JP2002350494A - バリアブルソケット及び半導体集積回路の評価装置 - Google Patents

バリアブルソケット及び半導体集積回路の評価装置

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JP2002350494A
JP2002350494A JP2001154991A JP2001154991A JP2002350494A JP 2002350494 A JP2002350494 A JP 2002350494A JP 2001154991 A JP2001154991 A JP 2001154991A JP 2001154991 A JP2001154991 A JP 2001154991A JP 2002350494 A JP2002350494 A JP 2002350494A
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circuit
variable
evaluation
semiconductor integrated
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JP2001154991A
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Junji Omori
淳史 大森
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 評価対象の素子の着脱及び変更、かつ測定条
件の変更を短時間にかつ容易に対応でき、作業効率の効
率を向上できると共に、半導体集積回路の一つの端子に
対して複数の周辺回路を接続又は切替可能となり、かつ
全ての端子に対して周辺回路及び電源、アースの電気的
接続の長さを短くでき、インピーダンスへの影響を減少
させてノイズ対策を向上できる。 【解決手段】 バリアブルソケット11は、チップ部品
12が着脱自在に電気的に接続される一対のチップ部品
用接触子15と、リード部品13が着脱自在に電気的に
接続される一対のリード部品用接触子14とを、同一ソ
ケットに具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバリアブルソケット
及び半導体集積回路の評価装置に関し、詳細には同時に
複数個の半導体集積回路の電気的特性を評価する冶具及
び測定装置において、測定回路の変更の容易さや、測定
時間の短縮に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路の電気的特性を評
価する冶具及び測定装置として、特開平5−25881
6号公報(以下従来例1と称す)には、プリント配線版
上のチップ部品の交換作業を表面実装部品用ソケットを
用いて半田付けすることなくチップ部品の交換作業を容
易に行うものが提案されている。詳細には、図30に示
すように、従来の半導体集積回路の評価回路には、半導
体集積回路301の評価を行うための半導体集積回路3
01の周辺回路302、測定時に測定条件を設定する測
定制御信号を生成する測定制御回路部303が同一基板
上に半田づけ等により配置されている。
【0003】また、特開平6−138182号公報(以
下従来例2と称す)には、電気特性の評価回路の構成や
変更を、複数層の配線と配線の交差部に穿たれたピンフ
ラグを用いて回路を構成することにより容易に実現する
ものが提案されている。更に、特開平10−14444
1号公報(以下従来例3と称す)には、ICソケットに
対し、コンデンサ等のチップ部品を容易に着脱すること
により素子の変更を容易に行うものが提案されている。
【0004】また、半導体集積回路の改版などにより、
素子の変更程度では補いきれない程度に評価回路を全面
的に改訂する場合には、評価回路の基板等では汎用性が
ないため、その都度評価用基板を新規に製作する必要が
あり、時間やコストがかかる。その対処方法として、特
開平10−31054号公報(以下従来例4と称す)に
は、半導体集積回路の評価装置における測定評価ボード
において、基本回路であるアナログ回路を有するボード
と、被評価特性に応じたボードとを着脱することにより
ボードの開発期間の短縮と経済的な製作を実現するもの
が提案されている。
【0005】更に、半導体集積回路の試作品の評価など
においては、量産時の検査工程における測定環境とは異
なり、測定冶具である測定端子、測定制御を行う信号
源、電圧源、電流源の数の不足や、繰り返し設定を行う
ことによる測定の煩雑さや制御信号の再現性などの問題
があり、測定時間全体としての長期化を免れなかった。
この対策として、特開平5−175313号公報(以下
従来例5と称す)には、テスタによる半導体装置の評価
試験において、被測定半導体装置を設置するボードに自
己診断機能を有することにより確実な検査を行うものが
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例1
によれば、半導体集積回路の電気特性の評価において、
評価回路の配線や素子を変更する必要が生じたときは半
田ごて等を利用して基板上の部品を取りかえる必要があ
り効率が悪く、かつ誤った回路構成に変更してしまう恐
れがある。また、従来例3は、評価を行うICとICソ
ケット内に配置したチップ部品の交換が可能な構成であ
り、リード部品を用いる場合や配線変更、部品の直列回
路や並列回路の接続等を行う場合には対処できず、よっ
て半導体集積回路の評価装置などにおける周辺回路を構
成するには有効ではない。更に、従来例4は、些細な素
子の変更等に対応できない。また、従来例5によれば、
測定診断回路を設ける必要があり、測定の度に自己診断
を行うことは測定の効率上問題がある。更に、回路の特
性に影響を及ぼす電源やアースの配線についても配線長
や配線の太さによるインピーダンスへの影響やノイズ対
策の面から鑑みても十分考慮する必要がある。
【0007】本発明はこれらの問題点を解決するための
ものであり、評価対象の素子の着脱及び変更、かつ測定
条件の変更を短時間にかつ容易に対応でき、作業効率の
効率を向上できると共に、半導体集積回路の一つの端子
に対して複数の周辺回路を接続又は切替可能となり、か
つ全ての端子に対して周辺回路及び電源、アースの電気
的接続の長さを短くでき、インピーダンスへの影響を減
少させてノイズ対策を向上できるバリアブルソケット及
び半導体集積回路の評価装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明のバリアブルソケットは、チップ部品が着
脱自在に電気的に接続される一対のチップ部品用接触子
と、リード部品が着脱自在に電気的に接続される一対の
リード部品用接触子とを、同一ソケットに具備する。よ
って、様々な回路基板に対応可能であって基板のレイア
ウトにおいて自由度の高い設計が可能となり、更に様々
な種類の素子に対する評価に対応でき、評価対象の素子
の着脱及び変更、かつ測定条件の変更を短時間にかつ容
易に対応でき、作業効率の効率を向上できる。
【0009】また、一方のチップ部品用接触子と一方の
リード部品用接触子とを接続し、他方のチップ部品用接
触子と他方のリード部品用接触子とを接続し、接続端子
間で並列回路を構成することにより、あるいは一方のチ
ップ部品用接触子と他方のリード部品用接触子とを接続
し、他方のチップ部品用接触子と一方のリード部品用接
触子間で直列回路を構成することにより、従来のような
半田付け作業を要せずに容易に並列回路又は直列回路を
構成することができる。
【0010】更に、チップ部品用接触子間に複数のチッ
プ部品を共通接続させて並列回路を構成することによ
り、あるいはリード部品用接触子間に複数のリード部品
を共通接続させて並列回路を構成することにより、従来
のような半田付け作業を要せずに容易に並列回路を構成
することができる。
【0011】また、チップ部品用接触子間の長さが複数
設定されていることにより、多種のチップ部品に対応で
きる。
【0012】更に、上記記載のバリアブルソケットを複
数配置し、バリアブルソケットのチップ部品用接触子又
はリード部品用接触子と、他のバリアブルソケットのチ
ップ部品用接触子又はリード部品用接触子とを接続線で
接続し、複数のバリアブルソケットによる直列回路又は
並列回路を構成することにより、従来のような半田付け
作業を要せずに容易にかつ短時間に並列回路又は直列回
路を構成することができる。
【0013】また、一対のチップ部品用接触子を複数、
同一ソケットに有することにより、様々な回路基板に対
応可能であって基板のレイアウトにおいて自由度の高い
設計が可能となり、更に様々な種類のチップ部品に対す
る評価に対応でき、評価対象の素子の着脱及び変更でき
る。
【0014】更に、一対のリード部品用接触子を複数、
同一ソケットに有することにより、様々な回路基板に対
応可能であって基板のレイアウトにおいて自由度の高い
設計が可能となり、更に様々な種類のリード部品に対す
る評価に対応でき、評価対象の素子の着脱及び変更でき
る。
【0015】また、一対のチップ部品用接触子を複数、
及び一対のリード部品用接触子を複数、同一ソケットに
有することにより、様々な回路基板に対応可能であって
基板のレイアウトにおいて自由度の高い設計が可能とな
り、更に様々な種類の素子に対する評価に対応でき、評
価対象の素子の着脱及び変更できる。
【0016】更に、チップ部品が着脱自在に電気的に接
続される一対のチップ部品用接触子を有するチップ部品
用ソケットと、リード部品が着脱自在に電気的に接続さ
れる一対のリード部品用接触子を有するリード部品用ソ
ケットとを、平面上で異なる位置に配置することによ
り、チップ部品とリード部品同士が物理的に互いに干渉
することなく着脱可能となり、作業効率が向上する。
【0017】また、接触子又は接続端子の電気的な接続
状態を切替える切替手段を有することにより、回路の接
続状態を任意に変えることができ評価条件を容易に設定
できる。
【0018】更に、別の発明としての半導体集積回路の
評価装置は、上記記載のバリアブルソケット及び該バリ
アブルソケットの接触子間又は接続端子間に交換可能に
接続する半導体集積回路を評価基板上に設け、バリアブ
ルソケットに装着した半導体集積回路の検査等の評価を
行うことに特徴がある。よって、半導体集積回路の改版
時などにおける周辺回路の改訂において素子の値の変更
や回路変更等に部品の交換やソケットのピン端子の配線
変更等に容易に対応可能となり、半田付け等の作業時間
をなくし効率化が図れると共に、評価回路全体を新規に
作製せずとも評価を行うことができるためコストを削減
することができる。
【0019】また、半導体集積回路の評価を行うための
測定制御信号を生成する回路を装着する測定制御信号生
成用基板を、評価基板に分離、又は着脱可能に設けるこ
とにより、半導体集積回路の改版時や他の半導体集積回
路の測定時などにおいて評価基板と測定制御信号生成用
基板のそれぞれ単独の交換が容易となり、評価回路全体
やボードを新規に作製する必要がなくなりコストを削減
できる。
【0020】更に、測定制御信号生成用基板及び評価基
板を接続する信号線の長さを同一にレイアウトすること
により、高精度で短時間に測定や評価が行えられる。
【0021】また、複数の半導体集積回路を測定条件下
にて順番に測定し、当該測定条件での測定が完了する毎
に測定条件を変更して測定を行うことにより、測定の信
頼性が向上でき、かつ制御信号設定回数の減少による全
測定時間の短縮を実現できる。
【0022】更に、測定条件に基づいて上記バリアブル
ソケットの切替手段を制御することにより、測定条件に
対応した接続状態を容易に設定できる。
【0023】また、半導体集積回路の周囲に周辺回路を
配置し電気的につなぐ評価回路に対する電源パターン及
びアースパターンを、評価回路の中心から等長となる位
置の評価基板上に設け、半導体集積回路及び周辺回路の
端子と電源パターン及びアースパターンとを電気的に接
続する電気的接続部の配線長を等長に又は配線太さを調
整し、電気的接続部のインピーダンスを等しくすること
により、評価回路全体としてのインピーダンスの影響を
減らし、回路動作として安定した評価を実現できると共
に、ノイズの影響を受けにくく安定した動作を行えられ
る評価装置を提供できる。
【0024】更に、電源パターン又はアースパターン
を、評価基板の基板厚さ方向に対して層構造をなすよう
に設け、各パターンから基板の片面に対してパターン端
子を導出して電気的に接続する電気的接続部の配線長を
等長にする又は配線太さを調整し、電気的接続部のイン
ピーダンスを等しくすることにより、電源やアースのパ
ターンを基板内で層状にベタパターンで構成しパターン
同士によるストレーキャパシティが得られ、パターン同
士でのノイズ低減が図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のバリアブルソケットは、
チップ部品が着脱自在に電気的に接続される一対のチッ
プ部品用接触子と、リード部品が着脱自在に電気的に接
続される一対のリード部品用接触子とを、同一ソケット
に具備する。
【0026】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例に係る半導体集
積回路の評価装置の構成を示す部分断面図である。同図
において、本実施例の評価装置は、半導体集積回路の周
辺回路を構成するチップ部品12やリード部品13をバ
リアブルソケット11に容易に着脱できる構成とするこ
とにより、素子の値の変更や回路変更に容易に対応する
ものである。バリアブルソケット11は、接触子14,
接触子15、ピン端子16−1,16−2を含んで構成
している。本実施例は、バリアブルソケット11のピン
端子16−1,16−2に繋がる接触子14間にリード
部品13を装着し、接触子15間にチップ部品12を装
着し、それぞれ電気的接触をさせたものである。図1の
(a)はバリアブルソケットの平面図、図1の(b)は
図1の(a)におけるA−A’線断面図、図1の(c)
はピン端子16−1とピン端子16−2間の等価回路図
を示している。チップ部品12やリード部品13共に、
図2の(b)に示すように、接触子14,15に弾性を
持たせて部品を固定した構成であるため、素子の変更に
は各部品を接触子から取り外し新規の素子を取り外した
部品と同一個所に装着することにより、容易に素子の変
更が実現できる。本実施例ではリード部品13のコンデ
ンサC1とチップ部品12の抵抗R1とを接触子14,
15が同一のピン端子16−1、16−2に接続されて
いるため、回路としては図1の(c)に示すようなRC
の並列回路を構成している。
【0027】次に、図2の(a)〜(d)は第1の実施
例におけるバリアブルソケットの異なる接触子のそれぞ
れにチップ部品を具備し直列回路を構成する場合の例で
ある。この例はバリアブルソケット11のピン端子18
−1,18−2に繋がる接触子15間にチップ部品12
−2の抵抗R2を、ピン端子19−1,19−2に繋が
る接触子15間にチップ部品12−1のコンデンサC2
の各々を装着し、電気的接触をさせたものである。図2
の(a)はバリアブルソケットの平面図、図2の(b)
は図2の(a)におけるA−A’線視断面図、図2の
(c)は図2の(a)におけるB−B’線視断面図、図
2の(d)はピン端子18−1とピン端子19−2間の
等価回路図を示している。各チップ部品12−1,12
−2は図2の(b),(c)のように接触子15間に挟
んで装着されているため、素子の値の変更や素子の構成
の変更時には、チップ部品12−1,12−2を接触子
15間から取り外し新規の素子を取り外した部品と同一
個所に装着することにより、容易に素子の変更が実現で
きる。また、図2の(a)〜(c)に示すように、ピン
端子18−1,18−2間とピン端子19−1,19−
2間にチップ部品12−1,12−2を各々装着し、ピ
ン端子18−1とピン端子19−2を電気的に接続する
ために、ピン端子18−2とピン端子19−1に電気的
に接続している接触子15同士をジャンパー線17など
で電気的に接続することにより、ピン端子18−1とピ
ン端子19−2間には図2の(d)に示すRCの直列回
路が構成される。
【0028】なお、リード部品をバリアブルソケットに
具備する場合は、リード部品は接触子14間に装着す
る。接触子14はピン端子に接続されているので、チッ
プ部品と同様にジャンパー線17などで接続することに
より、リード部品の直列回路も実現できる。リード部品
13の接触子14とチップ部品12の接触子15は互い
に接続しているため、同じピン端子間にリード部品とチ
ップ部品を装着することにより、先述した並列回路をリ
ード部品とチップ部品とで構成することもできる。本例
では、周辺回路の回路変更を行う場合にはバリアブルソ
ケット部の配線を変更するか、バリアブルソケットの使
用していない部分に新規に素子を装着し、配線すること
により対応可能である。
【0029】図3の(a)〜(c)は第1の実施例にお
けるバリアブルソケットの同一の接触子にチップ部品を
複数個接続することにより並列回路を構成する場合の例
である。図3の(a)はバリアブルソケットの平面図、
図3の(b)は図3の(a)におけるA−A’線視断面
図、図4の(c)はピン端子20−1とピン端子20−
2間の等価回路図を示している。また、接触子15は少
なくとも2個以上のチップ部品12−1,12−2を並
列に接続することができる構成をもつため、図3の
(b)のピン端子20−1,20−2に接触した接触子
15間に複数のチップ部品12−1,12−2を装着す
ることにより、図3の(c)に示すようにピン端子20
−1とピン端子20−2間でチップ部品のみによるRC
並列回路を容易に実現できる。
【0030】図4の(a)〜(c)は第1の実施例にお
けるバリアブルソケットの同一の接触子にリード部品を
複数個接続することにより並列回路を構成する場合の例
である。図4の(a)はバリアブルソケットの平面図、
図4の(b)は図4の(a)におけるA−A’線視断面
図、図4の(c)はピン端子21−1とピン端子21−
2間の等価回路図を示している。本例はバリアブルソケ
ットのピン端子に繋がる断面図A−A’の方向にある接
触子14間にリード部品13−1,13−2を装着し、
部品のリード部をバリアブルソケット11のピン端子2
1−1,21−2に電気的接触をさせたものである。図
4の(b)に示すように、リード部品13−1,13−
2は、接触子14により挟まれているため、チップ部品
12と同様に素子の値の変更や素子の構成の変更時には
部品を取り外し、新規の素子を装着することにより容易
に素子の変更が実現できる。また、図4の(a)に示す
ように、接触子14に途中までスリットを入れることに
より、例えばリード部品のリード部の太さが異なる場合
にも、リード部と接触子とのコンタクトが確実にとれる
構成となっている。本例では抵抗R4とコンデンサC4
とを同一端子に接続することにより、図4の(c)に示
すようにリード部品同士のRC並列回路を構成してい
る。
【0031】図5の(a)〜(e)は第1の実施例にお
けるバリアブルソケットにチップ部品及びリード部品を
装着した場合の例である。図5の(a)にバリアブルソ
ケットの平面図を、図5の(b)に図5の(a)におけ
るA−A’線断面図、図5の(c)に図5の(a)にお
けるB−B’線断面図、図5の(d)に図5の(a)に
おけるC−C’線断面図を、図5の(c)にピン端子2
2−1とピン端子23−2間及びピン端子24−1とピ
ン端子24−2間の等価回路図を示す。バリアブルソケ
ット11はリード部品13−1の電極部であるリード部
と電気的に接続する接触子14,チップ部品12−1の
電極部と電気的接続を行う接触子15、接触子14と接
触子15とをジャンパー線17により電気的につなぎI
C外部に電気的に導出するためのピン端子、接触子やピ
ン端子を保持するバリアブルソケット本体から構成され
ている。本例ではリード部品13−1の接触子14とチ
ップ部品12−1の接触子15は互いに接続しているた
め、リード部品とチップ部品の直列回路が実現できる。
よって、ピン端子22−1とピン端子23−2間で抵抗
R5とコンデンサC5とを同一端子に接続することによ
り、図5の(e)に示すようにリード部品とチップ部品
とのRC直列回路を構成している。また、リード部品と
チップ部品の並列回路も実現できる。よって、ピン端子
24−1とピン端子24−2間で抵抗R6とコンデンサ
C6とを同一端子に接続することにより、図5の(e)
に示すようにリード部品とチップ部品とのRC並列回路
を構成している。チップ部品12−1は図5の(c)に
示すように接触子15間に圧着されているため、素子の
値の変更や素子の構成の変更時には、チップ部品12−
1を接触子15間から取り外し、新規の素子を取り外し
た部品の個所に装着することにより、容易に素子の値の
変更が実現できる。またリード部品13−1は接触子1
4により圧着されているため、チップ部品と同様に素子
の値の変更や素子の構成の変更時には部品を接触子14
から取り外し、新規の素子を装着することにより容易に
素子の変更が実現できる。
【0032】図6の(a)〜(e)は第1の実施例にお
けるチップ部品、リード部品の着脱を同一方向から互い
の素子に干渉することなく行うものである。図6の
(a)にバリアブルソケットの平面図を、図6の(b)
に図6の(a)におけるA−A’線断面図を、図6の
(c)に図6の(a)におけるB−B’線断面図を、図
6の(d)にピン端子25−1とピン端子25−2間の
等価回路図を示す。本例では、チップ部品12とリード
部品13はそれぞれの接触子14,15間に素子を装着
しているが、双方の接触子を素子の装着する方向から見
て同一直線上に配置しているため、例えば図5に示すよ
うに同一端子、ピン端子24−1とピン端子24−2間
にチップ部品1個、リード部品1個を装着していると
き、チップ部品の素子変更時にはリード部品がチップ部
品の着脱の障害となる。このときはリード部品を一旦取
り外してからチップ部品を交換し、再度リード部品を装
着するという手間が生じてしまい、素子の装着間違いに
よる配線変更などが生じてしまうおそれがある。そこで
チップ部品の接触子15とリード部品の接触子14とが
素子を装着する方向、ここでは図6の(a)の紙面手前
方向からソケットを見たときに、リード部品の接触子1
4とチップ部品の接触子15とを軸をずらして構成する
ことにより、リード部品を取り外すことなくチップ部品
の変更、交換が容易に実現できる。また、リード部品、
チップ部品の両方の素子が同一方向から着脱可能であ
り、一つの素子を取りかえる場合に他の素子を着脱する
際の手間や誤装着を防止することができる。このとき
に、チップ部品のラベル部分が素子を装着する方向から
読み取れるように装着する構成をとることにより、チッ
プ部品の素子の値を目視で確認できるため、回路変更時
に誤って違う素子を変更したり、値の違う素子を装着す
るなどの不具合が生じにくくなる。
【0033】図7の(a)〜(c)は第1の実施例にお
けるリード部品やチップ部品を同一ピン端子間にそれぞ
れ複数個(2以上の自然数)装着可能な構成をもつ例で
ある。図7の(a)にバリアブルソケットの平面図を、
図7の(b)に図7の(a)におけるA−A’線断面図
を、図7の(c)にピン端子26−1とピン端子26−
2間の等価回路図を示す。本例のバリアブルソケットに
おいて、リード部品は接触子14,チップ部品は接触子
15のように接触子と装着する部品とは対応しており、
各接触子14,15はバリアブルソケットの外部に導出
されたピン端子26−1,26−2と電気的に接続され
ている。本実施例は、それぞれの接触子14,15間に
複数個の部品を装着可能な構成とすることにより、ピン
端子間での並列回路を構成するものである。しかし、リ
ード部品により並列回路を構成する場合、図7の例によ
る接触子の形状では、リード部の太さが異なる部品同士
を同一接触子14に装着しようとした際に、接触子とリ
ード部との間の電気的接触が確実に保たれない可能性が
ある。そこで接触子14にスリット71を入れ、接触子
14のリード保持部を複数個構成することにより、リー
ド部の太さの異なる部品同士を同一接触子14に装着し
た場合にも、接触子14の複数の保持部で異なる太さの
リードを保持することとなり、リード部の電気的接触を
確実なものとすることができる。同様にチップ部品によ
り並列回路を構成する場合にも、電極部との電気的接続
を保持する接触子15において、接触子15にスリット
72を構成することによりリード部品と同様に、チップ
部品の電極方向に大きさの異なるもの同士の電気的接続
を確実に行うことができる。
【0034】図8の(a)〜(d)は第1の実施例にお
けるバリアブルソケットの他の例を示す図である。図8
の(a)はバリアブルソケットの平面図を、図8の
(b)は図8の(a)におけるA−A’線断面図、図8
の(c)は図8の(a)におけるB−B’線断面図、図
8の(c)はピン端子27−1とピン端子27−2間の
等価回路図を示している。図8の(a)のようにリード
部品13を接触子14に、接触子15に複数個のチップ
部品12−1,12−2を装着した場合、双方の接触子
に接続された部品はお互いに干渉を受けることなく着脱
が可能となる。また、接触子14,15はピン端子27
−1,27−2に各々接続しており、ピン端子27−1
とピン端子27−2間でリード部品13の抵抗R10と
チップ部品12−1,12−2のコンデンサC9,抵抗
R11による並列回路を図8の(d)のように構成して
いる。
【0035】図9の(a)〜(d)は第1の実施例にお
けるチップ部品の電極方向の長さが著しく異なる場合に
チップ部品と接触子との電気的接触を保持する機能を有
する例を示す図である。図9の(a)にバリアブルソケ
ットの平面図を、図9の(b)に図9の(a)における
A−A’線断面図を、図9の(c)に図9の(a)にお
けるB−B’線断面図を、図9の(d)にピン端子28
−1とピン端子28−2間の等価回路図を示す。一般に
チップ部品の大きさは、その二つの電極がある方向に対
して1mm〜10mm程度の幅があるため、これまでの
例で示した電極方向に圧着する形態での接触子による保
持を行う場合には、全ての長さに対して電気的接続を確
実なものにするには圧着方向の力や素子の確実な保持と
いった面で困難になると考えられる。そこで、図9の
(c)に示すように、あらかじめ圧着方向に対して複数
の電極間間隔を持つ接触子の構成をとることにより、異
なる長さをもつチップ部品、ここではチップ部品12−
1、チップ部品12−2((チップ部品12−1の長さ
L1)>(チップ部品12−2の長さL2))により同
一ピン端子間で並列回路を構成する場合にも電気的接続
や保持を確実なものとすることができる。
【0036】図10の(a)〜(d)は第1の実施例に
おけるピン端子間にチップ部品を直列に接続させる接触
子を有することにより同一直線上のピン端子間での直列
回路を構成する例を示す図である。図10の(a)はバ
リアブルソケットの平面図を、図10の(b)は図10
の(a)におけるA−A’線断面図、図10の(c)は
図10の(a)におけるB−B’線断面図、図10の
(d)は図10の(a)におけるC−C’線断面図、図
10の(e)はピン端子29−1とピン端子29−2間
の等価回路図を示している。チップ部品同士により直列
回路を構成する場合、お互いの一方の電極部同士を電気
的に接続する必要がある。本例では上記例などで用いた
チップ部品を圧着して電気的接続を保つ接触子を用いた
場合に、チップ部品の電極同士を電気的に接続させるた
めに両者を同一の接触子で接続していき、回路の末端の
電極部をそれぞれ異なるピン端子に接続することによっ
て、直列回路を構成するものである。図10はチップ部
品2個により直列回路を構成する場合の実施例を示して
いる。図10の(a)に示すように、接触子15−1と
接触子15−3間にチップ部品12−1を、接触子15
−2と接触子15−3間にチップ部品12−2をそれぞ
れ装着するとき、ピン端子29−1、29−2はそれぞ
れ接触子15−1,15−2と電気的接続しており、ピ
ン端子29−1とピン端子29−2間において図10の
(e)に示すRCのRCの直列回路が構成される。ここ
で接触子15−1と接触子15−3,接触子15−2と
接触子15−3の接触子の構造を図10の(f)〜
(i)に示す。図10の(f),(g)は接触子15−
1と接触子15−3を、図10の(h),(i)は接触
子15−2と接触子15−3をそれぞれ示しており、両
者の違いはチップ部品が装着されないときに接触子同士
が電気的に接続するかストッパーにより電気的に絶縁さ
れるかである。ピン端子間にひとつだけチップ部品を装
着するときは、接触子15−2と接触子15−3間にチ
ップ部品を装着することにより、接触子15−1と接触
子15−3は電気的に接続した状態となり、ピン端子間
には接触子15−2と接触子15−3間に装着したチッ
プ部品のみが接続することになる。そして、どちらにも
チップ部品を装着しない場合には図10の(h)に示す
ようにピン端子間はオープン状態となり、同一ピン端子
間にリード部品を装着した際にはリード部品のみがピン
端子間にあると認識される。このようにしてチップ部品
同士による直列回路を容易に構成することができる。
【0037】図11の(a)〜(c)は本発明の第2の
実施例に係る評価装置の構成を示す図である。本実施例
におけるバリアブルソケットにおいて、素子を装着する
端子14,15と端子を保持するソケット部からなるバ
リアブルソケットを一組の構成とした場合に1〜N(N
は自然数)の任意の組をなすバリアブルソケットを構成
単位となし、それらを複数個使用することで半導体集積
回路の評価装置を構成するものである。図11は1組の
バリアブルソケットにより構成する、プリント基板対応
の例を示している。図11の(a)にバリアブルソケッ
トの平面図を、図11の(b)に図11の(a)におけ
るA−A‘線断面図を、図11の(c)にピン端子30
−1とピン端子30−2間の等価回路図を示す。図11
は素子を装着する接触子と電気的に接続してソケット外
部に導出される外部端子の一組と、外部端子を保持する
ソケット部を構成単位となすバリアブルソケットにおい
て、構成単位をなすバリアブルソケットを複数個構成す
ることにより周辺回路を構成するものである。なお、外
部端子はプリント基板に対応したピン端子を構成してい
る。個々のバリアブルソケットは各々の外部端子を、半
導体集積回路評価装置の周辺経路の構成に基づいて電気
的に接続される。リード部品13やチップ部品12を装
着する接触子14,15は電気的接触により外部端子3
0−1,30−2に接続しており、接触子各々は素子の
電極部を圧着している構造のため、素子の着脱を半田付
け作業等なく容易に行うことができる。本実施例のバリ
アブルソケットは外部端子30−1,30−2間にリー
ド部品13の抵抗R14とチップ部品12のコンデンサ
C12とで並列回路を構成している。また、例えば抵抗
とコンデンサによる直列回路を構成する場合には、素子
を装着した複数のバリアブルソケットの端子同士を電気
的に接続することで対応できる。
【0038】図12の(a)〜(d)は第2の実施例に
おける1組のバリアブルソケットにより構成する、表面
実装基板対応のバリアブルソケットの例を示す図であ
る。図12の(a)にバリアブルソケットの平面図を、
図12の(b)に図12の(a)におけるA−A‘線断
面図を、図12の(c)に図12の(a)におけるB−
B‘線断面図を、図12の(d)にピン端子31−1と
ピン端子31−2間の等価回路図を示す。図12は図1
1がプリント基板に対応した例であるのに対して、表面
実装基板に対応した外部端子の形状を有するバリアブル
ソケットの例である。本構成は、図12の(b)に示す
ように、図11のバリアブルソケットと同様の構造とな
っているが、接触子15の下方のソケット部が貫通した
構造となり、その空間に接触子14及び接触子15と電
気的につなぐ外部端子31−1、31−2が導出されて
いる。外部端子31−1、31−2間にはリード部品1
3の抵抗R15とチップ部品12のコンデンサC13と
が図12の(c)に示す並列回路を構成するように電気
的に接続されている。また、この外部端子はソケットの
基板装着面に対してほぼ並行に端子が向いており、表面
実装基板にソケットのピン端子のある面を向けて配置し
た際に、リード部品等の素子を装着する方向から半田付
け作業を行うことで表面実装基板に実装可能となるもの
である。
【0039】図13の(a)〜(d)は第2の実施例に
おける2組のバリアブルソケットにより構成するプリン
ト基板対応のバリアブルソケットの例を示す図である。
図13の(a)にバリアブルソケットの平面図を、図1
3の(b)に図13の(a)におけるA−A’線断面図
を、図13の(c)に図13の(a)におけるB−B’
線断面図を、図13の(c)にピン端子36−1とピン
端子37−2間の等価回路図を示す。図11、図12の
例はバリアブルソケットの構成単位が1組であったのに
対して、本例は2組の外部端子を有するものである。本
例の場合、外部端子32−1と外部端子32−2間には
リード部品13の抵抗R16を装着し、外部端子33−
1と外部端子33−2間にはチップ部品12のコンデン
サC14を装着しており、外部端子32−1,33−1
にそれぞれつなぐ接触子14にはジャンパー線17を装
着することで両端子の電気的な接続をなすものである。
これにより本例では外部端子32−1,33−1と外部
端子32−2端子間に抵抗R16を、外部端子32−
1,33−1と外部端子33−2端子間にコンデンサC
14を構成する図13の(d)の等価回路を構成するも
のである。このようにして、2以上の複数個の組からな
るバリアブルソケットにより、基板上のレイアウトが容
易でバリアブルソケットの空きなどが生じない回路構成
が実現する。
【0040】次に、第2の実施例におけるバリアブルソ
ケットにおいて、各ソケットの端子同士を電気的に接続
するための電気接続子を構成し、バリアブルソケットユ
ニット同士を互いに電気的に接続することで、直列回路
や並列回路をバリアブルソケットユニット同士で容易に
構成するものである。
【0041】図14の(a)〜(d)は第2の実施例に
おける2組のバリアブルソケットにより直列回路を構成
する例を示す図である。図14の(a)にバリアブルソ
ケットの平面図を、図14の(b)に図14の(a)に
おけるA−A’線断面図を、図14の(c)にピン端子
36−1とピン端子37−2間の等価回路図を示す。本
例では、図14の(a),(b)に示すようにバリアブ
ルソケットの素子を装着する方向のソケット長手方向の
片端に、外部端子と電気的に接続した凸状の接続端子3
4−1を設けて、同一バリアブルソケットの逆方向の端
には凸状の接続端子と電気的に接続可能な凹状の接続端
子34−2を構成する。また、図14の(b)に示すよ
うに素子を装着する方向と垂直方向のソケット側面にも
同様に、ある片側の外部端子と電気的に接続した凸、凹
状接続端子36−1,36−2,37−1,37−2を
設ける。図14は異なる二つのバリアブルソケットの凸
と凹の接続端子34−1,34−2同士を接続すること
で、それぞれのバリアブルソケットに装着したチップ部
品12−1の抵抗R17、チップ部品12−2のコンデ
ンサC15の直列回路を、図14の(c)に示すように
外部端子36−1と外部端子37−2間で半田付け作業
等なしに容易に構成するものである。
【0042】図15の(a)〜(d)は第2の実施例に
おける2組のバリアブルソケットにより並列回路を構成
する例を示す図である。図15の(a)にバリアブルソ
ケットの平面図を、図15の(b)に図15の(a)に
おけるA−A’線断面図を、図15の(c)に図15の
(a)におけるB−B’線断面図を、図15の(c)に
ピン端子40−1(41−1)とピン端子40−2、ピ
ン端子41−2間の等価回路図を示す。本例は、図15
の(a),(b)に示すように異なるバリアブルソケッ
トのそれぞれにリード部品13の抵抗R18、チップ部
品12のコンデンサC16を構成するとき、ピン端子4
0−1とピン端子41−1を接続することで、図15の
(e)に示すようにピン端子40−1(41−1)とピ
ン端子40−2、ピン端子41−2間で並列回路を構成
するものである。
【0043】図16の(a)〜(d)は第2の実施例に
おける2組のバリアブルソケットにより直列・並列の複
合回路を構成する例を示す図である。図16の(a)に
バリアブルソケットの平面図を、図16の(b)に図1
6の(a)におけるA−A’線断面図を、図16の
(c)に図16の(a)におけるB−B’線断面図を、
図16の(c)にピン端子42−1(43−1)とピン
端子42−2、ピン端子44−2間の等価回路図を示
す。本例は、バリアブルソケットの接続端子38、39
を用いて、直列・並列の複合回路を構成したものであ
り、図16の(a),(b)に示すようにチップ部品1
2−1の抵抗R19とチップ部品12−2の抵抗R20
を接続端子39で接続することで、外部端子42−1,
43−1同士の電気的接続を行い、またチップ部品12
−2の抵抗R20とチップ部品12−3のコンデンサC
17を接続端子38で接続することで、外部端子43−
2,44−1同士の電気的接続を行うことで、全体とし
て図16の(e)に示すように外部端子42−1,43
−1と外部端子42−2、外部端子44−2とで直列、
並列の複合回路を構成している。
【0044】図17の(a)〜(d)は第2の実施例に
おけるバリアブルソケットの一例を示す図である。図1
7の(a)にバリアブルソケットの平面図を、図17の
(b)に図17の(a)におけるA−A’線断面図を、
図17の(c)に図17の(a)におけるB−B’線断
面図を、図17の(d)に外部端子47と外部端子45
−2、46−2間の等価回路図を示す。本例は、接触子
に電気的素子を装着して半導体集積回路の評価を行うた
めの周辺回路を構成するバリアブルソケットにおいて、
評価基板の電気的接続状態を変更するのに用いる切替部
をバリアブルソケット本体に一体化した構成をなす切替
部一体型バリアブルソケットである。例えば本例におい
て、図17のスイッチ48の切替を行わない端子を半導
体集積回路をつなぐソケットに接続子、切替を行う側に
ここでは2系統のバリアブルソケットを配置する。この
ときスイッチ48の状態を切替えることで、半導体集積
回路の一端子に対して本例では二通りの回路構成を切替
可能となり、またレイアウト上素子と切替部が同一ソケ
ット内に収まるため、効率良いレイアウトが構成され
る。このように、バリアブルソケットと電気的接続の切
替部とを一体化することで基板上での配線の煩雑さを防
止し、半導体集積回路評価装置の周辺回路のレイアウト
をしやすくするものである。
【0045】図18は本発明の第3の実施例に係る半導
体集積回路の評価装置における評価基板の例を示す図で
ある。図18の(a)に評価基板のレイアウト図を、図
18の(b)に図18の(a)の点線部分における等価
回路図を、図18の(c)に図18の(a)におけるA
−A’線断面図を、図18の(d)に図18の(a)に
おけるB−B’線断面図を、図18の(e)に図18の
(a)におけるC−C’線断面図を、図18の(f)〜
(h)にバリアブルソケット121、122、123の
平面図をそれぞれ示す。本実施例は図18の(a)に示
すように、測定対象である半導体集積回路を交換可能に
つなぐソケットに装着し、ソケットの周囲には素子を装
着して電気的配線を行うことで周辺回路を構成するバリ
アブルソケットを配置している。また、本実施例は半導
体集積回路にQFPを用いた実施例であり、集積回路の
四方に端子があるため、その周辺回路もパッケージの四
方にレイアウトしている。そして半導体集積回路および
その周辺回路部の周囲に電源・アースパターンを評価基
板の中心から等距離に配置した半導体集積回路評価装置
を構成している。ここで評価回路を構成する場合に評価
回路の電気的特性に影響を及ぼす要素として、回路の基
準電圧・電流を決める電源、アースの配線パターンが挙
げられる。例えば電源やアースと半導体集積回路との配
線長が長くなるとインピーダンス成分は増加し、配線太
さが細くなった場合も同様にインピーダンス成分が増加
する。また配線長が長くなるとノイズが重畳したり、イ
ンダクタ成分増加による回路の不安定な動作につながる
恐れがある。そして回路の素子間で電源・アースとのイ
ンピーダンスの差が生じると、これもまた回路の動作不
安定につながる。よって半導体集積回路ならびに周辺回
路と電源、アースとの配線は回路全体として等インピー
ダンスとなり、なるべく短い配線にて行うことが望まし
い。本実施例のように半導体集積回路としてGFPを用
いて半導体集積回路の四方に等長となる位置に、電源、
アースパターンを設けることにより、半導体集積回路及
びその周辺回路から、電源、アースへと全ての端子から
等距離で配線長を短く配線できる。図18の(c)に示
す断面図からわかるように、図18の(a),(b)に
おけるソケット121にチップ部品12−1の抵抗を装
着して周辺回路を構成し、バリアブルソケットの外部端
子49−1を半導体集積回路と電気的に交換可能につな
ぐソケットのソケット端子に電気的接続部50−1によ
り接続し、外部端子49−2を電気的接続部50−2に
より電源パターンと電気的に接続することにより図18
の(b)に示す等価回路を構成している。同様に、図1
8の(d)に示す断面図からわかるように、ソケット1
22ではリード部品13の抵抗とチップ部品12−2の
コンデンサによる並列回路が構成され、半導体集積回路
とアース間で電気的に接続されている。更に、図18の
(e)に示す断面図からわかるように、ソケット123
ではチップ部品12−3が半導体集積回路とアース間で
電気的に接続されている。ここで直列回路を構成する場
合には、上記例に示すバリアブルソケットと素子の構成
を取り、外部端子52−1及び外部端子52−3を半導
体集積回路及び電源・アースに電気的接続を行うことに
より対応できる。これらの電気的接続部50−1,50
−2は半導体集積回路を交換可能につなぐソケットに対
してほぼ同じ長さとなるため、評価回路全体として電源
・アースからのインピーダンスがほぼ等しい回路構成を
とることが可能となる。ここで電気的接続部の構成材料
としてインピーダンスの低い胴や金などを用いることに
より、インピーダンスの影響を低減することができる。
また半導体集積回路ないしは周辺回路と電源・アースを
電気的に接続する電気的接続部50−2は、その配線長
が最短となる構成をとることによりノイズの影響や配線
長によるインダクタ成分の影響を小さくすることが可能
となる。
【0046】図19の(a)〜(j)は第3の実施例に
おける半導体集積回路評価装置における評価基板の別の
例を示す図である。図19の(a)に評価基板のレイア
ウト図を、図19の(b)に図19の(a)の点線部分
における等価回路図を、図19の(c)に図19の
(a)におけるA−A’線断面図を、図19の(d)に
図19の(h)におけるD−D’線断面図を、図19の
(e)に評価基板の裏面を、図19の(f)に図19の
(i)におけるE−E’線断面図を、図19の(g)に
図19の(a)におけるC−C’線断面図を、図19の
(h)〜(j)にバリアブルソケット131、132、
133の平面図をそれぞれ示す。図19に示す本例は半
導体集積回路およびその周辺回路の周囲に基板を層状に
構成して電源・アースパターンを構成した例である。本
例は、図19の(a)に示すように測定対象である半導
体集積回路を、交換可能につなぐソケットに装着し、ソ
ケットの周囲には素子を装着して電気的配線を行うこと
で周辺回路を構成するバリアブルソケットを配置して周
辺回路を構成している。本例では評価基板内に、半導体
集積回路及びその周辺回路から等長となる位置に電源と
アースのパターンを図19の(a)の点線部分に示すよ
うに層構造をなすように構成する。図19の(c)、
(d)のように評価基板内部では、電源とアースのパタ
ーンが層状に重なって構成されている。図19の
(b),(c)の図より、基板内部の電源パターンから
電源端子が評価基板の裏側に導出されており、図19の
(g)から基板内部のアースパターンからアース端子が
導出されていることがわかる。また、半導体集積回路を
交換可能につなぐソケットのソケット端子とバリアブル
ソケットの外部端子49−1は電気的接続部50−1で
電気的に接続されており、バリアブルソケットの外部端
子のもう一端49−2は電源端子と電気的接続部50−
2により電気的に接続されている。よって、図19の
(b)の等価回路にも示すように、図19の(c)に示
すように、断面のソケット部に装着した素子であるチッ
プ部品12−1の抵抗Rは半導体集積回路と交換可能に
つなぐソケットのソケット端子と電源に電気的につなが
る構成をとる。
【0047】このようにアースパターンからアース端子
を、電源パターンから電源端子をバリアブルソケットの
外部端子49−2を基板に接続した状態で、双方の端子
から等長に離間して配置し、このような外部端子の接続
部と電源・アース端子の構成を、電源・アースパターン
の全ての内周にバリアブルソケットが配置可能となる一
定間隔に構成することにより、電源またはアースに接続
する場合には電気的接続部をバリアブルソケットの外部
端子とアース端子、電源端子に設けることで容易にかつ
配線長の短い接続が可能となる。同様に、図19の
(f)に示すようにソケット132では、リード部品1
3の抵抗Rとチップ部品12−2のコンデンサCにより
並列回路を構成しており、バリアブルソケットの外部端
子は半導体集積回路を交換可能につなぐソケットのソケ
ット端子とアースパターンに接続されている。また、図
19の(g)に示すようにソケット133では、チップ
部品12−3のコンデンサCにおいてバリアブルソケッ
トの外部端子が半導体集積回路を交換可能につなぐソケ
ットのソケット端子とアースパターンに接続されてお
り、図19の(b)の等価回路と同様の構成をとる。
【0048】図20は本発明における非評価半導体集積
回路としてQFPの半導体集積回路を用いた場合の例で
ある。図20の(a)に示すように、本発明では評価を
行う半導体集積回路51の端子の周囲にバリアブルソケ
ット11を配置しており、バリアブルソケット11は素
子を装着し配線することにより半導体集積回路51の周
辺回路が構成されている。また、半導体集積回路51の
各ピンはバリアブルソケット部に装着された、図中点線
部の評価用の実回路54と接続され、全体として評価基
板52を構成している。
【0049】図21は本発明の第4の実施例に係る半導
体集積回路の評価装置の構成を示す斜視図である。同図
において、本実施例は半導体集積回路の改版時などにお
いて、簡単な配線、素子変更等で評価回路の変更が対処
しきれない場合に適用するものである。構成としては測
定条件を定める測定制御回路部からなる測定制御信号生
成用基板61と半導体集積回路とその周辺回路からなる
評価基板62とを分離可能な構成とすることにより、例
えば評価基板のみ新規に作成することによって、基板全
体の作り直しを行わずとも対処を行えるようにしたもの
である。測定制御信号生成用基板61のみを変更する場
合にも同様に、新規に基板全体を作り直す必要がなくな
り、全体としてコストの低減を実現するものである。一
般に半導体集積回路の改版においては外部回路からの入
力信号が変更されることはほとんどないことなどから評
価基板のみを変更するため前者の構成をとる場合が多
い。図21の(a)は測定制御信号生成用基板61と評
価基板62とを互いに水平に配置した例であり、図21
の(b)は測定制御信号生成用基板61上にコネクタ6
3を設けて基板上に垂直に評価基板62を配置した例で
ある。図21の(a),(b)の測定制御信号生成用基
板61では測定条件を設定するための測定信号を生成し
ており、測定条件毎に任意の電圧、電流信号等をPCな
どによる外部からの命令を元に生成する。評価基板62
は非評価物である半導体集積回路と半導体集積回路の周
辺回路を具備した構成となっている。測定制御信号生成
用基板61と評価基板62とは、互いにコネクタ63等
の端子接続部品で接続されており、測定制御信号生成用
基板61から評価基板62へと制御信号が入力されてい
る。
【0050】図22は第4の実施例における複数の評価
基板を接続した例であり、図22の(a)は測定制御信
号生成用基板61の周囲であって水平方向に複数(ここ
では4個)の評価基板62を配置して接続した例であ
り、全ての評価基板62は同一の構成をなすものとす
る。一方、図22の(b)は測定制御信号生成用基板6
1の上に垂直方向に半導体集積回路が周囲を向く方向で
複数(ここでは4個)の評価基板62を接続した例であ
る。なお、全ての評価基板62は同一の構成をなすもの
とする。本例では複数の評価基板62を一つの測定制御
信号生成用基板61に接続して、測定制御信号を入力す
ることにより、複数の評価基板62にセットされた複数
サンプルの測定を行い、短時間測定を実現するものであ
る。
【0051】図23は図22の測定制御信号生成用基板
から複数の評価基板への測定制御信号の配線レイアウト
を示す図である。前述したように全ての評価基板62は
同一の構成をしているため、図23のコネクタ部92に
示すようにコネクタのピン入力の方向も同一の方向を向
いた構成をしており、各コネクタ92から制御信号の端
子部からなる測定制御信号生成用基板91の中央にある
信号分別部93までの信号線の長さが等しくなるように
レイアウトしている。そしてこれら信号分別部93にお
いて各端子は制御信号源と接続されている。レイアウト
は制御信号源から各測定基盤までの配線長が10〜15
cm程度異なる場合に、同じ信号同士で1ns近い誤差
が生じることから、信号間の遅れを最低限にとどめるた
めに行うものであり、結果として高精度な測定条件設定
が可能となり、高精度での測定、評価が実現するもので
ある。
【0052】図24は本発明における半導体集積回路の
評価基板における構成を示す図である。図24の(b)
は図24の(a)の点線部分における等価回路図を示
す。半導体集積回路の評価を行う場合、評価装置の構成
としては測定対象物である半導体集積回路、半導体集積
回路を交換可能につなぐソケット、評価時の周辺回路を
構成するために素子を装着するバリアブルソケットが挙
げられる。しかし、バリアブルソケットにより構成する
評価回路では、実際に評価を行う場合において、測定条
件の変更や入出力信号の変更などに対応した回路構成を
取ることはできない。そこで、本発明は図24の(a)
に示すように評価装置の周辺回路部を構成するバリアブ
ルソケットと半導体集積回路を交換可能につなぐソケッ
トとの間に、回路の接続状態を切替え可能な切替部20
1を配置して両者を図24の(b)に示す等価回路に示
すように電気的に接続する。これにより、半導体集積回
路の評価時において、ある端子に対して複数の周辺回路
を切替え可能な構成をなすことができるので、測定条件
にあった所定の測定回路を構成することができる。図2
4に示す例では半導体集積回路の一端子に対して二通り
の回路構成を切替可能となり、測定条件の変更などによ
り回路構成を変更する場合や、信号の系を変更する場合
に切替部201により回路変更することで対応するもの
である。ここで一つの端子に対してn個(n>3の自然
数)の周辺回路を切替える場合には、3端子以上の切替
構造をもつ切替部201を使用するか、2端子切替部を
複数個構成して各々の状態を切替えることで対応可能と
なる。よって、周辺回路の回路変更を行う場合にはバリ
アブルソケット部の配線を変更するか、バリアブルソケ
ットの使用していない部分に新規に素子を装着し、配線
することにより対応可能となる。
【0053】図25は本発明における半導体集積回路の
評価基板における別の構成を示す図である。図25の
(b)に図25の(a)の点線部分における等価回路図
を示す。本例は周辺回路を構成するバリアルブルソケッ
ト部と周辺回路の回路構成において、評価回路を構成す
る素子を交換可能なバリアブルソケットに装着し、バリ
アブルソケットに装着した素子及びその他の配線と半導
体集積回路との電気的接続を変更するための切替部20
2を有する構成である。特に本例ではバリアブルソケッ
トには図25の(a)に示すソケットとして一組の外部
端子をもつ構成のものを用いており、切替部202には
2系統の切替が可能なものを用いている。図25の
(a),(b)に示すバリアブルソケット、切替部20
2はそれぞれ一組の端子間に素子を装着することを特徴
とするバリアブルソケットと、2系統に信号を切替える
機能を有する切替部202とを有するものである。
【0054】図26は切替部一体型バリアブルソケット
を評価回路の回路構成に用いた半導体集積回路評価装置
の例を示す図である。図26の(b)に図26の(a)
の点線部分における等価回路図を示す。本例は、切替部
一体型バリアブルソケットにおいて、評価基板の電気的
接続状態を変更する切替部203を、バリアブルソケッ
ト本体に一体化した構成をなす切替部一体型バリアブル
ソケットを用いている。本例ではバリアブルソケットの
切替を行わない端子側を半導体集積回路を交換可能につ
なぐソケットに電気的につなぎ、切替を行う側に2系統
の切替部203により構成されるバリアブルソケットユ
ニットを配置する。このとき切替部203の電気的接続
状態を切替えることで、半導体集積回路の一端子に対し
て二通りの回路構成を切替可能となる。またレイアウト
上素子と切替部203が同一ソケット内に収まるため、
評価回路を構成する上でもより効率的なレイアウトが可
能となる。本例では、バリアブルソケットと電気的接続
の切替部とを一体化することで基板上での配線の煩雑さ
を防止し、半導体集積回路評価装置の周辺回路のレイア
ウトをしやすくするものである。
【0055】図27は本発明における半導体集積回路の
評価基板における別の構成を示す図である。図27の
(b)に図27の(a)の点線部分における等価回路図
を、図27の(c)に図27の(b)の切替部における
測定条件による信号切替パターンを示す。本例は、半導
体集積回路を交換可能につなぐソケットと半導体集積回
路と、周辺回路を構成するバリアブルソケット間に、電
気信号により端子の接続状態を切替可能な切替部を用い
た例である。図27の(b)の切替部(SW1、SW
2,SW3)204において電気信号のON,OFF切
替を行うことにより、電気的接続状態は図27の(b)
に示すように2系統に切り替わる。この電気的接続状態
を切替える切替部設定信号を測定条件毎に設定してお
き、図27の(c)に示すように測定条件が変更される
度(T1,T2,T3)に切替部204に電気的接続状
態の切替信号を入力することで、切替部204のつなが
る半導体集積回路の一端子に対して2系統の周辺回路の
構成を変更可能となる。複数個の状態切替を行う場合に
は、対応した切替部を用いるか、複数個の切替部を構成
することで対応可能である。このようにして半導体集積
回路の自動測定や評価において、切替部の電気的接続状
態を電気信号で切替えることにより、短時間で回路の条
件設定の過ちが発生しにくい半導体集積回路の評価が実
現できる。
【0056】図28は本発明の評価装置の評価手順を示
すフローチャートである。図29は従来の評価装置の評
価手順を示すフローチャートである。図28において複
数サンプルの同時測定において、複数のサンプル全てに
等しい測定条件を与えて(ステップS101)測定を行
い(ステップS102,S104,S106,S10
8)、全てのサンプルにおいて同条件下での測定が終了
した後(ステップS103,S105,S107,S1
09)、次なる条件での測定を実施する。本発明は図2
5に示す従来の評価手順に対して測定条件が同一な状態
での複数サンプルの同時測定が可能となり、測定条件の
時間的相関性が高く、同一条件下で、各素子間のバラツ
キを明確にした評価を実施することができる。また、測
定制御信号の設定回数が少なくてすむため、全体として
測定時間の短縮をも実現するものである。
【0057】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変
形や置換可能であることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバリアブ
ルソケットは、チップ部品が着脱自在に電気的に接続さ
れる一対のチップ部品用接触子と、リード部品が着脱自
在に電気的に接続される一対のリード部品用接触子と
を、同一ソケットに具備する。よって、様々な回路基板
に対応可能であって基板のレイアウトにおいて自由度の
高い設計が可能となり、更に様々な種類の素子に対する
評価に対応でき、評価対象の素子の着脱及び変更、かつ
測定条件の変更を短時間にかつ容易に対応でき、作業効
率の効率を向上できる。
【0059】また、一方のチップ部品用接触子と一方の
リード部品用接触子とを接続し、他方のチップ部品用接
触子と他方のリード部品用接触子とを接続し、接続端子
間で並列回路を構成することにより、あるいは一方のチ
ップ部品用接触子と他方のリード部品用接触子とを接続
し、他方のチップ部品用接触子と一方のリード部品用接
触子間で直列回路を構成することにより、従来のような
半田付け作業を要せずに容易に並列回路又は直列回路を
構成することができる。
【0060】更に、チップ部品用接触子間に複数のチッ
プ部品を共通接続させて並列回路を構成することによ
り、あるいはリード部品用接触子間に複数のリード部品
を共通接続させて並列回路を構成することにより、従来
のような半田付け作業を要せずに容易に並列回路を構成
することができる。
【0061】また、チップ部品用接触子間の長さが複数
設定されていることにより、多種のチップ部品に対応で
きる。
【0062】更に、上記記載のバリアブルソケットを複
数配置し、バリアブルソケットのチップ部品用接触子又
はリード部品用接触子と、他のバリアブルソケットのチ
ップ部品用接触子又はリード部品用接触子とを接続線で
接続し、複数のバリアブルソケットによる直列回路又は
並列回路を構成することにより、従来のような半田付け
作業を要せずに容易にかつ短時間に並列回路又は直列回
路を構成することができる。
【0063】また、一対のチップ部品用接触子を複数、
同一ソケットに有することにより、様々な回路基板に対
応可能であって基板のレイアウトにおいて自由度の高い
設計が可能となり、更に様々な種類のチップ部品に対す
る評価に対応でき、評価対象の素子の着脱及び変更でき
る。
【0064】更に、一対のリード部品用接触子を複数、
同一ソケットに有することにより、様々な回路基板に対
応可能であって基板のレイアウトにおいて自由度の高い
設計が可能となり、更に様々な種類のリード部品に対す
る評価に対応でき、評価対象の素子の着脱及び変更でき
る。
【0065】また、一対のチップ部品用接触子を複数、
及び一対のリード部品用接触子を複数、同一ソケットに
有することにより、様々な回路基板に対応可能であって
基板のレイアウトにおいて自由度の高い設計が可能とな
り、更に様々な種類の素子に対する評価に対応でき、評
価対象の素子の着脱及び変更できる。
【0066】更に、チップ部品が着脱自在に電気的に接
続される一対のチップ部品用接触子を有するチップ部品
用ソケットと、リード部品が着脱自在に電気的に接続さ
れる一対のリード部品用接触子を有するリード部品用ソ
ケットとを、平面上で異なる位置に配置することによ
り、チップ部品とリード部品同士が物理的に互いに干渉
することなく着脱可能となり、作業効率が向上する。
【0067】また、接触子又は接続端子の電気的な接続
状態を切替える切替手段を有することにより、回路の接
続状態を任意に変えることができ評価条件を容易に設定
できる。
【0068】更に、別の発明としての半導体集積回路の
評価装置は、上記記載のバリアブルソケット及び該バリ
アブルソケットの接触子間又は接続端子間に交換可能に
接続する半導体集積回路を評価基板上に設け、バリアブ
ルソケットに装着した半導体集積回路の検査等の評価を
行うことに特徴がある。よって、半導体集積回路の改版
時などにおける周辺回路の改訂において素子の値の変更
や回路変更等に部品の交換やソケットのピン端子の配線
変更等に容易に対応可能となり、半田付け等の作業時間
をなくし効率化が図れると共に、評価回路全体を新規に
作製せずとも評価を行うことができるためコストを削減
することができる。
【0069】また、半導体集積回路の評価を行うための
測定制御信号を生成する回路を装着する測定制御信号生
成用基板を、評価基板に分離、又は着脱可能に設けるこ
とにより、半導体集積回路の改版時や他の半導体集積回
路の測定時などにおいて評価基板と測定制御信号生成用
基板のそれぞれ単独の交換が容易となり、評価回路全体
やボードを新規に作製する必要がなくなりコストを削減
できる。
【0070】更に、測定制御信号生成用基板及び評価基
板を接続する信号線の長さを同一にレイアウトすること
により、高精度で短時間に測定や評価が行えられる。
【0071】また、複数の半導体集積回路を測定条件下
にて順番に測定し、当該測定条件での測定が完了する毎
に測定条件を変更して測定を行うことにより、測定の信
頼性が向上でき、かつ制御信号設定回数の減少による全
測定時間の短縮を実現できる。
【0072】更に、測定条件に基づいて上記バリアブル
ソケットの切替手段を制御することにより、測定条件に
対応した接続状態を容易に設定できる。
【0073】また、半導体集積回路の周囲に周辺回路を
配置し電気的につなぐ評価回路に対する電源パターン及
びアースパターンを、評価回路の中心から等長となる位
置の評価基板上に設け、半導体集積回路及び周辺回路の
端子と電源パターン及びアースパターンとを電気的に接
続する電気的接続部の配線長を等長に又は配線太さを調
整し、電気的接続部のインピーダンスを等しくすること
により、評価回路全体としてのインピーダンスの影響を
減らし、回路動作として安定した評価を実現できると共
に、ノイズの影響を受けにくく安定した動作を行えられ
る評価装置を提供できる。
【0074】更に、電源パターン又はアースパターン
を、評価基板の基板厚さ方向に対して層構造をなすよう
に設け、各パターンから基板の片面に対してパターン端
子を導出して電気的に接続する電気的接続部の配線長を
等長にする又は配線太さを調整し、電気的接続部のイン
ピーダンスを等しくすることにより、電源やアースのパ
ターンを基板内で層状にベタパターンで構成しパターン
同士によるストレーキャパシティが得られ、パターン同
士でのノイズ低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る半導体集積回路の
評価装置の構成を示す部分断面図である。
【図2】第1の実施例におけるバリアブルソケットの異
なる接触子のそれぞれにチップ部品を具備し直列回路を
構成する場合の例である。
【図3】第1の実施例におけるバリアブルソケットの同
一の接触子にチップ部品を複数個接続することにより並
列回路を構成する場合の例である。
【図4】第1の実施例におけるバリアブルソケットの同
一の接触子にリード部品を複数個接続することにより並
列回路を構成する場合の例である。
【図5】第1の実施例におけるバリアブルソケットにチ
ップ部品及びリード部品を装着した場合の例である。
【図6】第1の実施例におけるバリアブルソケットの別
の配列例を示す図である。
【図7】第1の実施例におけるリード部品やチップ部品
を同一ピン端子間にそれぞれ複数個装着可能な構成をも
つ例である。
【図8】第1の実施例におけるバリアブルソケットの他
の例を示す図である。
【図9】第1の実施例におけるチップ部品の電極方向の
長さが著しく異なる場合にチップ部品と接触子との電気
的接触を保持する機能を有する例を示す図である。
【図10】第1の実施例におけるピン端子間にチップ部
品を直列に接続させる接触子を有することにより同一直
線上のピン端子間での直列回路を構成する別の例を示す
図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る評価装置の構成
を示す図である。
【図12】第2の実施例における1組のバリアブルソケ
ットにより構成する表面実装基板対応のバリアブルソケ
ットの例を示す図である。
【図13】第2の実施例における2組のバリアブルソケ
ットにより直列回路を構成する例を示す図である。
【図14】第2の実施例における2組のバリアブルソケ
ットにより直列回路を構成する例を示す図である。
【図15】第2の実施例における2組のバリアブルソケ
ットにより並列回路を構成する例を示す図である。
【図16】第2の実施例における2組のバリアブルソケ
ットにより直列・並列の複合回路を構成する例を示す図
である。
【図17】第2の実施例におけるバリアブルソケットの
一例を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施例に係る半導体集積回路
の評価装置における評価基板の例を示す図である。
【図19】第3の実施例における半導体集積回路評価装
置における評価基板の別の例を示す図である。
【図20】本発明における非評価半導体集積回路として
QFPの半導体集積回路を用いた場合の例である。
【図21】本発明の第4の実施例に係る半導体集積回路
の評価装置の構成を示す斜視図である。
【図22】第4の実施例における複数の評価基板を接続
した例を示す図である。
【図23】図22の測定制御信号生成用基板から複数の
評価基板への測定制御信号の配線レイアウトを示す図で
ある。
【図24】本発明における半導体集積回路の評価基板に
おける構成を示す図である。
【図25】本発明における半導体集積回路の評価基板に
おける別の構成を示す図である。
【図26】切替部一体型バリアブルソケットを評価回路
の回路構成に用いた半導体集積回路評価装置の例を示す
図である。
【図27】本発明における半導体集積回路の評価基板に
おける別の構成を示す図である。
【図28】本発明の評価装置の評価手順を示すフローチ
ャートである。
【図29】従来の評価装置の評価手順を示すフローチャ
ートである。
【図30】従来の半導体集積回路の評価回路の構成を示
す平面図である。
【符号の説明】
11;バリアブルソケット、12;チップ部品、13;
リード部品、14,15;接触子、触子15。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ部品が着脱自在に電気的に接続さ
    れる一対のチップ部品用接触子と、リード部品が着脱自
    在に電気的に接続される一対のリード部品用接触子と
    を、同一ソケットに具備することを特徴とすることを特
    徴とするバリアブルソケット。
  2. 【請求項2】 一方の前記チップ部品用接触子と一方の
    前記リード部品用接触子とを接続し、他方の前記チップ
    部品用接触子と他方の前記リード部品用接触子とを接続
    し、接続端子間で並列回路を構成する請求項1記載のバ
    リアブルソケット。
  3. 【請求項3】 一方の前記チップ部品用接触子と他方の
    前記リード部品用接触子とを接続し、他方の前記チップ
    部品用接触子と一方の前記リード部品用接触子間で直列
    回路を構成する請求項1記載のバリアブルソケット。
  4. 【請求項4】 前記チップ部品用接触子間に複数のチッ
    プ部品を共通接続させて並列回路を構成する請求項1記
    載のバリアブルソケット。
  5. 【請求項5】 前記チップ部品用接触子間の長さが複数
    設定されている請求項4記載のバリアブルソケット。
  6. 【請求項6】 前記リード部品用接触子間に複数のリー
    ド部品を共通接続させて並列回路を構成する請求項1記
    載のバリアブルソケット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のバリア
    ブルソケットを複数配置し、バリアブルソケットの前記
    チップ部品用接触子又は前記リード部品用接触子と、他
    のバリアブルソケットの前記チップ部品用接触子又は前
    記リード部品用接触子とを接続線で接続し、複数のバリ
    アブルソケットによる直列回路又は並列回路を構成する
    バリアブルソケット。
  8. 【請求項8】 一対の前記チップ部品用接触子を複数、
    同一ソケットに有する請求項1記載のバリアブルソケッ
    ト。
  9. 【請求項9】 一対の前記リード部品用接触子を複数、
    同一ソケットに有する請求項1記載のバリアブルソケッ
    ト。
  10. 【請求項10】 一対の前記チップ部品用接触子を複
    数、及び一対の前記リード部品用接触子を複数、同一ソ
    ケットに有する請求項1記載のバリアブルソケット。
  11. 【請求項11】 複数の前記チップ部品用接触子に接続
    させてチップ部品用接触子間の長さが複数設定されてい
    る請求項8又は10に記載のバリアブルソケット。
  12. 【請求項12】 チップ部品が着脱自在に電気的に接続
    される一対のチップ部品用接触子を有するチップ部品用
    ソケットと、リード部品が着脱自在に電気的に接続され
    る一対のリード部品用接触子を有するリード部品用ソケ
    ットとを、平面上で異なる位置に配置する1〜11のい
    ずれかに記載のバリアブルソケット。
  13. 【請求項13】 前記接触子又は前記接続端子の電気的
    な接続状態を切替える切替手段を有する請求項1〜12
    のいずれかに記載のバリアブルソケット。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載のバ
    リアブルソケット及び該バリアブルソケットの接触子間
    又は接続端子間に交換可能に接続する半導体集積回路を
    評価基板上に設け、前記バリアブルソケットに装着した
    前記半導体集積回路の検査等の評価を行うことを特徴と
    する半導体集積回路の評価装置。
  15. 【請求項15】 前記半導体集積回路の評価を行うため
    の測定制御信号を生成する回路を装着する測定制御信号
    生成用基板を、前記評価基板に分離、又は着脱可能に設
    ける請求項14記載の半導体集積回路の評価装置。
  16. 【請求項16】 前記測定制御信号生成用基板及び前記
    評価基板を接続する信号線の長さを同一にレイアウトす
    る請求項15記載の半導体集積回路の評価装置。
  17. 【請求項17】 複数の半導体集積回路を測定条件下に
    て順番に測定し、当該測定条件での測定が完了する毎に
    測定条件を変更して測定を行う請求項14〜16のいず
    れかに記載の半導体集積回路の評価装置。
  18. 【請求項18】 前記測定条件に基づいて請求項13記
    載のバリアブルソケットの切替手段を制御する請求項1
    7記載の半導体集積回路の評価装置。
  19. 【請求項19】 前記半導体集積回路の周囲に周辺回路
    を配置し電気的につなぐ評価回路に対する電源パターン
    及びアースパターンを、前記評価回路の中心から等長と
    なる位置の前記評価基板上に設け、前記半導体集積回路
    及び前記周辺回路の端子と前記電源パターン及び前記ア
    ースパターンとを電気的に接続する電気的接続部の配線
    長を等長に又は配線太さを調整し、前記電気的接続部の
    インピーダンスを等しくする請求項14〜18のいずれ
    かに記載の半導体集積回路の評価装置。
  20. 【請求項20】 前記電源パターン又は前記アースパタ
    ーンを、前記評価基板の基板厚さ方向に対して層構造を
    なすように設け、各パターンから基板の片面に対してパ
    ターン端子を導出して電気的に接続する電気的接続部の
    配線長を等長にする又は配線太さを調整し、前記電気的
    接続部のインピーダンスを等しくする請求項14〜18
    のいずれかに記載の半導体集積回路の評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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