JP2002350104A - 開閉体の位置検出装置 - Google Patents

開閉体の位置検出装置

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JP2002350104A JP2001158591A JP2001158591A JP2002350104A JP 2002350104 A JP2002350104 A JP 2002350104A JP 2001158591 A JP2001158591 A JP 2001158591A JP 2001158591 A JP2001158591 A JP 2001158591A JP 2002350104 A JP2002350104 A JP 2002350104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】位置検出装置が休止しているときにモータが空
転し開閉体の位置が移動しても正確に開閉体の位置を検
出できるようにする。 【解決手段】CPU11は第1及び第2ホールIC1
7,18の検出信号をカウントして開閉体に位置を算出
する。CPU11は省電力モードとなると、電源カット
回路15にてホールIC17,18の作動電源を遮断す
る。CPU11は作動力モードとなると、電源カット回
路15にてホールIC17,18に作動電源を供給す
る。CPU11はホールIC17,18への作動電源の
供給が遮断される前にホールIC17,18の検出状態
を電源遮断前レジスタ42に書き込む。CPU11はホ
ールIC17,18に作動電源の供給が投入された後に
ホールIC17,18の検出状態を電源投入後レジスタ
43に書き込む。CPU11は両レジスタ42,43の
内容を比較しモータ1が空転した否か判定しカウント値
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開閉体の位置検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車には、パワーウィンドウ装
置が装備されている。パワーウィンドウ装置は、ドア開
閉スイッチを操作することによって、モータを正逆回転
させてドアウィンドウガラスを自動的に開閉する。この
パワーウィンドウ装置には、挟み込み防止装置が備えら
れている。挟み込み防止装置は、全閉方向に移動(上
昇)するドアウィンドウガラスに所定以上の負荷がかか
ったとき、ドアウィンドウガラスにものが挟まったとし
てドアウィンドウガラスを全開方向に移動(下降)させ
て、挟み込みを回避するものである。
【0003】詳述すると、挟み込み防止装置は、モータ
が正転駆動されウィンドウガラスが全閉方向に移動して
いるその時々のモータの回転速度を検出する。そして、
モータの回転速度が予め定められた速度に減速した時、
ものが挟まってドアウィンドウガラスの移動が規制され
モータの回転速度(ドアウィンドウガラスの開閉速度
(閉方向の速度))が低下したとしてモータを正転から
逆転させる。その結果、ドアウィンドウガラスは、モー
タの逆転駆動に基づいて全開方向に下降する。
【0004】ところで、挟み込み防止装置は、その挟み
込み検出範囲が予め定められていて、一般に全閉位置か
らその全閉位置手前の所定位置の間を非挟み込み検出範
囲としている。詳述すると、挟み込み防止装置は、位置
検出装置を備え、ドアウィンドウガラスのその時々の開
閉位置を検出し、ドアウィンドウガラスが挟み込み検出
範囲にある場合には挟み込み検出動作を行い、非挟み込
み検出範囲にある場合には挟み込み検出動作を行わない
ようにしている。
【0005】ところで、前記ドアウィンドウガラスの開
閉位置及び開閉速度を検出する検出装置は、一つの検出
装置であって、モータの回転軸にN極とS極が交互に等
角度間隔に磁化された回転円板を固着する。そして、2
個のホールICを設け、その2個のホールICにて回転
軸の回転に伴う回転円板の回転によって、周方向に交互
に通過するN極とS極を検知する。2個のホールIC
は、90度位相がずれた位置、N極とS極が交互に等角
度間隔に磁化されたN極(S極)の角度間隔の半分の角
度間隔で配置されている。つまり、2個のホールICが
周方向に交互に通過するN極とS極を検知するパルス検
出信号は、互いに90度位相ずれたパルス信号となる。
そして、2個のホールICの互いに90度位相ずれたパ
ルス検出信号に基づいて公知の方法で回転方向、回動量
及び回転速度を演算が行われる。
【0006】詳述すると、モータの回転方向は、2個の
ホールICの一方のパルス検出信号の立ち上がり及び立
ち下がりエッジの時の他方のパルス検出信号のレベルの
状態に基づいて正逆回転方向が判定される。そして、正
回転の場合にはその一方のパルス検出信号の立ち上がり
及び立ち下り信号を加算カウントし、逆回転の場合には
その一方のパルス検出信号の立ち上がり及び立ち下り信
号を減算カウントする。その結果、カウント値がドアウ
ィンドウガラスの開閉位置となり、そのカウント値に基
づいて挟み込み検出範囲と非挟み込み範囲が判定され
る。
【0007】又、モータの回転速度は2個のホールIC
の一方のパルス検出信号のパルス周期を算出することに
よって求められる。そして、挟み込み検出範囲におい
て、その周期の変動によって速度変化が算出され挟み込
みの有無が判定される。
【0008】一方、近年、自動車においてバッテリーの
低消費電力化が求められ、それに伴い、パワーウィンド
ウ装置についても低消費電力化が図られている。詳述す
ると、アクセサリスイッチがオフ状態の時、パワーウィ
ンドウ装置の電子制御装置(ECU)のCPUをスリー
プ状態にする。この時、モータの電源を遮断させるとと
もに、前記2個のホールICの動作電源を遮断させてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記モータ
の電源が遮断されホールICの動作電源を遮断されてい
る状態においては、ホールICは非動作でパルス検出信
号を出力しないので、カウント動作されることはない。
【0010】このホールICの動作電源を遮断されてい
る状態において、例えば、車の振動でドアウィンドウガ
ラスが振動し同ガラスが移動してモータが空転したり、
ドアウィンドウガラスを強く下方に押さえ込んで同ガラ
スが移動してモータが回転したりする場合、そのモータ
の空転に伴うカウント動作は行われない。つまり、ドア
ウィンドウガラスが移動してもその移動をカウントでき
ない。
【0011】従って、ドア開閉スイッチを操作しドアウ
ィンドウガラスを全閉させるとき、ドアウィンドウガラ
スの開閉位置と実際にドアウィンドウガラスの開閉位置
とが相違することとなる。その結果、挟み込み検出装置
における挟み込み検出範囲及び非挟み込み検出範囲は、
実際の挟み込み検出範囲及び非挟み込み検出範囲とずれ
が生じ、正確な挟み込み検出ができなくなる問題が発生
する。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、開閉体の位置を検知
するための検出装置が休止しているときにモータが何ら
かの原因で空転し開閉体の位置が移動しても正確に開閉
体の位置を検出することができる開閉体の位置検出装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、モータの正逆回転とともに往復移動する開閉体と、
第1の被検知部及び第2の被検知部を交互に配置形成し
た被検出体と、前記モータの回転に伴って前記被検出体
との間で相対移動するように配置され、その被検出体の
第1及び第2の被検知部の通過検知する第1の検知セン
サ及びその第1の検知センサに対して前記第1及び第2
の被検知部の通過検知を90度位相をずらして検出する
第2の検知センサを備えた通過検出装置と、前記第1及
び第2の検知センサからそれぞれ出力される第1及び第
2パルス検出信号に基づいて前記開閉体の移動方向を判
定しその移動方向に基づいて第2パルス検出信号を加減
算し前記開閉体の位置をカウントする計数手段とからな
る開閉体の位置検出装置において、前記第1及び第2の
検知センサの作動電源遮断前の前記第1及び第2パルス
検出信号の状態を記憶する第1記憶手段と、前記第1及
び第2の検知センサの作動電源投入後の前記第1及び第
2パルス検出信号の状態を記憶する第2記憶手段と、前
記第1及び第2記憶手段に記憶された前後の第1及び第
2パルス検出信号の状態を比較しその比較結果に基づい
て前記計数手段がカウントしたカウント値を補正する補
正手段とを設けたことをその要旨とする。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の開閉体の位置検出装置において、前記開閉体の位置検
出装置は、前記検出装置への作動電源の供給を制御する
電源カット手段と、外部信号に基づいて省電力モードと
作動モードを判定をする判定手段と、前記判定手段が省
電力モード判定した時、前記電源カット手段に対して前
記検出装置への作動電源の供給を遮断させるための遮断
信号を出力し、作動モード判定した時、前記電源カット
手段に対して前記検出装置に作動電源の供給をするため
の投入信号を出力する電源制御手段と、前記電源制御手
段が遮断信号を出力する前に前記通過検出装置の第1の
検知センサ及び第2の検知センサからのその時の検出状
態を前記第1記憶手段に記憶させ、投入信号を出力した
後に前記通過検出装置の第1の検知センサ及び第2の検
知センサからのその時の検出状態を前記第2記憶手段に
記憶させる書込み手段とを備えたことをその要旨とす
る。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の開閉体の位置検出装置において、前記電源制御手段
は、省電力モードと判定された時、前記通過検出装置へ
の作動電源の供給を遮断させる遮断信号を出力するとと
もに、前記モータの駆動電源を遮断するための遮断信号
を出力することをその要旨とする。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1に記載の開閉体の位置検出装置において、
前記被検出体は、モータの回転軸に固着された回転体で
あって、第1及び第2の被検知部はその回転体に表面に
回転軸軸心を中心に放射状に等角度間隔にN極及びS極
を交互に着磁したマグネットであり、前記通過検出装置
を構成する第1の検知センサ及びその第1の検知センサ
はそれぞれホールICであることをその要旨とする。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1に記載の開閉体の位置検出装置において、前
記開閉体は自動車用ウィンドウガラスであることをその
要旨とする。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1に記載の開閉体の位置検出装置において、前
記開閉体は自動車用サンルーフであることをその要旨と
する。
【0019】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
通過検出装置に作動電源が投入されると、補正手段は第
1記憶手段に記憶した作動電源遮断前の前記第1及び第
2パルス検出信号の状態と、第2記憶手段に記憶した作
動電源投入後の前記第1及び第2パルス検出信号の状態
を比較する。補正手段は、この比較に基づいて通過検出
装置への作動電源が遮断されている間に通過検出装置と
被検出体の相対位置がずれたかどうか判定し相対位置が
ずれているときは前記計数手段がカウントしたカウント
値を補正する。
【0020】従って、通過検出装置に作動電源が遮断さ
れた後、再び作動電源が投入されるまでの間、通過検出
装置の第1の検知センサ及び第2の検知センサは検出不
能となる。その検出不能の間に開閉体が移動し、通過検
出装置と被検出体の相対位置がずれてもそのずれが補正
され、常に精度の高い位置検出ができる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、判定手段
は、外部信号に基づいて省電力モードと判定すると、電
源制御手段は電源カット手段を介して通過検出装置への
作動電源の供給を遮断する。又、判定手段は、外部信号
に基づいて作動力モードと判定すると、電源制御手段は
電源カット手段を介して検出装置に作動電源を供給す
る。書込み手段は、通過検出装置への作動電源の供給が
遮断される前に通過検出装置の第1及び第2の検知セン
サのその時の検出状態を第1記憶手段に書き込む。又、
書込み手段は、検出装置への動作電源の供給が投入され
た後に通過検出装置の第1及び第2の検知センサのその
時の検出状態を第2記憶手段に書き込む。
【0022】従って、省電力モードにおいて通過検出装
置の省電力化を図ることができる。又、作動電源の供給
が遮断される前と、投入後の状態を確実に検出すること
ができる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明に加えて、電源制御手段は、判定手段が省電力モ
ードと判定した時、モータの駆動電源を遮断する。従っ
て、省電力モードにおいてモータの省電力化を図ること
ができる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、モータの
回転軸の回転に伴い回転体も回転する。回転体の回転と
ともにN極及びS極を交互に着磁したマグネットが回転
軸の軸芯を回転中心として回転し、それぞれホールIC
よりなる第1の検知センサ及び第2の検知センサはN極
及びS極の通過を検出する。
【0025】従って、モータの回転量を検出することが
できる。請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4
の発明に加えて、自動車に搭載したバッテリ電源の省電
力化が図れるとともに、ウィンドウガラスの開閉位置が
正確に検出される。
【0026】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜4の発明に加えて、自動車に搭載したバッテリ電源の
省電力化が図れるとともに、サンルーフの開閉位置が正
確に検出される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の開閉体の位置検出
装置をパワーウィンドウ装置に具体化した一実施形態を
図1〜図4に従って説明する。
【0028】図1は、パワーウィンドウ装置の電気的構
成を説明するためのブロック回路を示す。図1におい
て、パワーウィンドウ装置は、駆動モータ1、入力装置
2及びモータ制御用電子制御装置(モータ制御ECU)
3を備えている。駆動モータ1は、直流モータであっ
て、ウィンドウガラスWを開閉作動させる。因みに、駆
動モータ1が正回転するとウィンドウガラスWが閉方向
に作動(上昇)し、逆回転すると、ウィンドウガラスW
が開方向に作動(下降)する。従って、モータ1の回転
量を検出することによってウィンドウガラスWの開閉位
置を知ることができる。
【0029】入力装置2は、アクセサリスイッチSW
1、アップスイッチSW2、ダウンスイッチSW3及び
オートスイッチSW4とから構成され、各スイッチSW
1〜SW4のオン・オフ信号はモータ制御ECU3に出
力される。アクセサリスイッチSW1は、キー操作に連
動してオン・オフするスイッチであって、車載機器の駆
動電源をオン・オフ操作する。アップスイッチSW2
は、同スイッチSW2をオン操作している間だけウィン
ドウガラスWを閉まる方向に作動させるためのスイッチ
である。ダウンスイッチSW3は、同スイッチSW3を
オン操作している間だけウィンドウガラスWを開ける方
向に作動させるためのスイッチである。オートスイッチ
SW4は、アップスイッチSW2又はダウンスイッチS
W3と連係してオン操作され、1度オン操作されるだけ
でアップスイッチSW2又はダウンスイッチSW3に基
づく方向にウィンドウガラスWが全閉又は全開になるま
で同ガラスWを作動させるためのスイッチである。
【0030】前記モータ制御ECU3は、計数手段、補
正手段、判定手段、電源制御手段及び書込み手段として
のCPU11、入力インターフェース12、出力インタ
ーフェース13、定電圧電源回路14、電源カット手段
としての電源カット回路15、駆動回路16、第1及び
第2ホールIC17,18を備えている。
【0031】入力インターフェース12は、前記各スイ
ッチSW1〜SW4のオン・オフ信号を入力しCPU1
1に出力する。定電圧電源回路14は、自動車に搭載さ
れたバッテリーBに接続され、そのバッテリーBの電源
電圧から前記CPU11の動作電源電圧を生成する。こ
の生成した動作電源電圧をCPU11は入力する。ま
た、この動作電源電圧は、電源カット回路15を介して
前記駆動モータ1の回転速度、回転量及び回転方向を検
出するための通過検出装置を構成する第1及び第2の検
出センサとしての第1及び第2ホールIC17,18の
作動電源として供給されるようになっている。そして、
第1及び第2ホールIC17,18の第1及び第2パル
ス検出信号S1,S2は、CPU11に出力される。
【0032】詳述すると、図2に示すように、前記駆動
モータ1の回転軸1aに第1及び第2の被検知部を構成
するN極とS極が交互に等角度間隔に磁化されたマグネ
ットよりなる被検出体としての回転円板21を固着す
る。従って、回転円板21はモータ1の回転軸1aの回
転と共に回転する。そして、第1及び第2ホールIC1
7,18は、その回転円板21の回転によって周方向に
交互に通過するN極とS極を検知するために同回転円板
21に相対向するように図示しないモータハウジングに
固設配置される。第1及び第2ホールIC17,18
は、90度位相がずれた位置、すなわち、N極とS極が
交互に等角度間隔に磁化されたN極(S極)の角度間隔
の半分の角度間隔で配置されている。つまり、第1及び
第2ホールIC17,18が周方向に交互に通過するN
極とS極を検知するパルス検出信号S1,S2は、互い
に90度位相ずれたパルス信号となる。そして、第1及
び第2ホールIC17,18の互いに90度位相ずれた
第1及び第2パルス検出信号S1,S2に基づいて回転
方向、回動量及び回転速度の演算がCPU11において
行われる。
【0033】前記電源カット回路15は、第1及び第2
ホールIC17,18への作動電源電圧の供給を遮断す
る回路であって、CPU11から出力された遮断信号に
応答して第1及び第2ホールIC17,18への作動電
源電圧の供給を遮断する。従って、動作電源電圧の供給
が遮断されると、第1及び第2ホールIC17,18
は、駆動モータ1についての回転速度、回転量及び回転
方向の検出動作を停止する。従って、第1及び第2ホー
ルIC17,18は、CPU11に検出信号を出力しな
い。
【0034】CPU11は、本実施形態では内部にRO
M11a及びRAM11bを内蔵し、ROM11aに記
憶した制御プログラムに基づいて各種処理動作を実行す
る。詳述すると、アクセサリスイッチSW1がオフ状態
のとき、外部信号としてのオフ信号がアクセサリスイッ
チSW1からCPU11に出力される。CPU11はこ
のオフ信号に基づいて定電圧電源回路14からの動作電
源電圧に基づく消費電力を最少にするスリープ状態(省
電力モード)となる。この省電力モードにおいては、C
PU11は、スイッチSW2〜SW4のオン・オフ信号
に基づく駆動モータ1の駆動制御の処理、駆動モータ1
の回動量及び回転速度の演算及び挟み込み判定処理等を
行わない。又、CPU11は電源カット回路15に遮断
信号を出力する。従って、第1及び第2ホールIC1
7,18には作動電源電圧が供給されないためは、駆動
モータ1についての回転速度及び回転方向の検出動作を
停止、即ち、検出信号S1,S2の出力が休止される。
尚、本実施形態では、スリープ状態(省電力モード)に
おいては、RAM11bの内容は保持され消失しない。
【0035】一方、アクセサリスイッチSW1がオン状
態のとき、外部信号としてのオン信号がアクセサリスイ
ッチSW1からCPU11に出力される。CPU11は
このオン信号に基づいてアクティブ状態(作動モード)
となる。この作動モードにおいては、CPU11は各種
の演算処理動作を行う。つまり、アップスイッチSW2
からオン信号が出力されると、CPU11は、ウィンド
ウガラスWを閉める方向に作動させるために、前記駆動
モータ1を正転駆動させるための正転信号を生成し出力
インターフェース13に出力するようになっている。
又、ダウンスイッチSW3からオン信号が出力される
と、CPU11は、ウィンドウガラスWを開ける方向に
作動させるために、前記駆動モータ1を逆転駆動させる
ための逆転信号を生成し出力インターフェース13に出
力するようになっている。尚、アップスイッチSW2又
はダウンスイッチSW3からの信号がオン信号からオフ
信号になると、CPU11は、作動しているウィンドウ
ガラスWをその場で停止させるために、前記駆動モータ
1を停止させるための停止信号を生成し出力インターフ
ェース13に出力するようになっている。
【0036】さらに、アップスイッチSW2とオートス
イッチSW4から同時にオン信号が出力されると、CP
U11は閉方向オートモードとなる。閉方向オートモー
ドはアップスイッチSW2及びオートスイッチSW4を
以後オフさせてもウィンドウガラスWを全閉方向に作動
させ続けるモードであって、CPU11は前記駆動モー
タ1を正転駆動させるための正転信号を生成し出力イン
ターフェース13に出力し続けるようになっている。
【0037】さらに又、ダウンスイッチSW3とオート
スイッチSW4から同時にオン信号が出力されると、C
PU11は開方向オートモードとなる。開方向オートモ
ードはダウンスイッチSW3及びオートスイッチSW4
を以後オフさせてもウィンドウガラスWを全開方向に作
動させ続けるモードであって、CPU11は前記駆動モ
ータ1に逆転駆動させるための逆転信号を生成し出力イ
ンターフェース13に出力し続けるようになっている。
【0038】CPU11は、前記各オートモードにおい
て、ウィンドウガラスWが全閉位置又は全開位置に到達
したとき、そのときのオートモードを解除し前記駆動モ
ータ1を停止させるための停止信号を生成し出力インタ
ーフェース13に出力するようになっている。
【0039】前記駆動回路16は、前記CPU11から
に正転信号、逆転信号及び停止信号に基づいて駆動モー
タ1への電源供給の向き叉は電源供給の遮断を行い同モ
ータ1を正逆回転又は停止させる回路である。駆動回路
16は、第1リレー回路31と第2リレー回路32を備
えている。
【0040】第1リレー回路31は、第1励磁コイル3
3と第1リレースイッチ34を備えている。第1励磁コ
イル33は一端が前記バッテリーBのプラス端子に接続
され、他端が前記出力インターフェース13を介してバ
ッテリーBのマイナス端子に接続されている。そして、
前記CPU11から出力インターフェース13に正転信
号が出力されると、第1励磁コイル33は出力インター
フェース13によって励磁状態となる。反対に、CPU
11から出力インターフェース13に逆転信号又は停止
信号が出力されると、第1励磁コイル33は出力インタ
ーフェース13によって非励磁状態となる。
【0041】第1リレースイッチ34は、バッテリーB
のプラス端子に接続されたプラス側接点、バッテリーB
のマイナス端子に接続されたマイナス側接点及び駆動モ
ータ1の一端と接続された可動端子とを有している。可
動端子は、第1励磁コイル33が励磁状態にあるときプ
ラス側接点と接続し、駆動モータ1の一端とバッテリー
Bのプラス端子とを電気的に接続する。反対に、可動端
子は、第1励磁コイル33が非励磁状態にあるときマイ
ナス側接点と接続し、駆動モータ1の一端とバッテリー
Bのマイナス端子とを電気的に接続する。
【0042】第2リレー回路32は、第2励磁コイル3
5と第2リレースイッチ36を備えている。第2励磁コ
イル35は一端が前記バッテリーBのプラス端子に接続
され、他端が前記出力インターフェース13を介してバ
ッテリーBのマイナス端子に接続されている。そして、
前記CPU11から出力インターフェース13に逆転信
号が出力されると、第2励磁コイル35は出力インター
フェース13によって励磁状態となる。反対に、CPU
11から出力インターフェース13に正転信号又は停止
信号が出力されると、第2励磁コイル35は出力インタ
ーフェース13によって非励磁状態となる。
【0043】第2リレースイッチ36は、バッテリーB
のプラス端子に接続されたプラス側接点、バッテリーB
のマイナス端子に接続されたマイナス側接点及び駆動モ
ータ1の他端と接続された可動端子とを有している。可
動端子は、第2励磁コイル35が励磁状態にあるときプ
ラス側接点と接続し、駆動モータ1の一端とバッテリー
Bのプラス端子とを電気的に接続する。反対に、可動端
子は、第2励磁コイル35が非励磁状態にあるときマイ
ナス側接点と接続し、駆動モータ1の一端とバッテリー
Bのマイナス端子とを電気的に接続する。
【0044】つまり、CPU11から出力インターフェ
ース13に正転信号が出力されているとき、駆動回路1
6は、駆動モータ1の一端が第1リレー回路31を介し
てバッテリーBのプラス端子に、駆動モータ1の他端が
第2リレー回路32を介してバッテリーBのマイナス端
子にそれぞれ電気的に接続されるようにして同モータ1
を正転駆動させる。又、CPU11から出力インターフ
ェース13に逆転信号が出力されているとき、駆動回路
16は、駆動モータ1の一端が第1リレー回路31を介
してバッテリーBのマイナス端子に、駆動モータ1の他
端が第2リレー回路32を介してバッテリーBのプラス
端子にそれぞれ電気的に接続されるようにして同モータ
1を正転駆動させる。
【0045】さらに、CPU11から出力インターフェ
ース13に停止信号が出力されているとき、駆動回路1
6は、駆動モータ1の一端及び他端がそれぞれ第1リレ
ー回路31及び第2リレー回路32を介してバッテリー
Bのマイナス端子にそれぞれ電気的に接続されるように
して同モータ1を停止させている。
【0046】また、CPU11は、アクティブ状態の
時、電源カット回路15に出力する遮断信号を消失、即
ち投入信号を出力する。従って、第1及び第2ホールI
C17,18は、前記駆動モータ1についての回転速度
及び回転方向の検出動作を行いCPU11に第1及び第
2パルス検出信号S1,S2を出力する。そして、この
検出信号S1,S2に基づいてCPU11は回転速度及
び回転量を演算しウィンドウガラスWの開閉位置及び挟
み込みの判定の処理を行う。
【0047】CPU11による回転量の算出は、以下の
ように行われる。CPU11は、第2ホールIC18か
らの第2パルス検出信号S2の立ち上がり及び立下りを
カウントする。このとき、CPU11は、第1ホールI
C17の第1パルス検出信号S1の状態(Hレベル又は
Lレベル)に基づいて前記検出信号S2を加減算を行
う。つまり、CPU11は、第2パルス検出信号S2を
カウントする際の第1パルス検出信号S1の状態(Hレ
ベル又はLレベル)で駆動モータ1の回転方向(ウィン
ドウガラスWの開閉方向)を判別し、正回転の時には第
2パルス検出信号S2を減算カウントし、逆回転の時に
は第2パルス検出信号S2を加算カウントする。そし
て、そのカウント値はCPU11に内蔵されたRAM1
1bに割り当てたカウントレジスタ41に保持される。
カウントレジスタ41に保持されたカウント値に基づい
てウィンドウガラスWの開閉位置が算出される。本実施
形態では、ウィンドウガラスWが全閉位置にある時、カ
ウントレジスタ41に保持されたカウント値を「0」と
している。従って、ウィンドウガラスWを開方向に作動
させるとき、駆動モータ1が逆回転するため、第2パル
ス検出信号S2が加算カウントされる。反対に、ウィン
ドウガラスWを閉方向に作動させるとき、駆動モータ1
が正回転するため、第2パルス検出信号S2が「0」に
向かって減算カウントされる。
【0048】また、CPU11は、電源カット回路15
に遮断信号を出力する直前、即ち、第1及び第2ホール
IC17,18の作動電源が遮断され休止する直前の第
1及び第2ホールIC17,18の両検出信号S1,S
2の状態(Hレベル又はLレベル)を電源遮断前データ
としてRAM11bに割り当てた第1記憶手段としての
電源遮断前レジスタ42に記憶するようになっている。
さらに、CPU11は、スリープ状態からアクティブ状
態になって、電源カット回路15への遮断信号の消失し
た直後、即ち、第1及び第2ホールIC17,18の作
動電源が投入され動作開始直後の第1及び第2ホールI
C17,18の両検出信号S1,S2の状態(Hレベル
又はLレベル)を電源投入後データとしてRAM11b
に割り当てた第2記憶手段としての電源投入後レジスタ
43に記憶するようになっている。
【0049】CPU11は、スリープ状態からアクティ
ブ状態になった時、カウントレジスタ41に保持された
カウント値の補正処理動作を実行する。カウント値の補
正処理は、スリープ状態の時には第1及び第2ホールI
C17,18は休止している。又、スリープ状態の時に
は駆動モータ1は電源の供給が遮断され空転可能な状態
になっている。従って、スリープ状態にある時に、何ら
かの原因で振動や力がウィンドウガラスWに加わり同ガ
ラスWが移動した場合に、駆動モータ1の回転軸1a
(回転円板21)が空転して回転円板21と第1及び第
2ホールIC17,18との相対位置がずれるおそれが
生ずる。その結果、相対位置がずれた状態で、スリープ
状態からアクティブ状態になった時、アクティブ状態に
なった後の第1及び第2ホールIC17,18の両検出
信号S1,S2からカウント動作が再開されることな
り、先のスリープ状態でのずれに基づく回転は考慮され
ない。そこで、CPU11は、スリープ状態でのずれを
考慮した正確なモータ回転量の検出処理を行っている。
【0050】以下、CPU11による補正処理動作につ
いて図4に示すフローチャートに従って説明する。今、
アクセサリスイッチSW1がオンからオフ操作される
と、CPU11は、電源カット回路15に出力していた
遮断信号を出力した後にアクティブ状態からスリープ状
態になる。この遮断信号を出力されると(ステップS
1)、CPU11は、電源遮断直前の第1及び第2ホー
ルIC17,18の回転円板21の相対位置に対する第
1及び第2パルス検出信号S1,S2の状態(Hレベル
又はLレベル)を電源遮断前データとして電源遮断前レ
ジスタ42に記憶する(ステップS2)。従って、以
後、第1及び第2ホールIC17,18は定電圧電源回
路14から作動電源電圧が遮断され検出動作不能とな
る。尚、CPU11がスリープ状態のときでも電源遮断
前レジスタ42に記憶された内容は保持されている。
【0051】やがて、アクセサリスイッチSW1がオフ
からオン操作されると、CPU11は、スリープ状態か
らアクティブ状態になり、電源カット回路15に出力し
ていた遮断信号を消失させる。従って、第1及び第2ホ
ールIC17,18に定電圧電源回路14から作動電源
電圧が投入される。その結果、第1及び第2ホールIC
17,18は検出動作可能になり、その時の回転円板2
1の相対位置に対する第1及び第2パルス検出信号S
1,S2をCPU11に出力する。
【0052】CPU11がアクティブ状態になって第1
及び第2ホールIC17,18に第1及び第2パルス検
出信号S1,S2が入力可能になると(ステップS3)
と、同CPU11はその電源投入直後の回転円板21の
相対位置に対する第1及び第2パルス検出信号S1,S
2の状態を電源投入後レジスタ43に一旦記憶する(ス
テップS4)。尚、ステップS3の入力可能の判断は、
遮断信号が消失した後の予め定めた時間であって、本実
施形態は第1及び第2ホールIC17,18が検出可能
になるまでの時間である。続いて、CPU11は、その
電源投入後レジスタ43に記憶した電源投入後データと
電源遮断前レジスタ42に記憶した電源遮断前データと
を比較し相対位置のずれを判定する(ステップS5)。
【0053】電源遮断前データと電源投入後データの比
較は、スリープ状態の間での回転軸1aの回転による相
対位置のずれがアクティブ状態後においてカウントレジ
スタ41がプラス・マイナス「1」誤カウントしてしま
う相対位置のずれが生じているかどうかを判定するため
のものである。
【0054】つまり、図3で示すように、電源遮断前デ
ータ(電源遮断前の第1及び第2パルス検出信号S1
(以下S1b),S2(以下S2b))と電源投入後デ
ータ(電源投入後の第1及び第2パルス検出信号S1
(以下S1a),S2(以下S2a))において、両検
出信号S1b,S2bが共にLレベルであって、第1パ
ルス検出信号S1aがLレベルで、第2パルス検出信号
S2aがHレベルのときには、「1」カウント分だけ回
転軸1aの逆回転方向の回転に基づくずれが生じている
と判断する。同様に、両検出信号S1b,S2bが共に
Hレベルであって、第1パルス検出信号S1aがHレベ
ルで、第2パルス検出信号S2aがLレベルのときに
は、「1」カウント分だけ回転軸1aの逆回転方向の回
転に基づくずれが生じていると判断する。
【0055】また、第1パルス検出信号S1bがLレベ
ルで検出信号S2bがHレベルであって、両検出信号S
1a,S2aが共にLレベルでのときには、「1」カウ
ント分だけ回転軸1aの正回転方向の回転に基づくずれ
が生じていると判断する。同様に、第1パルス検出信号
S1bがHレベルで検出信号S2bがLレベルであっ
て、両検出信号S1a,S2aが共にHレベルでのとき
には、「1」カウント分だけ回転軸1aの正回転方向の
回転に基づくずれが生じていると判断する。
【0056】さらに、上記以外の各検出信号S1b,S
2b,S1a、S2aの組み合わせの場合には、「1」
カウント分だけ回転軸1aの正逆回転方向の回転に基づ
くずれが生じていないと判断する。
【0057】そして、この図3に示す各検出信号S1
b,S2b,S1a、S2aの組み合わせに対するカウ
ント補正値のデータは、本実施形態では、予めROM1
1aに記憶されている。
【0058】そして、相対位置のずれの判定が終了する
と、その判定結果に基づいてカウントレジスタ41のカ
ウント値を補正する(ステップS6)。つまり、「1」
カウント分だけ回転軸1aが逆回転方向に回転している
と判断すると、CPU11はカウントレジスタ41のカ
ウント値を「1」加算して補正処理動作を終了する。つ
まり、スリープ状態の間、何らかの原因で逆回転方向の
回転して回転円板21と第1及び第2ホールIC17,
18との間での相対位置のずれは生じ、そのずれを
「1」加算することによって補正したことになる。
【0059】又、「1」カウント分だけ回転軸1aが正
回転方向の回転していると判断すると、CPU11はカ
ウントレジスタ41のカウント値を「1」減算して補正
処理動作を終了する。つまり、スリープ状態の間、何ら
かの原因で正回転方向の回転して回転円板21と第1及
び第2ホールIC17,18との間での相対位置のずれ
は生じ、そのずれを「1」減算することによって補正し
たことになる。
【0060】さらに、「1」カウント分だけ回転軸1a
が正逆回転方向に回転していないと判断すると、CPU
11はカウントレジスタ41のカウント値をそのままに
して補正処理動作を終了する。つまり、スリープ状態の
間、回転円板21と第1及び第2ホールIC17,18
との間での相対位置のずれは生じなかたことになる。
【0061】CPU11は、上記のような補正処理が終
了すると、以後、スリープ状態になるまで第1及び第2
ホールIC17,18の第1及び第2パルス検出信号S
1,S2を入力して通常の回転量の演算を行う。
【0062】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を有する。 (1)本実施形態では、アクセサリスイッチSW1がオ
フされることより、CPU11はスリープ状態になると
ともに、第1及び第2ホールIC17,18への作動電
源の供給を遮断した。従って、アクセサリスイッチSW
1がオフされている間、バッテリーBの電源が第1及び
第2ホールIC17,18の作動電源として消費される
ことはない。
【0063】(2)本実施形態では、第1及び第2ホー
ルIC17,18の作動電源の遮断前と投入後における
第1及び第2ホールIC17,18の検出信号S1,S
2の状態を比較することによって、第1及び第2ホール
IC17,18の作動電源が遮断されている間、何らか
の原因で駆動モータ1が空転し回転円板21と第1及び
第2ホールIC17,18との相対位置がどちらの方向
にずれたかどうか判定する。そして、その結果、ずれ方
向に応じてカウンタ値を補正する。従って、省電力を図
りつつ、省電力中に起こり得る駆動モータ1の空転によ
る回転円板21と第1及び第2ホールIC17,18と
の相対位置のずれを補償することができ、精度の高いウ
ィンドウガラスWに開閉位置を算出することができる。
【0064】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ○上記形態では、パワーウィンド装置に具体化したが、
それ以外の、例えば自動車のサンルーフ装置に備えたサ
ンルーフ(開閉体)の位置を検出する位置検出装置、そ
の他モータによって作動される部材(開閉体)の位置を
検出する検出装置に応用してもよい。
【0065】○上記実施形態では、被検出体としての回
転円板21にN極とS極を交互に着磁し、その交互に通
過するN極とS極を通過検出装置を構成するホールIC
17,18で検出するようにした。これに代えて、例え
ば、回転円板21に白色と黒色を交互に着色しその交互
に通過する白色と黒色を発光素子と受光素子からなる反
射型光センサで検出するようにして実施してもよい。同
様に、回転円板21に貫通孔と被貫通部分を交互に形成
しその交互に通過す貫通孔と被貫通部分を発光素子と受
光素子からなる透過型光センサで検出するようにして実
施してもよい。
【0066】○上記実施形態では、被検出体としての回
転円板21をモータ1の回転軸1aに固着し、ホールI
C17,18にてその回転を検出して位置検出を行っ
た。これに代えて、モータの正逆回転に伴って例えば通
過検出装置を直線的に往復移動させ、その通過検出装置
の往復移動経路に沿って第1の被検知部及び第2の被検
知部を交互に形成した被検出体を配置する。そして、通
過検出装置が往復移動するとき被検出体の第1の被検知
部及び第2の被検知部を交互に検出するようにした位置
検出装置に応用してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
開閉体の位置を検知するための検出装置が休止している
ときにモータが何らかの原因で空転し開閉体の位置が移
動しても正確に開閉体の位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パワーウィンドウ装置の電気的構成を説明す
るためのブロック回路図である。
【図2】 ホールICと回転円板の構成を示す図であ
る。
【図3】 電源遮断前及び電源投入後の各検出信号に対
する補正値を示す図である。
【図4】 パワーウィンドウ装置の補正処理動作を説明
するフローチャートの図である。
【符号の説明】
1…駆動モータ、1a…回転軸、3…モータ制御用電子
制御装置(モータ制御用ECU)、11…計数手段、補
正手段、判定手段、電源制御手段及び書込み手段として
のCPU、11a…ROM、11b…RAM、15…電
源カット手段としての電源カット回路、16…第1の検
知センサとしての第1ホールIC、17…第2の検知セ
ンサとしての第2ホールIC、21…被検出体としての
回転円板、41…カウントレジスタ、42…第1記憶手
段としての電源遮断前レジスタ、43…第2記憶手段と
しての電源投入後レジスタ、W…開閉体としてのウィン
ドウガラス、SW1…アクセサリスイッチ、S1,S2
…第1及び第2パルス検出信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの正逆回転とともに往復移動する
    開閉体と、 第1の被検知部及び第2の被検知部を交互に配置形成し
    た被検出体と、 前記モータの回転に伴って前記被検出体との間で相対移
    動するように配置され、その被検出体の第1及び第2の
    被検知部の通過検知する第1の検知センサ及びその第1
    の検知センサに対して前記第1及び第2の被検知部の通
    過検知を90度位相をずらして検出する第2の検知セン
    サを備えた通過検出装置と、 前記第1及び第2の検知センサからそれぞれ出力される
    第1及び第2パルス検出信号に基づいて前記開閉体の移
    動方向を判定しその移動方向に基づいて第2パルス検出
    信号を加減算し前記開閉体の位置をカウントする計数手
    段とからなる開閉体の位置検出装置において、 前記第1及び第2の検知センサの作動電源遮断前の前記
    第1及び第2パルス検出信号の状態を記憶する第1記憶
    手段と、 前記第1及び第2の検知センサの作動電源投入後の前記
    第1及び第2パルス検出信号の状態を記憶する第2記憶
    手段と、 前記第1及び第2記憶手段に記憶された前後の第1及び
    第2パルス検出信号の状態を比較しその比較結果に基づ
    いて前記計数手段がカウントしたカウント値を補正する
    補正手段とを設けたことを特徴とする開閉体の位置検出
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉体の位置検出装置
    において、 前記開閉体の位置検出装置は、 前記検出装置への動作電源の供給を制御する電源カット
    手段と、 外部信号に基づいて省電力モードと作動モードを判定す
    る判定手段と、 前記判定手段が省電力モード判定した時、前記電源カッ
    ト手段に対して前記検出装置への作動電源の供給を遮断
    させるための遮断信号を出力し、作動モード判定した
    時、前記電源カット手段に対して前記検出装置に作動電
    源の供給をするための投入信号を出力する電源制御手段
    と、 前記電源制御手段が遮断信号を出力する前に前記通過検
    出装置の第1及び第2の検知センサからのその時の検出
    状態を前記第1記憶手段に記憶させ、投入信号を出力し
    た後に前記通過検出装置の第1及び第2の検知センサか
    らのその時の検出状態を前記第2記憶手段に記憶させる
    書込み手段とを備えたことを特徴とする開閉体の位置検
    出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の開閉体の位置検出装置
    において、 前記電源制御手段は、省電力モードと判定された時、前
    記通過検出装置への作動電源の供給を遮断させる遮断信
    号を出力するとともに、前記モータの駆動電源を遮断す
    るための遮断信号を出力することを特徴とする開閉体の
    位置検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1に記載の開閉
    体の位置検出装置において、 前記被検出体は、モータの回転軸に固着された回転体で
    あって、第1及び第2の被検知部はその回転体に表面に
    回転軸軸心を中心に放射状に等角度間隔にN極及びS極
    を交互に着磁したマグネットであり、前記通過検出装置
    を構成する第1の検知センサ及びその第1の検知センサ
    はそれぞれホールICであることを特徴とする開閉体の
    位置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1に記載の開閉
    体の位置検出装置において、前記開閉体は自動車用ウィ
    ンドウガラスであることを特徴とする開閉体の位置検出
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1に記載の開
    閉体の位置検出装置において、前記開閉体は自動車用サ
    ンルーフであることを特徴とする開閉体の位置検出装
    置。
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Cited By (6)

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