JP2002350786A - コンタクトレンズの設計方法およびコンタクトレンズの選択方法 - Google Patents

コンタクトレンズの設計方法およびコンタクトレンズの選択方法

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JP2002350786A
JP2002350786A JP2001154685A JP2001154685A JP2002350786A JP 2002350786 A JP2002350786 A JP 2002350786A JP 2001154685 A JP2001154685 A JP 2001154685A JP 2001154685 A JP2001154685 A JP 2001154685A JP 2002350786 A JP2002350786 A JP 2002350786A
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lens
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Yuji Goto
裕二 後藤
Hidenobu Nagai
秀延 永井
Atsushi Kobayashi
敦 小林
Kazuhiko Nakada
和彦 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の外力が及ぼされる装用状態下でのコン
タクトレンズの光学特性や装用感を、装用者毎の事情に
適合して高度に満足せしめ得るコンタクトレンズを、容
易に且つ速やかに、しかも高精度に選定することの出来
る、コンタクトレンズの新規な設計方法を提供するこ
と。 【解決手段】 コンタクトレンズの装用時に想定される
外力による物理的な変化量を考慮して、コンタクトレン
ズの装用状態を、有限要素法等の数値解析手法を適用し
て算出し、かかる算出結果に基づいて、装用時に目的と
するコンタクトレンズの特性が得られるように、コンタ
クトレンズの形状や物性を選定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、装用時におけるレンズ度数や強
角膜の圧迫力等といったコンタクトレンズの装用状態
を、高精度に設定することの出来る、新規なコンタクト
レンズの設計方法等に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、人間の眼の屈折異常の矯正等の
目的で、各種のコンタクトレンズが提供されているが、
コンタクトレンズで重要なことは、レンズ度数や角膜圧
迫力等の特性を、装用者に応じて、それぞれ高精度に設
定することである。
【0003】そこにおいて、コンタクトレンズ自体にお
ける屈折力の設定は、基本的にはスネルの法則に基づく
公知の方程式を利用して、レンズ前後面の形状やレンズ
厚さを、レンズ材の屈折力を考慮して決定することによ
って行うことが可能である。そして、従来では、一般
に、装用者の視力等を測定して、コンタクトレンズに要
求される度数を決定すると共に、装用者の角膜中央の曲
率と瞳孔径を測定して、装用者にフィットするレンズ後
面の曲率半径(ベースカーブ)とレンズ外径寸法を選択
決定することによって、各装用者個人に適合したコンタ
クトレンズの選択が行われている。
【0004】ところが、近年では、多くの臨床的なデー
タから、上述の如きフィッティング手法では、必ずしも
有効なコンタクトレンズの選択が為され得ないという事
実が明らかとなってきた。そこで、現実的には、例え
ば、装用者個人の角膜形状や眼屈折力等の診察結果に基
づいて、眼科医が経験則に基づいて適合レンズを選択し
た後、実際にトライアルレンズを装用させて、違和感等
の自覚的検査やフルオレスセイン検査等の他覚的検査に
よって、トライ&エラー的に適合レンズを選択すること
が行われている。
【0005】しかしながら、このようなコンタクトレン
ズの選択作業は、眼科医個人の経験上の技能に依拠する
部分が大きいことから、一定の安定した効果が得難いと
いう問題や、トライ&エラー的な適合処理によって多く
の時間と面倒な作業が必要で、装用者にも苦痛を伴い易
いという問題があったのである。
【0006】そこで、本発明者等が、上述の如き従来手
法に従うコンタクトレンズの選択作業の妥当性につい
て、装用時のコンタクトレンズの状態を含めて観察し
て、多くの臨床的データの下に検討を加えたところ、た
とえ装用者の角膜形状や眼屈折力が正確に求められたと
しても、それら角膜形状と要求されるレンズ度数だけで
は、必ずしもベストフィットのコンタクトレンズを選択
できないことが明らかとなった。
【0007】その理由は、本発明者等によって、この
度、明らかにされたところによれば、コンタクトレン
ズ、特にソフトコンタクトレンズ(ディスポーザルタイ
プを含む)では、同じ規格のコンタクトレンズであって
も、角膜形状やそれ以外の眼瞼圧等の装用者個人の各種
条件に応じてコンタクトレンズが変形することとなり、
それによって、目的とするレンズ度数や装用感等が得ら
れ難くなる場合があるからである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであり、その解決課題とする
ところは、トライアルレンズを用いたトライ&エラーに
よる面倒なフィッティング作業を必要とすることなく、
装用者個人に適合して装用状態下で目的とするレンズ度
数や装用感等の特性を有利に発揮し得るベストフィット
のコンタクトレンズを、容易に且つ速やかに選択するこ
との出来る、新規なコンタクトレンズの設計方法や選択
方法等を提供することにある。
【0009】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0010】先ず、コンタクトレンズの設計方法に関す
る本発明の特徴とするところは、コンタクトレンズの形
状と物性を仮設定した仮レンズに対して数値解析手法を
適用して、該仮レンズの装用時に想定される外力による
物理的な変化量を考慮して該仮レンズの装用状態を算出
し、かかる算出結果に基づいて、装用時に目的とするコ
ンタクトレンズの特性が得られるように前記仮レンズの
形状及び/又は物性を調節するコンタクトレンズの設計
方法にある。
【0011】すなわち、コンタクトレンズの装用時の挙
動について、本発明者等が多くの検討を行った結果、コ
ンタクトレンズの装用状態を測定可能なデータで特定す
れば、コンタクトレンズの形状と物性に基づいて数値解
析することにより、装用時におけるコンタクトレンズに
関して、レンズ度数だけでなく装用感や装用時の安全性
までも推定することの出来る有益な情報を、十分に実用
となる程の精度で得ることの出来ることが明らかとな
り、このような知見に基づいて、本発明が完成され得た
のである。
【0012】そして、本発明に係るコンタクトレンズの
設計方法に従えば、コンタクトレンズの装用状態下にお
けるレンズ度数だけでなく、装用感までも、数値的デー
タとして得ることが出来るのであり、それらを客観的に
且つ容易に評価することが可能となることから、従来の
経験上の技量等に基づくトライ&エラーによるレンズ選
択方法に比して、装用者個人に適合したベストフィット
乃至はそれに近いコンタクトレンズを、容易に且つ速や
かに特定することが出来るのであり、ベストフィットの
コンタクトレンズを選択するに際しての装用者の苦痛も
大幅に軽減され得るのである。
【0013】ところで、本発明方法を実行するに際して
は、例えば、仮レンズが重ね合わせられて装用される強
角膜の表面形状を固定的に設定し、かかる強角膜の表面
上に仮レンズが載置されたものと仮定して、該仮レンズ
だけに数値解析手法を適用することにより、仮レンズの
装用状態を算出することも、勿論、可能であるが、その
他、例えば、かかる仮レンズを眼の強角膜に重ね合わせ
て装用せしめた状態で、それらコンタクトレンズと強角
膜の両方に数値解析手法を適用して、仮レンズの装用状
態を算出することも可能であり、このように仮レンズだ
けでなく強角膜の物性も考慮して数値解析手法を適用す
ることにより、コンタクトレンズの装用状態下での強角
膜の変形状態も考慮することが出来ることから、より高
精度なコンタクトレンズの設計が可能となる。
【0014】また、本発明方法において適用される数値
解析手法は、仮レンズの形状と物性に基づいて外力によ
る変形や応力等の挙動を解析し得るものであれば良い
が、特に有限要素法や境界要素法が好適に採用され得、
それによって、コンピュータを用いた演算処理に基づき
速やかに解析結果を得ることが可能となる。また、有限
要素法それ自体は、周知の簡単な物体挙動の近似的計算
手法であり、汎用的なプログラムが開発されていること
から、本発明の実施に際しては、そのような市販のプロ
グラムを利用することが可能である。
【0015】そこにおいて、装用者にベストフィットす
るコンタクトレンズを、本発明方法に従って有利に設計
するためには、光学特性として例えば仮レンズ自体にお
ける度数(ディオプタ)や収差等を考慮し、仮レンズに
各種外力が及ぼされた装用状態下で、目的とする光学特
性が得られているか否かを、評価基準の少なくとも一つ
として採用することが望ましい。また、より好ましく
は、そのような仮レンズ自体の光学特性に加えて、仮レ
ンズと角膜の間に充填状態で介在せしめられた涙液によ
って発現される所謂涙液レンズの光学特性も、併せて考
慮して、仮レンズに各種外力が及ぼされた装用状態下
で、目的とする光学特性が得られているか否かを、評価
基準の少なくとも一つとして採用することが望ましい。
【0016】さらに、装用者にベストフィットするコン
タクトレンズを、本発明方法に従って有利に設計するた
めには、上述の如き光学特性に加えて、或いは光学特性
に代えて、仮レンズの強角膜に対する圧迫力を考慮する
ことが望ましく、それによって、強角膜への圧迫感など
の装用感に関して、目的とする特性を有利に得ることが
可能となる。
【0017】また、装用者にベストフィットするコンタ
クトレンズを、本発明方法に従って有利に設計するため
には、仮レンズの形状として、該仮レンズの厚さ寸法を
考慮し、装用状態下で目的とするレンズ度数や強角膜の
圧迫力等の特性が得られるように、仮レンズの厚さ寸法
を調節することが有効である。
【0018】更にまた、装用者にベストフィットするコ
ンタクトレンズを、本発明方法に従って有利に設計する
ためには、仮レンズの形状として、該仮レンズの厚さ寸
法に加えて、或いは仮レンズの厚さ寸法に代えて、該仮
レンズのヤング率を考慮し、装用状態下で目的とするレ
ンズ度数や強角膜圧迫力等の特性が得られるように、仮
レンズの材質等を調節することが有効である。
【0019】さらに、装用者にベストフィットするコン
タクトレンズを、本発明方法に従ってより高精度に設計
するためには、仮レンズの装用状態下で該仮レンズに及
ぼされるものと想定される外力として、強角膜への当接
反力を考慮することが望ましい。
【0020】また、装用者にベストフィットするコンタ
クトレンズを、本発明方法に従ってより高精度に設計す
るためには、仮レンズの装用状態下で該仮レンズに及ぼ
されるものと想定される外力として、眼瞼圧と涙液の表
面張力との、少なくとも一方を考慮することが望まし
い。
【0021】更にまた、装用者にベストフィットするコ
ンタクトレンズを、本発明方法に従ってより高精度に設
計するためには、仮レンズの装用状態下で該仮レンズに
及ぼされるものと想定される外力として、該仮レンズの
強角膜及び/又は眼瞼に対する摩擦力と、コンタクトレ
ンズ自重の少なくとも一方を考慮することが望ましい。
【0022】なお、上述の如き本発明に係るコンタクト
レンズの設計方法においては、コンタクトレンズの装用
者となる特定の個人を、ひとりひとり個別に対象とし
て、個別の条件下で数値解析手法を適用し、かかる特定
の個人において要求されるレンズ度数や強角膜圧迫力等
の装用時におけるコンタクトレンズの特性が達成される
ように仮レンズの形状や物性を調節することも可能であ
るが、その他、例えば、仮レンズの装用時に想定される
外力として、一般的な統計データ等に基づいて得られた
眼瞼圧や強角膜形状等を採用して、数値解析手法を適用
することにより、装用者に要求されるコンタクトレンズ
の特性が装用状態下で達成されるように調節するように
しても良い。
【0023】また、本発明に係るコンタクトレンズの設
計方法は、一般的な近視や遠視の矯正用コンタクトレン
ズに限られることはなく、老視矯正等に適用される多焦
点コンタクトレンズや不正乱視矯正用レンズ, トーリッ
クレンズ、角膜形状の矯正乃至は調整等としてのオルソ
ケラトロジに適用されるコンタクトレンズなどに対し
て、何れも、適用可能である。特にオルソケラトロジに
際しては、装用状態下でコンタクトレンズが角膜に対し
て比較的強く当接せしめられることから変形量が大きく
なり易いことに加えて、変形後のコンタクトレンズの形
状が、オルソケラトロジによる視力矯正効果に直接影響
を与えるものであることから、本発明を適用することに
よって、目的とするオルソケラトロジの効果を一層有利
に且つ安定して得ることが可能となる。
【0024】次に、コンタクトレンズの選択方法に関す
る本発明の特徴とするところは、(a)コンタクトレン
ズの形状及び/又は物性を異ならせて設定した複数種類
の基準レンズに対してそれぞれ数値解析手法を適用し
て、予め設定した装用条件下において、それら各基準レ
ンズの装用時に想定される外力を考慮して、それら各基
準レンズの装用状態を算出し、かかる算出結果に基づい
て、装用時におけるコンタクトレンズの特性を求める解
析工程と、(b)該解析工程で得られた結果に基づい
て、(i)コンタクトレンズの形状及び物性と、(i
i)コンタクトレンズの装用条件と、(iii)装用時
におけるコンタクトレンズの特性との、相関情報を得る
情報化工程と、(c)該情報化工程で得られた相関情報
に基づいて、特定の装用者に要求されるコンタクトレン
ズの特性を装用時に与え得る形状及び物性を備えた適応
コンタクトレンズを、該装用者の個人データから求める
レンズ選択工程とを、含むコンタクトレンズの選択方法
にある。
【0025】このような本発明に係るコンタクトレンズ
の選択方法に従えば、複数種類の基準レンズに関して実
施した数値解析結果から求めた特定の相関情報を利用す
ることにより、特定の装用者の個人データから、装用状
態を考慮した上で、適応コンタクトレンズを容易に選択
することが出来るのであり、特に従来のトライ&エラー
によるレンズ選択方法に比して、装用者の苦痛軽減を図
りつつ、装用者個人に適合したベストフィット乃至はそ
れに近いコンタクトレンズを、容易に且つ速やかに選択
することが可能となるのである。
【0026】なお、本発明に係るコンタクトレンズの選
択方法において、有利に適用される数値解析手法や、数
値解析するに際して考慮する外力、考慮すべきコンタク
トレンズの特性などは、前述のコンタクトレンズの設計
方法に関する本発明と同様に理解されるべきである。
【0027】また、本発明に係るコンタクトレンズの選
択方法において、解析工程で数値解析手法を適用するに
際して設定する装用条件としては、例えば、統計等に基
づいて決定された平均的な条件を一つだけ設定すること
も可能であるが、その他、かかる装用条件として、例え
ば強角膜曲率半径や突出高さ,眼瞼裂幅,眼圧等の少な
くとも一つを適当な間隔や組み合わせによって採用する
ことにより、コンタクトレンズの装用条件を複数段階に
区分設定して、各区分毎に、複数種類の基準レンズの装
用条件を数値解析手法を適用して算出して相関情報を得
ることも可能であり、それによって、個人データに対し
てより詳細に適合した相関情報に基づいて、高精度に適
応したコンタクトレンズを選択することが可能となる。
【0028】さらに、コンタクトレンズの選択手段に関
する本発明の特徴とするところは、コンタクトレンズの
形状及び/又は物性を異ならせた複数種類の基準レンズ
について、予め設定した装用条件下で各基準レンズに想
定される外力を考慮して数値解析手法によって求めた装
用時のコンタクトレンズの特性に基づいて、(i)コン
タクトレンズの形状及び物性と、(ii)コンタクトレ
ンズの装用条件と、(iii)装用時に得られるコンタ
クトレンズの特性との相関関係を求めたデータを利用し
て、コンタクトレンズの装用者の個人情報から該装用者
に適合するコンタクトレンズを特定するようにしたコン
タクトレンズ選択手段にある。
【0029】このような本発明に従うコンタクトレンズ
選択手段においては、コンタクトレンズの装用者の個人
情報として、例えば装用条件下で要求されるレンズ度数
や、強角膜の曲率半径などを得ることにより、かかる個
人情報に基づいて、その装用者個人に適合する形状や物
性を有するコンタクトレンズを、有利に且つ容易に選択
することが出来るのである。なお、本発明に係るコンタ
クトレンズ選択手段は、例えば、上記(i)〜(ii
i)の相関関係を求めたデータを記憶するための電気的
なデータ記憶手段を含んで有利に構成され得るが、その
他、紙媒体等を利用してマトリックス形式で、上記
(i)〜(iii)の相関関係を求めたデータを記載す
ることによって構成することも可能であり、客観的に測
定可能な個人情報に基づいて、かかる個人に適合するコ
ンタクトレンズの形状や物性を特定し得るものであれば
良い。
【0030】また、このような本発明に係るコンタクト
レンズ選択手段を用いて、コンタクトレンズの装用者か
ら取得した個人情報に基づいて、該装用者に適合するコ
ンタクトレンズを選択するコンタクトレンズの選択方法
も、本発明の特徴とするところである。
【0031】また一方、本発明は、(d)コンタクトレ
ンズの装用者の個人情報として、該装用者におけるコン
タクトレンズの装用条件と、該装用者に必要とされるコ
ンタクトレンズの特性とを、入力する入力手段と、
(e)コンタクトレンズの形状及び/又は物性を異なら
せた複数種類の基準レンズに対してそれぞれ数値解析手
法を適用して、予め設定した装用条件下で各基準レンズ
に想定される外力を考慮して算出した装用時におけるコ
ンタクトレンズの特性データに基づいて求められた、
(i)コンタクトレンズの形状及び物性と、(ii)コ
ンタクトレンズの装用条件と、(iii)装用時に得ら
れるコンタクトレンズの特性との相関関係に基づいて、
前記入力手段によって入力されたコンタクトレンズの装
用者の個人情報から該装用者に適合するコンタクトレン
ズを求める演算処理手段と、(f)該演算処理手段によ
って求められた前記装用者に適合するコンタクトレンズ
を表示する表示手段とを、含んで構成したコンタクトレ
ンズ選択装置も、特徴とする。
【0032】このような本発明に従う構造とされたコン
タクトレンズ選択装置を用いれば、診察等によって客観
的に得ることの出来る装用者の個人情報を数値データ等
として入力することによって、かかる装用者に適合する
コンタクトレンズを特定する情報を、容易に且つ速やか
に得ることが出来るのであり、それ故、担当眼科医の経
験や知識の差が大きくても、コンタクトレンズの選択
を、高い精度で安定して行うことが可能となると共に、
コンタクトレンズの初期選択の際から高い適合性が得ら
れることから、トライアルレンズを何回も交換して試用
する等という装用者への苦痛も軽減乃至は回避され得る
のである。
【0033】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0034】先ず、図1には、本発明に従うコンタクト
レンズの設計方法を実施するために用いられるコンタク
トレンズ選定装置の構成が示されている。なお、本装置
は、例えばパーソナルコンピュータ等を利用して実現可
能であり、コンピュータ装置の構成は周知であることか
ら、図1では、インターフェイスやバスライン等を省略
した簡略図として示す。即ち、本実施形態におけるコン
タクトレンズ選定装置は、中央処理装置10と、記憶手
段としてのROM12,RAM14,ハードディスクや
コンパクトディスク等の電子記憶媒体を備えたディスク
ドライブ等からなる外部記憶装置16、およびキーボー
ド等の入力手段18と、CRTやプリンタ等の出力装置
20を備えており、ROM12に予め記憶されたプログ
ラムと、必要に応じて外部記憶装置16からRAM14
に読み込まれたプログラムに従って、入力装置18や外
部記憶装置16から得たデータを中央処理装置10で演
算処理し、その結果を外部記憶装置16に記憶させた
り、出力装置20によって外部表示させたりすることが
出来るようになっている。そこにおいて、外部記憶装置
16には、有限要素法(FEM)のプログラムが記憶さ
れており、このFEMプログラムがRAM14に読み込
まれて実行されるようになっているのである。
【0035】このようなコンタクトレンズ選定装置を用
いて、コンタクトレンズの装用者である特定の個人に適
合したコンタクトレンズを決定するための、本発明に従
うコンタクトレンズの設計方法の一例を、図2に示され
たフローチャートに従って説明する。
【0036】コンタクトレンズ設計の開始後、先ず、ス
テップ:S1において、コンタクトレンズ装用者の個人
情報を測定すると共に、ステップ:S2において、ステ
ップ:S1で測定した個人情報を除くコンタクトレンズ
装用条件を設定する。ここにおいて、コンタクトレンズ
装用条件は、適合するコンタクトレンズを選定するため
に必要な情報であって、コンタクトレンズの装用状態下
でコンタクトレンズに及ぼされる外力や変形に影響を及
ぼす情報のうち、装用者に関するものをいい、具体的に
は、(イ)目的とするコンタクトレンズの矯正用度数分
布、(ロ)角膜に関しての形状,引張・圧縮・曲げの各
弾性乃至は硬さ,表面摩擦係数,ポアソン数、(ハ)強
膜に関しての形状,引張・圧縮・曲げの各弾性乃至は硬
さ,表面摩擦係数,ポアソン数、(ニ)結膜に関しての
弾性,硬さ,表面摩擦係数,ポアソン数、(ホ)涙液の
粘性、(ヘ)眼瞼裂幅、(ト)眼瞼圧などの情報をい
う。即ち、これら(イ)〜(ト)等の情報のうち、装用
者個人による相違の大きさや、測定の容易さ等を考慮し
て、適当なものを、ステップ:S1において、コンタク
トレンズ装用者個人を測定することによって求めること
とし、それ以外を、ステップ:S2において、例えば統
計データ等によって規定値として設定することにより、
コンタクトレンズの装用条件を特定する。要するに、強
角膜などのデータとしては、測定値または関連文献を使
用することも可能であるが、これらの数値を経験に基づ
く換算式 (回帰式) により換算した数値を用いることも
可能である。
【0037】次いで、ステップ:S3とステップ:S4
において、適合するコンタクトレンズを選定するために
必要な情報であって、コンタクトレンズに関するものを
設定することにより、具体的に特定された仮レンズを仮
定する。即ち、ステップ:S3においては、仮レンズの
物性として、コンタクトレンズ材の引張・圧縮・曲げの
各弾性乃至は硬さ,ポアソン数,表面摩擦係数,比重,
屈折率などの情報を仮定的に設定すると共に、ステッ
プ:S4においては、仮レンズの形状として、コンタク
トレンズのベースカーブ(B.C),中央厚さ(C.
T),周縁厚さ(P.T),エッジ厚さ(E.T)など
の情報を仮定的に設定する。なお、これらステップ:S
3,S4における仮レンズの物性や形状の設定は、必要
に応じて、ステップ:S1,S2で測定乃至は設定され
た情報を参酌して行い、或いはそれらの情報に基づいて
算出することによって行う。
【0038】そして、上述の如くしてステップ:S1〜
4において、具体的なコンタクトレンズ(仮レンズ)の
装用状態を特定した後、ステップ:S5において、かか
る装用状態下での仮レンズを有限要素法に基づいて数値
解析することにより、応力分布や変形状態を求める。ま
た、かかる数値解析結果から、必要に応じて、強角膜上
における仮レンズの安定位置や、強角膜と仮レンズの隙
間に形成される涙液レンズの形状、仮レンズの周縁部分
における強角膜からの浮き上がり状態(浮き上がり量)
などを、直接に或いは計算によって求めて、出力する。
【0039】その後、ステップ:S6〜7において、上
記ステップ:S5で得られた数値解析結果に基づいて、
装用状態下で発現される仮レンズの光学特性と装用感
を、数値データとして得て、それらが目的とする範囲内
に納まっているか否かを判断する。即ち、仮レンズは、
装用状態下で及ぼされる眼瞼圧や涙液表面張力,重力等
の外力によって変形せしめられており、かかる変形した
仮レンズの装用状態をステップ:S5で算出した結果に
基づいて、装用状態下での仮レンズにおけるレンズ度数
分布と、強角膜への圧迫力を求めて、それらが目的とす
る許容範囲内に含まれるか否かを、ステップ:S6〜7
で判断する。
【0040】そこにおいて、ステップ:S6で仮レンズ
の光学効果を判断するに際しては、装用状態下での仮レ
ンズ自体の光学特性だけでなく、強角膜と仮レンズの間
に充填された涙液によって形成される涙液レンズによる
光学特性も考慮することが望ましい。
【0041】そして、ステップ:S6において、仮レン
ズの装用状態下での光学効果が、装用者において要求さ
れる特定を満足していないと判断した場合には、ステッ
プ:S8及び/又はS9に進み、仮レンズの物性と仮形
状の少なくとも何れか一方を変更した後、ステップ:S
3以降またはS4以降を再び実行する。なお、ステッ
プ:S6での判断が否定的であった場合に、ステップ:
S8における仮レンズの物性の変更と、ステップ:S9
における仮レンズの形状の変更との、何れか、或いは両
方を選択するかということは、それら物性乃至は形状に
関する具体的な変更量を含めて、予め準備した過去の実
績や実験のデータ等を参考にしつつ、基本的なスネルの
法則等に基づいて行うことが可能である。
【0042】また、ステップ:S7において、仮レンズ
の装用状態下での強角膜への圧迫力が、装用者において
許容される範囲に納まっていないと判断した場合には、
ステップ:S9に進み、仮レンズの形状を変更した後、
ステップ:S4以降を再び実行する。なお、ステップ:
S7での判断が否定的であった場合のステップ:S9に
おける仮レンズの形状に関する具体的な変更量は、予め
準備した過去の実績や実験のデータ等を参考にしつつ、
行うことが可能であり、例えば、仮レンズの中央部分に
位置する円形状の光学領域と、周縁部分に位置する円環
形状の周辺領域の境界部分に、円環形状の中間領域を設
けて、光学領域と周辺領域の接続部分を滑らかにした
り、或いは周辺領域の曲率半径を強角膜の表面曲率半径
により近づけたりすること等によって、仮レンズの強角
膜への当接面積を大きくすること等が考えられる。
【0043】なお、本実施形態では、ステップ:S7で
の判断が否定的であった場合に、ステップ:S9で仮レ
ンズの形状を変更することによって対応するようになっ
ているが、ステップ:S6での仮レンズの光学効果の判
断が否定的にあった場合と同様に、ステップ:S7での
判断が否定的であった場合でも、ステップ:S8及び/
又はS9に進み、仮レンズの物性と形状の少なくとも何
れか一方を変更することによって対応するようにしても
良い。
【0044】そして、ステップ:S6およびS7におけ
る判断が何れも肯定的であった場合には、ステップ:S
10において、設定された仮レンズの物性および形状
を、装用者個人に適合したコンタクトレンズのものとし
て決定し、それを出力して終了する。
【0045】このようなコンタクトレンズの設計方法に
従えば、角膜形状等の必要な個人情報を測定して得るだ
けで、装用状態下でのコンタクトレンズの変形も考慮し
て、装用者個別に適合したコンタクトレンズを、容易に
且つ速やかに設計することが出来るのであり、従来のト
ライアルレンズの実装用によるトライ&エラーに基づく
適合コンタクトレンズの選定方法に比して、コンタクト
レンズを設計乃至は選定する者と装用者の両者におい
て、労力や時間が大幅に軽減され得るのである。
【0046】また、かかる設計方法においては、ステッ
プ:S1〜2で設定する装用条件の全てを実測する必要
がなく、装用者個別の事情等を考慮して、統計的データ
等を採用することが可能であることから、装用者の事情
等に対応して、コンタクトレンズ設計に対する要求精度
を確保しつつ、労力や時間の更なる軽減も図られ得るの
である。
【0047】しかも、上述の如きコンタクトレンズ設計
方法においては、有限要素法を適用したことによって仮
レンズの装用状態を数値的に求めることが出来ることか
ら、仮レンズの適否の評価項目として、例示の如き光学
効果と強角膜圧迫力の他、必要に応じて、装用状態下に
おいてコンタクトレンズの光学特性や装用感に影響を与
えると考えられる多くの項目を設定することが容易とな
る。具体的には、仮レンズの適否の評価項目として、例
えば、(1)眼球上でのコンタクトレンズの安定位置
や、コンタクトレンズと強角膜の間における涙液パター
ン等、(2)強角膜圧迫力の分布状態、(3)コンタク
トレンズ周辺領域における強角膜からの浮き上がり状
態、(4)コンタクトレンズと強角膜の間における涙液
の交換量に関係する眼球上でのコンタクトレンズの動き
等を、必要に応じて追加的に設定することが考えられ
る。
【0048】次に、図3には、本発明の第二の実施形態
としてのコンタクトレンズの設計方法のフローチャート
が、示されている。なお、本実施形態におけるコンタク
トレンズの設計方法も、図1に示されている如き構成の
パーソナルコンピュータを使うことによって実施可能で
ある。
【0049】本実施形態においては、コンタクトレンズ
設計の開始後、先ず、ステップ:M1において、コンタ
クトレンズの装用条件を、考えられ得るケースの全てに
ついて、仮定的に設定する。この場合に設定したケース
の総数をN1とする。なお、コンタクトレンズの装用条
件とは、第一実施形態で説明したように、コンタクトレ
ンズの装用状態下でコンタクトレンズに及ぼされる外力
や変形に影響を及ぼす情報のうち、装用者に関するもの
をいい、具体的には前記(イ)〜(ト)等の情報をい
う。ここにおいて、コンタクトレンズの装用条件は、そ
れら(イ)〜(ト)等の情報の組み合わせとして認識さ
れる特定の装用条件を意味し、何れか一つの情報が異な
れば、別異の装用条件のケースとして設定することと
し、ステップ:M1においては、想定される全ての装用
条件のケースとして、全N1の数のケースを設定する。
【0050】次いで、ステップ:M2において、仮レン
ズの物性の設定条件を、考えられ得るケースの全てにつ
いて、仮定的に設定する。この場合に設定したケースの
総数のN2とする。なお、仮レンズの物性とは、第一実
施形態で説明したように、コンタクトレンズの装用状態
下でコンタクトレンズの応力や変形に影響を及ぼす特性
をいい、具体的には、レンズ材の種類等を考慮して、レ
ンズ材の引張・圧縮・曲げの各弾性乃至は硬さ,ポアソ
ン数,表面摩擦係数,比重,屈折率などをケース毎に設
定する。ここにおいて、仮レンズの物性は、それらレン
ズ材の弾性や比重等の各特性値の組み合わせとして認識
される特定の材質を意味し、何れか一つの物性値が異な
れば、別異の仮レンズ物性のケースとして設定すること
とし、ステップ:M2においては、コンタクトレンズに
おいて想定される全ての物性のケースとして、全N2の
数のケースを設定する。
【0051】さらに、ステップ:M3において、仮レン
ズの形状の設定条件を、考えられ得るケースの全てにつ
いて、仮定的に設定する。この場合に設定したケースの
総数のN3とする。なお、仮レンズの形状とは、第一実
施形態で説明したように、コンタクトレンズの装用状態
下でコンタクトレンズの応力や変形に影響を及ぼす形状
をいい、具体的には、ベースカーブや各部位のレンズ厚
さ,中央光学領域の大きさやレンズ外径寸法など、仮レ
ンズの全体形状を具体的に特定するに必要な各部位の寸
法を、仮レンズの形状として設定する。ここにおいて、
仮レンズの形状の設定条件は、仮レンズの具体的形状と
して認識される各部位寸法等の組み合わせを意味し、何
れか一つの部位における寸法や角度の値が異なれば、別
異の仮レンズ形状のケースとして設定することとし、ス
テップ:M3においては、コンタクトレンズにおいて想
定される全ての形状のケースとして、全N3の数のケー
スを設定する。
【0052】そして、上述のステップ:M1〜3での設
定値の組み合わせによって一つのコンタクトレンズ(仮
レンズ)を装用状態まで具体的に特定した後、ステッ
プ:M4において、かかる装用状態下での仮レンズを有
限要素法に基づいて数値解析することにより、応力分布
や変形状態を求める。また、かかる数値解析によって得
られた数値データに基づき、ステップ:M5,M6にお
いて、ステップ:M1〜3での設定値の組み合わせによ
って装用状態まで具体的に特定された一つの仮レンズの
光学効果と、強角膜への圧迫力を、それぞれ求めてRA
M等に記憶する。なお、ステップ:M5で仮レンズの光
学効果を判断するに際しては、前記第一の実施形態と同
様に、装用状態下での仮レンズ自体の光学特性だけでな
く、角膜と仮レンズの間に充填された涙液によって形成
される涙液レンズによる光学特性も考慮することが望ま
しい。
【0053】その後、ステップ:M7において、ステッ
プ:M4における数値解析の対象となった仮レンズのス
テップ:M1で設定された装用条件のケースNo. Aの値
が最終値か否かを判断し、装用条件に関して想定された
全ケースについてのステップ:M4〜6に係る数値解析
等の処理が未完了であれば、ステップ:M8に進んで、
装用条件のケースNo. Aの値を+1した後、ステップ:
M1以下の処理を繰り返すことにより、予め想定された
互いに異なる全ての装用条件下で、ステップ:M2,M
3で設定される特定の仮レンズの物性(ケースNo. B)
と形状(ケースNo. C)を組み合わせて、それぞれ、数
値解析を実行して、光学効果と強角膜圧迫力を算出して
記憶する。
【0054】そして、ステップ:M1で設定された装用
条件の全てのケースについて、特定の仮レンズの物性お
よび形状の組み合わせ状態下で数値解析の実行を終了し
た後、ステップ:M9に進み、ステップ:M4における
数値解析の対象となった仮レンズのステップ:M2で設
定された仮レンズ物性のケースNo. Bの値が最終値か否
かを判断し、仮レンズの物性に関して想定された全ケー
スについてのステップ:M4〜6に係る数値解析等の処
理が未完了であれば、ステップ:M10に進んで、先ず
装用条件の設定ケースNo. Aをリセットすると共に、ス
テップ:M11で仮レンズ物性のケースNo. Bの値を+
1した後、ステップ:M1以下の処理を繰り返す。ここ
において、繰り返すステップ:M1以下の処理には、上
述のステップ:M7〜8によるループ処理も含まれるこ
ととなり、それによって、ステップ:M2で設定された
仮レンズ物性の全てのケースについて、それぞれ、ステ
ップ:M1で設定された装用条件の全てのケースの関し
て、ステップ:M4〜6に係る数値解析等の処理が実行
される。
【0055】さらに、ステップ:M2で設定された仮レ
ンズ物性の全てのケース(全N2ケース)に関して、そ
れぞれ、ステップ:M1で設定された装用条件の全ての
ケース(N1ケース)を組み合わせることによって特定
されるケースについて、特定の仮レンズの形状の組み合
わせ状態下で数値解析の実行を終了した後、ステップ:
M12に進み、ステップ:M4における数値解析の対象
となった仮レンズのステップ:M3で設定された仮レン
ズ形状のケースNo. Cの値が最終値か否かを判断し、仮
レンズの形状に関して想定された全ケースについてのス
テップ:M4〜6に係る数値解析等の処理が未完了であ
れば、ステップ:M13に進んで、先ず装用条件の設定
ケースNo. Aと仮レンズ物性の設定ケースNo. Bの各値
をリセットすると共に、ステップ:M14で仮レンズ形
状のケースNo. Cの値を+1した後、ステップ:M1以
下の処理を繰り返す。ここにおいて、繰り返すステッ
プ:M1以下の処理には、上述のステップ:M7〜8に
よるループ処理とステップ:M9〜11によるループ処
理が何れも含まれることとなる。
【0056】従って、上述のステップ:M7〜8による
ループ処理とステップ:M9〜11によるループ処理、
更にステップ:M12〜14によるループ処理によっ
て、ステップ:M3で設定された仮レンズ形状の全ての
ケースと、ステップ:M2で設定された仮レンズ物性の
全てのケースと、ステップ:M1で設定された装用条件
の全てのケースとの、3種類のケースNo. の全ての組み
合わせに状態について、それぞれ、ステップ:M4〜6
に係る数値解析等の処理が実行されて、結果データが記
憶されることとなる。
【0057】その結果、例えば、図4〜5に示されてい
るように、装用条件としての角膜曲率:Rと、仮レンズ
の物性としてのヤング率:Eと、仮レンズの形状として
のレンズ厚さ:tとの、想定される全ての組み合わせで
特定されるそれぞれの装用状態下において、光学効果と
しての装用時レンズ度数(図4)と球結膜乃至は強角膜
の荷重(図5)を、それぞれ算出した結果のデータを、
マトリックス等として得ることが出来るのである。な
お、図4〜5には、仮レンズ形状の要素の一つとしての
ベースカーブの値が、一種類(r1)のものだけについ
て示されているが、想定される全ての種類のベースカー
ブについても、同じようなデータが準備されることとな
り、その他、角膜以外の想定される装用条件の他の態様
や、ヤング率以外の想定される仮レンズ物性の他の態
様、更にレンズ厚さ以外の想定される仮レンズ形状の他
の態様についても、それぞれ、全ての組み合わせデータ
が準備される。
【0058】それ故、この得られたデータを利用するこ
とにより、コンタクトレンズ装用者における角膜曲率や
必要な矯正用レンズ度数等の個人データを診察等で得る
ことによって、要求される光学効果(レンズ度数)と装
用感(球結膜荷重)を与え得るコンタクトレンズを、実
際にコンタクトレンズを装用させることなく、選定する
ことが出来るのである。なお、このことから明らかなよ
うに、本実施形態では、上述の如くしてマトリックス等
としての得られたデータによって、装用者の個人情報か
ら適合するコンタクトレンズを特定するコンタクトレン
ズ選択手段が構成されている。また、マトリックス等と
して得られたデータは、コンピュータによって読み取り
可能な媒体に記憶せしめられて、販売や流通させること
が可能であり、パーソナルコンピュータ等に記憶させて
利用することにより、診察等で得た角膜曲率や矯正用レ
ンズ度数等の個人データを入力することにより、データ
を演算処理して適合するコンタクトレンズの物性や形状
を特定して出力し得るコンタクトレンズ選択装置が、容
易に構成可能となる。
【0059】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
がそのような実施例の記載および上述の実施形態におけ
る具体的な記載によって、何等の制約をも受けるもので
ないことは、言うまでもない。また、本発明には、以下
に記載の実施例の他に、更には上記の実施形態の記載以
外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業
者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加え
得るものであることが、理解されるべきである。
【0060】なお、以下の実施例においては、コンタク
トレンズの装用状態下における挙動の解析に有限要素法
が有効であることを示すために、各種のレンズ材の物性
とレンズデザインを施したコンタクトレンズについて、
有限要素法を用いた構造解析によって眼球上での涙液表
面張力等による圧迫状態をシミュレーションした結果を
示す。
【0061】先ず、眼球モデルとしては、眼球形状を横
方から撮影した写真や文献等を参考にして、図6に示さ
れている3段球面形の回転対象形状とすると共に、強角
膜 (角膜および球結膜を含む) 30は全体的に一定の材
質とし、強角膜30の基底面32は、強角膜30の中心
軸に直交した平坦面で、剛性の支持面によって位置固定
に支持されているものと仮定した。なお、図中の数値の
単位はmmとする。
【0062】また一方、仮レンズ(コンタクトレンズ)
34は、アクリル系材料の物性値を参考にして、ポアソ
ン比を0.3とし、下記(表1)に示すI〜VIの各種形
状の仮レンズを仮定した。なお、演算を簡略化するため
に、仮レンズ34と強角膜30の当接部位における摩擦
係数は無いものとした。なお、表1中、規格欄中の
「B.C.」,「Power」,「Dia.」は、それ
ぞれ「ベースカーブ(曲率半径)」,「レンズ度数(デ
ィオプタ)」,「レンズ外径寸法」を表すと共に、厚み
欄中の「C.T.」,「P.T.」,「E.T.」は、
それぞれ「レンズ中心厚さ寸法」,「レンズ周辺部厚さ
寸法」,「エッジ部厚さ寸法」を表す。
【0063】
【表1】
【0064】さらに、数値解析手法としては、有限要素
法の市販プログラムであるMSC.Software
Corporation製の「MSC.Marc」およ
び「MSC.Mentat」(何れも商標)を採用し
て、複数の想定した装用条件下で、仮想的な涙液による
表面張力荷重としてベースカーブの中心に向かって仮レ
ンズを引っ張る方向の等分布荷重を、全体で0.35g
fに至るまで、次第に増加して加えた場合の応力解析を
実施した。なお、かかる解析に際しては、レンズ頂点を
中心とする多数本の径方向と周方向線によってメッシュ
を切ると共に、図7に示されているように、計算時間短
縮のために1/4球モデルを採用して、周方向両端縁部
にX軸方向乃至はY軸方向の拘束条件を課した。
【0065】数値解析の結果を、仮レンズに加える荷重
を全体で0.35gfに至るまで次第に増加させていっ
た時間を横軸にとり、仮レンズの外周縁部(エッジ部)
が強角膜に及ぼす圧迫荷重を縦軸にとって、グラフ化し
たものとして、図8〜10に示す。
【0066】先ず、図8には、互いにレンズ厚さ寸法を
異ならせた表1中のNo.I〜Vの各仮レンズについて、何
れもヤング率:Eを1.0MPaとした場合に、仮レン
ズに作用せしめる外力(応力)の増加に伴って仮レンズ
の外周縁部が強角膜の表面に及ぼす圧迫荷重の大きさの
変化を求めた結果が、示されている。
【0067】また、図9には、表1中のNo.IIの仮レン
ズにおいて、ヤング率(E)の値を互いに異ならせた3
種類の仮レンズについて、それぞれ、仮レンズに作用せ
しめる外力(応力)の増加に伴って仮レンズの外周縁部
が強角膜の表面に及ぼす圧迫荷重の大きさの変化を求め
た結果が、示されている。
【0068】これら図8〜9に示された結果からも、コ
ンタクトレンズの形状や物性の相違によって、コンタク
トレンズが装用状態下で強角膜に及ぼす圧迫力の変化
を、数値解析手法を適用することによって容易に且つ客
観的に知ることの出来ることが認められるのであり、そ
れ故、数値解析手法を適用してコンタクトレンズの適合
をシミュレーションすることによって、装用者個人に適
合したコンタクトレンズの選択が可能であることも、容
易に理解されるところである。
【0069】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
方法に従えば、コンタクトレンズの装用状態を数値解析
することによって、装用者に適合したコンタクトレンズ
を選択することが出来るのであり、それ故、従来のトラ
イアルレンズを実装用させるトライ&エラーを基本とす
る適合コンタクトレンズの選択方法等に比して、選定者
と装用者の何れの労力も飛躍的に軽減され得ると共に、
装用者の苦痛も大幅に軽減され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するために好適に採用される
装置構成の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明に従うコンタクトレンズの設計方法の一
実施形態を示すフローチャートである。
【図3】本発明に従うコンタクトレンズの設計方法の別
の実施形態を示すフローチャートである。
【図4】図3に示されたフローチャートに従うコンタク
トレンズの設計方法に際して得られるコンタクトレンズ
選択手段の一具体例としての各種条件下でのレンズ度数
のデータマトリクスを示す説明図である。
【図5】図3に示されたフローチャートに従うコンタク
トレンズの設計方法に際して得られるコンタクトレンズ
選択手段の一具体例としての各種条件下での球結膜荷重
のデータマトリクスを示す説明図である。
【図6】本発明の実施例で採用した眼球モデルの縦断面
を示す説明図である。
【図7】図6に示された眼球モデルの有限要素法による
解析条件を説明するための説明図である。
【図8】本発明の一実施例としての試験結果を示すグラ
フである。
【図9】本発明の別の実施例としての試験結果を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 中央処理装置 12 ROM 14 RAM 16 外部記憶装置 18 入力装置 34 仮レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 敦 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 (72)発明者 中田 和彦 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 Fターム(参考) 2H006 BC00 5B046 AA00 DA01 JA07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズの形状と物性を仮設定
    した仮レンズに対して数値解析手法を適用して、該仮レ
    ンズの装用時に想定される外力による物理的な変化量を
    考慮して該仮レンズの装用状態を算出し、かかる算出結
    果に基づいて、装用時に目的とするコンタクトレンズの
    特性が得られるように前記仮レンズの形状及び/又は物
    性を調節することを特徴とするコンタクトレンズの設計
    方法。
  2. 【請求項2】 前記仮レンズを眼の強角膜に重ね合わせ
    て装用せしめた状態で、それらコンタクトレンズと強角
    膜の両方に前記数値解析手法を適用して、該仮レンズの
    装用状態を算出する請求項1に記載のコンタクトレンズ
    の設計方法。
  3. 【請求項3】 前記数値解析手法として有限要素法を採
    用した請求項1又は2に記載のコンタクトレンズの設計
    方法。
  4. 【請求項4】 前記仮レンズの装用状態の数値解析手法
    による算出結果に基づいて調節する該仮レンズの形状と
    して、該仮レンズの厚さ寸法を含む請求項1乃至3の何
    れかに記載のコンタクトレンズの設計方法。
  5. 【請求項5】 前記仮レンズの装用状態の数値解析手法
    による算出結果に基づいて調節する前記仮レンズの物性
    として、該仮レンズのヤング率を含む請求項1乃至4の
    何れかに記載のコンタクトレンズの設計方法。
  6. 【請求項6】 前記仮レンズの装用時に想定される外力
    として、強角膜への当接反力を含む請求項1乃至5の何
    れかに記載のコンタクトレンズの設計方法。
  7. 【請求項7】 前記コンタクトレンズを装用する装用者
    個人の強角膜形状を測定し、かかる測定した強角膜形状
    を考慮して、前記仮レンズの前記強角膜への当接反力を
    求める請求項6に記載のコンタクトレンズの設計方法。
  8. 【請求項8】 前記仮レンズの装用時に想定される外力
    として、眼瞼圧及び/又は涙液の表面張力を含む請求項
    1乃至7の何れかに記載のコンタクトレンズの設計方
    法。
  9. 【請求項9】 前記仮レンズの装用時に想定される外力
    として、前記仮レンズの強角膜及び/又は眼瞼に対する
    摩擦力と、該仮レンズ自重の少なくとも一つを含む請求
    項8に記載のコンタクトレンズの設計方法。
  10. 【請求項10】 目的とするコンタクトレンズの特性と
    して、少なくとも該コンタクトレンズ自体の光学特性を
    考慮する請求項1乃至9の何れかに記載のコンタクトレ
    ンズの設計方法。
  11. 【請求項11】 目的とするコンタクトレンズの特性と
    して、コンタクトレンズと角膜の間に形成される涙液レ
    ンズの光学特性を考慮する請求項10に記載のコンタク
    トレンズの設計方法。
  12. 【請求項12】 目的とするコンタクトレンズの特性と
    して、コンタクトレンズの強角膜に対する圧迫力を考慮
    する請求項1乃至11の何れかに記載のコンタクトレン
    ズの設計方法。
  13. 【請求項13】 コンタクトレンズの形状及び/又は物
    性を異ならせて設定した複数種類の基準レンズに対して
    それぞれ数値解析手法を適用して、予め設定した装用条
    件下において、それら各基準レンズの装用時に想定され
    る外力を考慮して、それら各基準レンズの装用状態を算
    出し、かかる算出結果に基づいて、装用時におけるコン
    タクトレンズの特性を求める解析工程と、該解析工程で
    得られた結果に基づいて、(i)コンタクトレンズの形
    状及び物性と、(ii)コンタクトレンズの装用条件
    と、(iii)装用時におけるコンタクトレンズの特性
    との、相関情報を得る情報化工程と、該情報化工程で得
    られた相関情報に基づいて、特定の装用者に要求される
    コンタクトレンズの特性を装用時に与え得る形状及び物
    性を備えた適応コンタクトレンズを、該装用者の個人デ
    ータから求めるレンズ選択工程とを、含むことを特徴と
    するコンタクトレンズの選択方法。
  14. 【請求項14】 コンタクトレンズの形状及び/又は物
    性を異ならせた複数種類の基準レンズについて、予め設
    定した装用条件下で各基準レンズに想定される外力を考
    慮して数値解析手法によって求めた装用時のコンタクト
    レンズの特性に基づいて、(i)コンタクトレンズの形
    状及び物性と、(ii)コンタクトレンズの装用条件
    と、(iii)装用時に得られるコンタクトレンズの特
    性との相関関係を求めたデータを利用して、コンタクト
    レンズの装用者の個人情報から該装用者に適合するコン
    タクトレンズを特定するようにしたことを特徴とするコ
    ンタクトレンズ選択手段。
  15. 【請求項15】 コンタクトレンズの装用者の個人情報
    を取得し、得られた個人情報に基づいて、請求項14に
    記載のコンタクトレンズ選択手段を利用して、該装用者
    に適合するコンタクトレンズを選択することを特徴とす
    るコンタクトレンズ選択方法。
  16. 【請求項16】 コンタクトレンズの装用者の個人情報
    として、該装用者におけるコンタクトレンズの装用条件
    と、該装用者に必要とされるコンタクトレンズの特性と
    を、入力する入力手段と、コンタクトレンズの形状及び
    /又は物性を異ならせた複数種類の基準レンズに対して
    それぞれ数値解析手法を適用して、予め設定した装用条
    件下で各基準レンズに想定される外力を考慮して算出し
    た装用時におけるコンタクトレンズの特性データに基づ
    いて求められた、(i)コンタクトレンズの形状及び物
    性と、(ii)コンタクトレンズの装用条件と、(ii
    i)装用時に得られるコンタクトレンズの特性との相関
    関係に基づいて、前記入力手段によって入力されたコン
    タクトレンズの装用者の個人情報から該装用者に適合す
    るコンタクトレンズを求める演算処理手段と、該演算処
    理手段によって求められた前記装用者に適合するコンタ
    クトレンズを表示する表示手段とを、含んで構成したこ
    とを特徴とするコンタクトレンズ選択装置。
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