしたり、紫外線吸収剤の吸収能力を超えるような
紫外線量を照射された場合には、一定期間以降は紫外線
吸収作用が低下するなどの不具合が生ずるなど、紫外線
吸収剤の選定には充分な注意を払う必要がある。また、
紫外線吸収剤は低分子有機化合物が多く、樹脂への混練
時に一部昇華し、押し出しロール表面の汚染を招いて、
製品外観を損ねるおそれがあり、この点からも注意が必
要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紫外線吸収
作用のある樹脂の使用、紫外線吸収インキの塗布あるい
は基板樹脂への紫外線吸収剤の混練などの手段を用いず
に、紫外線硬化型樹脂により成型されたフレネルレンズ
シート及びレンチキュラーレンズシートの外光による黄
変・劣化を防止し、耐光性を改善し、さらに、前記透光
性樹脂基材・透光性拡散板・透光性樹脂基板を適宜選択
し、積層することで最適化されたフレネルレンズシート
及びレンチキュラーレンズシートの光学的性能を改善す
ることで、プロジェクションテレビに好適なプロジェク
ションスクリーンを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する第
1の手段として、透光性樹脂基材上に、光重合開始剤と
して、1−ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-ケト
ン、または2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
-プロパン−1−オンを含む紫外線硬化型樹脂の硬化物
からなるフレネルレンズ部を重合接着させて形成したフ
レネルレンズシートを用いたことを特徴とするプロジェ
クションスクリーンである。このように、上記の光重合
開始剤を用いることにより、光による劣化や黄変がなく
好ましい。この光重合開始剤の使用量は、2〜5重量%
の範囲が好ましい。
【0009】また、前記紫外線硬化型樹脂として、2官
能性のウレタンアクリレートオリゴマーを用いるのが好
ましい。特に、2官能性のウレタンアクリレートオリゴ
マーは、各種ポリオール類とイソシアネート類を反応さ
せて得ることができるが、イソシアネート成分として、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMD
I)またはヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)
の少なくともいずれかを使用することが、黄変の低減の
上で好ましい。
【0010】また、前記紫外線硬化型樹脂として、単官
能性アクリレートとにおいて、前記紫外線硬化型樹脂が (A)2官能性のウレタンアクリレートオリゴマー (B)単官能性のアクリレートモノマー (C)2官能性のアクリレートモノマー (D)光重合開始剤 上記(A)〜(D)を必須成分として含有し、(A)成
分中のイソシアネート成分として、少なくともトリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)または
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)のいずれか
を含み、(B)成分として、少なくともp−クミルフェ
ノキシ基含有ポリ(n=1〜3)エトキシアクリレート
またはo−フェニルフェノキシ基含有ポリ(n=1〜
3)エトキシアクリレートまたはo−フェニルフェノキ
シエチルアクリレートのいずれかを含み、(C)成分と
して、少なくともビスフェノールAポリ(n=2〜1
0)エトキシジアクリレートまたは1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレートまたは1,6−ペンタンジールジ
アクリレートのいずれかを含み、(D)成分の含有量が
2〜5重量%の範囲内にあり、液の粘度が25℃におい
て1500〜3000mPa・s、40℃以上において
1000mPa・s以下の範囲内にあり、さらに前記紫
外線硬化型樹脂の反応硬化物の屈折率が波長656〜4
86nmにおいて1.54〜1.58の範囲内にあるこ
とを特徴とする。
【0011】第2の手段として、第1の手段において、
2官能性ウレタンアクリレートオリゴマーを2種類含む
ことを特徴とする。
【0012】第3の手段として、2官能性アクリレート
モノマー2種類以上含み、かつアクリレートモノマーを
4〜6種類含むことを特徴とする。
【0013】第4の手段として、光重合開始剤として、
少なくとも1−ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-
ケトンまたは2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ル-プロパン−1−オンを用いることを特徴とする。
【0014】第5の手段として、透光性樹脂基材とし
て、曇り度H、平行光線透過率PTが下記条件を満た
し、 30%<H<75% 30%<PT<65% かつ、最大輝度の1/2(α角)、1/3(β角)、1
/10(γ角)、1/20(δ角)になる角度が下記条
件を満たすような 0.7゜<α角<1.2゜ 0.7゜<β角<1.2゜ 1.2゜<γ角<5.0゜ 2.0゜<δ角<5.0゜ 透光性拡散板を用いることを特徴とする。
【0015】第6の手段として、すなわち、透光性樹脂
基材上の一方の面に前記紫外線硬化型樹脂によりレンチ
キュラーレンズ部を形成し、さらに他方の面のレンチキ
ュラーレンズ非集光部にブラックストライプを形成した
レンチキュラーレンズシートにおいて、前記紫外線硬化
型樹脂が、 (a)2官能性ウレタンアクリレートオリゴマー (b)単官能性アクリレートモノマー (c)2官能性アクリレートモノマー (d)光重合開始剤 上記(a)成分中のポリオール成分がネオペンチルグリ
コールとアジピン酸とからなるポリエステルジオールで
あり、(b)成分として、少なくともジシクロペンタニ
ルオキシ基含有ポリ(n=1〜3)エトキシアクリレー
トを含み、(c)成分として少なくともビスフェノール
Aポリ(n=2〜10)エトキシジアクリレートまたは
1,6−ヘキサンジオールジアクリレートまたはノナン
ジオールジアクリレートのいずれかを含み、(d)成分
の含有量が2〜5重量%の範囲内にあり、液の粘度が2
5℃において1500〜3000mPa・s、40℃以
上において1000mPa・s以下の範囲内とする。さ
らに前記紫外線硬化型樹脂液の反応硬化物の屈折率が波
長656〜486nmにおいて1.49〜1.52の範
囲内にあり、なおかつ透光性樹脂基材の紫外光領域での
平均透過率が350〜400nmで60%以上、300
〜350で80%以下であることを特徴とする。
【0016】第7の手段として、さらに2官能性ウレタ
ンアクリレートオリゴマーを2種類含むことを特徴とす
る。
【0017】第8の手段として、さらに2官能性アクリ
レートモノマーを2種類以上含み、かつアクリレートモ
ノマーを4〜6種類含むことを特徴とする。
【0018】第9の手段として、光重合開始剤として、
少なくとも1−ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェニル-
ケトンまたは2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ル-プロパン−1−オンを用いることを特徴とする。
【0019】第10の手段として、透光性樹脂基材とし
て、厚さ0.05〜0.2mmのポリエステルフィルム
及びポリカーボネートフィルムを用いることを特徴とす
る。
【0020】第11の手段として、レンチキュラーレン
ズシートを厚さ0.7mm以上の透光性樹脂基板上に、
粘着剤を介して積層したことを特徴とする。
【0021】第12の手段として、レンチキュラーレン
ズシートを構成する透光性樹脂基板の反レンズ部側に透
光性拡散基板を積層した構成として、前記透光性拡散基
板の曇り度H、平行光線透過率PTが下記条件を満た
し、 75%<H<85% 11%<PT<25% かつ、最大輝度の1/2(α角)、1/3(β角)、1
/10(γ角)、1/20(δ角)になる角度が下記条
件を満たすような 3゜<α角<6゜ 5゜<β角<8゜ 10゜<γ角<15゜ 14゜<δ角<20゜ 透光性拡散板を用いることを特徴とする。
【0022】第13の手段として、第1〜5の手段によ
るフレネルレンズシートのいずれかと、第6〜12の手
段によるレンチキュラーレンズシートのいずれかとを組
み合わせてプロジェクションスクリーンとすることを特
徴とする。
【0023】第14の手段として、画像投影スクリーン
及び画像投影表示装置中に、少なくとも、第1〜5の手
段によるフレネルレンズシート、第6〜12の手段によ
るレンチキュラーレンズシート及び第13の手段による
プロジェクションスクリーンのいずれかを備えているこ
とを特徴とする。
【0024】
【発明の実施形態】本発明のプロジェクションスクリー
ン、およびこのスクリーンに用いるフレネルレンズシー
ト、レンチキュラーレンズシート実施形態について詳細
に説明する。図1は、本発明のプロジェクションスクリ
ーンに用いるフレネルレンズシートの一例を示す断面図
である。フレネルレンズシート10に使用できる透光性
樹脂基板11としては、例えばアクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹
脂、または上記の樹脂のブレンド物または共重合体から
なるシート及びフィルム等が使用可能である。さらに、
透光性拡散板11として使用する場合には、拡散剤とし
て珪素、アルミニウム、カルシウムあるいはこれらの酸
化物を含む無機質粉末やガラスビーズあるいは、樹脂を
架橋させたポリマービーズ等を前記樹脂中に溶融混練あ
るいは透光性樹脂基材上にコーティングして使用され
る。
【0025】このフレネルレンズシート10のフレネル
レンズ部12に使用できる紫外線硬化型樹脂としては、
2官能性ウレタンアクリレートオリゴマー、単官能性ア
クリレートモノマー、2官能性アクリレートモノマー、
光重合開始剤の成分を含む組成物である。
【0026】2官能性ウレタンアクリレートオリゴマー
は、各種ポリオール類とイソシアネート類とを反応させ
て得ることができるが、イソシアネート成分として少な
くともTMDIまたはHDIのいずれかを使用するか、
あるいは組み合わせて使用する。これらの成分は、芳香
環を含まない構造なので耐光性が向上し、黄変が少ない
ので好適である。
【0027】また、単官能性アクリレートモノマーとし
ては種々使用可能であるが、本発明にあるような成分、
すなわち、p−クミルフェノキシ基含有ポリ(n=1〜
3)エトキシアクリレート、o−フェニルフェノキシ基
含有ポリ(n=1〜3)エトキシアクリレート、o−フ
ェニルフェノキシエチルアクリレートのいずれか、もし
くは組み合わせて使用すると高屈折率にすることができ
る点で好適である。
【0028】2官能性アクリレートモノマーについても
種々使用可能であるが、本発明にあるような成分、すな
わち、少なくともビスフェノールAポリ(n=2〜1
0)エトキシジアクリレートまたは1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレートまたは1,5−ペンタンジーリジ
アクリレートのいずれかを使用するか、もしくは組み合
わせて使用することで、耐光性良好で高屈折率にするこ
とができる点で好適である。特に、ビスフェノールAポ
リ(n=2〜10)エトキシジアクリレートは屈折率が
高く、剛直な構造を有しているため硬化物に強靭性をも
たせ、耐光性を付与しやすい点で好適である。
【0029】上述のように、2種類以上の2官能性アク
リレートモノマーと前述のような単官能性アクリレート
モノマーとを組み合わせて、4〜6種類のアクリレート
モノマーを使用することで透光性樹脂基材への密着性、
硬化物の硬さや柔軟性、屈折率を適宜調整する。
【0030】光重合開始剤として、1−ヒドロキシ-シ
クロヘキシル-フェニル-ケトンまたは2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニル-プロパン−1−オンのいず
れかもしくは組み合わせて使用することで、耐光性を向
上することができる。また、その使用量を2〜5重量%
とすることで、硬化速度と耐光性のバランスをとること
が可能である。すなわち、2重量%未満であると紫外線
照射時の硬化が不充分であり、5重量%を超える場合
は、硬化は充分に行われるが、硬化物中に残存する光重
合開始剤に紫外線が照射されることで、分子鎖の切断等
を招き、光による劣化や黄変が著しくなるので、本発明
の範囲内がプロジェクションスクリーンとしての機能を
維持するためには必須となる。
【0031】そして、それぞれの含有量としては、2官
能性ウレタンアクリレートオリゴマーを20〜50重量
%、単官能性及び2官能性アクリレートモノマーあわせ
て40〜70重量%、光重合開始剤を2〜5重量%が適
当である。この範囲内で適宜選定することで、紫外線硬
化型樹脂の液粘度を常温(25℃)付近で1500〜3
000mPa・sの範囲内、40℃近辺での粘度を10
00mPa・s以下になるように調整できる。上述のよ
うな液の粘度範囲内に調整することで後述するようにレ
ンズ成形を容易にし、フレネルレンズシート用の紫外線
硬化型樹脂として好適である。また、硬化物の屈折率調
整も配合量を前述のような範囲内で適宜選択することで
可能であり、本発明に示されるような化合物を使用する
ことで1.54〜1.58の範囲内とすることができ
る。化合物中にさらに芳香環やハロゲン基を導入するこ
とで光屈折率化することもできるが、これらを使用した
場合耐光性の低下を招き、プロジェクションスクリーン
としては不適であるため、屈折率の範囲は前述の範囲内
に留めても実用的には問題無く使用可能であるし、黄変
が少ない点から、画像投影するには好適である。
【0032】次に、フレネルレンズシートの製造につい
てであるが、先ずフレネルレンズと逆形状の金型を別途
作製し、紫外線硬化型樹脂を金型上に塗布し、透光性樹
脂基板もしくは透光性拡散板を塗布面に積層・加圧した
後、透光性樹脂基板もしくは透光性拡散板を介して紫外
線を照射し、硬化後に脱型することで透光性樹脂基板も
しくは透光性拡散板上に紫外線硬化型樹脂の硬化物から
なるフレネルレンズ部を有するフレネルレンズシートを
得ることができる。この際に、紫外線硬化型樹脂の塗布
方法は、特に限定されるものではないが、ナイフコー
ト、ダイコート、カーテンコートなどの塗布方法が望ま
しい。また、その塗布厚は形成するフレネルレンズの形
状によっても異なるが、0.1mm〜0.2mmが適当
である。なお、塗布厚は、樹脂の粘度や塗布速度によっ
て調整することができる。ここで、液を塗布する前に予
備脱泡しておくと製品への微少な気泡混入が無く良好で
ある。予備脱泡する場合に40℃程度に加熱し、粘度を
1000mPa・s以下好ましくは800mPa・sと
することで真空容器を使用せずとも自然に気泡除去でき
る点から、上記粘度範囲が適当である。一方、金型への
塗布時には液を加温せずに常温(25℃)で行ない、そ
の際の粘度を1500〜3000mPa・sの範囲内と
することが、塗布後の液ダレや膜厚の変化を少なく出来
る点から望ましい。
【0033】図2は、本発明で用いるレンチキュラーレ
ンズシート20の一例を示す断面図である。図中、透光
性樹脂基板21を積層した場合と積層しないを示した。
以下では、透光性樹脂基板21を積層した場合について
説明する。本発明で使用できる透光性樹脂基材21とし
ては、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩
化ビニル樹脂または上記の樹脂のブレンド物もしくは共
重合体からなるシート、フィルム等が使用可能である。
特に、後述するような生産性の点から0.05〜0.2
mm厚の薄いポリエステル及びポリカーボネートフィル
ムを透光性樹脂基材として使用するのが望ましい。この
ような薄いフィルムを使用した場合には、スクリーンと
しての剛性に乏しいことから、厚さ0.7mm以上の透
光性樹脂基板上に粘着材を介して積層し、強度を維持す
ることが必要となる。さらに、透光性樹脂基板を透光性
拡散板として使用する場合には、拡散剤として珪素、ア
ルミニウム、カルシウムあるいはこれらの酸化物を含む
無機質粉末やガラスビーズあるいは、樹脂を架橋させた
ポリマービーズ等を前記樹脂中に溶融混練したり、透光
性樹脂基材上にコーティングして使用される。
【0034】レンチキュラーレンズシート20の透光性
樹脂基材21としては、紫外光領域での平均透過率が3
50〜400nmで60%以上、300〜350nmで
80%以下の範囲内にあるものを使用する。この範疇に
あるものとしては、ポリエステル樹脂、ポリーボネート
樹脂、MS樹脂などのシートやフィルムが挙げられる。
紫外光領域での平均透過率が350〜400nmで60
%未満であると、本発明による紫外線硬化型樹脂の硬化
が不充分となり、硬化物中に残存する光重合開始剤の割
合が増加し、耐光性低下の原因となるため好ましくな
い。また、300〜350nmで80%以下好ましくは
60%以下とすることにより、硬化後に紫外線照射され
た場合、照射エネルギーの大きい短波長の紫外線をある
程度カットする役目を果たす。以上の点から、前述の範
囲内が好適となる。
【0035】本発明のスクリーンに用いるレンチキュラ
ーレンズシート20のレンチキュラーレンズ部22に使
用できる紫外線硬化型樹脂としては、2官能性ウレタン
アクリレートオリゴマー、単官能性アクリレートモノマ
ー、2官能性アクリレートモノマー、光重合開始剤の成
分を含む組成物である。
【0036】この2官能性ウレタンアクリレートオリゴ
マーは、各種イソシアネート類とポリオール類とを反応
させて得ることができるが、ポリオール成分としてネオ
ペンチルグリコールとアジピン酸とからなるポリエステ
ルジールを含むものを使用する。前記成分は、芳香環を
含まない構造なので耐光性が向上し、黄変が少ないので
好適である。
【0037】また、単官能性アクリレートモノマーとし
ては種々使用可能であるが、本発明にあるような成分、
すなわち、ジシクロペンタニルオキシ基含有ポリ(n=
1〜3)エトキシアクリレートを使用する。前記成分
は、硬化物に柔軟性を付与することができ、さらにジシ
クロペンタニルオキシ基は脂環構造を含んでいるため、
高屈折率にすることができる点で好適である。
【0038】2官能性アクリレートモノマーについても
種々使用可能であるが、本発明にあるような成分、すな
わち、少なくともビスフェノールAポリ(n=2〜1
0)エトキシジアクリレートまたは1,6−ヘキサンジ
オールジアクリレートまたはノナンジオールジアクリレ
ートのいずれかを使用するか、もしくは組み合わせて使
用することで、耐光性良好にすることができる点で好適
である。特に、ビスフェノールAポリ(n=2〜10)
エトキシジアクリレートは屈折率が高く、剛直な構造を
有しているため硬化物に強靭性をもたせ、耐光性を付与
しやすい点で好適である。また、上記成分を適宜組み合
わせて使用することで柔軟性を調整することができる。
【0039】2種類以上の2官能性アクリレートモノマ
ーと前述のような単官能性アクリレートモノマーとを組
み合わせて、4〜6種類のアクリレートモノマーを使用
することで透光性樹脂基材への密着性、硬化物の硬さや
柔軟性、屈折率を適宜調整する。
【0040】光重合開始剤として、1−ヒドロキシ-シ
クロヘキシル-フェニル-ケトンまたは2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニル-プロパン−1−オンのいず
れかもしくは組み合わせて使用することで、耐光性を向
上することができる。また、その使用量を2〜5重量%
とすることで、硬化速度と耐光性のバランスをとること
が可能である。すなわち、2重量%未満であると紫外線
照射時の硬化が不充分であり、5重量%を超える場合
は、硬化は充分に行われるが、硬化物中に残存する光重
合開始剤に紫外線が照射されることで、分子鎖の切断等
を招き、光による劣化や黄変が著しくなるので、本発明
の範囲内がプロジェクションスクリーンとしての機能を
維持するためには必須となる。
【0041】それぞれの含有量としては、2官能性ウレ
タンアクリレートオリゴマーを20〜50重量%、単官
能性及び2官能性アクリレートモノマーあわせて40〜
70重量%、光重合開始剤を2〜5重量%が適当であ
る。この範囲内で適宜選定することで、紫外線硬化型樹
脂の液粘度を常温(25℃)付近で1500〜3000
mPa・sの範囲内、40℃近辺での粘度を1000m
Pa・s以下になるように調整できる。上述のような液
の粘度範囲内に調整することで後述するようにレンズ成
形を容易にし、フレネルレンズシート用の紫外線硬化型
樹脂として好適である。また、硬化物の屈折率調整も配
合量を前述のような範囲内で適宜選択することで可能で
あり、本発明に示されるような化合物を使用することで
1.49〜1.52の範囲内とすることができる。化合
物中にさらに芳香環やハロゲン基を導入することで高屈
折率化することもできるが、これらを使用した場合耐光
性の低下を招き、プロジェクションスクリーンとしては
不適であるため、屈折率の範囲は前述の範囲内に留めて
も実用的には問題無く使用可能であるし、黄変が少ない
点から、画像投影するには好適である。レンチキュラー
レンズシートはフレネルレンズシートよりも観察者側に
配置されるため、フレネルレンズシートと比較して、耐
光性が要求されることから、アクリレートモノマーには
芳香環をなるべく少なくして屈折率をやや低くすること
で、より耐光性を向上させ、前記のような屈折率範囲内
にしても実用上問題ない。
【0042】透光性拡散板についてであるが、拡散特性
が本発明の範囲内であればどれでも使用可能であるが、
剛性や樹脂自体の透明性や色味の点からMS樹脂、ポリ
カーボネート樹脂製のシートで、厚みが0.7mm〜3
mm、好ましくは1〜2mmのものが好適である。
【0043】レンチキュラーレンズシート20の製造に
ついてであるが、先ずレンチキュラーレンズと逆形状の
金型を別途作成し、フレネルレンズシートの製造と同様
なプロセスで製造できる。しかしながら、レンチキュラ
ーレンズの金型はロール状に切削可能であり、この点を
利用して連続的に製造出来る点でフレネルレンズシート
とは異なる。ロール状金型を使用して製造する場合に
は、ロール状で連続的に透光性樹脂基材を供給できる点
から0.1〜0.2mm厚の薄いポリエステルフィルム
やポリカーボネートを使用することが生産性向上の点で
望ましい。
【0044】紫外線硬化型樹脂の塗布は、フレネルレン
ズシートの製造時と同様の方法で行なえ、またその液粘
度についても同様である。ただし、塗布厚に関しては、
形状によっても異なるが、0.05〜0.1mmが適当
である。
【0045】上記のようにして得たレンチキュラーレン
ズシートの平坦面に、先ず、粘着性を有しかつ紫外線の
照射によってその粘着性が消失する特性を持つ紫外線硬
化型樹脂フィルムをラミネートする。次に、レンチキュ
ラーレンズシートを介して紫外線を照射し、レンズ作用
によって集光して硬化した部分以外の紫外線硬化樹脂フ
ィルムの未硬化部分に前記フィルムの粘着性を利用し
て、黒色の粉末トナーまたは黒色の着色層を有する転写
シートを着色層側で重ね合わせ、未硬化部分の前記樹脂
の粘着性を利用して、前記黒色粉末トナーまたは前記黒
色着色層を未硬化部分のみに付着させ、遮光パターン2
4を形成することでファインピッチでも光学的な位置ず
れの少ない遮光パターン付きレンチキュラーレンズシー
トを得ることができる。
【0046】ついで、図3に示すようにレンチキュラー
レンズシートの遮光パターン面と厚さ0.7mm以上の
透光性基板もしくは透光性拡散板25を、粘着剤26を
介して、ラミネートし、レンチキュラーレンズシートを
作製する。
【0047】粘着剤26としては、アクリル系、エチレ
ンビニルアセテート系などの粘着剤が使用されるが、そ
の材質や構成等に特に限定されるものではなく汎用の粘
着剤が使用可能である。また、粘着剤の代わりに紫外線
硬化型接着剤を使用することも可能である。
【0048】以上のようなレンチキュラーレンズシート
20とフレネルレンズシート10とを、図4に示すよう
レンズ面が接する状態で積層することでプロジェクショ
ンスクリーンとする。
【0049】以下の組み合わせで耐光性試験(JIS
B7751)を200時間まで実施し、 本発明によるフレネルレンズシートとレンチキュラー
レンズシート 従来のフレネルレンズシートと紫外線吸収剤入りの従
来のレンチキュラーレンズシート 従来のフレネルレンズシートと紫外線吸収剤を含まな
い従来のレンチキュラーレンズシート 耐光性試験後にフレネルレンズシート中心部について、
可視光領域(380〜800nm)での分光透過率を測
定した。その結果を図5に示した。また、耐光性試験時
前及び試験後の黄変度(JISK7103に規定され
る)の経時変化を図6に示した。なお、耐光性が悪い場
合は、以下のような結果となる。 ・可視光領域での分光透過率の低下 ・可視光領域のうち短波長側(黄色の補色にあたる波長
領域)での著しい低下 ・経時での黄変度の増加 上記のような現象が著しいと、透過で観察した場合に黄
色味を帯びたり、白濁した様に見える。このような状態
であると、プロジェクションスクリーンとしての本来の
機能である「光学エンジンからの投射映像を忠実に再現
する」ということできないため、品位にかける映像を映
し出すことになる。また、経時で画像の色味が変化する
ことにもなるため好ましくない。よって、分光透過率の
変化や黄変度の変化が少ない方がプロジェクションスク
リーンとしては良好である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような種々の効
果がある。第1に、光による劣化・黄変を防止するため
に、透光性基材への紫外線吸収剤の混練やコーティング
の必要が無いため、経時によるブリードがなく、また、
コーティング工程を必要としないため、製品外観を損ね
る心配が無い。
【0051】第2に、紫外線硬化型樹脂として本発明に
あるような成分を使用し、さらに耐光性悪化の原因であ
る光重合開始剤の種類や含有量を最適化することで、フ
レネルレンズシート及びレンチキュラーレンズシートと
しての機能を維持し、なおかつ光による劣化・黄変を防
止できる。
【0052】第3に、紫外線硬化型樹脂の液粘度を本発
明にあるような範囲内とすることにより2P法によるレ
ンズ成形時の気泡除去が容易になり、製品中への気泡混
入を防止できる。
【0053】第4に、レンチキュラーレンズシートに一
定の厚み範囲内にある透光性樹脂基板及び透光性拡散板
を使用することで充分な剛性を持たせることができ、ス
クリーンへの組み込みが容易になる。
【0054】第5に、フレネルレンズシート及びレンチ
キュラーレンズシートに用いる透光性拡散板の拡散特性
を最適化することで、一定の視野角を維持しつつ、光量
損失が少なくし、 ・BSでの光量損失が少ない ・画像のギラツキが少ない ・画面が明るい など、プロジェクションスクリーンに適した特性を有す
【0055】上述のような種々の効果によって、紫外線
硬化型樹脂によって製造する方法において、成形性良好
で高品質かつ安価なプロジェクションスクリーンを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるフレネルレンズシートの一例を
示す断面図である。
【図2】本発明に用いるレンチキュラーレンズシートの
一例を示す断面図である。
【図3】図2に示したレンチキュラーレンズシートの使
用状態の構成を示す断面図である。
【図4】本発明によるフレネルレンズシートとレンチキ
ュラーレンズシートとを組合せたプロジェクションスク
リーンの断面図である。
【図5】本発明によるプロジェクションスクリーンと従
来のプロジェクションスクリーンとの耐光性試験後にお
ける分光透過率を示す図である。
【図6】本発明によるプロジェクションスクリーンと従
来のプロジェクションスクリーンとの耐光性試験後の黄
変度変化を示す図である。
【符号の説明】
10…フレネルレンズシート 11…樹脂基板 12…レンズ部 20…レンチキュラーレンズシート 21…樹脂基材 22…レンズ部 23…紫外線硬化型樹脂フィルム 24…遮光部パターン 25…拡散板 26…粘着剤 30…プロジェクションスクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 101:10 B29K 101:10 B29L 11:00 B29L 11:00 Fターム(参考) 2H021 BA22 BA24 4F204 AA24 AA28 AA44 AG03 AH75 EA03 EA04 EB02 EB11 EB22 EF01 EK17 EK18 EL21 EW02 EW34 4J011 AA01 AA03 CA01 CA08 CB00 DA02 FA01 FB01 QA03 QA12 QA13 QB24 SA01 SA61 UA01 VA01 VA04 WA10 4J027 AG01 AG03 AG09 AG24 BA02 BA07 BA19 CB10 CC05 CD04

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性樹脂基材上に、紫外線硬化型樹脂の
    反応硬化物からなるレンズ部が重合接着された構成であ
    り、前記反応硬化物の屈折率が、波長656〜486n
    mにおいて1.54〜1.58の範囲内にあるフレネル
    レンズシートを用いたことを特徴とするプロジェクショ
    ンスクリーン。
  2. 【請求項2】前記紫外線硬化型樹脂が、光重合開始剤と
    して、少なくとも1−ヒドロキシ-シクロヘキシル-フェ
    ニル-ケトンまたは2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
    フェニル-プロパン−1−オンを含むことを特徴とする
    請求項1記載のプロジェクションスクリーン。
  3. 【請求項3】前記紫外線硬化型樹脂が、2官能性のウレ
    タンアクリレートオリゴマーを含むことを特徴とする請
    求項1または2記載のプロジェクションスクリーン。
  4. 【請求項4】前記2官能性のウレタンアクリレートオリ
    ゴマー中のイソシアネート成分として、トリメチルヘキ
    サメチレンジイソシアネートまたはヘキサメチレンジイ
    ソシアネートのいずれかを含むことを特徴とする請求項
    3記載のプロジェクションスクリーン。
  5. 【請求項5】前記紫外線硬化型樹脂が、単官能性のアク
    リレートモノマーを含むことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のプロジェクションスクリーン。
  6. 【請求項6】前記単官能性のアクリレートモノマーが、
    p−クミルフェノキシ基含有ポリ(n=1〜3)エトキ
    シアクリレートまたはo−フェニルフェノキシ基含有ポ
    リ(n=1〜3)エトキシアクリレートまたはo−フェ
    ニルフェノキシエチルアクリレートのいずれかを含むこ
    とを特徴とする請求項5記載のプロジェクションスクリ
    ーン。
  7. 【請求項7】前記紫外線硬化型樹脂が、2官能性のアク
    リレートモノマーを含むことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のプロジェクションスクリーン。
  8. 【請求項8】前記2官能性のアクリレートモノマーが、
    ビスフェノールAポリ(n=2〜10)エトキシジアク
    リレートまたは1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
    トまたは1,5−ペンタンジールジアクリレートのいず
    れかを含むことを特徴とする請求項7記載のプロジェク
    ションスクリーン。
  9. 【請求項9】前記透光性樹脂基材は、曇り度H、平行光
    線透過率PTが、 30%<H<75% 30%<PT<65% であり、かつ、最大輝度の1/2(α角)、1/3(β
    角)、1/10(γ角)、1/20(δ角)になる角度
    が、 0.7゜<α角<1.2゜ 0.7゜<β角<1.2゜ 1.2゜<γ角<5.0゜ 2.0゜<δ角<5.0゜ それぞれ上記条件を満たす透光性拡散板であることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のプロジェクシ
    ョンスクリーン。
  10. 【請求項10】透光性樹脂基材上に、紫外線硬化型樹脂
    の反応硬化物からなるレンズ部が重合接着された構成で
    あり、前記反応硬化物の屈折率が、波長656〜486
    nmにおいて1.49〜1.52の範囲内にあるレンチ
    キュラーレンズシートを用いたことを特徴とするプロジ
    ェクションスクリーン。
  11. 【請求項11】前記レンズ部を構成する紫外線硬化型樹
    脂が、光重合開始剤として、1−ヒドロキシ-シクロヘ
    キシル-フェニル-ケトンまたは2−ヒドロキシ−2−メ
    チル−1−フェニル-プロパン−1−オンを含むことを
    特徴とする請求項10記載のプロジェクションスクリー
    ン。
  12. 【請求項12】前記紫外線硬化型樹脂が、2官能性のウ
    レタンアクリレートオリゴマーを含むことを特徴とする
    請求項10または11記載のプロジェクションスクリー
    ン。
  13. 【請求項13】前記2官能性のウレタンアクリレートオ
    リゴマーが、ネオペンチルグリコールとアジピン酸とか
    らなるポリオール成分を含むことを特徴とする請求項1
    2記載のプロジェクションスクリーン。
  14. 【請求項14】前記紫外線硬化型樹脂が、単官能性のア
    クリレートモノマーを含むことを特徴とする請求項10
    〜13のいずれかに記載のプロジェクションスクリー
    ン。
  15. 【請求項15】前記単官能性のアクリレートモノマー
    が、ジシクロペンタニルオキシ基含有ポリ(n=1〜
    3)エトキシアクリレートを含むことを特徴とする請求
    項14記載のプロジェクションスクリーン。
  16. 【請求項16】前記紫外線硬化型樹脂が、2官能性のア
    クリレートモノマーを含むことを特徴とする請求項10
    〜15のいずれかに記載のプロジェクションスクリー
    ン。
  17. 【請求項17】前記2官能性のアクリレートモノマー
    が、少なくともビスフェノールAポリ(n=2〜10)
    エトキシジアクリレートまたは1,6−ヘキサンジオー
    ルジアクリレートのいずれかを含むことを特徴とする請
    求項16記載のプロジェクションスクリーン。
  18. 【請求項18】請求項10〜17の何れかに記載のプロ
    ジェクションスクリーンにおいて、 レンチキュラーレンズシートを構成する前記透光性樹脂
    基材の反レンズ部側に透光性拡散板を積層してなる構成
    であり、 前記透光性拡散板は、曇り度H、平行光線透過率PT
    が、 75%<H<85% 11%<PT<25% であり、かつ、最大輝度の1/2(α角)、1/3(β
    角)、1/10(γ角)、1/20(δ角)になる角度
    が、 3゜<α角<6゜ 5゜<β角<8゜ 10゜<γ角<15゜ 14゜<δ角<20゜ それぞれ上記条件を満たす透光性拡散板であることを特
    徴とする請求項10〜17のいずれかに記載のプロジェ
    クションスクリーン。
  19. 【請求項19】前記透光性樹脂基材の反レンズ部側に、
    各シリンドリカルレンズの非集光部にあたる位置に遮光
    性ストライプパターンが形成された構成であることを特
    徴とする、請求項10〜18のいずれかに記載のプロジ
    ェクションスクリーン。
  20. 【請求項20】前記透光性樹脂基材として、厚さ0.0
    5〜0.2mmのポリエステルフィルム及びポリカーボ
    ネートフィルムを用いたことを特徴とする請求項10〜
    19のいずれかに記載のプロジェクションスクリーン。
  21. 【請求項21】請求項1〜9のいずれかに記載のフレネ
    ルレンズシートと、請求項10〜20のいずれかに記載
    のレンチキュラーレンズシートとを組み合わせたことを
    特徴とするプロジェクションスクリーン。
  22. 【請求項22】請求項21に記載のプロジェクションス
    クリーンを用いたことを特徴とする画像投影表示装置。
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