JP2002349646A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2002349646A JP2001155112A JP2001155112A JP2002349646A JP 2002349646 A JP2002349646 A JP 2002349646A JP 2001155112 A JP2001155112 A JP 2001155112A JP 2001155112 A JP2001155112 A JP 2001155112A JP 2002349646 A JP2002349646 A JP 2002349646A
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光男 萱野
Takashi Okada
岡田  隆
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変速中に摩擦クラッチの回転数差が増大するの
を防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべての変速
パターンにおいてスムーズな変速が行える自動変速機を
提供することにある。 【解決手段】歯車式変速機の入力軸4と出力軸27の間
には、少なくとも一つの変速段に設けられた摩擦クラッ
チ15と、その他の変速段に設けられた噛合いクラッチ
11,20,25とからなるトルク伝達手段を有する。
一方の変速段から他方変速段へ変速する際には、摩擦ク
ラッチ15が制御される。摩擦クラッチ15によりトル
クを伝達する経路を、少なくとも二つの経路に切り換え
るトルク伝達経路切換手段である噛合いクラッチ6を設
けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に係
り、特に、変速時に摩擦クラッチを用いる歯車式の自動
変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歯車式変速機構を用いた自動変速
機としては、例えば、特開昭61−45163号公報に
記載されているように、歯車式変速機の最小減速比とな
るギアに摩擦クラッチを設け、変速時は摩擦クラッチを
滑らせて変速機の入力軸回転数を制御し、出力軸回転数
と同期させ、かつ摩擦クラッチにより伝達されたトルク
により変速中のトルク低下を補正してスムーズな変速を
するものである。また、最小減速比となるギアに摩擦ク
ラッチを設けることで、すべての変速パターンにおいて
スムーズな変速が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最小減
速比となるギアに摩擦クラッチを設けた場合、変速の
際、摩擦クラッチを滑らせた時の摩擦クラッチの入力側
と出力側の回転数差が大きくなり、摩擦クラッチが著し
く消耗するという問題があった。例えば、6段変速の場
合、最小減速比は6速となるが、1速から2速へ変速し
た場合の方が、3速から4速へ変速した場合に比べ、回
転数差が大きくなり、1速から2速へ変速した場合の摩
擦クラッチの消耗が著しいものである。
【0004】また、中間減速比となるギア、例えば,速
のギアに摩擦クラッチを設けた場合、1速から2速へ変
速において回転数差が小さくなるが、3速から4速への
変速において、トルク低下を補正してスムーズな変速を
することが困難となる。
【0005】本発明の目的は、変速中に摩擦クラッチの
回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を
抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変速
が行える自動変速機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、歯車式変速機の入力軸と出力軸の
間に設けられ、少なくとも一つの歯車列に設けられた摩
擦クラッチと、その他の歯車列に設けられた噛合いクラ
ッチとからなるトルク伝達手段を有し、一方の歯車列か
ら他方歯車列へ変速する際に摩擦クラッチを制御する自
動変速機において、上記摩擦クラッチによりトルクを伝
達する経路を、少なくとも二つの経路に切り換えるトル
ク伝達経路切換手段を設けるようにしたものである。か
かる構成により、変速中に摩擦クラッチの回転数差が増
大するのを防止して摩擦クラッチの消耗を抑制し、すべ
ての変速パターンにおいてスムーズな変速が行えい得る
ものとなる。
【0007】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記トルク伝達経路切換手段は、二つのギアと選択的に
締結可能なかみ合い式クラッチとしたものである。
【0008】(3)上記(1)において、好ましくは、
上記摩擦クラッチによりトルクを伝達する経路は、上記
トルク伝達経路切換手段により第1のトルク伝達経路と
第2のトルク伝達経路に分けられ、第1のトルク伝達経
路の減速比は、第2のトルク伝達経路の減速比以上とし
たものである。
【0009】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記第2のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比とし
たものである。
【0010】(5)上記(3)において、好ましくは、
上記第1のトルク伝達経路の減速比は、1以上としたも
のである。
【0011】(6)上記(1)において、好ましくは、
上記トルク伝達経路切換手段は、二つのギアと選択的に
締結可能な二つの摩擦クラッチとしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の第1の実施形態による自動変速機の構成について説
明する。最初に、図1を用いて、本実施形態による自動
変速機の全体構成について説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態による自動変速機の全体構成を示すシス
テム構成図である。
【0013】エンジン1には、エンジントルクを調節す
る電子制御スロットル31と、エンジン1の回転数Ne
を計測するセンサ32とが設けられており、エンジン1
のトルクを高精度に制御することが可能である。
【0014】エンジン1では、吸気管(図示しない)に
設けられた電子制御スロットル31により吸入空気量が
制御され、吸入空気量に見合う燃料量が燃料噴射装置
(図示しない)から噴射される。また、空気量および燃
料量から決定される空燃比,エンジン回転数Neなどの
信号から点火時期が決定され、点火装置(図示しない)
により点火される。燃料噴射装置には、燃料が吸気ポー
トに噴射される吸気ポート噴射方式あるいはシリンダ内
に直接噴射される筒内噴射方式があるが、エンジンに要
求される運転域(エンジントルク、エンジン回転数で決
定される領域)を比較して燃費が低減でき、かつ排気性
能が良い方式のエンジンを選択することが望ましいもの
である。
【0015】エンジン1の出力軸2には、クラッチ3が
設けられており、エンジン1のトルクを入力軸4に伝達
することが可能である。クラッチ3は、摩擦クラッチで
あり、一般に乾式単板方式あるいは湿式多板方式が多く
用いられ、油圧により駆動するアクチュエータ35によ
りクラッチ3の押付け力を制御する。クラッチ3の押付
け力を調節することで、エンジン1の出力軸2から入力
軸4へ伝達するトルクの調節が可能となっている。
【0016】入力軸4には、ギア8,ギア9,ギア1
3,ギア14が固定されており、ギア5,ギア7,ギア
10,ギア12が回転自在に取り付けられている。ギア
13は、入力軸4の回転数Ni検出器としても用いら
れ、センサ33により入力軸4の回転数Niを検出する
ことが可能である。
【0017】また、入力軸4には、ギア5およびギア7
と入力軸4とを直結するクラッチ6が設けられている。
クラッチ6の内側には、入力軸4の複数の溝とかみ合う
溝(図示しない)が設けてあり、クラッチ6は入力軸4
の軸方向には移動可能になっているが、入力軸4の回転
方向への移動は制限される。よって、入力軸4のトルク
は、クラッチ6に伝達される。クラッチ6からのトルク
をギア5あるいはギア7に伝達するためには、クラッチ
6を入力軸4の軸方向に移動させ、ギア5あるいはギア
7とクラッチ6とを直結する必要がある。クラッチ6の
移動には、油圧により駆動するアクチュエータ37が用
いられる。同様に、入力軸4には、ギア10およびギア
12と入力軸4とを直結するクラッチ11が設けられて
いる。クラッチ11の移動には、油圧により駆動するア
クチュエータ39が用いられる。クラッチ6およびクラ
ッチ11は、かみ合い式クラッチであり、一般に同期か
み合い方式が用いられている。
【0018】出力軸27には、ギア22,ギア23が固
定されている。ギア22,ギア23は、それぞれ、ギア
10,ギア12と常時噛合している。さらに、出力軸2
7には、ギア19,ギア21,ギア24,ギア26が、
回転自在に取り付けられている。ギア19,ギア21
は、それぞれ、ギア8,ギア9と常時噛合いし、ギア2
4,ギア26は、それぞれ、ギア13,ギア14と常時
噛合している。ギア23は、出力軸27の回転数No検
出器としても用いられ、センサ34により出力軸27の
回転数Noを検出することが可能である。
【0019】また、出力軸27には、ギア19およびギ
ア21と出力軸27とを直結するクラッチ20が設けら
れている。クラッチ20の内側には、出力軸27の複数
の溝とかみ合う溝(図示しない)が設けてあり、クラッ
チ20は出力軸27の軸方向には移動可能になっている
が、出力軸27の回転方向への移動は制限される。よっ
て、クラッチ20のトルクは、出力軸27に伝達され
る。ギア19あるいはギア21からのトルクをクラッチ
20に伝達するためには、クラッチ20を出力軸27の
軸方向に移動させ、ギア19あるいはギア21とクラッ
チ20とを直結する必要がある。クラッチ20の移動に
は、油圧により駆動するアクチュエータ38が用いられ
る。同様に、出力軸27には、ギア24およびギア26
と出力軸27とを直結するクラッチ25が設けられてお
り、クラッチ25の移動には油圧により駆動するアクチ
ュエータ40が用いられる。クラッチ20およびクラッ
チ25は、かみ合い式クラッチであり、一般に同期かみ
合い方式が用いられている。
【0020】さらに、出力軸27には、クラッチ15が
取り付けられている。クラッチ15は、出力軸27の軸
方向には移動可能になっているが、出力軸27の回転方
向への移動は制限される。よって、クラッチ15のトル
クは、出力軸27に伝達される。クラッチ15は摩擦ク
ラッチであり、一般に乾式単板方式あるいは湿式多板方
式が多く用いられ、油圧により駆動するアクチュエータ
36によりクラッチ15の押付け力を制御する。このク
ラッチ15の押付け力を調節することで、クラッチシャ
フト17から出力軸27へ伝達するトルクの調節が可能
となっている。
【0021】クラッチシャフト17は、中空構造になっ
ており、出力軸27が回転自在に貫通している。また、
クラッチシャフト17には、ギア16,ギア18が固定
されている。ギア16,ギア18は、それぞれ、ギア
5,ギア7と常時噛合している。
【0022】出力軸27の回転駆動力は、デファレンシ
ャルギア28,車軸29を介して、車輪30に伝達され
る。
【0023】コントローラ42は、油圧ユニット41に
クラッチ駆動指令Csを出力し、電子制御スロットル3
1に目標のエンジントルクを実現するスロットル開度指
令TTVOを出力する。油圧ユニット41は、アキュー
ムレータ,油圧ポンプ,電磁弁などにより構成され、コ
ントローラ42が出力するクラッチ駆動指令Csにした
がい、アクチュエータ35,アクチュエータ36,およ
びアクチュエータ37,38,39,40を制御して、
クラッチ3,クラッチ15,およびクラッチ6,11,
20,25を駆動する。
【0024】次に、図2〜図4を用いて、本実施形態に
よる自動変速機の変速時の動作について説明する。図2
は、本発明の第1の実施形態による自動変速機の走行時
のトルク伝達経路の説明図であり、図3は、本発明の第
1の実施形態による自動変速機の変速中のトルク伝達経
路の説明図であり、図4は、本発明の第1の実施形態に
よる自動変速機の変速時の回転数変化の説明図である。
なお、図2及び図3において、図1と同一符号は、同一
部分を示している。
【0025】最初に、図2を用いて、1速走行時および
2速走行時のトルク伝達経路について説明する。
【0026】ここで、一例として、ギア14,ギア26
から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から成
る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯車
列を3速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を4
速とし、ギア9,ギア21から成る歯車列を5速とし、
ギア8,ギア19から成る歯車列を6速とする。また、
ギア7,ギア18から成る歯車列を3速とし、ギア5,
ギア16から成る歯車列を6速とする。
【0027】最初に、1速走行時のトルク伝達経路につ
いて説明する。1速走行時は、クラッチ3を締結状態と
し、かつクラッチ25をギア26に直結する。また、ク
ラッチ6,クラッチ11,クラッチ20,クラッチ15
を開放状態とする。このとき、エンジン1のトルク伝達
経路は、図2の実線で示すように、エンジン出力軸2→
クラッチ3→入力軸4→ギア14→ギア26→クラッチ
25→出力軸27となる。
【0028】次に、2速走行時のトルク伝達経路につい
て説明する。2速走行時は、クラッチ3を締結状態と
し、かつクラッチ25をギア24に直結する。また、ク
ラッチ6,クラッチ11,クラッチ20,クラッチ15
を開放状態とする。このとき、エンジン1のトルク伝達
経路は、図2の点線で示すように、エンジン出力軸2→
クラッチ3→入力軸4→ギア13→ギア24→クラッチ
25→出力軸27となる。
【0029】次に、図3を用いて、変速中のトルク伝達
経路について説明する。図2で説明したように、1速か
ら2速へ変速するためには、クラッチ25をギア26か
らギア24へ切り換える必要があるが、クラッチ25が
開放状態の間、クラッチ25を用いてエンジン1からの
トルクを出力軸27に伝達することが不可能となる。そ
こで、変速中は、クラッチ15を用いて、エンジン1か
らのトルクを出力軸27に伝達する。
【0030】ここで、本実施形態では、入力軸4からク
ラッチ15に至るトルク伝達経路としては、ギア5,ギ
ア17を経由する第1のトルク伝達経路と、ギア7,ギ
ア18を経由する第2のトルク伝達経路を備えている。
第1のトルク伝達経路と、第2のトルク伝達経路は、ク
ラッチ6により、切り換えることが可能である。
【0031】最初に、変速中における第1のトルク伝達
経路(例:3速)について、説明する。変速中は、クラ
ッチ25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とす
る。また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ6
をギア7に直結してクラッチ15を滑らせることによ
り、エンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。この
とき、エンジン1のトルク伝達経路は、図3の実線で示
すように、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→
クラッチ6→ギア7→ギア18→クラッチシャフト17
→クラッチ15→出力軸27となる。
【0032】次に、変速中における第2のトルク伝達経
路(例:6速)について説明する。変速中は、クラッチ
25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とする。
また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ6をギ
ア5に直結してクラッチ15を滑らせることによりエン
ジン1のトルクを出力軸27に伝達する。このとき、エ
ンジン1のトルク伝達経路は、図3の点線で示すよう
に、エンジン出力軸2→クラッチ3→入力軸4→クラッ
チ6→ギア5→ギア16→クラッチシャフト17→クラ
ッチ15→出力軸27となる。
【0033】以上説明したように、本実施形態では、変
速中はクラッチ15によりエンジン1のトルクを出力軸
27に伝達するが、クラッチ6を用いることで変速中の
トルク伝達経路を2つに切り換えることが可能となる。
【0034】次に、図4を用いて、変速時に、第1のト
ルク伝達経路を用いた場合と、第2のトルク伝達経路を
用いた場合の回転数変化について説明する。ここで、以
下の説明では、1速ギア比g1を、3.8とし、2速ギ
ア比g2を、2.4とし、3速ギア比g3を、1.7と
し、4速ギア比g4を、1.3 とし、5速ギア比g5
を、1.0 とし、6速ギア比g6を0.8として説明
する。
【0035】また、変速中に第1のトルク伝達経路(3
速)を用いた場合のクラッチシャフト17の回転数を、
クラッチシャフト回転数1(Nc1)とし、第2のトル
ク伝達経路(6速)を用いた場合のクラッチシャフト1
7の回転数をクラッチシャフト回転数2(Nc2)とす
る。また、簡単のため、変速中の出力軸回転数Noは、
1000[r/min](一定)と仮定する。
【0036】最初に、第1のトルク伝達経路(3速)を
用いた場合について説明する。図4に示すように、1速
走行時、入力軸4の回転数Niは、No×g1(=38
00[r/min])となり、クラッチシャフト17の
回転数Nc1は、No×g1/g3 (=2235[r
/min])となる。
【0037】変速中は、クラッチ15を滑らせて、エン
ジン1のトルクを出力軸27に伝達するが、第1のトル
ク伝達経路の減速比は3速となっているため、入力軸4
およびクラッチシャフト17の回転数は徐々に低下す
る。入力軸4の回転数が2速走行時の回転数まで低下
し、クラッチ25をギア24に直結すると同時にクラッ
チ15を開放して変速は終了となる。
【0038】2速走行時、入力軸4の回転数Niは、N
o×g2(=2400[r/min])となり、クラッ
チシャフト17の回転数Nc1は、No×g2/g3
(=1412[r/min])となる。
【0039】また、クラッチ15の出力側の回転数は、
出力軸27の回転数Noと等しくなる。ゆえに、変速初
期のクラッチ15の回転数差ΔNc1(t1)は、ΔN
c1(t1)=2235−1000=1235[rp
m]となり、変速終了時の回転数差ΔNc1(t2)
は、ΔNc1(t2)=1412−1000=412
[rpm]となるので、変速中に第1のトルク伝達経路
を用いた場合、クラッチ15の回転数差ΔNc1は、お
よそ下式(1)の範囲となる。
【0040】 412[rpm]≦ΔNc1≦1235[rpm] …(1) 同様に、第2のトルク伝達経路(6速)を用いた場合に
ついて説明する。図4に示すように、1速走行時、入力
軸4の回転数Niは、No×g1(=3800[r/m
in])となり、クラッチシャフト17の回転数Nc1
は、No×g1/g6(=4750[r/min])と
なる。
【0041】変速中は、クラッチ15を滑らせて、エン
ジン1のトルクを出力軸27に伝達するが、第2のトル
ク伝達経路の減速比は6速となっているため、入力軸4
およびクラッチシャフト17の回転数は徐々に低下す
る。入力軸4の回転数が2速走行時の回転数まで低下
し、クラッチ25をギア24に直結すると同時にクラッ
チ15を開放して変速は終了となる。
【0042】2速走行時、入力軸4の回転数Niは、N
o×g2(=2400[r/min])となり、クラッ
チシャフト17の回転数Nc1は、No×g2/g6
(=3000[r/min])となる。
【0043】また、クラッチ15の出力側の回転数は、
出力軸27の回転数Noと等しくなるので、変速初期の
クラッチ15の回転数差ΔNc2(t1)は、ΔNc2
(t1)=4750−1000=3750[rpm]と
なり、変速終了時の回転数差ΔNc2(t2)は、ΔN
c2(t2)=3000−1000=2000[rp
m]となるので、変速中に第2のトルク伝達経路を用い
た場合、クラッチ15の回転数差ΔNc2は、およそ下
式(2)の範囲となる。
【0044】 2000[rpm]≦ΔNc2≦3750[rpm] …(2) 上述した式(1),式(2)より、1速から2速へ変速
する場合においては、第1のトルク伝達経路(3速)を
用いる方が、第2のトルク伝達経路(6速)を用いるよ
りもクラッチ15の回転数差を少なくすることができ、
クラッチ15の消耗を抑制することが可能となる。
【0045】同様に、2速から3速へ変速する場合にお
いても、第1のトルク伝達経路(3速)を用いる方が、
第2のトルク伝達経路(6速)を用いるよりもクラッチ
15の回転数差を少なくすることができる。また、3速
よりも高いギア(4,5,6速)への変速に関しては、
変速中に第1のトルク伝達経路(3速)を用いた場合、
入力軸4の回転数Niが目標の回転数まで低下せず、変
速することができなくなるため、変速中は第2のトルク
伝達経路(6速)を用いることが望ましいものとなる。
【0046】ここで、図5を用いて、本実施形態による
自動変速機における速中にトルクを伝達する摩擦クラッ
チの減速比と、変速可能領域との関係について説明す
る。
【0047】図5は、本発明の第1の実施形態による自
動変速機における速中にトルクを伝達する摩擦クラッチ
の減速比と、変速可能領域との関係の説明図である。
【0048】図において、縦軸は、回転数比(入力軸回
転数Ni/出力軸回転数No)を示し、横軸は、摩擦ク
ラッチの減速比を示している。各歯車列の減速比は、図
4に示したものと同様とする。
【0049】上述したように、変速時は摩擦クラッチの
押付け力を制御し、入力軸と出力軸の回転数比を目標の
減速比に合わせてから変速する。そのため、変速中にト
ルクを伝達する摩擦クラッチの減速比を3速にした場合
は、3速までの変速パターンにしか対応できない。一
方、摩擦クラッチの減速比を6速とした場合は6速まで
のすべての変速パターンに対応できる。
【0050】このように、変速可能領域は変速中にトル
クを伝達する摩擦クラッチの減速比までとなる。すべて
の変速パターンにおいて変速中のトルク低下を補正する
には、変速中にトルクを伝達する経路のうち、少なくと
も一つの経路の減速比を最小減速比、すなわち6速以下
とすればよいものである。
【0051】なお、上述の例において、第1のトルク伝
達経路および第2のトルク伝達経路は、3速,6速とい
った定常走行で使用するギアの減速比と同じでなくても
よいものである。例えば、第1のトルク伝達経路の減速
比は、2速と3速の中間の値としてもよいものである。
また、第2のトルク伝達経路の減速比も、5速と6速の
中間の値としてもよいが、6速への変速において、変速
中のトルク低下を補正することが困難となるので、第2
のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比すなわち6速
以下とすることが望ましいものである。
【0052】さらに、本実施形態では、発進時はクラッ
チ3を滑らせることにより、エンジン1のトルクを自動
変速機に伝達するが、クラッチ3が故障した場合には、
車両を発進させることが困難となる。そこで、第1のト
ルク伝達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に
伝達し車両を発進させる。図4に示したギア比(減速
比)の場合、第1のトルク伝達経路のギア比を6速とす
ると、故障時は、クラッチ15を滑らせて6速で発進す
ることとなり、下り坂や平地での緩やかな発進ならば対
応できるが、上り坂や急発進をしようとするとエンジン
1はストールすることになる。そこで、第1のトルク伝
達経路の減速比は、1以上とすることが望ましいもので
ある。
【0053】以上説明したように、本実施形態において
は、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えてお
り、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることがで
きる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路
を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチ
の回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗
を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変
速が行えるものとなる。
【0054】次に、図6を用いて、本発明の第2の実施
形態による自動変速機の構成について説明する。本実施
形態では、変速中に摩擦クラッチを制御してトルクを伝
達する経路を、定常走行時も兼用するようにしている。
【0055】図6は、本発明の第2の実施形態による自
動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。な
お、図1と同一符号は、同一部分を示している。
【0056】ここで、一例として、ギア14,ギア26
から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から成
る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯車
列を4速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を5
速とする。また、ギア7,ギア18から成る歯車列を3
速とし、ギア5,ギア16から成る歯車列を6速とす
る。
【0057】本実施形態において、変速時の動作に関し
ては、第1の実施形態と同様であるが、第1のトルク伝
達経路および第2のトルク伝達経路を定常走行時にも使
用するようにしている。例えば、3速走行時は、クラッ
チ3を締結状態とし、クラッチ11,クラッチ25を開
放状態とする。さらに、クラッチ6をギア7に直結し、
クラッチ15を出力軸27に直結して、第1のトルク伝
達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に伝達す
る。
【0058】同様に、6速走行時は、クラッチ3を締結
状態とし、クラッチ11,クラッチ25を開放状態とす
る。さらに、クラッチ6をギア7に直結し、クラッチ1
5を出力軸27に直結して、第1のトルク伝達経路によ
りエンジン1のトルクを出力軸27に伝達する。
【0059】このように、第1のトルク伝達経路および
第2のトルク伝達経路を定常走行時にも使用することに
より、歯車列の数を低減でき、変速機自体の小型化を図
ることができる。
【0060】以上説明したように、本実施形態において
は、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えてお
り、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることがで
きる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路
を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチ
の回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗
を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変
速が行えるものとなる。
【0061】次に、図7〜図9を用いて、本発明の第3
の実施形態による自動変速機の構成について説明する。
図7は、本発明の第3の実施形態による自動変速機の全
体構成を示すシステム構成図である。なお、図1と同一
符号は、同一部分を示している。
【0062】入力軸4には、クラッチ601が取り付け
られており、入力軸4のトルクをギア7に伝達すること
が可能である。クラッチ601は、摩擦クラッチであ
り、一般に乾式単板方式あるいは湿式多板方式が多く用
いられる。油圧により駆動するアクチュエータ637に
より、クラッチ601の押付け力を制御する。クラッチ
601の押付け力を調節することで、入力軸4からギア
7へ伝達するトルクの調節が可能となっている。同様
に、入力軸4には、クラッチ602が取り付けられてお
り、入力軸4のトルクをギア5に伝達することが可能で
ある。クラッチ602は摩擦クラッチであり、一般に乾
式単板方式あるいは湿式多板方式が多く用いられ、油圧
により駆動するアクチュエータ636によりクラッチ6
02の押付け力を制御する。このクラッチ602の押付
け力を調節することで、入力軸4からギア5へ伝達する
トルクの調節が可能となっている。
【0063】出力軸27には、ギア616,ギア618
が固定されており、それぞれギア5,ギア7と常時噛合
している。
【0064】次に、図8及び図9を用いて、本実施形態
による自動変速機の変速時の動作を説明する。
【0065】図8は、本発明の第3の実施形態による自
動変速機の走行時のトルク伝達経路の説明図であり、図
9は、本発明の第3の実施形態による自動変速機の変速
中のトルク伝達経路の説明図である。なお、図8及び図
9において、図7と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0066】最初に、図7を用いて、1速走行時および
2速走行時のトルク伝達経路について説明する。
【0067】ここでは、一例として、ギア14,ギア2
6から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から
成る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯
車列を3速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を
4速とし、ギア9,ギア21から成る歯車列を5速と
し、ギア8,ギア19から成る歯車列を6速とする。ま
た、ギア7,ギア618から成る歯車列を3速とし、ギ
ア5,ギア616から成る歯車列を6速とする。
【0068】最初に、1速走行時のトルク伝達経路につ
いて説明する。1速走行時は、クラッチ3を締結状態と
し、かつクラッチ25をギア26に直結する。また、ク
ラッチ11,クラッチ20,クラッチ601,クラッチ
602を開放状態とする。このとき、エンジン1のトル
ク伝達経路は、図7の実線で示すように、エンジン出力
軸2→クラッチ3→入力軸4→ギア14→ギア26→ク
ラッチ25→出力軸27となる。
【0069】次に、2速走行時のトルク伝達経路につい
て説明する。2速走行時は、クラッチ3を締結状態と
し、かつクラッチ25をギア24に直結する。また、ク
ラッチ11,クラッチ20,クラッチ601,クラッチ
602を開放状態とする。このとき、エンジン1のトル
ク伝達経路は、図8の点線で示すように、エンジン出力
軸2→クラッチ3→入力軸4→ギア13→ギア24→ク
ラッチ25→出力軸27となる。
【0070】次に、図8を用いて、変速中のトルク伝達
経路について説明する。図2において説明したように、
変速中はクラッチ25が開放状態の間、クラッチ25を
用いてエンジン1からのトルクを出力軸27に伝達する
ことが不可能となる。そこで、変速中は、クラッチ60
1あるいはクラッチ602を用いて、エンジン1からの
トルクを出力軸27に伝達する。
【0071】ここで、本実施形態では、入力軸4から出
力軸27に至るトルク伝達経路としては、ギア5,ギア
616を経由する第1のトルク伝達経路と、ギア7,ギ
ア618を経由する第2のトルク伝達経路を備えてい
る。第1のトルク伝達経路と、第2のトルク伝達経路
は、クラッチ602,601を選択的に締結することに
より、切り換えることが可能である。
【0072】最初に、変速中における第1のトルク伝達
経路(例:3速)について説明する。変速中は、クラッ
チ25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とす
る。また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ6
01を滑らせることにより、エンジン1のトルクを出力
軸27に伝達する。このとき、エンジン1のトルク伝達
経路は、図9の実線で示すように、エンジン出力軸2→
クラッチ3→入力軸4→クラッチ601→ギア7→ギア
618→出力軸27となる。
【0073】次に、変速中における第2のトルク伝達手
段(例:6速)について説明する。変速中は、クラッチ
25,クラッチ11,クラッチ20を開放状態とする。
また、クラッチ3を締結状態とし、かつクラッチ602
を滑らせることにより、エンジン1のトルクを出力軸2
7に伝達する。このとき、エンジン1のトルク伝達経路
は、図9の点線で示すように、エンジン出力軸2→クラ
ッチ3→入力軸4→クラッチ602→ギア5→ギア61
6→出力軸27となる。
【0074】以上説明したように、変速中はクラッチ6
01あるいはクラッチ602によりエンジン1のトルク
を出力軸27に伝達するが、クラッチ601およびクラ
ッチ602を選択的に使用することで摩擦クラッチの消
耗を抑制することができる。また、図4で説明したよう
に、第1のトルク伝達手段の減速比は、第2のトルク伝
達手段の減速比以上とし、変速パターンによって第1の
トルク伝達手段と第2のトルク伝達手段とを切り換え、
クラッチ601の回転数差の増大を防止して、クラッチ
601の消耗をさらに抑制することが望ましいものであ
る。
【0075】以上説明したように、本実施形態において
は、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えてお
り、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることがで
きる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路
を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチ
の回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗
を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変
速が行えるものとなる。
【0076】次に、図10を用いて、本発明の第4の実
施形態による自動変速機の構成について説明する。本実
施形態では、変速中に摩擦クラッチを制御してトルクを
伝達する経路を、定常走行時も兼用するようにしてい
る。
【0077】図10は、本発明の第4の実施形態による
自動変速機の全体構成を示すシステム構成図である。な
お、図7と同一符号は、同一部分を示している。
【0078】ここで、一例として、ギア14,ギア26
から成る歯車列を1速とし、ギア13,ギア24から成
る歯車列を2速とし、ギア12,ギア23から成る歯車
列を4速とし、ギア10,ギア22から成る歯車列を5
速とする。また、ギア7,ギア618から成る歯車列を
3速とし、ギア5,ギア616から成る歯車列を6速と
する。
【0079】本実施形態において、変速時の動作に関し
ては、第3の実施形態と同様であるが、第1のトルク伝
達手段および第2のトルク伝達手段を定常走行時にも使
用する。例えば、3速走行時は、クラッチ3を締結状態
とし、クラッチ11,クラッチ25を開放状態とする。
さらに、クラッチ601をギア7に直結して、第1のト
ルク伝達手段によりエンジン1のトルクを出力軸27に
伝達する。同様に6速走行時は、クラッチ3を締結状態
とし、クラッチ11,クラッチ25を開放状態とする。
さらに、クラッチ602をギア5に直結して、第2のト
ルク伝達経路によりエンジン1のトルクを出力軸27に
伝達する。
【0080】このように、第1のトルク伝達手段および
第2のトルク伝達手段を定常走行時にも使用することに
より、歯車列の数を低減でき、変速機自体の小型化を図
ることが可能となる。
【0081】以上説明したように、本実施形態において
は、変速中に用いる2つのトルク伝達経路を備えてお
り、この2つのトルク伝達経路は、切り換えることがで
きる。そして、変速段に応じて、2つのトルク伝達経路
を切り換えて用いることにより、変速中に摩擦クラッチ
の回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗
を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変
速が行えるものとなる。
【0082】なお、上述の各実施形態において、第1の
トルク伝達経路および第2のトルク伝達経路は、3速,
6速といった定常走行で使用するギアの減速比と同じで
なくてもよいものである。例えば、第1のトルク伝達経
路の減速比は、2速と3速の中間の値としてもよいもの
である。また、第2のトルク伝達経路の減速比も、5速
と6速の中間の値としてもよいが、6速への変速におい
て、変速中のトルク低下を補正することが困難となるの
で、第2のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比すな
わち6速以下とすることが望ましいものである。
【0083】さらに、発進時はクラッチ3を滑らせるこ
とにより、エンジン1のトルクを自動変速機に伝達する
が、クラッチ3が故障した場合には、車両を発進させる
ことが困難となる。そこで、第1のトルク伝達経路によ
りエンジン1のトルクを出力軸27に伝達し車両を発進
させる。図4に示したギア比(減速比)の場合、第1の
トルク伝達経路のギア比を6速とすると、故障時は、ク
ラッチ15を滑らせて6速で発進することとなり、下り
坂や平地での緩やかな発進ならば対応できるが、上り坂
や急発進をしようとするとエンジン1はストールするこ
とになる。そこで、第1のトルク伝達経路の減速比は、
1以上とすることが望ましいものである。
【0084】さらに、クラッチを駆動するアクチュエー
タは、モータにより駆動する電気式のアクチュエータで
あってもよいし、摩擦クラッチは乾式単板方式、湿式多
板方式のどちらを用いてもよいものである。また、自動
変速機においては、後進段を設定する歯車列を設けても
よいものである。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、変速中に摩擦クラッチ
の回転数差が増大するのを防止して摩擦クラッチの消耗
を抑制し、すべての変速パターンにおいてスムーズな変
速が行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による自動変速機の全
体構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による自動変速機の走
行時のトルク伝達経路の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による自動変速機の変
速中のトルク伝達経路の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による自動変速機の変
速時の回転数変化の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による自動変速機にお
ける速中にトルクを伝達する摩擦クラッチの減速比と、
変速可能領域との関係の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による自動変速機の全
体構成を示すシステム構成図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による自動変速機の全
体構成を示すシステム構成図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による自動変速機の走
行時のトルク伝達経路の説明図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による自動変速機の変
速中のトルク伝達経路の説明図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による自動変速機の
全体構成を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1…エンジン 4…入力軸 5,7,16,18,616,618…ギア 6…かみ合い式クラッチ 15,601,602…摩擦クラッチ 17…クラッチシャフト 27…出力軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:70 F16H 59:70 63:12 63:12 (72)発明者 萱野 光男 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 岡田 隆 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 越智 辰哉 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 3J028 EA28 EB37 EB62 EB66 FB05 FC42 FC63 GA01 HA12 HA22 3J552 MA05 MA13 MA30 NA01 NB01 PA02 PA62 RA02 SA03 SA26 VA32Z VA37Z VA74W

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯車式変速機の入力軸と出力軸の間に設け
    られ、少なくとも一つの歯車列に設けられた摩擦クラッ
    チと、その他の歯車列に設けられた噛合いクラッチとか
    らなるトルク伝達手段を有し、一方の歯車列から他方歯
    車列へ変速する際に摩擦クラッチを制御する自動変速機
    において、 上記摩擦クラッチによりトルクを伝達する経路を、少な
    くとも二つの経路に切り換えるトルク伝達経路切換手段
    を設けたことを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動変速機において、 上記トルク伝達経路切換手段は、二つのギアと選択的に
    締結可能なかみ合い式クラッチであることを特徴とする
    自動変速機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動変速機において、 上記摩擦クラッチによりトルクを伝達する経路は、上記
    トルク伝達経路切換手段により第1のトルク伝達経路と
    第2のトルク伝達経路に分けられ、第1のトルク伝達経
    路の減速比は、第2のトルク伝達経路の減速比以上であ
    ることを特徴とする自動変速機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自動変速機において、 上記第2のトルク伝達経路の減速比は、最小減速比であ
    ることを特徴とする自動変速機。
  5. 【請求項5】請求項3記載の自動変速機において、 上記第1のトルク伝達経路の減速比は、1以上であるこ
    とを特徴とする自動変速機。
  6. 【請求項6】請求項1記載の自動変速機において、 上記トルク伝達経路切換手段は、二つのギアと選択的に
    締結可能な二つの摩擦クラッチであることを特徴とする
    自動変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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