JP2002350192A - 指針式表示装置 - Google Patents

指針式表示装置

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JP2002350192A
JP2002350192A JP2001155530A JP2001155530A JP2002350192A JP 2002350192 A JP2002350192 A JP 2002350192A JP 2001155530 A JP2001155530 A JP 2001155530A JP 2001155530 A JP2001155530 A JP 2001155530A JP 2002350192 A JP2002350192 A JP 2002350192A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源瞬断による指針振れを低減することがで
きる指針式表示装置を提供する。 【解決手段】 駆動手段10を制御して表示対象となる
測定量に応じた指示位置まで指針1を移動させる指針式
表示装置において、電源から装置本体に対する電力の供
給が停止されたときの指針の指示位置を示す指示位置情
報を記憶する指示位置情報記憶手段23と、前記装置本
体の起動に応じて、該起動が瞬間的に前記電力の供給が
停止する電源瞬断の発生による再起動か否かを判定する
電源瞬断判定手段21aと、電源瞬断判定手段21aに
よって前記電源瞬断の発生に応じた起動であると判定さ
れると、指示位置情報記憶手段23が記憶している前記
指示位置情報が示す前記指示位置まで前記指針1を移動
させるように駆動手段10を制御する制御手段21b
と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指針式表示装置に
関し、より詳細には、駆動手段を制御して表示対象とな
る測定量に応じた指示位置まで指針を移動させる指針式
表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車速を表示するスピードメータ或いはエ
ンジンの回転数を表示するタコメータ等に代表される指
針式表示装置においては、指針を回動させるためのクロ
スコイル、ステップモータ等の駆動部を備え、マイクロ
コンピュータ(以下、マイコンという)によって駆動部
を制御して計測量に応じた指示位置まで指針を回動させ
ている。
【0003】例えば、車両のバッテリ等の電源からの電
力供給に応じてマイコンは起動されると、プログラムに
て定められた0位置等の初期位置を指針に指示させるた
めの駆動信号を駆動部に出力した後、各種センサからの
入力信号により定まる目標角度まで指針を回動させるた
めの駆動信号を駆動部に出力することで、指針を駆動さ
せている。そして、駆動部の駆動が停止すると、指針は
ヒゲゼンマイや帰零磁石等によって0位置、初期位置等
まで回動して復帰する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
指針式表示装置においては、エンジンのスタート時や、
装置の通常動作中における他の機器の電源投入時などに
バッテリ電圧が一時的に低下した場合、装置に電源を供
給するコネクタの結合部にゆるみがあって振動等が与え
られた場合には、瞬間的に装置に対する駆動電圧の供給
が停止する電源瞬断が生じる場合がある。
【0005】この電源瞬断が生じた場合、例えば指針が
0位置等の初期位置に復帰する前にマイコンが再起動さ
れ、指針は強制的に初期位置に復帰されるため、指針の
動きが大きくなってしまう等の指針振れが生じてしま
い、運転者にバッテリー状態の不安を与える可能性があ
った。また、車両の走行中に電源瞬断が発生すると、指
針の指示位置が実際の値と異なってしまうという問題が
生じる。
【0006】そこで、本出願人は、特開平9−2180
56号公報に示す指針式表示装置を提案している。この
指針式表示装置では、電源が投入されたときにエンコー
ダ出力値が0でないときは、エンコーダが出力する指針
指示範囲内の値に現在位置カウンタの値であるか否かを
判定し、現在位置カウンタの値が指針範囲外であるとき
にエンコーダが出力する指針指示範囲内の値に現在位置
カウンタの記録値を補正し、指針指示範囲内の値である
場合に補正を禁止するよう構成して、装置に供給される
駆動電圧の瞬断が生じても短時間で正確な指針の指示を
可能とした。
【0007】しかしながら、この方法を実現するには、
指針の現在位置を得るためのエンコーダ等の位置検出手
段を指針式表示装置の構成に加えなければならず、装置
がコストアップしてしまうという問題が生じるため、前
記方法の実現のためだけに指針式表示装置の構成に位置
検出手段を追加することは困難であった。
【0008】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
電源瞬断による指針振れを低減することができる指針式
表示装置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によりなされた請求項1記載の指針式表示装置
は、図1の基本構成図に示すように、駆動手段10を制
御して表示対象となる測定量に応じた指示位置まで指針
を移動させる指針式表示装置において、電源から装置本
体に対する電力の供給が停止されたときの前記指針の指
示位置を示す指示位置情報を記憶する指示位置情報記憶
手段23と、前記装置本体の起動に応じて、該起動が瞬
間的に前記電力の供給が停止する電源瞬断の発生による
再起動か否かを判定する電源瞬断判定手段21aと、前
記電源瞬断判定手段21aによって前記電源瞬断の発生
に応じた起動であると判定されると、前記指示位置情報
記憶手段23が記憶している前記指示位置情報が示す前
記指示位置まで前記指針を移動させるように前記駆動手
段10を制御する制御手段21bと、を備えることを特
徴とする。
【0010】上記請求項1に記載した本発明の指針式表
示装置によれば、電力の供給が停止されたときの指針の
指示位置は指示位置情報記憶手段23に記憶される。そ
して、装置本体の起動に応じて、例えば指示位置情報記
憶手段23が記憶している指示位置情報の正当性や指示
位置情報記憶手段23の記憶状態に基づいて電源瞬断の
発生に応じた起動であると電源瞬断判定手段21aによ
って判定されると、制御手段21bによって指示位置情
報記憶手段23が記憶している指示位置情報が示す指示
位置まで指針を移動させるように駆動手段10の制御が
行われる。よって、装置本体の起動時に電源瞬断の発生
に応じた再起動であることが検出されると、指示位置情
報記憶手段23が記憶している指示位置情報が示す指示
位置、つまり電源瞬断発生時の指示位置に指針を移動さ
せているので、電源瞬断の発生によって指針が初期位置
に復帰される前に装置本体が再起動されても強制的に指
針を0位置に復帰させることを防止することができる。
また、車両の走行中に電源瞬断が発生しても、再起動時
に速やかに電源発生時の指示位置まで指針を復帰させる
ことができるので、電源瞬断が発生しても指針の指示位
置が実際の値と異なってしまうという問題は生じない。
さらに、指針の電源瞬断時の指示位置を指示位置情報記
憶手段23に記憶しているので、指針の現在位置を得る
ためのエンコーダ等の位置検出手段を指針式表示装置の
構成に加える必要がないので、装置がコストアップする
ことなく、電源瞬断の発生による再起動に対応すること
ができる。従って、電源瞬断の発生による装置本体の再
起動時には、指針を強制的に初期位置に復帰させないの
で、電源瞬断による指針振れを低減することができる。
【0011】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求
項1に記載の指針式表示装置において、前記指示位置情
報記憶手段23は、前記電源からの電力の供給が停止し
て所定時間が経過すると記憶内容が消えてしまう構成と
し、少なくとも前記指示位置情報の正当性を検査するた
めの検査情報をさらに記憶し、前記電源瞬断判定手段2
1aは、前記指示位置情報記憶手段23の前記検査情報
に基づいて前記判定を行うことを特徴とする。
【0012】上記請求項2に記載した本発明の指針式表
示装置によれば、指示位置情報記憶手段23には、指示
位置情報の正当性を検査するためのチェックサム、フラ
グ等の検査情報が記憶される。そして、電源瞬断されて
から所定時間が経過すると、指示位置情報記憶手段23
の記憶内容は消えてしまうため、検査情報が異常な場合
は電源瞬断が発生していないと見なされる。一方、検査
情報が正常な場合は電源断されてからすぐに再起動され
た、つまり電源瞬断が発生したと見なされる。よって、
電源からの電力の供給が停止して所定時間が経過すると
記憶内容が消えてしまう指示位置情報記憶手段23を用
い、この指示位置情報記憶手段23に検査情報を記憶
し、この検査情報に基づいて電源瞬断の発生を検出する
ようにしているので、電源瞬断をより一層正確に検出す
ることができる。また、指示位置情報記憶手段23はダ
イナミックRAM等の記憶媒体で実現することができる
ので、簡単な装置構成で実現することができる。従っ
て、簡単な構成で電源瞬断による指針振れを低減させる
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る指針式表示装
置の一実施の形態を、図2〜図4の図面を参照して説明
する。
【0014】ここで、図2は本発明に係る指針式表示装
置の概略構成を示す構成図であり、図3は図2のRAM
の本発明に係るメモリマップの一例を示す図であり、図
4は図2のCPUが行う処理概要の一例を示すフローチ
ャートである。
【0015】指針式表示装置は、図2に示すように、指
針1を駆動する駆動部10と、駆動部10の制御を行う
マイクロコンピュータ(μCOM)20と、車速やエン
ジンの回転数等の表示対象に応じたセンサ信号を出力す
るセンサ部30とを有して構成しており、この指針式表
示装置は車両のバッテリ等の電源からの電力の供給によ
って動作している。
【0016】駆動部10には、ステップモータ、クロス
コイルドライバ等の駆動手段を用いることが可能であ
り、本実施の形態では、駆動部10にステップモータを
用いた場合について説明する。
【0017】例えば、駆動部10にステップモータを用
いた場合、指針1が先端部に固定される指針軸を駆動す
るための動力源となるロータや、ステータに固定されて
ロータを励磁するコイル等をケース部材に収容して駆動
部10を形成している。このコイルは、プラスチックな
どの合成樹脂で形成されたボビンに銅線を巻き回し、ボ
ビンに圧入された複数の端子の各々に、銅線の両端すな
わち巻き始めと巻き終わりを半田付け等の手段により電
気的に接続して形成している。
【0018】そして、各端子はμCOM20に接続して
おり、駆動部10はμCOM20の駆動情報に応じて回
転角に応じた磁界を発生させることで、ロータは吸引又
は反発して磁束バランスがとれた位置で停止する。そし
て、このロータの回動によって指針軸も回動されること
で、計測量に応じた指示位置まで指針1を移動させるこ
ととなり、指針1が停止した箇所の文字板の指示値を指
示することとなる。
【0019】また、図2に示す指標13は、指針11の
先端の位置に対応して形成された目盛り(同図において
は一部分のみ示す)であり、スピードメータにおいては
車速の目盛りとなっている。そして、0km/hに相当
する指示位置が0位置Lとなっている。なお、この実施
形態としてスピードメータを例示するが、本発明はこの
実施形態に限ることなくタコメータなど他の指針式表示
装置にも適用することができる。
【0020】次に、μCOM20は、周知のように、予
め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行
う中央演算処理装置(CPU)21、CPU21のため
のプログラム等を格納した読み出し専用のメモリである
ROM22、各種のデータを格納するとともにCPU2
1の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み
自在のメモリであるRAM23等を有して構成してい
る。
【0021】RAM23は、図3に示すように、駆動部
10の制御に必要なデータが格納される制御情報格納エ
リア23aを有している。この制御情報格納エリア23
aは、計測量に応じた目標振れ角、指針1の現在振れ
角、制御情報格納エリア23a内のデータ項目の集まり
に対する合計が格納されるチェックサム(検査情報に相
当)等の各種データを格納する格納エリアを有して構成
している。
【0022】なお、本実施の形態では、RAM23にデ
ータの保持のために一定時間毎にデータの書き込み(リ
フレッシュ)動作が必要なダイナミックRAM(DRA
M)を用いている。そして、起動時に算出する制御情報
格納エリア23aに対する起動時チェックサムと、制御
情報格納エリア23aに記憶しているチェックサムとを
比較し、この比較結果が等しくない場合は、記憶内容が
変化しており信用できない、つまり、長時間に渡って電
源供給が断たれていたと判断する。一方、比較結果が等
しい場合は、記憶内容が正当である、つまり、電源瞬断
が発生したと推測する。このようにDRAMとチェック
サムを用いることで、電源瞬断が発生したか否かの検出
を可能としている。
【0023】センサ部30は、この装置により表示対象
となる情報を取得する機構として構成されており、例え
ばスピードメータにあっては、車両が一定距離を走行す
る毎にパルス信号を出力する車速センサとして構成され
ている。そして、このセンサ部30から出力されたパル
ス信号は、上述したμCOM20に送出される。そし
て、μCOM20内にてこのパルス信号の送出間隔を取
得することにより車速が算出される。なお、このセンサ
部30は、エンジン回転センサ、燃料残量センサ等の表
示対象に対応したセンサを有して構成するものである。
【0024】また、μCOM20には車両のイグニッシ
ョンスイッチ(IGNスイッチ)40を接続しており、
μCOM20はIGNスイッチ40のON/OFF状態
を検出可能な構成となっている。
【0025】次に、図2に示すCPU21が行う本発明
に係る処理概要の一例を、図4のフローチャートを参照
して以下に説明する。
【0026】図4において、車両のバッテリ(図示せ
ず)からの電力の供給によりCPU21が起動される
と、ステップS1において、RAM23の制御情報格納
エリア23a以外の領域に対する初期設定などが行わ
れ、その後ステップS2において、制御情報格納エリア
23a内のデータ項目の集まりに対する合計であるチェ
ックサムが起動時チェックサムとしてRAM23に算出
され、その後ステップS3に進む。
【0027】ステップS3において、算出された起動時
チェックサムと制御情報格納エリア23aに記憶してい
るチェックサムとが比較され、この比較結果に基づいて
RAM23の記憶内容が保存されているか否かが判定さ
れる。起動時チェックサムとチェックサムが等しくな
い、つまり、記憶内容が保存されていないと判定された
場合は(ステップS3でN)、バッテリからの電力の供
給が長時間に渡って断たれていたと見なし、ステップS
4に進む。
【0028】ステップS4において、指針1の0位置L
が検出され、その後ステップS5において、指針1を検
出した0位置Lまで回動させるための振れ角0゜を示す
駆動情報が駆動部10に出力されることで、指針1が0
位置Lまで移動され、その後ステップS7に進む。な
お、駆動手段にクロスコイルドライバを用いる場合は、
ステップS4の0位置Lの検出処理は不要となる。
【0029】一方、ステップS3で起動時チェックサム
とチェックサムが等しい、つまり、記憶内容が保存され
ていると判定された場合は(ステップS3でY)、電源
瞬断が発生したと推定され、その後ステップS6に進
む。そして、ステップS6において、制御情報格納エリ
ア23aの目標振れ角及び現在振れ角に基づいて指針1
の指示位置が決定され、この指示位置まで指針1を回動
させるための駆動情報が生成されて駆動部10に出力さ
れることで、指針1は瞬断発生時の指示位置まで回動さ
れ、その後ステップS7に進む。
【0030】ステップS7において、センサ部30から
センサ信号が測定量情報としてRAM23に取り込ま
れ、その後ステップS8において、この測定量情報に基
づいた目標振れ角が制御情報格納エリア23aに算出さ
れ、その後ステップS9において、現在指示している振
れ角から目標振れ角までを円滑に移動させるための変化
量が加算されて現在振れ角が更新され、その後ステップ
S10に進む。
【0031】ステップS10において、更新した現在振
れ角まで指針1を回動させるための駆動情報が生成され
て駆動部10に出力されることで、指針1は現在振れ角
が示す指示位置まで回動され、その後ステップS11に
進む。
【0032】ステップS11において、制御情報格納エ
リア23a内のデータ項目の集まりに対するチェックサ
ムが算出され、制御情報格納エリア23aのチェックサ
ムが今回算出したチェックサムに置き換えられ、その後
ステップS12に進む。このように現在振れ角が更新さ
れる毎にチェックサムを更新することで、チェックサム
の信頼性を向上させている。
【0033】ステップS12において、IGNスイッチ
40がONからOFFに変化したか否かが判定される。
IGNスイッチ40がOFFされていないと判定された
場合は(ステップS12でN)、ステップS13に進
む。
【0034】ステップS13において、RAM23の現
在振れ角と目標振れ角が等しいか否かが判定される。現
在振れ角と目標振れ角が等しくない、つまり、指針1が
目標振れ角に到達していないと判定された場合は(ステ
ップS13でN)、ステップS9に戻り、一連の処理を
繰り返す。一方、現在振れ角と目標振れ角が等しい、つ
まり、指針1が目標振れ角に到達したと判定された場合
は(ステップS13でY)、ステップS7に戻り、新た
な計測量に対して一連の処理を繰り返す。
【0035】また、ステップS12でIGNスイッチ4
0がOFFされたと判定された場合は(ステップS12
でY)、ステップS14に進む。そして、ステップS1
4において、指針1を検出した0位置Lまで復帰させる
ための振れ角0゜を示す駆動情報が駆動部10に出力さ
れることで、指針1は0位置Lに復帰され、その後処理
を終了する。
【0036】以上の説明からも明らかなように、ステッ
プS3の判定処理によって電源瞬断による再起動である
か否か判定していることから、ステップS3が電源瞬断
判定手段に相当する。また、ステップS6によって電源
瞬断の発生よる再起動であるとの判定に応じて、RAM
(指示位置情報記憶手段)23が記憶している現在振れ
角(指示位置情報)が示す指示位置まで指針1を移動さ
せるように駆動部(駆動手段)10を制御していること
から、ステップS6が制御手段に相当する。よって、本
実施の形態では、CPU21が電源瞬断判定手段及び制
御手段として機能している。
【0037】次に、上述した構成による本実施の形態の
動作(作用)の一例について説明する。
【0038】バッテリ(電源)からの電力の供給によっ
て装置本体が起動されると、制御情報格納エリア23a
に対する起動時チェックサムが算出され、この起動時チ
ェックサムと制御情報格納エリア23aのチェックサム
とが等しくない、つまり長時間に渡って電源供給が停止
されていた場合は(ステップS3でN)、指針1はまず
初期位置である0位置Lに移動される(ステップS4〜
S5)。
【0039】そして、センサ部30からのセンサ信号の
入力に応じて、指針1は測定量に応じた指示位置まで移
動される(ステップS7〜S13)。また、現在振れ角
の更新に対応して制御情報格納エリア23aのチェック
サムも更新される。この一連の処理はIGNスイッチ4
0がOFFされるまでの通常時に繰り返される。
【0040】その後、他の機器の電源投入等によってバ
ッテリからの電力供給が断たれると指針式表示装置は初
期指示位置に指針1を復帰させる復帰制御を開始する。
そして、この復帰制御途中にバッテリからの電力の供給
が再開されて装置本体が再度起動されると、制御情報格
納エリア23aに対する起動時チェックサムが算出され
る。
【0041】この場合、電力の供給が断たれてからの経
過時間が少ないことから、制御情報格納エリア23aの
記憶内容は保持されており、起動時チェックサムと制御
情報格納エリア23aのチェックサムとが等しい、つま
り電源瞬断の発生に応じた再起動であると判定される
(ステップS3でY)。
【0042】電源瞬断の発生に応じた再起動であると判
定されると、瞬断時間はごく僅かであると見なし、指針
1は電源の供給が断たれてから殆ど移動していないとい
う予想から、制御情報格納エリア23aの現在振れ角及
び目標振れ角に基づいて指針1は電源瞬断発生時の指示
位置まで移動される。よって、再起動時に電源瞬断発生
時の指示位置を指針1に指示させることで、電源瞬断が
発生したことを運転者等に認識されてしまうことを防止
することができる。
【0043】以上説明したように、装置本体の起動時に
電源瞬断の発生に応じた再起動であることが検出される
と、RAM(指示位置情報記憶手段)23が記憶してい
る指示位置情報が示す指示位置、つまり電源瞬断発生時
の指示位置に指針1を移動させているので、電源瞬断の
発生によって指針1が初期位置に復帰される前に装置本
体が再起動されても強制的に指針1を0位置に復帰させ
ることを防止することができる。また、車両の走行中に
電源瞬断が発生しても、再起動時に速やかに電源発生時
の指示位置まで指針1を復帰させることができるので、
電源瞬断が発生しても指針1の指示位置が実際の値と異
なってしまうという問題は生じない。さらに、指針の電
源瞬断時の指示位置をRAM23に記憶しているので、
指針1の指示位置を得るためのエンコーダ等の位置検出
手段を指針式表示装置の構成に加える必要がないので、
装置がコストアップすることなく電源瞬断の発生による
再起動に対応することができる。従って、電源瞬断の発
生による装置本体の再起動時には、指針1を強制的に初
期位置に復帰させないので、電源瞬断による指針振れを
低減することができる。
【0044】また、バッテリ(電源)からの電力の供給
が停止して所定時間が経過すると記憶内容が消えてしま
うRAM(指示位置情報記憶手段)23を用い、このR
AM23にチェックサム(検査情報)を記憶し、このチ
ェックサムに基づいて電源瞬断の発生を検出するように
しているので、電源瞬断をより一層正確に検出すること
ができる。また、RAM23はダイナミックRAM等の
記憶媒体で実現することができるので、簡単な装置構成
で実現することができる。従って、簡単な構成で電源瞬
断による指針振れを低減させることができる。
【0045】なお、上述した本実施の形態では、制御情
報格納エリア23aのチェックサムに基づいて電源瞬断
が発生したことを検出する場合について説明したが、本
発明はこれに限定するものではなく、種々異なる実施の
形態とすることができる。
【0046】例えば、瞬断用フラグを本構成のRAM2
3や車両がイグニッション・オフ状態の間も記憶内容の
保持が可能な電気的消去/書き換え可能な読み出し専用
のメモリ(EEPROM)などに設け、処理中はフラグ
を1とし、処理の終了時にフラグを0とすることで、電
源瞬断のように突然処理を停止した場合はフラグは1の
ままであることから、再起動時にフラグを参照すること
で電源瞬断の発生を検出するような実施の形態とするこ
ともできる。
【0047】さらに、上述したチェックサムと同様のタ
イミングで更新される時刻情報を記憶し、再起動時にこ
の時刻情報を参照して、最後に現在振れ角を更新してか
らの経過時間を算出し、この経過時間が予めROM23
等に記憶している判定時間よりも短い場合に電源瞬断が
発生したと見なすような実施の形態とすることもでき
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の指針式表示装置によれば、装置本体の起動時に
電源瞬断の発生に応じた再起動であることが検出される
と、指示位置情報記憶手段が記憶している指示位置情報
が示す指示位置、つまり電源瞬断発生時の指示位置に指
針を移動させているので、電源瞬断の発生によって指針
が初期位置に復帰される前に装置本体が再起動されても
強制的に指針を0位置に復帰させることを防止すること
ができる。また、車両の走行中に電源瞬断が発生して
も、再起動時に速やかに電源発生時の指示位置まで指針
を復帰させることができるので、電源瞬断が発生しても
指針の指示位置が実際の値と異なってしまうという問題
は生じない。さらに、指針の電源瞬断時の指示位置を指
示位置情報記憶手段23に記憶しているので、指針の現
在位置を得るためのエンコーダ等の位置検出手段を指針
式表示装置の構成に加える必要がないので、装置がコス
トアップすることなく電源瞬断の発生による再起動に対
応することができる。従って、電源瞬断の発生による装
置本体の再起動時には、指針を強制的に初期位置に復帰
させないので、電源瞬断による指針振れを低減すること
ができるという効果を奏する。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、電源からの電力の供給が停
止して所定時間が経過すると記憶内容が消えてしまう指
示位置情報記憶手段を用い、この指示位置情報記憶手段
に検査情報を記憶し、この検査情報に基づいて電源瞬断
の発生を検出するようにしているので、電源瞬断をより
一層正確に検出することができる。また、指示位置情報
記憶手段はダイナミックRAM等の記憶媒体で実現する
ことができるので、簡単な装置構成で実現することがで
きる。従って、簡単な構成で電源瞬断による指針振れを
低減させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指針式表示装置の基本構成を示す図で
ある。
【図2】本発明に係る指針式表示装置の概略構成を示す
構成図である。
【図3】図2のRAMの本発明に係るメモリマップの一
例を示す図である。
【図4】図2のCPUが行う処理概要の一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 駆動手段(駆動部) 21a 電源瞬断判定手段(CPU) 21b 制御手段(CPU) 23 指示位置情報記憶手段(RAM)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段を制御して表示対象となる測定
    量に応じた指示位置まで指針を移動させる指針式表示装
    置において、 電源から装置本体に対する電力の供給が停止されたとき
    の前記指針の指示位置を示す指示位置情報を記憶する指
    示位置情報記憶手段と、 前記装置本体の起動に応じて、該起動が瞬間的に前記電
    力の供給が停止する電源瞬断の発生による再起動か否か
    を判定する電源瞬断判定手段と、 前記電源瞬断判定手段によって前記電源瞬断の発生に応
    じた起動であると判定されると、前記指示位置情報記憶
    手段が記憶している前記指示位置情報が示す前記指示位
    置まで前記指針を移動させるように前記駆動手段を制御
    する制御手段と、 を備えることを特徴とする指針式表示装置。
  2. 【請求項2】 前記指示位置情報記憶手段は、前記電源
    からの電力の供給が停止して所定時間が経過すると記憶
    内容が消えてしまう構成とし、少なくとも前記指示位置
    情報の正当性を検査するための検査情報をさらに記憶
    し、 前記電源瞬断判定手段は、前記指示位置情報記憶手段の
    前記検査情報に基づいて前記判定を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の指針式表示装置。
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WO2007029475A1 (ja) * 2005-09-09 2007-03-15 Sharp Kabushiki Kaisha 被操縦物用情報表示システム、並びに、このシステムを組み込んだ操縦席用モジュールおよび被操縦物
JP2010015323A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電源瞬停記憶装置、ac−dcコンバータ及び電源瞬停記憶方法

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