JP2002349374A - 燃焼システム - Google Patents
燃焼システムInfo
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- JP2002349374A JP2002349374A JP2001148866A JP2001148866A JP2002349374A JP 2002349374 A JP2002349374 A JP 2002349374A JP 2001148866 A JP2001148866 A JP 2001148866A JP 2001148866 A JP2001148866 A JP 2001148866A JP 2002349374 A JP2002349374 A JP 2002349374A
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- combustion
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃焼システムの排気中に含有されるダイオキ
シン量を抑制する。 【解決手段】 エンジン10に供給される被加熱物、即
ち燃料、空気、潤滑油の供給経路にそれぞれフィルタ3
0、40、20を設ける。各フィルタには、塩素を低減
するためのエレメント33、42、23を備える。これ
らのエレメントは、所定の基材に活性炭、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カルシウム、アスコルビン酸ナトリウムな
どの塩素吸着材を担持させることによって構成される。
かかるフィルタの作用により、燃焼室11への塩素の流
入を抑制でき、ダイオキシンの生成量を抑制することが
できる。
シン量を抑制する。 【解決手段】 エンジン10に供給される被加熱物、即
ち燃料、空気、潤滑油の供給経路にそれぞれフィルタ3
0、40、20を設ける。各フィルタには、塩素を低減
するためのエレメント33、42、23を備える。これ
らのエレメントは、所定の基材に活性炭、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カルシウム、アスコルビン酸ナトリウムな
どの塩素吸着材を担持させることによって構成される。
かかるフィルタの作用により、燃焼室11への塩素の流
入を抑制でき、ダイオキシンの生成量を抑制することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼システムから
排出されるダイオキシンを抑制する技術に関する。
排出されるダイオキシンを抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンなどを燃料とする熱機関から排
出される排気中には、種々の有害物質が含まれている。
かかる有害物質には、ダイオキシンが含まれる。従来、
排気中のダイオキシン量を低減するため、種々の触媒を
利用した浄化装置が提案されていた。また、触媒の改良
も図られてきた。
出される排気中には、種々の有害物質が含まれている。
かかる有害物質には、ダイオキシンが含まれる。従来、
排気中のダイオキシン量を低減するため、種々の触媒を
利用した浄化装置が提案されていた。また、触媒の改良
も図られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、触媒が十分な
浄化作用を奏することができる温度は、一定の範囲に制
限されている。従って、触媒の温度がこの範囲を外れて
いる場合には、排気の十分な浄化を行うことができなか
った。また、触媒は経年劣化するため、長期間に亘って
十分な浄化能力を維持することが困難であった。
浄化作用を奏することができる温度は、一定の範囲に制
限されている。従って、触媒の温度がこの範囲を外れて
いる場合には、排気の十分な浄化を行うことができなか
った。また、触媒は経年劣化するため、長期間に亘って
十分な浄化能力を維持することが困難であった。
【0004】かかる弊害は、熱機関に限らず、何らの物
質の燃焼を伴う燃焼システム一般に共通の課題であっ
た。本発明は、かかる弊害を抑制し、燃焼システムの排
気に含まれるダイオキシン量を安定的に抑制することを
目的とする。
質の燃焼を伴う燃焼システム一般に共通の課題であっ
た。本発明は、かかる弊害を抑制し、燃焼システムの排
気に含まれるダイオキシン量を安定的に抑制することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明で
は、燃焼部を備える燃焼システムにおいて、被加熱物中
の塩素量を低減する塩素低減部を被加熱物供給経路の途
中に設けた。被加熱物供給経路とは、燃焼部に所定の被
加熱物を供給するための経路であり、被加熱物が流体の
場合には、配管とすることができる。
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明で
は、燃焼部を備える燃焼システムにおいて、被加熱物中
の塩素量を低減する塩素低減部を被加熱物供給経路の途
中に設けた。被加熱物供給経路とは、燃焼部に所定の被
加熱物を供給するための経路であり、被加熱物が流体の
場合には、配管とすることができる。
【0006】本発明によれば、塩素低減部の作用によ
り、燃焼部に混入する塩素量を抑制することができる。
ダイオキシンは、塩素化合物であるから、塩素量の抑制
により、ダイオキシンの生成、ひいては排気中のダイオ
キシン量を抑制することができる。
り、燃焼部に混入する塩素量を抑制することができる。
ダイオキシンは、塩素化合物であるから、塩素量の抑制
により、ダイオキシンの生成、ひいては排気中のダイオ
キシン量を抑制することができる。
【0007】ここで、被加熱物は、燃焼部で燃焼される
物質、燃焼に使用される物質が含まれる。前者として
は、燃料が挙げられる。後者としては、空気が挙げられ
る。被加熱物には、燃焼と無関係に燃焼部に供給される
物質も含まれる。かかる物質としては、例えば、燃焼部
内の可動部に供給される潤滑油が挙げられる。燃焼後の
燃焼ガスの一部を再び燃焼部に環流するシステムにおい
ては、この燃焼ガスを被加熱物に含めることもできる。
塩素低減部は、これらの少なくとも一つの被加熱物を対
象として設ければよいが、全ての被加熱物を対象として
設けることが望ましいことは言うまでもない。
物質、燃焼に使用される物質が含まれる。前者として
は、燃料が挙げられる。後者としては、空気が挙げられ
る。被加熱物には、燃焼と無関係に燃焼部に供給される
物質も含まれる。かかる物質としては、例えば、燃焼部
内の可動部に供給される潤滑油が挙げられる。燃焼後の
燃焼ガスの一部を再び燃焼部に環流するシステムにおい
ては、この燃焼ガスを被加熱物に含めることもできる。
塩素低減部は、これらの少なくとも一つの被加熱物を対
象として設ければよいが、全ての被加熱物を対象として
設けることが望ましいことは言うまでもない。
【0008】本発明は、プラント、ボイラ、ヒータなど
熱の発生を目的とする燃焼システムとして構成するも可
能であるが、本発明の燃焼システムは、燃焼により動力
を発生する熱機関に備えられるものとすることが望まし
い。熱機関では、要求される動力によって運転状態が変
動し、触媒による浄化が十分に図れないことがあるた
め、本発明を特に有効活用することができるからであ
る。
熱の発生を目的とする燃焼システムとして構成するも可
能であるが、本発明の燃焼システムは、燃焼により動力
を発生する熱機関に備えられるものとすることが望まし
い。熱機関では、要求される動力によって運転状態が変
動し、触媒による浄化が十分に図れないことがあるた
め、本発明を特に有効活用することができるからであ
る。
【0009】本発明において、被加熱物供給経路の途中
に被加熱部物中の異物を除去するフィルタ機構が備えら
れている場合には、塩素低減部はこのフィルタ機構内に
設けることが望ましい。こうすることにより、装置構成
の簡略化を図ることができる。
に被加熱部物中の異物を除去するフィルタ機構が備えら
れている場合には、塩素低減部はこのフィルタ機構内に
設けることが望ましい。こうすることにより、装置構成
の簡略化を図ることができる。
【0010】本発明において、塩素低減部は、例えば、
活性炭、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム、アスコ
ルビン酸ナトリウムの少なくとも一つを用いて塩素を吸
着する機構として構成することができる。もちろん、こ
れらに限定されるものではなく、塩素を除去可能な種々
の機構を適用可能である。
活性炭、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシウム、アスコ
ルビン酸ナトリウムの少なくとも一つを用いて塩素を吸
着する機構として構成することができる。もちろん、こ
れらに限定されるものではなく、塩素を除去可能な種々
の機構を適用可能である。
【0011】本発明においては、更に、排気中のダイオ
キシンを除去するための触媒機構を備えることもでき
る。こうすれば、より浄化性を向上することができる。
キシンを除去するための触媒機構を備えることもでき
る。こうすれば、より浄化性を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例に基づき説明する。以下の実施例では、燃焼シ
ステムを備えた熱機関として本発明を構成した場合を例
示する。
て実施例に基づき説明する。以下の実施例では、燃焼シ
ステムを備えた熱機関として本発明を構成した場合を例
示する。
【0013】図1は実施例としての熱機関の概略構成を
示す説明図である。熱機関を構成するエンジン10で
は、燃焼室11でガソリン燃料の燃焼が行われる。この
燃焼によって生じたエネルギは、ピストン12を押し下
げ、クランクシャフト13の回転エネルギとして出力さ
れる。本実施例において、燃焼室11に供給される被加
熱物には、燃料、空気、潤滑油の3種類が含まれる。
示す説明図である。熱機関を構成するエンジン10で
は、燃焼室11でガソリン燃料の燃焼が行われる。この
燃焼によって生じたエネルギは、ピストン12を押し下
げ、クランクシャフト13の回転エネルギとして出力さ
れる。本実施例において、燃焼室11に供給される被加
熱物には、燃料、空気、潤滑油の3種類が含まれる。
【0014】燃料は、燃料タンク18から燃料ポンプ1
7によって配管16を運搬されることによってエンジン
10に供給される。配管16の途中には、フューエルフ
ィルタ30が設けられている。説明の便宜上、図中で
は、フューエルフィルタ30については、断面拡大図を
示した。
7によって配管16を運搬されることによってエンジン
10に供給される。配管16の途中には、フューエルフ
ィルタ30が設けられている。説明の便宜上、図中で
は、フューエルフィルタ30については、断面拡大図を
示した。
【0015】図示する通り、フューエルフィルタ30
は、断面円形のケース31内に濾過エレメント32、塩
素吸着エレメント33を軸方向に配列して構成されてい
る。濾過エレメント32、塩素吸着エレメント33の配
置は逆であっても構わない。濾過エレメント32は、燃
料中の異物を除去するための周知のエレメントである。
塩素吸着エレメント33は、燃料中の塩素を吸着するた
めのエレメントである。塩素吸着エレメント33は、例
えば、塩素吸着材を所定の基材上に担持させることによ
り構成することができる。かかる場合の基材としては、
濾過エレメント32と同じ素材を用いるものとしてもよ
いし、ハニカムなどを用いるものとしてもよい。塩素吸
着材としては、活性炭、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カル
シウム、アスコルビン酸ナトリウムを用いることができ
る。担持は、塩素吸着材を基材上に塗布する方法、塩素
吸着材を溶剤に混ぜて基材に含浸担持させる方法、予め
塩素吸着材の繊維または粉末を混入して基材を成形する
方法など種々の方法で行うことができる。
は、断面円形のケース31内に濾過エレメント32、塩
素吸着エレメント33を軸方向に配列して構成されてい
る。濾過エレメント32、塩素吸着エレメント33の配
置は逆であっても構わない。濾過エレメント32は、燃
料中の異物を除去するための周知のエレメントである。
塩素吸着エレメント33は、燃料中の塩素を吸着するた
めのエレメントである。塩素吸着エレメント33は、例
えば、塩素吸着材を所定の基材上に担持させることによ
り構成することができる。かかる場合の基材としては、
濾過エレメント32と同じ素材を用いるものとしてもよ
いし、ハニカムなどを用いるものとしてもよい。塩素吸
着材としては、活性炭、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カル
シウム、アスコルビン酸ナトリウムを用いることができ
る。担持は、塩素吸着材を基材上に塗布する方法、塩素
吸着材を溶剤に混ぜて基材に含浸担持させる方法、予め
塩素吸着材の繊維または粉末を混入して基材を成形する
方法など種々の方法で行うことができる。
【0016】空気は、エアフィルタ40から配管19に
よってエンジン10に供給される。エアフィルタ40
は、ケース41の内部にエアクリーナエレメント42を
備えて構成される。エアクリーナエレメント42は、図
中の矢印方向に空気が通過する際に、空気中の異物を除
去するための周知の素材を用いたエレメントである。本
実施例では、エアクリーナエレメント42の内部に、更
に空気中の塩素材を担持させた。塩素吸着材の種類およ
び担持方法は、塩素吸着エレメント33と同様、種々の
構成が適用可能である。これにより、エアクリーナエレ
メント42は、空気中の塩素を除去する機能も奏する。
よってエンジン10に供給される。エアフィルタ40
は、ケース41の内部にエアクリーナエレメント42を
備えて構成される。エアクリーナエレメント42は、図
中の矢印方向に空気が通過する際に、空気中の異物を除
去するための周知の素材を用いたエレメントである。本
実施例では、エアクリーナエレメント42の内部に、更
に空気中の塩素材を担持させた。塩素吸着材の種類およ
び担持方法は、塩素吸着エレメント33と同様、種々の
構成が適用可能である。これにより、エアクリーナエレ
メント42は、空気中の塩素を除去する機能も奏する。
【0017】潤滑油は、循環系統15によって、クラン
クシャフト13下方のオイルパンから、エンジン10の
燃焼室11に循環される。循環系統15の途中には、オ
イルフィルタ20が設けられている。
クシャフト13下方のオイルパンから、エンジン10の
燃焼室11に循環される。循環系統15の途中には、オ
イルフィルタ20が設けられている。
【0018】オイルフィルタ20は、断面円形のケース
21内に中空の濾過エレメント22、塩素吸着エレメン
ト23を軸方向に配列して構成されている。潤滑油は、
図中に矢印で示す通り、外周部に配置された各エレメン
トを軸方向に通過し、中空部分を通過して排出されるよ
う油路が構成されている。濾過エレメント22、塩素吸
着エレメント23の配置は逆であっても構わない。濾過
エレメント22は、潤滑油中の異物を除去するための周
知のエレメントである。塩素吸着エレメント23は、潤
滑油中の塩素を吸着するためのエレメントである。その
構成は、フューエルフィルタ30における塩素吸着エレ
メント33と同様、種々の構成が適用可能である。
21内に中空の濾過エレメント22、塩素吸着エレメン
ト23を軸方向に配列して構成されている。潤滑油は、
図中に矢印で示す通り、外周部に配置された各エレメン
トを軸方向に通過し、中空部分を通過して排出されるよ
う油路が構成されている。濾過エレメント22、塩素吸
着エレメント23の配置は逆であっても構わない。濾過
エレメント22は、潤滑油中の異物を除去するための周
知のエレメントである。塩素吸着エレメント23は、潤
滑油中の塩素を吸着するためのエレメントである。その
構成は、フューエルフィルタ30における塩素吸着エレ
メント33と同様、種々の構成が適用可能である。
【0019】以上で説明した本実施例の熱機関によれ
ば、燃焼室11に供給される被加熱物、即ち燃料、空
気、潤滑油中の塩素を低減することができる。従って、
熱機関の運転中におけるダイオキシンの生成量、ひいて
は排気中のダイオキシンの含有量を抑制することができ
る。また、塩素の吸着は、熱機関の運転状態に関わらず
行われるため、かかる浄化作用を安定的に奏することが
できる。
ば、燃焼室11に供給される被加熱物、即ち燃料、空
気、潤滑油中の塩素を低減することができる。従って、
熱機関の運転中におけるダイオキシンの生成量、ひいて
は排気中のダイオキシンの含有量を抑制することができ
る。また、塩素の吸着は、熱機関の運転状態に関わらず
行われるため、かかる浄化作用を安定的に奏することが
できる。
【0020】本実施例で例示した、塩素を低減するため
の機構は、種々の変形例を採ることが可能である。図2
は変形例としての熱機関の構成を示す説明図である。フ
ューエルフィルタ30A、エアフィルタ40A、および
オイルフィルタ20Aの構成が、実施例と相違する。
の機構は、種々の変形例を採ることが可能である。図2
は変形例としての熱機関の構成を示す説明図である。フ
ューエルフィルタ30A、エアフィルタ40A、および
オイルフィルタ20Aの構成が、実施例と相違する。
【0021】フューエルフィルタ30Aは、ケース31
内に単一のエレメント32Aを備える。このエレメント
32Aは、フューエル中の異物および塩素を併せて除去
する。かかるエレメント32Aは、例えば、異物を除去
するための周知の素材に、塩素吸着材を担持させること
によって構成可能である。エレメント32Aには、実施
例で例示した種々の塩素吸着材の種類および担持方法を
適用することができる。このように、異物除去用のエレ
メントと塩素低減用のエレメントを一体的に構成するも
のとしてもよい。こうすることにより、エレメント32
Aの構成を簡素化することができる。
内に単一のエレメント32Aを備える。このエレメント
32Aは、フューエル中の異物および塩素を併せて除去
する。かかるエレメント32Aは、例えば、異物を除去
するための周知の素材に、塩素吸着材を担持させること
によって構成可能である。エレメント32Aには、実施
例で例示した種々の塩素吸着材の種類および担持方法を
適用することができる。このように、異物除去用のエレ
メントと塩素低減用のエレメントを一体的に構成するも
のとしてもよい。こうすることにより、エレメント32
Aの構成を簡素化することができる。
【0022】オイルフィルタ20Aも同様に、ケース2
1内に単一のエレメント22Aを備える。このエレメン
ト22Aは、潤滑油中の異物および塩素を併せて除去す
る。エレメント22Aは、フューエルフィルタ30Aに
おけるエレメント32Aと同様、種々の塩素吸着材の種
類および担持方法を用いて構成可能である。
1内に単一のエレメント22Aを備える。このエレメン
ト22Aは、潤滑油中の異物および塩素を併せて除去す
る。エレメント22Aは、フューエルフィルタ30Aに
おけるエレメント32Aと同様、種々の塩素吸着材の種
類および担持方法を用いて構成可能である。
【0023】エアフィルタ40Aは、単一のエアクリー
ナエレメント44を備える点では、実施例と同じであ
る。但し、変形例では、エアクリーナエレメント44の
表面に塩素吸着材を担持させるものとした。図中にエア
クリーナエレメント44の拡大断面図を示した。エアク
リーナエレメント44は、図示する通り、空気の流出面
44B側に、塩素吸着層44Cが形成されている。空気
の流入面44Aには、塩素吸着材の層は形成されない。
塩素吸着層44Cは、先に例示した種々の塩素吸着材お
よび担持方法によって形成可能である。塩素吸着層44
Cは、空気の流出面44Bに一部入り込むようにして形
成されても構わない。塩素吸着層44Cは、流入面44
側に設けてもよい。
ナエレメント44を備える点では、実施例と同じであ
る。但し、変形例では、エアクリーナエレメント44の
表面に塩素吸着材を担持させるものとした。図中にエア
クリーナエレメント44の拡大断面図を示した。エアク
リーナエレメント44は、図示する通り、空気の流出面
44B側に、塩素吸着層44Cが形成されている。空気
の流入面44Aには、塩素吸着材の層は形成されない。
塩素吸着層44Cは、先に例示した種々の塩素吸着材お
よび担持方法によって形成可能である。塩素吸着層44
Cは、空気の流出面44Bに一部入り込むようにして形
成されても構わない。塩素吸着層44Cは、流入面44
側に設けてもよい。
【0024】実施例および変形例で例示した各フィルタ
の構成は、適宜組み合わせて用いることができる。例え
ば、実施例の構成において、フューエルフィルタのみ変
形例の構成を適用しても良い。
の構成は、適宜組み合わせて用いることができる。例え
ば、実施例の構成において、フューエルフィルタのみ変
形例の構成を適用しても良い。
【0025】実施例および変形例では、燃焼室11に供
給される被加熱物全てについて塩素の低減を図るものと
したが、燃料、空気、潤滑油のいずれか一部についての
み塩素の低減を図るものとしてもよい。エンジン10か
らの排気の一部を、ブローバイガスとして燃焼室に環流
する機構を備える場合には、環流されるガス中の塩素低
減を図るものとしてもよい。
給される被加熱物全てについて塩素の低減を図るものと
したが、燃料、空気、潤滑油のいずれか一部についての
み塩素の低減を図るものとしてもよい。エンジン10か
らの排気の一部を、ブローバイガスとして燃焼室に環流
する機構を備える場合には、環流されるガス中の塩素低
減を図るものとしてもよい。
【0026】実施例および変形例では、被加熱物から異
物を除去するためのフィルタ内に塩素低減用のエレメン
トを備えるものとしたが、このフィルタとは別体として
塩素を低減するための機構を構成しても構わない。
物を除去するためのフィルタ内に塩素低減用のエレメン
トを備えるものとしたが、このフィルタとは別体として
塩素を低減するための機構を構成しても構わない。
【0027】以上の実施例は、レシプロのガソリンエン
ジンを例にとって説明したが、本発明は、ロータリエン
ジン、ディーゼルエンジン、ジェットエンジン、スター
リングエンジンなど種々の形式のエンジンに適用可能で
ある。本発明は、動力を出力する熱機関に限らず、プラ
ント、ボイラ、ヒータなど熱の発生を目的とする燃焼シ
ステムとして構成するも可能である。
ジンを例にとって説明したが、本発明は、ロータリエン
ジン、ディーゼルエンジン、ジェットエンジン、スター
リングエンジンなど種々の形式のエンジンに適用可能で
ある。本発明は、動力を出力する熱機関に限らず、プラ
ント、ボイラ、ヒータなど熱の発生を目的とする燃焼シ
ステムとして構成するも可能である。
【0028】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。実施例および変形例では、塩素の
低減のみを図る場合を例示したが、生成されたダイオキ
シンを吸着するための触媒機構と併用するものとしても
よい。
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。実施例および変形例では、塩素の
低減のみを図る場合を例示したが、生成されたダイオキ
シンを吸着するための触媒機構と併用するものとしても
よい。
【図1】実施例としての熱機関の概略構成を示す説明図
である。
である。
【図2】変形例としての熱機関の概略構成を示す説明図
である。
である。
10…エンジン 11…燃焼室 12…ピストン 13…クランクシャフト 15…循環系統 16…配管 17…燃料ポンプ 18…燃料タンク 19…配管 20,20A…オイルフィルタ 21…ケース 22…濾過エレメント 22A…エレメント 23…塩素吸着エレメント 30,30A…フューエルフィルタ 31…ケース 32…濾過エレメント 32A…エレメント 33…塩素吸着エレメント 40,40A…エアフィルタ 41…ケース 42,44…エアクリーナエレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 20/04 B01J 20/20 B 4G066 20/20 20/22 A 20/22 B F01M 11/03 B F01M 11/03 F02M 31/04 A F02M 31/04 G 37/22 Z 37/22 B01D 46/52 Z // B01D 46/52 F23K 5/08 Z F23K 5/08 B01D 35/02 E Fターム(参考) 3G015 BG00 3K068 AA11 AB13 AB16 CA11 EA02 4D019 AA01 AA03 BC05 BC20 CA02 CB04 4D058 JA14 JB41 KC01 SA07 TA02 TA03 4D064 AA23 BM03 BM11 BM35 BM37 4G066 AA05B AA11B AB06B BA05 CA31 CA33 DA03 DA09 EA20
Claims (7)
- 【請求項1】 燃焼システムであって、 燃焼部と、 前記燃焼部に所定の被加熱物を供給するための被加熱物
供給経路と、 該被加熱物供給経路の途中に設けられ、前記被加熱物中
の塩素量を低減する塩素低減部とを備える燃焼システ
ム。 - 【請求項2】 前記被加熱物は燃料である請求項1記載
の燃焼システム。 - 【請求項3】 前記被加熱物は空気である請求項1記載
の燃焼システム。 - 【請求項4】 前記被加熱物は該燃焼部内の可動部に供
給される潤滑油である請求項1記載の燃焼システム。 - 【請求項5】 前記燃焼システムは熱機関に備えられて
いる請求項1〜4いずれか記載の燃焼システム。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項5いずれか記載の燃焼
システムであって、前記被加熱物供給経路の途中には、
該被加熱部物中の異物を除去するフィルタ機構が備えら
れており、 前記塩素低減部は、該フィルタ機構内に設けられている
燃焼システム。 - 【請求項7】 請求項1〜請求項6いずれか記載の燃焼
システムであって、 前記塩素低減部は、活性炭、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
カルシウム、アスコルビン酸ナトリウムの少なくとも一
つを用いて塩素を吸着する燃焼システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001148866A JP2002349374A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 燃焼システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001148866A JP2002349374A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 燃焼システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002349374A true JP2002349374A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=18994110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001148866A Pending JP2002349374A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 燃焼システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002349374A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009019109A1 (de) * | 2007-08-07 | 2009-02-12 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung zum einbringen von kraftstoff |
CN103480198A (zh) * | 2012-06-04 | 2014-01-01 | Ibs菲尔特兰塑料金属产品有限责任公司 | 用于传动装置或内燃机的吸油过滤单元 |
-
2001
- 2001-05-18 JP JP2001148866A patent/JP2002349374A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009019109A1 (de) * | 2007-08-07 | 2009-02-12 | Robert Bosch Gmbh | Vorrichtung zum einbringen von kraftstoff |
CN103480198A (zh) * | 2012-06-04 | 2014-01-01 | Ibs菲尔特兰塑料金属产品有限责任公司 | 用于传动装置或内燃机的吸油过滤单元 |
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